JP2018012099A - 省工程防食塗り替え工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】既設構造物の塗り替え工法であって、該既設構造物表面に生じた錆を簡易除去する下地処理工程(1)、工程(1)で得られた下地処理面における錆層上に、無機系ジンクプライマー(A)を塗装する一次防錆処理工程(2)、工程(2)で一次防錆処理された処理部に、エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)を塗装してエポキシ樹脂下塗り塗膜を設ける工程(3)を含み、無機系ジンクプライマー(A)の乾燥平均膜厚(T1)が、下地処理後の錆層厚さ(T2)よりも薄膜であることを特徴とする省工程防食塗り替え工法。
【選択図】なし
Description
項1、 既設構造物の塗り替え工法であって、該既設構造物表面に生じた錆を簡易除去する下地処理工程(1)、
工程(1)で得られた下地処理面における錆層上に、無機系ジンクプライマー(A)を塗装する一次防錆処理工程(2)、
工程(2)で一次防錆処理された処理部に、エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)を塗装して下塗り塗膜を設ける工程(3)
を含み、無機系ジンクプライマー(A)の乾燥平均膜厚(T1)が、下地処理後の錆層厚さ(T2)よりも薄膜であることを特徴とする省工程防食塗り替え工法。
項2、下地処理工程(1)後の下地処理面が、錆発生面積が3%以上にある請求項1記載の工法。
項3、無機系ジンクプライマー(A)による塗膜の乾燥平均膜厚が5を超えて50μm未満にある請求項1又は2記載の工法。
項4、 無機系ジンクプライマー(A)がオルガノシリケート化合物を含み、該オルガノシリケート化合物の理論加水分解率が40〜200%の範囲にある請求項1ないし3のいずれか1項記載の工法。
項5、 エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)が、無機系フィラーを含有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の工法。
項6、 エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)が、弱溶剤系であって、第1成分にエポキシ基含有樹脂を含み、第2成分にアミノ基含有樹脂を含む2液型塗料である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の工法。
項7、 エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)が、水系であって、第1成分にアミノ基含有樹脂を含み、第2成分にエポキシ基含有樹脂を含む2液型塗料である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の工法。
項8、 アミノ基含有樹脂が、エポキシ基含有樹脂を構成成分とするアミノ基を有するアミン付加エポキシ樹脂である請求項7記載の工法。
項9、 エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)の乾燥平均膜厚が20〜500μmの範囲内にある請求項1ないし8のいずれか1項に記載の工法。
項10、 工程(3)で得られた下塗り塗膜上に、塗料(B)とは異なるエポキシ樹脂系中塗り塗料(C)を塗り重ねる工程(4)をさらに含む請求項1ないし9のいずれか1項に記載の工法。
項11、 エポキシ樹脂系中塗り塗料(C)が、無機系フィラーを含有する請求項10記載の工法。
項12、 エポキシ樹脂系中塗り塗料(C)が、弱溶剤系であって、第1成分にエポキシ基含有樹脂を含み、第2成分にアミノ基含有樹脂を含む2液型塗料である請求項10又は11に記載の工法。
項13、 エポキシ樹脂系中塗り塗料(C)が、水系であって、第1成分にエポキシ基含有樹脂を含み、第2成分にアミノ基含有樹脂を含む2液型塗料である請求項10ないし12のいずれか1項に記載の工法。
本発明の第1の工程である下地処理工程(1)は、上記既設構造物表面に生じた錆を簡易除去する工程である。
本発明においては一次防錆処理工程に使用されるプライマーとして無機系ジンクプライマー(A)を用いることを特徴とする。無機系ジンクプライマー(A)とは無機系樹脂をバインダー成分とし、亜鉛末(粉末状亜鉛)を含む従来公知のプライマーを制限なく使用することができる。
加水分解率(%)=(W/18×2/(S/E))×100。
本発明工法における工程(3)は、工程(2)で一次防錆処理された処理部に、エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)を塗装してエポキシ樹脂を構成成分とする塗膜を設ける工程である。
本発明工法では、上記工程(3)で得られたエポキシ樹脂系下塗り塗料(B)による塗膜の上に、必要に応じてエポキシ樹脂系下塗り塗料(B)とは異なる塗料を塗り重ねることができる。
実施例1
幅70mm×長さ150mm×板厚み3mmの軟鋼板に、錆層の最高高さが25〜35μmとなるようにショットブラストしたものを、千葉県千倉町の太平洋沿岸(離岸距離30m)にて4ヶ月、南向き30°の角度にて開放ばくろ試験を行い、錆発生面積が100%の錆鋼板を作製した。この錆鋼板をディスクサンダーにて錆発生面積が10%になるまで表面を削り取り、簡易素地調整板を得た。かかる簡易素地調整板の錆発生面積は10%であり、SEM(走査型電子顕微鏡)で観察したところ、鋼板内部50μmのところにまで錆が侵入していた。
上記実施例1において、素地調整手法、使用する塗料及び乾燥平均膜厚を表1に記載の通りとする以外は実施例1と同様にして試験板を得た。
(注2)ディスクサンダー:錆鋼板に対して回転ディスクを装着した電力工具(マキタ社製ディスクグラインダー9533BLA)を用いて錆鋼板の表面を削った。
(注3)ワイヤカップ:錆鋼板に対してマキタ社製ディスクグラインダー9533BLAのディスク部にステンレス製ワイヤカップホイールを取り付けた回転式電力工具を用いて錆鋼板の表面を削った。
(注4)電動タガネ:錆鋼板に対して日東工器社製ジェットタガネJC−16を用いて錆鋼板表面の錆を落とした。
(注5)ワイヤブラシ:錆鋼板に対してワイヤブラシを用いて浮き錆を除去した。
(注6)上水水洗:試験板をバケツにはった水道水に浸漬し、スポンジで表面をこすり洗いした後、室温にて乾燥した。
(注8)亜鉛末含有塗料(A−2):アルキルシリケート縮合物含有ジンクプライマー、アルキルシリケート縮合物の加水分解率60%、バインダー成分中のアルキルシリケート縮合物量97%、塗膜中の金属亜鉛含有量75%、
(注9)亜鉛末含有塗料(A−3):アルキルシリケート縮合物含有ジンクプライマー、アルキルシリケート縮合物の加水分解率90%、塗膜中の金属亜鉛含有量75%、
(注10)亜鉛末含有塗料(A−4):アルキルシリケート縮合物含有ジンクプライマー、アルキルシリケート縮合物の加水分解率100%、バインダー成分中のアルキルシリケート縮合物量97%、塗膜中の金属亜鉛含有量50%、
(注11)亜鉛末含有塗料(A−5):アルキルシリケート縮合物含有ジンクプライマー、アルキルシリケート縮合物の加水分解率110%、バインダー成分中のアルキルシリケート縮合物量97%、塗膜中の金属亜鉛含有量50%、
(注12)亜鉛末含有塗料(A−6):アルキルシリケート縮合物含有ジンクプライマー、アルキルシリケート縮合物の加水分解率90%、バインダー成分中のアルキルシリケート縮合物量97%、塗膜中の金属亜鉛含有量70%、
(注13)亜鉛末含有塗料(A−7):アルコキシシリル基含有樹脂エマルション系ジンクプライマー、バインダー成分中のアルコキシシリル基含有樹脂量100%、アルキルシリケート縮合物量97%、塗膜中の金属亜鉛含有量70%、
(注14)亜鉛末含有塗料(A−8):エポキシ樹脂/アミン硬化剤系有機ジンクプライマー、塗料固形分中の金属亜鉛含有量70%。
(注16)エポキシ樹脂系下塗り塗料(B−2):水系2液型塗料、主剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション及び防錆顔料含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたポリアミン樹脂エマルション、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量85%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注17)エポキシ樹脂系下塗り塗料(B−3):水系2液型塗料、主剤:固形分当たりのアミン価60mgKOH/gのアミン付加エポキシ樹脂エマルション及び防錆顔料含有、硬化剤;ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション含有、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量10%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注18)エポキシ樹脂系下塗り塗料(B−4):水系2液型塗料、主剤:固形分当たりのアミン価60mgKOH/gのアミン付加エポキシ樹脂エマルション、防錆顔料及びガラスフレーク(日本板硝子社製RCF−015)含有、硬化剤;ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション含有、塗膜中のガラスフレークの顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量10%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注19)エポキシ樹脂系下塗り塗料(B−5):水系2液型塗料、主剤:固形分当たりのアミン価60mgKOH/gのアミン付加エポキシ樹脂エマルション、防錆顔料、ガラス繊維(「REV−1」商品名、サーフェストランド社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション含有、塗膜中のガラス繊維の顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量10%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注20)エポキシ樹脂系下塗り塗料(B−6):水系2液型塗料、主剤:固形分当たりのアミン価60mgKOH/gのアミン付加エポキシ樹脂エマルション、防錆顔料、アルミフレーク(「アルペースト50−635」、商品名、東洋アルミニウム社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション含有、塗膜中のアルミフレークの顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量10%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注21)エポキシ樹脂系下塗り塗料(B−7):水系2液型塗料、主剤:固形分当たりのアミン価60mgKOH/gのアミン付加エポキシ樹脂エマルション、防錆顔料、マイカ(「A−21S」、商品名、ヤマグチマイカ社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション含有、塗膜中のマイカの顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量10%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注22)エポキシ樹脂系下塗り塗料(B−8):水系2液型塗料、主剤:固形分当たりのアミン価50mgKOH/gのアミン付加エポキシ樹脂エマルション、防錆顔料、タルク(「タルクMA」、商品名、日本タルク社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション含有、塗膜中のタルクの顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量10%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注23)エポキシ樹脂系下塗り塗料(B−9):水系2液型塗料、主剤:固形分当たりのアミン価60mgKOH/gのアミン付加エポキシ樹脂エマルション、防錆顔料、クレー(「ASP−200」商品名、林化成社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション含有、塗膜中のクレーの顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量10%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注24)エポキシ樹脂系下塗り塗料(B−10):水系2液型塗料、主剤:固形分当たりのアミン価60mgKOH/gのアミン付加エポキシ樹脂エマルション、防錆顔料、葉状シリカ(「サンラブリー」、商品名、AGCエスアイテック社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション含有、塗膜中の葉状シリカの顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量10%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1。
(注26)エポキシ樹脂系中塗り塗料(C−2):水系2液型塗料、主剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション及び着色顔料含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたポリアミン樹脂エマルション、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量85%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注27)エポキシ樹脂系中塗り塗料(C−3):水系2液型塗料、主剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション、ガラスフレーク(「RCF−015」商品名、日本板硝子社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたポリアミン樹脂エマルション、塗膜中のガラスフレーク顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量85%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注28)エポキシ樹脂系中塗り塗料(C−4):水系2液型塗料、主剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション及びガラス繊維(「REV−1」商品名、サーフェストランド社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたポリアミン樹脂エマルション、塗膜中のガラス繊維の顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量85%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注29)エポキシ樹脂系中塗り塗料(C−5):水系2液型塗料、主剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション、アルミフレーク(「アルペースト50−635」、商品名、東洋アルミニウム社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたポリアミン樹脂エマルション、塗膜中のアルミフレークの顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量85%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注30)エポキシ樹脂系中塗り塗料(C−6):水系2液型塗料、主剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション、マイカ(「A−21S」、商品名、ヤマグチマイカ社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたポリアミン樹脂エマルション含有、塗膜中のマイカの顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量85%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注31)エポキシ樹脂系中塗り塗料(C−7):水系2液型塗料、主剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション、タルク(「タルクMA」、商品名、日本タルク社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたポリアミン樹脂エマルション、塗膜中のタルク顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量85%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注32)エポキシ樹脂系中塗り塗料(C−8):水系2液型塗料、主剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション、クレー(「ASP−200」、商品名、林化成社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたポリアミン樹脂エマルション含有、塗膜中のクレーの顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量85%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1、
(注33)エポキシ樹脂系中塗り塗料(C−9):水系2液型塗料、主剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたエポキシ基含有樹脂エマルション、葉状シリカ(「サンラブリー」、商品名、AGCエスアイテック社製)含有、硬化剤:ポリオキシアルキレン系分散剤にて分散されたポリアミン樹脂エマルション含有、塗膜中の葉状シリカの顔料体積濃度10%、バインダー成分中のエポキシ基含有樹脂量85%、エポキシ基/アミノ基の活性水素当量比=1/1。
各試験塗板に対し、自動車用材料腐食試験方法CCT-JASO M609に規定された複合腐食試験を1200時間実施し、試験塗板の一般部とカット部の表面観察により下記基準にて評価した。
(一般部)
◎:さびの発生が認められない、
○:試験体に1〜5点の直径5mm未満のさび発生が認められる、
△:試験体に1〜5点のさび発生が認められかつその大きさが5mmを超える、またはさびの大きさに関係なく6〜15点のさび発生が認められる、
×:試験体に15点以上のさび発生が認められる。
(カット部)
◎:カット部より進行するさび、フクレの最大幅がカットをまたいで10mm以下、
○:カット部より進行するさび、フクレの最大値がカットをまたいで10mmを超え20mm以下、
△:カット部より進行するさび、フクレの最大値がカットをまたいで20mmを超え30mm以下、
×:カット部より進行するさび、フクレの最大値がカットをまたいで30mmを超える。
各試験塗板を3枚用意し、片方を40℃の温水に240時間浸漬後、自然乾燥させ、初期付着性と浸漬後付着性試験と冷熱後付着試験を、エルコメーター社製のアドヒージョンテスターを用いた付着強度測定により行った。値が大きいほど良好である。
(初期付着性試験)
◎:6Mp以上、
○:4Mp〜6Mp、
△:2Mp〜4Mp、
×:2Mp未満。
(浸漬後付着性試験)
◎:4Mp以上、
○:2Mp〜4Mp、
△:1Mp〜2Mp、
×:1Mp未満。
(冷熱後付着性試験)
◎:3Mp以上、
○:2Mp〜3Mp、
△:1Mp〜2Mp、
×:1Mp未満。
下記基準にて評価した。
◎:72時間以内にすべての塗装完了、
○:72〜96時間以内にすべての塗装完了、
△:96〜120時間以内にすべての塗装完了、
×:塗装完了まで120時間を越える。
2:活膜
3:錆層
Claims (13)
- 既設構造物の塗り替え工法であって、該既設構造物表面に生じた錆を簡易除去する下地処理工程(1)、
工程(1)で得られた下地処理面における錆層上に、無機系ジンクプライマー(A)を塗装する一次防錆処理工程(2)、
工程(2)で一次防錆処理された処理部に、エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)を塗装して下塗り塗膜を設ける工程(3)
を含み、無機系ジンクプライマー(A)の乾燥平均膜厚(T1)が、下地処理後の錆層厚さ(T2)よりも薄膜であることを特徴とする省工程防食塗り替え工法。 - 下地処理工程(1)後の下地処理面が、錆発生面積が3%以上にある請求項1記載の工法。
- 無機系ジンクプライマー(A)による塗膜の乾燥平均膜厚が5を超えて50μm未満にある請求項1又は2記載の工法。
- 無機系ジンクプライマー(A)がオルガノシリケート化合物を含み、該オルガノシリケート化合物の理論加水分解率が40〜200%の範囲にある請求項1ないし3のいずれか1項記載の工法。
- エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)が、無機系フィラーを含有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の工法。
- エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)が、弱溶剤系であって、第1成分にエポキシ基含有樹脂を含み、第2成分にアミノ基含有樹脂を含む2液型塗料である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の工法。
- エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)が、水系であって、第1成分にアミノ基含有樹脂を含み、第2成分にエポキシ基含有樹脂を含む2液型塗料である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の工法。
- アミノ基含有樹脂が、エポキシ基含有樹脂を構成成分とするアミノ基を有するアミン付加エポキシ樹脂である請求項7記載の工法。
- エポキシ樹脂系下塗り塗料(B)の乾燥平均膜厚が20〜500μmの範囲内にある請求項1ないし8のいずれか1項に記載の工法。
- 工程(3)で得られた下塗り塗膜上に、塗料(B)とは異なるエポキシ樹脂系中塗り塗料(C)を塗り重ねる工程(4)をさらに含む請求項1ないし9のいずれか1項に記載の工法。
- エポキシ樹脂系中塗り塗料(C)が、無機系フィラーを含有する請求項10記載の工法。
- エポキシ樹脂系中塗り塗料(C)が、弱溶剤系であって、第1成分にエポキシ基含有樹脂を含み、第2成分にアミノ基含有樹脂を含む2液型塗料である請求項10又は11に記載の工法。
- エポキシ樹脂系中塗り塗料(C)が、水系であって、第1成分にエポキシ基含有樹脂を含み、第2成分にアミノ基含有樹脂を含む2液型塗料である請求項10ないし12のいずれか1項に記載の工法。
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