JP2018009313A - 地盤改良工法及びプレキャスト地盤の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(a)固化すべき対象地盤を含む現地もしくは当該現地以外の土砂をプレキャスト地盤製造設備に運搬する工程。
(b)プレキャスト地盤製造設備において上記土砂に対して微生物の代謝を促進させる培養液を供給することによって上記土砂を含むプレキャスト地盤を製造する工程。
(c)上記プレキャスト地盤を現地に運搬する工程。
(d)上記プレキャスト地盤を現地に設置する工程。
(a)固化すべき対象地盤を含む現地もしくは当該現地以外の土砂をプレキャスト地盤製造設備に運搬する工程。
(b)プレキャスト地盤製造設備において上記土砂に対して微生物の代謝を促進させる培養液を供給することによって上記土砂を含むプレキャスト地盤を製造する工程。
(尿素分解反応)
CO(NH2)2 + 3H2O → 2NH4 + + 2OH− + CO2
(炭酸カルシウム析出反応)
CO2 + H2O → HCO3 − + H+
HCO3 − + Ca2+ + OH− → CaCO3 + H2O
本実施形態に係る地盤改良工法は以下の工程を含むものである。
(A1)固化すべき対象地盤を含む現地の土砂Sをプレキャスト地盤製造設備10に運搬する工程。
(B1)プレキャスト地盤製造設備10において土砂Sに対して微生物の代謝を促進させる培養液を供給することによって土砂Sを含むブロック状のプレキャスト地盤P1を製造する工程。
(C1)プレキャスト地盤製造設備10において製造した複数のプレキャスト地盤P1を現地に運搬する工程。
(D1)運搬されたプレキャスト地盤P1を現地に設置することによって改良地盤Mを構築する工程。
(A1)工程は、固化すべき対象地盤を含む現地の土砂Sをプレキャスト地盤製造設備10に運搬する工程である。図1は現地における固化すべき地盤が掘削によって取り除かれた状態を模式的に示す断面図である。ここでいう「固化すべき地盤」の具体例としては、構造物の重さで不同沈下を引き起こす軟弱な地盤、地震によって液状化が懸念される地盤、保護すべき法面などが挙げられる。固化すべき地盤(土砂)をバックホウなどで取り除くことにより、図1に示すように地盤Gに掘削孔Hが形成される。なお、掘削孔Hの代わりに所定の長さを有する掘削溝を形成してもよい。掘削によって生じた土砂Sをダンプトラック等によってプレキャスト地盤製造設備10に運搬する。
(B1)工程は、プレキャスト地盤製造設備10においてプレキャスト地盤P1を製造する工程である。プレキャスト地盤P1は、土砂Sに対して微生物の代謝を促進させる培養液を供給する工程を経て製造される。つまり、微生物の代謝に起因する物質(代謝物)によって土砂Sの粒子同士が固着することで所定の強度を有するプレキャスト地盤P1が製造される。
(尿素分解反応)
CO(NH2)2 + 3H2O → 2NH4 + + 2OH− + CO2
(炭酸カルシウム析出反応)
CO2 + H2O → HCO3 − + H+
HCO3 − + Ca2+ + OH− → CaCO3 + H2O
プレキャスト地盤製造設備10において製造された複数のプレキャスト地盤P1を現地にトラック等で運搬する((C1)工程)。運搬された複数のプレキャスト地盤P1を現地に設置することによって改良地盤Mを構築する((D1)工程)。図4に示すように、複数のプレキャスト地盤P1を掘削孔Hに設置することによって改良地盤Mを現地に構築することができる。本実施形態においては、掘削孔H内に複数のプレキャスト地盤P1を積み重ねるように充填することで、強度が十分に均一な改良地盤Mを効率的に構築できる。
本実施形態に係る地盤改良工法は、ブロック状のプレキャスト地盤P1の代わりに、板状のプレキャスト地盤P2を製造し、これを利用して浅層改良を実施することの他は、第一の実施形態と同様である。すなわち、本実施形態に係る地盤改良工法は以下の工程を含むものである。以下、第二実施形態について、第一実施形態との相違点について主に説明する。
(A2)固化すべき対象地盤を含む現地もしくは当該現地以外の土砂をプレキャスト地盤製造設備10に運搬する工程。
(B2)プレキャスト地盤製造設備10において土砂に対して微生物の代謝を促進させる培養液を供給することによって土砂を含む板状のプレキャスト地盤P2を製造する工程。
(C2)プレキャスト地盤製造設備10において製造した複数のプレキャスト地盤P2を現地に運搬する工程。
(D2)運搬されたプレキャスト地盤P2を現地に設置することによって浅層改良を実施する工程。
C6H12O6 + 6O2 → 6CO2 + 6H2O・・・(1A)
C6H12O6 → 2CO2 + 2C2H5OH・・・(1B)
Ca2+ + CO2 → CaCO3 +2H+・・・(2)
Claims (10)
- (a)固化すべき対象地盤を含む現地もしくは当該現地以外の土砂をプレキャスト地盤製造設備に運搬する工程と、
(b)前記プレキャスト地盤製造設備において前記土砂に対して微生物の代謝を促進させる培養液を供給することによって前記土砂を含むプレキャスト地盤を製造する工程と、
(c)前記プレキャスト地盤を前記現地に運搬する工程と、
(d)前記プレキャスト地盤を前記現地に設置する工程と、
を含む、地盤改良工法。 - 前記培養液は、尿素と、カルシウム源とを少なくとも含み、
(b)工程において、前記土砂に含まれる前記微生物の代謝に伴う以下の反応により生じた炭酸カルシウムによって前記土砂が固化する、請求項1に記載の地盤改良工法。
(尿素分解反応)
CO(NH2)2 + 3H2O → 2NH4 + + 2OH− + CO2
(炭酸カルシウム析出反応)
CO2 + H2O → HCO3 − + H+
HCO3 − + Ca2+ + OH− → CaCO3 + H2O - (b)工程は、
型枠内に前記土砂を収容すること、
前記型枠の下部から前記型枠内に前記培養液を供給すること、
前記培養液の液面を前記土砂の上面よりも上方に形成すること、
前記土砂の上面上の前記培養液を排出すること、
を含む、請求項1又は2に記載の地盤改良工法。 - 前記プレキャスト地盤は、厚さ10〜1000mmの板状であり、前記現地の浅層改良に使用されるものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の地盤改良工法。
- 前記プレキャスト地盤は、複数の当該プレキャスト地盤を重ねたときに、互いに嵌合する凸部と凹部とを少なくともそれぞれ別々の面に有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の地盤改良工法。
- (a)固化すべき対象地盤を含む現地もしくは当該現地以外の土砂をプレキャスト地盤製造設備に運搬する工程と、
(b)前記プレキャスト地盤製造設備において前記土砂に対して微生物の代謝を促進させる培養液を供給することによって前記土砂を含むプレキャスト地盤を製造する工程と、
を含む、プレキャスト地盤の製造方法。 - 前記培養液は、尿素と、カルシウム源とを少なくとも含み、
(b)工程において、前記土砂に含まれる前記微生物の代謝に伴う以下の反応により生じた炭酸カルシウムによって前記土砂が固化する、請求項6に記載のプレキャスト地盤の製造方法。
(尿素分解反応)
CO(NH2)2 + 3H2O → 2NH4 + + 2OH− + CO2
(炭酸カルシウム析出反応)
CO2 + H2O → HCO3 − + H+
HCO3 − + Ca2+ + OH− → CaCO3 + H2O - (b)工程は、
型枠内に前記土砂を収容すること、
前記型枠の下部から前記型枠内に前記培養液を供給すること、
前記培養液の液面を前記土砂の上面よりも上方に形成すること、
前記土砂の上面上の前記培養液を排出すること、
を含む、請求項6又は7に記載のプレキャスト地盤の製造方法。 - 前記プレキャスト地盤は、厚さ10〜1000mmの板状であり、前記現地の浅層改良に使用されるものである、請求項6〜8のいずれか一項に記載のプレキャスト地盤の製造方法。
- 前記プレキャスト地盤は、複数の当該プレキャスト地盤を重ねたときに、互いに嵌合する凸部と凹部とを少なくともそれぞれ別々の面に有する、請求項6〜9のいずれか一項に記載のプレキャスト地盤の製造方法。
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