JP2018020844A - ポリブチレンテレフタレートフィルムを用いた包装袋 - Google Patents

ポリブチレンテレフタレートフィルムを用いた包装袋 Download PDF

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Abstract

【課題】 寸法安定性、加工性、耐破袋性、耐薬品性に優れ、かつ内容物に抽出物の移行が少ない包装袋を提供すること。【解決手段】 厚み8〜25μmの二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム層と10〜100μmのポリオレフィンフィルムシーラント層が積層された積層体よりなる包装袋であって、該二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムが下記(a)〜(c)を満足することを特徴とする包装袋。(a)ポリブチレンテレフタレート樹脂を60質量%以上含む。(b)150℃×30分での熱収縮率が−2〜+2%である。(c)温度135℃で60分間加熱している間に揮発する1,4−ブタンジオール及びTHFの総量が2000ppb以下である。【選択図】 なし

Description

本発明は、二軸延伸ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTと略す)フィルム層とポリオレフィンフィルムシーラント層を積層した積層体からなる包装袋に関する。更に詳しくは、低温での耐ピンホール性に優れ、かつ、加熱処理後に内容物に抽出物の移行が少なく、冷凍食品包装用やレトルト処理や電子レンジなどによる加熱処理用に適した包装袋に関する。
食品包装分野においては、従来からプラスチックフィルムによる包装が多く用いられている。これらのプラスチックフィルムを冷凍食品や製氷物等の包装に利用した場合は、流通環境が主に低温流通環境になるため、特に製品の輸送の際や大量に積載されることとなる。プラスチックフィルムからなる包装袋は低温下になればなるほど、柔軟性を失い硬く、脆くなる性質があるため、包装袋に収納されている製品の形状や、生産現場から消費者にわたる間の流通過程において、輸送中の振動等によって包装袋が裂けたり、或いは荷扱いの悪さによる落下衝撃によって破袋やピンホールが発生するといった問題がしばしば発生する。
このため上述したような内容物を含むような包装袋には、優れた耐ピンホール性や機械的強度が要求され、例えば特許文献1のようにポリアミド樹脂層を含むフィルムが一般的に用いられている。
しかし、かかるポリアミドフィルムは一般に吸湿時の寸法変化が大きく、加工時にカールしてしまうという問題がある。
また、ポリアミドフィルムは水分を吸収しやすく耐熱性がよくないため、包装袋の内部に水分と油分や糖分を多く含む液状物と固形状物からなる食品等を収納した包装袋を高出力の電子レンジで加熱調理すると、部分的にマイクロ波が集中し局部的に強く加熱された時に、ポリアミドフィルムが溶融して、包装袋に穴があいてしまうという問題がある。
一方、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略す)フィルムと二軸延伸ポリアミドフィルムからなる積層フィルムの一方の面に無機酸化物の蒸着膜を設け、更に、その無機酸化物の蒸着膜の面に、予め、プライマ−剤層を設けたガスバリア性基材と、ヒートシール性樹脂層とを、ラミネ−ト用接着剤層を介して、順次に積層することを特徴とするレトルト用パウチにより、寸法安定性、耐破袋性を良好するという技術が提案されている(例えば特許文献2)。
しかし、かかる従来技術は耐ピンホール性に劣るという問題があった。
耐ピンホール性と低溶出性とを両立させる方法として、ポリエステル樹脂層及びポリアミド樹脂層を有する多層フィルムを二軸延伸することにより得られる二軸延伸多層フィルムを透明ガスバリア性フィルムの基材層とすることにより、安価で、且つ低溶出性及び透明性に優れた、ボイル処理用またはレトルト処理用の包装材料が得られるという技術が提案されている(例えば特許文献3)。
しかし、かかる従来技術はポリエステル樹脂層とポリアミド樹脂層の間の界面で剥離しやすいため、袋の落下時に破袋し、内容物が漏れやすいという問題があった。
これらの問題を解決する方法として、基材フィルムとして二軸延伸PBTフィルムを使用するにより、130℃以上の過酷なレトルト条件においても使用可能な耐圧縮性、耐衝撃性、および耐熱水性に優れた二軸延伸PBTフィルムが得られるという技術が知られていた(例えば特許文献4)。
しかし、かかる従来技術で開示されているチューブラー同時二軸延伸による製膜方法はテンター法の同時二軸延伸や逐次二軸延伸の製膜方法に比べ厚み精度が悪く、また、面配向が高くならないことから、耐衝撃性に劣るという問題があった。また、フィルムへの接着剤塗布工程などの加工を行う際に伸びやすく、加工性に劣るという問題があった。
また、加熱を行うと、PBTのモノマー成分である1,4−ブタンジオールや、1,4−ブタンジオールの熱分解物に伴う環化反応によって生成するテトラヒドロフラン(以下、THFと略す)が発生することが知られている(例えば非特許文献1)。
そのため、レトルト処理や電子レンジでの高温加熱処理を行うと、これらの低分子量成分が溶出し、内容物の風味が損なわれてしまう問題があった(例えば特許文献5)。
特開平6−278240号公報 特許第4857482号公報 特開2013−154605号公報 特開2012−214248号公報 特開平8−311212号公報
Osamu Satoら Chem.Lett.2015,44,1312−1314
本発明は、かかる従来技術の課題を背景になされたものである。すなわち、本発明の目的は、寸法安定性、加工性、耐破袋性、耐薬品性に優れ、かつ、低温での耐ピンホール性に優れ、かつ、加熱処理後に内容物に抽出物の移行が少なく、冷凍食品用やレトルト処理や電子レンジなどによる加熱処理用に適した包装袋を提供することにある。
本発明者は、かかる目的を達成するために鋭意検討した結果、特定のPBTフィルムの層とポリオレフィンフィルムシーラント層が積層された積層体を製袋した包装袋によって、寸法安定性、加工性、耐破袋性、耐薬品性、低温での耐ピンホール性に優れ、かつ、加熱処理後に内容物に抽出物の移行が少ない、冷凍食品用、真空包装用、レトルト処理や電子レンジなどによる加熱処理用に適した包装袋を提供できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下の構成からなる。
(1)少なくとも厚み8〜25μmの二軸延伸PBTフィルム層と10〜100μmのポリオレフィンフィルムシーラント層が積層された積層体よりなる包装袋であって、該二軸延伸PBTフィルムが下記(a)〜(c)を満足することを特徴とする包装袋。
(a)PBT樹脂を60質量%以上含む。
(b)150℃×30分での熱収縮率が−2〜+2%である。
(c)温度135℃で60分間加熱している間に揮発する1,4−ブタンジオール及びTHFの総量が2000ppb以下である。
(2)二軸延伸PBTフィルム層のポリオレフィンフィルムシーラント層側反対面に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが積層されたことを特徴とする請求項1記載の包装袋。
(3)レトルト用に使用されることを特徴とする(1)に記載の包装袋。
(4)電子レンジ加熱用に使用されることを特徴とする(1)に記載の包装袋。
(5)真空包装用に使用されることを特徴とする(1)に記載の包装袋。
(6)ポリオレフィンフィルムシーラント層が低密度ポリエチレンを30〜80質量%、ポリ乳酸を20〜70質量%を含むことを特徴とする(1)に記載の包装袋。
(7)ピロー包装袋であることを特徴とする(6)に記載の包装袋。
(8)真空包装用に使用されることを特徴とする(6)に記載の包装袋。
本発明によれば、寸法安定性、加工性、耐破袋性、耐薬品性、低温での耐ピンホール性に優れ、かつ、加熱処理後に内容物に抽出物の移行が少ない、レトルト用や電子レンジ加熱用、真空包装用、冷凍食品用に適した包装袋を得ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
[包装袋]
本発明の包装袋は、少なくとも厚み8〜25μmの二軸延伸PBTフィルム層と10〜100μmのポリオレフィンフィルムシーラント層が積層された積層体よりなる。
本発明の包装袋を構成する積層体は、必須である二軸延伸PBTフィルム層とポリオレフィンフィルムシーラント層以外に、ガスバリア層、印刷層、、帯電防止層、易滑層、接着層、アンカーコート層などが積層されてもよい。
本発明の包装袋は、ポリオレフィンフィルムシーラント層をヒートシール法、インパルスシール法、超音波シール法などで接着させることによって食品などの内容物を包装する包装袋として使用される。
本発明の包装袋は、縦ピロー型包装機、縦ピロー型包装機、三方シール包装機、絞り成形包装機などの包装機械で製造される。
本発明の包装袋は、真空包装、ガス充填包装、加熱殺菌包装、無菌包装、冷蔵食品包装、冷凍食品包装などに使用できる。
本発明の包装袋は、練り製品、ハム、ソーセージ、ハンバーグ、焼豚などの真空包装およびボイル・レトルトパウチ包装、ウィンナーのガス充填包装、タレのスティック及び三方包装、チーズ、ベーコン、ハムの絞り包装の包装袋として好適に使用できる。
本発明の包装袋は、加熱処理後に内容物に抽出物の移行が少ない点、電子レンジで加熱する際マイクロ波で局部的に加熱され穴が開くことが防止できるので、特にレトルト用包装袋、電子レンジ加熱用包装袋として好適である。
[二軸延伸PBTフィルム層]
本発明に用いられる二軸延伸PBTフィルム層は、PBT樹脂を60質量%以上含む。PBT樹脂の含量が60質量%未満になると、寸法安定性、加工性、耐破袋性、耐薬品性、低温での耐ピンホール性に優れるという二軸延伸PBTフィルムの特長が失われる。
本発明に用いられる二軸延伸PBTフィルム層は、PBT樹脂を60質量未満にならない範囲で、他の樹脂や添加物を含むことができる。
本発明におけるPBT樹脂は、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸が90モル%以上であることが好ましく、より好ましくは95モル%以上であり、さらに好ましくは98モル%以上であり最も好ましくは100モル%である。グリコール成分として1,4−ブタンジオールが90モル%以上であることが好ましく、より好ましくは95モル%以上であり、さらに好ましくは97モル%以上である。
本発明におけるPBT樹脂は、上記範囲で共重合されていても構わない。ただし、本発明の二軸延伸PBTフィルム層は、PBT繰り返し単位が60質量%以上含まれる必要がある。
PBT樹脂に共重合する成分としては、イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸などのジカルボン酸、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリカーボネートジオール等のジオール成分が挙げられる。
本発明に用いられる二軸延伸PBTフィルム層は、二軸延伸時の製膜性や得られたフィルムの力学特性を調整する目的でPBT樹脂以外のポリエステル樹脂を含有することができる。
PBT樹脂以外のポリエステル樹脂としては、PET、ポリエチレンナフタレート、などが挙げられる。
PBT樹脂以外のポリエステル樹脂は、共重合されていても構わない。例えば、PET樹脂に共重合する成分としては、イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸などのジカルボン酸、ブチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリカーボネートジオール等のジオール成分が挙げられる。
本発明に用いるPBT樹脂の固有粘度の下限は好ましくは0.9dl/gであり、より好ましくは0.95dl/gであり、更に好ましくは1.0dl/gである。
PBT樹脂の固有粘度が0.9dl/g未満の場合、製膜して得られるフィルムの固有粘度が低下し、突き刺し強度、衝撃強度、耐破袋性などが低下することがある。
PBT樹脂の固有粘度の上限は好ましくは1.3dl/gである。上記を越えると延伸時の応力が高くなりすぎ、製膜性が悪化する場合がある。また、溶融粘度が高くなるため押出し温度を高温にする必要が生じ、押出しする際の分解物が出やすくなる場合がある。
本発明に用いるPBT樹脂以外のポリエステル樹脂の固有粘度の下限は、PET樹脂を使用する場合は、好ましくは0.5dl/gであり、より好ましくは0.6dl/gである。
PBT樹脂以外のポリエステル樹脂の固有粘度が0.9dl/g未満の場合、製膜して得られるフィルムの固有粘度が低下し、突き刺し強度、衝撃強度、耐破袋性などが低下することがある。
PBT樹脂以外のポリエステル樹脂の固有粘度の上限は、PET樹脂を使用する場合は、好ましくは1.2dl/gである。上記を越えると延伸時の応力が高くなりすぎ、製膜性が悪化する場合がある。また、溶融粘度が高くなるため押出し温度を高温にする必要が生じ、押出しする際の分解物が出やすくなる場合がある。
本発明の包装袋のレトルト処理後の溶出物を低減することを目的として、二軸延伸PBTフィルム層には、酸化防止剤を添加することが有効である。樹脂の押出し工程において樹脂の分子量低下を抑制し、得られたフィルム中に残存する1,4−ブタンジオールやTHFの量を少なくさせる為である。また、PBTは加熱によって徐々に分解が進行するため、フィルムのレトルト処理時に起きる熱分解を抑制させる上でも効果的である。
本発明における二軸延伸PBTフィルム層に用いられる酸化防止剤としては、一次酸化防止剤(これは、フェノール系またはアミン系のラジカル捕捉や連鎖停止作用を有する)、および二次酸化防止剤(これは、リン系、イオウ系などの過酸化物分解作用を有する)が挙げられ、これらのいずれも用いることができる。具体例としては、フェノール系酸化防止剤(例えば、フェノールタイプ、ビスフェノールタイプ、チオビスフェノールタイプ、ポリフェノールタイプなど)、アミン系酸化防止剤(例えば、ジフェニルアミンタイプ、キノリンタイプなど)、リン系酸化防止剤(例えば、ホスファイトタイプ、ホスホナイトタイプなど)、イオウ系酸化防止剤(例えば、チオジプロピオン酸エステルタイプなど)が挙げられる。
具体的には、n−オクタデシル−βー(4‘−ヒドロキシ−3,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート、テトラキス[メチレン−3−(3‘,5’−ジ−t−ブチル−4‘−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](これは、「イルガノックス1010」(商品名)として市販されている)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−S−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(これは、「イルガノックス1330」(商品名)として市販されている)、トリス(ミックスドモノおよび/またはジノニルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシルホスファイト)、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニルホスファイト)、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ジ−ラウリル−チオジプロピオネート、ジ−ミリスチル−チオジプロピオネート、ジ−ステアリル−チオジプロピオネートなどが挙げられる。これらの酸化防止剤は、1種類で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、入手性、食品衛生性の観点からn−オクタデシル−βー(4‘−ヒドロキシ(3‘,5’−ジ−t−ブチル−4‘−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](イルガノックス1010)が好ましい。
酸化防止剤濃度の上限は好ましくは2000ppmであり、より好ましくは1000ppmである。上記を越えると添加した酸化防止剤自体が溶出物となりうるとなることがある。
本発明における二軸延伸PBTフィルム層には必要に応じ、従来公知の添加剤、例えば、滑剤、安定剤、着色剤、静電防止剤、紫外線吸収剤等を含有していてもよい。
滑剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、アルミナなどの無機粒子滑剤、有機系滑剤が挙げられる。シリカ、炭酸カルシウムが好ましく、中でも多孔質シリカがヘイズを低減する点で特に好ましい。これらにより透明性と滑り性と発現することができる。
滑剤濃度の下限は好ましくは100ppmであり、より好ましくは500ppmであり、さらに好ましくは800ppmである。上記未満であるとフィルムの滑り性が低下となることがある。滑剤濃度の上限は好ましくは20000ppmであり、より好ましくは10000ppmであり、さらに好ましくは1800ppmである。上記を越えると透明性が悪くなることがある。
本発明における二軸延伸PBTフィルム層を得るため製造方法を具体的に説明する。これらに限定されるものではない。
樹脂溶融温度の下限は好ましくは200℃であり、より好ましくは250℃であり、さらに好ましくは260℃である。上記未満であると吐出が不安定となることがある。樹脂溶融温度の上限は好ましくは280℃であり、より好ましくは270℃である。上記を越えると樹脂の分解が進行し、結果としてフィルム中に残存する1,4−ブタンジオールやTHFの量が多くなってしまう。
次に、溶融したポリエステル樹脂を押出し、冷却ロール上にキャスティングする時に幅方向の結晶化度の差を小さくすることが必要である。このための具体的な方法としては、キャスティング時に同一の組成の原料を多層化してキャストすること、またさらに冷却ロール温度を低温とすることが挙げられる。
PBTは結晶化速度が速いため、キャスト時にも結晶化が進行する。このとき、多層化せずに単層でキャストした場合には、結晶の成長を抑制しうるような障壁が存在しないために、これらの結晶はサイズの大きな球晶へと成長してしまう。その結果、得られた未延伸シートの降伏応力が高くなり、二軸延伸時に破断しやすくなるばかりでなく、得られた二軸延伸フィルムの柔軟性が損なわれ、耐ピンホール性や耐破袋性が不十分なフィルムとなってしまう。一方で同一の樹脂を多層積層することで、未延伸シートの延伸応力を低減でき、安定した二軸延伸が可能となるばかりか、後の工程である熱処理工程で1,4−ブタンジオールやTHFを除去しやすい構造となる。
多層化の具体的な方法として、一般的な多層化装置(多層フィードブロック、スタティックミキサー、多層マルチマニホールドなど)を用いることができ、例えば、二台以上の押出機を用いて異なる流路から送り出された熱可塑性樹脂をフィールドブロックやスタティックミキサー、マルチマニホールドダイ等を用いて多層に積層する方法等を使用することができる。なお、本発明のように同一の組成で多層化する場合、一台の押出機のみを用いて、押出機からダイまでのメルトラインに上述の多層化装置を導入することで本発明の目的を果たすことも可能である。
冷却ロール温度の下限は好ましくは−10℃である。上記未満であると結晶化抑制の効果が飽和することがある。冷却ロール温度の上限は好ましくは40℃である。上記を越えると結晶化度が高くなりすぎて延伸が困難となることがある。また冷却ロールの温度を上記の範囲とする場合、結露防止のため冷却ロール付近の環境の湿度を下げておくことが好ましい。
キャスティングでは、表面に高温の樹脂が接触するため冷却ロール表面の温度が上昇する。通常、冷却ロールは内部に配管を通して冷却水を流して冷却するが、充分な冷却水量を確保する、配管の配置を工夫する、配管にスラッジが付着しないようメンテナンスを行う、などして、冷却ロール表面の幅方向の温度差を少なくする必要がある。このとき、未延伸シートの厚みは15〜2500μmの範囲が好適である。
上述における多層構造でのキャストは、少なくとも60層以上、好ましくは250層以上、更に好ましくは1000層以上で行う。層数が少ないと、延伸性の改善効果が失われる。
次に延伸方法について説明する。延伸方法は、同時二軸延伸でも逐次二軸延伸でも可能であるが、突き刺し強度を高めるためには、面配向係数を高めておく必要があるほか、製膜速度が速く生産性が高いという点においては逐次二軸延伸が最も好ましい。
縦延伸方向(以下、MDと略す)延伸温度の下限は好ましくは55℃であり、より好ましくは60℃である。55℃未満であると破断が起こりやすくなることがあるばかりか、低温での延伸により縦方向の配向が強くなるため、熱固定処理の際の収縮応力が大きくなることによって、幅方向の分子配向の歪みが大きくなり、結果として長手方向の直進引裂き性が低下することがある。MD延伸温度の上限は好ましくは100℃であり、より好ましくは95℃である。100℃を越えると配向がかからないため力学特性が低下することがある。
MD延伸倍率の下限は好ましくは2.6倍であり、特に好ましくは2.8倍である。上記未満であると配向がかからないため力学特性や厚みムラが悪くなることがある。MD延伸倍率の上限は好ましくは4.3倍であり、より好ましくは4.0倍であり、特に好ましくは3.8倍である。上記を越えると力学強度や厚みムラ改善の効果が飽和することがあるばかりか、縦方向の配向が強くなるため、熱固定処理の際の収縮応力が大きくなることによって、幅方向の分子配向の歪みが大きくなり、結果として長手方向の直進引裂き性が低下することがある。
横延伸方向(以下、TDと略す)延伸温度の下限は好ましくは60℃であり、上記未満であると破断が起こりやすくなることがある。TD延伸温度の上限は好ましくは100℃であり、上記を越えると配向がかからないため力学特性が低下することがある。
TD延伸倍率の下限は好ましくは3.5倍であり、より好ましくは3.6倍であり、特に好ましくは3.7倍である。上記未満であると配向がかからないため力学特性や厚みムラが悪くなることがある。TD延伸倍率の上限は好ましくは5倍であり、より好ましくは4.5倍であり、特に好ましくは4.0倍である。上記を越えると力学強度や厚みムラ改善の効果が飽和することがある。
TD熱固定温度の下限は好ましくは200℃であり、より好ましくは205℃である。上記未満であると熱収縮率が大きくなり、加工時のズレや縮みが起こることがあるばかりでなく、樹脂の押出し工程でPBT樹脂や共重合ポリエステル樹脂の熱分解によって生成した1,4−ブタンジオールやTHFがフィルム中に残存してしまい、レトルト処理などの加熱によって包装材の内容物に移行して食品の風味を損ねてしまう恐れがある。TD熱固定温度の上限は好ましくは240℃であり、上記を越えるとフィルムが融けてしまうほか、融けない場合でも著しく脆くなることがある。
TDリラックス率の下限は好ましくは0.5%であり、上記未満であると熱固定時に破断が起こりやすくなることがある。TDリラックス率の上限は好ましくは5%であり、上記を越えるとたるみなどが生じて厚みムラが発生することがあるばかりか、熱固定時の長手方向への収縮が大きくなる結果、端部の分子配向の歪みが大きくなり、直進引裂き性が低下することがある。
本発明における二軸延伸PBTフィルム層の厚みの下限は好ましくは8μmであり、より好ましくは10μmであり、さらに好ましくは12μmである。8μm未満であるとフィルムとしての強度が不足することがある。
フィルム厚みの上限は好ましくは25μmであり、より好ましくは18μmであり、さらに好ましくは16μmである。25μmを越えると厚くなりすぎて、経済的に不利であるとともに、製袋時の加工性、生産性が悪くなることがある。
本発明における二軸延伸PBTフィルム層を温度135℃で60分間加熱している間に揮発する1,4−ブタンジオール及びTHFの総量が2000ppb以下であることが好ましい。好ましくは1800ppbであり、さらに好ましくは1500ppb以下である。総量を2000ppb以下とすることで、レトルト処理後の内容物への1,4−ブタンジオール及びTHFの移行を少なくすることができ、内容物の味の変化を抑えることができる。
このとき、温度135℃で60分間加熱している間に揮発する1,4−ブタンジオール量は1800ppb以下であることが好ましく、1600ppbであることがより好ましい。
また、温度135℃で60分間加熱している間に揮発するTHFの量はが200ppb以下であることが好ましく、100ppbであることがより好ましく、70ppb以下であることがもっとも好ましい。
二軸延伸PBTフィルム層の配向軸角度の上限は好ましくは30°であり、より好ましくは28°であり、さらに好ましくは25°である。上記未満であるとフィルムを長手方向に引裂いた際の引裂き直進性が低下するとなることがある。
二軸延伸PBTフィルム層の長手方向の屈折率の下限は好ましくは1.610であり、より好ましくは1.612であり、さらに好ましくは1.613である。上記未満であると配向が弱いため、フィルムとして十分な強度が得られず、耐破袋性が低下することがある。
二軸延伸PBTフィルム層の長手方向の屈折率の上限は好ましくは1.640であり、より好ましくは1.635であり、さらに好ましくは1.630である。上記を越えるとフィルム力学特性、直進引裂き性のへの効果が飽和することがある。
二軸延伸PBTフィルム層の幅方向の屈折率の下限は好ましくは1.649であり、より好ましくは1.650であり、さらに好ましくは1.651である。上記未満であると配向が弱いため、フィルムとして十分な強度が得られず、包装袋の耐破袋性が低下することがある。
二軸延伸PBTフィルム層の長手方向の屈折率の上限は好ましくは1.670であり、より好ましくは1.669であり、さらに好ましくは1.668である。上記を越えるとフィルム力学特性、直進引裂き性のへの効果が飽和することがある。
二軸延伸PBTフィルム層の衝撃強度の下限は好ましくは0.05J/μmである。上記未満であると包装袋の強度が不足することがある。
二軸延伸PBTフィルム層の衝撃強度の上限は好ましくは0.2J/μmである。上記を越えると改善の効果が飽和するとなることがある。
二軸延伸PBTフィルム層の厚みあたりのヘイズの上限は好ましくは0.66%/μmであり、より好ましくは0.60%/μmであり、更に好ましくは0.53%/μmである。
上記を超えると二軸延伸PBTフィルム層に印刷を施した際に、印刷された文字や画像の品位を損ねることがある。
二軸延伸PBTフィルム層のMD及びTD方向における150℃×15分加熱後の熱収縮率の下限は好ましくは−2.0%である。上記未満であると改善の効果が飽和するほか、力学的に脆くなってしまうことがある。
二軸延伸PBTフィルム層のMD及びTD方向における150℃×15分加熱後の熱収縮率の上限は好ましくは2.0%であり、より好ましくは1.8%であり、さらに好ましくは1.4%である。上記を越えると印刷などの加工時の寸法変化により、ピッチズレなどが起こるとなることがある。また一般にフィルムの熱収縮率はTD熱固定処理での処理温度やTDリラックス率によって調整されるが、MD方向における熱収縮率が2%よりも大きい場合、TD熱固定処理が不十分であることを示しており、このようなフィルムではフィルム中に残存する1,4−ブタンジオールやTHFの量を充分に低減できていない可能性があり、包装袋の内容物の風味などを損ねてしまう恐れがある。
本発明におけるポリオレフィンフィルムシーラント層としては、シーラント接着性が十分に発現できるものであればよく、HDPE、LDPE、LLDPEなどのポリエチレン樹脂類、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−α−オレフィンランダム共重合体、アイオノマー樹脂等を使用できる。中でもレトルト処理に耐えうる耐熱性を有するものとしては、ポリプロピレン樹脂が好ましい。
ポリオレフィンフィルムシーラント層は、通常、保護層上に設けられるが、二軸延伸PBTフィルム層の外側(被覆層形成面の反対側の面)に設けることもある。ポリオレフィンフィルムシーラント層の形成は、押出しラミネート法、ドライラミネート法などにより行われる。
ポリオレフィンフィルムシーラント層の厚みの下限は、好ましくは10μmであり、より好ましくは15μmであり、さらに好ましくは20μmである。10μm未満であると包装袋のシール強度が不足することがある。
フィルム厚みの上限は好ましくは100μmであり、より好ましくは90μmであり、さらに好ましくは80μmである。100μmを越えると厚くなりすぎて、経済的に不利であるとともに、製袋時の加工性、生産性が悪くなることがある。
本発明における二軸延伸PBTフィルム層とポリオレフィンフィルムシーラント層を積層した積層体には、二軸延伸PBTフィルム層の前記シーラント層側とは反対の面に、熱可塑性プラスチックフィルムを更に積層させることができる。
熱可塑性プラスチックフィルムとしては、二軸延伸PETフィルム、二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム、二軸延伸ポリアミドフィルムなどが挙げられる。
二軸延伸PBTフィルム層は、少なくとも片面に無機薄膜層を設けた積層フィルムとすることによって、優れたガスバリア性を付与することができる。
二軸延伸PBTフィルムに積層する無機薄膜層としては、金属または無機酸化物からなる薄膜が好ましく用いられる。
無機薄膜層を形成する材料は、薄膜にできるものなら特に制限はないが、ガスバリア性の観点から、酸化ケイ素(シリカ)、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ケイ素と酸化アルミニウムとの混合物等の無機酸化物が好ましく挙げられる。特に、薄膜層の柔軟性と緻密性を両立できる点からは、酸化ケイ素と酸化アルミニウムとの複合酸化物が好ましい。
この複合酸化物において、酸化ケイ素と酸化アルミニウムとの混合比は、金属分の質量比でAlが20〜70%の範囲であることが好ましい。Al濃度が20%未満であると、水蒸気バリア性が低くなる場合がある。一方、70%を超えると、無機薄膜層が硬くなる傾向があり、印刷やラミネートといった二次加工の際に膜が破壊されてバリア性が低下する虞がある。なお、ここでいう酸化ケイ素とはSiOやSiO2等の各種珪素酸化物又はそれらの混合物であり、酸化アルミニウムとは、AlOやAl2O3等の各種アルミニウム酸化物又はそれらの混合物である。
無機薄膜層の膜厚は、通常1〜800nm、好ましくは5〜500nmである。無機薄膜層の膜厚が1nm未満であると、満足のいくガスバリア性が得られ難くなる場合があり、一方、800nmを超えて過度に厚くしても、それに相当するガスバリア性の向上効果は得られず、耐屈曲性や製造コストの点でかえって不利となる。
無機薄膜層を形成する方法としては、特に制限はなく、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの物理蒸着法(PVD法)、あるいは化学蒸着法(CVD法)など、公知の蒸着法を適宜採用すればよい。以下、無機薄膜層を形成する典型的な方法を、酸化ケイ素・酸化アルミニウム系薄膜を例に説明する。例えば、真空蒸着法を採用する場合は、蒸着原料としてSiO2とAl2O3の混合物、あるいはSiO2とAlの混合物等が好ましく用いられる。これら蒸着原料としては通常粒子が用いられるが、その際、各粒子の大きさは蒸着時の圧力が変化しない程度の大きさであることが望ましく、好ましい粒子径は1mm〜5mmである。
加熱には、抵抗加熱、高周波誘導加熱、電子ビーム加熱、レーザー加熱などの方式を採用することができる。また、反応ガスとして酸素、窒素、水素、アルゴン、炭酸ガス、水蒸気等を導入したり、オゾン添加、イオンアシスト等の手段を用いた反応性蒸着を採用することも可能である。さらに、被蒸着体(蒸着に供する積層フィルム)にバイアスを印加したり、被蒸着体を加熱もしくは冷却するなど、成膜条件も任意に変更することができる。このような蒸着材料、反応ガス、被蒸着体のバイアス、加熱・冷却などは、スパッタリング法やCVD法を採用する場合にも同様に変更可能である。
レトルト処理後のガスバリア性やラミネート強度を確保するために、二軸延伸PBTフィルム層と前記無機薄膜層との間には、密着層を設けることができる。
二軸延伸PBTフィルム層と前記無機薄膜層との間に設ける密着層としては、ウレタン系、ポリエステル系、アクリル系、チタン系、イソシアネート系、イミン系、ポリブタジエン系等の樹脂に、エポキシ系、イソシアネート系、メラミン系等の硬化剤を添加したものが挙げられる。前記溶媒(溶剤)としては、例えば、ベンゼン、トルエン等の芳香族系溶剤;メタノール、エタノール等のアルコール系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル等の多価アルコール誘導体等が挙げられる。これらの密着層に用いる樹脂組成物は、有機官能基を少なくとも1種類以上有するシランカップリング剤を含有することが好ましい。前記有機官能基としては、アルコキシ基、アミノ基、エポキシ基、イソシアネート基等が挙げられる。前記シランカップリング剤の添加によって、レトルト処理後のラミネート強度がより向上する。
前記密着層に用いる樹脂組成物の中でも、オキサゾリン基を含有する樹脂とアクリル系樹脂及びウレタン系樹脂の混合物を用いることが好ましい。オキサゾリン基は無機薄膜との親和性が高く、また無機薄膜層形成時に発生する無機酸化物の酸素欠損部分や金属水酸化物とが反応することができ、無機薄膜層と強固な密着性を示す。また被覆層中に存在する未反応のオキサゾリン基は、二軸延伸PBTフィルム層および被覆層の加水分解により発生したカルボン酸末端と反応し、架橋を形成することができる。
前記密着層を形成するための方法としては、特に限定されるものではなく、例えばコート法など従来公知の方法を採用することができる。コート法の中でも好適な方法としては、オフラインコート法、インラインコート法を挙げることができる。例えば二軸延伸PBTフィルムを製造する工程で行うインラインコート法の場合、コート時の乾燥や熱処理の条件は、コート厚みや装置の条件にもよるが、コート後直ちに直角方向の延伸工程に送入し延伸工程の予熱ゾーンあるいは延伸ゾーンで乾燥させることが好ましく、そのような場合には通常50〜250℃程度の温度とすることが好ましい。
従来のPBTフィルムに無機蒸着層を積層したものを上記のような構成で使用した場合、無機蒸着層がガスバリア性に優れるために、ポリブチレンテレフタレートフィルム中から発生したTHFや1,4−ブタンジオールが袋の外側に逃げず、結果として袋の内容物への移行量が多くなってしまう恐れがある。一方、本願発明のポリブチレンテレフタレートフィルムは、レトルト処理においてもTHFや1,4−ブタンジオールの発生量が少ないので、このような構成で使用された場合においても、レトルト処理後であっても内容物へのTHFや1,4−ブタンジオールの移行量を少なくすることができるものと考えられる。
本発明の包装袋は、温度135℃で60分間加熱した後に袋内部に移行する1,4−ブタンジオール及びTHFの総量が1000ppb以下であることが好ましく、800ppb以下であることがより好ましい。
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。なお、二軸延伸PBTフィルム、積層体および包装袋の評価は次の測定法によって行った。
[二軸延伸PBTフィルムの厚み]
JIS K7130−1999 A法に準拠し、ダイアルゲージを用いて測定した。
[二軸延伸PBTフィルムの厚み精度(Tv(%))]
得られたフィルムロールの中央部から縦方向にフィルム片を切り出し、5cmピッチで、100箇所をダイアルゲージを用いて測定したときの最大厚みをTmax,最小厚みをTmin、平均厚みをTave とし、下記の式(1)より厚み精度(Tv)を求めた。
Tv(%)={(Tmax−Tmin)/Tave}×100 (%)・・・(1)
[二軸延伸PBTフィルムの熱収縮率]
ポリエステルフィルムの熱収縮率は試験温度150℃、加熱時間15分間とした以外は、JIS−C−2151−2006.21に記載の寸法変化試験法で測定した。
試験片は21.1(a)の記載に従い使用した。
[二軸延伸PBTフィルムの面配向係数]
ロールサンプルから幅方向で10点サンプルを採取した。そのサンプルについてJIS
K7142−1996 5.1(A法)により、ナトリウムD線を光源としてアッベ屈折
計によりフィルム長手方向の屈折率(nx)、幅方向の屈折率(ny)、厚み方向の屈折
率(nz)を測定し、下記式によって面配向係数(ΔP)を算出した。なお、得られた面
配向係数の平均値を面配向係数とした。
ΔP=(nx+ny)/2−nz
[二軸延伸PBTフィルムの衝撃強度]
JIS K7160−1996に準じて、株式会社東洋精機製作所製のインパクトテスターを用い、23℃の雰囲気下におけるフィルムの衝撃打ち抜きに対する強度を測定した。衝撃球面は、直径1/2インチのものを用いた。単位はJ/μmである。
[二軸延伸PBTフィルムの突き刺し強度]
食品衛生法における「食品、添加物等の規格基準 第3:器具及び容器包装」(昭和5
7年厚生省告示第20号)の「2.強度等試験法」に準拠して測定した。先端部直径0.
7mmの針を、突刺し速度50mm/分でフィルムに突き刺し、針がフィルムを貫通する
際の強度を測定して、突き刺し強度とした。測定は常温(23℃)で行い、単位はNであ
る。
[二軸延伸PBTフィルム中から発生する低分子量成分量]
得られたフィルム中から発生する低分子量成分量の測定方法を以下に示す。
得られたフィルム20mgを加熱・脱着装置(ジーエルサイエンス社製、MSTD−258M)内に入れ、温度135℃で60分加熱している間に発生したガス成分を捕集管で捕集し、濃縮導入装置(ジーエルサイエンス社製、CP−4020)に導入後、ガスクロマトグラフ質量分析計を用いて発生ガスのTICクロマトグラムを得た。
装置:HP−7890/HP−5975(Agilent)
カラム:Rxi−lms(長さ30ms、内径0.25mm、膜厚1.0μm)
注入口温度:250℃
オーブン温度:50℃(2分)、10℃/min、250℃(2分)
カラム流量:1mL/min、スプリット比20
尚、事前に既知の量の1,4−ブタンジオール及びTHFのTICクロマトグラムから得たピーク強度と各成分濃度の関係を示す検量線をもとに、先のサンプルのTICクロマトグラムにおける1,4−ブタンジオール及びTHFに起因するピーク強度での成分濃度を求めた。
二軸延伸PBTフィルム層とポリオレフィンフィルムシーラント層を積層した積層体の評価は次の測定法によって行った。
[積層体の酸素透過度]
JIS K7126−2 A法に準じて、酸素透過率測定装置(MOCON社製「OX−TRAN 2/21」)を用い、23℃、65%RHの条件下で測定した。なお測定に際しては、無機化合物薄膜面を酸素ガス側とした。
レトルト処理機で135℃、1時間レトルト処理後についても測定した。
[積層体の水蒸気透過度]
JIS K7129 B法に準じて、水蒸気透過率測定装置(MOCON社製「PERMATRAN−W 3/31」)を用い、40℃、90%RHの条件下で測定した。なお測定に際しては、無機化合物薄膜面を高湿度側とした。
レトルト処理機で135℃、1時間レトルト処理後についても測定した。
[積層体の耐ピンホール性]
積層体を20.3cm(8インチ)×27.9cm(11インチ)の大きさに切断し、その切断後の長方形テストフィルムを、温度23℃の相対湿度50%の条件下に、24時間以上放置してコンディショニングした。しかる後、その長方形テストフィルムを巻架して長さ20.32cm(8インチ)の円筒状にする。そして、その円筒状フィルムの一端を、ゲルボフレックステスター(理学工業社製、NO.901型)(MIL−B−131Cの規格に準拠)の円盤状固定ヘッドの外周に固定し、円筒状フィルムの他端を、固定ヘッドと17.8cm(7インチ)隔てて対向したテスターの円盤状可動ヘッドの外周に固定した。
そして、可動ヘッドを固定ヘッドの方向に、平行に対向した両ヘッドの軸に沿って7.6cm(3.5インチ)接近させる間に440゜回転させ、続いて回転させることなく6.4cm(2.5インチ)直進させた後、それらの動作を逆向きに実行させて可動ヘッドを最初の位置に戻すという1サイクルの屈曲テストを、1分間あたり40サイクルの速度で、連続して1000サイクル繰り返した。実施は−5℃で行った。
しかる後に、テストしたフィルムの固定ヘッドおよび可動ヘッドの外周に固定した部分を除く17.8cm(7インチ)×27.9cm(11インチ)内の部分に生じたピンホール数を計測した(すなわち、497cm2(77平方インチ)当たりのピンホール数を計測した)。
○:5個以下
△:5〜20個
×:20個以上
包装袋の評価は次の測定法によって行った。
[包装袋の耐破袋性]
積層体を15cm四方の大きさにカットし、シーラントが内側になるように2枚を重ね合わせ、3方を160℃のシール温度、シール幅1.0cmにてヒートシールすることで内寸13cmの3方シール袋を得た。
得られた3方シール袋に水250mLを充填した後、ヒートシールにて4方目の口を閉じ、水の充填された4方シール袋を作製した。
得られた4方シール袋を室温−5℃の環境下、高さ100cmの位置からコンクリート板の上に落下させ、破れやピンホールが発生するまでの落下回数を数えた。
[包装袋内部への低分子量成分移行量]
包装袋の内部への低分子量成分移行量の測定方法を以下に示す。
積層体を15cm四方の大きさにカットし、シーラントが内側になるように2枚を重ね合わせ、3方を160℃のシール温度、シール幅1.0cmにてヒートシールすることで内寸13cmの密封された3方シール袋を得た。
上記3方シール袋を135℃×60分加熱した後に袋内部の気体をガスタイトシリンジで0.2mL吸引、捕集し上記同様にガスクロマトグラフ質量分析計を用いて発生ガスのTICクロマトグラムを得、1,4−ブタンジオール及びTHFに起因するピーク強度での成分濃度を求めた。
[包装袋の保香性]
包装袋の保香性の評価方法を以下に示す。
15cm四方の大きさにカットした積層フィルムをシーラントが内側になるように2枚を重ね合わせ、3方を160℃のシール温度、シール幅1.0cmにてヒートシールすることで内寸13cmの3方シール袋を得た。
得られた3方シール袋に、イオン交換水を充填し、レトルト処理機で135℃、1時間のレトルト処理を行い、しかる後、80℃にて1週間保管した。その浸漬液を用いて30人のパネラーにて試飲テストを行い、比較用のイオン交換水と比較した。比較用のイオン交換水と較べて味の変化を感じた人数が30人中3人以下の場合を○、4〜10人の場合を△、11人以上の場合を×とした。
[二軸延伸PBTフィルム作製に使用した原料樹脂]
(PBT樹脂;実施例1〜4、比較例1〜3)
後述する実施例1〜9、比較例1〜4のフィルム作製において、主原料であるPBT樹脂1は1100−211XG(CHANG CHUN PLASTICS CO.,LTD.、固有粘度1.28dl/g)を用いた。
[実施例1]
[二軸延伸PBTフィルムの作製]
一軸押出機を用い、PBT樹脂を80質量部とテレフタル酸//エチレングリコール=100//100(モル%)からなる固有粘度0.62dl/gのPET樹脂を20質量部、不活性粒子として平均粒径2.4μmの多孔質シリカ粒子をシリカ濃度として1600ppmとなるように配合したものを溶融させた後、メルトラインを12エレメントのスタティックミキサーに導入した。これにより、PBT樹脂の溶融体の分割・積層を行い、同一の原料からなる多層溶融体を得た。265℃のT−ダイスからキャストし、15℃の冷却ロールに静電密着法により密着させて未延伸シートを得た。
次いで、70℃で縦方向(MD)に3.0倍ロール延伸し、次いで、テンターに通して90℃で横方向(TD)に4.0倍延伸し、205℃で3秒間の緊張熱処理と1秒間1%の緩和処理を実施した後、両端の把持部を10%ずつ切断除去して厚みが15μmの二軸延伸PBTフィルムのミルロールを得た。
[無機薄膜層の形成]
得られた二軸延伸PBTフィルムに、無機薄膜層として二酸化ケイ素と酸化アルミニウムの複合酸化物層を電子ビーム蒸着法で形成した。蒸着源としては、3mm〜5mm程度の粒子状SiO2(純度99.9%)とA12O3(純度99.9%)とを用いた。このようにして得られたフィルム(無機薄膜層/被覆層含有フィルム)における無機薄膜層(SiO2/A12O3複合酸化物層)の膜厚は13nmであった。またこの複合酸化物層の組成は、SiO2/A12O3(質量比)=60/40であった。
[包装袋の作製]
二軸延伸PBTフィルムの無機薄膜層の上に、ウレタン系2液硬化型接着剤(三井化学社製「タケラック(登録商標)A525S」と「タケネート(登録商標)A50」を13.5:1(質量比)の割合で配合)を用いてドライラミネート法により、ポリオレフィンシーラント層として厚さ70μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(東洋紡株式会社製「P1147」)を貼り合わせ、40℃にて4日間エージングを施すことにより、積層体を得た。
15cm四方の大きさにカットした積層体をシーラント層が内側になるように2枚を重ね合わせ、3方を160℃のシール温度、シール幅1.0cmにてヒートシールすることで内寸13cmの3方シール袋を得た。
二軸延伸PBTフィルムの製膜条件、物性および積層体の物性、包装袋の評価結果を表1に示した。
[実施例2〜4、比較例1〜3]
原料組成、製膜条件を表1に記載した条件で二軸延伸PBTフィルムの作製した以外は、実施例1と同様にして二軸延伸PBTフィルムのミルロールを得て、それに無機薄膜層を形成し、ポリオレフィンシーラントフィルム層を積層し、包装袋を作製し、評価を行った。
表1に示すように、実施例1〜4の包装袋は、耐破袋性に優れ、低分子量成分移行量が少なく、保香性が良好なものであった。また、用いた積層体がレトルト処理後においても優れた酸素バリア性、水蒸気バリア性を有し、同時に対ピンホール性が優れているので、包装袋もレトルト処理後の酸素バリア性、水蒸気バリア性や対ピンホール性が優れていることが期待できる。
一方、比較例1では、二軸延伸PBTフィルム層中のPBT含有量が少ないため、二軸延伸PBTフィルムの衝撃強度、突刺し強度、耐ピンホール性が低下するため、包装袋のや耐破袋性が不十分であった。
また、比較例2に示すように、延伸倍率が低いと二軸延伸PBTフィルム層の面配向が高くならないために、二軸延伸PBTフィルム層の衝撃強度や突刺し性、厚み精度が悪くなるため、包装袋も耐破袋性が不十分であった。
また、比較例3に示すように、フィルム製膜時の押出し温度が高いと、樹脂の熱分解により二軸延伸PBTフィルム層中の低分子量成分が多くなるために、フィルムの加熱後の低分子量成分の発生が多くなり、また、フィルム製膜時の熱固定処理温度が低いため押出し工程で発生した低分子量成分を充分に除去できないために、フィルムからの低分子量成分の発生量が多くなる。そのため包装袋は、低分子量成分移行量が多く、保香性が悪かった。
[実施例5]
実施例1で作製した積層体を使用して、パウチ(長さ170mm、幅120mm、襞高さ25mm)を作製し、このパウチにカレールウを100g充填し、500W電子レンジで5分間加熱した。その結果、n=10で10袋とも穴あきは発生せず。好適に使用できた。
本発明の包装袋の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム層の代わりに、二軸延伸ポリアミドフィルムを使用する場合、包装袋に穴あきが発生してしまう場合があることが知られている。
[実施例6]
実施例1と同様にして作製した二軸延伸PBTフィルムの無機薄膜層の上に、ウレタン系2液硬化型接着剤(三井化学社製「タケラック(登録商標)A525S」と「タケネート(登録商標)A50」を13.5:1(質量比)の割合で配合)を用いてドライラミネート法により、ポリオレフィンシーラント層として厚さ70μmの無延伸リニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)フィルム(東洋紡株式会社製「L6100」)を貼り合わせ、40℃にて4日間エージングを施すことにより、積層体を得た。
15cm四方の大きさにカットした積層体をシーラント層が内側になるように2枚を重ね合わせ、3方を160℃のシール温度、シール幅1.0cmにてヒートシールすることで内寸13cmの3方シール袋を得て、精肉を真空包装した。同様にして、こんにゃくを真空包装した。きれいに真空包装することができた。
[実施例7]
実施例1と同様にして作製した二軸延伸PBTフィルムのロールを押し出しラミネート装置にセットし、二軸延伸PBTフィルムの片面にポリエチレンイミンを含むアンカーコート剤を介してポリ乳酸(バイオマス由来、ユニチカ社製:テラマックTP−4000)と低密度ポリエチレン(宇部丸善ポリエチレン社製:Z568)のブレンド膜(ブレンド比6:4、厚さ40μm)を240℃の樹脂温にて押し出して、押し出しラミネート積層体のロールを得た。この積層体ロールを縦ピロー包装機にセットし、センターシールをしてチューブ状した後、外寸法100mm×150mm、背シール巾部10mmのピロー袋を作製した。外観の良好な包装袋を作製できた。
[実施例8]
実施例1と同様の条件で二軸延伸PBTフィルムを作製し、その二軸延伸PBTフィルムを使用して以下の(1)〜(6)の構成の積層体を作製し、(1)〜(6)の積層体を使用して包装袋を作製した。外観の良好な包装袋を作製できた。
(1)二軸延伸PBTフィルム層/ポリウレタン系接着層/印刷層/無延伸ポリプロピレンフィルムシーラント層。
(2)二軸延伸PBTフィルム層/無機薄膜層/ポリウレタン系接着層/印刷層/低密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレンフィルムシーラント層。
(3)直鎖状低密度ポリエチレンフィルムシーラント層/二軸延伸PBTフィルム層/アンカーコート層/無機薄膜層/ポリウレタン系接着層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルムシーラント層。
(4)直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層/二軸延伸PBTフィルム層/アンカーコート層/無機薄膜層/ポリウレタン系接着層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層/紙//直鎖状低密度ポリエチレンフィルムシーラント層
(5)二軸延伸PBTフィルム層/無機薄膜層/ポリウレタン系接着層/印刷層/無延伸ポリプロピレンフィルムシーラント層。
(6)二軸延伸PETフィルム層/無機薄膜層/接着層/印刷層/二軸延伸PBTフィルム層/イージーピールタイプ無延伸ポリプロピレンフィルムシーラント層。
本発明により、寸法安定性、加工性、耐破袋性、耐薬品性、低温での耐ピンホール性に優れ、かつ、加熱処理後に内容物に抽出物の移行が少ない包装袋を提供できるので、冷凍食品用やレトルト処理や電子レンジなどによる加熱処理用の包装に適した包装袋して広く使用できる。

Claims (8)

  1. 少なくとも厚み8〜25μmの二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム層と10〜100μmのポリオレフィンフィルムシーラント層が積層された積層体よりなる包装袋であって、該二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムが下記(a)〜(c)を満足することを特徴とする包装袋。
    (a)ポリブチレンテレフタレート樹脂を60質量%以上含む。
    (b)150℃×30分での熱収縮率が−2〜+2%である。
    (c)温度135℃で60分間加熱している間に揮発する1,4−ブタンジオール及びテトラヒドロフランの総量が2000ppb以下である。
  2. 二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム層のポリオレフィンフィルムシーラント層側反対面に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが積層されたことを特徴とする請求項1記載の包装袋。
  3. レトルト用に使用されることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  4. 電子レンジ加熱用に使用されることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  5. 真空包装用に使用されることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  6. ポリオレフィンフィルムシーラント層が低密度ポリエチレンを30〜80質量%、ポリ乳酸を20〜70質量%を含むことを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  7. ピロー包装袋であることを特徴とする請求項6記載に記載の包装袋。
  8. 真空包装用に使用されることを特徴とする請求項6に記載の包装袋。
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