JP2017199589A - 電極の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極材料に撓みが発生することを抑制できる電極の製造方法を提供すること。【解決手段】電極材料17を巻取リール50に巻き取る過程を有する電極の製造方法において、巻取リール50は、電極材料17が巻かれる巻取部60を備える。電極材料17を巻取部60に巻き取る過程では、巻取部60を第1状態として電極材料17に張力を働かせて巻き取る。巻取部60に電極材料17が巻かれたままの状態を維持するときは、巻取部60を第1状態より縮径させた第2状態で行う。【選択図】図6

Description

本発明は、長尺金属箔の表面に活物質合剤の塗工部を有する電極材料を巻取リールに巻き取る過程を有する電極の製造方法に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)などの車両に搭載される蓄電装置としては、リチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池などがある。例えばリチウムイオン二次電池では、金属箔の表面に活物質層を有する電極(正極及び負極)が間にセパレータを介在させた状態で層状に重なる電極組立体を有している。電極組立体には、個片状の電極を多数積層して形成される積層型が知られており、このような電極組立体を備えた積層型の蓄電装置も知られている。
積層型の蓄電装置に用いる電極の製造方法の一例は、活物質、導電助剤、バインダ、及び溶媒を混練した活物質合剤を長尺金属箔に塗布して塗工部を形成する塗工工程、及び塗工工程に付随し、塗工部を加熱して溶媒を蒸発させるとともにバインダを硬化させる第1乾燥工程を含む。さらに、電極の製造工程は、加圧により塗工部の密度を高めるプレス工程を含む。塗工工程、第1乾燥工程、及びプレス工程を行う際、長尺金属箔は、供給リールから送り出されるとともに巻取リールに巻取られることで搬送され、その搬送途中で塗工工程、第1乾燥工程及びプレス工程を行うことができる。なお、塗工工程と第1乾燥工程、又はプレス工程の各々を実施する都度、長尺金属箔の供給リールからの送り出しと巻取リールによる巻き取りを行ってもよい。
電極の製造方法は、さらに、塗工部に残存する溶媒及び水分を除去する第2乾燥工程、及び電極材料を個片の電極に切断する切断工程を含む。第2乾燥工程は、巻取リールに電極材料が巻かれたまま巻取リールを乾燥炉内に収容し、電極材料を巻取リールごと加熱、乾燥する方法も、例えば特許文献1に提案されている。特許文献1では、ロール電極を真空乾燥機内で乾燥させるにあたり、乾燥時間の短縮などを目的に、さらに巻芯の内側にヒータを配置している。
特開2011−169499号公報
ところで、電極材料を巻取リールに巻き取っていく際、電極材料に皺が寄らないようにするため、電極材料に張力を働かせながら電極材料が巻取リールに巻き取られる。そして、巻取リールに電極材料が巻かれたまま第2乾燥工程が行われたとき、電極材料の熱膨張により、電極材料に撓みが発生する虞がある。
本発明の目的は、電極材料に撓みが発生することを抑制できる電極の製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するための電極の製造方法は、長尺金属箔の表面に活物質合剤の塗工部を有する電極材料を巻取リールに巻き取る過程を有する電極の製造方法であって、前記巻取リールは、前記電極材料が巻かれる巻取部を備え、前記電極材料を前記巻取部に巻き取る過程では、前記巻取部を第1状態として前記電極材料に張力を働かせて巻き取り、前記巻取部に前記電極材料が巻かれたままの状態を維持するときは、前記巻取部を前記第1状態より縮径させた第2状態で行うことを要旨とする。
これによれば、第1状態の巻取部に電極材料を巻き取らせる際、電極材料の長手方向に張力を働かせながら巻き取る。そして、巻取部に電極材料が巻かれたままの状態に維持するとき、巻取部を第2状態とし第1状態よりも縮径させることで、電極材料を弛ませることができ、撓みが電極材料に発生することを抑制できる。
また、電極の製造方法について、前記巻取部に前記電極材料を巻き取った後、前記電極材料を次工程に移行させるために前記巻取リールごと前記電極材料を運搬する際は、前記巻取部を前記第1状態とするのが好ましい。
これによれば、巻取リールの運搬中は、巻かれた電極材料に巻取部を押し当てることで電極材料と巻取リールとが、ずれたり、脱落しにくくなり、巻取リールごと電極材料を運搬する作業に支障を来さない。
また、電極の製造方法について、前記巻取部に前記電極材料が巻かれたままの状態を維持するときは、巻かれた前記電極材料を前記巻取リールごと乾燥炉内に収容して行う乾燥工程のときである。
これによれば、乾燥工程が行われるとき、巻取部は第2状態にあり、電極材料を弛ませることができる。このため、巻取部が熱膨張したとしても、その巻取部が電極材料を内側より押さえ付けることを抑制できる。
本発明によれば、電極材料に撓みが発生することを抑制できる。
電極を示す斜視図。 塗工装置、第1乾燥装置及びプレス装置を模式的に示す図。 巻取リールを示す斜視図。 巻取リールを模式的に示す部分断面図。 巻取リールに電極材料を巻き取る状態を示す側面図。 第2乾燥工程を模式的に示す図。 切断装置及び案内装置を模式的に示す図。 (a)別例の巻取リールの第1状態を示す図、(b)は別例の巻取リールの第2状態を示す図。 (a)別例の巻取リールの第2状態を示す図、(b)は別例の巻取リールの第1状態を示す図。
以下、電極の製造方法を具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
まず、電極を備える蓄電装置としての二次電池について説明する。図示しないが、二次電池は外観が角型をなす角型電池である。二次電池は、リチウムイオン二次電池である。二次電池は、ケース内に電極組立体を備える。電極組立体は、複数の正極の電極と、複数の負極の電極とが、両者の間を絶縁した状態で交互に積層されて構成されている。
図1に示すように、正極及び負極の電極10は、それぞれ矩形状である。電極10は、矩形状の金属箔(正極はアルミニウム箔、負極は銅箔)11の両面に活物質層12を備える。
次に、電極10の製造方法について説明する。
図2に示すように、電極の製造方法は、帯状の長尺金属箔16の表面に活物質合剤を連続して塗布して塗工部18を形成して電極材料17を形成する塗工工程、塗工部18を乾燥させる第1乾燥工程、加圧により塗工部18の密度を高めるプレス工程を経る。また、図6に示すように、電極の製造方法は、塗工部18に残存する僅かな溶媒及び水分を除去する第2乾燥工程、及び図7に示すように、電極材料17を電極の形状に切断する切断工程を経る。そして、切断工程で電極材料17から電極10が切り出され、電極10が完成する。
次に、上記電極の製造方法に用いられる電極材料17について説明する。
図3に示すように、電極材料17は、長尺金属箔16と、活物質層の前駆体と、により構成される。電極材料17は、長尺金属箔16の両面に存在する上記前駆体で構成された帯状の塗工部18と、長尺金属箔16の縁部に沿って長尺金属箔16が露出する露出部19とに区分される。
次に、電極材料17を製造するための生産設備20について説明する。
図2に示すように、生産設備20は、長尺金属箔16を搬送する搬送装置、塗工工程を行う塗工装置23、第1乾燥工程を行う第1乾燥装置30、及びプレス工程を行うプレス装置25を備える。また、図6に示すように、生産設備20は、第2乾燥工程を行う第2乾燥装置40を備える。また、図7に示すように、生産設備20は、第2乾燥工程を経た電極材料17に対して切断工程を行う切断装置49、及び切断装置49によって切り出された電極を搬送先へ移送する移送装置47を備える。
図2に示すように、生産設備20の搬送装置は、供給リール21、巻取リール50、第1ガイドローラ29a及び第2ガイドローラ29bを備える。供給リール21には、長尺金属箔16が巻装されている。長尺金属箔16は、長手方向が供給リール21の周方向に延びる状態で供給リール21に巻装されている。供給リール21は、図示しない支持装置によって回転可能に支持されている。
巻取リール50は、図示しない支持装置によって回転可能に支持されている。供給リール21から供給された長尺金属箔16は、回転する巻取リール50に巻き取られる。その結果、長尺金属箔16は一定の速度で長手方向に搬送される。長尺金属箔16が搬送される方向を搬送方向Dとする。
第1ガイドローラ29aは、長尺金属箔16の搬送方向Dにおける供給リール21より下流側に配設されている。第1ガイドローラ29aは、供給リール21から斜め上方に向けて供給された長尺金属箔16が横方向に搬送されるように向きを変更する。第2ガイドローラ29bは、長尺金属箔16の搬送方向Dにおける巻取リール50より上流側に配設されている。第2ガイドローラ29bは、搬送される長尺金属箔16が斜め下方の巻取リール50に向かうように向きを変更する。
生産設備20の塗工装置23は、長尺金属箔16の搬送方向Dにおける第1ガイドローラ29aより下流側に配置されている。スリットダイ方式の2台の塗工装置23は、長尺金属箔16の両面に対向配置されている。なお、塗工装置23において、活物質合剤の塗工方式は、スリットダイ方式以外でもよい。
塗工工程では、スリットダイ23aの吐出口から、供給リール21から送り出された長尺金属箔16の各面に活物質合剤が連続的に塗布される。長尺金属箔16の両面には、活物質合剤の塗工部18が、長尺金属箔16の長手方向へ連続的に形成される。
なお、図3に示すように、活物質合剤は、長尺金属箔16の長縁部に沿う部分には塗布されない。このため、塗工部18が形成されると同時に、露出部19が形成され、電極材料17が形成される。なお、活物質合剤には、活物質、導電剤、バインダ、及び溶媒を混練したものが用いられる。
図2に示すように、生産設備20の第1乾燥装置30は、長尺金属箔16の搬送方向Dにおける塗工装置23より下流側に配置されている。第1乾燥装置30は、乾燥炉30aを備える。乾燥炉30aは熱源からの熱により空気を加熱し、乾燥炉30a内に熱風を供給する。第1乾燥工程では、乾燥炉30aの内部に供給された熱風により、乾燥炉30aを通過する電極材料17の塗工部18を加熱し、塗工部18の乾燥を行う。第1乾燥工程では、活物質合剤に含まれる溶媒のほとんどが蒸発するとともに、熱によりバインダの硬化が始まり、活物質や導電剤が相互に固定される。
生産設備20のプレス装置25は、長尺金属箔16の搬送方向Dにおける第1乾燥装置30の下流側、及び第2ガイドローラ29bの上流側に配置されている。プレス装置25は、両方の塗工部18を厚み方向から挟む一対のプレスロール25aを備える。プレス工程により、各塗工部18が表面から内側まで所定の密度になるまで圧縮される。プレス工程後、電極材料17は、巻取リール50に巻き取られる。
図6に示すように、生産設備20の第2乾燥装置40は、減圧乾燥炉41を備える。第2乾燥工程は、塗工部18に残った僅かな溶剤を取り除くために行われる。第2乾燥工程は、巻取リール50に巻き取られた電極材料17を減圧乾燥炉41内に配置して行われる。そして、第2乾燥工程は、減圧乾燥炉41内を減圧するとともに、塗工部18を加熱することによって行われ、塗工部18に残存する僅かな溶剤や、周囲の空気中より吸収された水分が揮発する。
図7に示すように、生産設備20の切断装置49は、巻取リール50、ロータリーダイカッタ42、テンションローラ48、搬送ローラ57及び分離ロール45を備える。巻取リール50は、図示しない支持装置によって回転可能に支持されている。巻取リール50からは、第2乾燥工程を経た電極材料17が供給され、供給された電極材料17はロータリーダイカッタ42を通過する。テンションローラ48は、電極材料17の搬送方向Dにおける巻取リール50より下流側に配設されている。テンションローラ48は、巻取リール50から斜め上方に向けて供給された電極材料17が横方向に搬送されるように向きを変更する。
ロータリーダイカッタ42は、ダイロール43と、アンビルロール44とを備える。ダイロール43の軸心、及び、アンビルロール44の軸心は、電極材料17の短手方向に沿って延び、かつ互いに平行である。ダイロール43及びアンビルロール44は、軸心まわりで回転できるように図示しない支持装置に支持されている。ダイロール43は、周面から突出した形状の刃(図示せず)を備える。刃は、電極の輪郭に合わせた閉環状である。そして、ダイロール43とアンビルロール44の間を電極材料17が通過することにより、電極材料17から電極10が切り出される。
搬送ローラ57は、電極材料17の搬送方向Dにおけるロータリーダイカッタ42の下流側で、かつ分離ロール45の上流側に配設されている。搬送ローラ57は、ロータリーダイカッタ42を通過した電極材料17を分離ロール45に向けて搬送する。
切断装置49の分離ロール45の軸心は、電極材料17の短手方向に沿って延びる。分離ロール45は、軸心まわりで回転できるように図示しない支持装置に支持されている。分離ロール45は、切り出された電極10を搬送方向Dへ案内する。その一方で、分離ロール45は、電極10が分離された電極材料17の残部である端材46を、搬送方向Dとは異なる方向へ案内する。
生産設備20の移送装置47は、切り出された電極10を搬送先へ移送する。
次に、巻取リール50について詳細に説明する。
図3に示すように、巻取リール50は、円筒状の芯部51を備える。芯部51の中心軸線Lの延びる方向を巻取リール50の軸方向とする。図2又は図7に示すように、芯部51には、巻取リール50の支持装置のシャフト56が嵌挿可能である。
図3又は図4に示すように、巻取リール50は、複数のエアシリンダ52を備える。複数のエアシリンダ52は、芯部51の周面に、該芯部51の周方向へ等間隔おきに配置されている。各エアシリンダ52は、シリンダチューブ52aと、シリンダチューブ52a内のピストン52bと、ピストン52bに一体のピストンロッド52cと、を備える。ピストン52bは、シリンダチューブ52aの中心軸線に沿って往復動可能である。ピストンロッド52cは、基端がピストン52bに連結され、先端がシリンダチューブ52aの外に突出している。なお、図3又は図4は、ピストン52b及びピストンロッド52cの往復動について強調して記載しているが、エアシリンダ52の往復動は、電極材料17における張力の調整目的であるため、エアシリンダ52による伸縮量は数mm程度である。
エアシリンダ52は、シリンダチューブ52a内に第1圧力室521と第2圧力室522を備える。第1圧力室521と第2圧力室522は、ピストン52bによってシリンダチューブ52a内に区画されている。第1圧力室521は、ピストン52bよりもピストンロッド52c側の部屋であり、第2圧力室522は、ピストン52bを挟んで第1圧力室521と反対側の部屋である。
エアシリンダ52は、第1圧力室521に連通する第1給排ポート52dと、第2圧力室522に連通する第2給排ポート52eを備える。第1給排ポート52dと第2給排ポート52eにはコントロールバルブ53を介してエア供給源54が接続されている。コントロールバルブ53は、エアの供給路を2位置に切り換え可能である。コントロールバルブ53は、エア供給源54から供給されたエアを供給する給排ポートを第1給排ポート52d及び第2給排ポート52eのいずれか一方に切り替えると同時に、エアシリンダ52からエアを排出させる給排ポートを第1給排ポート52d及び第2給排ポート52eの他方に切り替える。エア供給源54は、コントロールバルブ53を介して全てのエアシリンダ52に接続されている。
そして、エアが第1給排ポート52dに供給され、かつ第2給排ポート52eからエアが排出されると、ピストンロッド52cはシリンダチューブ52aに没入する。一方、エアが第2給排ポート52eに供給され、かつ第1給排ポート52dからエアが排出されると、ピストンロッド52cはシリンダチューブ52aから突出する。
図5に示すように、巻取リール50は、ピストンロッド52cの先端に連結された支持板55を備える。巻取リール50を軸方向一端から見た側面視では支持板55は円弧状である。また、図3に示すように、巻取リール50の平面視では支持板55は矩形状である。支持板55の短手方向の寸法は、芯部51の軸方向の寸法と同じである。
図5に示すように、巻取リール50の側面視において、ピストンロッド52cが突出方向のストロークエンドに達した状態で、全ての支持板55の外面に沿う曲線を芯部51の周方向に繋げると第1仮想円C1が形成される。そして、全ての支持板55が第1仮想円C1上に位置した状態のとき、巻取リール50に電極材料17が巻き取られる。よって、全てのエアシリンダ52と全ての支持板55によって巻取部60が構成される。
一方、図6に示すように、巻取リール50の側面視において、ピストンロッド52cが没入方向のストロークエンドに達した状態で、全ての支持板55の外面に沿う曲線を芯部51の周方向に繋げると第2仮想円C2が形成される。
巻取部60において、第1仮想円C1の直径R1は、第2仮想円C2の直径R2より大きく、第2仮想円C2は第1仮想円C1より縮径された形状である。以下、巻取部60について、全ての支持板55が第1仮想円C1上にある状態を第1状態とし、全ての支持板55が第2仮想円C2上にある状態を第2状態とする。巻取部60が拡径された第1状態のとき、電極材料17を巻き取る過程が行われる。その一方で、巻取部60に巻き取られた電極材料17を、巻取部60に巻かれたままの状態に維持するとき、巻取部60は、第1状態より小径の第2状態とされる。
次に、電極の製造方法を作用とともに記載する。
まず、図2に示すように、巻取リール50を搬送装置に用い、巻取リール50の芯部51にシャフト56を嵌挿し、図示しない支持装置に支持させる。また、コントロールバルブ53及びエア供給源54を制御してエアシリンダ52を駆動させ、ピストンロッド52cを突出方向へ移動させて巻取部60を拡径された第1状態とする。準備作業として、供給リール21に巻き取られた長尺金属箔16は、その一端より引き出され、塗工工程・第1乾燥工程・プレス工程における規定の搬送経路を通るように配置された後、巻取リール50に一端(始端)が固定される。このように長尺金属箔16が配置された後、生産設備20が稼働される。
供給リール21から供給された長尺金属箔16は、第1ガイドローラ29a及び第2ガイドローラ29bによって支持されながら巻取リール50に巻き取られ、搬送される。塗工工程により、長尺金属箔16の表面に活物質合剤が塗布される。すると、塗工部18及び露出部19が形成されるとともに、電極材料17が形成される。
電極材料17は、第1乾燥装置30の乾燥炉30a内を長手方向に搬送される。第1乾燥工程により、塗工部18が硬化する。乾燥炉30aを通過した電極材料17は、プレス装置25を通過し、塗工部18が加圧された後、巻取リール50に巻き取られる。電極材料17は、電極材料17に張力を働かせながら巻取部60に巻き取られる。なお、準備作業の如く、巻き取られる電極材料17は、前端(一端)よりある程度の長さ分だけ塗工されない領域を含み、途中より塗工部18が巻き取られる。また、一回に巻き取られる電極材料17の長さは、例えば数100mである。
図6に示すように、巻取リール50の巻取部60に電極材料17が巻かれたままの状態で、第2乾燥工程が行われる。このとき、巻取リール50について、巻取部60を第1状態に維持したまま支持装置から取り外し、第1状態のまま電極材料17を巻取リール50ごと運搬する。
運搬された巻取リール50を、電極材料17とともに第2乾燥装置40の減圧乾燥炉41内に収容する。このとき、巻取部60を第1状態から縮径させて第2状態とし、巻かれた電極材料17に対し、巻取部60から張力が働かない状態とする。そして、第2乾燥工程によって、塗工部18に残った僅かな溶剤と水分が取り除かれる。
次に、切断工程が行われる。まず、巻取リール50を減圧乾燥炉41から取り出す。次に、巻取リール50の巻取部60を拡径させ、第1状態とし、巻き取られた電極材料17に対し巻取部60を押し当てる。そして、第1状態の巻取部60に電極材料17が巻かれたまま巻取リール50を運搬する。
図7に示すように、運搬された巻取リール50の芯部51に、切断装置49のシャフト56を嵌挿し、図示しない支持装置に支持させ、切断装置49に巻取リール50をセットする。そして、巻取リール50から電極材料17を供給し、電極材料17をロータリーダイカッタ42のダイロール43とアンビルロール44の間を通過させる。すると、ダイロール43の刃により、電極材料17が電極の形状に切断される。
切断された電極は、搬送方向Dの下流側の端部が移送装置47に乗り、そのまま移送装置47に乗り移る。その一方で、電極材料17から電極10が切り出されて残った端材46は分離ロール45によって、電極材料17の搬送方向Dとは異なる方向へ案内される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)巻取リール50の巻取部60を、第1状態と、第1状態より小径の第2状態を取り得る構造とした。そして、巻き取った電極材料17を第2乾燥装置40で減圧乾燥するときは、巻取部60を第2状態とするようにし、巻き取られた電極材料17を弛ませた状態にした。数100mの長さの電極材料17は、張力を働かせて巻取リール50に巻き取られ、その層間が密な状態のまま、一端が固定される。したがって、従来は熱膨張における電極材料17の伸張分の逃げ場がなく、電極材料17に撓みが発生することがあった。しかし、前述の如く電極材料17を弛ませた状態とすることで、熱膨張における伸張分を内側に逃がすことができ、電極材料17の撓みの発生を抑制できる。
(2)巻取部60を第2状態とすることで、巻取リール50の支持板55やエアシリンダ52が巻取部60の径方向に熱膨張しても、巻き取られた電極材料17に内側より力が働くことを抑制できる。したがって、第2乾燥工程を経て、撓み(例えば波打ち)が発生した電極材料17を内側より押さえ付けることで、皺の発生が助長されることを抑制できる。
(3)巻取部60において、芯部51の周方向に隣り合う支持板55同士の間には隙間が形成される。しかし、巻取部60に電極材料17が巻かれたままの状態に維持される第2乾燥工程では、巻取部60を第2状態にし、電極材料17に力が働かないようにする。このため、支持板55同士の隙間に沿う跡が電極材料17に付くことを抑制できる。
(4)プレス工程の次工程や、第2乾燥工程の次工程を行うため、電極材料17ごと巻取リール50を運搬するとき、巻取部60を第1状態とし、各支持板55の外面を電極材料17に押し当てる。このため、電極材料17が巻取部60からずれたり、脱落しにくくなり、電極材料17と共に行われる巻取リール50の搬送が行いやすい。
(5)切断工程を行うため、巻き取った電極材料17を巻取部60から供給するとき、巻取部60を第1状態とする。このため、電極材料17が供給されていく途中で、巻取部60の周囲で電極材料17に皺が発生したり、折り重なったりすることを抑制できる。
(6)巻取部60は第1状態と第2状態を取ることができる。例えば、プレス工程を経て巻取リール50に電極材料17を巻き取ってから、次工程の第2乾燥工程に移るまで、電極材料17を保管庫に保管する場合、巻取部60を小径の第2状態とする。このようにすると、保管中、巻かれた電極材料17を弛ませた状態にでき、電極材料17に張力が働くことを抑制でき、張力によって電極材料17に傷が付くことを抑制できる。具体的には、電極材料17が張力をかけて巻き取られ、巻き取り後、その一端が固定される。したがって、巻き取り後も、電極材料17に張力が作用し続ける。巻き取り時、極僅かではあるが、異物が巻き込まれた箇所、又は前述の塗工部18の始端による段差部では、対向する塗工部18に部分的に強い力が作用する。このような力も、短時間であれば問題ないが、長時間維持されると、対向する塗工部18に凹凸などの傷が生じる。保管中に電極材料17を弛ませた状態とすることで、このような傷の発生を抑制できる。
(7)巻取部60は、エア供給源54からエアシリンダ52に対するエアの給排をコントロールバルブ53によって制御して支持板55を移動させる構造である。エアシリンダ52に対するエアの給排により、支持板55の移動を簡単に行うことができ、巻取部60の第1状態と第2状態の変位を簡単に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図8(a)に示すように、巻取部60は、芯部51の周方向に隣り合う支持板55同士の一部が、芯部51の径方向に重なり合っていてもよい。全ての支持板55は、芯部51の周方向に沿う第1方向Y1又は、第1方向Y1と逆の第2方向Y2へ変動可能である。なお、各支持板55はエアシリンダ52に連結されていない。
そして、全ての支持板55を第1方向Y1へ変動させると、巻取部60が第1状態を取る。その一方で、図8(b)に示すように、全ての支持板55を第2方向Y2へ変動させると、巻取部60が縮径され第2状態を取る。第2状態では、芯部51の周方向に隣り合う支持板55同士の一部が互いに面接触する状態となるまで縮径する。
○ 支持板55を変動させる機構をエアシリンダ52以外の機械式に変更してもよい。図9(a)に示すように、巻取リール50は、各支持板55に連結された連結棒61を備える。各連結棒61の先端に支持板55が連結されている。連結棒61は、芯部51を貫通している。巻取リール50は、芯部51内に位置する連結棒61の基端に連結された作動部材62を備える。作動部材62は、芯部51の中心軸線Lと平行な作動面62aを備える。作動部材62は、芯部51の内周面に沿って環状に配列されている。
巻取リール50は、環状に配列された作動部材62の列内に挿入可能な操作部材63を備える。操作部材63は、作動部材62の列内への挿入方向に沿って縮径する円錐台形状である。
図9(b)に示すように、作動部材62の列内に操作部材63を挿入すると、操作部材63の外周面が各作動部材62の作動面62aに摺接する。そして、操作部材63が拡径していくのに従い作動部材62の列が拡径していき、それに合わせて連結棒61も拡径方向へ移動する。すると、連結棒61の先端に連結された支持板55も拡径方向へ移動し、第1状態を取る。
一方、図9(a)に示すように、作動部材62の列内から操作部材63を抜くと、操作部材63の外周面が各作動部材62の作動面62aに摺接する。そして、操作部材63が縮径していくのに従い作動部材62の列が縮径していき、それに合わせて連結棒61も縮径方向へ移動する。すると、連結棒61の先端に連結された支持板55も縮径方向へ移動し、第2状態を取る。
○ 実施形態において、エアシリンダ52に対しコントロールバルブ53及びエア供給源54を接続しない構成としてもよい。この場合、シリンダチューブ52aの第1給排ポート52d及び第2給排ポート52eは閉じた構成とする。また、ピストンロッド52cが没入方向のストロークエンドに達した状態で、第2圧力室522内を負圧にしておく。このように構成した場合、巻取リール50が回転すると、遠心力によってピストン52bが突出方向へ移動し、ピストンロッド52cを介して支持板55が拡径方向へ移動する。そして、巻取リール50が回転している間は、巻取部60は第1状態に維持され、電極材料17が第1状態の巻取部60に巻き取られる。
巻取リール50の回転を停止させると、ピストン52bに遠心力が作用せず、第2圧力室522の負圧を受けてピストン52bが没入方向へ移動する。すると、ピストンロッド52cを介して支持板55が縮径方向へ移動する。そして、巻き取った電極材料17を巻取リール50ごと減圧乾燥炉41に配置するときや、保管庫等に保管するときは、第2状態となる。
○ 実施形態では、エアシリンダ52のピストン52bが突出方向のストロークエンドに達したときを第1状態とし、ピストン52bが没入方向のストロークエンドに達したときを第2状態としてエアシリンダ52が2位置を取り得る構成とした。しかし、コントロールバルブ53を3位置取り得る方式に変更し、エアシリンダ52が3位置を取り得る構成としてもよい。この場合、エアシリンダ52のピストン52bが突出方向のストロークエンドに達したときを第1状態とし、ピストン52bが没入方向のストロークエンドに達したときを第3状態とする。そして、ピストン52bが両方のストロークエンドの間に位置したときを第2状態とする。このときの第2状態では、巻取部60は第3状態と比べて大径であるが、第1状態よりは小径となる。
○ 電極材料17は、長尺金属箔16の片面だけに塗工部18を備える構成であってもよい。この場合、電極は金属箔の片面に活物質層を備える構造となる。
○ 二次電池は例えばキャパシタやニッケル水素電池などであってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記巻取部は、前記電極材料が巻かれる複数の支持板と、各支持板を移動させるエアシリンダとを含む電極の製造方法。
(2)前記電極は二次電池の電極である電極の製造方法。
10…電極、16…長尺金属箔、17…電極材料、18…塗工部、41…減圧乾燥炉、50…巻取リール、60…巻取部。

Claims (3)

  1. 長尺金属箔の表面に活物質合剤の塗工部を有する電極材料を巻取リールに巻き取る過程を有する電極の製造方法であって、
    前記巻取リールは、前記電極材料が巻かれる巻取部を備え、
    前記電極材料を前記巻取部に巻き取る過程では、前記巻取部を第1状態として前記電極材料に張力を働かせて巻き取り、
    前記巻取部に前記電極材料が巻かれたままの状態を維持するときは、前記巻取部を前記第1状態より縮径させた第2状態で行うことを特徴とする電極の製造方法。
  2. 前記巻取部に前記電極材料を巻き取った後、前記電極材料を次工程に移行させるために前記巻取リールごと前記電極材料を運搬する際は、前記巻取部を前記第1状態とする請求項1に記載の電極の製造方法。
  3. 前記巻取部に前記電極材料が巻かれたままの状態を維持するときは、巻かれた前記電極材料を前記巻取リールごと乾燥炉内に収容して行う乾燥工程のときである請求項1又は請求項2に記載の電極の製造方法。
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