JP2018009500A - ボルテックス形ポンプ用羽根車及びボルテックス形ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の羽根形状を複雑に変形させることなくポンプ効率を向上させることができ、且つ、低コストで容易に製造することができるボルテックス形ポンプ用羽根車を提供する。【解決手段】ボルテックス形ポンプ用の羽根車であって、主板と主板に固定された複数の羽根とを備えており、複数の羽根のうち少なくとも1つの羽根が、少なくとも部分的に、主板から、羽根車の回転方向と逆方向に羽根車の中心軸に対して傾斜して延びる前方面と、全体的に、主板から、中心軸に対して平行又は回転方向に傾斜して延びる後方面とを備える、羽根車。【選択図】図2

Description

本発明は、ボルテックス形ポンプ用羽根車及びボルテックス形ポンプに関する。
ボルテックス形ポンプは、羽根車の羽根の下面と羽根車を収容するケーシング底面との間に大きな間隔を有している。従って、ボルテックス形ポンプは、異物によるポンプ内での閉塞事故の発生を防止することができる汚水・汚物用ポンプとして広く使用されている。
従来の一般的なボルテックス形ポンプの構造を図10に示す。これは、主軸1を駆動するモータ部2と、主軸1の回転によって揚水を行うポンプ部3とを一体に備えている。そして、ポンプ部3の圧力水がモータ部2側へ漏洩しないように、ポンプ部3とモータ部2の間を上部メカニカルシール4a及び下部メカニカルシール4bで2重に軸封したものである。
モータ部2には、主軸1と一体に回転するロータ5と、ステータ巻線6を備えたステータ7とがモータ室8内に収納されている。このモータ室8は、上方に開口した略円筒状のモータフレーム10とモータフレーム10の上端に連結したモータカバー11で水密的に封止されているとともに、上部には、水中ケーブル12が接続されている。
そして、主軸1は、モータカバー11に取付けた上部軸受13とモータフレーム10の下端に連結した負荷側ブラケット14の内周面に取付けた下部軸受15を介して回転自在に支承されている。更に、モータカバー11の上面には、湧水現場への吊下げや移動を行なう把手16が設けられている。
一方、ポンプ部3は、複数の羽根40を有し主軸1の先端にこれと一体に回転するように連結されたボルテックス形ポンプ用羽根車41を備えている。この羽根車41は、吐出口42aと吸込口42bを有し、内部をポンプ室43としたポンプケーシング42で覆われて、下部から湧水・汚水等を吸い込んで側面から吐出するようになっている。ここに、吐出口42aには、吐出曲管24が連結されている。
羽根車41の羽根40の下端面とポンプケーシング42の底面の間には、ボルテックス形ポンプの特徴である広い空隙が設けられており、比較的大きな異物でも容易に排出することができるようになっている。また、ポンプケーシング42には、ポンプを自立させるようにしたポンプ台45が取付けられている。
メカニカルシール4a,4bは、負荷側ブラケット14とポンプケーシング42とを接続する中間ケーシング30と負荷側ブラケット14とで区画されたメカニカルシール室31内に配置され、この軸封部には、メカニカルシール摺動面の潤滑と冷却を行う油が封入されている。また、メカニカルシール4a,4bの寿命を長くするため、中間ケーシング30と羽根車41のボス部との間にオイルシール32が組み込まれて、砂等の異物がメカニカルシール摺動面に接近するのを防いでいる。
ここで、従来のボルテックス形ポンプ用羽根車41の形状の例を図11に示す。図11の例では、従来のボルテックス形ポンプ用羽根車41は、互いに平行に延在する前方面40a及び後方面40bを有する複数の羽根40を備えている。複数の羽根40の各々は、シュラウド面40cから羽根車41の中心軸Cに対して平行に延在している。ここで、「
羽根の前方面」とは、羽根車41の回転方向Rに関して前方を向く面を意味し、「羽根の後方面」とは、羽根車41の回転方向Rに関して後方を向く面を意味する。
図12は、図10のポンプケーシング42の内部を拡大して示す図である。吸込口42bから吸い込まれた汚水は、回転する羽根車41の羽根40の間を通って半径方向外側(換言すれば、羽根車41の外周側)に流れ、ポンプケーシング42の側壁に衝突して軸方向に向きを変える。こうして、図12の矢印Vで示すような渦流が形成される。渦の強さが大きいほど汚水は効率よく吐出口42aから排出される。
上記したように、ボルテックス形ポンプは、比較的大きな異物でも容易に排出することができるように、羽根車の羽根の下面とケーシング底面との間に大きな間隙を形成するように構成されている。これにより、異物によるポンプ内での閉塞事故の発生を低減することができる。しかし、この大きな間隙によって、ボルテックス形ポンプは、他のセミオープン羽根車やクローズ羽根車と比較して低いポンプ効率を有することが知られている。
特開昭61−279798号は、渦ポンプの羽根車の各羽根にフランジ部を設けることにより、有害な流れを羽根内部から遮断しポンプ効率の向上を図っている。また、特開2009−293547号は、羽根の前縁勾配を段階的に変化させることでボルテックスポンプのポンプ効率と異物通過性の両立を図っている。
特開昭61−279798号 特開2009−293547号
本発明の一つの目的は、従来の羽根形状を複雑に変形させることなくポンプ効率を向上させることができ、且つ、低コストで容易に製造することができるボルテックス形ポンプ用羽根車を提供することである。また、本発明のもう一つの目的は、従来の羽根形状を複雑に変形させることなくポンプ効率を向上させることができ、且つ、低コストで容易に製造することができるボルテックス形ポンプ用羽根車を備えるボルテックス形ポンプを提供することである。
本発明の一実施形態によれば、ボルテックス形ポンプ用の羽根車であって、主板と主板に固定された複数の羽根とを備えており、複数の羽根のうち少なくとも1つの羽根が、少なくとも部分的に、主板から、羽根車の回転方向と逆方向に羽根車の中心軸に対して傾斜して延びる前方面と、全体的に、主板から、中心軸に対して平行又は回転方向に傾斜して延びる後方面とを備える、羽根車が提供される。この構成によれば、少なくとも1つの羽根が、少なくとも部分的に、主板から、羽根車の回転方向と逆方向に羽根車の中心軸に対して傾斜して延びる前方面を備えている。従って、羽根の入口側から出口側に向けて流れる汚水は、ケーシングの側壁に到達する前に羽根の前方面の傾斜部によって軸方向に押される。これにより、汚水の軸方向の流れを強くすることができる。従って、羽根の前方面が中心軸に対して平行に延在する従来のボルテックス形ポンプと比較して、ポンプ効率を向上させることができる。また、汚水中の異物が羽根の出口側まで運ばれて羽根に引っ掛かるおそれを最小限にすることができる。従って、異物によって羽根車の回転が妨げられることがないので、従来技術と比較してポンプ効率を向上させることができる。さらに、少なくとも1つの羽根は、全体的に、主板から、中心軸に対して平行又は回転方向に傾斜して延びる後方面を備えているので、羽根車を型成形する際の型抜き、または羽根車のプ
レス成形が、羽根の形状によって妨げられることがない。従って、羽根車の製造を低コストで容易に行うことができる。
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つの羽根が、主板を貫通する中抜き部を備える。この構成によれば、羽根車を軽量化することができるので、材料費を低減することができる。従って、羽根車の製造コストをさらに低減することができる。
本発明の一実施形態によれば、羽根車は、中抜き部を覆うように主板に取り付けられる被覆部材を備える。この構成によれば、羽根車を軽量化しつつ、流体が中抜き部に侵入することによるポンプ効率の低下を防止することができる。
本発明の一実施形態によれば、上記のいずれかに記載の羽根車を備える、ボルテックス形ポンプが提供される。
本発明の第一実施形態によるボルテックス形ポンプの構造を示す図である。 本発明の第一実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車を示す図である。 図2のA−A線断面図である。 ボルテックス形ポンプ用羽根車の比較例を説明する図である。 本発明の第一実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車の製造方法の一例を説明する図である。 図3に対応する、本発明の第二実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車を示す図である。 図3に対応する、本発明の第三実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車を示す図である。 本発明の第三実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車の下方斜視図である。 本発明の第三実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車の上方斜視図である。 本発明の第三実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車の製造方法の一例を説明する図である。 図3に対応する、本発明の第四実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車を示す図である。 従来のボルテックス形ポンプの構造の例を示す図である。 従来のボルテックス形ポンプ用羽根車の例を示す図である。 図10のケーシング内部の拡大図である。
図1は、本発明の第一実施形態によるボルテックス形ポンプの構造を示す図である。なお、図10乃至図12に示す従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、図1に示すようにポンプ部3に複数の羽根50を有し、主軸1の先端にこれと一体に回転するように連結されたボルテックス形ポンプ用羽根車51が備えられた基本的な構造は、従来の技術と同様である。また、この羽根車51は、吐出口52aと吸込口52bを有しポンプ台55に支持されたポンプケーシング52によって覆われ、ポンプ室53内に収納されている。ポンプケーシング52の下部から湧水・汚水等を吸い込んでその側面から吐出するようになっている構造も、従来の技術と同様である。
図2は、本発明の第一実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車51を示す図であ
る。図2の例において、ボルテックス形ポンプ用羽根車51は、シュラウド面50cを有する主板56と、主板56に固定された複数の羽根50とを備えている。主板56から延在する各羽根50は、前方面50aと後方面50bを備えている。ここで、「羽根の前方面」とは、羽根車51の回転方向Rに関して前方を向く面を意味し、「羽根の後方面」とは、羽根車51の回転方向Rに関して後方を向く面を意味する。図2の例では、羽根車51の複数の羽根50のうち全ての羽根50の前方面50aが、主板56から、羽根車51の回転方向Rと逆方向に羽根車51の中心軸(換言すれば、回転中心軸)Cに対して傾斜して延びている。
図3は、図2のA−A線断面図であり、羽根50の出口側から羽根車51の内部(すなわち、羽根車51の周方向に隣接する羽根50の間に形成される流路)を見た図である。図3に示すように、本実施形態では、各羽根50の前方面50aは、中心軸Cに対して角度θ1だけ回転方向Rと逆方向に傾斜している。一方、各羽根50の後方面50bは、中心軸Cに対して実質的に平行である。
羽根40の前方面40aが中心軸Cに対して平行に延びている従来のボルテックス形ポンプ用羽根車41では、羽根40の間を通る汚水が羽根40の出口側でケーシング42の側壁と衝突して軸方向流れを形成する。従って、衝突によるエネルギー損失により軸方向流れが弱いものとなる。一方、本実施形態では、羽根50の前方面50aが、主板56から、回転方向Rと逆方向に中心軸Cに対して傾斜して延びている。この傾斜する前方面50aは、図3の矢印Fで示すように、羽根50の入口側から出口側に流れる汚水を、羽根50の下面に向けて(すなわち、軸方向に向けて)押し出すように作用する。従って、軸方向の流れを強くすることができる。これにより、渦の強さを大きくすることができ、汚水を効率よく排出することができる。
第一実施形態では、羽根車51の羽根50の前方面50aが、全体的に、回転方向Rと逆方向に中心軸Cに対して傾斜している。しかし、本発明の他の実施形態によれば、羽根車51の羽根50の前方面50aは、部分的に中心軸Cに対して傾斜していてもよい。この場合でも、少なくとも、前方面50aの傾斜する部分によって汚水は軸方向に押し出されるので、渦の強さを従来よりも大きくすることができる。羽根車51の羽根50の前方面50aが部分的に傾斜する場合、羽根50の出口側(換言すれば、羽根車51の外周側)に位置する部分が傾斜することが好ましい。これにより、全体的に大きな強い渦流を形成することができる。
また、第一実施形態では、複数の羽根50のうち全ての羽根50の前方面50aが、回転方向Rと逆方向に中心軸Cに対して傾斜している。しかし、本発明の他の実施形態では、複数の羽根50のうち一部の羽根50が傾斜していてよい。この場合でも、少なくとも、傾斜する羽根50の前方面50aを通過する汚水は軸方向に押し出されるので、渦の強さを従来よりも大きくすることができる。
また、羽根50の前方面50aが回転方向Rと逆方向に中心軸Cに対して傾斜していることは、強い渦流を形成することができることに加えて、羽根車51の内部に入り込んだ異物が羽根50の出口側で引っ掛かり、羽根車51の回転を妨げるおそれを最小限にすることができる効果を奏する。
さらに、上記したように、第一実施形態では、各羽根50の後方面50bは、中心軸Cに対して実質的に平行である。この構成により、従来の型成形(換言すれば、鋳造または射出成形)またはプレス成形による羽根車51の製造を低コストで容易に行うことができる。このことを、図4A及び図4Bを参照して説明する。
図4Aは、ボルテックス形ポンプ用羽根車51の比較例として、互いに平行な前方面60a及び後方面60bを備えているボルテックス形ポンプ用羽根車61の部分を示している。具体的には、図4Aは、羽根60の前方面60a及び後方面60bの各々が、羽根車61の中心軸Cに対して傾斜しているボルテックス形ポンプ用羽根車61を示している。図4Aはまた、羽根車61の成形用キャビティを形成する型70も示している。型70は、上型部分70a及び下型部分70bに二分割されている。これらの型部分70a、70bの間に形成された、成形品(すなわち、羽根車61)と同一形状のキャビティ内に金属またはプラスチック材料を流し込むことができる。
このように二分割された型70を用いて主板66と羽根60とが一体化された羽根車61を成形する場合、成形品から型70を分離する方向(換言すれば、型部分70a、70bを引き抜く方向)は、必然的に、羽根車61の中心軸Cに沿う方向(図4Aの上下方向)に制限される。しかし、比較例のように羽根60の後方面60bが前方面60aと同じ方向に傾斜していると、成形品から型70を分離することが困難となる。具体的には、型70を引き抜く際に、下型部分70bにおける、羽根60の後方面60bと主板66との間に存在する部分(図4A中、71で示す三角形状の部分)が後方面60bと干渉し、下型部分70bを成形品から分離することができない。従って、下型部分70bをさらに分割する等の対策が必要となる。
これに対し、第一実施形態の羽根車51は、羽根50の後方面50bが中心軸Cに対して実質的に平行である。従って、図4Bに示すように、成形品から型80を分離する際に型80が羽根50と干渉する部分が存在しない。従って、羽根50の形状に妨げられることなく、上型部分80a及び下型部分80bの各々を、成形品から容易に分離することができる。従って、羽根50の前方面50aが傾斜したボルテックス形ポンプ用羽根車51を低コストで容易に製造することができる。
尚、上記効果を得るように、後方面50bは、全体的に(換言すれば、後方面50bの全体が)、主板56から、中心軸Cに対して平行又は回転方向Rに傾斜して延びている必要がある。図5は、図3に対応する、本発明の第二実施形態を示す図である。第二実施形態のボルテックス形ポンプ用羽根車151では、羽根150の後方面150bは、全体的に、主板156から、中心軸Cに対して回転方向Rに傾斜して延びている。その他の構成は、第一実施形態と同様である。第二実施形態において、後方面150bの傾斜角度θ2は、中心軸Cに対して回転方向Rに傾斜する角度であれば、特に限られない。換言すれば、中心軸Cに対する後方面150bの傾斜角度θ2は、0<θ2<90である。この場合でも、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。尚、θ2の値は、必ずしもθ1の値と同じでなくてもよい。
また、主板と羽根とが一体化された羽根車をプレス成形によって製造する場合においても第一及び第二実施形態は有利である。主板と羽根とが一体化された羽根車をプレス成形によって製造する場合、荷重は、羽根車の中心軸Cに沿う方向に掛けられる。しかし、図4Aの比較例に示すように羽根60の前方面60a及び後方面60bが互いに同じ方向に傾斜する場合、一度のプレス成形によって羽根車61を製造することは困難である。例えば後方面60bを傾斜させるために、追加のプレス工程が必要となる。
図6は、図3に対応する、本発明の第三実施形態を示す図である。第三実施形態のボルテックス形ポンプ用羽根車251は、羽根250が、主板256を貫通する中抜き部250dを備えている。換言すれば、羽根250が中抜き部250dを備えており、主板256が、中抜き部250dに連通する開口部を備えている。その他の点は、第一実施形態と同様である。第三実施形態では、中抜き部250dを形成することによって、羽根車251を軽量化することができる。従って、材料費を低減することができ、羽根車251の製
造コストをさらに低減することができる。図7A、図7Bは、それぞれ、本発明の第三実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車251の下方斜視図、上方斜視図である(尚、ここで「下方」、「上方」とは、図1における上下方向を意味する)。図8は、図4Bに対応する、第三実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車251の製造方法の一例を説明する図である。図4Bの場合と同様に、型90が羽根250と干渉する部分が存在しないことが分かる。
図9は、図3に対応する、本発明の第四実施形態を示す図である。第四実施形態のボルテックス形ポンプ用羽根車351は、主板356を貫通する中抜き部350dを覆うように主板356に取り付けられる被覆部材357を備えている。その他の点は、第三実施形態と同様である。主板356を貫通する中抜き部350dが外部に露出されていると、ポンプに吸い込まれた流体が中抜き部350dに流入するので、運転中のポンプ効率が低下する。第四実施形態では、被覆部材357によって、流体が中抜き部350dに流入することが防止される。従って、ポンプ効率を低下させることなく、羽根車351を軽量化することができる。被覆部材357は、例えば、溶接により主板356に取り付けることができる。
このように、本発明の各実施形態によれば、少なくとも1つの羽根の前方面は、少なくとも部分的に、主板から、羽根車の回転方向と逆方向に羽根車の中心軸に対して傾斜して延びている。従って、前方面を通過する汚水を軸方向に押し出すことができ、これにより、ポンプ効率を向上させることができる。さらに、少なくとも1つの羽根の後方面は、全体的に、主板から、中心軸に対して平行又は回転方向に傾斜して延びているので、羽根車を型成形する際の型抜きまたは羽根車のプレス成形を、羽根の形状に妨げられることなく行うことができる。従って、羽根車を低コストで容易に製造することができる。
尚、本発明の各実施形態は適宜組み合わせることができる。例えば、図5に示す第二実施形態の羽根150に、図6に示す第三実施形態のように中抜き部を形成することができ、さらに、図9に示すように、中抜き部を覆う被覆部材を主板156に取り付けることができる。
本発明は、ボルテックス形ポンプに広く適用することができる。
R…回転方向
C…中心軸
θ1…前方面の傾斜角度
θ2…後方面の傾斜角度
1…主軸
2…モータ部
3…ポンプ部
5…ロータ
6…ステータ巻線
7…ステータ
8…モータ室
10…モータフレーム
11…モータカバー
12…水中ケーブル
13…上部軸受
14…負荷側ブラケット
15…下部軸受
16…把手
24…吐出曲管
30…中間ケーシング
31…メカニカルシール室
32…オイルシール
40…羽根
41…ボルテックス形ポンプ用羽根車
42…ポンプケーシング
43…ポンプ室
45…ポンプ台
4a…上部メカニカルシール
4b…下部メカニカルシール
50…羽根
51…ボルテックス形ポンプ用羽根車
52…ポンプケーシング
53…ポンプ室
55…ポンプ台
56…主板
40a…前方面
40b…後方面
40c…シュラウド面
42a…吐出口
42b…吸込口
50a…前方面
50b…後方面
50c…シュラウド面
52a…吐出口
52b…吸込口
60…羽根
60a…前方面
60b…後方面
61…ボルテックス形ポンプ用羽根車
66…主板
70…型
70a…上型部分
70b…下型部分
71…干渉部
80、90…型
80a、90a…上型部分
80b、90b…下型部分
150、250、350…羽根
150a、250a、350a…前方面
150b、250b、350b…後方面
150c…シュラウド面
151、251、351…ボルテックス形ポンプ用羽根車
156、256、356…主板
250d、350d…中抜き部
357…被覆部材

Claims (4)

  1. ボルテックス形ポンプ用の羽根車であって、主板と前記主板に固定された複数の羽根とを備えており、前記複数の羽根のうち少なくとも1つの羽根が、少なくとも部分的に、前記主板から、前記羽根車の回転方向と逆方向に前記羽根車の中心軸に対して傾斜して延びる前方面と、全体的に、前記主板から、前記中心軸に対して平行又は前記回転方向に傾斜して延びる後方面とを備える、羽根車。
  2. 前記少なくとも1つの羽根が、前記主板を貫通する中抜き部を備える、請求項1に記載の羽根車。
  3. 前記中抜き部を覆うように前記主板に取り付けられる被覆部材を備える、請求項2に記載の羽根車。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の羽根車を備える、ボルテックス形ポンプ。
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