JP2018014220A - 電極製造設備及び電極製造方法 - Google Patents

電極製造設備及び電極製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータリーダイカッタの刃先に付着物が付着することを抑制できる電極製造設備及び電極製造方法を提供すること。【解決手段】電極製造設備20は、電極材料17の塗工部19を加圧するロールプレス装置24と、電極材料17の搬送方向Xにおけるロールプレス装置24より下流側に配置され、搬送されていく電極材料17を冷却する冷却炉30と、搬送方向Xにおける冷却炉30より下流側に配置され、電極材料17を個片の電極10の形状に切断する刃型43を有するロータリーダイカッタ40と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータリーダイカッタを備える電極製造設備及び電極製造方法に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)などの車両に搭載される蓄電装置としては、リチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池などがある。例えばリチウムイオン二次電池では、金属箔の表面に活物質層を有する電極(正極及び負極)が間にセパレータを介在させた状態で層状に重なる電極組立体を有している。電極組立体には、個片状の電極を多数積層して形成される積層型が知られており、このような電極組立体を備えた積層型の蓄電装置も知られている。
積層型の蓄電装置に用いる電極の製造方法の一例は、活物質、導電助剤、バインダ、及び溶媒を混練した活物質合剤を長尺金属箔に塗布して塗工部を形成する塗工工程、及び塗工工程に付随し、塗工部を加熱して溶媒を蒸発させるとともにバインダを硬化させる乾燥工程を含む。さらに、電極の製造工程は、加圧により塗工部を圧縮する加圧工程、及び電極材料を個片の電極に切断する切断工程を含む。
例えば、特許文献1に開示の電極の製造方法は、塗工工程後、電極材料のうち金属箔の露出した露出部を切断してリード部を形成し、塗工部をロールプレスにより圧延して加圧工程を行った後、切断工程を行って電極材料から電極を切り出す。特許文献1において、切断工程は、プレス打ち抜きや、ロールカットなどの方法で行われる。
特開平10−214616号公報
ところで、ロールカットによる切断は、一般にロータリーダイカッタを用いて行われる。しかし、ロータリーダイカッタの刃型によって電極材料を切り抜いて電極を製造する場合には、非常に薄い金属箔を刃型によって切り抜く。この際、切り抜き部分での金属箔の物理的・化学的変化(所謂凝着)により、金属箔の一部が刃先に付着してしまう。この付着物は硬く、付着物によって刃型の切断性能が低下してしまうため、付着物が一定量以上付着しないようにするために刃型の刃先の観察を定期的に実施するなど管理が必要となる。また、付着が確認された刃先には研磨が必要となり、刃型の刃先の全てに上記管理を実施することは多大な工数を要する。
本発明の目的は、ロータリーダイカッタの刃先に付着物が付着することを抑制できる電極製造設備及び電極製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するための電極製造設備は、長尺金属箔の表面に形成された塗工部を備える電極材料を長手方向に搬送しながら電極を製造する電極製造設備であって、前記電極材料の前記塗工部を加圧するロールプレス装置と、前記電極材料の搬送方向における前記ロールプレス装置より下流側に配置され、搬送されていく前記電極材料を冷却する冷却装置と、前記搬送方向における前記冷却装置より下流側に配置され、前記電極材料を個片の電極の形状に切断する刃型を有するロータリーダイカッタと、を備えることを要旨とする。
これによれば、ロールプレス装置によって塗工部が加圧されると、長尺金属箔が熱を持つ場合がある。長尺金属箔が熱を持ったまま巻き取ると、巻き取り後に長尺金属箔が冷えて巻癖が付いてしまう虞がある。そこで、ロールプレス装置による加圧後、電極材料を巻き取らずに次工程に供するようにした。次工程は、ロータリーダイカッタによって電極材料を個片の電極に切断する切断工程である。このとき、長尺金属箔が加圧によって生じた熱を持ったままだと、ロータリーダイカッタの刃型による切り抜き部分での金属箔の物理的・化学的変化が発生する虞がある。しかし、冷却装置を設けたことで、加圧後、搬送されていく電極材料を冷却し、長尺金属箔を冷ました状態でロータリーダイカッタによる切断工程を行わせることができる。このため、切り抜き部分での金属箔の物理的・化学的変化の発生を抑制し、金属箔の一部が刃型の刃先に付着することを抑制できる。
電極製造設備について、前記搬送方向における前記ロールプレス装置より上流側に配置され、巻回状態にある前記電極材料を送り出す送出装置と、前記搬送方向における前記ロータリーダイカッタより下流側に配置され、個片となった前記電極を搬送するため複数の搬送ローラが並んだ電極搬送装置を備え、前記冷却装置は、冷却炉と、該冷却炉内に配置され、搬送されていく前記電極材料が巻き掛けられる冷却用ロールとを含んでいてもよい。
これによれば、電極材料は、テンションを加えて巻回されている。このため、電極材料には巻回に伴う応力が発生している。そして、送出装置から送り出され、ロールプレス装置によって加圧された電極材料は、冷却用ロールに巻き掛けられる状態で冷却炉内を通過する。このとき、冷却用ロールに対し電極材料が巻き掛けられる向きを調節して、個片の電極が切断されたときにU字状の反りが発生するように、電極材料に応力を発生させる。その後の切断工程によって個片の電極が形成されると、応力解放により、電極にはU字状の反りが発生する。その結果、電極搬送装置の複数の搬送ローラ上に個片の電極が乗ったとき、電極において搬送方向の上流端及び下流端は搬送ローラよりも上を向く状態にあり、電極の下流端が隣り合う搬送ローラの隙間に入り込むことを抑制できる。
電極製造設備について、前記冷却用ロールは前記冷却炉内で上下動可能であり、前記冷却炉内での前記電極材料の経路長を調節可能であってもよい。
これによれば、冷却炉内での電極材料の経路長を調節することで、電極材料が冷却炉を通過するのに要する時間を調節でき、長尺金属箔の温度を調節できる。したがって、プレス後の長尺金属箔の温度をロータリーダイカッタによる切断に適した温度に調節でき、金属箔の一部が刃先に付着することを抑制しやすくなる。
電極製造設備について、前記ロールプレス装置は、前記塗工部を厚み方向の両面から加熱しながら加圧するヒートプレスを行ってもよい。
これによれば、加圧工程時、塗工部の厚み調整を円滑に行うため、塗工部を加熱しながら加圧するヒートプレスが行われると、長尺金属箔は高温になりやすい。この場合、ロータリーダイカッタで切断工程を行うと、切り抜き部分での金属箔の物理的・化学的変化がより発生しやすくなる。しかし、冷却装置に電極材料を通過させることで長尺金属箔を冷ますことができる。よって、塗工部の厚み調整を行いやすくしながらも、金属箔の一部が刃型の刃先に付着することを抑制できる。
上記問題点を解決するための電極製造方法は、長尺金属箔の表面に形成された塗工部を備える電極材料を長手方向に搬送しながら個片の電極とする電極製造方法であって、前記電極材料の前記塗工部を加圧する加圧工程と、加圧工程後に実施され、前処理として電極材料を冷却した後に個片の電極の形状に切断する切断工程と、を備え、切断後の前記個片の電極がU字状をなし、搬送されることを要旨とする。
これによれば、加圧工程で塗工部が加圧されると、長尺金属箔が熱を持つ場合がある。長尺金属箔が熱を持ったまま長尺金属箔を巻き取ると、巻き取り後に長尺金属箔が冷えて巻癖が付いてしまう虞がある。一方で、加圧工程直後に切断工程を実施すると、金属箔の一部が刃型の刃先に付着する。このため、加圧工程後、巻き取られること無く切断工程に搬送されてくる電極材料を、切断工程の前処理として冷却し、長尺金属箔を冷ました状態で切断工程を行うことで、切り抜き部分での金属箔の物理的・化学的変化の発生を抑制し、金属箔の一部が刃型の刃先に付着することを抑制できる。
また、個片の電極に、搬送方向の上流端及び下流端が上を向くようなU字状に反りが発生するように冷却を行う。よって、例えば、隣接された複数の搬送要素(ローラ、ベルト等)を用い、搬送要素間の隙間を跨ぎながら電極が搬送される際、電極の下流端が、隣接する搬送要素の隙間に入り込むことが抑制できる。
本発明によれば、ロータリーダイカッタの刃先に付着物が付着することを抑制できる。
電極を示す斜視図。 電極製造設備を模式的を示す図。 ロータリーダイカッタを示す斜視図。 搬送ローラ上の電極を示す斜視図。 別例の電極製造設備を模式的を示す図。
以下、電極製造設備及び電極製造方法を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
まず、電極を備える蓄電装置としての二次電池について説明する。図示しないが、二次電池は外観が角型をなす角型電池である。二次電池は、リチウムイオン二次電池である。二次電池は、ケース内に電極組立体を備える。電極組立体は、複数の正極の電極と、複数の負極の電極とが、両者の間を絶縁した状態で交互に積層されて構成されている。
図1に示すように、正極及び負極の電極10は、それぞれ矩形状である。電極10は、矩形状の金属箔(正極はアルミニウム箔、負極は銅箔)11の両面に活物質層12を備える。電極10は、金属箔の一辺に沿って未塗工部11aを備える。未塗工部11aは、活物質層12が存在せず、金属箔11が露出した部分である。未塗工部11aは、金属箔11の一辺の一部から突出した形状のタブ13を含む。
次に、電極10の製造方法について説明する。
電極の製造方法は、帯状の長尺金属箔の表面に活物質合剤を連続して塗布して塗工部を形成し、電極材料を形成する塗工工程、及び塗工工程に付随し、塗工部を加熱して、活物質合剤に含まれる溶媒を蒸発させるとともにバインダを硬化させる乾燥工程を含む。塗工工程では、長尺金属箔の両面に塗工部が形成されるとともに、長尺金属箔の一対の長縁部に沿って、長尺金属箔の露出した露出部が形成される。電極の製造方法は、加圧により塗工部を圧縮する加圧工程と、加圧工程後に実施され、前処理として電極材料を冷却した後に電極材料を個片の電極の形状に切断する切断工程と、を備える。そして、切断工程で電極材料から電極が切り出される。
次に、電極材料17について詳細に説明する。
図2又は図3に示すように、電極材料17は、長尺金属箔18と、長尺金属箔18の両面に存在する塗工部19を備える。長尺金属箔18は、電極10の金属箔11となる部位である。また、塗工部19は、電極10の活物質層12となる部位である。電極材料17において、その塗工部19の面に沿い、かつ電極材料17の長手方向に直交する方向を短手方向とする。電極材料17は、長手方向に沿う両方の長縁部に沿って露出部18aを備える。各露出部18aは、長尺金属箔18において各塗工部19によって覆われていない部位であり、長尺金属箔18が露出した部分である。そして、露出部18aは、電極10が電極材料17から打ち抜かれた際に、未塗工部11a及びタブ13となる部位である。
次に、電極製造設備20について説明する。電極製造設備20は、上記乾燥工程を含む塗工工程を経て形成された電極材料17に対し、加圧工程、及び切断工程を行う装置である。
図2に示すように、電極製造設備20は、電極材料17を送り出す送出装置22を備える。送出装置22の巻芯23には、電極材料17がテンションを加えてロール状に巻き取られ、巻回状態にある。送出装置22は、図示しない支持装置を備え、巻芯23は支持装置によって回転可能に支持されている。送出装置22は、電極材料17を巻芯23の上面の上側から送り出し、送り出された電極材料17は搬送方向Xに搬送される。
電極製造設備20は、搬送ローラ20aを備える。送出装置22から送り出された電極材料17は、搬送ローラ20aによって横方向に搬送されるように向きが変更される。電極製造設備20は、搬送方向Xにおける搬送ローラ20aより下流側に、加圧工程を行うロールプレス装置24を備える。
ロールプレス装置24は一対のプレスロール25を備える。各プレスロール25は、内部に熱媒体を流通可能であり、プレスロール25の周面を加熱可能である。本実施形態では、ロールプレス装置24は、周面の加熱されたプレスロール25で加圧を行うヒートプレスを行う。加圧工程では、一対のプレスロール25により、電極材料17の塗工部19を厚み方向の両面から加圧し、塗工部19を目的とする厚みまで圧縮する。なお、一対のプレスロール25によって塗工部19を加圧する位置は、送出装置22の巻芯23より上方にある。このため、電極材料17は、ロールプレス装置24よりも遠くの外周側から巻芯23の上側を通ってロールプレス装置24に送り出される。
ロールプレス装置24によって塗工部19が加圧された電極材料17は、第1のガイドローラ26aによって、下に向けて搬送されるように向きが変更される。電極製造設備20は、第1のガイドローラ26aより下方に配置された冷却炉30を備える。冷却炉30は、加圧直後の電極材料17を冷却する。冷却炉30は、切断工程の前処理時に電極材料17を冷却する。冷却炉30の内部には冷媒が供給可能である。冷却炉30内に供給された冷媒により、冷却炉30を通過する電極材料17の長尺金属箔18及び塗工部19が冷却される。
冷却炉30に向けてガイドされた電極材料17は、冷却炉30内に配置された冷却用ロール31に巻き掛けられ、冷却用ロール31によって上に向けて搬送されるように向きが変更され、さらに、第2のガイドローラ26bによって、斜め上方向に搬送されるように向きが変更される。本実施形態では、冷却炉30と冷却用ロール31とが冷却装置を構成する。
冷却炉30には温度計33が設置されている。温度計33により、冷却炉30内の温度を検出できる。そして、冷却炉30内の温度が目的とする温度となるように、冷媒の供給量を制御する。また、冷却用ロール31は、検出された温度に基づき、上下動し、経路長を調節する。冷却炉30内の温度と、冷却用ロール31の移動量は、実験等によって予め設定されており、冷却炉30を通過した後の長尺金属箔18が目的とする温度になるように、温度と冷却用ロール31の移動量が設定されている。
電極材料17が冷却炉30内の冷却用ロール31の下面に巻き掛けられることで、電極材料17には、個片となったときに、U字状の反りを発生させる応力が発生する。応力の発生した状態で電極材料17が冷却されるため、電極材料17の状態では応力が解放されず、電極材料17には応力が内部応力として残存する。
また、第1のガイドローラ26aから冷却用ロール31を介して第2のガイドローラ26bに至るまでを、電極材料17の経路調節領域Cとする。図2の実線に示すように、冷却用ロール31が下に向かって移動すると、冷却用ロール31が電極材料17を押し下げる。すると、経路調節領域Cでの電極材料17の経路長が移動前より長くなる。一方、図2の2点鎖線に示すように、冷却用ロール31が上に向かって移動すると、冷却用ロール31による電極材料17の押し下げ量が少なくなり、経路調節領域Cでの電極材料17の経路長が短くなる。したがって、第1のガイドローラ26a、冷却用ロール31、及び第2のガイドローラ26bが、経路調節機構を構成している。
電極製造設備20は、搬送方向Xにおける第2のガイドローラ26bより下流側に一対のニップロール28を備える。第2のガイドローラ26bによって向きの変更された電極材料17は、ニップロール28によって挟持される。
電極製造設備20は、搬送方向Xにおけるニップロール28より下流側に、切断工程を行うロータリーダイカッタ40を備える。なお、電極製造設備20は、搬送方向Xにおけるニップロール28とロータリーダイカッタ40の間にテンションローラ29を備える。テンションローラ29は、ロータリーダイカッタ40を通過する前の電極材料17に張力を与える。
図3に示すように、ロータリーダイカッタ40は、ダイロール41と、アンビルロール45とを備える。ダイロール41の軸心、及び、アンビルロール45の軸心は、電極材料17の短手方向に沿って延び、かつ互いに平行である。ダイロール41及びアンビルロール45は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持されている。
ダイロール41は、円柱状のロール本体42と、ロール本体42の径方向外側に突出する形状の刃型43と、を備える。ロール本体42が回転することで刃型43が移動する。刃型43は、電極10の外形線に合わせた閉環状である。
刃型43がアンビルロール45に最も接近した場所で、刃型43は、電極材料17の塗工部19に押し付けられ、上側の塗工部19、長尺金属箔18、及び下側の塗工部19を切断する。そして、電極材料17が搬送方向Xに搬送されながらダイロール41が回転することにより、刃型43によって電極材料17が搬送方向Xに沿って徐々に切断されていき、電極材料17から個片の電極10が切り出される。
図2に示すように、電極製造設備20は、搬送方向Xにおけるロータリーダイカッタ40より下流側に案内装置50を備える。案内装置50は、切断された電極10を搬送方向D1へ案内する一方で、電極10として切り出される部分とは異なる部分である端材54を、搬送方向D1とは異なる搬送方向D2へ案内する。
案内装置50は、円柱状の分離ローラ51と、ガイドローラ52と、巻取リール53と、を備える。分離ローラ51及びガイドローラ52の軸心は、電極材料17の短手方向に沿って延びる。分離ローラ51は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持され、ガイドローラ52は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持されている。また、巻取リール53は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持されている。
分離ローラ51は、切り出された電極10を搬送方向D1へ案内する。搬送方向D1は、電極材料17の搬送方向Xと一致している。その一方で、分離ローラ51及びガイドローラ52は、電極10が分離された端材54を搬送方向D2へ案内する。また、ガイドローラ52は、搬送方向D2へ案内された端材54に張力を働かせている。巻取リール53は、搬送方向D2へ案内された端材54を巻き取る。
電極製造設備20は、電極搬送装置60を備える。電極搬送装置60は、案内装置50によって案内された電極10を搬送先へ搬送する。電極搬送装置60は、搬送要素として複数の搬送ローラ61を備える。複数の搬送ローラ61の軸心は、電極材料17の短手方向に延び、かつ互いに平行である。
次に、電極製造設備20による電極10の製造方法を記載する。なお、電極材料17は、正極の電極10を製造するための電極材料17であり、長尺金属箔18はアルミニウム箔製であり、塗工部19は正極用の活物質合剤で形成されている。
図2の1点鎖線に示すように、電極材料17が巻芯23に巻回された状態では、電極材料17には、巻芯23の周面に沿う応力が発生している。電極材料17は、送出装置22によって送り出される際、巻芯23の外側を通過して上側から送出される。このため、電極材料17には、短手方向に見た場合、電極材料17を逆U字状に反らせるような応力が発生している。
その後、ロールプレス装置24では、電極材料17の塗工部19がプレスロール25によって厚み方向の両面側から加熱されながら加圧され、塗工部19が目的とする厚みまで圧縮される。ロールプレス装置24によるヒートプレスにより、塗工部19及び長尺金属箔18は熱を持つ。
加圧工程後、すなわちプレス直後、電極材料17は、冷却炉30内を通過し、長尺金属箔18及び塗工部19が冷却炉30内の冷媒と熱交換され、長尺金属箔18及び塗工部19が冷却される。すなわち、切断工程の前処理として、長尺金属箔18及び塗工部19の冷却が冷却炉30で行われる。温度計33の検出した温度に基づき、冷却用ロール31を上下動させる量が調節され、経路長が調節される。すなわち、経路長を調節して電極材料17が冷却炉30内を通過するのに要する時間を調節し、長尺金属箔18及び塗工部19を目的とする温度にまで冷却する。切断工程の前処理は、個片の電極10に、搬送方向Xの上流端及び下流端が上を向くようなU字状に反りが発生するように冷却を行う。
冷却炉30内では、電極材料17は冷却用ロール31の下側に巻き掛けられた状態である。このため、図2の1点鎖線に示すように、電極材料17には、短手方向に見た場合、冷却用ロール31の周面に沿って、電極材料17をU字状に反らせるような応力が発生している。よって、電極材料17には、個片となったときに、電極10をU字状に反らせる応力が発生している。また、応力の発生した状態で電極材料17が冷却されるため、電極材料17の状態では応力が解放されず、電極材料17には応力が内部応力として残存する。
冷却炉30を通過した電極材料17は、ニップロール28を通過し、テンションローラ29によって張力が働いた状態で、ロータリーダイカッタ40を通過し、ダイロール41の刃型43によって個片の電極10の形状に切断される。すると、電極材料17に残存する内部応力が解放され、図4に示すように、電極10は、搬送方向Xの上流端及び下流端が上に向かうような反りが生じ、電極10は、U字状に反る。
切り出された電極10は、案内装置50によって搬送方向D1へ案内され、電極搬送装置60に乗る。電極10は、複数の搬送ローラ61によって搬送先へ搬送される。また、案内装置50の分離ローラ51及びガイドローラ52は、電極10が分離された端材54を搬送方向D2へ案内し、搬送方向D2へ案内された端材54は巻取リール53に巻き取られる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電極製造設備20は、搬送方向Xにおけるロールプレス装置24より下流側で、かつロータリーダイカッタ40より上流側に冷却炉30を備える。そして、ロールプレス装置24で加圧された電極材料17をロータリーダイカッタ40で切断する前に、前処理として電極材料17を冷却炉30で冷却可能にした。このため、冷却炉30に電極材料17を通過させることで、加圧によって長尺金属箔18に生じた熱を冷ますことができる。その結果、電極材料17を刃型43によって切断する際、切り抜き部分において、金属箔の物理的・化学的変化の発生が抑制され、金属箔の一部が刃型43の刃先に付着することを抑制できる。よって、刃型43の刃先に付着物が付着しないようにするために刃型43の刃先の観察を定期的に実施するなどの管理が必要なく、付着が確認された刃型43の研磨といった管理も減る。
(2)ロールプレス装置24によって塗工部19を加圧した直後に電極材料17を巻き取ると、電極材料17に巻癖が付いてしまい、巻癖の付いた電極材料17から電極10を切断する際、電極10を規定のサイズや形状に切断しにくくなり好ましくない。そこで、加圧工程後、電極材料17を巻き取らず、そのまま搬送して次工程の切断工程に供するようにした。この場合、加圧によって長尺金属箔18に生じた熱を冷却炉30での前処理で冷まし、ロータリーダイカッタ40で電極材料17を切断する際に、刃型43の刃先に付着物が付着することを抑制できる。よって、電極製造設備20を用いることで、電極10を規定のサイズや形状に切断でき、しかも、刃型43の刃先に付着物が付着することを抑制できる。
(3)巻芯23に巻き取られた電極材料17を、ロールプレス装置24から離れた巻芯23の外側を回らせて巻芯23の上側から送り出させるようにし、冷却用ロール31に対しては、電極材料17を冷却用ロール31の下に巻き掛けるようにした。このため、巻芯23への巻き取りを原因とした、電極10に発生し得る反りの向きが、冷却用ロール31を通過し、冷却炉30で冷却されることで逆転する。その結果、電極材料17から個片の電極10が切り出されたとき、電極10には、搬送方向Xの上流端及び下流端が上を向くようなU字状に反りが発生する。よって、電極10が電極搬送装置60の搬送ローラ61上を搬送される際、電極10の下流端が隣接する搬送ローラ61の隙間に入り込むことが抑制できる。
(4)冷却炉30内では、冷却用ロール31は上下動可能である。このため、冷却炉30内における電極材料17の経路長を調節可能である。経路長を調節することで、冷却炉30内を電極材料17が通過するのに要する時間を調節し、電極材料17の切断に適した温度にまで長尺金属箔18を冷却することができる。
(5)ロールプレス装置24を通過した電極材料17の冷却は、電極材料17を搬送しながら冷却炉30を通過させることで行う。例えば、ロールプレス装置24を通過した電極材料17を巻き取った状態で冷却炉30に配置する場合のように、冷却によって電極材料17に巻癖が付いてしまうことが無い。
(6)ロールプレス装置24を通過した電極材料17の冷却は、冷媒による強制冷却である。例えば、電極材料17を空冷によって自然冷却する場合と比べると、電極材料17の搬送経路を短くでき、電極製造設備20の大型化を招くことはない。
(7)塗工部19の厚み調整を行いやすくするため、プレスロール25から熱を加えて加圧工程が行われる。この場合、長尺金属箔18は高温になりやすいが、冷却炉30に電極材料17を通過させることで長尺金属箔18を冷ますことができる。よって、加圧工程時には塗工部19の厚み調整を行いやすくしながら、切断工程では金属箔の一部が刃型43の刃先に付着することを抑制できる。
(8)正極用の電極材料17の長尺金属箔18はアルミニウム箔である。アルミニウムは軽金属であり、温度が低いと刃型43の刃先への付着(凝着)が発生しにくい。このため、電極材料17の加圧後に、電極材料17を冷却して長尺金属箔18を冷ましてカットする製造方法は、正極用の電極10の製造に好適である。
(9)電極10の製造方法では、加圧工程後、巻き取られること無く搬送されてくる電極材料17を、切断工程の前処理として冷却するようにした。このため、長尺金属箔18を冷ました状態で切断工程を行うことができ、切り抜き部分での金属箔の物理的・化学的変化の発生を抑制し、金属箔の一部が刃型43の刃先に付着することを抑制できる。また、前処理では、個片の電極10に、搬送方向Xの上流端及び下流端が上を向くようなU字状に反りが発生するように冷却を行う。よって、電極10が電極搬送装置60の搬送ローラ61上を搬送される際、電極10の下流端が隣接する搬送ローラ61の隙間に入り込むことが抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図5に示すように、送出装置22からの電極材料17の送り出しの向きを実施形態と逆にしてもよい。この場合、電極材料17は、巻芯23の下側を通過し、かつ巻芯23の周面のうち、ロールプレス装置24寄りの内側を通過して斜め上方に送出される。図5の1点鎖線に示すように、巻回状態にある電極材料17には、短手方向に見た場合、巻芯23の周面に沿うU字状に電極材料17を反らせるような応力が発生している。よって、電極材料17には、個片となったときに、U字状の反りを発生させる応力が発生している。
この形態において、冷却装置としての冷却炉70は、電極材料17を水平方向に搬送させるトンネル状である。このように構成した場合、巻芯23に電極材料17が巻き取られたことで電極10に発生し得る反りの向きは、冷却炉70を通過しても逆転しない。その結果、電極材料17から個片の電極10が切り出されたとき、電極10には、U字状の反り、すなわち、搬送方向Xの上流端及び下流端が上を向く反りが発生する。
したがって、電極材料17を送出装置22から送り出させる向きが逆であっても冷却炉の構造を変更することで、電極10にU字状の反りを発生させることができる。
○ 電極搬送装置60は、複数の搬送ローラ61に変え、例えば複数のベルトコンベヤを並べたものであってもよい。隣接された複数の搬送要素(ローラ、ベルト等)を用い、搬送要素間の隙間を跨ぎながら電極10を搬送する搬送装置を使用する場合、電極10にU字状の反りを発生させることで、電極10が搬送される際、電極10の下流端が隣接する搬送要素間の隙間に入り込むことが抑制できる。
○ 送出装置22において、電極材料17は巻芯23を用いずにロール状に巻回されていてもよい。
○ ロールプレス装置24はヒートプレスを行わないロールプレス装置であってもよい。
○ 実施形態において、冷却炉30の冷却用ロール31は上下動せず、経路長を調節不能であってもよい。
○ 実施形態において、冷却炉30内の冷却用ロール31は無くてもよい。
○ 電極材料17は負極用の電極材料17であってもよい。この場合、長尺金属箔18は銅箔であり、長尺金属箔18は負極用の活物質合剤で形成されている。
○ 電極材料17は、長尺金属箔18の片面に塗工部19を有していてもよく、この場合、電極10は、金属箔11の片面に活物質層12を有する。
○ 電極搬送装置60は、搬送ローラ61を複数並設した装置でなく、ベルトコンベアや、吸着式の搬送装置であってもよい。
○ ニッケル水素二次電池や、電気二重層キャパシタなどの蓄電装置に用いる電極の製造時に実施形態の電極製造設備20を採用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記長尺金属箔はアルミニウム箔である電極製造設備。
(2)前記冷却炉には冷媒が供給される電極製造設備。
X…搬送方向、10…電極、17…電極材料、18…長尺金属箔、19…塗工部、20…電極製造設備、22…送出装置、24…ロールプレス装置、30,70…冷却装置を構成する冷却炉、31…冷却装置を構成する冷却用ロール、40…ロータリーダイカッタ、43…刃型、60…電極搬送装置、61…搬送ローラ。

Claims (5)

  1. 長尺金属箔の表面に形成された塗工部を備える電極材料を長手方向に搬送しながら電極を製造する電極製造設備であって、
    前記電極材料の前記塗工部を加圧するロールプレス装置と、
    前記電極材料の搬送方向における前記ロールプレス装置より下流側に配置され、搬送されていく前記電極材料を冷却する冷却装置と、
    前記搬送方向における前記冷却装置より下流側に配置され、前記電極材料を個片の電極の形状に切断する刃型を有するロータリーダイカッタと、を備えることを特徴とする電極製造設備。
  2. 前記搬送方向における前記ロールプレス装置より上流側に配置され、巻回状態にある前記電極材料を送り出す送出装置と、前記搬送方向における前記ロータリーダイカッタより下流側に配置され、個片となった前記電極を搬送するため複数の搬送ローラが並んだ電極搬送装置を備え、前記冷却装置は、冷却炉と、該冷却炉内に配置され、搬送されていく前記電極材料が巻き掛けられる冷却用ロールとを含む請求項1に記載の電極製造設備。
  3. 前記冷却用ロールは前記冷却炉内で上下動可能であり、前記冷却炉内での前記電極材料の経路長を調節可能である請求項2に記載の電極製造設備。
  4. 前記ロールプレス装置は、前記塗工部を厚み方向の両面から加熱しながら加圧するヒートプレスを行う請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の電極製造設備。
  5. 長尺金属箔の表面に形成された塗工部を備える電極材料を長手方向に搬送しながら個片の電極とする電極製造方法であって、
    前記電極材料の前記塗工部を加圧する加圧工程と、
    前記加圧工程後に実施され、前処理として電極材料を冷却した後に個片の電極の形状に切断する切断工程と、を備え、
    切断後の前記個片の電極がU字状をなし、搬送されることを特徴とする電極製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020080229A1 (ja) * 2018-10-16 2020-04-23 株式会社村田製作所 ホットプレス装置
CN116422775A (zh) * 2023-06-12 2023-07-14 上海治臻新能源股份有限公司 一种辊压成形设备

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