JP2018020471A - 画像処理装置、画像処理方法 - Google Patents

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Yasushi Tsukamoto
康史 塚本
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Abstract

【課題】画像処理装置において、多種のフォントデータのサイズの情報を用いることなく、代用フォントの文字列画像が許容領域からはみ出すことを防止すること。【解決手段】縮小率算出部12Eは、指定フォントに対応する指定文字列画像g1と代用フォントに対応する代用文字列画像g2とその他オブジェクト画像g3とが配列された画像において、前記代用文字列画像g2が許容領域903からはみ出す場合に、代用文字列画像g2を前記許容領域903内に収める縮小率を算出する。フォントサイズ調整部12Fは、前記縮小率に従って調整後フォントサイズを算出する。リサイズ文字列ラスタライズ部12Cは、代用フォントデータおよび前記調整後フォントサイズによりリサイズ文字列ラスタデータを生成する。合成部は、指定文字列ラスタデータと前記リサイズ文字列ラスタデータとその他オブジェクトラスタデータとを描画位置情報に従って合成する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
一般に、プリンターおよび複合機などの画像処理装置は、端末装置から印刷ジョブデータを受信し、前記印刷ジョブデータに基づく画像をシートに形成する。前記印刷ジョブデータが、文字列の描画に用いられるべき指定フォントの情報を含む場合がある。この場合、前記画像処理装置は、予めフォントデータを記憶する不揮発性の記憶部から、前記指定フォントの情報に対応する指定フォントデータを取得する。
また、前記指定フォントデータが前記記憶部に存在しない場合がある。この場合、前記画像処理装置が、前記記憶部などから代用フォントデータを取得し、前記代用フォントデータを用いて文字列の画像データを生成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、前記画像処理装置が、前記代用フォントデータとともにフォント幅の情報を取得し、前記フォント幅の情報に従って前記代用フォントデータに基づく文字列画像を生成することも知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、前記代用フォントデータが用いられる場合に、前記文字列画像が、前記指定フォントデータが用いられる場合の文字列の描画領域からはみ出すことが回避される。
特開2012−168953号公報
ところで、前記画像処理装置が、前記印刷ジョブデータにおいて指定される可能性がある多種のフォントデータのサイズを表すサイズ情報を取得可能であれば、そのサイズ情報は、前記代用フォントデータに基づく前記文字列画像のサイズを調整するために有効である。
しかしながら、前記画像処理装置のコストの制約または前記画像処理装置が接続される通信ネットワークの制約などの理由により、多種のフォントデータに対応する前記サイズ情報を前記画像処理装置が常に取得可能なデータとして予め用意することが難しい場合がある。
例えば、前記画像処理装置の内蔵ストレージのコストの制約により、前記内蔵ストレージが、多種のフォントデータについての前記サイズ情報を記憶可能な容量を有さない場合がある。また、前記画像処理装置が接続可能なインターネットの通信品質が良くない場合、前記画像処理装置が前記インターネット上のサーバーから前記サイズ情報を取得することは好ましくない。
本発明の目的は、多種のフォントデータのサイズの情報を用いることなく、代用フォントデータを用いる文字列画像が、指定フォントデータが用いられる場合の文字列の描画領域からはみ出すことを防止できる画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像処理装置は、描画ジョブデータ取得部と、フォントデータ取得部と、文字列ラスタライズ部と、縮小率算出部と、フォントサイズ調整部と、リサイズ文字列ラスタライズ部と、その他ラスタライズ部と、合成部とを備える。前記描画ジョブデータ取得部は、描画文字列を含む描画オブジェクトのページ毎の描画内容情報および描画位置情報を含む描画ジョブデータを取得する。前記フォントデータ取得部は、前記描画ジョブデータの前記描画内容情報が前記描画文字列についての文字コード、指定フォントおよび指定フォントサイズを表す文字列指定情報を含む場合において、前記指定フォントの情報がベクタデータであるフォントデータを予め記憶する不揮発性のフォント記憶部に存在するデータに対応する既存フォントの情報であれば、前記文字列指定情報の前記文字コードおよび前記指定フォントに対応する指定フォントデータを前記フォント記憶部から取得し、前記指定フォントの情報が前記既存フォントの情報でなければ、前記フォント記憶部から前記指定フォントデータに代わる代用フォントデータを取得する。前記文字列ラスタライズ部は、前記指定フォントデータが前記フォント記憶部から取得された場合に、前記指定フォントデータおよび前記指定フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータである指定文字列ラスタデータを生成し、前記代用フォントデータが前記フォント記憶部から取得された場合に、前記代用フォントデータおよび前記指定フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータである代用文字列ラスタデータを生成する。前記縮小率算出部は、前記指定文字列ラスタデータが表す画像である指定文字列画像と、前記代用文字列ラスタデータが表す画像である代用文字列画像と、その他の前記描画オブジェクトに関する前記描画内容情報により特定されるその他オブジェクト画像とが前記描画位置情報に従って配列された画像において、前記代用文字列画像が、ページの有効領域から前記指定文字列画像および前記その他オブジェクト画像が占める優先領域を除いた残りの許容領域からはみ出す場合に、前記代用文字列画像を前記許容領域内に収める縮小率を算出する。前記フォントサイズ調整部は、前記代用フォントデータに対応する前記指定フォントサイズを前記縮小率に従って調整することにより調整後フォントサイズを算出する。前記リサイズ文字列ラスタライズ部は、前記代用フォントデータおよび前記調整後フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータであるリサイズ文字列ラスタデータを生成する。記その他ラスタライズ部は、前記描画内容情報に従って前記その他オブジェクト画像のラスタデータであるその他オブジェクトラスタデータを生成する。前記合成部は、前記指定文字列ラスタデータと前記リサイズ文字列ラスタデータと前記その他オブジェクトラスタデータとを前記描画位置情報に従って合成することにより前記描画用ラスタデータを生成する。
本発明の他の局面に係る画像処理方法は、以下に示される複数の工程を含む。前記複数の工程の1つは、描画文字列を含む描画オブジェクトのページ毎の描画内容情報および描画位置情報を含む描画ジョブデータを取得する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記描画ジョブデータの前記描画内容情報が前記描画文字列についての文字コード、指定フォントおよび指定フォントサイズを表す文字列指定情報を含む場合において、前記指定フォントの情報がベクタデータであるフォントデータを予め記憶する不揮発性のフォント記憶部に存在するデータに対応する既存フォントの情報であれば、前記文字列指定情報の前記文字コードおよび前記指定フォントに対応する指定フォントデータを前記フォント記憶部から取得し、前記指定フォントの情報が前記既存フォントの情報でなければ、前記フォント記憶部から前記指定フォントデータに代わる代用フォントデータを取得する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記指定フォントデータが前記フォント記憶部から取得された場合に、前記指定フォントデータおよび前記指定フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータである指定文字列ラスタデータを生成し、前記代用フォントデータが前記フォント記憶部から取得された場合に、前記代用フォントデータおよび前記指定フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータである代用文字列ラスタデータを生成する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記指定文字列ラスタデータが表す画像である指定文字列画像と、前記代用文字列ラスタデータが表す画像である代用文字列画像と、その他の前記描画オブジェクトに関する前記描画内容情報により特定されるその他オブジェクト画像とが前記描画位置情報に従って配列された画像において、前記代用文字列画像が、ページの有効領域から前記指定文字列画像および前記その他オブジェクト画像が占める優先領域を除いた残りの許容領域からはみ出す場合に、前記代用文字列画像を前記許容領域内に収める縮小率を算出する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記代用フォントデータに対応する前記指定フォントサイズを前記縮小率に従って調整することにより調整後フォントサイズを算出する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記代用フォントデータおよび前記調整後フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータであるリサイズ文字列ラスタデータを生成する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記描画内容情報に従って前記その他オブジェクト画像のラスタデータであるその他オブジェクトラスタデータを生成する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記指定文字列ラスタデータと前記リサイズ文字列ラスタデータと前記その他オブジェクトラスタデータとを前記描画位置情報に従って合成することにより描画用ラスタデータを生成する工程である。
本発明によれば、多種のフォントデータのサイズの情報を用いることなく、代用フォントデータを用いる文字列画像が、指定フォントデータが用いられる場合の文字列の描画領域からはみ出すことを防止できる画像処理装置および画像処理方法を提供することが可能になる。
図1は、第1実施形態に係る画像処理装置のブロック図である。 図2は、描画ジョブデータの一部のデータ構成を示す図である。 図3は、第1実施形態に係る画像処理装置における描画用データ生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図4は、許容領域からはみ出した代用フォントの文字列画像を含む画像の一例の一部を表す図である。 図5は、許容領域内に収まるサイズに調整された代用フォントの文字列画像を含む画像の一例の一部を表す図である。 図6は、第2実施形態に係る画像処理装置のブロック図である。 図7は、第2実施形態に係る画像処理装置における描画用データ生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、第2実施形態に係る画像処理装置におけるサイズ調整処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1実施形態:画像処理装置10の構成]
第1実施形態に係る画像処理装置10は、端末装置8から印刷ジョブデータJ1またはFAXジョブデータJ2などの描画ジョブデータJ0を受信し、受信した描画ジョブデータJ0から描画用ラスタデータD0を生成する描画用データ生成処理を実行可能な装置である。
例えば、画像処理装置10は、プリンター、複写機、ファクシミリ装置または複合機などである。端末装置8は、パーソナルコンピューターまたは携帯型情報端末などの情報処理装置である。
図1に示されるように、画像処理装置10および端末装置8は、ネットワーク80を通じて相互に通信可能である。例えば、ネットワーク80は、ローカルエリアネットワークである。なお、図1において、端末装置8およびネットワーク80は仮想線(二点鎖線)で示されている。
画像処理装置10は、制御部1、画像形成部2,内蔵ストレージ3、操作表示部4および通信部5などを備える。操作表示部4は、操作部および表示部を含むユーザーインターフェイスである。
通信部5は、ネットワーク80を通じて端末装置8との間でデータの受け渡しを行う通信インターフェイスである。制御部1は、端末装置8との間のデータの送信および受信の全てを通信部5を通じて行う。
画像形成部2は、電子写真方式またはインクジェット方式などの予め定められた方式でシート9に画像を形成する装置である。
内蔵ストレージ3は、コンピューター読み取り可能な不揮発性のデータ記憶装置である。内蔵ストレージ3は、プログラムおよび各種のデータを記憶可能である。例えば、ハードディスクドライブおよびSSD(Solid State Drive)の一方または両方の組合せが、内蔵ストレージ3として採用される。
内蔵ストレージ3は、少なくとも1種類のフォントデータD1を予め記憶している。本実施形態において、フォントデータD1は、ベクタデータである。
例えば、フォントデータD1が、1種類以上の明朝体フォントのデータと、1種類以上のゴシック体フォントのデータとを含むことが考えられる。なお、内蔵ストレージ3は、予めフォントデータD1を記憶する不揮発性のフォント記憶部の一例である。
制御部1は、各種の演算、データ処理および画像処理装置10が備える各種の電子機器の制御を実行する。制御部1は、バスを通じて内蔵ストレージ3および通信部5との間でデータおよび制御信号の受け渡しが可能である。
制御部1は、画像形成部2の制御を伴う各種のジョブを実行するジョブ制御部11と、前記ジョブの実行の過程において画像データの加工および生成などの処理を実行する画像処理部12とを含む。さらに、制御部1は、操作表示部4を制御するUI(User Interface)制御部13も含む。
例えば、制御部1は、予め内蔵ストレージ3などに記憶されたプログラムを実行するプロセッサーによって実現される。
ジョブ制御部11は、印刷制御部11AおよびFAX制御部11Bなどを含む。印刷制御部11Aは、端末装置8から通信部5を通じて印刷ジョブデータJ1を受信し、受信した印刷ジョブデータJ1に対応する画像をシート9に形成する処理を画像形成部2に実行させる印刷ジョブを実行する。
前記印刷ジョブにおいて、画像処理部12は、印刷ジョブデータJ1から描画用ラスタデータD0を生成する処理を実行する。印刷制御部11Aは、画像処理部12によって生成された印刷用ラスタデータの内容に応じて画像形成部2を制御する。
FAX制御部11Bは、ネットワークFAXジョブを実行する。前記ネットワークFAXジョブは、送信元の端末装置8からFAXジョブデータJ2を受信し、そのFAXジョブデータJ2に対応する受信FAXデータを内蔵ストレージ3に保存する処理を含む。さらに、前記ネットワークFAXジョブは、FAXジョブデータJ2に含まれる宛先情報が表す送信先の端末装置8にFAX受信通知を送信し、前記送信先の端末装置8からの要求に応じて、通信部5を通じて前記受信FAXデータを送信する処理を含む。
前記FAXジョブにおいて、画像処理部12は、FAXジョブデータJ2から描画用ラスタデータD0を生成する処理を実行する。FAXジョブデータJ2から生成された描画用ラスタデータD0は、前記受信FAXデータに含められる。端末装置8は、前記受信FAXデータに含まれる描画用ラスタデータD0に基づく画像を端末装置8の画面に表示させることができる。
印刷ジョブデータJ1およびFAXジョブデータJ2などの描画ジョブデータJ0が、文字列の描画に用いられるべき指定フォントの情報を含む場合がある。例えば、図2に示されるように、描画ジョブデータJ0が、ページ毎の指定文字列描画情報J01およびオブジェクト描画情報J02とを含む場合がある。
指定文字列描画情報J01は、ページ毎の描画対象の文字列についての文字コードデータJ01a、指定フォント名J01bおよびサイズ指定コードJ01cを含む文字列指定情報J01xと、描画座標データJ01yとを含む。以下の説明において、前記描画対象の文字列のことを描画文字列と称する。
指定フォント名J01bは、文字コードデータJ01aにより特定される前記描画文字列のフォントの種類を指定する情報の一例である。以下の説明において、指定フォント名J01bに対応するフォントデータのことを指定フォントデータD11と称する。
サイズ指定コードJ01cは、前記描画文字列のフォントのサイズ、即ち、指定フォントデータD11に対応する描画サイズを指定する情報の一例である。描画座標データJ01yは、ページ毎の前記描画文字列の描画位置を表す情報の一例である。
描画ジョブデータJ0は、指定フォントデータD11を含まない。そのため、画像処理装置10の画像処理部12は、原則として指定フォントデータD11を内蔵ストレージ3から取得する。さらに、画像処理部12は、指定フォントデータD11を用いて前記描画文字列の画像データを生成する。
しかしながら、指定フォントデータD11が内蔵ストレージ3に記憶されたフォントデータD1に含まれていない場合がある。この場合、画像処理部12は、内蔵ストレージ3に予め記憶されたフォントデータD1を代用フォントデータD12として内蔵ストレージ3から取得し、その代用フォントデータD12を用いて前記描画文字列の画像データを生成する。
一方、オブジェクト描画情報J02は、ページ毎の描画内容データJ02xおよび描画座標データJ02yなどを含む。描画内容データJ02xは、例えば前記描画文字列に対応するフォントデータ、図形を表すベクタデータまたはビットマップ画像データなど、描画対象となるオブジェクトの描画内容を表すデータである。
以下の説明において、前記描画文字列、図形およびビットマップ画像などの1まとまりの描画対象のことを描画オブジェクトと称する。描画座標データJ02yは、ページ毎の前記描画オブジェクトの描画位置を表す情報の一例である。
オブジェクト描画情報J02は、前記描画オブジェクトの描画に必要な情報を全て含む完結した情報である。例えば、前記描画文字列に関するオブジェクト描画情報J02は、前記描画文字列に対応するフォントデータと、フォントのサイズ情報とを含む。したがって、画像処理装置10は、オブジェクト描画情報J02により特定される前記描画文字列の画像データを生成する場合、内蔵ストレージ3に記憶されたフォントデータD1を参照する必要がない。
即ち、描画ジョブデータJ0において、ページ毎の前記描画文字列に関する情報は、フォントデータを含まない指定文字列描画情報J01およびフォントデータを含むオブジェクト描画情報J02の一方または両方によって提供される。
なお、文字コードデータJ01a、指定フォント名J01bおよびサイズ指定コードJ01cを含む文字列指定情報J01xは、前記描画文字列のページ毎の描画内容を表す描画内容情報の一例である。また、オブジェクト描画情報J02の描画内容データJ02xは、文字列指定情報J01xにより特定される前記描画文字列以外の前記描画オブジェクトに関するページ毎の前記描画内容情報の一例である。
印刷ジョブデータJ1およびFAXジョブデータJ2は、図2に示されるように前記描画文字列を含む前記描画オブジェクトのページ毎の描画内容情報(J01x,J02x)および描画位置情報(J01y,J02y)を含む。
ところで、画像処理装置10が、描画ジョブデータJ0において指定される可能性がある多種のフォントデータのサイズを表すサイズ情報を取得可能であれば、そのサイズ情報は、代用フォントデータD12に基づく文字列画像のサイズを調整するために有効である。
しかしながら、画像処理装置10のコストの制約または画像処理装置10が接続される通信ネットワークの制約などの理由により、多種のフォントデータに対応する前記サイズ情報を画像処理装置10が常に取得可能なデータとして予め用意することが難しい場合がある。
例えば、画像処理装置10の内蔵ストレージ3のコストの制約により、内蔵ストレージ3が、多種のフォントデータについての前記サイズ情報を記憶可能な容量を有さない場合がある。また、画像処理装置10が接続可能なインターネットの通信品質が良くない場合、画像処理装置10が前記インターネット上のサーバーから前記サイズ情報を取得することは好ましくない。
上記のような課題の解決のため、画像処理装置10の画像処理部12は、後述する描画用データ生成処理を実行する。これにより、画像処理装置10は、多種のフォントデータのサイズの情報を用いることなく、代用フォントデータD12を用いる文字列画像が、指定フォントデータD11が用いられる場合の文字列の描画領域からはみ出すことを防止する。
[描画用データ生成処理]
以下、図3に示されるフローチャートを参照しつつ、印刷ジョブデータJ1に基づく前記描画用データ生成処理の手順の一例について説明する。
画像処理部12は、前記描画用データ生成処理を実行するために、ジョブデータ解析部12Aと、フォントデータ取得部12Bと、文字列ラスタライズ部12Cと、はみ出し判定部12Dと、縮小率算出部12Eと、サイズ調整部12Fと、その他ラスタライズ部12Gと、合成部12Hとを含む。
図3に示される前記描画用データ生成処理は、通信部5が端末装置8から印刷ジョブデータJ1を受信したときに開始される。以下の説明において、S101,S102,…は、前記描画用データ生成処理において制御部1が実行する工程の識別符号を表す。
<工程S101>
前記描画用データ生成処理において、まず、印刷制御部11Aが、端末装置8から通信部5を介して印刷ジョブデータJ1を受信する。なお、印刷制御部11Aは、描画ジョブデータJ0を取得する描画ジョブデータ取得部の一例である。
<工程S102>
次に、ジョブデータ解析部12Aが、工程S101で得られた印刷ジョブデータJ1が前記描画内容情報として文字列指定情報J01xを含むか否かに応じて、次の工程の移行先を選択する。
即ち、ジョブデータ解析部12Aは、印刷ジョブデータJ1が文字列指定情報J01xを含む場合に処理を次の工程S103へ移行させ、そうでない場合に処理を工程S109へ移行させる。
<工程S103>
工程S103において、フォントデータ取得部12Bが、文字列指定情報J01xにおける文字コードデータJ01aおよび指定フォント名J01bに対応する指定フォントデータD11または代用フォントデータD12を内蔵ストレージ3から取得する。
フォントデータ取得部12Bは、指定フォント名J01bが予め内蔵ストレージ3に存在するフォントデータD1に対応する既存フォントを表す名称であれば、文字列指定情報J01xの文字コードデータJ01aおよび指定フォント名J01bに対応する指定フォントデータD11を内蔵ストレージ3から取得する。
また、フォントデータ取得部12Bは、指定フォント名J01bが前記既存フォントを表す名称でなければ、内蔵ストレージ3から指定フォントデータD11に代わる代用フォントデータD12を取得する。
複数種類のフォントデータD1が予め内蔵ストレージ3に記憶されている場合、フォントデータ取得部12Bは、予め定められた選択ルールに従って、複数種類のフォントデータD1の中から代用フォントデータD12を選択する。
例えば、フォントデータ取得部12Bが、指定フォント名J01bと既存フォント名とを比較し、予め定められた"ゴシック"、"明朝"、"行書"および"楷書"などの共通するキーワードを最も多く含む前記既存フォント名に対応するフォントデータD1を代用フォントデータD12として選択することが考えられる。
なお、前記既存フォント名は、内蔵ストレージ3に記憶されている複数種類のフォントデータD1の名称である。
<工程S104>
次に、文字列ラスタライズ部12Cが、工程S103で得られた指定フォントデータD11および代用フォントデータD12の一方または両方について、文字列ラスタライズ処理を実行する。
指定フォントデータD11が内蔵ストレージ3から取得された場合、前記文字列ラスタライズ処理は、指定フォントデータD11およびその指定フォントデータD11についてのサイズ指定コードJ01cにより特定される文字列画像のラスタデータである指定文字列ラスタデータを生成する処理を含む。
一方、代用フォントデータD12が内蔵ストレージ3から取得された場合、前記文字列ラスタライズ処理は、代用フォントデータD12およびその代用フォントデータD12についてのサイズ指定コードJ01cにより特定される文字列画像のラスタデータである代用文字列ラスタデータを生成する処理を含む。
図4は、前記指定文字列ラスタデータが表す画像である指定文字列画像g1と、前記代用文字列ラスタデータが表す画像である代用文字列画像g2と、その他の前記描画オブジェクトに関する描画内容データJ02xにより特定されるその他オブジェクト画像g3とが、描画座標データJ01y,J02yに従って配列された一次画像g01の一例を示す。なお、その他オブジェクト画像g3が、フォントデータおよびフォントサイズの情報を含む描画内容データJ02xにより特定される文字列画像を含む場合もある。
<工程S105>
次に、はみ出し判定部12Dが、代用文字列画像g2についてのはみ出し判定処理を実行する。前記はみ出し判定処理において、はみ出し判定部12Dは、代用文字列画像g2の描画に許容されるページ毎の許容領域903を特定し、さらに、代用文字列画像g2が許容領域903からはみ出しているか否かを判定する(図4参照)。
許容領域903は、ページの有効領域901から指定文字列画像g1およびその他オブジェクト画像g3が占める優先領域902を除いた残りの領域である。例えば、はみ出し判定部12Dは、操作表示部4に対する設定操作に従って予め設定されたページの余白の寸法情報に応じて有効領域901を特定する。また、有効領域901の情報が、印刷ジョブデータJ1に含まれていることも考えられる。
はみ出し判定部12Dは、前記指定文字列ラスタデータから指定文字列画像g1の外接矩形の幅および高さを特定する。さらに、はみ出し判定部12Dは、指定文字列画像g1の外接矩形の幅および高さと、前記指定文字列ラスタデータに対応する描画座標データJ01yとによって指定文字列画像g1が占める領域を特定する。
また、はみ出し判定部12Dは、描画内容データJ02xからその他オブジェクト画像g3の外接矩形の幅および高さを特定する。さらに、はみ出し判定部12Dは、その他オブジェクト画像g3の外接矩形の幅および高さと、描画座標データJ02yとによってその他オブジェクト画像g3が占める領域を特定する。
本実施形態において、はみ出し判定部12Dは、文字列の配列方向に沿う1行分の代用文字列画像g2である単位代用文字列画像g20ごとに、許容領域903からはみ出しているか否かを判定する。その際、はみ出し判定部12Dは、単位代用文字列画像g20の外接矩形が占める領域である単位代用文字列領域904の一部が、許容領域903からはみ出しているか否かを判定する。
図4に示される例は、5行分の単位代用文字列画像g20のうち、1行目、3行目および4行目の単位代用文字列画像g20が、許容領域903からはみ出している例を示す。単位代用文字列画像g20が許容領域903からはみ出した状況としては、図4に示されるように単位代用文字列画像g20がその他オブジェクト画像g3が占める領域に重なった状況と、単位代用文字列画像g20の一部が有効領域901からはみ出した状況とが考えられる。
はみ出し判定部12Dは、代用文字列画像g2が許容領域903からはみ出していると判定した場合、処理を次の工程S106へ移行させ、そうでない場合、処理を工程S109へ移行させる。
<工程S106>
工程S106において、縮小率算出部12Eが、文字列の配列方向に沿う行ごとに、単位代用文字列画像g20を許容領域903内に収める縮小率である行単位縮小率を算出する。例えば、縮小率算出部12Eは、単位代用文字列画像g20各々が位置する行ごとに、許容領域903の幅から予め定められたオブジェクト間隔を差し引くことにより許容幅を算出し、さらに、前記許容幅を単位代用文字列領域904の幅で除算することにより、前記行単位終了率を算出する。
<工程S107>
次に、縮小率算出部12Eは、同種の代用フォントデータD12毎の前記行単位縮小率の最小値を、代用フォントデータD12の種類毎のサイズ縮小率として選択する。前記サイズ縮小率は、代用文字列画像g2を許容領域903内に収める縮小率である。
図4に示される5行分の単位代用文字列画像g20のうち、1行目および2行目の単位代用文字列画像g20が、第1の種類の代用フォントデータD12に基づく画像であり、3行目から5行目までの単位代用文字列画像g20が、第2の種類の代用フォントデータD12に基づく画像である。
図4に示される例では、1行目の単位代用文字列画像g20について算出された前記行単位縮小率が、1行目および2行目の単位代用文字列画像g20についての前記サイズ縮小率として選択され、3行目の単位代用文字列画像g20について算出された前記行単位縮小率が、3行目から5行目までの単位代用文字列画像g20についての前記サイズ縮小率として選択される。
以上に示されるように、縮小率算出部12Eは、一次画像g01において、代用文字列画像g2が、ページの許容領域903からはみ出す場合に、代用文字列画像g2を許容領域903内に収める縮小率である前記サイズ縮小率を算出する(S106,S107)。
<工程S108>
次に、サイズ調整部12Fが、リサイズ文字列画像g4のラスタデータを生成する(図5参照)。リサイズ文字列画像g4は、代用フォントデータD12およびその代用フォントデータD12に対応するサイズ指定コードJ01cにより特定される代用文字列画像g2が前記サイズ縮小率に従ってサイズ調整された後の画像である。サイズ調整部12Fは、工程S108に続いて、処理を次の工程S109へ移行させる。
本実施形態において、サイズ調整部12Fは、文字列の配列方向に沿う行ごとに、1行分の前記代用文字列ラスタデータを前記サイズ縮小率に従ってサイズ調整することにより、リサイズ文字列画像g4を表すリサイズ文字列ラスタデータを生成する。
本実施形態におけるサイズ調整部12Fは、前記代用文字列ラスタデータを前記サイズ縮小率に従ってサイズ調整するラスタデータ調整部の一例である。
図5に示される例は、図4に示される代用文字列画像g2が、前記第1の種類および前記第2の種類の代用フォントデータD12について算出された2種類の前記サイズ縮小率によってサイズ調整されたリサイズ文字列画像g4を示す。以下の説明において、単位代用文字列画像g20がサイズ調整された画像のことを単位リサイズ文字列画像g40と称する。
図5に示されるリサイズ文字列画像g4は、5行分の単位リサイズ文字列画像g40を含む。1行目および2行目の単位リサイズ文字列画像g40は、前記第1の種類の代用フォントデータD12について算出された前記サイズ縮小率を用いてサイズ調整された画像である。また、3行目から5行目までの単位リサイズ文字列画像g40は、前記第2の種類の代用フォントデータD12について算出された前記サイズ縮小率を用いてサイズ調整された画像である。
<工程S109>
工程S109において、その他ラスタライズ部12Gが、印刷ジョブデータJ1に含まれる描画内容データJ02xに従ってその他オブジェクト画像g3のラスタデータであるその他オブジェクトラスタデータを生成する。
例えば、その他ラスタライズ部12Gは、描画内容データJ02xに含まれるベクタデータおよびサイズデータに基づいて、前記ベクタデータが前記サイズデータに従ってサイズ調整されたラスタデータを前記その他オブジェクトラスタデータとして生成する。また、その他ラスタライズ部12Gが、描画内容データJ02xに含まれるビットマップデータを印刷用のラスタデータへ変換することによって前記その他オブジェクトラスタデータを生成する場合もある。
<工程S110>
次に、合成部12Hが、指定文字列画像g1とリサイズ文字列画像g4とその他オブジェクト画像g3とが描画座標データJ01y,J02yに従って配列された画像である二次画像g02を表す描画用ラスタデータD0を生成する。
具体的には、合成部12Hは、前記指定文字列ラスタデータと前記リサイズ文字列ラスタデータと前記その他オブジェクトラスタデータとを合成することにより描画用ラスタデータD0を生成する。
合成部12Hは、一次画像g01における単位代用文字列領域904の基点904aを、二次画像g02における1行毎の単位リサイズ文字列画像g40の配列の基準位置とする(図4参照)。基点904aは、例えば単位代用文字列領域904の左下の角または左上の角の位置である。
合成部12Hは、印刷ジョブデータJ1に基づいて生成した描画用ラスタデータD0を印刷制御部11Aへ出力する。これにより、印刷制御部11Aが画像形成部2を制御することにより、画像形成部2が、描画用ラスタデータD0が表す二次画像g02をシート9に形成する処理を実行する。
合成部12Hは、工程S110の処理の終了後、前記描画用データ生成処理を終了させる。
以上に示されるように、サイズ調整部12F、その他ラスタライズ部12Gおよび合成部12Hは、指定文字列画像g1とリサイズ文字列画像g4とその他オブジェクト画像g3とが描画座標データJ01y,J02yに従って配列された二次画像g02を表す描画用ラスタデータD0を生成する(S108〜S110)。
サイズ調整部12F、その他ラスタライズ部12Gおよび合成部12Hは、描画用データ生成部の一例である。なお、FAX制御部11Bが、端末装置8から通信部5を通じてFAXジョブデータJ2を受信した場合も、FAXジョブデータJ2を処理対象とする前記描画用データ生成処理が、図3に示される手順と同様の手順で実行される。
以上に示されるように、画像処理装置10は、前記描画用データ生成処理を実行することにより、多種のフォントデータのサイズの情報を用いることなく、代用文字列画像g2が許容領域903からはみ出すことを防止する。
また、画像処理装置10において、縮小率算出部12Eは、文字列の配列方向に沿う行ごとに、1行分の代用文字列画像g2である単位代用文字列画像g20を前記許容領域内に収める前記行単位縮小率を算出し(S106)、同種の代用フォントデータD12ごとに前記行単位縮小率の最小値を前記サイズ縮小率とする(S107)。
従って、フォントの種類毎のリサイズ文字列画像g4に統一感があり、かつ、複数行に亘る前記文字列画像が本来の配置に近い状態で配置された二次画像g02を表す描画用ラスタデータD0が生成される。
また、画像処理装置10において、サイズ調整部12Fが、前記代用文字列ラスタデータのサイズを前記サイズ縮小率に従って調整する。この場合、文字列ラスタライズ部12Cが代用フォントデータD12についての前記文字列ラスタライズ処理を複数回繰り返す必要がない。そのため、画像処理部12の演算負荷が軽減され、描画用ラスタデータD0が速やかに生成される。
[第2実施形態]
次に、図6〜8を参照しつつ、第2実施形態に係る画像処理装置10Aについて説明する。画像処理装置10Aは、画像処理装置10と比較して、ジョブ制御部11がサイズ調整実績記録部11Cおよび実績管理部11Dを備えること、および前記描画用データ生成処理が追加工程と改変された工程とを含むこととが異なる。
後述するように、画像処理装置10Aにおいて、前記描画用データ生成処理の前記追加工程の処理は、内蔵ストレージ3にサイズ調整情報D2を記録する処理を含む。以下、画像処理装置10Aの前記描画用データ生成処理における画像処理装置10の前記描画用データ生成処理と異なる点について説明する。
図7に示される前記描画用データ生成処理の手順において、工程S201,S202,S203,S204,S205,S206,S207,S209,S210の処理は、それぞれ図3に示される工程S101,S102,S103,S104,S105,S106,S107,S109,S110の処理と同じである。
また、図7に示される前記描画用データ生成処理の手順において、工程S207の後段の工程S208の処理は、サイズ調整部12Fが前記リサイズ文字列ラスタデータを生成する処理であるが、図3の工程S108の処理と若干異なる。工程S208の処理の詳細については後述する。
さらに、図7に示される前記描画用データ生成処理の手順において、工程S203a,S203bが、図3の工程S104に相当する工程S204の前段に追加されており、さらに、工程S208aが、図3の工程S108に相当する工程S208の後段に追加されている。
[サイズ調整処理]
図8のフローチャートによって示されるサイズ調整処理の手順は、本実施形態における工程S208の処理の手順の一例である。以下の説明において、S301およびS302は、本実施形態における前記サイズ調整処理においてサイズ調整部12Fが実行する工程の識別符号を表す。
<工程S301>
前記サイズ調整処理において、サイズ調整部12Fは、代用フォントデータD12に対応するサイズ指定コードJ01cが表すフォントサイズを前記サイズ縮小率に従って調整することにより、調整後フォントサイズを算出する。工程S301の処理を実行するサイズ調整部12Fは、フォントサイズ調整部の一例である。
<工程S302>
次に、文字列ラスタライズ部12Cが、代用フォントデータD12および前記調整後フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータである前記リサイズ文字列ラスタデータを生成する。文字列ラスタライズ部12Cは、工程S302の処理の終了後、前記サイズ調整処理を終了させる。工程S302の処理を実行する文字列ラスタライズ部12Cは、リサイズ文字列ラスタライズ部の一例である。
前述したように、図3の工程S108では、サイズ調整部12Fが、工程S104で生成された前記代用文字列ラスタデータに対して前記サイズ縮小率に従ったサイズ調整を行うことにより、前記リサイズ文字列ラスタデータを生成する。
一方、工程S302においては、文字列ラスタライズ部12Cが、前記調整後フォントサイズに基づいて工程S204と同様の前記文字列ラスタライズ処理を再実行することにより、前記リサイズ文字列ラスタデータを生成する。
そして、工程S210において、合成部12Hは、工程S205で得られる前記指定文字列ラスタデータと工程S302で得られる前記リサイズ文字列ラスタデータと工程S209で得られる前記その他オブジェクトラスタデータとを合成することにより描画用ラスタデータD0を生成する。
なお、本実施形態においても、その他ラスタライズ部12Gが、工程S109と同様に、描画内容データJ02xに従って前記その他オブジェクトラスタデータを生成する(S209)。
本実施形態において、その他ラスタライズ部12Gおよび合成部12Hが、描画用ラスタデータD0を生成する前記サイズ調整データ生成部の一例である。
本実施形態においては、前記リサイズ文字列ラスタデータが、ベクタデータである代用フォントデータD12と前記調整後フォントサイズとに基づいて生成される。そのため、代用文字列画像g2のサイズ調整が行われる際に、代用文字列画像g2における細い線が消失する、あるいは代用文字列画像g2の形が崩れるなどの現象が回避される。その結果、見た目の美しいリサイズ文字列画像g4が得られる。
<工程S208a>
工程S208aの処理は、前記リサイズ文字列ラスタデータを生成する処理(S208)の後に実行される。工程S208aにおいて、サイズ調整実績記録部11Cが、工程S207,S208の処理によって算出された前記サイズ縮小率を含むサイズ調整情報D2を内蔵ストレージ3に記録する。
以下の説明において、サイズ調整情報D2に含められる前記サイズ縮小率のことを縮小率実績値D2aと称する。サイズ調整実績記録部11Cは、縮小率実績値D2aと、縮小率実績値D2aに対応する指定フォント名J01bである実績指定フォント名D2bと、縮小率実績値D2aに対応するフォント名である実績代用フォント名D2cとを含むサイズ調整情報D2を内蔵ストレージ3に記録する(図6参照)。
なお、実績指定フォント名D2bは、縮小率実績値D2aに対応する指定フォントの識別の一例であり、実績代用フォント名D2cは縮小率実績値D2aに対応する代用フォントデータD12の識別情報の一例である。
<工程S203a>
工程S203aの処理は、工程S203において、代用フォントデータD12が内蔵ストレージ3から取得された場合に実行される。
工程S203aにおいて、実績管理部11Dが、印刷ジョブデータJ1の指定フォント名J01bが表す前記指定フォントおよび内蔵ストレージ3から得られた代用フォントデータD12に対応する縮小率実績値D2aがサイズ調整情報D2に含まれているか否かを判定する。
本実施形態において、実績管理部11Dは、指定フォント名J01bと代用フォントデータD12のフォント名との組合せに一致する実績指定フォント名D2bおよび実績代用フォント名D2cの組合せが、サイズ調整情報D2に含まれるか否かを判定する。
実績管理部11Dは、指定フォント名J01bおよび代用フォントデータD12に対応する縮小率実績値D2aがサイズ調整情報D2に含まれていると判定した場合、処理を工程S203bへ移行させ、そうでない場合、処理を工程S204へ移行させる。工程S204の処理は、前記文字列ラスタライズ処理である(工程S104参照)。
<工程S203b>
工程S203bにおいて、サイズ調整部12Fが、代用フォントデータD12に対応するサイズ指定コードJ01cが表すフォントサイズを縮小率実績値D2aに従って調整することにより、事前調整後フォントサイズを算出する。その後、サイズ調整部12Fは、処理を工程S204へ移行させる。
前記事前調整後フォントサイズの算出に用いられる縮小率実績値D2aは、指定フォント名J01bが表す前記指定フォントおよび内蔵ストレージ3から得られた代用フォントデータD12に対応する縮小率実績値D2aである。
<工程S204>
工程S203bで前記事前調整後フォントサイズが算出された場合、工程S204において、文字列ラスタライズ部12Cは、代用フォントデータD12が前記事前調整後フォントサイズに従ってサイズ調整されたラスタデータを前記代用文字列ラスタデータとして生成する。
即ち、対応する縮小率実績値D2aが既に記録されている代用フォントデータD12についての前記文字列ラスタライズ処理(S204)は、サイズ指定コードJ01cが表すフォントサイズの代わりに、前記事前調整後フォントサイズを用いて実行される。
本実施形態によれば、工程S204において、代用フォントデータD12についての前記文字列ラスタライズ処理が1回行われるだけで、代用文字列画像g2が許容領域903内に収まる可能性が高くなる。その結果、画像処理部12の演算負荷が軽減され、描画用ラスタデータD0が速やかに生成される可能性が高くなる。
[応用例]
図7に示される工程S203a,S203b,S204,S208aの処理が、第1実施形態における前記描画用データ生成処理(図3)に適用されることも考えられる。
また、画像処理装置10,10Aにおいて、フォントデータD1を予め記憶する不揮発性の記憶部が、通信部5を通じて通信可能な他装置の記憶部であることも考えられる。この場合、画像処理装置10,10Aは、前記他装置の記憶部から通信部5を通じて指定フォントデータD11および代用フォントデータD12を取得する。
なお、本発明に係る画像処理装置は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 :制御部
2 :画像形成部
3 :内蔵ストレージ
4 :操作表示部
5 :通信部
8 :端末装置
9 :シート
10 :画像処理装置
10A :画像処理装置
11 :ジョブ制御部
11A :印刷制御部
11B :FAX制御部
11C :サイズ調整実績記録部
11D :実績管理部
12 :画像処理部
12A :ジョブデータ解析部
12B :フォントデータ取得部
12C :文字列ラスタライズ部(リサイズ文字列ラスタライズ部)
12D :はみ出し判定部
12E :縮小率算出部
12F :サイズ調整部(フォントサイズ調整部、描画用データ生成部)
12G :その他ラスタライズ部(描画用データ生成部)
12H :合成部(描画用データ生成部)
13 :UI制御部
80 :ネットワーク
901 :有効領域
902 :優先領域
903 :許容領域
904 :単位代用文字列領域
904a :基点
D0 :描画用ラスタデータ
D1 :フォントデータ
D11 :指定フォントデータ
D12 :代用フォントデータ
D2 :サイズ調整情報
D2a :縮小率実績値
D2b :実績指定フォント名
D2c :実績代用フォント名
J0 :描画ジョブデータ
J01 :指定文字列描画情報
J01a :文字コードデータ
J01b :指定フォント名
J01c :サイズ指定コード
J01x :文字列指定情報
J01y :描画座標データ
J02 :オブジェクト描画情報
J02x :描画内容データ
J02y :描画座標データ
J1 :印刷ジョブデータ
J2 :FAXジョブデータ
g01 :一次画像
g02 :二次画像
g1 :指定文字列画像
g2 :代用文字列画像
g20 :単位代用文字列画像
g3 :その他オブジェクト画像
g4 :リサイズ文字列画像
g40 :単位リサイズ文字列画像

Claims (5)

  1. 描画文字列を含む描画オブジェクトのページ毎の描画内容情報および描画位置情報を含む描画ジョブデータを取得する描画ジョブデータ取得部と、
    前記描画ジョブデータの前記描画内容情報が前記描画文字列についての文字コード、指定フォントおよび指定フォントサイズを表す文字列指定情報を含む場合において、前記指定フォントの情報がベクタデータであるフォントデータを予め記憶する不揮発性のフォント記憶部に存在するデータに対応する既存フォントの情報であれば、前記文字列指定情報の前記文字コードおよび前記指定フォントに対応する指定フォントデータを前記フォント記憶部から取得し、前記指定フォントの情報が前記既存フォントの情報でなければ、前記フォント記憶部から前記指定フォントデータに代わる代用フォントデータを取得するフォントデータ取得部と、
    前記指定フォントデータが前記フォント記憶部から取得された場合に、前記指定フォントデータおよび前記指定フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータである指定文字列ラスタデータを生成し、前記代用フォントデータが前記フォント記憶部から取得された場合に、前記代用フォントデータおよび前記指定フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータである代用文字列ラスタデータを生成する文字列ラスタライズ部と、
    前記指定文字列ラスタデータが表す画像である指定文字列画像と、前記代用文字列ラスタデータが表す画像である代用文字列画像と、その他の前記描画オブジェクトに関する前記描画内容情報により特定されるその他オブジェクト画像とが前記描画位置情報に従って配列された画像において、前記代用文字列画像が、ページの有効領域から前記指定文字列画像および前記その他オブジェクト画像が占める優先領域を除いた残りの許容領域からはみ出す場合に、前記代用文字列画像を前記許容領域内に収める縮小率を算出する縮小率算出部と、
    前記代用フォントデータに対応する前記指定フォントサイズを前記縮小率に従って調整することにより調整後フォントサイズを算出するフォントサイズ調整部と、
    前記代用フォントデータおよび前記調整後フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータであるリサイズ文字列ラスタデータを生成するリサイズ文字列ラスタライズ部と、
    前記描画内容情報に従って前記その他オブジェクト画像のラスタデータであるその他オブジェクトラスタデータを生成するその他ラスタライズ部と、
    前記指定文字列ラスタデータと前記リサイズ文字列ラスタデータと前記その他オブジェクトラスタデータとを前記描画位置情報に従って合成することにより描画用ラスタデータを生成する合成部と、を備える、画像処理装置。
  2. 前記縮小率算出部は、文字列の配列方向に沿う行ごとに、1行分の前記代用文字列画像を前記許容領域内に収める行単位縮小率を算出し、同種の前記代用フォントデータごとに前記行単位縮小率の最小値をサイズ調整に用いられる前記縮小率とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 算出された前記縮小率である縮小率実績値と前記縮小率実績値に対応する前記指定フォントの識別情報と前記縮小率実績値に対応する前記代用フォントデータの識別情報とを含むサイズ調整情報を不揮発性のデータ記憶部に記録するサイズ調整実績記録部をさらに備え、
    前記描画ジョブデータの前記文字列指定情報が表す前記指定フォントおよび前記フォント記憶部から得られた前記代用フォントデータに対応する前記縮小率実績値が前記サイズ調整情報に含まれる場合に、前記文字列ラスタライズ部は、前記代用フォントデータが、前記代用フォントデータに対応する前記指定フォントサイズが前記縮小率実績値に従って調整された事前調整後フォントサイズに従ってサイズ調整されたラスタデータを前記代用文字列ラスタデータとして生成する、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記描画用ラスタデータに基づいてシートに画像を形成する画像形成部を備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 描画文字列を含む描画オブジェクトのページ毎の描画内容情報および描画位置情報を含む描画ジョブデータを取得する工程と、
    前記描画ジョブデータの前記描画内容情報が前記描画文字列についての文字コード、指定フォントおよび指定フォントサイズを表す文字列指定情報を含む場合において、前記指定フォントの情報がベクタデータであるフォントデータを予め記憶する不揮発性のフォント記憶部に存在するデータに対応する既存フォントの情報であれば、前記文字列指定情報の前記文字コードおよび前記指定フォントに対応する指定フォントデータを前記フォント記憶部から取得し、前記指定フォントの情報が前記既存フォントの情報でなければ、前記フォント記憶部から前記指定フォントデータに代わる代用フォントデータを取得する工程と、
    前記指定フォントデータが前記フォント記憶部から取得された場合に、前記指定フォントデータおよび前記指定フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータである指定文字列ラスタデータを生成し、前記代用フォントデータが前記フォント記憶部から取得された場合に、前記代用フォントデータおよび前記指定フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータである代用文字列ラスタデータを生成する工程と、
    前記指定文字列ラスタデータに対応する指定文字列画像と、前記代用文字列ラスタデータに対応する代用文字列画像と、その他の前記描画オブジェクトに関する前記描画内容情報に対応するその他オブジェクト画像とが前記描画位置情報に従って配列された画像において、前記代用文字列画像が、ページの有効領域から前記指定文字列画像および前記その他オブジェクト画像が占める優先領域を除いた残りの許容領域からはみ出す場合に、前記代用文字列画像を前記許容領域内に収める縮小率を算出する工程と、
    前記代用フォントデータに対応する前記指定フォントサイズを前記縮小率に従って調整することにより調整後フォントサイズを算出する工程と、
    前記代用フォントデータおよび前記調整後フォントサイズにより特定される文字列画像のラスタデータであるリサイズ文字列ラスタデータを生成する工程と、
    前記描画内容情報に従って前記その他オブジェクト画像のラスタデータであるその他オブジェクトラスタデータを生成する工程と、
    前記指定文字列ラスタデータと前記リサイズ文字列ラスタデータと前記その他オブジェクトラスタデータとを前記描画位置情報に従って合成することにより描画用ラスタデータを生成する工程と、含む、画像処理方法。
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