JP2018010754A - フレキシブルケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】可撓性を損なうこと無く、放熱性を改善することが可能なフレキシブルケーブルを提供する。【解決手段】編組シールド101の外周に巻き付けられるテープ103と、テープ103の外周に充実押出層からなる外被102と、を備え、テープ103は、100%モジュラスが2.0MPa以下であると共にテープ幅の1/2を重ねて巻き付けられているフレキシブルケーブル100である。【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、超音波診断を実施する際に人の手で取り回される探触子ケーブルとして好適に使用することができるフレキシブルケーブルに関する。
例えば、医療の現場においては、医師や看護師等の医療従事者が手でケーブルを取り回す必要のある場面が幾つか存在する。例を挙げると、超音波診断を実施する際は、探触子を患部に宛がう時に医療従事者が手で探触子ケーブルを取り回す必要があるし、内視鏡検査を実施する際は、内視鏡を体内に挿入する時に医療従事者が手で内視鏡ケーブルを取り回す必要がある。
人の手でケーブルを取り回す必要のある場面においては、編組シールドの外周に外被が設けられるフレキシブルケーブルが使用されている。特に、外被は、非充実押出(チューブ押出)方式を採用して編組シールドの外周に外被材料を筒状に押し出しながら冷却することにより形成されている。
故に、外被材料が自然収縮する前に外被材料を強制硬化させることができるため、外被が編組シールドの網目に食い込んで編組シールドと密着することが無く、編組シールドと外被との間に空隙が形成されることになる。
結果的に、人の手でフレキシブルケーブルを取り回す時も、外被がフレキシブルケーブルの屈曲に合わせて編組シールドの表面を自由に移動するため、外被がフレキシブルケーブルの屈曲を阻害せず、フレキシブルケーブルの可撓性が損なわれることが無い。
しかしながら、フレキシブルケーブルにおいては、空隙内の空気が保温(断熱)機能を発揮して編組シールドと外被との間で熱交換が進行し難いため、フレキシブルケーブル内に熱が籠もり易く、放熱性が悪いという課題が存在している。
そこで、本発明の目的は、可撓性を損なうこと無く、放熱性を改善することが可能なフレキシブルケーブルを提供することにある。
本発明は、編組シールドの外周に巻き付けられるテープと、前記テープの外周に充実押出層からなる外被と、を備え、前記テープは、100%モジュラスが2.0MPa以下であると共にテープ幅の1/2を重ねて巻き付けられているフレキシブルケーブルである。
前記テープは、弾性限度内で伸張されて前記編組シールドの外周に巻き付けられていることが望ましい。
前記テープは、熱伝導性微粒子を含有する弾性材料で形成されていることが望ましい。
前記熱伝導性微粒子は、金微粒子、銀微粒子、銅微粒子、アルミニウム微粒子、アルミナ微粒子、シリカ微粒子、又はカーボン微粒子の何れか一種からなり、前記弾性材料は、ポリウレタン、シリコーンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレンゴム、ブチルゴム、又はフッ素ゴムの何れか一種からなることが望ましい。
前記テープは、厚さが0.1mm以上0.5mm以下であることが望ましい。
本発明によれば、可撓性を損なうこと無く、放熱性を改善することが可能なフレキシブルケーブルを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に順って説明する。
図1に示す通り、本発明の実施の形態に係るフレキシブルケーブル100は、編組シールド101と外被102との間に空隙が形成されることが無いように、編組シールド101の外周に巻き付けられるテープ103と、テープ103の外周に充実押出層からなる外被102と、を備え、テープ103は、100%モジュラスが2.0MPa以下であると共にテープ幅の1/2を重ねて巻き付けられている点を主に特徴としている。なお、テープ103は、横巻方式によって巻き付けられていても、縦添方式によって巻き付けられていても良い。
具体的に、フレキシブルケーブル100は、例えば、複数本の芯線104を撚り合わせてなる撚線105と、撚線105の外周に巻き付けられる摩擦防止テープ106と、摩擦防止テープ106の外周に設けられる編組シールド101と、編組シールド101の外周に巻き付けられるテープ103と、テープ103の外周に設けられる外被102と、を備えている。
外被102は、例えば、ポリプロピレン樹脂を含有するゴムエラストマであるゴム系材料からなる。ポリプロピレン樹脂を含有するゴムエラストマとしては、例えば、スチレンゴムとポリプロピレン樹脂との混合物であるラバロン(登録商標)が挙げられる。ラバロンは、柔軟性が高い材料であり、しかも耐熱性が高い材料であるため、ラバロンからなる外被102を採用することにより、外被102の柔軟性を確保しながら外被102の耐熱性を確保することができる。
また、外被102は、テープ103と密着していることが望ましい。これにより、フレキシブルケーブル100内の熱を、テープ103を通じて効果的に外被102に伝えることができるため、フレキシブルケーブル100内の熱を、外被102を通じて外部により効果的に放熱することが可能となる。外被102は、例えば、充実押出層からなることにより、テープ103と密着させることができる。
摩擦防止テープ106は、フレキシブルケーブル100を取り回す時に芯線104と編組シールド101とが擦れて芯線104が損傷したり編組シールド101が断線したりすることを抑制する役割を果たしている。また、摩擦防止テープ106は、ポリエチレンテレフタレート樹脂やフッ素樹脂等の機械的特性が高い材料で形成されることが望ましい。これにより、芯線104と編組シールド101とが擦れることを確実に回避することが可能となる。
編組シールド101は、複数本の編組素線を相互に編み込んでなる。編組シールド101の内側に摩擦防止テープ106が設けられており、編組シールド101の外側にテープ103が設けられているため、フレキシブルケーブル100を取り回す時に芯線104と編組シールド101とが擦れたり編組シールド101と外被102とが擦れたりして芯線104や外被102が損傷したり編組シールド101が断線したりすることが無い。
テープ103は、編組シールド101と外被102とが擦れて外被102が損傷したり編組シールド101が断線したりすることを抑制する役割だけで無く、充実押出方式を採用して編組シールド101の外周に外被102を形成する時に外被102が編組シールド101の網目に食い込んで外被102と編組シールド101とが一体化することを防止する役割も果たしている。外被102と編組シールド101とが一体化してしまうと、フレキシブルケーブル100の可撓性が損なわれるからである。
更に、フレキシブルケーブル100においては、テープ103と充実押出層からなる外被102とが、編組シールド101と外被102との間に空隙ができることを抑制する。従って、編組シールド101と外被102との間に保温(断熱)機能を発揮する空気が非常に少なくなり、従来よりも編組シールド101と外被102との間で熱交換が進行し易くなるため、放熱性を改善することが可能となる。
また、テープ103は、弾性限度内で伸張されて編組シールド101の外周に巻き付けられていることが望ましい。これにより、テープ103が編組シールド101に密着すると共にテープ103が弾性変形可能な状態で編組シールド101と外被102との間に配置されるため、編組シールド101と外被102との間で熱交換を効果的に補助することができると共に、フレキシブルケーブルを取り回す時にテープ103がフレキシブルケーブル100の屈曲に伴う外被102の変形に合わせて弾性変形し、外被102によるフレキシブルケーブル100の屈曲の阻害を吸収することが可能となる。即ち、可撓性を損なうこと無く、放熱性を改善することが可能となる。
更に、テープ103は、その熱伝導率が空気よりも高くなるように、熱伝導性微粒子を含有する弾性材料で形成されていることが望ましい。熱伝導性微粒子は、例えば、金微粒子、銀微粒子、銅微粒子、アルミニウム微粒子、アルミナ微粒子、シリカ微粒子、又はカーボン微粒子の何れか一種からなり、弾性材料は、例えば、ポリウレタン、シリコーンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレンゴム、ブチルゴム、又はフッ素ゴムの何れか一種からなる。熱伝導性微粒子を含有することにより、弾性材料の放熱性を向上させることができ、ひいては、フレキシブルケーブル100の放熱性の改善に貢献することが可能となる。
また、テープ103は、厚さが0.1mm以上0.5mm以下であることが望ましい。テープ103の厚さが0.1mm未満であると、テープ103が編組シールド101の網目に十分に食い込まず、テープ103と編組シールド101との接触が不完全となり、編組シールド101と外被102との間で熱交換が進行し難くなるからである。更に、テープ103の厚さが0.5mm超であると、テープ103が厚くなり過ぎてフレキシブルケーブル100内に熱が籠もり易くなり、フレキシブルケーブル100の放熱性が低下する原因となるからである。
以上の通り、フレキシブルケーブル100においては、編組シールド101の外周にテープ103を巻き付けた後に、充実押出層からなる外被102を形成しているため、編組シールド101と外皮102との間に空隙ができることを抑制することができる。そのため、可撓性を損なうこと無く、放熱性を改善することが可能となる。
次に、本発明の具体例を説明する。
(実験例1)
192本の芯線(種類:極細同軸線、外径:0.30mm(42AWG)、特性インピーダンス:50Ω)を撚り合わせてなる撚線の外周に摩擦防止テープを巻き付け、その外周に編組シールドを形成し、編組シールドの外周に非充実押出(チューブ押出)層からなる外被を形成することにより、フレキシブルケーブル(外径:7.6mm)を作製した。編組シールドと外被との間に空隙が形成されていることを確認した。
192本の芯線(種類:極細同軸線、外径:0.30mm(42AWG)、特性インピーダンス:50Ω)を撚り合わせてなる撚線の外周に摩擦防止テープを巻き付け、その外周に編組シールドを形成し、編組シールドの外周に非充実押出(チューブ押出)層からなる外被を形成することにより、フレキシブルケーブル(外径:7.6mm)を作製した。編組シールドと外被との間に空隙が形成されていることを確認した。
(実験例2乃至4)
192本の芯線(種類:極細同軸線、外径:0.30mm(42AWG)、特性インピーダンス:50Ω)を撚り合わせてなる撚線の外周に摩擦防止テープを巻き付け、その外周に編組シールドを形成し、編組シールドの外周にテープ(厚さ:0.3mm)をテープ幅の1/2を重ねて(1/2ラップ巻によって)巻き付け、その周囲に充実押出層からなる外被を形成することにより、フレキシブルケーブル(外径:7.6mm)を作製した。テープとしては、JIS規格(JIS K 7127)によって定められる100%モジュラスが、1.3MPa(実験例2)、2.0MPa(実験例3)、4.9MPa(実験例4)であるものを使用した。編組シールドと外被との間に空隙が形成されていないことを確認した。
192本の芯線(種類:極細同軸線、外径:0.30mm(42AWG)、特性インピーダンス:50Ω)を撚り合わせてなる撚線の外周に摩擦防止テープを巻き付け、その外周に編組シールドを形成し、編組シールドの外周にテープ(厚さ:0.3mm)をテープ幅の1/2を重ねて(1/2ラップ巻によって)巻き付け、その周囲に充実押出層からなる外被を形成することにより、フレキシブルケーブル(外径:7.6mm)を作製した。テープとしては、JIS規格(JIS K 7127)によって定められる100%モジュラスが、1.3MPa(実験例2)、2.0MPa(実験例3)、4.9MPa(実験例4)であるものを使用した。編組シールドと外被との間に空隙が形成されていないことを確認した。
(可撓性試験)
作製したフレキシブルケーブルを試料(長さ:約700mm)とし、他端側500mmが突出して垂れるように試験台上に一端側200mmを固定し、他端側の先端部に200gの錘を付けた際のケーブル曲げ半径Rを測定した。測定結果を表1に示す。
作製したフレキシブルケーブルを試料(長さ:約700mm)とし、他端側500mmが突出して垂れるように試験台上に一端側200mmを固定し、他端側の先端部に200gの錘を付けた際のケーブル曲げ半径Rを測定した。測定結果を表1に示す。
表1に示す通り、十分な可撓性を得るためには、テープの100%モジュラスを2.0MPa以下にする必要があることが確認できた。また、テープの100%モジュラスを1.3MPa以下とすることにより、より高い可撓性を実現することができることが確認できた。また、編組シールドと外被との間の空隙の形成が抑制されているため、放熱性に優れていることも確認できた。
100 フレキシブルケーブル
101 編組シールド
102 外被
103 テープ
104 芯線
105 撚線
106 摩擦防止テープ
101 編組シールド
102 外被
103 テープ
104 芯線
105 撚線
106 摩擦防止テープ
Claims (5)
- 編組シールドの外周に巻き付けられるテープと、
前記テープの外周に充実押出層からなる外被と、
を備え、
前記テープは、100%モジュラスが2.0MPa以下であると共にテープ幅の1/2を重ねて巻き付けられている
ことを特徴とするフレキシブルケーブル。 - 前記テープは、弾性限度内で伸張されて前記編組シールドの外周に巻き付けられている
請求項1に記載のフレキシブルケーブル。 - 前記テープは、熱伝導性微粒子を含有する弾性材料で形成されている
請求項1又は2に記載のフレキシブルケーブル。 - 前記熱伝導性微粒子は、金微粒子、銀微粒子、銅微粒子、アルミニウム微粒子、アルミナ微粒子、シリカ微粒子、又はカーボン微粒子の何れか一種からなり、
前記弾性材料は、ポリウレタン、シリコーンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレンゴム、ブチルゴム、又はフッ素ゴムの何れか一種からなる
請求項3に記載のフレキシブルケーブル。 - 前記テープは、厚さが0.1mm以上0.5mm以下である
請求項1乃至4の何れか一項に記載のフレキシブルケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016137620A JP2018010754A (ja) | 2016-07-12 | 2016-07-12 | フレキシブルケーブル |
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JP2018010754A true JP2018010754A (ja) | 2018-01-18 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109306184A (zh) * | 2018-10-18 | 2019-02-05 | 铜陵市三盛电子有限公司 | 一种耐高低温电容器用电缆 |
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2016
- 2016-07-12 JP JP2016137620A patent/JP2018010754A/ja active Pending
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