JP2018021335A - 杭の施工管理システム、及び、施工管理方法 - Google Patents

杭の施工管理システム、及び、施工管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】杭の施工管理者に提出される報告書用データを確実に取得可能であるとともに、報告書用データのバックアップデータも保存可能な杭の施工管理システム、及び、施工管理方法を提供する。【解決手段】杭の施工管理システムは、機器を使用した杭の施工に関する施工管理データを計測可能な計測装置と、施工管理データに基づいて報告書用データを出力可能な施工管理装置と、施工管理データを、施工現場名及び施工日時とともに少なくとも1組のデータとして記録可能であり、且つ、記録した少なくとも1組のデータを送信可能な記録装置と、記録装置から送信された少なくとも1組のデータを保存可能なファイル管理装置と、を有する。計測装置は、機器の電源投入に対応して施工管理データの計測を自動的に開始するように構成され、記録装置は、少なくとも1組のデータをファイル管理装置に向けて定時に自動的に送信するように構成されている。【選択図】 図1

Description

本開示は、杭の施工管理システム、及び、施工管理方法に関する。
杭を施工する際には、種々の施工管理データが計測され、施工管理データに基づいて、構築した杭が仕様を満たしているか否かが判断される。例えば、杭孔が支持層に到達したか否かの判断は、施工管理データとして、掘削機の電動モータの電流値に基づいて行われている(例えば特許文献1参照)。
具体的には、杭孔の掘削現場では、杭孔が支持層に到達したか否かを確認するために、掘削機の電動モータの電流値等が計測装置によって測定され、コンピュータ及び/又はペンレコーダを使用して測定結果のチャートが作成される。杭孔の掘削作業の担当者は、チャートを目視することにより、掘削中の杭孔が支持層に到達したか否かを容易に確認することができる。そして、杭孔の掘削作業の担当者は、チャートのコピーを添付した報告書を作成し、作成した報告書を杭の施工管理者に送付する。杭の施工管理者は、杭孔が支持層に到達したことを、報告書に添付されたチャートに基づいて確認することができる。
特許4958028号公報
報告書には、報告書用データとして、計測装置による測定結果のチャートのコピーが添付されるべきであるが、計測装置の電源の入れ忘れや、ペンレコーダのインク切れ等の人為的ミスによって、チャートが作成されない場合がある。また、チャートが作成されたとしても、チャートを毀損したり紛失してしまうことがある。このような場合、杭の施工は正しく行われたとしても、それを証明するものが存在しないことになってしまう。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、杭の施工管理者に提出される報告書用データを確実に取得可能であるとともに、報告書用データのバックアップデータも保存可能な杭の施工管理システム、及び、施工管理方法を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭の施工管理システムは、
機器を使用した杭の施工に関する施工管理データを計測可能な計測装置と、
前記杭の施工現場に配置され、前記計測装置によって計測された前記施工管理データを受け取り可能であり、且つ、前記施工管理データに基づいて報告書用データを出力可能な施工管理装置と、
前記杭の施工現場に配置され、前記計測装置によって計測された施工管理データを、施工現場名及び施工日時とともに少なくとも1組のデータとして記録可能であり、且つ、記録した前記少なくとも1組のデータを前記杭の施工現場の外へ送信可能な記録装置と、
前記杭の施工現場の外に配置され、前記記録装置から送信された前記少なくとも1組のデータを保存可能なファイル管理装置と、
を備え、
前記計測装置は、前記機器の電源投入に対応して前記施工管理データの計測を自動的に開始するように構成され、
前記記録装置は、前記少なくとも1組のデータを前記ファイル管理装置に向けて定時に自動的に送信するように構成されている。
上記構成(1)によれば、計測装置が、機器の電源投入に対応して施工管理データの計測を自動的に開始するように構成されているので、施工管理データを漏れなく確実に取得可能である。一方、施工管理データが、記録装置に記録されるとともに、施工現場の外に配置されたファイル管理装置にも保存される。これら記録装置やファイル管理装置に保存された施工管理データは、報告書用データのバックアップデータとして使用可能である。このため上記構成(1)によれば、報告書用データのバックアップデータも保存可能である。
(2)幾つかの実施形態では、上記構成(1)において、
前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か判定可能な情報処理装置を更に備える。
報告書の作成者は、多数の施工管理データのチャートをコピーし、コピーしたチャートを杭毎に整理して報告書に貼り付けなければならない。この作業は煩雑であるため、当該作業の際、本来一の杭のチャートのコピーが貼り付けられるべき位置に、他の杭のチャートのコピーが誤って貼り付けられてしまうことがある。この結果として、同じチャートのコピーが、別個のものとして、報告書に重複して貼り付けられてしまうことがある。
この点、上記構成(2)によれば、情報処理装置によって、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否か判定される。判定結果が一致すれば、報告書用データに重複があることに気付くことができる。このため、上記構成(2)によれば、過去に計測された施工管理データが、報告書に誤って添付されることを防止可能であり、或いは、既に報告書に添付された重複する施工管理データを発見することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記構成(2)において、
前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データ及び当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データのグラフを重ね合わせて表示可能である。
上記構成(3)によれば、グラフを重ね合わせて表示することで、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを目視によってより一層的確に判定することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記構成(2)又は(3)において、
前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと前記記録装置に記録された前記施工管理データとが相互に一致するか否か判定可能である。
上記構成(4)では、情報処理装置が、施工管理装置が出力した報告書用データと記録装置に記録された施工管理データとが相互に一致するか否か判定する。判定の結果、施工管理装置が出力した報告書用データと記録装置に記録された施工管理データとが相互に一致すれば、報告書用データが適正なものであることがわかる。このため上記構成(4)によれば、適正な報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを判定することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記構成(2)乃至(4)の何れか1つにおいて、
前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致しないと判定された場合に、当該判定結果を証明する証明書を発行するように構成されている。
上記構成(5)によれば、証明書を発行することで、証明書に基づいて、施工管理装置が出力した報告書用データとファイル管理装置に保存された施工管理データとの間で重複がないことを、杭の施工管理者等、杭の施工に責任を有する者が容易に知ることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記構成(2)乃至(5)の何れか1つにおいて、
前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データ及び前記施工管理データの2つのグラフを複数のピクセルに分割し、前記複数のピクセル同士を比較することによって判定可能である。
上記構成(6)によれば、グラフを複数のピクセルに分割し、複数のピクセル同士を比較することで、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記構成(2)乃至(5)の何れか1つにおいて、
前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データ及び前記施工管理データの近似式に基づいて判定可能である。
上記構成(7)によれば、近似式同士を比較することによって、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記構成(2)乃至(5)の何れか1つにおいて、
前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データと前記施工管理データの相関係数に基づいて判定可能である。
上記構成(8)によれば、相関係数に基づいて、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記構成(2)乃至(5)の何れか1つにおいて、
前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データ及び前記施工管理データのフーリエ変換スペクトルに基づいて判定可能である。
上記構成(9)によれば、フーリエ変換スペクトル同士を比較することによって、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(9)の何れか1つにおいて、
前記施工管理データは、前記杭のための杭孔を掘削する際の地盤の抵抗値の深さ方向プロファイル、又は、前記杭孔に注入されたセメント量に関するデータである。
上記構成(10)によれば、地盤の抵抗値の深さ方向プロファイル、又は、杭孔に注入されたセメント量に関するデータを、漏れなく確実に取得可能であるとともに、これらデータのバックアップデータも保存可能である。
(11)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭の施工管理方法は、
機器を使用した杭の施工に関する施工管理データを、計測装置を使用して計測する計測工程と、
前記杭の施工現場に配置された施工管理装置によって、前記計測装置によって計測された前記施工管理データを受け取る施工管理データ受け取り工程と、
前記施工管理装置によって、前記施工管理データに基づいて報告書用データを出力する報告書用データ出力工程と、
前記杭の施工現場に配置された記録装置によって、前記計測装置によって計測された施工管理データを、施工現場名及び施工日時とともに少なくとも1組のデータとして記録し、且つ、記録した前記少なくとも1組のデータを前記杭の施工現場の外へ送信する記録送信工程と、
前記杭の施工現場の外に配置されたファイル管理装置によって、前記記録装置から送信された前記少なくとも1組のデータを保存する保存工程と、
を備え、
前記計測工程において、前記計測装置は、前記機器の電源投入に対応して前記施工管理データの計測を自動的に開始し、
前記記録送信工程において、前記記録装置は、前記少なくとも1組のデータを前記ファイル管理装置に向かって定時に自動的に送信する。
上記構成(11)によれば、計測工程において、計測装置が、機器の電源投入に対応して施工管理データの計測を自動的に開始するので、施工管理データを漏れなく確実に取得可能である。一方、施工管理データが、記録装置に記録されるとともに、施工現場の外に配置されたファイル管理装置にも保存される。これら記録装置やファイル管理装置に保存された施工管理データは、報告書用データのバックアップデータとして使用可能である。このため上記構成(11)によれば、報告書用データのバックアップデータも保存可能である。
(12)幾つかの実施形態では、上記構成(11)において、
前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か判定する判定工程を更に備える。
報告書の作成者は、多数の施工管理データのチャートをコピーし、コピーしたチャートを杭毎に整理して報告書に貼り付けなければならない。この作業は煩雑であるため、当該作業の際、本来一の杭のチャートのコピーが貼り付けられるべき位置に、他の杭のチャートのコピーが誤って貼り付けられてしまうことがある。この結果として、同じチャートのコピーが、別個のものとして、報告書に重複して貼り付けられてしまうことがある。
この点、上記構成(12)によれば、判定工程において、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否か判定される。判定結果が一致すれば、報告書用データに重複があることに気付くことができる。このため、上記構成(12)によれば、過去に計測された施工管理データが、報告書に誤って添付されることを防止可能であり、或いは、既に報告書に添付された重複する施工管理データを発見することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記構成(12)において、
前記判定工程において、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データ及び当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データのグラフを重ね合わせて表示する。
上記構成(13)によれば、グラフを重ね合わせて表示することで、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを目視によってより一層的確に判定することができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記構成(12)又は(13)において、
前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと前記記録装置に記録された前記施工管理データとが相互に一致するか否か判定する予備判定工程を更に備える。
上記構成(14)では、予備判定工程において、施工管理装置が出力した報告書用データと記録装置に記録された施工管理データとが相互に一致するか否か判定する。判定の結果、施工管理装置が出力した報告書用データと記録装置に記録された施工管理データとが相互に一致すれば、報告書用データが適正なものであることがわかる。このため上記構成(14)によれば、適正な報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを判定することができる。
(15)幾つかの実施形態では、上記構成(12)乃至(14)の何れか1つにおいて、
前記判定工程において、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致しないと判定された場合に、当該判定結果を証明する証明書を発行する証明書発行工程を更に備える。
上記構成(15)によれば、証明書を発行することで、証明書に基づいて、施工管理装置が出力した報告書用データとファイル管理装置に保存された施工管理データとの間で重複がないことを、杭の施工管理者等、杭の施工に責任を有する者が容易に知ることができる。
(16)幾つかの実施形態では、上記構成(12)乃至(15)の何れか1つにおいて、
前記判定工程は、
前記報告書用データ及び前記施工管理データの2つのグラフを複数のピクセルに分割する工程と、
前記複数のピクセル同士を比較する工程と
を含む。
上記構成(16)によれば、グラフを複数のピクセルに分割し、複数のピクセル同士を比較することで、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
(17)幾つかの実施形態では、上記構成(12)乃至(15)の何れか1つにおいて、
前記判定工程において、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データ及び前記施工管理データの近似式に基づいて判定する。
上記構成(17)によれば、近似式同士を比較することによって、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
(18)幾つかの実施形態では、上記構成(12)乃至(15)の何れか1つにおいて、
前記判定工程において、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データと前記施工管理データの相関係数に基づいて判定する。
上記構成(18)によれば、相関係数に基づいて、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
(19)幾つかの実施形態では、上記構成(12)乃至(15)の何れか1つにおいて、
前記判定工程において、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データ及び前記施工管理データのフーリエ変換スペクトルに基づいて判定する。
上記構成(19)によれば、フーリエ変換スペクトル同士を比較することによって、施工管理装置が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
(20)幾つかの実施形態では、上記構成(11)乃至(19)の何れか1つにおいて、
前記施工管理データは、前記杭のための杭孔を掘削する際の地盤の抵抗値の深さ方向プロファイル、又は、前記杭孔に注入されたセメント量に関するデータである。
上記構成(20)によれば、地盤の抵抗値の深さ方向プロファイル、又は、杭孔に注入されたセメント量に関するデータを、漏れなく確実に取得可能であるとともに、これらデータのバックアップデータも保存可能である。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、杭の施工管理者に提出される報告書用データを確実に取得可能であるとともに、報告書用データのバックアップデータも保存可能な杭の施工管理システム、及び、施工管理方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る杭の施工管理システムを、杭の施工に使用される機器の一例として掘削機とともに概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る杭の施工管理方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る杭の施工管理方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る杭の施工管理方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る杭の施工管理方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 複数のピクセルに分割された報告書用データ及び施工管理データのグラフを概略的に示す図である。 近似式を用いた判定工程の概略的な手順を示すフローチャートの一部である。 近似式を用いた判定工程の概略的な手順を示すフローチャートの一部である。 図7及び図8に示した判定工程で算出される近似式を説明するための図である。 相関係数を用いた判定工程の概略的な手順を示すフローチャートの一部である。 フーリエ変換スペクトルを用いた判定工程の概略的な手順を示すフローチャートの一部である。 フーリエ変換スペクトルを用いた判定工程の概略的な手順を示すフローチャートの一部である。 図11及び図12に示した判定工程で算出される2つのフーリエ変換スペクトルを概略的に示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係る杭の施工管理システム1を、杭の施工に使用される機器2の一例として掘削機とともに概略的に示す図である。
図1に示したように、杭の施工管理システム1は、計測装置10(10a,10b)と、施工管理装置12と、記録装置14と、ファイル管理装置16とを有している。
計測装置10は、機器2を使用した杭の施工に関する施工管理データを計測可能である。例えば、施工管理データが杭孔の掘削に関するデータである場合、計測装置10aは深度計であり、計測装置10bは電流計である。電流計は、掘削機の電動モータに供給される電流値を計測可能であり、当該電流値は、地盤を掘削する際の地盤の抵抗値を表す。このように施工管理データが杭孔の掘削に関するデータである場合、当該データは、相互に関連付けられた深度と電流値を含んでいる。
施工管理装置12は、杭の施工現場に配置される。例えば、施工管理装置12は掘削機に配置される。施工管理装置12は、計測装置10によって計測された施工管理データを受け取り可能であり、且つ、施工管理データに基づいて報告書用データを出力可能である。例えば、施工管理装置12として、コンピュータやペンプロッタを用いることができる。
記録装置14は、杭の施工現場に配置される。例えば、記録装置14は掘削機に配置される。記録装置14は、計測装置10によって計測された施工管理データを、施工現場名及び施工日時とともに少なくとも1組のデータとして記録可能であり、且つ、記録した少なくとも1組のデータを杭の施工現場の外へ送信可能である。なお、記録装置14は、データを読み出し可能且つ変更不能に記録可能であり、記録装置14自体が通信機能を有していない場合には、記録装置14に通信装置を外付けしてもよい。
ファイル管理装置16は、杭の施工現場の外に配置される。例えば、ファイル管理装置16は、杭の施工業者の社屋等に配置されたサーバによって構成される。ファイル管理装置16は、記録装置14から送信された少なくとも1組のデータを保存可能である。例えば、ファイル管理装置16は、インターネット18を介して、記録装置14が送信した少なくとも1組のデータを受信可能である。
そして、本実施形態では、計測装置10は、機器2の電源投入に対応して施工管理データの計測を自動的に開始するように構成され、記録装置14は、少なくとも1組のデータをファイル管理装置16に向けて定時に自動的に送信するように構成されている。
そのために、例えば、計測装置10、施工管理装置12及び記録装置14は、機器2の電源回路20に接続され、機器2の電源投入に連動して動作開始可能に構成される。
上記構成によれば、計測装置10が、機器2の電源投入に対応して施工管理データの計測を自動的に開始するように構成されているので、施工管理データを漏れなく確実に取得可能である。一方、施工管理データが、記録装置14に記録されるとともに、施工現場の外に配置されたファイル管理装置16にも保存される。これら記録装置14やファイル管理装置16に保存された施工管理データは、報告書用データのバックアップデータとして使用可能である。このため上記構成によれば、報告書用データのバックアップデータも保存可能である。
図2は、本発明の一実施形態に係る杭の施工管理方法の概略的な手順を示すフローチャートである。図2に示した杭の施工管理方法は、例えば、図1に示した杭の施工管理システム1を用いて実施可能である。
図2に示したように、杭の施工管理方法は、計測工程S1、施工管理データ受け取り工程S2、報告書用データ出力工程S3、記録送信工程S4、及び、保存工程S5を有している。
図1を参照すると、計測工程S1においては、機器2を使用した杭の施工に関する施工管理データを、計測装置10を使用して計測する。
施工管理データ受け取り工程S2においては、杭の施工現場に配置された施工管理装置12によって、計測装置10によって計測された施工管理データを受け取る。
報告書用データ出力工程S3においては、施工管理装置12によって、施工管理データに基づいて報告書用データを出力する。例えば、施工管理装置12は、プリンタを用いて紙に報告書用データのグラフ(チャート)を描画することによって、報告書用データを出力する。
記録送信工程S4においては、杭の施工現場に配置された記録装置14によって、計測装置10によって計測された施工管理データを、施工現場名及び施工日時とともに少なくとも1組のデータとして記録し、且つ、記録した少なくとも1組のデータを杭の施工現場の外へ送信する。
保存工程S5においては、杭の施工現場の外に配置されたファイル管理装置16によって、記録装置14から送信された少なくとも1組のデータを保存する。
そして、本実施形態では、計測工程S1において、計測装置10は、機器2の電源投入に対応して施工管理データの計測を自動的に開始し、記録送信工程S4において、記録装置14は、少なくとも1組のデータをファイル管理装置16に向かって定時に自動的に送信する。
上記構成によれば、計測工程S1において、計測装置10が、機器2の電源投入に対応して施工管理データの計測を自動的に開始するので、施工管理データを漏れなく確実に取得可能である。一方、施工管理データが、記録装置14に記録されるとともに、施工現場の外に配置されたファイル管理装置16にも保存される。これら記録装置14やファイル管理装置16に保存された施工管理データは、報告書用データのバックアップデータとして使用可能である。このため上記構成によれば、報告書用データのバックアップデータも保存可能である。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理システム1は、図1に示したように、情報処理装置22を更に有していても良い。情報処理装置22は、例えばコンピュータとモニタ等によって構成され、杭の施工業者の社屋等に配置される。
情報処理装置22は、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致するか否か判定可能である。
報告書の作成者は、多数の施工管理データのチャートをコピーし、コピーしたチャートを杭毎に整理して報告書に貼り付けなければならない。この作業は煩雑であるため、当該作業の際、本来一の杭のチャートのコピーが貼り付けられるべき位置に、他の杭のチャートのコピーが誤って貼り付けられてしまうことがある。この結果として、同じチャートのコピーが、別個のものとして、報告書に重複して貼り付けられてしまうことがある。
この点、上記構成によれば、情報処理装置22によって、施工管理装置12が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された施工管理データとが相互に一致するか否か判定される。判定結果が一致すれば、報告書用データに重複があることに気付くことができる。このため、上記構成によれば、過去に計測された施工管理データが、報告書に誤って添付されることを防止可能であり、或いは、既に報告書に添付された重複する施工管理データを発見することができる。
なお、情報処理装置22は、インターネット18等を通じて報告書用データのグラフを取得して判定に用いてもよいし、報告書用データの数値データを取得して判定に用いてもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係る杭の施工管理方法の概略的な手順を示すフローチャートである。図3に示した杭の施工管理方法は、例えば、図1に示した杭の施工管理システム1を用いて実施可能である。
図3に示した杭の施工管理方法は、図2に示した杭の施工管理方法と比べたときに、判定工程S6を更に有している。
図1を参照すると、判定工程S6においては、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致するか否か判定する。
上記構成によれば、判定工程S6において、施工管理装置12が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された施工管理データとが相互に一致するか否か判定される。判定結果が一致すれば、報告書用データに重複があることに気付くことができる。このため、上記構成によれば、過去に計測された施工管理データが、報告書に誤って添付されることを防止可能であり、或いは、既に報告書に添付された重複する施工管理データを発見することができる。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理システム1の情報処理装置22は、施工管理装置12が出力した報告書用データ及び当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データのグラフを重ね合わせて表示可能である。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理方法の判定工程S6において、施工管理装置12が出力した報告書用データ及び当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データのグラフを重ね合わせて表示する。
上記構成の杭の施工管理システム1及び杭の施工管理方法によれば、グラフを重ね合わせて表示することで、施工管理装置12が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを目視によってより一層的確に判定することができる。
なお例えば、2つのグラフを識別し易くするために、重ね合わされる2つのグラフの色を異ならせてもよい。
また、2つのグラフを重ね合わせる際に、一方のグラフの縦横の縮尺を変更したり、縦横の零点位置を変更してもよい。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理システム1の情報処理装置22は、施工管理装置12が出力した報告書用データと記録装置14に記録された施工管理データとが相互に一致するか否か判定可能である。
上記構成では、情報処理装置22が、施工管理装置12が出力した報告書用データと記録装置14に記録された施工管理データとが相互に一致するか否か判定する。判定の結果、施工管理装置12が出力した報告書用データと記録装置14に記録された施工管理データとが相互に一致すれば、報告書用データが適正なものであることがわかる。このため上記構成によれば、適正な報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを判定することができる。
なおこの場合、情報処理装置22は、インターネット18等を通じて記録装置14に記録された施工管理データを取得可能である。
図4は、本発明の一実施形態に係る杭の施工管理方法の概略的な手順を示すフローチャートである。図4に示した杭の施工管理方法は、例えば、図1に示した杭の施工管理システム1を用いて実施可能である。
図4に示した杭の施工管理方法は、図3に示した杭の施工管理方法と比べたときに、予備判定工程S7を更に有している。予備判定工程S7においては、施工管理装置12が出力した報告書用データと記録装置14に記録された施工管理データとが相互に一致するか否か判定する。
上記構成では、予備判定工程S7において、施工管理装置12が出力した報告書用データと記録装置14に記録された施工管理データとが相互に一致するか否か判定する。判定の結果、施工管理装置12が出力した報告書用データと記録装置14に記録された施工管理データとが相互に一致すれば、報告書用データが適正なものであることがわかる。このため上記構成によれば、適正な報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを判定することができる。
なお、予備判定工程S7において、施工管理装置12が出力した報告書用データと記録装置14に記録された施工管理データとが相互に一致しない場合、施工管理装置12が出力した報告書用データが適正なものであるか確認し、必要に応じて適正なものを用意する判定対象確認工程S8を更に備えていてもよい。
判定対象確認工程S8では、杭の施工現場名や当該施工現場で構築される杭の本数等を確認することによって、施工管理装置12が出力した報告書用データが判定対象として適正なものであるか確認し、必要に応じて適正なものを用意することができる。
なお、情報処理装置22が、当該判定対象確認工程S8を実行可能に構成されていてもよい。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理システム1の情報処理装置22は、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致しないと判定された場合に、当該判定結果を証明する証明書を発行するように構成されている。
図5は、本発明の一実施形態に係る杭の施工管理方法の概略的な手順を示すフローチャートである。図5に示した杭の施工管理方法は、例えば、図1に示した杭の施工管理システム1を用いて実施可能である。
図5に示した杭の施工管理方法は、図4に示した杭の施工管理方法と比べたときに、証明書発行工程S9を更に有している。証明書発行工程S9では、判定工程S6において、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致しないと判定された場合に、当該判定結果を証明する証明書を発行する。つまり証明書は、報告書用データが、過去に施工された杭の施工管理データと重複しないことを証明するものである。
上記構成の杭の施工管理システム1及び杭の施工管理方法によれば、証明書を発行することで、証明書に基づいて、施工管理装置12が出力した報告書用データとファイル管理装置16に保存された施工管理データとの間で重複がないことを、杭の施工管理者等、杭の施工に責任を有する者が容易に知ることができる。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理システム1の情報処理装置22は、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致すると判定された場合に、画像や音声にて警告を発するように構成されていてもよい。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理方法は、図5に示したように、警告工程S10を更に有していてもよい。警告工程S10では、判定工程S6において施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致すると判定された場合に、画像や音声にて警告を発する。
上記構成の杭の施工管理システム1及び杭の施工管理方法によれば、警告によって、施工管理装置12が出力した報告書用データとファイル管理装置16に保存された施工管理データとの間で重複が有ることを、杭の施工管理者等、杭の施工に責任を有する者が容易に知ることができる。
ここで、図6は、幾つかの実施形態に係る、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致するか否かを判定する方法を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理システム1の情報処理装置22は、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致するか否か、図6に示したように、報告書用データ及び施工管理データの2つのグラフを複数のピクセルpに分割し、複数のピクセルp同士を比較することによって判定可能である。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理方法の判定工程S6は、前記報告書用データ及び前記施工管理データの2つのグラフを複数のピクセルpに分割する工程と、前記複数のピクセルp同士を比較する工程とを有している。
上記構成の杭の施工管理システム1及び杭の施工管理方法によれば、グラフを複数のピクセルpに分割し、複数のピクセルp同士を比較することで、施工管理装置12が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
なお例えば、各ピクセルpには、1又は0の2つの値が割り当てられ、ピクセル同士でこれらの値が一致するか否かで、報告書用データと施工管理データの間に相互に一致するものがあるか否かを判定することができる。
幾つかの実施形態では、ピクセルpの大きさを変更しながら、ピクセルp同士の比較を繰り返してもよい。ピクセルpの大きさを変化させながら、ピクセルp同士の比較を繰り返すことで、報告書用データと施工管理データの間に相互に一致するものがあるか否かをより一層的確に判定することができる。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理システム1の情報処理装置22は、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致するか否か、報告書用データ及び施工管理データの近似式に基づいて判定可能である。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理方法の判定工程S6において、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致するか否か、報告書用データ及び施工管理データの近似式に基づいて判定する。
上記構成の杭の施工管理システム1及び杭の施工管理方法によれば、近似式同士を比較することによって、施工管理装置12が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
ここで図7及び図8は、近似式を用いた判定工程S6の概略的な手順を示すフローチャートである。図9は、近似式を説明するための図である。
図7及び図8に示した判定工程S6は、工程S11,S12,S14,S16,S18,S20,S22,S24,S26,S28,S30,S32,S34,S36,S38を有している。
工程S11では、判定対象の孔(杭孔)の掘削時に取得された報告書用データ(数値データ(深度d,電流値i))を用意する。なお、数値データは、地盤の掘削抵抗を表すものであり、電流値iは、掘削機の電動モータに供給されるものである。
工程S12では、工程S11で用意した報告書用データを支持層区間と非支持層区間に分離する。
工程S14では、工程S12で分離して得られた支持層区間の報告書用データについて、直線近似式:
y=ax+b
を算出する。ただし、係数a及び定数bの添字0は、判定対象の孔を表す。xは深度に相当し、yは電流値iに相当する。なお、変曲点がある場合には、直線近似式ではなく、曲線近似式を算出してもよい。
工程S16では、ファイル管理装置16に保存されている全ての孔(1〜N)で取得された施工管理データを支持層区間と非支持層区間に分離する。
工程S18では、全ての孔(1〜N)の支持層区間の施工管理データについて、直線近似式:
y=ax+b
を算出する。ただし、係数a及び定数bの添字nは、孔の番号1〜Nを表す。xは深度に相当し、yは電流値iに相当する。なお、変曲点がある場合には、直線近似式ではなく、曲線近似式を算出してもよい。
工程S20では、係数a〜aの中に、係数aと類似するものがあるか、即ち、a=aを満たす係数があるか判定する。
工程S20の判定結果が肯定的なものである場合、即ち、a=aである場合、工程S22にて、類似する孔iの支持層区間のデータについて標準偏差σ1iを算出する。
工程S24では、定数bと定数bの差の絶対値が、標準偏差σ1iのα倍未満であるか否かが判定される。なお、αは適当な定数であり、例えば、0.5〜2の範囲の値である。
工程S24の判定結果が肯定的なものである場合、即ち|b−b|<ασ1iである場合、工程26において、非支持層区間の報告書用データについて直線近似式:
y=cx+d
を算出する。ただし、係数c及び定数dの添字0は、判定対象の孔のものであることを表している。xは深度に相当し、yは電流値iに相当する。なお、変曲点がある場合には、直線近似式ではなく、曲線近似式を算出してもよい。
そして工程S28において、孔iの非支持層区間の施工管理データについて直線近似式:
y=cx+d
を算出する。ただし、係数c及び定数dの添字iは、孔の番号iを表している。xは深度に相当し、yは電流値iに相当する。なお、変曲点がある場合には、直線近似式ではなく、曲線近似式を算出してもよい。
工程S30では、係数cと係数cが相互に類似するか否か、即ち、c=cを満たすか否かを判定する。
工程S30の判定結果が肯定的なものである場合、即ち、c=cである場合、工程S32にて、孔iの非支持層区間のデータについて標準偏差σ2iを算出する。
工程S34では、定数dと定数dの差の絶対値が、標準偏差σ2iのα倍未満であるか否かが判定される。なお、αは適当な定数であり、例えば、0.5〜2の範囲の値である。
工程S34の判定結果が肯定的なものである場合、即ち|d−d|<ασ2iである場合、工程S36において、判定対象の報告書用データと、ファイル管理装置16に保存された施工管理データが相互に類似又は一致すると判定する。
一方、工程S20、工程S24、工程S30又は工程S34の判定結果が否定的なものである場合、工程S38おいて、判定対象の報告書用データと、ファイル管理装置16に保存された施工管理データが相互に類似しない又は不一致であると判定する。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理システム1の情報処理装置22は、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致するか否か、報告書用データと施工管理データの相関係数に基づいて判定可能である。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理方法の判定工程S6において、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致するか否か、報告書用データと施工管理データの相関係数に基づいて判定する。
上記構成の杭の施工管理システム1及び杭の施工管理方法によれば、相関係数に基づいて、施工管理装置12が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
なお相関係数は、ピアソンの相関係数であってもよいし、スピアマンの相関係数であってもよい。
ここで図10は、相関係数を用いた判定工程S6の概略的な手順を示すフローチャートである。
図10に示した判定工程S6は、工程S11,S12,S16,S40,S42,S44,S46,S36,S38を有している。
工程S11では、判定対象の孔(杭孔)の掘削時に取得された報告書用データ(数値データ(深度d,電流値i))を用意する。
工程S12では、工程S12では、工程S11で用意した報告書用データを支持層区間と非支持層区間に分離する。
工程S16では、ファイル管理装置16に保存されている全ての孔(1〜N)で取得された施工管理データを支持層区間と非支持層区間に分離する。
工程S40では、支持層区間の報告書用データと、各孔(1〜N)の支持層区間の施工管理データについて、相互に相関係数R10nを算出する。ただし、相関係数R10jの添字1は、支持層区間での相関係数であることを表し、添字0は判定対象の孔を表し、添字nは孔の番号1〜Nを表している。
なお、相関係数R10nを算出する際、支持層区間と非支持層区間の境界、即ち支持層区間の最上端深度が同一深度になるように、報告書用データ及び施工管理データの2つの数値データの深度の零点を調整してもよい。また、相関係数R10nを算出するにあたり、支持層区間の数値データが足りない場合には、数値データの代わりに、数値データの直線近似式又は曲線近似式を用いて、相関係数R10nを算出してもよい。
工程S42では、全ての相関係数R10nについて、相関係数R10nが、閾値R1thよりも大きいか否か判定する。閾値R1thは、例えば0.8〜0.9の範囲の値である。
工程S42の判定結果の少なくとも一部に肯定的なものがある場合、すなわち特定の番号iについてR10i>R1thである場合、工程S44にて、非支持層区間の報告書用データと、孔iの非支持層区間の施工管理データについて、相関係数R20iを算出する。ただし、相関係数R20iの添字2は、非支持層区間での相関係数であることを表し、添字0は判定対象の孔を表し、添字iは孔の番号を表している。
なお、相関係数R20iを算出する際、支持層区間と非支持層区間の境界、即ち支持層区間の最上端深度が同一深度になるように、報告書用データ及び施工管理データの2つの数値データの深度の零点を調整してもよい。また、相関係数R20iを算出するにあたり、非支持層区間の数値データが足りない場合には、数値データの代わりに、数値データの直線近似式又は曲線近似式を用いて、相関係数R20iを算出してもよい。
工程S46では、相関係数R20iが、閾値R2thよりも大きいか否か判定する。閾値R2thは、例えば0.8〜0.9の範囲の値である。
工程S46の判定結果が肯定的なものである場合、即ちR20i>R2thである場合、工程S36において、判定対象の報告書用データと、ファイル管理装置16に保存された施工管理データが相互に類似又は一致すると判定する。
一方、工程S42又は工程S46の判定結果が否定的なものである場合、工程S38おいて、判定対象の報告書用データと、ファイル管理装置16に保存された施工管理データが相互に類似しない又は不一致であると判定する。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理システム1の情報処理装置22は、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致するか否か、報告書用データ及び施工管理データのフーリエ変換スペクトルに基づいて判定可能である。
幾つかの実施形態では、杭の施工管理方法の判定工程S6において、施工管理装置12が出力した報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された少なくとも1組のデータに含まれる施工管理データとが相互に一致するか否か、報告書用データ及び施工管理データのフーリエ変換スペクトルに基づいて判定する。
上記構成の杭の施工管理システム1及び杭の施工管理方法によれば、フーリエ変換スペクトル同士を比較することによって、施工管理装置12が出力した報告書用データと、報告書用データが出力される以前にファイル管理装置16に保存された施工管理データとが相互に一致するか否かを的確に判定することができる。
ここで図11及び図12は、フーリエ変換スペクトルを用いた判定工程S6の概略的な手順を示すフローチャートである。図13は、図11及び図12に示した判定工程S6で得られる2つのフーリエ変換スペクトルを概略的に示す図である。
図11及び図12に示した判定工程S6は、工程S11,S12,S48,S16,S50,S52,S54,S56,S58,S60,S62,S36,S38を有している。
工程S11では、判定対象の孔(杭孔)の掘削時に取得された報告書用データ(数値データ(深度d,電流値i))を用意する。
工程S12では、工程S12では、工程S11で用意した報告書用データを支持層区間と非支持層区間に分離する。
工程S48では、工程S12で分離して得られた支持層区間の報告書用データについて、フーリエ変換スペクトル、すなわち周波数スペクトルF10を算出する。ただし、周波数スペクトルF10の添字1は、支持層区間での周波数スペクトルであることを表し、添字0は判定対象の孔のものであることを表している。
工程S16では、ファイル管理装置16に保存されている全ての孔(1〜N)で取得された施工管理データを支持層区間と非支持層区間に分離する。
工程S50では、全ての孔(1〜N)の支持層区間の施工管理データについて、フーリエ変換スペクトル、すなわち周波数スペクトルF11〜F1Nを算出する。ただし、周波数スペクトルF11〜F1Nの添字1は、支持層区間での周波数スペクトルであることを表し、添字1〜Nは、孔の番号を表している。
工程S52では、周波数スペクトルF10と各周波数スペクトルF11〜F1N間の距離L10nを算出する。距離L10nの添字1は、支持層区間での距離であることを表し、添字0は判定対象の孔を表し、添字nは孔の番号1〜Nを表している。例えば、距離L10nは、図13に示したように、所定の周波数fにおける2つの周波数スペクトルの振幅の差である。周波数fは適宜設定可能である。
工程S54では、全ての距離L10nについて、距離L10nが、閾値L1thよりも小さいか否か判定する。閾値L1thは、適宜設定可能である。
工程S54の判定結果の少なくとも一部に肯定的なものがある場合、すなわち、特定の番号iについてL10i<L1thである場合、工程S56にて、非支持層区間の報告書用データについて、フーリエ変換スペクトル、すなわち周波数スペクトルF20を算出する。周波数スペクトルF20の添字2は、非支持層区間での周波数スペクトルであることを表し、添字0は判定対象の孔を表している。
そして、工程S58にて、孔iの非支持層区間の施工管理データについて、フーリエ変換スペクトル、すなわち周波数スペクトルF2iを算出する。周波数スペクトルF2iの添字2は、非支持層区間での周波数スペクトルであることを表し、添字iは孔の番号を表している。
工程S60では、周波数スペクトルF20と周波数スペクトルF2iの間の距離L20iを算出する。距離L20iの添字2は、非支持層区間での距離であることを表し、添字0は、判定対象の孔を表し、添字iは、孔の番号を表している。例えば、距離L20iは、所定の周波数fにおける2つの周波数スペクトルの振幅の差である。周波数fは適宜設定可能である。
工程S62では、距離L20iが、閾値L2thよりも小さいか否か判定する。閾値L2thは、適宜設定可能である。
工程S62の判定結果が肯定的なものである場合、即ちL20i<L2thである場合、工程S36において、判定対象の報告書用データと、ファイル管理装置16に保存された施工管理データが相互に類似又は一致すると判定する。
一方、工程S50又は工程S56の判定結果が否定的なものである場合、工程S38おいて、判定対象の報告書用データと、ファイル管理装置16に保存された施工管理データが相互に類似しない又は不一致であると判定する。
最後に、本発明は上述した幾つかの実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した実施形態では、施工管理データは、杭のための杭孔を掘削する際の地盤の抵抗値を表す、深度と電流値からなる深さ方向プロファイルに関するデータであったが、地盤の抵抗値を表す指標として、電流値の外に、積分電流値や油圧等を用いてもよい。また、施工管理データとして、杭孔に注入されたセメント量に関するデータを採用してもよく、施工管理データは、杭の施工に関するものであれば、特に限定されることはない。
また、上述した実施形態では、ピクセル同士の比較、近似式、相関係数、又は、フーリエ変換スペクトルを用いて判定を行っていたが、ピクセル同士の比較、近似式、相関係数、又は、フーリエ変換スペクトルを用いて簡易的な判定を行った後、グラフの重ね合わせを行って高精度な判定を行ってもよい。そしてこの場合、簡易的な判定で類似していると判定された報告書用データ及び施工管理データについて、高精度な判定を行うようにしてもよい。
更に、上述した実施形態では、予備判定工程S7においても、判定工程S6と同様の判定方法を採用可能である。
1 施工管理システム
2 機器
10,10a,10b 計測装置
12 施工管理装置
14 記録装置
16 ファイル管理装置
18 インターネット
20 電源回路
22 情報処理装置
p ピクセル
S1 計測工程
S2 施工管理データ受け取り工程
S3 報告書用データ出力工程
S4 記録送信工程
S5 保存工程
S6 判定工程
S7 予備判定工程
S8 判定対象確認工程
S9 証明書発行工程
S10 警告工程

Claims (20)

  1. 機器を使用した杭の施工に関する施工管理データを計測可能な計測装置と、
    前記杭の施工現場に配置され、前記計測装置によって計測された前記施工管理データを受け取り可能であり、且つ、前記施工管理データに基づいて報告書用データを出力可能な施工管理装置と、
    前記杭の施工現場に配置され、前記計測装置によって計測された施工管理データを、施工現場名及び施工日時とともに少なくとも1組のデータとして記録可能であり、且つ、記録した前記少なくとも1組のデータを前記杭の施工現場の外へ送信可能な記録装置と、
    前記杭の施工現場の外に配置され、前記記録装置から送信された前記少なくとも1組のデータを保存可能なファイル管理装置と、
    を備え、
    前記計測装置は、前記機器の電源投入に対応して前記施工管理データの計測を自動的に開始するように構成され、
    前記記録装置は、前記少なくとも1組のデータを前記ファイル管理装置に向けて定時に自動的に送信するように構成されている
    ことを特徴とする杭の施工管理システム。
  2. 前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か判定可能な情報処理装置を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の杭の施工管理システム。
  3. 前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データ及び当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データのグラフを重ね合わせて表示可能である
    ことを特徴とする請求項2に記載の杭の施工管理システム。
  4. 前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと前記記録装置に記録された前記施工管理データとが相互に一致するか否か判定可能である
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の杭の施工管理システム。
  5. 前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致しないと判定された場合に、当該判定結果を証明する証明書を発行するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の杭の施工管理システム。
  6. 前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データ及び前記施工管理データの2つのグラフを複数のピクセルに分割し、前記複数のピクセル同士を比較することによって判定可能である
    ことを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の杭の施工管理システム。
  7. 前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データ及び前記施工管理データの近似式に基づいて判定可能である
    ことを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の杭の施工管理システム。
  8. 前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データと前記施工管理データの相関係数に基づいて判定可能である
    ことを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の杭の施工管理システム。
  9. 前記情報処理装置は、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データ及び前記施工管理データのフーリエ変換スペクトルに基づいて判定可能である
    ことを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の杭の施工管理システム。
  10. 前記施工管理データは、前記杭のための杭孔を掘削する際の地盤の抵抗値の深さ方向プロファイル、又は、前記杭孔に注入されたセメント量に関するデータである
    ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の杭の施工管理システム。
  11. 機器を使用した杭の施工に関する施工管理データを、計測装置を使用して計測する計測工程と、
    前記杭の施工現場に配置された施工管理装置によって、前記計測装置によって計測された前記施工管理データを受け取る施工管理データ受け取り工程と、
    前記施工管理装置によって、前記施工管理データに基づいて報告書用データを出力する報告書用データ出力工程と、
    前記杭の施工現場に配置された記録装置によって、前記計測装置によって計測された施工管理データを、施工現場名及び施工日時とともに少なくとも1組のデータとして記録し、且つ、記録した前記少なくとも1組のデータを前記杭の施工現場の外へ送信する記録送信工程と、
    前記杭の施工現場の外に配置されたファイル管理装置によって、前記記録装置から送信された前記少なくとも1組のデータを保存する保存工程と、
    を備え、
    前記計測工程において、前記計測装置は、前記機器の電源投入に対応して前記施工管理データの計測を自動的に開始し、
    前記記録送信工程において、前記記録装置は、前記少なくとも1組のデータを前記ファイル管理装置に向かって定時に自動的に送信する
    ことを特徴とする杭の施工管理方法。
  12. 前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か判定する判定工程を更に備える
    ことを特徴とする請求項11に記載の杭の施工管理方法。
  13. 前記判定工程において、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データ及び当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データのグラフを重ね合わせて表示する
    ことを特徴とする請求項12に記載の杭の施工管理方法。
  14. 前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと前記記録装置に記録された前記施工管理データとが相互に一致するか否か判定する予備判定工程を更に備える
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の杭の施工管理方法。
  15. 前記判定工程において、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致しないと判定された場合に、当該判定結果を証明する証明書を発行する証明書発行工程を更に備える
    ことを特徴とする請求項12乃至14の何れか1項に記載の杭の施工管理方法。
  16. 前記判定工程は、
    前記報告書用データ及び前記施工管理データの2つのグラフを複数のピクセルに分割する工程と、
    前記複数のピクセル同士を比較する工程と
    を含む
    ことを特徴とする請求項12乃至15の何れか1項に記載の杭の施工管理方法。
  17. 前記判定工程において、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データ及び前記施工管理データの近似式に基づいて判定する
    ことを特徴とする請求項12乃至15の何れか1項に記載の杭の施工管理方法。
  18. 前記判定工程において、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データと前記施工管理データの相関係数に基づいて判定する
    ことを特徴とする請求項12乃至15の何れか1項に記載の杭の施工管理方法。
  19. 前記判定工程において、前記施工管理装置が出力した前記報告書用データと、当該報告書用データが出力される以前に前記ファイル管理装置に保存された前記少なくとも1組のデータに含まれる前記施工管理データとが相互に一致するか否か、前記報告書用データ及び前記施工管理データのフーリエ変換スペクトルに基づいて判定する
    ことを特徴とする請求項12乃至15の何れか1項に記載の杭の施工管理方法。
  20. 前記施工管理データは、前記杭のための杭孔を掘削する際の地盤の抵抗値の深さ方向プロファイル、又は、前記杭孔に注入されたセメント量に関するデータである
    ことを特徴とする請求項11乃至19の何れか1項に記載の杭の施工管理方法。
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