JP2018021847A - 回転振れ検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体の振れを精度良く検出する回転振れ検出装置を提供する。【解決手段】回転振れ検出装置1を以下の構成とする。すなわち、回転振れ検出装置1は、回転体100に当接させられたときの回転体100の振れあるいは振れの変化に応じて変位する変位部2と、変位部2の変位に応じて弾性変形する弾性体3とを備える。また、回転振れ検出装置1は、弾性体3の弾性変形によって発生した熱流を検出する熱流センサ4を備える。そして、この回転振れ検出装置1では、熱流センサ4による検出結果に基づいて回転体100の振れを検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転体の振れを検出する回転振れ検出装置に関する。
従来、回転体の振れを検出する技術、具体的には回転体が回転しているときの回転軸の振れを検出する技術が知られている。例えば、成型用ローラーなどの回転する加工用器具において、回転軸の振れが大きくなると、該加工用器具によって加工される物の形状が異常となる等の不具合が生じる。そこで、加工用器具が回転しているときの回転軸の振れを検出し、常に振れが小さく維持されるように制御すること等が行われている。
この種の技術に関する装置として、例えば、特許文献1に記載の回転振れ補正装置が提案されている。この回転振れ補正装置は、被測定対象である回転体の振れを検出するための基準となる基準リングと、基準リングの振れ(すなわち、回転体の振れ)を検出する3つの近接センサと、回転体の位置を補正するピエゾアクチュエータとを備えている。具体的には、基準リングは、2つの円形状表面を有する円筒形状である。基準リングは、該2つの円形状表面のうち一方の表面が回転体の重心に一致するように、回転体の端部に対して固定されている。3つの近接センサは、それぞれ、基準リングの円筒形状の側面から該円形状の径方向に所定距離を離されて配置されている。3つの近接センサは、互いに、該円形状の円周方向の位置が異なっている。そして、この回転振れ補正装置では、回転する回転体の変位に応じた近接センサによる検出値の変化に基づいて、回転体の振れ度合いを検出し、この振れ度合いを考慮しつつ、回転体の位置が適正となるようにピエゾアクチュエータを制御して回転体の位置を補正する。具体的には、この装置では、3つの近接センサのそれぞれの計測データを基に、軸芯の振れの軌跡を求めて、回転体の振れの補正を行う。
特許文献1に記載の回転振れ補正装置における近接センサは、検出対象である基準リングの移動情報や存在情報を電気的信号に置き換える。このように電気的信号に置き換える方式としては、一般には、検出対象の接近による電気的な容量の変化を捉える方式、電磁誘導によって検出対象である金属体に発生する渦電流を利用する方式などが知られている。したがって、このような近接センサでは、基準リングのうち近接センサの近傍を通過する部分の大きさあるいは距離に対応した値を、回転体の振れとして検出する。
特開平6−235422号公報
特許文献1に記載の装置では、検出対象(すなわち、回転体、あるいは基準リング)の振れを上記のような方式の近接センサにて検出する。具体的には、この近接センサは、基準リングのうち近接センサの近傍を通過する部分の大きさ、距離に対応した値を検出する。しかしながら、この近接センサでは、検出対象である基準リングの変位を直接的に測定するわけではないため、検出精度が十分ではない。特に、検出対象が単純な平面形状で近接センサとの距離が略一定である場合などは比較的良いが、例えば上記装置のように検出対象が曲面である場合あるいはさらに複雑な形状である場合など、検出対象が複雑な形状である場合には、精度良く検出することができない。
本発明は上記点に鑑みて、回転体の振れを精度良く検出する回転振れ検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1〜3に記載の発明では、回転振れ検出装置を以下の構成とする。すなわち、この回転振れ検出装置は、回転体(100)に当接させられたときの回転体(100)の振れあるいは振れの変化に応じて変位する変位部(2)を備える。さらに、この回転振れ検出装置は、変位部の変位に応じて弾性変形する弾性体(3)を備える。さらに、この回転振れ検出装置は、弾性体の弾性変形によって発生した熱流を検出する熱流センサ(4)を備える。そして、この回転振れ検出装置では、熱流センサによる検出結果に基づいて回転体の振れを検出する。
この回転振れ検出装置によれば、回転体の振れあるいは振れの変化に応じて変位部が変位し、この変位部の変位に応じて弾性体が変形する。そして、この弾性体の変形による熱流の変化を熱流センサによって検出することで、回転体の振れあるいは振れの変化を検出することができる。特に、この回転振れ検出装置によれば、回転体の振れ、すなわち回転体の変位を直接的に測定することができる。このため、上記特許文献1の回転振れ補正装置などに比べて、精度良く回転体の振れを検出することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係る回転振れ検出装置が回転体に対して設置されたときの全体構成を示す図である。 図1に示す回転振れ検出装置の図1におけるII-II断面の構成を示す図である。 図1に示す回転振れ検出装置の全体構成を示す別の図である。 図1に示す回転振れ検出装置における熱流センサを示す平面図である。 図4に示す熱流センサの図4中のV-V断面を示す図である。 図1に示す回転振れ検出装置の作動中における回転体の振れの推移の一例を示す図である。 第2実施形態に係る回転振れ検出装置が回転体に対して設置されたときの全体構成を示す図である。 図7に示す回転振れ検出装置の図7におけるVIII-VIII断面の構成を示す図である。 第3実施形態に係る回転振れ検出装置が回転体に対して設置されたときの全体構成を示す図である。 第4実施形態に係る回転振れ検出装置が回転体に対して設置されたときの全体構成を示す図である。 図10に示す回転振れ検出装置についての底面図である。 図10に示す回転振れ検出装置についての側面図である。 図10に示す回転振れ検出装置の全体構成を示す別の図である。
以下、本開示の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本開示の第1実施形態に係る回転振れ検出装置1について図1〜図6を参照して説明する。図1,図2に示すように、本実施形態に係る回転振れ検出装置1は、回転体100に当接させられ、回転体100の回転時における該回転体100の振れ(すなわち、振れの度合い)あるいは振れの変化を検出する装置である。回転体100は、例えば、成形用ローラー、切削工具などを回転させるスピンドル軸などである。なお、図1、図2は、計測開始時における回転振れ検出装置1の全体構成を示す図であり、図3は、回転体100の振れが大きくなったときの回転振れ検出装置1の全体構成を示す図である。また、図1〜図3中の符号Pで示す矢印は、回転体100の回転軸の方向を表している。また、図2中の符号Y1で示す矢印は、計測開始時よりも回転体100の振れが大きくなったときの弾性体3の変形方向を表している。
図1に示すように、本実施形態に係る回転振れ検出装置1は、変位部2と、弾性体3と、熱流センサ4と、板状部材5と、板状部材6と、異常推定部7と、表示部8とを備える。図1、図2に示すように、回転振れ検出装置1は、下から、板状部材6、熱流センサ4、弾性体3、板状部材5、変位部2の順に積層された構成とされている。
変位部2は、回転体100の振れによる荷重を受けるように該回転体100に当接させられる部分を有する部材である。変位部2は、回転体100に当接させられたときの該回転体100の変位に応じて変位する。図1、図2に示すように、本実施形態における変位部2は、基部2aと、ローラー部2bとを有する。
変位部2の基部2aは、弾性体3に対して直接的あるいは間接的に繋がることで、回転体100の振れに応じた押圧力を弾性体3に対して与える部分である。ここでは一例として、変位部2の基部2aは、図1、図2に示すように、板状部材で構成された底板部と、該底板部の両端から略同一方向に伸びる2つの側壁部とを有する構成とされている。すなわち、この基部2aは、断面がU字形状となる形状とされている。基部2aの底板部は、弾性体3に対して板状部材5を介して繋がっている。変位部2の基部2aは、例えばステンレスなどの材料で構成される。板状部材5は、例えばステンレスなどの材料で構成される。
図1、図2に示すように、ローラー部2bは、回転可能に基部2aに支持された円筒状回転体である。具体的には、ローラー部2bは、基部2aの2つの側壁部に挟まれて配置され、回転可能に、2つの側壁部のそれぞれによって支持されている。ローラー部2bは、回転体100に当接させられたときに、回転体100の回転に追従するように回転する。ローラー部2bは、例えばウレタンやデルリンなどの樹脂などで構成される。
基部2aおよびローラー部2bは、回転体100の変位に応じて変位する。すなわち、本実施形態では、回転体100の振れによる荷重をローラー部2bが受けることにより、ローラー部2bと共に基部2aが、回転体100の回転軸Pの方向に交差する方向に変位する。そして、このように基部2aが変位することで、板状部材5を介して弾性体3に対して押圧力を与えることで、弾性体3が変形する。
弾性体3は、変位部2の変位に応じて弾性変形する部材である。すなわち、弾性体3は、回転体100の振れに応じて変位部2が変位したときに、変位部2の変位に応じて変形する。弾性体3は、例えばウレタンなどの樹脂などで構成される。弾性体3は、変位部2よりも弾性率が低い材料で構成されている。なお、弾性体3は、変位部2よりも弾性率が高い材料で構成されても良い。図1、図2に示すように、弾性体3は、その一方が板状部材5に当接し、その他方が熱流センサ4に当接している。
熱流センサ4は、弾性体3の弾性変形による熱流を検出するセンサである。図1、図2に示すように、熱流センサ4は、弾性体3の弾性変形によって発生した熱流を検出できる位置に配置されている。具体的には、熱流センサ4は、弾性体3に当接させられている。そして、熱流センサ4は、弾性体3の内部から外部に向かう熱流に応じたセンサ信号を出力する。
本実施形態では一例として、熱流センサ4として、以下の構成のものが用いられている。すなわち、図4、図5に示すように、熱流センサ4は、絶縁基材40、表面保護部材41、裏面保護部材42が一体化され、この一体化されたものの内部で第1層間接続部材43、第2層間接続部材44が交互に直列に接続された構造を有する。なお、図4では、表面保護部材41の図示が省略されている。絶縁基材40、表面保護部材41、および裏面保護部材42は、それぞれ、可撓性を有する樹脂材料(例えば、熱可塑性樹脂)にてフィルム状に構成されている。絶縁基材40は、その厚さ方向に貫通する複数の第1ビアホール401、第2ビアホール402が形成されている。第1ビアホール401には、熱電材料(例えば、金属、半導体など)で構成された第1層間接続部材43が埋め込まれている。第2ビアホール402には、第1層間接続部材43とは異なる熱電材料(例えば、金属、半導体など)で構成された第2層間接続部材44が埋め込まれている。また、絶縁基材40の表面40aには、表面導体パターン411が配置されている。この表面導体パターン411が、第1、第2層間接続部材43、44のそれぞれにおける一方側を接続する接続部とされている。絶縁基材40の裏面40bには、裏面導体パターン421が配置されている。この裏面導体パターン421が、第1、第2層間接続部材43、44のそれぞれにおける他方側を接続する接続部とされている。なお、以下において、第1、第2層間接続部材43、44における一方側、すなわち第1、第2層間接続部材43、44における表面保護部材41の側を、熱流センサ4の表側と称する。また、第1、第2層間接続部材43、44における他方側、すなわち第1、第2層間接続部材43、44における裏面保護部材42の側を、熱流センサ4の裏側と称する。
図1、図2に示すように、本実施形態では、このように構成された熱流センサ4が、熱流センサ4の表側に弾性体3が位置するように、配置されている。なお、熱流センサ4は、熱流センサ4の裏側に配置された板状部材6に固定された状態となっている。
本実施形態では、熱流センサ4に対して該熱流センサ4の厚さ方向に熱流が通過すると、該熱流センサ4の表側と裏側とで温度差が生じる。すなわち、熱流センサ4に対して該熱流センサ4の厚さ方向に熱流が通過すると、熱流センサ4の表側に配置された表面導体パターン411と裏側に配置された裏面導体パターン421とで温度差が生じる。これにより、ゼーベック効果によって、第1層間接続部材43および第2層間接続部材44において起電力が発生する。そして、熱流センサ4は、熱流センサ4の表側と裏側の間を流れる熱流に基づいて生じる起電力(例えば、電圧)をセンサ信号として出力する。なお、本実施形態における熱流センサ4は、一例として、熱流センサ4の表側から裏側へ熱流が流れるときに正の起電力を発生させる構成とされている。
弾性体3は、圧縮もしくは伸張されたときにはその内部において温熱を発し、また、外力が加えられて圧縮された状態から圧縮が解放されて弾性変形により自然状態に戻るように復元したときにはその内部において冷熱を発する。また、熱流センサ4が発生させる起電力の絶対値の大きさと、弾性体3の変形(例えば、変形量あるいは変形量の変化量)には相関関係がある。すなわち例えば、基本的には、弾性体3の変形量が大きくなればなるほど、弾性体3の変形によって発生する熱流束が大きくなり、熱流センサ4の表側と裏側との温度差が大きくなる。このため、基本的には、弾性体3の変形量が大きくなればなるほど、熱流センサ4の表側に配置された表面導体パターン411と裏側に配置された裏面導体パターン421とで温度差が大きくなり、熱流センサ4が発生させる起電力の絶対値が大きくなる。
本実施形態における熱流センサ4は、上記のような構成であるため、単純な平面ではない形状の面(例えば、曲面)などに対してもフレキシブルに配置可能である。また、この熱流センサ4は、十分な起電力を出せるようにしつつ熱流センサ4の厚さを薄くすることができ、熱流センサ4の厚さを薄くすることで、熱流センサ4内の熱抵抗を低くさせて検出誤差を低くすることができるという利点もある。
異常推定部7は、熱流センサ4によって検出された弾性体3の弾性変形による熱流に基づいて、回転体100の振れ(すなわち、振れの度合い)を検出する。具体的には、異常推定部7は、熱流センサ4による検出結果の値が所定の閾値tを超えたときに回転体100に異常な振れが生じていると推定する。異常推定部7は、例えばマイクロコンピュータ、記憶部としてのメモリ、その周辺回路にて構成される電子制御装置などである。なお、メモリには、板状部材6が所定位置に置かれた場合の回転体100の位置と熱流センサ4が発生させる起電力との対応関係に関するデータが格納されている。また、メモリには、回転体100の振れの変化と熱流センサ4が発生させる起電力との対応関係に関するデータが格納されている。なお、メモリは非遷移的実態的記憶媒体である。
また、異常推定部7は、予め設定されたプログラムに従って所定の異常推定処理を行って、表示部8の作動を制御する。そして、異常推定部7は、その制御により、異常推定処理の結果を表示部8に表示させる。
次に、本実施形態に係る回転振れ検出装置1の作動について説明する。
図1、図2に示すように、回転振れ検出装置1の板状部材6を上記の所定位置に配置して、回転振れ検出装置1の変位部2に回転体100を当接させる。このとき、回転振れ検出装置1の変位部2の位置や回転体100の位置や振れに応じて、変位部2が変位して弾性体3がある程度圧縮させられた状態となる。これが、本実施形態における計測開始時の回転振れ検出装置1の状態である。
計測開始時においては、まず、上記のように弾性体3が圧縮されることで、弾性体3の内部の不規則な分子構造が整列し、弾性体3の内部において温熱が発生する。これにより、弾性体3の内部から外部へ流れる熱流が生じ、該熱流が熱流センサ4の表側から裏側に流れることで、熱流センサ4の表側と裏側とで温度差が生じる。そして、熱流センサ4において、回転体100の位置に対応したセンサ信号としての起電力が発生する。このとき、異常推定部7は、該起電力に基づいて、計測開始時における回転体100の位置の算出を行う。具体的には、異常推定部7は、メモリに格納された、回転体100の位置と熱流センサ4が発生させる起電力との対応関係に関する上述のデータを読み込んで、該データに基づいて回転体100の位置を算出する。この回転体100の位置が、計測開始時における回転体100の位置(以下、初期位置と称する)としてメモリに記憶される。なお、本実施形態において、計測開始時における弾性体3の圧縮によって発生する熱流束は、もともと微小であり、時間の経過と共に外部に解放され、所定時間経過したときには熱流センサ4に検出されない程度にまで小さくなる。
そして、計測開始後に回転体100に大きな振れが生じた場合には、図3に示すように、変位部2が図3中の下向きに変位し、これにより、弾性体3が計測開始時よりも大きく圧縮される。これにより、熱流センサ4において、回転体100の振れの度合いに応じた起電力が発生し、回転体100の振れ、具体的には変位部2に近づくように回転体100が変位する振れとして異常推定部7によって検出される。このとき、異常推定部7は、この回転体100の振れと上記初期位置とに基づいて、目下の回転体100の位置(以下、第2期位置と称する)を算出する。
また、変位部2から遠ざかるように回転体100が変位する振れが生じた場合には、変位部2が、計測開始時の状態に戻るように図3中の上向きに変位する。これにより、弾性体3が圧縮された状態(例えば、計測開始時や、計測開始時よりも大きく弾性体3が圧縮された時の状態)から圧縮が解かれ、弾性体3が弾性変形により復元することで、弾性体3の内部において冷熱が生じる。これに伴い、熱流センサ4の表側の温度が下げられるため、結果として、計測開始時と比較すると、熱流センサ4の表側と裏側の温度差が変わる。このため、熱流センサ4において発生する起電力にも変化が生じ、この変化が、変位部2から遠ざかるように回転体100が変位する振れとして異常推定部7によって検出される。このとき、異常推定部7は、この回転体100の振れと上記第2期位置とに基づいて、目下の回転体100の位置を算出する。なお、回転体100が変位する前と後とで熱流センサ4の表側と裏側の温度差の正負が逆転する場合には、起電力の値の正負も逆転する。そして、異常推定部7は、検出された回転体100の振れあるいは振れの変化に基づいて、回転体100の振れが異常であるか否かの異常推定を行い、その異常推定の結果を表示部8に表示させる。
このように、本回転振れ検出装置1によれば、回転体100の振れあるいは振れの変化に応じて変位部2が変位し、この変位部2の変位に応じて弾性体3が変形する。そして、弾性体3の変形による熱流の変化を熱流センサ4によって検出することで、回転体100の振れあるいは振れの変化を検出することができ、検出された回転体100の振れあるいは振れの変化に基づいて、回転体100の振れが異常であるか否かの異常推定を行うことができる。特に、本回転振れ検出装置1によれば、回転体100の振れ、すなわち回転体100の変位を直接的に測定することができるため、上記特許文献1の回転振れ補正装置などに比べて精度良く回転体100の振れを検出することができる。
図6は、横軸を時間、縦軸を回転体100の振れとして、回転体100の振れの推移を表した図である。なお、図6中の符号tで示された線は、回転体100の振れにおける正常と異常との境界としての閾値を表している。例えば、回転体100の振れが図6に示すように推移した場合には、回転体100の振れがm4のように閾値tを超えたときに、回転体100に極端に大きな振れが生じていることが異常推定部7によって推定される。そして、表示部8にその旨が表示される。
上記したように、本回転振れ検出装置1は、回転体100に当接させられたときの回転体100の振れあるいは振れの変化に応じて変位する変位部2と、変位部2の変位に応じて弾性変形する弾性体3とを備える。また、本回転振れ検出装置1は、弾性体3の弾性変形によって発生した熱流を検出する熱流センサ4を備える。そして、本回転振れ検出装置1では、熱流センサ4による検出結果に基づいて回転体100の振れを検出する。
本回転振れ検出装置1によれば、回転体100の振れあるいは振れの変化に応じて変位部2が変位し、この変位部2の変位に応じて弾性体3が変形する。そして、本回転振れ検出装置1では、この弾性体3の変形による熱流の変化を熱流センサ4によって検出することで、回転体100の振れあるいは振れの変化を検出することができる。特に、本回転振れ検出装置1によれば、回転体100の振れ、すなわち回転体100の変位を直接的に測定することができる。このため、上記特許文献1の回転振れ補正装置などに比べて、精度良く回転体100の振れを検出することができる。
また、本回転振れ検出装置1は、変位部2は、回転体100に当接させられているときに回転体100の回転に追従するように回転するローラー部2bを有する。
このため、本回転振れ検出装置1では、回転体100の回転を妨げることなく変位部2を変位させることができる。
また、本回転振れ検出装置1は、熱流センサ4による検出結果の値が所定の閾値tを超えたときに回転体100に異常な振れが生じていると推定する異常推定部7を備える。
このため、本回転振れ検出装置1では、検出された回転体100の振れあるいは振れの変化に基づいて、回転体100の振れが異常であるか否かの異常推定を行うことができる。
(第2実施形態)
本開示の第2実施形態について図7、図8を参照して説明する。本実施形態は、第2実施形態における変位部2、弾性体3の構成などを変更したものである。その他については基本的には第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分のみについて説明する。なお、図7、図8においては、異常推定部7、表示部8の図示が省略されている。また、図8中の符号Y2で示す矢印は、回転体100の振れが図8の状態から変化したときの変位部2の変位方向を表している。また、図8中の符号Y3〜Y6で示す矢印は、回転体100の振れが図8の状態から大きくなったときの弾性体3の変形方向を表している。
図7、図8に示すように、本実施形態に係る回転振れ検出装置1は、変位部2、弾性体3、熱流センサ4、異常推定部7、および表示部8を備える。また、本実施形態に係る回転振れ検出装置1は、さらに、弾性体3を支持する筐体部9と、変位部2を筐体部9に支持させる支持機構10とを備える。
本実施形態における変位部2は、基部2cと、ローラー部2dとを有する。図7、図8に示すように、本実施形態では、変位部2の基部2cは、棒形状部2caを有し、該棒形状部2caのうち一方側の先端にはローラー部2dが形成され、該棒形状部2caのうち反対側の先端には多面体形状部2cbが形成されている。ここでは一例として、変位部2の多面体形状部2cbは、四角柱形状とされている。本実施形態では、変位部2の棒形状部2caおよび多面体形状部2cbは、回転体100の変位に応じて、後述の支持機構10を支点として一体的に回転する。ローラー部2dは、変位部2の全体の回転とは独立の回転が可能とされつつ、変位部2の基部2aに支持された円筒状回転体である。ローラー部2dは、回転体100に当接させられたときに、回転体100の回転に追従するように回転する。なお、変位部2の棒形状部2caは、例えばステンレスなどの材料で構成される。また、変位部2の多面体形状部2cbは、例えばステンレスなどの材料で構成される。また、ローラー部2dは、例えばウレタンやデルリンなどの樹脂などで構成される。
図7、図8に示すように、本実施形態では、弾性体3は、多面体形状部2cbの周囲において複数設けられている。複数の弾性体3は、筐体部9に収容されている。複数の弾性体3は、それぞれ、多面体形状部2cbの複数の面のうち対応する面の近傍に配置されている。すなわち、複数の弾性体3は、それぞれ、多面体形状部2cbが回転したときに多面体形状部2cbのうち対応する面に当接して変形させられるような位置に配置されている。ここでは一例として、弾性体3は、4個の円筒形状の弾性部材によって構成されている。そして、本実施形態では、変位部2の多面体形状部2cbが後述の支持機構10を支点として回転したときに、該回転に伴う多面体形状部2cbの各面の変位によって、4個の円筒形状の弾性体3における円筒形状の側面に対して押圧力が加えられる。このようにして、4個の円筒形状の弾性体3は、押圧され、圧縮される。以上のように、本実施形態では、弾性体3が円筒形状とされ、多面体形状部2cb(すなわち、変位部2)によって、曲面である円筒形状の側面を押圧する。このため、本実施形態では、変位部2による押圧力を弾性体3に均一かつ安定的に与えることができる。
次に、本実施形態に係る回転振れ検出装置1の作動について説明する。
図7、図8に示すように、回転振れ検出装置1を所定位置に配置して、回転振れ検出装置1の変位部2に回転体100を当接させる。このとき、本実施形態では、回転振れ検出装置1の変位部2が、弾性体3をわずかに圧縮させる程度に、弾性体3に当接させられた状態となっている。これが、本実施形態における計測開始時の回転振れ検出装置1の状態である。
計測開始時においては、まず、上記のように弾性体3がわずかに圧縮されている程度であるため、熱流センサ4にて発生する起電力は略ゼロとなる。
そして、計測開始後に回転体100に大きな振れが生じた場合には、変位部2が、支持機構10を支点として図8中の符号AもしくはBの向きに回転する。例えば符号Aの向きに回転した場合には、弾性体3が計測開始時よりも大きく圧縮される。これにより、熱流センサ4において、回転体100の振れの変化の度合いに応じた起電力が発生し、回転体100の振れ、具体的には変位部2に近づくように回転体100が変位する振れとして異常推定部7によって検出される。
また、変位部2から遠ざかるように回転体100が変位する振れが生じた場合には、変位部2が、支持機構10を支点として図8中の符号Bの向きに回転する。これにより、弾性体3の圧縮が解かれ、弾性体3が弾性変形により復元することで、弾性体3の内部において冷熱が生じる。これに伴い、熱流センサ4の表側の温度が下げられるため、結果として、回転体100の振れが小さくなる前と比較すると、熱流センサ4の表側と裏側の温度差が変わる。このため、熱流センサ4において発生する起電力にも変化が生じ、この変化が、異常推定部7によって、変位部2から遠ざかるように回転体100が変位する振れとして検出される。なお、回転体100が変位する前と後とで熱流センサ4の表側と裏側の温度差の正負が逆転する場合には、起電力の値の正負も逆転する。
本回転振れ検出装置1によれば、第1実施形態の場合と同様、回転体100の振れあるいは振れの変化を検出することができ、検出された回転体100の振れあるいは振れの変化に基づいて、回転体100の振れが異常であるか否かの異常推定を行うことができる。
さらに、本実施形態に係る回転振れ検出装置1では、多面体形状部2cbの各面を利用して複数の弾性体3を効率よく変形できるため、熱流センサ4の起電力を効率的に大きくすることができる。
(第3実施形態)
本開示の第3実施形態について図9を参照して説明する。本実施形態に係る回転振れ検出装置1は、第1、第2実施形態に係る回転振れ検出装置1と基本的な構成および機能は同様のものである。なお、図9においては、異常推定部7、表示部8の図示が省略されている。また、図9中の符号Y7で示す矢印は、回転体100の振れが図9の状態から変化したときの変位部2の変位方向を表している。また、図9中の符号Y8で示す矢印は、回転体100の振れが図9の状態から大きくなったときの弾性体3の変形方向を表している。
図9に示すように、本実施形態に係る回転振れ検出装置1は、変位部2、弾性体3、熱流センサ4、異常推定部7、および表示部8を備える。本実施形態に係る回転振れ検出装置1は、さらに、弾性体3を支持する筐体部9と、変位部2を筐体部9に支持させる支持機構10と、筐体部9を支持すると共に筐体部9の位置を調整するための調整支持部材11とを備える。
本実施形態における変位部2は、基部2cと、ローラー部2dとを有する。図9に示すように、本実施形態では、変位部2の基部2cは、棒形状の部材によって構成されている。基部2cの先端にはローラー部2dが形成されている。ローラー部2dは、変位部2の全体の回転とは独立の回転が可能とされつつ、基部2aに支持された円筒状回転体である。ローラー部2dは、回転体100に当接させられたときに、回転体100の回転に追従するように回転する。なお、基部2cは、例えばステンレスなどの材料で構成される。また、多面体形状部2cbは、例えばステンレスなどの材料で構成される。また、ローラー部2dは、例えばウレタンやデルリンなどの樹脂などで構成される。
図9に示すように、本実施形態では、弾性体3は、筐体部9のうち変位部2に向けられた側の面9aと変位部2の基部2cとの間に配置されている。具体的には、弾性体3は、筐体部9の該面9aに配置された熱流センサ4、および変位部2の基部2cの両方に対して当接させられるように、配置されている。
図9に示すように、支持機構10は、変位部2を回転可能に支持する機構である。具体的には、本実施形態における支持機構10は、2つの羽根状部、および該2つの羽根状部を互いに回転可能に支持する回転支持部を有する一般的な蝶番である。本実施形態では、2つの羽根状部の一方が、筐体部9に対してビス91で固定され、他方が、変位部2の基部2cに対して接着剤で固定されている。本実施形態では、このような構成された支持機構10によって、変位部2の基部2cが回転可能となっている。
また、調整支持部材11は、筐体部9を支持する部材である。図9に示すように、調整支持部材11は、筐体部9に形成された孔部に挿入される凸部111と、該凸部111を筐体部9に固定するためのナット112とを有する。すなわち、調整支持部材11の凸部111はナット112によって筐体部9に固定され、これにより、筐体部9は調整支持部材11によって固定された状態となっている。本実施形態では、該凸部111に対するナット112の固定位置を調節することで、調整支持部材11に対する筐体部9の位置を調節することができる。具体的には、筐体部9の図9中の上下方向における位置を調節することができる。
次に、本実施形態に係る回転振れ検出装置1の作動について説明する。
図9に示すように、回転振れ検出装置1を所定位置に配置して、回転振れ検出装置1の変位部2に回転体100を当接させる。このとき、本実施形態では、回転振れ検出装置1の変位部2が、弾性体3をわずかに圧縮させる程度に、弾性体3に当接させられた状態となっている。これが、本実施形態における計測開始時の回転振れ検出装置1の状態である。
計測開始時においては、まず、上記のように弾性体3がわずかに圧縮されている程度であるため、熱流センサ4にて発生する起電力は略ゼロとなる。
そして、計測開始後に回転体100に大きな振れが生じた場合には、変位部2が、支持機構10を支点として図9中の符号CもしくはDの向きに回転する。例えば符号Cの向きに回転した場合には、弾性体3が計測開始時よりも大きく圧縮される。これにより、熱流センサ4において、回転体100の振れの変化の度合いに応じた起電力が発生し、回転体100の振れ、具体的には変位部2に近づくように回転体100が変位する振れとして異常推定部7によって検出される。
また、変位部2から遠ざかるように回転体100が変位する振れが生じた場合には、変位部2が、支持機構10を支点として図9中の符号Dの向きに回転する。これにより、弾性体3の圧縮が解かれ、弾性体3が弾性変形により復元することで、弾性体3の内部において冷熱が生じる。これに伴い、熱流センサ4の表側の温度が下げられるため、結果として、回転体100の振れが小さくなる前と比較すると、熱流センサ4の表側と裏側の温度差が変わる。このため、熱流センサ4において発生する起電力にも変化が生じ、この変化が、異常推定部7によって、変位部2から遠ざかるように回転体100が変位する振れとして検出される。なお、回転体100が変位する前と後とで熱流センサ4の表側と裏側の温度差の正負が逆転する場合には、起電力の値の正負も逆転する。
本回転振れ検出装置1によれば、第1、第2実施形態の場合と同様、回転体100の振れあるいは振れの変化を検出することができ、検出された回転体100の振れあるいは振れの変化に基づいて、回転体100の振れが異常であるか否かの異常推定を行うことができる。
(第4実施形態)
本開示の第4実施形態について図10〜図13を参照して説明する。本実施形態に係る回転振れ検出装置1は、第3実施形態に係る回転振れ検出装置1と基本的な構成および機能は同様のものである。なお、図10〜図13においては、異常推定部7、表示部8の図示が省略されている。また、図10中の符号Y9で示す矢印は、回転体100の振れが図9の状態から変化したときの変位部2の変位方向を表している。また、図10中の符号Y10で示す矢印は、回転体100の振れが図10の状態から符号Eの向きに大きくなったときの弾性体3の変形方向を表している。また、図11、図12では、回転体100の図示が省略されている。
図10に示すように、本実施形態では、変位部2の変位に応じて弾性変形する弾性体3が、金属板で構成されている。
図10に示すように、本実施形態では、金属板で構成されている弾性体3のうち、該金属板の厚さ方向に垂直な方向(すなわち、図10における上下方向)の一端側が、筐体部9に対してビス91で固定されている。金属板の該一端側とビス91の間には、熱流センサ4が、金属板の該一端側に当接させられるように配置されている。
また、図10に示すように、本実施形態では、金属板で構成されている弾性体3のうち、該金属板の厚さ方向に垂直な方向の他端側が、変位部2の基部2cに固定されている。
なお、本実施形態では、支持機構10およびビス91は廃されている。
次に、本実施形態に係る回転振れ検出装置1の作動について説明する。
図10に示すように、回転振れ検出装置1を所定位置に配置して、回転振れ検出装置1の変位部2に回転体100を当接させる。これが、本実施形態における計測開始時の回転振れ検出装置1の状態である。
そして、計測開始後に回転体100に大きな振れが生じた場合には、変位部2が、図10中の符号EもしくはFの向きに変位する。例えば符号Eの向きに変位した場合には、図13に示すように弾性体3が計測開始時よりも大きく屈曲する。これにより、熱流センサ4において、回転体100の振れの変化の度合いに応じた起電力が発生し、回転体100の振れとして異常推定部7によって検出される。
また、変位部2が計測開始時の位置に戻るように回転体100が変位する振れが生じた場合、すなわち変位部2が図10中の符号Fの向きに変位した場合、弾性体3の圧縮が解かれ、弾性体3が弾性変形により復元することで、弾性体3の内部において冷熱が生じる。これに伴い、熱流センサ4の表側の温度が下げられるため、結果として、回転体100の振れが小さくなる前と比較すると、熱流センサ4の表側と裏側の温度差が変わる。このため、熱流センサ4において発生する起電力にも変化が生じ、この変化が、異常推定部7によって、先般の振れとは逆向きに回転体100が変位する振れとして検出される。なお、回転体100が変位する前と後とで熱流センサ4の表側と裏側の温度差の正負が逆転する場合には、起電力の値の正負も逆転する。
本回転振れ検出装置1によれば、第1〜第3実施形態の場合と同様、回転体100の振れあるいは振れの変化を検出することができ、検出された回転体100の振れあるいは振れの変化に基づいて、回転体100の振れが異常であるか否かの異常推定を行うことができる。
(他の実施形態)
本開示は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、第1〜第3実施形態では、変位部2にローラー部2b、2dを備える構成としていた。しかしながら、第1〜第4実施形態において、変位部2にローラー部2b、2dを設けずに、回転体100を変位部2の基部2aに当接させるようにしても良い。この場合、変位部2の基部2aにおける回転体100に当接させられる面は、回転体100が滑りやすいように、その摩擦係数が低くなる構成とされることが好ましい。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点では、回転体の回転時における振れを検出する回転振れ検出装置において、変位部と、弾性体と、熱流センサとを備える。変位部は、回転体に当接させられると共に、回転体に当接させられているときの回転体の変位に応じて変位する。弾性体は、変位部の変位に応じて弾性変形する。熱流センサは、弾性体の弾性変形によって発生した熱流を検出する。この回転振れ検出装置は、熱流センサによる検出結果に基づいて回転体の振れを検出する。
上記各実施形態の一部または全部で示された第2の観点では、第1の観点における回転振れ検出装置において、さらに、変位部は、回転体に当接させられているときに回転体の回転に追従するように回転するローラー部を有する。
このため、この回転振れ検出装置では、回転体の回転を妨げることなく変位部を変位させることができる。
上記各実施形態の一部または全部で示された第3の観点では、第1または第2の観点における回転振れ検出装置において、さらに、熱流センサによる検出結果の値が所定の閾値を超えたときに回転体に異常な振れが生じていると推定する異常推定部を備える。
このため、この回転振れ検出装置では、検出された回転体の振れあるいは振れの変化に基づいて、回転体の振れが異常であるか否かの異常推定を行うことができる。
1 回転振れ検出装置
2 変位部
2b ローラー部
2d ローラー部
3 弾性体
4 熱流センサ
7 異常推定部
100 回転体

Claims (3)

  1. 回転体(100)の回転時における振れを検出する回転振れ検出装置であって、
    前記回転体に当接させられると共に、前記回転体に当接させられているときの前記回転体の変位に応じて変位する変位部(2)と、
    前記変位部の変位に応じて弾性変形する弾性体(3)と、
    前記弾性体の弾性変形によって発生した熱流を検出する熱流センサ(4)と、を備え、
    前記熱流センサによる検出結果に基づいて前記回転体の振れを検出する回転振れ検出装置。
  2. 前記変位部は、前記回転体に当接させられているときに前記回転体の回転に追従するように回転するローラー部(2b、2d)を有する請求項1に記載の回転振れ検出装置。
  3. さらに、前記熱流センサによる検出結果の値が所定の閾値(t)を超えたときに前記回転体に異常な振れが生じていると推定する異常推定部(7)を備える請求項1または2に記載の回転振れ検出装置。
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