JP2018021804A - 振動検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来より信頼性が高く、かつ、組立作業性がよい振動検出器を提供する【解決手段】マグネットと外部接続端子とを固定部に備え、コイルが巻回されたコイルボビンを可動部に備え、可動部が固定部に振動が加わった際の慣性力により固定部に対して振動し、可動部が振動した際に、コイルがマグネットにより形成された磁極間の磁場を横切ることで生じる電磁誘導を利用して振動を検出する振動検出器において、外部接続端子とコイルとの間の電気的経路のうち、固定部と可動部とを接続する接続線として、導体パターンが形成されたフレキシブル基板を使用する。【選択図】図1

Description

本発明は、製造時・使用時に加えられる熱への耐性が高い振動検出器に関する。
従来、特許文献1〜3及び非特許文献1に示されるような振動検出器が速度や加速度の検出のために用いられている。従来の振動検出器の一例である動電型の振動検出器100の横断面図を図6、7に示す。振動検出器100は、ケース101、固定部を構成するマグネット111及び外部接続端子112、可動部を構成する上部コイルボビン121、上部コイル122、上部中継端子123、下部コイルボビン131、下部コイル132、下部中継端子133、コイルボビン連結軸141及び下部コイル中継線142、並びに、上部ばね151、下部ばね152及び接続線153を備える。
固定部は、ケース101に固定される構成要素の総称である。可動部は、上部コイルボビン121と下部コイルボビン131とがコイルボビン連結軸141により連結されて一体的に構成され、ケース101に上部ばね151と下部ばね152とによって弾性的に支持される。上部コイルボビン121はフランジ部121aとボビン部121bとを備え、ボビン部121bに上部コイル122が巻回される。コイルボビン131はフランジ部131aとボビン部131bとを備え、ボビン部131bに下部コイル132が巻回される。上部コイル122と下部コイル132は、マグネット111により形成される磁極間にそれぞれ配置される。上部コイル122の両端は、図6に示すように、フランジ部121a上に設けられた別々の上部中継端子123にそれぞれ接続される。各上部中継端子123は、別々の接続線153を介して、別々の外部接続端子112にそれぞれ接続される。下部コイル132の両端は、図7に示すように、フランジ部131a上に設けられた別々の下部中継端子133にそれぞれ接続される。各下部中継端子133は、コイルボビン連結軸141内に通線された別々の下部コイル中継線142を介して別々の上部中継端子123にそれぞれ接続される。更に各上部中継端子123は、別々の接続線153を介して、別々の外部接続端子112にそれぞれ接続される。つまり、外部接続端子112、接続線153、及び上部中継端子123は、上部コイル122用に2組、下部コイル132用に2組ずつ、すなわち、それぞれ4個ずつ設けられる。
ケース101に振動が加わることで、慣性力により可動部が固定部に対して振動する。このとき、マグネット111により形成された磁極間の磁場を上部コイル122及び下部コイル132が横切ることで、それぞれのコイルに誘導起電力が生じる。上部コイル122に生じた誘導起電力は、2つの外部接続端子112から取り出される。また、下部コイル132に生じた誘導起電力は、別の2つの外部接続端子112から取り出される。これらの誘導起電力の大きさを測定することで振動の速度や加速度を検出することができる。
特許第3486845号公報 特開2003−302420号公報 特開2013−29449号公報
工藤一嘉、外5名、「機動強震観測のための過減衰、動コイル型加速度計の開発と性能試験」、日本地震学会秋季大会講演予稿集、1997年、第2号、p.12
振動検出器は、高温(例えば100〜150℃)の環境下で使用されることがある。固定部の外部接続端子と可動部の上部中継端子とを電気的に接続する接続線には一般に銅線が用いられるが、高温環境下では振動が加わることで金属疲労が促進されて劣化・断線が生じやすい。また、接続線は半田付けにより接続するため、半田付け作業の際の熱によっても接続線及び半田施工部の劣化・断線が生じうる。
また、外部接続端子はピン端子であるため、外部配線の外部接続端子への接続は半田付けにより行われるが、外部接続端子に長時間半田ごてをあてることで、接続線をはじめとする振動検出器内の半田施工部に熱が伝導し、接続部分が外れる恐れがある。しかし、外部配線の半田付けは振動検出器を組み立てた後に行うため、外部配線の半田付け作業による振動検出器内の半田施工部への影響を確認することができない。
更に、接続線は可動部の動作への影響を防ぐために、可動部の動きに合わせて伸縮するようコイルばね状に成形されるのが一般的である。しかし、成形は手作業で行われるため特性にばらつきが生じる。加えて、接続線は周囲の部品に接触しても支障が無いように絶縁被覆付きの極細線が使用され、各端子との接続に際しては絶縁被覆を除去する必要があるが、高温環境に耐えうる絶縁被覆は剥離しにくく、かつ、心線が極細線であることから、除去作業に高度の技術を要する。
このように、従来の構造では信頼性や組立作業性に問題があった。本発明の目的は、従来より信頼性が高く、かつ、組立作業性がよい振動検出器を提供することにある。
本発明の振動検出器は、マグネットと外部接続端子とを固定部に、コイルが巻回されたコイルボビンを可動部に、それぞれ備え、可動部が固定部に振動が加わった際の慣性力により固定部に対して振動し、可動部が振動した際に、コイルがマグネットにより形成された磁極間の磁場を横切ることで生じる電磁誘導を利用して振動を検出する振動検出器であって、外部接続端子とコイルとの間の電気的経路のうち、固定部と可動部とを接続する接続線として、導体パターンが形成されたフレキシブル基板を使用することを特徴とする。
接続線としてフレキシブル基板を用いることで、高温環境下における金属疲労による接続線の劣化・断線が生じにくくなり、信頼性が向上する。また、可撓性・復元性・摺動性が高いため、従来のように銅線をコイル状に成形する面倒な作業を経ることなく可動部をスムーズに振動させることができる。更に、フレキシブル基板は一般に平面的に構成され、振動による変形が一定方向に制御されるため、周囲との絶縁の確保がしやすい。
外部接続端子とコイルとの間の電気的接続は、具体的には例えば、外部接続端子が電気的に接続されたプリント基板を固定部に更に備え、フレキシブル基板の一端をプリント基板に、他端をコイルボビンに、それぞれ電気的に接続し、外部接続端子とフレキシブル基板との電気的な接続をプリント基板に形成された導体パターンを介して行うとよい。これにより、外部接続端子とフレキシブル基板との接続が容易になる。
特に、フレキシブル基板と前記プリント基板との接続、及び/又は、フレキシブル基板とコイルボビンとの接続をコネクタ接続にすることで、接続の作業性が向上するとともに、半田付け作業で加熱されることによる振動検出器内の接続線及び半田施工部の劣化・断線を防ぐことができ、信頼性が向上する。また、外部接続端子に外部配線を半田付けした際の熱伝導による接続線及び半田施工部の劣化・断線という問題の発生も避けることができる。更に、半田付け作業に際しての絶縁被覆の除去作業が不要になるという効果も奏する。高温環境に耐えうる絶縁被覆は剥離しにくいことに加え心線が極細線であることで除去作業に高度の技術を要していたため、これが不要になることで作業性を大きく向上することができる。
外部接続端子は、振動検出器の外部からの配線を、加熱を行わない任意の方法により電気的に接続可能に構成されているとよい。例えば、配線をねじ止めできるようにタップ加工を施しておく。これにより、外部接続端子への外部からの配線の接続が容易になるとともに、外部接続端子への加熱に基づき生じる振動検出器内の接続線や半田施工部の劣化・断線を防ぐことができ、信頼性を向上することができる。
コイルボビンを2つ備えた場合、外部接続端子が設けられる側に配置される第1のコイルボビンを導体パターンが形成されたコイルボビン連結軸により第2のコイルボビンと連結し、第2のコイルボビンに巻回されたコイルを当該コイルボビンのフランジ表面に形成された導体パターンを介して、コイルボビン連結軸の導体パターンと電気的に接続し、更に第1のコイルボビンのフランジ表面に形成された導体パターンを介してフレキシブル基板と電気的に接続するようにしてもよい。
これにより、第2のコイルボビンに巻回されたコイルを外部接続端子が設けられる側にあるフレキシブル基板と接続するための電気的経路が、導体パターンにより構成されるため、振動や加熱による銅線や半田施工部の劣化・断線の発生を未然に防ぐことができ、信頼性を向上することができる。
第2のコイルボビンに巻回されたコイルとフレキシブル基板との間の経路を2経路形成する場合に、第2のコイルボビンのフランジ表面に形成された導体パターンと第1のコイルボビンのフランジ表面に形成された導体パターンとの間の経路として、一方は導体であるコイルボビン連結軸自体を使用し、他方はコイルボビン連結軸表面に形成された絶縁膜上に形成された導体パターンを使用するようにしてもよい。
本発明の振動検出器の第1実施形態の構成例を示す図である。 本発明の振動検出器の第1実施形態の構成例を示す別の図である。 本発明の振動検出器の第2実施形態の構成例を示す図である。 本発明の振動検出器の第2実施形態の変形例を示す図である。 本発明の振動検出器の第2実施形態の構成例を示す別の図である。 従来の振動検出器の構成例を示す図である。 従来の振動検出器の構成例を示す別の図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。なお、各図において従来の動電型の振動検出器100と機能上相違が無い構成要素については同じ符号を付している。
<第1実施形態>
図1、2は、本発明の振動検出器の一例である動電型の振動検出器200の構成例を示す横断面図である。振動検出器200は、ケース101、固定部を構成するマグネット111、外部接続端子112、及びプリント基板213、可動部を構成する上部コイルボビン121、上部コイル122、上部中継端子123、下部コイルボビン131、下部コイル132、下部中継端子133、コイルボビン連結軸141及び下部コイル中継線142、並びに、上部ばね151、下部ばね152及びフレキシブル基板253を備える。
固定部は、ケース101に固定される構成要素の総称である。可動部は、上部コイルボビン121と下部コイルボビン131とがコイルボビン連結軸141により連結されて一体的に構成され、ケース101に上部ばね151と下部ばね152とによって弾性的に支持される。上部コイルボビン121はフランジ部121aとボビン部121bとを備え、ボビン部121bに上部コイル122が巻回される。コイルボビン131はフランジ部131aとボビン部131bとを備え、ボビン部131bに下部コイル132が巻回される。上部コイル122と下部コイル132は、マグネット111により形成される磁極間にそれぞれ配置される。
可動部に設けられた上部コイルボビン121に巻回された上部コイル122の両端は、図1に示すように、フランジ部121a上に設けられた別々の上部中継端子123に任意の方法によりそれぞれ電気的に接続される。各上部中継端子123は、別々のフレキシブル基板253を介して、固定部に設けられた別々の外部接続端子112にそれぞれ接続される。フレキシブル基板253は、接続線として機能させるための導体パターンが長手方向に形成され、両端に接続された導体を相互に導通させる。フレキシブル基板253の材質は任意であり、使用される高温環境に相応しいものを選択すればよい。
固定部と可動部との間の接続線としてフレキシブル基板253を用いることで、高温環境下における金属疲労による接続線の劣化・断線が生じにくくなり、信頼性が向上する。また、可撓性・復元性・摺動性が高いため、従来のように銅線をコイル状に成形する面倒な作業を経ることなく、可動部をスムーズに振動させることができる。更に、フレキシブル基板253は一般に平面的に構成され振動による変形が一定方向に制御されるため、周囲との絶縁の確保がしやすい。
外部接続端子112とフレキシブル基板253との電気的な接続は、導通がとれれば直接・間接問わず、任意の方法で行ってよい。図1は接続方法の一例である、プリント基板213を介して接続する構成を示したものである。具体的には、外部接続端子112と上部コイルボビン121との間に位置するように、導体パターンが形成されたプリント基板213をケース101に固定する。そして、外部接続端子112とプリント基板213とを電気的に接続し、プリント基板213に設けられた導体パターン213aを介してフレキシブル基板253と電気的に接続する。プリント基板213の材質は任意であり、使用される高温環境に相応しいものを選択すればよい。
外部接続端子112とプリント基板213の導体パターン213aとの電気的な接続は、導通がとれれば任意の方法で行ってよい。例えば、図1に示すように外部接続端子112から延伸された銅線を導体パターン213aに半田付けする。プリント基板213は固定部に含まれ外部接続端子112と一体的に振動するため、振動による半田施工部の劣化の問題は生じにくい。もっとも、振動検出器200の外部からの配線を外部接続端子112に半田付けすると、半田施工時の熱が振動検出器200内に伝わり振動検出器200内の配線や半田施工部が劣化・断線する恐れがある。
このような場合には、振動検出器200の外部からの配線を、加熱を行わない任意の方法により電気的に接続できるように外部接続端子112を構成するとよい。例えば、外部からの配線をねじ止め可能にタップ加工を施しておく。これにより、外部接続端子112への外部からの配線の接続が容易になるとともに、外部接続端子112への加熱に基づき生じる振動検出器200内の配線や半田施工部の劣化・断線を防ぐことができ、信頼性を向上することができる。
プリント基板213に設けられた導体パターン213aとフレキシブル基板253の一端との電気的接続、及びフレキシブル基板253の他端と上部コイルボビン121のフランジ部121a上に設けられた上部中継端子123との電気的な接続についても、導通がとれれば任意の方法で行ってよい。例えば、コネクタ接続とすることで、接続の作業性が向上するとともに、半田付け作業で加熱されることによる振動検出器200内の配線及び半田施工部の劣化・断線を防ぐことができ信頼性が向上する。また、外部接続端子への外部配線の接続を半田付けにより行った場合に生じる熱伝導による振動検出器200内の配線や半田施工部の劣化・断線という問題の発生も回避することができる。更に、半田付け作業に際しての絶縁被覆の除去作業が不要になるという効果も奏する。高温環境に耐えうる絶縁被覆は剥離しにくいことに加え心線が極細線であることから除去作業に高度の技術を要していたため、これが不要になることで作業性を大きく向上することができる。
可動部に設けられた下部コイルボビン131に巻回された下部コイル132の両端は、図2に示すように、フランジ部131a上に設けられた別々の下部中継端子133に任意の方法(例えば半田付け)によりそれぞれ電気的に接続される。各下部中継端子133は、コイルボビン連結軸141内に通線された別々の下部コイル中継線142を介して、別々の上部中継端子123に任意の方法によりそれぞれ電気的に接続される。更に各上部中継端子123は、別々のフレキシブル基板253を介して、別々の外部接続端子112にそれぞれ接続される。つまり、外部接続端子112、フレキシブル基板253、及び上部中継端子123は、上部コイル122用に2組、下部コイル132用に2組、すなわち、それぞれ4個ずつ設けられる。
ケース101に振動が加わることで、慣性力により可動部が固定部に対して振動する。このとき、マグネット111により形成された磁極間の磁場を上部コイル122及び下部コイル132が横切ることで、それぞれのコイルに誘導起電力が生じる。上部コイル122に生じた誘導起電力は、2つの外部接続端子112から取り出される。また、下部コイル132に生じた誘導起電力は、別の2つの外部接続端子112から取り出される。これらの誘導起電力の大きさを測定することで振動の速度や加速度を検出することができる。
<第2実施形態>
従来の動電型の振動検出器100においては、下部コイルボビン131に巻回された径が非常に細い下部コイル132の端末を、下部中継端子133で径がより太い下部コイル中継線142に持ち替えることで、振動検出器の耐久性や組立作業性の向上を図っている。しかし、下部中継端子133での持ち替えに際しては、下部コイル132の端末と下部コイル中継線142とが一般に半田付けされており、高温環境下での使用や外部接続端子112での外部配線の半田付け時の熱伝導により半田施工部が劣化・断線する恐れがある。第2実施形態は、このような問題の根源である下部中継端子133での半田付けを無くすべく、下部コイル中継線142をコイルボビン連結軸141上に形成された導体パターンにより代替する構成である。
図3は、本発明の振動検出器の一例である動電型の振動検出器300の構成例を示す横断面図である。振動検出器300は、ケース101、固定部を構成するマグネット111、外部接続端子112、及びプリント基板213、可動部を構成する上部コイルボビン121、上部コイル122、上部中継端子123、下部コイルボビン131、下部コイル132、及びコイルボビン連結軸141、並びに、上部ばね151、下部ばね152及びフレキシブル基板253を備える。第1実施形態の振動検出器200とは、下部中継端子133及び下部コイル中継線142が省略されている点において構成が異なる。
下部コイルボビン131に巻回された下部コイル132の両端は、図3に示すように、フランジ部131aの表面に形成された別々の導体パターン131aaに圧着などの方法によりそれぞれ電気的に接続される。各導体パターン131aaはそれぞれコイルボビン連結軸141に向けて延伸され、コイルボビン連結軸141の表面に形成された別々の導体パターン141aに圧着などの方法によりそれぞれ電気的に接続される。更に、各導体パターン141aは上部コイルボビン121に向かって延伸され、上部コイルボビン121のフランジ部121aの表面に形成された別々の導体パターン121aaに圧着などの方法によりそれぞれ電気的に接続される。更に、各導体パターン121aaは別々の上部中継端子123に向けてそれぞれ延伸され、圧着などの方法により各上部中継端子123とそれぞれ電気的に接続される。これにより、下部コイル132とフレキシブル基板253との導通がとられる。
導体パターン121aa、131aaが形成されるフランジ部121a、131aの材質は、フランジとして相応しく、導体パターンを形成可能であり、かつ高温環境に強いもの(例えば、ポリイミド樹脂)を選択すればよい。導体パターン141aが形成されるコイルボビン連結軸141の材質についても、連結軸として相応しく、導体パターンを形成可能であり、かつ高温環境に強いもの(例えばアルミニウムに絶縁膜が形成されたもの)を選択すればよい。
以上のように構成することで、半田付け部分を減らすことができ、かつ、下部コイル中継線が導体パターン化されるため、作業性の向上や可動部の質量低減が図られ、これにより工数の低減及び商品の低価格化を図ることができる。また、半田付け部分が減ることで、半田付け作業で加熱されることによる振動検出器内の配線及び半田施工部の劣化・断線の危険を減らすことができ、信頼性が向上する。
なお、下部コイル132の2つの端末と、そのそれぞれと電気的に接続される2つのフレキシブル基板253とを電気的に結ぶ2経路について、コイルボビン連結軸141上に導体パターン141aを2経路形成する代わりに、コイルボビン連結軸141の表面に形成された絶縁膜上に導体パターン141aを図4に示すように1経路だけ形成し、もう1経路については導体であるコイルボビン連結軸141自体を使用するようにしてもよい。
また、上部コイルボビン121上にも導体パターンを形成して、上部コイル122と上部中継端子123との導通をとってもよい。すなわち、上部コイルボビン121に巻回された上部コイル122の両端は、図5に示すように、フランジ部121aの表面に形成された別々の導体パターン121aaに圧着などの方法によりそれぞれ電気的に接続される。各導体パターン121aaは別々の上部中継端子123に向けてそれぞれ延伸され、圧着などの方法により各上部中継端子123とそれぞれ電気的に接続される。これにより、上部コイル122とフレキシブル基板253との導通がとられる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。例えば、実施形態では動電型の振動検出器を例にとって説明したが、必ずしも動電型である必要はなく、可動部が固定部に振動が加わった際の慣性力により固定部に対して振動し、可動部が振動した際に、固定部のマグネットにより形成された磁極間の磁場を可動部のコイルが横切ることによって生じる電磁誘導を利用して振動を検出する振動検出器であれば、型式によらず適用可能である。
100、200、300、300a 振動検出器
101 ケース 111 マグネット 112 外部接続端子
121 上部コイルボビン 122 上部コイル 123 上部中継端子
131 下部コイルボビン 132 下部コイル 133 下部中継端子
141 コイルボビン連結軸 142 下部コイル中継線
151 上部ばね 152 下部ばね 153 接続線
213 プリント基板 253 フレキシブル基板

Claims (7)

  1. 固定部に、マグネットと外部接続端子とを備え、
    前記固定部に振動が加わった際の慣性力により前記固定部に対して振動する可動部に、コイルが巻回されたコイルボビンを備え、
    前記可動部が前記固定部に対して振動した際に、前記コイルが前記マグネットにより形成された磁極間の磁場を横切ることで生じる電磁誘導を利用して振動を検出する振動検出器において、
    前記外部接続端子と前記コイルとの間の電気的経路のうち、前記固定部と前記可動部とを接続する接続線として、導体パターンが形成されたフレキシブル基板を使用することを特徴とする振動検出器。
  2. 前記固定部は、前記外部接続端子が電気的に接続されたプリント基板を更に備え、
    前記フレキシブル基板は、一端が前記プリント基板に、他端が前記コイルボビンに、それぞれ電気的に接続され、
    前記外部接続端子と前記フレキシブル基板との電気的な接続は、前記プリント基板に形成された導体パターンを介して行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動検出器。
  3. 前記フレキシブル基板と前記プリント基板との接続、及び/又は、前記フレキシブル基板と前記コイルボビンとの接続は、コネクタ接続であることを特徴とする請求項2に記載の振動検出器。
  4. 前記外部接続端子は、前記振動検出器の外部からの配線を、加熱を行わない任意の方法により電気的に接続可能に構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の振動検出器。
  5. 前記外部接続端子は、前記振動検出器の外部からの配線をねじ止めできるようにタップ加工が施されていることを特徴とする請求項4に記載の振動検出器。
  6. 前記コイルボビンを2つ備え、
    前記外部接続端子が設けられる側に配置される第1の前記コイルボビンは、コイルボビン連結軸により第2の前記コイルボビンと連結され、
    第2の前記コイルボビンに巻回されたコイルは当該コイルボビンのフランジ表面に形成された導体パターンを介して、前記コイルボビン連結軸に形成された導体パターンと電気的に接続され、更に第1の前記コイルボビンのフランジ表面に形成された導体パターンを介して前記フレキシブル基板と電気的に接続されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の振動検出器。
  7. 第2の前記コイルボビンに巻回されたコイルと前記フレキシブル基板との間の経路を2経路形成する場合に、第2の前記コイルボビンのフランジ表面に形成された導体パターンと第1の前記コイルボビンのフランジ表面に形成された導体パターンとの間の経路として、一方は導体である前記コイルボビン連結軸自体を使用し、他方は前記コイルボビン連結軸表面に形成された絶縁膜上に形成された導体パターンを使用することを特徴とする請求項6に記載の振動検出器。

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CN111076805A (zh) * 2019-12-18 2020-04-28 天津大学 一种基于折叠薄膜的全柔性电磁式振动传感器

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