JP6955256B2 - 前腕用装具 - Google Patents
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Description
本実施形態の前腕用装具1は、左腕に装着される場合の例で説明するが、各部の寸法や形状を変更することにより、右腕に装着可能に構成することももちろん可能である。
外筒11は、略円筒状の部材の外周面の一部を、軸方向にわたり除去した形状を有する。したがって、外筒11は、軸方向に延びるスリット12を有し、外筒11の軸方向に直交する断面は、軸方向にわたって、C字状かつ円弧状の略円形である。外筒11の径方向寸法は、先端に近づくにつれて徐々に小さくなっているため、断面形状における円弧の径も先端に近づくにつれて徐々に小さくなっている。
本実施形態の内筒21は、手掌部に装着される前部21aと、手首と肘との間の領域に装着される後部21bとを有する。本実施形態において、内筒21の径方向の寸法は、後端から前部21aと後部21bとの境界までは徐々に小さくなり、前部21aと後部21bとの境界から前端まで徐々に増大している。スリット25の幅も、後部21bより前部21aにおいてより大きくなっている。内筒21は、後部21bのみが外筒11内に配置できるように各部の寸法が設定されている。
内筒21の前部21aには、装着時の前腕の逸脱を防ぐための保持バンド26が設けられている。保持バンド26は、前部21aにおけるスリット25の一部を閉じるように、本体22の外周面上に着脱可能に取り付けられる。
本実施形態の内筒21は、軸方向に直交する断面において、追従部材23の初期形状における内周面がヒト前腕の長手方向に直交する断面形状に合わせた略楕円形となっており、後述する装着時において、使用者の前腕に好適にフィットするように構成されている。
回旋補助バンド31の長さは、後述する装着時において第二端部31bが上腕装着部40に取り付けられた際に、肘の屈曲により長手方向に伸展されて張力を発生する程度に設定される。回旋補助バンド31の材質としては、ゴムやエラストマー、スプリング等の各種弾性体が挙げられるが、中でも平ゴムが装着時の腕の動きを妨げにくく、好ましい。
第一付勢バンド32および第二付勢バンド33の第一端部は、図3に示すように、本体22の外周面に形成された切込み22aおよび22bからそれぞれ本体22の内側に進入し、本体22の内側でかしめや接着等により固定されている。固定された各バンドの第一端部は、追従部材23に覆われている。
カフ41の外周面には、回旋補助バンド31の第二端部31bを固定するための面ファスナー45が取り付けられている。カフ41の材質には特に制限はなく、樹脂や金属等を用いることができるが、樹脂を用いると前腕用装具1を軽量に構成できるため好ましい。カフ41は、内筒21のように内面側が柔軟な部材で覆われてもよい。
上述したベルトの固定態様やフェルト44は、本発明に必須ではなく、公知の他の構成に置き換えたり、省略したりすることが可能である。
最後に、回旋補助バンド31を、上腕装着部40に向かって右回りとなるように螺旋状に左腕の周囲に巻きつけ、第二端部31bをカフ41の面ファスナー45に固定すると、第二端部31bが使用者の上腕に対して固定され、回内運動訓練に対応した前腕用装具1の装着が完了する。この際も、回旋補助バンド31が大きく弛まないように第二端部31bを上腕に対して固定する。
使用者は、前腕用装具1の装着前に、図5および図6に示すように、市販のロングスリーブ100等を腕に装着し、前腕用装具1の各部と腕との摩擦を低減させてもよい。
図7に示す肘の伸びた状態から使用者が肘を曲げると、回旋補助バンド31により生じる張力が、前腕を回旋する回旋筋群(主動作筋および補助動作筋)が発生する力と同様の態様で内筒21に作用する。その結果、使用者の上腕に装着された内筒21が外筒11内で回転し、図8に示すように内筒21および内筒21と一体となった前腕を回外方向D1に回旋させる。
上記効果をさらに高める観点からは、外筒11の内周面と内筒21の外周面とが各種加工等により滑らかに形成され、摩擦を生じにくくされることが好ましい。
また、第一付勢バンド32および第二付勢バンド33は、外筒11に対して着脱可能に構成されているため、戻し動作に寄与しない側の付勢バンドを外筒に対して自由状態にすることにより、戻し動作を補助する側の付勢バンドの張力を減殺することを防止することができる。
加えて、第一付勢バンド32と第二付勢バンド33の第一端部が内筒21の内部で内筒21に対して固定されているため、第一端部の固定部位が内筒21と外筒11との相対回転を妨げにくく、回旋後の戻し動作の円滑性が高く保持される。さらに、第一端部の固定部位が追従部材23に覆われているため、前腕と接触することがない。その結果、使用者に刺激や違和感等を与えにくく、装着感を良好にすることができる。
また、内筒21には、軸線方向にわたってスリット25が形成されているため、回旋および戻し動作時に内筒21の挙動と前腕の挙動とにずれが生じた場合でも、スリット25の形状が変化するように内筒が変形することにより、当該ずれが好適に吸収される。その結果、前腕の一部が内筒に強く押し付けられる等による刺激や不快感等の発生も好適に抑制される。
さらに、内筒21が保持バンド26を備えているため、スリット25が前部21aにおいて幅広となっていても、回旋および戻し動作時において前腕、特に手首より先の部分が内筒から逸脱することが好適に防止される。その結果、橈骨および尺骨の確実な回旋および戻し動作と、前腕の内筒への装着のしやすさとを好適に両立することができる。
11 外筒
21 内筒
23 追従部材
31 回旋補助バンド(回旋補助部材)
31a 第一端部(第一の端部)
31b 第二端部(第二の端部)
32 第一付勢バンド(第一付勢部材)
33 第二付勢バンド(第二付勢部材)
Claims (3)
- 内周面の断面形状が長手方向にわたり略円形に形成された外筒と、
長手方向の少なくとも一部にわたり外周面の断面形状が略円形に形成され、前記外周面の断面形状が略円形の部位が前記外筒内に回転可能に配置される内筒と、
第一の端部が前記内筒に固定され、第二の端部が使用者の上腕に対して固定される回旋補助バンドと、
前記内筒を第一回転方向に付勢する第一付勢バンドと、
前記内筒を前記第一回転方向と反対の第二回転方向に付勢する第二付勢バンドと、
を備える、
前腕用装具。 - 前記内筒の内面に設けられ、前記使用者の前腕の外形に追従できる程度の柔軟性を有する追従部材をさらに備える、請求項1に記載の前腕用装具。
- 前記内筒の外周面の断面形状の真円度が前記内筒の内周面の断面形状の真円度よりも高い、請求項1または2に記載の前腕用装具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017217641A JP6955256B2 (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | 前腕用装具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017217641A JP6955256B2 (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | 前腕用装具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019088362A JP2019088362A (ja) | 2019-06-13 |
JP6955256B2 true JP6955256B2 (ja) | 2021-10-27 |
Family
ID=66835252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017217641A Active JP6955256B2 (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | 前腕用装具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6955256B2 (ja) |
-
2017
- 2017-11-10 JP JP2017217641A patent/JP6955256B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2019088362A (ja) | 2019-06-13 |
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