以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
また、以下の説明では、消費材カートリッジ30をケース101に挿入する方向を第4方向である前方向51と定義する。また、前方向51と反対方向であって、消費材カートリッジ30をケース101から脱抜する方向を第3方向である後方向52と定義する。本実施形態において、前方向51及び後方向52は水平方向であるが、前方向51及び後方向52は水平方向でなくてもよい。
また、前方向51及び後方向52に直交する方向を第1方向である上方向54と定義する。また、上方向54と反対方向を第2方向である下方向53と定義する。本実施形態において上方向54が鉛直上方であり、下方向53が鉛直下方であるが、上方向54及び下方向53は鉛直方向でなくてもよい。
また、前方向51及び下方向53と直交する方向を、直交方向である右方向55及び左方向56と定義する。より具体的には、消費材カートリッジ30をケース101に装着した装着姿勢(使用姿勢)にある状態において、消費材カートリッジ30を前方向51に視た場合(後方から視た場合)において、右に延びる方向を右方向55と定義し、左に延びる方向を左方向56と定義する。本実施形態において、右方向55及び左方向56は水平方向であるが、右方向55及び左方向56は水平方向でなくてもよい。
[装置10の概要]
図1に示されるように、インクジェットプリンタである装置10は、用紙に対してインクである消費材を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。装置10は、記録ヘッド21と、カートリッジ装着部としてのカートリッジ装着ケース101(以下、ケース101とも称する。)と、チューブ20とを備えている。チューブ20は、記録ヘッド21及びケース101内に位置するニードル102を接続する。
カートリッジ装着部としてのケース101には、インクカートリッジである消費材カートリッジ30が装着可能である。ケース101は、その一面に開口112を備える。消費材カートリッジ30は、開口112を通じてケース101に前方向51へ挿入される。また、消費材カートリッジ30は、開口112を通じてケース101から後方向52へ抜き出される。
消費材カートリッジ30は、消費材としてのインクを貯留する。ケース101への消費材カートリッジ30の装着が完了した状態において、消費材カートリッジ30は、チューブ20を介して記録ヘッド21と接続している。これにより、消費材カートリッジ30からチューブ20を介して記録ヘッド21へ、消費材が供給される。記録ヘッド21は、サブタンク28を備えている。サブタンク28は、チューブ20を通じて供給される消費材を一時的に貯留する。記録ヘッド21は、サブタンク28から供給された消費材をノズル29から吐出する。具体的には、記録ヘッド21に備えられたヘッド制御基板(不図示)が、各ノズル29に対応する位置にあるピエゾ素子29Aに、駆動電圧を印加する。これにより、記録ヘッド21は、ノズル29から消費材を吐出する。
装置10は、給送トレイ15と、給送ローラ23と、搬送ローラ対25と、プラテン26と、排出ローラ対27と、排紙トレイ16と、を備えている。給送ローラ23は、給送トレイ15が支持した用紙を搬送路24へ給送する。搬送ローラ対25は、給送ローラ23が搬送路24へ給送した用紙をプラテン26上へ搬送する。記録ヘッド21は、プラテン26上に用紙がある状態で、消費材を吐出する。これにより、プラテン26上にある用紙に消費材が着弾することで、用紙に画像が記録される。排出ローラ対27は、プラテン26を通過した用紙を、搬送路24の最下流に位置する排紙トレイ16に排出する。
[カートリッジ装着ケース101]
図1に示されるように、装置10は、カートリッジ装着ケース101を備えている。ケース101には、消費材カートリッジ30が装着可能である。なお、図1は、ケース101への消費材カートリッジ30の装着が完了した状態である。
図1及び図2に示されるように、ケース101は、ニードル102と、ロックピン145と、電極ユニット160とを備えている。ケース101には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つの消費材カートリッジ30が収容可能である。
なお、以下に説明する、ニードル102、ロックピン145、及び電極ユニット160は、4つの消費材カートリッジ30の各々に対応する位置にある。つまり、ケース101内には、それぞれ4つのニードル102、ロックピン145、及び電極ユニット160が、位置している。4つのニードル102、4つのロックピン145、及び4つの電極ユニット160は、それぞれ、左右方向55、56に並んでいる。4つのニードル102、4つのロックピン145、及び4つの電極ユニット160は、それぞれ同一の構成を有する。そのため、以下では、説明の簡略化のために、1つのニードル102、1つのロックピン145、及び1つの電極ユニット160の構成のみを説明する。
図2に示されるケース101は、天面115、底面116、前面117、及び開口112を有する箱形状である。天面115は、ケース101の内部空間の天部を区画している。底面116は、ケース101の内部空間の底部を区画している。前面117は、ケース101の内部空間の前端部を区画している。さらに前面117は、天面115と底面116とをつないでいる。開口112は、ケース101の内部空間の後端部を開放している。つまり、ユーザは、消費材カートリッジ30を、開口112を通じてケース101に対して挿入したり抜き出す。
ケース101は、天面115及び底面116にガイド108及び109を備えている。消費材カートリッジ30の下面42、142がガイド108に接し、上面39がガイド109に接する。これにより、消費材カートリッジ30は、ガイド108、109によって、その前後方向51、52に沿ってケース101内を移動する。ケース101は、3つのプレート191を備えている。3つのプレート191は、ケース101の内部空間を上下方向53、54に長い4つの空間に仕切り分ける。プレート191によって仕切り分けられた各空間のそれぞれは、1つの消費材カートリッジ30を収容する。
[ニードル102]
図1に示されるように、ニードル102は、管状の樹脂からなる。ニードル102は、ケース101の前面117の下方の開口193(図2参照)から後方向52に向けて突出している。ニードル102は、ケース101に装着した消費材カートリッジ30の供給管34に対応する位置にある。
消費材カートリッジ30をケース101に前方向51へ挿入する過程において、つまり消費材カートリッジ30がケース101内の装着位置まで移動する過程において、ニードル102が、供給管34の供給口71に挿入される。これにより、ニードル102と供給管34とは連結する。そして、消費材カートリッジ30の内部に形成された貯留室36に貯留された消費材は、供給管34の内部空間及びニードル102の内部空間を通じて、チューブ20に流出する。
[ロックピン145]
図1に示されるように、ロックピン145が、ケース101の天面115付近且つ開口112付近に位置している。ロックピン145は、左右方向55、56に沿って延出している。ロックピン145は、棒状である。
ロックピン145は、ケース101に装着した消費材カートリッジ30を装着姿勢に保持する。消費材カートリッジ30をケース101に挿入することにより、消費材カートリッジ30はロックピン145と係合する。つまりロックピン145は、ケース101内の消費材カートリッジ30を、装着姿勢を維持した状態で、保持する。
[電極ユニット160]
図1に示されるように、電極ユニット160が、ケース101の天面115に固定されている。電極ユニット160は、装着姿勢である消費材カートリッジ30の基板64の上方に、基板64と対向する位置にある。
電極ユニット160は、4つの電極を有する。これら4つの電極は、少なくとも下方に向けて延びている。4つの電極は、基板64の上面に実装した4つの電極65(図3及び図5参照)に対応する位置にある。4つの電極は、左右方向55、56に並んでいる。なお、電極ユニット160の電極の個数及び電極65の個数は4つに限らず任意である。
電極ユニット160の各電極は、電気回路を介して装置10の制御部1に電気的に接続している。制御部1は、例えばCPU,ROM,RAMなどからなるものである。電極ユニット160の4つの電極と4つの電極65とがそれぞれ電気的に導通することによって、電圧が電極65に印加されたり、電極65がアースされたり、電極65にデータが送信されたりする。これにより、制御部1から基板64に実装した集積回路に格納したデータにアクセス可能となる。
[消費材カートリッジ30]
消費材カートリッジ30は消費材を貯留する容器である。図3に示されるように、消費材カートリッジ30は、全体として、上下方向53、54に沿った寸法並びに前後方向51、52に沿った寸法が、左右方向55、56に沿った寸法よりも大きい扁平形状である。
消費材カートリッジ30は、本体33を備えている。本体33は、さらに後部カバー31と、前部カバー32と、内部フレーム35(図1参照)と、を備えている。後部カバー31及び前部カバー32は、消費材カートリッジ30の外観を形成している。後部カバー31及び前部カバー32は、内部フレーム35を収容している。内部フレーム35は、消費材を貯留する空間である貯留室36を区画している。つまり、内部フレーム35は、消費材を保持する。後部カバー31、前部カバー32、及び内部フレーム35によって、本体33が構成される。なお、後部カバー31及び前部カバー32を一体的な箱状の本体33としてもよい。そして貯留室36を、当該本体33の内部が形成されても良い。また、後部カバー31及び前部カバー32を一体的な箱状の本体33とした場合、内部フレーム35を排除してもよいし、貯留室36を区画する内部フレーム35が、当該本体33内に位置しても良い。
図1は、装着姿勢の消費材カートリッジ30を示している。消費材カートリッジ30は、後述するように、前面140と、後面41と、上面39、141と、下面42、142と、右側面37、143と、左側面38、144とを備える(図3参照)。装着姿勢の消費材カートリッジ30において、後面41から前面140に向かう方向が前方向51に一致する。また、前面140から後面41に向かう方向が後方向52に一致する。また、上面39から下面42に向かう方向、及び上面141から下面142に向かう方向が下方向53に一致する。また、下面42から上面39に向かう方向、及び下面142から上面141に向かう方向が上方向54に一致する。消費材カートリッジ30をケース101に挿入するときに、前面140は前方向51を向く。また、後面41は後方向52を向く。また、右側面37、143は右方向55を向く。また、左側面38、144は左方向56を向く。また、下面42,142は下方向53を向く。また、上面39,141は、上方向54を向く。
[内部フレーム35]
図1に示されるように、内部フレーム35は、左右方向55、56の両側の端面が開放した環状である。2つのフィルム(不図示)が、開放した両側の端面を封止している。つまり、内部フレーム35と、2つのフィルムとが、貯留室36を形成する。
内部フレーム35の前面40の下方には、供給管34が位置している。供給管34は、その後端に供給口71が位置する。
消費材カートリッジ30内の消費材は、供給口71を通じて、装置10に供給される。つまり、供給口71は、装置10へと供給される消費材が通過する。供給口71は、上下方向53、54及び左右方向55、56に沿う仮想面に沿っている。つまり、供給口71は、前後方向51、52に対して直交している。供給口71は、前後方向51、52に開口している。供給口71は、前後方向51、52における消費材カートリッジ30の前端及び後端の中間位置よりも前方に位置している。換言すると、供給口71は、前後方向51、52における消費材カートリッジ30の中心位置よりも前方に位置している。より詳細には、供給口71は、前後方向51、52において、前面140と、後面41との間に位置しており、且つ後面41よりも前面140に近い位置にある。
供給管34は、その一端が内部フレーム35の内部に位置し、他端が内部フレーム35の外部に位置する。つまり、供給管34の一端は、貯留室36と連通している。供給管34の他端は、供給口71を通じて消費材カートリッジ30の外部と連通している。
上述したように、消費材カートリッジ30をケース101に前方向51に挿入する過程において、ニードル102が供給口71を介して供給管34の内部空間に進入する。これにより、ニードル102と供給管34とは連結する。貯留室36に貯留された消費材は、供給管34の内部空間及びニードル102の内部空間を通じて、チューブ20(消費材カートリッジ30の外部)に流出可能となる。チューブ20に流出した消費材は、装置10の記録ヘッド21へ供給される。
[後部カバー31]
図3に示されるように、後部カバー31は、右側面37、左側面38、上面39、及び下面42が後面41から前方向51に延びている。また、後部カバー31は開口を有する箱型であり、当該開口の断面は前後方向51、52に直交している。右側面37及び左側面38は、左右方向55、56において互いに隔てて位置する。上面39及び下面42は、上下方向53、54において互いに隔てて位置する。内部フレーム35の後部は、後部カバー31の内部に位置する。すなわち、後部カバー31は、内部フレーム35の後部を覆っている。
後部カバー31の上面39に、凸部43が位置している。凸部43は、上面39における左右方向55、56の中央において前後方向51、52に沿って延びている。凸部43において後方向52を向く面がロック面151である。ロック面151は、上下方向53、54に沿って延びている。ロック面151は、ケース101に消費材カートリッジ30を装着した状態において、ロックピン145と後方向52へ向かって接触し得る面である。ロック面151がロックピン145と接触することにより、ケース101に装着された消費材カートリッジ30がケース101内に保持される。
後部カバー31は、その上面39において、操作部90を有する。操作部90は、ロック面151より後方に位置している。消費材カートリッジ30をケース101に装着した状態から消費材カートリッジ30を取り出すために、ユーザが操作部90を操作する。より詳細には、消費材カートリッジ30を取り出すために、ユーザは操作部90を下方に押す。ユーザが操作部90を操作することによって、凸部43が下方へ移動する。これにより、ロック面151がロックピン145よりも下方に位置する。その結果、ケース101に装着された消費材カートリッジ30が取出可能となる。
[前部カバー32]
図3及び図4に示されるように、前部カバー32は、右側面143、左側面144、上面141、及び下面142が前面140から後方向52に延びている。また前部カバー32は開口を有する箱形であり、当該開口の断面は前後方向51、52に直交している。右側面143及び左側面144は、左右方向55、56において互いに隔てて位置している。上面141及び下面142は、上下方向53、54において互いに隔てて位置している。内部フレーム35の前部は、前部カバー32の内部に位置する。すなわち、前部カバー32は、内部フレーム35のうちの後部カバー31によって覆われていない前部を覆っている。
上面141よりも下方向53に位置するサブ上面146が、前部カバー32の上面141よりも前方向51に位置する。後述する支持台130が、サブ上面146に位置している。一対の側壁147、148が、サブ上面146の右端及び左端から上方向54に突出している。一対の側壁147、148は、それらの上面から下方向53に凹んだ凹部149を備えている。
前部カバー32は、その前面140の下方に、前後方向51、52へ貫通する孔97を備えている。内部フレーム35が前部カバー32内に位置した状態において、供給管34が、孔97の内部に位置する。つまり、供給管34は、前部カバー32の孔97を通じて、消費材カートリッジ30の外部へ露出する。孔97の位置、寸法、及び形状は、内部フレーム35の供給管34に対応している。
[基板64]
図3に示されるように、支持台130は、基板64を、接着した状態で支持している。支持台130について、及び基板64の接着についての詳細は後述する。
基板64は、消費材カートリッジ30の前方に位置している。つまり、基板64は、前後方向51、52における消費材カートリッジ30の前端及び後端の中間位置よりも前方に位置している。換言すると、基板64は、前方向51及び後方向52における消費材カートリッジ30の中心位置よりも前方に位置している。また、基板64は、消費材カートリッジ30の上部に位置している。つまり、基板64は、供給口71よりも上方に位置している。より詳細には、基板64は、前後方向51、52において、前面140と後面41との間に位置している。また、基板64は、前後方向51、52において、後面41よりも前面140の方が近く、前部カバー32に位置している。また、基板64は、前部カバー32の上方に位置しており、つまり孔97(換言すれば供給口71)よりも上方に位置している。
図5に示されるように、基板64は、直方体であり、表面64Bと、裏面64Aと、4つの側面(第1側面64F、第2側面64E、第3側面64D、及び第4側面64C)とを備えている。各面64A、64B、64C、64D、64E、64Fは、それぞれ矩形である。
表面64Bは、上方向54を向いている。裏面64Aは、表面64Bの裏に位置しており、下方向53を向いている。表面64B及び裏面64Aは、前後方向51、52に沿い、且つ左右方向55、56に沿う。つまり、表面64B及び裏面64Aは、互いに平行である。
第1側面64F、第2側面64E、第3側面64D、及び第4側面64Cは、表面64Bと裏面64Aとを繋いでいる。第1側面64F、第2側面64E、第3側面64D、及び第4側面64Cは、表面64B及び裏面64Aと直交している。
第1側面64Fは、後方を向いている。第2側面64Eは、前方を向いている。つまり、第1側面64F及び第2側面64Eは、前後方向51、52において互いに対向している。第1側面64F及び第2側面64Eは、上下方向53、54に沿っており、且つ左右方向55、56に沿っている。
第3側面64Dは、左方を向いている。第4側面64Cは、右方を向いている。つまり、第3側面64D及び第4側面64Cは、左右方向55、56において互いに対向している。第3側面64D及び第4側面64Cは、前後方向51、52に沿っており、且つ上下方向53、54に沿っている。
第1側面64F及び第2側面64Eと、第3側面64D及び第4側面64Cとは、交差している。
基板64は、例えば、COB(チップオンボード)である。なお、基板64は、剛性の高い、いわゆるリジット基板ではなく、柔軟なフレキシブル基板である、COF(チップオンフィルム)でもよい。図5(B)、(C)に示されるように、基板64の裏面64Aには、集積回路(不図示)が実装されている。裏面64Aにおいて、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、またはシリコン系樹脂などのポッティング剤が集積回路を保護している。ポッティング剤及び集積回路を以下、ポッティング部67と称する。これにより、裏面64Aには、そのポッティング部67が裏面64Aから下方へ突出するようにして、裏面64Aに支持されている。集積回路は、消費材カートリッジ30に関する情報、例えば、ロット番号や製造年月日、消費材の色などの情報を示すデータを、記憶するメモリを有する。
図5(A)に示されるように、基板64は、その表面64Bに、4つの電極65を備えている。各電極65は、集積回路と電気的に接続している。各電極65は、前後方向51、52に沿って延びており、且つ左右方向55、56に互いに離れている。各電極65は、表面64Bにおいて電気的に接続可能に消費材カートリッジ30の外部に露出している。4つの電極65は、例えば、それぞれクロック用電極、データ用電極、電源電圧用電極及びグランド用電極等である。4つの電極65は、消費材カートリッジ30をケース101に装着した状態において、電極ユニット160に形成された4つの電極のそれぞれと導通する。
4つの電極65は、前後方向51、52において、第1側面64F及び第2側面64Eの間に位置する。第1側面64F及び第2側面64Eは、前後方向51、52において、隣接していない。4つの電極65は、左右方向55、56において、第3側面64D及び第4側面64Cの間に位置する。第3側面64D及び第4側面64Cは、左右方向55、56において、隣接していない。
支持台130が基板64を支持した状態において、第4側面64Cは、消費材カートリッジ30の外部に露出している。第3側面64Dは、後述する第3当接部1320と当接している。
図3に示されるように、支持台130が基板64を支持した状態において、第2側面64Eの全部が、消費材カートリッジ30の外部に露出している。なお、第2側面64Eの一部のみが消費材カートリッジ30の外部に露出していてもよい。第1側面64Fは、後述する第2当接部1380と当接している。
図5(B)に示されるように、裏面64Aと第2側面64Eとの境界である第1辺181は、矩形である裏面64Aの長辺を構成している。裏面64Aと第1側面64Fとの境界である第2辺182は、矩形である裏面64Aの長辺を構成している。裏面64Aと第3側面64Dとの境界である第3辺183は、矩形である裏面64Aの短辺を構成している。裏面64Aと第4側面64Cとの境界である第4辺184は、矩形である裏面64Aの短辺を構成している。
[支持台130]
図3及び図4に示されるように、支持台130が、サブ上面146上に位置している。つまり、前部カバー32は、支持台130を備える。支持台130は、サブ上面146から上方に突出している。支持台130は、左右方向55、56において、一対の側壁147、148のそれぞれに形成された凹部149の間に位置している。図3に示されるように、支持台130は、基板64の裏面64Aと当接することによって、基板64を下方から支持している。
図4及び図6に示されるように、支持台130は、底面134、第1壁138、第2壁139、及び第3壁132を備える。基板64は、底面134、第1壁138、第2壁139、及び第3壁132に囲まれる空間に、位置する。なお、前後方向51、52において、底面134は、第1壁138と第2壁139との間に位置する。また、前後方向51、52において、第3壁132は、第1壁138と第2壁139との間に位置する。第1壁138は、第2壁139よりも前方に離れた位置にある。また、左右方向55、56において、底面134と第3壁132とが並ぶ。底面134は、第3壁132の右方に位置する。
底面134は、前後方向51、52に沿っており、且つ左右方向55、56に沿っており、上方を向く面である。底面134は、その第1当接部1340において、基板64の裏面64Aと当接して、基板64を下方から支持する。なお、第1当接部1340は底面134の全域に相当する。
底面134には、下方へ凹んだ凹部106が形成される。凹面105(図6参照)は、凹部106を区画する。凹部106の下端、つまり凹面105の下端は、底面134または第1当接部1340よりも下方へ離れた位置にある。凹部106は、底面134の第1当接部1340が基板64を支持した状態において、基板64のポッティング部67に対応する位置にある。これにより、ポッティング部67の少なくとも一部が、凹部106へ進入する。ポッティング部67が凹部106へ進入した状態において、凹部106を区画する凹面105は、ポッティング部67と当接しない。
第1壁138は、第2当接部1380を有する。第2当接部1380は、上下方向53、54に沿い、且つ左右方向55、56に沿っており、前方を向く面である。第2当接部1380は、第1当接部1340よりも後方に位置している。第2当接部1380は、前後方向51、52において、第1当接部1340から離れて位置している。第1壁138の上端は、第1当接部1340が支持した状態の基板64の表面64Bよりも上方に位置する。図8に示されるように、第2当接部1380は、後方から基板64の第1側面64Fと当接する。
図4、図6、及び図8に示されるように、第2当接部1380は、第1当接位置1381と第2当接位置1382とで第1側面64Fと当接する。第1当接位置1381は、第2当接位置1382よりも右方の位置である。第1当接位置1381と第2当接位置1382とは、左右方向55、56において、互いに離間した位置である。
第3壁132は、第3当接部1320を有する。第3当接部1320は、前後方向51、52に沿い、且つ上下方向53、54に沿っており、右方を向く面である。第3当接部1320は、第1当接部1340よりも左方に位置している。第3壁132の上端は、第1当接部1340が支持した状態の基板64の表面64Bよりも上方に位置する。第3当接部1320は、左方から基板64の第3側面64Dと当接する(図3及び図8参照)。
第1壁138は、側面138A、138B、138Cを備える。側面138Aは、上下方向53、54に沿い、且つ左右方向55、56に沿っており、前方を向く面である。側面138Aは、左右方向55、56において、第1当接位置1381及び第2当接位置1382の間に位置している。側面138Aは、第2当接部1380よりも後方に位置している。側面138B、138Cは、側面138Aと第2当接部1380とを繋ぐ面である。側面138B及び側面138Cは、ともに、前後方向51、52に沿い、且つ上下方向53、54に沿っている。側面138Bは、右方を向く面である。側面138Cは、左方を向く面である。側面138B及び側面138Cは、左右方向55、56において対向している。
第1壁138の、側面138A、138B、138Cによって囲まれる空間を第1空間152とする。第1空間152は、その下端(換言すると底面)を、第1底部135によって区画されている。図4に示されるように、第1底部135は、前後方向51、52に沿い、且つ左右方向55、56に沿っており、上方を向く面である。また、第1底部135は、本体33の一部である。第1底部135は、第1当接部1340よりも後方に位置している。第1底部135は、第1当接部1340よりも下方に位置している。つまり、第1底部135は、第1当接部1340よりも下方向53に離れて位置する。
第1壁138は、第2当接部1380よりも後方に位置している。つまり、第1壁138は、基板64の第1側面64Fから後方向52に離れて位置している。第1壁138は、第1底部135から上方へ延びた壁である。
図6に示されるように、第1空間152は、その一部(より詳細には、前端)を、第1延伸部154によって区画されている。第1延伸部154は、底面134、または第1当接部1340の後端から第1底部135へ向けて下方へ延びた面である。第1延伸部154は、上下方向53、54に沿い、且つ左右方向55、56に沿っており、後方を向く面である。第1延伸部154は、前後方向51、52において、側面138Aと対向している。
したがって、図4及び図6に示されるように、第1底部135は、第1空間152の下端を区画している。側面138Aは、第1空間152の後端を区画している。側面138Bは、第1空間152の左端の後部を区画している。側面138Cは、第1空間152の右端の後部を区画している。第1延伸部154は、第1空間152の前端を区画している。第1空間152の上端、左端の前部、及び右端の前部は、開放されている。第1空間152は、左端の前部及び右端の前部において、後述する溝161と繋がっている。第1空間152は、第1当接位置1381と第2当接位置1382との間に位置する。
図6及び図8に示されるように、第2壁139は、対向部1390を有する。対向部1390は、上下方向53、54に沿い、且つ左右方向55、56に沿っており、後方を向く面である。対向部1390は、第1当接部1340よりも前方に位置している。対向部1390は、前後方向51、52において、底面134または第1当接部1340と間隔を空けている。対向部1390は、基板64の第2側面64Eよりも前方に位置する。対向部1390は、前後方向51、52において、基板64の第2側面64Eと対向する。なお、図8に示されるように、第2壁139は、対向部1390を2つ有しており、これら2つの対向部1390は、左右方向55、56において離間している。
図4及び図8に示されるように、第2壁139は、延長部133を有する。図6に示されるように、延長部133は、対向部1390の上端から上方へと延びている。延長部133の上端は、第1当接部1340が支持した状態の基板64の表面64Bよりも上方に位置する。つまり、第2壁139の上端は、第1当接部1340が支持した状態の基板64の表面64Bよりも上方に位置する。
図4、図6、及び図8に示されるように、第2壁139は、さらに側面139A、139B、139Cを備える。側面139Aは、上下方向53、54に沿い、且つ左右方向55、56に沿っており、後方を向く面である。側面139Aは、2つの対向部1390よりも前方に位置している。側面139B、139Cは、共に前後方向51、52に沿い、且つ上下方向53、54に沿っている。側面139Bは、右方を向く面であり、一方の対向部1390と側面139Aとを繋ぐ面である。側面139Cは、左方を向く面であり、他方の対向部1390と側面139Aとを繋ぐ面である。側面139B及び側面139Cは、左右方向55、56において対向している。
第2壁139の、側面139A、139B、139Cによって囲まれる空間を第2空間153とする。第2空間153は、その下端(換言すると底面)を、第2底部137によって区画されている。 第2底部137は、前後方向51、52に沿い、且つ左右方向55、56に沿っており、上方を向く面である。なお、第2底部137は、本体33の一部である。第2底部137は、第1当接部1340よりも前方に位置している。第2底部137は、第1当接部1340よりも下方に位置している。つまり、第2底部137は、第1当接部1340よりも下方向53に離れて位置する。第2壁139は、第2底部137から上方へ延びた壁である。
また、図6に示されるように、第2空間153は、その一部(より詳細には、後端)を、第2延伸部156によって区画されている。第2延伸部156は、底面134または第1当接部1340の前端から第2底部137へ向けて下方へ延びた面である。第2延伸部156は、上下方向53、54に沿い、且つ左右方向55、56に沿っており、前方を向く面である。第2延伸部156は、前後方向51、52において、側面139Aと対向している。
したがって、図6及び図8に示されるように、第2底部137は、第2空間153の下端を区画している。側面139Aは、第2空間153の前端を区画している。側面139Bは、第2空間153の左端の前部を区画している。側面139Cは、第2空間153の右端の前部を区画している。第2延伸部156は、第2空間153の後端を区画している。第2空間153の上端、左端の後部、及び右端の後部は、開放されている。第2空間153は、左端の後部及び右端の後部において、後述する溝162と繋がっている。
図6に示されるように、第1延伸部154と第1壁138との間に、溝161が位置している。図4に示されるように、溝161は、左右方向55、56に沿って延びている。溝161は、第1空間152と繋がっている。図6に示されるように、第1延伸部154が、溝161の前端を区画している。第2壁131の一部である溝形成部122が、溝161の後端を区画している。溝形成部122は、第2当接部1380の下端から下方へ延びた面である。第1当接部1340が基板64を支持した状態において、溝形成部122は、基板64の裏面64Aよりも下方まで延びている。溝161の上端は、開放されている。
第2延伸部156と第2壁139(より詳細には、第2壁139の対向部1390)との間に、溝162が位置している。図4に示されるように、溝162は、左右方向55、56に沿って延びている。溝162は、第2空間153と繋がっている。図6に示されるように、第2延伸部156が、溝162の後端を区画している。第2壁139(より詳細には、対向部1390)が、溝162の前端を区画している。第2底部137が、溝162の下端を区画している。溝162の上端は、開放されている。
図4に示されるように、左右方向55、56に沿った視点において、溝161、162の右端または左端の少なくとも一方は、開放されている。つまり、溝161、162の右端または左端の少なくとも一方は、消費材カートリッジ30の外部に露出している。より詳細には、溝161の右端及び左端が消費材カートリッジ30の外部に露出しており、溝162の左端が消費材カートリッジ30の外部に露出している。
図6に示されるように、第1当接部1340が基板64を支持した状態において、基板64の前端は、底面134、または第1当接部1340の前端よりも前方に位置している。但し、基板64の第2側面64Eは、対向部1390と当接していない。つまり、基板64の第2側面64Eと、対向部1390とは、前後方向51、52において、互いに離れている。
[基板64の支持台130への接着]
図6及び図7に示されるように、接着剤120は、基板64と支持台130とを接着している。接着剤120は、例えば、アクリル系の光硬化性樹脂である。光硬化性樹脂は、例えば、紫外線が照射されることによって硬化する樹脂である。なお、図6において、接着剤120は、ドットパターンで示されている。
接着剤120は、支持台130と基板64との間に介在している。接着剤120は、第1空間152の少なくとも一部に位置している。第1空間152と溝161とは連通しているため、接着剤120の一部は、溝161にまで流通し得る。
第1空間152に位置する接着剤120は、第1延伸部154と、第1底部135と、第1壁138の側面138A、138B、138Cと、基板64の裏面64Aと、基板64の第1側面64Fとに当接している。なお、溝161にまで流通した接着剤120は、第2当接部1380と当接し得る。
上述したように、第1壁138の上端は、基板64の表面64Bよりも上方に位置する。また、接着剤120は、第1空間152の上端にまで位置している。よって、第1空間152に位置する接着剤120の一部120Aは、基板64の上方にまで流通し、基板64の表面64Bと当接している。
また、接着剤120は、第2空間153の少なくとも一部に位置している。第2空間153と溝162とは連通しているため、接着剤120の一部120Cは、溝162にまで流通し得る。
第2空間153に位置する接着剤120は、第2延伸部156と、第2底部137と、第2壁139の側面139A、139B、139Cと、基板64の裏面64Aと、基板64の第2側面64Eとに当接している。なお、溝162にまで流通した接着剤120は、対向部1390と当接し得る。
上述したように、第2壁139の上端は、基板64の表面64Bよりも上方に位置する。また、接着剤120は、第2空間153の上端にまで位置している。よって、第2空間153に位置する接着剤120の一部120Bは、基板64の上方にまで流通し、基板64の表面64Bと当接している。
なお、基板64の裏面64Aと第1当接部1340とが当接しているため、接着剤120が裏面64Aと第1当接部1340に入り込む隙間がない。したがって、溝161、162に流通した接着剤120は、第1当接部1340上まで流通しない。つまり、接着剤120は、第1当接部1340上には位置しない。また、接着剤120は、第1当接部1340上まで流通しないため、凹部106まで流通しない。つまり、接着剤120は、凹部106及びポッティング部67に当接していない。
また、第1空間152及び第2空間153における接着剤120の収容量が少なく、接着剤120の上端が基板64の表面64Bよりも下方に位置する場合、接着剤120は、基板64の第1側面64F、第2側面64E、及び裏面64Aと当接しているが、基板64の表面64Bと当接していない。
[基板64の取付方法]
以下、本実施形態における基板64の支持台130への取付方法を説明する。基板64は、支持台130に、接着剤120により貼り付けられる。
まず、図7に示されるように、作業者は、第1空間152及び第2空間153に接着剤120を注入する。これにより、接着剤120が、第1空間152及び第2空間153に収容された状態となる。
次に、作業者は、基板64を支持台130に載置する。この際、作業者は、基板64のポッティング部67を支持台130の凹部106に位置させ、基板64の第1側面64Fを第2当接部1380と当接させ、且つ基板64の第3側面64Dを第3当接部1320と当接させる。これにより、基板64は、第2当接部1380及び第3当接部1320に位置決めされた状態で支持台130の第1当接部1340に支持される。
次に、作業者は、例えば左方から凹部149を通じて、第1空間152及び第2空間153に位置する接着剤120に向けて紫外線を照射する。これにより、光硬化性樹脂である接着剤120が硬化する。その結果、基板64が支持台130に接着される。なお、接着剤120に向けて照射された紫外線は、消費材カートリッジ30の外部に露出された溝161、162の左端を通じて、接着剤120に照射される。これにより、接着剤120は、効率よく硬化する。
[作用効果]
上記実施形態によれば、基板64は、第1当接部1340によって、上下方向53、54における位置が決められる。さらに、基板64は、第2当接部1380により前後方向51、52(特に後方向52)における位置が決められる。そして、第1当接部1340及び第2当接部1380によって位置決めされた基板64は、裏面64A及び第1側面64Fにおいて接着剤120によって本体33に接着されている。これにより、基板64が、互いに交差する2方向(より詳細には、上下方向53、54と前後方向51、52)における位置が決められた状態で、当該2方向において接着される。したがって、本体33を基板64において、互いに交差する2方向において位置決めした上で、当該2方向において接着するため、本体33における適切な位置を維持したまま、基板64を本体33に固定することができる。
また、これにより、基板64の表面64Bの面積に対する電極65の面積の割合が大きい場合であっても、基板64を本体33に固定することができる。なお、「基板64の表面64Bの面積に対する電極65の面積の割合が大きい場合」というのは、具体的には、従来の基板の大きさ(表面や裏面の大きさ)はそのままで、その表面に形成される電極の大きさを大きくしたものでもよい。また、従来の電極の大きさはそのままで、基板の大きさを小さくしてもよい。本実施形態においては、基板64の表面64Bの大きさは、前後方向51、52に沿う長さが4.5mm、左右方向55、56に沿う長さが5.5mmである。1つの電極65の前後方向51、52に沿う長さが3.1mm、左右方向55、56に沿う長さが1.2mmである。したがって、基板64の表面64Bの表面積に対して、4つの電極65が占める割合は、50%以上を占めており、より詳細には約60%を占めている。
また、上記実施形態によれば、第1空間152に位置する接着剤120の表面64Bに当接している部分と裏面64Aに当接している部分とで、基板64を挟み込むことができる。これにより、基板64を本体33に強固に固定することができる。
また、上記実施形態によれば、第1当接部1340と裏面64Aとの間に接着剤120が存在しない。つまり接着剤120の塗布量等のばらつきによる、基板64の上下方向53、54における位置のばらつきの影響を排除することができる。これにより、基板64の上下方向53、54に沿った方向の位置をより適切に定めることができる。
また、接着剤120を表面64Bと当接させるときに、接着剤120が第1空間152から溢れる。上記実施形態では、第1壁138の上端は、表面64Bよりも上方に位置する。これにより、第1空間152から溢れた接着剤120が、支持台130の以外の箇所に溢れてしまうことを防止することができる。
また、上記実施形態によれば、基板64は、前後方向51、52において、第1空間152に位置する接着剤120と、第2空間153に位置する接着剤120とによって本体33に接着されている。また、第1空間152周辺と第2空間153周辺との2箇所において基板64を接着剤120で挟み込むことができる。つまり、基板64は、前後方向51、52の双方向において接着剤120によって本体33に接着されている。これにより、例えば基板64が、前後方向51、52の双方向ではなく一方向において、接着剤120によって本体33に接着された構成よりも、基板64を本体33に強固に固定することができる。
また、接着剤120を表面64Bと当接させるときに、接着剤120が第2空間153から溢れる。上記実施形態では、第2壁139の上端は、表面64Bよりも上方に位置する。これにより、第2空間153から溢れた接着剤120が、支持台130以外の箇所に溢れてしまうことを防止することができる。
また、上記実施形態によれば、第1側面64Fは、第1空間152を挟むように位置している第1当接位置1381と第2当接位置1382とで、第2当接部1380と当接する。そのため、基板64の位置を安定させることができる。
また、上記実施形態によれば、第1空間152に位置する接着剤120を溝161に貯留することができる。これにより、第1空間152に位置する接着剤120が他の箇所へ流出することを低減できる。
また、通常、本体33の製造工程において、溝161の角の部分(例えば、溝161を区画する溝形成部122と他の面との境界部分)を完全に直角にすることはできず、溝161の角の部分は湾曲した状態となる。よって、仮に、溝161の角の部分に第1側面64Fが当接すると、基板64の位置が本来の位置からずれてしまう。上記実施形態によれば、溝形成部122は、裏面64Aよりも下方へ延びている。これにより、第1側面64Fが溝161の角の部分に当接することを回避できる。その結果、基板64の位置ずれを回避できる。
また、上記実施形態によれば、露出された溝161、162の端を通じて接着剤120に向けて光を照射することができる。これにより、接着剤120を硬化させることができる。
また、上記実施形態によれば、ポッティング部67は凹部106へ進入するため、ポッティング部67が第1当接部1340と接触して、基板64が位置ずれすることを防止できる。
また、上記実施形態によれば、接着剤120は凹部106及びポッティング部67に当接していないため、接着剤120が凹部106及びポッティング部67と接触してこれらを押すことによる基板64の位置ずれを防止できる。また、ポッティング部67は、集積回路を内包している。そのため、ポッティング部67に接着剤が接していると、当該接着剤の収縮や膨張によって、ポッティング部67が変形し、集積回路にも影響が出てしまう。しかし、接着剤120は、ポッティング部67とは当接しないことから、接着剤120の収縮や膨張によるポッティング部67が変形してしまうことを防止することができる。また、ポッティング部67周辺においても、接着剤が当接していないため、ポッティング部67の周辺の基板64が変形することを防止できる。
また、上記実施形態によれば、第2当接部1380及び第3当接部1320によって、互いに直交する2方向において基板64を位置決めすることができる。互いに直交する2方向とは、表面64Bまたは裏面64Aとそれぞれ平行である方向である。そのため、4つの電極65の向きや位置が、当該2方向において、適切に維持される。これにより、電極ユニット160の4つの電極と、4つの電極65との上記2方向において、良好な導通を実現できる。なお、上記実施形態においては、この2方向の一方は、前後方向51、52であり、他方は、左右方向55、56である。
[変形例]
上記説明では、接着剤120は光硬化性樹脂であったが、光硬化性樹脂に限らない。例えば、接着剤120は乾燥性であってもよい。
また、上記説明では、消費材カートリッジ30がケース101へ水平方向に沿って装着されるが、これに限らない。例えば、消費材カートリッジは、ケース101へ鉛直方向に沿って装着されてもよい。
また、上記説明では、消費材はインクに限定されない。例えば、インクに代えて、印刷時にインクに先立って用紙に吐出する前処理液を消費材としてもよい。また、例えば、インクなどの液体に代えて、トナーなどの粉体を消費材としてもよいし、ラベルプリンタなどに用いられるテープを消費材としてもよい。