JP2018026203A - 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents

蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 蓄電装置の安全性を向上させる。【解決手段】 複数の単電池320aを組み合せてモジュール化したセルスタック32と、複数の単電池320aの正極端子320a1及び負極端子320a2同士を電気的に接続するバスバー332cと、を有する蓄電装置1であって、正極端子320a1及び負極端子320a2とバスバー332cを被覆するとともに、正極端子320a1及び負極端子320a2が位置する組電池320aの第一表面としての蓋部の表面と、第一表面と隣接する組電池320aの第二表面としての外装本体部の少なくとも一部を被覆する絶縁部材を有する蓄電装置1。【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば二次電池等の単電池を用いた蓄電装置及び蓄電装置の製造方法に関する。
二次電池は、一次電池の置きかえ用途はもとより、携帯電話、IT機器などの電子機器の電源として広く普及している。とりわけ、リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池は、高エネルギー密度であることから、電気自動車などの電気機器へも応用されており、この場合、高出力化、大容量化を意図して電源モジュールとしての使用が一般的になっている。
電源モジュールは、複数の二次電池を単電池として配列されてなる組電池(セルスタック)をハウジングに収容してなる構成を有し、セルスタックにおいて単電池のそれぞれの電極端子が接続されることにより、高電圧、大容量の一個の蓄電装置として機能している(例えば特許文献1、図1、図2等を参照)。
特開2013−168355号公報
しかしながら、従来の蓄電装置には以下のような課題があった。すなわち、蓄電装置をハイブリッド車や電気自動車に搭載して用いた場合において、自動車事故等の原因により蓄電装置に甚大な破損が生じた際、単電池同士を接続する金属バスバー等の配線の一部が露出する恐れや、リレー、抵抗器等の等の電装品の配線が破損して導電部が露出する恐れがあり、これは蓄電装置の安全性を損ねることとなっていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、より安全性の高い蓄電装置及び蓄電装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、複数の単電池を組み合せてモジュール化した組電池と、前記複数の単電池の端子同士を電気的に接続する第一接続部材と、を有する蓄電装置であって、前記端子と前記第一接続部材を被覆するとともに、前記端子が位置する前記組電池の第一表面と、前記第一表面と隣接する前記組電池の第二表面(x方向またはy方向の表面)の少なくとも一部を被覆する絶縁部材を有する蓄電装置である。
本発明の第2の側面は、前記絶縁部材は、前記組電池の全体を被覆する、本発明の第1の側面の蓄電装置である。
本発明の第3の側面は、前記組電池は、前記複数の単電池を締結する締結部材を前記第二表面に有し、前記絶縁部材は、前記締結部材の少なくとも一部を被覆する、本発明の第1または2の側面の蓄電装置である。
本発明の第4の側面は、前記端子と前記複数の単電池の外部材とを電気的に接続する第二接続部材を前記第一表面に有し、前記第二接続部材の少なくとも一部は、前記絶縁部材から露出している、本発明の第1から第3のいずれかの側面の蓄電装置である。
本発明の第5の側面は、複数の単電池を備えた蓄電装置の製造方法であって、前記複数の単電池を組み合せて組電池としてモジュール化する組立工程と、前記組立工程の後に、前記端子が位置する前記組電池の第一表面と、前記第一表面と隣接する前記組電池の第二表面の少なくとも一部を絶縁部材で被覆する被覆工程と、を有する蓄電装置の製造方法である。
本発明の第6の側面は、前記被覆工程は、前記絶縁部材によって前記組電池の全体を被覆する工程である、本発明の第5の側面の蓄電装置の製造方法である。
本発明の第7の側面は、前記被覆工程は、前記組電池を前記絶縁材料に浸漬する工程である、本発明の第5または6の側面の蓄電装置の製造方法である。
本発明の第8の側面は、前記組立工程は、締結部材を用いて前記複数の単電池を締結する工程であり、前記被覆工程は、前記絶縁部材によって前記締結部材を被覆する工程である、本発明の第5から第7のいずれかの側面の蓄電装置の製造方法である。
本発明の第9の側面は、前記被覆工程の前に、前記第一表面に位置する、前記端子と前記複数の単電池の外部材とを電気的に接続する接続する第二接続部材に、前記絶縁部材を剥離する剥離部材を配置する剥離部材配置工程と、前記被覆工程の後に、前記剥離部材と前記剥離部材に接する前記絶縁部材とを剥離させることで、前記第二接続部材の少なくとも一部を前記絶縁部材から露出させる剥離工程と、を有する本発明の第5から第8のいずれかの側面の蓄電装置の製造方法である。
以上のような本発明は、蓄電装置の安全性を向上させることが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る蓄電装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る電源モジュールの要部を示す分解斜視図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る電源モジュールの要部を示す模式的断面図であり、(b)は、本発明の実施の形態に係る電源モジュールの要部を示す模式的断面図である。 本発明の実施の形態に係る電源モジュールの要部を示す模式的断面図である。 (a)本発明の実施の形態に係る電源モジュールの製造方法を説明するための図である。(b)本発明の実施の形態に係る電源モジュールの製造方法を説明するための図である。(c)本発明の実施の形態に係る電源モジュールの製造方法を説明するための図である。 (a)本発明の実施の形態に係る電源モジュールの製造方法の他の例を説明するための図である。(b)本発明の実施の形態に係る電源モジュールの製造方法の他の例を説明するための図である。(c)本発明の実施の形態に係る電源モジュールの製造方法の他の例を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電装置のバスバーアセンブリユニットの他の構成例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電装置のバスバーアセンブリユニットの他の構成例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電装置のバスバーアセンブリユニットの他の構成例を示す模式的断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る蓄電装置の要部を示す分解斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係る蓄電装置の要部を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(1.蓄電装置)
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄電装置1の構成を示す斜視図であり、図2は一部を分解した状態で模式的に示す斜視図である。
蓄電装置1は、図1に示すように、ポリプロピレン等の合成樹脂製の開口箱状の容器本体10及び蓋部20から構成される、外形六面体のハウジングを備え、蓋部20の上面に露出した、図示しない外部負荷と接続するための負極の電極端子21a及び正極の電極端子21b、並びにハウジングの内部空間と連通する排気筒22を有する。
図2に示すように、蓄電装置1は、ハウジングの容器本体10内部に蓄電ユニット30を収容している。蓄電ユニット30は、容器本体10の底面に開口された貫通孔(図中において死角のため図示されない)に挿入されるボルト11により、容器本体10の内底に固定される。容器本体10は蓋部20により超音波溶着、熱溶着等の手段により接合されることにより気密性を保つよう閉塞される。容器本体10と蓋部20の接合の他の手段としては、パッキンを間に介在させてネジ、ボルト等により締結するようにしてもよいし、接着材などを用いて容器本体10と蓋部20を接着してもよい。
更に、蓄電ユニット30の両側面には後述する、複数の単電池を配列してなるセルスタックからのガスが排出される排気口31が設けられている。ハウジング全体が気密性を有することにより、排気口31から排出されたガスはハウジングの内部に滞留した後に蓋部20の排気筒22から蓄電装置1の外部へ排気される。
更に、蓄電ユニット30の表面はほぼ一様な厚みを有する絶縁性被膜30aにより覆われている。絶縁性被膜30aは、ポリ塩化ビニル、シリコン等の合成樹脂製の被膜である。
なお、絶縁性被膜30aにおいて排気口31に対応する箇所、蓋部20の負極の電極端子21a及び正極の電極端子21bとそれぞれ接続するための配線プレート34c及び34dは、被覆が部分的に除去された状態にあり、したがって排気口31、配線プレート34c及び34dはハウジングの内部に対し露出されている。なお、図中においては絶縁性被膜30aは灰色にて示したが、これは説明の便宜上のためであって、絶縁性被膜30aは無色又は任意の有色であってよい。
また、蓄電ユニットのセルスタックにおける単電池の配列方向は、図1に示すX軸、Y軸及びZ軸の直交座標系においてX軸と平行な直線上にあり、蓄電装置1を構成するハウジング、蓄電ユニット30等の各面は、おおよそX軸、Y軸及びZ軸とそれぞれ平行に位置するものとして定める。更に、以下の説明に際しては、図中矢印の方向を基準に、X軸方向を右から左、Y軸方向を奥から手前、及びZ軸方向を下から上と定める。
(2.蓄電ユニット)
図3は、絶縁性被膜30aにより覆われていない状態にある蓄電ユニット30の構成の一部を分解した状態で模式的に示す斜視図である。蓄電ユニット30は、図3に示すように、非水電解質二次電池等の単電池を配列、締結してなるセルスタック32、セルスタック32の各単電池を電気的に接続するためのバスバーアセンブリユニット33、及びバスバーアセンブリユニット33と電気的に接続された電装品サブユニット34を備える。
(2−1.セルスタック)
セルスタック32は、複数の単電池320aが、負極の電極端子320a1、正極の電極端子320a2、及び安全弁320a3が上面となるよう配列されたセルスタック本体320、セルスタック本体320の表面を覆うとともに、単電池320a間を絶縁する絶縁性のスペーサ320b、及びセルスタック本体320及びスペーサ320bの表面に設けられ、これら部品の一定形状を保持するための、一対のエンドプレート32a及び3つ一組のスタックバー32bとを備える。
複数の単電池320aは、電極体及び電解液が封入されている、例えばアルミニウムを例とする、金属製の開口箱状の外装本体部と、電極端子320a1及び320a2、安全弁320a3が設けられ、外装本体部の開口をレーザ溶接等により閉塞している、外装本体部と同一の材料からなる蓋部とから構成され、蓋部の表面及びその対向面である外装本体部の底面を上下底面とした外形が扁平な角柱の形状を有する。なお、単電池320aの外装本体部の表面はそのまま露出してもよいし、絶縁性のフィルムによって被覆される構成であってもよい。
単電池320aにおいて、外装本体部の、蓋部に隣接する各側面のうち面積の最も大きい側面同士が、間にスペーサ320bを介して対向して配列されることにより、セルスタック本体320が構成される。配列されたスペーサ320bの上面には、単電池320aの電極端子320a1及び320a2、並びに安全弁320a3を外部へ露出させるため開口がそれぞれ設けられている。なお図中には安全弁320a3を露出させる開口320xのみを符号を付して示した。
更に、エンドプレート32aはセルスタック本体320の両端の単電池320aのそれぞれの側面を挟持する。スタックバー32bはセルスタック本体320の両側面及び底面にそれぞれ隣接して配置され、スタックバー32bの両端が一対のエンドプレート32aの表面にそれぞれボルトにより締結されることにより固定される。これにより、セルスタック本体320及びスペーサ320bは一体化して、セルスタック32の形状を保持する。なお、エンドプレート32a及びスタックバー32bを用いてセルスタック32を完成させる工程は、本発明の蓄電装置の製造方法の組み立て工程に相当する。
なお、エンドプレート32aの下方には上下方向に沿って開口された取付孔32a1が設けられている。取付孔32a1には、ハウジングの外側から挿入されるボルト11が装着され、蓄電ユニット30とハウジングの容器本体10との固定に用いられる。
(2−2.バスバーアセンブリユニット)
バスバーアセンブリユニット33は、ポリプロピレン等の、絶縁性及び電解液による腐食への耐性を有する合成樹脂等の部材であってセルスタック32の上面の外形に対応した枠体330a、枠体330a上に形成され、セルスタック32上に露出する電極端子320a1及び320a2並びに安全弁320a3の位置に対応して形成された開口を有する。なお、枠体330aの材料としては、PBT樹脂等の、絶縁性及び耐熱性を有する合成樹脂を用いるようにしてもよい。
電極端子320a1及び320a2に対応する開口は、各電池の電気的接続に対応して電極端子間の結線パターンを制御するように、隣接する電極間を跨って形成されるよう寸法が定められている。各開口には電極端子320a1及び320a2とレーザ溶接等により接続される金属製のバスバー332a、332b及び332cが保持される。なお、バスバー332a及び332bはセルスタック32の端子同士の接続並びに蓄電装置1の電極端子21a及び21bへの接続に用いられ、バスバー332cはセルスタック32の電極端子同士の接続に用いられる。
一方、安全弁320a3に対応する開口330cは、セルスタック本体320を構成する単電池の個数に対応して個別に設けられる。
枠体330aにおいて開口330cの位置には、枠体330aの表面から見て二段の段差を有し、両端が枠体330aの両端まで達する溝部330xが形成されている。溝部330xは安全弁320a3の配列方向に沿って延伸し、開口330cが設けられている下段面330bと、下段面330bの縁に設けられた中段面330dとから構成される。
更に、枠体330aの周縁には、セルスタック32の上面の、単電池320aの配列方向に沿って位置する係合爪33aが形成されている。係合爪33aの位置はスペーサ320bの表面形状から構成される嵌合穴32xに対応している。枠体330aの周縁には、後述する電装品サブユニット24との結合のための係合溝330f及び係合溝330gが形成されている。
次に、溝部330xの上部には遮熱体331が位置している。遮熱体331は、セルスタック32からの放熱を遮蔽してバスバーアセンブリユニット33の上方に位置する、蓄電装置1を構成する各部材、電装品である、電装品サブユニット34、蓋部20、及び蓋部20に内蔵される電装品への熱的影響を低減するとともに、蓄電ユニット30を補強する手段である。遮熱体331は、バスバーアセンブリユニット33の溝部330xの外形に対応した矩形状の金属製の遮熱本体板331aから構成され、溝部330xの中段面330dに嵌り込む。
遮熱体331は、遮熱本体板331aの表面に開口された貫通孔331bを介して、バスバーアセンブリユニット33の枠体330aに設けられた取付孔330eに取付ネジ331cによりネジ止めされることにより、バスバーアセンブリユニット33に固定される。これにより、遮熱体331と溝部330xで囲まれた空間は、両端が排気口31として開放されたガス流路を形成する。ガス流路は、セルスタック32の各単電池320aの安全弁320a3からの排気ガスを排気口31からハウジング内部へ排出させる流路となる。
(2−3.電装品サブユニット)
電装品サブユニット34は、バスバーアセンブリユニット33の枠体330a同様の合成樹脂製のベース上に、上述したリレー34eの他、バスバー332a及び332bを経由した電気配線、リレー等の開閉器、抵抗等、その他バスバー332a、332b及び332cに接続されるハーネス等の電装品が配置されてなるユニットである。電装品サブユニット34とバスバーアセンブリユニット33との電気的接続は、バスバー332a及び332bにそれぞれ設けられた取付端子部332a1及び332b1に対して、電装品サブユニット34の上面からボルトを装着することにより行われる。なお、電装品サブユニット34の更に上層に位置する蓋部20内には、BMU(Battery Management Unit)その他、蓄電装置1の充放電の制御、温度等の状態管理、及び蓄電装置1が接続される機器との通信を行うための電子部品が電装品として設けられている。
蓄電ユニット30において、セルスタック32とバスバーアセンブリユニット33とは、セルスタック32の嵌合穴32xに、バスバーアセンブリユニット33の係合爪33aが係合することにより固定される。更に、バスバーアセンブリユニット33と電装品サブユニット34とは、バスバーアセンブリユニット33の係合溝330f及び330gに、電装品サブユニット34の周縁に形成された係合爪34a及び34bがそれぞれ係合することにより固定され、これによりセルスタック32、バスバーアセンブリユニット33及び電装品サブユニット20aは一体的に組み合わされる。
以上のような構成を有する蓄電装置1において、セルスタック32は本発明の組電池に相当し、単電池320aは本発明の複数の単電池に相当する。また、単電池320aの正極端子320a1及び負極端子320a2は、本発明の単電池の端子に相当し、単電池320aの正極端子320a1及び負極端子320a2が配設された蓋部の表面は本発明の第一表面に相当し、蓋部の表面に隣接する外装本体部の各側面は本発明の第二表面に相当する。
更に、バスバー332cは本発明の第一接続部材に相当し、バスバー332a、332bまたは配線プレート34c、34dは本発明の第二接続部材に相当し、絶縁性被膜30aは本発明の絶縁部材に相当する。更に、エンドプレート32a及びスタックバー32bは本発明の締結部材に相当する。
このような構成を有する本実施の形態の蓄電装置1は、蓄電ユニット30を被覆する絶縁性被膜30aを備えたことを特徴とする。
すなわち、図2並びに図4(a)の正面断面図、及び図4(b)の側面断面図に示すように、絶縁性被膜30aは、蓄電ユニット30の表面を隙間無く被覆することにより、蓄電ユニット30を構成する各サブモジュールであるセルスタック32、バスバーアセンブリユニット33及び電装品サブユニット34のそれぞれの接合部分を被覆するように形成される。具体的には、図4(a)及びに(b)にそれぞれ示すように、蓄電ユニット30の表面に露出する、バスバーアセンブリユニット33の係合溝330f及び330gと電装品サブユニット34の係合爪34a及び34bとのそれぞれの隙間、及びセルスタック32の嵌合穴32xとバスバーアセンブリユニット33の係合爪33aとの隙間にも、絶縁性被膜30aが充填されるように形成される。
更に、絶縁性被膜30aは、蓄電ユニット30の表面を隙間無く被覆することにより、セルスタック32、バスバーアセンブリユニット33のそれぞれについて、これらを構成する各部品に渡ってこれらを被覆するように形成される。具体的には、図4(a)に示すように、絶縁性被膜30aはスタックバー32bの表面に設けられた開口32b1内に充填され、セルスタック本体320を構成する、隣接する単電池320a及び隣接するスペーサ320bを被覆するように形成される。同様に、絶縁性被膜30aは、隣接するスペーサ320b同士が構成する開口320y内に充填され、隣接する単電池320aを被覆するように形成される。更に、絶縁性被膜30aは、隣接するスペーサ320b同士が構成する嵌合穴32x及び320zに充填され、隣接するスペーサ320bを被覆するように形成される。
更に、上記各図に示すように、絶縁性被膜30aは、全体として、蓄電ユニット30の表面の起伏に追従して、蓄電ユニット30の輪郭を拡大延長するように形成される。
更に、図5の、図4のA−A直線により模式的に示す要部断面図に示すように、絶縁性被膜30aは、蓄電ユニット30の内部におけるバスバーアセンブリユニット33とセルスタック32の空隙内にまで達し、バスバーアセンブリユニット33とセルスタック32とを固着させる。具体的には、セルスタック32を構成する単電池320aの電極端子320a1及び320a2とバスバーアセンブリユニット33のバスバー332cの周囲の空間33b、33c及び33dに絶縁性被膜30aが充填されることにより、電極端子320a1及び320a2とバスバー332cは外側から絶縁性被膜30aにより覆われ、固着される。なお、図中の空隙Pは両端が図2及び図4(b)等に示す排気口31として開放されたガス流路に対応する。
同様に、絶縁性被膜30aは、電装品サブユニット34とバスバーアセンブリユニット33との空隙内にまで達し、これらを固着させる。バスバーアセンブリユニット33の遮熱本体板331aの上方の空間33eに絶縁性被膜30aが充填されることにより、電装品サブユニット34とバスバーアセンブリユニット33は絶縁性被膜30aを介して固着される。更に、バスバーアセンブリユニット33においては、絶縁性被膜30aは取付ネジ331cを含めて遮熱本体板331aと枠体330aとを被覆するように形成され、これらを固着させる。
本実施の形態は、以上の構成を備えたことにより、蓄電ユニット30の衝撃や振動に対する耐性を高め、安全性を向上させている。すなわち、従来の組電池(セルスタック)においては、バスバーアセンブリユニット33単体のように、絶縁性の枠体内にバスバーを固定した構成を有することにより、電源モジュールにおいて絶縁性を確保していたが、事故等の原因により外部から大きな衝撃が加わった場合、あるいは振動や衝撃が継続的に加えられることにより枠体が変形又は破損等した場合、単電池同士を接続する金属バスバー等の配線の一部が露出する恐れがある。これは接続を意図しないバスバー間の短絡、又はバスバーと単電池間の短絡を招く恐れがある。更に、BMU等の電装品の配線が破損して導電部が露出する恐れがある。特に、セルスタックにおける配線パターンが複雑化した場合、枠体の破損箇所の予測は困難となり、破損の発生を想定した電源モジュールの設計を難しいものとしていた。
本実施の形態の蓄電装置1は、このような考察に基づきなされたものであって、組み上がった状態にある蓄電ユニット30の表面を被覆する絶縁性被膜30aによりセルスタック32、バスバーアセンブリユニット33及び電装品サブユニット34が一体的に覆われ固定される。特に、絶縁性被膜30aが、セルスタック32を構成する各部材間の空隙に充填され、バスバー332c及びそれに接続されるセルスタック32の各単電池の正極端子320a1及び負極端子320a2を被覆することで、バスバーによる配線のレイアウトの具体的な構成によらず、セルスタック32の配線を周囲から一括して絶縁している。
これにより、枠体330aのようなバスバー及びセルスタック間の絶縁部材の変形又は破損等に伴う、予測可能性の低い絶縁部分の破れを抑制することができる。更に、絶縁性被膜30aにより、バスバー332a〜332cの絶縁はバスバーアセンブリユニット33の枠体330aに重畳してなされることとなり、モジュールの絶縁の信頼性が向上する。これらより、蓄電装置の安全性を向上させることが可能となる。
更に、本実施の形態の蓄電装置1においては、絶縁性被膜30aが蓄電ユニット30の表面を隙間無く覆い、蓄電ユニット30を構成する各サブモジュールであるセルスタック32、バスバーアセンブリユニット33、及び電装品サブユニット34のそれぞれの接合部分を被覆するように形成されることにより、安全性が高くなる。
具体的には、図4(a)(b)を参照して上記に説明したように、バスバーアセンブリユニット33の係合溝330f及び330gと電装品サブユニット34の係合爪34a及び34bとのそれぞれの隙間に絶縁性被膜30aが充填されるように形成されることで、バスバーアセンブリユニット33と電装品サブユニット34は外側から絶縁性被膜30aにより固着される。また、セルスタック32の嵌合穴32xとバスバーアセンブリユニット33の係合爪33aとの隙間に絶縁性被膜30aが充填されるように形成されることで、セルスタック32とバスバーアセンブリユニット33は外側から絶縁性被膜30aにより固着される。
更に、本実施の形態の蓄電装置1においては、絶縁性被膜30aが蓄電ユニット30の表面を隙間無く覆い、蓄電ユニット30を構成する各サブモジュールを構成する部品同士の接合部分を被覆するように形成されることにより、各サブモジュールが、振動や衝撃によって影響を受けることを低減することが可能となる。
具体的には、図4(a)(b)を参照して上記に説明したように、絶縁性被膜30aが、スタックバー32bの表面に設けられた開口32b1並びに隣接するスペーサ320bにより構成される開口320y及び嵌合穴32x内に充填され、隣接する単電池320a及び隣接するスペーサ320bをそれぞれ被覆するように形成されることにより、セルスタック32を構成する単電池320a並びにエンドプレート32a及びスペーサ320bは外側から絶縁性被膜30aにより固着される。
これにより、セルスタック32において単電池320aとエンドプレート32a及びスタックバー32bとが接触する(これは短絡の原因等となる)等の恐れを低減して、絶縁性を向上させることができる。
更には、バスバーアセンブリユニット33における遮熱本体板331a及び取付ネジ331c、並びにセルスタック32におけるスタックバー32b及びエンドプレート32aの締結部分のように、ネジ止め、ボルト締め等の締結手段により固定されている部分も全体に被覆されることにより、当該締結部分の緩みを抑制することができ、蓄電ユニット30の安全性を向上させることが可能となる。
以上のように、各サブモジュールが補強されることにより、蓄電ユニット30全体が補強されることとなり、蓄電装置の安全性を向上させることが可能となる。
なお、絶縁性被膜30aの厚みは、図4(a)(b)に示す蓄電ユニット30の表面を被覆する部分については、1mm〜2mm以上であれば任意の厚みであってよい。この場合において、蓄電ユニット表面のディテールが潰れない程度の厚みとすることは、被膜の厚みが過剰となることを防ぎ、省資源、軽量化の観点からなお望ましい。
(3.製造方法)
図6を参照して、本発明の蓄電装置の製造方法の一実施形態である、蓄電ユニット30に絶縁性被膜30aを形成する方法を説明する。第一に、図6(a)に示すように、電源装置1完成前の、蓋部20から分離した状態にある蓄電ユニット30を治具102により底面から保持して持ち運びが自在となる状態に置く。なお、必要に応じて、電気的接続、機械的接続及び通気等を確保するために絶縁性被膜30aが不要な箇所はテープその他の養生材を用いてマスキングしておく。本実施の形態においては配線プレート34c及び34d並びに排気口31に対応する場所をマスキングする。
第二に、ディッピング工程として、図6(b)に示すように、治具102を操作することにより、蓄電ユニット30を、材料槽100内に満たされた液体状の、絶縁性を有する樹脂材料101に所定時間浸漬させる。なお、樹脂材料101の具体例としては、塩化ビニル、シリコン樹脂、合成ゴム、シリコンゴム等を用いることができる。
次に材料槽100から引き上げ、加熱することにより樹脂材料101を硬化させ、配線プレート34c及び34d並びに排気口31の、樹脂材料101により被覆されたマスキング部分を除去し、各部を樹脂材料101から外部に露出させて、絶縁性被膜30aを完成する。
なお、ディッピング工程において、蓄電ユニット30の樹脂材料101に浸ける深さを調整することにより、絶縁性被膜30aの表面積及び被覆位置を調整することができる。また、浸漬及び加熱のサイクルを複数回繰り返すことにより、絶縁性被膜30aの厚みを調整することができる。更に、樹脂材料101の粘度に応じて蓄電ユニット30を予熱する等の前処理を行うことが、絶縁性被膜30aの、蓄電ユニット30の表面形状への追従性及びモジュール内部への樹脂材料の浸透性を高めることができ、なお望ましい。
最後に、図6(c)に示すように、絶縁性被膜30aに覆われた蓄電ユニット30を容器本体10に挿入し、ボルト11により固定するとともに、蓋部20を封止し電気的接続を確保することにより、蓄電装置1を完成する。
なお、以上の説明において、ディッピング工程は本発明の被覆工程に相当し、樹脂材料101は本発明の樹脂材料に相当する。更に、マスキングの工程は、本発明の剥離部材配置工程に相当し、養生資材は本発明の剥離部材に相当する。また、ディッピング工程におけるマスキング除去の工程は、本発明の剥離工程に相当する。
このように、本実施の形態においては、絶縁性被膜30aをディッピング工程により形成することで、被膜の形成を単純な工程で行うことができ、低コストに本発明を得ることができる。更に、絶縁性被膜30aの形成は、完成後の蓄電ユニット30のエージング期間を利用して行うことができ、蓄電装置1の全製造工程の従来の期間内に収めることができる。したがって相対的に短期間で製造することができ、生産性良好に本発明を得ることができる。
なお、ディッピング工程においては、浸漬により硬化前の樹脂材料101にて覆われた蓄電ユニット30をそのままハウジングの容器本体10へ挿入させるようにしてもよい。この場合、樹脂材料の液だれをハウジングに封じ込めることができ、製造工程の短縮化が可能となり、生産性良好に本発明を得ることができる。なお、樹脂材料101は常温で硬化するものであることが望ましい。
更に、上記の説明においては、蓄電ユニット30を、材料槽100内の樹脂材料101に浸漬させる操作は、蓄電ユニット30を治具102により保持させるものとしたが、図7(a)〜(c)に示すように、完成前の蓄電ユニット30に蓋部20を固定させておき、蓋部20を操作することにより蓄電ユニット30を材料槽100内に移動させるようにしてもよい。この場合、専用の治具等を必要とせず、製造工程を簡易なものとすることができる。
なお、ディッピング工程において、蓄電ユニット30の内部に樹脂材料を効率よく導くことは、特にバスバーアセンブリユニット33とセルスタック32との絶縁性能の向上の観点から望ましい。一例として、図8に示すバスバーアセンブリユニット33においては、枠体330aの周縁に、バスバー332a〜332cとそれぞれ連通する溝330h及び330iを設けた。ディッピング工程において、樹脂材料は溝330hを通じてバスバー332a〜332cの上方へ導入されることとなり、図5に示す空間33bにおける絶縁性被膜30aの充填形成を良好に行うことができる。更に、樹脂材料は溝330iを通じてバスバー332a〜332cの上方から更に遮熱本体板331aの上方へ導入されることとなり、図5に示す空間33eにおける絶縁性被膜30aの充填形成を良好に行うことができる。
更に他の例として、図9に示すバスバーアセンブリユニット33においては、枠体330aの上面に、図示しない裏面まで貫通する開口330jを設けた。ディッピング工程において、樹脂材料は開口330jを通じてバスバー332a〜332cの上部へ導入されることとなり、図5に示す空間33c及び33dにおける絶縁性被膜30aの充填形成を良好に行うことができる。
また、ディッピング工程において、単電池とバスバーとの電気的接続が、絶縁性被膜30aの形成により阻害されないようにすることが望ましい。一例として、図10に示す構成においては、バスバーアセンブリユニット33に固定されるバスバー332dの側端に爪部332d1を設け、爪部332d1が単電池320aの電極端子320a1及び320a2の側端に係止されるものとした。爪部332d1による係止により、樹脂材料がバスバー332dと電極端子320a1又は320a2との隙間に侵入することを抑制して、単電池とバスバーとの電気的接続を従来同様に良好に保つことができる。
なお、図8から10に示す構成例は、適宜に組合せ又は選択取捨して実現してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、絶縁部材としての絶縁性被膜30aを形成するようにしたことにより、衝撃や振動に対する耐性を高めて絶縁性を確保し、安全性を向上させることが可能となる。
しかしながら、本発明は上記の実施の形態により限定されるものではない。
上記の説明においては、絶縁性被膜30aは、ハウジングに組み込まれるより前に完成した蓄電ユニット30に対して形成されるものとしたが、本発明は、電源モジュールの完成前のサブモジュールに対して形成されるようにしてもよい。図11に示す構成例は、本発明の絶縁膜が、複数のサブモジュールをまたいで形成されることの例として、電装品サブユニット34を取り付ける前に、セルスタック32及びバスバーアセンブリユニット33の組み合わせに対して絶縁性被膜30cを形成したものである。
この場合、バスバー332aの取付端子部332a1、バスバー332bの取付端子部332b1及びバスバー332cの取付端子部332c1はマスキングその他の手段により樹脂部分が除去された状態としておき、電装品サブユニット34との電気的接続が確保されるようにする。同様に、枠体330aの係合溝330f及び係合溝330gも樹脂部分が除去された状態としておき、電装品サブユニット34の係合爪34a及び34bとの係合を可能にしておく。この場合、電源モジュールにおいて必ずしも絶縁が必要でない箇所を避けて選択的に絶縁膜を形成することができ、モジュールの軽量化並びに材料の消費を抑制して低コストに本発明の効果を奏する。更に、電装品サブユニット34の交換がし易く、メンテナンスや検査、点検が容易になるという効果を奏する。
更に、本発明は、単一のサブモジュールに対して形成されるようにしてもよい。一例として、図12に示す例は、本発明の絶縁膜が、単一のサブモジュールを構成する複数の部品をまたいで形成されることの例として、完成したセルスタック32に対して絶縁性被膜30dを形成したものである。絶縁性被膜30dはセルスタック本体320の両側面に位置する一対のスタックバー32b及び一対のエンドプレート32aの周囲に位置し、これらスタックバーとエンドプレートとをまたいで形成される。これによれば、スタックバー32b及び一対のエンドプレート32aの締結部分全体が被覆されることにより、当該締結部分の緩みを抑制する効果を生ずる。更に、ハウジングの内壁とセルスタック32との衝突に際し、衝撃を緩和する効果を生ずる。なお、絶縁性被膜30dはスタックバー32b及び一対のエンドプレート32aの表面の一部をまたいで形成されるものとしたが、締結部分のみに選択的に形成されるものとしてもよい。更に、絶縁性被膜30dの形成は、一例としては、対象となる部分以外をマスキングして樹脂材料に浸漬させるようにすればよい。
このように、本発明の絶縁部材は、電源モジュールにおいて組み合わされた任意の複数の部品を被覆するように形成されていればよく、当該部品の電源モジュールにおける位置、機能等によって限定されるものではない。しかしながら、特に、絶縁膜を、電源モジュールの完成前であっても、あらかじめ所定の部品が組み合わされ、完成状態にある各サブモジュール又はサブモジュールの任意の組合せを対象として形成することは、電源モジュールの製造工程の区切りに絶縁膜を形成する工程を挿入することができ、製造工程全体を効率化することができ、より好適である。なお、完成状態の例示としては、組み合わされた、若しくは部品又はサブモジュール若しくはサブモジュールの組合せが、取引品として流通可能な状態又は製造工程において作業場所を移動可能な状態となっていること等が挙げられる。
更に、電源モジュールにおける各サブモジュール又はサブモジュールを構成する各部品の機能、電源モジュールにおける位置、更にはハウジングに組み込まれた場合における当該ハウジングとの相対位置等に基づいて、絶縁膜を形成する対象となるサブモジュール又は部品を選択することは、電源モジュール、ひいては蓄電装置の軽量化、省コスト化を図りつつ、本発明を実現することができ、より好適である。
更に、上記の説明においては、サブモジュールとして、バスバーアセンブリユニット33及び/又はセルスタック32を絶縁膜形成の対象としたが、本発明の絶縁部材は電装品サブユニット34に対して形成されるものとしてもよい。この場合は、電装品又は電装品同士を接続するハーネスが一体的に絶縁されることとなり、外部からの振動や揺動に基づく電装品の破損又はハーネスの断線等の恐れを低減することが可能となり、電装品が電源モジュールの側面にてハウジングの内壁と対する構成において特に好適である。要するに、本発明の絶縁部材は、電源モジュールを構成するサブモジュールの具体的な機能や構成によって限定されるものではない。
更に、上記の各実施の形態においては、蓄電ユニット30は、ハウジングの底面からセルスタック32、バスバーアセンブリユニット33及び電装品サブユニット34が順に上部に積層される構成としたが、本発明は電源モジュール及び各サブモジュールの具体的な構成に限定されるものではない。例えば、電装品サブユニット等の電装品がハウジングの側面と対向する構成において実現してもよいし、セルスタック32がハウジングの上下方向に単電池を配列してなる構成において実現してもよい。
更に、上記の説明においては、絶縁性被膜30aは液体状の樹脂材料を用いたディッピングの工程により形成するものとしたが、本発明の絶縁部材は、電源モジュールを構成する、組み合わされた隣接する複数の部品の少なくとも2つの部品を被覆するように形成されていればよく、その具体的な形成工程によって限定されるものではない。例えば、樹脂材料を電源モジュールの表面に塗布することにより形成するものであってもよいし、樹脂材料を電源モジュールの表面に吹き付けることにより形成するものであってもよい。したがって、本発明の本発明の被覆工程は、ディッピング工程の他、絶縁材料の塗布や吹きつけにより実施するものとしてもよい。
更に、上記の説明においては、絶縁性被膜30aは隣接する少なくとも2つの部品を被覆するように形成されるものとして説明を行ったが、本発明の絶縁部材は各部品全部を被覆するものに限定されるものではなく、隣接する少なくとも2つの部品の、隣接するその間を充填して隣接する一部の側同士を繋いで被覆することができればよい。
更に、上記の説明においては、絶縁性被膜30aは内部が密な樹脂層であるとしたが、発泡性樹脂その他の多孔質材料により形成されていてもよい。この場合、電源モジュール、蓄電装置の軽量化が可能となる。更に、本発明の絶縁部材は、無色又は任意の有色であってよいとしたが、特に、塩化ビニル又はシリコン樹脂のような無色のものを用いた場合、膜の完成後も電源モジュールの内部を外部から目視することができ、点検や向きの確認が容易となり、電源モジュール、蓄電装置の生産性を向上させることができる。
また、上記の説明においては、ハウジングは、合成樹脂製の、溶着等により密閉された容器本体10及び蓋部20から構成される、外形が直方体の容器であるとした。一方で、ハウジングは、金属その他の材料及びこれらの組合せとして実現してもよく、更に、3つ以上の部材の組合せとして実現してもよい。更に、ハウジングの外形は立方体、円筒形、または多角柱状の形状であってもよい。要するに、ハウジングは、その形状、具体的な材料または構成によって限定されるものではない。
また、上記の説明においては、セルスタックを構成する単電池としての本発明の単電池は、リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池であるとしたが、電気化学反応により充放電可能な電池であれば、ニッケル水素電池その他各種の二次電池を用いてもよい。また、一次電池であってもよい。更に、電気二重層キャパシタその他各種のキャパシタであってもよい。要するに、本発明の単電池は電極体と電解液を収納容器内に封入してなる電気を蓄積可能な素子であれば、起電力を発生させるための具体的な方式によって限定されるものではない。
要するに、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内であれば、以上説明したものを含め、上記実施の形態に種々の変更を加えたものとして実施してもよい。
以上のような本発明は、蓄電装置の安全性を向上させることが可能になるという効果を有し、例えば二次電池のような単電池を有する蓄電装置等において有用である。
1、2 蓄電装置
10 容器本体
10a、10b、10c リブ
10b1 凹部
10c1、20x、22x、32b1、320x、320y、330c、330j 開口
10y 側壁
10z 内底
11 ボルト
20 蓋部
20a、24、34 電装品サブユニット
21a、21b、320a1、320a2 電極端子
22 排気筒
30 蓄電ユニット
30a、30c、30d 絶縁性被膜
30b 絶縁性樹脂層
31 排気口
32 セルスタック
32a、321a エンドプレート
32b スタックバー
32a1、321a1、330e 取付孔
32x 嵌合穴
33 バスバーアセンブリユニット
33a、34a、34b 係合爪
33b、33c、33e 空間
34c、34d 接続プレート
34e リレー
100 材料槽
101 樹脂材料
320 セルスタック本体
320a 単電池
320b スペーサ
320a3 安全弁
330a 枠体
330b 下段面
330d 中段面
330f、330g 係合溝
330h、330i 溝
330x 溝部
331 遮熱体
331a 遮熱本体板
331b 貫通孔
331c 取付ネジ
332a、332b、332c、332d、332a〜332c バスバー
332a1、332b1、332c1 取付端子部
332d1 爪部

Claims (9)

  1. 複数の単電池を組み合せてモジュール化した組電池と、
    前記複数の単電池の端子同士を電気的に接続する第一接続部材と、を有する蓄電装置であって、
    前記端子と前記第一接続部材を被覆するとともに、前記端子が位置する前記組電池の第一表面と、前記第一表面と隣接する前記組電池の第二表面の少なくとも一部を被覆する絶縁部材を有する蓄電装置。
  2. 前記絶縁部材は、前記組電池の全体を被覆する、
    請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記組電池は、前記複数の単電池を締結する締結部材を前記第二表面に有し、
    前記絶縁部材は、前記締結部材の少なくとも一部を被覆する、
    請求項1または2に記載の蓄電装置。
  4. 前記端子と前記複数の単電池の外部材とを電気的に接続する第二接続部材を前記第一表面に有し、
    前記第二接続部材の少なくとも一部は、前記絶縁部材から露出している、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 複数の単電池を備えた蓄電装置の製造方法であって、
    前記複数の単電池を組み合せて組電池としてモジュール化する組立工程と、
    前記組立工程の後に、前記端子が位置する前記組電池の第一表面と、前記第一表面と隣接する前記組電池の第二表面の少なくとも一部を絶縁部材で被覆する被覆工程と、
    を有する蓄電装置の製造方法。
  6. 前記被覆工程は、前記絶縁部材によって前記組電池の全体を被覆する工程である、
    請求項5に記載の蓄電装置の製造方法。
  7. 前記被覆工程は、前記組電池を前記絶縁材料に浸漬する工程である、
    請求項5または6に記載の蓄電装置の製造方法。
  8. 前記組立工程は、締結部材を用いて前記複数の単電池を締結する工程であり、
    前記被覆工程は、前記絶縁部材によって前記締結部材を被覆する工程である、
    請求項5乃至7のいずれか一項に記載の蓄電装置の製造方法。
  9. 前記被覆工程の前に、前記第一表面に位置する、前記端子と前記複数の単電池の外部材とを電気的に接続する接続する第二接続部材に、前記絶縁部材を剥離する剥離部材を配置する剥離部材配置工程と、
    前記被覆工程の後に、前記剥離部材と前記剥離部材に接する前記絶縁部材とを剥離させることで、前記第二接続部材の少なくとも一部を前記絶縁部材から露出させる剥離工程と、
    を有する請求項5乃至8のいずれか一項に記載の蓄電装置の製造方法。
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