JP2018025650A - 回折光学素子およびそれを有する光学系、撮像装置 - Google Patents

回折光学素子およびそれを有する光学系、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 遠赤外域において回折効率を向上することのできる回折光学素子を提供することである。
【解決手段】 光学素子10は、第1の回折格子3と、第2の回折格子4を有する。第1の回折格子3の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)とし、第2の回折格子4の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)としたとき、n(λ)とn(λ)は所定の条件式を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置等の光学系に用いられる回折光学素子に関する。
暗視カメラやサーモグラフィなど、遠赤外線を受光して画像を形成する撮像装置が知られている。赤外線用のレンズに用いる材料として、ZnSe、ZnS、カルコゲナイドガラス等がある。これらの材料は屈折率の分散が大きいために色収差を補正する必要がある。
特許文献1には、ZnSe、ZnS、カルコゲナイドガラスのいずれかから成るレンズの光学面に回折格子を形成した回折光学素子が記載されている。また、回折格子を保護するためにポリエチレンから成る被覆層で回折格子の凹凸を埋めることが記載されている。
特開2015−132710号公報
遠赤外線用の撮像装置は、8〜14μmの波長帯域(以下、遠赤外域と称する)の光を使用する。このため、回折光学素子において特定の回折次数に対する回折効率が遠赤外域の一部で低くなっていると、撮像に不要な回折次数の回折光を生じ得る。これはフレアを生じる要因となるため好ましくない。
しかしながら、特許文献1に記載された回折光学素子では、遠赤外域の一部の波長においては高い回折効率が得られるものの、遠赤外域の他の波長においても高い回折効率を得ることは困難であった。
本発明の目的は遠赤外域において回折効率を向上することのできる回折光学素子を提供することである。
本発明の光学素子は、第1の回折格子と、第2の回折格子と、を有し、前記第1の回折格子の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)とし、前記第2の回折格子の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)としたとき、
Figure 2018025650
なる条件式を満足することを特徴とする。
本発明によれば、遠赤外域において回折効率を向上することのできる回折光学素子を実現することができる。
回折光学素子の概略図である。 回折光学素子の回折格子部の拡大図である。 ZnSの屈折率の波長依存性を示す図である。 式(14)の値の波長依存性を模式的に表わした図である。 実施例1の回折光学素子における1次回折光の回折効率を示す図である。 比較例の回折光学素子における1次回折光の回折効率を示す図である。 実施例2の回折光学素子における1次回折光の回折効率を示す図である。 実施例3の回折光学素子における1次回折光の回折効率を示す図である。 実施例4の回折光学素子における1次回折光の回折効率を示す図である。 実施例5の光学系の概略図である。 実施例6の撮像装置の概略図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[実施例1]
図1(a)、(b)の各図は、本実施例の回折光学素子(以下、DOEと称する)10を示す概略図である。また、図1(a)において、点線で示した同心円は、後述する回折格子部2の格子形状を模式的に表したものである。
図1(b)は、DOE10の断面図である。DOE10は、基板1と回折格子部2を有する。ここで、図1(b)に示したOは、DOE10の中心軸を表している。本実施例のDOE10を撮像装置等の光学系に用いる場合、DOE10は中心軸Oと光学系の光軸が一致するように配置される。
回折格子部2の拡大図を図2に示す。なお、図2は回折格子部2を模式的に示したものであり、実際の寸法とは異なる。回折格子部2は、第1の回折格子3と、第2の回折格子4を積層して構成されている。
図2に示すように、本実施例の第1の回折格子3と第2の回折格子4は密着して積層されている。また、第1の回折格子3と第2の回折格子4は鋸刃状の回折格子(ブレーズ構造)となっている。第1の回折格子3と第2の回折格子4をブレーズ型の回折格子とすることで、特定の回折次数の回折効率を向上することができる。
このとき、DOE10において、第1の回折格子3の谷部を結んだ包絡線と第1の回折格子3の山部を結んだ包絡線の距離が回折格子部2の格子厚さdとなる。
なお、図2には第1の回折格子3と第2の回折格子4が密着して積層されている例を示したが、第1の回折格子3と第2の回折格子4を密着させずに空気間隔を設けて積層しても良い。
図1(a)において点線で示した複数の円は、第1の回折格子3および第2の回折格子4の格子形状を表したものである。図1(a)に示すように、回折格子部2は中心軸Oを中心とした同心円状の回折格子となっている。
図1(a)に示すように、回折格子の格子ピッチを中心軸Oから離れるにつれて徐々に変化させることで、回折格子部2にレンズ作用(光の収斂作用や発散作用)を具備させることができる。
第1の回折格子3の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)、第2の回折格子4の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)としたとき、本実施例のDOE10は遠赤外域における回折効率を向上するために以下の条件式(1)を満たす構成となっている。
Figure 2018025650
ここで、式(1)を満たすことで遠赤外域における回折効率を向上することができる理由について説明する。
DOE10において、第m次の回折光の回折効率が最大となる条件は、次の式(2)で与えられる。
(n(λ)−n(λ))×d=mλ (2)
式(2)の左辺は回折格子部2によって生じる光路長差の最大値を表している。式(2)におけるmは回折次数であり、任意の整数値をとる。すなわち、回折格子部2によって生じる光路長差が波長の整数倍である時に回折効率が最大となる。なお、回折効率は次の式(3)で計算することができる。
η(λ)=sinc[π{m−(n(λ)−n(λ))×d/λ}] (3)
式(3)において、sinc(x)は、{sin(x)/x}で表される関数である。
このため、遠赤外域の各波長での光路長差が波長の整数倍となっていれば遠赤外域において回折効率を向上することができる。そこで、遠赤外域の代表波長をλ=8μm、10μm、12μmとして、以下の式(4)〜(6)について考える。
(n(8)−n(8))×d=Φ(λ)λ (4)
(n(10)−n(10))×d=Φ(λ10)λ10 (5)
(n(12)−n(12))×d=Φ(λ12)λ12 (6)
式(4)〜(6)において、λの添え字は波長を表している。式(4)〜(6)の右辺のΦ(λ)は、各波長における光路長差と波長の比である。なお、通常dは任意の回折次数の回折効率を高めるために、Φ(λ)とΦ(λ10)とΦ(λ12)が任意の整数値または該整数値に近い値となるように定められる。
式(4)と式(6)の差をとることで、以下の関係式(7)を得ることができる。
Figure 2018025650
次に、式(5)を式(7)で除すことで、dを消去した関係式(8)を得ることができる。
Figure 2018025650
式(8)において、Φ(λ)=Φ(λ10)=Φ(λ12)であれば、遠赤外域のそれぞれの波長における回折効率を最大限向上することができる。このとき、式(8)の右辺はλ10/(λ−λ12)=−2.5となり、遠赤外域における回折格子部2のアッベ数に相当する値となる。
このため、Φ(λ)=Φ(λ10)=Φ(λ12)となるような材料を組み合わせて第1の回折格子3および第2の回折格子4を形成することが好ましい。ただし、Φ(λ)とΦ(λ10)とΦ(λ12)の値に多少のずれがあったとしても十分に高い回折効率を得ることができる。式(1)は、Φ(λ)とΦ(λ10)とΦ(λ12)の値と回折効率の関係を鑑みて、遠赤外域において十分に高い回折効率を得ることのできるn(λ)とn(λ)の適切な関係を見出したものである。
式(1)が負の値に範囲を持つのは、Φ(λ)とΦ(λ10)とΦ(λ12)が互いに近い値を持つ場合に式(8)の右辺が負の値となるためである。これは、第1の回折格子3と第2の回折格子4のうち一方が高屈折率かつ低分散の材料で形成され、他方が低屈折率かつ高分散の材料で形成されることを表わしている。
また、Φ(λ)の絶対値がΦ(λ12)の絶対値よりも大きくなっている場合、式(1)の値は−2.5よりも小さくなる。このとき、式(1)の値を下限よりも大きくすることによって、遠赤外域における回折効率を十分に高くすることができる。一方、Φ(λ)の絶対値がΦ(λ12)の絶対値よりも小さくなっている場合、式(1)の値は−2.5よりも大きくなる。このとき、式(1)の値を上限よりも小さくすることによって、遠赤外域における回折効率を十分に高くすることができる。
一方、式(1)の上限を満足しない場合または下限を満足しない場合には、格子厚さdを適切に設計することで遠赤外域の一部の波長において高い回折効率を得ることはできるが、他の波長においても高い回折効率を得ることは困難となる。
なお、式(1)の上限値は好ましくは−1.5とすると良い。また、式(1)の下限値は好ましくは−10とすると良い。
また、以下の条件式(9)および(10)を共に満足することで遠赤外域における回折効率を向上することができる。
0.77<Φ(λ)/Φ(λ10)<1.23 (9)
0.77<Φ(λ12)/Φ(λ10)<1.23 (10)
式(9)および(10)はΦ(λ)とΦ(λ10)とΦ(λ12)が互いに近い値であることを表わしている。Φ(λ)とΦ(λ10)の比が式(9)の範囲内であり、Φ(λ12)とΦ(λ10)の比が式(9)の範囲内であれば遠赤外域における回折効率を十分に向上することができる。
式(4)から式(6)を用いることで、式(9)と等価な式(9a)および式(10)と等価な式(10b)を得ることができる。ゆえに、第1の回折格子3の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)と、第2の回折格子4の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)が以下の条件式(9a)および(10a)を満たすことで、遠赤外域における回折効率を向上することができる。
0.616<(n(8)−n(8))/(n(10)−n(10))<0.984 (9a)
0.924<(n(12)−n(12))/(n(10)−n(10))<1.476 (10a)
上述した説明では、遠赤外域の代表波長として8μm、10μm、12μmにおける回折効率を考えた。ただし、遠赤外域で用いられる材料は長波長側で屈折率が大きく変化するものが多い。遠赤外域で用いられる材料の一例としてZnSの屈折率の波長依存性を図3に示す。図3に示すように、ZnSの屈折率の波長に対する変化は波長が大きくなるに従って大きくなっている。
このため、遠赤外域における回折効率をより向上するためには、より波長の大きな帯域(12〜13μm)における第1の回折格子3および第2の回折格子4の屈折率の変化も考慮することが好ましい。そこで、以下の式(11)で与えられる回折格子部2における波長13μmでの光路長差について考える。
(n(13)−n(13))×d=Φ(λ13)λ13 (11)
式(11)において、λの添え字は波長を表している。また、Φ(λ13)は波長13μmにおける光路長差と波長の比である。
ここで、式(6)と式(11)の差を、式(4)と式(6)の差で除すことで、dを消去した関係式(12)を得ることができる。
Figure 2018025650
式(12)において、Φ(λ)=Φ(λ12)=Φ(λ13)であれば遠赤外域の長波長側の波長帯域(12〜13μm)においても回折効率を最大限向上することができる。このとき、式(12)の右辺は(λ12−λ13)/(λ−λ12)となり、波長12〜13μmにおける回折格子部2の部分分散比に相当する値となる。
したがって、式(12)の値を(λ12−λ13)/(λ−λ12)に近づけることで遠赤外域における回折効率をより向上することができる。ただし、遠赤外域で使用することのできる材料は限られているため、式(1)を満足し式(12)の値が(λ12−λ13)/(λ−λ12)に近くなるような材料を組み合わせてDOE10を形成することは難しい。同様に、式(9)および式(10)を満足し、式(12)の値が(λ12−λ13)/(λ−λ12)に近くなるような材料を組み合わせてDOE10を形成することは難しい。
しかしながら、式(8)の値と式(12)の値の関係を適切に設定することで遠赤外域における回折効率をより向上することができる。そのため、DOE10は以下の条件式(13)を満足していることが好ましい。
Figure 2018025650
式(13)において、2.5は、−λ10/(λ−λ12)に等しい。また、0.25は−(λ12−λ13)/(λ−λ12)に等しい。
式(13)を満たすことで回折効率をより向上することのできる理由について、1次回折光の回折効率に着目して説明する。式(2)および(3)より、以下の式(14)におけるΦ(λ)(任意の波長における光路長差と波長の比)の値が1に近いほど、DOE10における1次の回折効率は高くなる。
Φ(λ)=(n(λ)−n(λ))×d/λ (14)
ここで、n(λ)は第1の回折格子3の波長λにおける屈折率、n(λ)は第2の回折格子4の波長λにおける屈折率、dは回折格子部2の格子厚さである。
図4にΦ(λ)の波長依存性を模式的に示す。図4において、点線は式(8)の値がλ10/(λ−λ12)よりも小さく、式(13)を満たさない場合のΦ(λ)である。この場合、回折格子部2におけるΦ(λ)は波長が大きくなるにつれて小さくなる傾向がある。
一方、図4において実線は式(8)の値がλ10/(λ−λ12)よりも小さく、式(13)を満たす場合のΦ(λ)である。この場合、波長8〜11μmにおいては点線で示した場合と同様に、Φ(λ)は波長が増加するにつれて小さくなるように変化している。しかし、波長12μm〜14μmにおいてΦ(λ)は波長が増加するにつれて大きくなるように変化している。これは、式(13)を満足するように式(12)の値を調整したためである。
すなわち、式(13)を満たすことで長波長側での光路長差の減少量を小さくすることができ、長波長側における回折効率をより向上することができる。結果として、遠赤外域における回折効率をより向上することができる。
以上の説明は、式(8)の値がλ10/(λ−λ12)よりも大きい場合にも成り立つ。すなわち、式(8)の値がλ10/(λ−λ12)よりも大きく式(13)を満たしていない場合、回折格子部2における光路長差は波長が大きくなるにつれて大きくなる傾向がある。しかし、式(13)を満足するように式(12)の値を調整することで長波長側での光路長差の増加量を小さくすることができ、長波長側における回折効率をより向上することができる。結果として、遠赤外域における回折効率をより向上することができる。
なお、式(13)の上限値は好ましくは0.1とすると良い。また、式(1)の下限値は好ましくは−10とすると良い。
また、f(λ)=(n(λ)−n(λ))/λなる式で定義されるf(λ)について、f(λ)の傾きを適切に設定することで長波長側でのΦ(λ)の変化を補正することができる。具体的には、以下の条件式(15)を満足することが好ましい。
/a<1 (15)
ここで、式(15)におけるaは8μm以上12μm以下の波長帯域でf(λ)をλに対して線形近似した際のλの係数である。式(15)におけるaは12μm以上13μm以下の波長帯域でf(λ)をλに対して線形近似した際のλの係数である。なお、線形近似は最小二乗法によって行う。
とaが同符号である場合、式(15)は12μm以上13μm以下の波長帯域におけるf(λ)の傾きの方が8μm以上12μm以下の波長帯域におけるf(λ)の傾きよりも緩やかであることを表わしている。これは式(14)のΦ(λ)の傾きが、8μm以上12μm以下の波長帯域よりも12μm以上13μm以下の波長帯域の方が緩やかであることと同義である。すなわち、式(15)を満たすことで長波長側におけるΦ(λ)の変化量を小さくすることができる。従って、長波長側でΦ(λ)が過剰に変化することによる回折効率の低下を抑制することができる。
また、aとaが異符号である場合、f(λ)は8μm以上13μm以下の波長帯域において極値を有することになる。これは、式(14)のΦ(λ)は8μm以上13μm以下の波長帯域において極値を有することと同義である。例えばaが負でaが正の場合、Φ(λ)は図4に実線で示すように変化することになる。従って、aとaが同符号である場合よりも遠赤外域におけるΦ(λ)の変化の幅を小さくすることができる。これによって遠赤外域における回折効率をより向上することができる。
以上のように、式(15)を満たすことで遠赤外域における回折効率をより向上することができる。なお、より好ましくは式(15)に代えて以下の式(15a)を満たすことが好ましい。
−4<a/a<0 (15a)
式(15a)を満たすことで、aとaが異符号である場合に長波長側でΦ(λ)が過剰に変化することによる回折効率の低下を抑制することができ、遠赤外域における回折効率をより向上することができる。
また、第1の回折格子3の波長12〜13μmに対する部分分散比と第2の回折格子4の波長12〜13μmに対する部分分散比の差の絶対値|Δθ12,13|は以下の条件式(16)を満足することが好ましい。
0.01<|Δθ12,13|<1.2 (16)
ここで、第1の回折格子3の波長12〜13μmに対する部分分散比θは以下の条件式(17)で定義される値である。また、第2の回折格子4の波長12〜13μmに対する部分分散比θは以下の条件式(18)で定義される値である。
θ=(n(12)−n(13))/(n(8)−n(12)) (17)
θ=(n(12)−n(13))/(n(8)−n(12)) (18)
式(16)は、長波長側におけるΦ(λ)の変化を効果的に補正することのできる|Δθ12,13|の範囲を規定したものである。|Δθ12,13|を式(15)の下限よりも大きくすることで、長波長側での光路長差の変化をより大きくすることができるため、長波長側でのΦ(λ)の変化をより効果的に補正することができる。また、|Δθ12,13|を式(15)の上限値よりも小さくすることで、長波長側でΦ(λ)が過剰に変化することによる回折効率の低下を抑制することができる。
すなわち、|Δθ12,13|を式(16)の範囲とすることで、長波長側におけるΦ(λ)の変化を効果的に補正することができ、長波長側での回折効率をより向上することができる。結果として、遠赤外域における回折効率をより向上することができる。
なお、第1の回折格子3および第2の回折格子4は、前述した式(1)を満たすような材料を用いて形成されていれば特に限定されない。
ただし、DOE10の遠赤外域における透過率を向上するためには第1の回折格子3を構成する材料および第2の回折格子4を構成する材料の波長10μmにおける吸収係数は共に26.66[cm−1]以下であることが好ましい。このような材料としては、ゲルマニウム、シリコン、カルコゲナイドガラス、セレン化亜鉛(ZnS)、硫化亜鉛(ZnS)、フッ化バリウム(BaF)、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、高密度ポリエチレン(HDPE)等がある。なお、高密度ポリエチレンとは密度が0.942[kg/m]以上のポリエチレンである。
HDPE等の有機材料は射出成形が可能であるため、ゲルマニウムやシリコン等の無機材料と比較して加工や成形が容易であり、材料自体も安価である。例えば、第1の回折格子3と第2の回折格子4のうちの一方を製造した後、該回折格子を型としてHDPEを成形することにより他方の回折格子を形成することで回折格子部2を得ることができる。このため、第1の回折格子3または第2の回折格子4のうち少なくとも一方を高密度ポリエチレン(HDPE)等の有機材料で形成することにより、DOE10の製造コストを低減することができる。
また、HDPE等の有機材料に、無機材料の微粒子を分散させた材料を用いて第1の回折格子3や第2の回折格子4を形成しても良い。HDPE等の有機材料に無機材料の微粒子を分散させることで光学定数を調整することができる。したがって、HDPE等の有機材料に無機材料の微粒子を分散させた材料を用いて第1の回折格子3や第2の回折格子4を形成することでより回折効率を向上することができる。
なお、微粒子の混合比率を3vol%より大きくすることで混合後の光学定数の制御が容易となる。また混合比率を30vol%より小さくすることで成形が容易な粘度を保ちつつ光学定数を調整することができる。このため、HDPE等の有機材料に微粒子を分散させる場合、微粒子の混合比率は3vol%以上、30vol%以下であることが好ましい。
また、微粒子を混合することによるレイリー散乱を低減するためには、微粒子の平均粒径を回折格子部2へ入射する光の波長の1/4以下とすることが好ましい。本実施例のDOE10のように遠赤外域で使用する場合、微粒子の平均粒径は2.5μm以下であれば良い。
次に、本実施例のDOE10の特性について述べる。
本実施例において第1の回折格子3は、塩化ナトリウム(NaCl)を用いて形成されている。第1の回折格子3の屈折率はn(8)=1.51、n(10)=1.49、n(12)=1.48である。また、第1の回折格子3のアッベ数ν(10)は19.26であり、波長12〜13μmにおける部分分散比は0.34である。ここで、遠赤外域におけるある媒質のアッべ数ν(10)は波長8μm、10μm、12μmにおける該媒質の屈折率をそれぞれN(8),N(10),N(12)としたとき、次の式(19)で与えられる値である。
ν(10)=(N(10)−1)/(N(8)−N(12)) (19)
また、本実施例において第2の回折格子4は、フッ化バリウム(BaF)を用いて形成されている。第2の回折格子4の屈折率はn(8)=1.43、n(10)=1.40、n(12)=1.37である。また、第2の回折格子4のアッベ数ν(10)は7.30であり、波長12〜13μmにおける部分分散比は0.32である。
このような第1の回折格子3および第2の回折格子4を用いてDOE10を構成することで、式(1)の値は−3.19となる。また、本実施例における式(13)の値は−0.040となっている。すなわち本実施例のDOE10は式(1)と式(13)を共に満たす構成となっている。また、本実施例のDOE10の設計次数は1次である。ここで、設計次数とはDOE10において最も回折効率の高い回折次数を言う。
図5に、本実施例のDOE10の遠赤外域における1次回折光の回折効率の波長依存性を示す。図5より、1次回折光の回折効率は波長8〜14μmにおいて94%以上となっていることがわかる。
図6に比較例のDOEの遠赤外域における1次回折光の回折効率の波長依存性を示す。本比較例のDOEは、フッ化バリウム(BaF)を用いて第1の回折格子3を形成しており、第2の回折格子は設けられていない。すなわち、本比較例のDOEにおける第2の回折格子に相当する部分は空気となっている。このため、本比較例のDOE10は、式(1)を満たす構成となっていない。図6より、本比較例のDOEにおける1次回折光の回折効率は遠赤外域の一部の波長においては略100%となっているが、他の波長においては回折効率が大きく減少していることがわかる。
以上より、本実施例のDOE10のように式(1)を満たす構成とすることで遠赤外域における回折効率を向上することができる。
[実施例2]
次に、実施例2におけるDOEについて説明する。本実施例のDOEは図1および図2に示す通りであり、実施例1の場合と同様である。ただし、本実施例において第1の回折格子3および第2の回折格子4を構成する材料は実施例1とは異なっている。
本実施例において第1の回折格子3は、セレン化亜鉛(ZnSe)を用いて形成されている。第1の回折格子3の屈折率はn(8)=2.42、n(10)=2.41、n(12)=2.39である。また、第1の回折格子3のアッベ数ν(10)は57.41であり、波長12〜13μmにおける部分分散比は0.33である。
また、本実施例において第2の回折格子4は、硫化亜鉛(ZnS)を用いて形成されている。第2の回折格子4の屈折率はn(8)=2.22、n(10)=2.20、n(12)=2.17である。また、第2の回折格子4のアッベ数ν(10)は20.59であり、波長12〜13μmにおける部分分散比は0.51である。
本実施例において、式(1)の値は−6.09である。また、本実施例における式(13)の値は−1.413である。すなわち本実施例のDOE10は式(1)および式(13)を満たす構成となっている。また、本実施例のDOE10の設計次数は1次である。
図7に、本実施例のDOE10の遠赤外域における1次回折光の回折効率の波長依存性を示す。図7より、1次回折光の回折効率は波長8〜14μmにおいて94%以上となっていることがわかる。すなわち、本実施例のDOE10のように式(1)を満たす構成とすることで、遠赤外域における回折効率を向上することができる。
なお、セレン化亜鉛(ZnSe)および硫化亜鉛(ZnS)は共にモールドや焼結による成形が可能な材料であるため、本実施例のDOE10のような構成とすることでDOE10を製造する際のコストを低減することができる。
[実施例3]
次に、実施例3におけるDOEについて説明する。本実施例のDOEは図1および図2に示す通りであり、実施例1および2と同様である。また、第2の回折格子4を構成する材料は実施例1と同様である。ただし、本実施例において第1の回折格子3を構成する材料は実施例1とは異なっている。
本実施例において第1の回折格子3は、高密度ポリエチレン(HDPE)を用いて形成されている。第1の回折格子3の屈折率はn(8)=1.52、n(10)=1.51、n(12)=1.51である。また、第1の回折格子3のアッベ数ν(10)は91.91であり、波長12〜13μmにおける部分分散比は1.13である。
また、本実施例において第2の回折格子4は、フッ化バリウム(BaF)を用いて形成されている。第2の回折格子4の屈折率はn(8)=1.43、n(10)=1.40、n(12)=1.37である。また、第2の回折格子4のアッベ数ν(10)は7.30であり、波長12〜13μmにおける部分分散比は0.32である。
本実施例において、式(1)の値は−2.30である。また、本実施例における式(13)の値は−0.004である。すなわち本実施例のDOE10は式(1)および式(13)を満たす構成となっている。また、本実施例のDOE10の設計次数は1次である。
図8に、本実施例のDOE10の遠赤外域における1次回折光の回折効率の波長依存性を示す。図8より、1次回折光の回折効率は波長8〜14μmにおいて94%以上となっていることがわかる。すなわち、本実施例のDOE10のように式(1)を満たす構成とすることで、遠赤外域における回折効率を向上することができる。
なお、前述のようにHDPEは安価であり、加工や成形も容易であるため、本実施例のDOE10のような構成とすることでDOE10を製造する際のコストを低減することができる。
[実施例4]
次に、実施例4におけるDOEについて説明する。本実施例のDOEは図1および図2に示す通りであり、実施例1および2と同様である。ただし、本実施例において第1の回折格子3および第2の回折格子4を構成する材料は実施例1〜3とは異なっている。
本実施例の第1の回折格子3は、実施例3で第1の回折格子3に用いた高密度ポリエチレン(HDPE)に実施例2で第1の回折格子3に用いたセレン化亜鉛(ZnSe)からなる微粒子を30vol%分散させた材料で形成されている。第1の回折格子3の屈折率はn(8)=1.83、n(10)=1.83、n(12)=1.82である。また、第1の回折格子3のアッベ数ν(10)は64.22であり、波長12〜13μmにおける部分分散比は0.54である。
また、本実施例の第2の回折格子4は、実施例3で第1の回折格子3に用いた高密度ポリエチレン(HDPE)に実施例2で第1の回折格子3に用いた硫化亜鉛(ZnS)からなる微粒子を29.9vol%分散させた材料で形成されている。第2の回折格子4の屈折率はn(8)=1.76、n(10)=1.75、n(12)=1.73である。また、第2の回折格子4のアッベ数ν(10)は29.57であり、波長12〜13μmにおける部分分散比は0.59である。
本実施例において、式(1)の値は−6.48である。また、本実施例における式(13)の値は−1.613である。すなわち本実施例のDOE10は式(1)および式(13)を満たす構成となっている。また、本実施例のDOE10の設計次数は1次である。
図9に、本実施例のDOE10の遠赤外域における1次回折光の回折効率の波長依存性を示す。図9より、1次回折光の回折効率は波長8〜14μmにおいて94%以上となっていることがわかる。すなわち、本実施例のDOE10のように式(1)を満たす構成とすることで、遠赤外域における回折効率を向上することができる。
上述した実施例1〜4における各値を表1にまとめて記す。
Figure 2018025650
[実施例5]
次に、実施例5の光学系について説明する。屈折光学素子とDOEを共に用いることで、光学系の色収差を低減することができることが知られている。本実施例の光学系も、DOEによって色収差を低減している。
図10は本実施例の光学系の概略図である。本実施例の光学系100は、光学素子71a、71bを含む複数の光学素子としての複数のレンズ71を有する。図10において、72は絞りであり、73は結像面を表している。
本実施例において71aはDOEとなっており、回折格子部2が設けられている。DOE71aは実施例1乃至4のいずれかのDOE10と同様の特性を有している。
実施例1乃至4で述べたように、本実施例のDOE71aは遠赤外域において1次回折光に対して高い回折効率を有する。このため本実施例の光学系100ではフレアの発生を低減することができ、高品位な像を得ることができる。
なお、本実施例では、光学系100がDOEを1つ有する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。光学系100が複数のDOEを有していても良い。
[実施例6]
次に実施例6の撮像装置について説明する。
図11は、本実施例の撮像装置200である。撮像装置200はサーモグラフィや暗視カメラ等の遠赤外線を受光して画像を形成する撮像装置である。撮像装置200は、レンズ部201に前述した実施例5の光学系100を有する。また、光学系100の結像面73には遠赤外域に感度を有する撮像素子が配置される。
デジタルカメラ200が光学系100を有することで、フレアの発生を低減した高品位な画像を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
10 回折光学素子
3 第1の回折格子
4 第2の回折格子

Claims (14)

  1. 第1の回折格子と、
    第2の回折格子と、を有し、
    前記第1の回折格子の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)とし、
    前記第2の回折格子の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)としたとき、
    Figure 2018025650

    なる条件式を満足することを特徴とする回折光学素子。
  2. 第1の回折格子と、
    第2の回折格子と、を有し、
    前記第1の回折格子の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)とし、
    前記第2の回折格子の波長λ[μm]における屈折率をn(λ)としたとき、
    0.616<(n(8)−n(8))/(n(10)−n(10))<0.984
    なる条件式と、
    0.924<(n(12)−n(12))/(n(10)−n(10))<1.476
    なる条件式を共に満たすことを特徴とする回折光学素子。
  3. 前記第1の回折格子と前記第2の回折格子は、共にブレーズ型の回折格子であることを特徴とする請求項1または2に記載の回折光学素子。
  4. Figure 2018025650

    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の回折光学素子。
  5. f(λ)=(n(λ)−n(λ))/λ
    なる条件式で定義されるf(λ)について、
    8μm以上12μm以下の波長帯域でf(λ)をλに対して線形近似した際のλの係数をa、12μm以上13μm以下の波長帯域でf(λ)をλに対して線形近似した際のλの係数をaとしたとき、
    /a<1
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の回折光学素子。
  6. 前記第1の回折格子の波長12〜13μmに対する部分分散比θと、第2の回折格子4の波長12〜13μmに対する部分分散比θを、
    θ=(n(12)−n(13))/(n(8)−n(12))
    θ=(n(12)−n(13))/(n(8)−n(12))
    としたとき、θとθの差の絶対値|Δθ12,13|は、
    0.01<|Δθ12,13|<1.2
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の回折光学素子。
  7. 前記第1の回折格子の吸収係数と前記第2の回折格子の吸収係数は、共に波長10μmにおいて26.66[cm−1]以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の回折光学素子。
  8. 前記第1の回折格子と前記第2の回折格子のうち少なくとも一方は有機材料を含んでいることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の回折光学素子。
  9. 前記第1の回折格子と前記第2の回折格子のうち少なくとも一方は高密度ポリエチレンを含んでいることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の回折光学素子。
  10. 前記第1の回折格子と前記第2の回折格子のうち少なくとも一方は有機材料に微粒子を分散させた材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の回折光学素子。
  11. 前記微粒子の平均粒径は2.5μm以下であることを特徴とする請求項10に記載の回折光学素子。
  12. 前記第1の回折格子と前記第2の回折格子は共に同心円状の回折格子であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回折光学素子。
  13. 複数の光学素子を有し、前記光学素子のうち少なくとも1つは請求項1乃至12のいずれか一項に記載の回折光学素子であることを特徴とする光学系。
  14. 撮像素子と、請求項13に記載の光学系とを有することを特徴とする撮像装置。
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