JP2018013544A - 眼鏡フレーム - Google Patents

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Shigeaki Gunji
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Abstract

【課題】その製造工程における部品点数が少なく、その製造作業が簡単であることによりコストを削減することができると共に、眼鏡をずれにくくして、着用者に不快感を与えることを防止することができる眼鏡フレームを提供する。
【解決手段】ブリッジ6の左右両端部に、一対の環状のリム4,5を設けた眼鏡フレーム21において、一対のリム4,5の互いに隣り合うそれぞれの部分の後面側の、ブリッジ6よりも下方の位置に、所定の長さを有する支持部材28の一端部が固定され、支持部材28の他端部に、弾力性を有する鼻パッド27が設けられた。
【選択図】図2

Description

本発明は、鼻パッドが取付けられた眼鏡フレームに関するものである。
図9,10は、従来技術に係る眼鏡フレーム1を用いた眼鏡10を説明するために示す図である。
眼鏡10は、図9に示すように、レンズ2,3と、レンズ2,3を支持する眼鏡フレーム1により構成されていた(例えば、特許文献1参照)。また、図9に示すように、眼鏡フレーム1は、レンズ2,3を支持するリム4,5と、これらのリム4とリム5の間を繋ぐブリッジ6と、着用者の鼻と接する部分である鼻パッド7等を備えていた。また、図9,10に示すように、リム4,5の互いに隣合う部分の後面側の、ブリッジ6より下方の位置には、丸棒状の針金8が1つずつ固定されていた。そして、針金8の長さ方向の一端部は、リム4,5に固定され、針金8の長さ方向の他端部には、軸受9が取り付けられていた。鼻パッド7は、硬質の合成樹脂を用いて楕円形板状に形成され、所定の角度だけ回動可能な状態で軸受9に支持されていた。
このように、鼻パッド7は、針金8と軸受9を介してリム4,5に回動可能に支持されることにより、着用者の鼻の上部の隆起した部分に係止されるようになっていた。
特開2000−227580号公報
しかしながら、このような従来の眼鏡フレーム1においては、鼻パッド7が、硬質の合成樹脂を用いて形成され、鼻に接する部分が固いため、着用者の身体の動きにより眼鏡10がずれる頻度が高く、着用者に眼鏡10のずれに伴う不快感を与えるという問題があった。また、従来の眼鏡フレーム1においては、鼻パッド7が、針金8と軸受9を介してリム4,5に支持される構成となっていたため、部品点数が多くなると共に、その製造工程における作業が煩雑になるという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、その製造工程における部品点数が少なく、その製造作業が簡単であることによりコストを削減することができると共に、眼鏡をずれにくくして、着用者に不快感を与えることを防止することができる眼鏡フレームを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明による眼鏡フレームは、
ブリッジの左右両端部に、一対の環状のリムを設けた眼鏡フレームにおいて、
前記一対のリムの互いに隣り合うそれぞれの部分の後面側の、前記ブリッジよりも下方の位置に、所定の長さを有する支持部材の一端部が固定され、
前記支持部材の他端部に、弾力性を有する鼻パッドが設けられたことを特徴とするものである。
また、本発明による眼鏡フレームは、
前記鼻パッドには、所定の深さを有する差込孔が形成され、
前記支持部材の太さが、前記差込孔の開口径よりも大きく、
前記支持部材の前記他端部が、前記鼻パッドの前記差込孔に差し込まれることにより、前記鼻パッドは前記支持部材に支持されていることを特徴とするものである。
このような本発明の眼鏡フレームによれば、
ブリッジの左右両端部に、一対の環状のリムを設けた眼鏡フレームにおいて、
前記一対のリムの互いに隣り合うそれぞれの部分の後面側の、前記ブリッジよりも下方の位置に、所定の長さを有する支持部材の一端部が固定され、
前記支持部材の他端部に、弾力性を有する鼻パッドが設けられたことにより、
その製造工程における部品点数が少なく、その製造作業が簡単であることによりコストを削減することができると共に、眼鏡をずれにくくして、着用者に不快感を与えることを防止することができる。
本発明の実施の形態に係る眼鏡フレーム21を用いた眼鏡20の後面側を示す背面図である。 図1に示す鼻パッド27を拡大して示す、眼鏡20の部分拡大背面図である。 図1に示す鼻パッド27とリム4,5の接合部分を示す拡大側面図である。 図3に示す針金28のみを示す側面図である。 図5(a)は、図4に示す針金28のA−A線矢視断面図で、図5(b)は、図4に示す針金28のB−B線矢視断面図である。 図4に示す針金28の差込部28c、尖矢部28dを拡大して示す斜視図である。 図1に示す鼻パッド27の斜視図である。 図7に示す鼻パッド27の上面図である。 従来技術に係る眼鏡フレーム1を用いた眼鏡10の後面側を示す斜視図である。 図9に示す鼻パッド7を拡大して示す、眼鏡10の部分拡大背面図である。
以下、本発明に係る眼鏡フレームの実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図8は、本発明の実施の形態に係る眼鏡フレーム21、及びそれを用いた眼鏡20について説明するために参照する図である。なお、前記従来の眼鏡フレーム1と同様の部分には同じ符号を付して説明するものとする。
本実施の形態に係る眼鏡フレーム21を用いた眼鏡20は、図1に示すように、レンズ2,3と、レンズ2,3を支持する眼鏡フレーム21により構成されている。眼鏡フレーム21は、環状のリム4,5と、これらのリム4とリム5の間を繋ぐブリッジ6と、着用者の鼻と接する部分である鼻パッド27等とを備えている。また、図1,2に示すように、リム4,5の互いに隣り合うそれぞれの部分の後面側(着用者の顔側)の、ブリッジ6より下方の位置には、所定の長さを有する角材状の針金28(支持部材)が1つずつ固定されている。
針金28は、図3,4に示すように、略U字状に折れ曲がった湾曲部28aと、湾曲部28aの図4中右端部から図中鉛直方向下側に伸びる接合部28bと、湾曲部28aの図4中左端部から図中鉛直方向下側に伸びる差込部28cを有するように形成されている。また、針金28の図4中左側の先端部(差込部28cの図4中下側)には、丸みを帯びた尖矢状の尖矢部28dが形成されている。針金28の差込部28cは、図5(a)に示すように、その長さ方向に対する垂直断面形状が、図中縦の長さ寸法L1(例えば、1ミリメートル)、図中横の長さ寸法L2(例えば同じ、1ミリメートル)の四角形(方形)になるように角材状に形成されている(図6参照)。
また、針金28の湾曲部28a及び接合部28bも、差込部28cと同様に、その長さ方向に対する垂直断面形状が、縦1ミリメートル、横1ミリメートルの四角形になるように形成されている。また、図5(b)に示すように、針金28の尖矢部28dも、図4中上下方向に対する垂直断面形状が四角形になるように形成されているが、その四角形の図5(b)中横の長さ寸法L4が、尖矢部28dの先端側に向かうにつれて、徐々に小さくなるように形成されている(図6参照)。そして、図3に示すように、針金28の接合部28bが、リム4,5の後面に接触して接着剤等により固定されている。
鼻パッド27は、着用者の鼻の形に対応可能にするため、着用者の皮膚を傷付けにくいゴム等の弾力性(伸縮性)を有する材料により形成されている。図7に示すように、外形が略樽形状の鼻パッド27は、上面27a及び下面27bが平坦で、側面27cが図7中上下方向における中央部が膨らんでいるように湾曲して形成されている。また、図7に示すように、鼻パッド27には、図中上面27a側に開口し、所定の深さL5を有する差込孔27dが形成されている。差込孔27dは、上面27aからの深さL5が、鼻パッド27の図7中上下方向の長さ寸法L6(上面27aから下面27bまでの長さ寸法)の略4分の3の長さとなるように形成されている。また、図8に示すように、差込孔27dの開口形状は略円形状で、その開口径L7が例えば、1ミリメートルよりも小さくなるように形成されている。
そして、図3に示すように、針金28の差込部28cと尖矢部28dが、鼻パッド27の差込孔27d(図7参照)に差し込まれることにより、鼻パッド27は針金28に支持されている。このように、鼻パッド27は、針金28を介してリム4,5に支持されている。
前述した針金28の差込部28cの垂直断面(図5(a)参照)の、縦の長さ寸法L1と、横の長さ寸法L2が、鼻パッド27の差込孔27dの開口径L7(図8参照)よりも大きくなるように形成されている。また、図6に示すように、針金28の尖矢部28dの垂直断面(図5(b)参照)の縦の長さ寸法L3と、横の長さ寸法L4も、鼻パッド27の差込孔27dの開口径L7(図8参照)よりも大きくなるように形成されている。このため、伸縮性を有する鼻パッド27の差込孔27dを押し広げることにより、針金28の差込部28cと尖矢部28dを、鼻パッド27の差込孔27dに差し込むようになっている。
図7に示すように、差込孔27dが、鼻パッド27を下まで貫通しないように形成されているため、針金28の差込部28cと尖矢部28dが、鼻パッド27の下面27bから下方に突き出して、着用者が針金28により怪我することを防止することができる。
また、図5(a),(b)に示すように、針金28の差込部28c,尖矢部28dの垂直断面形状が、四角形に形成されているため、鼻パッド27が針金28に対して回転するのを防止して、鼻パッド27が回転することにより眼鏡がずれ易くなることを防止することができる。
また、図6に示すように、尖矢部28dの図中上端部は、差込部28cよりも幅が大きくなっている(拡径している)ため、尖矢部28dにおける差込部28cとの境界には段差面28eが形成されている。そして、尖矢部28dの段差面28eが、伸縮性を有する鼻パッド27に係合することにより、鼻パッド27が、針金28から抜け落ちることを防止することができる。
前述のように、従来の眼鏡フレーム1においては、鼻パッド7が、針金8と軸受9を介してリム4,5に支持される構成となっていたため、部品点数が多くなると共に、その製造工程における作業が煩雑になるという問題があった。これに対して、本実施の形態に係る眼鏡フレーム21においては、鼻パッド27が針金28のみを介してリム4,5に支持される構成を有しているため、前記従来の眼鏡フレーム1に比べて、その製造工程における部品点数が少なく、その製造作業が簡単であるのでコストを削減することができる。
また、前述のように、従来の眼鏡フレーム1においては、鼻パッド7が、硬質の合成樹脂を用いて形成され、鼻に接する部分が固いため、着用者の身体の動きにより眼鏡10がずれる頻度が高いという問題があった。これに対して、本実施の形態に係る眼鏡フレーム21においては、鼻パッド27が、着用者の鼻の形に対応可能なゴム等の弾力性を有する材料により形成されているため、眼鏡がずれることを防止することができる。なお、図7に示すように、着用者の鼻が接する鼻パッド27の側面27cは、図中上下方向における中央部が膨らんでいるように湾曲して形成されているため、側面27cの図中上下方向における中央部が膨らんでいない場合に比べて、さらに着用者の鼻の形に対応できるようになっている。
また、本実施の形態に係る眼鏡フレーム21においては、鼻パッド27が、ゴム等の弾力性を有する材料により形成されているため、着用者に眼鏡のずれに伴う不快感を与えることを防止することができる。
したがって、本実施の形態に係る眼鏡フレーム21においては、その製造工程における部品点数が少なく、その製造作業が簡単であることによりコストを削減することができると共に、眼鏡をずれにくくして、着用者に不快感を与えることを防止することができる。
なお、本発明は、本実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、種々の変更が可能である。
例えば、本実施の形態に係る眼鏡フレーム21においては、鼻パッド27が針金28から抜け落ちることを防止するために、針金28の尖矢部28dの段差面28eが、鼻パッド27に係合する構成となっていたが、このような構成に限定される必要はない。したがって、例えば、針金28に尖矢部28dが形成されずに、鼻パッド27が針金28に接着剤を用いて固定されていてもよい。
また、本実施の形態に係る眼鏡フレーム21においては、鼻パッド27の差込孔27dの上面27aからの深さL5(図7参照)が、鼻パッド27の図7中上下方向の長さ寸法L6の略4分の3となるように形成されていたが、略4分の3に限定される必要はなく、略4分の3よりも大きくても小さくてもよい。
また、本実施の形態に係る眼鏡フレーム21においては、針金28の差込部28cは、その長さ方向に対する垂直断面形状(図5(a)参照)が、縦1ミリメートル、横1ミリメートルの四角形になるように形成されていたが、このような寸法(太さ)に限定される必要はない。したがって、伸縮性を有する鼻パッド27の差込孔27dを押し広げることにより、針金28の差込部28cを差込孔27dに差し込むことができるのであれば、差込部28cの垂直断面形状は、縦1ミリメートル、横1ミリメートルの四角形よりも大きくても小さくてもよい。
また、本実施の形態に係る眼鏡フレーム21においては、鼻パッド27を支持するために針金28が用いられていたが、針金に限定される必要はなく、針金以外の他の長さを有する部材を用いて鼻パッド27を支持するように構成されていてもよい。
1 眼鏡フレーム
2,3 レンズ
4,5 リム
6 ブリッジ
7 鼻パッド
8 針金
9 軸受
10 眼鏡
20 眼鏡
27 鼻パッド
27a 上面
27b 下面
27c 側面
27d 差込孔
28 針金
28a 湾曲部
28b 接合部
28c 差込部
28d 尖矢部
28e 段差面
L1,L2,L3,L4,L6 長さ寸法
L5 深さ
L7 開口径

Claims (2)

  1. ブリッジの左右両端部に、一対の環状のリムを設けた眼鏡フレームにおいて、
    前記一対のリムの互いに隣り合うそれぞれの部分の後面側の、前記ブリッジよりも下方の位置に、所定の長さを有する支持部材の一端部が固定され、
    前記支持部材の他端部に、弾力性を有する鼻パッドが設けられた
    ことを特徴とする眼鏡フレーム。
  2. 前記鼻パッドには、所定の深さを有する差込孔が形成され、
    前記支持部材の太さが、前記差込孔の開口径よりも大きく、
    前記支持部材の前記他端部が、前記鼻パッドの前記差込孔に差し込まれることにより、前記鼻パッドは前記支持部材に支持されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。
JP2016141617A 2016-07-19 2016-07-19 眼鏡フレーム Pending JP2018013544A (ja)

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