JP2018009815A - 車両加速評価装置及びそれを備えた車両 - Google Patents

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征悟 長屋
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Abstract

【課題】車両を操作する乗員の官能評価により近い加速評価が可能な車両加速評価装置を得る。【解決手段】車両加速評価装置10は、車両1の加速に関する加速情報を取得するアクセル開度センサ11及び加速度センサ12と、車両1の加速を制御するための加速指令を入力する乗員の筋活動に関する筋活動情報を取得する筋電センサ13と、前記加速情報と前記筋活動情報とに基づいて、車両1の加速に関する評価を行う加速評価部20とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の加速の評価を行う車両加速評価装置に関する。
従来より、乗員による加速操作に対する車両の加速の遅れを評価する装置が知られている。例えば非特許文献1には、四輪車両において、チップイン加速状態(アクセルを可能な限り迅速に全開にした後、1秒以上加速を続けている状態)におけるアクセル開度に基づいてアクセル操作開始時刻を求めるとともに、車両の加速度に基づいて加速開始時刻を求めて、それらの時間差から加速遅れを評価する方法が開示されている。
前記非特許文献1に開示されている方法では、例えば、前記時間差が小さい場合に、加速遅れが小さいと評価される。これにより、乗員による加速操作(アクセル開の操作)に対する、車両の加速遅れを評価することができる。なお、前記非特許文献1では、前記アクセル開度の増加量が閾値を超えた時間が、前記アクセル操作開始時刻であり、前記加速度の増加量が閾値を超えた時間が、前記加速開始時刻である。
上述のように、前記非特許文献1に開示されている方法では、四輪車両における加速遅れを、アクセル操作開始時刻と加速開始時刻との時間差によって評価している。車両を操作する乗員の感覚には個人差があるため、前記時間差が同じであっても、乗員毎に加速遅れの感覚は異なる。
特に、自動二輪車の場合には、該自動二輪車を操作する乗員(ライダー)の操作時の身体挙動が4輪自動車を操作する乗員の身体挙動に比べて大きい。そのため、自動二輪車の場合には、車両が加速する際の乗員(ライダー)の感覚(官能評価)の個人差が顕著になる。
前記非特許文献1に開示されている方法では、上述のような乗員の感覚(官能評価)の個人差が考慮されていないため、乗員の感覚(官能評価)に応じて、車両の加速遅れを精度良く評価することができない。これに対し、車両を操作する乗員の官能評価の個人差を考慮して、該官能評価により近い加速遅れの評価を行いたいという要求がある。
本発明は、車両を操作する乗員の官能評価により近い加速評価が可能な車両加速評価装置を得ることを目的とする。
本発明者らは、車両の加速に関し、該車両を操作する乗員の官能評価に影響を与える因子について鋭意検討した。その結果、本発明者らは、車両の加速時において、該車両を操作する乗員の筋活動が変化する点に着目した。すなわち、本発明者らは、乗員の筋活動は、前記乗員が車両を加速させる際に、前記乗員が車両の加速動作を予想して行われる点に気づいた。例えば、ライダーが自動二輪車を加速させる際には、ライダーは自動二輪車の加速に耐えられるように身構える。
以上より、本発明者らは、車両の加速の際に該車両を操作する乗員に生じる筋活動の変化と、前記車両の加速とに基づいて該車両の加速評価を行うことにより、前記乗員の官能評価により近い加速評価を行うことができる点を見出した。
本発明の一実施形態に係る車両加速評価装置は、車両の加速に関する加速情報を取得する加速情報取得部と、前記車両の加速を制御するための加速指令を入力する乗員の筋活動に関する筋活動情報を取得する筋活動情報取得部と、前記加速情報と前記筋活動情報とに基づいて、前記車両の加速に関する評価を行う加速評価部とを備える。
なお、以下では、主に自動二輪車の場合について説明するが、四輪車でも同様の効果が見込まれる。自動二輪車と四輪車とでは、車両を操作する乗員の運転姿勢が異なる。しかしながら四輪車の場合でも、車両の加速の際には、車両を操作する乗員に筋活動が生じる。そのため、四輪車であっても、車両の加速の際における乗員の筋活動の変化を用いて、乗員の官能評価により近い加速評価を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る車両加速評価装置によれば、車両を操作する乗員の官能評価により近い加速評価を行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両加速評価装置を備えた車両の模式図である。 図2は、車両加速評価装置の概略構成を示すブロック図である。 図3は、車両の加速時におけるアクセル開度の一例を示す図である。 図4は、車両の加速時におけるアクセル開度及び加速度の一例を示す図である。 図5は、車両の加速時におけるアクセル開度及び筋電センサの出力の一例を示す図である。 図6は、車両加速評価装置の動作の一例を示すフローである。
以下で、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
<全体構成>
図1に、本発明の実施形態に係る車両加速評価装置10を備えた車両1の概略構成を示す。車両1は、一般的な構成を有する自動二輪車である。そのため、車両1の詳しい構成については説明を省略する。なお、車両1は、自動二輪車に限らず、三輪車や四輪車など、乗員が加速操作可能な車両であれば、他の構成を有する車両であってもよい。
車両加速評価装置10は、アクセル開度センサ11(加速指令情報取得部)と、加速度センサ12(加速度情報取得部)と、筋電センサ13(筋活動情報取得部)と、加速評価部20とを備える。
なお、図1では、車両1におけるアクセル開度センサ11、加速度センサ12、筋電センサ13及び加速評価部20の配置を模式的に示している。そのため、車両1におけるアクセル開度センサ11、加速度センサ12、筋電センサ13及び加速評価部20の配置は、図1の例に限定されない。
アクセル開度センサ11及び加速度センサ12は、車両1に設けられている。アクセル開度センサ11は、車両1の図示しないアクセルの開度を検出する。アクセル開度は、乗員によるアクセル操作に応じて変化する。よって、アクセル開度センサ11は、車両1に対する乗員のアクセル開操作(加速指令)に関する情報を取得する。
加速度センサ12は、車両1の加速度を検出する。すなわち、加速度センサ12は、車両1の加速度に関する情報を取得する。
以上より、アクセル開度センサ11及び加速度センサ12は、車両1の加速に関する加速情報を取得する。よって、アクセル開度センサ11及び加速度センサ12は、本発明の加速情報取得部に含まれる。なお、加速情報取得部は、車両1の加速を検出可能な他のセンサを含んでもよい。
アクセル開度センサ11及び加速度センサ12は、従来の車両に設けられているセンサと同様の構成を有する。そのため、アクセル開度センサ11及び加速度センサ12の詳しい構成については説明を省略する。
筋電センサ13は、車両1を操作する乗員R(以下、単に乗員という)の筋肉の活動(筋活動)を筋電図として検出する。そのため、筋電センサ13は、乗員Rの筋活動を計測可能な位置に配置されている。筋電センサ13は、従来と同様の構成を有するため、筋電センサ13の構成の説明は省略する。
本実施形態では、筋電センサ13は、車両1の加速前後で筋活動を計測可能なように、車両1の加速によって動く乗員Rの筋肉部分に取り付けられている。本実施形態では、筋電センサ13は、例えば、広背筋の動きを計測可能な位置に取り付けられる。なお、筋電センサ13を乗員Rに取り付ける位置は、車両1の加速によって動く筋肉部分であれば、広背筋以外の部分であってもよい。
加速評価部20は、アクセル開度センサ11、加速度センサ12及び筋電センサ13からそれぞれ出力された信号に基づいて、車両1の加速評価を行う。本実施形態では、加速評価部20は、車両1において、乗員Rが所定のアクセル開操作を行った場合(加速指令を入力した場合)における加速の遅れ(加速遅れ)の評価を行う。具体的には、加速評価部20は、乗員Rが所定のアクセル開操作を行った場合に、該アクセル開操作に対する車両1の加速の遅れ時間を算出するとともに、前記遅れ時間と筋電センサ13から得られた乗員Rの筋電図の周波数とを用いて加速遅れの評価を行う。
図2に、加速評価部20の構成をブロック図で示す。加速評価部20は、アクセル開度判定部21と、加速遅れ時間演算部22と、筋電周波数演算部23と、加速遅れ演算部24とを備える。
アクセル開度判定部21は、乗員Rによるアクセル開操作(加速指令)が、所定の条件を満たしているかを判定する。この所定の条件は、例えば、アクセル開操作によって、ある期間において、アクセル開度の増加量が、増加量の閾値を超えるとともに、単位時間あたりでアクセル開度が増加する割合が、割合の閾値を超えることである。
アクセル開度判定部21は、前記アクセル開操作が前記所定の条件を満たしている場合に、車両1が加速評価対象の加速状態であると判定して、加速遅れ時間演算部22および筋電周波数演算部23に対して、それぞれ演算を行わせる。
図3に、車両1の加速時におけるアクセル開度の一例を示す。アクセル開度判定部21は、ある時点(t)からその後のある時点(t)までのアクセル開度の増加量が増加量の閾値Xを超えるととともに、tからtまでの間で単位時間あたりのアクセル開度の増加割合が増加割合の閾値Yを超えた場合に、車両1が加速評価対象の加速状態であると判定する。
図3の例では、アクセル開度判定部21は、tの時点におけるアクセル開度Thとtの時点におけるアクセル開度Thとの差が閾値Xを超え、且つ、(Th−Th)/(t−t)が閾値Yを超えた場合に、前記加速状態であると判定する。この加速状態の期間は、tから開始して、予め設定された所定期間(tからtまでの期間)、持続する。なお、アクセル開度判定部21は、tからtまでの一定時間内に、アクセル開度が閾値Zを超えない場合や、アクセル開度が閾値Zを超えた後に閾値Zよりも小さくなった場合には、前記加速状態とは判定しない。
なお、前記所定の条件は、アクセル開度の増加量及び単位時間当たりのアクセル開度の増加割合のいずれか一方のみであってもよい。
加速遅れ時間演算部22は、アクセル開度判定部21によって車両1が前記加速状態であると判定された場合にアクセル開度が、アクセル開度の閾値以上になった時点(アクセル開時刻)と、車両1の加速度が、所定値以上になった時点(加速開始時刻)との時間差を算出する。
具体的には、加速遅れ時間演算部22は、アクセル所定開時刻取得部31と、加速開始時刻取得部32と、加速遅れ時間評価部33とを有する。
アクセル所定開時刻取得部31は、アクセル開度判定部21によって車両1が前記加速状態であると判定された場合に、アクセル開度が、車両1の加速時において最初にアクセル開度の閾値V以上になった時刻(閾値V以上になった時点)を、アクセル開時刻として取得する。
加速開始時刻取得部32は、アクセル開度判定部21によって車両1が前記加速状態であると判定された場合に、前記加速状態の開始時点tにおける車両1の加速度に一定値を加算することにより得られる加速度以上になった時刻(所定値以上になった時刻)を、加速開始時刻として取得する。
加速遅れ時間評価部33は、アクセル所定開時刻取得部31で取得したアクセル開時刻と、加速開始時刻取得部32で取得した加速開始時刻との時間差を算出する。算出された時間差が、乗員Rの加速操作に対して車両1の加速が遅れた時間である加速遅れ時間である。
加速遅れ時間評価部33は、前記時間差を用いて、加速遅れ時間を評価する。具体的には、加速遅れ時間評価部33は、前記時間差に応じた評価値を、加速遅れ時間評価値として求める。
図4に、車両1の加速時におけるアクセル開度及び車両1の加速度の一例を示す。アクセル所定開時刻取得部31は、前記加速状態においてtよりも後で、アクセル開度が閾値V以上になった時刻t(アクセル開度が閾値以上になった時点)を取得する。この時刻tが、アクセル開時刻である。加速開始時刻取得部32は、前記加速状態においてtよりも後で、車両1の加速度が、tにおける車両1の加速度ACに一定値Wを加算することにより得られた車両1の加速度AC以上になった時刻t(加速度が所定値以上になった時点)を取得する。この時刻tが、加速開始時刻である。図4において、tとtとの時間差Dが、加速遅れ時間である。
筋電周波数演算部23は、アクセル所定開時刻取得部31によって取得されたアクセル開時刻から遡って第1所定時間前から該アクセル開時刻までの期間(第1所定期間、以下、アクセル開直前期間という)と、該アクセル開時刻から第2所定時間後までの期間(第2所定期間、以下、アクセル開直後期間という)とにおいて、それぞれ、筋電センサ13によって得られた乗員Rの筋電図から平均周波数を求める。アクセル開直前期間で求められた筋電図の平均周波数が、加速前筋活動に関する情報であり、アクセル開直後期間で求められた筋電図の平均周波数が、加速後筋活動に関する情報である。
なお、前記アクセル開直前期間と前記アクセル開直後期間とは、同じ長さの期間であってもよいし、異なる長さの期間であってもよい。また、前記アクセル開直前期間及び前記アクセル開直後期間の少なくとも一方は、前記アクセル開時刻を含まなくてもよい。
図5に、車両1の加速時におけるアクセル開度及び筋電センサ13の出力の一例を示す。筋電周波数演算部23は、アクセル開時刻t以前のアクセル開直前期間T(図5では、tからtの期間)と、該アクセル開時刻t以後のアクセル開直後期間T(図5では、tからtの期間)とにおいて、それぞれ、筋電図の平均周波数を求める。
加速遅れ演算部24は、加速遅れ時間評価部33によって求められた加速遅れ時間評価値と、筋電周波数演算部23によって求められたアクセル開直前期間及びアクセル開直後期間における筋電図の平均周波数とを用いて、加速遅れ評価値を求める。具体的には、加速遅れ演算部24は、例えば、下式のような線形の式を用いて加速遅れ評価値Yを求める。
Y=k1×E+k2×MPFbefore+k3×MPFafter (1)
ここで、Eは、加速遅れ時間評価値である。MPFbeforeは、アクセル開直前期間における筋電図の平均周波数である。MPFafterは、アクセル開直後期間における筋電図の平均周波数である。k1,k2,k3は、重み係数である。
なお、加速遅れ評価値Yの算出式は、上述の式(1)に限らない。すなわち、加速遅れ評価値Yは、加速遅れ時間評価値E、アクセル開直前期間における筋電図の平均周波数MPFbefore及びアクセル開直後期間における筋電図の平均周波数MPFafterを用いた式Y=f(E,MPFbefore,MPFafter)によって算出される。
次に、上述の構成を有する車両加速評価装置10の動作を、図6に示すフローを用いて説明する。図6は、車両加速評価装置10において加速遅れ評価値を求める動作を示すフローである。
図6に示すフローがスタートすると、車両加速評価装置10は、まず、ステップS1で、アクセル開度センサ11によってアクセル開度を検出する。続くステップS2では、アクセル開度判定部21が、ステップS1で検出したアクセル開度を用いて、車両1を操作する乗員Rのアクセル開操作(加速指令)が所定の条件を満たしているか、すなわち車両1が加速評価対象の加速状態であるかを判定する。この所定の条件は、例えば、アクセル開操作によって、ある期間において、アクセル開度の増加量が、増加量の閾値を超えるとともに、単位時間あたりでアクセル開度が増加する割合が、割合の閾値を超えることである。
例えば、図3において、ある時点(t)からその後のある時点(t)までのアクセル開度の増加量が閾値Xを超えるととともに、tからtまでの間で単位時間あたりのアクセル開度の増加割合が閾値Yを超えた場合に、アクセル開度判定部21は、前記所定の条件を満たしていると判定する(ステップS2においてYES)。
ステップS2において前記アクセル開操作(加速指令)が前記所定の条件を満たしていると判定された場合(ステップS2においてYESの場合)に進むステップS3では、加速遅れ時間演算部22が加速度センサ12によって車両1の加速度を検出する。
続くステップS4では、加速遅れ時間演算部22が乗員Rによるアクセル開操作に対する車両1の加速の遅れ時間(加速遅れ時間)を算出して、該加速遅れ時間を用いて加速遅れ時間評価値を求める。
具体的には、アクセル所定開時刻取得部31は、車両1の加速時において最初にアクセル開度が閾値V以上になった時刻(アクセル開度が閾値V以上になった時点)を、アクセル開時刻として取得する。加速開始時刻取得部32は、車両1の加速度が、前記加速状態の開始時点における車両1の加速度に一定値を加算することにより得られる加速度以上になった時刻(加速度が所定値以上になった時点)を、加速開始時刻として取得する。加速遅れ時間評価部33は、アクセル所定開時刻取得部31で取得したアクセル開時刻と、加速開始時刻取得部32で取得した加速開始時刻との時間差(加速遅れ時間)を算出する。加速遅れ時間評価部33は、前記時間差に応じた評価値を、加速遅れ時間評価値として求める。
ステップS5では、筋電周波数演算部23が、筋電センサ13によって乗員Rの筋電図を検出する。続くステップS6では、筋電周波数演算部23が、ステップS5で検出した筋電図を用いて、アクセル開直前期間及びアクセル開直後期間の平均周波数(加速前筋活動に関する情報、加速後筋活動に関する情報)を求める。
ステップS7では、加速遅れ演算部24が、ステップS4で求めた加速遅れ時間評価値と、ステップS6で求めたアクセル開直前期間及びアクセル開直後期間における筋電図の平均周波数とを用いて、加速遅れ評価値を求める。具体的には、加速遅れ演算部24は、既述の式(1)を用いて加速遅れ評価値Yを求める。
その後、このフローを終了する(エンド)。
以上より、この実施形態によれば、車両加速評価装置10は、車両1の加速に関する加速情報を取得する加速情報取得部(アクセル開度センサ11及び加速度センサ12)と、車両1の加速を制御するための加速指令(アクセル開操作)を入力する乗員Rの筋活動に関する筋活動情報(筋電図)を取得する筋電センサ11と、前記加速情報と前記筋活動情報とに基づいて、車両1の加速に関する評価を行う加速評価部20とを備える。
これにより、車両1が加速する際に、車両1の加速情報と乗員Rの筋活動情報(筋電図)を用いた身体挙動とを関連付けて、車両1の加速を評価することができる。よって、車両1の加速遅れを、車両1に対するアクセル開操作及び車両1の加速のみによって評価する従来の構成に比べて、精度良く評価することができる。したがって、従来の構成に比べて、乗員Rの感覚(官能評価)により近い加速評価が可能になる。
前記加速情報は、前記加速指令(アクセル開操作)に関する情報と、車両1の加速度に関する情報とを含む。前記加速情報取得部は、前記加速指令(アクセル開操作)に関する情報を取得するアクセル開度センサ11と、車両1の加速度に関する情報を取得する加速度センサ12とを有する。
これにより、車両1の加速を、アクセル開度センサ11によって検出されたアクセル開度と、加速度センサ12によって検出された車両1の加速度とを用いて、評価することができる。すなわち、上述の構成により、乗員Rのアクセル開操作に対する車両1の加速を評価することができる。
加速評価部20は、アクセル開度センサ11によって取得された前記加速指令(アクセル開操作)に関する情報が所定の条件を満たした場合において、前記加速指令(アクセル開操作)に関する情報が閾値以上になった時点と、加速度センサ12によって取得された車両1の加速度に関する情報が所定値以上になった時点との時間差を求めて、該時間差に関する情報と前記筋活動情報とに基づいて、車両1の加速に関する評価を行う。
これにより、乗員Rが車両1に入力する加速指令(アクセル開操作)に対する、車両1の加速タイミングのずれを用いて、車両1の加速に関する評価を行うことができる。よって、乗員Rの加速指令(アクセル開操作)に対する車両1の加速タイミングのずれを、精度良く評価することができる。
前記筋活動情報は、前記加速指令(アクセル開操作)に関する情報が所定条件を満たした場合において、前記加速指令(アクセル開操作)に関する情報が閾値以上になった時点以前の第1所定期間(アクセル開直前期間)における加速前筋活動に関する情報(筋電図の平均周波数)と、前記時点以後の第2所定期間(アクセル開直後期間)における加速後筋活動に関する情報(筋電図の平均周波数)とを含む。加速評価部20は、前記加速情報と、前記加速前筋活動(筋電図の平均周波数)及び前記加速後筋活動(筋電図の平均周波数)とを用いて、車両1の加速に関する評価を行う。
これにより、車両1に対して入力される加速指令(アクセル開操作)が所定条件を満たした時点の前後における乗員Rの筋活動(筋電図)の変化を用いて、車両1の加速に関する評価を行うことが可能になる。すなわち、上述の構成により、乗員Rの身体挙動の変化をより精度良く考慮して、車両1の加速に関する評価を行うことができる。したがって、乗員Rの感覚にさらに近い加速評価が可能になる。
加速評価部20は、車両1の加速に関する評価として、前記加速指令(アクセル開操作)に対する車両1の加速遅れの評価を行う。これにより、乗員Rの加速指令に対する車両1の加速遅れを精度良く評価することができる。
前記筋活動情報は、乗員Rの筋電図である。このように、前記筋活動情報として、乗員Rの筋活動に応じて得られる筋電図を用いることにより、加速指令(アクセル開操作)に対する車両1の加速遅れによる乗員Rの身体挙動を、より精度良く検出することができる。したがって、乗員Rの感覚にさらに近い加速遅れの評価が可能になる。
前記筋活動情報は、乗員Rの筋肉のうち、車両1の加速前後で動く筋肉に関する情報である。これにより、車両1の加速に対する乗員Rの身体挙動を、筋活動によって検出することが可能になる。したがって、車両1の加速評価において、乗員Rの感覚により近い加速評価が可能になる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、車両加速評価装置10は、乗員Rのアクセル開操作に対する車両1の加速の遅れを評価する。しかしながら、車両加速評価装置10は、加速度の変化に関する評価など、車両1の加速遅れに関する評価以外に、車両1の加速に関する他の評価を行ってもよい。
前記実施形態では、車両加速評価装置10は、アクセル開直前期間及びアクセル開直後期間の筋電図の平均周波数を求め、該平均周波数を用いて車両1の加速遅れの評価を行う。しかしながら、車両加速評価装置10は、アクセル開時刻以後の筋電図の平均周波数を用いて車両1の加速遅れの評価を行ってもよい。また、車両加速評価装置10は、筋電図の周波数をそのまま用いて車両1の加速遅れの評価を行ってもよいし、筋電図の振幅を用いて車両1の加速遅れの評価を行ってもよい。
前記実施形態では、車両加速評価装置10は、筋電センサ13によって検出された乗員Rの筋電図を用いて、車両1の加速遅れの評価を行う。しかしながら、車両加速評価装置10は、乗員Rの筋活動に関する情報であれば、他のセンサから得られた情報を用いて、車両1の加速遅れを評価してもよい。
前記実施形態では、加速遅れ演算部24は、加速遅れ時間評価値と、アクセル開直前期間及びアクセル開直後期間の筋電図の周波数とを用いて、線形の式である上述の式(1)により加速遅れ評価値Yを求める。しかしながら、加速遅れ演算部24は、加速遅れ時間評価値と、アクセル開直前期間及びアクセル開直後期間の筋電図の周波数とを用いて、非線形の式により加速遅れ評価値を求めてもよい。
前記実施形態では、車両加速評価装置10は、図6に示すように、加速遅れ時間演算部22によって加速遅れ時間評価値を算出した後、筋電周波数算出部23によってアクセル開直前期間及びアクセル開直後期間の筋電周波数を求める。しかしながら、車両加速評価装置10は、加速遅れ時間演算部22による加速遅れ時間評価値の算出と、筋電周波数算出部23による筋電周波数の算出とを同時に行ってもよいし、筋電周波数算出部23による筋電周波数の算出を、加速遅れ時間演算部22による加速遅れ時間評価値の算出よりも先に行ってもよい。
前記実施形態では、加速評価部20は、アクセル開操作が所定の条件を満たしている場合に、車両1の加速の評価を行う。しかしながら、加速評価部20は、アクセル開操作が行われた場合に、車両1の加速の評価を行ってもよい。
前記実施形態では、車両1の加速を加速度センサ12によって取得している。しかしながら、車両1の加速に関する加速情報を取得可能なセンサであれば、他のセンサを用いてもよい。加速情報を取得可能なセンサとしては、例えば、回転運動を検出するジャイロセンサ、サスペンションのストロークを検出するストロークセンサである。四輪自動車や自動二輪車では、車両が加速した際に、リアサスペンションは縮む一方、フロントサスペンションは伸びる。すなわち、車両は、前後方向に回転運動を行う。そのため、ジャイロセンサまたはサスペンションのストロークセンサによって、車両の加速タイミングを検出することができる。
前記実施形態では、車両加速評価装置10は、アクセル所定開時刻取得部31により得られるアクセル開時刻と、加速開始時刻取得部32により得られる加速開始時刻との時間差を用いて加速遅れの評価を行う。しかしながら、車両加速評価装置10は、例えば、角速度、サスペンションストローク量などの加速の遅れを表す他の状態量を用いて車両1の加速遅れの評価を行ってもよい。
前記実施形態では、車両1を操作する乗員Rの筋活動を筋電センサ13によって取得している。しかしながら、乗員Rの筋活動に関する筋活動情報を取得可能なセンサであれば、他のセンサを用いてもよい。筋活動情報を取得可能なセンサとしては、例えば、筋硬度、筋音図などの情報を取得可能なセンサである。乗員Rが身体を力ませて筋肉が収縮した場合には、筋肉が硬くなったり、筋肉内で音が発生したりする。筋肉の硬さは、前記筋硬度のセンサによって計測することができる。筋肉内で発生する音は筋音図のセンサによって計測することができる。
本発明は、車両の加速を評価する車両加速評価装置に利用可能である。
1 車両
10 車両加速評価装置
11 アクセル開度センサ(加速情報取得部、加速指令情報取得部)
12 加速度センサ(加速情報取得部、加速度情報取得部)
13 筋電センサ(筋活動情報取得部)
20 加速評価部
21 アクセル開度判定部
22 加速遅れ時間演算部
23 筋電周波数演算部
24 加速遅れ演算部
31 アクセル所定開時刻取得部
32 加速開始時刻取得部
33 加速遅れ時間評価部
R 乗員

Claims (8)

  1. 前記車両の加速に関する加速情報を取得する加速情報取得部と、
    前記車両の加速を制御するための加速指令を入力する乗員の筋活動に関する筋活動情報を取得する筋活動情報取得部と、
    前記加速情報と前記筋活動情報とに基づいて、前記車両の加速に関する評価を行う加速評価部とを備える、車両加速評価装置。
  2. 請求項1に記載の車両加速評価装置において、
    前記加速情報は、前記加速指令に関する情報と、前記車両の加速度に関する情報とを含み、
    前記加速情報取得部は、前記加速指令に関する情報を取得する加速指令情報取得部と、
    前記車両の加速度に関する情報を取得する加速度情報取得部とを有する、車両加速評価装置。
  3. 請求項2に記載の車両加速評価装置において、
    前記加速評価部は、前記加速指令情報取得部によって取得された前記加速指令に関する情報が所定の条件を満たした場合において、前記加速指令に関する情報が閾値以上になった時点と、前記加速度情報取得部によって取得された前記車両の加速度に関する情報が所定値以上になった時点との時間差を求めて、該時間差に関する情報と前記筋活動情報とに基づいて、前記車両の加速に関する評価を行う、車両加速評価装置。
  4. 請求項2または3に記載の車両加速評価装置において、
    前記筋活動情報は、前記加速指令に関する情報が所定条件を満たした場合において、前記加速指令に関する情報が閾値以上になった時点以前の第1所定期間における加速前筋活動に関する情報と、前記時点以後の第2所定期間における加速後筋活動に関する情報とを含み、
    前記加速評価部は、前記加速情報と、前記加速前筋活動及び前記加速後筋活動とを用いて、前記車両の加速に関する評価を行う、車両加速評価装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の車両加速評価装置において、
    前記加速評価部は、前記車両の加速に関する評価として、前記加速指令に対する前記車両の加速遅れの評価を行う、車両加速評価装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の車両加速評価装置において、
    前記筋活動情報は、前記乗員の筋電図である、車両加速評価装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載の車両加速評価装置において、
    前記筋活動情報は、前記乗員の筋肉のうち、前記車両の加速前後で動く筋肉に関する情報である、車両加速評価装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一つに記載の車両加速評価装置を備えた車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108742609A (zh) * 2018-04-03 2018-11-06 吉林大学 一种基于肌电和操控信息的驾驶员换道舒适度评价方法

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