JP2018008378A - 記録装置 - Google Patents

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JP2018008378A
JP2018008378A JP2016136599A JP2016136599A JP2018008378A JP 2018008378 A JP2018008378 A JP 2018008378A JP 2016136599 A JP2016136599 A JP 2016136599A JP 2016136599 A JP2016136599 A JP 2016136599A JP 2018008378 A JP2018008378 A JP 2018008378A
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西 伸幸
Nobuyuki Nishi
伸幸 西
賢司 柳下
Kenji Yagishita
賢司 柳下
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Abstract

【課題】媒体を搬送して記録を行い、記録後の媒体を逆送させて排出する構成の記録装置において、装置の大型化を回避しつつ、より確実で安定した媒体の搬送を実現する。【解決手段】記録ヘッド13に対し、記録を行う際の媒体Pの搬送方向の上流側及び下流側の少なくともいずれか一方に配置され、記録ヘッド13に近い側に先端25bを有するとともに記録ヘッド13から遠い側に揺動中心としての揺動軸25aを備える揺動部25を備え、揺動部25は伸縮することによって、揺動軸25aから先端25bまでの長さが長い延長状態と、揺動軸25aから先端25bまでの長さが短い短縮状態と、を切り換え可能な延長部31を備え、揺動軸25aを軸として先端25bが揺動し、前記短縮状態の先端25bが媒体Pの搬送路Sに対して近づく第1姿勢と、前記延長状態の先端25bが前記第1姿勢よりも搬送路Sから離れる第2姿勢と、を切り換え可能である。【選択図】図4

Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
例えば、金融機関において通帳等の媒体に記録を行う記録装置においては、挿入口から
挿入された媒体を媒体搬送手段によって記録部に搬送して記録を行い、記録後の媒体を逆
送させて前記挿入口から排出する構成のものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載のプリンターにおいて、記録部としての印字ヘッド9に対する媒体搬送
方向両側には、媒体搬送路4内に円滑に媒体を誘導するための上流側ガイド13及び下流
側ガイド14が設けられている。上流側ガイド13及び下流側ガイド14は、搬送方向と
交差する方向に回動軸を有し、媒体搬送路4に対して進退するように回動可能に設けられ
ている(特許文献1の図2を参照)。 そして、媒体の搬送方向に応じて上流側ガイド
13及び下流側ガイド14を回動させ、媒体の浮きを押さえる姿勢、或いは媒体をガイド
する姿勢にすることにより、媒体を安定して搬送するようになっている。
また、特許文献2に記載のプリンターには、吸入口9から媒体としての用紙を吸入する際
に、用紙ガイド3が吸入口9側に移動することにより、用紙ガイド3によるガイド領域を
延ばし、紙ジャムの発生を抑制する構成が開示されている。
特開2006−312323号公報 特開平3−254967号公報
ここで、特許文献1の上流側ガイド13及び下流側ガイド14は、印字ヘッド9から離
れた位置に回動中心を有し、印字ヘッド9に近い側が自由端となって媒体搬送路4に対し
て進退するように回動する構成である。そのため、上流側ガイド13或いは下流側ガイド
14が回動した際に、それぞれの自由端の搬送方向における位置はほとんど変わらない。

そのため、前記媒体の反り等の状態によっては、上流側ガイド13及び下流側ガイド1
4の回動を調節するだけでは、前記媒体の浮き押さえに対応できない場合がある。
ガイドを大きくすれば前記媒体の反りが大きくても押えやすくなるが、装置が大型化す
る。
特許文献2のように、用紙ガイド3の先端が搬送方向に沿って移動する構成では、用紙
ガイド3の先端の搬送路に対する位置が変わらないので、前記媒体の反りが大きい場合に
は、用紙ガイド3を乗り越える虞がある。
そこで本発明の目的は、媒体を搬送して記録を行い、記録後の前記媒体を逆送させて排
出する構成の記録装置において、装置の大型化を回避しつつ、より確実で安定した前記媒
体の搬送を実現することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記
録ヘッドと、前記媒体を、前記記録ヘッドによって記録を行う際の搬送方向およびその逆
方向に搬送可能な搬送手段と、前記記録ヘッドに対し、記録を行う際の前記媒体の搬送方
向の上流側及び下流側の少なくともいずれか一方に配置され、前記記録ヘッドに近い側に
先端を有するとともに前記記録ヘッドから遠い側に揺動中心を備える揺動部を備え、前記
揺動部は、伸縮することによって、前記揺動中心から前記先端までの長さが長い延長状態
と、前記揺動中心から前記先端までの長さが短い短縮状態と、を切り換え可能な延長部を
備えるとともに、前記揺動中心を軸として前記先端が揺動し、前記短縮状態の前記先端が
前記媒体の搬送路に対して近づく第1姿勢と、前記延長状態の前記先端が前記第1姿勢よ
りも前記搬送路から離れる第2姿勢と、を切り換え可能である、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記揺動部は、伸縮することによって、前記揺動中心から前記先端ま
での長さが長い延長状態と、前記揺動中心から前記先端までの長さが短い短縮状態と、を
切り換え可能な延長部を備え、前記揺動中心を軸として前記先端が揺動し、前記短縮状態
の前記先端が前記媒体の搬送路に対して近づく第1姿勢と、前記延長状態の前記先端が前
記第1姿勢よりも前記搬送路から離れる第2姿勢と、を切り換え可能であるので、前記揺
動部が前記第2姿勢をとった際における、前記揺動部による前記媒体のガイド領域を、搬
送方向において長くすることができる。
搬送される媒体の反りが大きく、浮き上がり易い場合でも、前記第2姿勢の前記揺動部
によって媒体をガイドする確実性が増す。
また、前記揺動部が、前記先端が前記媒体の搬送路に対して近づく第1姿勢の際に、前
記揺動部は前記短縮状態になるので、前記第1姿勢のときに短くなった分のスペースを有
効利用することができる。以って、製品の小型化に寄与するとともに、設計自由度を高く
することができる。
本発明の第2の態様に係る記録装置は、第1の態様において、前記揺動部の状態を制御
する制御部を備え、前記制御部は、前記媒体の搬送方向が前記揺動部の下から前記記録ヘ
ッドと対向する位置に向かう方向である場合、前記揺動部を前記第1姿勢とし、前記媒体
の搬送方向が前記記録ヘッドを挟んで前記揺動部の反対側から前記揺動部の下に向かう方
向である場合、前記揺動部を前記第2姿勢とする制御を実行可能である、ことを特徴とす
る。
本態様によれば、前記制御部の制御によって、前記媒体の搬送方向が前記揺動部の下か
ら前記記録ヘッドと対向する位置に向かう方向である場合、前記揺動部を前記第1姿勢と
し、前記媒体の搬送方向が前記記録ヘッドを挟んで前記揺動部の反対側から前記揺動部の
下に向かう方向である場合、前記揺動部を前記第2姿勢とすることにより、前記記録ヘッ
ドによって記録を行う際の搬送方向およびその逆方向のいずれの方向に媒体を搬送した場
合においても、前記揺動部によって適切に媒体をガイドして搬送することができる。
本発明の第3の態様に係る記録装置は、第2の態様において、前記制御部は、前記媒体
の後端の位置が前記記録ヘッドと対向する領域よりも前記搬送方向の上流側に位置した状
態で、前記媒体の搬送方向を記録時の搬送方向とは逆方向に切り換える際、前記揺動部の
姿勢切り換えを行わないことを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体の少なくとも一部が前記記録ヘッドと対向する領域に位置し
た状態で、前記媒体の搬送方向を記録時の搬送方向とは逆方向に切り換える際の時間を短
縮できる。
本発明の第4の態様に係る記録装置は、第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて
、前記記録ヘッドは、前記媒体の搬送方向と交差する方向である媒体幅方向に往復移動し
て記録を行う構成であり、前記記録ヘッドが記録領域にある場合、前記揺動部を前記第1
姿勢とし、前記記録ヘッドの記録領域外への移動に連動して、前記揺動部を前記第1姿勢
から前記第2姿勢に切り換える姿勢切替機構部を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記揺動部の姿勢を、前記記録ヘッドの移動に連動させて切り替える
ことができる。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、第4の態様において、前記姿勢切替機構部は、
前記記録ヘッドの移動を前記延長部の伸縮動作に変換するカム機構を備えて構成される、
ことを特徴とする。
本態様によれば、前記姿勢切替機構部を構造簡単に構成することができる。
本発明の第6の態様に係る記録装置は、第1の態様から第5の態様のいずれかにおいて
、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、前記揺動部の前記先
端は、前記第2姿勢において、前記記録ヘッドの移動領域に入り込み、前記第1姿勢にお
いて、前記移動領域の外側に位置する、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記揺動部が前記第2姿勢をとる際に、前記揺動部の前記先端を前記
記録ヘッドにより近い位置に設けて、前記媒体を一層確実にガイドすることができる。
本発明の第7の態様に係る記録装置は、第2の態様において、前記揺動部は、前記記録
ヘッドに対し、前記媒体の搬送方向の上流側及び下流側の一方に配置され、前記媒体の搬
送方向において前記記録ヘッドを挟んで前記揺動部の反対側に、前記記録ヘッドに近い側
に自由端を有するとともに前記記録ヘッドから遠い側に揺動中心を備え、揺動することに
より、前記自由端が前記媒体の搬送路に対して近づく進出状態と、前記自由端が前記進出
状態よりも前記搬送路から離れる退避状態と、を切り換え可能なフラップを備え、前記フ
ラップの揺動を制御する前記制御部は、前記揺動部を前記第2姿勢とする際に、前記フラ
ップを前記進出状態とし、前記揺動部を前記第1姿勢とする際に、前記フラップを前記退
避状態とする、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記揺動部を、前記記録ヘッドに対して前記媒体の搬送方向の上流側
に配置して、第2の態様と同様の作用効果を得ることができる。
加えて、前記制御部の制御により、前記揺動部を前記第2姿勢とする際に、前記フラッ
プを前記進出状態とし、前記揺動部を前記第1姿勢とする際に、前記フラップを前記退避
状態とすることにより、前記記録ヘッドによって記録を行う際の搬送方向と、その逆方向
と、のいずれの方向への搬送時においても、前記揺動部及び前記フラップによって前記媒
体を適切にガイドすることができる。
本発明の第8の態様に係る記録装置は、第7の態様において、前記フラップは、前記進
出状態及び前記退避状態のいずれをとる場合においても、前記記録ヘッドの移動領域に入
り込まない、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記フラップの前記記録ヘッドへの干渉を回避できる。
本発明の第9の態様に係る記録装置は、第1の態様から第8の態様のいずれかにおいて
、前記記録ヘッドは、インパクト方式であることを特徴とする。
本態様によれば、インパクト方式の記録ヘッドを備えた記録装置において、第1の態様
から第8の態様のいずれかと同様の作用効果が得られる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの装置本体を示す斜視図。 本発明に係るプリンターにおける媒体搬送経路を示す側断面図。 揺動部の動作について説明する図。 揺動部の上面図。 揺動部の下面図。 揺動部の延長状態と短縮状態を切り換えるカム機構について説明する図。 揺動部の上面側の要部拡大斜視図。 揺動部の下面側の要部拡大斜視図。 揺動部の姿勢切替機構部について説明する図。 揺動部の姿勢切替機構部について説明する図。 本発明に係るプリンターのブロック図。 プリンターの概略平面図。 媒体搬送方向において記録ヘッドを挟んで揺動部の反対側にフラップを配設した例を示す図。 揺動部の他の例について説明する図。 第2搬送ローラー対の配置について説明する図。 規制部の変更例について説明する図。
[実施例1]
まず、本発明の一実施例に係る記録装置の概略について説明する。本実施例の記録装置
の一例として、インパクト方式プリンターを例に挙げる。
図1は、本発明に係るプリンターの外観斜視図である。図2は、本発明に係るプリンタ
ーの装置本体を示す斜視図である。図3は、本発明に係るプリンターにおける媒体搬送経
路を示す側断面図である。図4は、揺動部の動作について説明する図である。図5は、揺
動部の上面図である。図6は、揺動部の下面図である。図7は、揺動部の延長状態と短縮
状態を切り換えるカム機構について説明する図である。図8は、揺動部の上面側の要部拡
大斜視図である。図9は、揺動部の下面側の要部拡大斜視図である。図10は、揺動部の
姿勢切替機構部について説明する図である。図11は、揺動部の姿勢切替機構部について
説明する図である。図12は、本発明に係るプリンターのブロック図である。図13は、
プリンターの概略平面図である。
<プリンターの概要>
本発明に係る記録装置としてのインパクト方式プリンター1(以下、プリンター1と称
する)は、図1において装置前面に設けられる挿入口4に挿入される媒体に対し、装置本
体10(図3)に設けられる記録ヘッド13によって記録を行うものである。
プリンター1で使用される媒体Pとしては、例えば、単票紙、通帳のような複数枚の用
紙が綴じられた冊子体、或いは、複数枚の用紙がカット可能に連結された連続紙等がある
。単票紙は、普通紙、ハガキ等の他、複写紙も使用することができる。前記連続紙におい
ても複写紙を用いることができる。
なお、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が記録ヘッドの走査方向、Y方向が
装置奥行き方向である。Z方向は重力方向であり、装置高さ方向を示している。また、+
Y方向側を装置前面側とし、−Y方向側を装置背面側とする。また、装置前面側から見て
右側を+X方向、左側を−X方向とする。また、+Z方向を装置上方(上部、上面等を含
む)とし、−Z方向側を装置下方(下部、下面等を含む)とする。
プリンター1(図1)は、上部ユニット2及び下部ユニット3を備えており、これらによ
って外観が形成されている。装置前面(+Y側)には、装置本体10に媒体Pを挿入する
挿入口4が設けられている。尚、挿入口4は、記録後の媒体Pを排出する排出口としても
用いられる。挿入口4の手前(+Y側)には媒体トレイ5が設けられており、媒体トレイ
5に載置された媒体が挿入口4に挿入される。
上部ユニット2及び下部ユニット3の内部には、媒体Pに記録を行う装置本体10(図2
)が設けられている。装置本体10は、図2に示すように、装置本体10の下部に配設さ
れるベースフレーム11と、ベースフレーム11の幅方向(X軸方向)の両側に立設され
る一対のサイドフレーム12a、12bを備えている。 図2に示すサイドフレーム1
2a及びサイドフレーム12bの間には、キャリッジガイド軸14(図3)が設けられて
おり、記録ヘッド13を搭載するキャリッジ15がキャリッジガイド軸14に沿ってX軸
方向に移動可能に構成されている。キャリッジ15は、図示を省略する駆動モーターによ
ってX軸方向に往復移動される。
記録ヘッド13と対向する位置には、搬送される媒体Pを支持する媒体支持部としてのプ
ラテン26(図3)が設けられている。 記録ヘッド13には、キャリッジ15の移動
領域の上方に設けられるインクリボンカートリッジ16(図2)からインクリボン(不図
示)が供給される。記録ヘッド13は、不図示の記録ワイヤーをインクリボンに打ち当て
て、インクリボンのインクをプラテン26と記録ヘッド13との間に搬送される媒体Pに
付着させることにより記録を行う。尚、図3においては、インクリボンカートリッジ16
は記載が省略されている。
図12に示すように、プリンター1は、各種駆動系の構成部材の動作を制御する制御部2
8を備え、制御部28が、記録ヘッド13及びキャリッジ15の動作の他、後述する搬送
手段20、及び揺動部25等の動作を制御する。
<プリンターにおける媒体搬送経路について>
次に、図3を参照して、プリンター1における媒体搬送経路について説明する。
装置本体10は、一点鎖線で示す搬送路Sに媒体Pを搬送する搬送手段20を備えてい
る。搬送手段20は、記録ヘッド13によって記録を行う際の搬送方向である−Y方向と
、その逆方向であり、記録後に媒体Pを排出する際の方向である+Y方向に搬送可能に構
成されている。本実施例において、搬送路Sは、装置本体10の前面に設けられた挿入口
4から装置背面側に向かってほぼ水平に延びている。 尚、以下において、記録ヘッド
13による記録を行う際、すなわち、挿入口4から記録ヘッド13に向かう−Y方向を順
送方向と言い、記録ヘッド13側から挿入口4に向かう+Y方向を逆送方向と言う。
搬送手段20は、挿入口4と記録ヘッド13の間に設けられる第1搬送ローラー対21と
、第1搬送ローラー対21に対して記録ヘッド13を挟んで順送方向の下流側に設けられ
る第2搬送ローラー対22と、第2搬送ローラー対22の更に順送方向下流側に設けられ
る第3搬送ローラー対23と、を備えている。第1搬送ローラー対21は、第1駆動ロー
ラー21a、第1従動ローラー21bを備えて構成されており、第2搬送ローラー対22
は、第2駆動ローラー22a、第2従動ローラー22bを備えて構成されており、第3搬
送ローラー対23は、第3駆動ローラー23a、第3従動ローラー23bを備えて構成さ
れている。
記録ヘッド13の順送方向下流側であって、第2搬送ローラー対22の順送方向上流側の
搬送路Sの上方には、搬送される媒体Pの浮きを規制する規制部24が設けられている。

規制部24は、第2従動ローラー22bを回転可能に保持する基部29の+Y方向端部
に、基部29と一体に形成されている。規制部24の端部には、記録ヘッド13側から規
制部24側に向けて搬送される、すなわち、記録を行う際の搬送方向(順送方向)に搬送
される媒体Pの先端を誘うガイド斜面24a(図4を参照)が形成されている。ガイド斜
面24aにより、記録ヘッド13側から規制部24側に向けて搬送される媒体Pの先端を
ガイドして、媒体Pを規制部24の下方に導くことができる。
また、第1搬送ローラー対21の順送方向下流側であって、記録ヘッド13の順送方向上
流側の搬送路Sの上方には、揺動部25が設けられている。揺動部25も、搬送される媒
体Pの浮きを押さえる役割を担う。尚、揺動部25については、後で更に詳述する。
挿入口4から挿入された媒体Pは、第1搬送ローラー対21によって挟持されつつ順送方
向下流側に間欠的に送られる。記録ヘッド13の下方を通過した媒体Pは、第2搬送ロー
ラー対22によって挟持されて搬送される。 媒体Pが記録ヘッド13の搬送方向にお
ける記録領域R1(図4、図13)に搬送されると、記録ヘッド13による記録が行われ
る。記録ヘッド13による記録と、搬送手段20による搬送を交互に繰り返して媒体Pに
対する記録を行う。
媒体Pの順送方向後端近くに対して記録を行う場合は、媒体Pが更に順送方向下流側に
送られて、媒体Pの後端側における第1搬送ローラー対21によるニップから開放される
場合があるが、その際には媒体Pの先端側が第3搬送ローラー対23によりニップされて
いる。したがって、媒体Pは、第2搬送ローラー対22と第3搬送ローラー対23とによ
って挟持されて搬送される。
記録後の媒体Pは、第1駆動ローラー21a、第2駆動ローラー22a、及び第3駆動
ローラー23aを逆回転させることにより、逆送方向(+Y方向)に搬送されて挿入口4
から排出される。
<揺動部について>
次に、揺動部25について説明する。
揺動部25(図4)は、揺動部本体30を備え、記録ヘッド13に近い側に先端25b
を有し、記録ヘッド13から遠い側(+Y側)に揺動中心としての揺動軸25aを備えて
いる。
また揺動部25は揺動部本体30の先端側に、伸縮することによって、揺動軸25a(
揺動中心)から先端25bまでの長さL2が長い延長状態(図5の下図)と、揺動軸25
aから先端25bまでの長さL1が短い短縮状態(図5の上図)と、を切り換え可能な延
長部31を備えている。本実施例において、延長部31は、揺動部本体30の下面側(−
Z側)に対して取り付けられている(図4、図6を参照)。下面側に取り付けられている
ことで、揺動部本体30の先端30aに媒体Pの端部が衝突して搬送不良を起こすことが
ない。
前記延長状態では延長部31の−Y側端部が先端25bになり、前記短縮状態では揺動
部本体30の−Y側端部が先端25bとなる。
そして、揺動部25は、揺動軸25aを軸として先端25bが揺動し、前記短縮状態の
先端25bが媒体Pの搬送路Sに対して近づく第1姿勢(図4の上図)と、前記延長状態
の先端25bが前記第1姿勢よりも搬送路Sから離れる第2姿勢と、を切り換え可能に構
成されている。
揺動部25の姿勢は、前述した制御部28(図12)によって制御される。媒体Pの搬
送方向に応じた揺動部25の姿勢の切り替えについて、以下に説明する。
制御部28は、媒体Pの搬送方向が揺動部25の下から記録ヘッド13と対向する位置
に向かう方向(−Y方向)である場合、すなわち、順送方向である場合、揺動部25を前
記第1姿勢(図4の上図)とし、媒体Pの搬送方向が記録ヘッド13を挟んで揺動部25
の反対側から揺動部25の下に向かう方向(+Y方向)である場合、すなわち、逆送方向
である場合、揺動部25を前記第2姿勢(図4の下図)とする制御を実行可能になってい
る。
揺動部25が以上のように動作することにより、以下の作用効果が得られる。
すなわち、媒体Pの搬送方向が揺動部25の下から記録ヘッド13と対向する位置に向
かう方向である場合には、揺動部25が前記第1姿勢となって媒体Pを押さえるので、順
送方向に搬送される媒体Pの浮きを押さえることができる。一方、媒体Pの搬送方向が記
録ヘッド13を挟んで揺動部25の反対側から揺動部25の下に向かう方向である場合に
は、揺動部25が、搬送される媒体Pを揺動部25の下方に誘う前記第2姿勢となるので
、搬送路Sにおいて媒体Pを確実に搬送することができる。
したがって、順送方向および逆送方向のいずれの方向に媒体を搬送しても、揺動部25
によって適切に媒体をガイドして搬送することができる。
更に、揺動部25は前記第2姿勢をとる際に、延長部31によって先端25bが延長さ
れた前記延長状態になるので、揺動部25が前記第2姿勢をとる際における、揺動部25
による媒体Pのガイド領域を、搬送方向において長くすることができる。
このことによって、搬送される媒体Pの反りが大きく、浮き上がり易い場合でも、前記
第2姿勢の揺動部25によって媒体Pをより確実にガイドすることができる。
また、揺動部25の先端25bが搬送路Sに対して近づく前記第1姿勢の際に、揺動部
25は前記短縮状態になるので、前記第1姿勢のときに短くなった分のスペースを有効利
用することができる。以って、製品の小型化に寄与するとともに、設計自由度を高くする
ことができる。
本実施例において揺動部25の先端25bは、図4の下図に示す前記第2姿勢において
、記録ヘッド13の移動領域に入り込み、図4の上図に示す前記第1姿勢において前記移
動領域の外側に位置している。揺動部25が前記第2姿勢をとる際に、揺動部25の先端
25bが搬送方向において記録ヘッド13により近づくので、媒体Pを一層確実にガイド
することができる。
<揺動部の姿勢切換機構について>
続いて、図5〜図11及び図13を参照して、揺動部25の姿勢切替機構部33につい
て説明する。揺動部25の第1姿勢及び第2姿勢の切り替えは、記録ヘッド13を搭載す
るキャリッジ15の記録領域R2(図13)外への移動に連動して行われるようになって
いる。
姿勢切替機構部33は、記録ヘッド13の移動を延長部31の伸縮動作に変換するカム
機構34(図5〜図9)としてのスライド部35及び第1カム部36と、記録ヘッド13
の移動を揺動部25(揺動部本体30)の揺動動作に変換する第2カム部41(図10、
図11)と、を備えて構成されている。
はじめに図5〜図9を参照して、姿勢切替機構部33において、延長部31を伸縮させ
るカム機構34について説明する。前述したようにカム機構34は、図5に示すスライド
部35と第1カム部36とを備えている。
第1カム部36は、図9に示すように、揺動部本体30の下面側において、一端側を回
動軸36aとして揺動部本体30に対して回動可能に取り付けられており、他端側が延長
部31に固定されている(図6も参照)。符号36bは+Z方向に突出するボスであり、
延長部31に設けられた取付孔にボス36bが嵌め込まれて、第1カム部36が延長部3
1に対して取り付けられている。
また、第1カム部36は、後述するスライド部35の当接部35aが当接する被当接部
36c(図8)を備え、被当接部36cは上面側に露出するように設けられている。
延長部31は、第1カム部36が図8の上図及び図9の上図の状態のときに、−Y側の
先端31aが、揺動部本体30の先端30aと重なる短縮状態となっている。延長部31
が短縮状態のときは、延長部31の先端31a及び揺動部本体30の先端30aの双方が
、揺動部25の先端25bとなっている。
ここで、スライド部35は、キャリッジ15の記録領域R2外への移動に連動してX軸
方向にスライド可能に揺動部本体30に取り付けられている。スライド部35は、前述し
た第1カム部36の被当接部36cに当接可能な当接部35aを備えている。
スライド部35の+X側端部には、接触部35b(図5、図7)が設けられている。
接触部35bは、キャリッジ15の少なくとも一部が記録領域R2内にあるときには、
図7の上図に示すように記録ヘッド13と接触していない。尚、このとき、スライド部3
5の+X側端部は図5の位置38aにある。
そして、このように接触部35bが記録ヘッド13と接触していない状態において、ス
ライド部35の当接部35aは、図8の上図に示すように、第1カム部36の被当接部3
6cと隣接して接触していない、或いは被当接部36cとわずかに当接している状態であ
り、第1カム部36を回動させることはない。
一方、キャリッジ15が記録ヘッド13の記録領域R2外である+X側の端部に移動し
た際には、図7の下図のように、接触部35bが記録ヘッド13と接触するとともに、記
録ヘッド13によって+X方向に押されてスライド部35が+X方向にスライドして、ス
ライド部35の+X側端部が位置38aから位置38bに移動する。
スライド部35が+X方向に移動すると、第1カム部36の被当接部36cが当接部3
5aに押され、第1カム部36は図8の上図及び図9の上図の矢印C方向に回動する。
第1カム部36が回動すると延長部31が−Y方向に進出し、揺動部25が前記延長状
態(図5〜図9の各図の下図)となる。尚、ボス36bは、揺動部本体30に設けられた
ガイド溝37にガイドされる。
本実施例において、第1カム部36及びスライド部35は、いずれも図8の上図及び図
9の上図の状態に付勢されており、キャリッジ15が記録ヘッド13の記録領域R2外か
ら記録領域R2内に戻ると、延長部31は自然に短縮状態に戻る様になっている。
続いて、図10及び図11を参照して、姿勢切替機構部33において、揺動部25(揺
動部本体30)を揺動させる機構について説明する。揺動部25は、X軸方向の両端部に
揺動軸25aを備え、揺動軸25aが装置本体10に対して回動可能に取り付けられてい
る。
また、揺動部25において、揺動軸25aの順送方向下流側(−Y側)には、後述する
第2カム部41の腕部41bによって押圧される押圧部25cが設けられている。尚、揺
動部25において押圧部25cは、揺動軸25aに対して、揺動部本体30とほぼ同じ方
向に向いている。
第2カム部41は、揺動軸41aと、揺動軸41aに対して順送方向上流側に設けられ
る腕部41bと、揺動軸41aに対して順送方向下流側に設けられる被接触部41cとを
備えている。第2カム部41は、揺動軸41aを軸として、図10に示す状態と、図11
に示す状態との間で揺動可能に装置本体10に取り付けられている。
被接触部41cは、図10のように、記録ヘッド13の少なくとも一部が図13に示す
記録領域R2内にあるときには、記録ヘッド13を搭載して+X方向に移動するキャリッ
ジ15と接触していない。このとき、第2カム部41の腕部41bは、揺動部25の押圧
部25cを下方に向けて押す姿勢になっている。
一方、キャリッジ15が記録ヘッド13の記録領域R2外である+X側の端部に移動し
た際には、図11に示すように、被接触部41cがキャリッジ15側の接触部15aと接
触するとともに下方に押され、腕部41bが上方に向くように第2カム部41が揺動する
揺動部25は、不図示の付勢手段によって前記第2姿勢に向けて付勢されており、第2
カム部41は、不図示の他の付勢手段によって腕部41bの先端が下を向く方向(図10
の状態)に付勢されている。
第2カム部41の被接触部41cがキャリッジ15の接触部15aに押され、前記他の
付勢手段の付勢力に抗して第2カム部41の腕部41bの先端が上を向いた状態(図11
)になると、前記付勢手段の付勢力により押圧部25cの先端側が上を向くとともに、揺
動部25は第2姿勢をとる。このとき、延長部31はカム機構34により−Y方向に伸長
されており、揺動部25は前記延長状態となっている。
一方、キャリッジ15が記録ヘッド13の記録領域R2側に移動して、第2カム部41
の被接触部41cがキャリッジ15の接触部15aに押されない状態(図10)になると
、前記他の付勢手段の付勢力により第2カム部41の腕部41bの先端は下を向き、腕部
41bが前記付勢手段の付勢力に抗して揺動部25の押圧部25cを押すので、揺動部2
5は第1姿勢をとる。このとき、延長部31はカム機構34により+Y側に退避され、前
記短縮状態となっている。
以上のような姿勢切替機構部33によって、記録ヘッド13の移動に連動させて、揺動
部25を、前記短縮状態の先端25bが搬送路Sに対して近づく第1姿勢と、前記延長状
態の先端25bが前記第1姿勢よりも搬送路Sから離れる第2姿勢と、に切り替えること
ができる。
尚、本実施例では、図4の上図に示すように第1姿勢をとる揺動部25は、記録ヘッド
13の移動領域に入り込まないように揺動部25の先端25bの位置が規定されている。
一方、図4の下図に示すように第2姿勢をとる揺動部25の先端25bは、記録ヘッド1
3の移動領域に入り込んでいる。
本実施例において、揺動部25が前記第2姿勢をとる際には、記録ヘッド13もキャリ
ッジ15とともに、記録ヘッド13による記録領域R2から外れた+X側端部に移動して
いる。ここで、揺動部25の+X側には切り欠き部42(図10、図11)が設けられて
おり、第2姿勢をとる揺動部25の先端25bが記録ヘッド13の移動領域に入り込んで
も、+X側端部に位置する記録ヘッド13には揺動部25が干渉しない様になっている。

更に、制御部28によって、揺動部25が前記第2姿勢をとって記録ヘッド13の移動
領域に入り込む状態では、記録ヘッド13による記録を行わない様に制御することにより
、記録ヘッド13と揺動部25との干渉をより確実に回避することができる。
また、本実施例では、記録ヘッド13に対して搬送方向上流側に揺動部25を設け、記録
ヘッド13に対して搬送方向下流側に規制部24を設ける構成について説明したが、揺動
部25と規制部24の配置を逆にする、すなわち、記録ヘッド13に対して搬送方向上流
側に規制部24、下流側に揺動部25を配設することもできる。また、記録ヘッド13に
対して搬送方向上流側及び搬送方向下流側の両方に揺動部25を設ける構成とすることも
できる。
<制御部の制御について>
制御部28は、媒体Pの後端の位置が前記記録ヘッド13と対向する領域よりも前記順
送方向の上流側に位置した状態で、媒体Pの搬送方向を記録時の搬送方向とは逆方向(逆
送方向)に切り換える際、制御部28による揺動部25の姿勢切り換えを行わないように
することができる。
本実施例において、媒体Pの後端の位置が前記記録ヘッド13と対向する領域よりも前
記順送方向の上流側に位置した状態の場合、媒体Pが揺動部25と規制部24の両方によ
ってガイドされているので、その状態のまま媒体搬送方向を逆送方向に切り替えたとして
も、揺動部25の部分において紙ジャムが発生する虞は低い。
したがって、媒体Pの後端の位置が記録ヘッド13と対向する領域よりも前記順送方向
の上流側に位置した状態から媒体Pの搬送方向を逆にする場合には、制御部28による姿
勢切り換えを省略することができる。この姿勢切り替えの動作を行わないことによって、
媒体の搬送方向を逆にする際の時間を短縮することができる。
その場合、例えば、搬送路Sに媒体Pの先端或いは後端の位置を検出する媒体センサーを
設け、制御部28が媒体センサーから送られる情報に基づき、揺動部25の制御を行う様
に構成することができる。
[実施例2]
図14に基づき、実施例2について説明する。図14は、媒体搬送方向において記録ヘ
ッドを挟んで揺動部の反対側にフラップを配設した例を示す図である。本実施形態におい
て実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明は省略する。
実施例2においては、実施例1における規制部24に替えて、フラップ50が設けられ
ている。フラップ50は、媒体搬送方向において記録ヘッド13を挟んで揺動部25の反
対側に設けられており、記録ヘッド13に近い側に自由端50bを有するとともに記録ヘ
ッド13から遠い側に揺動中心となる揺動軸50aを備え、揺動することにより、自由端
50bが搬送路Sに対して近づく進出状態(図14の下図)と、自由端50bが前記進出
状態よりも前記搬送路から離れる退避状態(図14の上図)と、を切り換え可能に構成さ
れている。
フラップ50の状態切り替えは、制御部28によって制御可能になっている。制御部2
8は、図14の下図のように揺動部25を前記第2姿勢とする際に、フラップ50を前記
進出状態とし、図14の上図のように揺動部25を前記第1姿勢とする際に、フラップ5
0を前記退避状態とする制御を行う。
このように揺動部25の姿勢及びフラップ50の状態を切り換えることにより、順送方
向及び逆送方向逆方向のいずれの方向への搬送時においても、揺動部25及びフラップ5
0によって前記媒体を適切にガイドすることができる。
また、フラップ50は、前記進出状態及び前記退避状態のいずれをとる場合においても
、記録ヘッド13の移動領域に入り込まないことが望ましい。このことによって、フラッ
プ50の記録ヘッド13への干渉を確実に回避できる。
[実施例3]
図15に基づき、実施例3について説明する。図15は、揺動部の他の例について説明
する図である。
実施例3の揺動部60は、「延長部」としての複数の延長パーツを備える点が特徴であ
る。より具体的には、揺動部60は、図15に示すように、揺動部本体61の先端側に、
「延長部」としての第1延長部62と第2延長部63を備えている。
揺動部60は、図15の一番上の図に示す短縮状態において、第1延長部62の先端6
2aと第2延長部63の先端63aが、揺動部本体61の先端61aと重なっており、こ
れらが揺動部60の先端60bとなる。
揺動部60は、他の実施例と同様に、先端60bが搬送路Sに近づく第1の姿勢をとる
際に短縮状態となっている。
揺動部60は、先端60bが前記第1の姿勢よりも搬送路Sから離れる第2の姿勢をと
る際に、第1延長部62と第2延長部63が伸長した延長状態となる。
第1延長部62と第2延長部63を伸縮させる機構としては、実施例1に類似のカム機
構を用いることができる。
また本実施例において、揺動部60は、第2の姿勢をとる際に、第1延長部62が伸長
した第1延長状態(図15の上から二番目の図)と、第1延長部62と第2延長部63の
両方が伸長し、前記第1延長状態よりも更に延長された第2延長状態(図15の一番下の
図)とをとり得るように構成されている。
前記第1延長状態のときは、第1延長部62の先端62b及び第2延長部63の先端6
3aが、揺動部60の先端60bとなる。前記第2延長状態のときは、第2延長部63の
先端63aが揺動部60の先端60bとなる。
このことによって、揺動部60が第2の姿勢をとる際に、例えば媒体の反りの状態に応
じて、揺動軸60aから先端60bまでの長さを変更することができる。
本実施例では、第1延長部が延長した後第2延長部が延長する構成としたが、第1延長
部と第2延長部を並行して延長しても良い。
<プリンターの他の構成について>
図16及び図17に基づき、プリンター1における他の構成について説明する。図16
は、第2搬送ローラー対の配置について説明する図である。図17は、規制部の変更例に
ついて説明する図である。
規制部24の下方から記録ヘッド13に向かう逆送方向に搬送される媒体の先端の反り
が、図16に示す媒体P1のように大きい場合、媒体P1が揺動部25の先端25bを乗
り越えてしまう場合がある。これを回避するため、図16に示す第2搬送ローラー対22
において、第2従動ローラー22bは、第2駆動ローラー22aとずれて配置されている
通常、第2駆動ローラー22aの回転中心位置70と第2従動ローラー22bの回転中
心位置71は、Y軸方向において同じ位置に配置される。すなわち、第2従動ローラー2
2b(図16において点線で示す)は、回転中心位置71が符号71aの位置になるよう
に配置されている。
これに対し、第2従動ローラー22bの回転中心位置71が、符号71aの位置から角
度α(例えば5°程度)だけ+Y側に回動させた位置71bになるように第2従動ローラ
ー22b(図16において実線で示す)を配置することにより、第2搬送ローラー対22
の逆送方向下流側において、媒体Pを下方側に押し付けるように搬送することができる。

このことにより、媒体を逆送方向へ搬送する際に、前記媒体がより確実に揺動部25に
よってガイドされる構成とすることができる。
また、図17に示すように、規制部24のガイド斜面24aの下端に、媒体Pを下方に
押し付けるような形状に形成された接触部72を設けることもできる。規制部24の下方
から記録ヘッド13に向かう逆送方向に搬送される媒体Pが、接触部72に接触して媒体
Pを下方側に押し付けるように搬送することができる。
また、接触部72には、搬送される媒体に接触して従動回転可能な従動ローラー73を
備えて構成することもできる。
その他、本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明
の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであること
は言うまでもない。
1…プリンター、2…上部ユニット、3…下部ユニット、4…挿入口、
5…媒体トレイ、10…装置本体、11…ベースフレーム、
12a、12b…サイドフレーム、13…記録ヘッド、14…キャリッジガイド軸、
15…キャリッジ、16…インクリボンカートリッジ、20…搬送手段、
21…第1搬送ローラー対、22…第2搬送ローラー対、23…第3搬送ローラー対、
24…規制部、25…揺動部、26…プラテン、28…制御部、29…基部、
30…揺動部本体、31…延長部、33…姿勢切替機構部、
34…カム機構、35…スライド部、36…第1カム部、37…ガイド溝、
41…第2カム部、41b…腕部、50…フラップ、50a…揺動軸、
50b…自由端、60…揺動部、61…揺動部本体、62…第1延長部、
63…第2延長部、65…P…媒体、S…搬送路

Claims (9)

  1. 媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    前記媒体を、前記記録ヘッドによって記録を行う際の搬送方向およびその逆方向に搬送
    可能な搬送手段と、
    前記記録ヘッドに対し、記録を行う際の前記媒体の搬送方向の上流側及び下流側の少な
    くともいずれか一方に配置され、前記記録ヘッドに近い側に先端を有するとともに前記記
    録ヘッドから遠い側に揺動中心を備える揺動部を備え、
    前記揺動部は、伸縮することによって、前記揺動中心から前記先端までの長さが長い延
    長状態と、前記揺動中心から前記先端までの長さが短い短縮状態と、を切り換え可能な延
    長部を備えるとともに、
    前記揺動中心を軸として前記先端が揺動し、前記短縮状態の前記先端が前記媒体の搬送
    路に対して近づく第1姿勢と、前記延長状態の前記先端が前記第1姿勢よりも前記搬送路
    から離れる第2姿勢と、を切り換え可能である、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記揺動部の状態を制御する制御部を備え、前記
    制御部は、
    前記媒体の搬送方向が前記揺動部の下から前記記録ヘッドと対向する位置に向かう方向
    である場合、前記揺動部を前記第1姿勢とし、
    前記媒体の搬送方向が前記記録ヘッドを挟んで前記揺動部の反対側から前記揺動部の下
    に向かう方向である場合、前記揺動部を前記第2姿勢とする制御を実行可能である、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記制御部は、前記媒体の後端の位置が前記記録ヘッドと対向する領域よりも前記搬送
    方向の上流側に位置した状態で、前記媒体の搬送方向を記録時の搬送方向とは逆方向に切
    り換える際、前記揺動部の姿勢切り換えを行わない、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記記録ヘッドは、前記媒体の搬送方向と交差する方向である媒体幅方向に往復移動し
    て記録を行う構成であり、
    前記記録ヘッドが記録領域にある場合、前記揺動部を前記第1姿勢とし、前記記録ヘッ
    ドの記録領域外への移動に連動して、前記揺動部を前記第1姿勢から前記第2姿勢に切り
    換える姿勢切替機構部を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置において、
    前記姿勢切替機構部は、前記記録ヘッドの移動を前記延長部の伸縮動作に変換するカム
    機構を備えて構成される、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記揺動部の前記先端は、前記第2姿勢において、前記記録ヘッドの移動領域に入り込
    み、前記第1姿勢において、前記移動領域の外側に位置する、ことを特徴とする記録装置
  7. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記揺動部は、前記記録ヘッドに対し、前記媒体の搬送方向の上流側及び下流側の一方
    に配置され、
    前記媒体の搬送方向において前記記録ヘッドを挟んで前記揺動部の反対側に、前記記録
    ヘッドに近い側に自由端を有するとともに前記記録ヘッドから遠い側に揺動中心を備え、
    揺動することにより、前記自由端が前記媒体の搬送路に対して近づく進出状態と、前記自
    由端が前記進出状態よりも前記搬送路から離れる退避状態と、を切り換え可能なフラップ
    を備え、
    前記フラップの揺動を制御する前記制御部は、
    前記揺動部を前記第2姿勢とする際に、前記フラップを前記進出状態とし、
    前記揺動部を前記第1姿勢とする際に、前記フラップを前記退避状態とする、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7に記載の記録装置において、
    前記フラップは、前記進出状態及び前記退避状態のいずれをとる場合においても、前記
    記録ヘッドの移動領域に入り込まない、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の記録装置において、前記記録ヘッドは、
    インパクト方式である、
    ことを特徴とする記録装置。
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