JP7172979B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機に関する。
特許文献1には、シャフトに設けられ、複数の永久磁石が埋設された円環状のロータコアを有するロータと、ロータコアに対して径方向に間隔をあけて配置された円環状のステータコア及びステータコイルを有するステータと、ロータ及びステータの軸線方向の外側に配置された界磁ヨークと、界磁ヨークに設けられ、界磁ヨークとロータコアとステータコアとの間を流れる界磁磁束を発生させる界磁コイルと、を備えた回転電機が開示されている。
特開2008-043099号公報
特許文献1に開示された回転電機では、界磁コイルに通電して界磁磁束を発生させたときに、永久磁石によって発生させた磁石磁束の一部と界磁磁束の一部とが干渉して、ロータとステータとの間での磁石磁束及び界磁磁束が減少し、回転電機の効率が低下するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、界磁コイルに通電して界磁磁束を発生させても効率の低下を抑制することができる回転電機を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る回転電機は、軸線を中心に回転可能な回転軸部材と、前記回転軸部材に固定されており、複数の軟磁性板を前記回転軸部材の軸線方向に積層して円環状に形成されたロータコアを有し、前記ロータコアの周方向に複数の永久磁石を設けてN極の磁極とS極の磁極とが交互に形成されたロータと、前記ロータに対して、前記回転軸部材の軸線方向と直交する方向である径方向に間隔をあけて配置されており、複数の軟磁性板を前記軸線方向に積層して円環状に形成されたステータコアを有し、前記ステータコアにステータコイルが設けられたステータと、前記軸線方向に対して前記ロータ及び前記ステータコアの外側に配置され、通電することにより前記ロータコアと前記ステータコアとの間に界磁磁束を発生させる界磁コイルと、を備えた回転電機であって、前記ロータにおける前記軸線方向の前記界磁コイル側の端部であるロータ端部には、前記ロータにおける前記軸線方向の中央部であるロータ中央部よりも少ない数の前記永久磁石が設けられている、または、前記永久磁石が設けられておらず、前記ロータ中央部において、前記N極の磁極と前記S極の磁極とのうち、一方の磁極では、前記永久磁石によって発生する磁石磁束の前記径方向の向きが、前記ロータコアと前記ステータコアとの間での前記界磁磁束の前記径方向の向きと同じであり、他方の磁極では、前記磁石磁束の前記径方向の向きが、前記ロータコアと前記ステータコアとの間での前記界磁磁束の前記径方向の向きと反対であり、前記ロータ端部では、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記一方の磁極に対応する位置での前記径方向における磁気抵抗が、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記他方の磁極に対応する位置での径方向における磁気抵抗よりも小さいことを特徴とするものである。
これにより、本発明に係る回転電機においては、ロータコア及びステータコアが、それぞれ複数の軟磁性板を前記軸線方向に積層して形成されているため、ロータコア及びステータコアのそれぞれの前記軸線方向の磁気抵抗が、前記径方向の磁気抵抗よりも大きい。よって、ロータコア及びステータコアでは、前記軸線方向よりも前記径方向に界磁磁束が流れやすい。そのため、ロータにおける前記軸線方向の界磁コイル側の端部であるロータ端部には、ロータ中央部よりも多くの界磁磁束が流れる。そして、ロータ端部は、ロータ中央部よりも少ない数の永久磁石が設けられている、または、永久磁石が設けられていないため、ロータ端部の界磁磁束が、磁石磁束と干渉し難くなり、ロータ端部の界磁磁束が磁石磁束と打ち消し合って減少することを抑制できる。また、ロータ端部では、磁石磁束と界磁磁束との径方向の向きが同じであるロータ中央部の一方の磁極に対応する位置の磁気抵抗が、磁石磁束と界磁磁束との径方向の向きが反対であるロータ中央部の他方の磁極に対する位置の磁気抵抗よりも小さい。そのため、ロータ端部では、前記一方の磁極に対応する位置のほうが、前記他方の磁極に対応する位置よりも界磁磁束が流れやすくなる。これにより、ロータ中央部の前記一方の磁極における磁石磁束の一部が、ロータ端部の界磁磁束と干渉し難くなり、前記磁石磁束の一部が界磁磁束と打ち消し合って減少することを抑制できる。よって、本発明に係る回転電機では、界磁コイルに通電して界磁磁束を発生させても、ロータとステータとの間での磁石磁束及び界磁磁束が減少して、回転電機の効率が低下することを抑制できる。
また、上記において、前記ロータ中央部は、前記一方の磁極と前記他方の磁極とにそれぞれ前記永久磁石が設けられていてもよい。
これにより、ロータ中央部の永久磁石によって発生する磁石磁束を多くすることができる。
また、上記において、前記ロータ中央部は、前記一方の磁極に前記永久磁石が設けられておらず、前記他方の磁極に前記永久磁石が設けられていてもよい。
これにより、ロータ中央部における永久磁石の数を減らすことができ、低コスト化を図ることができる。
また、上記において、前記ロータ端部における前記ロータコアは、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記一方の磁極に対応する位置と、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記他方の磁極に対応する位置とに、前記径方向への前記界磁磁束の流れやすさに違いがある形状であるようにしてもよい。
これにより、ロータ端部におけるロータコアの形状によって、ロータ端部の前記他方の磁極に対応する位置よりも、ロータ端部の前記一方の磁極に対応する位置にて、界磁磁束を流れやすくし、ロータ端部の界磁磁束と、ロータ中央部の磁石磁束の一部とを、干渉し難くすることができる。
また、上記において、前記ロータ端部には、前記永久磁石が設けられておらず、前記ロータ端部における前記ロータコアには、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記他方の磁極に対応する位置の外周部に、前記径方向の外側から内側に向かって凹状に切り欠かれた切り欠き部が設けられていてもよい。
これにより、ロータ端部の界磁磁束と、ロータ中央部の磁石磁束の一部とを、干渉し難くすることができる。
また、上記において、前記ロータ端部には、前記永久磁石が設けられておらず、前記ロータ端部における前記ロータコアには、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記他方の磁極に対応する位置に空隙部が設けられていてもよい。
これにより、ロータ端部の界磁磁束と、ロータ中央部の磁石磁束の一部とを、干渉し難くすることができる。
また、上記において、前記空隙部は、前記径方向の外側から内側に向かって凹状の円弧をなしたスリットであり、前記ロータ端部における前記ロータコアには、複数の前記スリットが、前記径方向にて離間して設けられていてもよい。
これにより、ロータ端部におけるロータコアに設けられた複数のスリットよって、径方向に界磁磁束を流れ難くしつつ、前記ロータコアの複数のスリット間に、ステータからの三相磁束を流しやすくすることができる。よって、界磁磁束と三相磁束とを干渉し難くし、三相磁束によって生じる回転磁界によってロータ端部に回転トルクを生じさせることができる。
また、上記において、前記ロータ端部は、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記他方の磁極に対応する位置に前記永久磁石が設けられており、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記一方の磁極に対応する位置には前記永久磁石が設けられていないようにしてもよい。
これにより、ロータ端部において界磁磁束が磁石磁束と干渉し難くなるとともに、ロータ端部に磁石磁束による回転トルクを生じさせることができる。
また、上記において、前記界磁磁束は、前記径方向にて前記ステータコアから前記ロータコアに向かって流れており、前記一方の磁極は前記S極の磁極であり、前記他方の磁極は前記N極の磁極であるようにしてもよい。
これにより、径方向にてステータコアからロータコアに向かって流れる界磁磁束と、前記一方の磁極での磁石磁束の向きとを合わせることができる。
また、上記において、前記ロータ及び前記ステータの前記軸線方向の外側に界磁ヨークを設けており、前記界磁コイルは、前記界磁ヨークに巻き回されて配置されているようにしてもよい。
これにより、ロータ及びステータの軸線方向の端部と界磁ヨークとの間にて、界磁コイルによって発生させた界磁磁束による磁気回路を形成することができる。
本発明に係る回転電機においては、ロータコア及びステータコアが、それぞれ複数の軟磁性板を前記軸線方向に積層して形成されているため、ロータコア及びステータコアのそれぞれの前記軸線方向の磁気抵抗が、前記径方向の磁気抵抗よりも大きい。よって、ロータコア及びステータコアでは、前記軸線方向よりも前記径方向に界磁磁束が流れやすい。そのため、ロータにおける前記軸線方向の界磁コイル側の端部であるロータ端部には、ロータ中央部よりも多くの界磁磁束が流れる。そして、ロータ端部は、ロータ中央部よりも少ない数の永久磁石が設けられている、または、永久磁石が設けられていないため、ロータ端部の界磁磁束が、磁石磁束と干渉し難くなり、ロータ端部の界磁磁束が磁石磁束と打ち消し合って減少することを抑制できる。また、ロータ端部では、磁石磁束と界磁磁束との径方向の向きが同じであるロータ中央部の一方の磁極に対応する位置の磁気抵抗が、磁石磁束と界磁磁束との径方向の向きが反対であるロータ中央部の他方の磁極に対する位置の磁気抵抗よりも小さい。そのため、ロータ端部では、前記一方の磁極に対応する位置のほうが、前記他方の磁極に対応する位置よりも界磁磁束が流れやすくなる。これにより、ロータ中央部の前記一方の磁極における磁石磁束の一部が、ロータ端部の界磁磁束と干渉し難くなり、前記磁石磁束の一部が界磁磁束と打ち消し合って減少することを抑制できる。よって、本発明に係る回転電機では、界磁コイルに通電して界磁磁束を発生させても、ロータとステータとの間での磁石磁束及び界磁磁束が減少して、回転電機の効率が低下することを抑制できるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る回転電機を軸線方向と直交する方向から見た断面図である。 図2(a)は、実施形態1に係るロータ中央部の図1におけるC1-C1断面図である。図2(b)は、実施形態1に係るロータ端部の図1におけるA1-A1断面図である。 図3は、界磁磁束の流れを示した、実施形態1に係る回転電機を軸線方向と直交する方向から見た断面図である。 図4(a)は、実施形態1に係るロータ中央部の図3におけるC2-C2断面図である。図4(b)は、実施形態1に係るロータ端部の図3におけるA2-A2断面図である。 図5(a)は、実施形態2に係るロータ中央部の図1におけるC1-C1断面図である。図5(b)は、実施形態2に係るロータ端部の図1におけるA1-A1断面図である。 図6(a)は、実施形態2に係るロータ中央部の図3におけるC2-C2断面図である。図6(b)は、実施形態2に係るロータ端部の図3におけるA2-A2断面図である。 図7(a)は、実施形態3に係るロータ中央部の図1におけるC1-C1断面図である。図7(b)は、実施形態3に係るロータ端部の図1におけるA1-A1断面図である。 図8(a)は、実施形態3に係るロータ中央部の図3におけるC2-C2断面図である。図8(b)は、実施形態3に係るロータ端部の図3におけるA2-A2断面図である。 図9(a)は、実施形態4に係るロータ中央部の図1におけるC1-C1断面図である。図9(b)は、実施形態4に係るロータ端部の図1におけるA1-A1断面図である。 図10(a)は、実施形態4に係るロータ中央部の図3におけるC2-C2断面図である。図10(b)は、実施形態4に係るロータ端部の図3におけるA2-A2断面図である。 図11(a)は、実施形態5に係るロータ中央部の図1におけるC1-C1断面図である。図11(b)は、実施形態5に係るロータ端部の図1におけるA1-A1断面図である。 図12(a)は、実施形態5に係るロータ中央部の図3におけるC2-C2断面図である。図12(b)は、実施形態5に係るロータ端部の図3におけるA2-A2断面図である。
(実施形態1)
以下に、本発明に係る回転電機の実施形態1について説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態1に係る回転電機1を軸線方向D1と直交する方向から見た断面図である。
図1に示すように、実施形態1に係る回転電機1は、シャフト2、ロータ3、ステータ4、界磁ヨーク5A、界磁ヨーク5B、界磁コイル6A、及び、界磁コイル6Bなどを備えており、電動機と発電機との少なくとも一方として機能させて用いられる。
シャフト2は、軸線方向D1に長尺であり軸線AXを中心に回転可能な金属製の回転軸部材である。なお、以下の説明において、「軸線方向D1」とは、シャフト2の軸線方向(長手方向)と定義する。
ロータ3は、軸線方向D1にて接触して同一軸線上に配置されたロータ端部3Aとロータ端部3Bとロータ中央部3Cとによって構成されている。ロータ端部3Aは、軸線方向D1の一端側に配置されている。ロータ端部3Bは、ロータ端部3Aと同じ構造であって、軸線方向D1の他端側に配置されている。ロータ中央部3Cは、ロータ端部3A,3Bとは異なる構造であって、軸線方向D1にてロータ端部3Aとロータ端部3Bとの間に配置されている。
なお、ロータ端部3Aとロータ中央部3C、及び、ロータ端部3Bとロータ中央部3Cは、それぞれ軸線方向D1にて接触しているが、ロータ端部3Aとロータ中央部3Cとの間、及び、ロータ端部3Bとロータ中央部3Cとの間に、それぞれ空隙を設けたり非磁性体を設けたりしてもよい。
図2(a)は、実施形態1に係るロータ中央部3Cの図1におけるC1-C1断面図である。図2(a)に示すように、ロータ中央部3Cは、ロータコア中央部31C、及び、複数の永久磁石32を有している。
ロータコア中央部31Cは、複数の軟磁性板として複数の電磁鋼板をシャフト2の軸線方向D1に積層して円筒状に形成されており、シャフト2と共に回転可能にシャフト2に直接固設されている。ロータコア中央部31Cは、軸線方向D1にて電磁鋼板間に隙間があるため、軸線方向D1の磁気抵抗が、ロータコア中央部31Cの軸線方向D1と直交する方向である径方向D2、及び、ロータコア中央部31の周方向D3の磁気抵抗よりも大きい。そのため、ロータコア中央部31C内では、磁束が軸線方向D1に流れ難く、径方向D2及び周方向D3に磁束が流れやすくなっている。
図2(a)に示すように、ロータコア中央部31Cの外周部には、軸線方向D1に沿って延在する永久磁石32が複数設けられている。永久磁石32は、隣接する2個が対をなし、径方向外側に開いたV字形状となるように配置されている。一対の永久磁石32は、極性の向きが同じになるように配置されている。例えば、一対の永久磁石32のそれぞれのN極がロータコア中央部31Cの径方向D2の外側に向くよう配置されており、一つの磁極PC1を形成している。また、磁極PC1を形成する一対の永久磁石32に、周方向D3にて隣接した他の一対の永久磁石32においては、S極が径方向D2の外側を向くように配置されており、一つの磁極PC2を形成している。そして、ロータ中央部3Cは、径方向外側へV字形に広がるように配置された一対の永久磁石32からなる磁極(磁極PC1及び磁極PC2)を、外周部にN極とS極とが交互となるように8極を備えている。
図2(b)は、実施形態1に係るロータ端部3Aの図1におけるA1-A1断面図である。なお、上述したように、ロータ端部3Aとロータ端部3Bとは同じ構造であるため、以下においては、ロータ端部3Aについて説明し、ロータ端部3Bについては説明を省略する。図2(b)に示すように、ロータ端部3Aは、永久磁石32が設けられていないロータであって、4つの突極部33Aと4つの切り欠き部34Aとが周方向D3にて交互に設けられたロータコア端部31Aを有している。
ロータコア端部31Aは、複数の電磁鋼板を軸線方向D1に積層して円環状に形成されており、シャフト2と共に回転可能にシャフト2に直接固設されている。ロータコア端部31Aは、突極部33Aにおける外径がロータコア端部31Aの外径と同じである。ロータコア端部31Aは、それぞれ軸線方向D1にて電磁鋼板間に隙間があるため、軸線方向D1の磁気抵抗が、径方向D2及び周方向D3の磁気抵抗よりも大きい。そのため、ロータコア端部31A内では、磁束が軸線方向D1に流れ難く、径方向D2及び周方向D3に磁束が流れやすくなっている。
また、ロータコア端部31Aは、周方向D3にてロータ中央部3Cの一方の磁極である磁極PC2に対応する位置(磁極PA2)と、周方向D3にてロータ中央部3Cの他方の磁極である磁極PC1に対応する位置(磁極PA1)とに、径方向D2への界磁磁束MF1の流れやすさに違いがある形状である。
4つの突極部33Aは、周方向D3に機械角で90[°]の間隔で離間させて同心円上に位置しており、径方向D2の外側に突出し、S極の磁極である磁極PA2を形成している。また、4つの突極部33Aは、それぞれ周方向D3にて、ロータ中央部3Cにおける磁極PC2に対応する位置に位置している。4つの切り欠き部34Aは、周方向D3に機械角で90[°]の間隔で離間して同心円上に位置しており、ロータコア端部31Aの外周部を径方向D2の外側から内側に向かって凹状に切り欠かれて設けられており、N極の磁極である磁極PA1を形成している。また、磁極PA1を形成する4つの切り欠き部34Aは、それぞれ周方向D3にて、ロータ中央部3Cにおける磁極PC1に対応する位置に設けられている。このように、ロータ端部3Aには、N極の磁極である磁極PA1とS極の磁極である磁極PA2とが、周方向D3にて交互に配置されている。
図1に示すように、ステータ4は、ロータ3の径方向D2で外方に所定間隔をあけて配置された円筒状のステータコア41と、ステータコア41に巻き付けられて設けられたステータコイル42とを有している。ステータコア41は、複数枚の電磁鋼板を軸線方向D1に積層して構成されている。ステータコア41は、軸線方向D1にて電磁鋼板間に隙間があるため、軸線方向D1の磁気抵抗が、径方向D2及び周方向の磁気抵抗よりも大きい。そのため、ステータコア41内では、磁束が軸線方向D1に流れ難く、径方向D2及び周方向に磁束が流れやすくなっている。
界磁ヨーク5A,5Bは、磁性材からなり、図1に示すように、外側壁部51A,51Bと、端壁部52A,52Bと、内側壁部53A,内側壁部53Bと、によって構成されており、軸線方向D1に対してロータ3及びステータ4の外側に配置されている。外側壁部51A,外側壁部51Bは、端壁部52A,端壁部52Bの径方向D2の外周縁部から軸線方向D1でステータコア41側に延在している。そして、外側壁部51A,51Bの軸線方向D1の内側の端面は、ステータコア41の軸線方向D1の両端面と当接している。端壁部52A,52Bは、径方向D2に延在しており、それぞれ軸線方向D1にて、ロータ3及びステータ4の両端から離れた位置に配置されている。内側壁部53A,53Bは、軸線方向D1に延在しており、端壁部52A,52Bの径方向D2の内周縁部に連なって形成されており、軸線方向D1にてロータ3の両端面から所定間隔をあけて配置されている。また、内側壁部53A,53Bは、径方向D2にてシャフト2から所定間隔をあけて配置されている。
端壁部52A,52Bの軸線方向D1におけるロータ3側の面には、円環状であって、通電されることにより界磁磁束を発生させる界磁コイル6A,6Bが巻き回されて配置されている。
ステータ4は、ステータコイル42に三相交流電流を流すことによって、ステータ4の内周側に三相磁束を流して回転磁界を発生させる。これにより、ロータ3の外周部に形成された磁極と、ステータ4による回転磁界とが、吸引及び反発することによってロータ3に回転トルクが生じる。また、ロータ端部3Aの突極部33Aは、ロータコア端部31Aの鉄極部によって形成されているため、ステータ4からの三相磁束によって生じる回転磁界によってロータ端部3Aの突極部33Aが吸引されて回転トルクを生じさせる。
図3は、界磁磁束MF1の流れを示した、実施形態1に係る回転電機1を軸線方向D1と直交する方向から見た断面図である。なお、図3中、界磁磁束MF1の流れは、実線の矢印で示している。図3に示すように、界磁コイル6Aが通電されることによって、界磁ヨーク5Aの内側壁部53Aを起点にして見た場合に、内側壁部53A、端壁部52A、外側壁部51A、ステータコア41、ロータコア端部31A、の順に界磁磁束MF1が流れるような磁気回路が形成される。すなわち、界磁コイル6Aは、通電されることによって、界磁ヨーク5Aとロータ端部3Aとステータ4との間にて磁気回路を形成させる。この際、界磁ヨーク5Aの外側壁部51Aからステータコア41に流れた界磁磁束MF1は、上述したようにステータコア41における軸線方向D1の磁気抵抗が径方向D2の磁気抵抗よりも大きいため、ステータコア41の軸線方向D1における界磁コイル6A側の端部から径方向D2でロータコア端部31Aに向かって流れやすくなっている。また、ロータ端部3Aとステータ4との間での界磁磁束MF1の量は、界磁コイル6Aに通電する電流量を調整することによって制御可能である。
また、図3に示すように、界磁コイル6Bが通電されることによって、界磁ヨーク5Bの内側壁部53Bを起点にして見た場合に、内側壁部53B、外側壁部51B、端壁部52B、ステータコア41、ロータコア端部31Bの順に界磁磁束MF1Bが流れるような磁気回路が形成される。すなわち、界磁コイル6Bは、通電されることによって、界磁ヨーク5Bとロータ端部3Bとステータ4との間にて磁気回路を形成させる。この際、界磁ヨーク5Bの外側壁部51Bからステータコア41に流れた界磁磁束MF1は、上述したようにステータコア41における軸線方向D1の磁気抵抗が径方向D2の磁気抵抗よりも大きいため、ステータコア41の軸線方向D1における界磁コイル6B側の端部から径方向D2でロータコア端部31Bに向かって流れやすくなっている。また、ロータ端部3Bとステータ4との間での界磁磁束MF1の量は、界磁コイル6Bに通電する電流量を調整することによって制御可能である。
図4(a)は、実施形態1に係るロータ中央部3Cの図3におけるC2-C2断面図である。図4(b)は、実施形態1に係るロータ端部3Aの図3におけるA2-A2断面図である。なお、図4(a)中、二点鎖線の矢印は三相磁束MF2の流れを示しており、破線の矢印は磁石磁束MF3を示している。また、図4(b)中、実線の矢印は界磁磁束MF1を示しており、二点鎖線の矢印は三相磁束MF2を示している。
図4(a)に示すように、ロータ中央部3Cでは、各磁極PC1,PC2の永久磁石32によって発生した磁石磁束MF3と、ステータ4からの三相磁束MF2とが、ロータコア中央部31Cの外周部に流れる。
一方、図4(b)に示すように、ロータ端部3Aでは、ロータコア端部31Aの各突極部33Aに、ステータ4からの界磁磁束MF1が径方向D2で外側から内側に向かって流れる。また、ロータ端部3Aでは、ロータコア端部31Aの突極部33Aにおける外周部に、ステータ4からの三相磁束MF2が流れる。実施形態1に係る回転電機1では、図4(b)に示すように、ロータ端部3Aに永久磁石32を設けていないため、ステータ4の軸線方向D1の界磁コイル6A側の端部からロータ端部3Aに向かって流れる界磁磁束MF1と、磁石磁束MF3とが干渉し難くなり、界磁磁束MF1が磁石磁束MF3と打ち消し合って減少することを抑制できる。
また、ロータコア端部31Aでは、周方向D3にてロータコア中央部31Cの一方の磁極である磁極PC2に対応する位置(磁極PA2)での径方向D2における磁気抵抗が、周方向D3にてロータコア中央部31Cの他方の磁極である磁極PC1に対応する位置(磁極PA1)での径方向D2における磁気抵抗よりも小さい。そのため、界磁磁束MF1は、ロータコア端部31Aの磁極PA2を形成する突極部33Aを通って、ロータコア端部31Aを径方向D2の外側から内側に向かって流れやすくなる。
これにより、ロータ中央部3Cの磁極PC1において、ロータ中央部3Cからステータ4に向かって流れる磁石磁束MF3の一部が、ロータコア端部31Aの磁極PA2において、ステータ4からロータ端部3Aに向かって流れる界磁磁束MF1と干渉し難くなり、前記磁石磁束MF3の一部が界磁磁束MF1と打ち消し合って減少することを抑制できる。また、ロータ中央部3Cの前記磁石磁束MF3の一部は、ロータ端部3Bの界磁磁束MF1に対しても、ロータ端部3Aの界磁磁束MF1と同様に干渉し難くなっており、前記磁石磁束MF3の一部が減少することを抑制できる。よって、ロータ中央部3Cに磁石磁束MF3による回転トルクを効率良く発生させることができる。さらには、ロータ端部3A,3Bの界磁磁束MF1が、ロータ中央部3Cの前記磁石磁束MF3の一部と干渉して減少することを抑制できるため、ロータ端部3A,3Bに界磁磁束MF1による回転トルクをより効率良く発生させることができる。
実施形態1に係る回転電機1おいては、ロータ3とステータ4との間での界磁磁束MF1及び磁石磁束MF3が減少して、回転電機1の効率が低下することを抑制できる。
(実施形態2)
以下に、本発明に係る回転電機の実施形態2について説明する。なお、実施形態1に係る回転電機1と共通する部分の説明は、適宜省略する。
実施形態2に係る回転電機1では、実施形態1に係る回転電機1と同様に、図1に示したような、ロータ3が、軸線方向D1にて一方の端部に配置されたロータ端部3Aと、軸線方向D1にて他方の端部に配置されたロータ端部3Bと、軸線方向D1にて中央部に配置されたロータ中央部3Cとを有している。
図5(a)は、実施形態2に係るロータ中央部3Cの図1におけるC1-C1断面図である。図5(b)は、実施形態2に係るロータ端部3Aの図1におけるA1-A1断面図である。
図5(a)に示すように、実施形態2に係るロータ中央部3Cは、ロータコア中央部31C、及び、複数の永久磁石32を有しており、実施形態1に係る回転電機1のロータ中央部3Cと同様の構造となっている。
図5(b)に示すように、実施形態2に係るロータ端部3Aのロータコア端部31Aには、永久磁石32が設けられておらず、4つの鉄心磁極部35Aと4つのスリット部36Aとが、周方向D3にて交互に設けられている。
ロータコア端部31Aは、周方向D3にてロータ中央部3Cの一方の磁極である磁極PC2に対応する位置(磁極PA2)と、周方向D3にてロータ中央部3Cの他方の磁極である磁極PC1に対応する位置(磁極PA1)とに、径方向D2への界磁磁束MF1の流れやすさに違いがある形状である。
4つの鉄心磁極部35Aは、周方向D3に機械角で90[°]の間隔で離間させて同心円上に位置しており、S極の磁極である磁極PA2を形成している。また、磁極PA2を形成する4つの鉄心磁極部35Aは、それぞれロータ端部3Aにおいて、周方向D3にてロータ中央部3Cの磁極PC2に対応する位置に設けられている。
4つのスリット部36Aは、周方向D3に機械角で90[°]の間隔で離間して同心円上に位置しており、N極の磁極である磁極PA1を形成している。4つのスリット部36Aのそれぞれは、径方向D2に交差して延在する3つの空隙部であって、径方向D2の外側から内側に向かって凹状の円弧をなした3つのスリット361a,361b,361cを有している。スリット361a,361b,361cは、ロータコア端部31Aを構成する複数の電磁鋼板のそれぞれに、径方向D2の外側から内側に向けて、スリット361a、スリット361b、スリット361cの順に離間して設けられている。また、磁極PA1を形成する4つのスリット部36Aは、それぞれロータ端部3Aにおいて、周方向D3にてロータ中央部3Cの磁極PC1に対応する位置に設けられている。このように、ロータ端部3Aには、N極の磁極である磁極PA1と、S極の磁極である磁極PA2とが、周方向D3にて交互に配置されている。
なお、スリット部36Aに設けられるスリットの数としては、3つに限定されるものではなく、1つ以上のスリットが設けられていればよい。また、スリット部36Aに設けられるスリットの形状としては、径方向D2の外側から内側に向かって凹状の円弧形状に限るものではなく、例えば、矩形状であってもよい。
図6(a)は、実施形態2に係るロータ中央部3Cの図3におけるC2-C2断面図である。図6(b)は、実施形態2に係るロータ端部3Aの図3におけるA2-A2断面図である。なお、図6(a)中、二点鎖線の矢印は三相磁束MF2の流れを示しており、破線の矢印は磁石磁束MF3を示している。また、図6(b)中、実線の矢印は界磁磁束MF1を示しており、二点鎖線の矢印は三相磁束MF2を示している。
図6(a)に示すように、ロータ中央部3Cでは、各磁極PC1,PC2の永久磁石32によって発生した磁石磁束MF3と、ステータ4からの三相磁束MF2とが、ロータコア中央部31Cの外周部に流れる。これにより、ロータ中央部3Cでは、磁石磁束MF3によるマグネットトルクと、三相磁束MF2によるリアクタンストルクとによって、ロータ中央部3Cに回転トルクを生じさせることができる。
一方、図6(b)に示すように、ロータ端部3Aでは、ロータコア端部31Aの鉄心磁極部35Aに、ステータ4からの界磁磁束MF1が径方向D2で外側から内側に向かって流れる。実施形態2に係る回転電機1では、図6(b)に示すように、ロータ3のロータ端部3Aに永久磁石32を設けていないため、ステータ4の軸線方向D1の界磁コイル6A側の端部からロータ端部3Aに向かって流れてきた界磁磁束MF1と、磁石磁束MF3とが干渉し難くなり、界磁磁束MF1が磁石磁束MF3と打ち消し合って減少することを抑制できる。
また、ロータコア端部31Aでは、スリット部36Aにおいて径方向D2に所定間隔をあけて設けられた3つのスリット361a,361b,361cが、ロータコア端部31Aに対して径方向D2の外側から内側に向かって流れる界磁磁束MF1の流れを妨げる大きな磁気抵抗となる。よって、ロータコア端部31Aでは、磁極PA2を形成する鉄心磁極部35Aでの磁気抵抗が、磁極PA1を形成するスリット部36Aでの磁気抵抗よりも小さい。そのため、界磁磁束MF1は、磁極PA2を形成する鉄心磁極部35Aを通って、ロータコア端部31Aを径方向D2の外側から内側に向かって流れやすくなる。
これにより、ロータ中央部3Cの磁極PA1において、ロータ中央部3Cからステータ4に向かって流れる磁石磁束MF3の一部が、ロータコア端部31Aの磁極PA2において、ステータ4からロータ端部3Aに向かって流れる界磁磁束MF1と干渉し難くなり、前記磁石磁束MF3の一部が界磁磁束MF1と打ち消し合って減少することを抑制できる。また、ロータ中央部3Cの前記磁石磁束MF3の一部は、ロータ端部3Bの界磁磁束MF1に対しても、ロータ端部3Aの界磁磁束MF1と同様に干渉し難くなっており、前記界磁磁束の一部が減少することを抑制できる。よって、ロータ中央部3Cに磁石磁束MF3による回転トルクを効率良く発生させることができる。さらには、ロータ端部3A,3Bの界磁磁束MF1が、ロータ中央部3Cの前記磁石磁束MF3の一部と干渉して減少することを抑制できるため、ロータ端部3A,3Bに界磁磁束MF1による回転トルクをより効率良く発生させることができる。
実施形態2に係る回転電機1おいては、ロータ3とステータ4との間での界磁磁束MF1及び磁石磁束MF3が減少して、回転電機1の効率が低下することを抑制できる。
また、図6(b)に示すように、ロータ端部3Aでは、ロータコア端部31Aのスリット部36Aにおける、ロータコア端部31Aとスリット361aとの間、スリット361aとスリット361bとの間、及び、スリット361bとスリット361cとの間を、ステータ4からの三相磁束MF2が流れる。これにより、三相磁束MF2によるリアクタンストルクによって、ロータ端部3Aに回転トルクを生じさせることができ、回転電機1の回転効率を向上させることができる。
(実施形態3)
以下に、本発明に係る回転電機の実施形態3について説明する。なお、実施形態1に係る回転電機1と共通する部分の説明は、適宜省略する。
実施形態3に係る回転電機1では、実施形態1に係る回転電機1と同様に、図1に示したような、ロータ3が、軸線方向D1にて一方の端部に配置されたロータ端部3Aと、軸線方向D1にて他方の端部に配置されたロータ端部3Bと、軸線方向D1にて中央部に配置されたロータ中央部3Cとを有している。
図7(a)は、実施形態3に係るロータ中央部3Cの図1におけるC1-C1断面図である。図7(b)は、実施形態3に係るロータ端部3Aの図1におけるA1-A1断面図である。
図7(a)に示すように、ロータ中央部3Cは、ロータコア中央部31C及び複数の永久磁石32を有しており、実施形態1に係る回転電機1のロータ中央部3Cと同様の構造となっている。すなわち、N極が径方向D2の外側を向くようにV字形状に配置された一対の永久磁石32によって形成されたN極の磁極である磁極PA1と、S極が径方向D2の外側を向くようにV字形状に配置された一対の永久磁石32によって形成されたS極の磁極である磁極PA2とが、周方向D3にて交互に配置された構造となっている。
図7(b)に示すように、ロータ端部3Aは、ロータコア端部31A、及び、ロータ中央部3Cよりも少ない数の永久磁石32を有している。そして、ロータ端部3Aには、N極の磁極である4つの磁極PA1と、S極の磁極である4つの磁極PA2とが形成されている。
また、ロータ端部3Aは、周方向D3にてロータ中央部3Cの一方の磁極である磁極PC2に対応する位置(磁極PA2)と、周方向D3にてロータ中央部3Cの他方の磁極である磁極PC1に対応する位置(磁極PA1)とに、径方向D2への界磁磁束MF1の流れやすさに違いがある構造となっている。
4つの磁極PA1は、周方向D3に機械角で90[°]の間隔で離れて、ロータコア端部31Aの外周部における同心円上に、それぞれが一対の永久磁石32によって形成されている。一対の永久磁石32は、2個の永久磁石のそれぞれのN極がロータコア端部31Aの径方向D2で外側を向くよう、径方向D2の外側に開いたV字形状となるように配置されている。また、4つの磁極PA1は、それぞれ周方向D3にて、ロータ中央部3Cにおける磁極PC1に対応する位置に位置している。4つの磁極PA2は、それぞれロータコア端部31Aにおける隣り合う磁極PA1間に、永久磁石32を設けずにロータコア端部31Aの鉄心部からなる鉄心磁極部37Aによって形成されている。また、4つの磁極PA2は、それぞれ周方向D3にて、ロータ中央部3Cにおける磁極PC2に対応する位置に位置している。このように、ロータ端部3Aは、N極の磁極PA1とS極の磁極PA2とが、周方向D3にて交互に配置されている。
図8(a)は、実施形態3に係るロータ中央部3Cの図3におけるC2-C2断面図である。図8(b)は、実施形態3に係るロータ端部3Aの図3におけるA2-A2断面図である。なお、図8(a)中、二点鎖線の矢印は三相磁束MF2の流れを示しており、破線の矢印は磁石磁束MF3を示している。また、図8(b)中、実線の矢印は界磁磁束MF1を示しており、二点鎖線の矢印は三相磁束MF2を示しており、破線の矢印は磁石磁束MF3を示している。
図8(a)に示すように、ロータ中央部3Cでは、各磁極PC1,PC2の永久磁石32によって発生した磁石磁束MF3と、ステータ4からの三相磁束MF2とが、ロータコア中央部31Cの外周部に流れる。これにより、ロータ中央部3Cでは、磁石磁束MF3によるマグネットトルクと、三相磁束MF2によるリアクタンストルクとによって、ロータ中央部3Cに回転トルクを生じさせることができる。
一方、図8(b)に示すように、ロータ端部3Aの磁極PA2では、ステータ4からの界磁磁束MF1が径方向D2で外側から内側に向かって流れる。実施形態3に係る回転電機1では、図8(b)に示すように、ロータコア端部31Aの磁極PA2を形成する鉄心磁極部37Aには、永久磁石32を設けていないため、ステータ4の軸線方向D1の界磁コイル6A側の端部からロータ端部3Aに向かって流れてきた界磁磁束MF1と、磁石磁束MF3とが干渉し難くなり、界磁磁束MF1が磁石磁束MF3と打ち消し合って減少することを抑制できる。
また、図8(b)に示すように、ロータコア端部31Aの磁極PA2では、磁極PA1の永久磁石32によって発生した磁石磁束MF3が、界磁磁束MF1と同様に、ロータコア端部31Aに対して径方向D2の外側から内側に向かって流れる。よって、界磁磁束MF1と、磁極PA1の永久磁石32によって発生した磁石磁束MF3とが干渉し、界磁磁束MF1が磁石磁束MF3と打ち消し合って減少することを抑制できる。よって、ロータ端部3Aに、界磁磁束MF1による回転トルクを効率良く発生させることができる。また、ロータ端部3Bにおいても、ロータ端部3Aと同様に、界磁磁束MF1が減少することを抑制することができ、界磁磁束MF1による回転トルクを効率良く発生させることができる。
また、ロータ中央部3Cの磁極PC1において、径方向D2にて内側から外側に向かって流れる磁石磁束MF3の一部は、ロータコア端部31Aの磁極PA2において、径方向D2にて外側から内側に向かって流れる界磁磁束MF1と干渉し難くなり、前記磁石磁束MF3の一部が界磁磁束MF1と打ち消し合って減少することを抑制できる。また、ロータ中央部3Cの前記磁石磁束MF3の一部は、ロータ端部3Bの界磁磁束MF1に対しても、ロータ端部3Aの界磁磁束MF1と同様に干渉し難くなっており、前記界磁磁束の一部が減少することを抑制できる。よって、実施形態3に係る回転電機1では、ロータ中央部3Cに磁石磁束MF3による回転トルクを効率良く発生させることができる。さらには、ロータ端部3A,3Bの界磁磁束MF1が、ロータ中央部3Cの前記磁石磁束MF3の一部と干渉して減少することを抑制できるため、ロータ端部3A,3Bに界磁磁束MF1による回転トルクをより効率良く発生させることができる。
実施形態3に係る回転電機1おいては、ロータ3とステータ4との間での界磁磁束MF1及び磁石磁束MF3が減少して、回転電機1の効率が低下することを抑制できる。
また、図8(b)に示すように、ロータ端部3Aでは、ステータ4からの三相磁束MF2が、ロータコア端部31Aの磁極PA1における外周部を流れる。これにより、三相磁束MF2によるリアクタンストルクによって、ロータ端部3Aに回転トルクを生じさせることができ、回転電機1の回転効率を向上させることができる。
(実施形態4)
以下に、本発明に係る回転電機の実施形態4について説明する。なお、実施形態1に係る回転電機1と共通する部分の説明は、適宜省略する。
実施形態4に係る回転電機1では、実施形態1に係る回転電機1と同様に、図1に示したような、ロータ3が、軸線方向D1にて一方の端部に配置されたロータ端部3Aと、軸線方向D1にて他方の端部に配置されたロータ端部3Bと、軸線方向D1にて中央部に配置されたロータ中央部3Cとを有している。
図9(a)は、実施形態4に係るロータ中央部3Cの図1におけるC1-C1断面図である。図9(b)は、実施形態4に係るロータ端部3Aの図1におけるA1-A1断面図である。
図9(a)に示すように、実施形態4に係るロータ中央部3Cは、ロータコア中央部31C及び複数の永久磁石32を有しており、実施形態3に係るロータ端部3Aと同様の構造となっている。すなわち、ロータ中央部3Cは、N極が径方向D2の外側を向くようにV字形状に配置された一対の永久磁石32によって形成されたN極の磁極である磁極PA1と、鉄心磁極部38Cによって形成されたS極の磁極である磁極PA2とが、周方向D3にて交互に配置された構造となっている。これにより、ロータ中央部3Cにおける永久磁石32の数を減らすことができ、低コスト化を図ることができる。
図9(b)に示すように、実施形態4に係るロータ端部3Aは、実施形態1に係るロータ端部3Aと同様の構造となっている。すなわち、ロータ端部3Aは、磁極PA2を形成する4つの突極部33Aが、周方向D3にてロータ中央部3Cの磁極PC2に対応する位置に設けられている。また、ロータ端部3Aは、磁極PA1を形成する4つの切り欠き部34Aが、周方向D3にてロータ中央部3Cの磁極PC1に対応する位置に設けられている。
図10(a)は、実施形態4に係るロータ中央部3Cの図3におけるC2-C2断面図である。図10(b)は、実施形態4に係るロータ端部3Aの図3におけるA2-A2断面図である。なお、図10(a)中、二点鎖線の矢印は三相磁束MF2の流れを示しており、破線の矢印は磁石磁束MF3を示している。また、図10(b)中、実線の矢印は界磁磁束MF1を示しており、二点鎖線の矢印は三相磁束MF2を示している。
図10(a)に示すように、ロータ中央部3Cでは、磁極PC1において、永久磁石32によって発生した磁石磁束MF3が、径方向D2にて内側から外側に向かって流れる。また、ロータ中央部3Cでは、ステータ4からの三相磁束MF2が、ロータコア中央部31Cの磁極PA1における外周部を流れる。これにより、磁石磁束MF3によるマグネットトルクと三相磁束MF2によるリアクタンストルクとによって、ロータ中央部3Cに回転トルクを生じさせることができる。
一方、図10(b)に示すように、ロータ端部3Aでは、ロータコア端部31Aの各突極部33Aに、ステータ4からの界磁磁束MF1が径方向D2で外側から内側に向かって流れる。また、ロータ端部3Aでは、ロータコア端部31Aの突極部33Aにおける外周部に、ステータ4からの三相磁束MF2が流れる。
実施形態4に係る回転電機1では、図10(b)に示すように、ロータ3のロータ端部3Aに永久磁石32を設けていないため、界磁磁束MF1と磁石磁束MF3とが干渉し、界磁磁束MF1が磁石磁束MF3と打ち消し合って減少することを抑制できる。よって、ロータ端部3Aに、界磁磁束MF1による回転トルクを効率良く発生させることができる。また、ロータ端部3Bにおいても、ロータ端部3Aと同様に、界磁磁束MF1が減少することを抑制することができ、界磁磁束MF1による回転トルクを効率良く発生させることができる。
また、ロータコア端部31Aでは、ロータコア中央部31Cの磁極PC2の位置に対応する一方の磁極である磁極PA2での磁気抵抗が、ロータコア中央部31Cの磁極PC1の位置に対応する他方の磁極である磁極PA1での磁気抵抗よりも小さい。そのため、界磁磁束MF1は、磁極PA2を形成する突極部33Aを通って、ロータコア端部31Aを径方向D2の外側から内側に向かって流れやすくなる。
これにより、ロータ中央部3Cの磁極PA1において、径方向D2の内側から外側に向かって流れる磁石磁束MF3の一部が、ロータコア端部31Aの磁極PA2において、径方向D2の外側から内側に向かって流れる界磁磁束MF1と干渉し難くなり、前記磁石磁束MF3の一部が界磁磁束MF1と打ち消し合って減少することを抑制できる。また、ロータ中央部3Cの前記磁石磁束MF3の一部は、ロータ端部3Bの界磁磁束MF1に対しても、ロータ端部3Aの界磁磁束MF1と同様に干渉し難くなっており、前記界磁磁束の一部が減少することを抑制できる。よって、実施形態4に係る回転電機1では、ロータ中央部3Cに磁石磁束MF3による回転トルクを効率良く発生させることができる。さらには、ロータ端部3A,3Bの界磁磁束MF1が、ロータ中央部3Cの前記磁石磁束MF3の一部と干渉して減少することを抑制できるため、ロータ端部3A,3Bに界磁磁束MF1による回転トルクをより効率良く発生させることができる。
実施形態4に係る回転電機1おいては、ロータ3とステータ4との間での界磁磁束MF1及び磁石磁束MF3が減少して、回転電機1の効率が低下することを抑制できる。
(実施形態5)
以下に、本発明に係る回転電機の実施形態4について説明する。なお、実施形態1に係る回転電機1と共通する部分の説明は、適宜省略する。
実施形態5に係る回転電機1では、実施形態1に係る回転電機1と同様に、図1に示したような、ロータ3が、軸線方向D1にて一方の端部に配置されたロータ端部3Aと、軸線方向D1にて他方の端部に配置されたロータ端部3Bと、軸線方向D1にて中央部に配置されたロータ中央部3Cとを有している。
図11(a)は、実施形態5に係るロータ中央部3Cの図1におけるC1-C1断面図である。図11(b)は、実施形態5に係るロータ端部3Aの図1におけるA1-A1断面図である。
図11(a)に示すように、実施形態5に係るロータ中央部3Cは、実施形態4に係るロータ中央部3Cと同様の構造となっている。すなわち、N極が径方向D2の外側を向くようにV字形状に配置された一対の永久磁石32によって形成されたN極の磁極である磁極PA1と、鉄心磁極部38Cによって形成されたS極の磁極である磁極PA2とが、周方向D3にて交互に配置された構造となっている。
図11(b)に示すように、実施形態5に係るロータ端部3Aは、実施形態2に係るロータ端部3Aと同様の構造となっている。すなわち、磁極PA2を形成する4つの鉄心磁極部35Aは、それぞれ周方向D3にて、ロータ中央部3Cの磁極PC2に対応する位置に設けられている。また、磁極PA1を形成する4つのスリット部36Aは、それぞれ周方向D3にて、ロータ中央部3Cの磁極PC1に対応する位置に設けられている。
図12(a)は、実施形態5に係るロータ中央部3Cの図3におけるC2-C2断面図である。図12(b)は、実施形態5に係るロータ端部3Aの図3におけるA2-A2断面図である。なお、図12(a)中、二点鎖線の矢印は三相磁束MF2の流れを示しており、破線の矢印は磁石磁束MF3を示している。また、図12(b)中、実線の矢印は界磁磁束MF1を示しており、二点鎖線の矢印は三相磁束MF2を示している。
図12(a)に示すように、ロータ中央部3Cでは、磁極PC1において、永久磁石32によって発生した磁石磁束MF3が、径方向D2にて内側から外側に向かって流れる。また、ロータ中央部3Cでは、ステータ4からの三相磁束MF2が、ロータコア中央部31Cの磁極PA1における外周部を流れる。これにより、磁石磁束MF3によるマグネットトルクと三相磁束MF2によるリアクタンストルクとによって、ロータ中央部3Cに回転トルクを生じさせることができる。
一方、図12(b)に示すように、ロータ端部3Aでは、ロータコア端部31Aの鉄心磁極部35Aに、ステータ4からの界磁磁束MF1が径方向D2で外側から内側に向かって流れる。実施形態5に係る回転電機1では、図12(b)に示すように、ロータ3のロータ端部3Aに永久磁石32を設けていないため、界磁磁束MF1と磁石磁束MF3とが干渉し、界磁磁束MF1が磁石磁束MF3と打ち消し合って減少することを抑制できる。よって、ロータ端部3Aに、界磁磁束MF1による回転トルクを効率良く発生させることができる。また、ロータ端部3Bにおいても、ロータ端部3Aと同様に、界磁磁束MF1が減少することを抑制することができ、界磁磁束MF1による回転トルクを効率良く発生させることができる。
また、ロータコア端部31Aでは、磁極PA2を形成する鉄心磁極部35Aでの磁気抵抗が、磁極PA1を形成するスリット部36Aでの磁気抵抗よりも小さい。そのため、界磁磁束MF1は、磁極PA2を形成する鉄心磁極部35Aを通って、ロータコア端部31Aを径方向D2の外側から内側に向かって流れやすくなる。
これにより、ロータ中央部3Cの磁極PA1において、径方向D2の内側から外側に向かって流れる磁石磁束MF3の一部が、ロータコア端部31Aの磁極PA2において、径方向D2の外側から内側に向かって流れる界磁磁束MF1と干渉し難くなり、前記磁石磁束MF3の一部が界磁磁束MF1と打ち消し合って減少することを抑制できる。また、ロータ中央部3Cの前記磁石磁束MF3の一部は、ロータ端部3Bの界磁磁束MF1に対しても、ロータ端部3Aの界磁磁束MF1と同様に干渉し難くなっており、前記界磁磁束の一部が減少することを抑制できる。よって、実施形態5に係る回転電機1では、ロータ中央部3Cに磁石磁束MF3による回転トルクを効率良く発生させることができる。さらには、ロータ端部3A,3Bの界磁磁束MF1が、ロータ中央部3Cの前記磁石磁束MF3の一部と干渉して減少することを抑制できるため、ロータ端部3A,3Bに界磁磁束MF1による回転トルクをより効率良く発生させることができる。
実施形態5に係る回転電機1においては、ロータ3とステータ4との間での界磁磁束MF1及び磁石磁束MF3が減少して、回転電機1の効率が低下することを抑制できる。
また、ロータ端部3Aでは、ロータコア端部31Aのスリット部36Aにおける、ロータコア端部31Aとスリット361aとの間、スリット361aとスリット361bとの間、及び、スリット361bとスリット361cとの間を、ステータ4からの三相磁束MF2が流れる。これにより、三相磁束MF2によるリアクタンストルクによって、ロータ端部3Aに回転トルクを生じさせることができ、回転電機1の効率を向上させることができる。
1 回転電機
2 シャフト
3 ロータ
3A,3B ロータ端部
3C ロータ中央部
4 ステータ
5A,5B 界磁ヨーク
6A,6B 界磁コイル
31A,31B ロータコア端部
31C ロータコア中央部
32 永久磁石
33A 突極部
34A 切り欠き部
35A,37A,38C 鉄心磁極部
36A スリット部
41 ステータコア
42 ステータコイル
51A,51B 外側壁部
52A,52B 端壁部
53A,53B 内側壁部
361a,361b,361c スリット

Claims (10)

  1. 軸線を中心に回転可能な回転軸部材と、
    前記回転軸部材に固定されており、複数の軟磁性板を前記回転軸部材の軸線方向に積層して円環状に形成されたロータコアを有し、前記ロータコアの周方向に複数の永久磁石を設けてN極の磁極とS極の磁極とが交互に形成されたロータと、
    前記ロータに対して、前記回転軸部材の軸線方向と直交する方向である径方向に間隔をあけて配置されており、複数の軟磁性板を前記軸線方向に積層して円環状に形成されたステータコアを有し、前記ステータコアにステータコイルが設けられたステータと、
    前記軸線方向に対して前記ロータ及び前記ステータコアの外側に配置され、通電することにより前記ロータコアと前記ステータコアとの間に界磁磁束を発生させる界磁コイルと、
    を備えた回転電機であって、
    前記ロータにおける前記軸線方向の前記界磁コイル側の端部であるロータ端部には、前記ロータにおける前記軸線方向の中央部であるロータ中央部よりも少ない数の前記永久磁石が設けられている、または、前記永久磁石が設けられておらず、
    前記ロータ中央部において、前記N極の磁極と前記S極の磁極とのうち、一方の磁極では、前記永久磁石によって発生する磁石磁束の前記径方向の向きが、前記ロータコアと前記ステータコアとの間での前記界磁磁束の前記径方向の向きと同じであり、他方の磁極では、前記磁石磁束の前記径方向の向きが、前記ロータコアと前記ステータコアとの間での前記界磁磁束の前記径方向の向きと反対であり、
    前記ロータ端部では、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記一方の磁極に対応する位置での前記径方向における磁気抵抗が、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記他方の磁極に対応する位置での径方向における磁気抵抗よりも小さいことを特徴とする回転電機。
  2. 前記ロータ中央部は、前記一方の磁極と前記他方の磁極とにそれぞれ前記永久磁石が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ロータ中央部は、前記一方の磁極に前記永久磁石が設けられておらず、前記他方の磁極に前記永久磁石が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記ロータ端部における前記ロータコアは、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記一方の磁極に対応する位置と、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記他方の磁極に対応する位置とに、前記径方向への前記界磁磁束の流れやすさに違いがある形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記ロータ端部には、前記永久磁石が設けられておらず、
    前記ロータ端部における前記ロータコアには、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記他方の磁極に対応する位置の外周部に、前記径方向の外側から内側に向かって凹状に切り欠かれた切り欠き部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記ロータ端部には、前記永久磁石が設けられておらず、
    前記ロータ端部における前記ロータコアには、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記他方の磁極に対応する位置に空隙部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  7. 前記空隙部は、前記径方向の外側から内側に向かって凹状の円弧をなしたスリットであり、
    前記ロータ端部における前記ロータコアには、複数の前記スリットが、前記径方向にて離間して設けられていることを特徴とする請求項6に記載の回転電機。
  8. 前記ロータ端部は、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記他方の磁極に対応する位置に前記永久磁石が設けられており、前記周方向にて前記ロータ中央部の前記一方の磁極に対応する位置には前記永久磁石が設けられていないことを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  9. 前記界磁磁束は、前記径方向にて前記ステータコアから前記ロータコアに向かって流れており、
    前記一方の磁極は前記S極の磁極であり、前記他方の磁極は前記N極の磁極であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 前記ロータ及び前記ステータの前記軸線方向の外側に界磁ヨークを設けており、
    前記界磁コイルは、前記界磁ヨークに巻き回されて配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の回転電機。
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