JP2018014577A - 負荷電流検出回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷短絡が発生した場合でも負荷電流を正常に検出することができ、回路規模が小さく、負荷駆動用のトランジスタにソース・ドレイン間抵抗の小さい素子を使用でき、負荷電流検出端子に無効電流が出力しないようにした負荷電流検出回路を提供する。【解決手段】トランジスタM1と同一の制御電圧で制御されるトランジスタM2と、トランジスタM1,M2のソース間に接続された検出抵抗R1と、デプレッション型のトランジスタM3,M4と、カレントミラー接続のトランジスタM5,M6とを備える。トランジスタM2はトランジスタM1よりサイズ比が小さく設定され、トランジスタM3,M4は同一構造同一サイズ比に設定され、電圧VDD2は電圧VDD1より高い電圧に設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、負荷を駆動する負荷駆動回路の負荷電流を検出する負荷電流検出回路に関するものである。
負荷を駆動する負荷駆動回路の負荷電流を検出する負荷電流検出回路として、図5(特許文献1の図6、特許文献2の図1)に示す回路が一般的に用いられている。また、特にデプレション型のトランジスタを定電流源として使用した回路としては、図6(特許文献1の図2)に示す回路が知られている。
図5に示す負荷電流検出回路20Aにおいて、21は負荷駆動制御回路、22は電圧VDDの電源端子、23は接地端子、24は出力端子、25は負荷、26は判定回路(図示せず)等が接続される負荷電流検出端子、27は電流源、28はオペアンプである。また、M21,M22,M23,M24,M25はエンハンスメント型のNMOSトランジスタである。
負荷駆動制御回路21によりON/OFF制御されるトランジスタM21は、ドレインが電源端子22に接続され、ソースが出力端子24に接続されている。そして、出力端子24と接地端子23の間に負荷25が接続されている。つまり、トランジスタM21は負荷駆動回路を構成する。
トランジスタM22もトランジスタM21と同様に負荷駆動制御回路21によりON/OFF制御され、ドレインが電源端子22に接続されソースがトランジスタM23のドレインに接続されている。このトランジスタM23のゲートはオペアンプ28の出力端子に接続され、このオペアンプ28の非反転入力端子はトランジスタM23のドレインであるノードN1に、反転入力端子は出力端子24に接続されている。また、トランジスタM23のソースはトランジスタM24のドレインとゲート及びトランジスタM25のゲートに接続されている。また、トランジスタM25のドレインと電源端子22の間には電流源27が接続され、そのトランジスタM25のドレインに負荷電流検出端子26が接続されている。
この負荷電流検出回路20Aは、トランジスタM22,M21のサイズ比が例えば1:1000に設定されており、負荷駆動制御回路22によってトランジスタM21がON状態に制御されて負荷25に電圧が供給されるとき、トランジスタM22も同時にON状態に制御され、そのドレインにはトランジスタM21のドレイン電流の1/1000の電流が流れる。トランジスタM22のソースとトランジスタM23のドレインの共通接続点のノードN1の電圧Vsは、オペアンプ28とトランジスタM23の帰還動作によって、出力端子24の電圧Voutと一致するように制御される。
そして、出力端子24の電圧Voutが正常値であるときのノードN1の電圧VsによってトランジスタM25のドレインに流れる電流Id25が、電流源27の電流I27に対して、I27>Id25となるように予め設定しておけば、負荷25に流れる負荷電流が正常時には、電圧Vout=Vsが正常値を示すので、I27>Id25の関係が保持されて、負荷電流検出端子26の論理は“H”になる。
しかし、負荷25に流れる負荷電流が増大すると、電圧Vout=Vsが高くなり、トランジスタM25のドレイン電流Id25が大きくなる。そして、I27<Id25となれば、負荷電流検出端子26の論理が“L”になって、負荷25に過電流が発生していることを示す。
一方、図6に示す負荷電流検出回路20Bは、図5で説明した負荷電流検出回路20AのトランジスタM22のソースと出力端子24の間に検出抵抗R2を接続している。そして、ゲートとソースを共通接続したデプレッション型のNMOSトランジスタM28,M29を定電流源としてそれらのドレインを電源端子22に接続し、トランジスタM28のソースをエンハンスメント型のNMOSトランジスタM26のゲートとドレインとエンハンスメント型のトランジスタM27のゲートに接続している。また、トランジスタM29のソースとトランジスタM27のドレインを負荷電流検出端子26に接続している。さらに、トランジスタM26のソースをトランジスタM22のソースに接続し、トランジスタM27のソースを出力端子24に接続している。
この負荷電流検出回路20Bでは、トランジスタM26,M27のサイズ比を1:1に設定して、出力端子24の電圧Voutが正常値であるときに検出抵抗R2に電圧が発生しても、トランジスタM26,M27がほぼカレントミラー回路として動作するようにする。このとき、トランジスタM27のドレイン電流Id27がトランジスタM29のソース電流Id29に対して、Id27<Id29の関係になるようにしておけば、負荷電流検出端子26の論理は“H”になる。
しかし、負荷25に流れる負荷電流が増大すると、検出抵抗R2に流れる電流も増大して、トランジスタM27のゲート・ソース間電圧がトランジスタM26のゲート・ソース間電圧よりも十分大きくなり、トランジスタM27のドレイン電流Id27が正常時よりも大きくなる。そして、Id27>Id29となれば、負荷電流検出端子26の論理が“L”になって、負荷25に過電流が発生していることを示す。
特開2005−039573号公報 特開平06−180332号公報
ところが、図5で説明した負荷電流検出回路20Aは、負荷25が短絡、つまり出力端子24と接地端子23が短絡した場合、トランジスタM21のソースは接地電位となるが、トランジスタM22のソースのノードN1は、トランジスタM23,M24が挿入されているため、接地端子23の電位より高い電位となってしまい、トランジスタM21,M22が同一の制御電圧で動作する関係が成り立たず、トランジスタM22はトランジスタM21とのサイズ比に応じた電流を流すことができない。つまり、出力端子24が接地端子23に短絡した時に、負荷電流検出が正常に行われない問題がある。また、オペアンプ28を使用するため、負荷電流検出回路20Aの回路規模が大きくなるという問題もある。
また、図6で説明した負荷電流検出回路20Bは、正常動作するためには、最低でもデブレション型のトランジスタM28のドレイン・ソース間電圧と、トランジスタM26のゲート・ソース間電圧と、検出抵抗R2に生じる電圧降下の和に相当する電圧が、トランジスタM21のドレイン・ソース間に生じる必要がある。このため、負荷電流検出回路20Bの電力損失を抑えて負荷25に電源端子22からの電流を高効率に供給するためには、トランジスタM21としてドレイン・ソース間抵抗の小さい素子を使用することが求められるが、この求めに対応することが困難となる。
また、この負荷電流検出回路20Bは、負荷25を駆動していない状態でも、つまりトランジスタM21,M22がOFFしているときでも、デブレション型のトランジスタM29による電流が負荷電流検出端子26から無効電流として流れ出すので、負荷25に流れる電流に正確に対応する電流を取り出すには、その無効電流分を相殺する補正回路を、負荷電流検出端子26の後段に設ける必要がある。
本発明は上記問題を解消し、負荷短絡が発生した場合でも負荷電流を正常に検出することができ、回路規模が小さく、負荷駆動用のトランジスタにソース・ドレイン間抵抗の小さい素子を使用でき、さらに、負荷電流検出端子に無効電流が出力しないようにした負荷電流検出回路を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、第1電源端子にドレインが接続され出力端子にソースが接続された第1導電型のトランジスタによって前記出力端子と接地端子との間に接続された負荷を駆動する負荷駆動回路の負荷電流を検出する負荷電流検出回路であって、前記第1トランジスタと同一制御電圧で制御されドレインが前記第1電源端子に接続される第1導電型の第2トランジスタと、前記第1トランジスタのソースと前記第2トランジスタのソース間に接続された検出抵抗と、第2電源端子にドレインが接続されゲートとソースが共通接続されたデプレッション型で第1導電型の第3トランジスタと、前記検出抵抗がゲート・ソース間に接続され前記第3トランジスタのソースにドレインが接続されたデプレッション型で第1導電型の第4トランジスタと、前記第3トランジスタのソースと前記第4トランジスタのドレインの共通接続点にゲートとドレインが接続されソースが前記第2電源端子に接続された第2導電型の第5トランジスタと、該第5トランジスタのゲートにゲートが接続されソースが前記第2電源端子に接続されドレインが負荷電流検出端子に接続された第2導電型の第6トランジスタとを備え、前記第2トランジスタは前記第1トランジスタよりサイズ比が小さく設定され、前記第3及び第4トランジスタは同一構造同一サイズ比に設定され、前記第2電源端子の電圧は前記第1電源端子の電圧より高い電圧に設定されていることを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の負荷電流検出回路において、前記第2電源端子の電圧は、前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタが飽和状態で動作する電圧に設定されていることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載の負荷電流検出回路において、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタを同時駆動する負荷駆動制御回路が設けられ、該負荷駆動制御回路がチャージポンプ回路で生成された電圧で動作し、前記第2電源端子に前記チャージポンプ回路で生成された別の電圧が印加されるようにしたことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1、2又は3に記載の負荷電流検出回路において、前記第4トランジスタのドレインと前記第5トランジスタのドレインとの間に、ダイオードまたはダイオード接続したトランジスタを、1又は2以上直列に接続して挿入したことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の負荷電流検出回路において、前記ダイオード又は前記ダイオード接続したトランジスタの数は、第4トランジスタのドレイン電圧が、前記第1電源端子の電圧と前記第2電源端子の電圧の中間電位になる数に設定されていることを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項1、2又は3に記載の負荷電流検出回路において、前記第4トランジスタのドレインと前記第5トランジスタのドレインの間にドレインとゲートを短絡した第1導電型又は第2導電型の第10トランジスタを挿入し、前記第6トランジスタのドレインに第2導電型の第11トランジスタのソースを接続し、該第11トランジスタのゲートを前記第4トランジスタのドレインに接続し、ドレインを前記負荷電流検出端子に接続したことを特徴とする。
本発明の負荷電流検出回路によれば、出力端子が接地端子に短絡した場合でも負荷電流を正常に検出できる。また、オペアンプを必要としないので回路規模を小さくできる。また、第1電源端子と出力端子の電位差が小さい場合でも負荷電流を検出できるので、負荷駆動用の第1トランジスタとしてドレイン・ソース間抵抗の小さいトランジスタを使用することができ、負荷に電流を高効率に供給することができる。また、負荷を駆動していない待機状態では負荷電流検出端子から無効電流が出力しないので、その無効電流を相殺する補正回路を設けなくても、負荷に流れる電流に正確に対応する検出電流を出力することができる。さらに、負荷電流検出回路の第2電源端子の電源として、負荷駆動制御回路に電圧を供給しているチャージポンプ回路で生成した別の電圧を利用すれば、チャージポンプ回路が停止している待機状態で電流消費することのない負荷電流検出回路を実現できる。
本発明の第1実施例の負荷電流検出回路の回路図である。 本発明の第2実施例の負荷電流検出回路の回路図である。 本発明の第3実施例の負荷電流検出回路の回路図である。 本発明の第4実施例の負荷電流検出回路の回路図である。 従来の負荷電流検出回路の回路図である。 従来の別の負荷電流検出回路の回路図である。
<第1実施例>
図1に本発明の第1実施例の負荷電流検出回路10Aを示す。1は電圧生成用のチャージポンプ回路、2はチャージポンプ回路1から電源を供給される負荷駆動制御回路、3は電圧がVDD1の第1電源端子、4は電圧がVDD2(VDD2>VDD1)の第2電源端子、5は接地端子、6は出力端子、7は負荷、8は判定回路(図示せず)等が接続される負荷電流検出端子である。また、M1,M2はエンハンスメント型のNMOSトランジスタ、M3,M4はデプレッション型のNMOSトランジスタ、M5,M6はエンハンスメント型のPMOSトランジスタである。R1は検出抵抗である。
トランジスタM1は負荷駆動回路を構成するトランジスタであり、出力端子6と接地端子5の間に接続されている負荷7を駆動する。トランジスタM2はトランジスタM1と構造相似の検出用トランジスタである。トランジスタM1,M2のドレインは第1電源端子3に接続され、ゲートは負荷駆動制御回路2から出力する同一の制御信号によりON/OFF制御される。トランジスタM1,M2のソースの間には検出抵抗R1が接続されている。
トランジスタM1,M2は構造相似であるので、ゲート・ソース間電圧とドレイン・ソース間電圧が等しければ、トランジスタM2にはトランジスタM1との相対比に応じた電流が流れる。たとえば、トランジスタM2,M1の相対比が1:10000であれば、トランジスタM1に10Aの電流が流れた場合、トランジスタM2には1mAの電流が流れる。
ただし、実際にはトランジスタM2とトランジスタM1のソース間には検出抵抗R1が接続されているため、トランジスタM2のドレイン・ソース間電圧は、トランジスタM2のドレイン電流と検出抵抗R1の抵抗値の積による電圧Vrの降下分だけ、トランジスタM1のドレイン・ソース間電より低くなり、トランジスタM1,M2のドレイン電流の相対比に誤差が生じる。
そこで、トランジスタM1とトランジスタM2の相対比をなるべく大きくとり、かつ検出抵抗R1の抵抗値はなるべく小さい値に設定し、過電流保護が働くような最大電流時であっても検出抵抗R1の両端に生じる電圧Vrが0.3V程度となるようにする。
検出抵抗R1の両端には、トランジスタM2のソース側にトランジスタM4のゲートが接続され、トランジスタM1のソース側にはトランジスタM4のソースが接続される。トランジスタM4のドレインには、トランジスタM4と同一構造で同一寸法のトランジスタM3のゲートとソースが接続され、そのトランジスタM3のドレインは第2電源端子4に接続されている。
第2電源端子4の電圧VDD2は、第1電源端子3の電圧VDD1より高いことに加えて、トランジスタM3とトランジスタM4どちらのトランジスタも飽和状態で動作する電圧、すなわち電圧VDD1と電圧VDD2との電位差がトランジスタM3とトランジスタM4の飽和電圧(VDsat)よりも高くなるような電圧に設定される。
トランジスタM4のドレインには、カレントミラー回路を構成するトランジスタM5,M6のゲートとトランジスタM5のドレインが接続されている。トランジスタM5,M6のソースは第2電源端子4に接続され、トランジスタM6のドレインは負荷電流検出端子8に接続されている。
さて、トランジスタM1が負荷を駆動していない待機状態では、トランジスタM1のソース電流は0Aであり、トランジスタM2のソース電流も0Aとなるので、検出抵抗R1の両端の電圧Vrは0Vである。このため、トランジスタM4のゲート・ソース間電圧はトランジスタM3のゲート・ソース間電圧と同様に0Vとなり、トランジスタM4とトランジスタM3の飽和電流は等しくなり、カレントミラーを構成するM5,M6にゲート電流は流れず、負荷電流検出端子8に電流は流れない。
図6で説明した負荷電流検出回路20Bでは、トランジスタM21,M22がOFFして負荷25が駆動されていないときでも、トランジスタM29に無効電流が流れるので、負荷25に流れる電流に正確に対応した検出電流を得るには、負荷電流検出端子26にその無効電流を相殺する補正回路を設ける必要があったが、本実施例の負荷電流検出回路10Aでは、負荷7が駆動されていないときは、負荷電流検出端子8には電流が流れないので、補正回路を必要とすることなく、負荷7に流れる電流に正確に比例した精度の高い検出電流を負荷電流検出端子8から出力することができる。
次に、トランジスタM1がONして負荷が駆動されている状態では、第1電源端子3からトランジスタM1と出力端子6を経由して負荷7に電流が流れるとともに、トランジスタM2にもトランジスタM1との相対比に応じた電流が流れ、この電流が検出抵抗R1を経由して出力端子6へと流れる。
検出抵抗R1の両端に生じる電圧、すなわちトランジスタM4のゲート・ソース間電圧はVrであり、トランジスタM3,M4の閾値電圧をVtとすれば、飽和状態でのトランジスタM3のドレイン電流Id3は、
Id3=(β/2)・Vt・Vt (1)
と表せる。ここでβは、トランジスタM3のチャネル長をL、チャネル幅をW、電子の移動度をμ、単位面積当たりの酸化膜容量Cを用いて、β=(W/L)・μ・Cと表せる係数である。トランジスタM4のドレイン電流Id4は、
Id4=(β/2)・(Vr−Vt)・(Vr−Vt) (2)
と表せる。
よって、トランジスタM4とトランジスタM3のドレイン電流の差は、
Id4−Id3=(β/2)・Vr・(Vr−2Vt) (3)
となる。式3で表される電流Id4とId3の差分の電流が、トランジスタM5のドレイン電流としてトランジスタM4のドレインに流入し、トランジスタM5とカレントミラーを構成しているトランジスタM6にも、トランジスタM5,M6のカレントミラー比が1:Nとすれば、トランジスタM5のN倍のドレイン電流Id6
Id6=(Id4−Id3)・N (4)
が流れる。
この式4に式3を代入し、さらにトランジスタM2のドレイン電流をId2とすると、Vr=R1・Id2であることから、負荷電流検出端子8に流れる検出電流であるトランジスタM6のドレイン電流Id6は、
Id6=(β/2)・R1・Id2・(R1・Id2−2Vt)・N (5)
となり、検出電流Id6として、検出トランジスタM2に流れた電流Id2の2次式に比例した電流が得られる。
なお、式5はトランジスタM2のドレイン電流Id12についての2次式であるが、トランジスタM3,M4の閾値電圧Vtが、
−Vt>>(R1・Id2) (6)
の場合は、
R1・Id2−2Vt≒−2Vt (7)
と近似できるので、式(5)は、
Id6≒−β・R1・Id2・Vt・N (8)
に変形できる。
つまり、検出抵抗R1の抵抗値と、トランジスタM2に流れる電流、すなわちトランジスタM1,M2のサイズ比とを適切に選択すれば、トランジスタM2のドレイン電流Id2にほぼ線形比例した検出電流Id6を負荷電流検出端子8から得ることができる。
本実施例の負荷電流検出回路10Aでは、出力端子6が接地端子5に短絡した場合でも、トランジスタM1とトランジスタM2が同じ制御電圧により動作する関係は、前述した出力端子6に負荷7が接続されて電流が流れる場合と変わらないので、その短絡で生じる過電流を検出電流として負荷電流検出端子8から出力することができる。
よって、この負荷電流検出端子8の後段に、検出電流を、過電流に対応した基準電流と比較する判定回路(図示せず)を設けておくことにより、負荷7の短絡により過電流が流れたか否かを正確に判定することができる。
<第2実施例>
図2に本発明の第2の実施形態に係る負荷電流検出回路10Bを示す。図2は、図1における第2電源端子4の電圧VDD2を、負荷駆動制御回路2に電圧を供給するチャージポンプ回路1から供給できるように、第2電源端子4をチャージポンプ回路1に接続したものである。
このように構成することにより、負荷7が駆動されていない状態ではチャージポンプ回路1が停止して負荷駆動制御回路2に電源が供給されず、また第2電源端子4にも電圧VDD2が生成されないので、トランジスタM3,M4,M5,M6に電流が流れることはなく、負荷駆動の待機時の負荷電流検出回路10Bによる消費電流は0Aとなる。他の動作原理は実施例1と同様である。
<第3実施例>
図3に本発明の第3実施例の負荷電流検出回路10Cを示す。図3は図1におけるトランジスタM5のドレインとトランジスタM4のドレインとの間に、ドレインとゲートを短絡してダイオード接続したエンハンスメント型のPMOSトランジスタM7,M8,M9の直列接続回路を挿入したものである。図3では3個のトランジスタを直列接続して挿入しているが、挿入するトランジスタの数に制限はない。
負荷7に電流が流れると、式3で表されるトランジスタM4とトランジスタM3のドレイン電流の差分(Id4−Id3)に相当する電流がトランジスタM5のドレイン電流として流れ、この電流はトランジスタQ7〜M9に流れる際に電圧降下を生じる。
ゲート・ソース間電圧Vgsである電圧降下は、1個のトランジスタ当たりの電流増幅率をβ2、閾値電圧をVt2とすると、
Vgs=√{2・(Id4−Id3)/β2}+Vt2 (9)
で表され、トランジスタM7〜M9の挿入によりトランジスタM4のドレイン電圧Vd4が決まる。これにより、トランジスタM3,M4のドレイン・ソース間電圧の差を小さくすることができるので、チャネル長変調の効果による影響を減らすことができ、負荷電流検出の精度を高めることができる。
このため、トランジスタM5のドレインとトランジスタM4のドレインの間に挿入するトランジスタ数は、トランジスタM4のドレイン電圧Vd4が、第2電源端子4の電圧VDD2と第1電源端子3の電圧VDD1の中点付近の電圧
Vd4=(VDD2+VDD1)/2 (10)
なるように設定することが望ましい。
なお、図3ではゲート・ソースを共通接続したPMOSトランジスタM7〜M9を挿入しているが、これらのPMOSトランジスタはNMOSトランジスタやダイオードに置き換えることもできる。ダイオードに置き換える場合は、ダイオードのアノードをトランジスタM5のドレイン側に、カソードをトランジスタM4のドレイン側に接続すればよい。他の動作原理は実施例1と同様である。
<第4実施例>
図4に本発明の第4実施例の負荷電流検出回路10Dを示す。本実施例は図1の負荷電流検出回路10AにおけるトランジスタM5のドレインとトランジスタM4のドレインとの間にドレインとゲートを短絡したエンハンスメント型のPMOSトランジスタM10を挿入し、さらにトランジスタM6のドレインに、バッファとなるエンハンスメント型のPMOSトランジスタM11のソースを接続し、そのトランジスタM11のゲートをトランジスタM4のドレインに接続して、トランジスタM11のドレインを負荷電流検出端子8に接続したものである。
このように構成することで、トランジスタM10のソース・ゲート間電圧とトランジスタM11のソース・ゲート間電圧を一致させて、カレントミラーを構成するトランジスタM5とM6のドレイン・ソース間電圧を同程度にすることができるため、トランジスタM5,M6のドレイン電流はチャネル長変調の影響を同様に受けることになる。よって、第2電源端子4の電圧VDD2や負荷電流検出端子8の接続先の電位によっては、トランジスタM5,M6の実効的なカレントミラー比が変動することはなく、正確な負荷電流検出を行うことができる。なお、PMOSトランジスタM10は、トランジスタM11のソース・ゲート間電圧と同程度のソース・ゲート間電圧が得られるのであれば、ゲートとドレインが共通接続されたNMOSトランジスタに置き換えることもできる。他の動作原理は実施例1と同様である。
10A,10B,10C,10D、20A,20B:負荷電流検出回路
1:チャージポンプ回路、2:負荷駆動制御回路、3:第1電源端子、4:第2電源端子、5:接地端子、6:出力端子、7:負荷、8:負荷電流検出端子
21:負荷駆動制御回路、22:電源端子、23:接地端子、24:出力端子、25:負荷、26:負荷電流検出端子、27:電流源、28:オペアンプ

Claims (6)

  1. 第1電源端子にドレインが接続され出力端子にソースが接続された第1導電型のトランジスタによって前記出力端子と接地端子との間に接続された負荷を駆動する負荷駆動回路の負荷電流を検出する負荷電流検出回路であって、
    前記第1トランジスタと同一制御電圧で制御されドレインが前記第1電源端子に接続される第1導電型の第2トランジスタと、前記第1トランジスタのソースと前記第2トランジスタのソース間に接続された検出抵抗と、第2電源端子にドレインが接続されゲートとソースが共通接続されたデプレッション型で第1導電型の第3トランジスタと、前記検出抵抗がゲート・ソース間に接続され前記第3トランジスタのソースにドレインが接続されたデプレッション型で第1導電型の第4トランジスタと、前記第3トランジスタのソースと前記第4トランジスタのドレインの共通接続点にゲートとドレインが接続されソースが前記第2電源端子に接続された第2導電型の第5トランジスタと、該第5トランジスタのゲートにゲートが接続されソースが前記第2電源端子に接続されドレインが負荷電流検出端子に接続された第2導電型の第6トランジスタとを備え、
    前記第2トランジスタは前記第1トランジスタよりサイズ比が小さく設定され、前記第3及び第4トランジスタは同一構造同一サイズ比に設定され、前記第2電源端子の電圧は前記第1電源端子の電圧より高い電圧に設定されていることを特徴とする負荷電流検出回路。
  2. 請求項1に記載の負荷電流検出回路において、
    前記第2電源端子の電圧は、前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタが飽和状態で動作する電圧に設定されていることを特徴とする負荷電流検出回路。
  3. 請求項1又は2に記載の負荷電流検出回路において、
    前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタを同時駆動する負荷駆動制御回路が設けられ、該負荷駆動制御回路がチャージポンプ回路で生成された電圧で動作し、前記第2電源端子に前記チャージポンプ回路で生成された別の電圧が印加されるようにしたことを特徴とする負荷電流検出回路。
  4. 請求項1、2又は3に記載の負荷電流検出回路において、
    前記第4トランジスタのドレインと前記第5トランジスタのドレインとの間に、ダイオードまたはダイオード接続したトランジスタを、1又は2以上直列に接続して挿入したことを特徴とする負荷電流検出回路。
  5. 請求項4に記載の負荷電流検出回路において、
    前記ダイオード又は前記ダイオード接続したトランジスタの数は、第4トランジスタのドレイン電圧が、前記第1電源端子の電圧と前記第2電源端子の電圧の中間電位になる数に設定されていることを特徴とする負荷電流検出回路。
  6. 請求項1、2又は3に記載の負荷電流検出回路において、
    前記第4トランジスタのドレインと前記第5トランジスタのドレインの間にドレインとゲートを短絡した第1導電型又は第2導電型の第10トランジスタを挿入し、前記第6トランジスタのドレインに第2導電型の第11トランジスタのソースを接続し、該第11トランジスタのゲートを前記第4トランジスタのドレインに接続し、ドレインを前記負荷電流検出端子に接続したことを特徴とする負荷電流検出回路。
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