以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電装置について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
(実施の形態)
まず、蓄電装置1の構成について、説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄電装置1の外観を示す斜視図である。また、図2は、本発明の実施の形態に係る蓄電装置1を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。
なお、これらの図では、Z軸方向を上下方向として示しており、以下ではZ軸方向を上下方向として説明するが、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるため、Z軸方向は上下方向となることには限定されない。以下の図においても、同様である。
蓄電装置1は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる装置である。例えば、蓄電装置1は、電力貯蔵用途や電源用途などに使用される電池モジュールである。特に、本実施の形態では、蓄電装置1は、例えば自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、スノーモービル、農業機械、建設機械などの移動体のエンジン始動用バッテリーとして用いられることが好ましい。この場合、蓄電装置1は、例えば、メンテナンスや交換作業を容易にするなどのために、当該移動体のボンネットやトランク内などの容易に触れることができる場所に露出された状態で設置される。また、蓄電装置1は、単独(単体)で外部負荷に給電可能、または、単独(単体)で外部電源から充電可能なものである。つまり、電気自動車やプラグインハイブリッド電気自動車などの動力用電源として複数の電池モジュール(蓄電装置)を接続してケースに収容し電池パックとする構成もあるが、本実施の形態における蓄電装置1は、このような構成とは異なるものである。なお、外部負荷または外部電源に応じて、複数の蓄電装置1を電気的に連結して電池パックを構成することにしてもよい。
図1及び図2に示すように、蓄電装置1は、第一外装体11と第二外装体12とからなる外装体10を備えている。また、蓄電装置1は、外装体10内方に収容される蓄電ユニット20と保持部材30とバスバー41、42等を備えている。
外装体10は、蓄電装置1の外装体を構成する矩形状(箱状)の容器(モジュールケース)であり、一部においてのみ外部と連通可能とされ、ほぼ密閉された状態(準密閉状態)で使用される。つまり、外装体10は、蓄電ユニット20、保持部材30及びバスバー41、42の外方に配置され、この蓄電ユニット20等を所定の位置に配置し、蓄電ユニット20等を衝撃などから保護する。また、外装体10は、例えばポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)またはABS樹脂等の絶縁性の樹脂材料により構成されている。外装体10は、これにより、蓄電ユニット20等が外部の金属部材などに接触することを回避する。
ここで、外装体10は、外装体10の本体を構成する第一外装体11と、外装体10の蓋体を構成する第二外装体12とを有している。第二外装体12は、第一外装体11の開口を閉塞する扁平な矩形状のカバー部材であり、この第二外装体12には正極外部端子13と負極外部端子14とが設けられている。蓄電装置1は、この正極外部端子13と負極外部端子14とを介して、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電する。また、第一外装体11は、開口が形成された有底矩形筒状のハウジングであり、蓄電ユニット20、保持部材30及びバスバー41、42等を収容する。
第一外装体11と第二外装体12とは、同じ材質の部材で形成されていてもよいし、異なる材質の部材で形成されていてもかまわない。
なお、第一外装体11及び第二外装体12の具体的な構成については、後述する。
蓄電ユニット20は、複数の蓄電素子100(本実施の形態では、12個の蓄電素子100)と複数のバスバー200とを有しており、第二外装体12に設けられた正極外部端子13と負極外部端子14とに電気的に接続される。つまり、複数の蓄電素子100のうちのいずれかの蓄電素子100の正極端子が、バスバー200を介して、正極外部端子13と電気的に接続される。また、複数の蓄電素子100のうちのいずれかの蓄電素子100の負極端子が、バスバー200を介して、負極外部端子14と電気的に接続される。
また、蓄電ユニット20は、複数の蓄電素子100が縦置きになった状態でX軸方向に並べられて、第一外装体11内に配置される。そして、蓄電ユニット20は、上方から第二外装体12が被せられて、外装体10の内方に収容される。なお、蓄電ユニット20の詳細な構成の説明については、後述する。
保持部材30は、バスバー41、42や制御用等の他の配線部材、温度センサ等を保持する部材である。また、保持部材30は、バスバー41、42と他の部材との絶縁、及び、バスバー41、42の位置規制を行うことができる部材である。特に、保持部材30は、バスバー41、42を、蓄電ユニット20内のバスバー200に対して位置決めする。
具体的には、バスバー41、42は、まず第二外装体の内面側に組み付けられる。次に保持部材30は、蓄電ユニット20の上方(Z軸方向プラス側)に載置され、蓄電ユニット20に対して位置決めされる。その後、保持部材30上に、第二外装体12が配置される。このとき、バスバー41、42は、保持部材30上で位置決めされ、蓄電ユニット20内のバスバー200に対して位置決めされる。
なお、保持部材30は、例えばPC、PP、PE、PPS、PBTまたはABS樹脂等の絶縁性の樹脂材料により形成されているが、絶縁性を有する部材であればどのような材質で形成されていてもかまわない。
バスバー41、42は、蓄電ユニット20内のバスバー200と、第二外装体12に設けられた正極外部端子13及び負極外部端子14とを電気的に接続する。つまり、バスバー41は、蓄電ユニット20内の一端に配置されたバスバー200と正極外部端子13とを電気的に接続する導電性の部材であり、バスバー42は、蓄電ユニット20内の他端に配置されたバスバー200と負極外部端子14とを電気的に接続する導電性の部材である。
なお、バスバー41、42は、導電性の部材として、例えば銅で形成されているが、バスバー41、42の材質は特に限定されない。また、バスバー41、42は、同じ材質の部材で形成されていてもよいし、異なる材質の部材で形成されていてもかまわない。
次に、蓄電ユニット20の構成について、詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る蓄電ユニット20を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。
同図に示すように、蓄電ユニット20は、複数の蓄電素子100と、複数のバスバー200と、複数のスペーサ300(複数の第一スペーサ310、一対の第二スペーサ320及び一対の第三スペーサ330)と、一対の挟持部材400と、複数の拘束部材500と、バスバーフレーム600と、遮熱プレート700とを備えている。
蓄電素子100は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池(単電池)であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池(非水電解質蓄電素子)である。なお、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池などの水系電解質電池であってもよい。蓄電素子100は、扁平な矩形状を有しており、第一スペーサ310に隣接して配置されている。つまり、複数の蓄電素子100のそれぞれが、複数の第一スペーサ310のそれぞれと交互に配置され、X軸方向に並べられている。本実施の形態では、12個の蓄電素子100が11個の第一スペーサ310と交互に隣接して配置されている。なお、蓄電素子100は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。
また、同図に示すように、蓄電素子100は、容器110、正極端子120及び負極端子130を備えている。なお、容器110内方には、電極体(発電要素)及び集電体(正極集電体及び負極集電体)等が配置され、また、電解液(非水電解質)などの液体が封入されているが、詳細な説明は省略する。
容器110は、金属からなる矩形筒状で底を備える筐体本体と、当該筐体本体の開口を閉塞する金属製の蓋部とで構成されている。また、容器110は、電極体等を内部に収容後、蓋部と筐体本体とが溶接等されることにより、内部を密封することができるものとなっている。このように、容器110は、同図のZ軸方向プラス側に蓋部、X軸方向両側の側面に長側面、Y軸方向両側の側面に短側面、Z軸方向マイナス側に底面を有する直方体形状の容器である。なお、容器110の材質は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金など溶接可能な金属であるのが好ましい。
正極端子120は、正極集電体を介して、電極体の正極に電気的に接続された電極端子であり、負極端子130は、負極集電体を介して、電極体の負極に電気的に接続された電極端子であり、いずれも容器110の蓋部に取り付けられている。つまり、正極端子120及び負極端子130は、電極体に蓄えられている電気を蓄電素子100の外部空間に導出し、また、電極体に電気を蓄えるために蓄電素子100の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。本実施の形態では、蓄電素子100は、正極端子120及び負極端子130を上方に向けた状態で配置されている。
バスバー200は、蓄電ユニット20内の複数の蓄電素子100のそれぞれと電気的に接続されるバスバーである。つまり、バスバー200は、複数の蓄電素子100が有するそれぞれの電極端子と電気的に接続される導電性の部材であり、当該複数の蓄電素子100が有するいずれかの電極端子同士を電気的に接続する。具体的には、バスバー200は、複数の蓄電素子100が有するそれぞれの電極端子の表面上に配置され、当該電極端子に接続(接合)される。
本実施の形態では、5枚のバスバー200が配置されており、12個の蓄電素子100は、当該5枚のバスバー200によって、並列に接続された3つずつの蓄電素子100の組が、4組直列に接続された構成となっている。また、端部に配置されるバスバー200は、上述のバスバー41、42と接続され、これによって、正極外部端子13及び負極外部端子14と電気的に接続される。
なお、バスバー200は、導電性の部材として、例えばアルミニウムで形成されているが、バスバー200の材質は特に限定されない。また、バスバー200は、全てが同じ材質の部材で形成されていてもよいし、いずれかのバスバーが異なる材質の部材で形成されていてもかまわない。
スペーサ300は、複数の第一スペーサ310と、一対の第二スペーサ320と、一対の第三スペーサ330とを有しており、例えばPC、PP、PE、PPS、PBTまたはABS樹脂等の絶縁性の樹脂により形成されている。なお、第一スペーサ310、第二スペーサ320及び第三スペーサ330は、絶縁性を有する部材であればどのような材質で形成されていてもよく、また、全てが同じ材質の部材で形成されていてもよいし、いずれかのスペーサが異なる材質の部材で形成されていてもかまわない。
第一スペーサ310は、蓄電素子100の側方(X軸方向プラス側またはマイナス側)に配置される、当該蓄電素子100と他の部材とを絶縁する板状部材である。つまり、第一スペーサ310は、隣り合う2つの蓄電素子100の間に配置され、当該2つの蓄電素子100間を絶縁する。本実施の形態では、12個の蓄電素子100のそれぞれの蓄電素子100の間に、11枚の第一スペーサ310が配置されている。
また、第一スペーサ310は、蓄電素子100の正面側または背面側の略半分(X軸方向に2つに分けた場合の略半分)を覆うように、形成されている。つまり、第一スペーサ310の正面側または背面側の両面(X軸方向の両面)には凹部が形成されており、当該凹部に上記の蓄電素子100の略半分が挿入される。このような構成により、蓄電素子100の側方の第一スペーサ310が、蓄電素子100のほとんどの部分を覆うこととなるので、第一スペーサ310によって、蓄電素子100と他の導電性部材との間の絶縁性を向上させることができている。
第二スペーサ320は、後述する挟持部材400と外装体10との間に配置され、挟持部材400と外装体10との間を絶縁する板状部材である。また、第二スペーサ320は、外装体10に外部から衝撃が加えられた場合等に、蓄電ユニット20を保護する緩衝部材としての機能も有する。つまり、一対の第二スペーサ320が一対の挟持部材400を両側から挟み込むようにして当該一対の挟持部材400と外装体10との間に配置されており、蓄電ユニット20内の蓄電素子100等を絶縁し、かつ、外部からの衝撃から保護する。
第三スペーサ330は、複数の蓄電素子100におけるX軸方向の最外側に配置される、複数の蓄電素子100と他の部材とを絶縁する板状部材である。具体的には、複数の蓄電素子100のうち、最も外方に位置する一対の蓄電素子100の外側面は、第一スペーサ310には覆われていないために、この一対の第三スペーサ330によって、当該蓄電素子100の外側面を覆っている。これにより、一対の第三スペーサ330が、複数の蓄電素子100と、挟持部材400との間に配置されることになり、複数の蓄電素子100と、挟持部材400とを絶縁する。
挟持部材400及び拘束部材500は、蓄電素子100の電極体の積層方向において、蓄電素子100を外方から圧迫する部材である。つまり、挟持部材400及び拘束部材500は、複数の蓄電素子100を当該積層方向の両側から挟み込むことで、複数の蓄電素子100に含まれるそれぞれの蓄電素子100を両側から圧迫する。なお、蓄電素子100の電極体の積層方向とは、電極体の正極、負極及びセパレータが積層される方向であり、複数の蓄電素子100の並び方向(X軸方向)と同じ方向である。つまり、複数の蓄電素子100は、当該積層方向に配列されている。
具体的には、挟持部材400は、複数の蓄電素子100のX軸方向両側に配置された平板状部材(エンドプレート)であり、複数の蓄電素子100、複数の第一スペーサ310及び第三スペーサ330を、当該複数の蓄電素子100、複数の第一スペーサ310及び第三スペーサ330の並び方向(X軸方向)の両側から挟み込んで保持する。なお、挟持部材400は、強度の観点等から、例えば鋼やステンレス等の金属製(導電性)の部材で形成されているが、これに限定されず、例えば強度の高い絶縁性の部材で形成されていてもよい。
拘束部材500は、両端が挟持部材400に取り付けられて、複数の蓄電素子100を拘束する長尺状かつ平板状の部材(拘束バー)である。つまり、拘束部材500は、当該複数の蓄電素子100、複数の第一スペーサ310及び一対の第三スペーサ330を跨ぐように配置され、当該複数の蓄電素子100、複数の第一スペーサ310及び第三スペーサ330に対してこれらの並び方向(X軸方向)における拘束力を付与する。
本実施の形態では、複数の蓄電素子100の両側方(Y軸方向両側)に2つの拘束部材500が配置されており、当該2つの拘束部材500で当該複数の蓄電素子100を当該両側方から挟み込んで拘束する。なお、拘束部材500は、挟持部材400と同様に、例えば鋼やステンレス等の金属製の部材で形成されているのが好ましいが、金属以外の部材で形成されていてもかまわない。
バスバーフレーム600は、バスバー200と他の部材との絶縁、及び、バスバー200の位置規制を行うことができる部材である。特に、バスバーフレーム600は、バスバー200を、蓄電ユニット20内の複数の蓄電素子100に対して位置決めする。
具体的には、バスバーフレーム600は、複数の蓄電素子100の上方(Z軸方向プラス側)に載置され、複数の蓄電素子100に対して位置決めされる。また、バスバーフレーム600上には、バスバー200が載置されて位置決めされる。これにより、バスバー200は、複数の蓄電素子100に対して位置決めされ、そして、当該複数の蓄電素子100が有するそれぞれの電極端子に接合される。なお、バスバーフレーム600は、例えばPC、PP、PE、PPS、PBTまたはABS樹脂等の絶縁性の樹脂材料により形成されているが、絶縁性を有する部材であればどのような材質で形成されていてもかまわない。
遮熱プレート700は、蓄電素子100の安全弁の排気の流路の内方に配置される断熱性を有する板状の部材である。具体的には、遮熱プレート700は、蓄電素子100の安全弁の上方に位置するように、バスバーフレーム600の上方に配置される。つまり、遮熱プレート700は、異常時等に蓄電素子100の安全弁からガスが排出された場合に、蓄電ユニット20の上方に配置される回路基板等の電気機器を当該ガスの熱から保護する。なお、遮熱プレート700は、本実施の形態では、熱伝導性の低いステンレスなどの金属材料で形成されているが、これに限定されず、耐熱性が高く熱伝導性の低い材料であればよく、例えばガラス繊維で強化されたPPSやPBT等の樹脂、あるいはセラミック等で形成されていてもかまわない。
以上のように構成された蓄電装置1において、第一外装体11及び第二外装体12の構成について、図4及び図6等に基づいて詳細に説明する。なお、詳細については後述するが、第一外装体11には、第一突起114と、第三突起115とが備えられており、第二外装体12には、第二突起127と、第四突起128とが備えられている。そして、第一外装体11に対して第二外装体12が装着された際には、第一突起114と第二突起127とが係合し、第三突起115と第四突起128とが当接した状態となる。
まず、第一外装体11について説明する。
図4は、実施の形態に係る第一外装体11の概略構成を示す上面図である。
図4に示すように、第一外装体11は、平面視矩形状の底板111と、底板111の全周に亘って当該底板111の周縁から立設し、上方に向かって開放した第一開口112をなす第一周縁部113とを備えている。つまり、第一周縁部113は、第一外装体11の外周壁である。
第一周縁部113の上部付近の外側面には、外方に向けて突出する第一突起114及び第三突起115が水平方向に互いに交互に隙間なく並んで配置されている。具体的には、第一突起114及び第三突起115は、第一周縁部113の外側面の同一高さ位置に配置されている。第一突起114は、第一周縁部113の一対の長側面のそれぞれに対して2つずつ所定の間隔をあけて設けられている。第三突起115は、第一周縁部113の外側面であって、第一突起114が設けられていない領域に連続して設けられている。
次に、第二外装体12について説明する。
図1及び図2に示すように、第二外装体12は、第一外装体11の開口を閉塞する蓋体である。第二外装体12には、上面視略T字状に上方に突出した中空の収容突部80が形成されており、この収容突部80の内部空間に、回路基板(図示省略)やリレー(図示省略)などの電気機器と、これらに接続される配線(図示省略)とが収容されている。
ここで、回路基板には、例えば、蓄電素子100の充電状態や放電状態、電圧値、電流値、温度などの各種情報を取得し、監視し、制御したり、リレーのオン、オフを制御したり、他の機器と通信を行ったりするための制御回路が設けられている。
また、第二外装体12の内面側において、正極外部端子13とバスバー41とが接続され、負極外部端子14とバスバー42とが接続されている。バスバー41、42を介して、蓄電ユニット20は正極外部端子13、負極外部端子14に電気的に接続されている。
収容突部80の上面には、正極外部端子13に接続されるバスバー41と蓄電ユニット20のバスバー200との接続部分を露出させるための第一露出口81と、負極外部端子14に接続されるバスバー42と蓄電ユニット20のバスバー200との接続部分を露出させるための第二露出口82とが設けられている。第一露出口81及び第二露出口82は、上記接続部分の接続後に閉塞部材83、84によって閉塞されている。閉塞部材83、84は接着剤によって収容突部80と接合され、組み立て後においては、第一露出口81及び第二露出口82は密閉されている。
図5は、実施の形態に係る第一露出口81と、閉塞部材83との組み立て状態を示す断面図である。具体的には、図5は、図1におけるV−V線を含む切断面を見た断面図である。なお、第二露出口82と閉塞部材84との組み立て状態も、第一露出口81と閉塞部材83との係合状態と概ね同様であるので、その説明は省略する。
図5に示すように、収容突部80には、第一露出口81をなす周壁85が設けられている。周壁85の内周面においては、複数の係合爪811が周方向に所定の間隔をあけて形成されている。係合爪811は、第一露出口81の内方に向けて突出しており、その上面が下方に向かうにつれて内方に傾く傾斜面となっている。また、係合爪811の下面は水平面である。また、収容突部80には、周壁85の外方に、第一露出口81の周縁に沿う外周溝812が形成されている。
閉塞部材83は、第一露出口81を閉塞する形状に形成された板部831と、板部831の全周に亘って当該板部831の周縁から垂下した壁部832と、板部831における壁部832よりも内方であって、係合爪811に対応する位置から下方に延在する突片833とを備える。
突片833には、係合爪811が係合する係合孔834が形成されている。係合孔834に係合爪811が係合した状態では、閉塞部材83が上方に浮き上がろうとした際に係合孔834の下面に対して係合爪811の下面が重なって当接する。これにより、閉塞部材83の上方への移動(浮き)が規制されている。
一方、壁部832の下面8321は、外周溝812の底面8121に当接している。この状態では周壁85の上端面851が、板部831の底面8311から離間して隙間86を形成している。この隙間86は、接着領域であり、周壁85の上端面851を板部831の底面8311に接着するための接着剤87が配置されている。
例えば、閉塞部材83を第一露出口81に取り付ける際には、先に、閉塞部材83の壁部832と突片833との間に接着剤87を塗布しておく。その後、閉塞部材83を第一露出口81に対して押し込める。このとき、突片833の下端部が係合爪811の上面をスライドして、突片833全体が内方に向けて曲げられながら、係合爪811を乗り越え、最終的に係合孔834に対して係合爪811が係合する。一方、周壁85の上端面851と、板部831の底面8311との間には接着剤87が塗布されているので、周壁85と板部831とを強固に接着することができる。
図6は、実施の形態に係る第二外装体12の概略構成を示す下面図である。
図6に示すように、第二外装体12は、平面視矩形状の天板121と、天板121の全周に亘って当該天板121の周縁から垂下し、下方に向かって開放した第二開口122をなす第二周縁部123とを備えている。つまり、第二周縁部123は、第二外装体12の外周壁である。また、天板121における第二周縁部123の内方には、天板121の全周に亘って形成された内周壁124が形成されている。第二周縁部123と内周壁124とは二重の壁体である。第二周縁部123と内周壁124との間の平面視環状の領域には、第一外装体11の第一周縁部113の上端部が収容され、当該上端部が接着される。このため、この第二周縁部123と内周壁124との間の平面視環状の領域を接着領域125とする。接着領域125は、第一外装体11と第二外装体12とを接着する際に、接着剤50(図7及び図8参照)が配置される領域である。つまり、内周壁124における接着領域125側の側面と、第二周縁部123における接着領域125側の側面とは、互いに対向している。
内周壁124における接着領域125側の側面には、第一外装体11の上端部を接着位置に案内する複数の案内部126が、周方向に所定の間隔をあけて配置されている。
第二周縁部123における接着領域125側の側面には、複数の第二突起127と、複数の第四突起128とが設けられている。複数の第二突起127のそれぞれは、第二外装体12が第一外装体11に取り付けられた際に、複数の第一突起114のそれぞれに対応するように、配置されている。複数の第四突起128は、第二外装体12が第一外装体11に取り付けられた際に、第一外装体11の第三突起115に対応するように、周方向に所定の間隔をあけて配置されている。
次に、第二外装体12が第一外装体11に取り付けられた際の第一突起114と第二突起127との係合状態について説明する。
図7は、実施の形態に係る第一突起114と第二突起127との係合状態を示す断面図である。具体的には、図7は、図6におけるVII−VII線の位置に対応する断面図である。
図7に示すように、第一周縁部113の上部は、第二外装体12の接着領域125内に収容されている。そして、第一突起114の上面1141は、下方に向かうにつれて外方に傾斜する傾斜面となっている。第一突起114の上面1141と、第一周縁部113の上端面1131とは連続している。また、第一突起114の下面1142は、外方側が僅かに上方に傾いた概ね水平な面に形成されている。
第二周縁部123は、第一突起114よりも下方に延びる延長部としてのスカート部129を備えている。このスカート部129における接着領域125側の側面(内側面)には、第一突起114の下面1142に対向するように、第二突起127が形成されている。第二突起127の上面1271は、水平面であり、第一突起114の下面1142と対向している。第二突起127の下面1272は、下方に向かうにつれて外方に傾斜する傾斜面である。
このように、第二突起127の下面1272が、下方に向かうにつれて外方に傾斜する傾斜面であるので、第二外装体12を第一外装体11に取り付ける際には、第二外装体12の第二突起127の下面1272が第一突起114上をスライドする。これにより、第二外装体12の第二周縁部123が外方へと広がる。この広がりによって第二突起127が第一突起114を乗り越えるので、第一突起114の下方にスムーズに第二突起127を配置することができる。
さらに、上述したように第一突起114の上面1141が、下方に向かうにつれて外方に傾斜する傾斜面であるので、第二外装体12を第一外装体11に取り付ける際には、第二突起の下面1272は、第一突起114の上面1141上をスライドする。このように第一突起114と第二突起127とが面接触でスライドすることにより、より容易に第一突起114の下方に第二突起127を配置することができる。
なお、第一突起114の上面1141が傾斜面でなくとも、少なくとも第二突起127の下面1272が傾斜面であればよい。また、第二突起127の下面が水平面で、第一突起114の上面1141が傾斜面であってもよい。
次に、第二外装体12が第一外装体11に取り付けられ際の第三突起115と第四突起128との当接状態について説明する。
図8は、実施の形態に係る第三突起115と第四突起128との当接状態を示す断面図である。具体的には、図8は、図6におけるVIII−VIII線の位置に対応する断面図である。
図8に示すように、第一周縁部113の上部は、第二外装体12の接着領域125内に収容されている。そして、第三突起115は、第一周縁部113の上端面1131から下方に所定の間隔をあけて配置されている。第三突起115の上面1151及び下面1152は、水平面である。第三突起115の下面1152は、第一突起114の下面1142と面一である。
第二周縁部123のスカート部129は、第三突起115の下方に延びている。また、第二周縁部123における接着領域125側の側面(内側面)には、第三突起115の上面1151に当接する第四突起128が形成されている。第四突起128は天板121から連続して下方に延在している。そして、第四突起128の下面1282は、水平面であり、第三突起115の上面1151に当接して重なっている。このように、第四突起128が第三突起115に当接しているので、第二外装体12の下方への移動が規制されることになる。
そして、第四突起128に第三突起115が当接した状態においては、第二外装体12の天板121の下面1211と、第一周縁部113の上端面1131との間には、接着剤50を収容する隙間51が形成されている。この隙間51は、接着領域125の全周に亘って設けられている(図7及び図8参照)。このような隙間51が形成されていると、接着剤50を接着領域125の全周にわたって保持することができる。また、第一周縁部113の上端面1131から接着剤50が垂れたとしても、第一突起114と第三突起115とがそれ以上の垂れを遮ることになる。さらに、第二周縁部123のスカート部129が第一突起114及び第三突起115よりも下方に位置しているために、第一突起114及び第三突起115に付着した接着剤50をスカート部129で隠すことができる。なお、接着剤50は、第一周縁部113の内側面から垂れることもあるが、第一周縁部113の内側面は、もともと外部に露出しないために、蓄電装置1の外観性を阻害することはない。
また、図8に示すように、案内部126における接着領域125側の側面には、下方に向かうにつれて内方に傾斜する傾斜面1261が形成されている。第二外装体12を第一外装体11に取り付ける際には、第一周縁部113の上部が傾斜面1261上をスライドして、接着領域125内に案内される。つまり、傾斜面1261は、第一周縁部113の上部を接着位置まで案内する案内面である。
次に、蓄電装置1の製造方法について説明する。
図9は、実施の形態に係る蓄電装置1の製造方法を示すフローチャートである。
図9に示すように、収容工程では、作業者は、第一外装体11の第一開口112に対して蓄電ユニット20、保持部材30及びバスバー41、42等を収容する(S101)。これにより、第一外装体11内に蓄電素子100が収容される。また、作業者は、第二外装体12の内面側に対して、バスバー41、42、回路基板やリレーなどの電気機器と、これらと蓄電ユニット20内の蓄電素子100とを接続するための配線(図示省略)とを収容する。
次いで、塗布工程では、作業者は、第二外装体12の接着領域125及び閉塞部材83の壁部832と突片833との間に対して接着剤を塗布する(S102)。
そして、接着工程では、作業者は、蓄電素子100が収容された第一外装体11に対して、第二外装体12を取り付けて、第一外装体11の第一周縁部113の上端面1131と、第二外装体12とを接着剤50によって接着する(S103)。取り付け時においては、第一外装体11の第一周縁部113が、案内部126の傾斜面1261上をスライドして、接着位置に案内されるので、第一周縁部113の上端面1131が接着剤50に触れることになる。
その後、第一露出口81及び第二露出口82にてバスバー41、42とバスバー200とを接合した後、第二外装体12に対して、第一露出口81及び第二露出口82を閉塞するように、閉塞部材83、84を取り付け接着することで、蓄電装置1の組み立てが完了する。
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電装置1によれば、第一周縁部113における第二周縁部123と対向する外側面と、第二周縁部123における第一周縁部113に対向する内側面との少なくとも一方には、他方に向けて突出する突起(第一突起114、第二突起127、第三突起115)が形成されているので、接着剤50が第一周縁部113の上端面から溢れたとしても、突起から下方に垂れることを抑制することができる。
また、第二周縁部123が第一周縁部113よりも外方に配置されているので、突起より上の接着剤50を覆い隠すことができ、蓄電装置1自体の外観性を高めることができる。
また、第一外装体11の第一周縁部113の外側面には、第一突起114が形成されているので、接着剤50が第一周縁部113の上端面1131から溢れたとしても、第一突起114から下方に垂れることを抑制することができる。また、スカート部129が第一突起114よりも下方に伸びており、さらにスカート部129には第一突起114の下面に対向する第二突起127が形成されているので、第一突起114に付着した接着剤50をスカート部129で隠すことができる。したがって、蓄電装置1の外観からは接着剤50が露出しにくくなり、蓄電装置1自体の外観性を高めることができる。
ここで、第二外装体12においては、内部に配線、回路基板、バスバー41、42などが搭載されているが、水が侵入してしまうと、これらが腐食や絶縁不良等の不具合を生じるおそれがある。しかしながら、第一突起114の下面1142に対向する第二突起127が設けられていると、第二外装体12が第一外装体11から浮こうとしても、第二突起127が第一突起114に当接し、浮きが抑制される。このため、接着後においては高い防水性を確保することができる。これにより、第二外装体12内の配線、基板、バスバー41、42などにおける水を起因とした不具合の発生を抑制することができる。
また、第一外装体11の第一周縁部113の外側面には、第三突起115が形成されているので、接着剤50が第一周縁部113の上端面1131から溢れたとしても、第三突起115から下方に垂れることを抑制することができる。また、第二外装体12においては、第三突起115の上面1151に当接する第四突起128よりもスカート部129が下方に伸びているので、第三突起115がスカート部129により覆われる。これにより、第三突起115に付着した接着剤50をスカート部129で隠すことができる。したがって、蓄電装置1の外観からは接着剤50が露出しにくくなり、蓄電装置1自体の外観性を高めることができる。
また、第四突起128が、第三突起115の上面1151に当接することにより第二外装体12の下方への移動を規制するので、第一外装体11に対する第二外装体12の位置を合わせることができ、スムーズに組み立てを行うことができる。
また、第四突起128によって下方への移動を規制された第二外装体12と、第一周縁部113の上端面1131との間には、接着剤50を収容する隙間51が積極的に形成されているので、この隙間51内で接着剤50を保持することができる。ここで、接着剤を塗布せずに第二外装体を第一外装体にかぶせた際に隙間が形成されない形態では、接着剤を塗布したとしても第二外装体と第一周縁部の上端面との間に残存する接着剤は僅かなものになる。このように、積極的に隙間51が形成されていると、当該隙間51によってより多くの接着剤50が保持されるので、第一外装体11と第二外装体12との接着強度を安定させることができる。
また、第一突起114と第三突起115とが水平方向に並んで配置されているので、第一突起114と第三突起115とによって接着剤50の垂れを確実に抑制することができる。また、第一突起114と第三突起115とが水平方向に並んでいるので、第一外装体11が上下方向に大型化することを抑制できる。
また、第二外装体12の第二突起127の下面1272が、下方に向かうにつれて外方に傾斜する傾斜面であるので、第二外装体12を第一外装体11に取り付ける際には、第二外装体12の第二突起127の傾斜面が第一突起114上をスライドする。これにより、第二外装体12の第二周縁部123が外方へと広がる。この広がりによって第二突起127が第一突起114を乗り越えるので、第一突起114の下方にスムーズに第二突起127を配置することができる。
また、第一突起114の上面1141が、下方に向かうにつれて外方に傾斜する傾斜面であるので、第二外装体12を第一外装体11に取り付ける際には、第二外装体12の第二突起127は、第一突起114に設けられた傾斜面上をスライドする。これにより容易に第一突起114の下方に第二突起127を配置することができる。
また、案内部126が第一外装体11の第一周縁部113を接着位置に案内するので、第二外装体12を第一外装体11に取り付ける際に、第一外装体11の第一周縁部113をスムーズに接着位置まで案内することができる。
ここで、非水電解質蓄電素子は、水系電解質蓄電素子と比べて、蓄電装置に内蔵される内部部材が多くなるのが一般的である。つまり、上述したように、非水電解質蓄電素子を用いた場合、浸水の影響を受ける部材も多くなるが、蓄電装置1が防水性を高める構成を有しているために、上記の作用効果を好適に奏することができる。
そして、第一外装体11と、第二外装体12とを接着剤50にて接合することは、接着時に内部に熱影響を及ぼすことがないために好ましい。
以上、本発明の実施の形態に係る蓄電装置について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
なお、以降では、変形例について具体的に説明するが、上記実施の形態と同一の部分においては同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
例えば、上記実施の形態では、第一外装体11に対して第一突起114と第三突起115とが水平方向に交互に並んでいる場合を例示して説明した。しかし、第一突起114または第三突起115のみが、第一外装体11の全周に対して連続して設けられていてもよい。
[変形例1]
図10は、変形例1に係る第一外装体11Aの概略構成を示す上面図である。具体的には、図10は、図4に対応する図である。
図10に示すように、第一外装体11Aの第一周縁部113の外側面には、第一突起114または第三突起115が、全周に亘って連続して形成されている。このように、第一突起114または第三突起115が第一周縁部113の全周に亘って設けられているので、1つの突起(第一突起114または第三突起115)であっても、接着剤50の垂れを確実に抑制することができる。
例えば、第一突起114が第一周縁部113の全周に亘って設けられて、第三突起115が設けられていない場合には、第二突起127が、第一突起114の全体或いは部分的に対向するように設けられていればよい。第二突起127が存在する箇所においては、第一突起114及び第二突起127は、図7に示す形態である。
また、第三突起115が第一周縁部113の全周に亘って設けられて、第一突起114が設けられていない場合には、第四突起128が、第三突起115の全体或いは部分的に対向するように設けられていればよい。第四突起128が存在する箇所においては、第三突起115及び第四突起128は、図8に示す形態である。
[変形例2]
図11は変形例2に係る第三突起115と第二突起127との係合状態を示す断面図である。
図11に示すように、第三突起115に対向する位置に第二突起127を設けてもよい。具体的には、第二突起127の上面1271は、第三突起115の下面1152に重なって当接している。第二突起127は、第三突起115の全体に対して当接しても、部分的に当接していてもよい。さらに、第一外装体11Aの全周に亘って第三突起115が形成されている場合には、第二突起127と第四突起128とが、異なる位置で第三突起115に当接するように設けられていてもよい。また、第二周縁部123のスカート部129が第三突起115よりも下方に位置しているために、第三突起115に付着した接着剤50をスカート部129で隠すことができる。
[変形例3]
図12は、変形例3に係る第三突起115の概略構成を示す断面図である。
図12に示すように、第一外装体11Aには、全周に亘って第三突起115が形成されているが、第二外装体12Bには、突起(第二突起127及び第四突起128)が設けられていない形態であってもよい。この場合においても、第三突起115の上面1151で、接着剤50の垂れを抑制することができる。また、第三突起115は、第二外装体12Bの第二周縁部123の内側面に当接していることが好ましい。これにより、第二周縁部123が、第三突起115から接着剤50があふれることを抑制することができる。また、第二周縁部123のスカート部129が第三突起115よりも下方に位置しているために、第三突起115に付着した接着剤50をスカート部129で隠すことができる。
なお、第三突起115に代わって、第一突起114が第一外装体11Aの全周に亘って形成されていてもよい。
[変形例4]
図13は、変形例4に係る第二突起127の概略構成を示す断面図である。
図13に示すように、第二外装体12Aには、全周に亘って第二突起127が形成されているが、第一外装体11Bには、突起(第一突起114及び第三突起115)が設けられていない形態であってもよい。また、第二突起127は、第一外装体11Bの第一周縁部113の外側面に当接している。この場合においても、第二突起127の上面1271で、接着剤50の垂れを抑制することができる。
なお、上記実施の形態及び変形例が備える各構成要素を任意に組み合わせてもよい。