JP6592853B2 - 膝装具 - Google Patents

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Description

本発明は、膝部に装着する膝装具に関し、特に、大腿支持部及び下腿支持部を連結する外脚側ジョイント組及び外脚側ジョイント組の取付位置の、周径方向での調節を可能にした膝装具に関する。
膝部に装着して歩行を補助する膝装具には、主に変形性膝関節症などの患者の治療・矯正を目的とする装具と、膝の手術後やけが等の受傷後のリハビリを目的とする装具とがあり、それぞれ種々の膝装具が従来から提案されている。
変形性膝関節症の患者の治療用として膝関節の動きを矯正する膝装具としては、例えば特許文献1において提案されているものがある。
特許文献1に記載されている膝装具は、大腿部に巻回される上カフ及び下腿部に巻回される下カフが、それぞれ、剛性材料からなる略半円筒形の支持部と、該支持部に固定されたベルトからなる。ベルトの自由端側にはボタンや面ファスナー等の固定手段が備えられており、この固定手段でベルトのストラップを固定することにより、上カフ及び下カフをそれぞれ、大腿部及び下腿部の周径に合わせて調節し、装着するように構成されている。そして、外脚側ジョイントと内脚側ジョイントが、それぞれ、上端部及び下端部で上カフ及び下カフに固定されている。
人体の膝関節の保護を目的とした膝装具で、特にリハビリ(訓練用)に好適なリハビリ用膝装具は、例えば特許文献2において提案されている。
特許文献2に記載されている膝装具は、大腿部に装着する大腿部取り付け部材と、下腿部に装着する下腿部取り付け部材と、大腿部取り付け部材と下腿部取り付け部材とを、膝の内側と外側とで連結する一対の可動部材とから成る膝装具であって、可動部材が、それぞれ幅調節機構によって膝の幅方向に移動調節される構成を備えたものである。
この膝装具の幅調節機構は、膝の前面側に配置されており、膝の内側と外側とにおいて上下方向に伸びる可動部材を、膝の前面側、すなわち中央側で連結するものである。このように、膝の内側と外側とで上下方向に伸びる可動部材の端部がさらに膝の前面側に向かって伸び、膝の前面側に配置された幅調節機構を介して連結されており、幅調節機構により膝の幅に適合できるように構成されている。
ところで、いずれの目的に用いられる膝装具も、装着者の歩行や膝の屈曲を補助するために脚を誘導する作用が働くものである。そして、膝装具の外脚側ジョイントと内脚側ジョイントがそれぞれ、装着者の脚部の外側の側部と内側の側部、より詳細には、装着者の大腿部、下腿部の周径(円周)の中心を通る同一中心線上かつ真横に位置しているときが、最も脚部の動きに適切に追従し、膝装具の誘導効果が最も脚部に伝わり易い。
しかし、膝装具を使用している装着者の体重の変化や筋肉量と脂肪量の比率の変化により、大腿部の周径及び下腿部の周径は変化することがある。
治療用膝装具の場合は、膝装具を装着し運動療法で歩行を継続すると、患者の脚部の脂肪が筋肉に変わり脚部が細くなるのが通常である。
このとき、特許文献1に記載されているような従来の膝装具では、上カフ及び下カフと、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントとは、それぞれの取付位置において固定されているため、上カフ及び下カフの周径を大きく狭めたり広げたりすることにより、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントの位置が、最適な位置、より具体的には患者の脚部の周径の中心を通る同一中心線上かつ側部(真横)の位置から前後に偏倚する可能性があった。
治療用膝装具の場合には、一度医療保険を適用して膝装具を製作すると、3年間は医療保険を適用して製作できないため、脚部の周径が変わったとしても、その間は大腿支持部と下腿支持部の内側に厚いパットを入れるなどして、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントの配置位置が脚部の周径の変化前と同様の位置に配置されるよう工夫する必要が生じている。
一方、術後のリハビリ用膝装具の場合には、治療用膝装具ほど長期間に亘り使用することは少ないが、手術直後は膝を中心とした上下脚部に腫れがあり、脚の周径が大きくなるため、サイズアップした装具を使用し、腫れが引いた時点でサイズダウンした装具を使用することになり、2種類のサイズの膝装具が必要であった。
この問題に関し、特許文献2に記載されている膝装具は、1つの膝装具において膝幅の調節を可能としたものである。しかし、この膝装具では、膝の前面側で可動部材(ジョイント)の幅調節を行うため、大腿部及び下腿部の外周、より詳しくは、大腿部取り付け部材及び下腿部取り付け部材の外周に対する可動部材の配置は、膝の内側及び外側の側部よりも、膝の前面側に偏倚する構成となってしまう。このような配置になると、膝装具から脚に付与される誘導が伝わりにくくなり、膝装具を装着している効果が得られにくくなってしまうという問題があった。
さらに、特許文献2に記載されている膝装具は、部品点数が多く、複雑な構成を有しているという欠点があった。
また、特許文献1及び特許文献2に記載されている膝装具はいずれも、大腿支持部と下腿支持部が、剛性部材と面ファスナー等からなるベルト部材とから構成されており、ベルト部材の長さを適切に調整して脚に巻き付けて装着するものである。しかし、このベルトの長さの調節に手間がかかったり、締め付け加減を調節するために何度か締め直したりする必要があり、特に高齢者にとっては装着しづらいことがあった。
国際公開第2012/098733号 特開2012−183277
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、部品点数が少なく、簡単な構成で、大腿支持部及び下腿支持部と、外脚側のジョイント及び内脚側のジョイントとの取付位置の周径方向の位置調節が可能であるとともに膝装具の誘導を最も効果的に体に伝えることが可能な膝装具を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、装着しやすい膝装具を提供することにある。
前記課題は、本発明に係る膝装具によれば、大腿部に装着され、円筒形を有する大腿支持部と、下腿部に装着され、円筒形を有する下腿支持部と、上端部が前記大腿支持部に取り付けられ、下端部が前記下腿支持部に取り付けられるとともに、膝の外側に配置されて、前記大腿支持部と前記下腿支持部を連結する外脚側ジョイントと、上端部が前記大腿支持部に取り付けられ、下端部が前記下腿支持部に取り付けられるとともに、膝の内側に配置されて、前記大腿支持部と前記下腿支持部を連結する内脚側ジョイントと、前記大腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置、及び前記大腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置の少なくとも一方を、前記大腿支持部の円周方向に沿って移動可能な上部位置調節機構と、前記下腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置、及び前記下腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置の少なくとも一方を、前記下腿支持部の円周方向に沿って移動可能な下部位置調節機構と、を備え、前記大腿支持部及び前記下腿支持部の各々は、可撓性を有して復元力により巻き付く材料からなる単一部材で形成されていること、により解決される。
このように構成した膝装具によれば、大腿支持部と外脚側ジョイントとの取付位置と大腿支持部と内脚側ジョイントとの取付位置、下腿支持部と外脚側ジョイントとの取付位置と下腿支持部と内脚側ジョイントとの取付位置が、それぞれ円筒形の大腿支持部と、円筒形の下腿支持部の円周方向に沿って移動させて調節できるため、装着者の大腿部及び下腿部のサイズ、すなわち周径に応じて、適切な取付位置に配置することができ、膝装具の誘導を効果的に装着者の脚に伝えることができる。
特に、上述したような理由により、装着者の大腿部や下腿部の周径が変化した場合であっても、取付位置を適切な位置に調節できるため、新しいサイズの膝装具に買い替える必要がなく、同一の膝装具を使用することができる。また、製作者側からみた場合には、異なるサイズの膝装具を複数サイズ分製作する必要がなくなり、部品を共通化できるため、製作コストを抑えることができるという利点を有する。
また、大腿支持部と下腿支持部がそれぞれ、可撓性を有して復元力により巻き付く材料からなる単一部材で形成されているので、大腿支持部と下腿支持部を脚部の周囲の装着位置に持っていき、手を離すだけで、自然に脚に巻き付くため、脚部の周径の変化に適応しやすくなる。また、従来の膝装具のようなベルトが不要であるため、ベルトの長さの調節が不要になるとともに、締め付け加減の調節も容易になり、着脱が格段に容易になる。このように着脱が容易になることで、特に高齢者にとって優しい装具を提供することができる。
このとき、前記大腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置と、前記大腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置は、前記大腿支持部の円周において対向する位置に配置されていると好適である。
また、前記大腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置と、前記大腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置は、前記大腿支持部の円の中心を通る同一中心線上に配置されていると、より好適である。
このように、円筒形の大腿支持部の円周において、対向する位置、より好ましくは大腿支持部の円の中心を通る同一中心線上に、大腿支持部と、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントとの取付位置が配置されていると、装着時には、各ジョイントが装着者の大腿部の外側側方及び内側側方に大腿部の周径の中心とともに横一列に並ぶことになる。その結果、各ジョイントの回動支軸と装着者の膝の周径の中心とが横一列に並ぶことになる。これにより、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントが、装着者の脚の動きに最も適切に追従し、膝装具の誘導を最も効果的に装着者の脚に伝えることができる。
さらに、前記下腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置と、前記下腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置は、前記下腿支持部の円周において対向する位置に配置されていると好適である。
また、前記下腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置と、前記下腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置は、前記下腿支持部の円の中心を通る同一中心線上に配置されていると、より好適である。
このように、円筒形の下腿支持部の円周において、対向する位置、より好ましくは下腿支持部の円の中心を通る同一中心線上に、下腿支持部と、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントとの取付位置が配置されていると、装着時には、各ジョイントが装着者の下腿部の外側側方及び内側側方に下腿部の周径の中心とともに横一列に並ぶことになる。その結果、各ジョイントの回動支軸と装着者の膝の周径の中心とが横一列に並ぶことになる。これにより、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントが、装着者の脚の動きに最も適切に追従し、膝装具の誘導を最も効果的に装着者の脚に伝えることができる。
上記構成において、前記大腿支持部及び前記下腿支持部の各々は、長尺状の部材からなり、両端部が互いに所定の長さの重なりを有して接合されることで円筒形に形成されていると、より好適である。
このように、単一の長尺状の部材からなる大腿支持部及び下腿支持部において、両端部が所定の長さ分重ね合わされて接合されるため、重なり量を調節することで脚部の周径の変化を吸収でき、周径の変化に容易に適応できる。
このとき、前記上部位置調節機構は、前記大腿支持部に設けられた上部取付孔と、前記外脚側ジョイント及び前記内脚側ジョイントのうち前記上部位置調節機構により移動可能な前記少なくとも一方の取付位置に対応するジョイントに設けられた上部連結孔と、前記上部取付孔と前記上部連結孔とを着脱可能に固定する上部固定手段と、を備え、前記下部位置調節機構は、前記下腿支持部に設けられた下部取付孔と、前記外脚側ジョイント及び前記内脚側ジョイントのうち前記下部位置調節機構により移動可能な前記少なくとも一方の取付位置に対応するジョイントに設けられた下部連結孔と、前記下部取付孔と前記下部連結孔とを着脱可能に固定する下部固定手段と、を備え、前記上部取付孔は、前記大腿支持部の円周方向に沿って複数設けられており、前記下部取付孔は、前記下腿支持部の円周方向に沿って複数設けられていると好適である。
このように、大腿支持部及び下腿支持部に円周方向に沿った上部及び下部取付孔を複数設け、外脚側ジョイントと内脚側ジョイントの上部及び下部連結孔と、上部及び下部取付孔とを介して、着脱可能な上部及び下部固定手段で着脱可能に取り付ける構成であるため、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントを円周方向に沿った異なる位置にある取付孔に付け替えるだけで、外脚側ジョイントと内脚側ジョイントの取付位置を円周方向に移動して調節することができる。また、各孔と固定手段のみで構成されているため、部品点数が少ない簡単な構成で、外脚側ジョイントと内脚側ジョイントの取付位置の変更が可能となる。
さらに、上記構成に代えて、前記上部取付孔は、前記大腿支持部の円周方向に沿って延在する長孔であり、前記下部取付孔は、前記下腿支持部の円周方向に沿って延在する長孔である構成とすることもできる。
このような構成により、部品点数が少ない簡単な構成で、外脚側ジョイントと内脚側ジョイントの取付位置を円周方向へ移動し、取付位置の調節を行うことができる。
また、前記上部位置調節機構、及び前記下部位置調節機構は、スライドロックネジを用いたスライドロック機構であると好適である。
このような構成により、部品点数が少ない簡単な構成で、外脚側ジョイントと内脚側ジョイントの取付位置を円周方向へ移動し、取付位置の調節を行うことができる。
本発明の膝装具によれば、大腿支持部及び下腿支持部と、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントとの取付位置が、円筒形の大腿支持部及び下腿支持部の円周方向に沿って移動させて調節でき、装着者の大腿部及び下腿部のサイズ、すなわち周径に応じて、適切な取付位置に配置することができ、これにより膝装具の誘導を効果的に装着者の脚に伝えることができる。
また、本発明の膝装具によれば、異なるサイズの膝装具を複数サイズ分製作する必要がなくなり、部品を共通化できるため、製作コストを抑えることができる。
また、本発明の膝装具によれば、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントが装着者の大腿部及び下腿部の外側側方及び内側側方に、それぞれ大腿部及び下腿部の周径の中心とともに横一列に並び、また各ジョイントの回動支軸と装着者の膝の周径の中心とが横一列に並ぶように配置できるため、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントが、装着者の脚の動きに最も適切に追従し、膝装具の誘導を最も効果的に装着者の脚に伝えることができる。
また、本発明の膝装具によれば、大腿支持部と下腿支持部から手を離すだけで、自然に脚に巻き付くため、脚部の周径の変化に適応しやすくなるとともに、ベルトの長さの調節が不要になり、締め付け加減の調節も容易になり、装着が格段に容易になる。
また、本発明の膝装具によれば、大腿支持部及び下腿支持部の両端部が所定の長さの重なりを有して接合されるため、重なり量を調節することで脚部の周径の変化を吸収でき、周径の変化に容易に適応できる。
また、本発明の膝装具によれば、部品点数が少ない簡単な構成で、外脚側ジョイントと内脚側ジョイントの取付位置の変更が可能となる。
本発明の第一実施形態に係る膝装具を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る膝装具の平面図、縦断面図、底面図である。 本発明の第一実施形態に係る膝装具の平面図、右側面図、底面図である。 本発明の第二実施形態に係る膝装具の平面図、右側面図、底面図である。 本発明の第三実施形態に係る膝装具の説明図である。 本発明の第四実施形態に係る膝装具の説明図である。 本発明の第五実施形態に係る膝装具の説明図である。
以下、本発明の第一実施形態について、図1〜3を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1は第一実施形態に係る膝装具を示す斜視図、図2(a)は膝装具の平面図、図2(b)は図1の膝装具を直立させた状態のII−II断面図、図2(c)は底面図、図3(a)は図2の膝装具の右側面図に対応する平面図、図3(b)は図2の膝装具の右側面図、図3(c)は右側面図に対応する底面図である。なお、説明を容易にするために、図2(a)及び図3(a)では大腿支持部のみを示し、図2(c)及び図3(c)では下腿支持部のみを示している。
本実施形態の膝装具1は、膝の周囲に装着する装具であって、図1〜3に示すように、大腿部の周囲に巻回される大腿支持部10と、下腿部の周囲に巻回される下腿支持部20と、上端が大腿支持部10に固定され、下端が下腿支持部20に固定され、脚部のうち膝関節周辺の部位の外側と内側にそれぞれ配設される外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40と、外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40のそれぞれと大腿支持部10との取り付け位置を調節可能な上部位置調節機構50と、外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40のそれぞれと下腿支持部20との取り付け位置を調節可能な下部位置調節機構60と、を主要構成要素とする。なお、図1は、左脚用の膝装具1を示している。
大腿支持部10は、略円筒形を有する。詳細には、長尺状、より具体的には細長い短冊状の一部材を環状に成形し、その長手方向の両端は自由端11a,11bとなっている。この自由端11a,11bには面ファスナーやボタン等の接着手段が備えられ、互いに所定の長さの重なりを有して接合したときに閉じた環状を形成し、円筒形を形成する。自由端11a,11bは、接合部11を構成している。
装着時には、接合部11が大腿部の前方に位置するようにセットし、一方の自由端11aを外側から内側へもってきて、他方の自由端11bと重ね合わせ、適切な位置で接合させる。このように、長尺状の単一の部材からなる大腿支持部10を大腿部に巻回して接合部で接合するだけで、簡単に装着することができる。
この大腿支持部10には、後述する外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40のそれぞれの上端部と連結する位置に、上部取付孔としての複数の取付孔12,13が、略円筒形の円周方向に沿って形成されている。複数の取付孔12,13は、後述する上部位置調節機構50を構成する。なお、大腿支持部10の内側面には、不図示の肌にやさしい材質のパッドが設けられている。
下腿支持部20は、略円筒形を有する。詳細には、長尺状、より具体的には細長い短冊状の一部材を環状に成形し、その長手方向の両端は自由端21a,21bとなっている。この自由端21a,21bには面ファスナーやボタン等の接着手段が備えられ、互いに所定の長さの重なりを有して接合したときに閉じた環状を形成し、円筒形を形成する。自由端21a,21bは、接合部21を構成している。
装着時には、接合部21が下腿部の前方に位置するようにセットし、一方の自由端21aを外側から内側へもってきて、他方の自由端21bと重ね合わせ、適切な位置で接合させる。このように、長尺状の単一の部材からなる下腿支持部20を下腿部に巻回して接合部で接合するだけで、簡単に装着することができる。
この下腿支持部20には、後述する外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40のそれぞれの下端部と連結する位置に、下部取付孔としての複数の取付孔22、23が、略円筒形の円周方向に沿って形成されている。複数の取付孔22,23は、後述する上部位置調節機構50を構成する。なお、下腿支持部20の内側面には、不図示の肌にやさしい材質のパッドが設けられている。
大腿支持部10、下腿支持部20はそれぞれ、柔軟性及び可撓性を有し、締まり方向に応力を持たせて成形された、復元力によりロール状に巻き付く性質を有する材料からなり、例えば、手を離すと自然にロール状に巻き付く方向に癖をつけた樹脂で形成されている。なお、下腿支持部20は、大腿支持部10よりも剛性の高い素材から形成されていると、支持力が向上し、より好適である。
このように、大腿支持部10及び下腿支持部20は、可撓性を有する樹脂で形成されているため、装着時及び脱着時には容易に接合部11,21を広げて装着及び脱着することが可能となる。また、復元力により巻き付く性質により、常時円筒形を維持するように成形しておくことで、手を離すだけで自然に大腿部及び下腿部に巻き付くため、素早く装着することが可能となる。また、装着者の脚部のサイズ(周径)に容易に適合させることができるため、脚部の周径の変化に適応可能となる。製作者側から見た場合には、装着者の大腿部、下腿部のサイズ(周径)に依存せず、フリーサイズとしての膝装具を提供でき、サイズ別の膝装具を製作する必要がなくなるという利点がある。
従来の膝装具においては、大腿支持機構及び下腿支持機構は、それぞれ略半円筒形であり樹脂等の剛性を有する材料からなるカフ部と、このカフ部と接続されて装着者の大腿部、下腿部に巻き付けて支持部を取り付けるための布製等のストラップと、を有して構成されていた。これに対し、本実施形態の大腿支持部10、下腿支持部20は、上述の特性を有することにより、一部材(単一部材)で従来の膝装具のカフ部及びストラップの双方の機能を併せ持たせることができる。
これにより、従来の膝装具のようなベルトが不要となり、ベルトの長さの調節が不要になるとともに、締め付け加減の調節も容易になり、装着が格段に容易になる。このように装着が容易になることで、特に高齢者にとって優しい装具を提供することができる。また、単一の長尺状の部材からなる大腿支持部10及び下腿支持部20のそれぞれにおいて、両端部を重ねて接合する際に、その重なり量を調節するだけで、脚部の周径の変化を吸収でき、周径の変化に容易に適応できる。また、部品点数を削減しつつ、装着し易い膝装具を提供できる。
外脚側ジョイント30は、外脚側上アーム31と、外脚側下アーム35と、付勢部材38を備えている。外脚側上アーム31と外脚側下アーム35は、プラスチック約70重量%とカーボン約30重量%を混合した剛性素材からなる。
外脚側上アーム31は、長尺の板状部材からなり、上端部には大腿支持部10に取り付けられるための上部連結孔としての連結孔32が設けられ、下端部にはネジ穴が設けられて外脚側下アーム35と回動支点軸34で回動可能に接続されている。上端部に設けられた連結孔32は、後述する上部位置調節機構50を構成する。
外脚側下アーム35は、長尺の板状部材からなり、上端部にはネジ穴が設けられて外脚側上アーム31と回動支点軸34で回動可能に接続されており、下端部には下腿支持部20に取り付けられるための下部連結孔としての連結孔36が設けられている。下端部に設けられた連結孔36は、後述する下部位置調節機構60を構成する。
なお、外脚側上アーム31と外脚側下アーム35との接続部分である回動支点軸34は、公知の固定具を用いて構成されるものであり、例えば、外脚側上アーム31の下端部及び外脚側下アーム35の上端部にそれぞれ設けられたネジ穴に、ネジとワッシャを取り付けて回動可能に係止して構成する。
回動支点軸34の周囲には、外脚側上アーム31と外脚側下アーム35とを回動支点軸34を中心として離間する方向へ付勢力を付与する付勢部材38が設けられている。本実施形態の付勢部材38は、リターンスプリングが用いられているが、これに限定されるものではなく、ゴムスプリングや圧縮空気ポンプ等を用いることもできる。この付勢部材38は、膝装具1の装着者の立ち上がりや歩行時の脚の踏み出しを補助するパワーアシスト機構を構成する。
内脚側ジョイント40は、内脚側上アーム41と、内脚側下アーム45と、付勢部材48を備えている。内脚側上アーム41と内脚側下アーム45は、プラスチック約70重量%とカーボン約30重量%を混合した剛性素材からなる。本実施形態の内脚側ジョイント40は、以下に説明するように、左右(内外)対称であることを除いて外脚側ジョイント30と同様の構造を有している。
内脚側上アーム41は、長尺の板状部材からなり、上端部には大腿支持部10に取り付けられるための上部連結孔としての連結孔42が設けられ、下端部にはネジ穴が設けられて内脚側下アーム45と回動支点軸44で回動可能に接続されている。上端部に設けられた連結孔42は、後述する上部位置調節機構50を構成する。
内脚側下アーム45は、長尺の板状部材からなり、上端部にはネジ穴が設けられて内脚側上アーム41と回動支点軸44で回動可能に接続されており、下端部には下腿支持部20に取り付けられるための下部連結孔としての連結孔46が設けられている。下端部に設けられた連結孔46は、後述する下部位置調節機構60を構成する。
なお、内脚側上アーム41と内脚側下アーム45との接続部分である回動支点軸44は、公知の固定具を用いて構成されるものであり、例えば、内脚側上アーム41の下端部及び内脚側下アーム45の上端部にそれぞれ設けられたネジ穴に、ネジとワッシャを取り付けて回動可能に係止して構成する。
回動支点軸44の周囲には、内脚側上アーム41と内脚側下アーム45とを回動支点軸44を中心として離間する方向へ付勢力を付与する付勢部材48が設けられている。本実施形態の付勢部材48は、リターンスプリングが用いられているが、これに限定されるものではなく、ゴムスプリングや圧縮空気ポンプ等を用いることもできる。この付勢部材48は、膝装具1の装着者の立ち上がりや歩行時の脚の踏み出しを補助するパワーアシスト機構を構成する。
なお、図1では付勢部材38,48を備えた実施形態を示したが、付勢部材を用いない構成であってもよい。図2、3では、付勢部材を備えていない構成を示している。
また、膝装具1には、装着者の下腿部に巻き付けて支持する不図示の膝窩ベルト、及び膝窩ベルトを挿通して係止するための通し冠が、それぞれ内脚側下アーム45及び外脚側下アーム35に設けられている。膝窩ベルトを下腿部に装着することにより、膝装具1が脚部の動きにより追従するようになる。
大腿支持部10と外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40との取り付けについて説明する。
大腿支持部10の円周の外脚側の位置に円周方向に沿って形成された複数の取付孔12のうちのいずれか1つ又は一組の孔と、外脚側ジョイント30を構成する外脚側上アーム31の上端部に形成された連結孔32とを、上部固定手段としてのネジ等の固着具52によって共に締結する。本実施形態では、図1、図3に示すように、大腿支持部10には、同一円周位置に縦に並んだ2つの取付孔12が設けられており、この縦に並んだ2つの孔を一組として、外脚側上アーム31の上端部に縦に並んで2つ設けられた一組の連結孔32と共に、2つ一組の固着具52により締結される。
なお、取付孔12、連結孔32、固着具52の個数はこれに限定されるものではなく、各々1つずつであってもよく、縦に3つ以上並んでいてもよい。または、外脚側上アーム31の上端部に2つの連結孔32を横に並べて一組設け、大腿支持部10の円周方向に沿って並ぶ2つの取付孔12と締結するようにしてもよい。
同様に、大腿支持部10の円周の内脚側の位置に円周方向に沿って形成された複数の取付孔13のうちのいずれか1つ又は一組の孔(本実施形態においては、縦に並んだ2つ一組の孔)と、内脚側ジョイント40を構成する内脚側上アーム41の上端部に形成された連結孔42とを、上部固定手段としてのネジ等の固着具56によって共に締結する。取付孔13、連結孔42、固着具56の個数や配置は、上述した外脚側ジョイント30との取り付けの場合と同様、適宜変更可能である。
このとき、図2(a)、図3(a)に示すように、大腿支持部10と外脚側上アーム31との取付位置t1と、大腿支持部10と内脚側上アーム41との取付位置t2とが、大腿支持部10の円筒形の円周上の対向する位置に配置されるように取り付ける。
より好適には、大腿支持部10と外脚側上アーム31との取付位置t1と、大腿支持部10と内脚側上アーム41との取付位置t2とが、大腿支持部10の円筒形の円の中心点C1に対して対称な位置となるように取り付ける。換言すると、大腿支持部10と外脚側上アーム31との取付位置t1と、大腿支持部10と内脚側上アーム41との取付位置t2とが、円の中心点C1を通る同一中心線上に位置するように取り付けられる。
下腿支持部20と外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40との取り付けについて説明する。
下腿支持部20の円周の外脚側の位置に円周方向に沿って形成された複数の取付孔22のうちのいずれか1つ又は一組の孔(本実施形態においては、縦に並んだ2つ一組の孔)と、外脚側ジョイント30を構成する外脚側下アーム35の下端部に形成された連結孔36とを、下部固定手段としてのネジ等の固着具62によって共に締結する。
同様に、下腿支持部20の円周の内脚側の位置に円周方向に沿って形成された複数の取付孔23のうちのいずれか1つ又は一組の孔(本実施形態においては、縦に並んだ2つ一組の孔)と、内脚側ジョイント40を構成する内脚側下アーム45の下端部に形成された連結孔46とを、下部固定手段としてのネジ等の固着具66によって共に締結する。
このとき、図2(c)、図3(c)に示すように、下腿支持部20と外脚側下アーム35との取付位置t3と、下腿支持部20と内脚側下アーム45との取付位置t4とが、下腿支持部20の円筒形の円周上の対向する位置に配置されるように取り付ける。
より好適には、下腿支持部20と外脚側下アーム35との取付位置t3と、下腿支持部20と内脚側下アーム45との取付位置t4とが、下腿支持部20の円筒形の円の中心点C2に対して対称な位置となるように取り付ける。換言すると、下腿支持部20と外脚側下アーム35との取付位置t3と、下腿支持部20と内脚側下アーム45との取付位置t4とが、円の中心点C2を通る同一中心線上に位置するように取り付けられる。
このように、大腿支持部10と外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40との取付位置、下腿支持部20と外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40との取付位置は、それぞれの円周上において、互いに同一中心線上にあるように配置されるため、外脚側ジョイント30の回動支点軸34と内脚側ジョイント40の回動支点軸44とが互いに同一回転中心線上にあるように配置されるようになる。回動支点軸34,44を通る回転中心線を、図1、図2においてL1で示す。
各上アーム31,41、各下アーム35,45、及び回動支点軸34,44のそれぞれが、装着者の大腿部の周径、下腿部の周径、膝の周径の中心を通る同一中心線上にあるときに、膝装具1が脚部を誘導する力及び作用が最も効率よく、効果的に伝わる。したがって、上述のように大腿支持部10及び下腿支持部20に、外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40を取り付けることで、膝装具1の誘導効果が最も装着者の体に伝わり易くなり、膝装具1の効果を最大限に発揮できる。
次に、本実施形態の膝装具1の上部位置調節機構50及び下部位置調節機構60について説明する。
上部位置調節機構50、下部位置調節機構60は、それぞれ、大腿支持部10と、外脚側ジョイント30の上端部及び内脚側ジョイント40の上端部との取付位置t1,t2、下腿支持部20と、外脚側ジョイント30の下端部及び内脚側ジョイント40の下端部との取付位置t3,t4を調節可能とするものである。
上部位置調節機構50は、上部外脚側調節部51と上部内脚側調節部55を有している。
上部外脚側調節部51は、大腿支持部10の外脚側に円周方向に沿って設けられた上部取付孔としての複数の取付孔12と、外脚側ジョイント30の上端部に設けられた上部連結孔としての連結孔32と、複数の取付孔12のうちのいずれか一組の孔と連結孔32とを共締めする上部固定手段としての固着具52とを有して構成されている。固着具52の締結は、通常の装着時には外れることがないが、工具等を用いて取り外すことが可能な締結方法により締結されている。このように、固着具52は、大腿支持部10と外脚側ジョイント30とを、取付孔12と連結孔32を介して着脱可能に固定している。
取付位置t1を変更したい場合には、一旦固着具52を外して外脚側ジョイント30を大腿支持部10から取り外し、大腿支持部10の円周方向にずらして異なる取付孔12に連結孔32を重ね、固着具52で再度締結することで、取付位置t1を変更する。
上部内脚側調節部55は、大腿支持部10の内脚側に円周方向に沿って設けられた上部取付孔としての複数の取付孔13と、内脚側ジョイント40の上端部に設けられた上部連結孔としての連結孔42と、複数の取付孔13のうちのいずれか一組の孔と連結孔42とを共締めする上部固定手段としての固着具56とを有して構成されている。固着具56の締結は固着具52と同様に、通常の装着時には外れることがないが、工具等を用いて取り外すことが可能な締結方法により締結されている。このように、固着具56は、大腿支持部10と内脚側ジョイント40とを、取付孔13と連結孔42を介して着脱可能に固定している。
取付位置t2を変更したい場合には、一旦固着具56を外して内脚側ジョイント40を大腿支持部10から取り外し、大腿支持部10の円周方向にずらして異なる取付孔13に連結孔42を重ね、固着具56で再度締結することで、取付位置t2を変更する。
下部位置調節機構60は、下部外脚側調節部61と下部内脚側調節部65を有している。
下部外脚側調節部61は、下腿支持部20の外脚側に円周方向に沿って設けられた下部取付孔としての複数の取付孔22と、外脚側ジョイント30の下端部に設けられた下部連結孔としての連結孔36と、複数の取付孔22のうちのいずれか一組の孔と連結孔36とを共締めする下部固定手段としての固着具62とを有して構成されている。
下部内脚側調節部65は、下腿支持部20の内脚側に円周方向に沿って設けられた下部取付孔としての複数の取付孔23と、内脚側ジョイント40の下端部に設けられた下部連結孔としての連結孔46と、複数の取付孔23のうちのいずれか一組の孔と連結孔46とを共締めする下部固定手段としての固着具66とを有して構成されている。
固着具62,66の締結方法、取付位置t3,t4の変更方法は、上述した上部位置調節機構50の場合と同様であるため、説明は省略する。
上述したように、膝装具1が脚を誘導する力が最も効率よく伝導されるためには、大腿支持部10及び下腿支持部20の円周上において、取付位置t1とt2、取付位置t3とt4がそれぞれ同一中心線上に位置するように配置する必要がある。
そこで、装着者の脚部の周径が小さくなった場合には、上部位置調節機構50及び下部位置調節機構60により、各取付位置t1,t2,t3,t4をそれぞれ円周に沿って後方に形成されている取付孔の位置に移動することにより、大腿支持部10及び下腿支持部20の周径を小さくしつつ各ジョイントを適切な位置に配置することができる。逆に、装着者の脚部の周径が大きくなった場合には、上部位置調節機構50及び下部位置調節機構60により、各取付位置t1,t2,t3,t4をそれぞれ円周に沿って前方に形成されている取付孔の位置に移動することにより、大腿支持部10及び下腿支持部20の周径を大きくしつつ各ジョイントを適切な位置に配置することができる。
また、僅かなサイズの変化の場合には、大腿支持部10において取付位置t1,t2のいずれか一方、及び下腿支持部20において取付位置t3,t4のいずれか一方を移動することにより、大腿支持部10及び下腿支持部20の周径を微調整することができる。
なお、上部位置調節機構50において、上部外脚側調節部51と上部内脚側調節部55のいずれか一方のみを設ける構成とすることができる。つまり、大腿支持部10の外脚側の取付位置t1のみ、または内脚側の取付位置t2のみの位置の変更を可能する構成とすることもできる。同様に、下部位置調節機構60において、下部外脚側調節部61と下部内脚側調節部65のいずれか一方のみを設ける構成とすることができる。つまり、下腿支持部20の外脚側の取付位置t3のみ、または内脚側の取付位置t4のみの位置の変更を可能する構成とすることもできる。このような構成においても、各取付位置が同一中心線上に位置するように配置することが可能であり、膝装具1の同様の効果が得られる。
本実施形態の膝装具1は、上部位置調節機構50、下部位置調節機構60を設けることにより、大腿部や下腿部の周囲サイズの変化(増減)に合わせて、各取付位置が最適な位置となるように、すなわち対向する取付位置が互いに同一中心線上に配置されるように、取付位置を調節することができる。このような構成を備えているので、装着者の大腿部や下腿部の周囲サイズが変化した場合でも、膝装具1の誘導が最も効率よく、効果的に伝わる状態で使用することができる。
次に、本発明の第二実施形態について、図4を参照して説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の部材、機構等は、同様の符号を付して説明を省略する。
図4(a)は本実施形態の膝装具の右側面図に対応する平面図、図4(b)は右側面図、図4(c)は右側面図に対応する底面図である。説明を容易にするために、図4(a)では大腿支持部のみを示し、図4(c)では下腿支持部のみを示している。また、図4(b)は膝装具の外脚側を示すものであり、対向する内脚側は不図示であるため、対応する部材、機構を示す符号のみを括弧内に示す。
第二実施形態に係る膝装具101は、位置調節機構としての上部位置調節機構150、下部位置調節機構160が、第一実施形態と異なっている。
本実施形態の大腿支持部110は、その外脚側、内脚側に、略円筒形の円周方向に沿って延在する長孔からなる、上部取付孔としての取付孔112、113がそれぞれ形成されている。なお、大腿支持部110は、取付孔112、113の構成以外は、第一実施形態の大腿支持部10と同様の構成、材質等を有している。
そして、外脚側ジョイント30の外脚側上アーム31の上端部に形成された上部連結孔としての連結孔32と、大腿支持部10の取付孔112を重ね合わせて、上部固定手段としてのネジ等の固着具52で共に締結する。同様に、内脚側ジョイント40の内脚側上アーム41の上端部に形成された上部連結孔としての連結孔42と、大腿支持部10の取付孔113を重ね合わせて、上部固定手段としてのネジ等の固着具56で締結する。
本実施形態の上部位置調節機構150は、上部外脚側調節部151と上部内脚側調節部155を有している。
上部外脚側調節部151は、大腿支持部10の外脚側に設けられた長孔からなる取付孔112と、外脚側ジョイント30の上端部に設けられた連結孔32と、取付孔112と連結孔32とを共締めする固着具52とを有して構成されている。
上部内脚側調節部155は、大腿支持部10の内脚側に設けられた長孔からなる取付孔113と、内脚側ジョイント40の上端部に設けられた連結孔42と、取付孔113と連結孔42とを共締めする固着具56とを有して構成されている。
取付位置t1を変更する場合には、固着具52の締結を緩め、長孔からなる取付孔112に沿って外脚側ジョイント30を大腿支持部10の円周方向に移動又は摺動させ、適切な位置で固着具52を再度締結して外脚側ジョイント30を固定する。取付位置t2を変更する場合も、同様に長孔からなる取付孔113の適切な位置で内脚側ジョイント40を固定することで変更可能となる。
また、本実施形態の下腿支持部120は、その外脚側、内脚側に、略円筒形の円周方向に沿って延在する長孔からなる、下部取付孔としての取付孔122、123がそれぞれ形成されている。なお、下腿支持部120は、取付孔122、123の構成以外は、第一実施形態の下腿支持部20と同様の構成、材質等を有している。
そして、外脚側ジョイント30の外脚側下アーム35の下端部に形成された下部連結孔としての連結孔36と、下腿支持部20の取付孔122を重ね合わせて、下部固定手段としてのネジ等の固着具62で共に締結する。同様に、内脚側ジョイント40の内脚側下アーム45の下端部に形成された下部連結孔としての連結孔46と、下腿支持部20の取付孔123を重ね合わせて、下部取付孔としてのネジ等の固着具66で締結する。
本実施形態の下部位置調節機構160は、下部外脚側調節部161と下部内脚側調節部165を有している。
下部外脚側調節部161は、下腿支持部20の外脚側に設けられた長孔からなる取付孔122と、外脚側ジョイント30の下端部に設けられた連結孔36と、取付孔122と連結孔36とを共締めする固着具62とを有して構成されている。
下部内脚側調節部165は、下腿支持部20の内脚側に設けられた長孔からなる取付孔123と、内脚側ジョイント40の下端部に設けられた連結孔46と、取付孔123と連結孔46とを共締めする固着具66とを有して構成されている。
取付位置t3,t4の変更は、取付位置t1,t2の変更と同様に行うことができる。
本実施形態の位置調節機構では、取付孔112、113、及び取付孔122、123は長孔であるので、大腿支持部10及び下腿支持部20のそれぞれの周径が装着者の大腿部及び下腿部のそれぞれの周径に適合するように、固着具を長孔内の適切な位置に移動させて締結することができ、微妙なサイズの変更にも対応できる。
次に、本発明の第三実施形態について、図5を参照して説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の部材、機構等は、同様の符号を付して説明を省略する。
第三実施形態に係る膝装具201は、位置調節機構としての上部位置調節機構250、下部位置調節機構260が、第一実施形態、第二実施形態と異なっている。
本実施形態の外脚側ジョイント230を構成する外脚側上アーム231は、その上端部に、環状に形成されて大腿支持部210を挿通可能な上側環状部232が設けられている。また、本実施形態の外脚側ジョイント230を構成する外脚側下アーム235は、その下端部に、環状に形成されて下腿支持部220を挿通可能な下側環状部236が設けられている。
同様に、本実施形態の内脚側ジョイント240を構成する内脚側上アーム241は、その上端部に、環状に形成されて大腿支持部210を挿通可能な上側環状部242が設けられている。また、本実施形態の内脚側ジョイント240を構成する内脚側下アーム245は、その下端部に、環状に形成されて下腿支持部220を挿通可能な下側環状部246が設けられている。
大腿支持部210と、外脚側ジョイント230及び内脚側ジョイント240は以下のように取り付けられる。
外脚側ジョイント230の上側環状部232と内脚側ジョイント240の上側環状部242のそれぞれに大腿支持部210が挿通された状態で、外脚側の固着具252と内脚側の不図示の固着具により、外脚側ジョイント230と内脚側ジョイント240とが、大腿支持部210に取り付けられる。本実施形態における固着具252及び内脚側の不図示の固着具は、スライドロックネジであり、スライドロックネジを締結方向に回転が止まるまで締め付けると、大腿支持部210と外脚側ジョイント230、及び大腿支持部210と内脚側ジョイント240がそれぞれ固定される。一方、スライドロックネジを締結方向と反対に回転させて締結を緩めると、外脚側ジョイント230、及び内脚側ジョイント240が大腿支持部210に対して円周方向に沿って摺動可能となる。
下腿支持部220と、外脚側ジョイント230及び内脚側ジョイント240との取り付けは、大腿支持部210の場合と同様である。
外脚側ジョイント230の下側環状部236と内脚側ジョイント240の下側環状部246のそれぞれに下腿支持部220が挿通された状態で、スライドロックネジからなる外脚側の固着具262と内脚側の不図示の固着具により、外脚側ジョイント230と内脚側ジョイント240とが、下腿支持部220に取り付けられる。その他の取付構造は、大腿支持部210の場合と同様であるので説明を省略する。
本実施形態の上部位置調節機構250は、上部外脚側調節部251と上部内脚側調節部255を有している。上部外脚側調節部251は、外脚側ジョイント230の上側環状部232と、スライドロックネジからなる固着具252から構成される。上部内脚側調節部255は、内脚側ジョイント240の上側環状部242と、内脚側の不図示の固着具から構成される。このように構成されているので、スライドロック機構により、外脚側ジョイント230の上側環状部232及び内脚側ジョイント240の上側環状部242を、大腿支持部210の円周方向に沿って摺動させ、適切な位置でロックして固定することができる。このようにして、大腿支持部210と外脚側ジョイント230との取付位置t1、及び大腿支持部210と内脚側ジョイント240との取付位置t2を適宜調節できる。
さらに、図5に示すように、大腿支持部210の外脚側と内脚側、すなわち外脚側ジョイント230及び内脚側ジョイント240のそれぞれの取付位置周辺の上面又は側面に、円周方向に沿って等間隔などの規則的に並んだ複数の目盛り212,213を設けると、より好適である。上述したように、取付位置t1と取付位置t2とは、大腿支持部210の円周において同一中心線上に配置されることが好ましい。したがって、大腿支持部210の外脚側と内脚側の対向する位置に規則的に並んだ目盛り212,213を設け、取付位置t1,t2が同一中心線上に配置されていることが視認できるようにすることで、適切な位置に取り付けることが可能となる。
このような目盛り212,213を設けた構成においては、目盛り212,213を上部位置調節機構250の一構成要素として含むことができる。
本実施形態の下部位置調節機構260は、下部外脚側調節部261と下部内脚側調節部265を有している。下部外脚側調節部261は、外脚側ジョイント230の下側環状部236と、スライドロックネジからなる固着具262から構成される。下部内脚側調節部265は、内脚側ジョイント240の下側環状部246と、内脚側の不図示の固着具から構成される。このように、上部位置調節機構250と同様にスライドロック構造により構成されており、上述した上部位置調節機構250と同様の操作により、下腿支持部220と外脚側ジョイント230との取付位置t3,下腿支持部220と内脚側ジョイント240との取付位置t4を適宜調節できる。
さらに、大腿支持部210と同様に、下腿支持部220の外脚側と内脚側の上面又は側面に、円周方向に沿って等間隔等の規則的に並んだ複数の目盛り222,223が設けられている。複数の目盛り222,223の機能、作用は、大腿支持部210の目盛り212,213と同様であるので、説明を省略する。
このような目盛り222,223を設けた構成においては、目盛り222,223を下部位置調節機構260の一構成要素として含むことができる。
なお、本実施形態の膝装具201は、図5に示すように、装着者の下腿部に後方から巻き付けて下腿部を後方から支持するための膝窩ベルト270及び膝窩ベルト270を挿通して係止するための通し冠271が、それぞれ内脚側下アーム245及び外脚側下アーム235に設けられている。膝窩ベルト270は、膝装具201が脚部の動きに追従するように用いるものである。
本実施形態の位置調節機構では、スライドロック機構により各ジョイントをスライドさせて移動させ、固定することで、取付位置を調節できるため、装着者の大腿部及び下腿部のそれぞれの周径に適合するように取付位置を移動する操作が容易になる。また、微妙なサイズの変更にも対応できる。
次に、本発明の第四実施形態について、図6を参照して説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の部材、機構等は、同様の符号を付して説明を省略する。
第四実施形態に係る膝装具301は、大腿支持部10A,10B、下腿支持部20A,20Bをそれぞれ2つずつ縦に配置した構成を有している。
本実施形態における上部位置調節機構50は、2つの大腿支持部10A,10Bのそれぞれに対応する2つの上部外脚側調節部51A,51B、及び2つの上部内脚側調節部(不図示)からなる。
外脚側ジョイント30の外脚側上アーム31には、大腿支持部10A,10Bのそれぞれの取付位置を調節するための上部外脚側調節部51A,51Bが、それぞれ上端部および上端部よりも下方位置の大腿支持部10A,10Bとの連結位置(2箇所)に設けられている。同様に、内脚側ジョイント40の内脚側上アーム41には、大腿支持部10A,10Bのそれぞれの取付位置を調節するための、2つの上部内脚側調節部(不図示)が、それぞれ上端部および上端部よりも下方位置における大腿支持部10A,10Bとの連結位置(2箇所)に設けられている。
本実施形態における下部位置調節機構60は、2つの下腿支持部20A,20Bのそれぞれに対応する2つの下部外脚側調節部61A,61B、及び2つの上部内脚側調節部(不図示)からなる。
外脚側ジョイント30の外脚側下アーム35には、下腿支持部20A,20Bのそれぞれの取付位置を調節するための下部外脚側調節部61A,61Bが、それぞれ下端部および下端部よりも上方位置の下腿支持部20A,20Bとの連結位置(2箇所)に設けられている。同様に、内脚側ジョイント40の内脚側下アーム45には、下腿支持部20A,20Bのそれぞれの取付位置を調節するための、2つの下部内脚側調節部(不図示)が、それぞれ下端部および下端部よりも上方位置における下腿支持部20A,20Bとの連結位置(2箇所)に設けられている。
各位置調節機構(各調節部)の構成は、第一実施形態の膝装具1と同様であり、同様の操作によって大腿支持部10A,10B及び下腿支持部20A,20Bと、外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40との取付位置を、大腿支持部10A,10B及び下腿支持部20A,20Bの円周方向に沿って移動可能である。
次に、本発明の第五実施形態について、図7を参照して説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の部材、機構等は、同様の符号を付して説明を省略する。
第五実施形態に係る膝装具401では、大腿支持部10C、下腿支持部20Cの短尺方向の幅、すなわち装着時の向きにおいて縦(上下)方向の長さが、第一実施形態のものよりも大きく形成されている。
大腿支持部10Cは、その外脚側の上下幅の上端部と下端部が、外脚側ジョイント30の外脚側上アーム31の上端部と中間部にそれぞれ取り付けられており、2箇所で外脚側上アーム31に固定されている。同様に内脚側の上下幅の上端部と下端部が、内脚側ジョイント40の内脚側上アーム41の上端部と中間部にそれぞれ取り付けられており、2箇所で内脚側上アーム41に固定されている。
下腿支持部20Cは、その外脚側の上下幅の上端部と下端部が、外脚側ジョイント30の外脚側下アーム35の下端部と中間部にそれぞれ取り付けられており、2箇所で外脚側下アーム35に固定されている。同様に内脚側の上下幅の上端部と下端部が、内脚側ジョイント40の内脚側下アーム45の下端部と中間部にそれぞれ取り付けられており、2箇所で内脚側下アーム45に固定されている。
本実施形態における上部位置調節機構50は、大腿支持部10Cの上下幅の上端部及び下端部と外脚側上アーム31との取付位置のそれぞれに対応する2つの上部外脚側調節部51C,51Dと、大腿支持部10Cの上下幅の上端部及び下端部と内脚側上アーム41との取付位置のそれぞれに対応する2つの上部内脚側調節部(不図示)からなる。
本実施形態における下部位置調節機構60は、下腿支持部20Cの上下幅の上端部及び下端部と外脚側下アーム35との取付位置のそれぞれに対応する2つの下部外脚側調節部61C,61Dと、下腿支持部20Cの上下幅の上端部及び下端部と内脚側下アーム45との取付位置のそれぞれに対応する2つの下部内脚側調節部(不図示)からなる。
各位置調節機構(各調節部)の構成は、第一実施形態の膝装具1と同様であり、同様の操作によって大腿支持部10C及び下腿支持部20C、外脚側ジョイント30及び内脚側ジョイント40との取付位置を、大腿支持部10C及び下腿支持部20Cの円周方向に沿って移動可能である。
図6、図7で示した第四実施形態及び第五実施形態の膝装具301,401は、上下方向の長さが必要な膝装具、特にリハビリ用膝装具に適している。このように大腿支持部、下腿支持部それぞれの上下2箇所に取付位置を設けた構成では、膝窩ベルトを設けなくても膝装具が脚部の動きに追従でき、好適な膝装具を提供できる。
なお、第二実施形態〜第五実施形態に係る膝装具のいずれにおいても、上部位置調節機構において、上部外脚側調節部と上部内脚側調節部のいずれか一方のみを設ける構成とすることができ、また下部位置調節機構において、下部外脚側調節部と下部内脚側調節部のいずれか一方のみを設ける構成とすることができる点は、第一実施形態の膝装具と同様である。
本発明に係る膝装具の位置調節機構は、変形性膝関節症の患者の矯正、歩行補助用に用いられる膝装具、膝の手術後やけが等の受傷後のリハビリに用いられる膝装具のいずれにも適用することができるものである。本発明に膝装具によれば、装着者の大腿部及び下腿部の周径の中心と、外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントとを同一中心線上に横一列に配置して、回動支軸と膝の周径の中心とを同一中心線上に横一列に配置することができるので、いずれの用途の膝装具においても、膝装具の誘導を最も効果的に装着者の脚部に伝えることができる。
1,101,201,301,401 膝装具
10,10A,10B,10C,110,210 大腿支持部
11 接合部
11a,11b 自由端
12,13,112,113 取付孔(上部取付孔)
20,20A,20B,20C,120,220 下腿支持部
21 接合部
21a,21b 自由端
22,23,122,123 取付孔(下部取付孔)
30,230 外脚側ジョイント
31,231 外脚側上アーム
32 連結孔(上部連結孔)
34 回動支点軸
35,235 外脚側下アーム
36 連結孔(下部連結孔)
38 付勢部材
40,240 内脚側ジョイント
41,241 内脚側上アーム
42 連結孔(上部連結孔)
44 回動支点軸
45,245 内脚側下アーム
46 連結孔(下部連結孔)
48 付勢部材
50,150,250 上部位置調節機構
51,51A,51B,51C,51D,151,251 上部外脚側調節部
52,56,252 固着具(上部固定手段)
55,155,255 上部内脚側調節部
60,160,260 下部位置調節機構
61,61A,61B,61C,61D,161,261 下部外脚側調節部
62,66,262 固着具(下部固定手段)
65,165,265 下部内脚側調節部
212,213,222,223 目盛り
232,242 上側環状部
236,246 下側環状部
270 膝窩ベルト
271 通し冠

Claims (9)

  1. 大腿部に装着され、円筒形を有する大腿支持部と、
    下腿部に装着され、円筒形を有する下腿支持部と、
    上端部が前記大腿支持部に取り付けられ、下端部が前記下腿支持部に取り付けられるとともに、膝の外側に配置されて、前記大腿支持部と前記下腿支持部を連結する外脚側ジョイントと、
    上端部が前記大腿支持部に取り付けられ、下端部が前記下腿支持部に取り付けられるとともに、膝の内側に配置されて、前記大腿支持部と前記下腿支持部を連結する内脚側ジョイントと、
    前記大腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置、及び前記大腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置の少なくとも一方を、前記大腿支持部の円周方向に沿って移動可能な上部位置調節機構と、
    前記下腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置、及び前記下腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置の少なくとも一方を、前記下腿支持部の円周方向に沿って移動可能な下部位置調節機構と、を備え
    前記大腿支持部及び前記下腿支持部の各々は、可撓性を有して復元力により巻き付く材料からなる単一部材で形成されていることを特徴とする膝装具。
  2. 前記大腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置と、前記大腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置は、前記大腿支持部の円周において対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の膝装具。
  3. 前記下腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置と、前記下腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置は、前記下腿支持部の円周において対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の膝装具。
  4. 前記大腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置と、前記大腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置は、前記大腿支持部の円の中心を通る同一中心線上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の膝装具。
  5. 前記下腿支持部と前記外脚側ジョイントとの取付位置と、前記下腿支持部と前記内脚側ジョイントとの取付位置は、前記下腿支持部の円の中心を通る同一中心線上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の膝装具。
  6. 前記大腿支持部及び前記下腿支持部の各々は、長尺状の部材からなり、両端部が互いに所定の長さの重なりを有して接合されることで円筒形に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の膝装具。
  7. 前記上部位置調節機構は、前記大腿支持部に設けられた上部取付孔と、前記外脚側ジョイント及び前記内脚側ジョイントのうち前記上部位置調節機構により移動可能な前記少なくとも一方の取付位置に対応するジョイントに設けられた上部連結孔と、前記上部取付孔と前記上部連結孔とを着脱可能に固定する上部固定手段と、を備え、
    前記下部位置調節機構は、前記下腿支持部に設けられた下部取付孔と、前記外脚側ジョイント及び前記内脚側ジョイントのうち前記下部位置調節機構により移動可能な前記少なくとも一方の取付位置に対応するジョイントに設けられた下部連結孔と、前記下部取付孔と前記下部連結孔とを着脱可能に固定する下部固定手段と、を備え、
    前記上部取付孔は、前記大腿支持部の円周方向に沿って複数設けられており、
    前記下部取付孔は、前記下腿支持部の円周方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の膝装具。
  8. 前記上部位置調節機構は、前記大腿支持部に設けられた上部取付孔と、前記外脚側ジョイント及び前記内脚側ジョイントのうち前記上部位置調節機構により移動可能な前記少なくとも一方の取付位置に対応するジョイントに設けられた上部連結孔と、前記上部取付孔と前記上部連結孔とを着脱可能に固定する上部固定手段と、を備え、
    前記下部位置調節機構は、前記下腿支持部に設けられた下部取付孔と、前記外脚側ジョイント及び前記内脚側ジョイントのうち前記下部位置調節機構により移動可能な前記少なくとも一方の取付位置に対応するジョイントに設けられた下部連結孔と、前記下部取付孔と前記下部連結孔とを着脱可能に固定する下部固定手段と、を備え、
    前記上部取付孔は、前記大腿支持部の円周方向に沿って延在する長孔であり、
    前記下部取付孔は、前記下腿支持部の円周方向に沿って延在する長孔であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の膝装具。
  9. 前記上部位置調節機構、及び前記下部位置調節機構は、スライドロックネジを用いたスライドロック機構であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の膝装具。
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