JP2018026894A - 回転電機のステータ - Google Patents
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Abstract
【課題】回転軸およびハウジングを連結する導体部材を設けることなく、高負荷域でも効果的に軸受の電食を抑制できるステータを提供する。
【解決手段】 回転電機のステータ10は、円環状のヨーク26と、前記ヨーク26の内周面から径方向に突出する複数のティース28と、を有したステータコア24と、前記ティース28に巻回され、通電により回転磁界を発生させるステータコイル30と、前記ヨーク26の内周側および外周側位置において軸方向に延び、前記ステータコア24の前記軸方向外側位置において径方向に延びて前記ヨーク26を横断するように前記ステータコア24に巻回された要素コイルCを1以上有し、1以上の閉路を構成するキャンセルコイル32と、磁性材料からなり、前記キャンセルコイル32の内側に配されて当該キャンセルコイル32の鉄心の一部として機能する磁性コア36と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】 回転電機のステータ10は、円環状のヨーク26と、前記ヨーク26の内周面から径方向に突出する複数のティース28と、を有したステータコア24と、前記ティース28に巻回され、通電により回転磁界を発生させるステータコイル30と、前記ヨーク26の内周側および外周側位置において軸方向に延び、前記ステータコア24の前記軸方向外側位置において径方向に延びて前記ヨーク26を横断するように前記ステータコア24に巻回された要素コイルCを1以上有し、1以上の閉路を構成するキャンセルコイル32と、磁性材料からなり、前記キャンセルコイル32の内側に配されて当該キャンセルコイル32の鉄心の一部として機能する磁性コア36と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ステータコアと回転磁界を発生させるステータコイルとを備えたステータに関する。
従来から、三相回転電機が広く知られている。かかる三相回転電機は、ステータとロータとを有しており、ロータは、その中心に回転軸が装着されている。回転軸は、軸受を介してハウジングに回転自在に取り付けられており、ステータコイルへの通電に伴い、ロータとともに回転する。ステータは、ステータコアと当該ステータコアに巻回されたステータコイルとを有しており、ステータコイルは、三相のコイル、すなわち、U相コイル、V相コイル、W相コイルを有している。この三相のコイルに、三相交流電流を印加することで、回転磁界が生成され、ロータが回転する。
ところで、従来の回転電機では、回転軸を軸支する軸受の電食が生じるという問題があった。これについて図23を参照して説明する。図23は、従来の回転電機10の構成を示す図である。回転電機10では、その内部において磁気的なアンバランスが生じると、回転軸16の周囲に電気周期高次の磁束(以下「不平衡磁束50」と呼ぶ)が発生する。そして、不平衡磁束50に起因して、回転軸16の両端には、電圧(以下「軸電圧」と呼ぶ)が誘導される。図24は、軸電圧VSとU相コイルに流れる電流(U相電流AU)との波形の一例を示すグラフである。図24に示す通り、軸電圧VSは、基本波の3倍の周波数をもつ三次高調波電圧となる。軸電圧VSは、回転軸16およびハウジング18を介して回転中の軸受19の内外輪に印加される。軸受19の内外輪は、潤滑油膜で絶縁されているが、当該潤滑油膜は、数μmと薄いため、一定以上の電圧(数V程度)が印加されると、絶縁破壊する。軸受19の内外輪の絶縁が破壊されると、図23において破線で示す通り、「回転軸16−軸受19−ハウジング18−回転軸16」の循環経路で誘導電流52が流れる。このとき、ジュール損は、絶縁破壊部、すなわち、軸受19に集中するため、軸受19の電食が進行するという問題があった。
特許文献1には、こうした軸受の電食を抑制するために、回転軸およびハウジングを機械的に連結する導体部材を別途設ける技術が開示されている。かかる構成とすることで、誘導電流は、軸受よりもインピーダンスの小さい導体部材に支配的に流れるため、軸受の電食を抑制できる。
しかしながら、特許文献1の技術では、導体部材を別途設ける必要があり、回転軸、ハウジング、回転出力部に構造的な制約が生じ、設計の自由度が低くなったり、回転電機全体のサイズや重量、コストが増加したりという別の問題を招いていた。特に、電動車両(例えばハイブリッド自動車や電気自動車等)に搭載される回転電機は、小型であり、また、高負荷域でも高い性能を発揮することが求められるが、従来技術では、この要望を満たすことは難しかった。
そこで、本発明では、回転軸およびハウジングを連結する導体部材を設けることなく、高負荷域でも効果的に軸受の電食を抑制できる回転電機のステータを提供することを目的とする。
本発明の回転電機のステータは、円環状のヨークと、前記ヨークの内周面からステータ径方向に突出する複数のティースと、を有したステータコアと、前記ティースに巻回され、通電により回転磁界を発生させるステータコイルと、前記ヨークの内周側および外周側位置においてステータ軸方向に延び、前記ステータコアの前記ステータ軸方向外側位置においてステータ径方向に延びて前記ヨークを横断するように前記ステータコアに巻回された要素コイルを1以上有し、1以上の閉路を構成するキャンセルコイルと、磁性材料からなり、前記キャンセルコイルの内側に配されて当該キャンセルコイルの鉄心の一部として機能する磁性コアと、を備えることを特徴とする。
かかる構成とした場合、ヨーク内を周方向に流れる不平衡磁束が、キャンセルコイルを貫き、キャンセルコイルに三次の電圧が誘導される。そして、三次の電圧が誘導されることで、キャンセルコイルには、不平衡磁束を妨げる向きの電流が流れる。また、磁性コアを設けることで、高負荷域でも、キャンセルコイルのインダクタンスを高く保つことができる。結果として、高負荷域でも不平衡磁束が低減し、軸受の電食が効果的に抑制される。
好適な態様では、前記磁性コアは、前記ステータコアの前記ステータ軸方向両端のうち、少なくとも一方に配される環状体である。
かかる構成とすることで、ステータの外径を増やすことなく、高負荷域でも軸受の電食を効果的に抑制できる。
他の好適な態様では、前記磁性コアは、前記ヨークの前記ステータ軸方向両端のうち、少なくとも一方に配される環状体である。
かかる構成とすることで、キャンセルコイルが、ステータコイルやティースを横断する場合に比して、キャンセルコイルの線長を短くすることができ、また、磁気的特性も向上できる。
他の好適な態様では、前記ステータコイルは、前記ステータコアのステータ軸方向端面から突出するコイルエンド部を有しており、前記磁性コアの前記ステータ軸方向端面からの突出量は、前記コイルエンド部の前記ステータ軸方向端面からの突出量よりも小さい。
かかる構成とすることで、ステータの体格増加を防止できる。
他の好適な態様では、前記磁性コアの外周長は、前記ステータコアの外周長よりも小さい。
かかる構成とすることで、キャンセルコイルのインダクタンスの低下をより効果的に抑制できる。
他の好適な態様では、前記磁性コアは、前記ステータコアの外周囲に配される円筒体である。
かかる構成とすることで、磁性コアに発生する渦電流を抑制できる。
他の好適な態様では、さらに、前記磁性コアと、前記ステータコアとの間に、非磁性層を備える。
かかる構成とすることで、磁性コアに発生する渦電流を抑制でき、また、有効磁束が磁性コアに漏れることを防止できる。
他の好適な態様では、前記磁性コアは、電磁鋼板を前記ステータ軸方向に積層してなる。
かかる構成とすることで、磁性コアを、ステータコア等とともにプレス加工で製作でき、生産性が向上する。
他の好適な態様では、前記キャンセルコイルは、導電性材料からなる複数の線材を、電気的に連結して構成される。
かかる構成とすることで、キャンセルコイルの組み付け性が向上する。
本発明によれば、キャンセルコイルを設けることで、不平衡磁束が低減できる。また、磁性コアを設けることで、高負荷域でも、キャンセルコイルのインダクタンスを高く保つことができる。結果として、高負荷域でも不平衡磁束が低減し、軸受の電食が効果的に抑制される。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態である回転電機10の縦断面図である。また、図2は、図1のA−A断面図であり、図3は、図2のB−B断面図である。また、図4は、磁性コア36の斜視図である。なお、以下の図面では、見易さのために、キャンセルコイル32を比較的大きく図示しているが、キャンセルコイル32は、実際には、より小さい。また、以下の説明において、「軸方向」、「周方向」、「径方向」とは、ステータ14の軸方向、周方向、径方向の意味である。
回転電機10は、ロータ12と、ステータ14と、回転軸16と、ハウジング18と、に大別される。ロータ12は、ロータコア20および当該ロータコア20に埋め込まれた永久磁石22を備えている。ロータコア20は、電磁鋼板を積層してなる円柱形部材である。このロータコア20の中心には、回転軸16が挿通され、固着されている。回転軸16の両端は、軸受19を介してハウジング18に取り付けられており、回転軸16および回転軸16に固着されたロータコア20は、ハウジング18に対して回転自在となっている。
軸受19は、外輪19aと内輪19cとの間に複数の転動体19b(球体)を配して構成されており、外輪19aと転動体19bの間、および、内輪19cと転動体19bの間には、潤滑油膜が介在している。この潤滑油膜は、転動体19bの動きを滑らかにする潤滑剤として機能するとともに、外輪19aと内輪19cとを絶縁する絶縁部材としても機能する。潤滑油膜が介在することで、回転軸16とハウジング18とが電気的に絶縁される。
ステータ14は、ステータコア24と、ステータコイル30と、磁性コア36と、キャンセルコイル32と、を有している。ステータコア24は、ロータ12と同心に配される略円筒形部材で、円環状のヨーク26と、当該ヨーク26の内周面から径方向に突出する複数のティース28と、を含む。複数のティース28は、周方向に所定間隔で並んでおり、隣接する二つのティース28の間には、ステータコイル30が挿入される空間であるスロットが形成されている。
こうしたステータコア24は、軸方向に積層された複数の電磁鋼板(例えばケイ素鋼板)から構成されている。複数の電磁鋼板は、互いに位置決めされて、接合され、ステータコア24を構成する。この電磁鋼板の位置決めおよび接合方法は、従来から多数提案されている。例えば、各電磁鋼板に、カシメ用の凸部および凹部を形成し、一つの電磁鋼板の凸部を他の電磁鋼板の凹部に嵌め込んでいき、複数の電磁鋼板を互いに位置決めするとともに結合してステータコア24を構成する。
ステータコイル30は、巻線をティース28に集中巻することで構成される。ステータコイル30は、三相の相コイル、すなわち、U相コイルPU、V相コイルPV、W相コイルPWを有している。なお、以下の説明で、U相、V相、W相を区別しないときは、アルファベットU,V,Wを省略して、「相コイルP」と呼ぶ。各相コイルPの一端は、入力端子(図示せず)に接続されている。また、各相コイルPの他端は、他の相コイルPに接続され、中性点(図示せず)を構成する。したがって、三相の相コイルPU,PV,PWは、いわゆるスター結線された状態となっている。各相コイルPは、複数の単コイルを直列につなぐことで構成され、各単コイルは、巻線を一つのティース28に巻回して構成される。複数のティース28には、U相の単コイル、V相の単コイル、W相の単コイルが、周方向に順に繰り返し並ぶようにセットされている。なお、こうしたステータコイル30の構成は、一例であり、適宜、変更されてもよい。例えば、ステータコイル30は、集中巻に限らず、分布巻でもよい。いずれにしても、ステータコイル30に三相交流電流を印加することで、回転磁界が形成され、ロータ12が回転する。
磁性コア36は、図4に示すように、磁性材料からなる環状部材である。磁性コア36は、鉄やコバルト等の磁性金属で構成されてもよいし、複数の電磁鋼板を軸方向に積層した積層体であってもよい。本実施形態では、この磁性コア36を、ステータコア24の軸方向両端に、ステータコア24と同心に配している。各磁性コア36の外径は、ステータコア24の外径とほぼ同じか僅かに小さく、磁性コア36の内径は、ヨーク26の内径とほぼ同じか僅かに大きくなっている。つまり、磁性コア36は、ヨーク26とほぼ同形となっており、ヨーク26に対して軸方向に隣接して配されている。磁性コア36は、ステータコア24の軸方向端面から外側に突出することになるが、この突出量H1は、コイルエンド部の軸方向端面からの突出量H2より小さくなっている。これは、磁性コア36に起因するステータ14の体格増加を避けるためである。以上のような磁性コア36を設ける理由については、後述する。
キャンセルコイル32は、ヨーク26に巻回されたコイルである。このキャンセルコイル32は、ステータコイル30には、接続されておらず、ステータコイル30から完全に独立して設けられている。キャンセルコイル32は、U相コイルPUに対応する四つの第一要素コイルCUと、V相コイルPVに対応する四つの第二要素コイルCVと、W相コイルPWに対応する四つの第三要素コイルCWと、を含む。なお、第一〜第三を区別しない場合は、アルファベットU,V,Wを省略して「要素コイルC」と呼ぶ。各要素コイルCは、ヨーク26よりも内周側および外周側位置において軸方向に延び、磁性コア36より軸方向外側位置において径方向に延びてヨーク26および磁性コア36を横断するように、ヨーク26に巻回されている。後に詳説するようにヨーク26には、二種類の磁束が、周方向に流れるが、要素コイルCは、この周方向に流れる磁束の周囲を囲むように巻回されている。また、別の見方をすれば、ヨーク26および磁性コア36は、要素コイルCの鉄心コアとして機能する。
ここで、「U相コイルPUに対応する」とは、「U相コイルPUに対して特定の磁気的関係を持つ」との意味である。例えば、本実施形態では、U相コイルPUの左隣(U相コイルPUとV相コイルPVとの間)に配された要素コイルをU相コイルPUに対応する「第一要素コイルCU」としている。なお、図2から明らかな通り、四つの第一要素コイルCUは、互いに異なる箇所に巻回されているが、いずれも、U相コイルPUの左隣に配されているため、ステータコイル30から受ける磁気的影響は、ほぼ同じとなっている。
同様に、V相コイルPVの左隣(V相コイルPVとW相コイルPWとの間)に配されたコイルをV相コイルPVに対応する「第二要素コイルCV」とし、W相コイルPWの左隣(W相コイルPWとU相コイルPUとの間)に配されたコイルをW相コイルPWに対応する「第三要素コイルCW」とする。第一〜第三要素コイルCU,CV,CWは、いずれも、対応する相コイルPに対して特定の位置関係にあり、当該対応する相コイルPへの電流印加で発生する磁束(いわゆる「有効磁束」)から特定の磁気的影響を受ける。
こうした第一〜第三要素コイルCU,CV,CWは、1以上の閉路を構成するように接続される。この接続形態としては、種々考えられるが、本実施形態では、図5に示すように、キャンセルコイル32を構成する四つの第一要素コイルCUと、四つの第二要素コイルCVと、四つの第三要素コイルCWと、を互いに直列に接続し、単一の閉路を構成している。
次に、かかるキャンセルコイル32を設ける理由について説明する。図23は、従来の回転電機10の構成を示す図である。回転電機10では、その内部において磁気的なアンバランスが生じると、回転軸16の周囲に電気周期高次の磁束(以下「不平衡磁束50」と呼ぶ)が発生する。そして、不平衡磁束50に起因して、回転軸16両端には、電圧(以下「軸電圧」と呼ぶ)が誘導される。この軸電圧は、回転軸16およびハウジング18を介して回転中の軸受19の内外輪19a,19cに印加される。軸受19の内外輪19a,19cは、潤滑油膜で絶縁されているが、当該潤滑油膜は、数μmと薄いため、一定以上の電圧(数V程度)が印加されると、絶縁破壊する。軸受19の外輪19a−内輪19c間の絶縁が破壊されると、図23に示す通り、「回転軸16−軸受19−ハウジング18−回転軸16」の循環経路で誘導電流52が流れる。このとき、ジュール損は、絶縁破壊部、すなわち、軸受19に集中するため、軸受19の電食が進行するという問題があった。
こうした問題を解決するために、一部では、回転軸16とハウジング18とを接続する導体部材を別途設けることが提案されている。かかる構成とすれば、誘導電流52は、軸受19よりもインピーダンスの小さい導体部材に支配的に流れるため、軸受19の電食を抑制できる。しかしながら、こうした導体部材の採用は、構造的な制約を招き、設計の自由度が低くなったり、回転電機10全体のサイズや重量、コストが増加したりという別の問題を招いていた。
本実施形態では、回転軸16およびハウジング18を連結する導体部材を設けることなく、軸受19の電食を抑制して、軸受19の電食を抑制するために、キャンセルコイル32を設けている。キャンセルコイル32は、既述した通り、ヨーク26に巻回されているが、このヨーク26には、大きく分けて二種類の磁束が流れる。
一つは、回転電機10の磁気的アンバランスにより生じる不平衡磁束50である。この不平衡磁束50は、ヨーク26を、周方向に進む。また、この不平衡磁束50は、基本周波数の3倍の周波数で変化する三次の磁束である。
もう一つは、回転トルクを生みだすための磁束である。以下では、この磁束を「有効磁束」と呼ぶ。有効磁束は、一つのティース28の先端から径方向外向きに進んだ後、ヨーク26を周方向に移動し、その後、他のティース28を径方向内向きに進んで、ロータ12に流れ込む。この有効磁束は、基本周波数と同じ周波数で変化する一次の磁束である。
キャンセルコイル32を構成する要素コイルCは、ヨーク26を周方向に流れる不平衡磁束50、および、有効磁束の周囲を囲むように、ヨーク26に巻回されている。換言すれば、キャンセルコイル32の内部を不平衡磁束50および有効磁束が貫くことになる。その結果、キャンセルコイル32には、不平衡磁束50および有効磁束の時間変化に応じて、電圧が誘導され、これら磁束を妨げる向きの電流が流れる。
以下では、有効磁束の時間変化に応じて誘導される電圧を「一次の誘導電圧」、不平衡磁束50の時間変化に応じて誘導される電圧を「三次の誘導電圧」と呼ぶ。図7は、一次の誘導電圧を示すグラフである。図5において、破線は、第一要素コイルCUに誘導される一次の誘導電圧U_V1を、実線は、第二要素コイルCVに誘導される一次の誘導電圧V_V1を、一点鎖線は、第三要素コイルCWに誘導される一次の誘導電圧W_V1を示している。図7から明らかな通り、第一〜第三要素コイルCU,CV,CWに誘導される一次の誘導電圧U_V1,V_V1,W_V1は、互いに、電気角で120度ずつ位相がずれている。そのため、第一〜第三要素コイルCU,CV,CWを直列で接続した場合、各要素コイルCに誘導される一次の誘導電圧U_V1,V_V1,W_V1は互いに相殺し合い、閉路全体としての電圧A_V1は、ゼロとなる。すなわち、一次の誘導電圧の合計値A_V1は、図7において太実線で示されるような値となる。そして、一次の誘導電圧の合計値A_V1がゼロとなることで、要素コイルCには、一次の電流は流れないことになり、有効磁束を打ち消すような磁束は発生しない。結果として、キャンセルコイル32を設けても、回転電機10の出力トルクは影響を受けないことになる。
図8は、三次の誘導電圧を示すグラフである。図8において、破線は、各要素コイルCに誘導される三次の誘導電圧U_V3,V_V3,W_V3を示しており、実線は、第一〜第三要素コイルCU,CV,CWに誘導される三次誘導電圧の合計値A_V3を示している。第一〜第三要素コイルCU,CV,CWに誘導される三次誘導電圧U_V3,V_V3,W_V3は、互いに位相が同じとなっている。そのため、第一〜第三要素コイルCU,CV,CWを直列で接続した場合、閉路全体としての電圧A_V3は、一つの要素コイルCに誘導される三次の誘導電圧U_V3,V_V3,W_V3の三倍の電圧となる。そして、閉路全体に高い電圧が誘導されることで、これら閉路には、誘導電流が流れる。この誘導電流は、不平衡磁束50を打ち消すような方向に流れる。
図9は、キャンセルコイル32の有無による軸電圧の違いを示すグラフである。図9において、実線は、キャンセルコイル32を設けた場合の軸電圧Vaを、破線は、キャンセルコイル32を設けない場合の軸電圧Vbを示している。図9から明らかな通り、キャンセルコイル32を設けることで、不平衡磁束50が、キャンセルコイル32に流れる三次の誘導電流により低減されるため、軸電圧も低下する。そして、軸電圧が低下することで、軸受19の潤滑油膜の絶縁破壊が防止され、軸受19の電食が効果的に防止される。
なお、図5に示す要素コイルCの結線態様は、一例であり、キャンセルコイル32が1以上の閉路を構成するのであれば、要素コイルCの結線態様は、適宜変更されてもよい。例えば、別の形態として、図6に示すように、一つの第一要素コイルCUと、一つの第二要素コイルCVと、一つの第三要素コイルCWと、を直列に接続して1つの閉路を構成し、キャンセルコイル32全体としては、四つの閉路を含むような構成としてもよい。このように、一つの閉路が第一〜第三要素コイルCU,CV,CWを一つずつ含む構成とした場合、図5の場合に比べて巻回が容易になる。一方、図5に示すように、全ての要素コイルCU,CV,CWを直列に接続して単一の閉回路を構成した場合、ロータ12の偏心等に起因する磁気的なアンバランス、ひいては、周位置による有効磁束の違いを吸収できる。結果として、一次の誘導電圧の合計値A_V1をより確実にゼロにすることができ、キャンセルコイル32が、回転トルクに及ぼす影響をより確実に低減できる。
また、別の形態として、二つの第一要素コイルCUと、二つの第二要素コイルCVと、二つの第三要素コイルCWと、を直列に接続して1つの閉路を構成し、キャンセルコイル32全体としては、二つの閉路を含むような構成としてもよい。いずれにしても、一つの閉路に、第一要素コイルCUと、第二要素コイルCVと、第三要素コイルCWと、が同数含まれていることが望ましい。かかる構成とすることで、一つの閉路における一次の誘導電圧の和A_V1をゼロに近づけることができる。また、この場合、第一〜第三要素コイルCU,CV,CWは、起磁力が互いに等しいこと、すなわち、各要素コイルCを構成する巻線の材質や形状、巻回数等が等しいことが望ましい。かかる構成とすることで、一つの閉路における一次の誘導電圧の和A_V1をほぼゼロにすることができる。結果として、キャンセルコイル32が、回転トルクに及ぼす影響をより確実に低減できる。
また、本実施形態では、回転トルクへの影響を最小限にするために、一つの閉路に、第一〜第三要素コイルCU,CV,CWを設けている。しかし、軸受19の電食抑制のみを目的とするのであれば、第一〜第三要素コイルCU,CV,CWは、直列に接続されていなくてもよい。例えば、第一要素コイルCUのみ、第二要素コイルCVのみ、第三要素コイルCWのみで一つの閉路を構成するなどしてもよい。この場合でも、不平衡磁束50は低減できるため、軸受19の電食を抑制できる。
ところで、これまで説明したように、本実施形態では、キャンセルコイル32には、不平衡磁束50を打ち消す方向の誘導電流(以下「キャンセル電流」と呼ぶ)が流れる。このキャンセル電流は、回転電機10の動作域が、高負荷域に近づくにつれ、増加する。これは、キャンセルコイル32の鉄心の一部として機能するヨーク26に流れる有効磁束が増加して、ヨーク26が、磁気飽和に近づくことで、ヨーク26の透磁率が低下するためである。ヨーク26の透磁率が低下すると、キャンセルコイル32のインダクタンスも低下し、キャンセル電流が増加する。キャンセル電流が大きくなると、その分、キャンセルコイル32の線径を太くする必要があり、回転電機10の体格増加を招く。
回転電機10の体格増加を防止するためには、キャンセルコイル32のインダクタンスを比較的高い状態に保ち、キャンセル電流を比較的低い値に保つことが必要となる。本実施形態では、キャンセルコイル32のインダクタンスを比較的高い状態に保つために、ヨーク26の軸方向両端に、磁性材料からなる磁性コア36を設けている。この磁性コア36は、既述した通り、ヨーク26とともにキャンセルコイル32の鉄心として機能する。また、磁性コア36は、ヨーク26と異なり、回転電機10が、高負荷域で動作したとしても、有効磁束は、殆ど流れない。そのため、回転電機10が、高負荷域で動作したとしても、磁性コア36の透磁率は、殆ど低下しないため、キャンセルコイル32のインダクタンスを比較的高い状態に保つことができる。結果として、キャンセルコイル32の電流を低めに保つことができ、キャンセルコイル32の線径を細くすることができる。
次に、磁性コア36の有無によるキャンセル電流および軸電圧の違いについて、図10、図11を参照して説明する。図10は、回転電機10を高負荷域で動作させた際のキャンセル電流を示すグラフである。図10において、本実施形態の構成、すなわち、磁性コア36を設けた構成でのキャンセル電流を、実線は、磁性コア36が無い場合のキャンセル電流を、それぞれ示している。また、図11は、軸電圧を示すグラフであり、左端は、キャンセルコイル32が無い場合を、真ん中は、キャンセルコイル32があるものの磁性コア36が無い場合を、右端は、キャンセルコイル32および磁性コア36の双方がある場合を示している。
図10から明らかな通り、磁性コア36を設けた場合(破線の場合)は、磁性コア36を設けない場合(実線の場合)に比べて、キャンセル電流が大幅に低下することが分かる。一方で、図11から明らかな通り、磁性コア36の有無に関わらず、キャンセルコイル32を設ければ、軸電圧は、十分に低下できることが分かる。つまり、ステータコア24にキャンセルコイル32を巻回するとともに、当該キャンセルコイル32の鉄心の一部として機能する磁性コア36を設けることで、軸電圧を効果的に低下させつつも、回転電機10の体格増加を防止できる。また、有効磁束が増加する高負荷域においても、軸電圧を抑制でき、ひいては、軸受の電食を抑制できる。
次に、磁性コア36の配置および形状のバリエーションについて説明する。上述の実施形態では、磁性コア36を、ステータコア24の軸方向両側に配したが、磁性コア36は、キャンセルコイル32の内側に位置するのであれば、ステータコア24の軸方向一端側にのみ配されてもよい。また、磁性コア36は、既述した通り、電磁鋼板を積層してなる積層鋼板で構成されてもよい。磁性コア36を積層鋼板とすることで、磁性コア36を、ステータコア24と同様のプレス加工で製作できるため、生産性が向上する。
また、これまでの説明では、磁性コア36をステータコア24に直接接触させていたが、磁性コア36とステータコア24との間に、磁束を通しにくい非磁性層を設けてもよい。非磁性層は、非磁性材料からなる非磁性体でもよいし、空気層でもよい。図12は、ヨーク26と磁性コア36との間に、非磁性層として機能する非磁性体38を設けた場合の一部断面図である。非磁性体38は、非磁性材料、例えば、アルミニウムや樹脂等からなり、磁性コア36と相似形の環状体である。かかる非磁性体38を設けることで、ヨーク26から磁性コア36に有効磁束が流れ込むことによって、磁性コア36が磁気飽和することを回避でき、ひいては、キャンセルコイル32のインダクタンス低下を抑制できる。そして、結果として、有効磁束が増加する高負荷域においても、軸受の電食を効果的に抑制できる。
また、磁性コア36を積層鋼板で構成した場合、積層鋼板を軸方向に貫く磁束によって面内の渦電流が発生するおそれがある。非磁性体38は、こうした渦電流対策にも有効で、非磁性体38を設けることで、こうした軸方向の磁束が抑制され、渦電流の発生を抑制できる。
また、これまでの説明では、磁性コア36を、ヨーク26に対して軸方向に隣接する位置に配置したが、磁性コア36は、キャンセルコイル32の鉄心の一部として機能するのであれば、他の箇所に配されてもよい。例えば、図13、図14に示すように、磁性コア36を、ステータコア24の外周囲に配してもよい。なお、図14は、図13のC−C断面図である。この場合、磁性コア36は、ステータコア24と同心かつステータコア24よりも大径の円筒体である。かかる構成とした場合でも、磁性コア36が、キャンセルコイル32の鉄心の一部として機能するため、ヨーク26が磁気飽和に近づいても、キャンセルコイル32のインダクタンスを高く保つことができ、キャンセル電流を低く抑えることができる。結果として、有効磁束が増加する高負荷域においても、軸受の電食を効果的に抑制できる。
また、この場合も、磁性コア36とステータコア24との間に非磁性層を設けることが望ましい。図13、図14では、ステータコア24と磁性コア36との間に、非磁性材料(アルミニウム等)からなり、略円筒形の非磁性体38を配している。かかる構成とすることで、ステータコア24から磁性コア36への有効磁束の流れ込みを防止でき、磁性コア36が磁気飽和することを防止できる。
また、これまでの説明では、各要素コイルCは、ヨーク26および磁性コア36の双方に一括して巻回されている。しかし、キャンセルコイル32を構成する要素コイルCは、図15に示すように、ヨーク26および磁性コア36それぞれごとに巻回してもよい。図15では、ステータコア24の外周囲に、略円筒形の非磁性体38と、略円筒形の磁性コア36を配している。そして、ヨーク26にのみ巻回された要素コイルC1と、磁性コアにのみ巻回された要素コイルC2とを接続している。このように、要素コイルCを、ヨーク26および磁性コア36それぞれごとに巻回したとしても、両者を接続するのであれば、図13に示すように、ヨーク26および磁性コア36の双方に一括して巻回する場合と電磁気的特性は、同じとなる。したがって、図15に示す構成でも、図13に示す構成でも、同様に、キャンセル電流を低く抑えつつ、軸電圧も低く抑えることができる。結果として、有効磁束が増加する高負荷域においても、軸受の電食を効果的に抑制できる。
また、磁性コア36は、ステータコイル30より径方向内側に配されてもよい。この例を図16、図17に示す。図17は、図16のD−D断面図である。図16、図17に示すように、磁性コア36を、その外周が、ステータコイル30より径方向内側になる環状体としてもよい。この場合、磁性コア36は、ティース28の軸方向端部に配されていると言える。かかる構成とすると、磁性コア36の外周が、ステータコア24の外周よりも短くなる。ここで、一般に、コイルのインダクタンスは、磁路の距離に反比例する。そのため、磁性コア36の外周を、ステータコア24の外周よりも短くすることで、キャンセルコイル32のインダクタンスをより高くでき、キャンセル電流をより低く抑えることができる。結果として、有効磁束が増加する高負荷域においても、軸受の電食を効果的に抑制できる。
また、磁性コア36は、ステータコア24に近接配置されていなくてもよく、例えば、ステータコア24から離れて設置されてもよい。図18は、回転軸16の外周に装着されたトロイダルコアを、磁性コア36として用いた場合を示す図である。また、図19は、この場合におけるキャンセルコイル32の結線態様を示す模式図である。トロイダルコアは、特殊な金属の粉末をドーナツ型に圧縮・成形し、焼き固めたものである。図19の実施例では、かかるトロイダルコアを磁性コア36として、回転軸16の周囲に装着している。キャンセルコイル32は、ヨーク26に巻回された要素コイルCに加え、この離間した磁性コア36に巻回されるとともに要素コイルCに接続された環状コイルCcと、を含んでいる。かかる構成とした場合も、磁性コア36が、キャンセルコイル32(要素コイルCおよび環状コイルCc)の鉄心の一部として機能するため、キャンセルコイル32のインダクタンスをより低減できる。特に、この場合、磁性コア36は、ステータコア24と離間しているため、ステータコア24に流れる有効磁束が磁性コア36に流入し、磁性コア36の透磁率が低下することが効果的に防止できる。そして、結果として、キャンセル電流を低く抑えつつ、軸電流を効果的に抑制できる。結果として、有効磁束が増加する高負荷域においても、軸受の電食を効果的に抑制できる。
次に、キャンセルコイル32のバリエーションについて説明する。キャンセルコイル32は、ヨーク26の内周側および外周側位置において軸方向に延び、ステータコア24の軸方向外側位置において径方向に延びてヨーク26を横断するようにステータコア24に巻回された要素コイルCを1以上有するのであれば、その構成は、適宜、変更されてもよい。したがって、例えば、キャンセルコイル32は、単一の巻線を巻回して構成されてもよいが、導電性材料からなる複数の線材を、電気的に連結して構成されてもよい。例えば、図20に示すように、導電性材料からなる複数の導体セグメントCa,Cbを機械的かつ電気的に連結してキャンセルコイル32(要素コイルC)を構成してもよい。かかる構成とすることで、単一の巻線を巻回する場合に比して、キャンセルコイル32の組み付け性を向上することができる。また、キャンセルコイル32を構成する導体セグメントCa,Cbのうち、軸方向端面に位置する導体セグメントCaは、プリント板の配線パターン等で構成してもよい。これにより、キャンセルコイルの組み付け性をより向上できる。
また、図21に示すように、要素コイルCは、ヨーク26の内周側位置と外周側位置とにおいて、その周方向位置がずれていてもよい。換言すれば、要素コイルCは、軸方向端部において、ヨーク26を斜めに(径方向に対して傾斜して)横断してもよい。また、要素コイルCの周方向位置は、スロットに対応する位置ではなく、図22に示すように、ティース28に対応する位置でもよい。なお、図21、図22では、磁性コア36を、図示していないが、キャンセルコイル32の内側には、磁性コア36が配されている。
さらに、要素コイルCの数は、スロット数と異なっていてもよく、例えば、スロット三つまたは六つおきに、要素コイルCを設けるようにしてもよい。ただし、回転トルクの低下を抑制するためには、U相コイルPUに対応する第一要素コイルCUの数と、V相コイルPVに対応する第二要素コイルCVの数と、W相コイルPWに対応する第三要素コイルCWの数と、は互いに等しいことが望ましい。
10 回転電機、12 ロータ、14 ステータ、16 回転軸、18 ハウジング、19 軸受、20 ロータコア、22 永久磁石、24 ステータコア、26 ヨーク、28 ティース、30 ステータコイル、32 キャンセルコイル、36 磁性コア、38 非磁性体、50 不平衡磁束、52 誘導電流。
Claims (9)
- 回転電機のステータであって、
円環状のヨークと、前記ヨークの内周面からステータ径方向に突出する複数のティースと、を有したステータコアと、
前記ティースに巻回され、通電により回転磁界を発生させるステータコイルと、
前記ヨークの内周側および外周側位置においてステータ軸方向に延び、前記ステータコアの前記ステータ軸方向外側位置においてステータ径方向に延びて前記ヨークを横断するように前記ステータコアに巻回された要素コイルを1以上有し、1以上の閉路を構成するキャンセルコイルと、
磁性材料からなり、前記キャンセルコイルの内側に配されて当該キャンセルコイルの鉄心の一部として機能する磁性コアと、
を備えることを特徴とするステータ。 - 請求項1に記載のステータであって、
前記磁性コアは、前記ステータコアの前記ステータ軸方向両端のうち、少なくとも一方に配される環状体である、ことを特徴とするステータ。 - 請求項2に記載のステータであって、
前記磁性コアは、前記ヨークの前記ステータ軸方向両端のうち、少なくとも一方に配される環状体である、ことを特徴とするステータ。 - 請求項2または3に記載のステータであって、
前記ステータコイルは、前記ステータコアのステータ軸方向端面から突出するコイルエンド部を有しており、
前記磁性コアの前記ステータ軸方向端面からの突出量は、前記コイルエンド部の前記ステータ軸方向端面からの突出量よりも小さい、
ことを特徴とするステータ。 - 請求項2から4のいずれか1項に記載のステータであって、
前記磁性コアの外周長は、前記ステータコアの外周長よりも小さい、ことを特徴とするステータ。 - 請求項1に記載のステータであって、
前記磁性コアは、前記ステータコアの外周囲に配される円筒体である、ことを特徴とするステータ。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載のステータであって、さらに、
前記磁性コアと、前記ステータコアとの間に、非磁性層を備える、ことを特徴とするステータ。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載のステータであって、
前記磁性コアは、電磁鋼板を前記ステータ軸方向に積層してなる、ことを特徴とするステータ。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載のステータであって、
前記キャンセルコイルは、導電性材料からなる複数の線材を、電気的に連結して構成される、ことを特徴とするステータ。
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JP2016155364A JP2018026894A (ja) | 2016-08-08 | 2016-08-08 | 回転電機のステータ |
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JP2019193485A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 住友重機械工業株式会社 | 回転電動機 |
-
2016
- 2016-08-08 JP JP2016155364A patent/JP2018026894A/ja active Pending
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