JP2018010751A - ラミネート型蓄電素子、ラミネート型蓄電素子の製造方法 - Google Patents

ラミネート型蓄電素子、ラミネート型蓄電素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電極端子板同士の短絡を確実に防止できる構造を備えた薄くて安価なラミネート型蓄電素子を提供する。【解決手段】扁平袋状に成形されたラミネートフィルム(11a、11b)からなる外装体11内にシート状の電極体10が密封されたラミネート型蓄電素子1であって、正極20と負極30のそれぞれに接続されて外装体の所定の縁辺から導出された電極端子部(25、35)を備え、外装体は外形を揃えて対面するラミネートフィルムを周回する周縁領域12で溶着され、ラミネートフィルムは金属箔の基材の表裏両面に絶縁性樹脂層が形成され、基材の端面11cが所定の縁辺13で露出し、周縁領域は所定の縁辺に沿う領域でタブフィルム(14a、14b)を介して溶着され、タブフィルムは所定の縁辺の一部の領域にて外装体の外方に逸脱するとともに、電極端子部の基端(26、36)の表裏両面を覆う形状に形成された変形部14cを備える。【選択図】 図7

Description

本発明はラミネートフィルムからなる外装体内に発電素子を収納してなるラミネート型蓄電素子、およびその製造方法に関する。
近年、例えば、ワンタイムパスワード機能やディスプレイを搭載したICカード、ディスプレイ付きのICカード、あるいはタグやトークン(ワンタイムパスワード生成機)など、電源を内蔵しながら極めて薄型の電子機器(以下、薄型電子機器)が実用化されてきている。そしてこれらの薄型電子機器の実現には電源となる蓄電素子(一次電池、二次電池、電気二重層コンデンサーなど)の小型薄型化が必須の要件であり、その小型薄型化に適した蓄電素子としてラミネート型蓄電素子がある。
図1に一般的なラミネート型蓄電素子を示した。図1(A)はラミネート型蓄電素子101の外観図であり、図1(B)は当該蓄電素子101の内部構造の一例を示す分解斜視図である。ラミネート型蓄電素子101は、図1(A)に示したように平板状の外観形状を有し、ラミネートフィルムが扁平な矩形袋状に成形されてなる外装体11内に発電要素が密封されている。またここに示したラミネート型蓄電素子101では、矩形の外装体11の一辺13から正極端子板23および負極端子板33が外方に導出されている。
つぎに図1(B)を参照しつつラミネート型蓄電素子101の構造について説明する。なお図1(B)では一部の部材や部位にハッチングを施し、他の部材や部位と区別しやすいようにしている。この図1(B)に示したように、外装体11内には、シート状の正極20とシート状の負極30がセパレーター40を介して積層されてなる電極体10が電解液とともに封入されている。正極20は金属板や金属箔からなる正極集電体21の一主面に正極活物質を含んだ正極材料22を配置したものであり、負極30は金属板や金属箔などからなる負極集電体31の一主面に負極活物質を含んだ負極材料32を配置したものである。そして電極体10は、正極20と負極30をそれぞれの電極材料(22、32)がセパレーター40を介して対面するように、積層、圧着したものである。
外装体11は、互いに重ね合わせた矩形状の二枚のアルミラミネートフィルム(11a−11b)において図中網掛けのハッチングまたは点線の枠で示した周縁領域12が熱圧着法により溶着されて内部が密閉されたものである。ラミネートフィルム(11a、11b)は、周知のごとく、基材となる金属箔(アルミ箔、ステンレス箔)の表裏に1層以上の樹脂層が積層された構造となっており、一般的には、外装体11の外面となるおもて面に例えばポリアミド樹脂などからなる保護層が積層され、外装体11の内面となる裏面には例えばポリプロピレンなどの熱溶着性を有する接着層が積層された構造を有している。
ところで正極材料22および負極材料32が積層されている正極集電体21および負極集電体31は、当然のことながら正極端子板23および負極端子板33に電気的に接続されており、その正極20および負極30の端子板(以下、電極端子板(23、33)とも言う)は密封状態にある外装体11外に導出されている。そのため外装体11において電極端子板(23、33)が導出されている縁辺(以下、端子導出縁辺13とも言う)ではラミネートフィルム(11a、11b)の接着層同士を溶着させただけでは電極端子板(23、33)とラミネートフィルム(11a、11b)との密着強度を十分に確保できない場合がある。また端子導出縁辺13では、電極端子板(23、33)の厚さ方向に渡って接着層を溶融させた状態で介在させることが難しく、当該縁辺13が十分に封止されず防水性が低下する可能性がある。そのためラミネート型蓄電素子101では、外装体11において端子導出縁辺13を確実に封止するための構造を備えている。そして端子導出縁辺13の封止方式としては、概ねタブリード50を電極端子板(23、33)として用いる方式と、正極20および負極30の集電体(21、31)に帯状の金属箔や金属板(以下、端子リード)を取り付け、その端子リードをそのまま電極端子板(23、33)として用いる方式とがある。図1(B)にはタブリード50を用いた方式が示されており、正極集電体21と負極集電体31のそれぞれにタブリード50からなる電極端子板(23、33)が接続されている。タブリード50は、以下の特許文献1にも記載されているように、実質的な電極端子板(23、33)である金属板や金属箔などからなる帯状の端子リード51の延長途上に、絶縁樹脂製のシール材(以下、タブフィルム52)が当該端子リード51を狭持するように接着された構造を有している。端子リード51の一方の端部53は外装体11の外側に露出し、他方の端部は正極集電体21および負極集電体31の一部に超音波溶着などの方法によって接続されている。もちろん正極集電体21および負極集電体31に別体の帯状の金属板や金属箔を取り付け、その金属板や金属箔にさらにタブリード50を接続することもできる。そして互いに対面し合うラミネートフィルム(11 a、11b)の周縁領域12を熱圧着して扁平袋状の外装体11に成形する際、外装体11の周縁領域12において、電極端子板(23、33)が突出する側の縁辺13ではタブリード50のタブフィルム52をラミネートフィルム(11a、11b)とともに熱溶着する。それによって当該縁辺13では端子リード51に溶着されているタブフィルム52がラミネートフィルム(11a、11b)の接着層に溶着されている。
一方タブリードを用いず、端子リードをそのまま電極端子板として用いる方式もある。なおこの方式には、概ね、別体の端子リードを正極集電体や負極集電体に取り付ける方式と、正極集電体および負極集電体のそれぞれに端子リードに相当する帯状の凸部を一体的に形成し、その凸部を電極端子板とした方式とがある。図2にタブリードを用いない方式を採用したラミネート型蓄電素子(102、103)の分解斜視図を示した。図2(A)は別体の端子リード(23、33)を正極集電体21や負極集電体31に取り付ける方式に対応する蓄電素子102を示しており、図2(B)は正極集電体21と負極集電体31に電子端子板となる凸部(24、34)を設けた蓄電素子103を示している。そして図2(A)、図2(B)に示したように、リードタブを用いない方式を採用した蓄電素子(102、103)では、タブリードに変えて、帯状のタブフィルム(14a、14b)を用いて端子導出縁辺13を封止する方式を採用している。そして当該方式では、外装体11の周縁領域12において、端子導出縁辺13に帯状のタブフィルム(14a、14b)をラミネートフィルム(11a、11b)の裏面にあらかじめ溶着した状態で熱圧着しておき、その上でラミネートフィルム(11a、11b)の周縁領域12を熱圧着して外装体11を成形している。すなわち互いに対面するラミネートフィルム(11a、11b)において、端子導出縁辺13ではこの帯状のタブフィルム(14a、14b)を介してラミネートフィルム同士(11a−11b)が接着されている。なおラミネート型蓄電素子の構造などについては、例えば以下の特許文献1に記載されている。また非特許文献1には、実際に市販されているラミネート型蓄電素子である薄型二酸化マンガンリチウム一次電池の特徴や放電性能などが記載されている。
特開2006−281613号公報
FDK株式会社、"薄型リチウム一次電池"、[online]、[平成28年7月4日検索]、インターネット<URL:http://www.fdk.co.jp/battery/lithium/lithium_thin.html>
上述したように、ラミネート型蓄電素子は、対面するラミネートフィルム同士を熱圧着することで扁平袋状に成形された外装体から電極端子板を導出させた構造を有している。そして外装体の端子導出縁辺を封止する方式としては、タブリードを用いる方式(以下、タブリード方式とも言う)と帯状のタブフィルムを用いる方式(以下、タブフィルム方式とも言う)がある。現状ではタブリード方式が主流であるが、この方式では電極集電体にタブリードの端子リードを超音波溶着するため、ラミネート型蓄電素子を組み立てる際の工数が増加し、高価な超音波溶着機も必要なことからラミネート型蓄電素子の製造コストが増大するという問題ある。必須の部材であるタブリードも蓄電素子とは個別に製造される工業製品として販売されている部材であり、タブフィルム方式よりも部材コストが高くなる。さらに小型で薄型のラミネート型蓄電素子では作製済みの電極集電体に別途用意したタブリードを取り付けることから、その取り付けに高い位置精度が要求され、このこともコストアップの要因となる。
一方タブフィルム方式では、高価な部材であるタブリードが不要であり、電極端子板と電極体とがあらかじめ一体化されているため、電極端子板を別途取り付けるための工程も不要となる。したがって低価格化という点ではタブフィルム方式の方がタブリード方式よりも圧倒的に有利である。そしてラミネート型蓄電素子の多くが大量に、かつ極めて安価、場合によっては無償で提供されるICカードなどの用途に供され、ラミネート型蓄電素子に対しては低価格化が極めて重要な事項として要求されていることから、今後はタブフィルム方式のラミネート型蓄電素子が主流となることが予想される。
そこで本発明者がタブフィルム方式のラミネート型蓄電素子の信頼性について検討してみたところ、ラミネートフィルムの構造に起因して信頼性が低下するという問題があることが判明した。図3に当該問題点を説明するための図を示した。図3は図2(A)に示した従来のラミネート型蓄電池102を薄型電子機器に組み込んだ状態を示しており、ここではラミネート型蓄電素子102を厚さ方向から見たときの端子導出縁辺13側の周縁領域12を拡大して示した。この図に示したように、ラミネート型蓄電池102は薄型電子機器に組み込まれると、電極端子板(23、33)において外装体11の外方に突出する領域(以下、電極端子部(25、35)とも言う)が回路基板100に接続される。このとき、例えば、この図に示したように電極端子部(25、35)がクランク状に屈曲する場合がある。そして正極および負極のそれぞれの電極端子部(25、35)の基端(2636)側が、端子導出縁辺13を支点にして屈曲すると、ラミネートフィルム(11a、11b)の切断面11cに露出した金属箔からなる電極端子板(23、33)が接触し、正極と負極とが短絡する可能性がある。ラミネートフィルム(11a、11b)の切断面11cを保護する絶縁性のテープ(以下、保護テープとも言う)を貼着して短絡を防止することも考えられるが、この保護テープは、ラミネート型蓄電素子の薄型化を阻害するとともに、保護テープに掛かる部材コストや保護テープを貼着するための工程追加により低価格化も阻害する。
そこで本発明は、低価格化と薄型化に適し、かつ電極端子板同士の短絡を確実に防止できる構造を備えたラミネート型蓄電素子、およびそのラミネート型蓄電素子の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、扁平袋状に成形されたラミネートフィルムからなる外装体内にシート状の正極と負極がセパレーターを介して積層された電極体が電解液とともに密封されてなるラミネート型蓄電素子であって、
前記正極および前記負極のそれぞれに接続された平板状の正極および負極の電極端子板が前記外装体の所定の縁辺から導出されてなる電極端子部を備え、
前記外装体は、外形を揃えて対面する前記ラミネートフィルムが、平面領域を周回する周縁領域で互いに溶着されてなり、
前記ラミネートフィルムは、金属箔の基材の表裏両面に絶縁性樹脂層が形成されているとともに、前記外装体における前記所定の縁辺で前記基材の端面が露出し、
前記周縁領域は、前記所定の縁辺に沿う領域でタブフィルムを介して溶着され、
前記タブフィルムは、前記所定の縁辺の一部の領域にて前記外装体の外方に逸脱するとともに、前記電極端子部の基端の表裏両面を覆う形状に形成された変形部を備える、
ことを特徴とするラミネート型蓄電素子としている。
そして前記ラミネート型蓄電素子が、前記シート状の正極と負極を一つだけ備えたものとすれば好適である。
本発明は、扁平袋状に成形されたラミネートフィルムからなる外装体内にシート状の正極と負極がセパレーターを介して積層された電極体が電解液とともに密封されてなるラミネート型蓄電素子の製造方法にも及んでおり、当該製造方法は、
金属箔を基体としつつ前記所定の縁辺が切断面となるラミネートフィルムと、前記正極と前記負極のそれぞれに電極端子板が接続された前記電極体とを用い、
前記ラミネートフィルムにおいて前記外装体の内方となる面を裏面として、
互いに裏面同士を対面させたラミネートフィルムのそれぞれの裏面にタブフィルムを前記所定の縁辺に沿って配置するタブフィルム配置ステップと、
前記裏面同士を対面させたラミネートフィルム間に前記電極体を配置しつつ当該対面領域を周回する周縁領域を熱圧着により溶着する外装体封止ステップと、
前記所定の縁辺に沿う前記周縁領域において前記電極端子板が導出される領域を選択的に熱圧着して前記タブフィルムの一部を変形させるタブフィルム変形ステップと、
を含み、
前記外装体封止ステップでは、前記正極および前記負極のそれぞれの電極端子板を前記外装体の所定の縁辺から導出させて電極端子部を形成するとともに、前記周縁領域において前記所定の縁辺に沿う領域を前記タブフィルムを介して溶着させ、
前記タブフィルム変形ステップでは、前記タブフィルムを前記電極端子部の基端を覆う形状に前記外装体外に溶出させる、
ことを特徴としている。
前記ラミネート型蓄電素子の製造方法は、前記周縁領域において前記所定の縁辺に沿う領域の一部とその他の領域とで異なる条件で熱圧着を行える治具を用い、前記外装体封止ステップと前記タブフィルム変形ステップを同時に行うこととしてもよい。あるいは前記外装体封止ステップを実行した後に前記タブフィルム変形ステップを実行することとしてもよい。
前記ラミネートフィルムの平面領域を囲繞する治具を用いて前記タブフィルム配置ステップと前記外装体封止ステップを実行し、
前記タブフィルム配置ステップでは前記ラミネートフィルムに対するタブフィルムの配置を前記治具に装着されたラミネートフィルムの外形を基準にして位置合わせを行い、
前記外装体封止ステップでは前記ラミネートフィルムに対する前記電極体の配置と前記周縁領域を前記治具に装着されたラミネートフィルムの外形を基準にして位置合わせを行う、
ことを特徴とするラミネート型蓄電素子の製造方法とすることもできる。
本発明に係るラミネート型蓄電素子によれば、低価格化と薄型化を達成し、かつ電極端子板同士の短絡を確実に防止できる構造を備えて高い信頼性を有する。また本発明に係るラミネート型蓄電素子の製造方法によれば、安価で薄く高い信頼性を備えたラミネート型蓄電素子を製造することができる。なお、その他の効果については以下の記載で明らかにする。
タブリード方式を採用した従来のラミネート型蓄電素子の例を示す図である。 タブフィルム方式を採用した従来のラミネート型蓄電素子の例を示す図である。 タブフィルム方式を採用した従来のラミネートフィルムの問題点を説明するための図である。 上記問題点を解決するために試作したラミネート型蓄電素子を示す図である。 従来のラミネート型蓄電素子を製造する際に用いる位置合わせ治具を示す図である。 上記試作したラミネート型蓄電素子を上記位置合わせ治具を用いて製造する際の問題点を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るラミネート型蓄電池を示す図である。 上記実施形態に係るラミネート型蓄電池の製造方法を示す図である。
本発明の実施例について、以下に添付図面を参照しつつ説明する。なお以下の説明に用いた図面において、同一または類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。ある図面において符号を付した部分について、不要であれば他の図面ではその部分に符号を付さない場合もある。
===本願発明に想到する過程===
上述したように、従来のラミネート型蓄電素子では、外装体の端子導出縁辺にラミネートフィルムの金属箔の断面が露出し、その断面に電極端子板が接触して短絡が発生する可能性があり、とくに薄型化と低価格化を両立させつつ、この短絡に関する問題を解決することが難しい。そこで本発明者は、端子導出縁辺の封止に用いる帯状のタブフィルムに保護テープと同様の機能も担わせれば、ラミネートフィルムの切断面に電極端子部が直接接触しないため短絡が発生せず、保護テープなどの追加部材も不要となり、厚さも従来のラミネート型蓄電素子と同等にできると考えた。
図4に帯状のタブフィルム(14a、14b、114)を保護テープとしても使用したラミネート型蓄電素子(104、105)を示した。図4(A)に示したラミネート型蓄電素子104では、タブフィルム(14a、14b)を端子導出縁辺13から所定の幅wだけ突出させている。それによって電極端子板(23、33)が屈曲してもタブフィルム(14a、14b)がラミネートフィルム(11a、11b)の切断面11cを覆い、短絡を防止することができる。図4(B)に示したラミネート型蓄電素子105では、図4(C)に示したように、電極端子板(23、33)の導出形状に沿う凸部115が設けられたタブフィルム114を用い、この凸部115のみが端子導出縁辺13から突出して、電極端子部(25、35)の基端(26,36)を覆っている。
しかし図4(A)と図4(B)に示した2種類のラミネート型蓄電素子(104、105)を実際に試作してみたところ、そのいずれにも問題があった。まず図4(A)に示したラミネート型蓄電素子104では、ラミネートフィルム(11a、11b)の周縁領域12を熱圧着して外装体11内を密閉する封止工程において、周縁領域12を精度良く形成することが難しいという問題が発生した。具体的には、封止工程では、2枚のラミネートフィルム同士(11a−11b)を正確に位置合わせした状態で積層する必要がある。そして熱圧着によって周縁領域12を形成する際には、熱圧着治具が電極体の収納領域に接触して電極体を破損させないようにする必要がある。そこで封止工程では、図5に示したように、矩形のラミネートフィルム(11a、11b)の外形を囲繞する治具(以下、位置合わせ治具200とも言う)を用い、ラミネートフィルム(11a、11b)の外形を基準にして位置合わせを行っている。この位置合わせ治具200は、単純な構造であるものの、ラミネートフィルムの寸法精度さえ確保できれば、極めて正確な位置合わせを極めて容易に行える。そのため位置合わせ治具200を用いることは、ラミネート型蓄電素子をより低コストで製造するための必須要件であると言える。
しかし図4(A)に示したラミネート型蓄電素子104のようにタブフィルム(14a、14b)を端子導出縁辺13から一様の幅wで突出させると、その突出したタブフィルム(14a、14b)があるために、ラミネートフィルム(11a、11b)の外形を利用した位置合わせができない。タブフィルム14の突出幅wを考慮した囲繞形状やサイズを有する位置合わせ治具を用いることも考えられるが、タブフィルム(14a、14b)は、ポリエチレンナフタレート(PEN)などの樹脂からなるフィルムを基体として、その基体の表裏両面に熱可塑性樹脂(例えば、PPaなどの変性ポリプロピレン)からなる接着層が形成された3層構造、あるいは基体がない一層の接着層からなる帯状のフィルムであり、端子導出縁辺13を封止する際に、外装体11から突出したタブフィルム(14a、14b)の領域が溶解して変形し、封止工程の最中に位置がずれてしまう可能性がある。端子導出縁辺13以外の3辺を封止して、最後に端子導出縁辺13を封止することも考えられるが、図6に示したように、位置合わせを行うためにタブフィルム(14a、14b)の縁辺113を位置合わせ治具200に当接させると、図中円形の枠201内に示したように、タブフィルム(14a、14b)自体が容易に変形してしまい、やはり、位置合わせ精度を確保することができない。すなわちタブフィルム(14a、14b)の外形を位置合わせの際の基準にすることができない。
一方、図4(B)に示した方式ではタブフィルム114の凸部115のみが端子導出縁辺13から突出している。そのため図5に示した位置合わせ治具200を用いてもラミネートフィルム(11a、11b)の外形で位置合わせを行うことができる。しかし2枚のラミネートフィルム(11a、11b)を重ね合わせる前工程として、凸部115を電極端子板(23、33)の導出位置に正確に合わせる工程が必要となり、製造コストが増大する。また従来の単純な帯状のタブフィルム(14a、14b)に対して凸部115を設けたタブフィルム114を特別に用意することになり、この凸部115を備えたタブフィルム114によって部材コストを増大させる要因となる。
したがって、特殊な形状のタブフィルムを用いず、かつ封止工程に際してはラミネートフィルムの外形を基準にして位置合わせが行えるような構造を備えたラミネート型蓄電素子が必要となる。もちろん、その構造を採用しても、コストアップを伴わずに従来と同等以上の薄さを維持できる構造であることも必要でなる。そして本発明者は、これらの要求に対応できるラミネート型蓄電素子の構造について鋭意研究を重ね、本発明に想到した。
===実施形態===
図7に本発明の一実施形態に係るラミネート型蓄電素子(以下、蓄電素子1とも言う)を示した。図7(A)は蓄電素子1の外観を示す斜視図であり、図7(B)は蓄電素子1の分解斜視図である。なお以下では、図中に示したように、蓄電素子1において、2枚のラミネートフィルム(11a、11b)や電極体10における発電要素(20、30、40)の積層方向を上下方向とし、電極端子板(23、33)の突出方向を前後方向としている。また上下前後の各方向に直交する方向を左右方向としている。そして図7(A)を右上前方から見た斜視図として上下左右前後の各方向を規定する。そして図7(A)、図7(B)に示したように、本実施形態に係る蓄電素子1では、本来左右に延長する帯状だったタブフィルム(14a、14b)の延長途上の一部14cが前方に向かって変形している。そして、その変形した領域(以下、変形部14cとも言う)が外装体11の外方に逸脱しつつ電極端子部(25、35)の基端(26、36)の上下両面を覆っている。なお図7(B)では上下の2枚のタブフィルム(14a、14b)が個別に示されているが、実際には2枚のタブフィルム(14a、14b)は正負の電極端子板(23、33)を狭持しつつ互いに溶着している。
そして実施形態に係る蓄電素子1では、変形部14cが、先に図4(B)にて示した選択的に凸部115を設けたタブフィルム114と同様の作用によって短絡を防止している。またタブフィルム(14a、14b)において、変形部14c以外の領域は外装体11の外方に突出しないため、封止工程において2枚のラミネートフィルム(11a、11b)を積層する際に、図6に示したような位置合わせに関する問題も発生しない。さらに電極端子板(23、33)に導出方向とは反対の方向に曲げ応力が加わっても、電極端子部(25、35)の基端(26、36)が樹脂からなる変形部14cによって覆われているため、電極端子板(23、33)が端子導出縁辺13を支点として鋭角的に屈曲することがない。そのため、端子導出縁辺13をエッジとした電極端子板(23、33)の破断を防止することもできる。
====蓄電素子の製造方法====
つぎに上述した実施形態に係る蓄電素子1の製造方法について説明する。概略的には図2(A)に示した従来の蓄電素子102を作製し、その上で図7に示した本発明の実施形態に係る蓄電素子1における変形部14cを形成する。なおここで作製した実施形態に係る蓄電素子1は、電極体10が上記非特許文献1に記載されている薄型二酸化マンガンリチウム一次電池と同じ構成であり、外装体11の外形寸法が上下長22mm、左右幅27mm、電極体10の収納領域での厚みが0.45mmとなっている。
図8は実施形態にかかる蓄電素子の製造方法を示しており、図8(A)〜図8(G)にその製造方法における各工程を順番に示した。また各工程において、少なくとも図8(A)〜図8(E)に示した工程では上述した位置合わせ治具を用いることとしている。なお図中の上下前後左右の各方向は組み立てられた状態の蓄電素子1に対して規定した方向であり、位置合わせ治具を水平面上に載置する場合、位置合わせ治具に装着されたラミネートフィルム(11a、11b)の裏面が向く方向は鉛直上方または鉛直下方であって、その方向は工程によって異なる。
まず図8(A)に示したように、2枚のラミネートフィルム(11a、11b)のそれぞれの端子導出縁辺13にタブフィルム(14a、14b)を位置合わせした上で溶着する。ここではPENフィルムを基体として表裏にPPaの接着層が形成された3層型のタブフィルム(14a、14b)を用い、そのタブフィルム(14a、14b)をラミネートフィルム(11a、11b)に対して鉛直下方に配置した状態で、例えば、温度100℃、時間1秒、圧力0.2MPaの条件で熱圧着する。
そして図8(B)に示すように、下方(正極20側)のラミネートフィルム11aの上面に組み立て済みの正極20を積層するとともに、正極端子板23の先端側をタブフィルム14aの外方に突出させてこの突出領域を正極の電極端子部25とし、タブフィルム14aと電極端子板23の積層領域を熱圧着して正極端子板23とタブフィルム14aとを溶着する。上方(負極30側)のラミネートフィルム11bについては、当該負極30側のラミネートフィルム11bの下方に組み立て済みの負極30を積層するとともに、負極端子板33の先端側をタブフィルム14bの外方に突出させてこの突出領域を負極の電極端子部25とし、負極端子板33とラミネートフィルム11bの積層領域を熱圧着してタブフィルム14bを負極端子板33に溶着する。それによって負極30側の組立済み部品が完成する。つぎに図8(C)に示したように、正極20の上面にセパレーター40を配置して正極20側の組み立て済み部品を完成させる。そして図8(D)に示したように、正極側と負極側の組み立て済み部品を位置合わせ治具を用いて積層し、さらに互いに対面する矩形のラミネートフィルム(11a、11b)の周縁領域12において、端子導出縁辺13を含む三つの縁辺(13、15)側を、例えば150℃、1秒、0.2MPaの条件で熱圧着する。それによって互いに一辺16に開口17を有する袋状の外装体11に成形する。そしてこの開口17から袋状の外装体内に電解液を注入するとともに、周縁領域12において当該開口17がある縁辺15側を熱圧着して外装体11を密封する。それによってまず、図2(A)に示した従来の蓄電素子102が完成する。
以上のようにして従来の蓄電素子102が完成したならば、当該蓄電素子102を位置合わせ治具から取り出すとともに、図8(F)に示したように、外装体11における封止領域において、端子導出縁辺13側で電極端子板(23、33)が導出されている領域202に対し、選択的に所定の条件(例えば、100℃、1秒、0.2MPa)で再度熱圧着を行い、帯状に熱圧着されていたタブフィルム(14a、14b)の接着層の一部を外装体11の外方に溶出させる。そして接着層がその溶出した形状で固化すれば本実施形態に係る蓄電素子1が完成する。
なお図8(A)〜図8(F)に示した実施形態に係る蓄電素子1の製造手順において、図8(A)〜図8(E)までの手順、すなわち従来の蓄電素子102を製造する手順は上記実施例に限らない。例えば、最初に電極体を組み立てておくとともに、正極側と負極側のそれぞれのラミネートフィルム(11a、11b)の端子導出縁辺13に沿ってタブフィルム(14a、14a)を配置しておく。そして2枚のラミネートフィルム間(11a−11b)に組立済みの電極体を配置し、ラミネートフィルム(11a、11b)の周縁領域12を熱圧着するという手順が考えられる。もちろん実施形態の蓄電素子1を作成する過程で一時的に作製される従来の蓄電素子は、図2(B)に示した蓄電素子103であってもよい。いずれにしても、図8(F)の前工程によって従来からあるタブフィルム方式の封止構造を有する蓄電素子を作製すればよい。
===信頼性試験===
つぎに図8(A)〜図8(F)の手順により作製した実施形態に係る蓄電素子1と、その作製過程で得られる従来の蓄電素子102をサンプルとして、各サンプルについて30個の個体を作製した。そして全個体の正極および負極の電極端子板(23、33)を電極端子部(25、35)の基端(26,36)の部分で上方(あるいは下方)に90゜の角度で屈曲させる試験を行った。そして正極と負極の電極端子板間(23−33)での短絡の有無を調べた。その結果、実施形態の蓄電素子1のサンプルでは30個の個体の内、短絡が発生した個体が一つもなかった。一方従来の蓄電素子102のサンプルでは28個の個体に短絡が発生した。以上より実施例に係る蓄電素子1では、ラミネートフィルム(11a、11b)の切断面11cに露出した金属箔と電極端子部(25、35)との接触による短絡を確実に防止し、高い信頼性を有していることが確認できた。
===その他の実施例===
本発明の実施形態に係る蓄電素子は、平板状の電極体をラミネートフィルムからなる外装体内に密封した構造であれば、リチウム一次電池に限らず、様々な種類の蓄電素子(リチウム二次電池、電気二重層コンデンサーなど)に適用することができる。また上記実施形態は、シート状の正極と負極が一つずつある1層型の蓄電素子であるが、本発明は電極体を複数層分備えた「多層型」の蓄電素子に適用することもできる。確かに従来の1層型の蓄電素子は、最も少ない数の電極体のみを備えて薄型化を達成するための基本構造を有し、実施形態に係る蓄電素子では、その基本構造による薄型化に対してさらなる薄型化が達成できる。すなわち本発明は1層型の蓄電素子の構造と、変形部が形成されたタブフィルムを用いた構造との相乗効果によって薄型化の効果を絶大なものとすることができる。もちろん多層型の蓄電素子であっても、ラミネートフィルムの切断面を絶縁する保護テープとその保護テープの貼着工程を不要することによるコストダウンが期待できる。
上記実施例に係る蓄電素子の製造方法では、外装体の端子導出縁辺を帯状のタブフィルムを介して封止するとともに、この封止工程に連続して端子導出縁辺側の周縁領域の一部を再度熱圧着して変形部を形成していた。しかし蓄電素子が組み込まれる電子機器の種類やサイズによっては変形部の有無が問われない場合もある。このような場合においては、変形部の形成工程を封止工程後に連続して行わず、蓄電素子を出荷する直前や電子機器に組み込む直前に行ってもよい。それによって在庫管理に要するコストを削減することができる。
変形部を形成する領域と他の領域とで温度や圧力を変えることができる熱圧着治具を用いれば、端子導出縁辺を封止する工程で変形部を同時に形成することもできる。変形部を封止工程時に形成する場合には、コストダウンに寄与する工数と製造時間の削減が可能である一方、コストアップに繋がる専用の熱圧着治具が必要となる。しかし封止工程後に変形部を形成する場合では、封止工程において従前の熱圧着治具が利用でき、多様な蓄電素子の用途にも柔軟に対応できる。同じ製造ラインで従来の蓄電素子と実施形態に係る蓄電素子を混在させて製造することもできる。
外装体の外形は、汎用の帯状のタブフィルムを使用できるという点では、矩形あるいは少なくとも端子導出縁辺が直線状であることが望ましいが、電極端子部の基端が外装体外に逸脱したタブフィルムによって覆われていれば、外装体は必ずしもこれらの形状にする必要はなく、例えば円形や多角形の平面形状など適宜な形状とすることができる。
上記実施形態に係る蓄電素子では正極端子板と負極端子板が外装体から同方向に導出されていたが、正極端子板と負極端子板は、外装体において互いに対向する二つの縁辺から反対方向に向かって導出されていてもよい。もちろん、矩形平面において隣接する二つの縁辺など、電極端子は互いに交差する方向に導出されていてもよい。
1,101〜103 ラミネート型蓄電素子、10 電極体、11 外装体、
11a,11b ラミネートフィルム、12 周縁領域、13 端子導出縁辺、
14a,14b,114 タブフィルム、14c 変形部、20 正極、
23 正極端子板、25 正極端子板の電極端子部、26 正極の電極端子部の基端、
30 負極、33 負極端子板、35 負極端子板の電極端子部、
36 負極の電極端子部の基端、40 セパレーター、200 位置合わせ治具

Claims (6)

  1. 扁平袋状に成形されたラミネートフィルムからなる外装体内にシート状の正極と負極がセパレーターを介して積層された電極体が電解液とともに密封されてなるラミネート型蓄電素子であって、
    前記正極および前記負極のそれぞれに接続された平板状の正極および負極の電極端子板は、前記外装体の所定の縁辺から導出されてなる電極端子部を備え、
    前記外装体は、外形を揃えて対面する前記ラミネートフィルムが、平面領域を周回する周縁領域で互いに溶着されてなり、
    前記ラミネートフィルムは、金属箔の基材の表裏両面に絶縁性樹脂層が形成されているとともに、前記外装体における前記所定の縁辺で前記基材の端面が露出し、
    前記周縁領域は、前記所定の縁辺に沿う領域でタブフィルムを介して溶着され、
    前記タブフィルムは、前記所定の縁辺の一部の領域にて前記外装体の外方に逸脱するとともに、前記電極端子部の基端の表裏両面を覆う形状に形成された変形部を備える、
    ことを特徴とするラミネート型蓄電素子。
  2. 請求項1において、前記シート状の正極と負極を一つだけ備えたことを特徴とするラミネート型蓄電素子。
  3. 扁平袋状に成形されたラミネートフィルムからなる外装体内にシート状の正極と負極がセパレーターを介して積層された電極体が電解液とともに密封されてなるラミネート型蓄電素子の製造方法であって、
    金属箔を基体としつつ前記所定の縁辺が切断面となるラミネートフィルムと、前記正極と前記負極のそれぞれに電極端子板が接続された前記電極体とを用い、
    前記ラミネートフィルムにおいて前記外装体の内方となる面を裏面として、
    互いに裏面同士を対面させたラミネートフィルムのそれぞれの裏面にタブフィルムを前記所定の縁辺に沿って配置するタブフィルム配置ステップと、
    前記裏面同士を対面させたラミネートフィルム間に前記電極体を配置しつつ当該対面領域を周回する周縁領域を熱圧着により溶着する外装体封止ステップと、
    前記所定の縁辺に沿う前記周縁領域において前記電極端子板が導出される領域を選択的に熱圧着して前記タブフィルムの一部を変形させるタブフィルム変形ステップと、
    を含み、
    前記外装体封止ステップでは、前記正極および前記負極のそれぞれの電極端子板を前記外装体の所定の縁辺から導出させて電極端子部を形成するとともに、前記周縁領域において前記所定の縁辺に沿う領域を前記タブフィルムを介して溶着させ、
    前記タブフィルム変形ステップでは、前記タブフィルムを前記電極端子部の基端を覆う形状に前記外装体外に溶出させる、
    ことを特徴とするラミネート型蓄電素子の製造方法。
  4. 請求項3において、前記周縁領域において前記所定の縁辺に沿う領域の一部とその他の領域とで異なる条件で熱圧着を行える治具を用いて、前記外装体封止ステップと前記タブフィルム変形ステップを同時に行うことを特徴とするラミネート型蓄電素子の製造方法。
  5. 請求項3において、前記外装体封止ステップを実行した後に前記タブフィルム変形ステップを実行することを特徴とするラミネート型蓄電素子の製造方法。
  6. 請求項3〜5のいずれかにおいて、
    前記ラミネートフィルムの平面領域を囲繞する治具を用いて前記タブフィルム配置ステップと前記外装体封止ステップを実行し、
    前記タブフィルム配置ステップでは前記ラミネートフィルムに対するタブフィルムの配置を前記治具に装着されたラミネートフィルムの外形を基準にして位置合わせを行い、
    前記外装体封止ステップでは前記ラミネートフィルムに対する前記電極体の配置と前記周縁領域を前記治具に装着されたラミネートフィルムの外形を基準にして位置合わせを行う、
    ことを特徴とするラミネート型蓄電素子の製造方法。
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