本発明においては、電力や接着剤によりシート同士を接続しなくてもテントを形成することができ、特に、テントが曲面を形成する場合でも、電力や接着剤によるシート同士の接続を必要としないテントで、保管や運搬が容易なテントを提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明に基づくテント5は、図1〜図14に示すように構成され、テント膜10と、テント膜10を取り付ける(固定するとしてもよい)ための骨組み40とを有している。
ここで、テント膜10は、全体に略円錐台形状を呈し、特に、テント膜10の表面形状は、略円錐台形状における側面の形状を有していて、テント膜10の直径は、テント膜10の下端から上端にいくに従い大きくなり、また、テント膜10の縦断面におけるテント膜10の側面の形状は、曲線状を呈し、特に、該曲線状における曲線の接線は、下側にいくに従い、水平方向に対する角度(鋭角)が小さくなるように形成されている。テント膜10の上端と下端は円形を呈し、テント膜10の上端の円形がなす面とテント膜10の下端の円形がなす面とは互いに平行で、水平方向を向いている。テント膜10の横断面(テント膜10の上端や下端がなす円形の面と平行な面で切断した断面)も円形となっている。
このテント膜10は、第1個別シート部群(第1帯状部群としてもよい)20と、第2個別シート部群(第2帯状部群としてもよい)30とを有し、第1個別シート部群20を構成する個別シート部22−1〜個別シート部22−15と、第2個別シート部群30を構成する個別シート部32−1〜個別シート部32−36を交互に編み込むことにより形成されている。なお、個別シート部22−1〜22−15における各個別シート部を帯状部としてもよく、また、個別シート部32−1〜32−36における各個別シート部を帯状部としてもよい。
すなわち、個別シート部22−1〜個別シート部22−15における各個別シート部(第1個別シート部)22は、いずれも、本体部24と、本体部24の長手方向の両側の端部に連設された延設部26、28とを有し、本体部24と延設部26、28とで全体に1枚のシート状を呈している。具体的には、本体部24と延設部26、28とは全体に1枚のシート材(シート状部材としてもよい。他においても同じ)で形成されている。つまり、図4、図5において、各個別シート部22は、一点鎖線を含めた状態で一体に形成されている。なお、図4、図5において、本体部24の形状が実線で示されている。
個別シート部22−1〜個別シート部22−15は、展開状態においては、図4、図5に示すように構成され、個別シート部22−1〜個別シート部22−15における各本体部(第1個別シート部本体部)24は、テント膜10の表面形状を水平方向(テント膜10の上端や下端がなす円形の面と平行な方向)に分割した形状を有し、本体部24は、テント膜10の立体形状の表面領域の少なくとも一部の領域を複数の第1分割線により分割して展開してなる複数の個別領域ごとに設けられ、該個別領域の形状に対応した領域(図4、図5において、本体部24に示す領域)を有している。延設部26、28は、各個別シート部22の両側の端部を接続する際に重なる部分であるので、各個別シート部22における本体部24の領域が、実質的にテント膜10の形状を形成する領域となる。この複数の第1分割線は、互いに接することがない。
ここで、個別シート部22−1〜個別シート部22−15は、展開状態においては、図4、図5に示すように構成され、個別シート部22−1〜22−15における本体部24は、いずれも円弧状の帯状を呈するが、個別シート部22−1から個別シート部22−15側にいくに従い、展開状態の本体部24がなす円弧状の曲がり度合いが徐々に大きくなり、つまり、展開状態の本体部がなす円弧状の径が徐々に小さくなっている。これは、テント膜10の縦断面におけるテント膜10の側面における曲線の接線が、下側にいくに従い、水平方向に対する角度(鋭角)が小さくなるように形成されていることによるものである。また、本体部24の円弧状に沿った一方の端部から他方の端部までの長さ(長手方向に沿った長さ)は、個別シート部22−1から個別シート部22−15側にいくに従い長く形成されている。なお、個別シート部22−1〜個別シート部22−15における各本体部24の幅(円弧状に沿った方向に対する直角の方向の長さ)(例えば、個別シート部22−1では、長さL22)は、個別シート部22−1〜個別シート部22−15において同一(略同一としてもよい)に形成されている。なお、個別シート部22−1〜個別シート部22−15における各本体部24の幅(長手辺間の長さ)は異なっていてもよい。また、個別シート部22−1〜個別シート部22−15における各本体部24において、一対の長手辺が、第1分割線に沿った辺部である第1主辺部となる。
また、個別シート部22−1〜個別シート部22−15の各個別シート部22における各本体部24は、テント膜10の表面形状を水平方向に分割した形状を有しているので、テント膜10が組み立てられた状態では、個別シート部22−1〜個別シート部22−15における互いに隣接する個別シート部22においては、一方の個別シート部22の本体部24の他方の個別シート部22側の辺部(つまり、第1主辺部)と他方の個別シート部22の本体部24の一方の個別シート部22側の辺部(つまり、第1主辺部)(つまり、互いに対向する辺部)とが、隙間なく接した状態となっている。例えば、個別シート部22−1の本体部24の個別シート部22−2側の辺部と個別シート部22−2の本体部24の個別シート部22−1側の辺部とは、隙間なく接した状態となっている。
また、延設部26、28は、方形状を呈し、延設部26における一対の連設辺26a、26bは互いに平行であり、連設辺26a、26bから連設された端辺26cは、連設辺26a、26bに対して直角をなし、延設部28における一対の連設辺28a、28bは互いに平行であり、連設辺28a、28bから連設された端辺28cは、連設辺28a、28bに対して直角をなしている。延設部26と本体部24の境界位置は、例えば、後述する切込み群K26Aと切込み群K26Bの中間位置であり、延設部28と本体部24の境界位置は、例えば、後述する切込み群K28Aと切込み群K28Bの中間位置である。
個別シート部22−1〜個別シート部22−15の各個別シート部22における延設部26、28と本体部24における延設部26、28側の端部領域には、個別シート部の両側の端部を連結するための連結手段が設けられ、該連結手段は、図6に示すように、延設部26側に設けられた連結手段K26と、延設部28側に設けられた連結手段K28とを有している。
ここで、連結手段K26は、延設部26の領域に設けられた切込み群K26Aと、本体部24における延設部26側の端部領域に設けられた切込み群K26Bとを有し、切込み群K26Aは、延設部26の一方の連設辺26aから該連設辺26aに対して直角に形成された直線状の切込みK26−1と、延設部26の他方の連設辺26bから該連設辺26bに対して直角に形成され、切込みK26−1の延長線上に形成された直線状の切込みK26−3と、切込みK26−1と切込みK26−3の間に設けられた切込みK26−2とを有し、切込みK26−2は、切込みK26−1、K26−3の延長線上に形成され、切込みK26−1、K26−3と間隔を介して形成された直線状の切込みK26−2aと、切込みK26−2aから端辺26cにまで切込みK26−2aと直角に形成された切込みK26−2bとを有している。ここで、切込みK26−1と切込みK26−2aと切込みK26−3とは、略同一の長さ(同一の長さとしてもよい)に形成され、切込みK26−1と切込みK26−2a間の隙間の長さL26aは、切込みK28−4の長さ以下の長さに形成され、切込みK26−3と切込みK26−2a間の隙間の長さL26bは、切込みK28−5の長さ以下の長さに形成されている。これは、延設部26における切込みK26−1、K26−2aよりも端部側の領域である挿通部27−1を畳んだ状態で、切込みK28−4に挿通できるためであり、延設部26における切込みK26−3、K26−2aよりも端部側の領域である挿通部27−2を畳んだ状態で、切込みK28−5に挿入できるためである。連設辺26aと連設辺26bとは、互いに平行に直線状に形成されている。この連設辺26aは、本体部24の辺部から連設されていて、個別シート部22−1〜22−15の一方の長手辺(上辺)22aの一方の端部を構成し、連設辺26bは、本体部24の辺部から連設されていて、個別シート部22−1〜22−15の他方の長手辺(下辺)22bの一方の端部を構成している。
また、切込み群K26Bは、切込みK26−1、K26−2、K26−3と平行に形成された切込みK26−4及び切込みK26−5を有し、切込みK26−4は、切込みK26−1と切込みK26−2a間の隙間に対応した位置に設けられ、切込みK26−5は、切込みK26−3と切込みK26−2a間の隙間に対応した位置に設けられ、切込みK26−4は、切込みK26−1と切込みK26−2a間の隙間に対応した範囲を含む状態で形成され、切込みK26−5は、切込みK26−3と切込みK26−2a間の隙間に対応した範囲を含む状態で形成されている。つまり、切込みK26−4の側辺22a側の端部から側辺22aと平行な仮想直線は、切込みK26−1に交差する又は接し、切込みK26−4の側辺22b側の端部から側辺22aと平行な仮想直線は、切込みK26−2に交差する又は接している。また、切込みK26−5の側辺22b側の端部から側辺22bと平行な仮想直線は、切込みK26−3に交差する又は接し、切込みK26−5の側辺22a側の端部から側辺22bと平行な仮想直線は、切込みK26−2に交差する又は接している。このように、切込みK26−4は、切込みK26−1と切込みK26−2a間の隙間に対応した位置に設けられ、切込みK26−5は、切込みK26−3と切込みK26−2a間の隙間に対応した位置に設けられていることにより、各個別シート部22の長手方向の両側の端部は線対称に形成されている(つまり、連結手段K26と連結手段K28は線対称に形成されている)ので、挿通部27−1をを畳んだ状態で、切込みK28−4に挿入することができ、また、挿通部27−2をを畳んだ状態で、切込みK28−5に挿入することができる。
切込みK26−1及び切込みK26−2aや、切込みK26−3と切込みK26−2aは、一対の第1切込みを構成し、切込みK28−4と切込みK28−5は、第1挿通部としての挿通部27−1、27−2を差し込むための第1差込み用切込みとなる。また、延設部26の領域と、切込み群K26Bが形成されている領域(本体部24の延設部26側の端部領域)とで端部領域(第1端部領域)26’が構成される。
また、連結手段K28は、連結手段K26と線対称に形成されている。すなわち、連結手段K28は、延設部28の領域に設けられた切込み群K28Aと、本体部24における延設部28側の端部領域に設けられた切込み群K28Bとを有し、切込み群K28Aは、延設部28の一方の連設辺28aから該連設辺28aに対して直角に形成された直線状の切込みK28−1と、延設部28の他方の連設辺28bから該連設辺28bに対して直角に形成され、切込みK28−1の延長線上に形成された直線上の切込みK28−3と、切込みK28−1と切込みK28−3の間に設けられた切込みK28−2とを有し、切込みK28−2は、切込みK28−1、K28−3の延長線上に形成され、切込みK28−1、K28−3と間隔を介して形成された直線状の切込みK28−2aと、切込みK28−2aから個別シート部の端辺28cにまで切込みK28−2aと直角に形成された切込みK28−2bとを有している。ここで、切込みK28−1と切込みK28−2と切込みK28−3とは、略同一の長さ(同一の長さとしてもよい)に形成され、切込みK28−1と切込みK28−2a間の隙間の長さL28aは、切込みK26−4の長さ以下の長さに形成され、切込みK28−3と切込みK28−2a間の隙間の長さL28bは、切込みK26−5の長さ以下の長さに形成されている。これは、延設部28における切込みK28−1、K28−2aよりも端部側の領域である挿通部29−1を畳んだ状態で、切込みK26−4に挿通できるためであり、延設部28における切込みK28−3、K28−2aよりも端部側の領域である挿通部29−2を畳んだ状態で、切込みK26−5に挿入できるためである。連設辺28aと連設辺28bとは、互いに平行に直線状に形成されている。この連設辺28aは、本体部24の辺部から連設されていて、個別シート部22−1〜22−15の一方の長手辺(上辺)22aの他方の端部を構成し、連設辺26bは、本体部24の辺部から連設されていて、個別シート部22−1〜22−15の他方の長手辺(下辺)22bの他方の端部を構成している。
また、切込み群K28Bは、切込みK28−1、K28−2、K28−3と平行に形成された切込みK28−4及び切込みK28−5を有し、切込みK28−4は、切込みK28−1と切込みK28−2a間の隙間に対応した位置に設けられ、切込みK28−5は、切込みK28−3と切込みK28−2a間の隙間に対応した位置に設けられ、切込みK28−4は、切込みK28−1と切込みK28−2a間の隙間に対応した範囲を含む状態で形成され、切込みK28−5は、切込みK28−3と切込みK28−2a間の隙間に対応した範囲を含む状態で形成されている。つまり、切込みK28−4の側辺22a側の端部から側辺22aと平行な仮想直線は、切込みK28−1に交差する又は接し、切込みK28−4の側辺22b側の端部から側辺22aと平行な仮想直線は、切込みK28−2に交差する又は接している。また、切込みK28−5の側辺22b側の端部から側辺22bと平行な仮想直線は、切込みK28−3に交差する又は接し、切込みK28−5の側辺22a側の端部から側辺22bと平行な仮想直線は、切込みK28−2に交差する又は接している。このように、切込みK28−4は、切込みK28−1と切込みK28−2a間の隙間に対応した位置に設けられ、切込みK28−5は、切込みK28−3と切込みK28−2a間の隙間に対応した位置に設けられていることにより、各個別シート部22の長手方向の両側の端部は線対称に形成されている(つまり、連結手段K26と連結手段K28は線対称に形成されている)ので、挿通部29−1をを畳んだ状態で、切込みK26−4に挿入することができ、また、挿通部29−2をを畳んだ状態で、切込みK26−5に挿入することができる。
切込みK28−1及び切込みK28−2aや、切込みK28−3と切込みK28−2aは、一対の第2切込みを構成し、切込みK26−4と切込みK26−5は、第2挿通部としての挿通部29−1、29−2を差し込むための第2差込み用切込みとなる。また、延設部28の領域と、切込み群K28Bが形成されている領域(本体部24の延設部28側の端部領域)とで端部領域(第2端部領域)28’が構成される。
連結手段K26と連結手段K28とで延設部26と延設部28とを連結するには、図7に示すように、延設部26と延設部28とを対向させて、挿通部27−1を畳んだ状態で切込みK28−4に挿通するとともに、挿通部27−2を畳んだ状態で切込みK28−5に挿通し、その後、畳んだ挿通部27−1、27−2を開いて、図8に示すように、個別シート部22の反対側の面に露出した状態とし、また、挿通部29−1を畳んだ状態で切込みK26−4に挿通するとともに、挿通部29−2を畳んだ状態で切込みK26−5に挿通し、その後、畳んだ挿通部29−1、29−2を開いて、図8に示すように、個別シート部22の反対側の面に露出した状態とする。このようにすることにより、挿通部27−1、27−2と挿通部29−1、29−2は、個別シート部22の互いに反対側の面に位置する。また、挿通部27−1、27−2と、切込みK26−1、K26−2a、K26−3よりも基端側の領域(切込みK26−1、K26−2a、K26−3を介して挿通部27−1、27−2の基端側に隣接した領域)とが、端部領域28’を構成するシート材を介して互いに反対側に位置し、また、挿通部29−1、29−2と、切込みK28−1、K28−2a、K28−3よりも基端側の領域(切込みK28−1、K28−2a、K28−3を介して挿通部29−1、29−2の基端側に隣接した領域)とが、端部領域26’を構成するシート材を介して互いに反対側に位置する。以上のようにして、個別シート部22における両側の端部が連結される。
よって、電力(例えば、熱融着)や接着剤を用いることなく、個別シート部22における両側の端部が連結を連結させることができる。
また、挿通部27−1、27−2を延設部28側(つまり、切込みK28−4、K28−5)に差し込むとともに、挿通部29−1、29−2を延設部26側(つまり、切込みK26−4、K26−5)に差し込むので、個別シート部22における両側の端部を連結した状態を強固に維持することができる。
なお、個別シート部群20は、計15本の個別シート部22により構成されるとしたが、個別シート部22の数は他の数であってもよい。
次に、個別シート部32−1〜個別シート部32−36における各個別シート部(第2個別シート部)32は、図9に示す同一の構成であり、本体部34と、本体部34の先端側の端部に連設された先端部36と、本体部34の基端側の端部に連設された基端部38と、基端部38に設けられたはとめ39とを有し、本体部34と先端部36と基端部38とで全体に1枚のシート状を呈している。具体的には、本体部34と先端部36と基端部38とは全体に1枚のシート材で形成されている。つまり、図9において、各個別シート部32は、一点鎖線を含めた状態で一体に形成されている。なお、図9において、本体部34の形状が実線で示されている。
個別シート部32−1〜個別シート部32−36における各本体部(第2個別シート部本体部)34は、テント膜10の側面形状(表面形状)を縦方向に分割した形状(テント膜10の軸線(平面視における中心を通り、水平面に対して鉛直方向をなす直線)を通る複数の平面状の断面により分割した形状。つまり、該複数の断面は、該軸線を介して放射状を呈することになる)を有し、本体部34は、テント膜10の立体形状の表面領域の少なくとも一部の領域を縦方向の第2分割線により分割して展開してなる複数の個別領域ごとに設けられ、該個別領域の形状に対応した領域(図9において、本体部34に示す領域)を有している。先端部36と基端部38は、骨組み40と連結するための部分であるので、個別シート部32における本体部34の領域が、実質的にテント膜10の形状を形成する領域となる。この複数の第2分割線は、互いに接することがなく、また、第1分割線と交差している。
なお、個別シート部32−1〜個別シート部32−36は、骨組み40に取り付けられている(固定されているとしてもよい)ので、特定個別シート部となり、側辺34a、34bは、特定主辺部となる。
ここで、個別シート部32は、展開状態では、図9に示すように構成され、本体部34は、先端側が基端側よりも幅狭のテーパ状を呈し、先端側から基端側にいくに従い、幅が徐々に長くなり、特に、本体部34の両側の側辺34a、34bは、先端側から基端側にいくに従い、外側に湾曲する曲線状を呈している。つまり、側辺34aは、先端側から基端側にいくに従い、側辺34b側とは反対側に向けて曲り、側辺34bは、先端側から基端側にいくに従い、側辺34a側とは反対側に向けて曲がっている。側辺34a、34bは、第2分割線に沿った辺部である第2主辺部となる。
また、個別シート部32−1〜個別シート部32−36の各個別シート部32における各本体部34は、テント膜10の側面形状を縦方向に同一形状に分割した形状を有しているので、テント膜10が組み立てられた状態では、個別シート部32−1〜個別シート部32−36における互いに隣接する個別シート部32においては、一方の個別シート部32の本体部34の他方の個別シート部32側の辺部(つまり、第2主辺部)と他方の個別シート部32の本体部34の一方の個別シート部32側の辺部(つまり、第2主辺部)(つまり、互いに対向する辺部)とが、隙間なく接した状態となっている。例えば、個別シート部32−1の本体部34の個別シート部32−2側の辺部34bと個別シート部32−2の本体部34の個別シート部32−1側の辺部34aとは、隙間なく接した状態となっている。
また、先端部36は、図11に示すように、縦長長方形状を呈し、先端部36の一対の側辺36a、36bは互いに平行であり、先端部36の端辺36cは、側辺36a、36bに対して直角をなしている。側辺36a、36bは、本体部34の上辺34cに対して直角をなしている。端辺36cは、側辺36a、36bに対して直角であり、本体部34の上辺34cは、本体部34の先端と基端を結ぶ方向(長手方向)の中心線に対して直角である。先端部36と本体部34の境界位置は、例えば、後述する切込みK36−5の位置となる。
先端部36と本体部34における先端部36側の端部領域には、骨組み40と連結するための連結部が設けられ、該連結部は、先端部36の先端側に設けられた一対の切込み(第3切込み)K36−1、K36−2と、一対の切込みK36−1、K36−2よりも本体部34側に設けられた一対の切込み(第4切込み)K36−3、K36−4と、先端部36と本体部34の境界位置に設けられた切込みK36−5と、切込みK36−5よりも基端側に設けられた切込みK36−6を有している。
切込みK36−1は、側辺36aから形成され、切込みK36−2は、側辺36bから形成されていて、K36−1の長さとK36−2の長さは同一に形成されている。また、切込みK36−3は、側辺36aから形成され、切込みK36−4は、側辺36bから形成されていて、K36−3の長さとK36−4の長さは同一に形成されているとともに、切込みK36−1、K36−2と同一の長さに形成されている。なお、切込みK36−1と切込みK36−3間の長さや切込みK36−2と切込みK36−4間の長さL37−1は、挿通部37−2(先端部36における切込みK36−1、K36−2及び切込みK36−1と切込みK36−2を結ぶ仮想直線と、切込みK36−3、K36−4及び切込みK36−3と切込みK36−4を結ぶ仮想直線の間の領域)が切込みK36−5と切込みK36−6間に配置されるので、切込みK36−5と切込みK36−6間の長さL37−2と同一(略同一としてもよい)に形成されている。
また、切込みK36−1、K36−2、K36−3、K36−4の長さは、切込みK36−1と切込みK36−2間の隙間の長さL37−3(切込みK36−1と切込みK36−2間の隙間の長さもL37−3である)よりも短く形成されており、挿通部37−1を切込みK36−5や切込みK36−6に挿通したり、挿通部37−2を切込みK36−5に挿通する際に、挿通部37−1、37−2を折畳みしやすい。つまり、切込みK36−1、K36−2よりも先端側の領域である挿通部(第3挿通部)37−1の切込みK36−1に対応した領域である左側領域37−1a(左右方向(切込みK36−1、K36−2の方向)において、切込みK36−1の切込みK36−2側の端部から左側の領域)を左側領域37−1aと右側領域37−1b間の領域である中央領域37−1c側に折り返す際や、挿通部37−1の切込みK36−2に対応した領域である右側領域37−1b(左右方向において、切込みK36−2の切込みK36−1側の端部から右側の領域)を中央領域37−1c側に折り返す際に、左側領域37−1aや右側領域37−1b自体を折り畳む必要がなく、同様に、切込みK36−1、K36−2と切込みK36−3、K36−4間の領域である挿通部(第4挿通部)37−2の切込みK36−1に対応した領域である左側領域37−2a(左右方向において、切込みK36−1の切込みK36−2側の端部から左側の領域)を左側領域37−2aと右側領域37−2b間の領域である中央領域37−2c側に折り返す際や、挿通部37−2の切込みK36−2に対応した領域である右側領域37−2b(左右方向において、切込みK36−2の切込みK36−1側の端部から右側の領域)を中央領域37−2c側に折り返す際に、左側領域37−2aや右側領域37−2b自体を折り畳む必要がない。なお、挿通部37−1は、先端部36における切込みK36−1、K36−2及び切込みK36−1と切込みK36−2を結ぶ仮想直線よりも先端側の領域である。
また、切込みK36−5は、切込みK36−3、K36−4と平行な方向(側辺36a、36bに対して直角の方向としてもよい)に形成され、切込みK36−5の側辺36a側の端部と側辺36aとは間隔が設けられ、切込みK36−5の側辺36b側の端部と側辺36bとは間隔が設けられている。つまり、切込みK36−5は、切込みK36−3と切込みK36−4間の隙間に対応した位置に設けられ、切込みK36−5は、切込みK36−3と切込みK36−4間の隙間に対応した範囲を含む状態で形成されている。つまり、切込みK36−5の側辺36a側の端部から切込みK36−5と直角な(「側辺36aと平行な」としてもよい)仮想直線は、切込みK36−3に交差する又は接し、切込みK36−5の側辺36b側の端部から切込みK36−5と直角な(「側辺36bと平行な」としてもよい)仮想直線は、切込みK36−4に交差する又は接している。
また、切込みK36−6は、切込みK36−5と平行に形成され、切込みK36−6の側辺34a側の端部と側辺34aとは間隔が設けられ、切込みK36−6の側辺34b側の端部と側辺34bとは間隔が設けられている。つまり、切込みK36−6は、左右方向(切込みK36−6の方向)には、切込みK36−5と同じ位置に設けられていて、切込みK36−6の側辺34a側の端部から切込みK36−6と直角な仮想直線は、切込みK36−5の側辺34a側の端部と接し、切込みK36−6の側辺34b側の端部から切込みK36−6と直角な仮想直線は、切込みK36−5の側辺34b側の端部と接する。
先端部36の領域と、切込みK36−5、K36−6が形成されている領域(本体部34の先端部36側の端部領域)とで端部領域(第3端部領域)36’が構成される。また、切込みK36−1、K36−2、K36−3、K36−4、K36−5、K36−6は、端部領域36’の先端と基端とを結ぶ方向に対して略直角の方向に形成されているといえる。また、切込みK36−6は、第3挿通部としての挿通部37−1を差し込むための第3差込み用切込みとなり、切込みK36−5は、第4挿通部としての挿通部37−2を差し込むための第4差込み用切込みとなる。
個別シート部32の先端部36を骨組み40に取り付けて個別シート部32を骨組み40に連結するには、図12に示すように、先端部36を骨組み40の取付け用上構成部60における上周状部64に巻き付け、挿通部37−1を個別シート部32の一方の面側から切込みK36−5に差し込み他方の面側に至らせ、さらに、挿通部37−1を他方の面側から切込みK36−6に差し込んで一方の面側に至らせるとともに、挿通部37−2を一方の面側から切込みK36−5に差し込んで他方の面側に至らせて、図12に示す状態とすることにより先端部36を骨組み40に取り付ける(固定するとしてもよい)。
よって、電力(例えば、熱融着)や接着剤を用いることなく、先端部36を骨組み40に取り付けることができる。また、挿通部37−1を切込みK36−5に差し込み、さらに、挿通部37−1を切込みK36−6に差し込むとともに挿通部37−2を切込み36−5に差し込むことにより、先端部36をループ状にした状態を強く維持させることができる。
図12に示す状態では、挿通部37−1と挿通部37−2は、端部領域36’を構成するシート材を介して互いに反対側に位置することになる。また、挿通部37−1と、切込みK36−1、K36−2を介して挿通部37−1の基端側に隣接する領域(つまり、挿通部37−2の領域)とは、端部領域36’を構成するシート材を介して互いに反対側に位置し、また、挿通部37−2と、切込みK36−31、K36−4を介して挿通部37−2の基端側に隣接する領域とは、端部領域36’を構成するシート材を介して互いに反対側に位置する。
また、基端部38は、図13に示すように、個別シート部32の下端領域を二つ折りにして形成された部分であり、二つ折りにした状態で穴部が設けられて、該穴部にはとめ39が設けられている。これにより、基端部38には、はとめ39の内側に穴部39Kが設けられている(他の説明においても、はとめの内側には開口部が設けられている)。基端部38を展開した状態では、側辺38aと側辺38bは互いに平行であり、端辺38cと本体部34の下辺34dは、本体部34の先端と基端を結ぶ方向(長手方向)の中心線に対して直角である。
基端部38を骨組み40に取り付けて個別シート部32を骨組み40に連結するには、図14に示すように、個別シート部32を骨組み40の取付け用下構成部50の下外側周状部56の外側から下外側周状部56の下側を通って下内側周状部54に至らせ、はとめ39に挿通した結束バンド70を下内側周状部54に取り付けることにより、基端部38を結束バンド70を介して骨組み40に取り付ける(固定するとしてもよい)。
個別シート部32−1〜個別シート部32−36における各個別シート部の位置関係は、図10に示すようになり、テント5の平面視において、図10に示す位置関係となる。なお、図10における一点鎖線は、隣接する個別シート部間の境界位置を示すための仮想線である。
なお、複数の個別シート部32は、同一の構成であるとしたが、異なっていてもよく、例えば、本体部34の幅(例えば、本体部34の下辺34dの長さ)が異なっていてもよい。また、個別シート部群30は、計36本の個別シート部32により構成されるとしたが、個別シート部32の数は他の数であってもよく、例えば、32本としてもよい。
第1個別シート部群20を構成する個別シート部22−1〜個別シート部22−15と、第2個別シート部群30を構成する個別シート部32−1〜個別シート部32−36を交互に編み込むことによりテント膜10が形成されているが、各個別シート部32において、個別シート部32が個別シート部22に対して外側になる領域と、個別シート部32が個別シート部22に対して内側になる領域とが、個別シート部32の長手方向に沿って交互に設けられ、例えば、個別シート部32−1を例にとると、個別シート部32−1は、個別シート部22−1、22−3、22−5、22−7、22−9、22−11、22−13、22−15に対しては内側にあり、個別シート部22−2、22−4、22−6、22−8、22−10、22−12、22−14に対しては外側にあり、また、個別シート部32−2を例にとると、個別シート部32−2は、個別シート部22−1、22−3、22−5、22−7、22−9、22−11、22−13、22−15に対しては外側にあり、個別シート部22−2、22−4、22−6、22−8、22−10、22−12、22−14に対しては内側にある。
また、各個別シート部22において、個別シート部22が個別シート部32に対して外側になる領域と、個別シート部22が個別シート部32に対して内側になる領域とが、個別シート部22の長手方向に沿って交互に設けられ、例えば、個別シート部22−1を例にとると、個別シート部22−1は、個別シート部32−1、32−3、32−5、32−7、32−9、32−11、32−13、32−15、32−17、32−19、32−21、32−23、32−25、32−27、32−29、32−31、32−33、32−35に対しては外側にあり、個別シート部32−2、32−4、32−6、32−8、32−10、32−12、32−14、32−16、32−18、32−20、32−22、32−24、32−26、32−28、32−30、32−32、32−34、32−36に対しては内側にある。
図2において、テント膜10の側面においてハッチングで表した領域は、個別シート部32において個別シート部22に対して外側に位置し、個別シート部22において個別シート部32に対して内側に位置する領域を示したものであり、テント膜10の側面においてハッチングを付していない領域は、個別シート部22において個別シート部32に対して外側に位置し、個別シート部32において個別シート部22に対して内側に位置する領域を示したものである。
また、骨組み40は、図3に示すように構成され、台部42と、台部42から上方に立設した支柱部44と、支柱部44の下端から上端までの途中位置に設けられた取付け用下構成部(下側取付部)50と、支柱部44の上端に設けられた取付け用上構成部(上側取付部)60とを有している。この骨組み40には、テント膜10が張った状態で取り付けられている。
ここで、台部42は、円形の板状を呈し、支柱部44は、円柱状を呈していて、台部42の下面に対して垂直方向に形成されている。
また、取付け用下構成部50は、支柱部44に固定され、支柱部44に対して直角をなす棒状の支持部52a、52b、52c、52dと、支持部52a〜52dの先端に固定された下内側周状部54と、下内側周状部54の外側に設けられた下外側周状部56と、下内側周状部54と下外側周状部56とを連結する連結部58とを有している。
支持部52a〜52dは、円柱状部の棒状を呈し、支柱部44に対して直角の同一面上に設けられ、支持部52aと支持部52cは同一直線上に設けられ、支持部52bと支持部52dは同一直線上に設けられていて、横方向に隣接する支持部は互いに直角をなしている(例えば、支持部52aと支持部52bは直角をなしている)。
また、下内側周状部54は、円形の枠状を呈し、その断面は円形を呈している。下内側周状部54の円形における中心点は、支柱部44の軸芯に位置する。また、下外側周状部56も、円形の枠状を呈し、その断面は円形を呈していて(断面の大きさは、下内側周状部54の断面と同一の大きさである)、下内側周状部54と同心円状で、かつ、下内側周状部54と同じ高さ位置に形成され(例えば、下外側周状部56の下端と下内側周状部54の下端は同じ高さにある)、下外側周状部56の直径は、下内側周状部54の直径よりも大きく形成され、下外側周状部56と下内側周状部54間には隙間が設けられている。
また、連結部58は、板状の棒状を呈し、下内側周状部54の外側の面と下外側周状部56の内側の面とに固定されることにより、下内側周状部54と下外側周状部56とを連結している。連結部58は、図3においては、計8箇所に設けられている。テント膜10を骨組み40に取り付けた状態において、取付け用下構成部50は、テント膜10の内側に設けられ、下外側周状部56は、テント膜10(特に、個別シート部32)の内側に接する。
また、取付け用上構成部60は、支柱部44の上端に固定され、支柱部44に対して直角をなす棒状の支持部62a、62b、62c、62dと、支持部62a〜62dの先端に固定された上周状部64とを有している。
支持部62a〜62dは、円柱状部の棒状を呈し、支柱部44に対して直角の同一面上に設けられ、支持部62aと支持部62cは同一直線上に設けられ、支持部62bと支持部62dは同一直線上に設けられていて、横方向に隣接する支持部は互いに直角をなしている(例えば、支持部62aと支持部62bは直角をなしている)。
また、上周状部64は、円形の枠状を呈し、その断面は円形を呈している。上周状部64の円形における中心点は、支柱部44の軸芯に位置する。上周状部64の直径は、下内側周状部54の直径よりも小さく形成されている。
なお、取付け用下構成部50と取付け用上構成部60と支柱部44における取付け用下構成部50と取付け用上構成部60間の部分により、立体構成部が形成され、この立体構成部は、テント膜10を骨組み40に取り付けた状態において、テント膜10の内側に設けられる部分である。
テント膜10の製造工程について簡単に説明すると、まずは、テント膜10を構成する個別シート部、つまり、個別シート部22−1〜22−15と個別シート部32−1〜32−36を製造するが、その際、3次元モデリング・ソフトウエアを使用して、製造しようとするテント膜10の表面形状を分割してなる各分割形状を展開した展開図形を得る。3次元モデリング・ソフトウエアとしては、例えば、スケッチアップ(登録商標)を使用し、メニューにプラグイン(Plugin)が追加され、該プラグインにUnfoldtoolが格納された状態として、このUnfoldtoolを用いる。
図16は、テント膜10の立体形状の表面領域(表面形状としてもよい)を分割してなる個別領域(分割形状としてもよい)の展開図形を模式的に示すものであり、横方向の分割線で分割して得た展開図形の例としての展開図形W22−1は、テント膜10の表面形状Wを水平方向の複数の分割線(第1分割線)R22で分割してなる分割形状のうちの個別シート部22−1に対応するものを展開してなる展開形状であり、展開図形W22−1は、水平方向の分割線R22と縦方向の分割線R32とにより区画された個別領域WSをつないだ形状を呈し、各個別領域WSを形成する線(個別領域WSを囲む4つの線)は直線状となっている。つまり、展開図形W22−1において、円弧状を呈する長手辺は、直線をつないだものとなっている。
縦方向の分割線で分割して得た展開図形の例としての展開図形W32−1は、テント膜10の表面形状Wを縦方向の複数の分割線(第2分割線)R32で分割してなる分割形状のうちの個別シート部32−1に対応するものを展開してなる展開形状であり、展開図形W32−1は、水平方向の分割線R22と縦方向の分割線R32とにより区画された個別領域WSをつないだ形状を呈し、各個別領域WSを形成する線(個別領域WSを囲む4つの線)は直線状となっている。つまり、展開図形W32−1において、曲線状を呈する長手辺は、直線をつないだものとなっている。この分割線R32は、曲線状を呈するが、分割線R32の正面視においては、直線状を呈する。つまり、分割線R32は、テント膜10の表面形状を有する立体図形をその軸線(上下方向の中心線)を通る複数の平面(該複数の平面は、該軸線を介して放射状を呈することになる)で切断した際に表面形状に表れる分割線であるといえる。
なお、複数の分割線R22において、隣接する分割線R22間の長さ(隣接する2つの分割線R22を結ぶ直線に沿った長さ)はいずれも同じに形成され、これにより、展開図形W32−1において、個別領域WSにおける分割線R22間の長さは同じに形成され、図16において、個別領域WSにおける長さL32aと長さL32bは同じに形成されている。
同様に、複数の分割線R32において、隣接する分割線R32間の長さ(隣接する2つの分割線R32を結ぶ直線に沿った長さ)はいずれも同じに形成され、これにより、展開図形W22−1において、個別領域WSにおける分割線R32間の長さは同じに形成され、図16において、個別領域WSにおける長さL22aと長さL22bは同じに形成されている。
なお、表面形状を分割する分割線は、分割線R22と分割線R32の二種類の分割線が用いられるが、一方の種類の分割線(例えば、分割線R22)は他方の種類の分割線(例えば、分割線R32)と表面形状の面(つまり、立体形状の表面領域)において交差し、1つの種類の分割線においては、複数の分割線は表面形状の面において接することはなく、例えば、互いに隣接する2つの分割線R22は接することはなく、互いに隣接する2つの分割線R32は接することはない。
以上のようにして、各個別シート部のもとになる展開図形(つまり、本体部24、34の展開図形)を得たら、得られた展開図形に従い個別シート部の形状と大きさを特定する。つまり、個別シート部の寸法を製造するテント膜10の大きさに従い決定し、また、個別シート部22には両側の端部に延設部26、28が設けられ、個別シート部32には先端部36と基端部38が設けられるので、これらを考慮して個別シート部22、32の形状を決定する。また、上記のように、個別領域WSを形成する線は直線状となっていて、個別シート部における曲線状とすべき辺部も直線の集合体となっているので、個別シート部の形状の決定に際しては、直線の集合体に基づいて辺部の形状を曲線状にする。その場合には、例えば、各直線の両側の端部の点に対して近似曲線を得ることにより曲線を得ることができる。個別シート部22、32の形状・大きさを決定したら、生地を裁断する。生地の種類としては、ターポリン(ポリエステルの織物に塩化ビニールを貼り合わせたもの)が好ましい。生地を裁断して形成されたシート材に対して、個別シート部22については、連結手段K26、K28を形成し、個別シート部32については、切込みK36−1〜K36−6からなる連結部を形成するとともに、基端部38を形成する。
以上のように、個別シート部22−1〜22−15と個別シート部32−1〜32−15を製造したら、テント膜10を組み立てるが、個別シート部22と個別シート部32を編み込みながら組み立てていく。
テント膜10の組立てに際しては、テント膜10の上端から個別シート部22と個別シート部32を編みながら組み立てていくが、実際には、まず、平面視において均等となる角度をなす複数箇所(例えば、4箇所)において2〜3本の個別シート部32を上周状部64に連結しておき(例えば、90度をなす4方向の場合には、個別シート部32−36、32−1と、個別シート部32−9、32−10と、個別シート部32−18、32−19と、個別シート部32−27、32−28を上周状部64に連結する)、その状態で、個別シート部22を個別シート部22−1から順次個別シート部32に編んでいき、個別シート部22を下方に向けて編んでいくに従い、個別シート部32も追加して個別シート部22に編んでいく。このように、平面視において均等となる角度をなす複数箇所において個別シート部32を上周状部64に連結した状態から個別シート部22や他の個別シート部32を編み込んでいくことにより、テント膜10における展張の度合いを周方向において均等にすることができる。
なお、個別シート部22を下方に向けて編んでいくに従い、組立て途中のテント膜10が上方に引っ張られていくので、図15に示すように、個別シート部32の基端部38を取付け用下構成部50に仮止めすることにより組立て途中のテント膜10が上方に引っ張られるのを防止するのが好ましい。基端部38の仮止めに際しては、結束バンド70をはとめ39に挿通するとともに、下内側周状部54に取り付けるが、結束バンド70を締め付け具合を緩めた状態としておき、基端部38を組立て状態のテント膜10における基端部38の本来の位置よりも上方に位置させておく。基端部38を結束バンドにより骨組み40に取り付ける(固定するとしてもよい)ことにより、上記のように、結束バンドの締め付け具合を緩めた状態とすることにより、個別シート部22、32が強く張られていない状態とできるので、テント膜10の組立てが容易となる。
以上のようにして、全ての個別シート部22(個別シート部22−1〜22−15)と全ての個別シート部32(個別シート部32−1〜32−36)が編み込まれたら仮止めされている基端部38を、図14に示すように、下内側周状部54の近傍に位置させた状態で結束バンド70を締め付けた状態として、本止めを行なう。テント膜10を組み立てた状態(つまり、テント膜10を骨組み40に取り付けて組み立てた状態)では、図14に示すように、個別シート部32は、下外側周状部56の外側及び下側の面に接している。以上のようにして、テント5が製造される。製造されたテント5においては、テント膜10は、骨組み40に張った状態で取り付けられており、個別シート部32(個別シート部32−1〜32−36)が骨組み40に取り付けられていることにより、テント膜10が骨組み40に取り付けられている。なお、製造されたテント5は、日除けやオブジェとして使用することができる。
以上のように、本実施例のテント5においては、電力や接着剤によりシート同士を接続しなくてもテント膜10を組み立てることができるので、テント膜10が曲面を形成するが、電力や接着剤を必要としないので、複数のシートを接続する場合のように面倒な接続作業が必要ない。また、編み込んだ状態の個別シート部22−1〜22−15と個別シート部32−1〜32−36をほどいて編込みの状態を解除することにより、個々の複数の個別シート部のみとなるので、保管や運搬が容易となる。
次に、実施例2のテント105は、図17〜図20に示すように構成され、テント膜110と、テント膜110を取り付ける(固定するとしてもよい)ための骨組み40とを有している。
ここで、テント膜110は、実施例1のテント膜10と略同様の構成であるが、テント膜10を構成する個別シート部の構成が異なる。
すなわち、テント膜110は、第1個別シート部群120を構成する個別シート部122−1〜122−36と、第2個別シート部群130を構成する個別シート部132−1〜132−36を交互に編み込むことにより形成され、個別シート部122−1〜122−36における各個別シート部122は、先端側が基端側よりも幅狭のテーパ状を呈し、基端側から先端側にいくに従い、テント膜110の外面視において、右方向に曲がる(湾曲するとしてもよい)形状を呈し、個別シート部132−1〜132−36における各個別シート部132は、先端側が基端側よりも幅狭のテーパ状を呈し、基端側から先端側にいくに従い、テント膜110の外面視において、左方向に曲がる(湾曲するとしてもよい)形状を呈しており、個別シート部122の展開状態と個別シート部132の展開状態は、上下方向の中心線Jを介して線対称の形状を呈している。個別シート部122−1〜122−36における各個別シート部122は同じ構成であり、個別シート部132−1〜132−36における各個別シート部132は同じ構成となっている。なお、個別シート部122−1〜122−36における各個別シート部を帯状部としてもよく、また、個別シート部132−1〜132−36における各個別シート部を帯状部としてもよい。
個別シート部122−1〜122−36と個別シート部132−1〜132−36の位置関係としては、個別シート部122と個別シート部132ともにテント膜110の側面に対して斜めに形成されるので、テント膜110の下端における個別シート部122と個別シート部132の位置関係とテント膜110の上端における個別シート部122と個別シート部132の位置関係とは異なり、図18に示すように、テント膜110の下端位置では、例えば、個別シート部122−1と個別シート部132−36とが重なり、個別シート部122−2と個別シート部132−1とが重なるが、テント膜110の上端位置では、図20に示すように、個別シート部122−1と個別シート部132−12とが重なり、個別シート部122−2と個別シート部132−13とが重なっている。図20は、テント膜110の上端位置における個別シート部122と個別シート部132の位置関係を示すものであり、図20における一点鎖線は、周方向に隣接する個別シート部間の境界位置を示すための仮想線である。
個別シート部122−1〜個別シート部122−36における各個別シート部(第1個別シート部)122は、展開状態においては、図19に示すように構成され、個別シート部122は、本体部124と、本体部124の先端側の端部に連設された先端部126と、本体部124の基端側の端部に連設された基端部128と、基端部128に設けられたはとめ(図示せず)を有し、本体部124と先端部126と基端部128とで全体に1枚のシート状を呈している。具体的には、本体部124と先端部126と基端部128とは全体に1枚のシート材で形成されている。つまり、図19において、各個別シート部122は、一点鎖線を含めた状態で一体に形成されている。なお、図19において、本体部124の形状が実線で示されている。
本体部(第1個別シート部本体部)124は、テント膜110の側面形状(表面形状)を平面視において上端から下端に向けて左曲がりの略円弧状の複数の分割線により分割した形状を有している。先端部126と基端部128は、骨組み40と連結するための部分であるので、個別シート部122における本体部124の領域が、実質的にテント膜110の形状を形成する領域となる。
個別シート部122の展開状態は、図19に示すように構成され、本体部124の側辺124a、124bは、本体部124の上端から本体部124の上端側から見て左方向に曲がるように略円弧状に形成され、テント膜110が組み立てられた状態では、個別シート部122−1〜個別シート部122−36における互いに隣接する個別シート部122においては、一方の個別シート部122の本体部124の他方の個別シート部122側の辺部と他方の個別シート部122の本体部124の一方の個別シート部122側の辺部(つまり、互いに対向する辺部)とが、隙間なく接した状態となっている。また、個別シート部122−1〜個別シート部122−36における各本体部124において、側辺124a、124bが、第1分割線に沿った辺部である第1主辺部となる。
また、先端部126は、実施例1の先端部36と同様の構成であり、先端部126と本体部124における先端部126側の端部領域には、骨組み40と連結するための連結部が設けられている。連結部は、実施例1における切込みK36−1〜K36−6と同様な構成となっている。なお、先端部126の両側の辺部126a、126bは、本体部124の上端の辺部124cと直角の直線状を呈し、先端部126の端辺126cは、辺部126a、126bと直角の直線状となっている。
また、基端部128は、実施例1の基端部38と同様の構成であり、個別シート部122の下端領域を二つ折りにして形成された部分であり、二つ折りにした状態で穴部が設けられて、該穴部にはとめ(はとめ39と同様の構成のはとめ)が設けられている。基端部128を展開した状態では、側辺128aと側辺128bは互いに平行であり、端辺128cは、側辺128a、128bと直角であり、側辺128a、128bは、本体部124の下辺に対して直角である。
個別シート部132−1〜個別シート部132−36における各個別シート部(第2個別シート部)132は、展開状態においては、図19に示すように構成され、個別シート部132は、本体部134と、本体部134の先端側の端部に連設された先端部136と、本体部134の基端側の端部に連設された基端部138と、基端部138に設けられたはとめ(図示せず)を有し、本体部134と先端部136と基端部138とで全体に1枚のシート状を呈している。具体的には、本体部134と先端部136と基端部138とは全体に1枚のシート材で形成されている。つまり、図19において、各個別シート部132は、一点鎖線を含めた状態で一体に形成されている。なお、図19において、本体部134の形状が実線で示されている。
本体部(第2個別シート部本体部)134は、テント膜110の側面形状(表面形状)を平面視において上端から下端に向けて右曲がりの略円弧状の複数の分割線により分割した形状を有している。先端部136と基端部138は、骨組み40と連結するための部分であるので、個別シート部132における本体部134の領域が、実質的にテント膜110の形状を形成する領域となる。
個別シート部132の展開状態は、図19に示すように構成され、本体部134の側辺134a、134bは、本体部134の上端から本体部124の上端側から見て右方向に曲がるように略円弧状に形成され、テント膜110が組み立てられた状態では、個別シート部132−1〜個別シート部132−36における互いに隣接する個別シート部132においては、一方の個別シート部132の本体部134の他方の個別シート部132側の辺部と他方の個別シート部132の本体部134の一方の個別シート部132側の辺部(つまり、互いに対向する辺部)とが、隙間なく接した状態となっている。また、個別シート部132−1〜個別シート部132−36における各本体部134において、側辺134a、134bが、第2分割線に沿った辺部である第2主辺部となる。
また、先端部136は、実施例1の先端部36と同様の構成であり、先端部136と本体部134における先端部136側の端部領域には、骨組み40と連結するための連結部が設けられている。連結部は、実施例1における切込みK36−1〜K36−6と同様な構成となっている。なお、先端部136の両側の辺部136a、136bは、本体部134の上辺(上端の辺部)134cと直角の直線状を呈し、先端部136の端辺136cは、辺部136a、136bと直角の直線状となっている。
また、基端部138は、実施例1の基端部38と同様の構成であり、個別シート部132の下端領域を二つ折りにして形成された部分であり、二つ折りにした状態で穴部が設けられて、該穴部にはとめ(はとめ39と同様の構成のはとめ)が設けられている。基端部138を展開した状態では、側辺138aと側辺138bは互いに平行であり、端辺138cは、側辺138a、138bと直角であり、側辺138a、138bは、本体部134の下辺に対して直角である。なお、図19における基端部128、138は、二つ折りにして穴部とはとめが設けられる前の状態を示している。
なお、本実施例では、個別シート部122の先端部126と個別シート部132の先端部136を骨組み40(具体的には、上周状部64)に取り付ける際には、先端部126と先端部136が重なるので、先端部126、136の幅を狭くして、先端部126は、本体部124の上辺124cにおける一方に偏った位置(例えば、左側に偏った位置)に設け、先端部136は、本体部134の上辺134cにおける他方に偏った位置(例えば、右側に偏った位置)に設けて、先端部126と先端部136とが重ならないようにしてもよい。
個別シート部122−1〜個別シート部122−36と個別シート部132−1〜個別シート部132−36は、骨組み40に取り付けられている(固定されているとしてもよい)ので、特定個別シート部となり、側辺124a、124bと側辺134a、134bは、特定主辺部となる。
なお、複数の個別シート部122は同一の構成であるとし、複数の個別シート部132は同一の構成であるとしたが、それぞれ異なっていてもよく、例えば、本体部124の幅(例えば、本体部124の下辺124dの長さ)や、本体部134の幅(例えば、本体部134の下辺134dの長さ)が異なっていてもよい。また、個別シート部群120、130は、それぞれ計36本の個別シート部122、132により構成されるとしたが、個別シート部122、132の数は他の数であってもよい。
なお、骨組み40は、実施例1の骨組み40と同様の構成であるので詳しい説明を省略する。テント膜110を骨組み40に取り付けた状態において、取付け用下構成部50は、テント膜110の内側に設けられ、下外側周状部56は、テント膜110(特に、個別シート部122又は個別シート部132)の内側に接する。つまり、重なった状態の個別シート部122又は個別シート部132において、下外側周状部56の位置で内側となるものが下外側周状部56に接する。
また、本実施例においても、取付け用下構成部50と取付け用上構成部60と支柱部44における取付け用下構成部50と取付け用上構成部60間の部分により、立体構成部が形成され、この立体構成部は、テント膜110を骨組み40に取り付けた状態において、テント膜110の内側に設けられる部分である。
テント膜110の製造工程も実施例1の場合と同様であり、その際、製造しようとするテント膜10の表面形状を分割してなる各分割形状を展開した展開図形を得るが、二種類の分割線のうち、一方の種類の分割線は、表面形状の上端から該上端から見て左曲がりの略円弧状の分割線となり、他方の種類の分割線は、表面形状の上端から該上端から見て右曲がりの略円弧状の分割線となる。該一方の種類の分割線により得られる分割形状が、個別シート部122の本体部124に対応し、該他方の種類の分割線により得られる分割形状が、個別シート部132の本体部134に対応する。なお、この場合も、本体部124を構成するための分割線(第1分割線)は、本体部134を構成するための分割線(第2分割線)と表面形状の面(つまり、立体形状の表面領域)において交差し、本体部124を構成するための複数の分割線は、表面形状の面において接することがなく、本体部134を構成するための分割線は、表面形状の面において接することがない。
テント膜110の組立てに際しては、例えば、まず、個別シート部122−1〜122−36を骨組み40の上周状部64に取り付けておき(その際、個別シート部122−1〜122−36は、図15に示すように、取付け用下構成部50に仮止めしておくことが好ましい。)、その後、個別シート部132−1〜132−36を1つずつ個別シート部122−1〜122−36に編み込んでいく。なお、個別シート部132を個別シート部122−1〜122−36に編み込む際に、編込みが完了した個別シート部132に隣接する個別シート部132を編込み、さらに、編み込んだ個別シート部132に隣接する個別シート部132を編み込むというように、隣接する個別シート部132を順次編み込む方法もあるが、平面視において均等となる角度をなす複数箇所(例えば、4箇所)において、個別シート部132を編み込み、その後、隣接する個別シート部を編み込んでいくというように、複数の均等な領域に分けて、ある領域において編み込みが完了している個別シート部132に隣接する個別シート部132を編み込む作業が完了したら、次の領域において、編み込みが完了している個別シート部132に隣接する個別シート部132を編み込むことにより、テント膜10における展張の度合いを周方向において均等にすることができる。
なお、個別シート部122−1〜個別シート部122−36への編込みが完了した個別シート部132については、図15に示すように、取付け用下構成部50(特に、下内側周状部54)に仮止めしておき、全ての個別シート部122(個別シート部122−1〜122−36)と全ての個別シート部132(個別シート部132−1〜132−36)が編み込まれたら仮止めされている基端部38について図14に示すように本止めを行なう。以上のようにして、テント105が製造されるが、製造されたテント105においては、テント膜110は、骨組み40に張った状態で取り付けられており(固定されておりとしてもよい)、個別シート部122(個別シート部122−1〜122−36)と個別シート部132(個別シート部132−1〜132−36)が骨組み40に取り付けられている(固定されているとしてもよい)ことにより、テント膜10が骨組み40に取り付けられている(固定されているとしてもよい)。なお、製造されたテント105は、日除けやオブジェとして使用することができる。
本実施例においては、テント膜110の下端においては、個別シート部122の基端部128と個別シート部132の基端部138とが重なった状態で下内側周状部54に取り付けられる(固定されるとしてもよい)が、個別シート部132の基端部138のはとめに挿通される結束バンドは、基端部138に重なっている基端部128のはとめにも挿通してもよいし、基端部128のはとめには挿通せずに結束バンドを下内側周状部54に取り付けてもよい。
以上のように、本実施例のテント105においては、電力や接着剤によりシート同士を接続しなくてもテント膜110を組み立てることができるので、テント膜110が曲面を形成するが、電力や接着剤を必要としないので、複数のシートを接続する場合のように面倒な接続作業が必要ない。また、編み込んだ状態の個別シート部122−1〜122−36と個別シート部132−1〜132−36をほどいて編込みの状態を解除することにより、個々の複数の個別シート部のみとなるので、保管や運搬が容易となる。
次に、実施例3のテント205は、図21〜図30に示すように構成され、テント膜210と、テント膜210を取り付ける(固定するとしてもよい)ための骨組み240とを有している。
ここで、テント膜210は、全体に四角錐形状(ピラミッド形状としてもよい)に形成され、テント膜210の上端が平面状に形成されているので、厳密には、四角錐台形状を呈し、台形形状の4つの側面を有しており、テント膜210の縦断面におけるテント膜210の側面の形状は、直線状となっている。テント膜210の上端と下端は四角形状(具体的には、正方形状)を呈し、テント膜210の上端には、複数の先端部236(具体的には、16個の先端部236)により形成された上面部236Gが設けられ、上面部236Gの上面とテント膜210の下端がなす正方形状の面とは互いに平行で、水平方向を向いている。テント膜210の横断面は、いずれの位置においても四角形状(具体的には、正方形状)となっている。
このテント膜210は、第1個別シート部群220と、第2個別シート部群230とを有し、第1個別シート部群220を構成する個別シート部222−1〜222−7と、第2個別シート部群230を構成する個別シート部232−1〜232−16を交互に編み込むことにより形成されている。なお、個別シート部222−1〜222−7における各個別シート部を帯状部としてもよく、また、個別シート部322−1〜322−16における各個別シート部を帯状部としてもよい。
すなわち、個別シート部222−1〜個別シート部222−7における各個別シート部(第1個別シート部)222は、展開状態においては、図26に示すように構成され、個別シート部222はいずれも、本体部224と、本体部224の長手方向の両側の端部に連設された延設部226、228とを有し、各個別シート部222において、本体部224と延設部226、228とで全体に1枚のシート状を呈している。具体的には、本体部224と延設部226、228とは全体に1枚のシート材で形成されている。つまり、図26において、各個別シート部222は、一点鎖線を含めた状態で一体に形成されている。なお、図26において、本体部224の形状が実線で示されている。
個別シート部222−1〜個別シート部222−7における各本体部224は、テント膜10の表面領域を水平方向(テント膜210の上端や下端がなす正方形状の面と平行な方向)に分割した形状を有している(つまり、水平方向の第1分割線により分割した形状を有している)。延設部226、228は、各個別シート部222の両側の端部を接続する際に重なる部分であるので、各個別シート部222における本体部224の領域が、実質的にテント膜210の形状を形成する領域となる。つまり、この水平方向の複数の第1分割線は、互いに接することがない。
ここで、個別シート部222−1〜個別シート部222−7は、展開状態において、図26に示すように構成され、個別シート部222−1〜個別シート部222−7における本体部(第1個別シート部本体部)224は、いずれも台形形状を台形形状の側辺を介して連設した形状を呈し、個別シート部222−1の本体部224は、本体部構成部224−1Aと本体部構成部224−1Bと本体部構成部224−1Cと本体部構成部224−1Dとを有し、本体部構成部224−1Bは、本体部構成部224−1Aの側辺から連設され、本体部構成部224−1Cは、本体部構成部224−1Bの本体部構成部224−1A側とは反対側の側辺から連設され、本体部構成部224−1Dは、本体部構成部224−1Cの本体部構成部224−1Bとは反対側の側辺から連設されていて、本体部構成部224−1Aと本体部構成部224−1Bと本体部構成部224−1Cと本体部構成部224−1Dとは、同大同形状に形成され、台形形状に形成されている。
また、個別シート部222−2の本体部224は、各本体部構成部の横方向の長さが個別シート部222−1の場合よりも長く形成されている以外は同様の構成であり、本体部構成部224−2Aと本体部構成部224−2Bと本体部構成部224−2Cと本体部構成部224−2Dとを有している。
また、個別シート部222−3の本体部224は、各本体部構成部の横方向の長さが個別シート部222−2の場合よりも長く形成されている以外は同様の構成であり、本体部構成部224−3Aと本体部構成部224−3Bと本体部構成部224−3Cと本体部構成部224−3Dとを有している。
また、個別シート部222−4の本体部224は、各本体部構成部の横方向の長さが個別シート部222−3の場合よりも長く形成されている以外は同様の構成であり、本体部構成部224−4Aと本体部構成部224−4Bと本体部構成部224−4Cと本体部構成部224−4Dとを有している。
また、個別シート部222−5の本体部224は、各本体部構成部の横方向の長さが個別シート部222−4の場合よりも長く形成されている以外は同様の構成であり、本体部構成部224−5Aと本体部構成部224−5Bと本体部構成部224−5Cと本体部構成部224−5Dとを有している。
また、個別シート部222−6の本体部224は、各本体部構成部の横方向の長さが個別シート部222−5の場合よりも長く形成されている以外は同様の構成であり、本体部構成部224−6Aと本体部構成部224−6Bと本体部構成部224−6Cと本体部構成部224−6Dとを有している。
また、個別シート部222−7の本体部224は、各本体部構成部の横方向の長さが個別シート部222−6の場合よりも長く形成されている以外は同様の構成であり、本体部構成部224−7Aと本体部構成部224−7Bと本体部構成部224−7Cと本体部構成部224−7Dとを有している。
なお、個別シート部222−1〜222−7の各個別シート部222における本体部構成部の縦方向の幅(上辺と下辺間の長さ)(例えば、個別シート部222−1では、長さL224)は、個別シート部222−1〜222−7において同一に形成され、個別シート部222−1における本体部構成部の縦方向の幅と、個別シート部222−2における本体部構成部の縦方向の幅と、個別シート部222−3における本体部構成部の縦方向の幅と、個別シート部222−4における本体部構成部の縦方向の幅と、個別シート部222−5における本体部構成部の縦方向の幅と、個別シート部222−6における本体部構成部の縦方向の幅と、個別シート部222−7における本体部構成部の縦方向の幅とは、互いに同一に形成されている。個別シート部222−1〜222−7の各個別シート部222における本体部224において一対の長手辺(テント膜210の組立て状態で、水平方向となる辺)が、第1分割線に沿った辺部である第1主辺部となる。なお、個別シート部222−1〜222−7の各個別シート部222における本体部構成部の縦方向の幅は、異なる個別シート部において異なっていてもよい。
また、個別シート部222−1〜個別シート部222−7の各個別シート部222における各本体部224は、テント膜210の表面形状を水平方向に分割した形状を有しているので、テント膜210が組み立てられた状態では、個別シート部222−1〜個別シート部222−7における互いに隣接する個別シート部222においては、一方の個別シート部222の本体部224の他方の個別シート部222側の辺部と他方の個別シート部222の本体部224の一方の個別シート部222側の辺部(つまり互いに対向する辺部)とが、隙間なく接した状態となっている。例えば、本体部構成部224−1Aの本体部構成部224−2A側の辺部と本体部構成部224−2Aの本体部構成部224−1A側の辺部とは、隙間なく接した状態となっている。
なお、1つの側面において、左右両側の端部に位置する本体部232A、232Dについては、該側面と隣接する側面における本体部とも隙間なく接しており、正面側の側面における個別シート部232−1の本体部234Aと左側面側の側面における個別シート部232−16の本体部234Dにおいて、互いに対向する辺部は隙間なく接し、右側面側の側面における個別シート部232−5の本体部234Aと正面側の側面における個別シート部232−4の本体部234Dにおいて、互いに対向する辺部は隙間なく接し、背面側の側面における個別シート部232−9の本体部234Aと右側面側の側面における個別シート部232−8の本体部234Dにおいて、互いに対向する辺部は隙間なく接し、左側面側の側面における個別シート部232−13の本体部234Aと背面側の側面における個別シート部232−12の本体部234Dにおいて、互いに対向する辺部は隙間なく接する。
また、延設部226、228は、台形形状を呈し、延設部226における一対の連設辺226a、226bは互いに平行であり、連設辺226a、226bから連設された端辺226cは、連設辺226a、226bに対して直角をなし、延設部228における一対の連設辺228a、228bは互いに平行であり、連設辺228a、228bから連設された端辺228cは、連設辺228a、228bに対して直角をなしている。なお、連設辺226aの延設部226と隣接する本体部構成部の上辺との角度や連設辺228aの延設部228と隣接する本体部構成部の上辺との角度は、本体部224における隣接する本体部構成部における上辺間の角度と同じであり、連設辺226bの延設部226と隣接する本体部構成部の上辺との角度や連設辺228bの延設部228と隣接する本体部構成部の上辺との角度は、本体部224における隣接する本体部構成部における下辺間の角度と同じである。
個別シート部222−1〜個別シート部222−7の各個別シート部222における延設部226、228と本体部224における延設部226、228側の端部領域には、個別シート部の両側の端部を連結するための連結手段が設けられ、該連結手段は、図27に示すように、延設部226側に設けられた連結手段K226と、延設部28側に設けられた連結手段K228とを有している。
ここで、連結手段K226は、図27に示すように、延設部226の領域に設けられた切込み群K226Aと、本体部224における延設部226側の端部領域に設けられた切込み群K226Bとを有し、切込み群K226Aは、延設部226の一方の連設辺226aから該連設辺226aに対して直角に形成された直線状の切込みK226−1と、延設部226の他方の連設辺226bから該連設辺226bに対して直角に形成され、切込みK226−1の延長線上に形成された直線状の切込みK226−3と、切込みK226−1と切込みK226−3の間に設けられた切込みK226−2とを有し、切込みK226−2は、切込みK226−1、K226−3の延長線上に形成され、切込みK226−1、K226−3と間隔を介して形成された直線状の切込みK226−2aと、切込みK226−2aから個別シート部の端辺226cにまで切込みK226−2aと直角に形成された切込みK226−2bとを有している。ここで、切込みK226−1と切込みK226−2aと切込みK226−3とは、略同一の長さ(同一の長さとしてもよい)に形成され、切込みK226−1と切込みK226−2a間の隙間の長さは、切込みK228−4の長さ以下の長さに形成され、切込みK226−3と切込みK226−2a間の隙間の長さは、切込みK228−5の長さ以下の長さに形成されている。これにより、延設部226における切込みK226−1、K226−2aよりも端部側の領域である挿通部227−1を畳んだ状態で、切込みK228−4に挿通でき、延設部226における切込みK226−3、K226−2aよりも端部側の領域である挿通部227−2を畳んだ状態で、切込みK228−5に挿入することができる。
また、切込み群K226Bは、本体部構成部の上辺と下辺に対して直角に形成された切込みK226−4及び切込みK226−5を有し、切込みK226−4は、切込みK226−1と切込みK226−2a間の隙間に対応した位置に設けられ(つまり、延設部226と本体部構成部との境界線C226を介して略線対称(線対称としてもよい)の位置)、切込みK226−5は、切込みK226−3と切込みK226−2a間の隙間に対応した位置(つまり、延設部226と本体部構成部との境界線C226を介して略線対称(線対称としてもよい)の位置)に設けられ、切込みK226−4は、切込みK226−1と切込みK226−2a間の隙間に対応した範囲を含む状態で形成され、切込みK226−5は、切込みK226−3と切込みK226−2a間の隙間に対応した範囲を含む状態で形成されている。
また、連結手段K228は、連結手段K226と線対称に形成されている。すなわち、連結手段K228は、図27に示すように、延設部228の領域に設けられた切込み群K228Aと、本体部224における延設部228側の端部領域に設けられた切込み群K228Bとを有し、切込み群K228Aは、延設部228の一方の連設辺228aから該連設辺228aに対して直角に形成された直線状の切込みK228−1と、延設部226の他方の連設辺228bから該連設辺228bに対して直角に形成され、切込みK228−1の延長線上に形成された直線状の切込みK228−3と、切込みK228−1と切込みK228−3の間に設けられた切込みK228−2とを有し、切込みK228−2は、切込みK228−1、K228−3の延長線上に形成され、切込みK228−1、K228−3と間隔を介して形成された直線状の切込みK228−2aと、切込みK228−2aから個別シート部の端辺228cにまで切込みK228−2aと直角に形成された切込みK228−2bとを有している。ここで、切込みK228−1と切込みK228−2aと切込みK228−3とは、略同一の長さ(同一の長さとしてもよい)に形成され、切込みK228−1と切込みK228−2a間の隙間の長さは、切込みK226−4の長さ以下の長さに形成され、切込みK228−3と切込みK228−2a間の隙間の長さは、切込みK226−5の長さ以下の長さに形成されている。これにより、延設部228における切込みK228−1、K228−2aよりも端部側の領域である挿通部229−1を畳んだ状態で、切込みK226−4に挿通でき、延設部228における切込みK228−3、K228−2aよりも端部側の領域である挿通部229−2を畳んだ状態で、切込みK226−5に挿入することができる。
また、切込み群K228Bは、本体部構成部の上辺と下辺に対して直角に形成された切込みK228−4及び切込みK228−5を有し、切込みK228−4は、切込みK228−1と切込みK228−2a間の隙間に対応した位置(つまり、延設部228と本体部構成部との境界線C228を介して略線対称(線対称としてもよい)の位置)に設けられ、切込みK228−5は、切込みK228−3と切込みK228−2a間の隙間に対応した位置(つまり、延設部228と本体部構成部との境界線C228を介して略線対称(線対称としてもよい)の位置)に設けられ、切込みK228−4は、切込みK228−1と切込みK228−2a間の隙間に対応した範囲を含む状態で形成され、切込みK228−5は、切込みK228−3と切込みK228−2a間の隙間に対応した範囲を含む状態で形成されている。
連結手段K226と連結手段K228により延設部226と延設部228とを連結するには、延設部226と延設部228とを対向させて、挿通部227−1を畳んだ状態で切込みK228−4に挿通するとともに、挿通部227−2を畳んだ状態で切込みK228−5に挿通し、その後、畳んだ挿通部227−1、227−2を開いて、個別シート部222の反対側の面に露出した状態とし、また、挿通部229−1を畳んだ状態で切込みK226−4に挿通するとともに、挿通部229−2を畳んだ状態で切込みK226−5に挿通し、その後、畳んだ挿通部229−1、229−2を開いて、個別シート部222の反対側の面に露出した状態とする。このようにすることにより、挿通部227−1、227−2と挿通部229−1、229−2は、個別シート部222の互いに反対側の面に位置する。以上のようにして、個別シート部222における両側の端部が連結される。
よって、電力(例えば、熱融着)や接着剤を用いることなく、個別シート部22における両側の端部が連結を連結させることができる。
また、挿通部227−1、227−2を延設部228側(つまり、切込みK228−4、K228−5)に差し込むとともに、挿通部229−1、229−2を延設部226側(つまり、切込みK226−4、K226−5)に差し込むので、個別シート部222における両側の端部を連結した状態を強固に維持することができる。
なお、個別シート部232−1〜個別シート部232−16は、骨組み240に取り付けられている(固定されているとしてもよい)ので、特定個別シート部となり、また、本体部234Aにおける側辺234Aa、234Abと、本体部234Bにおける側辺234Ba、234Bbと、本体部234Cにおける側辺234Ca、234Cbと、本体部234Dにおける側辺234Da、234Dbとは、特定主辺部となる。
なお、個別シート部群220は、7本の個別シート部222により構成されるとしたが、個別シート部222の数は他の数であってもよい。
次に、個別シート部232−1〜個別シート部232−16における各個別シート部(第2個別シート部)232は、展開状態においては、図28に示すように構成され、個別シート部232は、図28に示す個別シート部232Aと個別シート部232Bと個別シート部232Cと個別シート部232Dのいずれかであり、個別シート部232−1、232−5、232−9、232−13は、個別シート部232Aの構成であり、個別シート部232−2、232−6、232−10、232−14は、個別シート部232Bの構成であり、個別シート部232−3、232−7、232−11、232−15は、個別シート部232Cの構成であり、個別シート部232−4、232−8、232−12、232−16は、個別シート部232Dの構成である。
個別シート部232Aは、本体部(第2個別シート部本体部)234Aと、本体部234Aの先端側の端部に連設された先端部236Aと、本体部234Aの基端側の端部に連設された基端部238Aと、基端部238Aに設けられたはとめ239とを有し、個別シート部232Bは、本体部(第2個別シート部本体部)234Bと、本体部234Bの先端側の端部に連設された先端部236Bと、本体部234Bの基端側の端部に連設された基端部238Bと、基端部238Bに設けられたはとめ239とを有し、個別シート部232Cは、本体部(第2個別シート部本体部)234Cと、本体部234Cの先端側の端部に連設された先端部236Cと、本体部234Cの基端側の端部に連設された基端部238Cと、基端部238Cに設けられたはとめ239とを有し、個別シート部232Dは、本体部(第2個別シート部本体部)234Dと、本体部234Dの先端側の端部に連設された先端部236Dと、本体部234Dの基端側の端部に連設された基端部238Dと、基端部238Dに設けられたはとめ239とを有し、本体部234Aと先端部236Aと基端部238Aとで全体に1枚のシート状を呈し(具体的には、本体部234Aと先端部236Aと基端部238Aとは全体に1枚のシート材で形成されている)、本体部234Bと先端部236Bと基端部238Bとで全体に1枚のシート状を呈し(具体的には、本体部234Bと先端部236Bと基端部238Bとは全体に1枚のシート材で形成されている)、本体部234Cと先端部236Cと基端部238Cとで全体に1枚のシート状を呈し(具体的には、本体部234Cと先端部236Cと基端部238Cとは全体に1枚のシート材で形成されている)、本体部234Dと先端部236Dと基端部238Dとで全体に1枚のシート状を呈している(具体的には、本体部234Dと先端部236Dと基端部238Dとで全体に1枚のシート状を呈している)。つまり、図28において、各個別シート部232は、一点鎖線を含めた状態で一体に形成されている。なお、図28において、本体部234A、234B、234C、234Dの形状が実線で示されている。
本体部234Aと本体部234Bと本体部234Cと本体部234Dは、テント膜210の表面領域における4つの側面(正面側の側面と右側面側の側面と背面側の側面と左側面側の側面)のうちの1つを4分割した際の1つの形状を有している。つまり、テント膜210を構成する1つの台形形状の側面に対して、上辺を均等に4分割するとともに(これにより、上辺には、左側から上第1分割点、上第2分割点、上第3分割点が設けられる)、下辺を均等に4分割し(これにより、下辺には、左側から下第1分割点、下第2分割点、下第3分割点が設けられる)、上第1分割点と下第1分割点を結んだ直線が第2分割線の1となり、上第2分割点と下第2分割点を結んだ直線が第2分割線の2となり、上第3分割点と下第3分割点を結んだ直線が第2分割線の3となり、第1分割線よりも左側の領域が本体部234Aに対応し、第2分割線の1と第2分割線の2の間の領域が本体部234Bに対応し、第2分割線の2と第2分割線の3の間の領域が本体部234Cに対応し、第2分割線の3よりも右側の領域が本体部234Dに対応する。これら第2分割線の1〜第2分割線の3は、第2分割線となるが、当然、4つの側面における境界線も第2分割線となる。これらの複数の第2分割線は、表面形状の面(つまり、立体形状の表面領域)において互いに接することはなく、表面形状の面において、第1分割線と交差する。
よって、本体部234Aは、下辺234Ad及び上辺234Acに対して傾斜した側辺234Aa、234Abを有し、側辺234Aaは、下辺234Adに対して鋭角をなし、側辺234Abは、下辺234Adに対して鈍角をなす。
また、本体部234Bは、下辺234Bd及び上辺234Bcに対して傾斜した側辺234Baと、下辺234Bd及び上辺234Bcに対して直角をなす側辺234Bbを有し、側辺234Baが下辺234Bdに対してなす鋭角と側辺234Abが下辺234Adに対してなす鈍角の和が180度となる。
また、本体部234Cは、下辺234Cd及び上辺234Ccに対して傾斜した側辺234Caと、下辺234Cd及び上辺234Ccに対して直角をなす側辺234Cbを有し、側辺234Caが下辺234Cdに対して鋭角をなす。この本体部234Cは、本体部234Bとの境界線(つまり、第2分割線に対応した境界線)を介して線対称に形成されている。
また、本体部234Dは、下辺234Dd及び上辺234Dcに対して傾斜した側辺234Da、234Dbを有し、側辺234Daは、下辺234Ddに対して鋭角をなし、側辺234Dbは、下辺234Ddに対して鈍角をなす。側辺234Dbが下辺234Ddに対してなす鈍角と側辺234Caが下辺234Cdに対してなす鋭角の和が180度となる。
本体部234Aと本体部234Bと本体部234Cと本体部234Dは、テント膜210の4つの側面のうちの1つを4分割した際の1つの形状を有しているので、本体部234A、234B、234C、234Dにおいて互いに隣接する本体部において、一方の本体部の他方の本体部側の辺部と他方の本体部の一方の本体部側の辺部とは、隙間なく接した状態となっている。つまり、側辺234Abと側辺234Baとは隙間なく接し、側辺234Bbと側辺234Cbとは隙間なく接し、側辺234Caと側辺234Dbとは隙間なく接している。
本体部234Aにおける側辺234Aa、234Abと、本体部234Bにおける側辺234Ba、234Bbと、本体部234Cにおける側辺234Ca、234Cbと、本体部234Dにおける側辺234Da、234Dbとは、第2分割線に沿った辺部である第2主辺部となる。
なお、本体部234A〜234Dにおける上辺243Ac、234Bc、234Cc、234Dcの長さは同一であるが、異なるものとしてもよく、また、本体部234A〜234Dにおける上辺243Ad、234Bd、234Cd、234Ddの長さは同一であるが、異なるものとしてもよい。
また、先端部236A、236B、236C、236Dは同じ構成であるので、先端部236Aを例にとって説明すると、図29に示すように構成され、本体部234Aの上辺234Acから連設された一対の側辺236Aa、236Abは互いに平行であり、先端部236Aの端辺236Acは、側辺236Aa、236Abに対して直角をなしている。側辺236Aa、236Abは、本体部234Aの上辺234Acに対して直角をなしている。
なお、図30に示すように、本体部234A〜234Dの下辺234Ad〜234Dd(すなわち、本体部234A〜234Dと基端部238A〜238Dの境界位置)は、テント膜210を骨組み240に取り付けた際に、棒状部242A〜242dの上端の位置となる。
この先端部236Aには、先端部236Aの反対側から伸びた先端部236Dと連結するための連結手段K236が設けられている。
ここで、連結手段K236は、実施例1における連結手段K26と同様の構成であり、切込み群K236Aと切込み群K236Bとを有し、切込み群K236Aは、先端部236Aの一方の側辺236Aaから該側辺236Aaに対して直角に形成された直線状の切込みK236A−1と、先端部236Aの他方の側辺236Abから該側辺236Abに対して直角に形成され、切込みK236A−1の延長線上に形成された直線状の切込みK236A−3と、切込みK236A−1と切込みK236A−3の間に設けられた切込みK236A−2とを有し、切込みK236A−2は、切込みK236A−1、K236A−3の延長線上に形成され、切込みK236A−1、K236A−3と間隔を介して形成された直線状の切込みK236A−2aと、切込みK236A−2aから先端部236Aの端辺236Acにまで切込みK236A−2aと直角に形成された切込みK236A−2bとを有している。ここで、切込みK236A−1と切込みK236A−2aと切込みK236A−3とは、略同一の長さ(同一の長さとしてもよい)に形成され、切込みK236A−1と切込みK236A−2a間の隙間の長さは、切込みK236A−5の長さ以下の長さに形成され、切込みK236A−3と切込みK236A−2a間の隙間の長さは、切込みK236A−4の長さ以下の長さに形成されている。これにより、先端部236Aにおける切込みK236A−1、K236A−2aよりも端部側の領域である挿通部(第4挿通部)237−1を畳んだ状態で、他の先端部における切込みK236A−5に挿通でき、先端部236Aにおける切込みK236A−3、K236a−2aよりも端部側の領域である挿通部(第4挿通部)237−2を畳んだ状態で、他の先端部における切込みK236A−4に挿入することができる。
ここで、切込みK236A−1と切込みK236A−2aが一対の第5切込みを形成し、切込みK236A−3と切込みK236A−2aが一対の第5切込みを形成する。
また、切込み群K236Bは、側辺236Aa、236Abに対して直角に形成された切込みK236A−4、K236A−5(第4差込み用切込み)を有し、切込みK236A−4は、切込みK236A−1と切込みK236A−2a間の隙間に対応した位置に設けられ、切込みK236A−5は、切込みK236A−3と切込みK236A−2a間の隙間に対応した位置に設けられ、切込みK236A−4は、切込みK236A−1と切込みK236A−2a間の隙間に対応した範囲を含む状態で形成され、切込みK236A−5は、切込みK236A−3と切込みK236A−2a間の隙間に対応した範囲を含む状態で形成されている。
また、先端部236Aの基端から先端への方向の長さとしては、互い反対側から導かれる2つの先端部がつながった状態となるので、切込みK236A−1、K236A−2a、K236A−3と切込みK236A−4、K236A−5の中間位置と先端部236の基端間の長さL236が、テント膜210における上面の一辺の長さ(上辺234Acの長さと、上辺234Bcの長さと、上辺234Ccの長さと、上辺234Dcの長さの和の長さ)の半分となるようにする。
2つの先端部(先端部236Aと先端部236D、先端部236Bと先端部236C、先端部236Cと先端部236B、先端部236Dと先端部236A)を連結するには、図7の場合と同様に行い、先端部236A〜236Dは同じ構成であるので、2つの先端部236A同士を連結する場合を例に取ると、先端部236Aと先端部236Aとを対向させて、一方の先端部236Aの挿通部237−1を畳んだ状態で他方の先端部236Aの切込みK28−5に挿通するとともに、一方の先端部236Aの挿通部227−2を畳んだ状態で他方の先端部236Aの切込みK28−4に挿通し、その後、畳んだ挿通部237−1、237−2を開いて、先端部236Aの反対側の面に露出した状態とし、また、他方の先端部236Aの挿通部237−1を畳んだ状態で一方の先端部236Aの切込みK28−5に差し込むとともに、他方の先端部236Aの挿通部227−2を畳んだ状態で一方の先端部236Aの切込みK28−4に差し込み、その後、畳んだ挿通部237−1、237−2を開いて、先端部236Aの反対側の面に露出した状態とする。以上のようにして、相対する2つの個別シート部(個別シート部232−1と個別シート部232−12、個別シート部232−2と個別シート部232−11、個別シート部232−3と個別シート部232−10、個別シート部232−4と個別シート部232−9、個別シート部232−5と個別シート部232−16、個別シート部232−6と個別シート部232−15、個別シート部232−7と個別シート部232−14、個別シート部232−8と個別シート部232−13)は、先端部同士が連結されることにより連結される。
なお、2つの先端部を連結した状態では、挿通部237−1、237−2と、切込みK236A−1、K236A−2a、K236A−3を介して挿通部237−1、237−2の基端側の領域とが、先端部を構成するシート材を介して互いに反対側に位置した状態となる。
よって、電力(例えば、熱融着)や接着剤を用いることなく、 先端部同士を連結させることができる。また、連結させる先端部において、一方の先端部の挿通部を他方の先端部の切込みに差し込み、他方の先端部の挿通部を一方の先端部の切込みに差し込むので、先端部同士を連結した状態を強く維持させることができる。
また、基端部238A、238B、238C、238Dは、対応する本体部の下辺から連設され、骨組み240に設けられたフックF242に係止するためのはとめ239が基端部に設けられた開口部に取り付けられている。基端部238B、238Dは、展開状態で方形状を呈するが、両側に位置する基端部238A、238Dにおいては、骨組み240が邪魔とならないように、切欠部K238が設けられている。
なお、本実施例においては、テント膜210の立体形状の表面領域を台形形状の4つの側面の領域として該表面領域を2種類の分割線により分割して展開した個別領域ごとに個別シート部232−1〜232−16を設けたものであり、テント膜210の上面部は分割線により分割する表面領域とはしていないといえる。つまり、テント膜の立体形状の全ての表面領域を分割の対象とするのではなく、テント膜の立体形状の表面領域の一部を立体形状の表面領域として分割の対象としてもよく、結果として、テント膜の立体形状の表面領域の少なくとも一部の領域を分割の対象とすればよい。
また、切込みK236A−1、K236A−2、K236A−3、K236A−4、K236A−5は、先端部236Aに設けられているが、テント膜210の上面部の大きさが小さく、切込みK236A−4、K236A−5を本体部234Aの領域に形成する必要がある場合が考えられるので、切込みK236A−1、K236A−2、K236A−3、K236A−4、K236A−5は、先端部236Aと本体部234Aの先端部236A側の端部領域からなる端部領域(第4端部領域)に形成すればよいといえる。
なお、個別シート部群230は、計16本の個別シート部232により構成されるとしたが、個別シート部232の数は他の数であってもよい。
第1個別シート部群220を構成する個別シート部222−1〜個別シート部222−7と、第2個別シート部群230を構成する個別シート部232−1〜個別シート部232−16を交互に編み込むことによりテント膜210が形成されているが、各個別シート部232A、232B、232C、232D(以下単に個別シート部232とする)において、個別シート部232が個別シート部222に対して外側になる領域と、個別シート部232が個別シート部222に対して内側になる領域とが、個別シート部232の長手方向に沿って交互に設けられ、例えば、個別シート部232−1を例にとると、個別シート部232−1は、個別シート部222−1A、222−3A、222−5A、222−7Aに対しては外側にあり、個別シート部222−2A、222−4A、222−6Aに対しては内側にあり、また、個別シート部232−2を例にとると、個別シート部232−2は、個別シート部222−1A、222−3A、222−5A、222−7Aに対しては内側にあり、個別シート部222−2A、222−4A、222−6Aに対しては外側にある。
また、各個別シート部222において、個別シート部222が個別シート部232に対して外側になる領域と、個別シート部222が個別シート部232に対して内側になる領域とが、個別シート部222の長手方向に沿って交互に設けられ、例えば、個別シート部222−1を例にとると、個別シート部222−1は、個別シート部232−2、232−4、232−6、232−8、232−10、232−12、232−14、232−16に対しては外側にあり、個別シート部232−1、232−3、232−5、232−7、232−9、232−11、232−13、232−15に対しては内側にある。
図22、図24において、テント膜210の側面においてハッチングで表した領域は、個別シート部232において個別シート部222に対して外側に位置し、個別シート部222において個別シート部232に対して内側に位置する領域を示したものであり、テント膜210の側面においてハッチングを付していない領域は、個別シート部222において個別シート部232に対して外側に位置し、個別シート部232において個別シート部222に対して内側に位置する領域を示したものである。
また、骨組み240は、図25に示すように構成され、骨組み本体241と、骨組み本体241から下方に伸びた脚部248−1、248−2、248−3、248−4とを有している。この骨組み240には、テント膜210が張った状態で取り付けられる。
ここで、骨組み本体241は、四角枠状を呈する枠状部242と、枠状部242の4つの角部から斜め上方に伸びた棒状部244−1、244−2、244−3、244−4と、棒状部244−1、244−2、244−3、244−4の上端に固定された板状部246とを有している。棒状部244−1、244−2、244−3、244−4と板状部246とで、立体構成部244が構成される。テント膜210を骨組み240に取り付けた状態において、立体構成部244は、テント膜210の内側に設けられ、テント膜210の内側の面に接する。つまり、重なった状態の個別シート部222と個別シート部232において、立体構成部244を構成する各部(棒状部244−1〜244−4と、板状部246)に沿った位置で内側となるものが、該各部に接する。
枠状部242は、棒状部242Aと、棒状部242Aに対して直角をなす棒状部242B、242Dと、棒状部242Aと平行で棒状部242B、242Dに対して直角をなす棒状部242Cとを有しており、各棒状部242A、242B、242C、242Dは同じ長さに形成されていて、枠状部242は、正方形状の枠状を呈する。また、各棒状部242A、242B、242C、242Dの内側には、個別シート部232−1〜232−16における基端部のはとめ239を係止するためのフックF242が設けられている。また、板状部246は、正方形状の板状を呈している。棒状部244−1、244−2、244−3、244−4と棒状部242A、242B、242C、242Dは、直線棒状を呈する。
テント膜210を組み立てた状態では、本体部224と延設部228間の境界は、棒状部244−1の角部(外側の角部)に位置し、本体部構成部224−1A〜224−7Aと本体部構成部224−1B〜224−7B間の境界は、棒状部244−2の角部(外側の角部)に位置し、本体部構成部224−1B〜224−7Bと本体部構成部224−1C〜224−7C間の境界は、棒状部244−3の角部(外側の角部)に位置し、本体部構成部224−1C〜224−7Cと本体部構成部224−1D〜224−7D間の境界は、棒状部244−4の角部(外側の角部)に位置し、本体部224と延設部226間の境界は、棒状部244−1の角部(外側の角部)に位置する。
また、個別シート部232−1の本体部232Aと個別シート部232−16の本体部234D間の境界は、棒状部244−1の角部(外側の角部)に沿って位置し、個別シート部232−5の本体部232Aと個別シート部232−4の本体部234D間の境界は、棒状部244−2の角部(外側の角部)に沿って位置し、個別シート部232−9の本体部232Aと個別シート部232−8の本体部234D間の境界は、棒状部244−3の角部(外側の角部)に沿って位置し、個別シート部232−13の本体部232Aと個別シート部232−12の本体部234D間の境界は、棒状部244−4の角部(外側の角部)に沿って位置する。
以上のように、隣接する個別シート部232の境界に沿って棒状部244−1〜244−4が設けられることによって、テント膜210の立体形状を保持することができる。
テント膜210の製造工程は、上記実施例1の場合と略同様であり、製造しようとするテント膜210の表面形状を分割してなる各分割形状を展開した展開図形を得るが、二種類の分割線のうち、一方の種類の分割線は、水平方向(表面形状における各側面部において下辺と平行な方向)に等間隔の分割線とし、他方の種類の分割線は、4つの各側面において、上記第1分割線と第2分割線と第3分割線とする。該一方の種類の分割線により得られる分割形状が、個別シート部222の本体部224に対応し、該他方の種類の分割線により得られる分割形状が、個別シート部232A〜232Dの本体部234A〜234Dに対応する。なお、この場合も、一方の種類の分割線は他方の種類の分割線と表面形状の面において交差し、1つの種類の分割線においては、複数の分割線は表面形状の面において接することはない。
テント膜210の組立てに際しては、個別シート部232A〜232Dと先端部236A〜236Dを個別シート部232A〜232Dにおいて対応する個別シート部と先端部を介して連結して、連結した先端部を板状部246に配置する。例えば、個別シート部232−1と個別シート部232−12とが連結されるので、個別シート部232−1の先端部236Aと個別シート部232−12の先端部236Dを連結し、同様にして、個別シート部232−2と個別シート部232−11を連結し、個別シート部232−3と個別シート部232−10を連結し、個別シート部232−4と個別シート部232−9を連結し、個別シート部232−5と個別シート部232−16を連結し、個別シート部232−6と個別シート部232−15を連結し、個別シート部232−7と個別シート部232−14を連結し、個別シート部232−8と個別シート部232−13を連結する。
連結された先端部(先端部群とする)を板状部246の上面に配置する際には、個別シート部232−1〜232−4、232−9〜232−12についての先端部群と、個別シート部232−5〜232−8、232−13〜232−16についての先端部群を交互に編み込むようにして配置してもよいが、先端部群では、2つの先端部が連結された状態なので、板状部246の上面で配置された計8つの先端部群の厚みが大きくなってしまうので、まず、個別シート部232−1〜232−4、232−9〜232−12についての先端部群を配置し、その後、個別シート部232−5〜232−8、232−13〜232−16についての先端部群をそれらの上に配置してもよい。
以上のようして、個別シート部232−1〜232−16が板状部246から垂れ下がった状態となるので、その後、個別シート部222−1〜222−7を上側から個別シート部232−1〜232−16に編み込んでいく。
なお、個別シート部222を下方に向けて編んでいくに従い、組立て途中のテント膜210が上方に引っ張られていくので、個別シート部232の基端部238を枠状部242に仮止めすることにより組立て途中のテント膜210が上方に引っ張られるのを防止するのが好ましい。なお、仮止めに際しては、基端部238のはとめ239に結束バンドを挿通するとともに、結束バンドを枠状部242に巻き付けて取り付ける。
以上のように、全ての個別シート部222(個別シート部222−1〜22−7)と全ての個別シート部232(個別シート部232−1〜32−16)が編み込まれたら仮止めされている基端部238を、図30に示すように、フックF242に係止させて、本止めを行なう。以上のようにして、テント205が製造される。製造されたテント205においては、テント膜210は、骨組み240に張った状態で取り付けられており(固定されておりとしてもよい)、個別シート部232(個別シート部232−1〜232−16)が骨組み240に取り付けられている(固定されているとしてもよい)ことにより、テント膜210が骨組み240に取り付けられている(固定されているとしてもよい)。なお、製造されたテント205は、日除けとして使用することができる。
以上のように、本実施例のテント205においては、電力や接着剤によりシート同士を接続しなくてもテント膜210を組み立てることができる。また、編み込んだ状態の個別シート部222−1〜222−7と個別シート部232−1〜232−16をほどいて編込みの状態を解除することにより、個々の複数の個別シート部のみとなるので、保管や運搬が容易となる。
次に、実施例4のテント205’は、実施例3のテント205と略同様の構成であるが、テント膜に窓部(開口部)が設けられている点が異なる。
すなわち、図31に示すように、テント膜210’においては、正面側の側面において、実施例3では個別シート部222−4と個別シート部232−2、232−3が重なる領域が開口されていて、窓部(開口部)Mが形成されている。つまり、この窓部Mが、第1個別シート部と第2個別シート部のいずれも設けられていない非設領域となる。
すなわち、個別シート部222−4は、図33に示すように2つに分割して形成され、個別シート部(帯状部としてもよい)222−4−1と個別シート部(帯状部としてもよい)222−4−2とを有している。
ここで、個別シート部222−4−1は、本体部構成部224−4A−1と、本体部構成部224−4A−1から連設された延設部228と、本体部構成部224−4A−1から連設された連結部(第1連結部)223−1とを有している。つまり、個別シート部222−4−1は、本体部構成部224−4A−1と延設部228と連結部223−1により全体に1枚のシート状に形成されている。具体的には、本体部構成部224−4A−1と延設部228と連結部223−1とは全体で1枚のシート材で形成されている。つまり、図33において、個別シート部222−4−1は、一点鎖線を含めた状態で一体に形成されている。なお、図33において、本体部構成部224−4A−1の形状が実線で示されている。
この本体部構成部(本体部)224−4A−1は、台形形状を呈していて、個別シート部232−1と個別シート部222−4とが重なる部分であり、本体部構成部224−4A−1と連結部223−1間の境界線は、個別シート部232−1の本体部234Aの側辺234Abに沿った状態となる。延設部228は、実施例3の延設部228と同様の構成である。また、連結部223−1は、方形状を呈し、連結部223−1に設けられた開口部にはとめ239が設けられた構成となっていて、該はとめ239は、骨組み240’の棒状部245−3の内側に設けられたフックに係止する。
また、個別シート部222−4−2は、本体部構成部224−4A−2と、本体部構成部224−4A−2から連設された連結部(第1連結部)223−2と、本体部構成部224−4A−2から連設された本体部構成部224−4Bと、本体部構成部224−4Bから連設された本体部構成部224−4Cと、本体部構成部224−4Cから連設された本体部構成部222−4Dと、本体部構成部224−4Dから連設された延設部226とを有している。本体部構成部224−4A−2と本体部構成部224−4Bと本体部構成部224−4Cと本体部構成部224−4Dにより本体部224が構成される。つまり、個別シート部222−4−2は、本体部224と延設部226と連結部223−2により全体に1枚のシート状に形成されている。具体的には、本体部224と延設部226と連結部223−2とは全体で1枚のシート材で形成されている。つまり、図33において、個別シート部222−4−2は、一点鎖線を含めた状態で一体に形成されている。なお、図33において、本体部構成部224の形状が実線で示されている。
この本体部構成部224−4A−2は、台形形状を呈していて、個別シート部232−4と個別シート部224−4とが重なる部分であり、本体部構成部224−4A−2と連結部223−2の境界線は、個別シート部232−4の本体部234Dの側辺234Dbに沿った状態となる。連結部223−2は、方形状を呈し、開口部にはとめ239が設けられた構成となっていて、該はとめ239は、骨組み240’の棒状部245−4の内側に設けられたフックに係止する。また、本体部構成部222−4B、222−4C、222−4Dと延設部226は、実施例3における各部と同様の構成である。
また、個別シート部232−2は、図34に示すように2つに分割して形成され、個別シート部232−2−1と個別シート部232−2−2とを有し、個別シート部232−2−1は、本体部234B−1と、本体部234B−1の上辺から連設された先端部236Bと、本体部234B−1の下辺から連設された連結部(第2連結部)233B−1とを有している。つまり、個別シート部232−2−1は、本体部234B−1と先端部236Bと連結部233B−1により全体に1枚のシート状に形成されている。
この個別シート部232−2−1における本体部234B−1は、上方にいくほど先細りとなる台形形状を呈していて、個別シート部232−2と個別シート部222−1、222−2、222−3が重なる部分であり、本体部(第2個別シート部本体部)234B−1と連結部233B−1の境界線は、個別シート部222−3の本体部構成部223−3Aの下辺に沿った状態となる。先端部236Bは、実施例3における先端部236Bと同様の構成である。また、連結部233B−1は、連結部223−1、223−2と同様の構成であり、方形状を呈し、連結部233B−1に設けられた開口部にはとめ239が設けられた構成となっていて、該はとめ239は、骨組み240’の棒状部245−1の内側に設けられたフックに係止する。
また、個別シート部232−2−2は、本体部(第2個別シート部本体部)234B−2と、本体部234B−2の上辺から連設された連結部(第2連結部)233B−2と、本体部234B−2の下辺から連設された基端部238Bとを有している。つまり、個別シート部232−2−2は、本体部234B−2と連結部233B−2と基端部238Bにより全体に1枚のシート状に形成されている。
個別シート部232−2−2における本体部234B−2は、上方にいくほど先細りとなる台形形状を呈していて、個別シート部232−2と個別シート部222−5、222−6、222−7が重なる部分であり、本体部234B−2と連結部233B−2の境界線は、個別シート部222−5の本体部構成部223−5Aの上辺に沿った状態となる。連結部233B−2は、連結部233B−1と同様の構成であり、方形状を呈し、開口部にはとめ239が設けられた構成となっていて、該はとめ239は、骨組み240’の棒状部245−2の内側に設けられたフックに係止する。また、基端部238Bは、実施例3の基端部238Bと同様の構成であり、開口部にはとめ239が設けられている。
また、本実施例のテント膜210’に使用する骨組み240’は、実施例3の骨組み240と略同様の構成であるが、図32に示すように、棒状部244−1と棒状部244−2間に棒状部245−1、245−2が固定して設けられ、棒状部245−1と棒状部245−2間には、棒状部245−3、245−4が固定して設けられている。すなわち、テント膜210’を骨組み240’に取り付けた際に、個別シート部222−3の本体部構成部224−3Aの下辺の位置に沿って棒状部245−1が設けられ、個別シート部222−5の本体部構成部224−5Aの上辺の位置に沿って棒状部245−2が設けられ、個別シート部232−1の本体部234Aの側辺234Abの位置に沿って棒状部245−3が設けられ、個別シート部232−4の本体部234Dの側辺234Dbの位置に沿って棒状部245−4が設けられている。
また、個別シート部232−3は、図34に示すように2つに分割して形成され、個別シート部232−3−1と個別シート部232−3−2とを有し、個別シート部232−3−1は、個別シート部232−2−1と線対称の構成であり、個別シート部232−3−2は、個別シート部232−2−2と線対称の構成である。
すなわち、個別シート部232−3−1は、本体部(第2個別シート部本体部)234C−1と、本体部234C−1の上辺から連設された先端部236Cと、本体部234C−1の下辺から連設された連結部(第2連結部)233C−1とを有している。つまり、個別シート部232−3−1は、本体部234C−1と先端部236Cと連結部233C−1により全体に1枚のシート状に形成されている。
この個別シート部232−3−1における本体部234C−1は、上方にいくほど先細りとなる台形形状を呈していて、個別シート部232−3と個別シート部222−1、222−2、222−3が重なる部分であり、本体部234C−1と連結部233C−1の境界線は、個別シート部222−3の本体部構成部223−3Aの下辺に沿った状態となる。先端部236Cは、実施例3における先端部236Cと同様の構成である。また、連結部233C−1は、連結部223−1、223−2と同様の構成であり、方形状を呈し、連結部233C−1に設けられた開口部にはとめ239が設けられた構成となっていて、該はとめ239は、骨組み240’の棒状部245−1の内側に設けられたフックに係止する。
また、個別シート部232−3−2は、本体部(第2個別シート部本体部)234C−2と、本体部234C−2の上辺から連設された連結部(第2連結部)233C−2と、本体部234C−2の下辺から連設された基端部238Cとを有している。つまり、個別シート部232−3−2は、本体部234C−2と連結部233C−2と基端部238Cにより全体に1枚のシート状に形成されている。
個別シート部232−3−2における本体部234C−2は、上方にいくほど先細りとなる台形形状を呈していて、個別シート部232−3と個別シート部222−5、222−6、222−7が重なる部分であり、本体部234C−2と連結部233C−2の境界線は、個別シート部222−5の本体部構成部223−5Aの上辺に沿った状態となる。連結部233C−2は、連結部233C−1と同様の構成であり、方形状を呈し、開口部にはとめ239が設けられた構成となっていて、該はとめ239は、骨組み240’の棒状部245−2の内側に設けられたフックに係止する。また、基端部238Cは、実施例3の基端部238Bと同様の構成であり、開口部にはとめ239が設けられている。
なお、棒状部245−1の内側(背面側)には、連結部233B−1のはとめ239と連結部233C−1のはとめ239を係止するためのフックが設けられ、棒状部245−2の内側(背面側)には、連結部233B−2のはとめ239と連結部233C−2のはとめ239を係止するためのフックが設けられ、棒状部245−3の内側(背面側)には、連結部223−1のはとめ239を係止するためのフックが設けられ、棒状部245−4の内側(背面側)には、連結部223−2のはとめ239を係止するためのフックが設けられている。
なお、個別シート部232−2−1、232−2−2、232−3−1、232−3−2は、骨組み240に取り付けられているので、特定個別シート部となる。
このように、窓部Mを設けた場合においては、テント膜210’の窓部Mの領域は分割する表面領域とはしていないといえ、この場合においても、テント膜の立体形状の全ての表面領域を分割の対象とするのではなく、テント膜の立体形状の表面領域の一部を立体形状の表面領域として分割の対象としてもよいといえ、結果として、テント膜の立体形状の表面領域の少なくとも一部の領域を分割の対象とすればよいといえる。
テント膜210’の製造工程は、実施例3の場合と同様であるが、個別シート部232−2については、実施例3で得られた個別シート部232Bの本体部234Bの形状を、窓部を形成する領域を除いた上でさらに分割して、個別シート部232−2−1の本体部234B−1と個別シート部232−2−2の本体部234B−2とを得て、本体部234B−1に先端部236Bと連結部233B−1の形状を考慮して個別シート部232−2−1の形状を決定し、本体部234B−2に連結部233B−2と基端部238Bの形状を考慮して個別シート部232−2−2の形状を決定する。
また、個別シート部232−3については、実施例3で得られた個別シート部232Cの本体部234Cの形状を、窓部を形成する領域を除いた上でさらに分割して、個別シート部232−3−1の本体部234C−1と個別シート部232−3−2の本体部234C−2とを得て、本体部234C−1に先端部236Cと連結部233C−1の形状を考慮して個別シート部232−3−1の形状を決定し、本体部234C−2に連結部233C−2と基端部238Cの形状を考慮して個別シート部232−3−2の形状を決定する。
テント膜210’の組立ては、テント膜210の場合と略同様であるが、個別シート部232−1〜232−16が板状部246から垂れ下がった状態とする際には、個別シート部232−2、232−3の代わりに、個別シート部232−2−1を個別シート部232−11と連結させ、個別シート部232−3−1を個別シート部232−10に連結させるとともに、連結部233B−2のはとめ239と連結部233C−2のはとめ239を棒状部245−2のフックに係止する。個別シート部222−1〜222−7を編み込んでいくが、個別シート部222−3を個別シート部232−1〜232−16に編み込んだ際に、連結部233B−1のはとめ239と連結部233C−1のはとめ239を棒状部245−1のフックに係止し、個別シート部222−4を編み込む際に、連結部223−1のはとめ239を棒状部245−3のフックに係止し、連結部223−2のはとめ239を棒状部245−4のフックに係止し、個別シート部222−7を編み込んだら、基端部238Bのはとめ239と基端部238Cのはとめ239を棒状部242Aのフックに係止する。
以上のようにして、テント205’が製造される。製造されたテント205’においては、テント膜210’は、骨組み240に張った状態で取り付けられており(固定されておりとしてもよい)、個別シート部232(個別シート部232−1〜232−16)と個別シート部222−4−1、222−4−2が骨組み240に取り付けられている(固定されているとしてもよい)ことにより、テント膜210’が骨組み240に取り付けられている(固定されているとしてもよい)。なお、製造されたテント205’は、日除けとして使用することができ、また、窓部Mが設けられているので、窓部Mから採光を得たり、風通しを得ることができる。
なお、実施例3、実施例4において、相対する2つの個別シート部は、先端部同士が連結されることにより連結されるとしたが、相対する2つの個別シート部の本体部の上辺間に帯状の連結部を設けて、2つの個別シート部と2つの基端部と連結部とを1枚のシート材により形成して、全体に1枚のシート状としてもよい。
次に、実施例5のテント305は、図35〜図40に示すように構成され、テント膜310と、テント膜310を取り付ける(固定するとしてもよい)ための骨組み340とを有している。
ここで、テント膜310は、テント膜210と略同様の構成といえ、テント膜210においては、四角錐台形状であるのに対して、本実施例では半球状であり、テント膜210においては、相対する個別シート部232(個別シート部232Aと個別シート部232D、個別シート部232Bと個別シート部232C、個別シート部232Cと個別シート部232B、個別シート部232Dと個別シート部232A)が別体で、先端部を介して連結されるのに対して、本実施例では、2つの個別シート部324が連結されていて、個別シート部324には、骨組み340に取り付ける(固定するとしてもよい)ための先端部が設けられていない点が異なる。テント膜310は、半球状を呈するので、テント膜310の縦断面におけるテント膜310の側面の形状は、円弧状となっている。
このテント膜310は、第1個別シート部群320と、第2個別シート部群330とを有し、第1個別シート部群320を構成する個別シート部322−1〜322−8と、第2個別シート部群330を構成する個別シート部332−1〜332−24を交互に編み込むことにより形成されている。
個別シート部322−3〜322−8における各個別シート部(第1個別シート部)322は、いずれも、本体部324と、本体部324の長手方向の両側の端部に連設された延設部326、328とを有し、本体部324と延設部326、328とで全体に1枚のシート状を呈している。具体的には、本体部324と延設部326、328とは全体で1枚のシート材で形成されている。つまり、図38、図39において、各個別シート部322は、一点鎖線を含めた状態で一体に形成されている。なお、図38、図39において、本体部324の形状が実線で示されている。
なお、個別シート部322−1、322−2については、本体部324の両側の端部間の隙間が狭いため、本体部324の一方の端部に切込みK324を形成し、他方の端部から該切込みK324に挿通して係止する係止片325を設けている。図38において、一点鎖線による円により囲まれた図は、個別シート部322−1と個別シート部322−2を拡大したものである。
個別シート部322−1〜個別シート部322−8における各本体部(第1個別シート部本体部)324は、テント膜310の表面形状を水平方向(テント膜310の下端がなす円形の面と平行な方向)に分割した形状を有している(つまり、水平方向の第1分割線により分割した形状を有している)。延設部326、328は、各個別シート部322の両側の端部を接続する際に重なる部分であるので、各個別シート部322における本体部324の領域が、実質的にテント膜310の形状を形成する領域となる。つまり、この水平方向の複数の第1分割線R322(図41(a)参照)は、互いに接することがない。なお、個別シート部322−1の本体部324は、円形から扇状の部分を除いた形状を呈している。
ここで、個別シート部322−1〜個別シート部322−8は、展開状態においては、図38、図39に示すように構成され、個別シート部(帯状部としてもよい)322−2〜322−8における本体部324は、いずれも円弧状の帯状を呈するが、個別シート部322−1から個別シート部322−7側にいくに従い、展開状態の本体部324がなす円弧状の曲がり度合いが徐々に小さくなり、つまり、展開状態の本体部がなす円弧状の径が徐々に大きくなっている。これは、テント膜310の縦断面におけるテント膜310の側面における曲線の接線が、下側にいくに従い、水平方向に対する角度(鋭角)が大きくなるように形成されていることによるものである。また、本体部324の円弧状に沿った一方の端部から他方の端部までの長さ(長手方向に沿った長さ)は、個別シート部322−1から個別シート部322−7側にいくに従い長く形成されている。なお、個別シート部322−2〜個別シート部322−8における各本体部324の幅(円弧状に沿った方向に対する直角の方向の長さ)(例えば、個別シート部322−4では、長さL322)は、個別シート部322−2〜個別シート部322−8において同一(略同一としてもよい)に形成されている。なお、個別シート部322−1については、その半径が、本体部324の幅と同一(略同一としてもよい)となっている。
また、個別シート部322−1〜個別シート部322−8の各個別シート部322における各本体部324は、テント膜310の表面形状を水平方向に分割した形状を有しているので、テント膜310が組み立てられた状態では、個別シート部322−1〜個別シート部322−8における互いに隣接する個別シート部322においては、一方の個別シート部322の本体部324の他方の個別シート部322側の辺部と他方の個別シート部322の本体部324の一方の個別シート部322側の辺部(つまり、互いに対向する辺部)とが、隙間なく接した状態となっている。例えば、個別シート部322−2の本体部324の個別シート部322−3側の辺部と個別シート部322−3の本体部324の個別シート部322−2側の辺部とは、隙間なく接した状態となっている。
個別シート部322−1〜個別シート部322−8の各個別シート部322における各本体部324において、一対の長手辺(テント膜310の組立て状態で、水平方向となる辺)が、第1分割線に沿った辺部である第1主辺部となる。
なお、延設部326の構成は、延設部26と同様であり、延設部328の構成は、延設部28と同様であるので、詳しい説明を省略する。
なお、個別シート部322−1〜個別シート部222−8における各本体部324の幅(長手辺間の長さ)は異なっていてもよい。また、個別シート部群320は、計8本の個別シート部322により構成されるとしたが、個別シート部22の数は他の数であってもよい。
次に、個別シート部332−1〜個別シート部332−24における各個別シート部(第2個別シート部)332は、図40に示す同一の構成であり、本体部334と、本体部334の基端側の端部に連設された基端部338と、基端部338に設けられたはとめ339とを有し、また、相対する一対の個別シート部が上端で連結されて、個別シート部対331を構成している。つまり、テント膜310の表面形状を放射状で縦方向の分割線R332(第2分割線)(図41(a)参照)で分割すると、分割線R332は上端の一つの点P1(側辺334aと側辺334bが接する点)に収束して接するが、個別シート部対331を構成するために一対の個別シート部332が接する上端部分は、平行な帯状に形成されていて、本来の分割線による幅よりも幅広の幅広部327が設けられている。この幅広部327は、本来の分割線による幅よりも広くなっている領域であるので、2つの本体部334の上端は一点で接するが、該平行な帯状の部分を全て幅広部としてもよい。以上のようにして、個別シート部対331は、2つの本体部334と2つの基端部338と幅広部327とで全体に1枚のシート状を呈し、相対する個別シート部は全体に一体に形成されている。具体的には、2つの本体部334と2つの基端部338と幅広部327とは全体で1枚のシート材で形成されている。つまり、図40において、個別シート部対331は、一点鎖線を含めた状態で一体に形成されている。なお、図40において、本体部334の形状が実線で示されている。
個別シート部332−1〜個別シート部332−24における各本体部(第2個別シート部本体部)334は、テント膜310の側面形状(表面形状)を縦方向に分割した形状(テント膜310の軸線(平面視における中心を通り、水平面に対して鉛直方向をなす直線)を通る複数の平面状の断面により分割した形状。つまり、該複数の断面は、該軸線を介して放射状を呈することになる)を有している。基端部338は、骨組み340と連結するための部分であり、幅広部327は、個別シート部対331として相対する個別シート部332を一体にするためのものであるので、個別シート部332における本体部334の領域が、実質的にテント膜310の形状を形成する領域となる。
ここで、個別シート部332は、展開状態では、図40に示すように構成され、本体部334は、先端側が基端側よりも幅狭のテーパ状を呈し、先端側から基端側にいくに従い、幅が徐々に長くなり、特に、本体部334の両側の側辺334a、334bは、先端側から基端側にいくに従い、内側に湾曲する曲線状を呈している。つまり、側辺334aは、先端側から基端側にいくに従い、側辺334b側に向けて曲り、側辺334bは、先端側から基端側にいくに従い、側辺334a側に向けて曲がっている。
また、個別シート部332−1〜332−24の各個別シート部332における各本体部334は、テント膜310の表面形状を縦方向に同一形状に分割した形状を有しているので、テント膜310が組み立てられた状態では、個別シート部332−1〜332−24における互いに隣接する個別シート部332においては、一方の個別シート部332の本体部334の他方の個別シート部332側の辺部と他方の個別シート部332の本体部334の一方の個別シート部332側の辺部(つまり、互いに対向する辺部)とが、隙間なく接した状態となっている。例えば、個別シート部332−1の本体部334の個別シート部332−2側の辺部と個別シート部332−2の本体部334の個別シート部332−1側の辺部とは、隙間なく接した状態となっている。
なお、各個別シート部332の本体部334において、側辺334aと側辺334bとが、第2分割線に沿った辺部である第2主辺部となる。
また、個別シート部332−1〜個別シート部332−24は、骨組み340に取り付けられているので、特定個別シート部となる。
なお、個別シート部332における分割線R332は上端の一つの点P1に収束して接するので、個別シート部332は、1つの点で接する分割線(第2分割線)により分割して展開してなる個別領域(第2個別領域)ごとに設けられている。
なお、複数の個別シート部332は、同一の構成であるとしたが、異なっていてもよく、例えば、本体部334の幅(例えば、本体部334の下辺の長さ)が異なっていてもよい。また、個別シート部群330は、計24本の個別シート部332(個別シート部対331としては12本)により構成されるとしたが、個別シート部332の数は他の数であってもよい。
第1個別シート部群320を構成する個別シート部322−1〜322−8と、第2個別シート部群330を構成する個別シート部332−1〜332−24を交互に編み込むことによりテント膜310が形成されているが、各個別シート部332において、個別シート部332が個別シート部322に対して外側になる領域と、個別シート部332が個別シート部322に対して内側になる領域とが、個別シート部332の長手方向に沿って交互に設けられ、例えば、個別シート部332−1を例にとると、個別シート部332−1は、個別シート部322−1、322−3、322−5、322−7に対しては外側にあり、個別シート部322−2、322−4、322−6、322−8に対しては内側にあり、また、個別シート部332−2を例にとると、個別シート部332−2は、個別シート部322−1、322−3、322−5、322−7に対しては内側にあり、個別シート部322−2、322−4、322−6、322−8に対しては外側にある。
また、各個別シート部322において、個別シート部322が個別シート部332に対して外側になる領域と、個別シート部322が個別シート部332に対して内側になる領域とが、個別シート部322の長手方向に沿って交互に設けられ、例えば、個別シート部322−8を例にとると、個別シート部322−8は、個別シート部332−1、332−3、332−5、332−7、332−9、332−11、332−13、332−15、332−17、332−19、332−21、332−23に対しては外側にあり、個別シート部332−2、332−4、332−6、332−8、332−10、332−12、332−14、332−16、332−18、332−20、332−22、332−24に対しては内側にある。
図36において、テント膜310の側面においてハッチングで表した領域は、個別シート部332において個別シート部322に対して外側に位置し、個別シート部322において個別シート部332に対して内側に位置する領域を示したものであり、テント膜310の側面においてハッチングを付していない領域は、個別シート部322において個別シート部332に対して外側に位置し、個別シート部332において個別シート部322に対して内側に位置する領域を示したものである。
骨組み340は、図37に示すように構成され、骨組み本体341と、骨組み本体341から下方に伸びた脚部348−1、348−2、348−3、348−4とを有している。この骨組み340には、テント膜10が張った状態で取り付けられている。
ここで、骨組み本体341は、円形枠状を呈する枠状部342と、枠状部342における相対する位置の間に円弧状に形成された複数の棒状部345と、枠状部342における相対する位置を結ぶ一対の直線状の棒状部346とを有し、棒状部345は、骨組み本体341の頂点から下方に向けて計24本設けられ、複数(つまり、24本)の棒状部345は、枠状部342に沿って等間隔に設けられている。棒状部345は、曲線棒状を呈する。複数の棒状部345により、テント膜310の内側の面に沿った立体形状をなしている立体構成部344が構成される。この棒状部345は、テント膜310を骨組み340に取り付けた際には、隣接する2つの個別シート部332の境界に位置する。複数(つまり、24本)の棒状部345は、骨組み本体341の頂点において接していて、複数(つまり、24本)の棒状部345は、平面視において放射状に設けられている。以上のように、隣接する個別シート部332の境界に沿って棒状部345が設けられることによって、テント膜310の立体形状を保持することができる。
また、棒状部346の両側の端部は、枠状部342の内側に接続されていて、一対の棒状部346は、互いに直交して設けられいる。脚部348−1、348−2、348−3、348−4は、棒状部346の端部よりもやや内側の位置から下方に向けて形成されている。これは、個別シート部332を枠状部342の内側に設けられたフックF342に取り付ける際に、個別シート部332が脚部に接して脚部が邪魔になるのを防ぐためである。
テント膜310を骨組み340に取り付けた状態において、立体構成部344は、テント膜310の内側に設けられ、テント膜310の内側の面に接する。つまり、重なった状態の個別シート部322と個別シート部332において、立体構成部344を構成する複数の棒状部345に沿った位置で内側となるものが、棒状部345に接する。
テント膜310の製造工程は、上記実施例1の場合と略同様であり、製造しようとするテント膜310の表面形状を分割してなる各分割形状を展開した展開図形を得るが、二種類の分割線のうち、一方の種類の分割線は、水平方向(表面形状における各側面部において下辺と平行な方向)に等間隔の分割線とし、他方の種類の分割線は、テント膜310の表面形状を有する立体図形をその軸線(上下方向の中心線)を通る複数(具体的には、12枚)の平面(該複数の平面は、該軸線を介して放射状を呈することになる)で切断した際に表面形状に表れる分割線となる。該一方の種類の分割線により得られる分割形状が、個別シート部322の本体部324に対応し、該他方の種類の分割線により得られる分割形状が、個別シート部332の本体部334に対応する。なお、この場合も、一方の種類の分割線は他方の種類の分割線と表面形状の面において交差し、1つの種類の分割線においては、複数の分割線は表面形状の面において接することはない。
テント膜310の組立てに際しては、まず、12枚の個別シート部対331において、個別シート部322−1に対して下側となる6つの個別シート部対331(つまり、個別シート部332−2と個別シート部332−14からなる個別シート部対331と、個別シート部332−4と個別シート部332−16からなる個別シート部対331と、個別シート部332−6と個別シート部332−18からなる個別シート部対331と、個別シート部332−8と個別シート部332−20からなる個別シート部対331と、個別シート部332−10と個別シート部332−22からなる個別シート部対331と、個別シート部332−12と個別シート部332−24からなる個別シート部対331)を骨組み340に配置し、その後、個別シート部322−1を該6つの個別シート部対の上面に配置し、その後、個別シート部322−1に対して下側となる6つの個別シート部対331を個別シート部322−1の上面に配置して、個別シート部332を配置した上で、個別シート部322−2〜322−8を個別シート部332に対して順次編み込んでいく。
なお、個別シート部322を下方に向けて編んでいくに従い、組立て途中のテント膜310が上方に引っ張られていくので、個別シート部332の基端部338を枠状部342に仮止めすることにより組立て途中のテント膜310が上方に引っ張られるのを防止するのが好ましい。なお、仮止めに際しては、基端部338のはとめ339に結束バンドを挿通するとともに、結束バンドを枠状部342に巻き付けて取り付ける。
以上のように、全ての個別シート部322(個別シート部322−1〜22−8)と全ての個別シート部332(個別シート部332−1〜332−24)が編み込まれたら仮止めされている基端部338を、図30に示すように、フックF242に係止させて、本止めを行なう。以上のようにして、テント305が製造される。製造されたテント305においては、テント膜310は、骨組み340に張った状態で取り付けられており(固定されておりとしてもよい)、個別シート部332(個別シート部332−1〜332−24)が骨組み340に取り付けられている(固定されているとしてもよい)ことにより、テント膜310が骨組み340に取り付けられている(固定されているとしてもよい)。なお、製造されたテント305は、日除けとして使用することができる。
なお、一対の個別シート部対332は個別シート部対331として一体に形成されているので、2つの個別シート部332を連結する必要がなく、テント膜310の組立てが容易となる。
以上のように、本実施例のテント305においては、電力や接着剤によりシート同士を接続しなくてもテント膜310を組み立てることができる。また、編み込んだ状態の個別シート部322−1〜322−8と個別シート部332−1〜332−24をほどいて編込みの状態を解除することにより、個々の複数の個別シート部のみとなるので、保管や運搬が容易となる。
なお、上記の説明においては、幅広部327を設けることにより、相対する個別シート部は全体に一体に形成されているとしたが、本体部334の上端を点P1よりも下側として、本体部334の上辺を本体部334の下辺と平行に形成し、本体部334の上辺から実施例3の先端部236Aのような構成の先端部を設けて、相対する個別シート部を先端部同士を連結することにより連結してもよい。
なお、実施例5においては、水平方向の複数の第1分割線が互いに接することがなく、第2分割線は一つの点で接するが、図41(b)に示すように、半球状の立体形状の表面領域を第1分割線R322により分割するとともに、第2分割線R332により分割してもよい。この場合は、複数の第1分割線R322は、2つの点P2、P3に収束して接し、複数の第2分割線R332は、2つの点P4、P5に収束して接するものである。この図41(b)の場合には、テント膜を取り付けるための骨組みは、図37の骨組み340と略同様の構成であるが、立体構成部(テント膜の内側となる部分)を構成する棒状部の構成が異なり、全ての第1分割線R322に沿った構成とするか、あるいは、全ての第2分割線R332に沿った構成となる。これらのいずれの場合も、棒状部は曲線棒状を呈する。
また、図42(a)に示すように、半球状の立体形状の表面領域を第1分割線R322により分割するとともに、第2分割線R332により分割してもよい。この場合は、複数の第1分割線R322は、1つの点P6に収束して接し、複数の第2分割線R332は、1つの点P7に収束して接するものである。この図42(a)の場合には、テント膜が取り付けられる骨組みにおいては、第1分割線R322に沿って棒状部を配置する場合には、骨組みの立体構成部(テント膜の内側となる部分)は、図37の立体構成部344のように平面視において放射状に構成されるが、全ての第2分割線R332に沿って棒状部を設けた構成としてもよい。これらのいずれの場合も、棒状部は曲線棒状を呈する。
また、図42(b)に示すように、半球状の立体形状の表面領域を第1分割線R322により分割するとともに、第2分割線R332により分割してもよい。この場合は、複数の第1分割線R322は、1つの点P8に収束して接し、複数の第2分割線R332は、2つの点P9、P10に収束して接するものである。この図42(b)の場合には、テント膜が取り付けられる骨組みにおいては、第1分割線R322に沿って棒状部を配置する場合には、骨組みの立体構成部(テント膜の内側となる部分)は、図37の立体構成部344のように平面視において放射状に構成されるが、全ての第2分割線R332に沿って棒状部を設けた構成としてもよい。これらのいずれの場合も、棒状部は曲線棒状を呈する。
以上のように、複数の第1分割線と複数の第2分割線のいずれについても、互いに接することがないか或いは2つ以下の点に収束して接するものであればよい。