JP2018020300A - 客車車輌用空調ダクト清掃システム - Google Patents

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Yasuo Watanabe
保夫 渡邊
達夫 冨永
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Abstract

【課題】 狭隘な空調ダクトに適用可能であり、清掃時に内壁面等の破損を防止することができる効果的な客車車輌用の清掃システムを提供する。
【解決手段】 清掃装置30は、その先端において、第1給気ホース31を介して設けられている2体のエアモータ60を利用した駆動ヘッド部40と、第2給気ホース32と、上記第1給気ホースと第2給気ホースの間に介設され、第2給気ホースから供給される圧縮空気を分岐して、第1給気ホースに分流させる連結体35と、を有するとともに、上記連結体には移動補助用の車輪37が設けられている客車車輌用空調ダクト清掃システム1とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄道車輌等の各種輸送車輌の空調ダクト内の塵埃を清掃除去する客車車輌用空調ダクト清掃システムに関する。
従来、空調ダクトの清掃に際して、出願人は、自在に屈曲し得る材料から形成したエアホ−スの先端に、直接若しくは連結具を介してパイプを接続し、当該パイプに軸受を介して先端にブラシを取着した回転体を回動自在に嵌合させ、上記パイプに形成した貫通孔から吐出した上記エアホースからのエアが上記回転体の内面に固定した羽根車に当たり、上記回転体の後方の貫通孔から逆噴射するように形成し、上記回転体を、前進及び回転可能に構成してなることを特徴とするダクト清掃システムを開発し、高い効果を上げている(特許文献1参照)。
特許第3554911号公報
ところで、公共交通機関である鉄道車輌では、空調装置により温度調節された調和空気を客室内に供給するために、天井部分における車長方向に沿って、空調用ダクトが設けられている。この空調ダクトは、天井部の限られた狭隘なスペースに空調ダクトを配置しなければならないこと(一般的な鉄道車輌のダクトは、高さ約100mm、幅約250mm、長さ約20m、吹出孔の直径約60mm)や、当該空調ダクトの壁面には消音材が貼付されており、清掃にあたり当該消音材の破損等を防止する必要があるという特殊な事情があり、これまでは、効果的な清掃方法が確立されていなかった。
一方、一般的なダクトの清掃方法は、下記の方法で行われているため、それらの方法を空調ダクトに適用することも考えられうるところである。
例えば、第1の方法は、空調ダクト内にエアホースを挿入し、高圧の圧縮空気を送って噴出させ、その高速気流により塵埃を剥離させる方法である。しかし、本方法では、長期間にわたり空調ダクト内に堆積した塵埃を完全に剥離させることが難しく、高い清掃効果が得られないという問題点を有していた。
また、第2の方法は、空調ダクトの吹出孔より吸引用ホースを挿入し、汚れを吸引する方法である。しかし、本方法は、空調ダクトの口径が狭い箇所では、ある程度の効果があるものの、空調機周辺の内部空間が広い箇所では、塵埃を完全に剥離させることが難しく、高い清掃効果が得られないという問題点を有していた。
また、第3の方法は、上記出願人の空調ダクト清掃システムを適用する方法である。しかし、本方法は、空調ダクトの狭い箇所では、塵埃を完全に剥離させることが難しく、消音材の破損等が懸念されるなどの問題点を有していた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、狭隘な空調ダクトに適用可能であり、清掃時に空調ダクトの内壁面等の破損を防止することを可能とした高い清掃効果を期待できる客車車輌用の空調ダクト清掃システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、輸送車輌における空調ダクトを清掃するための客車車輌用空調ダクト清掃システムであって、空気圧縮装置と、上記空気圧縮装置と接続されている清掃装置と、上記清掃装置により剥離した塵埃を回収するための吸引装置と、集塵装置と、を備え、上記清掃装置は、その先端において、移動自在に設けられている2体の駆動ヘッド部と、上記各駆動ヘッド部と接続されている屈曲自在である第1給気管と、上記空気圧縮装置と、直接的に又は間接的に接続されている、屈曲自在の第2給気管と、上記各第1給気管と上記第2給気管の間に介設され、上記第2給気管から供給される圧縮空気を分岐して、上記各第1給気管に分流させる連結体と、を有するとともに、上記各駆動ヘッド部は、複数本のブラシ体を有するブラシ部と、上記ブラシ部を回動させるエアモータと、清掃時における進行方向の後面に設けられている圧縮空気の排出口とを有し、上記各ブラシ部は、回転方向が異なるように制御可能となっており、上記連結体には、移動補助用の車輪が設けられていること、を特徴とする客車車輌用空調ダクト清掃システムを提供するものである。
ここで、空気圧縮装置と、第2給気管の間には、圧縮空気タンクや、オイルフィルタなどが介装されていてもよい。また、圧縮空気量や、圧縮空気圧は、空気圧縮装置の設定により、所望の値に調節可能となっている。
本発明によれば、清掃装置の駆動ヘッド部は、エアモータを利用することにより、小型化及び軽量化を図ることができるため、狭隘な空調ダクト内の清掃に特化した清掃装置を構成することができる。
また、エアモータは、駆動源である圧縮空気の供給量を制御することや、適宜の減速機構を採用することで、塵埃の剥離に必要となるトルクを確保するとともに、最小の回転数とすることができ、さらに、連結体に移動補助用の車輪が設けられているため、圧縮空気の供給時において、駆動ヘッド部、第1給気管及び第2給気管が、空間内に浮遊した状態となり、直接に空調ダクトの底面や壁面と接触することに起因する、空調ダクト内の吸音材等の損傷を防止することができる。
上記客車車輌用空調ダクト清掃システムにおいて、上記第2給気管には、移動自在であり、かつ、上記空調ダクトの吹出孔に着脱自在となるように、ガイド部材が設けられている構成とすることもできる。
ここで、ガイド部材とは、第2供給管の位置を適切に規制し、円滑な移動を維持させることができるように設けるための部材である。
本発明によれば、空調ダクトの吹出孔に着脱自在となるように、ガイド部材が設けられており、清掃装置の駆動ヘッド部を空調ダクト内に設置した後に、ガイド部材を吹出孔に装着することにより、第2給気管が当該ガイド部材に沿って案内され、スムーズかつ、水平状態を保持したままで、空調ダクト内を移動することができる。したがって、駆動ヘッド部等が空調ダクトの底面等と接触することに起因する空調ダクト内の吸音材等の損傷を防止することができる。
また、上記客車車輌用空調ダクト清掃システムにおいて、上記第2給気管における上記連結体の近接部において、屈曲自在である可撓性を有する第1給気管を折り曲げて、着脱自在とするための係合部を設ける構成とすれば、駆動ヘッド部を空調ダクト内に挿入し、又は、回収する際に、容易に行うことができるため好適である。
本発明によれば、狭隘な客車車輌の空調ダクトに適用可能であり、清掃時に内壁面等の破損を防止することができる効果的な空調ダクト清掃システムを提供することができる。特に、本発明により、長年の車輌の運行で空調ダクト内に堆積した塵埃を清掃除去し、清浄な調和空気を客室内に供給することができるため、利用者に快適な車輌空間を提供することが可能となる。
本発明の客車車輌用空調ダクト清掃システムを示す概要図である。 本発明の客車車輌用空調ダクト清掃システムにおける清掃装置の一部を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明の客車車輌用空調ダクト清掃システムにおける連結体を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の客車車輌用空調ダクト清掃システムにおける駆動ヘッド部を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。 図4(a)におけるB−B断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の客車車輌用空調ダクト清掃システムの空調ダクト内への設置方法を示す説明図である。 本発明の客車車輌用空調ダクト清掃システムを用いて、空調ダクトにおける熱交換器の下部を清掃する場合を示す説明図である。
以下、図面を参照しつつ、鉄道車輌Tを清掃するための本発明の客車車輌用空調ダクト清掃システム1(以下、「本空調ダクト清掃システム」という場合がある。)の実施形態の一例について詳細に説明する。なお、図面に基づく説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[空調ダクト]
まず、清掃される鉄道車輌Tの空調ダクトDについて、簡単に説明する。
図1に示すように、鉄道車輌Tでは、客室K内の空気環境を良好に保持するために、上方の天井部において、熱交換器Nと、複数のシロッコファン(図示せず)と、空調ダクトDとを有する空調装置を備えている。
各シロッコファンは、車幅方向の中央部であり、かつ、車長方向に所定間隔で配置されている。このシロッコファンの左右には、同一構造である直方体形状の長尺の空調ダクトDが、車長方向に延在している。また、熱交換器Nは、鉄道車輌Tの車長方向の中央部において突設されている。この熱交換器Nにより、調温された調和空気が空調ダクトDに供給され、当該空調ダクトDの側面の複数箇所に設けられている吹出孔D1,D2から適温の空気が客室Kに導風されるようになっている。なお、空調ダクトDにおける熱交換器Nの下部は、凸状(側面視)に形成され(以下、この部分を「凸状部D3」という。)、他の部分と比較して高さが高くなっている。
(1)本空調ダクト清掃システムの構成
[全体構成]
図1に示すように、本空調ダクト清掃システム1は、清掃装置30と、空気圧縮機11(空気圧縮装置)と、圧縮空気タンク12と、サイクロン集塵機21(集塵装置)と、フィルタ及び吸引機を内蔵したフィルタ式強力集塵機22(集塵装置及び吸引装置)とを主要部として構成されている。
空気圧縮機11は、第1エアホース16を介して、空気圧縮機11から供給されてきた空気を貯留するための圧縮空気タンク12と接続している。圧縮空気タンク12の排出部には、オイルフィルタ13を介して第2エアホース17が接続されている。この第2エアホース17は、清掃装置30を構成するホースリール33に接続されており、乾燥空気を清掃装置30に供給できるようになっている。
また、空調ダクトDは、複数の吹出孔D2と接続されている小口径の複数本の第1吸引管26と、当該各第1吸引管26と接続されている大口径の第2吸引管27を介して、サイクロン集塵機21と接続している。サイクロン集塵機21は、排気管28を介して、フィルタ式強力集塵機22と接続している。上記フィルタ式強力集塵機22には、吸気口側から順に中性能フィルタ22aと高性能フィルタ22bが設けられている。上記構成により空調ダクトD内の空気を、各吸引管26,27を介して、外部に吸引することにより、サイクロン集塵機21で大塵芥を除去し、フィルタ式蔵強力集塵機22で細密な粉塵を除去できるようになっている。
[清掃装置]
図1及び図2に示すように、清掃装置30は、第1給気ホース31(第1給気管)と、第2給気ホース32(第2給気管)と、ホースリール33と、連結体35と、駆動ヘッド部40とを備えている。
第1給気ホース31及び第2給気ホース32は、内径約17mmであり、7気圧程度の圧力に耐えられ、軽く柔軟性に富む可撓性の合成樹脂で形成された専用ホースであり、少なくとも鉄道車輌Tの車長の長さを有している。
上記のとおり、第2エアホース17の一端部が接続されているホースリール33は、第2給気ホース32の一端部と接続しており、第2エアホース17と第2給気ホース32とは連通している。第2給気ホース32は、ホースリール33に捲回されており、駆動ヘッド部40が前進することに伴い、当該第2給気ホース32がホ−スリール33から送り出され、当該ホ−スリール33を逆方向に回転させることによって、第2給気ホース32が巻き戻され、駆動ヘッド部40が後進できるようになっている。
図3に示すように、第2給気ホース32の他端部は、Y字状に形成されている連結体35の基端部と接続されており、当該連結体35の2つの先端部は、それぞれ第1給気ホース31の一端部と接続されている。そして、上記第1給気ホース31の他端部は、駆動ヘッド部40と接続されている。
連結体35には、駆動ヘッド部40が空調ダクトDの底面等と接触することを防止するために、また、駆動ヘッド部40が空調ダクトD内の移動を円滑に行うことができるように、空調ダクトDの幅方向に設けられた車軸36の両側に一対の移動補助用の車輪37が設けられている。
また、第2給気ホース32には、空調ダクトDの吹出孔D1に装脱自在となるように、ガイド部材38が設けられている(図6)。このガイド部材38は、90度に屈曲している円筒形状の合成樹脂製の管材であり、中空部に第2給気ホース32が挿通された状態で、スライドして移動自在となっている。
図4及び図5に示すように、駆動ヘッド部40は、先端の回転フレーム45と、中空円筒状に形成されているエアモータ60の収容部50と、後端部55から形成されている。
後端部55には、第1給気ホース31の取付部56が突設されおり、第1給気ホース31に取付部56が挿設されている。この後端部55の端面には、複数個の圧縮空気の噴出孔55aが形成されている。後端部には、取付部56から長手方向に向かい、圧縮空気の通気路57が形成されており、当該通気路57は、各噴出孔55a、エアモータ60の通気路58と連通している。なお、符号68は、当該通気路58と接続されているエアモータ60の吸気口である。
なお、上記圧縮空気の噴出孔55aは、圧縮空気を駆動ヘッド部40の進行方向に対して後方に排出することで、推進力を付与するとともに、剥離させた塵埃を後方に移動させる役割を奏させるために設けられている。
エアモータ60は、公知の構造を使用可能であり、モータ部61と、減速遊星歯車部71を備えている。
上記モータ部61において、円筒状のハウジング62の両端部の中央には、第1軸受65が設けられており、先端に太陽ギヤ67aが形成されている出力軸67が、当該第1軸受65により軸支されて突出している。
上記ハウジング62の内部には、複数個のベーン64が放射状に組み込まれたロータ63を有している。そして、ハウジング62に形成された吸気孔68から供給された圧縮空気がベーン64で区切られた室66に入り、ロータ63及び出力軸67を回動するように構成されている。
なお、室66内からは、エアモータ60の排気路69及び後端部55の排気路59を通して、圧縮空気を排出できるようになっている。
減速遊星歯車部71は、太陽ギヤ67aと歯合する3個の遊星平歯車72と、当該各遊星平歯車72と歯合する内歯車73とを有している。
内歯車73は、先端部に突出しているシャフト76を有する先端出力部74に取り付けられており、当該先端出力部74は、第2軸受75を介して、回動自在に軸支されている。そして、シャフト76は、円錘台形状である回転フレーム45で被装されており、当該回転フレーム45の前面の錐体面には複数本のブラシ46(ブラシ体)が、前方に向けて拡開するように放射状に植設されている。
上記駆動ヘッド部40は、空調ダクトDの吹出孔D1から挿入することができる寸法であり、2体の回転フレーム45の前面に設けられている複数本の各ブラシ46により、空調ダクトDの幅方向の全体を一度に清掃できる程度の寸法に形成されている。
また、各駆動ヘッド部40は、エアモータ60に供給される圧縮空気の吸気孔68を切り替えることにより、回転方向を制御できるようになっている。そして、平面視で左右の各駆動ヘッド部40は、互いに水平方向に離間する向きであり、その回転方向が異なる方向になるように(一方が時計回り、他方が反時計回りとなるように)制御可能となっている(図2(a))。
(2)本空調ダクト清掃システムの使用方法
続いて、本空調ダクト清掃システム1を使用して、鉄道車輌Tの空調ダクトDを清掃する場合について説明する。
まず、駆動ヘッド部40を一体づつ、空調ダクトDの吹出孔D1から、その内部に挿入する。その際、まず、一方の駆動ヘッド部40(40Bの符合を付す)の後端部の第1給気ホース31を束ねることにより、一本の線状体にする(図6(a))。
そして、他方の駆動ヘッド部(40Aの符合を付す)を吹出孔D1に挿入し、続いて、一方の駆動ヘッド部40Bを挿入し、空調ダクトDの内部において、束ねた第1給気ホース31を解き、適量の圧縮空気を送付する(図6(b))。
(圧縮空気を送風すると、第1給気ホース31は、所定の硬度となり、基端部を支持しながら、その位置を操作することができる。)
そして、第2給気ホース32に設けられているガイド部材38をスライドさせ、吹出孔D1に嵌合させる(図6(c))。これらの作業により、駆動ヘッド部40の設置作業が完了する。
続いて、空気圧縮機11、サイクロン集塵機21、フィルタ式強力集塵機22を動作させる。
空気圧縮機11から送風された高圧の圧縮空気は、圧縮空気タンク12及びオイルフィルタ13で、水及び機械油が取り除かれて乾燥圧縮空気となり、第2給気ホース32及び第1給気ホース31を通り、清掃装置30の駆動ヘッド部40に供給される。この時に、圧縮空気の供給量を適切に設定制御することにより、駆動ヘッド部40の回転フレーム45の回転数が、空調ダクトDの吸音材を損傷しない回転数となるように、その調整を行う。
そして、上記駆動ヘッド部40は、後端部55の噴出孔55aから噴出される圧縮空気(以下、「噴出圧縮空気」という。)の逆噴射力で前進し、空調ダクトDの内部を不規則に運動する。また、エアモータ60の動作により、回転フレーム45に設けられた各ブラシ46が回転し、空調ダクトDの壁面をブラッシングすることにより、塵埃を剥離させるとともに、噴出圧縮空気によって生じた乱気流によって、剥離が促進される。
上記作用によって剥離した塵埃は、噴出圧縮空気により、駆動ヘッド部40の進行方向に対して後方に送られる。フィルタ式強力集塵機22の動作により、空調ダクトD内が減圧されていることから、後方に送られた塵埃は、第1吸引管26及び第2吸引管27を通して、サイクロン集塵機21及びフィルタ式強力集塵機22の順に送られる。そして、サイクロン集塵機21において大塵芥が除去され、フィルタ式強力集塵機22において細密な粉塵が除去されることになる。
ところで、図7に示すように、熱交換器Nの下方側における空調ダクトDの凸状部D3を清掃する場合には、第2給気ホース32を所定の角度だけ回転させ、駆動ヘッド部40の向きを上向きに変更して、当該駆動ヘッド部40を内部に導くことにより、清掃することができる。その後、凸状部D3の清掃が終了した場合には、駆動ヘッド部40を元の位置に戻して、清掃を継続することになる(第1給気ホース31、第2給気ホース32には圧縮空気が供給されることにより棒状となっており、第2給気ホース32をガイド部材の外側手元にて90度捻ることによって容易にその向きを操作することができる)。
なお、清掃終了後には、第2給気ホース32を巻き戻し、吹出口D1に嵌装されているガイド部材38を取り外して、各駆動ヘッド部40を一体ずつ、空調ダクトDの外部に取り出すことになる。
(3)本空調ダクト清掃システムの作用及び効果
本空調ダクト清掃システム1によれば、清掃装置30の駆動ヘッド部40は、エアモータ60を利用することにより小型化及び軽量化を図ることができ、狭隘な空調ダクトD内の清掃に特化した清掃装置30を構成することができる。
また、エアモータ60は、駆動源である圧縮空気の供給量を制御することや、遊星歯車機構構を利用して減速することで、塵埃の剥離に必要最小の回転数とすることができる。さらに、連結体35に移動補助用の車輪37が設けられているため、圧縮空気の供給時において第1給気ホース31、第2給気ホース32と駆動ヘッド部40が、空調ダクトDの内部空間内に浮遊した状態となり、当該空調ダクトDの底面部等と接触することを防ぐことができ、吸音材等の損傷を防止することができる。
また、空調ダクトDの吹出孔D1に着脱自在となるように、ガイド部材38が設けられている。そのため、清掃装置30の駆動ヘッド部40を空調ダクトD内に設置した後に、ガイド部材38を吹出孔D1に装着することにより、第2給気ホース32が当該ガイド部材38に沿って、スムーズかつ、水平状態を保持したままで、空調ダクトD内を移動することができる。したがって、駆動ヘッド部40等が空調ダクトDの底面等と接触することに起因する空調ダクトD内の吸音材等の損傷を防止することができる。
以上、本発明について、好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。
例えば、本空調ダクト清掃システムを構成する、空気圧縮装置、集塵装置、吸引装置の仕様等は、清掃を行う空調ダクトの形状及び寸法に応じて、適宜定めることができる。また、清掃装置を構成する各要素、各給気管の仕様、材質、寸法、形状等に関しても、適宜定めることができる。さらに、清掃するための輸送手段等についても制限はない。
D 空調ダクト
D1,D2 吹出孔
1 客車車輌用空調ダクト清掃システム
11 空気圧縮機(空気圧縮装置)
21 サイクロン集塵機(集塵装置)
22 フィルタ式強力集塵機(集塵装置及び吸引装置)
30 清掃装置
31 第1給気ホース(第1給気管)
32 第2給気ホース(第2給気管)
35 連結体
37 車輪
38 ガイド部材
40 駆動ヘッド部
45 回転フレーム
46 ブラシ(ブラシ体)
50 収容部
55 後端部
55a 噴出孔
60 エアモータ
61 モータ部
67a 太陽ギヤ
71 減速遊星歯車部
72 遊星平歯車
73 内歯車
74 先端出力部

Claims (2)

  1. 輸送車輌における空調ダクトを清掃するための客車車輌用空調ダクト清掃システムであって、
    空気圧縮装置と、前記空気圧縮装置と接続されている清掃装置と、
    前記清掃装置により剥離した塵埃を回収するための吸引装置と、集塵装置と、を備え、
    前記清掃装置は、その先端において、移動自在に設けられている2体の駆動ヘッド部と、
    前記各駆動ヘッド部と接続されている屈曲自在である第1給気管と、
    前記空気圧縮装置と、直接的に又は間接的に接続されている、屈曲自在の第2給気管と、
    前記各第1給気管と前記第2給気管の間に介設され、前記第2給気管から供給される圧縮空気を分岐して、前記各第1給気管に分流させる連結体と、を有するとともに、
    前記各駆動ヘッド部は、複数本のブラシ体を有するブラシ部と、前記ブラシ部を回動させるエアモータと、清掃時における進行方向の後面に設けられている圧縮空気の排出口とを有し、
    前記各ブラシ部は、回転方向が異なるように制御可能となっており、
    前記連結体には、移動補助用の車輪が設けられていること、を特徴とする客車車輌用空調ダクト清掃システム。
  2. 前記第2給気管には、移動自在であり、かつ、前記空調ダクトの吹出孔に着脱自在となるように、ガイド部材が設けられていること、を特徴とする請求項1に記載の客車車輌用空調ダクト清掃システム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102058354B1 (ko) * 2018-08-29 2019-12-23 서울교통공사 철도차량의 라인플로우팬 세정장치
CN115264600A (zh) * 2022-08-09 2022-11-01 珠海格力电器股份有限公司 风道清洁组件、空调器及其风道清洁方法

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