JP2018012663A - 爪用水性化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、爪に十分な艶を与え、速乾性を有し、沈殿を生じない、爪に容易に塗布できる水性の爪用化粧料を提供することである。
【解決手段】本発明は、ケラチンと、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースと、エタノールとを含有する爪用水性化粧料であって、
ケラチンの配合量が0.05〜1.0質量%であり、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースの配合量が1〜10質量%であり、エタノールの配合量が30〜80質量%であり、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースの2%水溶液の粘度が2〜18mPa・sである。
【選択図】なし

Description

本発明は、爪用水性化粧料に関する。
近年、スキンケアの一環として、爪のケアへの関心が高まっている。爪に関する悩みとしては、荒れていて輝きや艶が無い、割れやすい、薄い、二枚爪、縦すじ等が挙げられる。これらの状態の主な原因は、爪の乾燥である。爪の乾燥は、加齢、除光液の使用、水仕事等によって生じる。除光液の使用では、除光液に含まれる有機溶媒によって脂質が取り除かれて、爪が乾燥してしまう。また、水仕事では、手を洗ったり物を触ったりすることを繰り返すことで、爪の水分が奪われて乾燥してしまう。従って、爪を保湿し、かつ痛んだ爪を保護及び修復できる爪用化粧料の開発が望まれている。
現在販売されている爪をケアする製品としては、ネイルオイルが一般的である。しかしながら、ネイルオイルには、指先がべたつく、触った物に指紋がつく、手が滑りやすくなる等の欠点がある。また、オイル成分は、タオル等で手を拭くことにより簡単に爪から剥がれてしまう。一方、マニキュアに似た基剤の製品も販売されており、この製品は、爪に塗布して乾燥すると容易に剥がれることは無い。しかしながら、マニキュアに似た基剤の製品には、皮膜形成剤としてのニトロセルロースや、速乾性を出すための酢酸エチル等が配合されており、これらの成分は危険性が高く、臭いも強い。従って、安全性が高く、塗布後に指先を気にする必要が無い使用感に優れた爪用化粧料の開発が望まれている。
また、爪用化粧料は、通常、刷毛を用いて爪に塗布される。そのため、爪用化粧料は、適度な粘度を有することが望ましい。粘度が高い化粧料は爪に塗布しにくく、製品としては不適切である。
爪の保護や修復を目的として、ケラチンを配合した爪用化粧料が開発されている。ケラチンは、細胞骨格を構成するタンパク質の一つで、爪の主成分である。ケラチンは、シスチン含有量が高いため、水をはじめとする多くの中性溶媒に溶けにくい。溶媒に溶けずに残ったケラチンは、溶媒中に安定に分散できず、沈降してしまうという問題がある。また、ケラチン及び溶媒のみからなる化粧料を爪に塗布すると、撥水してはじかれてしまい、化粧料を爪に密着させることができない。従って、ケラチンを爪上に塗布するためには、化粧料を爪に密着させることを可能とする成分をケラチンと組み合わせて配合する必要がある。
特許文献1では、ケラチンを配合した爪用化粧料が開示されている。しかしながら、特許文献1の爪用化粧料では、塗布後の爪の艶が十分ではない。また、速乾性が不十分であり、塗布後しばらくは指先の化粧料が気になるため、満足な使用感が得られないという問題がある。
特許文献1〜3では、加水分解ケラチン又はカチオン化ケラチンを用いた爪用化粧料が開示されている。しかしながら、加水分解ケラチンは、エタノール含有量の多い化粧料中では沈殿を生じてしまう。そのため、加水分解ケラチンを含む化粧料では、エタノールの配合量が制限される。カチオン化ケラチンは、そのプラス電荷のため、化粧料中の他の様々な成分と凝集を起こしやすいという性質がある。そのため、カチオン化ケラチンを含む化粧料では、配合する成分が制限される。加水分解ケラチン又はカチオン化ケラチンを含む化粧料は、沈殿が生じやすく、保存安定性が求められる市場製品としての製剤化は困難である。
特開2006−342064号公報 特開2006−176456号公報 特開2013−212999号公報
本発明の課題は、爪に十分な艶を与え、速乾性を有し、沈殿を生じない、爪に容易に塗布できる水性の爪用化粧料を提供することである。
上記課題は、ケラチンと、特定の粘度を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースと、エタノールとを、特定の量で組み合わせて配合することにより解決できることが見出された。すなわち、本発明は下記〔1〕〜〔5〕に関するものである。
〔1〕ケラチンと、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースと、エタノールとを含有する爪用水性化粧料であって、
ケラチンの配合量が0.05〜1.0質量%であり、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースの配合量が1〜10質量%であり、エタノールの配合量が30〜80質量%であり、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースの2%水溶液の粘度が2〜18mPa・sである、爪用水性化粧料。
〔2〕前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースのメトキシ基(−OCH3)の置換度が26〜32%であり、ヒドロキシプロポキシ基(−OCH2CHOHCH3)の置換度が3〜14%である、前記〔1〕に記載の爪用水性化粧料。
〔3〕前記ヒドロキシプロピルセルロースの分子量が40000〜200000である、前記〔1〕又は〔2〕に記載の爪用水性化粧料。
〔4〕生薬類を更に含む、前記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の爪用水性化粧料。
〔5〕プロビタミン類又はビタミン類を更に含む、前記〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の爪用水性化粧料。
本発明により、爪に十分な艶を与え、速乾性を有し、沈殿を生じない、爪に容易に塗布できる水性の爪用化粧料を提供することができる。
本発明は、ケラチンと、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースと、エタノールとを含有する爪用水性化粧料であって、ケラチンの配合量が0.05〜1.0質量%であり、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースの配合量が1〜10質量%であり、エタノールの配合量が30〜80質量%であり、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースの2%水溶液の粘度が2〜18mPa・sである、爪用水性化粧料である。
本発明の爪用化粧料は、ケラチンを含むことにより、爪に艶を与えることができる。
本発明で用いられるケラチンは、加水分解処理やカチオン化処理が施されていないケラチンである。本発明の爪用化粧料においては、加水分解処理やカチオン化処理が施されていないケラチンを用いることにより、沈殿が生じにくい。
本発明の爪用化粧料は、ケラチンを、爪用化粧料の総質量に対して、0.05〜1.0質量%、好ましくは0.1〜0.8質量%、より好ましくは0.2〜0.6質量%含む。ケラチンの配合量が上記範囲内であれば、化粧料中に沈殿を生じることなく爪に十分な艶を与えることができる。
ケラチンの質量平均分子量は、好ましくは35000〜100000、より好ましくは37000〜55000である。ケラチンの分子量が上記範囲内であれば、化粧料中に沈殿を生じることなく爪に十分な艶を与えることができる。
ケラチンは公知であり、市場において容易に入手できる。例えば、クローダジャパン株式会社のKERATEC IFP−HMV等を用いることができる。
本発明の爪用化粧料は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースを含むことにより、爪上に皮膜を形成して、ケラチンを含む化粧料を爪に密着させることができる。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロースは、錠剤のコーティングフィルムや結合剤としても使用されている成分であり、安全性の高い原料である。また、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースによって形成される皮膜は、乾燥すると手で擦っても落ちにくく、ネイルオイルのように手がべたつくことが無いため、使用者は不快感を覚えることなく、化粧料を付けていることを気にせずに過ごすことができる。
本発明の爪用化粧料は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースを、爪用化粧料の総質量に対して、1〜10質量%、好ましくは1.5〜8質量%、より好ましくは2〜7質量%含む。ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースの配合量が上記範囲内であれば、塗布後の爪に艶を出すことができ、またケラチンなどを沈殿させることなく、ムラなく塗布することができる。
本発明におけるヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースの2%水溶液の粘度は、2〜18mPa・s、好ましくは3〜15mPa・s、より好ましくは4〜12mPa・sである。2%水溶液の粘度が上記範囲内であれば、刷毛を用いて化粧料を爪に容易に塗布することができる。2%水溶液の粘度は、例えば、ウベローデ粘度計により測定することができる。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースのメトキシ基(−OCH3)の置換度は、好ましくは26〜32%、より好ましくは27〜31%であり、ヒドロキシプロポキシ基(−OCH2CHOHCH3)の置換度は、好ましくは3〜14%、より好ましくは4〜13%である。メトキシ基又はヒドロキシプロポキシ基の置換度が上記範囲内であれば、澄明で安定性も良く、なおかつ刷毛で塗布する爪用化粧料に適した粘度の製剤が作製できる。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースの質量平均分子量は、好ましくは15000〜55000、より好ましくは30000〜40000である。ヒドロキシプロピルメチルセルロースの分子量が上記範囲内であれば、澄明で安定性も良く、なおかつ刷毛で塗布する爪用化粧料に適した粘度の製剤が作製できる。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースは公知であり、市場において容易に入手できる。例えば、信越化学工業株式会社のメトローズ60SH06等を用いることができる。
ヒドロキシプロピルセルロースのヒドロキシプロポキシ基(−OCH2CHOHCH3)の置換度は、好ましくは53.4%〜80.5%である。ヒドロキシプロポキシ基の置換度が上記範囲内であれば、澄明で安定性も良く、なおかつ刷毛で塗布する爪用化粧料に適した粘度の製剤が作製できる。
ヒドロキシプロピルセルロースの分子量は、好ましくは40000〜200000、より好ましくは100000〜180000である。分子量が上記範囲内であれば、刷毛で塗布する爪用化粧料に適した粘度の製剤が作製できる。
ヒドロキシプロピルセルロースは公知であり、市場において容易に入手できる。例えば、日本曹達株式会社のNISSO HPC−L等を用いることができる。
本発明の爪用化粧料は、エタノールを含むことにより、速乾性を有する。
エタノールは、毒性や刺激性が弱い安全な溶媒であり、異臭もしない。
本発明の爪用化粧料は、速乾性、成分の溶解性、分散安定性及び人体への安全性の観点から、エタノールを、爪用化粧料の総質量に対して、30〜80質量%、好ましくは40〜75質量%、より好ましくは50〜70質量%含む。
エタノールは公知であり、市場において容易に入手できる。
本発明の爪用化粧料は、水性であるため、指先のべたつき等を気にする必要が無く、使用感に優れる。
本発明の爪用化粧料は、水を、爪用化粧料の総質量に対して、好ましくは10〜50質量%、より好ましくは15〜45質量%含む。水の配合量が上記範囲内であれば、使用感に優れた化粧料が得られる。
本発明の爪用化粧料は、爪の保護及び修復に通常用いられている成分を含んでもよい。これらの成分としては、例えば、オタネニンジン根エキス、マクロプチリウムアトロプルプレウム花/葉/茎エキス、加水分解ハトムギ種子、ハトムギ種子エキス、ローヤルゼリーエキス、カミツレ花エキス、オーキッドエキス、カワラヨモギ花エキス、ノイバラ果実エキス、センブリエキス、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス、アカヤジオウ根エキス、メマツヨイグサ種子エキス、オウゴン根エキス、クズ根エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、トウキンセンカ花エキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギク花エキス、ローマカミツレ花エキス、アルニカ花エキス、キュウリ果実エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、セイヨウニワトコ花エキス、ゼニアオイ花エキス、パリエタリアエキス、アロエベラ葉エキス、クロレラエキス、カンゾウ根エキス、ダイズ種子エキス、セイヨウハッカ葉エキス、アーチチョーク葉エキス、ジャノヒゲ根エキス、タチバナ果皮エキス、マグワ根皮エキス、ナツメ果実エキス、ワレモコウエキス、オウバクエキス、ヒメフウロエキス、スベリヒユエキス、カンゾウ葉エキス等の生薬類、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、水溶性プロテオグリカン、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸Na等が挙げられる。
本発明の爪用化粧料は、水溶性のプロビタミン類やビタミン類を含んでもよい。チアミン硝酸塩、ピリドキシン塩酸塩等の塩を形成しているプロビタミン類やビタミン類は本発明の化粧料に加えると凝集する傾向があるため、塩を形成していないプロビタミン類やビタミン類、例えば、パンテノール、シアノコバラミン等が好ましい。
本発明の爪用化粧料は、グリセリン、ジグリセリン、BG、DPG、PG、ソルビトール、ペンチレングリコール、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン、メチルグルセス−10、メチルグルセス−20等の保湿剤を含んでもよい。
本発明の爪用化粧料は、更に、防腐剤、乳化剤、爪コンディショニング剤、キレート剤、pH調整剤を含んでもよい。
本発明の爪用化粧料は、各成分を混合することにより製造することができる。例えば、エタノールとヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースとを混合し、次に水を添加して混合し、更に残りの成分を添加して混合することにより、爪用化粧料を製造してもよい。
本発明の爪用化粧料は、爪の保湿、痛んだ爪の保護及び修復のためのケア製品として有用である。
本発明を実施例及び比較例によって具体的に説明する。
以下の手順により、爪用水性化粧料を作製した。
1.エタノールを攪拌しながら、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースを凝集が生成しない様、少量ずつ投入し、均一に分散させた。
2.精製水を少量ずつ加えていき、泡立たないように注意しながら攪拌溶解した。
3.ケラチン溶液を投入し、その後防腐剤と保湿剤、生薬エキス、プロビタミンを加え混合した。
上記手順に従い、表1に示す成分及び配合量で実施例1〜6及び比較例1〜10の化粧料を作製した。表中に示す各製品は、以下のものである。
KERATEC IFP−HMW(5%ケラチン溶液、分子量40000、クローダジャパン株式会社)
Promois WK−PD(加水分解ケラチン、株式会社成和化成)
プロティキュート Cアルファ(カチオン化ケラチン、一丸ファルコス株式会社)
メトローズ60SH06(ヒドロキシプロピルメチルセルロース、2%水溶液の粘度4.8〜7.2mPa・s、メトキシ基置換度28〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換度7〜12%、質量平均分子量標準値31450、信越化学工業株式会社)
メトローズ90SH100(ヒドロキシプロピルメチルセルロース、2%水溶液の粘度80〜120mPa・s、メトキシ基置換度19〜24%、ヒドロキシプロポキシ基置換度4〜12%、質量平均分子量標準値94080、信越化学工業株式会社)
HPC−L(ヒドロキシプロピルセルロース、2%水溶液の粘度6〜10mPa・s、ヒドロキシプロポキシ基置換度53.4〜80.5%、分子量140000、日本曹達株式会社)
HPC−H(ヒドロキシプロピルセルロース、2%水溶液の粘度1000〜4000mPa・s、ヒドロキシプロポキシ基置換度53.4〜80.5%、分子量910000、日本曹達株式会社)
HEC CF−Y(ヒドロキエチルセルロース、2%水溶液の粘度20000mPa・s、ヒドロキシエチル基置換度2.0〜2.5、住友精化株式会社)
ニンジン抽出液BG(オタネニンジン根エキス、丸善製薬株式会社)
D−パントテニルアルコール(プロビタミンB5、DSM ニュートリションジャパン株式会社)
WILBRIDE S−753D(PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン、日油株式会社)
フェノキシエタノールS(防腐剤、ライオン株式会社)
<表1>(配合量は質量%)
Figure 2018012663

Figure 2018012663

Figure 2018012663
各実施例及び比較例の爪用水性化粧料について、以下の基準に従って製剤化の可否を評価した。結果を表2に示す。

<製剤化の可否>
◎:十分安定な製剤化が可能。
○:安定な製剤化が可能。
×:製剤化は不可能。
<表2>
Figure 2018012663
製剤化が可能であった実施例1〜6と比較例1〜3の化粧料について、爪の荒れや爪に光沢及び艶が無い等に悩む10名のモニターを対象として評価試験を実施した。各サンプル塗布後の爪の状態を観察し、以下の基準に従って評価した。最も多かった評価とその人数を表3に示す。

<塗布後の爪の光沢・艶の評価>
◎:十分な光沢・艶が出た。
○:光沢・艶が出た。
×:光沢・艶は出なかった。

<塗布後の速乾性>
◎:短時間で乾く。
○:ある程度待っていると乾く。
×:いつまで経っても乾かない。

<爪への塗布のしやすさ>
◎:十分ムラなく塗布することができる。
○:ムラなく爪に塗布できる。
×:爪上を撥水して弾いてしまい、塗布することができない。
<表3>
Figure 2018012663
表2、表3から分かるように、本発明の実施例1〜6の爪用水性化粧料は、爪に光沢と艶を与えるとともに、速乾性を有し、容易に塗布することができた。一方で、比較例では、実施例のような良好な結果は得られなかった。
本発明の爪用化粧料は、爪の保湿、痛んだ爪の保護及び修復のためのケア製品として有用である。

Claims (5)

  1. ケラチンと、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースと、エタノールとを含有する爪用水性化粧料であって、
    ケラチンの配合量が0.05〜1.0質量%であり、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースの配合量が1〜10質量%であり、エタノールの配合量が30〜80質量%であり、
    ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースの2%水溶液の粘度が2〜18mPa・sである、爪用水性化粧料。
  2. 前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースのメトキシ基(−OCH3)の置換度が26〜32%であり、ヒドロキシプロポキシ基(−OCH2CHOHCH3)の置換度が3〜14%である、請求項1に記載の爪用水性化粧料。
  3. 前記ヒドロキシプロピルセルロースの分子量が40000〜200000である、請求項1又は2に記載の爪用水性化粧料。
  4. 生薬類を更に含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の爪用水性化粧料。
  5. プロビタミン類又はビタミン類を更に含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の爪用水性化粧料。
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