JP2018009628A - ボールねじ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このすり割りの長さは、ねじ軸のリードの0.7倍以上にしている。このすり割りは、ねじ軸の直径方向の線に対して、ねじ軸が右ねじのときに筒状部の外側端面から見て時計方向に傾斜しており、またこのすり割りは、同文献1の図7、8の例ではねじ軸の軸線に対して、同ねじ軸のリード角を規定するねじ山の接線とは反対の方向に傾斜している。かかるシールの筒状部は、外周からガータスプリングで締め付けられて、ねじ軸の外周に密着されている。
そこで、このボールねじでは、ねじ軸の回転により相対的にボールナットが軸方向に移動すると、露出されたねじ軸の外周に付着していた異物がすり割りにより形成されたシールのエッジ部で削り取られる。その異物は、続いてすり割りにより形成された傾斜面に沿って遠心方向に掻き出されるようになっている。
しかしながら、これらの従来技術では、シール内面とねじ軸表面の隙間が均一且つ微小であるため、シールをねじに組み付けるときに、シールがねじ軸に対して傾いたりした場合には、シールがねじ軸表面にひっかかり、シールがねじ軸に組みつけられない虞がある。
また、第3の態様のボールねじ装置は、前記第1又は第2の態様において、前記連結ピンは、両端にフランジ部を設けたことを特徴とする。
さらに、第4の態様のボールねじ装置は、前記第1又は第2の態様において、前記連結ピンは、中央部にフランジ部を設けたことを特徴とする。
シール山31は、ポリエチレン(PE)またはポリアセタール(POM)で形成されている。
分割構成体3a、3bには、図2(a)に示すように、円筒形状の連結ピン50を挿入して組立て連結(嵌合)ができるように、その突き合せ両端面に、円筒状のピン挿入孔35a、35bが形成されている。
例えば、まず、一方の分割構成体3a、3bを、ネジ軸1の外周に位置させるとともに、そのシール山31をネジ軸1のネジ溝11に嵌合させる。そして、その分割構成体3aの突き合せ両端面に設けたピン挿入孔35a、35bに、連結ピン50、50を嵌入させる。
そして次に、上述のとおり一方の分割構成体3aの突き合せ両端面にセットした連結ピン50、50に、他方の分割構成体3bの突き合せ両端面に設けたピン挿入孔35a、35bを位置決めし、シール山31がネジ溝11に嵌合するようにして押し込んでいく。これにより、連結ピン50、50がピン挿入孔35a、35bに嵌入されて双方の分割構成体3a、3bが一体に連結されてシール3が形成配置される。
このように構成したことにより、シール3は遠心力により分解することはない。
なお、ピン挿入孔35a、35bを傷つけないために、連結ピン50の材料は、分割構成体3a、3bよりも柔らかいものが好ましい。例えば、分割構成体3a、3bの材料が、ポリアセタール(ロックウェル硬さ:120)の場合、連結ピン50の材料は、ポリエチレン(ロックウェル硬さ:73)とし、また、連結ピン50の材料がポリピロピレン(ロックウェル硬さ:98)や、ポリカーボネート(ロックウェル硬さ:118)などが使用される。
なお、ピン挿入孔35a、35bとピン50の数は、分割構成体3a、3bの端面に複数個所設けてもよい。
以上、連結ピン50の形状が円筒状である実施形態をもって説明してきたが、連結ピン50は上述した形態に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
例えば、図示はしないが、両端に円板状のフランジ部を設けた連結ピンを採用することも可能で本発明の範囲内である。
すなわち、連結ピンは、円筒部の両端にそれぞれ同一径の円板状のフランジ部を一体に突設して側面視で略カナ文字「エ」の形態を有するように形成する。円筒部は上述した本実施形態の連結ピンと同一径に形成する。従って、フランジ部はピン挿入孔35よりも大径となる。
本変形例で示す連結ピンを、上述した本実施形態のピン挿入孔35に挿入すると、フランジ部は挿入に伴ってつぼむことになる。そのためフランジ部とピン挿入孔35とでしまり嵌めとなるので、2つ割れの分割構成体3a、3bが強固に組みつけられる。
なお、本実施形態においても、ピン挿入孔35a、35bと連結ピンの数は、分割構成体3a、3bの端面に複数個所設けてもよい。
このすり割り34の数は、筒状部32の円周方向に等間隔に6箇所設けられているが、その数は後述の各機能を考慮して他の数とすることも可能である。
すり割り34は、ねじ軸1の直径方向の線L1に対して、前記ねじ軸1が右ねじのときに前記筒状部32の外側端面から前記ねじ軸1の軸方向に見て半時計方向に角度βを以て傾斜させてある。
したがって、前記接線L2は、リード角γとの関係で定義すれば、ねじ軸1のねじのリード角γを規定するねじ山12の接線であるということができる。
そこで、すり割り34は、前記ねじ軸1の軸線Xに対して、ねじ軸1のねじのリード角γを規定するねじ山12の接線L2に沿う方向に傾斜させたと表現することができる。
11 ねじ溝
2 ボールナット
3 シール
3a、3b 分割構成体
31 シール山
32 筒状部
34 すり割り
35a、35b ピン挿入孔
50 連結ピン
4 隙間
Claims (4)
- 外周面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸と、
このねじ軸の外側にあり前記ねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝を内周面に有して両ねじ溝間に負荷領域を形成するボールナットと、
前記負荷領域内に転動可能に装填される多数のボールと、
前記ボールナットの軸方向の一端にフランジを介して取り付けられ、前記ねじ溝と係合するシール山を内面に備えてなる筒状のシールと、を備えてなるボールねじ装置において、
前記シールは、
複数個に分割された分割構成体により構成され、
前記分割構成体のそれぞれの突き合わせ面に設けられたピン挿入孔と、
前記それぞれのピン挿入孔に挿入して各分割構成体を連結一体化する連結ピンと、を含むことを特徴とするボールねじ装置。 - 相対向する分割構成体の突き合わせ面に位置するピン挿入孔同士の連結全体長さは、挿入される連結ピンの長さと略等しくするとともに、ピン挿入孔の孔径をφDとし、連結ピンの径をφdとしたときに、φD<φdの関係を具備することを特徴とする請求項1に記載のボールねじ装置。
- 前記連結ピンは、両端にフランジ部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボールねじ装置。
- 前記連結ピンは、中央部にフランジ部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボールねじ装置。
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JP2016138181A JP6812686B2 (ja) | 2016-07-13 | 2016-07-13 | ボールねじ装置 |
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JP6812686B2 JP6812686B2 (ja) | 2021-01-13 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2016
- 2016-07-13 JP JP2016138181A patent/JP6812686B2/ja active Active
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