JPH09157135A - 爪密着剤を含む水系美爪料 - Google Patents

爪密着剤を含む水系美爪料

Info

Publication number
JPH09157135A
JPH09157135A JP34510295A JP34510295A JPH09157135A JP H09157135 A JPH09157135 A JP H09157135A JP 34510295 A JP34510295 A JP 34510295A JP 34510295 A JP34510295 A JP 34510295A JP H09157135 A JPH09157135 A JP H09157135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nail
water
adhesive
nail adhesive
nail enamel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34510295A
Other languages
English (en)
Inventor
みずえ ▲斎▼藤
Mizue Saitou
健介 ▲吉▼田
Kensuke Yoshida
Keiichi Fukuda
啓一 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP34510295A priority Critical patent/JPH09157135A/ja
Publication of JPH09157135A publication Critical patent/JPH09157135A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水性ポリマーエマルジョンを含む水系美爪料の
爪への密着性を改善し、乾燥後に得られる塗膜の耐はが
れ性や、耐磨耗性等の優れた水系美爪料を提供する。 【解決手段】水性ポリマーエマルジョンを含む水系美爪
料に、グアニジンおよびその誘導体、ならびに、コレス
テロール誘導体等の爪とネイルエナメル膜との密着性を
改善する物質(爪密着剤)を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、爪に対する密着性
と耐はがれ性等を改善した水系美爪料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の美爪料は、ニトロセルロース系の
皮膜形成剤を有機溶剤に溶解させ、種々の色調の顔料や
色素を加えて製造されていた。しかしながら、このよう
な有機溶剤系の美爪料においては、有機溶剤によって爪
や皮膚に荒れ、光沢の消失、二枚爪などの障害を生じ、
またその使用時に使用者が有機溶剤を吸入する等の問題
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、有機溶剤系の美
爪料に代わるものとして、アクリル系ポリマーエマルジ
ョン等を使用する水系美爪料が提案されているが(例え
ば、特開昭54−28836号公報)、これら従来の水
系美爪料では、溶剤系の美爪料に比べて皮膜形成性がや
や劣り、得られる塗膜が脆くはく離しやすい等の問題点
があった。したがって、本発明の目的は、水性ポリマー
エマルジョンを含む水系美爪料の爪への密着性を改善
し、乾燥後に得られる塗膜の耐はがれ性や耐磨耗性等の
優れた水系美爪料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明者等は、かかる実情に鑑
み鋭意研究を行った結果、水系美爪料に配合した際に、
爪とネイルエナメル膜との密着性を改善する物質(以下
「爪密着剤」という)を見出し、本発明を完成させたも
のである。
【0005】以下、本発明の構成について詳述する。本
明細書において、「美爪料」とは、爪(手の指の爪又は
足の指の爪)を保護し、または美しくするために爪に適
用するメイクアップ化粧料を意味し、例えばネイルエナ
メル、ネイルエナメルベースコート、ネイルエナメルト
ップコート等である。本発明の爪密着剤としては、爪を
形成しているアミノ酸や脂質等の生体成分や、マイナス
の電荷を持つ生体に有効に吸着するカチオン性の成分が
用いられる。その具体例としては、例えば、グリシン、
アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、
トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトフ
ァン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、
ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、
アスパラギン、グルタミン、アルギニン、ヒスチジン、
リシン等のアミノ酸;およびベタイン、ピロリドンカル
ボン酸などのアミノ酸誘導体およびその塩;また、これ
らのアミノ酸のペプチドおよびその誘導体とその塩;ケ
ラチン、コラーゲン、ゼラチン、絹糸フィブロイン、ア
ルブミン、グロブリン、グルテリン、グリアジン、プロ
タミン、プロラミン、カゼインなどのタンパク質および
その塩;また、これらのタンパク質の加水分解ペプチド
およびその誘導体とその塩;アロエ抽出エキスなどの植
物抽出物;デキストランなどの多糖類およびカチオン化
デキストランなどのその誘導体;ヒアルロン酸、コンド
ロイチン硫酸などのムコ多糖類およびその塩;キトサン
などの生体高分子およびその誘導体とその塩;コレステ
ロールおよびその誘導体;スクワレン、レシチンなどの
脂質;グアジニンおよびその誘導体などが挙げられる。
【0006】その中でも、グアニジンおよびその誘導
体、例えばフェニルグアニジン、シクロヘキシルグアニ
ジンのようなグアニジノ基を有する物質、特にL−アル
ギニンおよびその塩;ならびに、コレステロール誘導
体、特にコレステリルサルフェート等が好ましい。L−
アルギニンおよびその塩や、コレステロール誘導体を使
用した場合には、水系美爪料の爪に対する密着性を改善
し、乾燥後に得られるエナメル膜の耐はがれ性や耐磨耗
性等を向上させるのみならず、爪の乾燥を防ぎ、爪に柔
軟性を付与して、光沢の消失、二枚爪等の障害の発生を
防止することもできる。これらの爪密着剤は、1種また
は2種以上を組合わせて用いることができる。
【0007】本発明の爪密着剤は、これを水性ポリマー
エマルジョン等と直接混合して水系美爪料を製造する
か、または、爪密着剤をあらかじめ爪密着剤の可溶化剤
に溶解また均一に分散させて水系美爪料用の密着性改善
剤となる組成物を調製し、得られた密着性改善剤を水性
ポリマーエマルジョン等と混合して水系美爪料を製造す
る。後者の場合には、爪密着剤が水系美爪料中へより均
一に分散混合されるので好ましい。
【0008】本発明の爪密着剤の水系美爪料に対する配
合量は、最終製品である水系美爪料に対して、0.00
01〜15%(重量%、以下同じ)好ましくは、0.0
01〜10%となるようにする。配合量が15%よりも
多い場合には、水系美爪料の粘度が上昇して塗布性が悪
くなり、また、得られるエナメル膜の強度が低下した
り、さらには系全体の安定性が損なわれ沈澱や層の分離
が発生することがある。配合量が0.0001%よりも
少ない場合には、爪密着剤としての効果が十分に発揮で
きない。爪密着剤とその可溶化剤により、あらかじめ水
系美爪料用密着性改善剤を調製する場合には、爪密着剤
と可溶化剤を種々の割合で混合し、得られた組成物を最
終製品である水系美爪料中の爪密着剤の配合量が上記範
囲となるように水性ポリマーエマルジョン等と混合すれ
ばよい。通常は、水系美爪料に対する密着性改善剤組成
物の配合割合が、0.001〜20%好ましくは0.0
1〜15%程度となるような量比で爪密着剤と可溶化剤
からなる組成物を構成することが操作性や爪密着剤の分
散性等の点で好ましい。
【0009】本発明で使用する爪密着剤の可溶化剤とし
ては、使用する爪密着剤に応じて種々の物質を使用する
ことができるが、水と爪密着剤の双方に対して相溶性を
有する物質を使用することが好ましい。水と爪密着剤の
双方に相溶性を有する可溶化剤としては、例えば、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、プロピレングリコール−1−メチルエーテ
ル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレング
リコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチ
ルエーテル等のグリコールエーテル類;エチレングリコ
ールメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール
エチルエーテルアセテート等のアセテート類;エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール等のジオー
ル類;エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、イソプロパノールアミン、イソプロピ
ルアミン等のアミン類;アセトン、プロピレンカーボネ
ート等を挙げることができる。これらの可溶化剤は、1
種または2種以上を組合わせて用いることができる。こ
れらの中でも本発明の可溶化剤としては、アルコール類
若しくはグリコールエーテル類又はそれらの組合わせが
好ましく、例えば、エタノール、プロパノール、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エタノールとジエチレングリコ
ールモノエチルエーテルの組合わせ、エタノールとエチ
レングリコールモノエチルエーテルの組合わせ等を挙げ
ることができる。また、爪密着剤が水溶性である場合に
は水を使用することができ、爪密着剤が水不溶性(本明
細書中では、水難溶性および水不溶性の両者を指す用語
として使用する)である場合には、爪密着剤を、該爪密
着剤の溶剤、溶剤と水、界面活性剤と水、溶剤と界面活
性剤と水等からなる可溶化剤中に均一に分散混合させて
組成物を調製してもよい。
【0010】本発明の水系美爪料に含まれる水性ポリマ
ーエマルジョンとしては、主として乳化重合で製造され
るアクリル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、スチレン/ブタ
ジエン樹脂系、スチレン/アクリル樹脂系、合成ゴム
系、塩化ビニル樹脂および塩化ビニリデン樹脂系、オレ
フィン樹脂系、アルキッド樹脂系、ポリウレタン系のも
の等各種のポリマーエマルジョンが挙げられる。市販品
の水性ポリマーエマルジョンとしては、例えば、アクリ
ル樹脂系としてプライマル(ロームアンドハース社
製)、アロンA(東亞合成化学社製)、ピナクリルR
(大日本インキ化学工業社製)、ダウ ラテックス(ダ
ウケミカル社製)、ハイカー(B.F.グッドリッチ社
製)、ポリコA(デュポン社製)、ポリゾールA(高分
子化学工業社製)、ダイヤナール(三菱レイヨン社
製)、SF−500(住友化学社製)等を挙げることが
でき;酢酸ビニル樹脂系としてウォールポール、プライ
アミュール(大日本インキ化学工業社製)、ポリコ(ボ
ーデンケミカル社製)、セラニーズC1(セラニーズ社
製)、エルバセット(デュポン社製)、、ヨドゾール
(カネボウNSC社製)、ビニゾール(大同化学工業社
製)等を挙げることができ;スチレン/ブタジエン樹脂
系としてダウラテックス512K(ダウケミカル社
製)、ブタプレンBL(フアイアーストーンシンセティ
ックラバーアンドラテックス社製)、プリオライトラテ
ックス(グッドイエアータイヤアンドラバー社製)、ブ
タコン(インペリアルケミカルインダストリーズ社
製)、ポロイコ(ボーデンケミカル社製)等を挙げるこ
とができ;スチレン/アクリル樹脂系としてレジン12
K(ナショナルスターチプロダクツ社製)、ゼオン45
0×3(B.F.グッドリッチ社製)、WC−140
(ユニオンカーバイドアンドカーボン社製)、ピナクリ
ル4130(大日本インキ化学工業社製)、フレックス
ポンド(コルトン社製)等を挙げることができ;塩化ビ
ニル樹脂及び塩化ビニリデン樹脂系としてサランラテッ
クス(旭ダウ社製)、クレハロンラテックス(呉羽化学
工業社製)、アロンL(東亞合成化学社製)、ゼオン1
51(B.F.グッドリッチ社製)等を挙げることがで
き;オレフィン樹脂系としてピコペールエマルジョン
(エッソS.A.F社製)等を挙げることができ;アル
キッド樹脂系としてミンセミュール1505(大日本イ
ンキ化学工業社製)等を挙げることができ;ポリウレタ
ン系としてアデカボンタイターHUX−260(旭電化
工業社製)、スーパーフレックス100、128、41
0(第一工業製薬社製)、ハイドランAP−30(大日
本インキ化学工業社製)等を挙げることができる。ポリ
マーエマルジョンとしては、先に本出願人が開発した、
可塑剤または成膜助剤の存在下、あるいは両者の共存下
で、単量体を乳化重合して得られるポリマーエマルジョ
ン(特開平6−80537号公報)を使用することが特
に好ましい。
【0011】界面活性剤としては、陰イオン性界面活性
剤、陽イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤およ
び非イオン性界面活性剤が用いられ、これらの1種また
は2種以上を使用することができる。陰イオン性界面活
性剤としては、例えば、石けん素地、ラウリン酸亜鉛、
ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、パルミ
チン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシ
ウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタ
ノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリ
オキシンエチレンラウリルエーテル燐酸、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル燐酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレンセチルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンセチル
エーテル燐酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリ
ルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテル
燐酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテル燐酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐
酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸
トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル燐酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン
ナトリウム、大豆リン脂質等が挙げられる。
【0012】陽イオン界面活性剤としては、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチ
ルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼト
ニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウ
ム、塩化セチルピリジニウム、臭化アルキルイソキノリ
ニウム、臭化ドミフェン等が挙げられる。両イオン性界
面活性剤としては、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナ
トリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−
アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
【0013】非イオン性界面活性剤としては、モノステ
アリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセライド、モ
ノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸
プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコ
ール、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソ
ルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン
酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレ
イン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、ウンデシレ
ン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールア
ミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、モノラウリン
酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチ
レングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコー
ル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオク
チルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸アミ
ド、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、モノラ
ウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸
ポリオキシエチレンソルビタン、ヘキサステアリン酸ポ
リオキシエチレンソルビット、モノオレイン酸ポリオキ
シエチレンソルビット、トリオレイン酸ポリオキシエチ
レンソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン
ソルビット、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、
ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン等が挙げられ
る。
【0014】本発明の水系美爪料には、必要に応じて通
常美爪料に配合される成分、例えば顔料、分散補助剤と
しての界面活性剤、消泡剤、パール化剤、防腐剤、可塑
剤、増粘剤、有機溶剤、香料、油分、保湿剤等を本発明
の効果を損なわない範囲内で配合することができ、これ
らは通常の方法に従って水系美爪料に添加される。
【0015】顔料としては、通常美爪料に用いられるも
のは有機顔料および無機顔料のいずれも使用可能であ
り、有機顔料の例としては、アゾ顔料、フタロシアニン
顔料等が挙げられ、レーキしたものも用いられる。有機
顔料としては、例えば赤色202号、赤色220号、赤
色226号、青色404号、黄色401号等が、無機顔
料としては、酸化鉄、酸化チタン、雲母を酸化チタンや
酸化鉄等で被覆したパール剤等が使用される。
【0016】消泡剤としては、通常の化粧料に用いられ
るものはいずれも使用可能であるが、シリコーン系の消
泡剤が好ましく、例えば、ジメチルシリコーン油、シリ
コーンオイルコンパウンド、シリコーンエマルジョン、
ポリエーテル変性ポリシロキサン、フロロシリコーンオ
イル等が用いられる。
【0017】防腐剤としては、通常の化粧料に用いられ
るものであれば特に制限されず、例えば、フェノール、
パラクロロフェノール、パラクロロメタクレゾール、パ
ラクロロメタキシレノール、イソプロピルメチルフェノ
ール、レゾルシン、レゾルシンモノアセテート、オルト
フェニルフェノール、パラキオシ安息香酸エステル(パ
ラベン)類、フェノキシエタノール、チモール、クレゾ
ール、ヒノキチオール、ヒドロキシベンゾサチオール等
のフェノール類;安息香酸、安息香酸塩類、サリチル
酸、サルチル酸塩類、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸塩
類、ソルビン酸、ソルビン酸塩類等の酸類;ヘキサクロ
ロフェン、2,4,4′−トリクロロ−2′−ハイドロ
キシジフェニルエーテル(トリクロサン)等のハロゲン
化ビスフェノール類;3,4,4′−トリクロロカルバ
ニリド(TCC)、3−トリフルオロメチル−4,4′
−ジクロロカルバニリド(ハロカルバン)等のアミド
類;塩化ベンザルコニウム、臭化アルキルイソキノリニ
ウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、
塩化デカリニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウ
ム等の4級アンモニウム化合物;塩酸アルキルアミノエ
チルグリシン、塩化ステアリルヒドロキシエチルベタイ
ンナトリウム等の両イオン性界面活性剤;その他、グル
コン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、テト
ラメチルチウラムジサルファイド(チラム)、感光素2
01、感光素101、1−ハイドロキシピリジン−2−
チオン(ジンクピリチオン)、イミダゾイルウレア化合
物(イミダゾリジニルウレア)、N−トリクロロメチル
・メルカプト−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボ
キシイミド、塩化リゾチーム、クロルフェネシン、クロ
ロブタノール、2−ブロム−2−ニトロ−1,3−プロ
パンジオール、6−アセトキシ−2,4−ジメチル−m
−ジオキサン等が挙げられる。
【0018】増粘剤としては、通常の水系美爪料に用い
られるものであれば特に制限されず、例えば、ベントナ
イト粘土鉱物等が用いられる。ベントナイト系粘土鉱物
としては、スメクタイト系粘土鉱物が好ましく、例え
ば、モンモリロナイト、ソーコナイト、バイデライト、
ヘクトライト、サポナイト等が挙げられる。これらの粘
土鉱物は、天然のものでも合成されたものでもよく、具
体的には、日本有機粘土(株)のBen−gel、Be
n−gelHV、Ben−gelFW、Ben−gel
15、Ben−gel23、Ben−gel31、ベン
トナイト−S、ベントナイト−Wや、クニミネ工業
(株)製のクニピア・F、クニピア・G、クニピア・
K、スメクトンSA、コープケミカル(株)製のルーセ
ンタイトSWN、ルーセンタイトSWF、ラポルテ社製
のラポナイトB、S、RD、RDS、XLG、XLS、
等が使用される。
【0019】
【発明の効果】本発明では、水性ポリマーエマルジョン
を含む水系美爪料に爪密着剤を配合することによって、
水系美爪料の爪に対する密着性を改善し、乾燥後に得ら
れるエナメル膜の耐はがれ性や耐磨耗性等を向上させる
とともに、爪の乾燥を防ぎ、爪に柔軟性を付与して爪の
光沢の消失、二枚爪等の障害の発生をも防止することが
できるものであり、きわめて顕著な効果を奏するもので
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、さらに詳細に説明する。但し、以下に示す実施例
は説明の為のものであり、本発明がこれらの実施例に限
定されるものではないことは言うまでもない。
【0021】
【実施例】下記の製造方法により表1に示す組成の水系
美爪料を製造した。以下の実施例では、組成はいずれも
重量%で表示した。 (製造方法)成分1〜4を成分5〜8に溶解、成分1
0、11の顔料を界面活性剤12を用いてイオン交換水
13に分散、これらと残りの成分を均一に攪拌混合し、
最後に脱気して水系美爪料を製造する。
【0022】得られた水系美爪料について、下記の評価
方法及び評価基準により、配合安定性、爪との密着性お
よびエナメル膜の耐磨耗性を評価し、また、パネルテス
トによりその実用性について評価した。
【0023】(配合安定性の評価)各々の水系美爪料を
エナメルビンに充填し、40°Cで1か月保存したとき
の状態を観察した。全く分離しないものを○(良い)、
上層がやや分離したものを△(やや悪い)、ひどく分離
したものを×(悪い)と評価した。評価結果を表1に併
記した。
【0024】(爪との密着性の評価)切り爪にネイルエ
ナメル筆で試料を塗布し、乾燥3時間後に4×4の碁盤
目に分け、セロハンテープを貼り、はがした時にはがれ
た個数を調べた。はがれた個数が3個以下のものを○
(良い)、4〜7個のものを△(普通)、8個以上のも
のを×(悪い)と評価した。評価結果を表1に併記し
た。
【0025】(エナメル膜の耐磨耗性の評価)切り爪に
ネイルエナメル筆で試料を塗布し、乾燥3時間後に木綿
布で50回磨耗した後の磨耗度(磨耗され難さ)を観察
した。つやに変化がないものを○(良い)、ややつやが
落ちているものを△(普通)、つやが落ちているものを
×(悪い)と評価した。評価結果を表1に併記した。
【0026】
【表1】
【0027】(パネルテスト)通常ネイルエナメル使用
者40名を4グループに分け、片手に実施例1または2
または3または4の試料を、もう片手に比較例1の試料
を塗布し、2日後にその状態を目視観察した。この際、
利き手の影響を考慮して、グループ毎にパネラーの半数
ずつで使用するエナメルの左右を変えてテストを行っ
た。得られた結果をスコア化し、エナメル膜が殆どはが
れていないものを3、先端1mm程度のはがれが生じた
ものを2、先端1〜2mm程度のはがれが生じたものを
1、またそれ以上のはがれが生じたものを0と評価し
て、各指についてスコア化しその平均値を算出した。平
均点2.0以上を○、平均点1.5以上2.0未満を
△、平均点1.5未満を×で表した結果を次に示す。
【0028】これらの結果から、本発明の爪密着剤を含
有する水系美爪料は、配合安定性、爪との密着性および
乾燥後のエナメル膜の耐磨耗性に優れ、また耐はがれ性
も良好できわめて実用価値が高いものであることが明ら
かである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)水性ポリマーエマルジョン、(B)
    爪密着剤および(C)爪密着剤の可溶化剤を含む水系美
    爪料。
  2. 【請求項2】(B)爪密着剤が水溶性のものである請求
    項1に記載の水系美爪料。
  3. 【請求項3】(B)爪密着剤が水不溶性のものである請
    求項1に記載の水系美爪料。
  4. 【請求項4】(B)爪密着剤がグアニジノ基を有する物
    質である請求項1〜3に記載の水系美爪料。
  5. 【請求項5】(B)爪密着剤がアルギニンおよび/又は
    その塩から選ばれた物質である請求項1〜4に記載の水
    系美爪料。
  6. 【請求項6】(B)爪密着剤がコレステロールおよび/
    又はその誘導体から選ばれた物質である請求項1〜3に
    記載の水系美爪料。
  7. 【請求項7】(A)ポリマーエマルジョンが可塑剤およ
    び/又は成膜助剤の存在下で乳化重合により調製したも
    のである請求項1〜6に記載の水系美爪料。
  8. 【請求項8】(B)水不溶性の爪密着剤を、(C)水お
    よび/又は該爪密着剤の溶剤および/又は界面活性剤か
    らなる可溶化剤中に均一に分散させた後に、(A)水性
    ポリマーエマルジョンと混合することを特徴とする請求
    項1または3〜7に記載の水系美爪料の製造方法。
  9. 【請求項9】爪密着剤の溶剤が水と相溶性を有するもの
    である請求項8に記載の水系美爪料の製造方法。
JP34510295A 1995-12-08 1995-12-08 爪密着剤を含む水系美爪料 Pending JPH09157135A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34510295A JPH09157135A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 爪密着剤を含む水系美爪料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34510295A JPH09157135A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 爪密着剤を含む水系美爪料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09157135A true JPH09157135A (ja) 1997-06-17

Family

ID=18374303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34510295A Pending JPH09157135A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 爪密着剤を含む水系美爪料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09157135A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5965111A (en) * 1998-05-01 1999-10-12 The Procter & Gamble Company Fast drying water-borne nail polish
US6080413A (en) * 1998-05-01 2000-06-27 The Procter & Gamble Company Polyurethane nail polish compositions
US6123931A (en) * 1998-05-01 2000-09-26 The Procter & Gamble Company Polyurethane and polyacryl nail polish compositions
US6136300A (en) * 1998-05-01 2000-10-24 The Procter & Gamble Company Long wear nail polish having adhesion, toughness, and hardness
US6197316B1 (en) 1998-05-01 2001-03-06 The Procter & Gamble Company Nail polish kits
US6306375B1 (en) 1998-05-01 2001-10-23 The Procter & Gamble Company Long wear nail polish having defined surface properties
JP2006176456A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Ichimaru Pharcos Co Ltd 爪保護・改善剤及びこれを含有する爪用化粧料組成物
US9193654B2 (en) 2004-10-06 2015-11-24 Nof Corporation Cosmetic bases and cosmetics containing the same

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5965111A (en) * 1998-05-01 1999-10-12 The Procter & Gamble Company Fast drying water-borne nail polish
US6080413A (en) * 1998-05-01 2000-06-27 The Procter & Gamble Company Polyurethane nail polish compositions
US6123931A (en) * 1998-05-01 2000-09-26 The Procter & Gamble Company Polyurethane and polyacryl nail polish compositions
US6136300A (en) * 1998-05-01 2000-10-24 The Procter & Gamble Company Long wear nail polish having adhesion, toughness, and hardness
US6197316B1 (en) 1998-05-01 2001-03-06 The Procter & Gamble Company Nail polish kits
US6306375B1 (en) 1998-05-01 2001-10-23 The Procter & Gamble Company Long wear nail polish having defined surface properties
US9193654B2 (en) 2004-10-06 2015-11-24 Nof Corporation Cosmetic bases and cosmetics containing the same
JP2006176456A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Ichimaru Pharcos Co Ltd 爪保護・改善剤及びこれを含有する爪用化粧料組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3425532B2 (ja) フィルム形成ポリマー粒子の水性分散液を含有する化粧料または皮膚科学的組成物における1,2−ペンタンジオールの使用およびこれらの成分を含有する化粧料または皮膚科学的組成物
RU2142781C1 (ru) Композиция для макияжа ресниц и бровей и агент, ингибирующий рост микроорганизмов в косметических эмульсиях
EP0894490B1 (fr) Nouvelles compositions cosmétiques comprenant un polymère filmogène
US20080233075A1 (en) Cosmetic composition for skin tightening
JP3016772B2 (ja) 固体化粧品組成物およびその使用
JPH09157135A (ja) 爪密着剤を含む水系美爪料
WO2013081055A1 (ja) デオドラント組成物
WO2009079546A1 (en) Cholesteric liquid crystal coloring compositions and articles produced therefrom
JPH1067646A (ja) ポリマー系を含む組成物と特に化粧品への該ポリマー系の使用
JP2000256134A (ja) ケラチン物質にレリーフメイクアップを施すための組成物および方法
JP2002529385A (ja) 微小球含有つめ被覆組成物
EP2480196A2 (en) Methods and compositions for selectively treating skin
JP2007204376A (ja) 毛髪の膨潤抑制組成物
EP0533408A2 (en) Cosmetics and pharmaceuticals containing extensins
JP2008290977A (ja) 毛髪保護組成物、毛髪化粧料、及び毛髪の保護方法
JP2005255535A (ja) 染毛用前処理剤
JP2001064152A (ja) 皮膚化粧料
JP2004323423A (ja) 染毛用前処理剤
JPWO2017086291A1 (ja) 頭皮用組成物、頭皮用化粧料及び頭皮用組成物の塗布方法
US10555888B2 (en) Nail compositions containing latex and sulfopolyester compound
US6306374B1 (en) Nail care composition comprising a water-dispersible polycondensate and a water-soluble copolymer
JP2007514657A (ja) 毛髪処理剤から皮膚を保護するためのペプチドの使用
JP6779608B2 (ja) 液体化粧料組成物
JP3540878B2 (ja) 水系美爪料用粘度調整剤
JP2001064151A (ja) 皮膚化粧料