JP2018010934A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】強誘電体膜の表面モフォロジーが良好で、且つ分極反転電荷量が大きな、強誘電体キャパシタを有する半導体装置を実現する。【解決手段】FRAMの強誘電体キャパシタ30は、主成分がIr又はRuの第1下部電極19a上に、結晶構造が単斜晶であるSrIrRuO3の第2下部電極20aが形成され、第2下部電極20a上に主配向が(111)であるPZTの強誘電体膜21を挟んで上部電極22aが形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関するものである。
近年では、強誘電体メモリ(以下、「FRAM(登録商標)」とする)の微細化に伴い、キャパシタ面積の縮小と、強誘電体回路の2T2C方式から1T1C方式への移行とが進められている。1T1C方式では、1個のメモリセルに1個のトランジスタと1個のキャパシタが設けられる。2T2C方式では、1個のメモリセルに2個のトランジスタと2個のキャパシタとが設けられる。
キャパシタ面積を縮小すると実質的に利用できる電荷量が小さくなり、1T1C方式では、回路動作マージンが2T2C方式よりも小さくなる。これを補うため、強誘電体膜に大きな分極反転電荷量を持たせる。通常は、強誘電体膜としてチタン酸ジルコン酸鉛(以下、「PZT」とする)膜が用いられている。強誘電体メモリの微細化に伴い、強誘電体キャパシタの分極反転電圧を低くする要請もある。このための方法として、PZT膜の薄膜化が進められている。
特開2008−53264号公報 国際公開第2007/043128号 特開2015−53437号公報 特開2006−70310号公報
1T1Cに適用される材料として、分極反転電荷量の大きいPZTが有望であるが、成膜方法や結晶の配向によって分極反転電荷量は異なる。微細なキャパシタで、薄膜かつ大きな分極反転電荷量を得る成膜方法として、有機金属気相成長(以下、「MOCVD」とする)法が望ましい。また、PZTの配向としては、(111)が望ましい。
MOCVD法では緻密な結晶を実現できるので、キャパシタの微細化や強誘電体膜の薄膜化を行っても、分極反転電荷量は大きな値を維持できる。これは、スパッタ法やゾルゲル法等のように、所望の膜厚まで強誘電体膜をアモルファスで成膜した後に結晶化を行うプロセスでは実現できない特徴である。MOCVD法は、結晶化しながら所望の膜厚まで成膜を行うため、結晶間のストレスが発生し難く結晶粒界の隙間ができ難い。それ故に緻密な膜が実現できる。
(111)配向のPZTは、その他の配向と比べて大きな分極反転電荷量が期待できる。PZTの結晶構造はZrとTiとの組成によって、前者が多い場合には菱面体構造、後者が多い場合には正方晶構造になり、後者を用いることが多い。その場合、分極は(001)方向となり、PZTが(001)配向すると最も大きな分極反転電荷量となる。しかしながら、(001)配向を所望した場合、(100)や(010)も同じ確率で生成されるため、実際に得られる分極反転電荷量は(001)配向のみの場合の33%程度になる。同様に、(101)配向を所望した場合、(110)も生成されるため、実際に得られる分極反転電荷量は(001)配向のみの場合の47%程度になる。一方、(111)配向を所望した場合には、(111)配向のみが生成されるため、実際に得られる分極反転電荷量は(001)配向のみの場合の58%程度になる。それ故、(111)配向では最も大きな分極反転電荷量が期待できる。
一般に、PZT膜等の強誘電体膜の形成においては、強誘電体膜の結晶配向を揃えるために、下部電極に白金(以下、「Pt」とする)を用いている(例えば、特許文献1を参照)。また、同様に、イリジウム(以下、「Ir」とする)を用いることも多い。PtやIrは、PZT膜の結晶化に必要な高温に耐えられる材料であり、また、PZT膜の結晶配向を一定方向に揃えることができる。PZT膜の酸素空孔を抑制するために、下部電極として酸化イリジウム(以下、「IrO2」とする)膜や酸化ストロンチウムルテニウム(以下、「SrRuO3」とする)膜を用いる場合もある。この場合、PZT膜を一定方向に配向させるために下地のIrO2膜やSrRuO3膜の結晶配向を整え、膜厚を最適化する。
PZT膜を(111)方向に優先配向させるために、下部電極膜の下に(111)配向を助長させる膜を配置する構成も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。これにより、下部電極の(111)配向比率が向上し、その結果、PZTの(111)配向比率が向上し、結果として、分極反転電荷量が増加する。
しかしながら、強誘電体膜の結晶構造が立方晶又は疑似立方晶で、(111)配向である場合には、膜表面に突起を作り易くモフォロジーが悪化し易いという問題点がある。また、強誘電体膜をMOCVD法で形成する場合、結晶化しながら成膜するため、アモルファスで成膜してから結晶化するスパッタ法等とは異なり、下部電極表面のモフォロジーが増幅していき、強誘電体膜表面のモフォロジーが悪化し易いという問題点がある。即ち、(111)配向の強誘電体膜をMOCVD法で形成すると、上記の2つの効果により表面モフォロジーが悪化することになる。そのため、特許文献2のような構造を採用すると、大きな分極反転電荷量が得られる反面、表面モフォロジーが悪化することが課題となっている。
表面モフォロジーの悪い強誘電体膜を持つ強誘電体キャパシタでは、電界集中により信頼性が低下する。また、強誘電体キャパシタの上部電極部とのコンタクト不良を起こすおそれがある。従って、強誘電体膜の表面モフォロジーを良好に保つことが望まれる。
強誘電体膜の表面モフォロジーを良好に保つために、PZT等の強誘電体膜を(111)配向にしない方法が提案されている(例えば、特許文献3を参照)。Pt膜若しくはIr膜の下方に、下部電極の一部として、又は下部電極の下地として、特定の結晶配向を持たないSrRuO3膜を配置する。これにより、Pt膜又はIr膜の自己配向性を抑制し、Pt膜又はIr膜上に成膜する強誘電体膜の(111)配向の顕在化を抑制している。しかしながら、特許文献3のような構造を採用すると、強誘電体膜の表面モフォロジーが良好に保たれる反面、小さな分極反転電荷量しか得られないことが課題となっている。
そこで、緻密な膜ができるMOCVD法を用いて、強誘電体膜の配向を大きな分極反転電荷量が得られる(111)にした場合においても、強誘電体膜の表面モフォロジーを良好に保つことが可能な膜構造が模索されている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、強誘電体膜の表面のモフォロジーが良好で、且つ分極反転電荷量が大きな強誘電体キャパシタを有する信頼性の高い半導体装置とその製造方法を提供することを目的とする。
半導体装置の一態様は、半導体基板と、強誘電体キャパシタとを備えた半導体装置であって、前記強誘電体キャパシタは、第1下部電極と、前記第1下部電極上に形成された、結晶構造が単斜晶である酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムの第2下部電極と、
前記第2下部電極上に形成された強誘電体膜と、前記強誘電体膜上に形成された上部電極とを含む。
半導体装置の製造方法の一態様は、半導体基板と、強誘電体キャパシタとを備えた半導体装置の製造方法であって、前記強誘電体キャパシタを形成するに際して、第1下部電極膜を形成する第1工程と、前記第1下部電極膜上に、結晶構造が単斜晶である酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムの第2下部電極膜を形成する第2工程と、前記第2下部電極膜上に強誘電体膜を形成する第3工程と、前記強誘電体膜上に上部電極膜を形成する第4工程とを含む。
上記の諸態様によれば、強誘電体膜の表面モフォロジーが良好で、且つ分極反転電荷量が大きな、強誘電体キャパシタを有する半導体装置が実現する。
SrIrRuO3の結晶構造を説明するための模式図である。 第1の実施形態によるFRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図2に引き続き、第1の実施形態によるFRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図3に引き続き、第1の実施形態によるFRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図4に引き続き、第1の実施形態によるFRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 下部電極構成の違いによるPZTの(111)配向比率の違いを示す特性図である。 下部電極構成の違いによる電極表面のモフォロジーの違いを示す特性図である。 下部電極構成の違いによるPZT表面のモフォロジーの違いを示す特性図である。 下部電極構成の違いによる分極反転電荷量の違いを示す特性図である。 第2の実施形態によるFRAMの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。 第2の実施形態の変形例によるFRAMの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。
以下、強誘電体キャパシタを備えた半導体装置である強誘電体メモリの諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(本実施形態の基本骨子)
先ず、本実施形態によるFRAMの基本骨子について説明する。
本実施形態によるFRAMでは、強誘電体キャパシタにおいて、主成分がIr又はルテニウム(以下、「Ru」とする)の第1下部電極が用いられる。この第1下部電極上に、結晶構造が単斜晶である酸化ストロンチウムイリジウムルテニウム(以下、「SrIrRuO3」とする)の第2下部電極が形成される。第2下部電極上に、強誘電体膜を挟んで上部電極が形成される。
図1に示すように、SrIrRuO3は、その組成が、SrRuO3と、酸化ストロンチウムイリジウム(以下、「SrIrO3」とする)との間の状態にあるものである。SrIrRuO3の組成には、図示のように相境界が存在し、SrRuO3側の領域R1では結晶構造が斜方晶(擬似立方晶)となり、SrIrO3側の領域R2では結晶構造が単斜晶となる。本実施形態では、SrIrO3側の領域R2における単斜晶とされたSrIrRuO3で第2下部電極を形成する。
結晶構造が単斜晶であるSrIrRuO3は、表面モフォロジーが良好である。第2下部電極上に成膜する強誘電体膜として、大きな分極反転電荷量が得られる例えば(111)配向比率が高い強誘電体膜を形成した場合でも、強誘電体膜の表面モフォロジーの増加が抑制されて良好な表面モフォロジーが保たれる。この構成を採用することにより、強誘電体膜の表面モフォロジーが良好で加工が容易であり、且つ大きな分極反転電荷量を確保してデバイス特性の優れた信頼性の高い強誘電体キャパシタが実現する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態によるFRAMの構成について、その製造方法と共に説明する。図2〜図5は、第1の実施形態によるFRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、図2(a)に示すように、トランジスタ15、層間絶縁膜16、及びプラグ電極1を形成する。
詳細には、先ず、半導体基板11上にトランジスタ15を形成し、半導体基板11の全面に層間絶縁膜16を形成する。トランジスタ15は、ゲート絶縁膜13を介して半導体基板11上に形成されるゲート電極14と、ゲート絶縁膜13直下のチャネル領域を挟んで半導体基板11に形成されるソース/ドレイン不純物拡散領域12a,12bを有する。
次に、リソグラフィー及びエッチングにより層間絶縁膜16を貫通して、ソース/ドレイン不純物拡散領域12a,12bに到達する貫通孔(ドレイン領域12bへの貫通孔のみを図示する)を形成する。所定の金属で貫通孔を充填し、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)等で金属を平坦化する。以上により、プラグ電極1が形成される。
続いて、図2(b)に示すように、導電性密着膜17を形成する。
詳細には、層間絶縁膜16上に、TiN等の導電性密着膜17を形成する。一例として、層間絶縁膜16上にCVD法やスパッタ法等でTi膜を形成し、Ti膜に窒素雰囲気下で熱処理を施してTiN膜17を形成する。窒化のための熱処理温度は、例えば500℃以上、650℃未満である。熱処理温度を650℃未満とすることでトランジスタ15の特性への影響を抑制する。500℃以上とすることで窒化処理を短縮化する。
続いて、図2(c)に示すように、酸素バリア膜18を形成する。
詳細には、導電性密着膜17上に酸素バリア膜18を形成する。ここでは、導電性密着膜17上にスパッタ法やCVD法等を用いて、TiAlNの酸素バリア膜18を形成する。
続いて、図3(a)に示すように、第1下部電極膜19を形成する。
詳細には、酸素バリア膜18上に、例えばスパッタ法やCVD法を用いて電極材料、ここではIrを堆積し、第1下部電極膜19を形成する。電極材料として、Irの代わりにRuを堆積しても良い。
続いて、図3(b)に示すように、SrIrRuO3の第2下部電極膜20を形成する。
詳細には、例えばマグネトロンDCスパッタ装置を用いて、第1下部電極膜19上にSrIrRuO3を堆積する。スパッタのターゲットとして、SrIrRuO3を用い、例えば成膜パワー0.3kW、Ar供給レート100sccm、60℃で2秒間の条件で成膜する。これにより、膜厚1nm程度のSrIrRuO3が得られる。成膜時間を調整することで、所望の膜厚を得ることができる。たとえば成膜時間を10秒間として、膜厚5nm程度のSrIrRuO3を得ることができる。このようにして成膜されるSrIrRuO3は、アモルファス状態である。SrIrRuO3にアルゴン雰囲気下で熱処理を施して結晶化し、結晶構造が単斜晶であるSrIrRuO3の第2下部電極膜20が形成される。ターゲットのSrIrRuO3において、Irの組成を図1の領域R2の結晶状態となる値に調節することにより、所定の熱処理により結晶構造が単斜晶であるSrIrRuO3が形成される。結晶化のための熱処理温度は、例えば650℃である。
ここで、SrIrRuO3を成膜する際に、上記のようにアモルファス状態に堆積する代わりに、例えば有機金属気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)装置を用いて、第1下部電極膜19上に単斜晶の結晶状態にSrIrRuO3を堆積し、第2下部電極膜20を形成しても良い。
続いて、図3(c)に示すように、強誘電体膜21を形成する。
詳細には、MOCVD法により、第2下部電極膜20上にPZT(Pb(Zrx、Ti1-x)O3(0.3≦x≦0.45))膜を堆積する。或いは、PZTにカルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、ランタン(La)からなる群から選択された少なくとも1種の元素がドーピングされた膜を堆積する。以上により、主配向が(111)である強誘電体膜21が形成される。
MOCVD装置のチャンバ内に供給する有機金属原料ガスの組み合わせとしては、例えばPb(DIBM)2、Zr(DIBM)4、Ti(OiPr)2(DPM)2の組み合わせ、Pb(DPM)2、Zr(DIBM)4、Ti(OiPr)2(DPM)2の組み合わせ、Pb(DPM)2、Zr(IBPM)4、Ti(OiPr)2(DPM)2の組み合わせ、Pb(DPM)2、Zr(OiPr)(DPM)3、Ti(OiPr)2(DPM)2の組み合わせ、Pb(DPM)2、Zr(OiPr)2(DPM)2、Ti(OiPr)2(DPM)2の組み合わせ等が挙げられる。ここで、DIBMはC9152(ジイソブチリルメタナト)、IBPMはC10172(イソブチリルピバロイルメタナト)、DPMはC11192(ジピバロイルメタナト)、OiPrはO−i−C37をそれぞれ示している。
これらの原料と酸素を流しながら、半導体基板11の加熱温度を、例えば620℃として成膜する。一例として、酸素の流量は2000sccmであり、酸素ガス中の酸素量が有機金属原料ガスを反応させるために必要な酸素量以上としている。形成時間は、例えば600秒程度である。
続いて、図4(a)に示すように、上部電極膜22を形成する。
詳細には、スパッタ法やCVD法により、強誘電体膜21上に例えばIrO2を堆積する。これにより、上部電極膜22が形成される。結晶構造が単斜晶であるSrIrRuO3の第2下部電極膜20の存在により、強誘電体膜21の表面モフォロジーは良好である。従って、上部電極膜22と強誘電体膜21との間で良好なコンタクト接触が得られる。
続いて、図4(b)に示すように、強誘電体キャパシタ30を形成する。
詳細には、リソグラフィー及びエッチングにより、導電性密着膜17、酸素バリア膜18、第1下部電極膜19、第2下部電極膜20、強誘電体膜21、及び上部電極膜22の積層構造をキャパシタ形状に加工する。以上により、酸素バリア膜18上に、第1下部電極19a、第2下部電極20a、強誘電体膜21、及び上部電極22aの積層構造である強誘電体キャパシタ30が形成される。
続いて、図5(a)に示すように、層間絶縁膜23を形成する。
詳細には、半導体基板11の全面に、強誘電体キャパシタ30を埋め込むように層間絶縁膜23を形成する。
続いて、図5(b)に示すように、プラグ電極2を形成する。
詳細には、リソグラフィー及びエッチングにより層間絶縁膜23を貫通して、強誘電体キャパシタ30の上部電極22aに到達する貫通孔を形成する。所定の金属で貫通孔を充填し、CMP等で金属を平坦化する。これにより、プラグ電極2が形成される。
以上により、強誘電体キャパシタ30を有するFRAM10が得られる。
図6は、下部電極構成の違いによる強誘電体膜21であるPZT膜の(111)配向比率の相違を示す特性図である。
サンプルとして、シリコン基板上のSiO2膜上に異なる構成で下部電極を形成し、下部電極上にPZT膜を形成して、X線回折装置を用いてPZT膜の結晶配向測定を行った。ここで、下部電極がIrとして示されているサンプルは、第1下部電極膜19としてIrを形成し、その上の第2下部電極膜20が無い状態で、強誘電体膜21として正方晶構造のPZTを形成したものである。また、下部電極がSrRuO3として示されているサンプルは、第1下部電極膜19としてIrを形成し、その上に第2下部電極膜20としてSrRuO3を形成し、更にその上に強誘電体膜21として正方晶構造のPZTを形成したものである。同様に、下部電極がSrIrRuO3として示されているサンプルは、第2下部電極膜20として結晶構造が単斜晶であるSrIrRuO3を用いたものである。PZT膜に起因するピークとして、(100)/(001)、(110)/(101)、(111)の3種類が観測された。其々のピークの積分強度を求めて、JCPDS50−0346を用いて強度比率を配向比率に換算することで、(111)配向比率を導出した。PZTの(111)配向比率は、下部電極がIrの場合には28%、SrRuO3の場合には24%とほぼ同じであるのに対して、SrIrRuO3の場合には95%であり(111)配向比率が非常に高い。
図7は、下部電極構成の相違による電極表面のモフォロジーの相違を示す特性図である。
サンプルとして、シリコン基板上のSiO2膜上に異なる構成で下部電極を形成し、原子間力顕微鏡(以下、「AFM」とする)を用いて電極表面のモフォロジー測定を実施した。AFM測定より得られた電極表面の平均面粗さは、Irの場合には0.49nm、SrRuO3の場合には0.58nm、SrIrRuO3の場合には0.42nmである。通常、Irのような金属電極上に導電性酸化膜を形成すると、SrRuO3のAFM測定結果で示されたように、表面モフォロジーは悪化する。それにも拘らず、SrIrRuO3の表面モフォロジーは、Irの表面よりも良化している。
図8は、下部電極構成の相違による強誘電体膜21であるPZTの表面のモフォロジーの違いを示す特性図である。
サンプルは、図7で使用された夫々の下部電極上に、PZTを形成したものであり、図6で使用されたものと同じである。AFM測定より得られたPZT表面の平均面粗さは、下部電極がIrの場合には2.79nm、SrRuO3の場合には3.58nm、SrIrRuO3の場合には2.72nmである。下部電極がIrの場合と比較して、SrRuO3の場合に表面モフォロジーが悪い理由は、図7で示したように、下部電極の表面モフォロジーがSrIrRuO3よりもSrRuO3の方が悪いためである。このように、電極表面のモフォロジーの悪化はPZT表面のモフォロジーの悪化に直結する。それでも、下部電極がSrRuO3の場合にPZT表面の平均面粗さが3.58 nm程度で抑制されているのは、PZTの(111)配向比率が24%と低いことが挙げられる。通常、下部電極がSrRuO3の場合にPZT膜の配向を(111)にすると、PZT表面の平均面粗さは5nmを簡単に超えるためである。これに対して、下部電極がSrIrRuO3の場合のPZT表面の平均面粗さは2.72nmであり、下部電極がIrの場合の2.79nmよりもさらに良い。ここで、図2で示したPZT膜の(111)配向比率は、下部電極がIrの場合には28%であるのに対して、SrIrRuO3の場合には95%と非常に高い。それにも関わらず、下部電極がSrIrRuO3の場合のPZT膜の表面モフォロジーが非常に良い理由は、図3で示したように、SrIrRuO3の表面モフォロジーが非常に良いためである。
図9は、下部電極構成の相違による、分極反転電荷量の違いを示す特性図である。
測定は、電圧1.8Vで行った。分極反転電荷量は、下部電極がIrの場合には28.8μC/cm2、SrRuO3の場合には30.0μC/cm2、SrIrRuO3の場合には34.8μC/cm2である。下部電極がIrの場合と比べて、SrIrRuO3の場合には、分極反転電荷量が20%以上向上している。この分極反転電荷量の増加は、図6に示したように、下部電極がSrIrRuO3の場合には、大きな分極反転電荷量が期待されるPZTの(111)配向比率が95%と非常に大きいためである。一方、下部電極がIrの場合と比べて、SrRuO3の場合に、分極反転電荷量が少し向上している理由は、SrRuO3の抗電圧が少し低いためであると考えられる。
ここで、SrIrRuO3のIr/Ru比率と表面モフォロジーの関係を調べると、一定以上のIr/Ru比率の場合に、良好な表面モフォロジーを備えたSrIrRuO3が得られる。良好な表面モフォロジーを備えたSrIrRuO3と、そうでないSrIrRuO3膜の結晶構造を調べると、前者が単斜晶の結晶構造であるのに対して、後者は斜方晶構造であった。即ち、良好な表面モフォロジーを得るには、単斜晶の結晶構造のSrIrRuO3を用いれば良い。一方、SrIrRuO3のIr/Ru比率と抗電圧の関係を調べると、Ir/Ru比率が増加すると抗電圧は増加傾向を示す。即ち、良好な表面モフォロジーを得るには、単斜晶の結晶構造のSrIrRuO3を用いれば良く、更に抗電圧を低くしたい場合には、単斜晶の結晶構造の中でIr濃度が比較的低い結晶領域を選択するのが望ましい。
ここで、SrIrRuO3の膜厚と表面モフォロジーの関係を調べると、膜厚が1nmと非常に薄い場合においても有効であった。このような薄い膜の場合には、結晶構造を調べることは一般的に困難であるが、電極表面のモフォロジーとIr/Ru比率は厚膜の場合と同様の傾向を示す。即ち、結晶構造のみならず、SrIrRuO3やその上層のPZT、更に上層の上部電極膜等の表面モフォロジーを活用することでも、SrIrRuO3の結晶構造と同様に本実施形態を用いることが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、強誘電体膜の表面モフォロジーが良好で、且つ分極反転電荷量が大きな、強誘電体キャパシタ30を有するFRAMが実現する。
本実施形態では、第1下部電極膜19上に電極材料としてSrIrRuO3を形成するため、所期のIr濃度の単斜晶構造のSrIrRuO3を所期の膜厚に、比較的容易に形成することができる。
(第2の実施形態)
次いで、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態と同様に、強誘電体キャパシタを有するFRAMを開示するが、第2下部電極膜の形成方法が異なる点で第1の実施形態と相違する。
図10は、第2の実施形態によるFRAMの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。
先ず、第1の実施形態と同様に、図1(a)〜図3(a)の各工程を行う。このとき、酸素バリア膜18上にIrの第1下部電極膜19が形成される。ここで、第1下部電極膜19の表面モフォロジーを比較的大きくすることが望ましい。
続いて、図10(a)に示すように、SrRuO331を成膜する。
詳細には、例えばマグネトロンDCスパッタ装置を用いて、Irの第1下部電極膜19上に、アモルファス状態のSrRuO331を非常に薄い膜厚、例えば1nm程度以下(ここでは1nm程度)に堆積する。
続いて、図10(b)に示すように、SrIrRuO3の第2下部電極膜20を形成する。
詳細には、アモルファス状態のSrRuO331に熱処理を施す。これにより、第1下部電極膜19のIrとSrRuO331とが効率良く混合し、結晶構造が単斜晶であるSrIrRuO3が形成される。SrRuO331の厚みを1nm程度以下にすることにより、第1下部電極膜19のIrとの十分な混合が得られる。以上により、第1下部電極膜19上に第2下部電極膜20が形成される。
続いて、第1の実施形態と同様に、図3(c)〜図4(b)の各工程を行う。このとき、図10(c)に示すように、酸素バリア膜18上に、第1下部電極19a、第2下部電極20a、強誘電体膜21、及び上部電極22aの積層構造である強誘電体キャパシタ30が形成される。
続いて、第1の実施形態と同様に、図5(a)〜図5(b)の各工程を行う。以上により、強誘電体キャパシタ30を有するFRAM10が得られる。
以上説明したように、本実施形態によれば、強誘電体膜の表面モフォロジーが良好で、且つ分極反転電荷量が大きな、強誘電体キャパシタ30を有するFRAMが実現する。
本実施形態では、SrIrRuO3のターゲット等のような電極材料を用いることなく、既存のSrRuO3のターゲット等を用いれば良く、これにより所望のSrIrRuO3を容易に得ることができるため、製造コストを廉価に抑えることができる。
(変形例)
次いで、第2の実施形態の変形例について説明する。本例では、第2の実施形態と同様に、強誘電体キャパシタを有するFRAMを開示するが、第2下部電極膜の形成方法が異なる点で第1の実施形態と相違する。
図11は、第2の実施形態の変形例によるFRAMの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。
先ず、第1の実施形態と同様に、図1(a)〜図3(a)の各工程を行う。このとき、酸素バリア膜18上にRuの第1下部電極膜19が形成される。ここで、第1下部電極膜19の表面モフォロジーを比較的大きくすることが望ましい。
続いて、図11(a)に示すように、SrIrO332を成膜する。
詳細には、例えばマグネトロンDCスパッタ装置を用いて、Ruの第1下部電極膜19上に、アモルファス状態のSrIrO332を非常に薄い膜厚、例えば1nm程度以下(ここでは1nm程度)に堆積する。
続いて、図11(b)に示すように、SrIrRuO3の第2下部電極膜20を形成する。
詳細には、アモルファス状態のSrIrO332に熱処理を施す。これにより、第1下部電極膜19のRuとSrIrO332とが効率良く混合し、結晶構造が単斜晶であるSrIrRuO3が形成される。SrIrO332の厚みを1nm程度以下にすることにより、第1下部電極膜19のRuとの十分な混合が得られる。以上により、第1下部電極膜19上に第2下部電極膜20が形成される。
続いて、第1の実施形態と同様に、図3(c)〜図4(b)の各工程を行う。このとき、図11(c)に示すように、酸素バリア膜18上に、第1下部電極19a、第2下部電極20a、強誘電体膜21、及び上部電極22aの積層構造である強誘電体キャパシタ30が形成される。
続いて、第1の実施形態と同様に、図5(a)〜図5(b)の各工程を行う。以上により、強誘電体キャパシタ30を有するFRAM10が得られる。
以上説明したように、本実施形態によれば、強誘電体膜の表面モフォロジーが良好で、且つ分極反転電荷量が大きな、強誘電体キャパシタ30を有するFRAMが実現する。
本実施形態では、SrIrRuO3のターゲット等のような電極材料を用いることなく、既存のSrIrO3のターゲット等を用いれば良く、これにより所望のSrIrRuO3を容易に得ることができるため、製造コストを廉価に抑えることができる。
なお、第1及び第2の実施形態及び変形例では、所謂スタック型の強誘電体キャパシタについて例示した。スタック型の強誘電体キャパシタとは、強誘電体キャパシタの下部電極については下部電極の下方に、上部電極については上部電極の上方にそれぞれ接続用のプラグ電極を設けるものである。本発明は、スタック型に限定されるものではなく、所謂プレーナ型の強誘電体キャパシタにも適用可能である。プレーナ型の強誘電体キャパシタとは、強誘電体キャパシタの下部電極及び上部電極について、共に下部電極及び上部電極の上方にそれぞれ接続用のプラグ電極を設けるものである。
プレーナ型の強誘電体キャパシタとする場合にも、上述したスタック型と同様に、第1下部電極上に結晶構造が単斜晶であるSrIrRuO3の第2下部電極を形成し、その上に強誘電体膜及び上部電極を形成する。これにより、強誘電体膜の表面モフォロジーが良好で、且つ分極反転電荷量が大きな、プレーナ型の強誘電体キャパシタを有するFRAMが実現する。
以下、半導体装置及びその製造方法の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)半導体基板と、強誘電体キャパシタとを備えた半導体装置であって、
前記強誘電体キャパシタは、
第1下部電極と、
前記第1下部電極上に形成された、結晶構造が単斜晶である酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムの第2下部電極と、
前記第2下部電極上に形成された強誘電体膜と、
前記強誘電体膜上に形成された上部電極と
を含むことを特徴とする半導体装置。
(付記2)前記強誘電体膜は、主配向が(111)であることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)前記強誘電体膜は、結晶構造が正方晶であり、主成分がチタン酸ジルコン酸鉛であることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置。
(付記4)前記第1の下部電極は、主成分がイリジウム又はルテニウムであることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記5)半導体基板と、強誘電体キャパシタとを備えた半導体装置の製造方法であって、
前記強誘電体キャパシタを形成するに際して、
第1下部電極膜を形成する第1工程と、
前記第1下部電極膜上に、結晶構造が単斜晶である酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムの第2下部電極膜を形成する第2工程と、
前記第2下部電極膜上に強誘電体膜を形成する第3工程と、
前記強誘電体膜上に上部電極膜を形成する第4工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記6)前記強誘電体膜は、主配向が(111)であることを特徴とする付記5に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)前記強誘電体膜は、結晶構造が正方晶であり、主成分がチタン酸ジルコン酸鉛であることを特徴とする付記5又は6に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)前記第2工程では、前記酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムを結晶として成膜し、前記第2下部電極膜を形成することを特徴とする付記5〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)前記第2工程では、前記酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムをアモルファス状態で成膜し、アニール処理により結晶化して、前記第2下部電極膜を形成することを特徴とする付記5〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)前記第1工程では、イリジウムが主成分である前記第1下部電極膜を形成し、
前記第2工程では、前記下部電極膜上に酸化ストロンチウムルテニウムをアモルファス状態で成膜し、アニール処理により結晶化して、前記酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムの前記第2下部電極膜を形成することを特徴とする付記5〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記11)前記酸化ストロンチウムルテニウムを1nm以下の厚みに形成することを特徴とする付記10に記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)前記第1工程では、ルテニウムが主成分である前記第1下部電極膜を形成し、
前記第2工程では、前記第1下部電極膜上に酸化ストロンチウムイリジウムをアモルファス状態で成膜し、アニール処理により結晶化して、前記酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムの前記第2下部電極膜を形成することを特徴とする付記5〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)前記酸化ストロンチウムイリジウムを1nm以下の厚みに形成することを特徴とする付記12に記載の半導体装置の製造方法。
(付記14)前記第3工程では、前記強誘電体膜を有機金属気相成長法により形成することを特徴とする付記5〜13のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
1,2 プラグ電極
10 FRAM
11 半導体基板
12a ソース/ドレイン不純物拡散領域
12b ソース/ドレイン不純物拡散領域
13 ゲート絶縁膜
14 ゲート電極
15 トランジスタ
16,23 層間絶縁膜
17 導電性密着膜
18 酸素バリア膜
19 第1下部電極膜
19a 第1下部電極
20 第2下部電極膜
20a 第2下部電極
21 強誘電体膜
22 上部電極膜
22a 上部電極
30 強誘電体キャパシタ
31 SrRuO3
32 SrIrO3

Claims (10)

  1. 半導体基板と、強誘電体キャパシタとを備えた半導体装置であって、
    前記強誘電体キャパシタは、
    第1下部電極と、
    前記第1下部電極上に形成された、結晶構造が単斜晶である酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムの第2下部電極と、
    前記第2下部電極上に形成された強誘電体膜と、
    前記強誘電体膜上に形成された上部電極と
    を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記強誘電体膜は、主配向が(111)であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記強誘電体膜は、結晶構造が正方晶であり、主成分がチタン酸ジルコン酸鉛であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 半導体基板と、強誘電体キャパシタとを備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記強誘電体キャパシタを形成するに際して、
    第1下部電極膜を形成する第1工程と、
    前記第1下部電極膜上に、結晶構造が単斜晶である酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムの第2下部電極膜を形成する第2工程と、
    前記第2下部電極膜上に強誘電体膜を形成する第3工程と、
    前記強誘電体膜上に上部電極膜を形成する第4工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記強誘電体膜は、主配向が(111)であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記強誘電体膜は、結晶構造が正方晶であり、主成分がチタン酸ジルコン酸鉛であることを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2工程では、前記酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムを結晶として成膜し、前記第2下部電極膜を形成することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2工程では、前記酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムをアモルファス状態で成膜し、アニール処理により結晶化して、前記第2下部電極膜を形成することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1工程では、イリジウムが主成分である前記第1下部電極膜を形成し、
    前記第2工程では、前記下部電極膜上に酸化ストロンチウムルテニウムをアモルファス状態で成膜し、アニール処理により結晶化して、前記酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムの前記第2下部電極膜を形成することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1工程では、ルテニウムが主成分である前記第1下部電極膜を形成し、
    前記第2工程では、前記第1下部電極膜上に酸化ストロンチウムイリジウムをアモルファス状態で成膜し、アニール処理により結晶化して、前記酸化ストロンチウムイリジウムルテニウムの前記第2下部電極膜を形成することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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