JP2018012654A - (1S)−4−[4−(ジメチルアミノ)−1−(4’−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシブチル]−3−(ヒドロキシメチル)−ベンゾニトリルヘミ(+)−ジ−(p−トルオイル)酒石酸塩の製造方法、及び該酒石酸塩を用いた(1S)−1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−カルボニトリル及びその塩の製造方法 - Google Patents

(1S)−4−[4−(ジメチルアミノ)−1−(4’−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシブチル]−3−(ヒドロキシメチル)−ベンゾニトリルヘミ(+)−ジ−(p−トルオイル)酒石酸塩の製造方法、及び該酒石酸塩を用いた(1S)−1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−カルボニトリル及びその塩の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】化学純度及び光学純度の極めて高い(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩、及び当該酒石酸塩より得られる光学純度の極めて高いエスシタロプラム及びその塩を提供することを目的とする。【解決手段】(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の粗体を、40℃以下の範囲で溶解させ、次いで晶析させて、晶析体として当該酒石酸塩を得ることを特徴とする製造方法を用いる。【選択図】なし

Description

本発明は、(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の製造方法、及び該酒石酸塩を用いた(1S)-1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-1-(4-フルオロフェニル)-1,3-ジヒドロイソベンゾフラン-5-カルボニトリル及びその塩の製造方法に関する。
(1S)-1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-1-(4-フルオロフェニル)-1,3-ジヒドロイソベンゾフラン-5-カルボニトリル(以下、「エスシタロプラム」ともいう。)は以下の構造(6)を持ち、その蓚酸塩は周知の抗うつ薬である。
Figure 2018012654
前記エスシタロプラム(6)は、以下の合成経路で製造する方法が知られており、エスシタプラム蓚酸塩(7)として単離されている。
Figure 2018012654
(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩(4)は、エスシタロプラム(6)の重要中間体であり、ラセミ体の4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル(3)と(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸とを反応させて製造する方法が知られている(下記特許文献1参照)。
前記方法では、ラセミ体の4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩((3)の誘導体)の製造後に光学分割が行われ、エナンチオ選択率が99%である酒石酸塩(4)が得られることが知られている。
特許第4966933号公報
上記特許文献1の製造方法では、酒石酸塩を製造する際に40〜50℃で反応を行っている。また、単離した酒石酸塩を1-プロパノールを用いて50℃でのリスラリーによって精製している。しかしながら、本発明者らが追試を行ったところ、光学純度の比較的高い酒石酸を得ることを確認したが、不純物が副生し化学純度が低い場合があることが判明した。さらに上記酒石酸塩を用いてエスシタロプラムを製造した場合には、化学純度が向上しないこと及び再結晶等によっても不純物が除去しきれないことも判明した。
したがって、本発明の課題は、上記特許文献1の製造方法では問題となる化学純度を改善し、光学純度と化学純度が共に極めて高い酒石酸を得る製造方法を提供することにある。
本発明者らは、光学純度と化学純度が共に極めて高い酒石酸を得る方法について鋭意検討を行った。副生する不純物の構造を分析した結果、これらの不純物は下記不純物(i)及び(ii)であり、酒石酸(8)と(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル(5)のエステル体(9〜12)の混合物であることが判明した。さらにこれらの不純物が副生する要因について検討したところ、酒石酸塩をスラリー或いは溶液として存在させた状態での熱履歴に相関があり、特に50℃を超える温度で該スラリー或いは溶液を保持する時間が長いほど、不純物の副生量が増加するとの知見を得た。
Figure 2018012654
そこで、本発明者らは、酒石酸塩の精製方法についてさらに検討を行った結果、酒石酸塩を40℃以下の範囲で溶解させ、次いで晶析させることで、光学純度と化学純度が共に極めて高い酒石酸を得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は[1]〜[7]の各発明である。
[1]
(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の製造方法であって、
(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の粗体を40℃以下の範囲で溶解させ、次いで晶析させて、晶析体として当該酒石酸塩を得ることを特徴とする製造方法。
[2]
前記(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の粗体を少なくともメタノールを含む溶媒に溶解させ、次いで該酒石酸塩の溶解度が50mg/ml以下である貧溶媒を添加する、ことを特徴とする[1]に記載の方法。
[3]
前記貧溶媒が、アセトニトリル、アセトン及び酢酸エチルからなる群の少なくとも1つである、[2]に記載の方法。
[4]
前記少なくともメタノールを含む溶媒における、メタノールの量が、(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の100質量部に対して50質量部〜1000質量部であることを特徴とする[2]〜[3]のいずれか1項に記載の方法。
[5]
前記貧溶媒を少なくとも2回に分割して添加することを特徴とする[2]〜[4]のいずれか1項に記載の方法。
[6]
[1]〜[5]のいずれか1項に記載の製造方法によって(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の晶析体を製造した後、得られた該酒石酸塩の晶析体を用いて、(1S)-1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-1-(4-フルオロフェニル)-1,3-ジヒドロイソベンゾフラン-5-カルボニトリル及びその塩を製造する方法。
[7]
光学純度が99.9%以上であり、かつ、化学純度が99.9%以上である(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩。
本発明によれば、晶析という簡便な操作によって光学純度と化学純度が共に極めて高い酒石酸塩を得ることが可能である。この製造方法によって得られた酒石酸塩よりエスシタロプラム及びその塩を製造することで、光学純度と化学純度が共に極めて高いエスシタロプラム及びその塩を製造することができる。
以下に、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明において、「粗体」とは、ラセミ体から光学分割操作によって得られた光学活性体、または得られた光学分割体を精製操作により光学純度及び/又は化学純度を向上させたものであり下記本発明の方法によって光学純度及び/又は化学純度を向上せしめることができる化合物を言う。
本発明において「粗体」とは、特に、光学分割後の(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩粗体(下記4a)のことをいう。
本発明において、「晶析」とは、粗体である酒石酸塩を、完全溶解させた後結晶を析出させることをいう。
本発明においては、特に、前記酒石酸塩粗体(4a)から更に精製された酒石酸の晶析体(4b)を得るために「晶析」を用いる。
<本発明における粗体の製造方法>
本願発明における粗体(4a)は、下記の合成経路により製造することができる。
Figure 2018012654
ラセミ体の4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)遊離体(3b)の製造には、公知の方法を用いることができる。例えば、ラセミ体の4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルの酸塩(3a)を、有機溶媒と水の2層系の溶媒中で塩基を反応させて遊離体(3b)を得ることができる。
ちなみに、前記ラセミ体の4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルの酸塩は、例えば、以下のように製造することができる。すなわち、化合物(1)と4-ブロモフルオロベンゼンのグリニヤール反応を行い、得られた化合物(2)と塩化3,3-ジメチルアミノプロピルのグリニャール反応を行うことにより、当該酸塩を得ることができる。
前記酸塩における酸として、様々な酸を使用することができるが、例えば、臭化水素酸、酢酸などを挙げることができる。前記酸塩と反応させる前記塩基としては、様々な塩基を使用することができるが、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸カリウムなどを挙げることができる。
前記遊離化の溶媒としては、例えば、酢酸エチル、ジエチルエーテル、トルエン、クロロホルム、ジクロロメタンを使用することができ、好ましくは、クロロホルムを使用することができる。前記遊離化の溶媒の溶媒量としては、4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル100質量部に対して300〜2000質量部、好ましくは400〜800質量部の溶媒を使用することができる。前記遊離化の反応温度としては、0〜60℃の範囲で適宜決定することができる。
前記ラセミ体の4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)遊離体(3b)を酒石酸化して、前記酒石酸塩の粗体(4a)を得ることができる。前記粗体(4a)を得る方法としては、4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル(3a)を有機溶媒に溶解し、ジ-(p-トルオイル)酒石酸を溶解した溶液を加え、遊離体(3a)を酒石酸塩化させることで、酒石酸塩が析出する。この時、ジ-(p-トルオイル)酒石酸として、(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸を用いた場合には、(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩(4a)が選択的に析出する。一方、ジ-(p-トルオイル)酒石酸として、(-)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸を用いた場合には、(1R)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩が選択的に析出する。従って、用いるジ-(p-トルオイル)酒石酸によって、光学純度がおよそ93%以上の光学分割された酒石酸塩を得ることができる。
下記の晶析体の製造方法に供する粗体(4a)の純度としては、本発明の方法によって光学純度及び/又は化学純度が向上するものであれば、その光学純度は特に制限されるものではないが、効率的に純度の向上が行うことができるという観点から、光学純度が好ましくは、80.0%以上99.90%未満、特に好ましくは90.0%以上99.90%未満、化学純度が好ましくは、95.0%以上99.90%未満%、特に好ましくは97.0%以上99.90%未満%の範囲にある粗体(4a)を用いることが好ましい。
下記の晶析体の製造方法に供する粗体(4a)の純度として、光学純度、又は化学純度のいずれかが99.90%以上である粗体(4a)、例えば、光学純度が99.90%以上であり、化学純度が上記範囲にある粗体(4a)等を用いることももちろん可能である。しかしながら、本発明の方法により光学純度及び/又は化学純度の向上効果が十分に発現されるという点から、光学純度及び化学純度の両方が上記範囲にある粗体(4a)を用いることが好ましい。
また、上記方法にて得られた粗体(4a)を下記の晶析体の製造方法に供する前に1-プロパノール、イソプロピルアルコール、2-プロパノール、1-ブタノール等によるリスラリーにより粗体(4a)の純度を向上させても良い。
前記酒石酸塩化の際の溶媒としては、例えば、IPA、1-ブタノールなどを使用することができ、好ましくはIPAを用いることができる。酒石酸塩化の際の溶媒量としては4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル(3a)100質量部に対して300〜2000質量部の溶媒、好ましくは500〜1000質量部の溶媒を使用することができる。
<本発明にかかる晶析体の製造方法>
本発明にかかる酒石酸塩の製造方法は、(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の粗体を40℃以下の範囲で溶解させ、次いで晶析させて、晶析体として当該酒石酸塩を得ることを特徴とする。粗体(4a)の溶解及び晶析を通じて40℃以下で取り扱うことにより、不純物の少ない化学純度の高く、光学純度の高い前記酒石酸塩を得ることができる。したがって、粗体(4a)の溶解及び晶析を通じて40℃以下であることが重要である。
前記不純物(i)及び(ii)の副生は、酒石酸塩をスラリー或いは溶液として存在させた状態での熱履歴に相関があり、特に50℃を超える温度で該スラリー或いは溶液を保持する時間が長いほど不純物の副生量が増加すると考えられる。このことは、酒石酸塩(4a)の熱安定性の検討により判明した(下記表1)。下記表1のように、不純物は50℃を超えると経時的に大幅に増加するため、40℃以下の温度による取り扱いが必要になる。
また、本発明にかかる酒石酸塩の製造方法は、上述のとおり40℃以下で取り扱い、さらに前記酒石酸塩の粗体(4a)を少なくともメタノールを含む溶媒に溶解させ、次いで該酒石酸塩の溶解度が50mg/ml以下である貧溶媒を添加することを特徴とする。これにより、不純物の少ない化学純度の高く、光学純度の高い前記酒石酸塩を得ることができる。
前記少なくともメタノールを含む溶媒の溶媒量については、前記酒石酸塩(4a)100質量部に対して50〜1000質量部を使用することができ、好ましくは100〜200質量部を使用することができる。
前記貧溶媒は、前記酒石酸塩(4a)の溶解度が50mg/ml以下であることが、化学純度の高く、光学純度の高い前記酒石酸塩を得る上で必要である。前記貧溶媒としては、例えば、エタノール、IPA、1-ブタノール、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、トルエン、ヘプタン、ジクロロメタン、クロロホルムを使用することができ、好ましくは酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、より好ましくはアセトニトリルを使用することができる(表1参照)。
Figure 2018012654
前記貧溶媒の溶媒量としては、前記酒石酸塩(4a)100質量部に対して100〜2000質量部を使用することができ、好ましくは800〜1300質量部を使用することができる。
前記貧溶媒は、少なくとも2回以上に分割して添加することが好ましい。2回に分割して添加する場合、1回目の貧溶媒の添加量は前記酒石酸塩(4a)100質量部に対して100〜500質量部を使用することができ、好ましくは200〜400質量部を使用することができる。2回目以降の貧溶媒の添加量は、添加する貧溶媒の合計量が前記酒石酸塩(4a)100質量部に対して100〜2000質量部の範囲内であれば特に制限なく使用することができる。
本発明にかかる晶析体を得るため、前記溶媒の冷却における冷却速度としては、10〜50℃/hrとすることができ、好ましくは20〜30℃/hrとすることができる。
本発明にかかる晶析体を得るため、前記溶媒を保持する温度及び時間としては、0〜30℃及び1〜24時間とすることが好ましい。
前記晶析で得られた前晶析体(4b)の単離には、例えば、加圧ろ過、減圧ろ過、遠心分離など公知の分離方法を用いることができる。
単離後の前記晶析体(4b)の乾燥には、例えば、減圧乾燥などの方法を用いることができる。減圧乾燥においては、20〜50℃の温度を用いることができ、好ましくは30〜40℃を用いることができる。
<本発明にかかる晶析体>
上記本発明の製造方法によって得られる晶析体、すなわち、(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩(4b)は、その光学純度が99.9%以上であり、かつ、化学純度が99.9%以上と極めて高い純度を有する。
<エスシタロプラム及びその塩の製造方法>
本発明にかかる晶析体(4b)を脱酒石酸して遊離体(5)とする遊離化反応を行い、次に該遊離体の閉環反応によりエスシタロプラム(6)を得ることができる。更に、エスシタロプラム(6)に酸付加する塩化反応により、エスシタロプラムの塩を得ることができる。特に、個体として得るためにエスシタロプラム蓚酸塩(7)とすることが好ましい。これらの製造方法としては、公知の方法を特に制限なく用いることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって制限されるものではない。
<光学純度の測定>
本願発明にかかる前記粗体(4a)及び晶析体(4b)、並びにエスシタロプラム蓚酸塩(7)の化学純度、及び光学純度の測定は、HPLC法を用いて以下の条件で行った。
(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩(4)及びエスシタロプラム蓚酸塩(7)の化学純度の評価
酒石酸塩(4)の純度・特定不純物及びエスシタロプラム蓚酸塩(7)の測定は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定した。HPLC測定に使用した装置、測定の条件は、以下のとおりである。なお、純度とは、得られたクロマトグラムにおける対象物質のピーク面積値の、全てのピークの面積値の合計に対する百分率で示した値である。また、該条件によるHPLC分析における酒石酸塩(4)の保持時間は22.2分付近である。また、特定不純物(i)の保持時間は40.1分付近であり、特定不純物(ii)の保持時間は41.7分付近、エスシタロプラム蓚酸塩(7)の保持時間は35.1分付近である。
装置:ウォーターズ社製2695
検出器:紫外吸光光度計(ウォーターズ社製2489)
検出波長:237nm
カラム:内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルが充填されたもの
移動相A:アセトニトリル/緩衝液=10/90
移動相B:アセトニトリル/緩衝液=65/35
緩衝液:リン酸二水素カリウム3.4gを水1000mLに溶かし、リン酸を加えてpH3.0に調製する。
移動相の送液:移動相A及び移動相Bの混合比を次のように変えて濃度勾配制御する。
Figure 2018012654
カラム温度:45℃付近の一定温度
注入量:20μL
サンプル濃度:0.5mg/mL
(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩(4)の光学純度の評価
酒石酸塩(4)の光学純度の測定は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定した。HPLC測定に使用した装置、測定の条件は、以下のとおりである。なお、酒石酸塩(4)の光学純度とは、得られたクロマトグラムにおける酒石酸塩(4)のピーク面積値の、S体とR体の面積値の合計に対する百分率で示した値である。また、該条件によるHPLC分析における酒石酸塩(4)の保持時間は34.1分付近である。またR体の酒石酸塩の保持時間は37.5分付近である。
装置:ウォーターズ社製2695
検出器:紫外吸光光度計(ウォーターズ社製2489)
検出波長:240nm
カラム:CHIRALCEL OD−H(内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管に5μmのセルロース誘導体をコーティングしたシリカゲルが充填されたもの)
移動相:ヘキサン/エタノール/ジエチルアミン=98/2/0.1
流速:0.7mL/min
カラム温度:30℃付近の一定温度
注入量:10μL
サンプル濃度:2.0mg/mL
エスシタロプラム蓚酸塩(7)の光学純度の評価
エスシタロプラム蓚酸塩(7)の光学純度の測定は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定した。HPLC測定に使用した装置、測定の条件は、以下のとおりである。なお、エスシタロプラム蓚酸塩(7)の光学純度とは、得られたクロマトグラムにおけるエスシタロプラム蓚酸塩(7)のピーク面積値の、S体とR体の面積値の合計に対する百分率で示した値である。また、該条件によるHPLC分析におけるエスシタロプラム蓚酸塩(7)の保持時間は19.3分付近である。また、R体のシタロプラムの保持時間は25.3分付近である。
装置:ウォーターズ社製2695
検出器:紫外吸光光度計(ウォーターズ社製2489)
検出波長:240nm
カラム:内径4.6mm、長さ15cmのステンレス管に5μmのオボムコイド共有結合したアミノ化シリカゲルが充填されたもの
移動相:緩衝液/アセトニトリル=85/15
流速:0.6mL/min
カラム温度:30℃付近の一定温度
注入量:15μL
サンプル濃度:0.125mg/mL
<本発明における粗体>
温度計、撹拌羽をとりつけた2000mLの4口フラスコにラセミ体の4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル(3a)200g、イソプピルアルコール800mLを加え、35℃で撹拌溶解した。また、温度計、撹拌羽をとりつけた1000mLの4口フラスコに(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸88g、イソプピルアルコール700mLを加え、25℃で撹拌溶解した。溶解確認後、(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸の溶液を2000mLの4口フラスコに加え、遊離体(3a)を酒石酸塩化させて析出させ、光学活性な粗体、すなわち(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の粗体(4a)80gを得た(収率25.6%、化学純度:99.787%、不純物(i):0.030%、不純物(ii):0.034%、光学純度:95.94%)。
<前記酒石酸塩の熱安定性>
前記酒石酸塩(4a)を2倍容量のアセトニトリル/メタノール(1:1)に溶解し、30℃、40℃、及び50℃において、それぞれ0、1、3、及び5時間後の前記酒石酸塩、不純物(i)、及び不純物(ii)の濃度比をHPLC法により測定し、表3に示した。
表3から明らかなように、前記酒石酸塩(4a)は、30℃及び40℃においては不純物の副生が少ないが、50℃においては不純物の経時的に増大することが判明した。これより、前記酒石酸塩(4a)の取り扱い温度は40℃以下が必要と考えられた。
Figure 2018012654
<本発明にかかる晶析体:実施例1〜8>
前記粗体(4a)を、表4(実施例1〜8)のそれぞれの溶媒及び溶媒量を用いて晶析し、冷却して晶析体を得た。実施例1〜8及び比較例1の操作を以下に示す。
実施例1
撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに、酒石酸塩(4a)5.0g(9.3mmol、化学純度:99.787%、不純物(i):0.030%、不純物(ii):0.034%、光学純度:95.94%)、メタノール5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)、アセトニトリル5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)を加え攪拌した。得られた混合液を30℃で30分攪拌し、酒石酸塩(4a)が溶解したのを目視により確認した。溶解確認後、アセトニトリル40mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して6.3質量部)を加え、5℃に冷却し、同温度で1時間熟成した。熟成後、減圧濾過により析出した結晶を濾別し、アセトニトリル5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)により、濾別した結晶を2回洗浄した。得られた白色結晶を40℃で12時間減圧乾燥し、白色結晶として(酒石酸塩(4b)4.2g(7.8mmol)を得た(収率:84%、化学純度:99.882%、不純物(i):0.005、不純物(ii):0.009%、光学純度:99.91%)。
実施例2
撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに、酒石酸塩(4a)5.0g(9.3mmol、化学純度:99.787%、不純物(i):0.030%、不純物(ii):0.034%、光学純度:95.94%)、メタノール5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)、アセトニトリル5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)を加え攪拌した。得られた混合液を30℃で30分攪拌し、酒石酸塩(4a)が溶解したのを目視により確認した。溶解確認後、アセトニトリル15mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して2.3質量部)を加え、30℃で30分攪拌し、結晶の析出を確認した。撹拌後、アセトニトリル25mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して3.9質量部)を更に加え、5℃に冷却し、同温度で1時間熟成した。熟成後、減圧濾過により析出した結晶を濾別し、アセトニトリル5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)により、濾別した結晶を2回洗浄した。得られた白色結晶を40℃で12時間減圧乾燥し、白色結晶として(酒石酸塩(4b)4.1g(7.7mmol)を得た(収率:82%、化学純度:99.919%、不純物(i):未検出、不純物(ii):0.003%、光学純度:99.96%)。
実施例3
撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに、酒石酸塩(4a)5.0g(9.3mmol、化学純度:99.787%、不純物(i):0.030%、不純物(ii):0.034%、光学純度:95.94%)、メタノール5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)、アセトニトリル5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)を加え攪拌した。得られた混合液を30℃で30分攪拌し、酒石酸塩(4a)が溶解したのを目視により確認した。溶解確認後、アセトニトリル25mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して3.9質量部)を加え、30℃で30分攪拌し、結晶の析出を確認した。撹拌後、アセトニトリル40mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して6.3質量部)を更に加え、5℃に冷却し、同温度で1時間熟成した。熟成後、減圧濾過により析出した結晶を濾別し、アセトニトリル5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)により、濾別した結晶を2回洗浄した。得られた白色結晶を40℃で12時間減圧乾燥し、白色結晶として(酒石酸塩(4b)4.3g(8.0mmol)を得た(収率:86%、化学純度:99.919%、不純物(i):未検出、不純物(ii):0.002%、光学純度:99.96%)。
実施例4
撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに、酒石酸塩(4a)5.0g(9.3mmol、化学純度:99.787%、不純物(i):0.030%、不純物(ii):0.034%、光学純度:95.94%)、メタノール5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)、アセトニトリル5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)を加え攪拌した。得られた混合液を30℃で30分攪拌し、酒石酸塩(4a)が溶解したのを目視により確認した。溶解確認後、アセトニトリル15mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して2.3質量部)を加え、30℃で30分攪拌し、結晶の析出を確認した。撹拌後、アセトニトリル50mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して7.8質量部)を更に加え、5℃に冷却し、同温度で1時間熟成した。熟成後、減圧濾過により析出した結晶を濾別し、アセトニトリル5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)により、濾別した結晶を2回洗浄した。得られた白色結晶を40℃で12時間減圧乾燥し、白色結晶として(酒石酸塩(4b)4.3g(8.0mmol)を得た(収率:86%、化学純度:99.925%、不純物(i):未検出、不純物(ii):0.002%、光学純度:99.96%)。
実施例5
撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに、酒石酸塩(4a)5.0g(9.3mmol、化学純度:99.787%、不純物(i):0.030%、不純物(ii):0.034%、光学純度:95.94%)、メタノール10mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して1.6質量部)を加え攪拌した。得られた混合液を25℃で30分攪拌し、酒石酸塩(4a)が溶解したのを目視により確認した。溶解確認後、アセトン20mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して3.2質量部)を加え、25℃で1時間攪拌し、結晶の析出を確認した。撹拌後、アセトン25mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して3.9質量部)を更に加え、5℃に冷却し、同温度で12時間熟成した。熟成後、減圧濾過により析出した結晶を濾別し、アセトン5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)により、濾別した結晶を2回洗浄した。得られた白色結晶を40℃で12時間減圧乾燥し、白色結晶として(酒石酸塩(4b)3.3g(6.2mmol)を得た(収率:66%、化学純度:99.910%、不純物(i):0.001、不純物(ii):0.003%、光学純度:99.96%)。
実施例6
撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに、酒石酸塩(4a)5.0g(9.3mmol、化学純度:99.787%、不純物(i):0.030%、不純物(ii):0.034%、光学純度:95.94%)、メタノール10mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して1.6質量部)を加え攪拌した。得られた混合液を25℃で30分攪拌し、酒石酸塩(4a)が溶解したのを目視により確認した。溶解確認後、アセトン90mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して14.0質量部)を加え、25℃で1時間攪拌し、結晶の析出を確認した。1時間撹拌後、5℃に冷却し、同温度で12時間熟成した。熟成後、減圧濾過により析出した結晶を濾別し、アセトン5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)により、濾別した結晶を2回洗浄した。得られた白色結晶を40℃で12時間減圧乾燥し、白色結晶として(酒石酸塩(4b)2.8g(5.2mmol)を得た(収率:56%、化学純度:99.895%、不純物(i):0.003、不純物(ii):0.008%、光学純度:99.85%)。
実施例7
撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに、酒石酸塩(4a)5.0g(9.3mmol、化学純度:99.787%、不純物(i):0.030%、不純物(ii):0.034%、光学純度:95.94%)、メタノール10mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して1.6質量部)を加え攪拌した。得られた混合液を25℃で30分攪拌し、酒石酸塩(4a)が溶解したのを目視により確認した。溶解確認後、酢酸エチル20mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して3.6質量部)を加え、25℃で1時間攪拌し、結晶の析出を確認した。撹拌後、酢酸エチル25mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して4.5質量部)を更に加え、5℃に冷却し、同温度で12時間熟成した。熟成後、減圧濾過により析出した結晶を濾別し、酢酸エチル5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.9質量部)により、濾別した結晶を2回洗浄した。得られた白色結晶を40℃で12時間減圧乾燥し、白色結晶として(酒石酸塩(4b)3.9g(7.3mmol)を得た(収率:78%、化学純度:99.900%、不純物(i):0.001、不純物(ii):0.003%、光学純度:99.85%)。
実施例8
撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに、酒石酸塩(4a)5.0g(9.3mmol、化学純度:99.787%、不純物(i):0.030%、不純物(ii):0.034%、光学純度:95.94%)、メタノール10mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して1.6質量部)を加え攪拌した。得られた混合液を25℃で30分攪拌し、酒石酸塩(4a)が溶解したのを目視により確認した。溶解確認後、酢酸エチル90mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して16.2質量部)を加え、25℃で1時間攪拌し、結晶の析出を確認した。1時間撹拌後、5℃に冷却し、同温度で12時間熟成した。熟成後、減圧濾過により析出した結晶を濾別し、酢酸エチル5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.9質量部)により、濾別した結晶を2回洗浄した。得られた白色結晶を40℃で12時間減圧乾燥し、白色結晶として(酒石酸塩(4b)3.8g(7.1mmol)を得た(収率:76%、化学純度:99.877%、不純物(i):0.001、不純物(ii):0.012%、光学純度:99.85%)。
比較例1
撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに、酒石酸塩(4a)5.0g(9.3mmol、化学純度:99.859%、不純物(i):0.002%、不純物(ii):0.037%、光学純度:94.14%)、1−プロパノール12.5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)、アセトニトリル5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して2.0質量部)を加え攪拌した。得られた混合液を50℃で2時間撹拌し、撹拌後、25℃に冷却し、同温度で1時間熟成した。熟成後、減圧濾過により析出した結晶を濾別し、1−プロパノール5mL(酒石酸塩(4a)1質量部に対して0.8質量部)により、濾別した結晶を2回洗浄した。得られた白色結晶を40℃で12時間減圧乾燥し、白色結晶として(酒石酸塩(4b)4.5g(8.4mmol)を得た(収率:90%、化学純度:99.815%、不純物(i):0.019%、不純物(ii):0.046%、光学純度:96.73%)。
<本発明にかかる晶析体の光学純度>
表4に、実施例1〜8及び比較例1によって得られた前記晶析体(4b)の化学純度及び光学純度を示す。実施例1〜8により得られた本発明にかかる前記晶析体(4b)の化学純度及び光学純度はそれぞれ99.88〜99.92%及び99.81〜99.96%と極めて高い化学純度及び光学純度を示した。
Figure 2018012654
<本発明にかかる晶析体の塩>
本発明にかかる晶析体(4b)を脱酒石酸して遊離体(5)とする遊離化反応を行い、次に該遊離体の閉環反応によりエスシタロプラム(6)を得ることができる。更に、エスシタロプラム(6)に酸付加する塩化反応により、エスシタロプラムの塩を得ることができる。特に、個体として得るためにエスシタロプラム蓚酸塩(7)とすることが好ましい。これらの製造方法としては、公知の方法を特に制限なく用いることができる。以下に、エスシタロプラム(6)及びエスシタロプラム蓚酸塩(7)の製造の実施例を示した。
実施例9
(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩(4b)からエスシタロプラム蓚酸塩(7)への製造例
<(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル遊離体(5)の製造>
撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに、実施例1で取得した(酒石酸塩(4b)4.3g(8.0mmol、化学純度:99.925%、不純物(i):未検出、不純物(ii):0.002%、光学純度:99.96%)、ジエチルエーテル25mL(酒石酸塩(4b)1質量部に対して4.2質量部)、精製水25mL(酒石酸塩(4b)1質量部に対して5.8質量部)、2M水酸化ナトリウム水溶液4mL(16.0mmol、2.0当量)を加え、攪拌した。得られた混合液を25℃で30分攪拌し、酒石酸塩(4b)が溶解したのを目視により確認した。撹拌後、200mL分液ロートにより、有機層と水層を分離し有機層に精製水4.3mL(酒石酸塩(4b)1質量部に対して1.0質量部)を加えて水洗した。水洗後、有機層と水層を分離し、有機層を減圧濃縮し、(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル遊離体(5)2.7g(8mmol、収率100%)を取得した。
<エスシタロプラム(6)の製造>
得られた(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル遊離体(5)を撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに加え、トルエン24mL((1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル遊離体(5)1質量部に対して8.5質量部)、トリエチルアミン1.8g(8.8mmol、1.1当量)を加え、5℃で30分撹拌した。撹拌後、塩化パラトルエンスルホニル1.7g(8.8mmol、1.1当量)を加え、5℃で1時間撹拌した。撹拌後、精製水5mL((1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル遊離体(5)1質量部に対して2.0質量部)、25%アンモニア水1.4g(8.8mmol、1.1当量)を加え、25℃に加温し30分攪拌した。撹拌後、反応溶液を100mL分液ロートで有機層と水層に分液し、有機層を精製水5mL((1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリル遊離体(5)1質量部に対して2.0質量部)で水洗した。水洗後、有機層と水層を分離し、有機層を減圧濃縮し、エスシタロプラム(6)2.3g(7.2mmol、収率89%)を取得した。
<エスシタロプラム蓚酸塩(7)の製造>
得られたエスシタロプラム(6)を撹拌翼、温度計を取り付けた100mLの三つ口フラスコに加え、アセトン18mL(エスシタロプラム(6)1質量部に対して7.9質量部)を加え、45℃で30分撹拌した。撹拌後、シュウ酸0.7g(7.9mmol、1.1当量)を加え、結晶の析出を確認した。結晶の析出確認後、25℃まで冷却し、同温度で1時間熟成した。熟成後、減圧濾過により析出した結晶を濾別し、アセトン2.3mL(エスシタロプラム(6)1質量部に対して0.8質量部)により、濾別した結晶を2回洗浄した。得られた白色結晶を40℃で12時間減圧乾燥し、白色結晶としてエスシタロプラム(6)蓚酸塩(7)2.5g(6.1mmol)を得た(収率:85%、化学純度:99.900%、光学純度:99.95%)。

Claims (7)

  1. (1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の製造方法であって、
    (1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の粗体を40℃以下の範囲で溶解させ、次いで晶析させて、晶析体として当該酒石酸塩を得ることを特徴とする製造方法。
  2. (1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の粗体を少なくともメタノールを含む溶媒に溶解させ、次いで該酒石酸塩の溶解度が50mg/ml以下である貧溶媒を添加する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記貧溶媒が、アセトニトリル、アセトン及び酢酸エチルからなる群の少なくとも1つである、請求項2に記載の方法。
  4. 前記少なくともメタノールを含む溶媒における、メタノールの量が、(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の100質量部に対して50質量部〜1000質量部であることを特徴とする請求項2〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記貧溶媒を少なくとも2回に分割して添加することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法によって(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩の晶析体を製造した後、得られた該酒石酸塩の晶析体を用いて、(1S)-1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-1-(4-フルオロフェニル)-1,3-ジヒドロイソベンゾフラン-5-カルボニトリル及びその塩を製造する方法。
  7. 光学純度が99.9%以上であり、かつ、化学純度が99.9%以上である(1S)-4-[4-(ジメチルアミノ)-1-(4'-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシブチル]-3-(ヒドロキシメチル)-ベンゾニトリルヘミ(+)-ジ-(p-トルオイル)酒石酸塩。
JP2016142107A 2016-07-20 2016-07-20 (1S)−4−[4−(ジメチルアミノ)−1−(4’−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシブチル]−3−(ヒドロキシメチル)−ベンゾニトリルヘミ(+)−ジ−(p−トルオイル)酒石酸塩の製造方法、及び該酒石酸塩を用いた(1S)−1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−カルボニトリル及びその塩の製造方法 Active JP6877100B2 (ja)

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