JP2018022591A - 電極積層装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極の活物質の剥離を抑制することが可能な電極積層装置を提供すること。【解決手段】電極積層装置20は、循環経路Lの第1領域R1において負極9及びセパレータ付き正極11を供給する供給部21及び供給部22と、負極9及びセパレータ付き正極11を搬送する搬送部23と、循環経路Lの第2領域R2において搬送部23から負極9及びセパレータ付き正極11を排出する排出部26と、負極9及びセパレータ付き正極11が交互に積層される積層部27と、第2領域R2に位置する搬送部23の複数の保持部33及び積層部27の上下方向における相対的な位置を保持するように搬送部23を制御すると共に、第2領域R2に位置する複数の保持部33に保持されている負極9及びセパレータ付き正極11を積層部27に向けて排出するように排出部26を制御する制御部29と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、電極積層装置に関する。
積層型の電極組立体を有する蓄電装置、例えばリチウムイオン二次電池において、電極を積層する方法としては、吸着手段を備えたロボットを用いたP&P(ピック・アンド・プレース)方式が多用されている。ところで、蓄電装置の製造ラインの生産性を向上させる方法の一つとしては、製造ラインを高速化することが考えられ、積層工程においては積層部における電極の積層速度(枚/分)を上げる必要がある。しかし、上記のロボットを用いて積層部に電極を積層する場合には、例えば吸着手段の負圧制御等を伴うため、電極の積層速度を上げることが難しく、製造ラインの高速化の障害となってしまう。これに対し、高速積層が可能な電極積層装置として、例えば特許文献1,2に記載されている装置が知られている。
特許文献1に記載の電極積層装置は、正極及び負極をそれぞれ供給する2つの供給機構と、これらの供給機構の下方に互いに直交するように配置されて、各供給機構からそれぞれ供給された正極及び負極を、重力を利用して所定の位置に落下移動させる2つの落下移動手段と、これらの落下移動手段の下方に配置されて、各落下移動手段の排出部からそれぞれ排出された正極及び負極を順次所定の位置に案内して積層させる案内積層手段とを備えている。案内積層手段は、積層体が載置される底壁と、この底壁に対して垂直に突設され、落下移動手段の排出部から排出されてきた電極の移動を停止させて位置決めする2つの立壁とを有している。正極及び負極を積層するときは、一方の立壁に対向する向きに正極を供給すると共に、他方の立壁に対向する向きに負極を供給する。案内積層手段に供給された正極及び負極は、底壁または積層済みの正極及び負極の上に落下した後、立壁に衝突して停止する。
特許文献2に記載の装置積層装置は、架台上に配置され、正極、負極及びセパレータをそれぞれ供給する3つの供給部と、各供給部から供給された正極、負極及びセパレータをそれぞれ挟持して搬送する3つのローラ対と、ローラ対の搬送方向の下流側に配置され、各ローラ対から搬送された正極、負極及びセパレータを積層する積層部と、積層部の端部に配置され、各ローラ対から搬送された正極、負極及びセパレータの位置を規制する規制手段とを備えている。
特許文献1,2に記載の電極積層装置では、電極の積層の高速化を達成することはできるが、以下の不具合が発生する。すなわち、金属箔の表面に活物質層が形成されてなる電極を積層する場合には、電極の積層の高速化のために積層部への電極の供給速度を上げると、電極が位置決め用の壁部に衝突したときに、活物質の剥離が生じやすくなる。活物質が剥離し、剥離した活物質が異物として電極組立体内部に混入すると、例えば、後工程又は蓄電装置内でセパレータを貫通して孔を開け、電極組立体内部において電極同士が短絡する可能性がある。なお、電極の衝突時における活物質の剥離を抑制するため、例えば特許文献1における電極が衝突する立壁にスポンジ等の緩衝材を配置することが考えられる。しかし、このような緩衝材を設けた場合は、活物質の剥離の抑制には有効であるが、衝突した電極の跳ね返りにより積層ずれが生じたり、緩衝材の撓みが生じるため、立壁の位置決めとしての機能が損なわれる。
本発明は、電極の活物質の剥離を抑制することが可能な電極積層装置を提供する。
本発明の一側面に係る電極積層装置は、シート状の第1電極を供給する第1供給部と、シート状の第2電極を供給する第2供給部と、第1電極及び第2電極を搬送する搬送部と、搬送部に対して第1供給部及び第2供給部と反対側に配置され、搬送部から第1電極及び第2電極を排出する排出部と、排出部によって排出された第1電極及び第2電極が交互に積層される積層部と、搬送部及び排出部を制御する制御部と、を備える。第1電極及び第2電極は、金属箔と、金属箔の表面に設けられた活物質層と、を備える。搬送部は、上昇した後に下降する循環経路を形成するように循環する外周面を有すると共に上下方向に移動可能な循環部材と、循環部材の外周面に設けられると共に、第1電極及び第2電極を保持する複数の保持部と、を備える。第1供給部は、循環経路のうちの外周面が上昇する第1領域において、第1電極を保持部に供給する。第2供給部は、第1領域において、保持部に保持されている第1電極の上に重なるように第2電極を保持部に供給する。制御部は、複数の保持部のうち、循環経路のうちの外周面が下降する第2領域に位置し、第1電極及び第2電極を保持している複数の第1保持部と積層部との上下方向における相対的な位置を保持するように搬送部を制御すると共に、複数の第1保持部に保持されている第1電極及び第2電極を積層部に向けて排出するように排出部を制御する。
この電極積層装置では、循環部材の外周面が上昇した後に下降する循環経路を形成するように循環しており、複数の保持部は、外周面に設けられるので、循環経路に沿って循環する。この循環経路のうちの外周面が上昇する第1領域において、第1電極及び第2電極が保持部に供給され、循環経路のうちの外周面が下降する第2領域に位置する複数の第1保持部と積層部との上下方向における相対的な位置が保持される。そして、複数の第1保持部に保持されている第1電極及び第2電極が積層部に排出されて、積層される。このように、複数組の第1電極及び第2電極が積層部に積層されるので、積層部への第1電極及び第2電極の排出速度を下げても、第1電極及び第2電極の積層の高速化を確保することができる。積層部への第1電極及び第2電極の排出速度を下げることにより、第1電極及び第2電極を積層部に積層する際に、電極の活物質の剥離が生じにくくなる。
上記電極積層装置は、排出部よりも循環経路の上流側に設けられ、排出部の排出方向及び上下方向と交差する方向において、保持部に保持されている第2電極の位置を規定する第1位置決め部を更に備えてもよい。この場合、上述の方向において第2電極が位置決めされてから、第1電極及び第2電極を排出することが可能となる。
上記電極積層装置は、第1供給部と第2供給部との間に設けられ、上述の方向において、保持部に保持されている第1電極の位置を規定する第2位置決め部を更に備えてもよい。また、第1電極の上述の方向における長さは、第2電極の上述の方向における長さよりも短くてもよい。この場合、第1電極を位置決めした後で、第2電極が供給される。このため、第1電極の上述の方向における長さが第2電極の上述の方向における長さよりも短い場合であっても、第1電極の上述の方向における位置精度を向上することが可能となる。
制御部は、複数の第1保持部と積層部との上下方向における相対的な位置を保持するために、外周面の循環速度と同じ速度で循環部材を上昇させてもよい。この場合、第1保持部の上下方向の位置は変わらないので、第1保持部を見かけ上静止させることができる。このため、第1電極及び第2電極の排出を確実に行うことが可能となる。
第1電極は負極であってもよく、第2電極はセパレータ間に正極が収容されたセパレータ付き正極であってもよい。この場合、セパレータ付き正極と負極とを交互に積層することが可能となる。
本発明によれば、電極の活物質の剥離を抑制することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1〜図3を参照して、一実施形態に係る電極積層装置を適用して製造される蓄電装置を説明する。図1は、一実施形態に係る電極積層装置を適用して製造される蓄電装置の内部構成の一例を示す断面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図3は、図2に示されたセパレータ付き正極及び負極の平面図であり、図3の(a)はセパレータ付き正極の平面図、図3の(b)は負極の平面図である。図1及び図2に示される蓄電装置1は、例えばリチウムイオン二次電池といった車載用の非水電解質二次電池として構成されている。
蓄電装置1は、例えば略直方体形状をなす中空のケース2と、ケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属によって形成されている。ケース2の内部には、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。ケース2上には、正極端子4及び負極端子5が互いに離間して配置されている。正極端子4は、絶縁リング6を介してケース2に固定され、負極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定されている。また、図示はしないが、電極組立体3とケース2の内側の側面及び底面との間には絶縁フィルムが配置されており、絶縁フィルムによってケース2と電極組立体3との間が絶縁されている。図1では便宜上、電極組立体3の下端とケース2の底面との間には僅かな隙間が設けられているが、実際には電極組立体3の下端が絶縁フィルムを介してケース2の内側の底面に接触している。なお、電極組立体3とケース2との間にスペーサを配置することにより、電極組立体3とケース2との間に隙間が形成されてもよい。
電極組立体3は、複数の正極8と複数の負極9(第1電極)とが袋状のセパレータ10を介して交互に積層された構造を有している。正極8は、袋状のセパレータ10に包まれている。袋状のセパレータ10に包まれた状態の正極8は、セパレータ付き正極11(第2電極)として構成されている。従って、電極組立体3は、複数のセパレータ付き正極11と複数の負極9とが交互に積層された構造を有している。なお、電極組立体3の両端に位置する電極は、負極9であってもよい。
セパレータ10は、平面視矩形状を呈している。セパレータ10の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、或いはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布または不織布等が例示される。
正極8は、例えばアルミニウム箔からなる正極集電体である金属箔14と、この金属箔14の両面(表面)に設けられた正極活物質層15(活物質層)とを有している。金属箔14は、平面視矩形状の本体部14aと、この本体部14aと一体化されたタブ14bとを有している。タブ14bは金属箔14のみからなる。つまり、タブ14bには、正極活物質層15が形成されていない。タブ14bは、本体部14aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。そして、タブ14bは、セパレータ10の長手方向の側縁近傍において、セパレータ10の上縁を突き抜けている。タブ14bは、導電部材12を介して正極端子4に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ14bを省略している。
正極活物質層15は、本体部14aの表裏両面に形成されている。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウムまたは硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとが含まれる。
図3の(a)に示されるように、セパレータ付き正極11は、上縁11aと、底縁11bと、側縁11cと、側縁11dと、面11eと、面11fと、を含む。上縁11aは、セパレータ付き正極11におけるタブ14b側の縁であり、タブ14bが突き抜けるセパレータ10の縁である。底縁11bは、セパレータ付き正極11におけるタブ14bとは反対側の縁である。側縁11c及び側縁11dは、上縁11aと底縁11bとを互いに接続する縁であり、上縁11a及び底縁11bと交差する。面11e及び面11fは、上縁11a、底縁11b、側縁11c、及び側縁11dによって区画される面であり、互いに反対側に位置する。
負極9は、例えば銅箔からなる負極集電体である金属箔16と、この金属箔16の両面(表面)に設けられた負極活物質層17(活物質層)とを有している。金属箔16は、平面視矩形状の本体部16aと、この本体部16aと一体化されたタブ16bとを有している。タブ16bは金属箔16のみからなる。つまり、タブ16bには、負極活物質層17が形成されていない。タブ16bは、本体部16aの長手方向の側縁近傍の上縁から突出している。タブ16bは、導電部材13を介して負極端子5に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ16bを省略している。
負極活物質層17は、本体部16aの表裏両面に形成されている。負極活物質層17は、負極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物またはホウ素添加炭素等が挙げられる。
図3の(b)に示されるように、負極9は、上縁9aと、底縁9bと、側縁9cと、側縁9dと、面9eと、面9fと、を含む。上縁9aは、負極9(本体部16a)におけるタブ16b側の縁である。底縁11bは、負極9(本体部16a)におけるタブ16bとは反対側の縁である。側縁9c及び側縁9dは、上縁9aと底縁9bとを互いに接続する縁であり、上縁9a及び底縁9bと交差する。面9e及び面9fは、上縁9a、底縁9b、側縁9c、及び側縁9dによって区画される面であり、互いに反対側に位置する。本実施形態において、負極9の上縁9aから底縁9bの長さ(高さHn)は、セパレータ付き正極11の上縁11aから底縁11bの長さ(高さHp)よりも小さい。
以上のように構成された蓄電装置1を製造する場合は、まずセパレータ付き正極11及び負極9を製作した後、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層し、その後、セパレータ付き正極11及び負極9をテープ等で固定することで電極組立体3を得る。そして、セパレータ付き正極11のタブ14bを導電部材12を介して正極端子4に接続すると共に、負極9のタブ16bを導電部材13を介して負極端子5に接続した後、電極組立体3をケース2内に収容する。
次に、図4〜図10を参照して、一実施形態に係る電極積層装置を説明する。図4は、一実施形態に係る電極積層装置を示す側面図(一部断面を含む)である。図5は供給部を示す図であり、図5の(a)は負極を供給する供給部の平面図、図5の(b)はセパレータ付き正極を供給する供給部の平面図である。図6は、循環経路を説明するための図である。図7は位置決め部を示す図であり、図7の(a)は図4のVIIa−VIIa線に沿った断面図、図7の(b)は図4のVIIb−VIIb線に沿った断面図である。図8は、積層部及び積層体取出部の平面図である。図9は、積層部の側面図である。図10は積層部及び積層体取出部の拡大断面図であり、図10の(a)はセパレータ付き正極及び負極が排出される際の拡大断面図、図10の(b)は積層体が取り出される際の拡大断面図である。各図において、直交座標系のX軸は、第1の水平方向を示し、Y軸は第1の水平方向に交差する第2の水平方向を示している。また、直交座標系のZ軸は、上下方向(鉛直方向)を示している。
図4に示される電極積層装置20は、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層する装置である。電極積層装置20は、供給部21(第1供給部)と、供給部22(第2供給部)と、搬送部23と、位置決め部24(第2位置決め部)と、位置決め部25(第1位置決め部)と、排出部26と、積層部27と、積層体取出部28と、制御部29と、を備えている。
供給部21は、シート状の負極9を供給する。本実施形態では、供給部21は、ベルトコンベアである。供給部21は、負極9を搬送部23に向けて水平方向(ここでは、X軸方向)に搬送し、搬送部23に負極9を供給する。図5の(a)に示されるように、供給部21は、側縁9cが供給部21の搬送方向の下流に位置し、面9fが上を向き、面9eが供給部21の支持面21aと接触を成すように載置された状態で、負極9を搬送及び供給する。なお、不図示のマガジン等に複数の負極9が予め蓄えられており、供給部21には所定の時間間隔で負極9が供給される。
供給部22は、シート状のセパレータ付き正極11を供給する。本実施形態では、供給部22は、ベルトコンベアである。供給部22は、搬送部23に対して供給部21と同じ側に配置されており、供給部21よりも上方に位置する。供給部22は、セパレータ付き正極11を搬送部23に向けて水平方向(ここでは、X軸方向)に搬送し、搬送部23にセパレータ付き正極11を供給する。供給部22の搬送方向は、供給部21の搬送方向と同じである。図5の(b)に示されるように、供給部22は、側縁11dが供給部22の搬送方向の下流に位置し、面11fが上を向き、面11eが供給部22の支持面22aと接触を成すように載置された状態で、セパレータ付き正極11を搬送及び供給する。なお、不図示のマガジン等に複数のセパレータ付き正極11が予め蓄えられており、供給部22には所定の時間間隔でセパレータ付き正極11が供給される。
搬送部23は、供給部21及び供給部22と積層部27との間に配置され、負極9及びセパレータ付き正極11を搬送する。搬送部23は、一対のローラ31と、循環部材32と、複数の保持部33と、駆動部34と、を備えている。
一対のローラ31は、上下方向(ここでは、Z軸方向)に離間して配置されている。一対のローラ31は、水平方向(ここでは、Y軸方向)に沿った回転軸の周りに回転する。循環部材32は、上下方向に延びるループ状の部材である。循環部材32は、例えば無端状のベルトで構成されている。循環部材32は、一対のローラ31に架け渡され、各ローラ31の回転に伴って連れ回る。つまり、循環部材32は、上昇した後に下降する循環経路Lを形成するように循環する外周面32aを有する。また、循環部材32は、一対のローラ31と共に上下方向に移動可能である。
複数の保持部33のそれぞれは、循環部材32の外周面32aに設けられると共に、セパレータ付き正極11及び負極9を保持する。複数の保持部33は、外周面32aの循環方向Aに沿って等間隔に配置されている。各保持部33は、底壁35と、一対の側壁36とを有する断面U字状の部材である。底壁35は、循環部材32の外周面32aに取り付けられる矩形板状部材である。一対の側壁36は、底壁35の長手方向(ここでは、Y軸方向であり、以下、「幅方向」という。)に直交する方向の両縁部に立設された矩形板状部材である。一対の側壁36は、互いに対向しており、セパレータ付き正極11及び負極9を重ね合わせた状態で無理無く供給及び排出が可能な程度に離間している。一対の側壁36の内壁面の離間距離は、例えば、10mm程度である。底壁35の幅方向の長さは、セパレータ付き正極11の高さHp及び負極9の高さHnよりも小さい。側壁36の延在方向の長さは、セパレータ付き正極11の側縁11c及び側縁11d間の長さ(以下、「セパレータ付き正極11の幅」という。)及び負極9の側縁9c及び側縁9d間の長さ(以下、「負極9の幅」という。)と同程度かそれよりも短い。底壁35と一対の側壁36とは、例えば、ステンレス鋼等の金属により一体的に形成されている。
保持部33は、一対の側壁36のそれぞれが外周面32aに対して直交する方向に延び、一対の側壁36が外周面32aの循環方向Aに沿って順に配置されるように底壁35を介して外周面32aに取り付けられる。保持部33は、底壁35と、一対の側壁36とにより規定される収容空間Vに、セパレータ付き正極11及び負極9を収容する。また、収容空間V内には、例えば底壁35を覆うスポンジなどの緩衝部材が配置されている。緩衝部材として、ゴムが用いられてもよい。セパレータ付き正極11が保持部33に収容されている状態で、セパレータ付き正極11の上縁11a及び底縁11bは、収容空間Vからはみ出している。同様に、負極9が保持部33に収容されている状態で、負極9の上縁9a及び底縁9bは、収容空間Vからはみ出している。
駆動部34は、循環部材32の外周面32aを循環させ、循環部材32を上下方向に移動させる。以下、外周面32aの循環を、循環部材32の循環と表現する場合がある。例えば、駆動部34は、特に図示はしないが、一対のローラ31を回転させることで循環部材32の外周面32aを循環(周回)させる回転用モータと、昇降機構(図示せず)を介して循環部材32を上下方向に移動させる昇降用モータとを有している。このとき、駆動部34は、循環部材32を電極積層装置20の前側(図4の紙面表側)から見て時計回りに循環させる。
ここで、図6に示されるように、循環経路Lは、第1領域R1と、第2領域R2と、第3領域R3と、第4領域R4と、を含む。第1領域R1は、循環経路Lのうち、供給部21及び供給部22側に位置し、上下方向に延びる部分である。第2領域R2は、循環経路Lのうち、積層部27側に位置し、上下方向に延びる部分である。第3領域R3は、第1領域R1の上端と第2領域R2の上端との間を接続し、上側のローラ31の外周面に沿った部分である。第4領域R4は、第1領域R1の下端と第2領域R2の下端との間を接続し、下側のローラ31の外周面に沿った部分である。つまり、循環経路Lのうちの第1領域R1において、外周面32aが上昇するので、保持部33は循環部材32に対して上昇する。循環経路Lのうちの第2領域R2において、外周面32aが下降するので、保持部33は循環部材32に対して下降する。
供給部21は、第1領域R1において負極9を保持部33に供給し、供給部22は、第1領域R1のうち、負極9が供給される供給位置よりも循環経路Lの下流において、保持部33に保持されている負極9の上に重なるように、セパレータ付き正極11を保持部33に供給する。つまり、負極9の面9fとセパレータ付き正極11の面11eとが接触を成すように重ね合される。第1領域R1に位置する保持部33では、負極9の上にセパレータ付き正極11が重ね合されて、面9eが一方の側壁36の内壁面と接触を成すようにセパレータ付き正極11及び負極9が一方の側壁36に支持されているが、第3領域R3において負極9及びセパレータ付き正極11の組が反転される。そして、第2領域R2に位置する保持部33では、セパレータ付き正極11の上に負極9が重ね合された状態で、面11fが他方の側壁36の内壁面と接触を成すように負極9及びセパレータ付き正極11が他方の側壁36に支持される状態となる。
図7の(a)に示される位置決め部24は、保持部33の幅方向(ここでは、Y軸方向)において、保持部33に保持されている負極9の位置を規定する。本実施形態では、位置決め部24は、負極9の底縁9bの位置を規定する。位置決め部24は、循環部材32に対して供給部21及び供給部22と同じ側に配置され、供給部21及び供給部22の間に位置している。位置決め部24は、受け部41と、押圧部42と、を備えている。
受け部41は、負極9の底縁9bと当接する板状部材である。受け部41は、負極9の底縁9bが当接する面41aを有する。面41aは、保持部33の幅方向と直交する平面であり、例えば、滑りやすい樹脂で形成されている。押圧部42は、押し板43と、駆動部44と、を備えている。押し板43は、負極9を受け部41に向けて押圧する板状部材である。押し板43には、負極9のタブ16bを逃がすためのスリット43aが設けられている。スリット43aは、タブ16bが挿通可能な大きさを有している。駆動部44は、押し板43を駆動する。具体的には、駆動部44は、スリット43aにタブ16bを挿通して、押し板43を上縁9aに押し当てながら、底縁9bが面41aに当接するまで押し板43を受け部41に向かって保持部33の幅方向に移動させる。駆動部44は、例えばシリンダを有しており、シリンダのピストンロッドの先端に押し板43が固定されている。
図7の(b)に示される位置決め部25は、保持部33の幅方向(ここでは、Y軸方向)において、保持部33に保持されているセパレータ付き正極11の位置を規定する。本実施形態では、位置決め部25は、セパレータ付き正極11の底縁11bの位置を規定する。位置決め部25は、循環部材32に対して供給部21及び供給部22と反対側に配置され、排出部26よりも上方に位置している。位置決め部25は、受け部51と、押圧部52と、を備えている。
受け部51は、セパレータ付き正極11の底縁11bと当接する板状部材である。受け部51は、セパレータ付き正極11の底縁11bが当接する面51aを有する。面51aは、保持部33の幅方向と直交する平面であり、例えば、滑りやすい樹脂で形成されている。押圧部52は、押し板53と、駆動部54と、を備えている。押し板53は、セパレータ付き正極11を受け部51に向けて押圧する板状部材である。押し板53には、セパレータ付き正極11のタブ14b及び負極9のタブ16bを逃がすためのスリット53aが設けられている。スリット53aは、タブ14b及びタブ16bが挿通可能な大きさを有している。駆動部54は、押し板53を駆動する。具体的には、駆動部54は、スリット53aにタブ14b及びタブ16bを挿通して、押し板53を上縁11aに押し当てながら、底縁11bが面51aに当接するまで押し板53を受け部51に向かって保持部33の幅方向に移動させる。駆動部54は、例えばシリンダを有しており、シリンダのピストンロッドの先端に押し板53が固定されている。押し板53は、上下方向にて保持部33の4段分の長さを有する。
排出部26は、搬送部23から負極9及びセパレータ付き正極11を排出する。具体的には、排出部26は、循環経路Lの第2領域R2に位置する複数(ここでは、4つ)の保持部33にそれぞれ保持されている負極9及びセパレータ付き正極11の組を、保持部33から積層部27に向けて排出する。排出部26は、循環部材32(搬送部23)に対して供給部21及び供給部22と反対側に配置され、位置決め部25よりも下方に位置する。排出部26は、押し部材61と、駆動部62と、を備えている。
押し部材61は、複数組(ここでは、4組)の負極9及びセパレータ付き正極11を一緒に押すための部材である。駆動部62は、押し部材61を水平方向(ここでは、X軸方向)に往復移動させる。駆動部62は、モータ及びリンク機構から構成されている。駆動部62は、シリンダを有していてもよい。駆動部62は、押し部材61を積層部27に向かって移動させることによって、複数組の負極9及びセパレータ付き正極11を一緒に押し出し、積層部27において複数組の負極9及びセパレータ付き正極11がそれぞれ積層される。
積層部27は、排出部26によって排出された負極9及びセパレータ付き正極11が交互に積層されるユニットである。積層部27は、循環部材32に対して供給部21及び供給部22と反対側に配置されている。積層部27は、一対のローラ71と、循環部材72と、複数の積層台73と、駆動部74と、壁部75と、壁部76と、備えている。
一対のローラ71は、上下方向(ここでは、Z軸方向)に離間して配置されている。一対のローラ71は、水平方向(ここでは、X軸方向)に沿った回転軸の周りに回転する。循環部材72は、上下方向に延びるループ状の部材である。循環部材72は、例えば無端状のベルトで構成されている。循環部材72は、一対のローラ71に架け渡され、各ローラ71の回転に伴って連れ回る。つまり、循環部材72は、上昇した後に下降する循環経路を形成するように循環する外周面72aを有する。
複数の積層台73のそれぞれは、負極9及びセパレータ付き正極11を載置するための板状部材である。各積層台73は、外周面72aに取り付けられ、外周面72aに対して直交するように延びている。複数の積層台73は、外周面72aの循環方向Cに沿って等間隔に配置されており、各積層台73には、負極9及びセパレータ付き正極11が交互に積層され、積層体70が形成される。積層台73には、コンベア81(後述)の一部が入り込む2つのスリット73aが設けられている。駆動部74は、循環部材72の外周面72aを循環させる。例えば、駆動部74は、特に図示はしないが、一対のローラ71を回転させることで循環部材72の外周面72aを循環(周回)させる回転用モータを有している。駆動部74は、循環部材72の外周面72aを搬送部23と反対側から見て時計回りに循環させる。
壁部75は、搬送部23と積層台73との間に配置され、上下方向に延びる板状部材である。壁部75には、複数(ここでは4つ)のスリット75aが設けられている。各スリット75aは、排出部26によって押し出された負極9及びセパレータ付き正極11の各組が排出方向(ここでは、X軸方向)に通過可能な位置に設けられ、負極9及びセパレータ付き正極11の組が通過可能な程度の大きさを有している。図10の(a)に示されるように、壁部75の壁部76と対向する内側面75bには、複数のスリット75aに対応して複数(ここでは4つ)の傾斜面75cが設けられている。各傾斜面75cは、対応するスリット75aの下側部分から内側面75bに向けて設けられ、壁部75と壁部76とが上方に向かうにつれ離れるように傾斜している。
壁部76は、積層台73を挟んで壁部75と対向して配置されている。壁部76は上下方向に延びる板状部材である。壁部76は、排出部26によって押し出された負極9及びセパレータ付き正極11の組を停止させるための部材である。壁部76は、壁部75の内側面75bと対向する内側面76aを有し、内側面76aが負極9の側縁9d及びセパレータ付き正極11の側縁11cと接触を成すことにより、負極9の側縁9d及びセパレータ付き正極11の側縁11cの位置を揃えて停止させる。排出部26により複数組の負極9及びセパレータ付き正極11が押し出されると、図10の(a)に示されるように、壁部75のスリット75aを通過した負極9及びセパレータ付き正極11が落下して積層台73に積層される。
図8及び図10に示される積層体取出部28は、積層部27から積層体70を取り出す。積層体取出部28は、一対のコンベア81と、支持体82と、駆動部83と、を備えている。一対のコンベア81は、積層体70を取り出すための積層体取り出し用コンベアである。一対のコンベア81は、互いに平行に配置されており、積層部27から製造ラインの後工程の設備まで延びている。例えばテープにより積層体70を固定する場合には、一対のコンベア81はテープ貼り装置まで延びている。支持体82は、コンベア81を上下動可能に支持する。駆動部83は、支持体82を昇降させることによって、一対のコンベア81を上昇又は下降させる。
積層体取出部28により積層体70を取り出すときは、積層部27を駆動し、図10の(b)に示されるように、積層台73を下降させることにより、一対のコンベア81を積層台73のスリット73aを通して積層体70の底面に接触させる。すると、各コンベア81上に積層体70が載置され、一対のコンベア81により積層体70が搬送される。このようにして4段の積層台73に積層された積層体70が、下段の積層台73から順次取り出される。
制御部29は、搬送部23、位置決め部24、位置決め部25、排出部26、積層部27、及び積層体取出部28を制御する。具体的には、制御部29は、駆動部34、駆動部44、駆動部54、駆動部62、駆動部74、及び駆動部83を制御する。より具体的には、制御部29は、第2領域R2に位置し、負極9及びセパレータ付き正極11を保持している複数の保持部33(複数の第1保持部)と積層部27との上下方向における相対的な位置を保持するように搬送部23(駆動部34)を制御すると共に、複数の保持部33に保持されている負極9及びセパレータ付き正極11を積層部27に向けて排出するように排出部26(駆動部62)を制御する。また、制御部29は、第2領域R2に位置する複数の保持部33と積層部27との上下方向における相対的な位置を保持するために、外周面32aの循環速度と同じ速度で循環部材32を上昇させる。
制御部29は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及び入出力インターフェース等から構成されているコントローラである。制御部29は、ROMに格納されている所定のプログラムをRAMに読み出し、CPUによってプログラムを実行することによって、各処理を行うように動作している。制御部29が実行する処理の詳細について以下に説明する。
次に、図11〜図16を参照して、電極積層装置20の動作を説明する。図11〜図13は、図4に示された制御部が実行する制御フローを示すフローチャートである。図11に示される制御フローCF1は、搬送部23の制御に関するフローチャートである。図12に示される制御フローCF2及び図13に示される制御フローCF3は、位置決め部25、排出部26及び積層部27の制御に関するフローチャートであって、制御フローCF1中の一部のステップにて並行して実施される。図14〜図16は、図4に示された電極積層装置における動作を説明するための図である。
供給部21及び供給部22は、負極9及びセパレータ付き正極11を所定の時間間隔(以下、「通常時間間隔」という。)で搬送部23に供給する。つまり、供給部21が負極9を供給する時間間隔と、供給部22がセパレータ付き正極11を供給する時間間隔とは、同じである。通常時間間隔は、例えば、負極9が供給部21から保持部33に乗り移りを開始してから、次の負極9が保持部33に乗り移りを開始するまでの時間間隔でもある。この観点では、通常時間間隔は、負極9が供給部21から保持部33に乗り移りを開始し、負極9が供給部21と保持部33との両者に跨る移載期間と、乗り移りが完了した後に次の負極9が保持部33に到達するまでの搬送期間と、に分けることができる。
供給部21,22に面する(第1領域R1に位置する)保持部33は、移載期間及び搬送期間に対応して間欠駆動を行う。具体的には、第1領域R1に位置する保持部33は、移載期間では停止し、搬送期間では循環方向Aにおいて隣り合う下流の保持部33の位置まで移動する間欠駆動を行う。保持部33上に電極が存在しない状態で電極積層装置20が始動した場合には、電極積層装置20はまずは初期動作を行う。なお、初期動作時には、搬送部23の循環部材32(外周面32a)は、間欠駆動により時計回りに循環しており、循環部材32は上下方向には静止している。この初期動作時の循環部材32の循環速度は、保持部33が通常時間間隔中の搬送期間に循環部材32の循環方向Aにおいて隣り合う下流の保持部33の位置まで移動する速度である。なお、電極組立体3の両端に位置する電極を負極9とする場合には、各積層台73には、予め1枚の負極9が載置されている。
図11に示されるように、製造ラインの稼働開始等のトリガ(例えばオペレータ等による入力)を受けて、電極積層装置20が始動すると、まず、制御部29は、搬送部23を初期動作に設定する(ステップS10)。初期動作は、いずれの保持部33にも電極(負極9及びセパレータ付き正極11)が保持されていない初期状態から、負極9の受取位置から積層位置(例えば、最下段のスリット75aの下端位置)までの間にある各保持部33が負極9を保持し、セパレータ付き正極11の受取位置から積層位置までの間にある各保持部33がセパレータ付き正極11を保持する状態にするための動作である。初期動作では、循環部材32の回転(循環)のみによって、保持部33を循環させる。
次に、制御部29は、積層タイミングであるかどうかを判定する(ステップS11)。積層タイミングとは、例えば、負極9及びセパレータ付き正極11の組を保持している4つの保持部33の下側の側壁36の内壁面が、各スリット75aの下端と同じ高さとなる位置に至った時点である(図14参照)。例えば、スリット75aの下端位置にセンサー(図示省略)を配置しておき、制御部29は、当該センサーが電極を検知したことによって、積層タイミングであると判定する。制御部29は、積層タイミングになるまで、初期動作を繰り返しつつ、ステップS11の判定を繰り返す。制御部29は、積層タイミングであると判定した場合(ステップS11;Yes)、搬送部23を積層動作に設定する(ステップS12)。積層動作では、制御部29は、次の搬送期間において、循環部材32の循環速度を初期動作時の半分に落とすと共に、循環部材32の循環速度と同じ速度で循環部材32を上昇させるように、駆動部34を制御する。
ここで、初期動作時における保持部33の通常時間間隔(搬送期間)での移動量を1とした場合、ステップS12を実施した後の循環部材32の循環による保持部33の通常時間間隔での移動量は0.5であり、循環部材32の上昇による保持部33の通常時間間隔での移動量は0.5である。このため、第1領域R1に位置する保持部33の通常時間間隔での移動量は1となり、第2領域R2に位置する保持部33の通常時間間隔での移動量は0となる。従って、第1領域R1に位置する保持部33の上昇量は、初期動作時と同じである。また、第2領域R2に位置する保持部33の高さ位置は、変わらず一定となる。このとき、制御部29は、負極9及びセパレータ付き正極11を保持している上下4段の保持部33の高さ位置をそれぞれスリット75aの高さ位置に合わせた状態で保持する。搬送期間の都度、ステップS12の制御が繰り返されることにより、保持部33の高さ位置をそれぞれスリット75aの高さ位置に合わせた状態で保持し続けることができ、この期間中に、4つの保持部33から4組の負極9及びセパレータ付き正極11を4段の積層台73に排出することが可能となる。
制御部29は、ステップS12を開始すると共に、並行して図12に示される制御フローCF2を実施する。制御フローCF2では、制御部29は、位置決め部25において、押し板53によりセパレータ付き正極11を受け部51に対して押圧するように駆動部54を制御する(ステップS13)。これにより、第2領域R2に位置する保持部33の高さ位置が一定に保持されている間に、セパレータ付き正極11の底縁11bが、保持部33の幅方向において位置合わせされる。
そして、制御部29は、排出部26において、押し部材61により4つの保持部33に保持されている4組の負極9及びセパレータ付き正極11を4段の積層台73に向けて押し出すように、駆動部62を制御する(ステップS14)。これにより、第2領域R2に位置する保持部33の高さ位置が一定に保持されている間に、4組の負極9及びセパレータ付き正極11がそれぞれ積層台73に積層される(図10の(a)及び図15参照)。なお、ステップS14は、実際にはステップS13と並行して実行される。
続いて、制御部29は、積層台73への積層が完了し、押し板53及び押し部材61が元の位置まで戻ったかどうか確認する(ステップS15)。制御部29は、積層が完了し、押し板53及び押し部材61が元の位置まで戻るまで、ステップS15を繰り返し実行する(ステップS15;No)。一方、ステップS15において、制御部29は、積層が完了し、押し板53及び押し部材61が元の位置まで戻ったことを確認すると(ステップS15;Yes)、積層を継続するかどうかを判定する(ステップS16)。
制御部29は、各積層台73に所定枚数の電極(セパレータ付き正極11及び負極9)が積層されているか否かを判定し、積層されている電極の枚数が所定枚数に達していなければ積層を継続する。所定枚数は、積層体70が完成し得る枚数であって、例えば、30枚〜100枚程度である。例えば、制御部29は、壁部75又は壁部76に設けられたセンサからの検知信号によって、所定枚数の電極が積層されているか否かを判定する。また、積層されている電極の枚数が所定枚数に達している場合も、製造された積層体70が予め設定された設定数(目標数)に達していない場合には、積層は継続される。
上下4段の保持部33からセパレータ付き正極11及び負極9を同時に排出することにより、ステップS13及びステップS14の処理は、通常時間間隔の4倍の時間を掛けて行うことができる。この期間に、ステップS13の押し板53の進退、及びステップS14の押し部材61の進退が行われるが、押し板53の移動距離は短く、また、押し板53及び押し部材61が電極に接触していない場合には、例えば元の位置に戻る動作では、速度を上げることができる。したがって、この期間の大半を積層のための押出しに利用することができる。これにより、積層部27への負極9及びセパレータ付き正極11の排出速度を下げることができる。同時に排出される組を増やすほど、排出処理に掛けることができる時間を長くすることができ、積層部27への負極9及びセパレータ付き正極11の排出速度をさらに低下することが可能となる。
ステップS16において、制御部29は、積層を継続すると判定した場合(ステップS16;Yes)、搬送部23を復帰動作に設定する(ステップS17)。復帰動作では、制御部29は、次の搬送期間において、第2領域R2に位置する保持部33を4段分だけ下降させるために、直前の搬送期間と比較して、循環部材32の循環速度を5倍速くすると共に循環部材32を3倍の速度で下降させる。制御部29は、この設定を行った後、ステップS11の処理を実施する。つまり、センサーが電極を検知するまで、ステップS17で設定された動作が継続される。この結果、循環部材32の循環による保持部33の移動量は2.5となり、循環部材32の下降による保持部33の移動量は−1.5(−は下降)となる。この状態では、第1領域R1に位置する保持部33の移動量は1となり、第2領域R2に位置する保持部33の移動量は−4となる。これにより、第1領域R1に位置する保持部33の上昇量が初期動作時と同じになると共に、第2領域R2に位置する保持部33が4段分だけ下降することとなる(図16参照)。以降、制御部29は、ステップS11から処理を繰り返す。
制御部29は、ステップS17を開始すると共に、並行して図13に示される制御フローCF3を実施する。制御フローCF3では、まず、ステップS16における、各積層台73に所定枚数の電極が積層されているか否かの判定結果に応じた処理が行われる。所定枚数の電極が積層されていないと判定された場合(ステップS18;No)、制御部29は、各積層台73を負極9及びセパレータ付き正極11の厚さ分だけ下降させるように、駆動部74を制御する(ステップS19)。つまり、制御部29は、積層台73に積層されている電極のうち、最も上に位置する負極9の面9eの高さがスリット75aの下端と同じ高さとなるように駆動部74を制御する。
一方で、所定枚数の電極が積層されていると判定された場合(ステップS18;Yes)、制御部29は、各積層台73を下降させて、一対のコンベア81を積層台73のスリット71aを通して積層体70の底面に接触させるように、駆動部74を制御する(ステップS20)。これにより、各コンベア81上に積層体70が載置され、一対のコンベア81により積層体70が搬送されて取り出される。そして、制御部29は、新しい積層台73がスリット75aに対応する位置に配置されるように、循環部材72を駆動する。
一方、ステップS16において、制御部29は、積層を継続しないと判定した場合(ステップS16;No)、制御フローCF1を終了する。
以上説明したように、電極積層装置20では、循環部材32の外周面32aが上昇した後に下降する循環経路Lを形成するように循環しており、複数の保持部33は、外周面32aに設けられるので、循環経路Lに沿って循環する。この循環経路Lのうちの外周面32aが上昇する第1領域R1において、負極9及びセパレータ付き正極11が保持部33に供給され、循環経路Lのうちの外周面32aが下降する第2領域R2に位置する複数の保持部33と積層部27との上下方向における相対的な位置が保持される。そして、第2領域R2に位置する複数の保持部33に保持されている負極9及びセパレータ付き正極11が積層部27に排出されて、積層される。このように、複数組の負極9及びセパレータ付き正極11が同時に積層部27に積層されるので、積層部27への負極9及びセパレータ付き正極11の排出速度を下げても、負極9及びセパレータ付き正極11の積層の高速化を確保することができる。積層部27への負極9及びセパレータ付き正極11の排出速度を下げることにより、負極9及びセパレータ付き正極11を積層部27に積層する際に、正極活物質及び負極活物質の剥離が生じにくくなる。
制御部29は、保持部33から負極9及びセパレータ付き正極11を排出する際に、外周面32aの循環速度と同じ速度で保持部33を上昇させている。このとき、第2領域R2に位置する保持部33の上下方向の位置は変わらないので、第2領域R2に位置する保持部33を見かけ上静止させることができる。このため、負極9及びセパレータ付き正極11の排出を確実に行うことが可能となる。
負極9の高さHnはセパレータ付き正極11の高さHpよりも短い。つまり、保持部33の幅方向において、負極9(タブ16bを除く)の長さは、セパレータ付き正極11(タブ14bを除く)の長さよりも短い。このため、位置決め部24によって、保持部33の幅方向において、保持部33に保持されている負極9の位置が規定された後に、セパレータ付き正極11が保持部33に供給される。これにより、保持部33の幅方向における負極9の位置精度を向上することが可能となる。さらに、位置決め部25によって、保持部33の幅方向において、保持部33に保持されているセパレータ付き正極11の位置が規定される。これにより、保持部33の幅方向における負極9及びセパレータ付き正極11の位置精度を向上することができる。そして、排出部26によって、負極9及びセパレータ付き正極11が積層部27に排出されるので、積層体70におけるセパレータ付き正極11及び負極9の位置ずれを低減することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、保持部33は、保持部33の幅方向に直交する断面がU字状の部材であるが、板状部材であってもよい。
また、負極9の高さHn及びセパレータ付き正極11の高さHpが同程度であれば、保持部33に負極9及びセパレータ付き正極11が保持されている状態で、位置決め部25は、負極9及びセパレータ付き正極11の位置決めを行うことができる。この場合、電極積層装置20は、位置決め部24を備えていなくてもよい。
また、供給部21が保持部33の幅方向における負極9の位置を所定の位置に合わせた状態で供給し、供給部22が保持部33の幅方向におけるセパレータ付き正極11の位置を所定の位置に合わせた状態で供給し、保持部33が循環する際に、保持部33の幅方向における負極9及びセパレータ付き正極11の位置がほとんど変更されないような場合には、電極積層装置20は、位置決め部24及び位置決め部25を備えていなくてもよい。
位置決め部25は、供給部22よりも循環経路Lの下流側であり、排出部26よりも循環経路Lの上流側に設けられているとよい。第1領域R1では、保持部33に保持されているセパレータ付き正極11及び負極9は、一方の側壁36に支持されており、第3領域R3において、反転されて、他方の側壁36に支持される。この反転動作によって、負極9及びセパレータ付き正極11の位置がずれることがある。このため、上記実施形態のように、位置決め部25が、循環部材32に対して供給部21及び供給部22と反対側に配置される場合には、反転動作の後にセパレータ付き正極11の位置決めが行われるので、保持部33の幅方向におけるセパレータ付き正極11の位置精度を向上することができる。なお、位置決め部25は、排出部26と重複するように設けられてもよい。この場合は、ステップS13とステップS14とは、順次実施する。位置決め部25と排出部26とを重複させると、電極積層装置20を小型化することができる。また、位置決め部25は、押圧部52(アクチュエータ)を備えた構造ではなく、循環部材32の循環経路Lに沿った案内部材、例えばガイド板、などであってもよい。
また、電極積層装置20は、積層体取出部28を備えていなくてもよい。この場合、積層台73に積層された積層体70は、例えば、ロボットアーム等の他の搬送機構によって取り出される。
さらに、上記実施形態では、蓄電装置1がリチウムイオン二次電池であるが、電極積層装置20は、例えばニッケル水素電池等の他の二次電池、電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタ等の蓄電装置における電極の積層にも適用可能である。
また、上記実施形態では、正極8が袋状のセパレータ10に包まれた状態であるセパレータ付き正極11と、負極9と、が交互に積層台73に積層されるが、特にその形態には限られない。セパレータ付き正極11は、セパレータ間に正極8が収容されていればよく、セパレータ10は袋状でなくてもよい。例えば、セパレータ10の構造として、シート状の2枚のセパレータの外周の数点のみが溶着されたセパレータであってもよい。また、正極8と、負極9が袋状のセパレータ10に包まれた状態であるセパレータ付き負極と、が交互に積層台73に積層されてもよい。
また、供給部21は、支持面21aに対向する面とは反対側の面にシート状のセパレータが貼り付けられた状態の負極を搬送部23に供給し、供給部22は、支持面22aと対向する面とは反対側の面にシート状のセパレータが貼り付けられた状態の正極を搬送部23に供給してもよい。この場合、積層台73には、正極と負極とがシート状のセパレータを介して積層される。
また、供給部22は、セパレータ付き正極11に代えて正極8を供給してもよい。この場合、電極積層装置20は、シート状のセパレータを供給する第1セパレータ供給部及び第2セパレータ供給部を備えてもよい。第1セパレータ供給部は、例えば、供給部21と供給部22との間に配置され、第2セパレータ供給部は、例えば、供給部22の上方に配置される。
また、供給部21及び供給部22に供給される負極9及びセパレータ付き正極11は、マガジン等により予め蓄えられていることとしたが、これに限定されない。負極9及びセパレータ付き正極11は、負極9及びセパレータ付き正極11を製作する工程に直結されたコンベアなどによって、前工程の設備から供給部21及び供給部22に直接供給されてもよい。
また、正極8では、金属箔14の両面に正極活物質層15が設けられていなくてもよく、一方の面に正極活物質層15が設けられていてもよい。同様に、負極9では、金属箔16の両面に負極活物質層17が設けられていなくてもよく、一方の面に負極活物質層17が設けられていてもよい。
また、駆動部34は、循環部材32を循環させる回転用モータと、上下移動させる昇降用モータと、を備えるが、上下移動量と循環移動量とを適切に制御できればよく、駆動源及び駆動機構は限定されない。例えば、駆動部34は、上下移動の駆動源として油圧ピストンを備え、上下移動量を制御してもよい。
また、駆動部34は、図17〜図21に記載されるように、2台のモータとタイミングベルトを備え、供給部21,22側(図4参照)と積層部27側(図4参照)とで、個別に保持部33の移動を制御できるようにしてもよい。
図17及び図18は、搬送部23の支持構造及び駆動機構の説明に必要な構成に着目した図であり、それ以外の構成については適宜図示を省略している。図17に示されるように、搬送部23は、床面に設置された支持フレーム101と、支持フレーム101に対して上下方向に移動可能に支持される循環用フレーム102と、を備えている。循環用フレーム102には、上下方向に所定間隔だけ離間して配置された一対のスプロケット103,104(図4のローラ31に対応する部材)が、回転可能に支持されている。スプロケット103,104には、外周面32aに複数の保持部33が配置された循環部材32が巻き掛けられている。
また、図18に示されるように、搬送部23は、支持フレーム101又は床面に対して固定されたモータ105,106を備えている。モータ105,106の駆動軸には、駆動ギヤ105a,106aが固定されている。スプロケット103,104は、その回転軸の一端に駆動ギヤ107,108を有する。駆動ギヤ105a,106a,107,108には、タイミングベルト109が巻き掛けられている。駆動ギヤ105a,106a,107,108に加えて、支持フレーム101に支持されたガイドローラ110(図18の例では4つのガイドローラ110)により、タイミングベルト109の循環経路は、上下左右に延びる略十文字状をなす。
図19に示されるように、駆動ギヤ105a,106aを等速度で回転させた場合、循環用フレーム102及び循環部材32の全体は、支持フレーム101又は床面に対して上下に移動することなく、循環部材32及びタイミングベルト109が循環動作のみを行うことになる。
一方、図20に示されるように、駆動ギヤ105aのみを回転させた場合、タイミングベルト109は、供給部21,22側(第1領域R1)では時計回りに循環する一方で、積層部27側(第2領域R2)では停止している。このため、このようなタイミングベルト109の動作に伴い、循環用フレーム102は、支持フレーム101又は床面に対し上昇する。これに伴い、スプロケット103,104を介して循環用フレーム102に支持されている循環部材32の基準高さ位置(例えば、循環部材32の上下方向における中央位置)も上昇することになる。このとき、タイミングベルト109と同様に、循環部材32及び保持部33も、供給部21,22側でのみ上昇する。
また、図21に示されるように、駆動ギヤ106aのみを回転させた場合、タイミングベルト109は、積層部27側(第2領域R2)では時計回りに循環する一方で、供給部21,22側(第1領域R1)では停止している。このため、このようなタイミングベルト109の動作に伴い、循環用フレーム102は、支持フレーム101又は床面に対し下降する。これに伴い、スプロケット103,104を介して循環用フレーム102に支持されている循環部材32の基準高さ位置(例えば、循環部材32の上下方向における中央位置)も下降することになる。このとき、タイミングベルト109と同様に、循環部材32及び保持部33も、積層部27側でのみ下降する。さらに、駆動ギヤ105aの回転速度と駆動ギヤ106aの回転速度とを異ならせて、駆動ギヤ105a,106aの両方を回転させた場合、回転速度の差に応じて循環用フレーム102を上昇又は下降させ、循環部材32の基準高さ位置を上昇又は下降させることができる。制御部29(図4参照)は、実行したい循環部材32の運転形態に応じて、駆動ギヤ105a,106aの回転速度を調整することで、当該運転形態を実現することができる。
9…負極(第1電極)、11…セパレータ付き正極(第2電極)、14…金属箔、15…正極活物質層(活物質層)、16…金属箔、17…負極活物質層(活物質層)、20…電極積層装置、21…供給部(第1供給部)、22…供給部(第2供給部)、23…搬送部、24…位置決め部(第2位置決め部)、25…位置決め部(第1位置決め部)、26…排出部、27…積層部、29…制御部、32…循環部材、32a…外周面、33…保持部、70…積層体、Hn…高さ、Hp…高さ、L…循環経路、R1…第1領域、R2…第2領域。
Claims (6)
- シート状の第1電極を供給する第1供給部と、
シート状の第2電極を供給する第2供給部と、
前記第1電極及び前記第2電極を搬送する搬送部と、
前記搬送部に対して前記第1供給部及び前記第2供給部と反対側に配置され、前記搬送部から前記第1電極及び前記第2電極を排出する排出部と、
前記排出部によって排出された前記第1電極及び前記第2電極が交互に積層される積層部と、
前記搬送部及び前記排出部を制御する制御部と、
を備え、
前記第1電極及び前記第2電極は、金属箔と、前記金属箔の表面に設けられた活物質層と、を備え、
前記搬送部は、上昇した後に下降する循環経路を形成するように循環する外周面を有すると共に上下方向に移動可能な循環部材と、前記循環部材の前記外周面に設けられると共に、前記第1電極及び前記第2電極を保持する複数の保持部と、を備え、
前記第1供給部は、前記循環経路のうちの前記外周面が上昇する第1領域において、前記第1電極を前記保持部に供給し、
前記第2供給部は、前記第1領域において、前記保持部に保持されている前記第1電極の上に重なるように前記第2電極を前記保持部に供給し、
前記制御部は、前記複数の保持部のうち、前記循環経路のうちの前記外周面が下降する第2領域に位置し、前記第1電極及び前記第2電極を保持している複数の第1保持部と前記積層部との前記上下方向における相対的な位置を保持するように前記搬送部を制御すると共に、前記複数の第1保持部に保持されている前記第1電極及び前記第2電極を前記積層部に向けて排出するように前記排出部を制御する、電極積層装置。 - 前記排出部よりも前記循環経路の上流側に設けられ、前記排出部の排出方向及び前記上下方向と交差する方向において、前記保持部に保持されている前記第2電極の位置を規定する第1位置決め部を更に備える、請求項1に記載の電極積層装置。
- 前記第1供給部と前記第2供給部との間に設けられ、前記方向において、前記保持部に保持されている前記第1電極の位置を規定する第2位置決め部を更に備える、請求項2に記載の電極積層装置。
- 前記第1電極の前記方向における長さは、前記第2電極の前記方向における長さよりも短い、請求項3に記載の電極積層装置。
- 前記制御部は、前記複数の第1保持部と前記積層部との前記上下方向における相対的な位置を保持するために、前記外周面の循環速度と同じ速度で前記循環部材を上昇させる、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の電極積層装置。
- 前記第1電極は、負極であり、
前記第2電極は、セパレータ間に正極が収容されたセパレータ付き正極である、
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の電極積層装置。
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JP2016152068A JP2018022591A (ja) | 2016-08-02 | 2016-08-02 | 電極積層装置 |
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JP2016152068A JP2018022591A (ja) | 2016-08-02 | 2016-08-02 | 電極積層装置 |
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Family Applications (1)
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JP2016152068A Pending JP2018022591A (ja) | 2016-08-02 | 2016-08-02 | 電極積層装置 |
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JP (1) | JP2018022591A (ja) |
-
2016
- 2016-08-02 JP JP2016152068A patent/JP2018022591A/ja active Pending
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