JP2018011646A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の電気掃除機(掃除機本体2)は、吸引力を発生させる電動送風機と、電源コード17を巻回して収納するコードリール16と、を収容する本体ケースを備え、前記電動送風機からの排気の排出口51と、前記電源コード17の出入れ口54とが前記本体ケースの一体成形部50内に一体的に形成されていることを特徴とする。
【選択図】図8
Description
この電気掃除機においては、駆動した電動送風機によってホース接続口を介して空気と共に吸い込まれた塵挨は集塵タンク内で捕集される。また、電動送風機からの排気は、本体ユニットを構成する本体ケースに設けられた排気口から排出される。
このような集塵タンク式掃除機では、集塵部の容量を比較的大きく確保することができる。そのため、集塵タンク式掃除機は、一度の清掃面積が広いビル清掃などに、いわゆる業務用掃除機として好適に使用されている。
そして、業務用掃除機は、清掃面積が広い場合であっても対応できるように、電源コードの長さが家庭用掃除機よりも長くなっている。また、家庭用掃除機とは異なって業務用掃除機の多くは、電源コードを巻き取るコードリールを備えていない。
そのため、業務用掃除機を使用するにあたっての準備作業や、使用した後の業務用掃除機の撤収作業において、長い電源コードの捌きには煩雑を極める。したがって、業務用掃除機においても、掃除機本体に対する電源コードの引き出し及び引き入れが可能なコードリールを本体ユニットに備えるものが望ましい。
しかし、本体ケースには、電源コードの出入れ口以外にも多くの穴、凹部などが形成される。そのため、ユーザが掃除機本体から電源コードを引き出す際に、前記の他の穴や凹部から電源コードの出入れ口を識別し易く操作性に優れた構造の掃除機が望まれる。
本実施形態の電気掃除機は、電動送風機からの排気の排出口と、電源コードの出入れ口とが一体となるように本体ケースの一体成形部に形成されていることを主な特徴とする。
以下では、電気掃除機の全体構成について説明した後に、前記の特徴点についてさらに詳しく説明する。以下の説明において、電気掃除機の前後左右上下の方向は、図1の電気掃除機1における掃除機本体2の前後左右上下の方向(図1の矢印方向)を基準とする。
図1は、本実施形態に係る電気掃除機1の全体を示す外観斜視図である。
本実施形態の電気掃除機1は、一般に、集塵タンク式又はペール缶式と称せられるものである。
図1に示すように、電気掃除機1は、掃除機本体2、ホース3、操作管4、延長管5、吸込具6、第1ハンドル31、第2ハンドル32、第3ハンドル33などを備えて構成されている。
図2に示すように、掃除機本体2は、車輪ベース部7と、集塵タンク8と、フィルタユニット9と、本体ユニット10とを備えている。
前輪19bは、後輪19a対応するように、後輪19aのそれぞれの前方に配置されている。また、前輪19bのそれぞれは、上下方向に延在する所定の軸周りに回動可能なキャスタ構造を有しており、掃除機本体2の接地面上での移動の際に掃除機本体2の回頭を容易にしている。
本実施形態での集塵タンク8は、金属板に製缶加工を施して形成したものを想定している。この集塵タンク8には、胴部を周回するように補強ビードBが形成されている。この補強ビードBは、集塵タンク8の上下方向に所定の間隔を開けて複数段(本実施形態では2段)設けられている。なお、この集塵タンク8は、金属製のものに限定されずに、例えば合成樹脂などの他の材料で形成することもできる。
集塵部18は、ホース3(図1参照)が接続されるホース接続口20aを介して集塵タンク8の外側と連通している。
本実施形態でのホース接続口20aは、集塵タンク8の胴部に嵌め込まれた合成樹脂製のブロック体20に形成されている。つまり、ホース接続口20aは、ブロック体20を貫通するように形成されることで、前記のように集塵タンク8の内外を連通させている。
第2ハンドル32は、第3ハンドル33の把持部33aと対応するように、集塵タンク8の前方で左右方向に延びるように把持部32aを有している。
これら第2ハンドル32及び第3ハンドル33は、主に集塵タンク8に溜った塵挨を廃棄する際にユーザが把持するために使用される。
この左右一対のクランプ装置14は、集塵タンク8の上側の周縁部8a上で、フィルタユニット9の周縁部9aを介して本体ユニット10の周縁部10aを集塵タンク8側に引き寄せて締め付けるように構成されている。
弾性部材92aは、環状に形成されるとともに、断面視で略コの字を呈している。さらに具体的には、弾性部材92aの略コの字は、環状内側に開いており、この開口からフレーム体91の上部の周縁が略コの字の内側に嵌り込むようになっている。これによりフィルタ部材92がフレーム体91に組み付けられるとともに、フィルタ部材92の弾性部材92aが、前記のようにフレーム体91の上部の周縁の上面、外側周面、及び下面に配置されることとなる。そして、フィルタユニット9は、集塵タンク8に本体ユニット10が組み付けられる際に、集塵タンク8内に収容される。
図2に示すように、本体ユニット10は、本体ケース11と、この本体ケース11内に収納される後記の電動送風機15(図4参照)及びコードリール16(図4参照)と、本体ケース11の上側に取り付けられる第1ハンドル31と、を備えている。
この下ケース12内には、後記するように、電動送風機15(図4参照)の電動機部15b(図4参照)が主に収納される。
この上ケース13内には、後記するように、電動送風機15(図4参照)の吸引ファン15aと、コードリール16(図4参照)と、図示しない回路基板などの電子部品と、が主に収納されている。
また、上ケース13の側面部13bには、後記する排出口51(図8参照)などが形成される一体成形部50(図8参照)が配置されている。この一体成形部50については後に詳しく説明する。
把持部31aは、上ケース13の上面部13aの上方で前後方向に延びるように配置されている。
また、支持脚部31bは、把持部31aの前後方向の各端部と、上ケース13の上面部13aとを接続している。
図3に示すように、把持部31aと一対の支持脚部31bとが一体になった第1ハンドル31は、上ケース13の上面部13aの径方向の全体に渡って前後方向に延びている。
つまり、第1ハンドル31の延びる方向と、後輪19aによって掃除機本体2が直進移動する方向とは一致する。したがって、第1ハンドル31を把持したユーザは、円滑に掃除機本体2を直進移動させることができる。また、掃除機本体2の直進移動から前輪19b(図2参照)によって掃除機本体2を回頭させる際にも、ユーザは第1ハンドル31を把持した手首をひねることで容易に回頭させることができる。
主ハンドル部材311は、断面視で逆U字形の外装部311aと、外装部311aの内側にこの外装部311aと一体に形成される複数のリブ311bとを有している。ちなみに、このリブ311bは、第1ハンドル31の延在方向に沿って延びる複数の(本実施形態では5枚の)平板で形成されている。そして、これらのリブ311bは、外装部311aの内周面から下方に突出するように形成されている。
ちなみに、ユーザが電気掃除機1を持ち上げる際、又は集塵タンク8に対する本体ユニット10の取り付け若しくは取り外しの際に、ユーザが把持した第1ハンドル31には、所定の荷重が掛る。この際、リブ311bが第1ハンドル31を補強している。また、被覆部材312が、第1ハンドル31を把持したユーザの手へのリブ311bの先端の当りを防止して把持感を良好にしている。
コード巻取りボタン40は、ユーザによって押し下げられることでコードリール16(図8参照)から引き出されている電源コード17(図8参照)を再びコードリール16(図8参照)に巻取らせるためのものである。吸引力インジケータ21は、集塵タンク8(図2参照)内に捕集されたごみの量やフィルタ部材92(図2参照)の目詰まりの程度に応じて変化する掃除機本体2の吸引状態(吸引力)を表示するものである。
図5は、本実施形態でのコード巻取りボタン40の斜視図である。なお、図5には、コード巻取りボタン40が嵌め込まれる上ケース13の外周縁部を仮想線(二点鎖線)で表している。図6は、コード巻取りボタン40の押圧面41aの形状を示すコード巻取りボタン40の平面図である。なお、図6には、本体ユニット10(掃除機本体)の上面部10b及び側面部10cを仮想線(二点鎖線)で表している。
この頭部41は、コード巻取りボタン40が上ケース13の所定の位置に形成された開口に嵌め込まれて配置された際に、上ケース13の上面部13a及び側面部13bとともに、本体ユニット10の外面を形成する。
この作用軸43には、コードリール16(図4参照)のストッパ16a(図4参照)に当接する当接部43aを有している。
図4に示すように、電動送風機15は、本体ケース11の上ケース13内に収納される吸引ファン15aと、主に下ケース12に収容される電動機部15bとを備えている。
電動機部15bが駆動することで吸引ファン15aが回転すると、電動送風機15は、送風機吸引口15cから空気を吸引する。また、電動送風機15は、吸引した空気を送風機排気口15dから下ケース12内に排出する。
図7は、掃除機本体2の後斜め上方から見下ろした掃除機本体2の部分斜視図である。
図7に示すように、一体成形部50は、上ケース13の後側の側面部13bに形成されている。言い換えれば、一体成形部50は、掃除機本体2の空気の吸込口であるホース接続口20a(図2参照)が形成される前側とは反対側の後側に配置されている。
図8に示すように、排出口51は、前記の送風機排気口15d(図4参照)から排出されて流路F2に流れ込んだ空気を排出するようになっている。この際、流路F2の空気は、排出口51の内側に配置されたHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)、ULPAフィルタ(Ultra Low Penetration Air Filter)などの高性能フィルタ60を介して排出される。
ブロワ吐出口52は、送風機排気口15d(図4参照)から排出される圧縮された空気をブロワとして利用するためのものである。このブロワ吐出口52には、図示しないバネでブロワ吐出口52の閉方向に付勢された弁板52aが配置されている。
図8に示すように、この弁板52aは、軸部52bを中心に回動することでブロワ吐出口52を開くとともに、排出口51に通じる流路F2を閉じるようになっている。
例えば、掃除機本体2における他の部分が白色、黒色などで統一されている場合には、収容部53とコード巻取りボタン40の色は、赤色、青色、黄色、蛍光色などから選択される統一色に設定することができる。
本実施形態に係る掃除機本体2は、図2に示すように、本体ケース11に一体成形部50を備えている。
この一体成形部50には、図7に示すように、排出口51と、ブロワ吐出口52と、電源プラグ17aの収容部53と、電源コード17(図8参照)の出入れ口54(図8参照)とが形成されている。
また、コードリール16(図8参照)に幾分かの長さの電源コード17(図8参照)を残して掃除機を運転する場合を想定すると、コードリール16にて発熱する電源コード17の冷却構造をも考慮する必要がある。
よって、電気掃除機1によれば、コードリール16における電源コード17の冷却構造が構築し易くなる。
また、この電気掃除機1によれば、掃除機本体2の後側に向けて排気が行われるので、この電気掃除機1の使用時におけるユーザの立ち位置で、排気がユーザに当たって不快感を与えることが避けられる。
これによりブロワ吐出口52にホース3(図1参照)が取り付けられた際に、電源コード17とホース3とが干渉し合うことが避けられる。つまり、この電気掃除機1によれば、ブロワ操作を広範な範囲に容易に行うことができる。
前記実施形態では業務用掃除機に適用されるものについて説明したが、本発明は家庭用掃除機に適用することもできる。
また、前記実施形態では、ブロア吐出口52を有するものについて説明したが、ブロア吐出口52の有無に関係なく本発明を適用することができる。
2 掃除機本体
3 ホース
4 操作管
5 延長管
6 吸込具
7 車輪ベース部
8 集塵タンク
9 フィルタユニット
10 本体ユニット
11 本体ケース
12 下ケース
13 上ケース
13a 上面部
13b 側面部
13c 傾斜部
14 クランプ装置
15 電動送風機
15a 吸引ファン
15b 電動機部
16 コードリール
16a ストッパ
17 電源コード
17a 電源プラグ
18 集塵部
19 車輪
19a 後輪
19b 前輪
20 ブロック体
20a ホース接続口
21 吸引力インジケータ(運転状態表示部)
31 第1ハンドル
32 第2ハンドル
33 第3ハンドル
40 コード巻取ボタン
41a 押圧面
50 一体成形部
51 排出口
52 ブロワ吐出口
53 電源プラグの収容部
54 電源コードの出入れ口
311 主ハンドル部材
311a 外装部
311b リブ
312 被覆部材
Claims (4)
- 吸引力を発生させる電動送風機と、電源コードを巻回して収納するコードリールと、を収容する本体ケースを備え、
前記電動送風機からの排気の排出口と、前記電源コードの出入れ口とが前記本体ケースの一体成形部に形成されていることを特徴とする電気掃除機。 - 請求項1に記載の電気掃除機において、
前記電動送風機の吸引力による空気の吸込口が形成される掃除機本体の前側とは反対の後側に、前記一体成形部が配置されていることを特徴とする電気掃除機。 - 請求項1又は請求項2に記載の電気掃除機において、
前記一体成形部には、ブロワ吐出口がさらに形成されており、
前記ブロワ吐出口は、前記電動送風機からの排気の前記排出口を挟んで前記電源コードの前記出入れ口と対称位置に形成されていることを特徴とする電気掃除機。 - 請求項2に記載の電気掃除機において、
前記電源コードを前記コードリールに巻き取らせるリール巻取りボタンをさらに備え、
前記リール巻取りボタンは、前記掃除機本体の前側寄りに配置されていることを特徴とする電気掃除機。
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