JP7172854B2 - 荷重測定装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、荷重測定装置およびその製造方法に関するものである。
従来、特許文献1に記載された荷重センサがある。この荷重センサは、被検出体から印加される荷重に応じて弾性変形する弾性部材と、弾性部材の台座側の面を支持するプレートと、下プレートおよび弾性部材を台座に固定する固定部材と、を備えている。
この荷重センサは、さらに、台座と下プレートの間に設けられ弾性部材が弾性変形する際の発熱または吸熱により下プレートと台座の間を流れる熱流に応じた電圧を出力する熱流センサを備えている。
また、ロードセルと呼ばれる荷重センサも広く知られている。この荷重センサは、薄肉の梁に付加された薄板状の4つの歪みゲージと、4つの歪みゲージをブリッジ状に接続したホイーストンブリッジ回路と、を有している。
この荷重センサは、梁が撓んで歪みゲージが面方向に伸びると歪みゲージの抵抗値が大きくなり、梁が撓んで歪みゲージが面方向に縮むと歪みゲージの抵抗値が小さくなる。この荷重センサは、ホイーストンブリッジ回路で歪みゲージの抵抗値の変化を測定することで梁に加わる荷重を測定するようにしている。
特開2017-223513号公報
上記特許文献1に記載された荷重センサは、被検出体から弾性部材に荷重が印加された際に、熱流センサから熱流に応じた電圧が出力され、弾性部材に印加された荷重を測定することができる。
しかし、上記特許文献1に記載された荷重センサは、台座と下プレートの間に設けられ弾性部材が弾性変形する際の発熱または吸熱により下プレートと台座の間を流れる熱流に応じた電圧を熱流センサが出力する構成となっている。したがって、被検出体から弾性部材に同じ荷重が保持され続けると、弾性部材の発熱または吸熱が低下し、下プレートと台座の間を流れる熱流が小さくなり、熱流を検出する熱流センサから出力される電圧も小さくなる。すなわち、弾性部材に同じ加重が保持され続けると、荷重を測定することができなくなってしまうといった問題がある。
また、上記したような荷重が加わると撓む梁に薄板状の4つの歪みゲージを配置した荷重センサは、体格が大きく、また、測定する荷重の大きさに合わせて梁の剛性を代える必要がある。例えば、大きな荷重を測定するためには剛性の高い梁を用いる必要があるが、この場合、小さな荷重を精度よく測定することができなくなってしまう。また、小さな荷重を精度よく測定するためには剛性の低い梁を用いる必要があるが、この場合、大きな荷重がかかった際に梁が損傷してしまうといった問題がある。
本発明は上記点に鑑みたもので、梁を用いることなく、かつ、荷重が保持され続けた場合でも荷重を測定できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数の貫通孔(11a)が形成されるとともに被検出体から受ける荷重に応じて弾性変形する絶縁性の第1シート(11)と、複数の貫通孔に配置された複数の電気抵抗素子(15)と、第1シートの一面側に積層配置された絶縁性の第2シート(12)と、第1シートの他面側に積層配置された絶縁性の第3シート(13)と、第2シートおよび第3シートの少なくとも一方に配置され、複数の電気抵抗素子の間を直列に接続する配線パターン(16、17)と、を備えている。そして、被検出体からの荷重に応じて複数の電気抵抗素子が複数の貫通孔の軸線方向に伸縮して直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が変化する。
このような構成によれば、被検出体からの荷重に応じて複数の電気抵抗素子が複数の貫通孔の軸線方向に伸縮して直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が変化するので、梁を用いることなく、かつ、荷重が保持され続けた場合でも荷重を測定することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の荷重測定装置の全体構成を示した概略断面図である。 第1実施形態の荷重測定装置の形状を表した図である。 荷重測定装置の回路を示した図である。 荷重が印加される前後の電気抵抗素子の様子を表した図である。 複数の電気抵抗素子および配線パターンによって構成される抵抗回路を模式的に表した図である。 第1シート、第2シートおよび第3シートを熱プレスにより一体成形する製造工程を示した図である。 荷重測定装置を冶具に組付けた例を示した図である。 第2実施形態の荷重測定装置の全体構成を示した図である。 第2実施形態の荷重測定装置に用いられる荷重測定装置の概略断面図である。 第2実施形態の荷重測定装置の回路構成を示した図である。 第3実施形態の荷重測定装置の全体構成を示した図である。 第3実施形態の荷重測定装置に用いられる一部の荷重測定装置の概略断面図である。 荷重が印加される前後の電気抵抗素子の様子を表した図である。 第3実施形態の荷重測定装置の回路構成を示した図である。 第4実施形態の荷重測定装置の形状を表した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る荷重測定装置について図1~図7を用いて説明する。荷重測定装置は、被検出体から受ける荷重を測定するものである。荷重測定装置は、荷重検出部10、受圧部14、ベース18および測定回路19を備えている。
荷重検出部10は、第1シート11、第2シート12、第3シート13、電気抵抗素子15、配線パターン16、17を備えている。受圧部14は、図2に示すように円形状を成している。第1シート11、第2シート12および第3シート13は、熱可塑性樹脂により構成されている。
第1シート11は、絶縁性を有する絶縁シートによって構成されている。第1シート11は、被検出体から受ける荷重に応じて弾性変形する。第1シート11には、表裏を貫通する複数の貫通孔11aが形成されている。貫通孔11aは、ドリル、レーザー光等により形成することができる。第1シート11の厚みは、0.3ミリメートル程度、貫通孔11aの直径は、200ミクロン程度、複数の貫通孔11aの間隔は、0.5ミリメートル程度となっている。また、第1シート11は、直径10ミリメートル程度の円形を成している。
第1シート11の複数の貫通孔11aには、複数の電気抵抗素子15が配置されている。電気抵抗素子15の材質としては、例えば、クロメル・アルメル等を用いることができる。クロメル・アルメルは、変形した際の熱抵抗の変化が大きいため、荷重を感度良く測定するすることが可能である。なお、クロメル、アルメルは登録商標である。
第1シート11の一面側には、第2シート12が配置され、第1シート11の他面側には、第3シート13が配置されている。第2シート12および第3シート13は、それぞれ絶縁性を有する絶縁シートによって構成されている。
第2シート12には、配線パターン16が埋設され、第3シート13には、配線パターン17が埋設されている。具体的には、第2シート12および第3シート13に、それぞれエッチングにより凹部を形成し、この凹部に配線パターン16、17を埋設している。
第1シート11の複数の貫通孔11aに形成された複数の電気抵抗素子15は、配線パターン16および配線パターン17によって直列に接続されている。
荷重測定装置は、図2に示すように電極16aおよび電極17aを有している。電極16aは、配線パターン16に接続され、電極17aは、配線パターン17に接続されている。
受圧部14は受圧面14aを有している。受圧部14は、第1シート11、第2シート12および第3シート13に集中的に荷重が印加して損傷するのを防止する。受圧部14は、第1シート11、第2シート12および第3シート13を保護するととに、受圧面14aを介して被検出体から受ける荷重を拡散させる。
ベース18は、受圧部14が受けた荷重を第1シート11、第2シート12および第3シート13に均一に伝えるものであり、ステンレス等の金属部材によって構成されている。
測定回路19は、図3に示すように、抵抗191~193、電源194および電圧計195を有し、第1シート11に形成された複数の電気抵抗素子15、配線パターン16および配線パターン17とともにホイーストンブリッジ回路を構成している。電極16aと電極17aの間には、直列に接続された複数の電気抵抗素子15が配置される。
抵抗191と電極16aの接続点と、抵抗192と抵抗193の接続点との間には、電源194の出力電圧が印加される。抵抗191、抵抗192、抵抗193および複数の電気抵抗素子15によって構成される抵抗回路の抵抗値は同じになっている。
抵抗191と抵抗192の接続点の電位は、電源194の出力電圧を抵抗191と抵抗192で分圧した値となる。また、複数の電気抵抗素子15によって構成される抵抗回路と抵抗193との接続点の電位は、電源194の出力電圧を複数の電気抵抗素子15によって構成される抵抗回路と抵抗193で分圧した値となる。
ここで、受圧部14に上下方向上側から下側への荷重が印加されると、図4に示すように、第1シート11および電気抵抗素子15が圧縮される。これにより、電気抵抗素子15は積層方向と交差する面側に膨張する。また、電気抵抗素子15の積層方向の長さは短くなる。このため、電気抵抗素子15の電気抵抗値は小さくなり、複数の電気抵抗素子15によって構成される抵抗回路の抵抗値も小さくなる。
したがって、複数の電気抵抗素子15によって構成される抵抗回路と抵抗193の接続点の電位は大きくなる。また、抵抗191と抵抗192の接続点の電位は、被検出体からの荷重の大きさと関係なく電源194の出力電圧を抵抗191と抵抗192で分圧した値のままとなる。つまり、被検出体からの荷重に応じた電圧が電圧計195により計測されることになる。
本実施形態の荷重測定装置の動作原理について図5を用いて説明する。本実施形態の荷重測定装置は、図5に示すように、電極16aと電極17aの間に、複数の電気抵抗素子15が配線パターン16および配線パターン17によって直列に接続されている。
すなわち、配線パターン16および配線パターン17によって直列に接続された複数の電気抵抗素子15は、線状部材を短く切断したものを配線パターン16と配線パターン17で繋ぎ合わせたような構成となっている。
このような構成の荷重測定装置においては、各電気抵抗素子15の軸方向に荷重が印加される。したがって、荷重に応じて複数の電気抵抗素子15がそれぞれ伸縮するので、複数の電気抵抗素子15によって構成される抵抗回路の抵抗値の変動を大きくすることができる。このため、荷重を精度よく測定することができる。
なお、電気抵抗素子15を面積の大きな1つの円盤で構成とすることも考えられるが、この場合、電気抵抗素子15の電気抵抗値が非常に小さくなって配線抵抗が誤差として影響するようになるといった問題や荷重による伸縮量の変動が少なくなるといった問題がある。このため、荷重を精度よく測定することができない。
次に、第1シート11、第2シート12および第3シート13を熱プレスにより一体成形する製造工程について図6を用いて説明する。本実施形態の荷重測定装置は、熱可塑性樹脂を用いた一括積層プロセスであるPALAP(登録商標)を用いて成形される。
まず、作業者は、第1工程S100にで、第1シート11、第2シート12および第3シート13を用意する。そして、電気抵抗素子15を構成する粉末状の粒子をペースト状にして第1シート11の貫通孔11aに印刷により充填する。
次に、作業者は、第2工程S200にて、第1シート11を第2シート12および第3シート13で挟むよう配置する。具体的には、第3シート13の上に第1シート11を配置し、その後、第1シート11の上に第2シート12を配置する。
次に、作業者は、第3工程S300にて、粉末状の粒子が焼結するとともに第1シート、第2シートおよび第3シートが結合するよう第1シート、第2シートおよび第3シートの積層方向の両側から第1シート、第2シートおよび第3シートに高圧を加えながら熱プレスする。
この際、第1シート11、第2シート12および第3シート13は、熱可塑性樹脂により構成されているので加熱によって溶け、また、ペースト状にされた電気抵抗素子15の粒子は第1シート11の貫通孔11aの内部で焼結する。その後、冷却されると第1シート11、第2シート12および第3シート13が結合して一体化する。
そして、熱プレスすることによって被検出体からの荷重に応じて複数の貫通孔の軸線方向に伸縮して直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が変化する電気抵抗素子を複数の貫通孔に形成するとともに第1シート、第2シートおよび第3シートが一体化する。
なお、第1シート11の貫通孔11aに電気抵抗素子15を1つ1つ埋め込むことも考えられるが、この場合、効率良く製造することができない。また、電気抵抗素子15を埋め込む際のばらつきが大きくなってしまう。
これに対し、本実施形態のような一体成形を行うことで、第1シート11の貫通孔11aに電気抵抗素子15を均一に形成することができ、また、効率よく製造することができる。また、電気抵抗素子15の高さを均一に形成することで、荷重の測定感度を向上することもできる。
以上、説明したように、本荷重測定装置は、複数の貫通孔11aが形成されるとともに被検出体から受ける荷重に応じて弾性変形する絶縁性の第1シート11を備えている。また、複数の貫通孔11aに配置された複数の電気抵抗素子15と、第1シート11の一面側に積層配置された絶縁性の第2シート12と、第1シート11の他面側に積層配置された絶縁性の第3シート13と、を備えている。さらに、第2シート12および第3シート13に配置され、複数の電気抵抗素子15の間を直列に接続する配線パターン16、17を備えている。そして、被検出体からの荷重に応じて複数の電気抵抗素子15が複数の貫通孔11aの軸線方向に伸縮して直列に接続された複数の電気抵抗素子15の電気抵抗値が変化する。
このような構成によれば、被検出体からの荷重に応じて複数の電気抵抗素子が複数の貫通孔の軸線方向に伸縮して直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が変化するので、梁を用いることなく、かつ、荷重が保持され続けた場合でも荷重を測定することができる。
また、本荷重測定装置は、直列に接続された複数の電気抵抗素子15の電気抵抗値に応じた電圧を測定する測定回路19を備えている。
したがって、測定回路19によって測定された電圧により被検出体から受ける荷重の大きさを認識することができる。
また、配線パターン16、17は、第2シートおよび第3シートの両方に配置されている。また、第2シートに配置された配線パターン16と第3シートに配置された配線パターン17により直列に接続された複数の電気抵抗素子15の軸方向に電流が流れるよう構成されている。さらに、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子15が圧縮変形して複数の電気抵抗素子15の電気抵抗値が小さくなるよう構成されている。
このように、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子15の電気抵抗値が小さくなるよう構成することができる。
また、本荷重測定装置の製造方法は、熱可塑性樹脂によって構成された第1シート11、第2シート12および第3シート13を用意することを含んでいる。
また、電気抵抗素子を構成する粉末状の粒子をペースト状にして第1シートの貫通孔に印刷により充填することを含んでいる。
また、第2シートおよび第3シートの少なくとも一方に複数の電気抵抗素子の間を直列に接続する配線パターン16、17を配置することを含んでいる。
また、第1シートを第2シートおよび第3シートで挟むよう配置することを含んでいる。
また、粉末状の粒子が焼結するとともに第1シート、第2シートおよび第3シートが結合するよう第1シート、第2シートおよび第3シートの積層方向の両側から第1シート、第2シートおよび第3シートに高圧を加えながら熱プレスすることを含んでいる。
また、熱プレスすることによって被検出体からの荷重に応じて複数の貫通孔の軸線方向に伸縮して直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が変化する電気抵抗素子を複数の貫通孔に形成するとともに第1シート、第2シートおよび第3シートが一体化することを含んでいる。
したがって、梁を用いることなく、かつ、荷重が保持され続けた場合でも荷重を測定することができる。
なお、このような荷重を測定するものとして圧電シートと呼ばれるものがある。しかし、この圧電シートは、荷重を精度よく測定することはできない。このため、圧電シートの用途は、圧電スイッチ等に限られる。
本実施形態の荷重測定装置の適用例について説明する。図7に示すように、ボルトで挟持された2枚の板材を有する冶具Jの内部に荷重検出部10を埋設することもできる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る荷重測定装置について図8~図10を用いて説明する。本実施形態の荷重測定装置は、4つの荷重測定装置A~Dと、締結ボルト20、挟み込み板21、22およびケース23を備えている。
4つの荷重測定装置A~Dは、それぞれ第1シート11、第2シート12、第3シート13、電気抵抗素子15、配線パターン16、17を備えている。なお、本実施形態の4つの荷重測定装置A~Dは、図1に示した荷重測定装置と比較して、受圧部14およびベース18を備えていない点が異なる。
挟み込み板21および挟み込み板22は、締結ボルト20に締結されている。荷重測定装置Aおよび荷重測定装置Bは、挟み込み板21とケース23の間に固着され、荷重測定装置Cおよび荷重測定装置Dは、ケース23の内側の上面と挟み込み板22の間に固着されている。
挟み込み板21および挟み込み板22の締結ボルト20の軸方向の長さは、被検出体から受ける荷重の大きさと関係なく一定となっている。
ケース23は、金属等によって構成されている。ケース23の上面に、挟み込み板21、荷重測定装置Aおよび荷重測定装置Bが配置され、ケース23の内側の上面に、挟み込み板22、荷重測定装置Cおよび荷重測定装置Dが配置されている。
締結ボルト20の上下方向上側から下側への荷重が印加されると、荷重測定装置Aおよび荷重測定装置Bは、複数の電気抵抗素子15が挟み込み板21とケース23によって圧縮され、荷重測定装置Aおよび荷重測定装置Bの電気抵抗素子15の抵抗値は小さくなる。
また、締結ボルト20の上下方向上側から下側への荷重が印加されると、荷重測定装置Cおよび荷重測定装置Dの複数の電気抵抗素子15は挟み込み板21によって伸長し、荷重測定装置Cおよび荷重測定装置Dの電気抵抗素子15の抵抗値は大きくなる。
本実施形態の荷重測定装置の回路構成を図10に示す。本実施形態の荷重測定装置は、4つの荷重測定装置A~D、電源194および電圧計195を有している。図10では、荷重測定装置Aが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗を抵抗15A、荷重測定装置Bが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗値を抵抗15Bと記してある。また、荷重測定装置Cが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗を抵抗15C、荷重測定装置Dが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗を抵抗15Dと記してある。
荷重測定装置Aが有する複数の電気抵抗素子15と荷重測定装置Cが有する複数の電気抵抗素子15とが第1接続点S1にて接続されている。また、荷重測定装置Bが有する複数の電気抵抗素子15と荷重測定装置Dが有する複数の電気抵抗素子15とが第2接続点S2にて接続されている。
荷重測定装置Aが有する複数の電気抵抗素子15と荷重測定装置Dが有する複数の電気抵抗素子15との接続点S3と、荷重測定装置Bが有する複数の電気抵抗素子15と荷重測定装置Cが有する複数の電気抵抗素子15との接続点S4との間に電源194が接続されている。電圧計195は、第1接続点S1と第2接続点S2との間の電圧を測定する。
締結ボルト20の上下方向上側から下側への荷重が印加されると、荷重測定装置Aが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗15Aの抵抗値は小さくなり、荷重測定装置Cが有する複数の電気抵抗素子15の電気抵抗素子15の抵抗15Cの抵抗値は大きくなる。したがって、第1接続点S1の電位は上昇する。
また、締結ボルト20の上下方向上側から下側への荷重が印加されると、荷重測定装置Bが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗15Bの抵抗値は小さくなり、荷重測定装置Dが有する複数の電気抵抗素子15の電気抵抗素子15の抵抗15Dの抵抗値は大きくなる。したがって、第2接続点S2の電位は低下する。
つまり、締結ボルト20の上下方向上側から下側への荷重が印加されると、電圧計195により測定される第1接続点S1と第2接続点S2との間の電圧は大きくなる。このように、電圧計195は、被検出体から受ける荷重に応じた電圧を測定することができる。
なお、各荷重測定装置A~Dの各電気抵抗素子15には、測定回路19の電源194から電圧が印加される。このため、電気抵抗素子15が発熱して電気抵抗素子15の温度が上昇して抵抗値が変化する。また、周囲温度の変化によっても電気抵抗素子15の温度が上昇して抵抗値が変化する。
しかし、各荷重測定装置A~Dの各電気抵抗素子15は、同じように温度が上昇するため、測定回路19のホイーストンブリッジ回路で温度上昇による抵抗値の変化分をキャンセルすることができる。
以上、説明したように、本荷重測定装置は、4つの荷重測定装置A~Dを備えるとともに、4つの荷重測定装置A~Dがそれぞれ有する直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値に応じた電圧を測定する測定回路19を備えている。
また、4つの荷重測定装置A~Dは、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子が圧縮されるよう配置された第1、第2の荷重測定装置A、Bを有している。
さらに、4つの荷重測定装置は、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子が伸長されるよう配置された第3、第4の荷重測定装置C、Dを有している。
また、第1の荷重測定装置Aが有する直列に接続された複数の電気抵抗素子15と第3の荷重測定装置Cが有する直列に接続された複数の電気抵抗素子15とが第1接続点S1にて互いに接続されている。
また、第2の荷重測定装置Bが有する直列に接続された複数の電気抵抗素子15と第4の荷重測定装置Dが有する直列に接続された複数の電気抵抗素子15とが第2接続点S2にて互いに接続されている。
また、第1の荷重測定装置Aが有する直列に接続された複数の電気抵抗素子15と第4の荷重測定装置Dが有する直列に接続された複数の電気抵抗素子15とが第3接続点S3にて互いに接続されている。
また、第2の荷重測定装置Bが有する直列に接続された複数の電気抵抗素子15と第3の荷重測定装置Cが有する直列に接続された複数の電気抵抗素子15とが第4接続点S4にて互いに接続されている。
また、第3接続点S3には、第4接続点S4に対して正の電圧が印加されるようになっている。そして、測定回路19は、第1接続点S1と第2接続点S2との間の電圧を測定する。
このような構成によれば、第1~第4の荷重測定装置A~Dの各電気抵抗素子15の温度が変化しても、第1~第4の荷重測定装置A~Dの各電気抵抗素子15の抵抗値が同じように変化するため、温度変化による抵抗値の変化分がキャンセルされる。したがって、測定された電圧に対する各電気抵抗素子の温度変化による影響を抑制することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る荷重測定装置について図11~図14を用いて説明する。本実施形態の荷重測定装置は、4つの荷重測定装置E~Hを備えている。荷重測定装置Eおよび荷重測定装置Fは、同一面上に並んで配置されている。また、荷重測定装置Gおよび荷重測定装置Hも、同一面上に並んで配置されている。
また、荷重測定装置Gの上下方向上側に荷重測定装置Eが配置され、荷重測定装置Hの上下方向上側に荷重測定装置Fが配置されている。
荷重測定装置Eおよび荷重測定装置Fは、図9に示した荷重測定装置A~Cと同様の構成となっている。
また、荷重測定装置Gおよび荷重測定装置Hは、図12に示すように、第1シート11、第2シート12、第3シート13、電気抵抗素子15、配線パターン17を備えている。なお、荷重測定装置Gおよび荷重測定装置Hは、図9に示した荷重測定装置A~Cと比較して配線パターン16を有しておらず、第3シートに配置された配線パターン17によって複数の電気抵抗素子15が直列に接続されている点が異なる。
荷重測定装置Eおよび荷重測定装置Fは、被検出体からの荷重の増加に伴って直列に接続された複数の電気抵抗素子15の電気抵抗値が小さくなるよう構成されている。
また、荷重測定装置Gおよび荷重測定装置Hは、被検出体からの荷重の増加に伴って直列に接続された複数の電気抵抗素子15の電気抵抗値が大きくなるよう構成されている。
具体的には、荷重測定装置Gおよび荷重測定装置Hは、図13に示すように、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子が圧縮変形すると、複数の電気抵抗素子15を流れる電流経路Iの断面積が減少する。このため、直列に接続された複数の電気抵抗素子15の電気抵抗値が大きくなる。
本実施形態の荷重測定装置の回路構成を図13に示す。本実施形態の荷重測定装置は、4つの荷重測定装置E~H、電源194および電圧計195を有している。図14では、荷重測定装置Eが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗を抵抗15E、荷重測定装置Fが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗を抵抗15Fと記してある。また、荷重測定装置Gが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗を抵抗15G、荷重測定装置Hが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗を抵抗15Hと記してある。
荷重測定装置Eが有する複数の電気抵抗素子15と荷重測定装置Gが有する複数の電気抵抗素子15とが第1接続点S1にて接続されている。また、荷重測定装置Hが有する複数の電気抵抗素子15と荷重測定装置Fが有する複数の電気抵抗素子15とが第2接続点S2にて接続されている。
荷重測定装置Eが有する複数の電気抵抗素子15と荷重測定装置Hが有する複数の電気抵抗素子15との接続点と、荷重測定装置Gが有する複数の電気抵抗素子15と荷重測定装置Fが有する複数の電気抵抗素子15との接続点との間に電源194が接続されている。電圧計195は、第1接続点S1と第2接続点S2との間の電圧を測定する。
被検出体から上下方向上側から下側への荷重が印加されると、荷重測定装置Eが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗15Eの抵抗値は小さくなり、荷重測定装置Gが有する複数の電気抵抗素子15の電気抵抗素子15の抵抗15Gの抵抗値は大きくなる。したがって、第1接続点S1の電位は上昇する。
また、被検出体から上下方向上側から下側への荷重が印加されると、荷重測定装置Fが有する複数の電気抵抗素子15の抵抗15Fの抵抗値は小さくなり、荷重測定装置Hが有する複数の電気抵抗素子15の電気抵抗素子15の抵抗15Hの抵抗値は大きくなる。したがって、第2接続点S2の電位は低下する。
つまり、被検出体から上下方向上側から下側への荷重が印加されると、電圧計195により測定される第1接続点S1と第2接続点S2との間の電圧は大きくなる。このように、電圧計195は、被検出体から受ける荷重に応じた電圧を測定することができる。
なお、各荷重測定装置E~Hの各電気抵抗素子15の温度が変化しても、各荷重測定装置E~Hの各電気抵抗素子15は、同じように温度が上昇するため、測定回路19のホイーストンブリッジ回路で温度上昇による抵抗値の変化分をキャンセルすることができる。
以上、説明したように、本実施形態の本荷重測定装置は、4つの荷重測定装置E~Hを4つ備えるとともに4つの荷重測定装置E~Hが有する直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧を測定する測定回路19と、を備えている。
また、4つの荷重測定装置E~Hは、被検出体からの荷重の増加に伴って直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が小さくなるよう構成された第1、第2の荷重測定装置E、Fを有している。
また、4つの荷重測定装置は、被検出体からの荷重の増加に伴って直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が大きくなるよう構成された第3、第4の荷重測定装置G、Hを有している。
また、第1の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第3の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第1接続点S1にて互いに接続されている。
また、第2の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第4の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第2接続点S2にて互いに接続されている。
また、第1の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第4の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第3接続点S3にて互いに接続されている。
また、第2の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第3の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第4接続点S4にて互いに接続されている。
また、第3接続点には、第4接続点に対して正の電圧が印加されるようになっている。そして、測定回路は、第1接続点と第2接続点S2との間の電圧を測定する。
このような構成によれば、第1~第4の荷重測定装置A~Dの各電気抵抗素子15の温度が変化しても、第1~第4の荷重測定装置A~Dの各電気抵抗素子15の抵抗値が同じように変化するため、温度変化による抵抗値の変化分がキャンセルされる。したがって、測定された電圧に対する各電気抵抗素子の温度変化による影響を抑制することができる。
また、配線パターンは、第2シートおよび第3シートの一方側に配置されている。また、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子が圧縮変形して複数の電気抵抗素子を流れる電流の電流経路が短くなることにより複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が大きくなるよう構成されている。
このように、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が大きくなるよう構成することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る荷重測定装置について図15を用いて説明する。本荷重測定装置は、図15に示す形状を成している。なお、図15は、第2シート12および受圧部14を省略してある。
本実施形態の荷重測定装置は、円形を成す第1シート11に複数の電気抵抗素子15が同心円状に配置されている。また、本荷重測定装置は、第1シート11の周方向に隣接する複数の電気抵抗素子15の間を、第2シート12に形成された円弧状の配線パターン16と第3シート13に形成された円弧状の配線パターン17により交互に接続した荷重検出部を有している。また、複数の電気抵抗素子15は、配線パターン16および配線パターン17によって直列に接続されている。また、電極16aおよび電極16bは、それぞれ配線パターン16に接続されている。また、電極16aおよび電極16bは、第2シート12および受圧部14に形成された切り欠き部に形成されており、外部に露出している。このように、荷重測定装置を構成することもできる。
(他の実施形態)
(1)上記実施形態では、電気抵抗素子15の材質として、例えば、クロメル・アルメル等を用いることを示したが、このような材質のものに限定されるものではなく、例えば、金、銅等の金属、P型半導体、N型半導体等の半導体を用いることもできる。
(2)熱プレスすることにより第1シート11~第3シート13が一体化して第1シート~第3シートの境界が明確にならないことも考えられるが、この場合、電気抵抗素子15が形成されている領域が第1シート11、電気抵抗素子15より第1シート11の一面側に形成されている領域が第2シート12、電気抵抗素子15より第1シート11の他面側に形成されている領域が第3シート13とすることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、本荷重測定装置は、複数の貫通孔が形成されるとともに被検出体から受ける荷重に応じて弾性変形する絶縁性の第1シートを備えている。また、複数の貫通孔に配置された複数の電気抵抗素子と、第1シートの一面側に積層配置された絶縁性の第2シートと、第1シートの他面側に積層配置された絶縁性の第3シートと、を備えている。また、第2シートおよび第3シートの少なくとも一方に配置され、複数の電気抵抗素子の間を直列に接続する配線パターンを備えている。そして、被検出体からの荷重に応じて複数の電気抵抗素子が複数の貫通孔の軸線方向に伸縮して直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が変化する。
また、第2の観点によれば、本荷重測定装置は、直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値に応じた電圧を測定する測定回路を備えている。
したがって、測定回路によって測定された電圧により被検出体から受ける荷重の大きさを認識することができる。
また、第3の観点によれば、配線パターンは、第2シートおよび第3シートの両方に配置されている。また、第2シートに配置された配線パターンと第3シートに配置された配線パターンにより直列に接続された複数の電気抵抗素子の軸方向に電流が流れるよう構成されている。さらに、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子が圧縮変形して複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が小さくなるよう構成されている。
このように、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が小さくなるよう構成することができる。
また、第4の観点によれば、配線パターンは、第2シートおよび第3シートの一方側に配置されている。また、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子が圧縮変形して複数の電気抵抗素子を流れる電流の電流経路が短くなることにより複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が大きくなるよう構成されている。
このように、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が大きくなるよう構成することができる。
また、第5の観点によれば、本荷重測定装置は、請求項1に記載された荷重測定装置を4つ備えるとともに、4つの荷重測定装置がそれぞれ有する直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値に応じた電圧を測定する測定回路を備えている。
また、4つの荷重測定装置は、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子が圧縮されるよう配置された第1、第2の荷重測定装置を有している。
さらに、4つの荷重測定装置は、被検出体からの荷重の増加に伴って複数の電気抵抗素子が伸長されるよう配置された第3、第4の荷重測定装置を有している。
また、第1の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第3の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第1接続点にて互いに接続されている。
また、第2の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第4の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第2接続点にて互いに接続されている。
また、第1の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第4の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第3接続点にて互いに接続されている。
また、第2の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第3の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第4接続点にて互いに接続されている。
また、第3接続点には、第4接続点に対して正の電圧が印加されるようになっている。そして、測定回路は、第1接続点と第2接続点との間の電圧を測定する。
このような構成によれば、第1~第4の荷重測定装置の各電気抵抗素子の温度が変化しても、第1~第4の荷重測定装置の各電気抵抗素子の抵抗値が同じように変化するため、温度変化による抵抗値の変化分がキャンセルされる。したがって、測定された電圧に対する各電気抵抗素子の温度変化による影響を抑制することができる。
また、第6の観点によれば、本荷重測定装置は、請求項1に記載された荷重測定装置を4つ備えるとともに4つの荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧を測定する測定回路と、を備えている。
また、4つの荷重測定装置は、被検出体からの荷重の増加に伴って直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が小さくなるよう構成された第1、第2の荷重測定装置を有している。
また、4つの荷重測定装置は、被検出体からの荷重の増加に伴って直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が大きくなるよう構成された第3、第4の荷重測定装置を有している。
また、第1の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第3の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第1接続点にて互いに接続されている。
また、第2の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第4の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第2接続点にて互いに接続されている。
また、第1の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第4の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第3接続点にて互いに接続されている。
また、第2の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子と第3の荷重測定装置が有する直列に接続された複数の電気抵抗素子とが第4接続点にて互いに接続されている。
また、第3接続点には、第4接続点に対して正の電圧が印加されるようになっている。そして、測定回路は、第1接続点と第2接続点との間の電圧を測定する。
このような構成によれば、第1~第4の荷重測定装置の各電気抵抗素子の温度が変化しても、第1~第4の荷重測定装置の各電気抵抗素子の抵抗値が同じように変化するため、温度変化による抵抗値の変化分がキャンセルされる。したがって、測定された電圧に対する各電気抵抗素子の温度変化による影響を抑制することができる。
また、第7の観点によれば、請求項1に記載された荷重測定装置の製造方法であって
熱可塑性樹脂によって構成された第1シート、第2シートおよび第3シートを用意することを含んでいる。
また、電気抵抗素子を構成する粉末状の粒子をペースト状にして第1シートの貫通孔に印刷により充填することを含んでいる。
また、第2シートおよび第3シートの少なくとも一方に複数の電気抵抗素子の間を直列に接続する配線パターンを配置することを含んでいる。
また、第1シートを第2シートおよび第3シートで挟むよう配置することを含んでいる。
また、粉末状の粒子が焼結するとともに第1シート、第2シートおよび第3シートが結合するよう第1シート、第2シートおよび第3シートの積層方向の両側から第1シート、第2シートおよび第3シートに高圧を加えながら熱プレスすることを含んでいる。
また、熱プレスすることによって被検出体からの荷重に応じて複数の貫通孔の軸線方向に伸縮して直列に接続された複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が変化する電気抵抗素子を複数の貫通孔に形成するとともに第1シート、第2シートおよび第3シートが一体化することとを含んでいる。
したがって、梁を用いることなく、かつ、荷重が保持され続けた場合でも荷重を測定することができる。
11 第1シート
11a 貫通孔
12 第2シート
13 第3シート
14 電気抵抗素子
16、17 配線パターン
19 測定回路

Claims (7)

  1. 複数の貫通孔(11a)が形成されるとともに被検出体から受ける荷重に応じて弾性変形する絶縁性の第1シート(11)と、
    前記複数の貫通孔に配置された複数の電気抵抗素子(15)と、
    前記第1シートの一面側に積層配置された絶縁性の第2シート(12)と、
    前記第1シートの他面側に積層配置された絶縁性の第3シート(13)と、
    前記第2シートおよび前記第3シートの少なくとも一方に配置され、前記複数の電気抵抗素子の間を直列に接続する配線パターン(16、17)と、を備え、
    前記被検出体からの荷重に応じて前記複数の電気抵抗素子が前記複数の貫通孔の軸線方向に伸縮して前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子の電気抵抗値が変化する荷重測定装置。
  2. 前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子の前記電気抵抗値に応じた電圧を測定する測定回路(19)を備えた請求項1に記載の荷重測定装置。
  3. 前記配線パターンは、前記第2シートおよび前記第3シートの両方に配置され、
    前記第2シートに配置された前記配線パターンと前記第3シートに配置された前記配線パターンにより前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子の軸方向に電流が流れるよう構成され、
    前記被検出体からの荷重の増加に伴って前記複数の電気抵抗素子が圧縮変形して前記複数の電気抵抗素子の前記電気抵抗値が小さくなるよう構成されている請求項1または2に記載の荷重測定装置。
  4. 前記配線パターンは、前記第2シートおよび前記第3シートの一方側に配置され、
    前記被検出体からの荷重の増加に伴って前記複数の電気抵抗素子が圧縮変形して前記複数の電気抵抗素子を流れる電流経路の断面積が減少することにより前記複数の電気抵抗素子の前記電気抵抗値が大きくなるよう構成されている請求項1または2に記載の荷重測定装置。
  5. 請求項1に記載された荷重測定装置(A~D)を4つ備えるとともに、4つの前記荷重測定装置がそれぞれ有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子の前記電気抵抗値に応じた電圧を測定する測定回路(19)を備え、
    4つの前記荷重測定装置は、前記被検出体からの荷重の増加に伴って前記複数の電気抵抗素子が圧縮されるよう配置された第1、第2の前記荷重測定装置(A、B)と、前記被検出体からの荷重の増加に伴って前記複数の電気抵抗素子が伸長されるよう配置された第3、第4の前記荷重測定装置(C、D)と、を有し、
    前記第1の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子と前記第3の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子とが第1接続点(S1)にて互いに接続され、
    前記第2の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子と前記第4の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子とが第2接続点(S2)にて互いに接続され、
    前記第1の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子と前記第4の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子とが第3接続点(S3)にて互いに接続され、
    前記第2の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子と前記第3の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子とが第4接続点(S4)にて互いに接続され、
    前記第3接続点には、前記第4接続点に対して正の電圧が印加されるようになっており、
    前記測定回路は、前記第1接続点と前記第2接続点との間の電圧を測定する荷重測定装置。
  6. 請求項1に記載された荷重測定装置(E~H)を4つ備えるとともに4つの前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子の前記電気抵抗値の変化に応じた電圧を測定する測定回路(19)と、を備え、
    4つの前記荷重測定装置は、前記被検出体からの荷重の増加に伴って前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子の前記電気抵抗値が小さくなるよう構成された第1、第2の前記荷重測定装置(E、F)と、前記被検出体からの荷重の増加に伴って前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子の前記電気抵抗値が大きくなるよう構成された第3、第4の前記荷重測定装置(G、H)と、を有し、
    前記第1の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子と前記第3の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子とが第1接続点(S1)にて互いに接続され、
    前記第2の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子と前記第4の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子とが第2接続点(S2)にて互いに接続され、
    前記第1の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子と前記第4の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子とが第3接続点(S3)にて互いに接続され、
    前記第2の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子と前記第3の前記荷重測定装置が有する前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子とが第4接続点(S4)にて互いに接続され、
    前記第3接続点には、前記第4接続点に対して正の電圧が印加されるようになっており、
    前記測定回路は、前記第1接続点と前記第2接続点との間の電圧を測定する荷重測定装置。
  7. 請求項1に記載された荷重測定装置の製造方法であって、
    熱可塑性樹脂によって構成された前記第1シート(11)、前記第2シート(12)および前記第3シート(13)を用意することと、
    電気抵抗素子を構成する粉末状の粒子をペースト状にして前記第1シートの前記貫通孔に印刷により充填することと、
    前記第2シートおよび前記第3シートの少なくとも一方に前記複数の電気抵抗素子の間を直列に接続する配線パターン(16、17)を配置することと、
    前記第1シートを前記第2シートおよび前記第3シートで挟むよう配置することと、
    前記粉末状の粒子が焼結するとともに前記第1シート、前記第2シートおよび前記第3シートが結合するよう前記第1シート、前記第2シートおよび前記第3シートの積層方向の両側から前記第1シート、前記第2シートおよび前記第3シートに高圧を加えながら熱プレスすることと、
    前記熱プレスすることによって前記被検出体からの荷重に応じて前記複数の貫通孔の軸線方向に伸縮して前記直列に接続された前記複数の電気抵抗素子の前記電気抵抗値が変化する前記電気抵抗素子を前記複数の貫通孔に形成するとともに前記第1シート、前記第2シートおよび前記第3シートが一体化することと、を含む荷重測定装置の製造方法。
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