JP2006176456A - 爪保護・改善剤及びこれを含有する爪用化粧料組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】爪の艶の減退,折れ,二枚爪等を防止し、補強するといった正常な爪の保護及び痛んだ爪の修復に有用であり、且つ使用感に優れた新規な有効成分を含有する爪保護・改善剤を提供することを課題とする。
【解決手段】平均分子量が5000から50000の範囲にあるアルキルカチオン化ケラチン誘導体を有効成分とすることにより正常な爪の保護及び痛んだ爪の修復に有用である使用感に優れた爪保護・改善剤、またこれを含有する爪用化粧料組成物を提供する。
Description
ポポ又はモウコタンポポ、ダンマル、チェリー「果実」、チガヤ「果実、根、芽」、チクセツニンジン(竹節人参)、チコリ、チャンカピエドラ(キダチコミカンソウ)、チューリップ、チョコノステイ、チョウセンアザミ(アーティチョーク)、チョウセンダイオウ(大黄)、チョウセンニレ(蕪夷)、チョウセンヨモギ(艾葉)、チョレイマイタケ(猪苓)、チョロギ、ツキミソウ、ツクシサカネラン、ツクリタケ(マッシュルーム)、ツチアケビ、ツバキ、ツボクサ、ツメクサ(漆姑草)、ツユクサ(鴨跖草)、ツルアズキ(赤小豆)、ツルツチアケビ、ツルドクダミ(何首烏)、ツルナ(蕃杏)、ツルニンジン(四葉参)、ツルマメ、ツワブキ、デイコ、テウチグルミ、デュベリー「果実」、テングサ、テンチャ(甜茶)、テンダイウヤク(烏薬)、トウガ(冬瓜子)、トウカギカズラ、トウガラシ(番椒)、トウキ(当帰)、トウキンセンカ(マリーゴールド)、トウサイカチ、トウナベナ(川断)、トウモロコシ又はトウモロコシ毛(南蛮毛)、トウネズミモチ(女貞子)、トウリンドウ又はチョウセンリンドウ(竜胆)、トクサ(木賊)、ドクダミ(十薬)、トコン(吐根)、トシシ又はマメダオシ又はネナシカズラ、トチュウ(杜仲「樹皮、葉、根」)、トネリコ(秦皮)、トマト、トラガント、トリアカンソス「種子」、トリュフ(セイヨウショウロタケ)、トルコキキョウ、トルメンチラ、ドロノキ、トロロアオイ、トンカマメ、ナイゼリアベリー「果実」、ナガイモ又はヤマノイモ(山薬)、ナギイカダ(ブッチャーブルーム)、ナギナタコウジュ、ナズナ、ナタネ、ナタマメ又はタテハキ(刀豆)、ナツミカン、ナツメ(大棗)、ナニワイバラ(金桜子)、ナベナ(続断)、ナメコ、ナンキンマメ(落花生)、ナンテン(南天実)、ナンバンカラムシ(苧麻)、ニオイスミレ、ニガキ(苦木)、ニガヨモギ(苦艾)、ニクズク、ケイ又はニッケイ又はセイロンニッケイ又はヤブニッケイ(桂皮)又はケイシ(桂枝)、ニョホウチドリ、ニラ(韮子)、ニワトコ(接骨木「果実、花、茎、葉」)、ニンニク(大蒜)、ヌルデ(五倍子)、ネギ、ネムノキ又はネブ又はネビ又はネムリノキ又はジゴクバナ(合歓)、ノアザミ(大薊)、ノイバラ(営実)、ノウゼンカズラ(凌霄花)、ノゲイトウ、ノコギリソウ、ノダケ(前胡)、ノバラ、ノモモ、パイナップル「果実」、ハイビスカス(ブッソウゲ、フウリンブッソウゲ、ローゼル)、ハイリンドウ、ハウチワ、パウ・ドーセ、ハカマウラボシ(骨砕補)、ハクカユマトウ、ハクサンチドリ、ハクセン(白癬皮)、ハクルベリー「果実」、ハコベ(繁縷)、ハシバミ(榛子)、ハシリドコロ(ロート根)、バジル、ハス(蓮、蓮肉、蓮子)、パセリ(オランダゼリ)、ハダカムギ、バタタ、ハチク又はマダケ(竹茹)、パチョリー、ハッカ(薄荷、薄荷葉)、ハッショウマメ、ハトムギ(ヨクイニン)、ハナスゲ(知母)、バナナ、ハナハッカ、ハナビシ(シツリシ、シシツリ)、バニラビンズ、パパイヤ、ハハコグサ(鼠麹草)、パハロボボ、ハブ「全草、茎、葉」、パプリカ、ハマカキラン、ハマゴウ又はミツバハマゴウ(蔓荊子)、ハマスゲ(香附子)、ハマビシ(シツ莉子)、ハマナス(マイカイ花)、ハマボウフウ(浜防風)、ハマメリス、パーム、バラ(薔薇)、バラータ、バラタゴムノキ、ハラタケ(ハラタケ、シロオオハラタケ、ウスキモリノカサ)、ハラン、パリウルス(セイヨウハマナツメ)、パリエタリア、ハルカンラン、バルサミーナ(ツルレイシ、ニガウリ)、ハルニレ(楡皮、楡白皮、楡葉)、バルバスコ、ハルリンドウ、ハンダイカイ(胖大海)、パンノキ、ヒオウギ(射干)、ヒカゲツルニンジン(党参)、ピーカンナッツ、ヒガンバナ(石蒜、蔓珠沙華)、ヒグルマダリア、ヒゴタイ、ヒシ(菱実)、ピスタチオ、ビート、ヒトツバ(石葦)、ヒトツバエニシダ、ヒナギク(デージー)、ヒナタイノコズチ(牛膝)、ヒナチヨドリ、ヒノキ、ヒバ、ヒマシ、ヒマワリ、ピーマン、ヒメウズ(天葵)、ヒメガマ(香蒲)、ヒメマツタケ(カワリハラタケ、ヒロマツタケ)、ヒメムヨウラン、ピメンタ「果実」、ビャクシ、ビャッキュウ、ヒユ「果実」、ヒヨコマメ、ヒラマメ、ビロウドアオイ、ヒロハオキナグサ(白頭翁)、ビワ「果実、葉、茎」、ビンロウ(大服皮、檳榔子)、プーアル茶、フウトウカズラ(南籐)、フキ、フキタンポポ(款冬花、款冬葉)、フジバカマ(蘭草)、フジマメ(扁豆)、フジモドキ(チョウジザクラ、芫花)、ブドウ「果実、果皮、種子、葉」、ブナ、フユムシナツクサタケ(冬虫夏草)、ブラジルカンゾウ、ブラジルニンジン、ブラジルヤシ、ブラジルゾウゲヤシ、ブラックカーラント「果実」、ブラックベリー、ブラーニェン、プラム「果実」、フルセラリア、ブルーベリー(セイヨウヒメスノキ)、プルーン、フローラルブランカ、ブロンドサイリウム、ブンドウ(緑豆)、ヘーゼルナッツ、ヘチマ、ヘツカラン、ベニバナ(紅花)、ヘネケン、ベラドンナ、ベリー「果実」、ペルセア、ペルビアンバーグ、ペレスキア・グランディフォリア、ベンケイソウ又はイキクサ(景天)、ボイセンベリー「果実」、ホウキギ又はニワクサ又はネンドウ又はハハキギ・コキア(地膚子)、ホウサイラン、ホウセンカ(鳳仙、急性子、透骨草)、ポウテリア・サポタ、ポウテリア・ルクマ、ホウノキ、ホウレンソウ、ホオズキ(登呂根)、ホオノキ(和厚朴、朴)、ボケ(木瓜)、ホソバアブラギク(苦ヨク)、ホソバオグルマ、ホソバナオケラ(蒼朮)、ホソバノキリンソウ(景天三七)、ホソババレンギク、ボダイジュ(菩醍樹)、ボタン(牡丹「花、葉、茎、樹皮」)、ボタンピ(牡丹皮)、ホップ、ホホバ、ボリジ(ルリチシャ)、ボルドー、ホワートルベリー「果実」、ホンオニク(肉じゅ蓉、大芸)、ホンセッコク(鉄皮石斛、雀山石斛)、マイズルテンナンショウ(天南星)、マイタケ(舞茸)、マオウ(麻黄)、マカ、マカデミアナッツ、マーガレット(モクシュンギク)、マクリ(海人草)、マグワ(桑白皮「樹皮、葉」)、マグノリア・スプレンゲリ、マサランヅーバ、マサランズーバ・ド・セアラー、マシェイラ・デ・ボイ、マシュア(タマノウゼンハレン、キュウコンキンレンカ)、マタタビ(木天蓼)、マツカサ、松「葉、樹皮、根」、マッタ・オーリョ、マツタケ(松茸)、マツホド(茯苓)、マティコ(コルドンシージョ)、マヨラム(ハナハッカ)、マルバノジャジン(苦参)、マルベリー「果実」、マルメロ、マレイン(ビロウドモウズイカ)、マンゴー、マンゴスチン、マンサーニャ(アンデスカミツレ)、マンシュウグルミ、マンダリン「果実」、マンネンタケ(霊芝)、キジツ(枳実「果実」)、ミシマサイコ(柴胡)、ミズオオバコ又はミズアサガオ(竜舌草)、ミゾカクシ(半辺蓮)、ミソハギ(千屈菜)、ミチヤナギ又はニワヤナギ(篇蓄)、ミツガシワ、ミツバ、ミドリサポテ、ミドリハッカ、ミモザ、ミョウガ、ミラクルフルーツ「果実」、ミルラ、ミロバラン、ムギワラギク、ムクゲ(木槿)、ムクノキ、ムクロジ(延命皮)、ムニャ、ムラサキ(紫根)、ムラサキシキブ又はオオムラサキシキブ(紫珠)、ムラサキトウモロコシ、ムラサキナツフジ(昆明鶏血藤)、メガカンサ・オプンティカ、メシマコブ(桑黄)、メハジキ(益母草)、メボウギ、メマツヨイグサ(月見草)、メラロイカ、メリッサ、メリロート、メロン「果実」、モウコヨモギ、モウソウチク、モクキリン、モジェ(コショウボク)、モチノキ、モッコウ(木香)、モミジバダイオウ、モモ(桃「葉、種子、花、果実」)、モヤシ、モレロチェリー「果実」、モロヘイヤ(黄麻)、ヤカワムラサキイモ、ヤクチ(益智)、ヤクヨウガレーガ、ヤグルマソウ(ヤグルマギク)、ヤグルマハッカ、ヤーコン、ヤーバサンタ、ヤシャブシ(矢車)又はヒメヤシャブシ又はオオバヤシャブシ「果実、果皮、果穂」、ヤチヤナギ、ヤツデ(八角金盤)、ヤドリギ(柳寄生)、ヤナギ(カワヤナギ、タチヤナギ、シダレヤナギ、アカメヤナギ、ネコヤナギ、イヌコリヤナギ、キヌヤナギ、コリヤナギ、ウンリュウヤナギ、ミヤマヤナギ、ヤシ、ヤマヤナギ、オオバヤナギ、タイリクキヌヤナギ、キツネヤナギ、ドロノキ)、ヤナギタデ「葉、茎」、ヤーバサンタ、ヤブガラシ、ヤブコウジ(紫金牛)、ヤブタバコ(鶴虱、天名精)、ヤマゴボウ(商陸)、ヤマドリタケ(ポルチーニ、セップ、シュタインピルツ)、ヤマハンノキ(山榛)、ヤマモモ(楊梅皮)、ヤマヨモギ、 ユーカリ、ユキノシタ(虎耳草)、ユッカ又はフレビフォリア、ユズ「果実」、ユリ、ヨロイグサ、ヨモギ(艾葉)、ライガン(雷丸)、ライム「果実」、ライムギ、ラカンカ「果実」、ラズベリー「葉、果実」、ラタニア(クラメリア)、ラッキョウ又はエシャロット(薤白)、ラベンダー、リュウガン(竜眼肉)、リュウゼツラン(アオノリュウゼツラン、フクリンリュウゼツラン)、リョクチャ(緑茶)、リンゴ「果実、種子、葉、根」、リンドウ、ルバス又はスアビシムス(甜涼)、ルリタマアザミ(ウラジロヒゴタイ、新彊藍刺頭)、レイシ(茘枝、茘枝核)、レタス(チシャ)、レッドカーラント「果実」、レッドピタヤ、レモン「果実」、レモングラス、レンギョウ又はシナレンギョウ(連翹)、レンゲソウ、ロウバイ(蝋梅)、ロウヤシ、ロコン(ヨシ、蘆根)、ローガンベリー「果実」、ローズマリー(マンネンロウ)、ローズヒップ(ノバラ)、ワサビ、ワタフジウツギ(密蒙花)、ワレモコウ(地楡)等が挙げられる。
深層水等の海水類、例えば、海水塩、海水乾燥物、死海又は大西洋又は太平洋の海より得た無機塩(塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム等)、海泥又は泥(ファンゴ)類、例えば、イタリアファンゴ、ドイツファンゴ、アイフェルファンゴ、フライブルグファンゴ等の各地の海泥又は泥(含有成分:二酸化珪素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化マンガン、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロム、鉄、銅、ニッケル、亜鉛、鉛、マンガン、ヒ素、水)、聖徳石、黒耀石等。
酵母代謝物、酵母菌抽出エキス、細菌代謝物、細菌抽出エキス、カビ又は放線菌代謝物、カビ又は放線菌抽出エキス、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、米発酵エキス、米糠(赤糠、白糠)発酵エキス、ユーグレナ抽出物又はその分解物又はそれら水溶性誘導体、トレハロース又はその誘導体、生乳又は脱脂粉乳の乳酸発酵物、マメ科植物の乳酸菌発酵物、ココヤシ属植物の乳酸菌発酵物等。
以下に、比較例及び製造例を上げて説明するが、本発明がこれらに制約されるものではない。
氷酢酸を用意し、この氷酢酸と35%過酸化水素水とを重量比で8:2に採取して、これらを均一に混合して過酢酸溶液100gを調製する。この過酢酸溶液中によく洗浄した脱脂羊毛を10g入れ、撹拌しながら羊毛ケラチンを60℃で3時間加水分解した。次に加水分解された羊毛ケラチンを取り出し、水で洗浄し、これを50℃に保温した0.5モルのアンモニア水100gによく撹拌しながら溶解させた。このアンモニア水溶液から濾過布でアンモニア水溶液に溶解しないものを除き、濾過液を硫酸を用いてpHを4以下に調整した。これを遠心分離し、上清の透明なγ−ケラトース液を得た。これをエバポレーターで濃縮後、透析により精製し、スプレードライヤーで粉末化し、平均分子量(MW)20200のγ−ケラトース加水分解物を得た。
氷酢酸と35%過酸化水素水とを重量比で8:2に採取して、これらを均一に混合して過酢酸溶液100gを調製する。この過酢酸溶液中によく洗浄した脱脂羊毛を10g入れ、撹拌しながら羊毛ケラチンを60℃で3時間加水分解した。次に加水分解された羊毛ケラチンを取り出し、水で洗浄し、これを50℃に保温した0.5モルのアンモニア水100gによく撹拌しながら溶解させた。このアンモニア水溶液から濾過布でアンモニア水溶液に溶解しないものを除き、濾過液を硫酸を用いてpHを4以下に調整した。pH調整後、乳白色に析出してきたタンパク質のα−ケラトースを含むアンモニア水溶液を透析により精製し、スプレードライヤーで乾燥し、平均分子量(MW)28000のα−ケラトース加水分解物を得た。
比較例1で得たγ−ケラトース加水分解物に、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリドを付加反応させた。pH10の水酸化ナトリウム水溶液100gに製造例1で得たγ−ケラトース加水分解物を10g溶解し、65℃に保温した。この溶液にアルキルカチオン化剤であるグリシジルトリメチルアンモニウムクロライドを10mL添加し、最初の1時間はpHの低下を補正しながら18時間撹拌した。この反応液に塩酸を加えて反応液のpHを酸性にすることにより反応を停止させた。未反応物の除去のために、これを分子量分画5000の透析用セロハンチューブを用いて蒸留水で透析し、不溶物を濾過し、これを噴霧乾燥で粉末化し、付加率53.1%のγ−ケラトース加水分解物アルキルカチオン化誘導体(ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム付加)を得た。
比較例1で得たγ−ケラトース加水分解物に、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロライドを付加反応させた。pH10の水酸化ナトリウム水溶液中に製造例1で得たγ−ケラトース加水分解物を20%(w/v)となるよう溶解し、これを60℃に保温した。これに5mLのアルキルカチオン化剤である3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロライドを添加し、最初の1時間はpHの低下を補正しながら18時間撹拌した。未反応物の除去のために、これを分子量分画5000の透析用セロハンチューブを用いて透析し、不溶物を濾過し、これを噴霧乾燥で粉末化し、付加率56.3%のγ−ケラトース加水分解物アルキルカチオン化誘導体(ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロライド付加)を得た。
比較例2で得たα−ケラトース加水分解物に、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライドを付加反応させた。pH10の水酸化ナトリウム水溶液100gに製造例3で得たα−ケラトース加水分解物を10g溶解し、65℃に保温した。この溶液にカチオン化剤であるグリシジルトリメチルアンモニウムクロライドを10mL添加し、最初の1時間はpHの低下を補正しながら18時間撹拌した。この反応液に塩酸を加えて反応液のpHを酸性にすることにより反応を停止させた。未反応物の除去のために、これを分子量分画5000の透析用セロハンチューブを用いて蒸留水で透析し、不溶物を濾過し、これを噴霧乾燥で粉末化し、付加率55.3%のα−ケラトース加水分解物アルキルカチオン化誘導体(ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム付加)を得た。
比較例1と製造例1〜2にて得られた試験溶液と対照(水)を二枚爪や欠けやすいなど、日常から爪に悩む21歳から27歳の女性6名の被験者に対し、朝晩1日2回、20日間連続して塗布してもらった。塗布前と20日目に爪の表面状態をビデオマイクロスコープ(VH−6110 (株)キエーンス製)にて表面観察を行った。また、爪の先端部を爪切りで採取して、得られた爪小片を走査型電子顕微鏡(JSM−5200 日本電子(株)製)使用して、爪表面の状態を観察した。また、試験後には使用効果及び使用感のアンケートを行った。なお、試験期間中のネイルエナメルは、個人の任意で行った。
マイクロスコープ並びに電子顕微鏡を用いて爪の表面状態の観察を行った。試験の10目と20日目の表面状態の変化を観察し、下記の評価基準により採点を行った。マイクロスコープによる観察においては、艶の付与と二枚爪(遊離縁の欠けも含む)の改善の2点について、以下表1に示す評価基準で採点した。電子顕微鏡による観察においては、角質細胞の剥離度より、以下表1に示す評価基準で採点した。得られた結果を数値化し、その数値の平均値で爪の改善度合いを評価した。結果を表2に示す。
以上の結果より、本発明の爪保護・改善剤は、角質細胞の剥離を改善することにより、爪の水分保持機能力を大幅に増加させ、長期に渡って爪の乾燥を防いで、しなやかに保ち、爪のつやの減退、折れ、二枚爪(爪甲層状分裂症)を防ぎ、健康な爪を保つ効果を有するものである。よって、本発明品のアルキルカチオン化ケラチン誘導体を有効成分とする爪保護・改善剤を爪用化粧料組成物へ応用することにより、極めて日常的な手段をもって人の美容と健康維持のために大きく貢献できるものと考える。
上記の評価結果に従い、以下にその処方例を示すが、各処方例は各製品の製造における常法により製造したもので良く、配合量のみを示した。又、本発明はこれらに限定されるわけではない。
1.A:製造例1の本発明品
B:製造例2の本発明品
C:製造例3の本発明品
※A〜Cの何れか1種 3.0
2.グリセリン 2.0
3.ジプロピレングリコール 3.0
4.ポリオキシエチレンイソセチルエーテル 1.0
5.エタノール 4.0
6.防腐剤 適量
7.香料 適量
8.精製水 100とする残余
1.製造例3の本発明品 5.0
2.ステアリン酸 2.0
3.ミクロスリスタリンワックス 3.0
4.ワセリン 7.0
5.水添ラノリン 2.0
6.流動パラフィン 20.0
7.ポリオキシエチレン(5)オレイン酸エステル 2.0
8.プロピレングリコール 5.0
9.トリエタノールアミン 1.0
10.粘土鉱物 0.3
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
13.精製水 100とする残余
1.製造例2の本発明品 100.0
2.香料 適量
1.製造例3の本発明品 2.0
2.ポリアクリル酸ナトリウム 5.0
3.カルメロースナトリウム 5.0
4.グリセリン 15.0
5.ひまし油 1.0
6.乾燥水酸化アルミニウムゲル 0.06
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
9.精製水 100とする残余
1.A:製造例1の本発明品
B:製造例2の本発明品
C:製造例3の本発明品
※A〜Cの何れか1種 4.0
2.ポリエチレングリコール400 1.0
3.ジプロピレングリコール 3.0
4.ポリオキシエチレン硬化ひまし油 1.0
5.エタノール 1.0
6.防腐剤 適量
7.香料 適量
8.精製水 100とする残余
1.製造例2の本発明品 100.0
2.香料 適量
1.製造例1の本発明品 2.0
2.ニトロセルロース1/4 16.0
3.変性アルキッド樹脂 10.0
4.ジブチルフタレート 4.0
5.酢酸エチル 14.0
6.酢酸ブチル 30.0
7.カンファー 2.0
8.トルエン 20.0
9.有機ベントナイト 1.0
10.顔料(赤色202&226号) 適量
1.A:製造例1の本発明品
B:製造例2の本発明品
C:製造例3の本発明品
※A〜Cの何れか1種 5.0
2.ニトロセルロース1/2 10.0
3.アルキッド樹脂 10.0
4.クエン酸アセチルトリブチル 5.0
5.酢酸エチル 20.0
6.酢酸ブチル 15.0
7.エチルアルコール 5.0
8.トルエン 30.0
9.顔料(ローダミンB) 適量
10.沈殿防止剤 適量
1.A:製造例1の本発明品
B:製造例2の本発明品
C:製造例3の本発明品
※A〜Cの何れか1種 5.0
2.ニトロセルロース1/4 18.0
3.トルエンスルホアミド樹脂 10.0
4.クエン酸アセチルトリブチル 1.5
5.ショ糖酢酸イソ酪酸エステル 2.5
6.カンファ 0.5
7.酢酸エチル 6.0
8.酢酸ブチル 14.5
9.イソプロピルアルコール 2.0
10.色素 適量
11.トルエン 100とする残余
1.製造例2の本発明品 3.0
2.アセトン 63.0
3.酢酸エチル 20.0
4.酢酸ブチル 5.0
5.ラノリン誘導体 1.0
6.精製水 8.0
7.染料 適量
8.香料 適量
9.精製水 100とする残余
1.製造例1の本発明品 5.0
2.トリエタノールアミン 10.0
3.グリセリン 10.0
4.香料 適量
5.精製水 100とする残余
Claims (6)
- 平均分子量が5000から50000の範囲にあるアルキルカチオン化ケラチン誘導体を含有とすることを特徴とする爪保護・改善剤。
- 前記アルキルカチオン化ケラチン誘導体が、ケラチン分解物の末端アミノ基、末端カルボキシル基、リジン残基又はアスパラギン酸残基又はグルタミン残基のアミノ基、ヒスチジン残基のイミダゾール基、チロシン残基のフェノール性水酸基から選ばれる1種又は2種以上の官能基にアルキル基又はアルケニル基を有するカチオン化剤が付加したものであることを特徴とする請求項1記載の爪保護・改善剤。
- アルキル基又はアルケニル基を有するカチオン化剤が、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルステアリルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルステアリルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルココアルキルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルココアルキルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルドデシルジメチルアンモニウムクロライド、グリシジルドデシルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジエチルアンモニウムクロライド及びグリシジルラウリルジエチルアンモニウムクロライドからなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項3記載の爪保護・改善剤。
- ケラチン分解物の末端アミノ基、末端カルボキシル基、リジン残基又はアスパラギン酸残基又はグルタミン残基のアミノ基に対するアルキルカチオン化剤の付加率が30〜70%の範囲であることを特徴とする請求項2から請求項4記載の爪保護・改善剤。
- 請求項1から請求項5記載の爪保護・改善剤から選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする爪用化粧料組成物。
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