JP2018013050A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】始動に要する時間の短縮を図りつつ着火始動を実行する際の始動応答性を改善させられるようにした車両の制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置は、膨張行程気筒に対し、内燃機関14を再始動させるときに燃料が噴射されるように燃料噴射弁16を制御する。制御装置は、内燃機関14を再始動させるときに、膨張行程気筒のピストン位置が圧縮上死点に近づくようにクランクシャフト24を逆回転させる逆回転動作が実行されるようにMG32を制御する。制御装置は、逆回転動作の開始前に、電動過給機22を作動させ、かつ、圧縮行程気筒に空気が供給されるように可変動弁機構20を用いて前記吸気バルブの開弁特性を制御する。そして、制御装置は、逆回転動作が終了した後に膨張行程気筒で点火が実行されるように点火装置18を制御する。
【選択図】図4

Description

この発明は、車両の制御装置に関し、より詳細には、内燃機関の始動を制御する技術に関する。
例えば、特許文献1には、内燃機関の始動制御装置が開示されている。この始動制御装置は、内燃機関を再始動させるときに、内燃機関の運転停止中に膨張行程にあった膨張行程気筒に対して燃料噴射および点火を実行し、当該燃料噴射に伴う燃焼の圧力によってクランクシャフトを回転駆動して内燃機関を始動させる態様の始動方式、すなわち、着火始動を実行する。そのうえで、上記始動制御装置は、膨張行程気筒の圧力を高めてから膨張行程で初爆を行えるようにするために、電動機を用いてクランクシャフトを一旦逆回転させるように構成されている。
特開2004−176709号公報 特開2004−124753号公報 特開2004−124754号公報
内燃機関を再始動させるときにクランクシャフトを一旦逆回転させるという特許文献1に記載の手法によれば、初爆に伴って生じるエンジントルクを高めることができるので、着火始動の成功率を高めることができる。しかしながら、クランクシャフトを一旦逆回転させる必要があるため、スタータを利用した一般的な始動時と比べて始動に要する時間がかかることが懸念される。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、始動に要する時間の短縮を図りつつ着火始動を実行する際の始動応答性を改善させられるようにした車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両の制御装置は、複数の気筒のそれぞれの内部に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、前記複数の気筒のそれぞれの燃焼室天井面に配置された点火プラグを有し、混合気に点火するための点火装置と、前記複数の気筒のそれぞれに配置された吸気バルブの開弁特性を変更可能な可変動弁機構と、前記複数の気筒に吸入される空気を過給する電動過給機と、を備える内燃機関と、クランクシャフトを所定の正回転方向に対する逆回転方向に駆動可能な電動機と、を備える車両を制御する制御装置である。前記制御装置は、前記内燃機関の運転停止中に膨張行程にあった膨張行程気筒に対し、前記内燃機関を再始動させるときに燃料が噴射されるように前記燃料噴射弁を制御し、前記内燃機関を再始動させるときに、前記膨張行程気筒のピストン位置が圧縮上死点に近づくように前記クランクシャフトを逆回転させる逆回転動作が実行されるように前記電動機を制御し、前記逆回転動作の開始前もしくは実行中に、前記電動過給機を作動させ、かつ、前記内燃機関の運転停止中に圧縮行程にあった圧縮行程気筒および前記膨張行程気筒のうちの少なくとも一方に空気が供給されるように前記可変動弁機構を用いて前記吸気バルブの開弁特性を制御し、前記逆回転動作が終了した後に前記膨張行程気筒で点火が実行されるように前記点火装置を制御する。
本発明によれば、内燃機関を再始動させるときに、膨張行程気筒への点火(すなわち、着火始動の開始)に先立ち、圧縮行程気筒および膨張行程気筒のうちの少なくとも一方に空気が供給されるように電動過給機および可変動弁機構が制御される。この制御により供給された空気に対応する分だけ圧縮行程気筒および膨張行程気筒のうちの少なくとも一方に噴射される燃料の量を増やすことができる。このため、圧縮行程気筒および膨張行程気筒のうちの少なくとも一方での燃焼により生じるエンジントルクを高めることができる。これにより、着火始動の開始後のエンジン回転速度の上昇速度を高めることができるので、逆回転動作を伴って着火始動を実行する際の始動応答性を改善できるようになる。
本発明の実施の形態1に係るシステム構成を説明するための図である。 図1に示すベルトのレイアウトの一例を表した図である。 クランクシャフトの逆回転を利用した着火始動の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態1におけるアイドリングストップ制御のルーチンを示すフローチャートである。 図4中のステップ110および114の処理による吸気バルブの開弁特性の制御内容を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係るシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態2におけるアイドリングストップ制御のルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るシステム構成を説明するための図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
まず、図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係るシステム構成を説明するための図である。図1は、車両10の駆動系の構成を表している。車両10は、駆動輪12を駆動するための動力源として、内燃機関(ENG)14を備えている。
内燃機関14は、複数の気筒(本実施形態では、一例として直列型4気筒)を有する火花点火式の内燃機関として構成されている。内燃機関14は、アクチュエータとして、燃料噴射弁16、点火装置18、可変動弁機構20および電動過給機22を少なくとも備えている。
燃料噴射弁16は、気筒毎に備えられ、筒内に燃料を直接噴射するように構成されている。点火装置18は、各気筒の燃焼室天井面に配置された点火プラグ(図示省略)を有し、混合気に点火するための装置である。可変動弁機構20は、各気筒の吸気バルブ(図示省略)の開弁特性を変更可能な機構である。本実施形態の可変動弁機構20は、一例として、クランクシャフト24の回転位相に対するカムシャフト(図示省略)の回転位相を電動で変更可能な電動可変バルブタイミング(電動VVT)方式の機構である。本方式の可変動弁機構20によれば、吸気バルブの開閉タイミングを連続的に変更することができる。
電動過給機22は、吸気通路26に配置されたコンプレッサ(図示省略)を電動駆動することで、各気筒に吸入される空気を過給するものである。本実施形態の電動過給機22は、一例として、電動機による電力と排気エネルギとを動力源とする電動アシストターボ過給機であるものとする。しかしながら、本発明の電動過給機は、電動機による電力のみを動力源とする電動過給機(電動コンプレッサ)であってもよい。
内燃機関14が発生させたエンジントルクは、変速機(T/M)28およびデファレンシャルギア30を介して駆動輪12に伝達される。また、車両10は、モータジェネレータ(MG)32を備えている。MG32は、ベルト34によりクランクシャフト24と連結されている。MG32は、クランクシャフト24の回転力を電力に変換する発電機としての機能とともに、クランクシャフト24を所定の正回転方向に対する逆回転方向に駆動可能な電動機としての機能とを併せ持っている。より具体的には、クランクシャフト24の正回転方向とは、内燃機関14が車両10を駆動するエンジントルクを発生させる際のクランクシャフト24の回転方向のことである。
図2は、図1に示すベルト34のレイアウトの一例を表した図である。上述のベルト34は、より具体的には図2に示す態様で内燃機関14に組み付けられている。すなわち、ベルト34には、クランクシャフト24に固定されたクランク(Crnk)プーリ36およびMG32の出力軸に固定されたMGプーリ38だけでなく、エアコンディショナ(A/C)用のコンプレッサの出力軸に固定されたA/Cプーリ40、ウォータポンプ(W/P)の出力軸に固定されたW/Pプーリ42、アイドル(Idl)プーリ44、およびベルトテンショナ46が巻き掛けられている。MG32を図2に示すように反時計回り方向に駆動させることで、この場合のMG32の回転方向と同方向である逆回転方向でクランクシャフト24を回転させることができる。
さらに、本実施形態に係るシステムは、電子制御ユニット(ECU)48を備えている。ECU48は、少なくとも入出力インタフェース、RAM、ROMおよびCPUを備えている。入出力インタフェースは、車両10に取り付けられた各種センサからセンサ信号を取り込むとともに、車両10が備えるアクチュエータに対して操作信号を出力するために設けられている。ECU48が信号を取り込むセンサには、内燃機関14の制御に必要な各種センサの他、内燃機関14の再始動要求を検知するためのセンサ(例えば、ブレーキペダルストロークセンサ)も含まれる。ECU48が操作信号を出すアクチュエータには、上述した燃料噴射弁16、点火装置18、可変動弁機構20および電動過給機22が少なくとも含まれている。ROMには、車両10を制御するための各種の制御プログラムおよびマップが記憶されている。CPUは、制御プログラムをROMから読み出して実行し、取り込んだセンサ信号に基づいて操作信号を生成する。
[実施の形態1の制御]
(アイドリングストップ制御)
ECU48が実行する制御プログラムには、内燃機関14のアイドリングストップ制御のための制御プログラムが含まれている。アイドリングストップ制御によれば、燃費向上のために、内燃機関14の運転中に所定の自動停止条件が成立したとき(例えば、アイドリング運転中に所定量以上でブレーキペダルが踏み込まれたとき)に内燃機関14の運転が自動的に停止される。また、アイドリングストップ制御によれば、本制御による内燃機関14の運転停止中に所定の再始動条件が成立すると、内燃機関14を再始動させる処理が実行される。ここでいう再始動条件は、車両10のドライバからの要求に基づいて成立する場合と、車両10の要求に基づいて成立する場合とがある。前者の要求による再始動条件は、例えば、ブレーキペダルの踏み込み量が上記所定量未満となったときに成立するように構成することができる。後者の要求による再始動条件は、例えば、MG32の駆動のための電力を供給するバッテリ(図示省略)の蓄電率が所定値以下となったときに成立するように構成することができる。
(クランクシャフトの逆回転を利用した着火始動)
本実施形態では、アイドリングストップ制御の実行中に内燃機関14を再始動させるときに、内燃機関14の運転停止中に膨張行程にあった膨張行程気筒に対して燃料噴射および点火を実行し、当該燃料噴射に伴う燃焼の圧力によってクランクシャフト24を回転駆動して内燃機関14を始動させる態様の始動方式、すなわち、着火始動が利用される。
図3は、クランクシャフト24の逆回転を利用した着火始動の動作を説明するための図である。図3中に記号「E」を付して示す丸印Eは、膨張行程気筒のピストン位置を示しており、同図中に記号「C」を付して示す丸印Cは、運転停止中に圧縮行程にあった気筒のピストン位置を示している(後述の図5も同じ)。なお、内燃機関14がそうであるように一般的な構成の直列4気筒型の内燃機関では、アイドリングストップ制御による運転停止中のピストン位置は、一方の2つの気筒では丸印Eのように圧縮上死点(TDC)後90°CA付近となり、残りの2つの記号では丸印Cのように圧縮上死点前90°CA付近となることが多い。
本実施形態では、着火始動を行う際にクランクシャフト24を逆回転させる逆回転動作が実行される。逆回転動作によれば、図3に示すように、膨張行程気筒のピストン位置(丸印E)は圧縮上死点に近づくように変化する。この逆回転動作のためのクランクシャフト24の回転角度は、逆回転動作による膨張行程気筒内のガスの圧縮によって発生トルクを適切に向上させられる値となるように事前に決定される。また、逆回転動作の実行とともに膨張行程気筒に対して燃料噴射が実行され、逆回転動作の実行後に膨張行程気筒に対して点火が実行される。その結果として膨張行程気筒で生じる燃焼の圧力によって、図3中の丸印Eの軌跡から分かるようにクランクシャフト24は正回転方向に回転する。
(実施の形態1の特徴)
上述の逆回転動作を着火始動のための処理に伴わせることで、膨張行程気筒での初爆に伴って生じるエンジントルクを高めることができ、その結果として、着火始動の成功率を高めることができる。しかしながら、クランクシャフト24を一旦逆回転させる必要があるため、スタータを利用した一般的な始動時と比べて始動に要する時間がかかることが懸念される。また、車両10の商品性向上のためには、特に、車両10のドライバの要求に基づいて再始動を行う場合に始動時間を短縮させたいという要求がある。
そこで、本実施形態では、アイドリングストップ制御の実行中に車両10のドライバからのエンジン再始動要求が出された場合には、次のような動作を伴って着火始動が実行される。すなわち、逆回転動作の開始前に、電動過給機22を作動させ、かつ、圧縮行程気筒に空気が供給されるように吸気バルブの開弁特性が可変動弁機構20を用いて制御される。そして、逆回転動作を実行した後に膨張行程気筒で点火が実行されるように点火装置18が制御される。
(実施の形態1の具体的な処理)
図4は、本発明の実施の形態1におけるアイドリングストップ制御のルーチンを示すフローチャートである。図4に示すルーチンでは、ECU48は、まず、アイドリングストップ制御による内燃機関14の自動停止中であるか否かを判定する(ステップ100)。その結果、本判定が成立する場合には、ECU48は、次いで、ドライバからのエンジン再始動要求があるか否かを判定する(ステップ102)。具体的には、ドライバの操作による再始動条件の成立の有無(例えば、ブレーキペダルの踏み込み量が所定量以下に減少したか否か)が判断される。なお、手動式変速機を備える車両では、例えば、クラッチペダルの踏み込みの有無に基づいて、ドライバの操作による再始動条件の成立の有無が判定されてもよい。
ECU48は、ステップ102の判定が不成立となる場合には、車両10の要求に基づくエンジン再始動要求があるか否かを判定する(ステップ104)。上述のように、例えば、MG32に電力を供給するバッテリの蓄電率が所定値以下となった場合には、本ステップ104の判定が成立する。本ステップ104の判定が不成立となる間はステップ102の処理が繰り返し実行される。一方、本ステップ104の判定が成立した場合には、ECU48は、ステップ106に進む。
ステップ106では、後述のステップ110、112および116の処理を伴わずに、膨張行程気筒に対して燃料が所定量にて噴射されるように燃料噴射弁16が制御されるとともに、上述の逆回転動作が実施されるようにMG32が制御される。次いで、ECU48は、逆回転動作が終了した後に、膨張行程気筒で点火が実行されるように点火装置18を制御する(ステップ108)。
一方、ステップ102においてドライバからのエンジン再始動要求があると判定した場合には、ECU48は、ステップ110〜118の処理を順に実行する。図5は、図4中のステップ110および114の処理による吸気バルブの開弁特性の制御内容を説明するための図である。
図5中に示す閉じタイミングIVC0は、通常時の(換言すると、基本的に用いられる)吸気バルブの閉じタイミングであり、圧縮行程気筒のピストン位置(丸印C)よりも進角側に位置する。ステップ110では、エンジン停止状態であるために動作していないクランクシャフト24の回転位相に対してカムシャフトの回転位相が遅角するように可変動弁機構20が制御される。これにより、各気筒の吸気バルブの閉じタイミングがIVC0に対して遅角される。より具体的には、各気筒の吸気バルブの閉じ時期が運転停止中の圧縮行程気筒のピストン位置(丸印C:圧縮上死点前90°CA)よりも遅角側の閉じタイミングIVC1となるように可変動弁機構20が制御される。このような制御によって運転停止中に吸気バルブが遅閉じとされることにより、圧縮行程気筒のピストン位置は吸気バルブの閉じ期間から抜けることになる。その結果、圧縮行程気筒の吸気バルブが開かれた状態になる。
次に、ECU48は、事前に定めた作動期間に渡って電動過給機22を作動させる(ステップ112)。これにより、吸気バルブが開かれている圧縮行程気筒に対して空気が供給される。より具体的には、電動過給機22の作動は、次のステップ114による逆回転動作の実行中は継続される。
次に、ECU48は、膨張行程気筒に対して所定量の燃料が噴射されるように燃料噴射弁16を制御するとともに、上述の逆回転動作が実施されるようにMG32を制御する(ステップ114)。なお、図5中の丸印C’およびE’は、逆回転動作を終えたときの圧縮行程気筒および膨張行程気筒のピストン位置をそれぞれ示している。
次に、ECU48は、逆回転動作の終了後に速やかに、各気筒の吸気バルブの閉じ時期がIVC2となるように可変動弁機構20を制御する(ステップ114)。この閉じタイミングIVC2は、図5に示すように、IVC1よりも進角側のタイミング(図5に示す一例では、IVC0よりもさらに進角側のタイミング)である。ECU48は、吸気バルブの閉じタイミングをIVC2に進角させた後に速やかに、膨張行程気筒で点火が実行されるように点火装置18を制御する(ステップ118)。
以上説明した図4に示すルーチンの処理によれば、アイドリングステップ制御の実行中にドライバからのエンジン再始動要求が出されたときに、吸気バルブの遅閉じにより圧縮行程気筒の吸気バルブを開いた状態で、電動過給機22により圧縮行程気筒内に過給空気が供給される。そして、圧縮行程気筒に空気を供給しつつ逆回転動作が実行されるとともに、膨張行程気筒への燃料噴射が実行される。このため、圧縮行程気筒への空気の供給により、クランクシャフト24の逆回転動作をアシストすることができるので、逆回転動作の実行時間を短縮することができる。また、電動過給機22の作動により、その後に膨張行程気筒での点火により着火始動を開始した際の圧縮行程気筒内の空気量を増加させることができる。
上述のように、ドライバからのエンジン再始動要求が出されたときに本ルーチンによって実行される処理によれば、圧縮行程気筒内の空気量を増加させた状態で着火始動を開始させられるようになる。圧縮行程気筒内の空気量を増加させた分だけ、この圧縮行程気筒内に噴射される燃料の量も増やすことができる。このため、膨張行程気筒に続く圧縮行程気筒での2爆目の燃焼に伴って生じるエンジントルクを高めることができる。これにより、着火始動の開始後のエンジン回転速度の上昇速度を高めることができるので、逆回転動作を伴って着火始動を実行する際の始動応答性を改善できるようになる。さらに、既述したように、圧縮行程気筒への空気の供給により、逆回転動作の実行時間を短縮することができる。このことによっても、逆回転動作を伴って着火始動を実行する際の始動応答性を改善できるようになる。
さらに付け加えると、逆回転動作を終えてから膨張行程気筒に対して点火を行う前に、吸気バルブの閉じタイミングが遅閉じ時のIVC1よりも進角側のIVC2に進角される。これにより、その後の膨張行程気筒への点火による初爆に伴って圧縮行程気筒のピストンが下降する際に、上述の進角を伴わない場合と比べて圧縮行程気筒の吸気バルブが早いタイミングで閉じるようになる。このため、電動過給機22により供給された空気を、進角を伴わない場合と比べて圧縮行程気筒内に留め易くすることができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、ドライバからの再始動要求が出された場合には、吸気バルブの閉じタイミングの遅角により、逆回転動作の開始前に圧縮行程気筒の吸気バルブが開き、かつ、電動過給機22により空気が供給されるようになっている例を挙げた。しかしながら、圧縮行程気筒の吸気バルブは、必ずしも逆回転動作の開始前に開いていなくてもよく、逆回転動作の実行中に開くように閉じ時期が制御されてもよい。そして、逆回転動作の実行中に電動過給機22により空気が圧縮行程気筒内に供給されるようになっていてもよい。
また、圧縮行程気筒内に空気を供給するための吸気バルブの閉じ時期の制御を実行する可変動弁機構は、上述の電動VVT方式の可変動弁機構20に限られず、例えば、吸気バルブの作用角を連続的に変更可能な公知の可変動弁機構であってもよく、あるいは、吸気バルブの開閉時期を自由に設定可能な電磁駆動機構であってもよい。
なお、上述した実施の形態1においては、MG32が本発明における「電動機」に相当する。
実施の形態2.
次に、図6および図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
[実施の形態2のシステム構成]
図6は、本発明の実施の形態2に係るシステム構成を説明するための図である。図6に示すように、車両50は、ベルト駆動式のMG32に代え、内燃機関52とともに駆動輪12を駆動するための動力源として機能するMG54を備えている。より具体的には、MG54は、内燃機関52と変速機28との間に配置されている。MG54も、MG32と同様に、クランクシャフト24を逆回転方向に駆動可能に構成されている。すなわち、本実施形態では、逆回転動作はMG54を用いて実施される。
また、本実施形態の内燃機関52は、電動VVT方式の可変動弁機構20に代え、吸気バルブの開閉時期を自由に設定可能な電磁駆動機構を可変動弁機構56として備えている。なお、本実施形態の可変動弁機構56は、吸気バルブの開閉時期を自由に設定可能な機構であれば、電磁駆動機構以外の任意の機構(例えば、吸気バルブに対応するカムシャフトを電動機で駆動する構成の機構)であってもよい。
[実施の形態2の制御]
(実施の形態2の特徴)
本実施形態の制御は、ドライバからの再始動要求が出された場合に逆回転動作を伴って着火始動を実施するという点においては実施の形態1と同じである。そのうえで、本実施形態では、逆回転動作の開始前に、電動過給機22を作動させ、かつ、膨張行程気筒および圧縮行程気筒の双方に空気が供給されるように吸気バルブの開弁特性が可変動弁機構20を用いて制御される。そして、逆回転動作を実行した後に膨張行程気筒で点火が実行されるように点火装置18が制御される。
(実施の形態2の具体的な処理)
図7は、本発明の実施の形態2におけるアイドリングストップ制御のルーチンを示すフローチャートである。図7に示すルーチン中のステップ100〜108および118の処理については、実施の形態1において既述した通りである。
本ルーチンでは、ステップ102においてドライバからのエンジン再始動要求があると判定した場合には、ECU48は、次いで、膨張行程気筒および圧縮行程気筒の吸気バルブが開放されるように可変動弁機構56を制御する(ステップ200)。
次に、ECU48は、所望の空気充填量が得られるように事前に定めた作動期間に渡って、電動過給機22を作動させる(ステップ202)。次いで、ECU48は、膨張行程気筒および圧縮行程気筒の吸気バルブが閉じるように可変動弁機構56を制御する(ステップ204)。
ECU48は、膨張行程気筒および圧縮行程気筒の吸気バルブを閉じた後に、膨張行程気筒に対して所定量の燃料が噴射されるように燃料噴射弁16を制御するとともに、上述の逆回転動作が実施されるようにMG54を制御する(ステップ206)。燃料噴射に関する上記所定量は、電動過給機22を稼働させることによって膨張行程気筒に充填される空気の量に応じた適量となるように決定されている。
以上説明した図7に示すルーチンの処理によれば、アイドリングステップ制御の実行中にドライバからのエンジン再始動要求が出されたときに、膨張行程気筒および圧縮行程気筒の双方の吸気バルブを開放したうえで電動過給機22を利用してこれらの気筒内に空気が充填される。そして、適切な量の空気が充填された後に吸気バルブを閉じたうえで、逆回転動作および膨張行程気筒への燃料噴射が実施される。そして、逆回転動作が終了すると、膨張行程気筒への点火が実行される。電動過給機22の作動によって増加させた空気量分だけ、膨張行程気筒および圧縮行程気筒に噴射される燃料の量も増やすことができる。したがって、上記ルーチンの処理によれば、1爆目(すなわち、初爆に相当する膨張行程気筒での最初の燃焼)および2爆目(すなわち、膨張行程気筒に続く圧縮行程気筒で行われる最初の燃焼)のエンジントルクを高めることができる。これにより、着火始動の開始後のエンジン回転速度の上昇速度を高めることができるので、逆回転動作を伴って着火始動を実行する際の始動応答性を改善できるようになる。
ところで、上述した実施の形態2においては、ドライバからのエンジン再始動要求が出されたときに、膨張行程気筒および圧縮行程気筒の双方の吸気バルブを開放したうえで電動過給機22を利用してこれらの気筒内に空気を充填することとしている。しかしながら、このような空気の充填動作は、膨張行程気筒および圧縮行程気筒のうちの何れか一方のみを対象として実施してもよい。
なお、上述した実施の形態2においては、MG54が本発明における「電動機」に相当する。
実施の形態3.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
[実施の形態3のシステム構成]
図8は、本発明の実施の形態3に係るシステム構成を説明するための図である。図8に示す車両60は、ベルト駆動式のMG32に代え、クランクシャフト24を逆回転可能なスタータモータ62を備えているという点において実施の形態1の車両10と相違している。なお、ベルト34には、MG32に代え、オルタネータ64が巻き掛けられている。
[実施の形態3の制御]
本実施形態の制御は、MG32に代えてスタータモータ62を用いて逆回転動作を実行するという点を除き、実施の形態1の制御と同様の手順で実行することができる。
なお、上述した実施の形態3においては、スタータモータ62が本発明における「電動機」に相当する。
ところで、上述した実施の形態1〜3においては、アイドリングステップ制御の実行中にドライバからのエンジン再始動要求が出されたときに、膨張行程気筒および圧縮行程気筒のうちの少なくとも一方に空気が供給されるように電動過給機22および可変動弁機構20または56が制御される。しかしながら、膨張行程気筒および圧縮行程気筒のうちの少なくとも一方への空気の供給は、ドライバからのエンジン再始動要求が出されたときに限られず、車両10等からの要求に基づいて再始動が行われるときにも実施されてもよい。
また、実施の形態1または3で例示した図1または図8に示すシステム構成は、内燃機関14を実施の形態2の内燃機関52に置き換えたうえで、実施の形態2の制御を実行するために用いてもよい。同様に、実施の形態2で例示した図6に示すシステム構成は、内燃機関52を内燃機関14に置き換えたうえで、実施の形態1の制御を実行するために用いてもよい。
10、50、60 車両
12 駆動輪
14、52 内燃機関
16 燃料噴射弁
18 点火装置
20、56 可変動弁機構
22 電動過給機
24 クランクシャフト
26 吸気通路
28 変速機
30 デファレンシャルギア
32、54 モータジェネレータ(MG)
34 ベルト
48 電子制御ユニット(ECU)
62 スタータモータ
64 オルタネータ

Claims (1)

  1. 複数の気筒のそれぞれの内部に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、前記複数の気筒のそれぞれの燃焼室天井面に配置された点火プラグを有し、混合気に点火するための点火装置と、前記複数の気筒のそれぞれに配置された吸気バルブの開弁特性を変更可能な可変動弁機構と、前記複数の気筒に吸入される空気を過給する電動過給機と、を備える内燃機関と、
    クランクシャフトを所定の正回転方向に対する逆回転方向に駆動可能な電動機と、
    を備える車両を制御する制御装置であって、
    前記内燃機関の運転停止中に膨張行程にあった膨張行程気筒に対し、前記内燃機関を再始動させるときに燃料が噴射されるように前記燃料噴射弁を制御し、
    前記内燃機関を再始動させるときに、前記膨張行程気筒のピストン位置が圧縮上死点に近づくように前記クランクシャフトを逆回転させる逆回転動作が実行されるように前記電動機を制御し、
    前記逆回転動作の開始前もしくは実行中に、前記電動過給機を作動させ、かつ、前記内燃機関の運転停止中に圧縮行程にあった圧縮行程気筒および前記膨張行程気筒のうちの少なくとも一方に空気が供給されるように前記可変動弁機構を用いて前記吸気バルブの開弁特性を制御し、
    前記逆回転動作が終了した後に前記膨張行程気筒で点火が実行されるように前記点火装置を制御することを特徴とする車両の制御装置。
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