JP2018009501A - ボルテックス形ポンプ用羽根車、ボルテックス形ポンプ、及びボルテックス形ポンプ用羽根車の製造方法 - Google Patents

ボルテックス形ポンプ用羽根車、ボルテックス形ポンプ、及びボルテックス形ポンプ用羽根車の製造方法 Download PDF

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Miho Isono
美帆 磯野
博 打田
Hiroshi Uchida
博 打田
川井 政人
Masato Kawai
政人 川井
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Abstract

【課題】従来の羽根形状を複雑に変形させることなくポンプ効率を向上させることができ、且つ、低コストで容易に製造することができるボルテックス形ポンプ用羽根車を提供する。【解決手段】ボルテックス形ポンプ用の羽根車であって、主板と、主板に固定される複数の羽根とを備えており、複数の羽根は、互いに且つ主板と別体に構成されており、複数の羽根のうち少なくとも1つの羽根の前方面が、少なくとも部分的に、主板から、羽根車の回転方向と逆方向に羽根車の中心軸に対して傾斜して延びている、羽根車。【選択図】図2

Description

本発明は、ボルテックス形ポンプ用羽根車、ボルテックス形ポンプ、及びボルテックス形ポンプ用羽根車の製造方法に関する。
ボルテックス形ポンプは、羽根車の羽根の下面と羽根車を収容するケーシング底面との間に大きな間隔を有している。従って、ボルテックス形ポンプは、異物によるポンプ内での閉塞事故の発生を防止することができる汚水・汚物用ポンプとして広く使用されている。
従来の一般的なボルテックス形ポンプの構造を図15に示す。これは、主軸1を駆動するモータ部2と、主軸1の回転によって揚水を行うポンプ部3とを一体に備えている。そして、ポンプ部3の圧力水がモータ部2側へ漏洩しないように、ポンプ部3とモータ部2の間を上部メカニカルシール4a及び下部メカニカルシール4bで2重に軸封したものである。
モータ部2には、主軸1と一体に回転するロータ5と、ステータ巻線6を備えたステータ7とがモータ室8内に収納されている。このモータ室8は、上方に開口した略円筒状のモータフレーム10とモータフレーム10の上端に連結したモータカバー11で水密的に封止されているとともに、上部には、水中ケーブル12が接続されている。
そして、主軸1は、モータカバー11に取付けた上部軸受13とモータフレーム10の下端に連結した負荷側ブラケット14の内周面に取付けた下部軸受15を介して回転自在に支承されている。更に、モータカバー11の上面には、湧水現場への吊下げや移動を行なう把手16が設けられている。
一方、ポンプ部3は、複数の羽根40を有し主軸1の先端にこれと一体に回転するように連結されたボルテックス形ポンプ用羽根車41を備えている。この羽根車41は、吐出口42aと吸込口42bを有し、内部をポンプ室43としたポンプケーシング42で覆われて、下部から湧水・汚水等を吸い込んで側面から吐出するようになっている。ここに、吐出口42aには、吐出曲管24が連結されている。
羽根車41の羽根40の下端面とポンプケーシング42の底面の間には、ボルテックス形ポンプの特徴である広い空隙が設けられており、比較的大きな異物でも容易に排出することができるようになっている。また、ポンプケーシング42には、ポンプを自立させるようにしたポンプ台45が取付けられている。
メカニカルシール4a,4bは、負荷側ブラケット14とポンプケーシング42とを接続する中間ケーシング30と負荷側ブラケット14とで区画されたメカニカルシール室31内に配置され、この軸封部には、メカニカルシール摺動面の潤滑と冷却を行う油が封入されている。また、メカニカルシール4a,4bの寿命を長くするため、中間ケーシング30と羽根車41のボス部との間にオイルシール32が組み込まれて、砂等の異物がメカニカルシール摺動面に接近するのを防いでいる。
ここで、従来のボルテックス形ポンプ用羽根車41の形状の例を図16に示す。図16の例では、従来のボルテックス形ポンプ用羽根車41は、互いに平行に延在する前方面4
0a及び後方面40bを有する複数の羽根40を備えている。複数の羽根40の各々は、シュラウド面40cから羽根車41の中心軸Cに対して平行に延在している。ここで、「羽根の前方面」とは、羽根車41の回転方向Rに関して前方を向く面を意味し、「羽根の後方面」とは、羽根車41の回転方向Rに関して後方を向く面を意味する。
図17は、図15のポンプケーシング42の内部を拡大して示す図である。吸込口42bから吸い込まれた汚水は、回転する羽根車41の羽根40の間を通って半径方向外側(換言すれば、羽根車41の外周側)に流れ、ポンプケーシング42の側壁に衝突して軸方向に向きを変える。こうして、図17の矢印Vで示すような渦流が形成される。渦の強さが大きいほど汚水は効率よく吐出口42aから排出される。
上記したように、ボルテックス形ポンプは、比較的大きな異物でも容易に排出することができるように、羽根車の羽根の下面とケーシング底面との間に大きな間隙を形成するように構成されている。これにより、異物によるポンプ内での閉塞事故の発生を低減することができる。しかし、この大きな間隙によって、ボルテックス形ポンプは、他のセミオープン羽根車やクローズ羽根車と比較して低いポンプ効率を有することが知られている。
特開昭61−279798号は、渦ポンプの羽根車の各羽根にフランジ部を設けることにより、有害な流れを羽根内部から遮断しポンプ効率の向上を図っている。また、特開2009−293547号は、羽根の前縁勾配を段階的に変化させることでボルテックスポンプのポンプ効率と異物通過性の両立を図っている。
特開昭61−279798号 特開2009−293547号
本発明の一つの目的は、従来の羽根形状を複雑に変形させることなくポンプ効率を向上させることができ、且つ、低コストで容易に製造することができるボルテックス形ポンプ用羽根車を提供することである。また、本発明のもう一つの目的は、従来の羽根形状を複雑に変形させることなくポンプ効率を向上させることができ、且つ、低コストで容易に製造することができるボルテックス形ポンプ用羽根車を備えるボルテックス形ポンプを提供することである。
本発明の一実施形態によれば、ボルテックス形ポンプ用の羽根車であって、主板と、主板に固定される複数の羽根とを備えており、複数の羽根は、互いに且つ主板と別体に構成されており、複数の羽根のうち少なくとも1つの羽根の前方面が、少なくとも部分的に、主板から、羽根車の回転方向と逆方向に羽根車の中心軸に対して傾斜して延びている、羽根車が提供される。この構成によれば、羽根の入口側から出口側に向けて流れる汚水は、ケーシングの側壁に到達する前に羽根の前方面の傾斜部によって軸方向に押される。これにより、汚水の軸方向の流れを強くすることができる。従って、羽根の前方面が中心軸に対して平行に延在する従来のボルテックス形ポンプと比較して、ポンプ効率を向上させることができる。また、汚水中の異物が羽根の出口側まで運ばれて羽根に引っ掛かるおそれを最小限にすることができる。従って、異物によって羽根車の回転が妨げられることがないので、従来技術と比較してポンプ効率を向上させることができる。また、複数の羽根は、互いに且つ主板と別体に構成されているので、羽根の形状に妨げられることなく、羽根車を低コストで容易に製造することができる。
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つの羽根の後方面が、前方面と平行に延びている。
本発明の一実施形態によれば、複数の羽根の各々は、主板の下面に取り付けられる取り付け面を備えている。
本発明の一実施形態によれば、主板は、複数の羽根を主板に取り付けるための複数の取り付け開口を備えており、複数の羽根は、それぞれ、取り付け開口に嵌め込まれる嵌合部を備えている。
本発明の一実施形態によれば、上記のいずれかに記載の羽根車を備える、ボルテックス形ポンプが提供される。
本発明の一実施形態によれば、複数の羽根のうち少なくとも1つの羽根の前方面が、少なくとも部分的に、主板から羽根車の中心軸に対して傾斜して延びているボルテックス形ポンプ用羽根車を製造する方法であって、主板を用意する工程と、互いに且つ主板と別体に形成される複数の羽根を用意する工程と、少なくとも1つの羽根の前方面が、少なくとも部分的に、主板から、羽根車の回転方向と逆方向に羽根車の中心軸に対して傾斜して延びるように、複数の羽根の各々の取り付け部を主板に取り付ける工程と、を備える方法が提供される。この構成によれば、羽根の形状に妨げられることなく、羽根車を低コストで容易に製造することができる。
本発明の一実施形態によれば、取り付ける工程は、取り付け部を主板の下面に面接触させる工程を含む。
本発明の一実施形態によれば、主板を用意する工程は、取り付け部に対応する取り付け開口を主板の下面に形成する工程を含み、取り付ける工程は、取り付け部を主板の取り付け開口に嵌め込む工程を含む。
本発明の第一実施形態によるボルテックス形ポンプの構造を示す図である。 本発明の第一実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車を示す図である。 図2のA−A線断面図である。 図2の羽根車の主板を単体で示す図である。 図2の羽根車の複数の羽根の各々を単体で示す図である。 ボルテックス形ポンプ用羽根車の比較例を説明する図である。 図3に対応する、本発明の第二実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車を示す図である。 本発明の第二実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車の下方斜視図である。 図7の羽根車の主板を単体で示す図である。 図7の羽根車の複数の羽根の各々を単体で示す図である。 図3に対応する、本発明の第三実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車を示す図である。 本発明の第三実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車の下方斜視図である。 図10の羽根車の主板を単体で示す図である。 図10の羽根車の複数の羽根の各々を単体で示す図である。 図3に対応する、本発明の第四実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車を示す図である。 本発明の第四実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車の下方斜視図である。 図13の羽根車の主板を単体で示す図である。 図13の羽根車の複数の羽根の各々を単体で示す図である。 従来のボルテックス形ポンプの構造の例を示す図である。 従来のボルテックス形ポンプ用羽根車の例を示す図である。 図15のケーシング内部の拡大図である。

図1は、本発明の第一実施形態によるボルテックス形ポンプの構造を示す図である。なお、図15乃至図17に示す従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。尚、以下の説明において、「上」、「下」等の方向を示す用語は、図1に示すボルテックス形ポンプの設置状態における方向を意味する。
本実施形態では、図1に示すようにポンプ部3に複数の羽根50を有し、主軸1の先端にこれと一体に回転するように連結されたボルテックス形ポンプ用羽根車51が備えられた基本的な構造は、従来の技術と同様である。また、この羽根車51は、吐出口52aと吸込口52bを有しポンプ台55に支持されたポンプケーシング52によって覆われ、ポンプ室53内に収納されている。ポンプケーシング52の下部から湧水・汚水等を吸い込んでその側面から吐出するようになっている構造も、従来の技術と同様である。
図2は、本発明の一実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車51を示す図である。図2の例において、羽根車51は、シュラウド面(換言すれば、下面)50cを有する主板56と、主板56に固定された複数の羽根50とを備えている。主板56に固定される各羽根50は、互いに平行に延在する前方面50aと後方面50bを備える。この例では、羽根車51の複数の羽根50のうち全ての羽根50が、羽根車51の回転方向Rと逆方向に羽根車51の中心軸(換言すれば、回転中心軸)Cに対して傾斜している。ここで、「羽根の前方面」とは、羽根車51の回転方向Rに関して前方を向く面を意味し、「羽根の後方面」とは、羽根車51の回転方向Rに関して後方を向く面を意味する。
図3は、図2のA−A線断面図であり、羽根50の出口側から羽根車51の内部(すなわち、羽根車51の周方向に隣接する羽根50の間に形成される流路)を見た図である。図3に示すように、本実施形態では、各羽根50は、中心軸Cに対して角度θだけ回転方向Rと逆方向に傾斜している。
羽根40の前方面40aが中心軸Cに対して平行に延びている従来のボルテックス形ポンプ用羽根車41では、羽根40の間を通る汚水が羽根40の出口側でケーシング42の側壁と衝突して軸方向流れを形成する。従って、衝突によるエネルギー損失により軸方向流れが弱いものとなる。一方、本実施形態では、羽根50の前方面50aが、回転方向Rと逆方向に中心軸Cに対して傾斜している。この傾斜する前方面50aは、図3の矢印Fで示すように、羽根50の入口側から出口側に流れる汚水を、羽根50の下面に向けて(すなわち、軸方向に向けて)押し出すように作用する。従って、軸方向の流れを強くすることができる。これにより、渦の強さを大きくすることができ、汚水を効率よく排出することができる。
従って、本発明の一実施形態によれば、図3に示すように、少なくとも羽根50の前方面50aが、回転方向Rと逆方向に中心軸Cに対して傾斜していればよい。しかし、本発明の他の実施形態によれば、羽根車51の羽根50の前方面50aは、部分的に中心軸C
に対して傾斜していてもよい。この場合でも、少なくとも、前方面50aの傾斜する部分によって汚水は軸方向に押し出されるので、渦の強さを従来よりも大きくすることができる。羽根車51の羽根50の前方面50aが部分的に傾斜する場合、羽根50の出口側(換言すれば、羽根車51の外周側)に位置する部分が傾斜することが好ましい。これにより、全体的に大きな強い渦流を形成することができる。
また、図2の実施形態では、複数の羽根50のうち全ての羽根50の前方面50aが、回転方向Rと逆方向に中心軸Cに対して傾斜している。しかし、本発明の他の実施形態では、複数の羽根50のうち一部の羽根50が傾斜していてよい。この場合でも、少なくとも、傾斜する羽根50の前方面50aを通過する汚水は軸方向に押し出されるので、渦の強さを従来よりも大きくすることができる。
また、羽根50の前方面50aが回転方向Rと逆方向に中心軸Cに対して傾斜していることは、強い渦流を形成することができることに加えて、羽根車51の内部に入り込んだ異物が羽根50の出口側で引っ掛かり、羽根車51の回転を妨げるおそれを最小限にすることができる効果を奏する。
さらに、例えば図3に示されるように、第一実施形態では、複数の羽根50は互いに且つ主板56と別体に構成されている。具体的には、第1実施形態のボルテックス形ポンプ用羽根車51は、図4Aに示す主板56と図4Bに示す互いに別体である複数の羽根50とから構成されてよい。この構成により、従来の型成形(換言すれば、鋳造または射出成形)またはプレス加工による羽根車51の製造を低コストで容易に行うことができる。このことを、図5を参照して説明する。
図5は、ボルテックス形ポンプ用羽根車51の比較例として、主板66と複数の羽根60とが一体成形されるボルテックス形ポンプ用羽根車61の部分を示している。具体的には、図5は、羽根60の前方面60a及び後方面60bの各々が、羽根車61の中心軸Cに対して傾斜している、一体成形されたボルテックス形ポンプ用羽根車61を示している。図5はまた、羽根車61の成形用キャビティを形成する型70も示している。型70は、上型部分70a及び下型部分70bに二分割されている。これらの型部分70a、70bの間に形成された、成形品(換言すれば、羽根車61)と同一形状のキャビティ内に金属またはプラスチック材料を流し込むことができる。
このように二分割された型70を用いて主板66と羽根60とが一体化された羽根車61を成形する場合、成形品から型70を分離する方向(換言すれば、型部分70a、70bを引き抜く方向)は、必然的に、羽根車61の中心軸Cに沿う方向(図5の上下方向)に制限される。しかし、比較例のように羽根60の後方面60bが前方面60aと同じ方向に傾斜していると、成形品から型70を分離することが困難となる。具体的には、型70を引き抜く際に、下型部分70bにおける、羽根60の後方面60bと主板66との間に存在する部分(図5中、71で示す三角形状の部分)が後方面60bと干渉し、下型部分70bを成形品から分離することができない。従って、下型部分70bをさらに分割する等の対策が必要となる。
これに対し、第一実施形態の羽根車51では、例えば図3に示すように、複数の羽根50が主板56と別体であり、且つ、互いに別体である。従って、複数の羽根50の各々を個別に型成形することができる。従って、上記比較例と比べて、型の分割及び引き抜き方向を比較的自由に設定することができる。
尚、第一実施形態では、各羽根50は、前方面50a及び後方面50bを備える本体部501と、本体部501を主板56に取り付けるための取り付け部502とを備えている
。取り付け部502は、取り付け面503を有しており、主板56の下面50cに面接触により取り付けられる。取り付け手段は、特に限られないが、例えば、溶接、ねじ止め等が挙げられる。
次に、図6〜図8Bを参照して、本発明の第二実施形態を説明する。図6は、図3に対応する、第二実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車151を示す図である。図7は、ボルテックス形ポンプ用羽根車151の下方斜視図である。図8Aは、図7の羽根車151の主板156を単体で示す図であり、図8Bは、図7の羽根車151の複数の羽根150の各々を単体で示す図である。第二実施形態の羽根車151では、各羽根150は、前方面150a及び後方面150bを備える本体部1501と、本体部1501を主板156に取り付けるための取り付け部1502とを備えている。第一実施形態の取り付け部502と異なり、第二実施形態の取り付け部1502は、主板156の取り付け開口157に嵌め込まれる嵌合部を形成している。取り付け開口157は、図8Aに明確に示される。嵌合部1502の軸線方向(換言すれば、羽根車151の中心軸に沿う方向)の寸法を、主板156の厚さと実質的に同じに設定することができる。取り付け開口157により、主板156に対する羽根150の位置決めを容易に行うことができる。尚、取り付け開口157は、主板156の下面150cに形成されていればよく、必ずしも図示されるような貫通穴でなくてもよい。
次に、図9〜図11Bを参照して、本発明の第三実施形態を説明する。図9は、図3に対応する、本発明の第三実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車251を示す図である。図10は、ボルテックス形ポンプ用羽根車251の下方斜視図である。図11Aは、羽根車251の主板256を単体で示す図であり、図11Bは、羽根車251の複数の羽根250の各々を単体で示す図である。
第三実施形態では、各羽根250は、前方面250a及び後方面250bを備える本体部が取り付け面250dを備えており、取り付け面250dが、本体部を主板256に取り付けるための取り付け部を形成する。各羽根250は、主板256の下面250cに面接触により取り付けられる。取り付け手段は、特に限られないが、例えば、溶接、ボルト締め等が挙げられる。
次に、図12〜図14Bを参照して、本発明の第四実施形態を説明する。図12は、図3に対応する、本発明の第四実施形態によるボルテックス形ポンプ用羽根車351を示す図である。図13は、ボルテックス形ポンプ用羽根車351の下方斜視図である。図14Aは、羽根車351の主板356を単体で示す図であり、図14Bは、羽根車351の複数の羽根350の各々を単体で示す図である。第四実施形態の羽根車351では、各羽根350は、前方面350a及び後方面350bを備える本体部3501と、本体部3501を主板356に取り付けるための取り付け部3502とを備えている。取り付け部3502は、主板356の取り付け開口357に嵌め込まれる嵌合部を形成している。取り付け開口357は、図14Aに明確に示される。嵌合部3502の軸線方向(換言すれば、羽根車351の中心軸に沿う方向)の寸法を、主板356の厚さと実質的に同じに設定することができる。取り付け開口357により、主板356に対する羽根350の位置決めを容易に行うことができる。尚、取り付け開口357は、主板356の下面350cに形成されていればよく、必ずしも図示されるような貫通穴でなくてもよい。
本発明は、ボルテックス形ポンプに広く適用することができる。
R…回転方向
C…中心軸
1…主軸
2…モータ部
3…ポンプ部
5…ロータ
6…ステータ巻線
7…ステータ
8…モータ室
10…モータフレーム
11…モータカバー
12…水中ケーブル
13…上部軸受
14…負荷側ブラケット
15…下部軸受
16…把手
24…吐出曲管
30…中間ケーシング
31…メカニカルシール室
32…オイルシール
40…羽根
41…ボルテックス形ポンプ用羽根車
42…ポンプケーシング
43…ポンプ室
45…ポンプ台
4a…上部メカニカルシール
4b…下部メカニカルシール
50…羽根
51…ボルテックス形ポンプ用羽根車
52…ポンプケーシング
53…ポンプ室
55…ポンプ台
56…主板
40a…前方面
40b…後方面
40c…シュラウド面
42a…吐出口
42b…吸込口
50a…前方面
50b…後方面
50c、150c、250c、350c…シュラウド面(下面)
52a…吐出口
52b…吸込口
61…羽根車
60a…前方面
60b…後方面
66…主板
70…型
70a…上型部分
70b…下型部分
71…干渉部
150…羽根
150a、250a、350a…前方面
150b、250b、350b…後方面
151、251、351…羽根車
156、256、356…主板
157、357…取り付け開口
501、1501、3501…本体部
502、1502、3502…取り付け部
503、250d…取り付け面

Claims (8)

  1. ボルテックス形ポンプ用の羽根車であって、主板と、前記主板に固定される複数の羽根とを備えており、前記複数の羽根は、互いに且つ前記主板と別体に構成されており、前記複数の羽根のうち少なくとも1つの羽根の前方面が、少なくとも部分的に、前記主板から、前記羽根車の回転方向と逆方向に前記羽根車の中心軸に対して傾斜して延びている、羽根車。
  2. 前記少なくとも1つの羽根の後方面が、前記前方面と平行に延びている、請求項1に記載の羽根車。
  3. 前記複数の羽根の各々は、前記主板の下面に取り付けられる取り付け面を備えている、請求項1または2に記載の羽根車。
  4. 前記主板は、前記複数の羽根を前記主板に取り付けるための複数の取り付け開口を備えており、前記複数の羽根は、それぞれ、前記取り付け開口に嵌め込まれる嵌合部を備えている、請求項1または2に記載の羽根車。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の羽根車を備える、ボルテックス形ポンプ。
  6. 複数の羽根のうち少なくとも1つの羽根の前方面が、少なくとも部分的に、主板から羽根車の中心軸に対して傾斜して延びているボルテックス形ポンプ用羽根車を製造する方法であって、前記主板を用意する工程と、互いに且つ前記主板と別体に形成される前記複数の羽根を用意する工程と、前記少なくとも1つの羽根の前方面が、少なくとも部分的に、前記主板から、前記羽根車の回転方向と逆方向に前記羽根車の中心軸に対して傾斜して延びるように、前記複数の羽根の各々の取り付け部を前記主板に取り付ける工程と、を備える方法。
  7. 前記取り付ける工程は、前記取り付け部を前記主板の下面に面接触させる工程を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記主板を用意する工程は、前記取り付け部に対応する取り付け開口を前記主板の下面に形成する工程を含み、
    前記取り付ける工程は、前記取り付け部を前記主板の前記取り付け開口に嵌め込む工程を含む、請求項6に記載の方法。
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Citations (4)

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