JP5505631B2 - 腰部筋力補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば農作業や介護を行なう者が使用する腰部筋力補助具に関する。
収益性の高い農業経営を目指す農家では、きめ細かい手作業によって農作物の付加価値を高める取り組みが行なわれている。また少子高齢化が進む今日においては、介護者の拡充等が強く求められている。ところで手作業による農作業や介護動作は、中腰や前屈姿勢で行なう場合が多く、このような姿勢の作業は、肩部、背部、腰部、あるいは膝部等の筋肉等に、過大な負担を掛ける。
このような農作業や介護動作等における筋肉等の負担を低減させるために、本発明者等は、肩部から膝部に伸縮性のベルトを掛けると共に、この伸縮性のベルトの引張力によって、腰部の周りを締付ける腰部ベルトを有する腰部筋力補助具(特許文献1参照。)、及び肩から伸延するゴムベルトの先端にワイヤを連結し、このワイヤを電動式ワイヤ巻取器によって巻き取ることによって、このゴムベルトを伸縮させる筋力補助装置(特許文献2参照。)を、それぞれ提案した。
すなわち特許文献1に記載の腰部筋力補助具は、図18に示すように、肩部から膝部に、それぞれ伸縮性の左ベルト901及び右ベルト902を掛けると共に、背側の腰部に位置する保持具906において、それぞれ左腰部ベルトA及び右腰部ベルトBを連結する。そこで例えば前屈姿勢をとった場合には、左ベルト901及び右ベルト902が伸びて引張力が発生すると共に、これらに連結されている左腰部ベルトA及び右腰部ベルトBが引っ張られる。したがって前屈姿勢を戻そうとする力と、腰部の周りを締付ける力との両方が同時に発生するために、腰部等の筋力に対する負担を効果的に低減できる。
また特許文献2に記載の筋力補助装置は、体表面の伸縮を検出するセンサを背中に貼着し、例えば前屈姿勢をとった場合には、このセンサからの信号に基づいて電動式ワイヤ巻取器を駆動して、ゴムベルトの伸長量を調整する。これによって作業者の体型、筋力、作業負荷、及び作業姿勢の変化の速度等も加味して、より最適な引張力をゴムベルトに生じさせることが可能となる。
特願2009−145540(明細書及び図面) 特許第4345025号公報
しかるに上述した特許文献1に記載の腰部筋力補助具は、左ベルト901及び右ベルト902が、それぞれ保持具906において3個所で折り返されているため、この折り返し個所における保持具との摩擦力が大きくて、円滑な動作が期待できない場合があった。
また左ベルト901及び右ベルト902が、それぞれ左腰部ベルトA及び右腰部ベルトBを連結する個所において、くの字状に折り返される角度が鋭角である場合には、この左ベルト及び右ベルトに発生する引張力より大きな引張力が、それぞれこの左腰部ベルト及び右腰部ベルトに発生して、腰部の周りを締付ける力が過大になる。一方、この折り返し角度が鈍角である場合には、左ベルト901及び右ベルト902に発生する引張力によって生じる左腰部ベルトA及び右腰部ベルトBの縮み量が過少となって、予めこの左腰部ベルト及び右腰部ベルトをきつく締付けておかないと、十分な腰部の周りの締付け力を発生させることが困難となる。したがって左ベルト901及び右ベルト902に十分な引張力を得ようとすると、腰部の周りを締付ける力が過大となって、腰部を過度に圧迫してしまう恐れがある。
また上述した特許文献1に記載の腰部筋力補助具は、体型や体力等に合わせて、左ベルト901及び右ベルト902の長さを調整することによって、張り具合を変更することが可能である。しかるに、この長さの調整は、腰部筋力補助具を装着する場合等において行なうことができるものの、身体の姿勢を変化させる作業の途中において行なうことは困難であった。
そこで本発明の第1の目的は、保持具における左ベルト及び右ベルトの折り返し個所における摩擦力を低減することにある。また第2の目的は、例えば前屈姿勢を取った場合には、腰部周りを締付ける力のほぼ3倍の姿勢復元力を発生させることによって、腰部の周りを過大な力で締付ける負担を軽減しつつ、十分な姿勢復元力を得ることにある。さらに第3の目的は、左ベルト及び右ベルトの長さを、それぞれ電動巻き取り装置によって調整することにより、利用者の体型や体力だけでなく、作業姿勢や姿勢の変化の速度等に合わせて、きめ細かい引張力の調整を可能とすることにある。
本発明者等は、上記特許文献1に記載の腰部筋力補助具における課題について、鋭意研究及び改良を重ねることによって、本発明を完成した。すなわち本発明による腰部筋力補助具の特徴は、左ベルト及び右腰部ベルトと、右ベルト及び左腰部ベルトとをそれぞれ一体的に形成すること、この左ベルト及び右ベルトを、腰部の下部において摺動自在または回転接触する左右一対の連結具を介して、それぞれ上方向に折り返すと共に、背側の腰部に位置する保持具を介して腰部の周りにそれぞれ左右方向に巻きつけること、および左右一対の連結具と左右の膝部または大腿部との間に、それぞれ膝部ベルトまたは大腿部ベルトを装着することにある。
このように構成することによって、背側の腰部に位置する保持具及び連結具における折り曲げ個所が、3個所から2個所に減って、摩擦力が大幅に低減すると共に、連結具がいわゆる動滑車の機能を発揮して、例えば前屈姿勢を取った場合には、腰部周りを締付ける力のほぼ3倍の姿勢復元力を発生させることが可能となる。
すなわち本発明による腰部筋力補助具は、左右の肩部、背部、背側の腰部、臀部、左右の大腿部または膝部にわたって装着される腰部筋力補助具であって、左ベルト、右ベルト、左膝部ベルトまたは左大腿部ベルト、右膝部ベルトまたは右大腿部ベルト、連結具、及び保持具を備えている。上記連結具は、上記背側の腰部の下部の左右にそれぞれ位置する左連結具と右連結具とからなり、この左連結具は、上記左ベルトと摺動自在または回転接触する左連結部を有し、この右連結具は、上記右ベルトと摺動自在または回転接触する右連結部を有している。また上記保持具は、上記背側の腰部に位置すると共に、左右2個所に設けた左保持部と右保持部とを有している。
上記左膝部ベルトまたは左大腿部ベルトは、それぞれ左膝部または左大腿部と上記左連結具との間に装着され、上記右膝部ベルトまたは右大腿部ベルトは、それぞれ右膝部または右大腿部と上記右連結具との間に装着される。そして上記左ベルトは、左肩部から上記背側の腰部及び右連結具を経由して、上記右連結部において上方向に折り返されると共に、上記右保持部を経由して上記腰部の周りに右方向に巻きつけられ、上記右ベルトは、右肩部から上記背側の腰部及び左連結具を経由して、上記左連結部において上方向に折り返されると共に、上記左保持部を経由して上記腰部の周りに左方向に巻きつけられる。以上の配置により、左ベルト及び右ベルトは、背中で交差するように構成される。
ここで左ベルト及び右ベルトを、背中で交差させずに、それぞれ左肩部及び右肩部から、左膝部ベルト乃至左大腿部ベルト、または右膝部ベルト乃至右大腿部ベルトに連結して、それぞれ腰部の周りに左方向及び右方向に巻きつけるように構成してもよい。
また動滑車の機能を果す連結具を、腰部の下部ではなく背部に置いて、左ベルト及び右ベルトを、左右の膝部または大腿部からこの連結具を経由させ、この連結具において下方向に折り返すと共に、背側の腰部に置いた保持具を介して、それぞれ腰部の周りに巻きつけるように構成してもよい。すなわちこの腰部筋力補助具は、左ベルト、右ベルト、左肩部ベルト、右肩部ベルト、連結具及び保持具を備えている。上記連結具は、上記背部の左右にそれぞれ位置する左連結具と右連結具とからなり、この左連結具は、上記左ベルトと摺動自在または回転接触する左連結部を有し、この右連結具は、上記右ベルトと摺動自在または回転接触する右連結部を有している。また上記保持具は、上記背側の腰部に位置すると共に、それぞれ左右2個所に設けた左保持部と右保持部とを有している。
また上記左肩部ベルトは、左肩部と上記左連結具との間に装着され、上記右肩部ベルトは、右肩部と上記右連結具との間に装着される。そして上記左ベルトは、右の大腿部または膝部から上記背側の腰部及び左連結具を経由して、上記左連結部において下方向に折り返されると共に、上記左保持部を経由して上記腰部の周りに左方向に巻きつけられ、上記右ベルトは、左の大腿部または膝部から上記背側の腰部及び右連結具を経由して、上記右連結部において下方向に折り返されると共に、上記右保持部を経由して上記腰部の周りに右方向に巻きつけられる。
ここで左ベルト及び右ベルトを、背中で交差させずに、それぞれ左膝部ベルト乃至左大腿部ベルト、または右膝部ベルト乃至右大腿部ベルトから、左右の連結具を介して左肩部ベルトまたは右肩部ベルトに連結して、それぞれ腰部の周りに左方向及び右方向に巻きつけるように構成してもよい。
また左ベルト及び右ベルトの長さを、それぞれ電動巻き取り装置によって調整するように構成することもできる。すなわちこの腰部筋力補助具は、さらに人体の表面の伸縮を計測するセンサ、一対の電動巻き取り装置、制御装置、並びにこれらのセンサ、一対の電動巻き取り装置及び制御装置に電力を供給する電源を備えている。また上記一対の電動巻き取り装置は、それぞれベルト連結部、電動モータ、この電動モータで駆動される歯車機構、及びこの歯車機構によって回転駆動されるプーリーを有している。
上記左ベルト及び右ベルトは、それぞれ途中で2分割され、この2分割された左ベルト及び右ベルトの一端は、それぞれ上記ベルト連結部に固定されると共に、他端は、それぞれ上記プーリーに巻き取られるように連結されている。そして上記制御装置は、上記センサからの信号に基づいて上記電動モータを回転させ、上記左ベルト及び右ベルトの他端を、それぞれ上記プーリーに巻き取るまたは巻き戻すことによって、これらの左ベルト及び右ベルトに発生する引張力を増減させる。
肩部から大腿部または膝部にわたる左ベルト及び右ベルトと、腰部の周りに巻きつける右腰部ベルト及び左腰部ベルトとを、それぞれ一体的に形成し、例えば腰部の下部に位置する連結具を介して上方向に折り返し、さらに背側の腰部に位置する保持具を経由して腰部の周りを締付けるように構成することによって、第1に保持具及び連結具における摩擦力を低減することが可能となって、姿勢変化等の動作を円滑にすることができる。
また第2に、連結具が動滑車の機能を果すことによって、例えば前屈姿勢を取った場合には、腰部周りを締付ける力のほぼ3倍の姿勢復元力を発生させることによって、腰部の周りを過大な力で締付ける負担を軽減しつつ、十分な姿勢復元力を得ることができる。
人体の表面の伸縮を計測するセンサからの信号に基づいて、左ベルト及び右ベルトの長さを、それぞれ電動巻き取り装置によって調整することにより、利用者の体型や体力等だけでなく、動作姿勢や姿勢の変化の速度等に合わせて、きめ細かく引張力や腰部の周りの締付け力を調整することができる。
利用者を背後から見たときの腰部筋力補助具の模式図である。 左連結具まわりの一部拡大図である。 左連結具の拡大断面図である。 左膝ベルトを左膝部に装着した状態を示す斜視図である。 保持具まわりの一部拡大図である。 左ベルト及び右ベルトを腰部の周りに巻きつけた部分の断面図である。 動滑車の機能を説明するための模式図である。 左ベルト等と腰部の周りとに発生する引張力について、本発明と従来例とを対比した模式図である。 利用者を背後から見たときの他の腰部筋力補助具の模式図である。 利用者を背後から見たときの他の腰部筋力補助具の模式図である。 利用者を背後から見たときの他の腰部筋力補助具の模式図である。 利用者を背後から見たときの他の腰部筋力補助具の模式図である。 利用者を背後から見たときの他の腰部筋力補助具の模式図である。 利用者を背後から見たときの他の腰部筋力補助具の模式図である。 利用者を背後から見たときの他の腰部筋力補助具の模式図である。 利用者を背後から見たときの他の腰部筋力補助具の模式図である。 電動巻き取り装置の構成図である。 利用者を背後から見たときの従来例による腰部筋力補助具の模式図である。
図1〜図17を参照しつつ、本発明による腰部筋力補助具の構成と作用とを説明する。さて図1に示すように、本発明による腰部筋力補助具は、左右の肩部、背部、背側の腰部、臀部、及び左右の膝部にわたって装着され、左ベルト1、右ベルト2、左膝部ベルト3、右膝部ベルト4、連結具5及び保持具6を備えている。
ここで左ベルト1及び右ベルト2は、非伸縮性のベルトであって、天然繊維や合成繊維を織った非伸縮性の帯状の布、これらの帯状の布を合成樹脂等で被覆したベルト、あるいは合成樹脂シートや皮のベルト等を使用している。なお左ベルト1、右ベルト2の一部または全部に、伸縮性の部材、例えば天然若しくは合成ゴム繊維等を織り込んだ伸縮性の帯状の布、あるいは天然繊維や合成繊維を織った伸縮性の帯状の布を、伸縮性の合成樹脂で被覆したベルト等を使用してもよい。
また左ベルト1及び右ベルト2の上端部は、それぞれ伸縮性のベルト7に連結してあり、この伸縮性のベルトは、左右の肩部から胸部の左右と左右の腋の下とをそれぞれ廻って、背部の上部において相互に連結してある。ここで伸縮性のベルト7は、例えば天然若しくは合成ゴム繊維等を織り込んだ伸縮性の帯状の布、あるいは天然繊維や合成繊維を織った伸縮性の帯状の布を、伸縮性の合成樹脂で被覆したベルト等を使用する。なお左ベルト1及び右ベルト2の上端部を、背部に左右において、それぞれ上半身用のジャケット等に連結するように構成してもよい。
連結具5は、背側の腰部の下部の左右、例えば左大腿部及び右大腿部の背側に、それぞれ位置する左連結具51と右連結具52とからなる。図2に示すように左連結具51は、合成樹脂または金属製の横長の矩形リング形状を有しており、図3に示すように右ベルト2と摺動自在または回転接触する左連結部51A、51Cを有している。すなわち図3(A)に示すように、矩形リング形状の左連結具51の上辺51A及び下辺51Bは、それぞれ円形の断面形状であって、この上辺を中心軸として、右ベルト2が摺動自在に折り返して連結されている。ここで図3(B)に示すように、矩形リング形状の上辺51Aに円筒スリーブ51Cを回転自在に挿入し、この円筒スリーブを中心軸として、右ベルト2を摺動自在に折り返すように連結してもよい。かかる場合には、左連結具51における右ベルト2の摩擦力を大幅に削減することができる。
なお矩形リング形状の左連結具51の下辺51Bには、非伸縮性の左膝部ベルト3が連結される。ここで左膝部ベルト3は、天然繊維や合成繊維を織った非伸縮性の帯状の布、これらの帯状の布を合成樹脂等で被覆したベルト、あるいは合成樹脂シートや皮のベルト等を使用する。なお左膝部ベルト3に、例えば天然若しくは合成ゴム繊維等を織り込んだ伸縮性の帯状の布、あるいは天然繊維や合成繊維を織った伸縮性の帯状の布を、伸縮性の合成樹脂で被覆したベルト等を使用してもよい。かかる場合には、上述した左ベルト1及び右ベルト2の上端部に連結した伸縮性のベルト7を、非伸縮性のベルトに替える。すなわち、少なくとも左膝部ベルト3とベルト7とのいずれか一方に、伸縮性のベルトを使用すればよい。また図3(B)に示すように、左膝部ベルト3を、左連結具51の下辺51Bを中心として折り返し、例えばマジックテープ31Aによって着脱可能に連結すれば、この左膝部ベルやト右ベルト2を、容易に装着することができる。なお左ベルト1及び右膝部ベルト4と、右連結具52との連結構造も、上述した構造と同等である。
図2及び図4は、左膝部ベルト3を左膝の下部に装着する手段の1例を示している。すなわち左膝部ベルト3は、その上端部において左連結具51の下辺51Bを中心として折り返され、左右2本の非伸縮性のベルト31に分かれる。なお左膝部ベルト3を、3本以上の非伸縮性のベルトに分けてもよい。さて左右2本に分かれた非伸縮性のベルト31の下端部は、それぞれ膝部の下部に巻設した非伸縮性の帯部材33に連結されている。なお帯部材33の内側には、帯状のパッド部材32が巻設されている。また帯部材33は、合成樹脂製の四角リング形状の連結部34と、この帯部材の先端部等に設けたマジックテープ35とによって、膝部への巻設長さを調整することができる。
このように帯状のパッド部材32と、巻設長さが調整可能な帯部材33とを使用することによって、左膝部ベルト3を、膝部の下部等に容易かつ迅速に取り付けたり取り外したりすることができる。また膝部の下部太さが異なる農作業者や介護者等も、無理なく使用することができるようになる。
なお左右2本に分かれた非伸縮性のベルト31の替わりに、三角形や矩形等の任意の形状からなる非伸縮性の布を使用してもよい。すなわち三角形等の頂部を左連結具51の下辺51Bに連結し、この三角形等の底辺の端部を帯部材33に連結するように構成してもよい。またパッド部材32を伸縮性のリング部材として、このパッド部材に左右2本に分かれた非伸縮性のベルト31等を直接連結することによって、帯部材33を省略するように構成することも容易にできる。また非伸縮性の帯部材33は、天然繊維や合成繊維を織った非伸縮性の帯状の布、これらの帯状の布を合成樹脂等で被覆したベルト、あるいは合成樹脂シートや皮のベルト等を使用する。なお右膝部ベルト4を右膝に装着する構造も、上述した構造と同等である。
図5は、背面の腰部に位置する保持具6の1例を示している。すなわち保持具6は、背側の腰部に位置すると共に、左右2個所に設けた左保持部61と右保持部62とを有している。左保持部61と右保持部62とは、合成樹脂製の矩形の保持基材63に、はと目61C、62Cによって、それぞれ回転自在に連結した布部材61B、62Bと、これらの布部材にそれぞれ連結された、合成樹脂製の矩形リング部材61A、62Aとを有している。そして矩形リング部材61A、62Aに、右ベルト2及び左ベルト1が、それぞれ摺動自在に、かつ折り返すように連結してある。
なお矩形リング部材61A、62Aにおいて、それぞれ右ベルト2及び左ベルト1を連結する部分に、回転自在な円筒スリーブを挿入すれば、両者の間の摩擦力を大幅に低減することができる。また保持基材63の両端には、相互に平行な3本の伸縮性の帯部材64がそれぞれ連結してあり、これらの帯部材の他端は、腰部の周りに巻きつけるコルセット65に、それぞれ連結してある。なお布部材61B、62Bと、矩形リング部材61A、62Aとを、合成樹脂材によって一体的に形成し、はと目61C、62C等を用いて保持基材63に連結してもよい。
図6は、左ベルト1と右ベルト2とを、コルセット65を介して腰部の周りに装着する状態を示している。すなわちコルセット65の左端部の内側面と、右端部の外側面とには、それぞれマジックテープ65A、65Aが設けてあり、両者を貼り合せて、このコルセットを腰部の周りに装着する。また右ベルト2の先端部の内側面と、この位置に対応するコルセット65の表面とには、それぞれマジックテープ21、21が設けてある。同様に左ベルト1の先端部の内側面と、この位置に対応するコルセット65の表面とにも、それぞれマジックテープ11、11が設けてある。
したがって左ベルト1の先端部と、右ベルト2の先端部とを、それぞれコルセット65の表面に重ねれば、この左ベルトと右ベルトとを、このコルセットを挟んで、腰部の周りに巻きつけることができる。なおマジックテープ65A、65A等の替わりに、複数の個所に設けたボタン及びボタン孔、あるいは複数の個所に設けたフック等によって、コルセット65や左ベルト1及び右ベルト2を、腰部の周りに巻きつけるようにしてもよい。またコルセット65の両端部、並びに左ベルト1及び右ベルト2の端部に、紐やベルトに使用されるバックル金具等を連結して、これらを用いて、これらのコルセット、左ベルト、及び右ベルトを、腰部の周りに巻きつけるようにしてもよい。
すなわちマジックテープ65A、65A等、複数の個所に開けたボタン孔及びボタン、あるいは複数の個所に設けたフック等によって、コルセット65や左ベルト1及び右ベルト2を、腰部の周りに巻きつけるようにすれば、これらの取り付けや取外しが、極めて容易にとなり、さらにこれらのコルセットや左ベルト及び右ベルトの初期締め付け力を、容易かつ迅速に増減することができる。
次に図7及び図8を参照しつつ、図1に示した腰部筋力補助具の連結部の機能について説明する。ここで図7に、動滑車の機能を示す。すなわち動滑車を下方向に引っ張る力をFとすると、この動滑車を上方に引っ張る力は、この動滑車の左右においてF/2ずつとなり、固定滑車を経由して右方向に引っ張る力はF/2となる。本発明による腰部筋力補助具では、左連結具51と右連結具52とが動滑車の機能を果し、左保持具61と右保持具62とが固定滑車の機能を果す。
図8は、図18示した従来例による腰部筋力補助具と、図1に示した本発明による腰部筋力補助具とについて、右ベルト902及び右腰部ベルトBと、左ベルト1とに、それぞれ発生する引張力を対比したものである。すなわち図8(A)に示す従来例による腰部筋力補助具においては、右ベルト902において、右腰部ベルトBを連結する部分の角度θが60度前後の場合には、この右ベルトが上下方向に引っ張られる力Fと同等の引張力F’が、この右腰部ベルトに発生する。この角度θが限りなく0度に近い場合には、右腰部ベルトBに発生する引張力F’は、右ベルト902が上下方向に引っ張られる力Fの2倍になる。この角度θが限りなく180度に近くなると、右腰部ベルトBに発生する引張力F’は、限りなくゼロに近づく。すなわち右腰部ベルトBに発生する引張力F’は、右ベルト902が上下方向に引っ張られる力Fと、この右腰部ベルトを連結する部分の角度θとを用いて、F’=2F・COS(θ/2)という式で表わすことができる。
ところで従来例による腰部筋力補助具では、右ベルト902の長さは一定であるため、身長が高い者が、腰部を曲げていない直立姿勢において、この右ベルトに緩みが生じないように装着すると、上述した角度θが大きくなって、例えば前屈姿勢をとった場合には、上述したように右腰部ベルトBに発生する引張力F’が過小になり、この右ベルトによる上下方向の引張力Fとの相乗効果が得難くなる。一方身長が低い者の場合には、上述した角度θが小さくなって、例えば前屈姿勢をとった場合には、上述したように右腰部ベルトBに発生する引張力F’が過大になり、腰部を過度に圧迫してしまう恐れがある。
なお右ベルト902に長さの調整手段を設けても、上述した角度θを適正な値になるように、この右ベルトの長さを調整することは容易ではない。すなわち右ベルト902に生じる上下方向の引張力Fと、右腰部ベルトBに発生する引張力F’との関係は、上述した角度θによって決まるが、装着しない状態において、どのような角度θが適正であるかを予め把握することは容易ではない。また実際に装着して角度θを設定する場合には、最初に右ベルト902の長さを調整しても、右腰部ベルトBを腰部周りに巻きつける際の締め付け力が変われば、角度θが変化するため、この右ベルトの長さと、右腰部ベルトの締め付け力との両者を調整しなければならず、適正な角度θになるように両者を調整するまでに、かなり手間が掛かる。さらに左ベルトの角度θの調整についても、同様な手間等が生じる。
なお上記の説明においては、簡略化のため摩擦力について考慮していないが、現実には摩擦力が生じることとなる。従来例の腰部筋力補助具においてはθの値にかかわらず、右ベルト902は、相互の間隔が短い3個所において折り曲げられるため、上下2個所の右保持部962、962及び右腰部ベルトBとの連結部における摩擦力が大きくなって、この右ベルト及び右腰部ベルトが滑り難くなり、これによって姿勢を円滑に変化させる障害となる。これは図示していない左ベルト及び左腰部ベルトにおいても同様である。
これに対して図8(B)に示す本発明による腰部筋力補助具においては、左ベルト1は、動滑車の機能を果す右連結具52と右保持部62との2個所だけで折り曲げられるため、これらとの摩擦力が低減して、円滑に移動できるようになる。実際に本発明による腰部筋力補助具を試作して装着したところ、上述した従来例による腰部筋力補助具に比べると、姿勢の変化が極めて円滑にできることが確認された。
また右連結具52が動滑車の機能を果すため、例えば前屈姿勢をとった場合には、この右連結具に連結された左ベルト1にFの引張力Fが掛かり、左ベルト1の上端部に連結された左収縮性ベルト7に、Fの引張力が発生すると共に、右膝部ベルト4に引張力2Fが発生する。したがって合計3Fの前屈姿勢を復元する力が得られることになる。一方、左ベルト1が右連結具52において右保持部62の方向に折り返される部分には、Fの引張力が発生するため、これにつながる腰部に巻きつけた部分にもFの引張力で生じ、したがって腰部の回りをFの力で締め付けることになる。すなわち例えば前屈姿勢を取った場合には、この前屈姿勢を戻そうとする3Fの力が発生すると共に、腰部の周りがFの力で締め付けられることになる。したがって腰部の周りを締め付ける力を過大にすることなく、前屈姿勢を戻そうとする十分な復元力を得ることができる。
さて図9は、図1に示した腰部筋力補助具の左膝部ベルト3、及び右膝部ベルト4を、それぞれ左大腿部ベルト103、及び右膝部ベルト104に換えたものを示しており、他の構成部品は、図1に示した腰部筋力補助具と次の点を除いて同等である。すなわち左大腿部ベルト103及び右膝部ベルト104は、それぞれ伸縮性の部材からなり、左連結具151及び右連結具152で折り返されて、左大腿部及び右大腿部の左右側面に連結される。また左連結具151及び右連結具152は、臀部において左右2個所に置かれている。なお図1に示した腰部筋力補助具の構成部品や部位と同等なものは、参照の便宜等のため、図1に示した部品番号に一律100を加えた番号にしてある(以下図10〜図17においても、同様に一律200〜800を加えた番号にしてある。)。
次に図10に示す腰部筋力補助具は、左ベルト201と右ベルト202とを、図1に示した腰部筋力補助具のように背中で交差させず、それぞれ背中に沿ってほぼ垂直に、左連結具251と右連結具252とに連結して、上方向に折り返した構成になっている。
また図11に示す腰部筋力補助具は、図10に示す左膝ベルト203と右膝ベルト204とを、それぞれ左大腿部ベルト303と右大腿部ベルト304とに替え、左ベルト301と右ベルト302とを、左連結具351と右連結具352とを介して、これらの左大腿部ベルトと右大腿部ベルトとに連結した構成になっている。
次の図12〜図15に示す腰部筋力補助具は、それぞれ図1及び図9〜図11に示す腰部筋力補助具の連結部5〜305を、それぞれ腰部の下部の位置から、上方の背部に移し変えたものになっている。すなわち図12に示す腰部筋力補助具は、左右の肩部、背部、背側の腰部、臀部、左右の膝部にわたって装着される腰部筋力補助具であって、左ベルト401、右ベルト402、左肩部ベルト471、右肩部472ベルト、連結具405及び保持具406を備えている。
連結具405は、背部の左右にそれぞれ位置する左連結具451と右連結具542とからなり、この左連結具と右連結具とは、それぞれ左ベルト401と右ベルト402と摺動自在または回転接触する。また保持具406は、背側の腰部に位置すると共に、それぞれ左右2個所に設けた左保持部461と右保持部462とを有している。左肩部ベルト471は、左肩部と左連結具451との間に装着され、右肩部ベルト472は、右肩部と右連結具452との間に装着されている。なお左肩部ベルト471及び右肩部ベルト472の上端部は、それぞれ左右の肩部から胸部の左右と左右の腋の下とを廻って、背部の上部において相互に連結され、全体として伸縮性ベルト407を構成している。なお伸縮性ベルト407を、伸縮性の上半身用のジャケット等に替えて、この上半身用のジャケット等に、左連結具451と右連結具542とを取り付けてもよい。
さて左ベルト401の下端は、図1に示した右膝部ベルト4と同等の右膝部ベルト404に連結してあり、この右膝部ベルトから背側の腰部及び左連結具451を経由して、この左連結部において下方向に折り返されると共に、左保持部461を経由して腰部の周りに左方向に巻きつけられる。同様に右ベルト402の下端は、図1に示した左膝部ベルト3と同等の左膝部ベルト403に連結してあり、この左膝部ベルトから背側の腰部及び右連結具452を経由して、この右連結部において下方向に折り返されると共に、右保持部462を経由して腰部の周りに右方向に巻きつけられる。
なお右ベルト402の下端を、図4に示した帯部材33、あるいは帯状のパッド部材32を介して、直接左膝部の下部に連結してもよい。左ベルト401の下端も、同様にして直接右膝部の下部に連結してもよい。ここで左ベルト401及び右ベルト402は、それぞれ図1に示した左ベルト1及び右ベルト2と同等な素材で形成してある。また連結具405及び保持具406も、それぞれ図3及び図5に示した連結具5及び保持具6と同等な構成を有している。さらに左ベルト401及び右ベルト402を、それぞれ腰部の周りに巻きつける構造も、図6に示した構造と同等にしてある。
さて図13は、図12に示した腰部筋力補助具の左膝部ベルト403、及び右膝部ベルト404を、それぞれ左大腿部ベルト503、及び右膝部ベルト504に替えたものを示しており、他の構成部品は、図12に示した腰部筋力補助具と同等である。
次に図14に示す腰部筋力補助具は、左ベルト601と右ベルト602とを、図12に示した腰部筋力補助具のように背中で交差させず、それぞれ背中に沿ってほぼ垂直に、左連結具651と右連結具652とに連結して、下方向に折り返した構成になっており、他の構成部品は、図12に示した腰部筋力補助具と同等である。
また図15に示す腰部筋力補助具は、図14に示す左膝ベルト603と右膝ベルト604とを、それぞれ左大腿部ベルト703と右大腿部ベルト704に替えたものを示しており、他の構成部品は、図14に示した腰部筋力補助具と同等である。
次に図16に示す腰部筋力補助具は、左ベルト801及び右ベルト802の長さを、それぞれ電動巻き取り装置892によって調整できるようにしてある。すなわちこの腰部筋力補助具は、図1に示した腰部筋力補助具の構成に加えて、さらに人体の表面の伸縮を計測する、例えば背中に貼着したストレイン・ゲージからなるセンサ891、左右一対の電動巻き取り装置892、892、制御装置893、並びにこれらのセンサ、一対の電動巻き取り装置及び制御装置に電力を供給する電源894を備えている。なお制御装置893と電源894とは、一体的に組み合わされて、右側の腰部付近に取り付けてある。
なおセンサ891は背中の左右対象位置に一対備えても良い。この構成により、左右の斜め前屈のような複雑な動きに対しても、左右一対のセンサ891、891が非対称な動きを感知し、左右一対の電動巻き取り装置892、892が独立に駆動することで装着者に違和感なく補助力を伝達することを可能とする。
図17に電動巻き取り装置892の構成の1例を示す。電動巻き取り装置892は、背側の腰部に設けた保持具806を構成する保持基材863の左右両端部に設けてある。ここで右側の電動巻き取り装置892を例にして説明すると、この電動巻き取り装置は、プラスチック製の容器892A内に収納してあり、電動モータ892C、この電動モータで駆動される歯車機構892D、この歯車機構によって回転駆動される糸巻き状のプーリー892B、及び円柱状のベルト連結部892Eを有している。なお歯車機構892Dは、電動モータ892Cの回転軸に設けられたウオーム・ギアと、プーリー892Bの回転軸に設けられたウオーム・ホールとから構成されており、それぞれの回転軸は、容器892Aの底板に突設した支持壁部892Fに軸支されている。
さて左ベルト801は、図5に示す右保持部62と同様な右保持部862の右側において2分割され、この2分割された左ベルトの一端部812は、プーリー892Bに巻き取られるように連結されている。また2分割された左ベルト801の他端部813は、ベルト連結部892Eに固定される。なおプーリー892B及びベルト連結部892Eも、それぞれ支持壁部892Fに軸支されている。そして制御装置893は、センサ891からの信号に基づいて電動モータ892Cを回転させ、左ベルト801の一端部812を、プーリー892Bに巻き取るか、または巻き戻すことによって、この左ベルトに発生する引張力を増減させる。
なお左ベルト801を2分割せずに、その先端部を、右保持部862の右側におい
て、プーリー892Bに巻き取られるように連結し、他のベルト、例えば右腰部ベルトを準備して、その一端部をベルト連結部892Eに固定して、その他端部を、図6に示したように、コルセット65を介して腰部の周りに装着するように構成してもよい。
なお電動モータ892Cは、ステップモータを使用しているが、回転角度を検出できる手段を備えた直流モータであってもよい。また歯車機構892Dとしては、逆転を防止する観点から、上述したウオーム歯車が望ましいが、傘歯車であってもよく、この電動モータを90度回転して取り付ければ、平歯車を使用することもできる。さらに2分割された左ベルト801の一端部812にワイヤを取り付けて、このワイヤをプーリー892Bに巻き取らせるようにしてもよい。また右側の電動巻き取り装置892を、右保持部62の左側に設けてもよく、さらに右連結具852と左肩部との間に設けてもよい。また電動巻き取り装置892を、ターンバックル機構に替えて、このターンバックを電動モータによって回転させるように構成することも容易にできる。なお上述した電動巻き取り装置892等は、図1に示した腰部筋力補助具に限らず、図9〜図15に示した腰部筋力補助具にも、容易に適用することができる。
また上述した腰部筋力補助具を、いずれも上下半身一体、または上下半身で分離したボディースーツに取り付けるように構成することも容易にできる。腰部筋力補助具をボディースーツと一体的に構成すれば、身体への装着及び取外しが容易になると共に、腰部筋力補助具の取り付け位置がずれ難くなる。また上述した左ベルト1等及び右ベルト2等を途中で2分し、例えば矩形リングからなる連結具を介して、長さ調節が可能なように構成することも容易にできる。左ベルト1等及び右ベルト2等の長さ調節が可能であれば、介護者の体型が大きく異なっても、腰部筋力補助具を適正に装着することができる。
左ベルト及び右ベルトが円滑に伸縮すると共に、腰部の周りを過度に圧迫せずに、左ベルト及び右ベルトに十分な引張力を発生させることができるので、農業や介護業のみならず、他の林業、水産業、運輸、製造業、あるいはリハビリテーション等に関する産業に広く利用可能である。
1、101〜901 左ベルト
2、102〜902 右ベルト
3、103〜903 左膝部ベルトまたは左大腿部ベルト
4、104〜904 右膝部ベルトまたは右大腿部ベルト
471〜771 左肩部ベルト
472〜772 右肩部ベルト
5、105〜805 連結具
51、151〜851 左連結具
52、152〜852 右連結具
6、106〜906 保持具
61、161〜961 左保持具
62、162〜962 右保持具
7 伸縮性ベルト
891 センサ
892 電動巻取り装置
892B プーリー
892C 電動モータ
892D 歯車機構
892E ベルト連結部
893 制御装置
894 電源

Claims (5)

  1. 左右の肩部、背部、背側の腰部、臀部、左右の大腿部または膝部にわたって装着される腰部筋力補助具であって、
    左ベルト、右ベルト、左膝部ベルトまたは左大腿部ベルト、右膝部ベルトまたは右大腿部ベルト、連結具、及び保持具を備え、
    上記連結具は、上記背側の腰部の下部の左右にそれぞれ位置する左連結具と右連結具とからなり、
    上記左連結具は、上記左ベルトと摺動自在または回転接触する左連結部を有し、
    上記右連結具は、上記右ベルトと摺動自在または回転接触する右連結部を有し、
    上記保持具は、上記背側の腰部に位置すると共に、左右2個所に設けた左保持部と右保持部とを有し、
    上記左膝部ベルトまたは左大腿部ベルトは、それぞれ左膝部または左大腿部と上記左連結具との間に装着され、
    上記右膝部ベルトまたは右大腿部ベルトは、それぞれ右膝部または右大腿部と上記右連結具との間に装着され、
    上記左ベルトは、左肩部から上記背側の腰部及び右連結具を経由して、上記右連結部において上方向に折り返されると共に、上記右保持部を経由して上記腰部の周りに右方向に巻きつけられ、
    上記右ベルトは、右肩部から上記背側の腰部及び左連結具を経由して、上記左連結部において上方向に折り返されると共に、上記左保持部を経由して上記腰部の周りに左方向に巻きつけられる
    ことを特徴とする腰部筋力補助具。
  2. 左右の肩部、背部、背側の腰部、臀部、左右の大腿部または膝部にわたって装着される腰部筋力補助具であって、
    左ベルト、右ベルト、左膝部ベルトまたは左大腿部ベルト、右膝部ベルトまたは右大腿部ベルト、連結具、及び保持具を備え、
    上記連結具は、上記背側の腰部の下部の左右にそれぞれ位置する左連結具と右連結具とからなり、
    上記左連結具は、上記左ベルトと摺動自在または回転接触する左連結部を有し、
    上記右連結具は、上記右ベルトと摺動自在または回転接触する右連結部を有し、
    上記保持具は、上記背側の腰部に位置すると共に、左右2個所に設けた左保持部と右保持部とを有し、
    上記左膝部ベルトまたは左大腿部ベルトは、それぞれ左膝部または左大腿部と上記左連結具との間に装着され、
    上記右膝部ベルトまたは右大腿部ベルトは、それぞれ右膝部または右大腿部と上記右連結具との間に装着され、
    上記左ベルトは、左肩部から上記背側の腰部及び左連結具を経由して、上記左連結部において上方向に折り返されると共に、上記左保持部を経由して上記腰部の周りに左方向に巻きつけられ、
    上記右ベルトは、右肩部から上記背側の腰部及び右連結具を経由して、上記右連結部において上方向に折り返されると共に、上記右保持部を経由して上記腰部の周りに右方向に巻きつけられる
    ことを特徴とする腰部筋力補助具。
  3. 左右の肩部、背部、背側の腰部、臀部、左右の大腿部または膝部にわたって装着される腰部筋力補助具であって、
    左ベルト、右ベルト、左肩部ベルト、右肩部ベルト、連結具及び保持具を備え、
    上記連結具は、上記背部の左右にそれぞれ位置する左連結具と右連結具とからなり、
    上記左連結具は、上記左ベルトと摺動自在または回転接触する左連結部を有し、
    上記右連結具は、上記右ベルトと摺動自在または回転接触する右連結部を有し、
    上記保持具は、上記背側の腰部に位置すると共に、それぞれ左右2個所に設けた左保持部と右保持部とを有し、
    上記左肩部ベルトは、左肩部と上記左連結具との間に装着され、
    上記右肩部ベルトは、右肩部と上記右連結具との間に装着され、
    上記左ベルトは、右の大腿部または膝部から上記背側の腰部及び左連結具を経由して、上記左連結部において下方向に折り返されると共に、上記左保持部を経由して上記腰部の周りに左方向に巻きつけられ、
    上記右ベルトは、左の大腿部または膝部から上記背側の腰部及び右連結具を経由して、上記右連結部において下方向に折り返されると共に、上記右保持部を経由して上記腰部の周りに右方向に巻きつけられる
    ことを特徴とする腰部筋力補助具。
  4. 左右の肩部、背部、背側の腰部、臀部、左右の大腿部または膝部にわたって装着される腰部筋力補助具であって、
    左ベルト、右ベルト、左肩部ベルト、右肩部ベルト、連結具及び保持具を備え、
    上記連結具は、上記背部の左右にそれぞれ位置する左連結具と右連結具とからなり、
    上記左連結具は、上記左ベルトと摺動自在または回転接触する左連結部を有し、
    上記右連結具は、上記右ベルトと摺動自在または回転接触する右連結部を有し、
    上記保持具は、上記背側の腰部に位置すると共に、それぞれ左右2個所に設けた左保持部と右保持部とを有し、
    上記左肩部ベルトは、左肩部と上記左連結具との間に装着され、
    上記右肩部ベルトは、右肩部と上記右連結具との間に装着され、
    上記左ベルトは、左の大腿部または膝部から上記背側の腰部及び左連結具を経由して、上記左連結部において下方向に折り返されると共に、上記左保持部を経由して上記腰部の周りに左方向に巻きつけられ、
    上記右ベルトは、右の大腿部または膝部から上記背側の腰部及び右連結具を経由して、上記右連結部において下方向に折り返されると共に、上記右保持部を経由して上記腰部の周りに右方向に巻きつけられる
    ことを特徴とする腰部筋力補助具。
  5. さらに人体の表面の伸縮を計測するセンサ、一対の電動巻き取り装置、制御装置、並びにこれらのセンサ、一対の電動巻き取り装置及び制御装置に電力を供給する電源を備え、
    上記一対の電動巻き取り装置は、それぞれベルト連結部、電動モータ、この電動モータで駆動される歯車機構、及びこの歯車機構によって回転駆動されるプーリーを有し、
    上記左ベルト及び右ベルトは、それぞれ途中で2分割され、
    上記2分割された左ベルト及び右ベルトの一端は、それぞれ上記ベルト連結部に連結されると共に、他端は、それぞれ上記プーリーに巻き取られるように連結されており、
    上記制御装置は、上記センサからの信号に基づいて上記電動モータを回転させ、上記左ベルト及び右ベルトの他端を、それぞれ上記プーリーに巻き取るまたは巻き戻すことによって、これらの左ベルト及び右ベルトに発生する引張力を増減させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4に記載の腰部筋力補助具。
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