JP2018014771A - 電流供給システム及び電力供給システム - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化でき、且つ回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方に適用可能であり、電流の供給を好適に行うことができる電流供給システム等を提供する。【解決手段】駆動源から回転駆動力を受けるとともに、電流の要求が変化する電気負荷装置に電流を供給する電流供給システムであって、前記電流供給システムは、永久磁石を有し前記駆動源に接続されたロータと、巻線及び前記巻線が巻かれたステータコアを有し前記ロータと対向して配置されたステータと、前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する供給電流調整部とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、電気負荷装置に電流を供給する電流供給システム及び電気負荷装置に電力を供給する電力供給システムに関する。
従来、次のような電力供給システムが知られている。この電力供給システムでは、駆動源からの機械的なパワーを電力に変換して、その電力を、前記システムに接続された装置に供給する。変換された電力は、例えば、前記装置において、熱に変換され、あるいは、再び機械的なパワーに変換され、利用される。
例えば、特許文献1には車両が示されている。特許文献1に示す車両は、ハイブリッド車両であり、エンジン、アクセルペダル、第1回転電機、第2回転電機、及び駆動輪を備えている。第1回転電機は、エンジンの出力軸に連結されており、主に発電機として機能する。第2回転電機は、第1回転電機と電気的に接続されており、主にモータとして機能する。第2回転電機は、車両の駆動輪に連結されている。
例えば、特許文献1には車両が示されている。特許文献1に示す車両は、ハイブリッド車両であり、エンジン、アクセルペダル、第1回転電機、第2回転電機、及び駆動輪を備えている。第1回転電機は、エンジンの出力軸に連結されており、主に発電機として機能する。第2回転電機は、第1回転電機と電気的に接続されており、主にモータとして機能する。第2回転電機は、車両の駆動輪に連結されている。
特許文献1に示すような車両において、運転者によるアクセルペダルの踏込みは、車両の加速要求を表す。特許文献1に示すような車両が電子制御スロットル装置を備える場合、エンジンの吸入空気量が任意に調整可能であるので、例えば、以下のように車両の制御が行われる。運転者によるアクセルペダルの踏込み量と車速とに基づいて第2回転電機(モータ)の目標出力が決定される。第2回転電機の目標出力に応じて第1回転電機(発電機)の目標発電電力が決定される。この目標発電電力に応じてエンジンの目標出力が決定される。この目標出力が得られるようにエンジンの吸入空気量及び燃料噴射量が制御される。この制御において、第1回転電機では発電電力が制御され、第2回転電機では出力が制御される。また、特許文献1に示すような車両において、アクセルペダルとエンジンのスロットルとが機械的に連結されている場合には、エンジンの実出力に合わせて第1回転電機の発電電力と第2回転電機の出力とが制御される。このように、特許文献1では、回転電機の電力(出力)が制御されており、様々な特性を有する複数の車種への適用が図られている。
しかしながら、特許文献1に示すような車両では、高速走行時に更なる加速が必要となる場合に、充分な加速を行うことが困難であるという問題があった。走行時に更なる加速が必要となる場合としては、例えば、走行時に登坂を開始する場合、走行時に他の車両を追い抜く場合がある。
特許文献1に示すような車両は、高速走行時に更なる加速を行う場合、モータの回転速度が比較的高く且つ発電機の出力電圧が比較的高い状況下で、更にエンジンの回転速度を増大させる。この結果、発電機の出力電圧が更に増大することとなる。出力電圧の更なる増大に対応するには、電気部品の高耐圧化が必要となり、電気部品の高耐圧化に伴う効率の低下、及びシステムの大型化を招来する場合があった。
また、発電機の出力電圧の増大を抑制するために、巻線の太さ又は磁石の量を変えることにより発電機の出力特性を変更することが可能である。しかし、発電機の出力電流増大を図るために巻線の太径化又は磁石量の増大をすると、発電機が大型化するため、システムが大型化するという問題があった。
このように、特許文献1に示すような車両が、高速走行時に更なる加速が必要となる場合に、充分な加速を行うためには、システムの大型化を避け難いという問題があった。なお、この問題は、エンジンの回転速度の範囲の広狭に関わらず生じ得る問題であった。さらに、この問題は、車両においてのみ生じる問題ではなく、後述するように、駆動源から回転駆動力を受けるとともに、電流の要求が変化する電気負荷装置に電流を供給する電流供給システムにおいても生じる問題であった。
また、発電機の出力電圧の増大を抑制するために、巻線の太さ又は磁石の量を変えることにより発電機の出力特性を変更することが可能である。しかし、発電機の出力電流増大を図るために巻線の太径化又は磁石量の増大をすると、発電機が大型化するため、システムが大型化するという問題があった。
このように、特許文献1に示すような車両が、高速走行時に更なる加速が必要となる場合に、充分な加速を行うためには、システムの大型化を避け難いという問題があった。なお、この問題は、エンジンの回転速度の範囲の広狭に関わらず生じ得る問題であった。さらに、この問題は、車両においてのみ生じる問題ではなく、後述するように、駆動源から回転駆動力を受けるとともに、電流の要求が変化する電気負荷装置に電流を供給する電流供給システムにおいても生じる問題であった。
本発明の目的は、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方に適用可能であり、電流の供給を好適に行うことができる電流供給システムを提供することである。また、本発明の別の目的は、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方に適用可能であり、電力の供給を好適に行うことができる電力供給システムを提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
(1) 駆動源から回転駆動力を受けるとともに、電流の要求が変化する電気負荷装置に電流を供給する電流供給システムであって、
前記電流供給システムは、
永久磁石を有し前記駆動源に接続されたロータと、
巻線及び前記巻線が巻かれたステータコアを有し前記ロータと対向して配置されたステータと、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する供給電流調整部と
を備える。
前記電流供給システムは、
永久磁石を有し前記駆動源に接続されたロータと、
巻線及び前記巻線が巻かれたステータコアを有し前記ロータと対向して配置されたステータと、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する供給電流調整部と
を備える。
(1)の電流供給システムでは、駆動源に接続されたロータが回転駆動力を受け回転すると、ロータに備えられた永久磁石の磁束が巻線に作用することによって、誘導起電圧が生じる。誘導起電圧に起因して、電気負荷装置に電流が供給される。(1)の電流供給システムでは、供給電流調整部が、電流供給システムに要求される電流要求に応じて巻線から見たステータコアの磁気抵抗を変えることによって巻線のインダクタンスを変え、電気負荷装置に供給する電流を調整する。巻線から見たステータコアの磁気抵抗を変える場合の電圧変化に対する電流変化の度合いは、例えば駆動源の回転速度を変える場合と異なる。従って、(1)の電流供給システムは、例えば駆動源の回転速度を変えるのみの場合と比べて、電圧変化と電流変化との連動性を抑えつつ、電気負荷装置に供給する電流を調整することができる。
またさらに、(1)の電流供給システムは、巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって巻線のインダクタンスを変え、電気負荷装置に供給する電流を調整する。このため、(1)の電流供給システムは、巻線の太径化又は磁石量の増大を抑えつつ、電気負荷装置に供給する電流を調整することができるので、電流供給システム自体が小型化できる。
従って、(1)の電流供給システムは、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方に適用可能であり、電流の供給を好適に行うことができる。
またさらに、(1)の電流供給システムは、巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって巻線のインダクタンスを変え、電気負荷装置に供給する電流を調整する。このため、(1)の電流供給システムは、巻線の太径化又は磁石量の増大を抑えつつ、電気負荷装置に供給する電流を調整することができるので、電流供給システム自体が小型化できる。
従って、(1)の電流供給システムは、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方に適用可能であり、電流の供給を好適に行うことができる。
(2) (1)の電流供給システムであって、
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって、前記巻線と鎖交する磁束の変化率が前記巻線のインダクタンスの変化率よりも小さくなるように前記巻線のインダクタンスを変え、供給する電流を調整する。
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって、前記巻線と鎖交する磁束の変化率が前記巻線のインダクタンスの変化率よりも小さくなるように前記巻線のインダクタンスを変え、供給する電流を調整する。
(2)の構成によれば、供給電流調整部は、巻線と鎖交する磁束の変化率が巻線のインダクタンスの変化率よりも小さくなるように巻線のインダクタンスを変える。巻線と鎖交する磁束は、電圧及び電流に影響を与え、巻線のインダクタンスは主として電流に影響を与える。従って、供給電流調整部は、電流供給システムに要求される電流要求に応じて、電圧の変化率を電流の変化率よりも小さく抑えつつ、供給する電流を調整することができる。このため、供給電流調整部は、電圧による制約の影響を抑えつつ電流を調整することができる。従って、(2)の構成によれば、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方に適用可能であり、電流の供給をより好適に行うことができる。
(3) (1)又は(2)の電流供給システムであって、
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記巻線に対する前記ステータコアの相対位置を移動させて、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する。
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記巻線に対する前記ステータコアの相対位置を移動させて、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する。
(3)の構成によれば、供給電流調整部が、巻線に対するステータコアの相対位置を移動させて、巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えるので、巻線のインダクタンスがより確実に変わる。このため、電流供給システムに要求される電流要求に応じて、電気負荷装置に供給する電流をより確実に調整することができる。(3)の構成によれば、回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方へ確実に適用することができる。
(4) (3)の電流供給システムであって、
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記ロータに対する前記ステータコアの相対位置を維持するように前記巻線に対する前記ステータコアの相対位置を移動させて、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する。
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記ロータに対する前記ステータコアの相対位置を維持するように前記巻線に対する前記ステータコアの相対位置を移動させて、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する。
(4)の構成によれば、ロータに対するステータコアの相対位置を維持するように巻線に対するステータコアの相対位置が移動するので、ロータの永久磁石からステータコアに流れる磁束の変化が抑えられる。つまり、永久磁石で生じ巻線と鎖交する磁束の変化が抑えられる。このため、巻線に対するステータコアの相対位置が移動するときの、電圧の変化が抑えられる。従って、(4)の構成によれば、回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方に適用可能であり、電流の供給をより好適に行うことができる。
(5) (1)又は(2)の電流供給システムであって、
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて、前記巻線を移動させて前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する。
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて、前記巻線を移動させて前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する。
(5)の構成によれば、ロータに対するステータコアの相対位置を維持するようにステータコアに対する巻線の相対位置が移動するので、ロータの永久磁石からステータコアに流れる磁束の変化が抑えられる。つまり、永久磁石で生じて巻線と鎖交する磁束の変化が抑えられる。このため、巻線に対するステータコアの相対位置が移動するときの、電圧の変化が抑えられる。従って、(5)の構成によれば、回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方に適用可能であり、電流の供給をより好適に行うことができる。
(6) (1)の電流供給システムであって、
前記ロータの永久磁石から出て前記巻線と鎖交する鎖交磁束を変えることによって前記巻線の誘導起電圧を変え、前記電気負荷装置に供給する電圧を調整する供給電圧調整部を備える。
前記ロータの永久磁石から出て前記巻線と鎖交する鎖交磁束を変えることによって前記巻線の誘導起電圧を変え、前記電気負荷装置に供給する電圧を調整する供給電圧調整部を備える。
(6)の構成によれば、電気負荷装置に供給する電流の調整と電圧の調整の独立性を高めることができるので、電流要求と電圧要求のそれぞれにより適した調整を行うことができる。従って、(6)の構成によれば、回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方への適用性が高い。
(7) (6)の電流供給システムであって、
供給電圧調整部が、
前記巻線に対する前記永久磁石の相対位置を移動させて前記ロータの永久磁石から生じて前記巻線と鎖交する鎖交磁束を変えることによって前記巻線の誘導起電圧を変え、前記電気負荷装置に供給する電圧を調整する。
供給電圧調整部が、
前記巻線に対する前記永久磁石の相対位置を移動させて前記ロータの永久磁石から生じて前記巻線と鎖交する鎖交磁束を変えることによって前記巻線の誘導起電圧を変え、前記電気負荷装置に供給する電圧を調整する。
(7)の構成によれば、電気負荷装置に供給する電圧を確実に調整することができる。(7)の構成によれば、回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方へ確実に適用することができる。
(8) (1)又は(2)の電流供給システムであって、
前記ステータは、前記ロータにエアギャップを介して対面する対面部を有する複数の第一ステータ部と、前記対面部を含まない第二ステータ部とを備え、
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて、前記複数の第一ステータ部及び前記第二ステータ部の一方を他方に対して移動させることによって、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変える。
前記ステータは、前記ロータにエアギャップを介して対面する対面部を有する複数の第一ステータ部と、前記対面部を含まない第二ステータ部とを備え、
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて、前記複数の第一ステータ部及び前記第二ステータ部の一方を他方に対して移動させることによって、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変える。
(8)の構成によれば、供給電流調整部は、ステータコアが備える複数の第一ステータ部と、第二ステータ部の一方を他方に対して移動する。この場合、例えばステータコア及びステータコア以外の部材の一方を他方に対して移動する場合と比べて、巻線から見たステータコアの磁気抵抗が大きく変わる。このため、電流供給システムに要求される電流要求に応じて、電気負荷装置に供給する電流を調整できる範囲が広くなる。従って、(8)の構成によれば、回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方への適用性が高い。
(9) (8)の電流供給システムであって、
前記供給電流調整部が、
前記複数の第一ステータ部のそれぞれと前記第二ステータ部との間のエアギャップ長が、前記複数の第一ステータ部のうち隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップ長よりも短い第一状態から、
前記複数の第一ステータ部のそれぞれと前記第二ステータ部との間のエアギャップ長が、前記複数の第一ステータ部のうち隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップ長よりも長い第二状態まで、
前記複数の第一ステータ部及び前記第二ステータ部の一方を他方に対して移動させることによって、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変える。
前記供給電流調整部が、
前記複数の第一ステータ部のそれぞれと前記第二ステータ部との間のエアギャップ長が、前記複数の第一ステータ部のうち隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップ長よりも短い第一状態から、
前記複数の第一ステータ部のそれぞれと前記第二ステータ部との間のエアギャップ長が、前記複数の第一ステータ部のうち隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップ長よりも長い第二状態まで、
前記複数の第一ステータ部及び前記第二ステータ部の一方を他方に対して移動させることによって、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変える。
(9)の構成によれば、第一状態では、複数の第一ステータ部のそれぞれと第二ステータ部との間のエアギャップ長が、複数の第一ステータ部のうち隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップ長よりも短い。第二状態では、複数の第一ステータ部のそれぞれと第二ステータ部との間のエアギャップ長が、複数の第一ステータ部のうち隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップ長よりも長い。
このため、第一状態では、巻線の電流に起因する磁束のうち、隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップを通る磁束が、主に、第一ステータ部と第二ステータ部との間のエアギャップを通る。従って、巻線の電流に起因する磁束が、主に、第一ステータ部と第二ステータ部の双方を通る。これに対し、第二状態では、巻線の電流に起因する磁束が、第一ステータ部と第二ステータ部との間のエアギャップを通り難い。従って、巻線から見たステータコアの磁気抵抗がより大きく変わる。従って、(9)の構成によれば、回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方への適用性が高い。
このため、第一状態では、巻線の電流に起因する磁束のうち、隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップを通る磁束が、主に、第一ステータ部と第二ステータ部との間のエアギャップを通る。従って、巻線の電流に起因する磁束が、主に、第一ステータ部と第二ステータ部の双方を通る。これに対し、第二状態では、巻線の電流に起因する磁束が、第一ステータ部と第二ステータ部との間のエアギャップを通り難い。従って、巻線から見たステータコアの磁気抵抗がより大きく変わる。従って、(9)の構成によれば、回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方への適用性が高い。
(10) (1)から(9)のいずれか1に記載の電流供給システムと、
前記駆動源と、
前記駆動源の回転速度を変えることによって前記ロータの回転速度を変え、前記電気負荷装置に供給する電圧を調整する駆動源回転速度調整部とを備えた
電力供給システム。
前記駆動源と、
前記駆動源の回転速度を変えることによって前記ロータの回転速度を変え、前記電気負荷装置に供給する電圧を調整する駆動源回転速度調整部とを備えた
電力供給システム。
(10)の電力供給システムによれば、駆動源回転速度調整部は、駆動源の回転速度を変えることによってロータの回転速度を変え、電気負荷装置に供給する電圧を調整する。また、電流供給システムが備える供給電流調整部は、巻線から見たステータコアの磁気抵抗を変えることによって巻線のインダクタンスを変え、電気負荷装置に供給する電流を調整する。駆動源回転速度調整部と供給電流調整部の双方によって電力が制御される。(10)の電力供給システムによれば、電気負荷装置に供給する電流の調整と電圧の調整の独立性を高めることができるので、電流要求と電圧要求のそれぞれにより適した調整を行うことができる。従って、(10)の電力供給システムによれば、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方への適用性が高い。
本発明によれば、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方に適用可能であり、電流の供給を好適に行うことができる電流供給システムを提供することができる。また、本発明によれば、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方に適用可能であり、電力の供給を好適に行うことができる電力供給システムを提供することができる。
駆動源から回転駆動力を受けるとともに、電流の要求が変化する電気負荷装置に電流を供給する電流供給システムについて、本発明者が行った検討について説明する。
例えば特許文献1に示すような車両では、運転者によるアクセルペダルの踏込量に基づいてエンジンの出力が制御される時、エンジンの出力トルクと回転速度との両方が変化する。エンジンの回転速度の変化率は、エンジンの出力トルクの変化率より大きい。また、エンジンの回転速度の変化は、発電機(第1回転電機)の発電電圧の変化に直接影響する。発電電圧の変化に起因して、発電機の発電電流が変化する。そのため、エンジンの出力の増加に応じて発電機の発電電力が増加するとき、その発電電力の増加は、主に発電電圧の増加に起因して生じる。従って、特許文献1に示すような車両では、発電機の発電電力を増加させようとすると、発電電圧が大きく増加してしまう。
例えば、高速走行時に更なる加速を行う場合、モータ(第2回転電機)の回転速度が比較的高く且つ発電機の出力電圧が比較的高い状況下で、更にエンジンの出力を増大させることになる。この結果、発電機の出力電圧が更に増大してしまうため、電気部品の高耐圧化が必要となる。本発明者は、以上のような理由により、特許文献1に示す車両では、発電機の発電電圧即ち出力電圧が高くなり易く、電気部品の高耐圧化が必要になることを見出した。なお、発電機の出力電流は、例えば、発電機とモータの間に配置されるスイッチング素子のオン・オフ動作によって詳細に制御される。高耐圧化されたスイッチング素子は、オン時の抵抗が高いので、スイッチング素子の熱損失により効率が低下する。また、スイッチング素子に限らず、電気部品は、一般的に高耐圧化することによって大型化する。その結果、高耐圧化に伴う効率の低下、及び大型化が生じるという問題があった。
例えば、高速走行時に更なる加速を行う場合、モータ(第2回転電機)の回転速度が比較的高く且つ発電機の出力電圧が比較的高い状況下で、更にエンジンの出力を増大させることになる。この結果、発電機の出力電圧が更に増大してしまうため、電気部品の高耐圧化が必要となる。本発明者は、以上のような理由により、特許文献1に示す車両では、発電機の発電電圧即ち出力電圧が高くなり易く、電気部品の高耐圧化が必要になることを見出した。なお、発電機の出力電流は、例えば、発電機とモータの間に配置されるスイッチング素子のオン・オフ動作によって詳細に制御される。高耐圧化されたスイッチング素子は、オン時の抵抗が高いので、スイッチング素子の熱損失により効率が低下する。また、スイッチング素子に限らず、電気部品は、一般的に高耐圧化することによって大型化する。その結果、高耐圧化に伴う効率の低下、及び大型化が生じるという問題があった。
また、特許文献1に示すような車両では、上述したように、発電機の発電電力の変化が、主に発電電圧の変化に起因して生じる。従って、発電電流を増減させようとすると、発電電圧が大きく増減する。そのため、エンジンの回転速度についての制約の範囲又は電圧についての制約の範囲を超えて電流を制御することが困難である。
例えば、エンジンにおいては、低燃費化及び小型化を図るため、回転速度の範囲を狭めることが考えられている。しかし、特許文献1に示すような車両では、発電機の出力電圧の範囲が、エンジンの回転速度の範囲に支配されている。このため、回転速度の範囲が狭められたエンジンを採用すると、エンジンの回転速度の範囲に応じて発電機の出力電圧の範囲が狭まる。つまり、エンジンの回転速度の範囲を狭めることは、そのまま、モータの出力の範囲を狭めることにつながる。本発明者は、以上のような理由により、特許文献1に示す発電機には、回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方を適用することが困難であることを見出した。
例えば、エンジンにおいては、低燃費化及び小型化を図るため、回転速度の範囲を狭めることが考えられている。しかし、特許文献1に示すような車両では、発電機の出力電圧の範囲が、エンジンの回転速度の範囲に支配されている。このため、回転速度の範囲が狭められたエンジンを採用すると、エンジンの回転速度の範囲に応じて発電機の出力電圧の範囲が狭まる。つまり、エンジンの回転速度の範囲を狭めることは、そのまま、モータの出力の範囲を狭めることにつながる。本発明者は、以上のような理由により、特許文献1に示す発電機には、回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方を適用することが困難であることを見出した。
さらに、特許文献1に示すような車両では、上述したように、発電機からモータに供給される電力の増加が、主に電圧の増加に起因する。そのため、電圧の増加に伴うモータの回転速度の増加が生じ易い一方、電流の増加に伴うモータの出力トルクの増加が生じ難い。従って、モータの出力トルクを増加させるために発電機からモータに供給される電流を増加させようとすると、電圧も増加してしまうため、モータの出力トルクの増加とともにモータの回転速度も増加してしまう。本発明者は、以上のような理由により、特許文献1に示す発電機ではモータへの電流の供給を好適に行うことが困難であることを見出した。
そして、本発明者は、上述した課題について更に検討を行った。その結果、本発明者は、特許文献1に示すような車両では、電流及び電圧(回転速度及びトルク)の区別が考慮されずに出力が制御されており、電流及び電圧(回転速度及びトルク)の連動性が高いため、上述した課題が生じることを見出した。
さらに、本発明者は、上述した課題を解決するために鋭意検討を行った。その結果、本発明者は、駆動源から回転駆動力を受けるとともに、電流の要求が変化する電気負荷装置に電流を供給する電流供給システムにおいて、電流供給システムに要求される電流要求に応じて巻線から見たステータコアの磁気抵抗を変えることによって巻線のインダクタンスを変え、電気負荷装置に供給する電流を調整すれば、電流及び電圧の連動性を抑えることができる、という知見を得た。
本発明の電流供給システムは、上述した知見に基づいて完成した発明である。即ち、本発明の電流供給システムでは、供給電流調整部が、電流供給システムに要求される電流要求に応じて巻線から見たステータコアの磁気抵抗を変えることによって巻線のインダクタンスを変え、電気負荷装置に供給する電流を調整する。巻線から見たステータコアの磁気抵抗を変える場合の電圧変化に対する電流変化の度合いは、例えば駆動源の回転速度を変える場合より大きい。従って、本実施形態の電流供給システムは、例えば駆動源の回転速度を変えるのみの場合と比べて、電圧変化と電流変化との連動性を抑えつつ、電気負荷装置に供給する電流を調整することができる。その結果、本発明の電流供給システムによれば、上述した課題を解決することができる。即ち、本発明によれば、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広い駆動源及び回転速度の範囲が狭い駆動源の双方に適用可能であり、電流の供給を好適に行うことができる電流供給システムを提供することができる。
以下、本発明を、好ましい実施形態に基づいて図面を参照しつつ説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係る電流供給システムが搭載された装置の概略構成を示すブロック図である。
図1には、電流供給システムが搭載された装置の例として車両Vが示されている。車両Vは、電力供給システムPを備えている。電力供給システムPは、電流供給システム1、エンジンEG、駆動源回転速度調整部EC、及び、モータMを備えている。つまり、車両Vは、電流供給システム1、エンジンEG、駆動源回転速度調整部EC、及び、モータMを備えている。また、車両Vは、車輪Wa,Wb,Wc,Wd、アクセル操作子A、コンバータD、及び、インバータJを備えている。
図1は、本発明の第一実施形態に係る電流供給システムが搭載された装置の概略構成を示すブロック図である。
図1には、電流供給システムが搭載された装置の例として車両Vが示されている。車両Vは、電力供給システムPを備えている。電力供給システムPは、電流供給システム1、エンジンEG、駆動源回転速度調整部EC、及び、モータMを備えている。つまり、車両Vは、電流供給システム1、エンジンEG、駆動源回転速度調整部EC、及び、モータMを備えている。また、車両Vは、車輪Wa,Wb,Wc,Wd、アクセル操作子A、コンバータD、及び、インバータJを備えている。
モータMは、車輪Wa〜Wdのうち、駆動輪Wc,Wdに接続されている。モータMは、駆動輪Wc,Wdを回転駆動することによって車両Vを走行させる。エンジンEGは、車両Vの駆動源である。ただし、本実施形態では、エンジンEGは、駆動輪Wc,Wdに直接機械的な力を供給しない。エンジンEGが出力する機械的なパワーは、電流供給システム1で電力に変換される。変換された電力は、モータMで機械的なパワーに再び変換される。
エンジンEGは、出力軸Cを有している。出力軸Cは、例えばクランク軸である。エンジンEGは、燃料を燃焼させることによって、出力軸Cを回転させる。エンジンEGは、機械的なパワーを出力軸Cの回転として出力する。
エンジンEGは、出力軸Cを有している。出力軸Cは、例えばクランク軸である。エンジンEGは、燃料を燃焼させることによって、出力軸Cを回転させる。エンジンEGは、機械的なパワーを出力軸Cの回転として出力する。
電力供給システムPは、エンジンEGと電流供給システム1とを備えている。電力供給システムPは、モータMに電力を供給する。電力供給システムPは、電源の機能を有する。電力供給システムPの電流供給システム1は、エンジンEGと機械的に接続されている。電流供給システム1は、エンジンEGから回転駆動力を受けるとともに、モータMに電流を供給する。電流供給システム1は、発電機の機能を有する。
アクセル操作子Aは、電流供給システム1に要求される電流要求を表すための操作子である。アクセル操作子Aは、車両Vの運転者によって操作されることによって、車両Vの加速要求を出力する。車両Vの加速要求は、車両Vの出力についての出力要求でもある。
車両Vは、モータMによって駆動されており、車両Vの出力は、モータMの出力に対応する。モータMの出力は、モータMに供給される電力に基づいている。電力供給システムPに要求される電力要求は、電力供給システムPがモータMに供給する電力についての要求である。アクセル操作子Aは、車両Vの出力要求として、モータMに供給することが要求される電力についての電力要求、すなわち電力供給システムPに要求される電力要求を出力する。電力要求は、電圧要求と電流要求とを含んでいる。特に、車両Vの加速は、モータMの出力トルクに対応する。モータMの出力トルクは、モータMに供給される電流に基づいている。電流供給システム1に要求される電流要求は、電流供給システム1がモータMに供給する電流についての要求である。アクセル操作子Aは、車両Vの加速要求として、モータMに供給することが要求される電流についての電流要求、すなわち電流供給システム1に要求される電流要求を出力する。
車両Vは、モータMによって駆動されており、車両Vの出力は、モータMの出力に対応する。モータMの出力は、モータMに供給される電力に基づいている。電力供給システムPに要求される電力要求は、電力供給システムPがモータMに供給する電力についての要求である。アクセル操作子Aは、車両Vの出力要求として、モータMに供給することが要求される電力についての電力要求、すなわち電力供給システムPに要求される電力要求を出力する。電力要求は、電圧要求と電流要求とを含んでいる。特に、車両Vの加速は、モータMの出力トルクに対応する。モータMの出力トルクは、モータMに供給される電流に基づいている。電流供給システム1に要求される電流要求は、電流供給システム1がモータMに供給する電流についての要求である。アクセル操作子Aは、車両Vの加速要求として、モータMに供給することが要求される電流についての電流要求、すなわち電流供給システム1に要求される電流要求を出力する。
電流供給システム1は、エンジンEGから回転駆動力を受けるとともに、モータMに電流を供給する。電流供給システム1は、電流供給システム1に要求される電流要求に応じてモータMに供給する電流を調整する。言い換えると、電流供給システム1は、電流供給システム1に要求される電流要求に応じて、モータMに供給される電力における電流を調整する。
エンジンEGには、エンジンEGの動作を制御する駆動源回転速度調整部ECが設けられている。駆動源回転速度調整部ECは、アクセル操作子Aの出力要求(電力要求)に応じて、エンジンEGの出力軸Cの回転速度を調整する。
車両Vは、コンバータD及びインバータJを備えている。電流供給システム1は、コンバータD及びインバータJを経由して、モータMに電流を供給する。
コンバータDは、整流を行う。コンバータDは、電流供給システム1から出力された三相交流を直流に変換する。コンバータDは、例えば、インバータを有する。コンバータDは、例えば、三相の各相に対応するトランジスタで構成された三相ブリッジインバータを有する。ただし、コンバータDは、ダイオードで構成されたブリッジ回路で構成することもできる。すなわち、コンバータDは、レクチファイアで構成することもできる。コンバータDは、電流供給システム1に含めることも可能である。
インバータJは、モータMを駆動するための電流をモータMに供給する。モータMは、例えば、三相ブラシレスモータである。インバータJは、コンバータDから出力された直流を、三相ブラシレスモータの三相に対応した、位相が互いに120度ずれた三相の電流に変換する。なお、インバータJは、モータMに含めることも可能である。
コンバータDは、整流を行う。コンバータDは、電流供給システム1から出力された三相交流を直流に変換する。コンバータDは、例えば、インバータを有する。コンバータDは、例えば、三相の各相に対応するトランジスタで構成された三相ブリッジインバータを有する。ただし、コンバータDは、ダイオードで構成されたブリッジ回路で構成することもできる。すなわち、コンバータDは、レクチファイアで構成することもできる。コンバータDは、電流供給システム1に含めることも可能である。
インバータJは、モータMを駆動するための電流をモータMに供給する。モータMは、例えば、三相ブラシレスモータである。インバータJは、コンバータDから出力された直流を、三相ブラシレスモータの三相に対応した、位相が互いに120度ずれた三相の電流に変換する。なお、インバータJは、モータMに含めることも可能である。
モータMは、コンバータD及びインバータJを介して電流供給システム1から供給された電力によって動作する。モータMは、駆動輪Wc,Wdを回転させることによって、車両Vを走行させる。
なお、モータMとして、三相ブラシレスモータでなく、例えばブラシを備えた直流モータを採用することも可能である。モータMが直流モータである場合、インバータJは省略される。
なお、モータMとして、三相ブラシレスモータでなく、例えばブラシを備えた直流モータを採用することも可能である。モータMが直流モータである場合、インバータJは省略される。
エンジンEGは、本発明にいう駆動源の一例に相当する。モータMは、本発明にいう電気負荷装置の一例に相当する。
車両Vにおいて、電力供給システムPは、電力を発生する電源として機能する。また、車両Vにおいて、電流供給システム1及びモータMの組合せは、エンジンEGの出力を、トルク及び回転速度を変えて駆動輪Wc,Wdに伝達するトランスミッションとして機能する。
[電流供給システム]
電流供給システム1は、ロータ11、ステータ12、及び供給電流調整部13を備えている。ロータ11及びステータ12は、三相ブラシレス型発電機を構成する。
電流供給システム1は、ロータ11、ステータ12、及び供給電流調整部13を備えている。ロータ11及びステータ12は、三相ブラシレス型発電機を構成する。
ロータ11は、永久磁石を有する。より詳細には、ロータ11は、複数の磁極部111とバックヨーク部112とを有する。磁極部111は永久磁石で構成されている。バックヨーク部112は、例えば強磁性材料からなる。磁極部111はバックヨーク部112とステータ12との間に配置されている。磁極部111はバックヨーク部112に取付けられている。複数の磁極部111は、ロータ11の回転軸線を中心とした周方向Zすなわちロータ11の回転方向に一列に並んで配置されている。複数の磁極部111は、N極及びS極が周方向Zで交互になるように配置されている。
ステータ12は、ロータ11と対向して配置されている。ステータ12は、複数の巻線121及びステータコア122を有する。ステータコア122は、例えば強磁性材料からなる。複数の巻線121はステータコア122に巻かれている。ステータコア122は、コア本体122a(図2参照)と複数の歯部122bを有する。複数の歯部122bは、コア本体122aから、ロータ11に向かって延びている。ロータ11に向かって延びた歯部122bの先端面と、ロータ11の磁極部111とはエアギャップを介して互いに対向している。複数の歯部122bは、周方向Zに間隔を空けて周方向Zに一列に並んでいる。複数の巻線121は、複数の歯部122bにそれぞれ巻かれている。複数の巻線121は、三相を構成するU相、V相、及びW相のいずれかの相に対応している。U相、V相、及びW相のそれぞれに対応する巻線121は、周方向Zに順に配置されている。
ロータ11が出力軸Cの回転と連動して回転する。ロータ11は、磁極部111を、ステータコア122の歯部122bと対向させた姿勢で回転する。ロータ11が回転すると、巻線121と鎖交する磁束が変化することによって、巻線121に誘導起電圧が生じる。このようにして、電流供給システム1では、発電が行われる。電流供給システム1は、モータMに発電された電流を供給する。
本実施形態において、ロータ11及びステータ12は、アキシャルギャップ型構造を有する。ロータ11とステータ12とは、ロータ11の回転軸線方向(軸方向)Xで互いに対向している。ステータ12が有する複数の歯部122bは、コア本体122aから軸方向Xに突出している。本実施形態における軸方向Xは、ロータ11とステータ12とが対向する対向方向である。
供給電流調整部13は、モータMに供給する電流を調整する。供給電流調整部13は、
電流供給システム1に要求される電流要求に応じて巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変えることによって巻線121のインダクタンスを変える。これによって、供給電流調整部13は、モータMに供給する電流を調整する。
電流供給システム1に要求される電流要求に応じて巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変えることによって巻線121のインダクタンスを変える。これによって、供給電流調整部13は、モータMに供給する電流を調整する。
供給電流調整部13は、電流調整機構131、及び電流調整制御部132を有する。
電流調整機構131は、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変える機構である。
電流調整制御部132は、電流供給システム1に要求される電流要求に応じて電流調整機構131を制御する。本実施形態において、電流供給システム1に要求される電流要求は、アクセル操作子Aから出力される。電流調整制御部132は、アクセル操作子Aが表す電流要求に応じて、電流調整機構131を制御する。
電流調整機構131は、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変える機構である。
電流調整制御部132は、電流供給システム1に要求される電流要求に応じて電流調整機構131を制御する。本実施形態において、電流供給システム1に要求される電流要求は、アクセル操作子Aから出力される。電流調整制御部132は、アクセル操作子Aが表す電流要求に応じて、電流調整機構131を制御する。
電流調整制御部132は、例えばマイクロコントローラで構成されている。ただし、電流調整制御部132は、ワイヤードロジックで構成することも可能である。電流調整制御部132は、電流調整機構131に取付けられているが、電流調整制御部132は、電流調整機構131とは離れた場所に配置することも可能である。また、電流調整制御部132は、エンジンEGの燃焼動作を制御する駆動源回転速度調整部ECと兼用されることも可能である。
駆動源回転速度調整部ECは、エンジンEGの回転速度を変えることによってロータ11の回転速度を変え、モータMに供給される電圧を調整する。ロータ11の回転速度が変わると、モータMに供給される電圧も変わる。しかし、ロータ11の回転速度の変化と、供給電流調整部13による調整とでは、モータMに供給する電圧と電流との各々への影響の大きさが異なる。モータMに供給する電圧は、ロータ11の回転速度を変えることによって調整し易い。
図2は、図1に示す電流供給システム1における供給電流調整部13の調整を説明するための模式図である。
図2には、電流供給システム1に備えられたロータ11及びステータ12の一部が示されている。ロータ11とステータ12とは、互いに対向している。より詳細には、ロータ11の磁極部111と、ステータ12のステータコア122の歯部122bとがエアギャップを挟んで互いに対向している。磁極部111は、ステータ12に向かって露出している。
供給電流調整部13は、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変えることによって巻線121のインダクタンスを変え、モータMに供給する電流を調整する。具体的には、供給電流調整部13は、巻線121に対するステータコア122の相対位置を移動することによって、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変える。
巻線121は、発電機の図示しない筐体に固定されており、ステータコア122は、巻線121に対し軸方向Xで移動自在なように筐体に支持されている。巻線121は、歯部122bに固定されていない。筒状の巻線121と歯部122bとの間には、歯部122bが巻線121に対して移動自在となる程度の隙間が設けられている。
巻線121は、発電機の図示しない筐体に固定されており、ステータコア122は、巻線121に対し軸方向Xで移動自在なように筐体に支持されている。巻線121は、歯部122bに固定されていない。筒状の巻線121と歯部122bとの間には、歯部122bが巻線121に対して移動自在となる程度の隙間が設けられている。
供給電流調整部13の電流調整機構131は、筒状に巻かれた巻線121の中に出入りする方向に歯部122bが移動するよう、ステータコア122を移動させる。本実施形態では、電流調整機構131は、軸方向Xにステータコア122を移動させる。電流調整制御部132は、電流要求に応じて電流調整機構131を動作させる。
なお、図2には、ステータコア122の移動を分りやすく説明するため、電流調整機構131がピニオンラック機構及びモータによって模式的に示されている。ただし、ステータコア122を移動させる電流調整機構131には、図に示す以外の機構を採用可能である。例えば、ステータコアと同心に配置され、ステータコアとネジ係合する円筒部材を有する機構が採用可能である。このような機構では、例えば、円筒部材をステータコアに対し回転させることによって、ステータコアを軸方向に移動させる。
供給電流調整部13は、ロータ11に対するステータコア122の相対位置を維持するように、巻線121に対するステータコア122の相対位置を移動する。図2の破線Qは、ロータ11が、軸方向Xにおいて、ステータコア122と連動して移動することを表している。ロータ11とステータコア122の相対位置を維持する構造は、例えば、ステータコア122に固定された軸受けによってロータ11を回転可能に支持することによって形成される。
なお、図2には、ステータコア122の移動を分りやすく説明するため、電流調整機構131がピニオンラック機構及びモータによって模式的に示されている。ただし、ステータコア122を移動させる電流調整機構131には、図に示す以外の機構を採用可能である。例えば、ステータコアと同心に配置され、ステータコアとネジ係合する円筒部材を有する機構が採用可能である。このような機構では、例えば、円筒部材をステータコアに対し回転させることによって、ステータコアを軸方向に移動させる。
供給電流調整部13は、ロータ11に対するステータコア122の相対位置を維持するように、巻線121に対するステータコア122の相対位置を移動する。図2の破線Qは、ロータ11が、軸方向Xにおいて、ステータコア122と連動して移動することを表している。ロータ11とステータコア122の相対位置を維持する構造は、例えば、ステータコア122に固定された軸受けによってロータ11を回転可能に支持することによって形成される。
図2には、磁極部111によって生じる主な磁束F1が示されている。磁束F1の線は、磁極部111で生じる磁束F1が通る主な磁気回路を表している。そこで、磁束F1が通る磁気回路を、磁気回路F1と称する。
磁極部111によって生じる主な磁束F1は、磁極部111、磁極部111と歯部122bとの間のエアギャップ、歯部122b、コア本体122a、及びバックヨーク部112を通って流れる。つまり、磁極部111、磁極部111と歯部122bとの間のエアギャップ、歯部122b、コア本体122a、及びバックヨーク部112によって、磁気回路F1が構成されている。
磁極部111によって生じる主な磁束F1は、磁極部111、磁極部111と歯部122bとの間のエアギャップ、歯部122b、コア本体122a、及びバックヨーク部112を通って流れる。つまり、磁極部111、磁極部111と歯部122bとの間のエアギャップ、歯部122b、コア本体122a、及びバックヨーク部112によって、磁気回路F1が構成されている。
ロータ11が回転すると、磁極部111によって生じ、巻線121と鎖交する磁束の量が変化する。巻線121と鎖交する磁束の量が変化することによって、巻線121に誘導起電圧が生じる。すなわち、発電が行われる。
巻線121に生じる誘導起電圧は、巻線121と鎖交する磁束の量に依存している。巻線121と鎖交する磁束の量は、磁気回路F1の磁気抵抗が大きいほど、少ない。磁気回路F1の磁気抵抗は、主に、歯部122bと磁極部111との間のエアギャップの磁気抵抗に依存している。歯部122bと磁極部111との間のエアギャップの磁気抵抗は、歯部122bと磁極部111との間のエアギャップ長L1に依存している。
従って、巻線121に生じる誘導起電圧は、歯部122bと磁極部111との間のエアギャップ長L1に依存している。
巻線121に生じる誘導起電圧は、巻線121と鎖交する磁束の量に依存している。巻線121と鎖交する磁束の量は、磁気回路F1の磁気抵抗が大きいほど、少ない。磁気回路F1の磁気抵抗は、主に、歯部122bと磁極部111との間のエアギャップの磁気抵抗に依存している。歯部122bと磁極部111との間のエアギャップの磁気抵抗は、歯部122bと磁極部111との間のエアギャップ長L1に依存している。
従って、巻線121に生じる誘導起電圧は、歯部122bと磁極部111との間のエアギャップ長L1に依存している。
図2には、巻線121に流れる電流によって生じる主な磁束F2が示されている。発電が行われるとき、巻線121には、誘導起電圧に起因した電流が流れる。磁束F2は、発電が行われるとき、巻線121に流れる電流によって生じる。磁束F2の線は、巻線121の電流によって生じる磁束F2が通る主な磁気回路を表している。そこで、磁束F2が通る磁気回路を、磁気回路F2と称する。
巻線121の電流によって生じる主な磁束F2は、歯部122b、コア本体122a、及び、隣り合う2つの歯部122bの間のエアギャップを通る。つまり、歯部122b、コア本体122a、及び、隣り合う2つの歯部122bの間のエアギャップによって、磁気回路F2が構成されている。巻線121の電流によって生じる磁束F2の多くは、次の理由で、ロータ11のバックヨーク部112を通らず、隣り合う2つの歯部122bの間のエアギャップを通る。
巻線121の電流によって生じる主な磁束F2は、歯部122b、コア本体122a、及び、隣り合う2つの歯部122bの間のエアギャップを通る。つまり、歯部122b、コア本体122a、及び、隣り合う2つの歯部122bの間のエアギャップによって、磁気回路F2が構成されている。巻線121の電流によって生じる磁束F2の多くは、次の理由で、ロータ11のバックヨーク部112を通らず、隣り合う2つの歯部122bの間のエアギャップを通る。
電流によって巻線121に生じる磁束F2に関して、磁極部111は、単に磁束の経路と見なされる。本実施形態において、磁極部111は、透磁率が空気と同程度に低い永久磁石で構成されているため、磁気回路F2において空気と同等と見なせる。磁極部111が空気と同等であるため、ステータ12とロータ11との間の実質的なエアギャップ長は、歯部122bからバックヨーク部112までの距離L11になる。歯部122bからバックヨーク部112までの距離L11は、軸方向Xにおける磁極部111の厚みを含むため、歯部122bから磁極部111までの距離L1よりも長い。
しかも、本実施形態では、巻線121の電流によって生じる磁束F2の量は、磁極部111の永久磁石によって生じる磁束の量よりも少ない。巻線121の電流によって生じる磁束F2の多くは、エアギャップ長L11を隔てたバックヨーク部112に到達し難い。従って、巻線121の電流によって生じる磁束F2のうち、バックヨーク部112を通る磁束は少ない。
従って、巻線121の電流によって生じる磁束F2の多くは、ロータ11のバックヨーク部112よりも、歯部122bと歯部122bとの間のエアギャップを通る。
しかも、本実施形態では、巻線121の電流によって生じる磁束F2の量は、磁極部111の永久磁石によって生じる磁束の量よりも少ない。巻線121の電流によって生じる磁束F2の多くは、エアギャップ長L11を隔てたバックヨーク部112に到達し難い。従って、巻線121の電流によって生じる磁束F2のうち、バックヨーク部112を通る磁束は少ない。
従って、巻線121の電流によって生じる磁束F2の多くは、ロータ11のバックヨーク部112よりも、歯部122bと歯部122bとの間のエアギャップを通る。
巻線121のインダクタンスは、巻線121から見た磁気抵抗に依存する。巻線121のインダクタンスは、巻線121から見た磁気抵抗に反比例する。
ここで、巻線121から見た磁気抵抗とは、巻線121の電流によって生じる磁束F2が流れる磁気回路F2の磁気抵抗である。巻線121から見たステータ12の磁気抵抗には、隣り合う2つの歯部122bの間のエアギャップの磁気抵抗が含まれる。巻線121に電流によって生じる磁束F2は、厳密には、ステータ12及びロータ11の双方を通る。しかし、上述したように、巻線121に電流によって生じる磁束の多くは、ロータ11のバックヨーク部112を介さず、隣り合う2つの歯部122bの間のエアギャップを通る。従って、巻線121から見た磁気抵抗は、ロータ11の磁気抵抗よりも、ステータ12の磁気抵抗に強く依存する。つまり、巻線121のインダクタンスは、巻線121から見たロータ11の磁気抵抗よりも、巻線121から見たステータ12の磁気抵抗に、より多く依存する。従って、巻線121のインダクタンスは、実質的に、巻線121から見たステータ12の磁気抵抗に依存する。
ここで、巻線121から見た磁気抵抗とは、巻線121の電流によって生じる磁束F2が流れる磁気回路F2の磁気抵抗である。巻線121から見たステータ12の磁気抵抗には、隣り合う2つの歯部122bの間のエアギャップの磁気抵抗が含まれる。巻線121に電流によって生じる磁束F2は、厳密には、ステータ12及びロータ11の双方を通る。しかし、上述したように、巻線121に電流によって生じる磁束の多くは、ロータ11のバックヨーク部112を介さず、隣り合う2つの歯部122bの間のエアギャップを通る。従って、巻線121から見た磁気抵抗は、ロータ11の磁気抵抗よりも、ステータ12の磁気抵抗に強く依存する。つまり、巻線121のインダクタンスは、巻線121から見たロータ11の磁気抵抗よりも、巻線121から見たステータ12の磁気抵抗に、より多く依存する。従って、巻線121のインダクタンスは、実質的に、巻線121から見たステータ12の磁気抵抗に依存する。
供給電流調整部13は、電流要求に応じて巻線121に対するステータコア122の相対位置を移動させて、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変えることによって巻線121のインダクタンスを変える。例えば、供給電流調整部13が、ステータコア122を矢印X1の向きに移動させると、ステータコア122の歯部122bが、筒状に巻かれた巻線121の中から抜ける向きに移動する。従って、巻線121の中に存在するステータコア122の量が減少する。この結果、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗が増大するので、巻線121のインダクタンスが減少する。
さらに、供給電流調整部13は、巻線121のインダクタンスの変化率が巻線121と鎖交する磁束の変化率よりも小さくなるように巻線121のインダクタンスを変え、電流を調整する。本実施形態の電流供給システム1の供給電流調整部13は、ロータ11に対するステータコア122の相対位置を維持するように、巻線121に対するステータコア122の相対位置を移動する。
供給電流調整部13が、ステータコア122を矢印X1の向きに移動させると、ロータ11も連動して矢印X1の向きに移動する。このため、ロータ11に対するステータコア122の相対位置が維持される。
ロータ11に対するステータコア122の相対位置が維持されることによって、ステータコア122が移動する場合に、歯部122bと磁極部111との間のエアギャップ長L1の変化が抑えられる。従って、磁極部111からステータコア122に流れる磁束F1の変化が抑えられる。つまり、巻線121と鎖交する磁束F1の変化が抑えられる。
供給電流調整部13が、ステータコア122を矢印X1の向きに移動させると、ロータ11も連動して矢印X1の向きに移動する。このため、ロータ11に対するステータコア122の相対位置が維持される。
ロータ11に対するステータコア122の相対位置が維持されることによって、ステータコア122が移動する場合に、歯部122bと磁極部111との間のエアギャップ長L1の変化が抑えられる。従って、磁極部111からステータコア122に流れる磁束F1の変化が抑えられる。つまり、巻線121と鎖交する磁束F1の変化が抑えられる。
図3は、図2に示す供給電流調整部13の巻線121の等価回路を概略的に示す回路図である。
図3に示すように、巻線121(図2参照)は、電気的に、交流電圧源121A、インダクタ121B、及び抵抗121Cを含んでいる。
交流電圧源121Aが出力する誘導起電圧Eは、主に巻線121と鎖交する磁束Φつまり磁束F1とロータ11の回転速度ωの積に依存する。インダクタ121BのインダクタンスLは、主に巻線121から見たステータ12の磁気抵抗に依存する。抵抗121Cの抵抗値Rは、巻線抵抗である。巻線121のインピーダンスは、((ωL)2+R2)1/2で表される。
供給電流調整部13は、電流要求に応じて巻線121に対するステータコア122の相対位置を移動させて、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変えることによって巻線121のインダクタンスLを変える。インダクタンスLを変えることによってインピーダンスが変わり、電流供給システム1から供給される電流が調整される。
また、供給電流調整部13は、巻線121と鎖交する磁束Φの変化率が、巻線121のインダクタンスLの変化率よりも小さくなるように巻線121のインダクタンスを変え、電流を調整する。従って、誘導起電圧Eの変化が抑えられるように電流が調整される。
図3に示すように、巻線121(図2参照)は、電気的に、交流電圧源121A、インダクタ121B、及び抵抗121Cを含んでいる。
交流電圧源121Aが出力する誘導起電圧Eは、主に巻線121と鎖交する磁束Φつまり磁束F1とロータ11の回転速度ωの積に依存する。インダクタ121BのインダクタンスLは、主に巻線121から見たステータ12の磁気抵抗に依存する。抵抗121Cの抵抗値Rは、巻線抵抗である。巻線121のインピーダンスは、((ωL)2+R2)1/2で表される。
供給電流調整部13は、電流要求に応じて巻線121に対するステータコア122の相対位置を移動させて、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変えることによって巻線121のインダクタンスLを変える。インダクタンスLを変えることによってインピーダンスが変わり、電流供給システム1から供給される電流が調整される。
また、供給電流調整部13は、巻線121と鎖交する磁束Φの変化率が、巻線121のインダクタンスLの変化率よりも小さくなるように巻線121のインダクタンスを変え、電流を調整する。従って、誘導起電圧Eの変化が抑えられるように電流が調整される。
車両Vにおいて、電流供給システム1から供給される電流を調整する方法として、供給電流調整部13による調整の他に、エンジンEGの出力(パワー)を変える方法が考えられる。つまり、駆動源回転速度調整部ECが、エンジンEGの回転速度を変えることによってロータ11の回転速度ωを変え、モータMに供給する電圧を調整する。
エンジンEGの出力(パワー)は、主に出力軸Cの回転速度、すなわち、ロータ11の回転速度ωを変えることによって調整される。ロータ11の回転速度ωは、巻線121の誘導起電圧E、及びインピーダンス((ωL)2+R2)1/2の双方に影響する。このため、エンジンEGの出力軸Cの回転速度を変える方法のみによると、供給電圧と供給電流の連動性が高い。
これに対し、電流供給システム1では、電流要求に応じて巻線121に対するステータコア122の相対位置を移動させて、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変えることによって巻線121のインダクタンスを変える。このため、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変える場合の電圧変化に対する電流変化の度合いは、ロータ11の回転速度ωを変える場合と異なる。従って、本実施形態の電流供給システムは、例えば駆動源回転速度調整部ECによってエンジンEGの出力軸Cの回転速度を変えるのみの場合と比べて、電圧変化と電流変化との連動性を抑えつつ、電気負荷装置に供給する電流を調整することができる。
エンジンEGの出力(パワー)は、主に出力軸Cの回転速度、すなわち、ロータ11の回転速度ωを変えることによって調整される。ロータ11の回転速度ωは、巻線121の誘導起電圧E、及びインピーダンス((ωL)2+R2)1/2の双方に影響する。このため、エンジンEGの出力軸Cの回転速度を変える方法のみによると、供給電圧と供給電流の連動性が高い。
これに対し、電流供給システム1では、電流要求に応じて巻線121に対するステータコア122の相対位置を移動させて、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変えることによって巻線121のインダクタンスを変える。このため、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変える場合の電圧変化に対する電流変化の度合いは、ロータ11の回転速度ωを変える場合と異なる。従って、本実施形態の電流供給システムは、例えば駆動源回転速度調整部ECによってエンジンEGの出力軸Cの回転速度を変えるのみの場合と比べて、電圧変化と電流変化との連動性を抑えつつ、電気負荷装置に供給する電流を調整することができる。
例えば、本実施形態の供給電流調整部13は、ロータ11に対するステータコア122の相対位置を維持するように、巻線121に対するステータコア122の相対位置を移動する。このため、電圧による制約の影響を抑えつつ、電流を調整することができる。
供給電流調整部13は、電圧による制約の影響を抑えつつ電流を調整することができる。回転速度の範囲が広いエンジンEG及び回転速度の範囲が狭いエンジンEGの双方に適用可能であり、電流の供給をより好適に行うことができる。
供給電流調整部13は、電圧による制約の影響を抑えつつ電流を調整することができる。回転速度の範囲が広いエンジンEG及び回転速度の範囲が狭いエンジンEGの双方に適用可能であり、電流の供給をより好適に行うことができる。
また、電流供給システム1は、巻線121から見たステータコア122の磁気抵抗を変えることによって巻線121のインダクタンスを変え、モータMに供給する電流を調整する。このため、電流供給システム1では、巻線121の太径化又は磁石量の増大を抑えつつ、モータMに供給する電流を調整することができる。このため、電流供給システム1自体が小型化できる。
このように、電流供給システム1は、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広いエンジンEG及び回転速度の範囲が狭いエンジンEGの双方に適用可能であり、電流の供給を好適に行うことができる。
また、電流供給システム1を含む電力供給システムP(図1参照)では、駆動源回転速度調整部ECと供給電流調整部13の双方によって電力が調整される。駆動源回転速度調整部ECによる調整によって、電流と電圧の双方が変化する。また、供給電流調整部13による調整によっても、電流と電圧の双方が変化する。ただし、駆動源回転速度調整部ECによるロータ11の回転速度の変化は、供給電流調整部13による調整と比べて、モータMに供給する電圧と電流の各々への影響の大きさが異なる。ロータ11の回転速度の変化は、供給電流調整部13による調整と比べて、モータMに供給する電圧への影響が大きい。モータMに供給する電圧は、ロータ11の回転速度を変えることによって調整しやすい。本実施形態の電流供給システム1によれば、電気負荷装置に供給する電流の調整と電圧の調整の独立性を高めることができるので、電流要求と電圧要求のそれぞれにより適した調整を行うことができる。
[第二実施形態]
続いて、本発明の第二実施形態について説明する。以下の第二実施形態の説明にあたっては、上述した第一実施形態との相違点を主に説明する。
図4は、第二実施形態の電流供給システムにおける供給電流調整部の調整を説明するための模式図である。
図4に示す電流供給システム2において、供給電流調整部23は、電流供給システム2に要求される電流要求に応じて、巻線221を移動させて巻線221から見たステータコア222の磁気抵抗を変えることによって巻線221のインダクタンスを変え、モータM(図1参照)に供給する電流を調整する。
供給電流調整部23は、ステータコア222を移動させず、巻線221を移動させる。
より詳細には、ステータコア222は、図示しない筐体に固定されており、ロータ21は、筐体に回転可能に支持されている。ロータ21は、軸方向Xについて固定されている。巻線221は、筐体に対し軸方向Xに移動自在なように筐体に支持されている。
供給電流調整部23の電流調整機構231は、歯部222bが筒状の巻線221の中に出入りする方向に移動するよう、巻線221を移動させる。本実施形態では、電流調整機構231は、巻線221を軸方向Xに移動させる。電流供給システム2に備えられて歯部222bに巻かれた巻線221はすべて一体となって移動する。電流調整制御部232は、電流要求に応じて電流調整機構231を動作させる。
続いて、本発明の第二実施形態について説明する。以下の第二実施形態の説明にあたっては、上述した第一実施形態との相違点を主に説明する。
図4は、第二実施形態の電流供給システムにおける供給電流調整部の調整を説明するための模式図である。
図4に示す電流供給システム2において、供給電流調整部23は、電流供給システム2に要求される電流要求に応じて、巻線221を移動させて巻線221から見たステータコア222の磁気抵抗を変えることによって巻線221のインダクタンスを変え、モータM(図1参照)に供給する電流を調整する。
供給電流調整部23は、ステータコア222を移動させず、巻線221を移動させる。
より詳細には、ステータコア222は、図示しない筐体に固定されており、ロータ21は、筐体に回転可能に支持されている。ロータ21は、軸方向Xについて固定されている。巻線221は、筐体に対し軸方向Xに移動自在なように筐体に支持されている。
供給電流調整部23の電流調整機構231は、歯部222bが筒状の巻線221の中に出入りする方向に移動するよう、巻線221を移動させる。本実施形態では、電流調整機構231は、巻線221を軸方向Xに移動させる。電流供給システム2に備えられて歯部222bに巻かれた巻線221はすべて一体となって移動する。電流調整制御部232は、電流要求に応じて電流調整機構231を動作させる。
本実施形態において、供給電流調整部23は、電流要求に応じて巻線221に対するステータコア222の相対位置を移動させて、巻線221から見たステータコア222の磁気抵抗を変えることによって巻線221のインダクタンスを変える。このため、電流供給システム2は、第一実施形態の場合と同様、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広いエンジンEG及び回転速度の範囲が狭いエンジンEGの双方に適用可能であり、電流の供給を好適に行うことができる。
さらに、本実施形態の電流供給システム2では、巻線221のみを移動させることによって、ロータ21に対するステータコア222の相対位置を維持するように、巻線221に対するステータコア222の相対位置を移動することができる。
さらに、本実施形態の電流供給システム2では、巻線221のみを移動させることによって、ロータ21に対するステータコア222の相対位置を維持するように、巻線221に対するステータコア222の相対位置を移動することができる。
[第三実施形態]
続いて、本発明の第三実施形態について説明する。以下の第三実施形態の説明にあたっては、上述した第一実施形態との相違点を主に説明する。
図5は、第三実施形態の電流供給システムを示す模式図である。
図5に示す電流供給システム3におけるステータコア322は、複数の第一ステータ部323と、第二ステータ部324とを備えている。
複数の第一ステータ部323のそれぞれは、ロータ31にエアギャップを介して対面する対面部323aを有する。複数の第一ステータ部323は、間隔を空けて円環状に配置されている。すなわち、複数の第一ステータ部323は、周方向Zに一列に並んで配置されている。複数の第一ステータ部323は、ステータ32において主たる歯部として機能するので、第一歯部323とも称する。第一ステータ部323の対面部323aでの周方向Zの長さは、第一ステータ部323の、対面部323a以外の部分における周方向Zの長さよりも長い。巻線321は、第一ステータ部323に巻かれている。
続いて、本発明の第三実施形態について説明する。以下の第三実施形態の説明にあたっては、上述した第一実施形態との相違点を主に説明する。
図5は、第三実施形態の電流供給システムを示す模式図である。
図5に示す電流供給システム3におけるステータコア322は、複数の第一ステータ部323と、第二ステータ部324とを備えている。
複数の第一ステータ部323のそれぞれは、ロータ31にエアギャップを介して対面する対面部323aを有する。複数の第一ステータ部323は、間隔を空けて円環状に配置されている。すなわち、複数の第一ステータ部323は、周方向Zに一列に並んで配置されている。複数の第一ステータ部323は、ステータ32において主たる歯部として機能するので、第一歯部323とも称する。第一ステータ部323の対面部323aでの周方向Zの長さは、第一ステータ部323の、対面部323a以外の部分における周方向Zの長さよりも長い。巻線321は、第一ステータ部323に巻かれている。
第二ステータ部324は、第一ステータ部323を挟んで、ロータ31とは反対の位置に配置されている。第二ステータ部324は、ロータ31と対面する対面部323aを有さない。第二ステータ部324は、円環状のステータヨーク部324a、及び複数の第二歯部324bを有する。第二歯部324bは、ステータヨーク部324aよりも第一ステータ部323の方に向かって突出している。第二歯部324bの数は、第一ステータ部323の数と同じである。ステータヨーク部324aと第二歯部324bは、磁気的に結合している。即ち、第二歯部324bは、ステータヨーク部324aと一体成形されていてもよく、ステータヨーク部324aと別体に形成されてステータヨーク部324aに取り付けられてもよい。第二歯部324bは、周方向Zに一列に並んで配置されている。第二歯部324bは、第一ステータ部323と等しい間隔を空けて円環状に配置されている。
実施形態の電流供給システム3における供給電流調整部33は、複数の第一ステータ部323及び第二ステータ部324の一方を他方に対して移動させることによって、巻線321から見た磁気抵抗を変える。これによって、供給電流調整部33は、モータMに供給する電流を調整する。
より詳細には、第一ステータ部323は、図示しない筐体に対して固定されている。第二ステータ部324は、周方向Zで回転可能に支持されている。供給電流調整部33の電流調整機構331は、第二ステータ部324を、ロータ31の回転軸線を中心とした周方向Zに回転させることによって、第二ステータ部324を第一状態(図6(a)参照)から第二状態(図6(b)参照)まで移動させる。
より詳細には、第一ステータ部323は、図示しない筐体に対して固定されている。第二ステータ部324は、周方向Zで回転可能に支持されている。供給電流調整部33の電流調整機構331は、第二ステータ部324を、ロータ31の回転軸線を中心とした周方向Zに回転させることによって、第二ステータ部324を第一状態(図6(a)参照)から第二状態(図6(b)参照)まで移動させる。
図6(a)は、図5に示すステータ32の第一状態を示す模式図である。図6(b)は、図5に示すステータ32の第二状態を示す模式図である。
図6(a)に示す第一状態では、周方向Zにおいて、複数の第二歯部324bのそれぞれが、複数の第一ステータ部323のそれぞれと向かい合う。第一状態では、複数の第一ステータ部323のそれぞれと第二ステータ部324との間のエアギャップ長L32が、複数の第一ステータ部323のうち隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップ長L33よりも短い。
図6(b)に示す第二状態では、周方向Zにおいて、複数の第二歯部324bのそれぞれが、互いに隣り合う第一ステータ部323の間に位置する。第二状態では、複数の第一ステータ部323のそれぞれと第二ステータ部324との間のエアギャップ長L34が、複数の第一ステータ部323のうち隣り合う第一ステータ部323の間のエアギャップ長L33よりも長い。
図6(a)に示す第一状態では、周方向Zにおいて、複数の第二歯部324bのそれぞれが、複数の第一ステータ部323のそれぞれと向かい合う。第一状態では、複数の第一ステータ部323のそれぞれと第二ステータ部324との間のエアギャップ長L32が、複数の第一ステータ部323のうち隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップ長L33よりも短い。
図6(b)に示す第二状態では、周方向Zにおいて、複数の第二歯部324bのそれぞれが、互いに隣り合う第一ステータ部323の間に位置する。第二状態では、複数の第一ステータ部323のそれぞれと第二ステータ部324との間のエアギャップ長L34が、複数の第一ステータ部323のうち隣り合う第一ステータ部323の間のエアギャップ長L33よりも長い。
第三実施形態の電流供給システム3における供給電流調整部33の調整を説明する。
図6(a)には、巻線321の電流によって生じる主な磁束F3が示されている。図6(a)及び図6(b)では、巻線321の電流による磁束F3を分りやすく示すため、ロータ31の図示を省略している。
図6(a)には、巻線321の電流によって生じる主な磁束F3が示されている。図6(a)及び図6(b)では、巻線321の電流による磁束F3を分りやすく示すため、ロータ31の図示を省略している。
図6(a)に示す第一状態では、複数の第一ステータ部323のそれぞれと第二ステータ部324との間のエアギャップ長L32が、複数の第一ステータ部のうち隣り合う第一ステータ部323の間のエアギャップ長L33よりも短い。このため、巻線321の電流による磁束F3は、図6(a)に示すように、隣り合う第一ステータ部323と、第二ステータ部324とを通じて流れる。巻線321から見たステータコア322の磁気抵抗は、磁気回路F3において最も長いエアギャップである、隣り合う第一ステータ部323の間のエアギャップ長L33に依存する。
図6(b)に示す第二状態では、複数の第一ステータ部323のそれぞれと第二ステータ部324との間のエアギャップ長L34が、複数の第一ステータ部323のうち隣り合う第一ステータ部323の間のエアギャップ長L33よりも長い。このため、巻線321から見たステータコア322の磁気抵抗は、第一ステータ部323と第二ステータ部324との間のエアギャップ長L34の影響を強く受ける。この結果、第二状態における巻線321から見たステータコア322の磁気抵抗は、第一状態における磁気抵抗よりも大きい。
先に説明したように、巻線321のインダクタンスは、巻線321から見た磁気抵抗に反比例する傾向を有する。従って、第二状態における巻線321のインダクタンスは、第一状態における巻線321のインダクタンスよりも小さい。
供給電流調整部33は、第一状態(図6(a)参照)から第二状態(図6(b)参照)まで、複数の第一ステータ部323及び第二ステータ部324の一方を他方に対して移動させることによって、巻線321から見た磁気抵抗を変える。これによって、供給電流調整部33は、巻線321のインダクタンスを変え、モータM(図1参照)に供給する電流を調整する。
図6(b)に示す第二状態では、複数の第一ステータ部323のそれぞれと第二ステータ部324との間のエアギャップ長L34が、複数の第一ステータ部323のうち隣り合う第一ステータ部323の間のエアギャップ長L33よりも長い。このため、巻線321から見たステータコア322の磁気抵抗は、第一ステータ部323と第二ステータ部324との間のエアギャップ長L34の影響を強く受ける。この結果、第二状態における巻線321から見たステータコア322の磁気抵抗は、第一状態における磁気抵抗よりも大きい。
先に説明したように、巻線321のインダクタンスは、巻線321から見た磁気抵抗に反比例する傾向を有する。従って、第二状態における巻線321のインダクタンスは、第一状態における巻線321のインダクタンスよりも小さい。
供給電流調整部33は、第一状態(図6(a)参照)から第二状態(図6(b)参照)まで、複数の第一ステータ部323及び第二ステータ部324の一方を他方に対して移動させることによって、巻線321から見た磁気抵抗を変える。これによって、供給電流調整部33は、巻線321のインダクタンスを変え、モータM(図1参照)に供給する電流を調整する。
図7は、図5に示す電流供給システム3におけるロータ31の回転速度に対する出力電流特性を示すグラフである。
図7のグラフにおいて、破線H1は、図6(a)に示す第一状態における出力電流特性を表している。実線H2は、図6(b)に示す第二状態における出力電流特性を表している。
図7のグラフを参照して、電流供給システム3における調整について説明する。
破線H1に示す、第一状態における出力電流に着目すると、出力電流は、回転速度の増大に応じて増大する。従って、電流供給システム3の出力電流は、ロータ31の回転速度、すなわちエンジンEGの出力軸C(図1参照)の回転速度によって調整することも可能である。
しかし、第一状態における出力電流は、ロータ31の回転速度が比較的小さい領域で、回転速度の増大に応じて急峻に増大し、回転速度が比較的高い領域では、回転速度の増大に応じた出力電流の増大が緩やかである。すなわち、回転速度が比較的高い領域では、回転速度の変化に対する出力電流の変化率が小さい。
例えば、電流供給システム3が第一状態に固定される場合、回転速度の変化に対する出力電流の変化率が小さい領域において、出力電流を増大するためには、ロータ31の回転速度を大幅に増大することが求められる。
例えば、車両V(図1参照)が走行時に登坂を開始する場合、又は、走行時に他の車両を追い抜く場合、高速走行時に更なるモータMのトルクが必要となる。高速走行の状況において、ロータ31の回転速度は高く、モータMには高速走行に応じた電圧及び電流が供給されている。この状況で、更なる加速に対応して要求電流が増大すると、ロータ31の回転速度を更に増大することが求められる。回転速度の変化に対する出力電流の変化率が小さい領域において、出力電流を増大するためには、回転速度を大幅に増大する必要がある。
巻線321の誘導起電圧は、ロータ31の回転速度にほぼ比例するため、回転速度を大幅に増大すると、誘導起電圧が大幅に増大する。電圧の大幅な増大に対応するためには、電気部品の高耐圧化が必要となり、電気部品の高耐圧化に伴う効率の低下、及びシステムの大型化を招来する。
図7のグラフにおいて、破線H1は、図6(a)に示す第一状態における出力電流特性を表している。実線H2は、図6(b)に示す第二状態における出力電流特性を表している。
図7のグラフを参照して、電流供給システム3における調整について説明する。
破線H1に示す、第一状態における出力電流に着目すると、出力電流は、回転速度の増大に応じて増大する。従って、電流供給システム3の出力電流は、ロータ31の回転速度、すなわちエンジンEGの出力軸C(図1参照)の回転速度によって調整することも可能である。
しかし、第一状態における出力電流は、ロータ31の回転速度が比較的小さい領域で、回転速度の増大に応じて急峻に増大し、回転速度が比較的高い領域では、回転速度の増大に応じた出力電流の増大が緩やかである。すなわち、回転速度が比較的高い領域では、回転速度の変化に対する出力電流の変化率が小さい。
例えば、電流供給システム3が第一状態に固定される場合、回転速度の変化に対する出力電流の変化率が小さい領域において、出力電流を増大するためには、ロータ31の回転速度を大幅に増大することが求められる。
例えば、車両V(図1参照)が走行時に登坂を開始する場合、又は、走行時に他の車両を追い抜く場合、高速走行時に更なるモータMのトルクが必要となる。高速走行の状況において、ロータ31の回転速度は高く、モータMには高速走行に応じた電圧及び電流が供給されている。この状況で、更なる加速に対応して要求電流が増大すると、ロータ31の回転速度を更に増大することが求められる。回転速度の変化に対する出力電流の変化率が小さい領域において、出力電流を増大するためには、回転速度を大幅に増大する必要がある。
巻線321の誘導起電圧は、ロータ31の回転速度にほぼ比例するため、回転速度を大幅に増大すると、誘導起電圧が大幅に増大する。電圧の大幅な増大に対応するためには、電気部品の高耐圧化が必要となり、電気部品の高耐圧化に伴う効率の低下、及びシステムの大型化を招来する。
また、エンジンEGにおいては、低燃費化及び小型化を図るため、回転速度の範囲を狭めることが考えられている。エンジンEGの回転速度の範囲を狭めることは、出力電流の範囲を狭めることにつながる。
本実施形態の電流供給システム3では、供給電流調整部33が、電流要求に応じて巻線321から見たステータコア322の磁気抵抗を変えることによって巻線321のインダクタンスを変える。これによって、供給電流調整部33が、モータMに供給する電流を調整する。具体的には、供給電流調整部33が、第二ステータ部324を第一状態(図6(a)参照)から第二状態(図6(b)参照)まで移動させることによって、図7の出力電流特性を破線H1から実線H2のように変えることができる。
出力電流特性に関して、例えば、一般的な発電機で、巻線の太径化又は磁石量の増大を行うと、回転速度が低い領域で図7の破線H1に示すように出力電流を確保し、回転速度が高い領域で実線H2に示すように回転速度の増大に応じて出力電流を増大させる特性を得ることが可能である。しかし、巻線の太径化又は磁石量の増大を行うと、電流供給システム自体が大型化してしまう。
また、モータMに供給する電流を調整する方法としては、例えば、DC−DCコンバータの利用が考えられる。しかし、車両Vを駆動するような電力を入出力可能なDC−DCコンバータは、内蔵されるトランス等の部品が電力に対応して大型化してしまう。
本実施形態の電流供給システム3では、供給電流調整部33が、電流要求に応じて巻線321から見たステータコア322の磁気抵抗を変えることによって巻線321のインダクタンスを変える。このため、巻線の太径化又は磁石量の増大を行わずに、電流要求に応じて電流を調整することができる。
このように、本実施形態の電流供給システム3は、小型化でき、且つ回転速度の範囲が広いエンジンEG及び回転速度の範囲が狭いエンジンEGの双方に適用可能であり、電流の供給を好適に行うことができる。
再び図5を参照して電流供給システム3の供給電圧調整部34について説明する。
電流供給システム3は、供給電流調整部33とは別に、供給電圧調整部34を備えている。
供給電圧調整部34は、ロータ31の磁極部311から出て巻線321と鎖交する鎖交磁束を変えることによって巻線321の誘導起電圧を変え、モータMに供給する電圧を調整する。より詳細には、供給電圧調整部34は、ロータ31を軸方向Xに移動させることによって、ロータ31と、ステータ32との間のエアギャップ長L31を変える。このようなロータ31の軸方向Xへの移動は、例えばロータ31を回転可能に支持する軸受部313を、軸方向Xに移動させる電圧供給調機構344によって実現することができる。ロータ31とステータ32との間のエアギャップ長L31が変わることによって、ロータ31と、ステータ32との間の磁気抵抗が変わる。これによって、磁極部311で生じて巻線321と鎖交する磁束の量が変わる。従って、電流供給システム3が供給する電圧が変わる。
電流供給システム3は、供給電流調整部33とは別に、供給電圧調整部34を備えている。
供給電圧調整部34は、ロータ31の磁極部311から出て巻線321と鎖交する鎖交磁束を変えることによって巻線321の誘導起電圧を変え、モータMに供給する電圧を調整する。より詳細には、供給電圧調整部34は、ロータ31を軸方向Xに移動させることによって、ロータ31と、ステータ32との間のエアギャップ長L31を変える。このようなロータ31の軸方向Xへの移動は、例えばロータ31を回転可能に支持する軸受部313を、軸方向Xに移動させる電圧供給調機構344によって実現することができる。ロータ31とステータ32との間のエアギャップ長L31が変わることによって、ロータ31と、ステータ32との間の磁気抵抗が変わる。これによって、磁極部311で生じて巻線321と鎖交する磁束の量が変わる。従って、電流供給システム3が供給する電圧が変わる。
本実施形態の電流供給システム3は、供給電流調整部33とは別に、供給電圧調整部34を備えている。従って、モータMに供給する電流の調整と電圧の調整の独立性を高めることができるので、電流要求と電圧要求のそれぞれにより適した調整を行うことができる。例えば、モータMに供給する電圧は、主にモータMの回転速度に対応し、モータMに供給する電流は、主にモータMの出力トルクに対応する。本実施形態の電流供給システム3は、モータMの回転速度及び出力トルクの双方の要求に適した調整を行うことができる。
また、供給電圧調整部34は、次のようにして、供給電流調整部33の動作に起因する、巻線321と鎖交する鎖交磁束の変動を抑えることができる。
ロータ31の磁極部311から出て巻線321と鎖交する鎖交磁束は、ステータコア322を通って流れる。つまり、磁極部311から出て巻線321と鎖交する鎖交磁束は、第一ステータ部323及び第二ステータ部324を通って流れる。
供給電流調整部33が、第二ステータ部324を第一状態(図6(a)参照)から第二状態(図6(b)参照)まで移動させると、第一ステータ部323と第二ステータ部324との間のエアギャップ長L32,L34が変わる。このため、ロータ31の磁極部311から出て巻線321と鎖交する鎖交磁束の量も変わる。
供給電圧調整部34は、供給電流調整部33の動作による巻線321と鎖交する鎖交磁束の変動を補償するように、ロータ31と、ステータ32との間のエアギャップ長L31を変える。この結果、供給電流調整部33の動作に起因する、巻線321と鎖交する鎖交磁束の変動を抑えられる。
ロータ31の磁極部311から出て巻線321と鎖交する鎖交磁束は、ステータコア322を通って流れる。つまり、磁極部311から出て巻線321と鎖交する鎖交磁束は、第一ステータ部323及び第二ステータ部324を通って流れる。
供給電流調整部33が、第二ステータ部324を第一状態(図6(a)参照)から第二状態(図6(b)参照)まで移動させると、第一ステータ部323と第二ステータ部324との間のエアギャップ長L32,L34が変わる。このため、ロータ31の磁極部311から出て巻線321と鎖交する鎖交磁束の量も変わる。
供給電圧調整部34は、供給電流調整部33の動作による巻線321と鎖交する鎖交磁束の変動を補償するように、ロータ31と、ステータ32との間のエアギャップ長L31を変える。この結果、供給電流調整部33の動作に起因する、巻線321と鎖交する鎖交磁束の変動を抑えられる。
このようにして、供給電流調整部33は、供給電圧調整部34の補償動作によって、電圧による制約の影響をより抑えつつ、電流を調整することができる。
なお、上述した第三実施形態では、図7の電流特性のグラフを参照して、電圧変化と電流変化との連動性を抑えつつ、電気負荷装置に供給する電流を調整することができることを説明した。しかし、電圧変化と電流変化との連動性を抑えつつ、電気負荷装置に供給する電流の調整ができることは、第一実施形態及び第二実施形態においても同様である。
また、上述した第三実施形態では、電流供給システム3が、供給電流調整部33及び供給電圧調整部34の双方を備えることを説明した。ただし、本発明の電流供給システムは、供給電圧調整部を備えていなくともよい。
また、上述した実施形態では、アキシャルギャップ型構造を有するロータ及びステータの例を説明した。ただし、本発明の電流供給システムは、ロータとステータとが、エアギャップを介して径方向で対向するラジアルギャップ構造にも適用できる。本実施形態のアキシャルギャップ型構造における軸方向X(図2)は、本発明におけるロータとステータとが対向する方向の一例である。ラジアルギャップ構造においては、ロータとステータとが径方向に対向する。
また、上述した実施形態では、ロータ11がエンジンEGに接続される構成の詳細として、ロータ11は、エンジンEGの出力軸Cと直接接続されている例を説明した。ただし、エンジンEGの出力軸Cと電流供給システム1のロータ11とは、例えばベルト、歯車、又はドライブシャフトに代表される伝達装置を介して接続されていてもよい。ただし、エンジンEGの出力軸Cと電流供給システム1のロータ11とは、変速比が可変の変速装置を介すことなく接続されることが好ましい。言い換えると、エンジンEGの出力軸Cの回転速度に対する電流供給システム1のロータ11の回転速度の比は一定であることが好ましい。前記比(速度比)は、1を超えてもよく、1であってもよく、1未満であってもよい。出力軸Cとロータ11とが増速装置を介して接続される場合、前記比は1を超える。出力軸Cとロータ11とが等速装置を介して接続される場合、前記比は1である。出力軸Cとロータ11とが減速装置を介して接続される場合、前記比は1未満である。
また、上述した実施形態では、供給電流調整部が、アクセル操作子の出力に応じて調整を行う例を説明した。ただし、本発明の電流供給システムに要求される電流要求は、アクセル操作子の出力に限られない。電流供給システムに要求される電流要求として、例えば次のものが挙げられる。
・車両の自動速度制御装置(クルーズコントロール)から出力される加速要求の信号
・運転者が操作する、アクセル操作子とは別のスイッチ、ボリュームの出力
・電気負荷装置に設けられた操作子の出力
・車両の自動速度制御装置(クルーズコントロール)から出力される加速要求の信号
・運転者が操作する、アクセル操作子とは別のスイッチ、ボリュームの出力
・電気負荷装置に設けられた操作子の出力
また、上述した実施形態では、マイクロコントローラ又はワイヤードロジック(論理回路)で構成された電流調整制御部を備える例を説明した。また、電流供給システムに要求される電流要求は、電気信号に限られない。本発明の供給電流調整部は、例えば、操作レバーに接続されたワイヤによって動作するものであってもよい。この場合、供給電流調整部は、マイクロコントローラやモータを備えず、ワイヤが伝達する力によってステータコアを移動させてもよい。
また、電流供給システムに要求される電流要求は、人の操作であってもよい。例えば、本発明の供給電流調整部は、例えば、ステータコアと連動するレバーを備えて、このレバーが人によって操作されることで、ステータコアを移動させるものであってもよい。
また、電流供給システムに要求される電流要求は、人の操作であってもよい。例えば、本発明の供給電流調整部は、例えば、ステータコアと連動するレバーを備えて、このレバーが人によって操作されることで、ステータコアを移動させるものであってもよい。
また、上述した実施形態では、電気負荷装置として、モータMの例を説明した。ただし、本発明における電気負荷装置はこれに限られず、例えば、電力を熱に変換する電熱装置であってもよい。
また、上述した実施形態では、電流供給システムが適用される装置として、車両の例を説明した。本発明の電流供給システムは小型化できるので、車両に搭載される電流供給システムとして好適に用いられる。ただし、本発明の電流供給システムはこれに限られず、例えば、発電装置に適用できる。
また、上述した実施形態では、駆動源として、エンジンEGの例を説明した。ただし、本発明における駆動源は、これに限られず、例えば、タービン又は風車であってもよい。
1、2、3 電流供給システム
11、21、31 ロータ
12、22、32 ステータ
13、23、33 供給電流調整部
111、311、211 磁極部
121、221、321 巻線
11、21、31 ロータ
12、22、32 ステータ
13、23、33 供給電流調整部
111、311、211 磁極部
121、221、321 巻線
Claims (10)
- 駆動源から回転駆動力を受けるとともに、電流の要求が変化する電気負荷装置に電流を供給する電流供給システムであって、
前記電流供給システムは、
永久磁石を有し前記駆動源に接続されたロータと、
巻線及び前記巻線が巻かれたステータコアを有し前記ロータと対向して配置されたステータと、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する供給電流調整部と
を備える。 - 請求項1に記載の電流供給システムであって、
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって、前記巻線と鎖交する磁束の変化率が前記巻線のインダクタンスの変化率よりも小さくなるように前記巻線のインダクタンスを変え、供給する電流を調整する。 - 請求項1又は2に記載の電流供給システムであって、
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記巻線に対する前記ステータコアの相対位置を移動させて、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する。 - 請求項3に記載の電流供給システムであって、
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて前記ロータに対する前記ステータコアの相対位置を維持するように前記巻線に対する前記ステータコアの相対位置を移動させて、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する。 - 請求項1又は2に記載の電流供給システムであって、
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて、前記巻線を移動させて前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変えることによって前記巻線のインダクタンスを変え、前記電気負荷装置に供給する電流を調整する。 - 請求項1に記載の電流供給システムであって、
前記ロータの永久磁石から出て前記巻線と鎖交する鎖交磁束を変えることによって前記巻線の誘導起電圧を変え、前記電気負荷装置に供給する電圧を調整する供給電圧調整部を備える。 - 請求項6に記載の電流供給システムであって、
前記供給電圧調整部が、
前記巻線に対する前記永久磁石の相対位置を移動させて前記ロータの永久磁石から生じて前記巻線と鎖交する前記鎖交磁束を変えることによって前記巻線の誘導起電圧を変え、前記電気負荷装置に供給する電圧を調整する。 - 請求項1又は2に記載の電流供給システムであって、
前記ステータは、前記ロータにエアギャップを介して対面する対面部を有する複数の第一ステータ部と、前記対面部を含まない第二ステータ部とを備え、
前記供給電流調整部が、
前記電流供給システムに要求される電流要求に応じて、前記複数の第一ステータ部及び前記第二ステータ部の一方を他方に対して移動させることによって、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変える。 - 請求項8に記載の電流供給システムであって、
前記供給電流調整部が、
前記複数の第一ステータ部のそれぞれと前記第二ステータ部との間のエアギャップ長が、前記複数の第一ステータ部のうち隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップ長よりも短い第一状態から、
前記複数の第一ステータ部のそれぞれと前記第二ステータ部との間のエアギャップ長が、前記複数の第一ステータ部のうち隣り合う第一ステータ部の間のエアギャップ長よりも長い第二状態まで、
前記複数の第一ステータ部及び前記第二ステータ部の一方を他方に対して移動させることによって、前記巻線から見た前記ステータコアの磁気抵抗を変える。 - 請求項1から9のいずれか1項に記載の電流供給システムと
前記駆動源と、
前記駆動源の回転速度を変えることによって前記ロータの回転速度を変え、前記電気負荷装置に供給する電圧を調整する駆動源回転速度調整部とを備えた
電力供給システム。
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