JP2018027671A - 空気入りタイヤの加硫装置及び製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤの加硫装置及び製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱媒の漏れ等を早期に検知することが可能な空気入りタイヤの加硫装置及び製造方法を提供する。【解決手段】空気入りタイヤを加硫するための装置である。空気入りタイヤの内腔面を成形するための内型2と、空気入りタイヤの外表面を成形するための外型3と、内型2の内部に熱媒10を供給するための熱媒供給手段15と、内型2の内部から熱媒10を取り出すための熱媒排出手段16と、内型2の内部に供給された熱媒10の流量を検出する第1流量検出手段21と、内型2の内部から排出された熱媒10の流量を検出する第2流量検出手段22とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤの加硫装置及び製造方法に関し、詳しくは、内型を加熱するための熱媒の漏れ等を早期に発見するのに役立つ技術に関する。
例えば、下記特許文献1には、空気入りタイヤの加硫装置が提案されている。特許文献1の加硫装置は、タイヤの内腔面を成形するための内型、及び、タイヤの外表面を成形するための外型を含んでいる。また、前記加硫装置は、タイヤ加硫時に前記内型を加熱するために、内型の内部に熱媒を供給するための熱媒供給手段と、内型の内部から熱媒を排出するための熱媒排出手段とを含んでいる。
ところで、何らかの原因により、熱媒の漏れが生じると、内型に適切に熱媒が供給されず、ひいてはタイヤが十分に加硫されないという問題がある。従って、加硫不足が発生するのを防止するために、熱媒の漏れを簡単に検知し得る加硫装置等の出現が望まれていた。
特開2015−182296号公報
本発明は、以上のような問題に鑑み案出されたもので、熱媒の漏れ等を早期に検知することが可能な空気入りタイヤの加硫装置及び製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明の第1態様は、空気入りタイヤを加硫するための装置であって、前記空気入りタイヤの内腔面を成形するための内型と、前記空気入りタイヤの外表面を成形するための外型と、前記内型の内部に、前記内型を加熱するための熱媒を供給するための熱媒供給手段と、前記内型の内部から熱媒を取り出すための熱媒排出手段と、前記内型の内部に供給された前記熱媒の流量を検出する第1流量検出手段と、前記内型の内部から排出された前記熱媒の流量を検出する第2流量検出手段とを含む。
本発明の空気入りタイヤの加硫装置において、前記第1流量検出手段で検出された供給流量と、前記第2流量検出手段で検出された排出流量との差を計算し、前記流量の差に基づいて警告信号を発する監視手段をさらに含むのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤの加硫装置において、前記内型は、複数のセグメントから構成されており、前記各セグメントの内部には、それぞれ独立して熱媒が供給されかつ排出されるチャンバーが形成されており、前記第1流量検出手段は、前記各チャンバーに供給された前記熱媒の流量をそれぞれ検出するものであり、前記第2流量検出手段は、前記各チャンバーから排出された前記熱媒の流量をそれぞれ検出するものであるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤの加硫装置において、前記監視手段は、前記各セグメント毎に、前記第1流量検出手段で検出された流量と、前記第2流量検出手段で検出された流量との差を計算し、各セグメント毎に、前記流量の差に基づいて警告信号を発するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤの加硫装置において、前記監視手段は、前記流量の差が、いずれかのセグメントについてのみ異常値を示していると判断したときに、当該セグメントに関連付けられた第1警告信号を出力するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤの加硫装置において、前記監視手段は、前記流量の差が、すべてのセグメントについて異常値を示していると判断したときに、前記第1警告信号とは異なる第2警告信号を出力するのが望ましい。
本発明の第2の態様は、空気入りタイヤを製造するための方法であって、前記空気入りタイヤの内腔面を成形するための内型と、前記空気入りタイヤの外表面を成形するための外型との間に生タイヤを配置し、前記内型の内部に、熱媒を供給しつつ排出することにより前記内型を加熱して、前記生タイヤを加硫する加硫工程と、前記内型の内部に供給された前記熱媒の流量を検出する工程と、前記内型の内部から排出された前記熱媒の流量を検出する工程と、前記内型に供給された前記熱媒の流量と、前記内型から排出された前記熱媒の流量との差に基づいて、前記熱媒が流れる流路の漏れの有無を判断する工程とを含む。
本発明の第1の態様は、空気入りタイヤを製造するための装置であって、空気入りタイヤの内腔面を成形するための内型と、空気入りタイヤの外表面を成形するための外型と、内型の内部に、内型を加熱するための熱媒を供給するための熱媒供給手段と、内型の内部から熱媒を取り出すための熱媒排出手段と、内型の内部に供給された熱媒の流量を検出する第1流量検出手段と、内型の内部から排出された熱媒の流量を検出する第2流量検出手段とを含む。
このような空気入りタイヤの加硫装置は、内型の内部に出入りする熱媒の流量を容易に管理できる。従って、例えば、第1流量検出手段で検出された供給流量と、第2流量検出手段で検出された排出流量との差に基づいて、熱媒の漏れ等を簡単に検知することができる。
本発明の第2の態様は、空気入りタイヤを製造するための方法であって、空気入りタイヤの内腔面を成形するための内型と、空気入りタイヤの外表面を成形するための外型との間に生タイヤを配置し、内型の内部に、熱媒を供給しつつ排出することにより内型を加熱して、生タイヤを加硫する加硫工程と、内型の内部に供給された前記熱媒の流量を検出する工程と、内型の内部から排出された前記熱媒の流量を検出する工程と、内型に供給された熱媒の流量と、内型から排出された熱媒の流量との差に基づいて、熱媒が流れる流路の漏れの有無を判断する工程とを含む。
このような空気入りタイヤの製造方法は、早期に熱媒の漏れを検知することができ、ひいては前記漏れを原因とするタイヤの加硫不足等を未然に防止することができる。
本発明の一実施形態の加硫装置を概念的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態の内型の底面図である。 熱媒供給手段及び第1流量検出手段の説明図である。 熱媒排出手段及び第2流量検出手段の説明図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図1は、本実施形態の空気入りタイヤの加硫装置1の断面図である。図1に示されるように、本実施形態の加硫装置1は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)Tの内腔面を成形するための内型2と、タイヤTの外表面を成形するための外型3とを含んでいる。加硫装置1は、さらに、熱媒供給手段15及び熱媒排出手段16、並びに、第1流量検出手段21及び第2流量検出手段22を含んでいる。
外型3は、例えば、タイヤTのトレッド部を成形するトレッドセグメント4、サイドウォール部を成形するサイドリング5、及び、ビード部を成形するビードリングを含んでいる。但し、外型3は、このような態様に限定されるものではない。
本実施形態の内型2は、例えば、金属製の組立式内型であって、成形すべきタイヤの内面形状と実質的に同一の外表面を有している。
内型2は、内型2を加熱するための熱媒10が通るためのチャンバー20を有している。図1では、熱媒10の流れる方向が矢印で示されている。本実施形態では、熱媒10として、例えば、スチームやその他の高温ガス等が用いられるが、これに限定されるものではない。チャンバー20は、例えば、内型2の内部をくり抜いて形成されている。本実施形態のチャンバー20は、例えば、内型2の全周に亘って1つの空間として形成されている。但し、このような態様に限定されるものではなく、分割された複数のチャンバーが内型の周方向に隔設されるものでも良い(この態様は後述される。)。
内型2は、さらに、内型2の外部とチャンバー20とを連通させる第1流路11及び第2流路12を含んでいる。第1流路11は、例えば、一端11aが内型2の外面で開口し、かつ、他端11bがチャンバー20で開口している。第2流路12は、第1流路11とは内型2の周方向の異なる位置に設けられている。第2流路12も、一端12aが内型2の外面で開口し、かつ、他端11bがチャンバー20で開口している。
熱媒供給手段15は、例えば、着脱自在なコネクタ対13を介して第1流路11の一端11aと気密に接続することができる。熱媒供給手段15は、内型2のチャンバー20に、内型2を加熱するための熱媒10を供給する。本実施形態の熱媒供給手段15は、例えば、熱媒10を加熱するための加熱手段17と、加熱された熱媒10を移送するためのブロアー等の第1移送手段18とを含んでいる。熱媒供給手段15は、加熱手段17で加熱された熱媒10を、第1移送手段18を稼動させて供給する。
熱媒排出手段16は、例えば、着脱自在なコネクタ対14を介して第2流路12の一端12aと気密に接続することができる。熱媒排出手段16は、例えば、ブロアー等の第2移送手段19を含んでいる。熱媒排出手段16は、第2移送手段19を稼動させ、内型2の内部から熱媒10を排出することができる。
第1流量検出手段21は、例えば、第1移送手段18と第1流路11の一端11aとの間に配されている。第1流量検出手段21は、内型2の内部に供給された熱媒10の流量(例えば、単位時間当たりの流量であり、以下同じ)を検出するための第1流量センサ41を含んでいる。
第2流量検出手段22は、例えば、第2移送手段19と第2流路12の一端12aとの間に配されている。第2流量検出手段22は、内型2から排出された熱媒10の流量を検出するための第2流量センサ42を含んでいる。
第1流量センサ41及び第2流量センサ42は、熱媒10の種類に応じて最適なものが用いられる。本実施形態では、熱媒としてスチームが採用され、流量センサ41、42としては、例えば、カルマン渦式流量センサ、浮子式流量センサ、又は、ダイヤフラム式流量センサ等が採用され得る。
次に、以上のように構成された本実施形態の加硫装置1を用いた空気入りタイヤの製造方法について説明する。
まず、本実施形態の空気入りタイヤの製造方法では、生タイヤTnを加硫する加硫工程が実施される。加硫工程では、内型2と外型3との間に生タイヤTnが配置される。生タイヤTnは、例えば、外型3の外側に置かれた内型2の外表面上に、トレッドゴムやサイドウォールゴム等の未加硫のゴム部材を貼り付けることで形成される。次に、内型2は、生タイヤTnとともに、外型3の中に配置される。
次に、加硫工程では、内型2のチャンバー20に、熱媒10を供給しつつ排出することにより内型2が加熱され、生タイヤTnが加硫される。具体的には、加熱手段17で所定の温度に加熱された熱媒10が、第1移送手段18によってチャンバー20に供給され、内型2が加熱される。チャンバー20を加熱した熱媒10は、熱媒排出手段16によって、チャンバー20外に排出される。チャンバー20から排出された熱媒10は、例えば、その一部が再度、熱媒供給手段15に案内されても良い。
次に、本実施形態の製造方法は、第1流量検出手段21を用いて内型2のチャンバー20内部に供給された熱媒10の流量を検出するとともに、第2流量検出手段22を用いて内型2の内部から排出された熱媒10の流量を検出する。
このような加硫装置1及び空気入りタイヤの製造方法は、内型2の内部に出入りする熱媒10の流量を容易に管理することができる。例えば、第1流量検出手段21で検出される供給流量、及び、第2流量検出手段22で検出される排出流量の管理値を予め決めておけば、この管理値と検出値とを比較することによって、早期に熱媒の漏れ等の不具合の発生を検知することができる。
より望ましい態様として、加硫装置1は、供給流量及び排出流量の実測値、並びに、これらの管理値に基づいて、不具合の発生を検知する監視手段25を含むことができる。
本実施形態の監視手段25は、内型2に供給された熱媒10の流量と、内型2から排出された熱媒10の流量との差に基づいて、熱媒10が流れる流路の漏れの有無を判断する工程を行う。より好ましい態様では、監視手段25は、第1流量検出手段21で検出された供給流量と、第2流量検出手段22で検出された排出流量との差を計算し、この流量の差に基づいて警告信号を発することができる。監視手段25は、例えば、前記流量の差と予め定められた管理値とを比較し、前記流量の差が管理値で認められる範囲を超えた場合に、警告信号を発することができる。この警告信号に基づき、警報装置26から警報が発せられ、加硫装置1が自動で、又はユーザーにより停止される。
警報装置26が発する警報は、例えば、ブザーやランプ等、作業者が他の作業中であっても認識できるものが用いられる。
以上のような空気入りタイヤの製造方法によれば、早期に熱媒10の漏れをより確実に検知することができ、ひいては前記漏れを原因とするタイヤの加硫不足等を未然に防止することができる。
本実施形態の監視手段25は、上述の態様に限定されるものではない。監視手段25の他の態様としては、第1流量検出手段21で検出された供給流量の絶対値、及び/又は、第2流量検出手段22で検出された排出流量の絶対値に基づいて警告信号を発することができる。例えば、監視手段25は、前記各絶対値と予め定められた管理値とを比較し、前記各絶対値が管理値で認められる範囲を外れた場合にも、警告信号を発することができる。このような監視手段25は、熱媒供給手段15側及び熱媒排出手段16側での熱媒10の漏れや不具合を早期に検出することができる。
図2には、本発明の他の実施形態として、内型2の底面図が示されている。図2に示されるように、本実施形態の内型2は、周方向に分割された複数のセグメント30で構成されている。内型2は、複数のセグメント30が周方向に並べて組み立てられることにより、円環状に形成される。
各セグメント30の内部には、それぞれ独立して熱媒10が供給されかつ排出されるチャンバー20が形成されている。各チャンバー20は、例えば、略直方体状に形成されている。本実施形態では、各セグメント30に設けられたチャンバー20が、例えば、実質的に同一の形状を有している。
各チャンバー20内には、例えば、内部の空間を部分的に隔てる隔壁板34が設けられている。隔壁板34は、例えば、チャンバー20内の半径方向内側の壁から半径方向外側にのびている。これにより、各チャンバー20は、隔壁板34の周方向の一方側の第1領域35と、他方側の第2領域36とを有している。
各チャンバー20には、上述した第1流路11及び第2流路12が接続されている。本実施形態では、第1流路11は、例えば、一端11aがセグメント30の下面側で開口し、他端11bがチャンバー20の第1領域35で開口している。第2流路12は、例えば、一端12aがセグメント30の下面側で開口し、他端12bがチャンバー20の第2領域36で開口している。これにより、第1流路11の一端11aから供給された熱媒10は、例えば、第1領域35及び第2領域36を通って、第2流路12の一端12aから排出されるため、チャンバー20と万遍なく熱交換することができる。
図3は、熱媒供給手段15及び第1流量検出手段21を説明するための図である。図3では、熱媒排出手段16及び第2流量検出手段22は省略されている。図3に示されるように、本実施形態の熱媒供給手段15は、熱媒10を各チャンバー20に分配する分配部37を含んでいる。分配部37は、セグメント30と同一の個数(本実施形態では10個)の分配路38を有している。各分配路38は、セグメント30の第1流路11の一端11aと連なっている。分配部37に供給された熱媒10は、分配路38を通って、チャンバー20内に供給される。
本実施形態の第1流量検出手段21は、各分配路38に配された第1流量センサ41を含んでいる。これにより、第1流量検出手段21は、各チャンバー20に供給された熱媒10の流量をそれぞれ検出することができる。
図4は、熱媒排出手段16及び第2流量検出手段22を説明するための図である。図4では、熱媒供給手段15及び第1流量検出手段21は省略されている。図4に示されるように、本実施形態の熱媒排出手段16は、各チャンバー20から排出された熱媒10を集約する集約部39を含んでいる。集約部39は、セグメント30と同一の個数(本実施形態では10個)の集約路40を有している。各集約路40は、セグメント30の第2流路12の一端12aと連なっている。チャンバー20から排出された熱媒10は、集約路40を通って集約部39に排出される。このように、本実施形態では、上述の分配部37及び集約部39により、各チャンバー20に独立して熱媒10が供給されかつ排出される。
本実施形態の第2流量検出手段22は、各集約路40に配された第2流量センサ42を含んでいる。これにより、第2流量検出手段22は、各チャンバー20から排出された熱媒10の流量をそれぞれ検出できる。
本実施形態において、上述の監視手段25(図1に示す)は、各セグメント30毎に、熱媒10の供給流量及び排出流量を検知でき、ひいては各セグメント30毎に熱媒10の漏れ等の不具合を検知できる。
好ましい態様では、監視手段25は、各セグメント30毎に、第1流量検出手段21で検出された流量と、第2流量検出手段22で検出された流量との差を計算し、前記流量の差に基づいて警告信号を発することができる。監視手段25は、例えば、各セグメント30毎に、前記流量の差と予め定められた管理値とを比較し、前記流量の差が管理値を超えた場合に、警告信号を発することができる。これにより、各セグメント30の漏れをより確実に検知することができる。
本実施形態の監視手段25は、前記流量の差が、いずれかのセグメント30についてのみ異常値を示していると判断したときに、当該セグメント30に関連付けられた第1警告信号を出力する。
また、監視手段25は、前記流量の差が、すべてのセグメント30について異常値を示していると判断したときに、第1警告信号とは異なる第2警告信号を出力する。
さらに望ましい態様として、監視手段25は、前記流量の差が、すべてのセグメント30ではないが複数のセグメント30について異常値を示していると判断したときに、上記警告信号とは異なる第3警告信号を出力する。警報装置26(図1に示す)は、出力された各警告信号に基づき、その違いを識別できる態様で作業者に警報を発する。
例えば、前記流量の差が、いずれかのセグメント30についてのみ異常値を示している場合、そのセグメント30の第1流路11又は第2流路12、とりわけコネクタ対13、14(図1に示す)のセグメント30側のパッキンで熱媒10の漏れが生じている可能性が高い。
一方、前記流量の差が、すべてのセグメント30について異常値を示している場合、とりわけコネクタ対13、14の熱媒供給手段15側又は熱媒排出手段16側のパッキンで熱媒10の漏れが生じている可能性が高い。
また、前記流量の差が、すべてのセグメント30ではないが複数のセグメント30について異常値を示している場合、コネクタ対13、14の前記各パッキンの両方で熱媒10の漏れが生じている可能性が高い。
本実施形態の監視手段25は、上述の通り、前記流量の差の異常値の現れ方の違いにより、異なる種類の警告信号が出力されるため、作業者は、警告信号の種類に従って、熱媒の漏れの発生原因又は箇所を即座に予測でき、迅速に加硫装置1のメンテナンスを実施することができる。
本発明の他の態様では、第1流量検出手段21は、例えば、分配部37の入口に1つだけ第1流量センサ41が設けられる態様や、例えば2〜5個の分配路38を有する分配部37が複数設けられ、各分配部37の入口に1つだけ第1流量センサ41が設けられる態様を含む。同様に、第2流量検出手段22は、例えば、集約部39の出口に1つだけ第2流量センサ42が設けられる態様や、例えば2〜5個の集約路40を有する集約部39が複数設けられ、各集約部39の出口に1つだけ第2流量センサ42が設けられる態様を含む。このような態様は、第1流量センサ41及び第2流量センサ42の数を少なくすることができ、より簡単な制御で熱媒10の漏れを検出することができる。
以上、空気入りタイヤの加硫装置及び製造方法の一実施形態が詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
2 内型
3 外型
10 熱媒
15 熱媒供給手段
16 熱媒排出手段
21 第1流量検出手段
22 第2流量検出手段

Claims (7)

  1. 空気入りタイヤを加硫するための装置であって、
    前記空気入りタイヤの内腔面を成形するための内型と、
    前記空気入りタイヤの外表面を成形するための外型と、
    前記内型の内部に、前記内型を加熱するための熱媒を供給するための熱媒供給手段と、
    前記内型の内部から熱媒を取り出すための熱媒排出手段と、
    前記内型の内部に供給された前記熱媒の流量を検出する第1流量検出手段と、
    前記内型の内部から排出された前記熱媒の流量を検出する第2流量検出手段とを含む空気入りタイヤの加硫装置。
  2. 前記第1流量検出手段で検出された供給流量と、前記第2流量検出手段で検出された排出流量との差を計算し、前記流量の差に基づいて警告信号を発する監視手段をさらに含む請求項1記載の空気入りタイヤの加硫装置。
  3. 前記内型は、複数のセグメントから構成されており、
    前記各セグメントの内部には、それぞれ独立して熱媒が供給されかつ排出されるチャンバーが形成されており、
    前記第1流量検出手段は、前記各チャンバーに供給された前記熱媒の流量をそれぞれ検出するものであり、
    前記第2流量検出手段は、前記各チャンバーから排出された前記熱媒の流量をそれぞれ検出するものである請求項1又は2記載の空気入りタイヤの加硫装置。
  4. 前記監視手段は、前記各セグメント毎に、前記第1流量検出手段で検出された流量と、前記第2流量検出手段で検出された流量との差を計算し、各セグメント毎に、前記流量の差に基づいて警告信号を発する請求項3記載の空気入りタイヤの加硫装置。
  5. 前記監視手段は、前記流量の差が、いずれかのセグメントについてのみ異常値を示していると判断したときに、当該セグメントに関連付けられた第1警告信号を出力する請求項4記載の空気入りタイヤの加硫装置。
  6. 前記監視手段は、前記流量の差が、すべてのセグメントについて異常値を示していると判断したときに、前記第1警告信号とは異なる第2警告信号を出力する請求項5記載の空気入りタイヤの加硫装置。
  7. 空気入りタイヤを製造するための方法であって、
    前記空気入りタイヤの内腔面を成形するための内型と、前記空気入りタイヤの外表面を成形するための外型との間に生タイヤを配置し、前記内型の内部に、熱媒を供給しつつ排出することにより前記内型を加熱して、前記生タイヤを加硫する加硫工程と、
    前記内型の内部に供給された前記熱媒の流量を検出する工程と、
    前記内型の内部から排出された前記熱媒の流量を検出する工程と、
    前記内型に供給された前記熱媒の流量と、前記内型から排出された前記熱媒の流量との差に基づいて、前記熱媒が流れる流路の漏れの有無を判断する工程とを含む空気入りタイヤの製造方法。
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