JP2018007773A - 母指cm関節症装具 - Google Patents

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Abstract

【課題】母指を動かすことにより母指CM関節のアライメントを正して、母指CM関節症の症状を改善させることが可能な母指CM関節症装具を提供する。【解決手段】母指CM関節症装具1は、母指を挿入可能な環状に形成され、該母指を挿入した際に遠位端が該母指の付け根に尺側から接するとともに、近位端が該母指のMP関節よりも近位側の位置において前記遠位端と対向するリング部11と、前記リング部11の前記近位端から連続し、前記リング部11に前記母指を挿入した状態で、少なくとも該母指のCM関節から手首までの領域を橈背側から覆うように延在する装具本体12と、前記装具本体12の近位端に接続され、前記装具本体12の前記近位端を前記手首に固定可能なバンド部13を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、母指CM関節症装具に関する。
母指CM関節症では、母指CM関節を構成する靭帯の弛みにより該母指CM関節のアライメントが崩れ、炎症、疼痛、母指CM関節部の橈背側への凸変形、母指MP関節の過伸展等の症状を生じる。母指CM関節症の治療としては、母指の屈曲、伸展、内転、外転等の動きを規制する母指CM関節症装具を患者の手に装着することにより、母指CM関節を固定して症状を緩和させる装具療法が知られている。
しかしながら、母指CM関節は多軸関節であり、母指CM関節のみを固定することが困難である。このため、母指CM関節症の装具療法に用いる母指CM関節症装具として、例えば特許文献1及び2では、母指CM関節の周辺及び母指球、即ち、母指CM関節を含む複数の関節を覆うことにより、使用者の母指の動きを規制して母指CM関節及び近傍の関節を固定する装具が開示されている。このような装具では、母指CM関節を含む複数の関節を覆って母指の動きを規制するため、日常生活において、使用者が装具を装着した状態で手を使うことに不便を感じる場合がある。このため、例えば特許文献3では、日常生活において手の動作を妨げないように、母指MP関節近傍から母指CM関節を超えた部位までを包み込む母指キャップを、シリコンラバー等の伸びる材質で形成した装具が開示されている。
特開平3−244452号公報 特開2004−298355号公報 特開2001−218781号公報
しかしながら、上述の特許文献3のように、シリコンラバー等の柔らかい素材で形成された装具は、装具の剛性よりも母指を動かす力の方が勝り、母指の動きに伴って伸縮する。この結果、母指を動かしやすくすることができる反面、母指CM関節を固定する力が弱くなる。このため、このような装具では、母指CM関節のアライメントが崩れてしまうことを抑制できず、母指CM関節症の症状を改善することが困難となる場合がある。
このため、日常生活において手の動作を妨げず、且つ、母指CM関節症の治療に効果的な母指CM関節症装具が求められていた。
本発明は、上記課題に鑑みて、母指を動かすことにより母指CM関節のアライメントを正して、母指CM関節症の症状を改善させることが可能な母指CM関節症装具を提供する。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
本発明の一態様によれば、母指CM関節症装具は、母指を挿入可能な環状に形成され、該母指を挿入した際に遠位端が該母指の付け根に尺側から接するとともに、近位端が該母指のMP関節よりも近位側の位置において前記遠位端と対向するリング部と、前記リング部の前記近位端から連続し、前記リング部に前記母指を挿入した状態で、少なくとも該母指のCM関節から手首までの領域を橈背側から覆うように延在する装具本体と、前記装具本体の近位端に接続され、前記装具本体の前記近位端を前記手首に固定可能なバンド部を備える。また、前記リング部及び前記装具本体は高い剛性を有し、前記装具本体は、前記母指を内転又は屈曲させることにより、前記リング部に引っ張られて前記CM関節を尺側に押圧する。
このような構成を有することにより、母指CM関節症装具は、母指を動かすことで母指とともに移動するリング部に引っ張られた装具本体が、てこの原理で母指CM関節を尺側へ押圧する。このとき、装具本体は高い剛性を有しているため、母指の動作に伴って変形することがなく、母指CM関節へ十分な押圧力を加えることができる。この結果、母指を動かすことにより、装具本体が母指CM関節を尺側へ押圧し、母指CM関節のアライメントを正して母指CM関節症の症状を改善させることが可能である。
本発明の一態様によれば、上述の態様の母指CM関節症装具において、前記リング部は、前記遠位端側の一部に前記装具本体よりも剛性が低い母指当接部を有する。
このような構成を有することにより、リング部は、装具本体よりも剛性が低い母指当接部において使用者の母指の付け根に接するため、母指CM関節症装具を装着したときの違和感を軽減して装用感を向上させることが可能である。
本発明の一態様によれば、上述の態様の母指CM関節症装具において、前記リング部は、幅方向両端にそれぞれ配置され、前記遠位端側で間隔を有して対向する第一曲管部及び第二曲管部を有する。前記装具本体は、延在方向に沿う側端の少なくとも一方に、前記第一曲管部及び前記第二曲管部の少なくとも一方から連続する直管部を有する。前記リング部は、前記第一曲管部、前記第二曲管部、及び前記直管部の内部を移動可能に挿通され、前記第一曲管部と前記第二曲管部との間で外部に露出する紐状体を更に有する。前記紐状体は、前記第一曲管部、前記第二曲管部、及び前記直管部の何れかの内部において固定される一端と、前記直管部の近位端から外部に延出する他端を有する。前記母指当接部は、前記遠位端側において、前記紐状体のうち、前記第一曲管部及び前記第二曲管部との間で露出する部分である。
このような構成を有することにより、紐状体の直管部の外部に延出する長さを増減させてリング部の内径の大きさを調節することができる。これにより、使用者の手の大きさに応じてリング部の内径を調節して、母指CM関節を適切に押圧できるように装具本体を配置することができる。この結果、母指CM関節症装具を手の大きさが異なる複数の使用者に適用させることができるため、母指CM関節症装具を製造するコストを低減させることが可能である。
本発明の一態様によれば、上述の態様の母指CM関節症装具において、前記直管部は、前記紐状体が前記直管部の内部を遠位側に移動することを規制する係止部を有する。
このような構成を有することにより、紐状体を近位側へ引っ張ってリング部の内径を調節する際、リング部の内径を適切な大きさに固定することが可能となる。この結果、使用者の手にフィットするように母指CM関節症装具を装着することが容易となる。
上述の母指CM関節症装具によれば、母指を動かすことにより母指CM関節のアライメントを正して、母指CM関節症の症状を改善させることが可能である。
本発明の一実施形態に係る母指CM関節症装具の概略を示す図である。 本発明の一実施形態に係る母指CM関節症装具の全体構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る母指CM関節症装具の作用を説明するための図である。
(母指CM関節症装具の構成)
以下、本発明の一実施形態に係る母指CM関節症装具1について、図1〜図2を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る母指CM関節症装具の概略を示す図である。
図1に示すように、母指CM関節症装具1は、母指を挿入可能な環状に形成されたリング部11と、リング部11から連続して延在する装具本体12と、装具本体12に接続されたバンド部13を備えている。
以下の説明において、母指CM関節症装具1を使用者の手に装着した際に、手首に近い側(図1の下側)を近位側、手首から遠い側(図1の上側)を遠位側と称する。また、手の母指側(図1の左側)を橈側、小指側(図1の右側)を尺側と称し、手の甲側を手背側、掌側を手掌側と称する。
図2は、本発明の一実施形態に係る母指CM関節症装具の全体構成を示す平面図である。
図2に示すように、リング部11は、幅方向両端側にそれぞれ配置され、リング部11の遠位端で間隔を有して対向する一対の曲管部111と、一対の曲管部111内に挿通される紐状体112と、リング部11に使用者の母指を挿入した際に、該母指の付け根に尺側から当接する母指当接部113を有している。
紐状体112は、使用者の母指の付け根及び一対の曲管部111の内部のカーブに沿うように、例えばシリコン等の可撓性を有する素材で形成されている。また、一対の曲管部111は、使用者の手の動作に伴って変形することがないように、例えば熱可塑性プラスティック等の剛性の高い素材で形成されている。即ち、一対の曲管部111は、紐状体112及び母指当接部113よりも高い剛性を有する素材で形成されている。
なお、本実施形態においては、一対の曲管部111のうち、母指CM関節症装具1を使用者の手に装着した際に、手背側に配置される曲管部を第一曲管部111aとし、手掌側に配置される曲管部を第二曲管部111bとする。なお、他の実施形態においては、第一曲管部111a及び第二曲管部111bは逆に配置されてもよい。
紐状体112の一部は、リング部11の遠位端において第一曲管部111a及び第二曲管部111bから露出する。本実施形態では、紐状体112のうち、第一曲管部111a及び第二曲管部111bから露出する部分が、母指当接部113を構成する。
リング部11の曲管部111及び母指当接部113(紐状体112)は、使用者の手に装着した際に、使用者の母指の動きを阻害しない細さに形成される。
装具本体12は、リング部11の近位端から連続し、少なくとも母指CM関節から手首までの領域を橈背側から覆うように延在し、板状に形成された板状部121を有している。板状部121は、母指MP関節よりも近位側であって、CM関節よりも遠位側の位置から、手首までの領域を覆うように、手背に沿って延出している。
また、板状部121の延在方向に沿う側端には、リング部11の曲管部111から連続する一対の直管部122が設けられている。本実施形態においては、第一曲管部111aから連続する第一直管部122aと、第二曲管部111bから連続する第二直管部122bとが設けられている。なお、他の実施形態において、直管部122は、板状部121の何れか一方の側端に一つのみ設けられていてもよい。
装具本体12の板状部121及び一対の直管部122は、使用者の手の動作に伴って変形することがないように、例えば熱可塑性プラスティック等の剛性の高い素材で形成されている。また、リング部11の一対の曲管部111と同じ素材で一体形成されていてもよい。
第一直管部122a及び第二直管部122bの内部には、紐状体112が挿通されている。本実施形態において、紐状体112は、一端が第一直管部122aの内部に固定され、他端が第二直管部122bの近位端から外部に延出する。また、紐状体112は、第二曲管部111b及び第二直管部122bの内部を遠位側又は近位側に移動可能に構成されている。
なお、紐状体112の一端は、第一曲管部111aの内部に固定されていてもよい。
第二直管部112bの近位端には、紐状体112が曲管部111及び直管部122内を遠位側に移動することを規制する係止部123が設けられている。
係止部123は、例えば、紐状体112を挿通可能な通路(不図示)と、該通路の内部から近位側に向かって突出する係止歯(不図示)を有している。また、紐状体112の他端側には、係止部123の係止歯に対応する係止溝(不図示)が形成されている。係止部123の係止歯は近位側に向かって突出しているため、紐状体112に所定以上の力を与えて近位側へ引っ張ることにより、係止溝が係止歯を乗り越えて移動することが可能である。また、紐状体112を遠位側へ引っ張る場合は、係止歯と係止溝が噛合して、紐状体112の遠位側への移動を規制する。このため、母指CM関節症装具1を使用者の手に装着した状態で、使用者が母指を内転または屈曲させた場合であっても、紐状体112が母指の動きに伴い曲管部111及び直管部122の内部を遠位側へ移動することを規制することができる。
なお、係止部123は、紐状体112の移動が規制できればよく、上記以外の構成を有していてもよい。例えば、係止部123は、紐状体112の他端側を挟持可能なクリップであってもよいし、紐状体112を巻き付けて固定するフックであってもよい。このような構成を有することにより、リング部11の内径の大きさを調節して、リング部11を使用者の母指にフィットさせることができる。
バンド部13は、装具本体12の近位端に接続され、バンド部13の一方の面に設けられた雌側の面ファスナー131と、他方の面に設けられた雄側の面ファスナー132を有している。バンド部13を使用者の手首に巻き付けて、雄側の面ファスナー132を雌側の面ファスナー131に張り付けることにより、装具本体12の近位端を使用者の手首に固定する。
なお、他の実施形態では、バンド部13を使用者の手首に巻き付けて固定することが可能であれば、面ファスナー131、132に代えて、例えばボタンが設けられていてもよい。
また、バンド部13は、使用者の手首に巻き付けが可能となるように、例えば布等の軟らかい素材で形成されている。
(母指CM関節症装具の装着方法)
以下、母指CM関節症装具1の装着方法について、図1を参照して説明する。
母指CM関節症装具1を使用者の手に装着する場合、まず、リング部11に使用者の母指を挿入し、母指CM関節が装具本体12の板状部121により橈背側から覆われるとともに、母指MP関節が板状部121から露出するように、板状部121を配置する。
具体的には、板状部121の遠位側の端部を、母指MP関節よりも近位側であって、母指CM関節よりも遠位側となる位置に配置する。より望ましくは、板状部121の遠位側の端部を、母指中手骨の略中央となる位置に配置する。
次に、使用者の手首にバンド部13を巻き付けるとともに、雄側の面ファスナー132を雌側の面ファスナー131に張り付けることにより、装具本体12の近位端を使用者の手に固定する。
次に、紐状体112の他端側を近位側に引っ張る。これにより、紐状体112が第二曲管部111b及び第二直管部122bの内部を近位側に移動して、遠位端において第一曲管部111a及び第二曲管部111bから露出する紐状体112の部分、即ち、母指当接部113の幅が狭くなるとともに、リング部11の内径が小さくなる。
このとき、図1に示すように、リング部11の一部が母指中手骨の遠位端(中手骨頭)に引っ掛かり、母指中手骨の遠位端を手掌側及び手背側から囲う位置に配されるように、リング部11の内径を調節する。
このように、使用者の手のサイズに応じてリング部11の内径を調節して、リング部11を母指の周囲にフィットさせる。
次に、紐状体112を係止部123により固定して、紐状体112の遠位側への移動を規制する。
以上の手順により、母指CM関節症装具1が使用者の手に装着される。
(母指CM関節症装具の作用及び効果)
以下、母指CM関節症装具1の作用及び効果について、図3を参照して説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る母指CM関節症装具の作用を説明するための図である。
図3に示すように、使用者の手に母指CM関節症装具1を装着した状態で、使用者が母指を内転(尺側へ移動)させることにより、母指の動きに伴ってリング部11が尺側へ移動する。そして、装具本体12は、近位端がバンド部13により手首に固定された状態のまま、遠位端がリング部11に引っ張られて尺側へ移動する。この結果、手首に固定されたバンド部13を支点、リング部11の母指当接部113を力点、装具本体12の板状部121を作用点としたてこの原理により、母指CM関節を覆うように配置された装具本体12の板状部121が、母指CM関節を橈背側から尺側に向かって押圧する。
また、使用者が母指を掌側に内転または屈曲(手掌側へ移動)させた場合も同様に、母指の動きに伴ってリング部11が手掌側へ移動するとともに、装具本体12の遠位側がリング部11に引っ張られて手掌側へ移動する。この結果、装具本体12の板状部121は、母指CM関節を橈背側から尺側に向かって押圧する。
以上のように、上述の母指CM関節症装具1は、母指を挿入可能な環状に形成され、該母指を挿入した際に遠位端が該母指の付け根に尺側から接するとともに、近位端が該母指のMP関節よりも近位側の位置において遠位端と対向するリング部11と、リング部11の近位端から連続し、リング部11に母指を挿入した状態で、少なくとも該母指のCM関節から手首までの領域を橈背側から覆うように延在する装具本体12と、装具本体12の近位端に接続され、装具本体12の近位端を手首に固定可能なバンド部13を備える。また、リング部11及び装具本体12は高い剛性を有し、装具本体12は、母指を内転又は屈曲させることにより、リング部11に引っ張られて母指のCM関節を尺側に押圧する。
このように、母指CM関節症装具1は、母指を動かすことで母指とともに移動するリング部11に引っ張られた装具本体12が、てこの原理で母指CM関節を尺側へ押圧する。このとき、装具本体12は高い剛性を有しているため、母指の動作に伴って変形することがなく、母指CM関節へ十分な押圧力を加えることができる。この結果、母指を動かすことにより、板状部が母指CM関節を尺側へ押圧し、母指CM関節のアライメントを正して母指CM関節症の症状を改善させることが可能である。
また、母指CM関節症装具1は、細く形成されたリング部11により使用者の母指に固定されるとともに、装具本体12が母指MP関節が露出するように配置される。このため、母指CM関節症装具1は、母指周辺を覆う面積を少なくすることができ、母指の動きを妨げることがない。この結果、使用者は母指CM関節症装具1を装着した状態で手を使うことができるので、装着時の不便感を低減させることができる。
また、リング部11は、遠位端側の一部に装具本体12よりも剛性が低い母指当接部113を有する。
このような構成を有することにより、リング部11は、装具本体12よりも剛性が低い母指当接部113において使用者の母指の付け根に接するため、母指CM関節症装具1を装着したときの違和感を軽減して装用感を向上させることが可能である。
また、リング部11は、幅方向両端にそれぞれ配置され、遠位端側で間隔を有して対向する第一曲管部111a及び第二曲管部111bを有する。装具本体12は、延在方向に沿う側端の少なくとも一方に、第一曲管部111a又は第二曲管部111bから連続する直管部122を有する。リング部11は、第一曲管部111a、第二曲管部111b、及び直管部122の内部を移動可能に挿通され、第一曲管部111aと第二曲管部111bとの間で外部に露出する紐状体112を有する。紐状体112は、第一曲管部111a、第二曲管部111b、及び直管部122の何れかの内部において固定される一端と、直管部122の近位端から外部に延出する他端を有する。母指当接部113は、紐状体112のうち、遠位端側において、第一曲管部111a及び第二曲管部111bとの間で露出する部分である。
このような構成を有することにより、紐状体112の直管部122の外部に延出する長さを増減させてリング部11の内径の大きさを調節することができる。これにより、使用者の手の大きさに応じてリング部11の内径を調節して、母指CM関節を適切に押圧できるように装具本体12を配置することができる。この結果、母指CM関節症装具1を手の大きさが異なる複数の使用者に適用させることができるため、母指CM関節症装具1を製造するコストを低減させることが可能である。
また、直管部122は、紐状体112の他端が直管部122の内部を遠位側に移動することを規制する係止部123を有する。
このような構成を有することにより、紐状体112を近位側に引っ張ってリング部11の内径を調節する際、リング部11の内径を適切な大きさに固定することが可能となる。この結果、使用者の手にフィットするように母指CM関節症装具1を装着することが容易となる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
例えば、上述の実施形態では、紐状体112が第二直管部122bの近位端から外部に延出する態様で説明したが、これに限られることはない。例えば、紐状体112は、第一直管部122a及び第二直管部122bの近位端からそれぞれ外部に延出し、両端を引っ張ることでリング部11の内径を調節するようにしてもよい。この場合、係止部123は第一直管部122a及び第二直管部122bの双方に設けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、装具本体12が板状に形成された板状部121を有している態様で説明したが、これに限られることはない。装具本体12がてこの原理により母指CM関節を尺側へ押圧する作用を得られる形状であれば、どのような形状であってもよく、例えば、柱状に形成されていてもよい。
1 母指CM関節症装具
11 リング部
111 曲管部
111a 第一曲管部
111b 第二曲管部
112 紐状体
113 母指当接部
12 装具本体
121 板状部
122 直管部
122a 第一直管部
122b 第二直管部
123 係止部
13 バンド部
131、132 面ファスナー

Claims (4)

  1. 母指を挿入可能な環状に形成され、該母指を挿入した際に遠位端が該母指の付け根に尺側から接するとともに、近位端が該母指のMP関節よりも近位側の位置において前記遠位端と対向するリング部と、
    前記リング部の前記近位端から連続し、前記リング部に前記母指を挿入した状態で、少なくとも該母指のCM関節から手首までの領域を橈背側から覆うように延在する装具本体と、
    前記装具本体の近位端に接続され、前記装具本体の前記近位端を前記手首に固定可能なバンド部と、
    を備え、
    前記リング部及び前記装具本体は高い剛性を有し、
    前記装具本体は、前記母指を内転又は屈曲させることにより、前記リング部に引っ張られて前記CM関節を尺側に押圧する、
    母指CM関節症装具。
  2. 前記リング部は、前記遠位端側の一部に前記装具本体よりも剛性が低い母指当接部を有する、
    請求項1に記載の母指CM関節症装具。
  3. 前記リング部は、幅方向両端にそれぞれ配置され、前記遠位端側で間隔を有して対向する第一曲管部及び第二曲管部を有し、
    前記装具本体は、延在方向に沿う側端の少なくとも一方に、前記第一曲管部及び前記第二曲管部の少なくとも一方から連続する直管部を有し、
    前記リング部は、前記第一曲管部、前記第二曲管部、及び前記直管部の内部を移動可能に挿通され、前記第一曲管部と前記第二曲管部との間で外部に露出する紐状体を更に有し、
    前記紐状体は、前記第一曲管部、前記第二曲管部、及び前記直管部の何れかの内部において固定される一端と、前記直管部の近位端から外部に延出する他端とを有し、
    前記母指当接部は、前記紐状体のうち、前記遠位端側において前記第一曲管部及び前記第二曲管部との間で露出する部分である、
    請求項2に記載の母指CM関節症装具。
  4. 前記直管部は、前記紐状体が前記直管部の内部を遠位側に移動することを規制する係止部を有する、
    請求項3に記載の母指CM関節症装具。
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