JP2018025126A - インジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インジェクタ1は、棒状のニードル2の基端側を収容する筒状のハウジング3と、ニードル2の先端側を収容しかつその先端部には噴孔425が形成された筒状のバルブシート4と、環状のチップシール5と、を備える。バルブシート4は、その基端部とハウジング3の先端部とを継ぎ合わせることによってハウジング3と同軸で接続され、チップシール5は、ハウジング3に形成されチップシール5の内径Rcよりも大きな外径Rhを有する環状の開口端面33と、バルブシート4に形成され内径Rcよりも大きな外径Rb1を有しかつハウジング3と同軸で接続されると開口端面33とニードル2の軸方向に沿って対向する環状の肩面441と、の間に設けられる。
【選択図】図1
Description
上述の特許文献1に示すものと同様、従来のインジェクタ100は、ハウジング101とバルブシート102とは別々に製造され、バルブシート102は、ハウジング101の先端側に形成された収容筒103内に収容される。またインジェクタ100は、その先端側における最も外側の部材であるハウジング101の外周部にチップシール104を設けた状態でシリンダヘッド105に形成された貫通孔106に挿入される。
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るインジェクタ1の先端側の構成を示す断面図である。インジェクタ1は、全体の形状が棒状であり、その先端側に設けられた噴孔425から燃料を噴射する。以下では、棒状のインジェクタ1において、噴孔425が形成されている側を先端側とし、その反対側を基端側とする。
始めにバルブシート4にチップシール5を取り付ける。より具体的には、バルブシート4の小径部45の基端側からチップシール5を挿入し、チップシール5の先端部52が、チップシール5の内径Rcよりも大きな外径Rb1を有する肩面441に突き当たるまで先端側へ押し込む。この際、小径部45のうち接続部47の外径Rb3はチップシール5の内径Rcよりも小さいので、チップシール5は、これを変形させることなく容易に挿入できる。また小径部45のうち肩部44に接続する凸部46の外径は、上述のようにチップシール5の内径Rcと同じ又はこれよりも僅かに大きい。したがってチップシール5を肩面441に突き当たるまで押し込むと、チップシール5の内周面51は凸部46の頂部と圧接するので、これによりチップシール5が保持される。
(1)インジェクタ1では、ハウジング3とバルブシート4とを同軸で接続したときに初めて対峙する開口端面33と肩面441との間にチップシール5を設けることにより、チップシール5の内径Rcを両端面33,441の外径Rh,Rb1よりも大きく変形させることなくこれら両端面33,441の間に設けることができるので、チップシール5として金属製のものを用いることができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態に係るインジェクタ1Aの先端側の構成を示す断面図である。以下の説明では、インジェクタ1Aのうち、第1実施形態に係るインジェクタ1と同じ構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。インジェクタ1Aは、主にバルブシート4A及びハウジング3Aの構成が図1のインジェクタ1と異なる。
始めにハウジング3Aにチップシール5を取り付ける。より具体的には、ハウジング3Aの小径部36の先端側からチップシール5を挿入し、チップシール5の基端部53が、肩面351に突き当たるまで基端側へ押し込む。小径部36のうち肩部35に接続する凸部37の外径は、上述のようにチップシール5の内径Rcと同じ又はこれよりも僅かに大きい。したがってチップシール5を肩面351に突き当たるまで押し込むと、チップシール5の内周面51は凸部37の頂部と圧接するので、これによりチップシール5が保持される。
(6)インジェクタ1Aによれば、ハウジング3Aとバルブシート4Aとが同軸で接続されるとともに、チップシール5は、その内径Rcよりも大きな外径Rh1を有するハウジング3Aの肩面351とバルブシート4Aの開口端面49とによって挟まれ、その軸方向に沿った移動が規制される。したがって、チップシール5を大きく変形させることなくインジェクタ1Aに取り付けることができる。
2…ニードル(弁体)
3,3A…ハウジング
32…収容筒
33…開口端面(第1端面)
34…大径部
35…肩部
351…肩面(第1端面)
36…小径部
368…先端面
37…凸部
4,4A…バルブシート
425…噴孔
43…大径部
44…肩部
441…肩面(第2端面)
45…小径部
458…基端面
46…凸部
48…収容筒
49…開口端面(第2端面)
5…チップシール(シール部材)
51…内周面
Claims (8)
- 棒状の弁体の基端側を収容する筒状のハウジングと、
前記弁体の先端側を収容しかつその先端部には前記弁体によって開閉される噴孔が形成された筒状のバルブシートと、
環状のシール部材と、を備えるインジェクタであって、
前記バルブシートは、その基端部と前記ハウジングの先端部とを継ぎ合わせることによって当該ハウジングと同軸で接続され、
前記シール部材は、前記ハウジングに形成され前記シール部材の内径よりも大きな外径を有する環状の第1端面と、前記バルブシートに形成され前記内径よりも大きな外径を有しかつ前記ハウジングと同軸で接続されると前記第1端面と前記弁体の軸方向に沿って対向する環状の第2端面と、の間に設けられることを特徴とするインジェクタ。 - 前記バルブシートには、前記内径よりも大きな外径を有する大径部と、当該大径部に環状の肩部を介して接続されかつ前記大径部の前記外径よりも小さな外径でその基端面まで延びる小径部と、が形成され、
前記ハウジングの前記先端部には、その先端面の外径は前記内径よりも大きくかつ前記小径部の一部を収容する収容筒が形成され、
前記第1端面は、前記収容筒の前記先端面に形成される開口端面であり、
前記第2端面は、前記肩部に形成される環状の肩面であることを特徴とする請求項1に記載のインジェクタ。 - 前記小径部のうち前記肩部に接続する部分には前記内径と同じ又は前記内径よりも僅かに大きな外径を有する環状の凸部が形成され、
前記小径部のうち前記凸部よりも基端側の外径は前記内径よりも小さく、
前記シール部材の内周面は前記凸部によって保持され、
前記シール部材の前記軸方向に沿った移動は前記第1端面及び前記第2端面によって規制されることを特徴とする請求項2に記載のインジェクタ。 - 前記バルブシート及び前記ハウジングは、同じ材料又は熱膨張係数が略等しい異なる材料で形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のインジェクタ。
- 前記ハウジングには、前記内径よりも大きな外径を有する大径部と、当該大径部に肩部を介して接続されかつ前記大径部の前記外径よりも小さな外径でその先端面まで延びる小径部と、が形成され、
前記バルブシートの前記基端部には、その基端面の外径は前記内径よりも大きくかつ前記小径部の一部を収容する収容筒が形成され、
前記第1端面は、前記肩部に形成される環状の肩面であり、
前記第2端面は、前記収容筒の前記基端面に形成される開口端面であることを特徴とする請求項1に記載のインジェクタ。 - 前記小径部のうち前記肩部に接続する部分には前記内径と同じ又は前記内径よりも僅かに大きな外径を有する環状の凸部が形成され、
前記小径部のうち前記凸部よりも先端側の外径は前記内径よりも小さく、
前記シール部材の内周面は前記凸部によって保持され、
前記シール部材の前記軸方向に沿った移動は前記第1端面及び前記第2端面によって規制されることを特徴とする請求項5に記載のインジェクタ。 - 前記バルブシートの材料の熱膨張係数は、前記ハウジングの材料の熱膨張係数よりも小さいことを特徴とする請求項5又は6に記載のインジェクタ。
- 前記シール部材の材料は金属であることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載のインジェクタ。
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