JP2018007453A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018007453A
JP2018007453A JP2016132950A JP2016132950A JP2018007453A JP 2018007453 A JP2018007453 A JP 2018007453A JP 2016132950 A JP2016132950 A JP 2016132950A JP 2016132950 A JP2016132950 A JP 2016132950A JP 2018007453 A JP2018007453 A JP 2018007453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
converter
command value
output power
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016132950A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6598738B2 (ja
Inventor
喜久夫 泉
Kikuo Izumi
喜久夫 泉
由宇 川井
Yu Kawai
由宇 川井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2016132950A priority Critical patent/JP6598738B2/ja
Publication of JP2018007453A publication Critical patent/JP2018007453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6598738B2 publication Critical patent/JP6598738B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E70/00Other energy conversion or management systems reducing GHG emissions
    • Y02E70/30Systems combining energy storage with energy generation of non-fossil origin

Abstract

【課題】電力系統からの買電電力や負荷への電力供給の制御を従来よりも高速化して、蓄電電力や発電電力の利用率の低下などを抑制した電力変換装置を提供する。
【解決手段】入力電源3からの入力電力を制御する第1変換器1、電力系統4および需要家負荷5への供給電力を制御する第2変換器2、第1および第2変換器1、2の間に接続された電力バッファ用素子6、および第1および第2変換器1、2の入出力電力を制御する電力制御部7を備え、電力制御部7には基準出力電力指令値生成部7cを設け、この基準出力電力指令値生成部7cにより第1変換器1の入力電力指令に応じた基準出力電圧指令値を生成し、この基準出力電圧指令値を第2変換器2に対する出力電圧指令値に加算して第2変換器2の出力電圧を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、太陽光発電などの発電装置や蓄電池などの蓄電装置からの電力により、電力系統からの潮流電力を制御する電力変換装置に関するものである。
従来技術として、電力系統から電力を受電する受電設備と、この受電設備から並列に接続された負荷群毎に設けられ、交流を直流に変換し、電力を蓄電し、蓄電された電力を交流に変換して放電する複数の電源装置と、前記電力系統から受電される電力を計測する受電電力計測器と、この計測された受電電力と設定された電源系統から受電する電力の上限値とから前記複数の電源装置の放電電流指令値を生成する機能を備えた分散電源システムが提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2003−116225号公報
蓄電装置、太陽光発電等の発電装置を入力とする電力変換装置においては、一般的に、先行文献1に記載されているような、蓄電装置、発電装置等からの電力を制御するために、DC/DCコンバータなどの電力変換器を接続し、DC/DCコンバータの出力に直流コンデンサなどの電力バッファ用素子を設け、この電力バッファ用素子を介して電力系統への出力電力を制御するためのDC/ACインバータなどの変換器を接続する構成が採用されている。そして、このような電力変換装置では、蓄電装置や発電装置等の電力によって、電力系統から需要家負荷(以下、単に負荷という)への電力供給(買電電力)を制御するために用いられる。
ここで、このような電力系統から負荷への買電電力を制御する電力変換装置では、蓄電装置と発電装置とを組み合わせた、いわゆるダブル発電を行う際には、蓄電装置からの電力を電力系統に売電しないように制御する要求や、蓄電装置の電力により発電装置の電力系統への売電電力が増加しないように制御する要求がある。
また、このような制御を行う場合において、電力変換装置の内部損失は、その取扱い電力により変化するため、考慮しない場合が多い。このため、従来の電力変換装置においては、先行文献1に示されるように、買電電力や負荷電力を検出して、買電電力や、蓄電装置や発電装置から負荷への供給電力が制御目標値となるように、蓄電装置に接続されたDC/DCコンバータの出力電力を制御する。
このような制御を実施すると、上記のDC/DCコンバータと電力系統や負荷に接続されたDC/ACインバータとの間に介在される直流コンデンサなどの電力バッファ用素子の状態(すなわち、電圧や電流)が変化するので、DC/ACインバータは、DC/DCコンバータの出力電力を制御する結果として生じる電力バッファ用素子の状態変化を検出して、その状態変化を抑制するように負荷への出力電力を制御する。
このように、DC/DCコンバータの出力電力を制御する結果として発生する電力バッファ用素子の状態変化は、DC/DCコンバータの出力電力の変化に対して時間遅れが発生し易い。また、DC/ACインバータは、蓄電装置の出力に対して時間遅れを伴った電力バッファ用素子の状態変化を検出して制御を行うため、電力変換装置全体の制御の高速化の妨げとなるという課題があった。
また、このように電力変換装置の買電電力や負荷への電力供給の制御の高速化が困難である場合には、買電電力や負荷電力の変化に対して電力変換装置の制御が十分追いつかず、買電電力や電力変換装置から負荷への供給電力の制御目標値からのずれ量が大きくなり、蓄電電力や発電電力の利用率の低下などを招く恐れがあった。
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電力系統からの買電電力や負荷への電力供給の制御を高速に行うことができ、また、蓄電装置や発電装置による買電電力や、負荷への供給電力の制御目標値からのずれ量を低減して、蓄電電力や発電電力の利用率の低下などを抑制することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る電力変換装置は、入力電源からの入力電力を制御する第1変換器と、電力系統や需要家負荷への供給電力を制御する第2変換器と、上記第1変換器と上記第2変換器との間に接続される電力バッファ用素子と、上記電力系統から上記需要家負荷への買電電力が予め設定された目標値となるように上記第1変換器と上記第2変換器の入出力電力を制御する電力制御部とを備え、
上記電力制御部は、上記電力系統から上記需要家負荷に供給される買電電力の情報を直接または間接的に検出する電力情報検出部と、上記電力情報検出部により検出された買電電力とその制御目標値である買電電力指令値とを比較し、両者の差分に応じて上記第1変換器に対する上記入力電源からの入力電力を制御するための入力電力指令値を作成する入力電力制御部と、上記入力電力制御部で作成された上記入力電力指令値を入力して、この入力電力指令値に基づいて上記第2変換器の出力電力の制御目標の基準となる基準出力電力指令値を生成する基準出力電力指令値生成部と、上記第1変換器の出力電力と上記第2変換器の出力電力との電力差分による上記電力バッファ用素子の状態変化を示す検出値と、上記電力バッファ用素子の状態変化の基準となる状態基準指令値とを比較し、その両者の差分に応じて上記第2変換器に対する出力電力制御用の出力電力指令値を生成する出力電力制御部と、上記出力電力制御部で生成された上記出力電力指令値に上記基準出力電力指令値生成部で生成された上記基準出力電力指令値を加算してこの加算した値を上記第2変換器に対して与える加算部と、を含むことを特徴としている。
また、第2の発明に係る電力変換装置は、入力電源からの入力電力を制御する第1変換器と、電力系統および需要家負荷への供給電力を制御する第2変換器と、上記第1変換器と上記第2変換器との間に接続される電力バッファ用素子と、上記電力系統から上記需要家負荷への買電電力が予め設定された目標値となるように上記第1変換器と上記第2変換器の入出力電力を制御する電力制御部とを備え、
上記電力制御部は、上記電力系統から上記需要家負荷に供給される買電電力の情報を直接または間接的に検出する電力情報検出部と、上記電力情報検出部により検出された買電電力とその制御目標値である買電電力指令値とを比較し、両者の差分に応じて上記第1変換器に対する上記入力電源からの入力電力を制御するための入力電力指令値を作成する入力電力制御部と、上記第1変換器の出力電力を検出し、その検出した出力電力とほぼ等しい値の基準出力電力指令値を生成する基準出力電力指令値生成部と、上記第1変換器の出力電力と上記第2変換器の出力電力との電力差分による上記電力バッファ用素子の状態変化を示す検出値と、上記電力バッファ用素子の状態変化の基準となる状態基準指令値とを比較し、その両者の差分に応じて上記第2変換器に対する出力電力制御用の出力電力指令値を生成する出力電力制御部と、上記出力電力制御部で生成された上記出力電力指令値に上記基準出力電力指令値生成部で生成された上記基準出力電力指令値を加算してこの加算した値を上記第2変換器に対して与える加算部と、を含むことを特徴とする。
この発明の電力変換装置によれば、基準出力電力指令値生成部を設け、この基準出力電力指令値生成部に対して、第1変換器に対する入力電力を制御する入力電力指令値を、第2変換器の出力電圧制御を行う上での基準値として与えて基準出力電力指令値を生成する、あるいは第1変換器の出力電力を検出してこの出力電力とほぼ等しい値の基準出力電力指令値を生成することで、複数の変換器間の電力差分を予め共有化することが可能になる。このため、電力変換装置の買電電力や負荷への電力供給の制御を高速に行うことができ、蓄電装置や発電装置による買電電力や電力変換装置から負荷への供給電力の制御目標値からのずれ量を低減し、蓄電電力や発電電力の利用率の低下などを抑制することが可能となる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の全体のシステム構成を示す機能ブロック図ある。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の各部の電力量と、制約事項の説明図である。 図1の構成の電力変換装置の電力制御部において、基準出力電力指令値生成部を設けない場合に、負荷電力が変動した際の各部の電力変化状態を示すタイムチャートである。 図1の構成の電力変換装置の電力制御部において、基準出力電力指令値生成部を設けた場合に、負荷電力が変動した際の各部の電力変化状態を示すタイムチャートである。 この発明の実施の形態2による電力変換装置の全体のシステム構成を示す機能ブロック図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置の全体のシステム構成を示す機能ブロック図である。
この実施の形態1の電力変換装置10は、太陽光発電などの発電装置や蓄電池などの蓄電装置からなる入力電源3からの入力電力を制御する第1変換器1と、電力系統4や負荷5への供給電力を制御する第2変換器2と、第1変換器1と第2変換器2との間に接続されて第1および第2変換器1、2間の電力差分を緩和するための直流コンデンサなどの電力バッファ用素子6と、買電電力や負荷電力を検出して各々が制御目標値となるように第1変換器1と第2変換器2の電力制御を行う電力制御部7とを備えている。
本実施の形態では、第1変換器1は単一のDC/DCコンバータで構成され、また、第2変換器2は単一のDC/ACインバータで構成されている。しかしながら、この発明はこのような構成のものに限らず、例えば第1変換器1は、複数のDC/DCコンバータを並列接続した構成や、DC/DCコンバータとDC/ACインバータとを組み合わせて並列接続した構成のものであってもよく、また、第2変換器2は、複数のDC/ACインバータを並列接続した構成としたものであってもよい。
上記の電力制御部7は、電力情報検出部7a、入力電力制御部7b、基準出力電力指令値生成部7c、出力電力制御部7d、および加算部7eを備えている。
ここに、電力情報検出部7aは、電力系統4から負荷5に供給される電力(以下、買電電力という)の情報を直接または間接的に検出して、電力系統4からの買電電力を算出する。すなわち、電力系統4から負荷5に供給される買電電力情報P1を直接検出する場合のほか、負荷5に供給される電力(以下、負荷電力という)の負荷電力情報P2と第2変換器2の出力電力情報P3とに基づいて間接的に買電電力を算出してもよく、あるいは負荷電力情報P2に基づいて間接的に買電電力を算出してもよい。
入力電力制御部7bは、電力情報検出部7aにより検出された買電電力とその制御目標値である買電電力指令値とを比較し、両者の差分に応じて第1変換器1に対する入力電源3からの入力電力を制御するための入力電力指令値を作成する。
基準出力電力指令値生成部7cは、入力電力制御部7bから第1変換器1へ与えられる上記入力電力指令値を入力して、第2変換器2の出力電力の制御目標の基準となる基準出力電力指令値を生成する。なお、この場合の基準出力電力指令値は、入力電力制御部7bから出力される入力電力指令値とほぼ等しい値である。
出力電力制御部7dは、第1変換器1の出力電力と第2変換器2の出力電力との電力差分による電力バッファ用素子6の状態変化の検出値を、電力バッファ用素子6の状態変化の基準となる状態基準指令値と比較し、その両者の差分に応じて第2変換器2に対する出力電力制御用の出力電力指令値を生成する。
なお、この実施の形態1では、電力バッファ用素子6の状態変化の検出値として、電圧変化の検出値を用いており、そのため、電力バッファ用素子6の状態変化の基準となる状態基準指令値も素子電圧指令値としている。しかし、電力バッファ用素子6の状態変化の検出値としては、このような電圧変化の検出値に限らず、電力バッファ用素子の電流、あるいは電力など、第1変換器1の出力電力と第2変換器2の出力電力との電力差分による電力バッファ用素子6の状態変化を検出する値であればどのような検出値を用いてもよい。
加算部7eは、出力電力制御部7dで生成された出力電力指令値に基準出力電力指令値生成部7cで生成された基準出力電力指令値を加算し、この加算した値を最終的に第2変換器2に対して出力電力制御用の指令値として与える。
ここで、入力電源3が蓄電装置を含む場合の電力変換装置10に求められる要求について説明する。
図2は電力変換装置10の各部の電力量と、制約事項の説明図である。
入力電源3を構成する太陽光発電などの発電装置3aまたは蓄電池などの蓄電装置3bの電力は、ピークカットまたはピークシフトなどを目的として、電力系統4から負荷5への電力供給(買電電力)を制御するために用いられる場合がある。このような場合、蓄電装置3bからの電力を電力系統4へ向けて放電し、負荷5に供給することにより買電電力量を調整する。ここで、例えば蓄電装置3bを運用する場合には、理想的には、(負荷電力)−(買電電力指令値)=(電力変換装置の出力電力)、とすることにより、買電電力指令値に従った買電電力量を実現することができる。
ところが、蓄電装置3bを利用して買電電力を制御する電力変換装置10においては、蓄電装置3bからの電力を電力系統4に売電しないように制御する要求がある。この要求への対応として、買電電力や負荷電力を検出して、電力変換装置10の出力電力が負荷電力を超えないよう、電力変換装置10の出力電力を抑制する方法がある。
しかしながら、この方法では、図2に示すように、発電装置3aと蓄電装置3bとを組合せて動作させる、いわゆるダブル発電を行う際には、電力変換装置10の出力電力が負荷電力を超えないよう抑制するため、発電装置3aの余剰電力を電力系統4に売電することができず、発電電力を捨てざるを得なくなり、発電装置3aの利用効率が下がるという課題がある。このため、買電電力の制御は、買電電力や負荷電力を検出し、蓄電装置3bからの入力電力が負荷電力を超えないよう制御されることが一般的である。
次に、この発明の実施の形態1による電力変換装置10の動作について、負荷電力の変動時の例を用いて説明する。
まず、この発明の理解を促すために、電力制御部7において、基準出力電力指令値生成部7cを設けない場合の動作について説明する。
図3は電力変換装置10の電力制御部7において、基準出力電力指令値生成部7cを設けない構成とした場合に、負荷電力が変動した際の各部の電力変化状態を示すタイムチャートである。
図3(b)に示すように、負荷電力変動前の定常状態における第1変換器1の出力電力が負荷電力とほぼ等しく、買電電力が買電電力指令値とほぼ等しい状態から負荷電力がステップ状に急峻に増加したものとする(時刻t0)。そして、負荷電力が増加すると、買電電力が買電電力指令値よりも大きくなる。
電力制御部7の電力情報検出部7aは、電力変換装置10の出力電力情報P3、負荷電力情報P2、または買電電力情報P1を検出して、各情報に基づき電力系統4からの買電電力を算出する。入力電力制御部7bは、電力情報検出部7aで算出された上記買電電力を予め設定されている買電電力指令値と比較する。そして、買電電力と買電電力指令値との差を埋めるように、入力電源3から第1変換器1に入力される入力電力を制御するための入力電力指令値を増加する。
なお、この場合、上記した入力電源3が発電装置3aに加えて蓄電装置3bを含む場合の要求から、入力電力制御部7bから出力される入力電力指令値は、蓄電装置3bからの入力電力が負荷電力を超えることのない範囲で与えられる。
入力電力制御部7bからの入力電力指令値を受けた第1変換器1は、入力電源3からの入力電力が入力電力指令値に等しくなるよう、図3(c)に示すように、入力電力が増加するように動作する(時刻t0)。
第1変換器1が入力電源3からの入力電力を増加させた場合(時刻t0以降)でも、第2変換器2の出力電力は、しばらくの間(時刻t0〜t1の期間)、負荷電力増加前の出力電力の状態のままである。すなわち、第2変換器2は、負荷電力とほぼ等しい電力を出力している。したがって、時刻t0で第1変換器1が入力電力を増加させると、第1変換器1の出力は第2変換器2の出力よりも大きくなるので、第1変換器1の出力電力と第2変換器2の出力電力の差分が電力バッファ用素子6に供給され、その結果として、図3(a)に示すように、電力バッファ用素子6の電圧が上昇する。
出力電力制御部7dは、電力バッファ用素子6の状態変化である素子電圧の変化を検出し、その検出した素子電圧とその制御目標値となる素子電圧指令値とを比較し、検出した電力バッファ用素子6の素子電圧が素子電圧指令値と一致するように出力電力指令値を生成し、これを第2変換器2に与える。
第2変換器2は、この出力電力指令値と一致するように、その出力電力を制御するので、図3(d)に示すように、第2変換器2の出力電力が増加される(時刻t1)。そして、負荷電力の増加量とほぼ等しい量の第1変換器1の入力電力を第2変換器2が出力するようになると、買電電力と買電電力指令値とがほぼ一致する(時刻t2)。
このように、電力バッファ用素子6の電圧の増加量は、第1変換器1の出力電力に比例するため、電力バッファ用素子6の電圧の増加量に応じて、第2変換器2の出力電力を増加させることにより、第1変換器1の出力電力と第2変換器2の出力電力とを一致させることができる。すなわち、負荷電力の変動時に、負荷電力の増加量とほぼ等しい量の第1変換器1の入力電力を第2変換器2が出力することにより、買電電力と買電電力指令値とをほぼ一致させることが可能となる(時刻t2以降)。
以上説明したように、電力制御部7に基準出力電力指令値生成部7cを設けない構成とした場合には、入力電源3からの入力電力を第1変換器1で制御し、これに応じて間接的に第2変換器2の出力電力を制御することにより、買電電力を制御することになる。
ここで、電力バッファ用素子6としては、通常、直流コンデンサが用いられる。直流コンデンサは、その流入電力の変化に比例して電圧が上昇するが、その直流コンデンサの電圧上昇は、流入電力の変化に対して時間遅れを伴う。このため、上記のように電力変換装置10を制御する場合、入力電源3からの入力電力の変化による第1変換器1の出力電力の変化に対して、電力バッファ用素子6の電圧変化が時間的に遅延し、そのため、第2変換器2の出力電力の変化も入力電源3からの入力電力の変化に対して遅延する。
その結果、負荷電力の変動時に、買電電力が買電電力指令値から乗離する時間(図3の時刻t0〜t2の期間)が長くなる。買電電力が買電電力指令値から乗離した場合には、電力系統4から負荷電力を供給するが、そうすると、この供給電力により蓄電電力や発電電力の利用率が低下することとなる。
そこで、この発明の実施の形態1では、上記の不具合を解消するため、電力制御部7に基準出力電力指令値生成部7cを設けた構成としている。
図4は電力変換装置10の電力制御部7において、基準出力電力指令値生成部7cを設けた構成とした場合に、負荷電力が変動した際の各部の電力変化状態を示すタイムチャートである。
図4(b)に示すように、負荷変動前の定常状態における第1変換器1の出力電力が負荷電力とほぼ等しく、買電電力が買電電力指令値とほぼ等しい状態から、時刻t5の時点で負荷電力がステップ状に急峻に増加したとする(時刻t5)。
この場合、買電電力が買電電力指令値よりも大きくなるので、入力電力制御部7bは、買電電力と買電電力指令値との差を埋めるように、入力電源3から第1変換器1に入力される入力電力が入力電力指令値に等しくなるよう、図4(c)に示すように、入力電源3からの入力電力を制御するための入力電力指令値を増加する。
また、入力電力制御部7bからの入力電力指令値は、同時に基準出力電力指令値生成部7cにも与えられる。基準出力電力指令値生成部7cは、この第1変換器1に与える入力電力指令値とほぼ等しい値の基準出力電力指令値を第2変換器2の出力電力を制御する際の基準値として生成する。
また、出力電力制御部7dは、第1変換器1の出力電力と第2変換器2の出力電力との電力差分による電力バッファ用素子6の状態変化である素子電圧の変化(状態変化検出値)を検出し、その検出した素子電圧とその制御目標値となる素子電圧指令値(状態基準指令値)とを比較し、検出した電力バッファ用素子6の素子電圧が素子電圧指令値と一致するようにその差分に応じた出力電力指令値を生成する。
そして、加算部7eは、この出力電力制御部7dで生成された出力電力指令値に対して基準出力電力指令値生成部7cで生成された基準出力電力指令値を加算し、この加算した値を最終的に第2変換器2に対して出力電力制御用の指令値として与える。
第2変換器2は、この出力電力指令値と一致するように、その出力電力を制御するので、図4(d)に示すように、第2変換器2の出力電力が増加される(時刻t6)。そして、負荷電力の増加量とほぼ等しい量の第1変換器1の入力電力を第2変換器2が出力するようになると、買電電力と買電電力指令値とがほぼ一致する(時刻t7)。
この制御により、第2変換器2の出力電力と第1変換器1の出力電力とは、ほぼ同様な速度で変化し、かつほぼ同等な値となる。このため、電力バッファ用素子6には、上記したように第1変換器1の出力電力と第2変換器2の出力電力との差分が流入するが、両者の電圧差が小さいため、図4(a)に示すように、電力バッファ用素子6の電圧変化は極めて小さい。
すなわち、変換器損失や制御誤差による第1変換器1の出力電力と第2変換器2の出力電力とは微小な誤差を持つため、その差分により電力バッファ用素子6の電圧は少しだけ変化するが、その電圧変化は極めて小さいので、買電電力が買電電力指令値から乖離する時間(図4の時刻t5〜t7の期間)が短くなる。したがって、電力バッファ用素子6の状態変化の時間的な遅延の影響を受けることがなく、第2変換器2の出力電力を高速に第1変換器1の入力電力の変化に追従させることが可能となる。
以上のように、この発明の実施の形態1による電力変換装置10は、基準出力電力指令値生成部7cを設けて、第1変換器1の出力電力制御用の入力電力指令値とほぼ等しい値の基準出力電力指令値を出力電力指令値に上乗せして第2変換器2に対して与えることにより、上記した基準出力電力指令値生成部7cを設けない場合に比べて、入力電源3からの入力電力の変化による第1変換器1の出力電力の変化に対して、ほぼ同等な速度で第2変換器2の出力電力を変化させることが可能となる。
その結果、電力バッファ用素子6の状態変化を介して制御する電力が小さくなり、電力バッファ用素子6に流入する電力による電力バッファ用素子6の状態変化の時間的な遅延の影響を受けることが極めて小さくなり、第2変換器2の出力電力を第1変換器1の出力電力に高速に追従させることができる。
これにより、負荷電力の変化時に、第1変換器1に与えた入力電力指令値の変化に対する第2変換器2の出力電力の制御の遅延によって、買電電力が買電電力指令値から乖離する時間(図4の時刻t5〜t7)を短縮できるので、蓄電電力や発電電力の利用率を向上することが可能となる。
なお、電力情報検出部7aで検出する情報は、前述した各情報に限らず、例えば、発電装置が電力変換装置10の出力端や、電力バッファ用素子6を介して接続された構成の場合には、発電情報を検出してもよい。また、電力変換装置10の出力電力情報は、第2変換器2に与える出力電力指令値によって代用させてもよい。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2による電力変換装置の全体のシステム構成を示す機能ブロック図であり、実施の形態1(図1)の構成と対応もしくは相当する構成部分については同じ参照符号を付して詳しい説明は省略する。
この実施の形態2では、電力制御部7の構成が、実施の形態1の場合と若干相違する。すなわち、この実施の形態2では、電力制御部7において、第1変換器1の出力電力(図5の第1変換器出力電力情報P4)を検出し、その検出出力を基準出力電力指令値生成部7cへ入力し、基準出力電力指令値生成部7cがこの第1変換器1の出力電力に基づいて、第2変換器2の出力電力の制御目標の基準となる基準出力電力指令値を生成する構成としている。
実施の形態1のように、基準出力電力指令値生成部7cに入力電力制御部7bからの入力電力指令値を与える場合、第1変換器1の出力は、その入力電力指令値に対して、第1変換器1の損失や制御誤差などによる差分が生じる。その差分は負荷変動直後には第1変換器1の出力電力と第2変換器2の出力電力との差分として発生する。この差分は電力バッファ用素子6に流入して出力電力制御部7dにより補正されることになるが、電力バッファ用素子6の状態変化(電圧変化)の時間的遅延の影響を受けるため、買電電力と買電電力指令値との一時的な乖離量が増加することになり、蓄電電力や発電電力の利用率向上の妨げとなる。
これに対して、この実施の形態2による電力変換装置では、基準出力電力指令値生成部7cへの入力情報として、第1変換器1の出力電力を検出し、その検出した出力電力に基づいて基準出力電力指令値生成部7cで第2変換器2の出力電力の制御目標の基準となる基準出力電力指令値を生成するので、第1変換器1の損失などによる誤差の影響を受けることがなくなる。
以上のように、この発明の実施の形態2による電力変換装置においては、基準出力電力指令値生成部7cへの入力情報を、第1変換器1の出力電力としているので、実施の形態1のように第1変換器1の入力電力指令値に基づいて基準出力電力指令値生成部7cが基準出力電力指令値を生成する場合に比べて、第1変換器1と第2変換器2の出力電力の誤差を軽減することができる。すなわち、買電電力が買電電力指令値から乖離する量を更に少なくできるので、蓄電電力や発電電力の利用率を向上することが可能となる。
その他の作用、効果については実施の形態1の場合と同様である。
なお、この発明は、上記の実施の形態1、2の構成のみに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、各実施の形態1、2の構成の一部を変更したり、その構成を省略することができ、また、各実施の形態1、2の構成を適宜組み合わせることが可能である。
1 第1変換器、2 第2変換器、3 入力電源、3a 発電装置、3b 蓄電装置、4 電力系統、5 負荷(需要家負荷)、6 電力バッファ用素子、7 電力制御部、
7a 電力情報検出部、7b 入力電力制御部、7c 基準出力電力指令値生成部、
7d 出力電力制御部、7e 加算部、10 電力変換装置。

Claims (4)

  1. 入力電源からの入力電力を制御する第1変換器と、電力系統および需要家負荷への供給電力を制御する第2変換器と、上記第1変換器と上記第2変換器との間に接続される電力バッファ用素子と、上記電力系統から上記需要家負荷への買電電力が予め設定された目標値となるように上記第1変換器と上記第2変換器の入出力電力を制御する電力制御部とを備え、
    上記電力制御部は、
    上記電力系統から上記需要家負荷に供給される買電電力の情報を直接または間接的に検出する電力情報検出部と、
    上記電力情報検出部により検出された買電電力とその制御目標値である買電電力指令値とを比較し、両者の差分に応じて上記第1変換器に対する上記入力電源からの入力電力を制御するための入力電力指令値を作成する入力電力制御部と、
    上記入力電力制御部で作成された上記入力電力指令値を入力して、この入力電力指令値に基づいて上記第2変換器の出力電力の制御目標の基準となる基準出力電力指令値を生成する基準出力電力指令値生成部と、
    上記第1変換器の出力電力と上記第2変換器の出力電力との電力差分による上記電力バッファ用素子の状態変化を示す検出値と、上記電力バッファ用素子の状態変化の基準となる状態基準指令値とを比較し、その両者の差分に応じて上記第2変換器に対する出力電力制御用の出力電力指令値を生成する出力電力制御部と、
    上記出力電力制御部で生成された上記出力電力指令値に上記基準出力電力指令値生成部で生成された上記基準出力電力指令値を加算してこの加算した値を上記第2変換器に対して与える加算部と、
    を含むことを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記基準出力電力指令値生成部が生成する上記基準出力電力指令値は、上記第1変換器の入力電力に相当する値であることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 入力電源からの入力電力を制御する第1変換器と、電力系統および需要家負荷への供給電力を制御する第2変換器と、上記第1変換器と上記第2変換器との間に接続される電力バッファ用素子と、上記電力系統から上記需要家負荷への買電電力が予め設定された目標値となるように上記第1変換器と上記第2変換器の入出力電力を制御する電力制御部とを備え、
    上記電力制御部は、
    上記電力系統から上記需要家負荷に供給される買電電力の情報を直接または間接的に検出する電力情報検出部と、
    上記電力情報検出部により検出された買電電力とその制御目標値である買電電力指令値とを比較し、両者の差分に応じて上記第1変換器に対する上記入力電源からの入力電力を制御するための入力電力指令値を作成する入力電力制御部と、
    上記第1変換器の出力電力を検出し、その検出した出力電力とほぼ等しい値の基準出力電力指令値を生成する基準出力電力指令値生成部と、
    上記第1変換器の出力電力と上記第2変換器の出力電力との電力差分による上記電力バッファ用素子の状態変化を示す検出値と、上記電力バッファ用素子の状態変化の基準となる状態基準指令値とを比較し、その両者の差分に応じて上記第2変換器に対する出力電力制御用の出力電力指令値を生成する出力電力制御部と、
    上記出力電力制御部で生成された上記出力電力指令値に上記基準出力電力指令値生成部で生成された上記基準出力電力指令値を加算してこの加算した値を上記第2変換器に対して与える加算部と、
    を含むことを特徴とする電力変換装置。
  4. 上記入力電源が蓄電装置を含む場合、上記入力電力制御部は、上記第1変換器に対する入力電力が上記需要家負荷に供給される電力を超えない範囲内になるように、上記第1変換器に対して上記入力電力指令値を与えることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
JP2016132950A 2016-07-05 2016-07-05 電力変換装置 Active JP6598738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016132950A JP6598738B2 (ja) 2016-07-05 2016-07-05 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016132950A JP6598738B2 (ja) 2016-07-05 2016-07-05 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018007453A true JP2018007453A (ja) 2018-01-11
JP6598738B2 JP6598738B2 (ja) 2019-10-30

Family

ID=60946584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016132950A Active JP6598738B2 (ja) 2016-07-05 2016-07-05 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6598738B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002369406A (ja) * 2001-06-08 2002-12-20 Hitachi Ltd 系統連系形電源システム
JP2003009537A (ja) * 2001-06-27 2003-01-10 Hitachi Ltd 電力変換装置
US20090121549A1 (en) * 2007-11-14 2009-05-14 General Electric Company Method and system to convert direct current (dc) to alternating current (ac) using a photovoltaic inverter
JP2015208220A (ja) * 2014-04-16 2015-11-19 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. 系統連系インバータシステムの制御装置
JP2016116404A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 株式会社高砂製作所 交流電源装置の出力電力制御方法及び交流電源装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002369406A (ja) * 2001-06-08 2002-12-20 Hitachi Ltd 系統連系形電源システム
JP2003009537A (ja) * 2001-06-27 2003-01-10 Hitachi Ltd 電力変換装置
US20090121549A1 (en) * 2007-11-14 2009-05-14 General Electric Company Method and system to convert direct current (dc) to alternating current (ac) using a photovoltaic inverter
JP2015208220A (ja) * 2014-04-16 2015-11-19 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. 系統連系インバータシステムの制御装置
JP2016116404A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 株式会社高砂製作所 交流電源装置の出力電力制御方法及び交流電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6598738B2 (ja) 2019-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6323635B1 (ja) 並列電源装置
JP2007244068A (ja) 電力変換装置
WO2021044485A1 (ja) インバータ装置の試験装置
JP6701922B2 (ja) 蓄電制御装置
JP2011015493A (ja) 分散型電源装置
JP4109614B2 (ja) 分散型電源用電圧制御装置
JP6281742B2 (ja) パワーコンディショナシステム
JP6598738B2 (ja) 電力変換装置
JP2010161845A (ja) 無停電電源装置の制御装置
JP6456195B2 (ja) 電力変動抑制装置
JP6392708B2 (ja) 自励式電力変換装置
JP2007306712A (ja) 単相インバータの制御方法
JP6677665B2 (ja) 電源システムおよび電源システムの制御方法
JP7063020B2 (ja) 電源システム、及び、電源システムの制御方法
JP6245467B2 (ja) 風力発電用電力変換装置
JP2008306831A (ja) 高調波電流補償装置
JP2012121531A (ja) 交流き電用インバータ制御装置および制御方法
JP2014135878A (ja) 三相コンバータのコントローラ、それを用いた電力変換装置
JP6385886B2 (ja) 電力変換装置
JP5020010B2 (ja) 発電機力率制御装置
JP2007295766A (ja) パルス電源
JP2006020417A (ja) 電力変換装置の制御装置及び方法
KR101786610B1 (ko) Pfc 컨버터의 제어 장치
JP6372387B2 (ja) 蓄電池システム及び放電制御方法
JP2016093101A (ja) インバータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6598738

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250