JP2018022576A - 発光装置、発光システム及び移動体 - Google Patents

発光装置、発光システム及び移動体 Download PDF

Info

Publication number
JP2018022576A
JP2018022576A JP2016151605A JP2016151605A JP2018022576A JP 2018022576 A JP2018022576 A JP 2018022576A JP 2016151605 A JP2016151605 A JP 2016151605A JP 2016151605 A JP2016151605 A JP 2016151605A JP 2018022576 A JP2018022576 A JP 2018022576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
light emitting
organic layer
light
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016151605A
Other languages
English (en)
Inventor
佑生 寺尾
Yuki Terao
佑生 寺尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP2016151605A priority Critical patent/JP2018022576A/ja
Publication of JP2018022576A publication Critical patent/JP2018022576A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】互いに異なる配光分布を有する複数の発光領域を簡易に形成する。【解決手段】第1群から第n群のうち少なくとも1群(調整群)において、第2有機層120bの層(第2HIL122b〜第2ETL128bのいずれか)の厚さは、第1有機層120aの層(第1HIL122a〜第1ETL128aのいずれか)の厚さと異なっている。第1群から第n群のうち残りの群(非調整群)において、第2有機層120bの層(第2HIL122b〜第2ETL128bのいずれか)の厚さは、第1有機層120aの層(第1HIL122a〜第1ETL128aのいずれか)の厚さと実質的に等しくなっている。【選択図】図9

Description

本発明は、発光装置、発光システム及び移動体に関する。
近年、マイクロキャビティ構造を有する有機発光ダイオード(OLED)が開発されている。このようなOLEDは、反射層、半透過反射層及び有機層を有している。有機層は、反射層と半透過反射層の間にあり、光を発する。有機層からの光は、反射層と半透過反射層の間で反射を繰り返し、光を強めて半透過反射層側から出射される。例えば、特許文献1に記載のOLEDは、マイクロキャビティによって出射された光を散乱させる散乱部材を備えている。特許文献1では、散乱部材によって散乱された光がOLEDから出射される。
さらに、近年、例えば特許文献2に記載されているように、一の発光部の第1配光分布と他の発光部の第2配光分布とを合成することがある。特許文献2においては、一の発光部の第1配光分布は、第1配光分布の中心方向に極大値を有しており、他の発光部の第2配光分布も、第2配光分布の中心方向に極大値を有している。
特開2000−284726号公報 特開2006−290122号公報
OLEDにおいては、互いに異なる配光分布を有する複数の発光領域を簡易に形成することが要請されることがある。
本発明が解決しようとする課題としては、互いに異なる配光分布を有する複数の発光領域を簡易に形成することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
第1有機層を有する第1発光部と、
反射層、半透過反射層及び第2有機層を有する第2発光部と、
を備え、
前記第1発光部の配光分布は、第1方向に極大値を有し、
前記第2発光部の配光分布は、前記第2発光部の厚さ方向に沿った第2基準方向と異なる第2方向に極大値を有し、
前記第2方向は、前記第1方向と異なり、
前記第1有機層は、第1部分層を含み、
前記第2有機層は、前記第1部分層と同一材料を含む第2部分層を含み、
前記第2部分層の厚さは、前記第1部分層の厚さと異なる発光装置である。
請求項8に記載の発明は、
透光性を有する基材と、
前記基材に取り付けられた発光装置と、
を備え、
前記発光装置は、
第1有機層を有する第1発光部と、
反射層、半透過反射層及び第2有機層を有する第2発光部と、
を備え、
前記第1発光部の配光分布は、第1方向に極大値を有し、
前記第2発光部の配光分布は、前記第2発光部の厚さ方向に沿った第2基準方向と異なる第2方向に極大値を有し、
前記第2方向は、前記第1方向と異なり、
前記第1有機層は、第1部分層を含み、
前記第2有機層は、前記第1部分層と同一材料を含む第2部分層を含み、
前記第2部分層の厚さは、前記第1部分層の厚さと異なる発光システムである。
請求項9に記載の発明は、
ボディと、
前記ボディに取り付けられ、透光性を有する基材と、
前記基材に取り付けられた発光装置と、
を備え、
前記発光装置は、
第1有機層を有する第1発光部と、
反射層、半透過反射層及び第2有機層を有する第2発光部と、
を備え、
前記第1発光部の配光分布は、第1方向に極大値を有し、
前記第2発光部の配光分布は、前記第2発光部の厚さ方向に沿った第2基準方向と異なる第2方向に極大値を有し、
前記第2方向は、前記第1方向と異なり、
前記第1有機層は、第1部分層を含み、
前記第2有機層は、前記第1部分層と同一材料を含む第2部分層を含み、
前記第2部分層の厚さは、前記第1部分層の厚さと異なる移動体である。
実施形態に係る発光装置の第1例を示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1及び図2に示した発光部の詳細を説明するための図である。 図3に示した発光部の動作の一例を説明するための図である。 式(1)の導出を説明するための図である。 図1及び図2に示した第1発光部の第1配光分布及び図1及び図2に示した第2発光部の第2配光分布を示すグラフである。 図6に示した第1配光分布と図6に示した第2配光分布の合成分布を示すグラフである。 図6及び図7の変形例を示す図である。 図1及び図2に示した第1発光部の有機層(第1有機層)及び図1及び図2に示した第2発光部の有機層(第2有機層)の詳細を説明するための図である。 図2に示した第1発光部及び図2に示した第2発光部を駆動する方法の一例を説明するための図である。 図2の変形例を示す図である。 図11に示した第1発光部及び図11に示した第2発光部を駆動する方法の一例を説明するための図である。 図1の第1の変形例を示す図である。 図1の第2の変形例を示す図である。 図1の第3の変形例を示す図である。 発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図3の第1の変形例を示す図である。 図3の第2の変形例を示す図である。 図3の第3の変形例を示す図である。 (a)は、図4に示した基準方向の第1例を説明するための図であり、(b)は、図4に示した基準方向の第2例を説明するための図であり、(c)は、図4に示した基準方向の第3例を説明するための図である。 実施例1に係る発光装置を示す平面図である。 図21のA−A断面図である。 図21のB−B断面図である。 図22の変形例を示す図である。 実施例2に係る発光システムを示す図である。 図25のA−A断面図である。 図26の第1の変形例を示す図である。 図26の第2の変形例を示す図である。 図26の第3の変形例を示す図である。 実施例3に係る移動体を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10の第1例を示す平面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図1及び図2に示した発光部172の詳細を説明するための図である。図4は、図3に示した発光部172の動作の一例を説明するための図である。
図1に示すように、発光装置10は、基板100及び複数の発光部172(第1発光部172a及び第2発光部172b)を備えている。図1に示す例において、第2発光部172bは、第1発光部172aの外側にあり、具体的には、第1発光部172aを囲んでいる。
図2に示すように、基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第2面104は、第1面102の反対側にある。図2に示す例において、第1発光部172a及び第2発光部172bは、基板100の第1面102上に位置しており、言い換えると、共通の面(第1面102)上に位置している。さらに、図2に示す例では、基板100は湾曲しておらず、このため、基板100の第1面102は、平坦になっている。これにより、第1発光部172aの厚さ方向は、第2発光部172bの厚さ方向と同じ方向になっており、言い換えると、第1面102及び第2面104に垂直な方向に沿った方向になっている。
図3及び図4を用いて、発光部172の概要について説明する。発光部172は、反射層152、半透過反射層154及び複数の層156を有している。複数の層156は、第1層156(1)から第k層156(k)までのk個の層(kは2以上の整数である。図3及び図4に示す例では、k=5である。)を含んでいる。これらの層156は、反射層152と半透過反射層154の間にある。発光部172の光は、発光層(EML)126から発せられて、基板100の第2面104を介して外部に出射されている。発光部172の配光分布は、基準方向R(詳細は後述する。)から角度θ傾いた方向に極大値を有している。具体的には、発光装置10では、以下の式(1)によって定義される値ΔMが、1以上の整数mと実質的に一致しており、例えば、m−1/8以上m+1/8、好ましくはm−1/16以上m+1/16である。
Figure 2018022576
λ:EML126からの光のピーク波長
:第i層156(i)(1≦i≦k)の厚さ
:第i層156(i)(1≦i≦k)の屈折率
:発光装置10からの光が伝搬する媒質の屈折率
θ:上記した配光分布が極大値をとる方向の角度
φ:半透過反射層154における位相シフト量
φ:反射層152における位相シフト量
基準方向Rは、発光部172の配光分布の中心方向である。図4に示す例では、基準方向Rは、発光部172の厚さ方向(例えば、共振器150の各層(例えば、EML126)の厚さ方向)に沿った方向であり、基板100の厚さ方向に沿った方向であり、又は第2面104の法線方向である。
図3及び図4を用いて、発光部172の詳細について説明する。発光装置10は、基板100、第1電極110、有機層120、第2電極130及び層140を備えている。基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第2面104は、第1面102の反対側にある。第1電極110は、基板100の第1面102上にある。第2電極130は、第1電極110上にある。有機層120は、第1電極110と第2電極130の間にある。有機層120は、正孔注入層(HIL)122、正孔輸送層(HTL)124、発光層(EML)126及び電子輸送層(ETL)128を含んでいる。なお、実施形態ではEML126は1層のみであるが、発光層を複数有し、発光層と発光層との間に電荷発生層を有するマルチフォトン構造であってもよい。具体的には、第1電極110と第2電極130との間に発光層を2つ有するタンデム構造、3つ有するトリデム構造などがあげられる。
発光装置10は、共振器150、すなわちマイクロキャビティを有している。共振器150は、反射層152、半透過反射層154及び第1層156(1)〜第5層156(5)を有している。共振器150は、第1電極110、有機層120、第2電極130及び層140によって構成されている。具体的には、第2電極130は、反射層152として機能している。層140は、半透過反射層154として機能している。第1電極110は、第1層156(1)として機能している。HIL122、HTL124、EML126及びETL128は、それぞれ、第2層156(2)、第3層156(3)、第4層156(4)及び第5層156(5)として機能している。
基板100は、透光性を有しており、具体的には、例えば、ガラス基板又は樹脂基板である。基板100は、可撓性を有していてもよいし、又は可撓性を有していなくてもよい。基板100の厚さは、例えば、10μm以上1mm以下である。
第1電極110は、透光性を有しており、例えば金属酸化物、より具体的には、例えばITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)又はZnO(Zinc Oxide)からなる。
有機層120は、HIL122、HTL124、EML126及びETL128を含んでいる。ただし、有機層120の層構造は、この例に限定されるものではない。一例として、有機層120は、第2電極130とETL128の間に電子注入層(EIL)を含んでいてもよい。この例においては、EILは、第6層156(6)として機能する。他の例として、有機層120は、HIL122及びHTL124の一方を含んでいなくてもよい。さらに、他の例として、有機層120は、正孔阻止層(HBL)、電子阻止層(EBL)、バッファ層、スペーサ層、光取出し向上層、密着層又はカラーフィルタ層を含んでいてもよい。
第2電極130は、反射層152として機能している。第2電極130は、光を反射する材料、例えば金属からなり、例えば、Al、Ag、Al合金又はAg合金からなる。第2電極130の厚さは、ある程度厚く、例えば70nm以上200nm以下である。これにより、第2電極130は、反射層152として機能する。
層140は、半透過反射層154として機能している。一例において、層140は、金属薄膜、具体的には例えばAg薄膜、Au薄膜、Ag合金薄膜又はAu合金薄膜である。この例において、層140の厚さは、ある程度薄く、具体的には例えば第2電極130の厚さよりも薄く、より具体的には例えば5nm以上50nm以下である。層140の膜厚がこのように薄い場合、層140に入射した光の一部が層140を透過することができる。これにより、層140は、半透過反射層154として機能する。その他の例において、層140は、交互に積層された高屈折率誘電体層及び低屈折率誘電体層を含む誘電体多層膜であってもよい。具体的には、各誘電体層は、例えばMgF、AlF、TiO、Nb2O、Al及びSiOのうちの少なくとも一つを含んでいる。この例においても、層140は、半透過反射層154として機能することができる。
図5は、式(1)の導出を説明するための図である。本図では、k=3であり、共振器150は、第1層156(1)、第2層156(2)及び第3層156(3)を有している。なお、本図では、説明のため、反射層152(図3及び図4)及び半透過反射層154(図3及び図4)を取り除いている。
本図に示す例では、第1層156(1)から屈折率nの媒質(具体的には、空気)に屈折角θで出射される光によって強め合いの干渉が生じている。これにより、この光の配光分布は、角度θの方向において極大値をとる。
具体的には、以下の式(2)によって定義される光路差Δlが上記した光の波長λの整数倍となっている。
Figure 2018022576
式(2)の右辺の第1項は、AB間の光路長、BC間の光路長、CD間の光路長、DE間の光路長、EF間の光路長及びFG間の光路長の合計である。式(2)の右辺の第2項は、AH間の光路長である。AH間の光路長は、AG=2dtanθ+2dtanθ+2dtanθ、∠AGH=θ及びAH=AGsinθを用いて導出される。
式(1)の右辺の第1項は、式(2)の右辺を層156の層数kの場合に一般化し、かつスネルの法則nsinθ=nsinθを用いることにより導出される。さらに、式(2)の右辺の第2項は、反射層152の位相シフト量及び半透過反射層154の位相シフト量を考慮することにより導出される。
式(1)において値ΔMが整数である場合、屈折角θで出射された光によって強め合いの干渉が生じる。これにより、この光の配光分布は、角度θの方向において極大値をとる。ただし、値ΔMは、特定の整数と厳密に一致している必要はない。値ΔMは、整数m(m≧1)から例えば±1/8、望ましくは例えば±1/16ずれていてもよい。
なお、一例において、位相シフト量φ及びφは、それぞれ、tanφ=2n/(n −n −k )及びtanφ=2n/(n −n −k )に基づいて決定することができる(n:半透過反射層154の屈折率、k:半透過反射層154の消衰係数、n:反射層152の屈折率、k:反射層152の消衰係数)。その他の例において、位相シフト量φ及びφは、分光エリプソメトリによる測定結果に基づいて決定してもよい。
図6は、図1及び図2に示した第1発光部172aの第1配光分布D1及び図1及び図2に示した第2発光部172bの第2配光分布D2を示すグラフである。本図において、第1配光分布D1は、第1方向A1に極大値L1を有し、第2配光分布D2は、第2方向A2に極大値L2を有している。より詳細には、第1配光分布D1は、第1方向A1に第1光度L01(極大値L1)を有し、第3方向AHに第2光度LH1を有しており、第2配光分布D2は、第1方向A1に第3光度L02を有し、第3方向AHに第4光度LH2を有している。本図において、第1方向A1は、視野角0°の方向であり、第2方向A2は、視野角30°の方向であり、第3方向LHは、第1方向A1と第2方向A2の真ん中の方向、すなわち視野角15°の方向である。
第1配光分布D1の第1方向A1は、基準方向R、すなわち第1発光部172aの厚さ方向に沿った方向(第1基準方向)と同じになっている。図3及び図4を用いて説明したように、第1発光部172a(発光部172)は、マイクロキャビティを有しており、言い換えると、反射層152及び半透過反射層154を有しており、さらに言い換えると、第1発光部172aについての式(1)のΔMは、θ=0°として整数mと実質的に一致している。このため、第1配光分布D1の裾は、急峻なものになっている。
なお、第1発光部172aは、マイクロキャビティを有していなくてもよく、例えば、半透過反射層154を有していなくてもよい。マイクロキャビティがない場合の第1発光部172aの第1配光分布D1の裾は、マイクロキャビティがある場合の第1発光部172aの第1配光分布D1(図6)の裾よりも緩やかになる。一方、マイクロキャビティがない場合の第1発光部172aの第1配光分布D1は、マイクロキャビティがある場合の第1発光部172aの第1配光分布D1(図6)と同様にして、基準方向R(すなわち第1発光部172aの厚さ方向に沿った方向)に極大値L1を有している。
第2配光分布D2の第2方向A2は、基準方向R、すなわち第2発光部172bの厚さ方向に沿った方向(第2基準方向)と異なっている。図3及び図4を用いて説明したように、第2発光部172b(発光部172)は、マイクロキャビティを有しており、言い換えると、反射層152及び半透過反射層154を有しており、さらに言い換えると、第2発光部172bについての式(1)のΔMは、θ=30°として整数mと実質的に一致している。このため、第2配光分布D2の裾は、急峻なものになっている。
図6に示す例において、第2方向A2は、第1方向A1と異なっている。これにより、図1、図2及び図6に示す例では、一の方向(第1方向A1)に極大値(極大値L1)を有する配光分布(第1配光分布D1)を示す発光領域(第1発光部172a)と、他の方向(第2方向A2)に極大値(極大値L2)を有する配光分布(第2配光分布D2)を示す発光領域(第2発光部172b)とが共通の面(第1面102)内で並んでいる。
なお、第1方向A1及び第2方向A2は、図6に示す例に限定されるものではない。第1方向A1は、例えば、基準方向R(図6に示す例において、視野角0°の方向)と異なる方向であってもよい。
図6に示す例において、第2光度LH1と第4光度LH2の和は、第1光度L01と第3光度L02の和と実質的に等しく、具体的には、例えば、第1光度L01と第3光度L02の和の95%以上105%以下(0.95×(L01+L02)≦LH1+LH2≦1.05×(L01+L02))となっている。これにより、図7を用いて後述するように、第1配光分布D1と第2配光分布D2の合成分布DCは、第1方向A1と第3方向AHとの間において、よりこのましくは第1方向A1と第2方向A2との間において、実質的に一定、具体的には、例えば、合成分布DCの最大値の95%以上の範囲内にある。
図6に示す例において、第1発光部172aの面積S1及び第2発光部172bの面積S2は、L01=S1×L01´、LH1=S1×LH1´、L02=S2×L02´及びLH2=S2×LH2´(L01´:第1発光部172aの第1方向A1における輝度、LH1´:第1発光部172aの第3方向AHにおける輝度、L02´:第2発光部172bの第1方向A1における輝度、LH2´:第2発光部172bの第3方向AHにおける輝度)が満たされるように決定されている。これにより、上記したように、光度LH1と光度LH2の和は、光度L01と光度L02の和と実質的に等しくなる。
図7は、図6に示した第1配光分布D1と図6に示した第2配光分布D2の合成分布DCを示すグラフである。合成分布DCは、基準方向R(図7に示す例では、視野角0°の方向)と基準方向Rからある程度大きい角度(具体的には、15°、より具体的には20°)傾いた方向との間において、実質的に一定、具体的には、例えば、合成分布DCの最大値の95%以上の範囲内にある。さらに、図7に示す例において、合成分布DCの光度は、視野角おおよそ60°の方向から視野角おおよそ20°の方向にかけて急激に増加している。このように、図1、図2及び図7に示す例では、配光分布(合成分布DC)の裾(図7に示す例では、おおよそ、視野角20°から視野角60°まで)を急峻にしつつ、配光分布(合成分布DC)のピークを広い範囲(図7に示す例では、おおよそ視野角0°から視野角20°まで)で維持している。
図8は、図6及び図7の変形例を示す図である。本図に示す例において、第2配光分布D2の極大値L2は、第1配光分布D1の極大値L1と実質的に等しく、具体的には、例えば、第1配光分布D1の極大値L1の95%以上105%以下である。これにより、合成分布DCは、第1方向A1と第2方向A2との間において、実質的に一定、具体的には、例えば、合成分布DCの最大値の90%以上の範囲内にある。
図9は、図1及び図2に示した第1発光部172aの有機層120(第1有機層120a)及び図1及び図2に示した第2発光部172bの有機層120(第2有機層120b)の詳細を説明するための図である。第1有機層120aは、第1材料から第n材料までの複数の材料を含み(nは2以上の整数である。)、本図に示す例において、第1有機層120aの第1材料、第2材料、第3材料及び第4材料(n=4)は、それぞれ、HIL122(第1HIL122a)の材料、HTL124(第1HTL124a)の材料、EML126(第1EML126a)の材料及びETL128(第1ETL128a)の材料である。同様にして、第2有機層120bは、第1材料から第n材料までの複数の材料を含み(nは2以上の整数である。)、本図に示す例において、第2有機層120bの第1材料、第2材料、第3材料及び第4材料(n=4)は、それぞれ、HIL122(第2HIL122b)の材料、HTL124(第2HTL124b)の材料、EML126(第2EML126b)の材料及びETL128(第2ETL128b)の材料である。
第2HIL122bの材料、第2HTL124bの材料、第2EML126bの材料及び第2ETL128bの材料は、それぞれ、第1HIL122aの材料、第1HTL124aの材料、第1EML126aの材料及び第1ETL128aの材料と同一である。第1HIL122aの材料、第1HTL124aの材料、第1EML126aの材料及び第1ETL128aの材料は、第1有機層120aの厚さ方向に沿って順に並んでいる。第2HIL122bの材料、第2HTL124bの材料、第2EML126bの材料及び第2ETL128bの材料は、第2有機層120bの厚さ方向に沿って、第1HIL122aの材料、第1HTL124aの材料、第1EML126aの材料及び第1ETL128aの材料と同じ順に並んでいる。
第1有機層120aは、第1材料から第n材料をそれぞれ含む第1層から第n層を含み(nは2以上の整数である。)、本図に示す例において、第1有機層120aの第1層、第2層、第3層及び第4層(n=4)は、それぞれ、第1HIL122a、第1HTL124a、第1EML126a及び第1ETL128aである。同様にして、第2有機層120bは、第1材料から第n材料をそれぞれ含む第1層から第n層を含み(nは2以上の整数である。)、本図に示す例において、第2有機層120bの第1層、第2層、第3層及び第4層(n=4)は、それぞれ、第2HIL122b、第2HTL124b、第2EML126b及び第2ETL128bである。
第1有機層120a及び第2有機層120bは、第1有機層120aの第1層及び第2有機層120bの第1層の群から第1有機層120aの第n層及び第2有機層120bの第n層の群をそれぞれ含む第1群から第n群を含んでいる(nは2以上の整数である。)。本図に示す例において、第1群、第2群、第3群及び第4群(n=4)は、それぞれ、第1HIL122a及び第2HIL122bの群、第1HTL124a及び第2HTL124bの群、第1EML126a及び第2EML126bの群並びに第1ETL128a及び第2ETL128bの群である。
第1群から第n群のうち少なくとも1群(調整群)において、第2有機層120bの層(第2HIL122b〜第2ETL128bのいずれか)の厚さは、第1有機層120aの層(第1HIL122a〜第1ETL128aのいずれか)の厚さと異なっており、例えば、第1有機層120aの層(第1HIL122a〜第1ETL128aのいずれか)の厚さの95%未満又は105%超である。第1群から第n群のうち残りの群(非調整群)において、第2有機層120bの層(第2HIL122b〜第2ETL128bのいずれか)の厚さは、第1有機層120aの層(第1HIL122a〜第1ETL128aのいずれか)の厚さと実質的に等しく、例えば、第1有機層120aの層(第1HIL122a〜第1ETL128aのいずれか)の厚さの95%以上105%以下である。
なお、第2有機層120bの厚さは、第1有機層120aの厚さ異なっていてもよく、例えば、第1有機層120aの厚さの95%未満又は105%超であってもよいし、又は第1有機層120aの厚さと実質的に等しくてもよく、例えば、第1有機層120aの厚さの95%以上105%以下であってもよい。言い換えると、第1有機層120aの各層(第1HIL122a〜第1ETL128aのそれぞれ)の厚さ及び第2有機層120bの各層(第2HIL122b〜第2ETL128bのそれぞれ)は、第2有機層120bの厚さが第1有機層120aの厚さと異なるように決定されてもよいし、又は第2有機層120bの厚さが第1有機層120aの厚さと等しくなるように決定されてもよい。
上記した式(1)から明らかなように、発光部172の配光分布は、有機層120の各層の厚さに依存する。本図に示す例では、第1有機層120aの各層と第2有機層120bの各層に共通の材料が用いられ、一部の層の厚さが第1有機層120aと第2有機層120bとで異なっている。このため、互いに異なる配光分布を有する複数の発光領域を簡易に形成することができる。
一例において、調整群の数は、1つのみであってもよく、例えば、調整群は、第1群から第n群のうち基板100に最も近い群である。この場合、一例において、第2HIL122b(第2部分層)の厚さは、第1HIL122a(第1部分層)の厚さと異なっており、第2HTL124bの厚さ、第2EML126bの厚さ及び第2ETL128bの厚さは、それぞれ、第1HTL124aの厚さ、第1EML126aの厚さ及び第1ETL128aの厚さと実質的に等しくなっている。
他の例において、調整群の数は、2以上であってもよく、例えば、2つの調整群が、第1EML126a及び第2EML126bの群を挟んで互いに反対側にあってもよく、より具体的には、この2つの調整群は、第1群から第n群のうちの一端の群と他端の群であってもよい。一例において、第2HIL122b(第2部分層)の厚さ及び第2ETL128b(第4部分層)の厚さは、それぞれ、第1HIL122a(第1部分層)の厚さ及び第1ETL128a(第3部分層)の厚さと異なっており、第2HTL124bの厚さ及び第2EML126bの厚さは、それぞれ、第1HTL124aの厚さ及び第1EML126aの厚さと実質的に等しくなっている。
他の例において、非調整群は、第1EML126a及び第2EML126bの群のみであってもよい。この場合、一例において、第2EML126bの厚さは、第1EML126aの厚さと実質的に等しくなっており、第2HIL122bの厚さ、第2HTL124bの厚さ及び第2ETL128bの厚さは、それぞれ、第1HIL122aの厚さ、第1HTL124aの厚さ及び第1ETL128aの厚さと異なっている。
図10は、図2に示した第1発光部172a及び図2に示した第2発光部172bを駆動する方法の一例を説明するための図である。本図に示す例において、第1発光部172aと第2発光部172bは、共通の電源(電源180)によって駆動されている。具体的には、本図に示す例において、電源180は、基板100の外側にある。第1有機層120a及び第2有機層120bには、第1電極110と第2電極130の間で電源180の電圧が印加されている。このように、第1有機層120a(第1発光部172a)と第2有機層120b(第2発光部172b)は、電源180に並列に接続されている。このため、第1発光部172aと第2発光部172bを共通の電源(電源180)で駆動させることができる。
図11は、図2の変形例を示す図である。本図に示す例において、発光装置10は、複数の基板100(第1基板100a及び第2基板100b)を備えている。第1基板100aは、第1面102a及び第2面104aを有している。第2面104aは、第1面102aの反対側にある。第2基板100bは、第2面102b及び第2面104bを有している。第2面104bは、第1面102aの反対側にある。第2基板100bは、第2面104bが第1面102aと対向するように第1基板100aと重なっている。第1発光部172aは、第1基板100aの第1面102a上に位置している。第2発光部172bは、第2基板100bの第2面102b上に位置している。第2発光部172bは、第1発光部172aと重なっていない。これにより、本図に示す例では、第1発光部172aの第1配光分布D1(例えば、図6)と第2発光部172bの第2配光分布D2(例えば、図6)を合成することができる。ただし、第1発光部172aと第2発光部172bとが、「重なっていない」とはすべての部分が重なっていない必要はない。換言すれば一部は重なっていてもよい。これは第1発光部172aと第2発光部172bの配光がそれぞれ異なるからである。図11の例において、第1発光部172aと第2発光部172bの発光方向が第1基板100a側(すなわち図11におていの上方向)だとすると、
第2基板100bの発光部172bが172aと重なっていたとしても、第2発光部172bの配光分布である第2配光分布D2が第1発光部172aをさけるような配光分布であれば、発光装置10としての配光分布として所望の設計になるからである。
より具体的には、本図に示す例において、第1基板100aは、透光部174を有している。透光部174は、第1発光部172aと重なっていない。第2発光部172bは、第1発光部172aと重なっている。これにより、第2発光部172bからの光は、透光部174を介して外部に出射されることができる。なお、第1基板100aと第2基板100bとは、第1発光部172aと第2発光部172bの配光分布を考慮して重ねるとよい。図11の例において、第1発光部172aと第2発光部172bの発光方向が第1基板100a側(図11におていの上方向)だとすると、垂直方向(あるいは基板厚み方向)への配光が強いもの(たとえば図6のD1とD2との比較でいえばD1)を下に、配光方向が広いもの、垂直方向から外れたところにピークがあるもの(同じく、たとえば図6のD1とD2との比較でいえばD2)は上側、つまり、光取出し側にするとよい。これは第1発光部172aと第2発光部172bのそれぞれの発光をロスなく取り出すためである。また、アライメントにおいても有利である。それぞれ基板の位置合わせにおいて、上側から見たときに上側の基板の透光部172から下側にある基板の発光部が目視できればよいからである。配光方向が広いものが下側にあると、上側の透光部からみて下側の基板の発光部が目視できたとしても、下側の発光部の配光分布により、下側の発光部の発光が上側の発光部に反射したりしてロスしてしまうからである。
図12は、図11に示した第1発光部172a及び図11に示した第2発光部172bを駆動する方法の一例を説明するための図である。本図に示す例において、第1発光部172aと第2発光部172bは、共通の電源(電源180)によって駆動されている。具体的には、本図に示す例において、第1発光部172aは、第1電極110a(第1電極110)、第1有機層120a(有機層120)及び第2電極130a(第2電極130)を有しており、第2発光部172bは、第1電極110b(第1電極110)、第2有機層120b(有機層120)及び第2電極130b(第2電極130)を有している。本図に示す例において、電源180は、第1基板100a及び第2基板100bの外側にある。第1有機層120aには、第1電極110aと第2電極130aの間で電源180の電圧が印加され、第2有機層120bには、第1電極110bと第2電極130bの間で電源180の電圧が印加されている。このように、第1有機層120a(第1発光部172a)と第2有機層120b(第2発光部172b)は、電源180に並列に接続されている。このため、第1発光部172aと第2発光部172bを共通の電源(電源180)で駆動させることができる。
図13は、図1の第1の変形例を示す図である。本図に示すように、2つの第1発光部172aが第2発光部172bを挟んで互いに反対側に位置していてもよい。
図14は、図1の第2の変形例を示す図である。本図に示すように、複数の第1発光部172a及び複数の第2発光部172bは、一方向(本図に示す例では、基板100の長辺に沿った方向)に交互に並んでいてもよい。
図15は、図1の第3の変形例を示す図である。本図に示すように、複数の第1発光部172a及び複数の第2発光部172bは、一方向(本図に示す例では、基板100の長辺に沿った方向)及び他方向(本図に示す例では、基板100の短辺に沿った方向)の双方において交互に並んでいてもよい。
図16は、発光装置10の製造方法の一例を説明するための図である。発光装置10の製造方法の一例は、次のとおりである。
まず、基板100の第1面102上に層140を形成する。次いで、層140上に第1電極110を形成する。次いで、層140上に絶縁層160を形成する。図16に示すように、絶縁層160は、複数の開口162(第1開口162a及び第2開口162b)を有している。
次いで、図16に示すように、複数の開口162のそれぞれの内部にインクジェット印刷によりインク123を滴下する。第2開口162b内の単位面積当たりのインク123の量は、第1開口162a内の単位面積当たりのインク123の量と異なっている。次いで、各インク123を乾燥させる。このようにして、第1開口162a内に第1HIL122a(HIL122)が形成され、第2開口162b内に第2HIL122b(HIL122)が形成される。この場合、インク123の量の差に起因して、第2HIL122bの厚さは、第1HIL122aの厚さと異なるようになる。このようにして、本図に示す例では、簡易な方法によって、第2HIL122bの厚さが第1HIL122aの厚さと異なるものとなる。
次いで、HIL122上に、HTL124、EML126及びETL128を形成する。この場合、一例において、第2開口162b内のHTL124の厚さ、EML126の厚さ及びETL128の厚さは、それぞれ、第1開口162a内の第1HTL124aの厚さ、EML126の厚さ及びETL128の厚さと実質的に等しくする。このようにして、有機層120が形成される。次いで、有機層120上に第2電極130を形成する。
このようにして、発光装置10が製造される。
図17は、図3の第1の変形例を示す図である。本図に示すように、第1電極110は、基板100の第1面102と層140(半透過反射層154)の間にあってもよい。言い換えると、本図に示す例では、第1電極110は、共振器150を構成していない。本図に示す例において、反射層152と半透過反射層154の間には、有機層120(HIL122、HTL124、EML126及びETL128)のみがある。HIL122、HTL124、EML126及びETL128は、それぞれ、第1層156(1)、第2層156(2)、第3層156(3)及び第4層156(4)として機能している。
図18は、図3の第2の変形例を示す図である。本図に示すように、第1電極110(図3)はなくてもよい。本図に示す例では、層140が電極として機能している。具体的には、層140は、導電性膜、例えば金属薄膜である。さらに、層140の厚さはある程度薄く、具体的には層140に入射した光の一部が層140を透過することができるような薄さである。これにより、層140は、電極として機能するとともに、半透過反射層154として機能する。
図19は、図3の第3の変形例を示す図である。本図に示すように、第1電極110は、2つの層140(層142及び層144)の間にあってもよい。層142は、第1電極110と有機層120の間にある。層144は、基板100の第1面102と第1電極110の間にある。層142は、半透過反射層154として機能している。層144は第1電極110の補助電極として機能していてもよい。この場合、層144は第1電極110と基板100の上に一部分に形成されていてもよい。このため、本図に示す例では、第1電極110は、共振器150を構成していない。
図20(a)は、図4に示した基準方向Rの第1例を説明するための図である。本図に示す例において、基板100の第2面104は、平面である。本図に示す例において、基準方向Rは、基板100の第2面104に対して垂直方向又は法線方向である。基板100の第2面104が平面であるため、基準方向Rは、基板100の第2面104のいずれの領域においても同じである。
図20(b)は、図4に示した基準方向Rの第2例を説明するための図である。本図に示す例において、基板100の第2面104は、曲面であり、具体的には、外側に向かって凸に湾曲している。本図に示す例において、基準方向Rは、基板100の第2面104の接線の垂直方向又は基板100の第2面104の接平面の法線方向である。基板100の第2面104が曲面であるため、基準方向Rは、基板100の第2面104の領域によって異なっている。つまり、本図に示す例では、基準方向Rは、一つの方向に限定されない。
図20(c)は、図4に示した基準方向Rの第3例を説明するための図である。本図に示す例において、基板100の第2面104は、曲面であり、具体的には、外側に向かって凹に湾曲している。本図に示す例において、基準方向Rは、基板100の第2面104の接線の垂直方向又は基板100の第2面104の接平面の法線方向である。基板100の第2面104が曲面であるため、基準方向Rは、基板100の第2面104の領域によって異なっている。つまり、本図に示す例では、基準方向Rは、一つの方向に限定されない。
以上、本実施形態によれば、第1発光部172aの第1配光分布D1は、第1方向A1に極大値L1を有し、第2発光部172bの第2配光分布D2は、第2方向A2に極大値L2を有している。第2方向A2は、第1方向A1と異なっている。このようにして、本実施形態では、一の方向(第1方向A1)に極大値(極大値L1)を有する配光分布(第1配光分布D1)を示す発光領域(第1発光部172a)と、他の方向(第2方向A2)に極大値(極大値L2)を有する配光分布(第2配光分布D2)を示す発光領域(第2発光部172b)とが共通の面(第1面102)内で並んでいる。
(実施例1)
図21は、実施例1に係る発光装置10を示す平面図である。図22は、図21のA−A断面図である。図23は、図21のB−B断面図である。なお、図3は、本実施例に係る発光装置10の一部を拡大した図に相当する。図22に示す例では、説明のため、有機層120の各層(HIL122、HTL124、EML126及びETL128)は図示していない。
発光装置10は、基板100、第1電極110、第1配線112、第1接続部114、有機層120、第2電極130、第2配線132、第2接続部134、層140及び絶縁層160を備えている。基板100は、透光性を有している。第1電極110は、層156として機能している。有機層120は、層156として機能している。第2電極130は、反射層152として機能している。層140は、半透過反射層154として機能している。反射層152、半透過反射層154及び層156は、共振器150を構成している。
第1電極110、有機層120、第2電極130及び絶縁層160は、それぞれ、第1端部111a、第1端部121a、第1端部131a及び第1端部161aを有し、さらに、それぞれ、第2端部111b、第2端部121b、第2端部131b及び第2端部161bを有している。第2端部111b、第2端部121b、第2端部131b及び第2端部161bは、それぞれ、第1端部111a、第1端部121a、第1端部131a及び第1端部161aの反対側にある。
図21に示すように、発光装置10は、基板100の第1面102上に発光素子170を有している。発光素子170は、複数の発光部172及び複数の透光部174を有している。複数の発光部172及び複数の透光部174は、交互に並んでいる。より具体的には、互いに隣接する発光部172は、一方の発光部172の第1端部111a、第1端部121a、第1端部131a及び第1端部161aが透光部174を介して他方の発光部172の第2端部111b、第2端部121b、第2端部131b及び第2端部161bにそれぞれ対向するように並んでいる。
さらに、本図に示す例では、図14に示した例と同様にして、複数の第1発光部172a及び複数の第2発光部172bが交互に並んでいる。本実施例に係る第1発光部172aは、実施形態に係る第1発光部172aと同様であり、本実施例に係る第2発光部172bは、実施形態に係る第2発光部172bと同様である。このため、本実施例においても、第1発光部172aの第1配光分布D1は、第1方向A1に極大値L1を有し、第2発光部172bの第2配光分布D2は、第2方向A2に極大値L2を有している。第2方向A2は、第1方向A1と異なっている。このようにして、本実施例では、一の方向(第1方向A1)に極大値(極大値L1)を有する配光分布(第1配光分布D1)を示す発光領域(第1発光部172a)と、他の方向(第2方向A2)に極大値(極大値L2)を有する配光分布(第2配光分布D2)を示す発光領域(第2発光部172b)とが共通の面(第1面102)内で並んでいる。ただし、複数の第1発光部172a及び複数の第2発光部172bの位置はこれに限定されない。基板100上で第1発光部172aの位置する領域と第2発光部172bの位置する領域とが区別されていてもよい。また、発光素子において第1発光部172aと第2発光部172bとの数(あるいは発光面積)が異なっていてもよい。さらに、基板100の上に位置する透光部174の幅(図21の上下方向)は位置あるいは領域ごとに異なっていてもよい。これは透光部174の幅、つまり非発光領域を調整することで第1発光部172a(第2発光部172b)の単位面積当たりの発光面積を調整することができるためであり、これによって第1配光分布D1(第2配光分布D2)の配光を調節することができる。
発光部172は、絶縁層160の開口162内において、第1電極110、有機層120及び第2電極130によって構成されている。言い換えると、発光部172では、第1電極110、有機層120及び第2電極130が互いに重なっている。透光部174は、互いに隣接する発光部172のうちの一方の第2電極130の第1端部131aと他方の第2電極130の第2端部131bの間の領域である。なお、図21に示す例において、発光部172(絶縁層160の開口162)の形状は矩形である。
図21に示す例において、発光素子170の形状は、一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形として規定されている。具体的には、発光素子170の一対の長辺は、複数の発光部172のそれぞれの一対の短辺と重なっている。発光素子170の一方の短辺は、複数の発光部172の中の一端の発光部172のうちの外側の長辺と重なっている。発光素子170の他方の短辺は、複数の発光部172の中の他端の発光部172のうちの外側の長辺と重なっている。
第1配線112と第2配線132は、発光素子170を挟んで互いに反対側にある。第1配線112及び第2配線132は、発光素子170の長辺に沿って延伸している。第1配線112は、複数の第1接続部114のそれぞれを介して複数の第1電極110のそれぞれに接続している。第2配線132は、複数の第2接続部134のそれぞれを介して複数の第2電極130のそれぞれに接続している。このようにして、第1発光部172a及び第2発光部172bは、第1配線112と第2配線132の間で電気的に並列に接続している。このため、例えば、図10に示したように、第1発光部172a及び第2発光部172bは、共通の電源(電源180)で駆動することができる。
図22に示すように、第1電極110は、層140を介して基板100の第1面102上にある。絶縁層160は、第1電極110の一部が絶縁層160の開口162から露出されるように基板100の第1面102上に位置している。絶縁層160は、有機絶縁材料、具体的には例えばポリイミドからなる。有機層120は、有機層120の一部が開口162に埋め込まれるように第1電極110上及び絶縁層160上に位置している。第2電極130は、第2電極130の一部が開口162に埋め込まれるように有機層120上に位置している。このようにして、絶縁層160の開口162内では、第1電極110、有機層120及び第2電極130が互いに重なっており、発光部172を構成している。言い換えると、絶縁層160は、発光部172を画定している。なお、発光装置10は、第1電極110の補助電極となる導電部を有していてもよい。この場合、導電部は、例えば、第1電極110と絶縁層160との間に形成されており、絶縁層160に覆われていることが好ましい。
第1電極110の第1端部111a及び第2端部111bは、絶縁層160の第1端部161a及び第2端部161bよりもそれぞれ内側にある。このため、第1電極110の第1端部111a及び第2端部111bは、絶縁層160から露出していない。これにより、第1電極110が第2電極130と短絡することが抑制される。
本図に示す例において、有機層120の第1端部121a及び第2端部121bは、絶縁層160の第1端部161a及び第2端部161bよりもそれぞれ内側にある。言い換えると、有機層120の幅がある程度短い。このため、有機層120のうち発光部172の外側の部分の幅を狭くすることができる。すなわち、発光部172の一部として機能していない部分の幅を狭くすることができる。
本図に示す例において、第2電極130の第1端部131a及び第2端部131bは、絶縁層160の第1端部161a及び第2端部161bよりもそれぞれ内側にあり、さらに、有機層120の第1端部121a及び第2端部121bよりもそれぞれ内側にある。このようにして、本図に示す例では、発光部172の外側の部分、すなわち透光部174の幅が広くなっている。
図22に示す例において、基板100の第1面102は、第1領域101a、第2領域101b及び第3領域101cを有している。第1領域101aは、第2電極130の第1端部131aから第2端部131bまでの領域である。第2領域101bは、第2電極130の第1端部131aから絶縁層160の第1端部161aまでの領域及び第2電極130の第2端部131bから絶縁層160の第2端部161bまでの領域である。第3領域101cは、互いに隣接する発光部172のうちの一方の絶縁層160の第1端部161aから他方の絶縁層160の第2端部161bまでの間の領域である。
図22に示す例において、一方の発光部172から他方の発光部172に向かう方向において、第2電極130の第1端部131aと絶縁層160の第1端部161aの間の距離(すなわち、第2領域101bの幅d2)は、一方の発光部172の絶縁層160の第1端部161aと他方の発光部172の絶縁層160の第2端部161bの間の距離(すなわち、第3領域101cの幅d3)よりも短い。さらに、他方の発光部172から一方の発光部172に向かう方向において、第2電極130の第2端部131bと絶縁層160の第2端部161bの間の距離(すなわち、第2領域101bの幅d2)は、他方の発光部172の絶縁層160の第2端部161bと一方の発光部172の絶縁層160の第1端部161aの間の距離(すなわち、第3領域101cの幅d3)よりも短い。これにより、発光装置10の光線透過率が高くなっている。
詳細には、第2領域101bの光線透過率は、第3領域101cの光線透過率よりも低い。これは、第2領域101b上には絶縁層160が位置しているのに対し、第3領域101c上には絶縁層160が位置していないためである。上記したように、第2領域101bの幅d2は、第3領域101cの幅d3よりも狭い。このため、発光装置10の光線透過率が高くなっている。
また、第1領域101aの幅d1と第3領域101cの幅d3とは、どちらが大きくても構わない。第1領域101aを大きくすれば、発光素子170の全体での発光強度が上昇し、第3領域101cを大きくすれば、発光素子170の全体の透過率を上げることができるからである。ただし、本発明では、少なくとも第2発光部172bがマイクロキャビティ構造により発光強度を高めているので、透過率の観点から第3領域101cを第1領域101aより大きくしても、発光強度の減少を防ぐ(さらには向上させる)ことができる。
さらに、図22に示す例では、発光装置10が特定の波長の光を遮断するフィルタとして機能することが抑制される。詳細には、絶縁層160の光線透過率が波長によって異なっていることがある。このため、絶縁層160は、特定の波長の光を遮断するフィルタとして機能し得る。本図に示す例では、上記したように、第2領域101b(絶縁層160と重なる領域)の幅d2は狭く、具体的には第3領域101cの幅d3よりも狭い。このため、発光装置10が特定の波長の光を遮断するフィルタとして機能することが抑制される。
図22に示す例において、第2領域101bの幅d2は、第1領域101aの幅d1の例えば0倍以上0.2倍以下(0≦d2/d1≦0.2)である。第3領域101cの幅d3は、第1領域101aの幅d1の例えば0.3倍以上2倍以下(0.3≦d3/d1≦2)である。第1領域101aの幅d1は、例えば50μm以上500μm以下である。第2領域101bの幅d2は、例えば0μm以上100μm以下である。第3領域101cの幅d3は、15μm以上1000μm以下である。
本実施例においては、発光素子170、より具体的には発光部172からの光は、基板100の第1面102側の領域へはほとんど出射されず、基板100の第2面104側の領域へ出射される。これは、有機層120、具体的には、EML126(例えば、図3及び図4)からの光が第2電極130(反射層152)によって反射されるためである。
さらに、本実施例においては、人間の視覚では、発光素子170の全面に亘って光が発せられているように見える。これは、複数の発光素子170が狭いピッチで配置されているためである。
さらに、本実施例においては、人間の視覚では、発光装置10を介して物体が透けて見える。言い換えると、発光装置10は、半透過OLEDとして機能している。これは、第2電極130(反射層152)の幅がある程度狭く、かつ互いに隣接する第2電極130(反射層152)の間に透光部174があるためである。具体的には、発光素子170から光が発せられていない場合、人間の視覚では、第2面104側からは第1面102側の物体が透けて見える。さらに、発光素子170から光が発せられている場合及び発光素子170から光が発せられていない場合のいずれにおいても、人間の視覚では、第1面102側から第2面104側の物体が透けて見える。
図24は、図22の変形例を示す図である。本図に示すように、有機層120の第1端部121a及び第2端部121bは、絶縁層160の第1端部161a及び第2端部161bよりもそれぞれ外側にあってもよい。
(実施例2)
図25は、実施例2に係る発光システム20を示す図である。図26は、図25のA−A断面図である。発光システム20は、発光装置10、基材200及び枠体250を備えている。
本実施例に係る発光装置10は、実施例1に係る発光装置10と同様である。発光装置10は、基材200上に搭載されている。具体的には、基材200は、第1面202及び第2面204を有している。第2面204は、第1面202の反対側にある。発光装置10は、基板100の第2面104が基材200の第1面202と対向するように基材200の第1面202上に搭載されている。なお、図25〜図26では、説明のため、第1電極110、有機層120、第2電極130、層140及び絶縁層160(例えば、図22)を図示していない。
基材200は、透光性を有している。このため、発光部172からの光は、基材200を透過することができ、具体的には、基材200の第1面202から基材200に入射し、基材200の第2面204を介して基材200の外側へ出射される。
基材200は、枠体250によって保持されている。一例において、基材200は、窓又はその一部分として機能している。より具体的には、一例において、基材200は、移動体(例えば、自動車、列車、船舶又は飛行機)のウインドウ、より具体的には自動車のリアウインドウとして機能している。その他の例において、基材200は、物体(例えば、商品)を収容するための筐体(例えば、ショーケース)の窓又はその一部として機能しており、又は建物(例えば、家屋又は店舗)の窓又はその一部分として機能している。基材200が窓として機能している場合、基材200は、ある程度頑丈である必要がある。このため、基材200の厚さは、基板100の厚さよりも相当に厚く、例えば、2mm以上50mm以下である。
基材200は、半透過発光領域240を有している。半透過発光領域240は、複数の発光領域242及び複数の透光領域244を有している。半透過発光領域240は、発光装置10の発光素子170と重なっている。発光領域242は、発光装置10の発光部172と重なっている。透光領域244は、発光装置10の透光部174と重なっている。言い換えると、透光領域244は、発光装置10の発光部172と重なっていない。このようにして、複数の発光領域242及び複数の透光領域244は、複数の発光部172及び複数の透光部174と同様にして、交互に並んでいる。
さらに、本図に示す例では、図14に示した例と同様にして、複数の第1発光部172a及び複数の第2発光部172bが交互に並んでいる。本実施例に係る第1発光部172aは、実施形態に係る第1発光部172aと同様であり、本実施例に係る第2発光部172bは、実施形態に係る第2発光部172bと同様である。このため、本実施例においても、第1発光部172aの第1配光分布D1は、第1方向A1に極大値L1を有し、第2発光部172bの第2配光分布D2は、第2方向A2に極大値L2を有している。第2方向A2は、第1方向A1と異なっている。このようにして、本実施例では、一の方向(第1方向A1)に極大値(極大値L1)を有する配光分布(第1配光分布D1)を示す発光領域(第1発光部172a)と、他の方向(第2方向A2)に極大値(極大値L2)を有する配光分布(第2配光分布D2)を示す発光領域(第2発光部172b)とが共通の面(第1面102)内で並んでいる。
実施例1と同様にして、人間の視覚では、半透過発光領域240(発光素子170)の全面に亘って光が発せられているように見える。さらに、人間の視覚では、半透過発光領域240を介して物体が透けて見える。言い換えると、半透過発光領域240は、半透過OLEDとして機能している。具体的には、半透過発光領域240(発光素子170)から光が発せられていない場合、人間の視覚では、第2面204側からは第1面202側の物体が透けて見える。さらに、半透過発光領域240(発光素子170)から光が発せられている場合及び半透過発光領域240(発光素子170)から光が発生られていない場合のいずれにおいても、人間の視覚では、第1面202側から第2面204側の物体が透けて見える。また、基材200が移動体に形成される場合は乗客、特に運転・操舵・操縦者から移動体外への視認性を、基材200が店舗用の窓であれば店舗の店員の店外への視認性を妨げることなく発光システム20を設置することができる。
図27は、図26の第1の変形例を示す図である。本図に示すように、発光装置10は、基材200の第2面204上に搭載されていてもよい。より具体的には、本図に示す例では、発光装置10は、基板100の第1面102が発光素子170を介して基材200の第2面204と対向するように基材200の第2面204上に搭載されている。
図28は、図26の第2の変形例を示す図である。本図に示すように、発光装置10は、基材200の内部にあってもよい。具体的には、本図に示す例では、基材200は、第1基材210、第2基材220及び中間層230を有している。第1基材210及び第2基材220は、例えば、ガラス板である。中間層230は、例えば樹脂層である。これにより、基材200は、合わせガラスとして機能することができる。
第1基材210は、面212及び面214を有している。面212は、第1基材210の第1面202として機能している。面214は、面212の反対側にある。第2基材220は、面222及び面224を有している。面224は、面222の反対側にあり、第2面204として機能している。第1基材210の面214と第2基材220の面222は、発光装置10及び中間層230を介して互いに対向している。より具体的には、発光装置10は、基板100の第1面102が第2基材220の面222と対向するように第2基材220の面222上に搭載されている。基板100の第1面102及び発光素子170は、中間層230によって覆われている。
図29は、図26の第3の変形例を示す図である。本図に示すように、発光素子170は、基材200の第1面202上に直接形成されていてもよい。言い換えると、本図に示す例において、発光装置10は、基板100(図26)を有していない。さらに言い換えると、本図に示す例では、基材200が基板100として機能している。
(実施例3)
図30は、実施例3に係る移動体22を示す図である。本図に示す例において、移動体22は、ボディ260及び発光システム20を備えている。発光システム20は、ボディ260に保持されている。本図に示す例において、移動体22は、自動車であり、ボディ260は、車体である。移動体22は、路面RS上を移動している。なお、移動体22は、列車、船舶又は飛行機であってもよい。移動体22が列車である場合、ボディ260は車体である。移動体22が船舶である場合、ボディ260は船体である。移動体22が飛行機である場合、ボディ260は胴体である。
移動体22は、ボディ260を備えている。ボディ260の一部は、枠体250として機能している。本図に示す例において、基材200は、枠体250によって支持されており、リアウインドウとして機能している。より具体的には、基材200は、第2面204が路面RS(言い換えると、移動体22の移動方向)に対して斜め上を向くように、枠体250によって支持されている。
本実施例に係る発光システム20は、実施例2に係る発光システム20と同様である。このため、本図に示す例では、図14に示した例と同様にして、複数の第1発光部172a及び複数の第2発光部172bが交互に並んでいる。本実施例に係る第1発光部172aは、実施形態に係る第1発光部172aと同様であり、本実施例に係る第2発光部172bは、実施形態に係る第2発光部172bと同様である。このため、本実施例においても、第1発光部172aの第1配光分布D1は、第1方向A1に極大値L1を有し、第2発光部172bの第2配光分布D2は、第2方向A2に極大値L2を有している。第2方向A2は、第1方向A1と異なっている。このようにして、本実施例では、一の方向(第1方向A1)に極大値(極大値L1)を有する配光分布(第1配光分布D1)を示す発光領域(第1発光部172a)と、他の方向(第2方向A2)に極大値(極大値L2)を有する配光分布(第2配光分布D2)を示す発光領域(第2発光部172b)とが共通の面(第1面102)内で並んでいる。
本図に示す例において、発光部172(発光領域242)は、日本国道路運送車両の保安基準第39条の2に定める「補助制動灯」(言い換えると、ハイマウントストップランプ(HMSL)又はブレーキランプ)の一部を構成している。発光部172(具体的には、発光部172の中心)は、路面RSから例えば1m以上1m20cm以下の高さhLにある。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
20 発光システム
22 移動体
100 基板
100a 第1基板
100b 第2基板
101a 第1領域
101b 第2領域
101c 第3領域
102 第1面
102a 第1面
102b 第2面
104 第2面
104a 第2面
104b 第2面
110 第1電極
110a 第1電極
110b 第1電極
111a 第1端部
111b 第2端部
112 第1配線
114 第1接続部
120 有機層
120a 第1有機層
120b 第2有機層
121a 第1端部
121b 第2端部
122 HIL
123 インク
124 HTL
126 EML
128 ETL
130 第2電極
130a 第2電極
130b 第2電極
131a 第1端部
131b 第2端部
132 第2配線
134 第2接続部
140 層
142 層
144 層
150 共振器
152 反射層
154 半透過反射層
156 層
160 絶縁層
161a 第1端部
161b 第2端部
162 開口
162a 第1開口
162b 第2開口
170 発光素子
172 発光部
172a 第1発光部
172b 第2発光部
174 透光部
180 電源
200 基材
202 第1面
204 第2面
210 第1基材
212 面
214 面
220 第2基材
222 面
224 面
230 中間層
240 半透過発光領域
242 発光領域
244 透光領域
250 枠体
260 ボディ

Claims (9)

  1. 第1有機層を有する第1発光部と、
    反射層、半透過反射層及び第2有機層を有する第2発光部と、
    を備え、
    前記第1発光部の配光分布は、第1方向に極大値を有し、
    前記第2発光部の配光分布は、前記第2発光部の厚さ方向に沿った第2基準方向と異なる第2方向に極大値を有し、
    前記第2方向は、前記第1方向と異なり、
    前記第1有機層は、第1部分層を含み、
    前記第2有機層は、前記第1部分層と同一材料を含む第2部分層を含み、
    前記第2部分層の厚さは、前記第1部分層の厚さと異なる発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記第1有機層は、第1材料から第n材料(nは2以上の整数である。)を含み、
    前記第2有機層は、第1材料から第n材料を含み、
    前記第2有機層の前記第1材料から前記第n材料は、それぞれ、前記第1有機層の前記第1材料から前記第n材料と同一であり、
    前記第1有機層の前記第1材料から前記第n材料は、前記第1有機層の厚さ方向に沿って順に並んでおり、
    前記第2有機層の前記第1材料から前記第n材料は、前記第2有機層の厚さ方向に沿って、前記第1有機層の前記第1材料から前記第n材料と同じ順に並んでいる発光装置。
  3. 請求項2に記載の発光装置において、
    前記第1有機層は、前記第1有機層の前記第1材料から前記第n材料をそれぞれ含む第1層から第n層を含み、
    前記第2有機層は、前記第2有機層の前記第1材料から前記第n材料をそれぞれ含む第1層から第n層を含み、
    前記第1有機層及び前記第2有機層は、前記第1有機層の前記第1層及び前記第2有機層の前記第1層の群から前記第1有機層の前記第n層及び前記第2有機層の前記第n層の群をそれぞれ含む第1群から第n群を含み、
    前記第1群から前記第n群のうち少なくとも1群において、前記第2有機層の前記層の厚さは、前記第1有機層の前記層の厚さと異なっており、
    前記第1群から前記第n群のうち残りの群において、前記第2有機層の前記層の厚さは、前記第1有機層の前記層の厚さと実質的に等しい発光装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1有機層は、第1発光層を含み、
    前記第2有機層は、第2発光層を含み、
    前記第2発光層の厚さは、前記第1発光層の厚さと実質的に等しい発光装置。
  5. 請求項4に記載の発光装置において、
    前記第1有機層は、第3部分層を含み、
    前記第2有機層は、前記第3部分層と同一材料を含む第4部分層を含み、
    前記第4部分層の厚さは、前記第3部分層の厚さと異なり、
    前記第1部分層と前記第3部分層は、前記第1発光層を挟んで互いに反対側に位置しており、
    前記第2部分層と前記第4部分層は、前記第2発光層を挟んで互いに反対側に位置している発光装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第2有機層の厚さは、前記第1有機層の厚さと異なる発光装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1部分層は、正孔注入層として機能しており、
    前記第2部分層は、正孔注入層として機能している発光装置。
  8. 透光性を有する基材と、
    前記基材に取り付けられた発光装置と、
    を備え、
    前記発光装置は、
    第1有機層を有する第1発光部と、
    反射層、半透過反射層及び第2有機層を有する第2発光部と、
    を備え、
    前記第1発光部の配光分布は、第1方向に極大値を有し、
    前記第2発光部の配光分布は、前記第2発光部の厚さ方向に沿った第2基準方向と異なる第2方向に極大値を有し、
    前記第2方向は、前記第1方向と異なり、
    前記第1有機層は、第1部分層を含み、
    前記第2有機層は、前記第1部分層と同一材料を含む第2部分層を含み、
    前記第2部分層の厚さは、前記第1部分層の厚さと異なる発光システム。
  9. ボディと、
    前記ボディに取り付けられ、透光性を有する基材と、
    前記基材に取り付けられた発光装置と、
    を備え、
    前記発光装置は、
    第1有機層を有する第1発光部と、
    反射層、半透過反射層及び第2有機層を有する第2発光部と、
    を備え、
    前記第1発光部の配光分布は、第1方向に極大値を有し、
    前記第2発光部の配光分布は、前記第2発光部の厚さ方向に沿った第2基準方向と異なる第2方向に極大値を有し、
    前記第2方向は、前記第1方向と異なり、
    前記第1有機層は、第1部分層を含み、
    前記第2有機層は、前記第1部分層と同一材料を含む第2部分層を含み、
    前記第2部分層の厚さは、前記第1部分層の厚さと異なる移動体。
JP2016151605A 2016-08-01 2016-08-01 発光装置、発光システム及び移動体 Pending JP2018022576A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151605A JP2018022576A (ja) 2016-08-01 2016-08-01 発光装置、発光システム及び移動体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151605A JP2018022576A (ja) 2016-08-01 2016-08-01 発光装置、発光システム及び移動体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018022576A true JP2018022576A (ja) 2018-02-08

Family

ID=61165713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016151605A Pending JP2018022576A (ja) 2016-08-01 2016-08-01 発光装置、発光システム及び移動体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018022576A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060081858A1 (en) Light emitting device with omnidirectional reflectors
WO2018011902A1 (ja) 発光システム及び移動体
CN112864188A (zh) 发光显示设备
WO2018061102A1 (ja) 発光装置
WO2018025662A1 (ja) 発光装置、発光システム及び移動体
WO2018011903A1 (ja) 発光システム
JP2018022576A (ja) 発光装置、発光システム及び移動体
JP2018022575A (ja) 発光装置、発光システム及び移動体
US10276834B2 (en) Organic light-emitting device
WO2018012335A1 (ja) 発光装置
US11038150B1 (en) QLED/OLED pixel having reflective cavity electrode configuration
WO2018011901A1 (ja) 発光システム及び移動体
WO2017149733A1 (ja) 発光装置
WO2018012336A1 (ja) 発光システム
US20200028118A1 (en) Light-emitting system
JP2015090799A (ja) 有機el素子並びにそれを備えた画像表示装置及び照明装置
US11930666B2 (en) Light-emitting device and light-emitting system
US20210286110A1 (en) Display device
CN110690361B (zh) 显示装置
WO2017149771A1 (ja) 発光装置および発光システム
WO2022029857A1 (ja) 発光素子および発光デバイス
JP6991709B2 (ja) 発光装置
WO2018179528A1 (ja) 発光装置
JP2018098024A (ja) 発光装置
JP2022016679A (ja) 発光装置