JP2002529385A

JP2002529385A - 微小球含有つめ被覆組成物

Info

Publication number: JP2002529385A
Application number: JP2000580578A
Authority: JP
Inventors: カーリオン、ダヌビオ; − ナリイ、デブラ、ジェイコールマン
Original assignee: LOreal SA
Current assignee: LOreal SA
Priority date: 1998-11-05
Filing date: 1999-11-05
Publication date: 2002-09-10
Also published as: AU1606200A; WO2000027347A1; CA2316445A1; EP1043967A1

Abstract

(57)【要約】化粧料として許容しうる媒質中に種々な粒径の微小球及び少なくとも一種のフィルム形成物質を含有するつめ被覆組成物、および使用法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本出願は、１９９８年１１月５日提出の係属中の米国特許願連続第０９／１８
６，３７２号の一部継続出願である。

【０００２】本発明の主題は微小球を含有する無色または有色のつめ被覆組成物である。

【０００３】つめ被覆物はつめの表面によく接着しなければならず、そしてこのような被覆
物によりつめの上に形成されたフィルムは良好なたわみ性と強さを示さねばなら
ない。当業界では一般に、接着性を与えるように変性された樹脂と被覆物にたわ
み性を与える可塑剤とを用いて来た。

【０００４】良いつめ被覆物のもう一つの重要な属性は摩耗抵抗である。すなわち、つめ被
覆物、とりわけ耐久性のある被覆物はこれら特性、即ち摩耗抵抗、接着性、たわ
み性および強さ、のすべてを具えなければならない。一般に摩耗抵抗はつめ被覆
組成物中に繊維質材料（例えばKevlar^TM（アラミド繊維））を添加して被覆物の
耐久性を向上させることにより達成される。一つのこのような例は米国特許第５
，３７０，８６６号明細書に記載され、その場合には通常のつめつや出し剤成分
中に、アラミド繊維を約０．０１％から０．５％のレベルで添加する。このつめ
被覆組成物は、改善された摩耗抵抗特性とフィルム強度を示す。摩耗抵抗を達成
するために有用なその他の材料として砂が挙げられるが、砂は均一でなく、粗い
へりをもち、これが衣服にかぎ裂きを作り、衣服に引っかかり、あるいは身体に
引っかき傷を作る傾向を示す。

【０００５】つめ被覆物のもう一つの望ましい特性は、つめを滑らかにする質感を付与し、
あるいはつめの溝を埋めることによって粗いつめを平らにするその性能である。
摩耗抵抗と質感の両方を改善する試みとして、つめのつや出し組成物においてタ
ルクを使用することが挙げられる。しかしタルクの添加は、その吸収性のため、
最終製品のレオロジーおよび安定性に悪影響を及ぼす。

【０００６】このように、摩耗に耐えられると同時に望ましい質感乃至平滑さ、接着性、た
わみ性、および強度をも具えたつめ被覆組成物に対する需要が存在する。

【０００７】予想外にも本発明者等は、つめ被覆組成物へ微小球を添加するとつめへの接着
を良くすることができると同時に長期にわたる耐久性、改善された表面擦傷抵抗
あるいは耐すり傷性（即ち、耐摩耗性）が得られ、そして（または）つめ被覆物
の平滑化および適用性の向上が得られることを見出した。また、微小球を使用す
ると、魅力的な質感ならびにつや消し特性を与えることもできる。更にまた本発
明者等は、微小球を添加しても、得られるつめ被覆物の光沢に殆どあるいは全く
悪影響を与えないことも見出した。事実、微小球を含むつめ被覆組成物は実際に
光沢を高めることができる。また、つめ被覆組成物のレオロジーに対する、ある
いは安定性に対する悪影響は存在しない。

【０００８】微小球の使用は種々な特許願に記載されている。ドイツ特許ＤＥ１９６０３１
９６号は、例えば合金、歯科用充填材、化粧品、医薬品およびプラスチックにお
ける充填材として、平均直径０．５μから１０００μの微小球を記載している。
欧州特許願ＥＰ２３５９１４号は、質感を出したセルロースまたはプラスチック
表面をつくり出す組成物を記載していて、このものは接着促進剤および質感修飾
量の微小球を含む。こうして得られる質感をもつ表面は低光沢、高い表面硬さ、
および摩耗抵抗をもつが、これら組成物においては接着促進剤を添加する必要が
ある。米国特許第５，２１２，２１４号はアリーレンスルフィド被覆組成物に入
れる充填材としてセラミック微小球を使用することを記載している。得られる組
成物は、被覆物の硬さ、不活性さ、摩耗抵抗、および耐久性を向上させると言わ
れる。フィルム形成材は存在しないようである。

【０００９】従って、上記の利点を達成するため、とりわけ、本発明は化粧料として許容し
うる媒質中に、微小球及び少なくとも一種のフィルム形成物質を含有するつめ被
覆組成物に関する。本発明はまたマニキュア上塗の光沢を高めるためのつめ被覆
組成物に関し、この場合本組成物は約１から約１２ミクロンの範囲の平均直径、
及び１０ミクロン未満のメジアン直径を有する微小球、及び少なくとも一種のフ
ィルム形成物質を含む。また本発明はつめの表面の溝を充填乃至平滑化するため
のつめ被覆組成物に関し、この場合本組成物は約１から約４０ミクロンの範囲の
平均直径、及び２０から３５ミクロンの範囲のメジアン直径を有する微小球、及
び少なくとも一種のフィルム形成物質を含む。また本発明はつめ表面に質感を出
したりつや消仕上を与えるためのつめ被覆組成物にも関し、この場合本組成物は
約５０から約１５０ミクロンの範囲の平均直径、及び６０ミクロンを超えるメジ
アン直径を有する微小球、及び少なくとも一種のフィルム形成物質を含む。

【００１０】更に本発明は、つめに、約１から約１２ミクロンの範囲の平均直径、及び１０
ミクロン未満のメジアン直径を有する微小球を含む下塗組成物を塗布し、次にマ
ニキュア上塗を塗布することにより、つめ被覆組成物の光沢を高める方法を対象
とするものである。本発明のもう一つの目的は、つめの表面に、約１から約４０
ミクロンの範囲の平均直径、及び２０から３５ミクロンの範囲のメジアン直径を
有する微小球を含むつめ被覆組成物を塗布することによりつめの表面の溝を充填
し乃至平滑にする方法であり、また本発明は、つめの表面に、約５０から約１５
０ミクロンの範囲の平均直径、及び６０ミクロンを超えるメジアン直径を有する
微小球を含むつめ被覆組成物を塗布することにより、つめ表面に質感乃至つや消
し仕上を与える方法に関するものである。最後に、本発明は、つめの表面に、化
粧料として許容しうる媒質中に微小球および少なくとも一種のフィルム形成物質
を含有するつめ被覆組成物を塗布することにより、つめ表面を保護する方法に関
する。

【００１１】これ以上の本発明の目的と利点は、一部は下記の記載で述べることとし、また
一部はその記載から明らかとなるであろうし、あるいはそれらを本発明を実施す
ることにより学びとれるかもしれない。本発明の目的および利点は、添付の請求
の範囲に具体的に示した要素およびその組み合わせにより実現されかつ達成され
るであろう。

【００１２】本発明の種々な具体例をここで詳細に参照して説明する。

【００１３】本発明は、化粧料として許容しうる媒質中に微小球及び少なくとも一種のフィ
ルム形成物質を含有するつめ被覆組成物を対象とする。本発明の一態様において
は、微小球は、本発明のつめ被覆組成物中に、組成物の全重量に対して約０．０
５重量％から約１５重量％の濃度で含まれる。本発明のもう一つの態様において
は、微小球は、つめ被覆組成物中に全重量に対して約０．１重量％から約６重量
％の範囲の量で含まれる。

【００１４】本発明に有用な微小球としては、ガラス、金属、セラミックおよび（または）
ポリマーの微小球が挙げられ、これらは中空であっても中空でなくても、あるい
はその両方であってもよい。

【００１５】セラミック微小球を使用する場合、それらは好ましくは中空の球形セラミック
粒子から構成される。これらの球形セラミック粒子は、典型的には約４５部から
約６０重量部のシリカ（ＳｉＯ₂）、約２５部から約３８重量部のアルミナ（Ａ
ｌ₂Ｏ₃）および約１０重量部までの酸化第二鉄（Ｆｅ₂Ｏ₃）から構成される。そ
の粒径は約１ミクロンから約３００ミクロンの範囲とすることができ、約１ミク
ロン未満から約１２ミクロンまで、乃至約１００ミクロン未満から約３５０ミク
ロンまでの範囲の分布をもつことができる。粒径および粒径分布は意図する最終
用途に依存する。例えばつめ被覆物において、これら微小球は一般に約１ミクロ
ンから約２００ミクロンまでの平均直径及び１５０ミクロン未満９０％の粒径分
布を有する。本発明のマニキュア組成物に使用するのに好適な市販セラミック微
小球の例としては、３ＭａｎｄＺｅｅｌａｎＩｎｄｕｓｔｒｉｅｓ，Ｓａ
ｉｎｔＰａｕｌ，ＭＮ，からのＺＥＥＯＳＰＨＥＲＥＳ^TM，ＰＱＣｏｒｐｏ
ｒａｔｉｏｎ，ＶａｌｌｅｙＦｏｒｇｅ，ＰＡ，からのＥＸＴＥＤＯＳＰＨＥ
ＲＥＳ^TM，およびＳｐｈｅｒｅＳｅｒｖｉｃｅｓＩｎｃ．，ＯａｋＲｉｄ
ｇｅ，ＴＮからのＢｉｏｎｉｃＢｕｂｂｌｅｓが挙げられるが、これらに限定
されるわけではない。

【００１６】本発明に係る微小球は、粒径を種々の範囲とすることができ、一般に小、中、
および大に分類される。本発明の一態様において、小さい微小球、即ち約１から
約１２ミクロンの範囲の平均直径をもち、１０ミクロン未満のメジアン直径を有
するものを本発明つめ被覆組成物に含めると、光沢、耐摩耗性および細片化に対
する抵抗性が良くなる。これらの「小さい」微小球は、例えばＷ２１０ＺＥＥ
ＯＳＰＨＥＲＥＳ^TMとして３Ｍ／ＺｅｅｌａｎＩｎｄｕｓｔｒｉｅｓから入手
できる。本発明のもう一つの態様においては、これらの小さい微小球を含有する
組成物は、下塗として使用でき、例えば着色マニキュア上塗と組み合わせた場合
に光沢を高める。本発明の更にもう一つの態様においては、中位微小球、即ち約
１から約４０ミクロンの範囲の平均直径を有し、メジアン直径が２０から３５ミ
クロンの範囲のもの、例えば３Ｍ／ＺｅｅｌａｎＩｎｄｕｓｔｒｉｅｓから得
られるＷ６１０ＺＥＥＯＳＰＨＥＲＥＳ^TM、を本発明の組成物に含めてつめの
溝を埋めることができる。本発明の更に一つの態様においては、大きい微小球、
即ち約５０から約１５０ミクロンの平均直径を有し、６０ミクロンを超えるメジ
アン直径をもつもの、例えば３Ｍ／ＺｅｅｌａｎＩｎｄｕｓｔｒｉｅｓから得
られるＷ１０１２Ｚ−ＬＩＧＨＴＳＰＨＥＲＥＳ^TMを本発明のつめ被覆組成物
に含めることによってつめに質感および（または）つや消仕上げが与えられる。

【００１７】微小球の真密度範囲は約０．１２５ｇ／ｃｃから約２．４ｇ／ｃｃまでに変化
しうる。その好ましい範囲は所望の効果による。例えば、着色マニキュア組成物
でスエードの外観を出すためには好ましい範囲は約０．５ｇ／ｃｃから約０．９
ｇ／ｃｃである。充填材製品あるいは透明光沢製品に対してはより高密度を用い
るのが好ましい。充填材について好ましい範囲は約１．５ｇ／ｃｃから約２．５
ｇ／ｃｃまでとすることができる。

【００１８】本発明に係るつめ被覆組成物に有用なフィルム形成物質としては、セルロース
アセテート、セルロースアセテートブチレート、エチルセルロース、ビニル重合
体、ニトロセルロースまたはその誘導体、アクリル樹脂またはウレタン類が挙げ
られるが、これらに限定されるわけではない。好ましくは、フィルム形成物質は
ニトロセルロースであり、このものは良好な強靱性、耐久性および溶解度性を併
せもっている。種々な粘性を有する異なる品等のニトロセルロースが入手でき、
例えばＨｅｒｃｕｌｅｓ，Ｉｎｃ．あるいはＢｅｒｇｅｒａｃから購入できる。

【００１９】上記フィルム形成物質（以下「一次フィルム形成材」という）は、一般に本願
組成物中に、良い被覆能力と十分なフィルム強度をつめ被覆組成物に対して与え
るのに十分な濃度で存在する。すなわち、一次フィルム形成材は、一般に全組成
物の約５重量％から約２０重量％、好ましくは約１０重量％から約１４重量％の
量で存在する。典型的には、もし一次フィルム形成材がこの量よりはるかに高濃
度で存在するならば、そのフィルムは柔軟性を欠き、ひび割れあるいは剥離を起
こしやすくなることがある。しかし、若干の態様においては、米国特許第５，５
３８，７１７号明細書記載の水性分散系（以下に更に詳しく説明する）を含むも
のの場合、一次フィルム形成材の量は２０％より高く、全組成物の約３重量％か
ら約５０重量％の範囲とすることができる。

【００２０】二次フィルム形成材が本発明のつめ被覆組成物中に存在してもよい。二次フィ
ルム形成材の目的は、一般に一次フィルム形成材を強化し、被覆組成物の接着特
性を向上させることである。本発明に使用できる二次フィルム形成材としては、
例えばアルキド樹脂、ポリビニルアセテート、ポリエステル樹脂、アクリルおよ
びメタクリル重合体および共重合体、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、トシル
アミドエポキシ樹脂、ならびにホルムアルデヒドとアリールスルホンアミドとの
縮合から生ずる樹脂（例えばホルムアルデヒドとトルエンスルホンアミドとの縮
合から生ずるトルエンスルホンアミドホルムアルデヒド樹脂）が挙げられる。ポ
リビニル誘導体（例えばポリビニルブチラールならびにフランス特許願第８０．
０７３２８号、第８１．０３１９９号および第８８．０８１７２号明細書に記載
の共重合体）を二次フィルム形成重合体として使用してもよい。ビニルシリコー
ン共重合体（例えば米国特許第５，０３２，４６０号あるいは国際特許願ＷＯ９
３／２３００９号に記載のもの）は他のフィルム形成材と配合して有利に使用で
きる。フィルム形成重合体のこれら配合物は二次フィルム形成材として使用でき
、被覆組成物に対し更なるたわみ特性を与えることもある。ポリウレタンとアク
リル樹脂との配合物（例えば欧州特許願ＥＰ３９１３２２号に記載のもの）
も使用できるが、この配合物は中間の性質を生ずるだけであり、個々のフィルム
形成重合体の最良の品質を発揮することはできない。二次フィルム形成材は、つ
め被覆組成物中に、組成物の約０．１％から約２５重量％、好ましくは組成物の
約８％から約１５重量％の範囲の量で存在させてもよい。

【００２１】フィルム形成材に加えて、当業者は、本発明つめ被覆組成物へ、フィルム形成
材を軟化し可塑化する目的で、少なくとも一種の可塑剤を添加してもよい。有用
な可塑剤の例としては、トリクレジルホスフェート、ベンジルベンゾエート、ト
リブチルホスフェート、ブチルアセチルリシノレエート、グリセリルアセチルリ
シノレエート、ジブチルフタレート、ブチルグリコレート、ジオクチルフタレー
ト、ブチルステアレート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホス
フェート、トリエチルシトレート、トリブチルアセチルシトレート、２−トリエ
チルヘキシルアセチルシトレート、ジブチルタートレート、ジメトキシエチルフ
タレート、ジイソブチルフタレート、ジアミルフタレート、ショウノウ、グリセ
ロールトリアセテート、グリセロールトリベンゾエートおよびこれらの混合物が
挙げられる。本発明のつめ被覆組成物に使用される可塑剤の量は、組成物の全重
量に対して約０．５重量％から約１８重量％、好ましくは約５重量％から約１０
重量％の範囲としてもよい。

【００２２】本発明に使用できる化粧料として許容しうる媒質の例としては、アルキルアセ
テート（例えばメチル、エチル、プロピル、またはアミルアセテート）、アルコ
ール類（例えばエチル、イソプロピル、ｎ−ブチルアルコール）、短鎖アルカン
（例えばペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン）、
塩素化媒質（例えばメチレンクロリド、クロロホルム、またはメチルクロロホル
ム）、非塩素化媒質（例えばトルエンまたはＮ−メチル−ピロリドン）、セロソ
ルブおよび誘導体（例えばセロソルブブチルアセテート、セロソルブアセテート
、ブチルセロソルブ、またはエチルセロソルブ）、環状エーテル類（例えばテト
ラヒドロフランまたは１，４−ジオキサン）が挙げられる。一態様においては、
用いる媒質は、１から約４個の炭素を有するアルキル部分をもつアルキルアセテ
ートである。媒質あるいは混合媒質は、本発明組成物中に、組成物の全重量に対
して約３０重量％から約８０重量％、より好ましくは組成物の全重量に対して約
６５重量％から約７８重量％の量で存在させてもよい。

【００２３】本発明の一態様においては、本発明のつめ被覆組成物は、微小球及び少なくと
も一種のフィルム形成物質の水性分散系の混合物の形であってもよい。この型の
有用な水性分散系が米国特許第５，５３８，７１７号明細書に記載されていて、
該特許はフィルム形成物質としてポリエステル−ポリウレタンまたはポリエーテ
ル−ポリウレタン粒子（例えば、以前は商品名ＳＡＮＣＵＲＥ^TMによって知られ
、ＳａｎｎｃｏｒＣｏｍｐａｎｙにより販売されていたが、現在ではＡＶＡＬ
ＵＲＥ^TMとして知られ、ＢＦＣｏｏｄｒｉｃｈにより販売されているもの）の
分散系を含有する水性つめつや出し剤に関するものである。このような分散系の
例としては、ＳＡＮＣＵＲＥ２０６０^TM（ポリエステル−ポリウレタン）、Ｓ
ＡＮＣＵＲＥ８１５^TM（ポリエステル−ポリウレタン、現在のＡＶＡＬＵＲＥ
４０５^TM）、ＳＡＮＣＵＲＥ８７８^TM（ポリエーテル−ポリウレタン）、お
よびＳＡＮＣＵＲＥ８６１^TM（ポリエーテル−ポリウレタン）が挙げられるが
、これらに限定されるわけではない。ＩＣＩＣｏｍｐａｎｙにより商品名ＮＥ
ＯＲＥＺＲ９７４^TMとして販売されているポリエーテル−ポリウレタン分散系
も有用である。本発明に水性分散系の形で使用できる他のフィルム形成物質とし
ては、アクリルエマルションおよびポリウレタンが挙げられる。一次フィルム形
成物質の水性分散系を含む本発明のこの態様においては、上記少なくとも一種の
フィルム形成物質が組成物中に約３％から約５０％の量で存在する。

【００２４】水をベースとしたつめ被覆組成物においては、顔料の展着性は、例えば米国特
許第５，５７１，８５８号明細書に記載されたペルフルオロアルキル界面活性剤
の使用により改善できる。

【００２５】着色したマニキュアまたはつめつや出し材を望む場合、本発明のつめ被覆組成
物は、好ましくは、少なくとも一種の着色材を含む。通常の着色材、例えば無機
顔料（例えば、二酸化チタン、酸化鉄、タイタネーテッド雲母、酸化鉄被覆雲母
、ウルトラマリーン、酸化クロム、水酸化クロム、マンガンバイオレット、オキ
シ塩化ビスマスまたはグアニン）ならびに有機着色材（例えばフェロシアン化第
二鉄、およびＤ＆ＣＲｅｄＮｏ．６，Ｎｏ．７，Ｎｏ．３４、ＢｌｕｅＮ
ｏ．１，ＶｉｏｌｅｔＮｏ．２およびＹｅｌｌｏｗＮｏ．５）を使用できる
。無機顔料は、移行あるいは縦じわを防止するために常套となっているように、
表面処理を行なうことができる。シリコーンおよびポリエチレン類は無機顔料用
被覆物として最も頻繁に使用され、本発明によれば好ましい。つめ被覆組成物に
おける着色物質は雲母、ダイアモンド、銀、アルミナ、またはブロンズの細片あ
るいは粉末も包含しうる。

【００２６】ツートーンカラー効果を生み出す特製品（時にはカラーフロップとして知られ
る）、例えば液晶シリコーンあるいは多重薄層状金属粒子も有用であり、そして
このものは一般に顔料または染料と混合して光輝ある色の広域スペクトルおよび
強い発光性反射率を得ることができる。このような材料は、例えば米国特許第３
，４３８，７９６号、米国特許第４，４１０，５７０号、米国特許第４，４３４
，０１０号、米国特許第４，８３８，６４８号、米国特許第４，９３０，８６６
号、米国特許第５，１７１，３６３号、米国特許第５，３６４，４６７号、米国
特許第５，５６９，５３５号、米国特許第５，６０７，９０４号、米国特許第５
，６２４，４８６号、米国特許第５，６５８，９７６号、米国特許第５，６８８
，４９４号、米国特許第５，７６６，３３５号明細書；N.Haeberle等, "Right a
nd Left Circular Polarizing Color Filters made from Crosslinkable Choles
teric LC-Silicones," the 1991 International Display Research Conference
(IEEE),の会議録57-59頁, R.Maurer等, "Polarizing Color Filters made from
Cholesteric LC-Silicones," SID 90 要録 (1990), 110-113頁; H.J.Eberle等,
"Inverse Angle Dependence of the Reflection Colours of Cholesteric Polym
eric Liquid Crystals mixed with Pigments," Liquid Crystals, 5(3), (1989)
, 907-916頁; J.Pinsl等, "Liquid Crystalline Polysiloxanes for Optical On
ce-Write Storage." J.Molec.Electr., 3巻 (1987), 9-13頁; およびD.Makow, "
Reflection and Transmission of Polymer Liquid-Crystal Coatings and their
Applications to Decorative Arts and Stained Glass," Color Res. Applic.
11巻, 3号, (1986), 205-208頁に記載されていて、これらのすべてはその記載の
全体を本明細書の記載の一部とする。一態様においては、各着色材はつめ被覆組
成物中に組成物の全重量に対して約６重量％までの量で存在する。

【００２７】本発明つめ被覆組成物は、組成物を濃厚化し、つめ上によく展着させ、着色材
を懸濁させるために、チキソトロープ剤乃至沈降遅延剤を含んでいてもよい。こ
の型の従来からの薬剤は、コロイドケイ酸およびクレー（例えば、ステアラルコ
ニウムヘクトライト、ステアラルコニウムベントナイトまたはその混合物）とい
った化合物を含む二酸化ケイ素である。他の有用なチキソトロープ剤には、尿素
で修飾されたチキソトロープ剤、例えば米国特許第４，３１４，９２４号明細書
に記載のものがある。一つのこのようなチキソトロープ剤は商品名ＢＹＫ−４１
０としてＢＹＫ−Ｃｈｅｍｉｅから入手できる。マニキュア組成物に使用される
媒質の殆どはこれらのクレーを膨潤させるので、良好なチキソトロピー性をもつ
ゲルが得られる。即ち組成物を単にかきまぜるだけでゲル化状態から液体状態へ
、また静置後に液体からゲルへと移行させることができるようにする。このよう
なゲルを含む組成物は、このようにして長時間にわたり沈降あるいは分離を起こ
すことなく比較的良い分散安定性を示す。チキソトロープ剤はコロイドゲルをつ
くり出すために十分な量でマニキュア組成物中に入れる。例えば、チキソトロー
プ剤は全組成物の重量の約０．０５％から約１５％の量で存在せしめてもよい。
好ましくは、チキソトロープ剤は全組成物の重量の約０．５％から約５％の量で
存在させる。

【００２８】上記成分に加えて、本発明組成物は当業者によってかかる組成物中に添加でき
ると認識されている添加物をも含むことができる。例えば本組成物は少なくとも
一種の美容上有効な化合物を含むことができ、それらはビタミン、ミネラル、加
湿剤、酸化防止剤、刺激剤、保護剤、硬化剤（例えばシリカおよびホルムアルデ
ヒド／グリオキサール）およびＵＶ吸収剤から選択してもよい。この分野で認識
されたＵＶ吸収剤は、有機および無機材料のいずれも使用できる。追加成分とし
ては、泡止剤あるいは泡立ち防止剤、ケラチンおよびその誘導体、メラニン、コ
ラーゲン、シスチン、キトサンおよびその誘導体、セラミド、オリゴエレメント
、タンパク質水解物およびリン脂質が挙げられる。更に本発明組成物は速乾促進
剤も含むことがある。

【００２９】当業者は簡単な実験作業をするだけで、任意の追加化合物および（または）そ
れらの量を選び、かつ、そのような添加物の添加によって本発明に係る組成物の
有利な性質がまったく、あるいは実質的に損なわれないようにすることができる
。

【００３０】本発明組成物は、全成分を本願の中で記載した量で一緒に十分よく混合するこ
とにより製造できる。マニキュア業界の当業者には、この混合を行なうのに十分
な装置が容易に理解できるであろう。

【００３１】本願発明のもう一つの面は、つめ表面に、約１から約１２ミクロンの範囲の平
均直径、及び１０ミクロン未満のメジアン直径を有する微小球を含む下塗組成物
を塗布することによる、つめ被覆組成物の光沢を高める方法である。もう一つの
つめ組成物（例えば、着色したマニキュア上塗）を本発明に係る下塗の上に塗布
すると、その光沢は非常に高くなる。摩耗抵抗および耐細片化性も改善される。

【００３２】本発明の更にもう一つの面は、つめの表面へ本発明に係るつめ被覆組成物を塗
布することによって、つめの表面を平滑化乃至表面の溝を埋める方法であり、こ
の場合微小球は平均直径が約１から約４０ミクロンの範囲であり、メジアン直径
が２０から３５ミクロンの範囲である。このような方法の製品を、例えば「溝を
埋める」組成物として販売してもよい。更に一つの面において、本発明はつめの
表面へ、約５０から約１５０ミクロンの範囲の平均直径、及び６０ミクロンを超
えるメジアン直径を有する微小球及び少なくとも一種のフィルム形成物質を含む
つめ被覆組成物を塗布することにより、つめ表面に質感乃至つや消仕上を与える
方法を対象とする。最後に本発明は、つめの表面へ、本発明のつめ組成物を塗布
することにより、つめ表面を保護する方法をも対象とする。

【００３３】下記の例は例示を意図するのであって、限定的なものではない。

【実施例】

【００３４】例１下記製品を着色した質感のあるマニキュア組成物として調製した。

【表１】成分％w/w エチルアセテート 33.86 ブチルアセテート 15.75 ニトロセルロース 10.59 イソプロピルアルコール 7.36 ヘプタン 4.96 プロピルアセテート 4.95 ポリエステル樹脂^a 4.58 ジブチルフタレート 4.75 ブチルアルコール 1.41 ショウノウ 1.41 ステアラルコニウムヘクトライト 0.47 ビニルシリコーン共重合体^b 0.47 エトクリレン 0.47 ベンゾフェノン−１ 0.37 ジメチコーン（350センチストーク） 0.10 グアニン 0.17 オキシ塩化ビスマス 0.48 フェロシアン化第二鉄アンモニウム 0.05 D & C Red #7 カルシウムレーキ 0.10 アルミニウム 1.70 W1012 Z-LIGHT SPHERES^{TM c} 6.00 100.00 ａ：ＵｎｉｔｅｘＣｏ．から得られるＵＮＩＰＬＥＸ６７０−Ｐｂ：ＭｉｎｎｅｓｏｔａＭｉｎｉｎｇａｎｄＭａｎｕｆａｔｕｒｉｎｇか
ら得られるビニルシリコーン共重合体ＶＳ−８０ｃ：Ｗ１０１２Ｚ−ＬＩＧＨＴＳＰＨＥＲＥＳ^TMは真密度０．７ｇ／ｃｃを
有し、粒径分布は約５０ミクロンから約１０５ミクロンである、即ち、粒子の１
０％は５０ミクロン未満の粒径をもち、５０％は６０ミクロン未満の粒径をもち
、９０％は９５ミクロン未満の粒径をもつ。

【００３５】例２下記の無色の製品はつや消のつめ溝充填材として調製し、使用した：

【表２】成分％w/w エチルアセテート 32.95 ブチルアセテート 15.75 ニトロセルロース 10.86 イソプロピルアルコール 7.36 プロピルアセテート 4.95 ポリエステル樹脂^a 4.58 ジブチルフタレート 4.75 ブチルアルコール 1.41 ショウノウ 1.41 ステアラルコニウムヘクトライト 0.47 ビニルシリコーン共重合体^b 0.47 エトクリレン 0.47 ベンゾフェノン−１ 0.37 ジメチコーン 350センチストーク 0.10 アクリル樹脂 5.00 二酸化チタン 1.00 パンテノール溶液^c 4.00 Teflon（登録商標）溶液 0.10 W610 ZEEOSPHERES^{TM d} 1.00 100.00 ａ：ＵｎｉｔｅｘＣｏ．から得られるＵＮＩＰＬＥＸ６７０−Ｐｂ：ＭｉｎｎｅｓｏｔａＭｉｎｉｎｇａｎｄＭａｎｕｆａｔｕｒｉｎｇＣｏ．から得られるビニルシリコーン共重合体ＶＳ−８０ｃ：パンテノールはエチルアセテート、ヘプタンおよびアルコールの配合物中に
入れた溶液である。ｄ：Ｗ６１０ＺＥＥＯＳＰＨＥＲＥＳ^TMは２．４ｇ／ｃｃの真密度をもち、粒
径分布は約１ミクロンから約４０ミクロン（３２５メッシュ）である。即ち粒子
の１０％は１ミクロン未満の粒径をもち、５０％は１０ミクロン未満の粒径をも
ち、そして９５％は２８ミクロン未満の粒径をもつ。

【００３６】例３下記無色製品を調製し、摩耗抵抗を与える光沢下塗および上塗として使用した
。

【表３】成分％w/w エチルアセテート 35.46 ブチルアセテート 16.75 ニトロセルロース 15.25 イソプロピルアルコール 9.60 プロピルアセテート 4.88 ポリエステル樹脂^a 4.58 ジブチルフタレート 2.00 ブチルアルコール 1.41 ショウノウ 1.41 ステアラルコニウムヘクトライト 0.15 ビニルシリコーン共重合体^b 0.47 エトクリレン 0.47 ベンゾフェノン−１ 0.37 ジメチコーン（350センチストーク） 0.10 アクリル樹脂^c 5.00 二酸化チタン 1.00 D & C Violet #2 溶液 0.10 W210 ZEEOSPHERES^TMd 1.00 100.00 ａ：ＵｎｉｔｅｘＣｏ．から得られるＵＮＩＰＬＥＸ６７０−Ｐｂ：ＭｉｎｎｅｓｏｔａＭｉｎｉｎｇａｎｄＭａｎｕｆａｔｕｒｉｎｇから得られるビニルシリコーン共重合体ＶＳ−８０ｃ：Ｒｏｈｍ＆ＨａａｓＢ６６ｄ：Ｗ２１０ＺＥＥＯＳＰＨＥＲＥＳ^TMは２．４ｇ／ｃｃの真密度をもち、粒
径分布は約１ミクロンから約１２ミクロンである、即ち粒子の１０％は１ミクロ
ン未満の粒径をもち、５０％は３ミクロン未満の粒径をもち、そして９５％は１
１ミクロン未満の粒径をもつ。

【００３７】例４フィルム形成物質および媒質としてポリウレタンの水性分散系を用いて下記の
水をベースとした質感のあるマニキュア組成物を調製した。

【表４】成分％w/w エチルアルコール 2.730 脱イオン水 12.480 ケイ酸マグネシウムナトリウム 1.230 ジアゾリニル尿素 0.272 メチルパラベンナトリウム 0.362 ポリエステル−ポリウレタン分散系 73.202 （35％分散系）ジメチコーンコポリオール 0.456 ピロリン酸四ナトリウム 0.268 赤色顔料分散系 3.000 W1012 Z-LIGHT SPHERES^TM 6.000 100.000

【００３８】例５下記の着色、光沢つめ被覆組成物を調製した：

【表５】化粧料として許容しうる媒質（複数のことがある） 48.80 可塑剤 18.00 アクリル樹脂 4.50 ニトロセルロース 12.50 Zeeospheres^TM W210 0.50 UV吸収剤 0.50 ベントーンゲル 12.00 顔料 3.20 100.00

【００３９】例６下記の着色、光沢つめ被覆組成物を調製した：

【表６】化粧料として許容しうる媒質（複数のことがある） 35.80 ニトロセルロース 17.29 可塑剤 15.50 アクリル樹脂 3.50 ポリエステル 2.16 トシルアミドエポキシ 5.50 UV吸収剤 0.50 ベントーンゲル 14.00 W210 Zeeospheres^TM 0.50 シリコーン重合体 0.50 雲母 1.00 顔料 4.75 100.00

【００４０】例７下記の着色、光沢つめ被覆組成物を調製した：

【表７】化粧料として許容しうる媒質（複数のことがある） 41.70 可塑剤 8.20 エポキシ 5.00 ニトロセルロース 15.80 トシルアミドホルムアルデヒド 10.00 PTFE 0.10 ベントーンゲル 12.00 W210 Zeeospheres^TM 0.20 顔料および雲母 7.00 100.0

【００４１】例８下記の光沢下塗組成物を調製した：

【表８】可塑剤 7.80 ニトロセルロース 13.34 エポキシ 2.70 アクリル樹脂 4.51 ポリエステル 2.69 ベントーンゲル 12.00 パンテノール溶液 4.00 UV吸収剤 0.50 タンパク質溶液 0.01 Zeeospheres^TM W210 1.00 化粧料として許容しうる媒質（複数のことがある） 51.45 100.00

【００４２】３ミル（０．００３インチ）膜厚の製品の光沢の読み（形式５Ｃ−乳白度Ｌｅ
ｎｅｔａカード）を取り、Ｚｅｅｏｓｐｈｅｒｅｓ^TM Ｗ２１０を含む下塗を用
いたときの着色マニキュアの輝度の増進を評価した。具体的には、厚さ３ミルの
下塗、着色マニキュア自身の厚さ３ミルのフィルム、光沢のある下塗の上に付け
た着色マニキュアの厚さ３ミルのフィルム、およびＷ２１０Ｚｅｅｏｓｐｈｅ
ｒｅｓ^TMを含む下塗の上に付けた着色マニキュアの厚さ３ミルのフィルムの光沢
の読みである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷＦターム(参考） 4C083 AB171 AB211 AB222 AB232 AB242 AB282 AB332 AB372 AB442 AC012 AC102 AC212 AC352 AC372 AC482 AC642 AC682 AC742 AD011 AD021 AD022 AD091 AD092 AD152 AD162 AD261 AD262 AD412 AD532 CC28 DD23 EE01 EE06 EE07

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】化粧料として許容しうる媒質中に、微小球及び少なくとも一
種のフィルム形成物質を含有するつめ被覆組成物。
【請求項２】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、前記微小球が全組
成物の約０．０５重量％から約１５重量％の量で存在する、上記つめ被覆組成物
。
【請求項３】請求項２記載のつめ被覆組成物であって、前記微小球が全組
成物の約０．１重量％から約６重量％の量で存在する、上記つめ被覆組成物。
【請求項４】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、前記微小球が約１
ミクロンから約２００ミクロンの平均直径を有する、上記つめ被覆組成物。
【請求項５】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、前記微小球が１５
０ミクロン未満９０％の粒径分布を有する、上記つめ被覆組成物。
【請求項６】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、前記微小球が中空
の微小球および中空でない微小球から選ばれる、上記つめ被覆組成物。
【請求項７】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、前記微小球がセラ
ミック微小球、ガラス微小球、ポリマー微小球、および金属微小球から選ばれる
、上記つめ被覆組成物。
【請求項８】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、前記少なくとも一
種のフィルム形成物質が、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレ
ート、エチルセルロース、ビニル重合体、ニトロセルロース、ニトロセルロース
誘導体、アクリル樹脂、およびウレタン類から選ばれる、上記つめ被覆組成物。
【請求項９】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、前記少なくとも一
種のフィルム形成物質が、組成物の全重量に対して約５％から約２０％の量で存
在する、上記つめ被覆組成物。
【請求項１０】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、当該組成物が少
なくとも一種の可塑剤を更に含有する、上記つめ被覆組成物。
【請求項１１】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、当該組成物が少
なくとも一種の追加のフィルム形成物質を更に含有する、上記つめ被覆組成物。
【請求項１２】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、当該組成物が少
なくとも一種の着色剤を更に含有する、上記つめ被覆組成物。
【請求項１３】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、当該組成物が少
なくとも一種のチキソトロープ剤を更に含有する、上記つめ被覆組成物。
【請求項１４】請求項１記載のつめ被覆組成物であって、当該組成物が少
なくとも一種の速乾促進剤を更に含有する、上記つめ被覆組成物。
【請求項１５】つめ被覆組成物の光沢を高める方法であって、当該方法が
、つめの表面に、約１から約１２ミクロンの範囲の平均直径、及び１０ミクロン
未満のメジアン直径を有する微小球、及び少なくとも一種のフィルム形成物質を
含有する下塗組成物を塗布する工程、及び次にマニキュア上塗を塗布する工程を
含む、上記方法。
【請求項１６】請求項１５記載の方法であって、前記マニキュア上塗が着
色剤を含有する、上記方法。
【請求項１７】つめ表面の溝を埋め乃至平滑にする方法であって、当該方
法が、上記つめの表面に、約１から約４０ミクロンの範囲の平均直径及び２０か
ら３５ミクロンのメジアン直径を有する微小球、及び少なくとも一種のフィルム
形成物質を含有するつめ被覆組成物を塗布する工程を含む、上記方法。
【請求項１８】つめ表面に質感乃至つや消仕上を与える方法であって、当
該方法が、上記つめの表面に、約５０から約１５０ミクロンの範囲の平均直径及
び６０ミクロンを超えるメジアン直径を有する微小球、及び少なくとも一種のフ
ィルム形成物質を含有するつめ被覆組成物を塗布する工程を含む、上記方法。
【請求項１９】つめの表面を保護する方法であって、当該方法が、上記つ
めの表面に、化粧用として容認しうる媒質中に微小球および少なくとも一種のフ
ィルム形成物質を含有するつめ被覆組成物を塗布する工程を含む、上記方法。
【請求項２０】マニキュアの上塗の光沢を高めるためのつめ被覆組成物で
あって、当該組成物が、約１から約１２ミクロンの範囲の平均直径及び１０ミク
ロン未満のメジアン直径の微小球、及び少なくとも一種のフィルム形成物質を含
有する、上記組成物。
【請求項２１】つめ表面の溝を埋め乃至平滑にするためのつめ被覆組成物
であって、当該組成物が、約１から約４０ミクロンの範囲の平均直径及び２０か
ら３５ミクロンのメジアン直径の微小球、及び少なくとも一種のフィルム形成物
質を含有する、上記組成物。
【請求項２２】つめ表面に質感乃至つや消仕上を与えるためのつめ被覆組
成物であって、当該組成物が、約５０から約１５０ミクロンの範囲の平均直径及
び６０ミクロンを超えるメジアン直径の微小球、及び少なくとも一種のフィルム
形成物質を含有する、上記組成物。
【請求項２３】微小球及び少なくとも一種のフィルム形成物質の水性分散
系の混合物を含有する、つめ被覆組成物。
【請求項２４】請求項２３記載のつめ被覆組成物であって、前記少なくと
も一種のフィルム形成物質が、組成物の全重量に対して約３％から約５０％の量
で存在する、上記組成物。