JP2018007440A - コークス詰まり除去装置走行台車の集電装置 - Google Patents

コークス詰まり除去装置走行台車の集電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】給電トロリー20からコークス詰まり除去装置走行台車に集電するための集電装置18において、給電トロリーと当接する集電装置のシュー2を給電トロリー20から引き離すことのできる、コークス詰まり除去装置走行台車の集電装置を提供する。【解決手段】シュー2は四辺形のリンク機構1の1辺に接続されて相対位置移動可能であり、リンク機構1の固定辺11は走行台車側に固定され、シュー2は固定辺11に対向する移動辺12に接続され、リンク機構1はスプリング3を有し、スプリング3はシュー2を給電トロリー20に押しつける力を付与するように接続され、さらに進退装置5を有し、進退装置5の先端7が後退位置26にあるときは先端はリンク機構1と非接触であり、進退装置の先端7が前進位置25にあるときは先端がリンク機構と接触してシュー2が給電トロリー20から引き離される。【選択図】図1

Description

本発明は、コークス詰まり除去装置走行台車の集電装置に関するものである。コークス詰まり除去装置は、コークス炉炭化室の詰まりコークスを除去するための装置である。コークス詰まり除去装置は走行台車上に載置されてコークス炉の炉団長方向に移動可能であり、走行台車の集電装置は、給電トロリーからコークス詰まり除去装置走行台車に集電するものである。
室炉式コークス炉においては、炉長方向に細長い炭化室内で石炭を乾留してコークスを製造し、炭化室の押出機側から押出機の押出ラムを挿入して反対のガイド車側からコークスを押し出す。このとき、炭化室内にコークスが押し詰まり、押出機の押出力ではコークスが押し出されない状況が発生することがある。炭化室炉壁にカーボンが過剰に付着したり、コークス炉の長期稼働によって炉壁が損耗してコークスが炉壁損耗部分に拘束され、それによって押し詰まり現象が生じるものと考えられる。
コークスの押し詰まりが発生した場合には、内部の赤熱コークスを押出機以外の手段で排出する必要がある。従来、押出機の押出ラムの前面下部にスコップを装着した上で、この押出ラムの進退により炉内の詰まりコークスを掻き出す技術が提案されている。しかしこの方法では、スコップを装着した部分のコークスが掻き出されるのみで、炭化室高さ方向のその他の部分のコークスを掻き出すためには、その都度スコップ装着位置を付け替えて装着高さを変更する必要がある。また、押出機の押出ビームや押出ラムは非水冷であるため、詰まりコークス掻き出しのために長時間押出機を炭化室内に挿入すると、ラム等の損耗が急速に進行し、通常の耐用年数よりも短い期間で寿命を迎えることになり、好ましくない。
特許文献1には、炉団長方向に走行する台車上にブームとアームとアーム先端にバケットを連結して設け、ブーム、アーム、バケットはそれぞれ水平軸まわりに回動自在であるものが開示されている。押し詰まりを起こした炭化室内において、ブーム、アームを操作し、バケットを回転操作することにより、コークスを掻き崩し落下させるものである。同文献には、ガイド車軌条の上を走行する台車上に、炭化室内の詰まりコークスを掻き出すためのコークス詰まり除去装置が配置されている。特許文献2には、押出機を搭載する押出機台車とは別にコークス排出装置を設け、コークス排出装置は押出機が床面との間に形成する空間部を通過可能であり、コークスを掻き出すためのラムは昇降・旋回が可能である装置が開示されている。
コークス詰まり除去装置走行台車には、コークス詰まり除去装置の運転のため、及び走行台車の運転のために電力を供給する必要がある。走行台車の走行経路に沿って、走行台車のわきに給電トロリーを配設し、走行台車上の集電装置のシューをこの給電トロリーに接触させることにより、給電トロリーから走行台車に電力を供給することができる。給電トロリーは、走行台車が走行する範囲の大部分の位置に配設されている。通常は運転電力として3相交流を用いるので、給電トロリーも3本が配設される。
特許文献3には、電気車両に搭載されるばね上昇式のパンタグラフが開示されている。パンタグラフは、電気車両の集電装置として従来通常に用いられていたように、底辺を固定辺とする五辺形のリンク機構であり、底辺に対向する角の部分に集電舟が配置され、この集電舟が架線に接触している。従来用いられていたパンタグラフの下降装置として、同文献の図2には、パンタグラフ主枠組の1辺にパンタグラフ下降用テコを設け、下降用エアシリンダでパンタグラフ下降用テコを押すことによってパンタグラフを下降させる方法が開示されている。下降用エアシリンダは1方向のみに駆動力を付与することが可能となっている。
特開平7−316560号公報 特開2014−118496号公報 特開平9−247803号公報
前述のように、コークス詰まり除去装置の運転のため、及び走行台車の運転のため、走行台車のわきに給電トロリーが配設され、この給電トロリーに集電装置のシューを接触させることによって、走行台車側に電力が供給される。給電トロリーに集電装置のシューを押しつけるため、通常はスプリングの引張力が用いられる。
給電トロリーは、走行台車の走行範囲の大部分に配設される(以下「給電トロリー配設区間」という。)ものの、一部の区間、例えば走行台車の待機位置や、走行台車が走行する軌条が分岐した一方には、給電トロリーが配設されない場合がある。走行台車にディーゼル発電機を搭載することにより、給電トロリーが配設されていない区間(以下「給電トロリー未設区間」という。)についてはディーゼル発電機で発電して走行台車を走行させることができる。集電装置のシューはスプリングで押されるため、走行台車が給電トロリー未設区間にあるとき、シューは給電トロリーのシュー当接面よりも押し込まれた位置まで伸びた状態となる。このままの状態で給電トロリー配設区間に突入すると、シューが給電トロリーに衝突して集電装置を破損することとなる。
また、給電トロリー配設区間において、給電トロリーに押しつけられたシューを給電トロリーから浮かし、また浮いているシューを給電トロリーに接触させる必要が生じることがある。このような場合、集電装置のシューに治具を設けて人手で上昇・接触を行おうとすると、間違えて給電トロリーが活線状態になっていた場合は感電の危険性がある。
本発明は、給電トロリーからコークス詰まり除去装置走行台車に集電するための集電装置において、給電トロリーと当接する集電装置のシューを給電トロリーから引き離すことのできる、コークス詰まり除去装置走行台車の集電装置を提供することを目的とする。
即ち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
(1)給電トロリーからコークス詰まり除去装置走行台車に集電するための集電装置であって、給電トロリーと接触するシューは四辺形のリンク機構に接続され、前記シューは給電トロリーに接触しつつ給電トロリーにならって相対位置移動可能であり、前記リンク機構の1辺(以下「固定辺」という。)は走行台車側に固定され、前記シューは前記固定辺に対向する1辺(以下「移動辺」という。)に接続され、さらに前記リンク機構はスプリングを有し、前記スプリングは、前記移動辺に接続されたシューを給電トロリーに押しつける力を付与するように前記リンク機構に接続され、さらに進退装置を有し、進退装置の先端は前進位置と後退位置との間を移動可能であり、進退装置の先端が後退位置にあるときは当該先端は前記リンク機構と非接触であり、進退装置の先端が前進位置にあるときは当該先端が前記リンク機構と接触して前記シューが前記給電トロリーから引き離されることを特徴とするコークス詰まり除去装置走行台車の集電装置。
(2)前記リンク機構において、前記固定辺と移動辺を接続する2辺のうちの1辺について、当該辺(以下「テコ辺」という。)は、固定辺との結合部から反移動辺側にも延び、前記進退装置の先端が前進位置にあるときは、前記テコ辺の反移動辺側において前記進退装置の先端と接触することを特徴とする上記(1)に記載のコークス詰まり除去装置走行台車の集電装置。
(3)前記進退装置の先端であって前記リンク機構と接触する部分については、電気絶縁材で構成されていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のコークス詰まり除去装置走行台車の集電装置。
本発明は、給電トロリーからコークス詰まり除去装置走行台車に集電するための集電装置において、集電装置のシューを4辺形のリンク機構で移動し、進退装置を前進位置と後退位置の間で移動することにより、給電トロリーと当接する集電装置のシューを給電トロリーから安定的に引き離すことが可能となる。
本発明の集電装置を示す図であり、(A)はシューが給電トロリーを押しつけている状況、(B)はシューが待避位置にある状況を示す。 本発明の集電装置を示す図であり、(A)(B)はシューが給電トロリーを押しつけている状況、(C)はシューが待避位置にある状況を示す。 コークス詰まり除去装置走行台車を示す正面図である。 コークス詰まり除去装置走行台車を示す側面図(図3のA−A矢視断面図)であり、(A)はアーム機構で詰まり除去を行っている状況、(B)はアーム機構を収納した状況を示す。 コークス詰まり除去装置走行台車を示す側面図であり、(A)は図3のB−B矢視図、(B)は集電装置部分の拡大図である。 コークス詰まり除去装置走行台車の走行範囲を示す平面図である。
図1〜図6に基づいて本発明の説明を行う。
本発明は、コークス詰まり除去装置走行台車31の集電装置に関する。コークス詰まり除去装置30は、コークス炉炭化室50の詰まりコークスを除去するための装置であり、コークス詰まり除去装置30は走行台車31上に載置されてコークス炉の炉団長方向41に移動可能に設置される。走行台車31の走行経路に沿って、走行台車31のわきに給電トロリー20を配設し、走行台車31の集電装置18は、給電トロリー20からコークス詰まり除去装置走行台車31に集電するものである。
集電装置18のシュー2と給電トロリー20との位置関係については、シュー2が給電トロリー20の上方から接触するタイプ、シュー2が給電トロリー20の下方から接触するタイプのどちらをも選択することができる。以下、集電装置18のシュー2が給電トロリー20の上方から接触するタイプを例にとって説明を行う。
本発明は、集電装置18のシュー2を給電トロリー20に押しつけるための機構として、四辺形のリンク機構1であってスプリング3を有するものを用いることを特徴とする。リンク機構1の1辺(固定辺11)は走行台車側に固定され、シュー2は固定辺11に対向する1辺(移動辺12)に接続されている。固定辺11と移動辺12とを接続する2辺を「接続辺」と呼ぶ。なお、機構学におけるリンク機構の節(link)がここでいう辺であり、機構学の対偶(pair)がここでいう辺と辺の結合部15に対応する。
移動辺12は、リンク機構1によって自由度1で移動可能に設けられているので、移動辺12に接続されたシュー2も移動可能である。シュー2が移動する軌跡は、接続辺の両結合部の間隔を半径とする円弧の形状を描く。ここでは、接続辺の両結合部の間隔を円弧半径と呼ぶ。シュー2の移動方向を、給電トロリー20に対する押しつけ方向とする。また、リンク機構1のスプリング3は、移動辺12に接続されたシュー2を給電トロリー20に押しつける力を付与するようにリンク機構1に接続される。図1に示す例では、上側の接続辺(第1接続辺13a)に移動側スプリング接続部16、固定辺11に固定側スプリング接続部17を有し、移動側スプリング接続部16と固定側スプリング接続部17との間にスプリング3を設け、スプリング3が圧縮しようとする力により、固定辺11と第1接続辺13aとの間の角度θが小さくなる方向に第1接続辺13aに力がかかるので、結果として、移動辺12が下方へ移動する方向に力をかけることができる。その結果、移動辺12に接続されたシュー2には下方に向かう力が付与され、下方に位置する給電トロリー20に押しつけられる。従って、走行台車31が走行するに際して、走行台車31と給電トロリー20の位置関係が変化したとしても、シュー2は給電トロリー20に接触しつつ給電トロリーにならって相対位置移動可能となる。図2において、図2(A)は走行台車31に対して給電トロリー20が相対的に最も低い位置にある場合、図2(B)は走行台車31に対して給電トロリー20が相対的に最も高い位置にある場合を示し、いずれにおいても、リンク機構1によってシュー2が給電トロリー20の位置に倣うので、シュー2と給電トロリー20との接触を維持することができる。
本発明は、さらに進退装置5を有し、進退装置5の先端7は前進位置25と後退位置26との間を移動可能とする。進退装置5としては、例えば空気シリンダー5aを好適に用いることができる。空気シリンダー5aのシリンダーロッド6の先端を、進退装置5の先端7とする。シリンダーロッド6がシリンダー5aから繰り出された位置が前進位置25であり、前進位置25よりもシリンダーロッド6がシリンダー5aに収納された位置が後退位置26となる。図1(B)に示すように、空気シリンダー内の反ロッド側空気供給口28に空気を付与することによってシリンダーロッド6を前進位置25の方向に押し出し、図1(A)に示すように、ロッド側空気供給口29に空気を付与することによってシリンダーロッド6を後退位置26の方向に後退させることができる。
進退装置5の先端7は、リンク機構1の一部である進退装置受け部10に接触可能に設けられる。進退装置5の先端7が後退位置26にあるとき(図1(A)参照)は、先端7はリンク機構1の進退装置受け部10と非接触であり、進退装置5の先端7が前進位置25にあるとき(図1(B)参照)は先端7がリンク機構1の進退装置受け部10と接触する。リンク機構1において、進退装置受け部10を設ける場所を任意に定めることができるが、好ましくは、図1に示すように、固定辺11と移動辺12を接続する2辺(接続辺)のうちの1辺をテコ辺13として、テコ辺13は、固定辺11との結合部15から反移動辺側にも延び、テコ辺13の反移動辺側に進退装置受け部10を設ける。進退装置5の先端7が後退位置26にあるときは、進退装置5が進退装置受け部10に接触していないので、リンク機構1はスプリング3によって角度θが小さくなる方向の力を受け、シュー2が給電トロリー20に押しつけられているか、給電トロリー20が存在しない場合には角度θが最小角度となる位置となる。進退装置5の先端7が後退位置26から前進位置25に向かって位置を移動していくと、テコ辺13の進退装置受け部10において進退装置5の先端7と接触し、その後、進退装置5の先端7の位置の移動に伴って進退装置受け部10が押され、角度θが大きくなる方向にテコ辺13が位置を変化させる。その結果、移動辺12の位置変動に伴ってシュー2の位置が変化し、シュー2が給電トロリー20から引き離される。進退装置5の先端7が前進位置25に到達した状態において、シュー2は給電トロリー20から最も離れた位置となる(図1(B)、図2(C))。この場合のシュー2の位置を「待避位置27」と呼ぶ。
特許文献3に記載される、電気車両に搭載されるばね上昇式のパンタグラフにおいては、底辺を固定辺とする五辺形のリンク機構であり、底辺に対向する角の部分に集電舟が配置されている。パンタグラフ主枠組の1辺にパンタグラフ下降用テコを設け、下降用エアシリンダでパンタグラフ下降用テコを押すことによってパンタグラフを下降させる方法が開示されているが、リンク機構として五辺形のものが用いられているため、自由度が大きく、集電舟が目的とする軌跡から外れる懸念がある。これに対して、本発明の集電装置18は上述のように、集電装置18のシュー2を移動するための機構として四辺形のリンク機構1を用いている。そのため、シュー2が接続されたリンク機構1の移動辺12は自由度1で移動可能である。テコ辺13(接続辺のひとつ)の進退装置受け部10を進退装置5の先端7で押したとき、移動辺12は同一円弧状を移動することができる。
また、特許文献3に記載のものは、パンタグラフを下降させるための下降用エアシリンダは1方向(集電舟下降方向)のみに駆動力を付与することが可能となっている。そのため、スプリングの力で集電舟を上昇させる場合には、スプリングの力で下降用エアシリンダのピストンの押し下げも行わなければならないので、集電舟を架線に押しつけるための力が減殺されることになる。それに対して本発明においては、進退装置5の先端7は前進位置25と後退位置26との間を移動可能であり、進退装置5の先端7が後退位置26にあるときは先端7はリンク機構1と非接触であるため、スプリング3による力は進退装置5の先端7を押し下げることには用いられず、給電トロリー20に対するシュー2の押しつけ力としてのみ寄与させることが可能である。
本発明の集電装置18は、コークス詰まり除去装置30の走行台車31に設けられ、給電トロリー20からコークス詰まり除去装置走行台車31に集電するための集電装置18である。以下、具体的にコークス詰まり除去装置走行台車31に設けられた集電装置18について説明する。
炭化室50内のコークス51を押し出せなかった場合、炭化室50の中にコークス51が残留する。この解決策として、図3、図4に示すように、専用のアーム機構52と先端ツール53で炭化室50の中のコークス51を掻出すコークス詰まり除去装置30が用いられる。コークス詰まり除去装置30は走行台車31上に載置されてコークス炉の炉団長方向41に移動可能であり、押出機側42とガイド車側43のいずれかを走行する(図6参照)。ここでは、コークス詰まり除去装置30はガイド車側43を走行する場合を例にとる。コークス詰まり除去装置30の走行台車31は、走行する軌条33として消火車レールをそのまま用いて走行する(図6)。
走行台車31の走行経路である軌条33に沿って、走行台車31のわきに給電トロリー20を配設し(図4参照)、走行台車31上の集電装置18のシュー2をこの給電トロリー20に接触させることにより、給電トロリー20から走行台車31に電力を供給する(図5参照)。運転電力として3相交流を用いるので、図5に示すように給電トロリー20も3本が配設される(20a、20b、20c)。前述のように、集電装置18のシュー2と給電トロリー20との位置関係については、シュー2が給電トロリー20の上方から接触するタイプ、シュー2が給電トロリー20の下方から接触するタイプのどちらをも選択することができる。以下、給電装置のシュー2が給電トロリー20の上方から接触するタイプを例にとって説明を行う。
本発明は、集電装置18のシュー2を給電トロリー20に押しつけるための機構として、四辺形のリンク機構1であってスプリング3を有するものを用いている。リンク機構1の1辺(固定辺11)は走行台車31側に固定され、シュー2は固定辺11に対向する1辺(移動辺12)に接続されている。固定辺11と移動辺12とは2辺の接続辺(第1接続辺13a、第2接続辺14)で接続される。シュー2が移動する軌跡は、接続辺の両結合部の間隔を半径(円弧半径)とする円弧の形状を描く。リンク機構1のスプリング3は、移動辺12に接続されたシュー2を給電トロリー20に押しつける力を付与するようにリンク機構1に接続される。図1、図2に示す例では、第1接続辺13aに移動側スプリング接続部16、固定辺11に固定側スプリング接続部17を有し、移動側スプリング接続部16と固定側スプリング接続部17との間にスプリング3を設けて張力を発生させる。
本発明の集電装置18はさらに進退装置5を有し、進退装置5の先端7は前進位置25と後退位置26との間を移動可能とする。進退装置5としてここでは、空気シリンダー5aを用いている。シリンダーロッド6の先端を、進退装置5の先端7とする。シリンダーロッド6がシリンダー5aから繰り出された位置が前進位置25であり、前進位置25よりもシリンダーロッド6がシリンダー5aに収納された位置が後退位置26となる。図1(B)に示すように、空気シリンダーの反ロッド側空気供給口28に空気を付与することによってシリンダーロッド6を前進位置25の方向に押し出し、図1(A)に示すように、シリンダーのロッド側空気供給口29に空気を付与することによってシリンダーロッド6を後退位置26の方向に後退させることができる。
進退装置5の先端7は先端押付部7aを形成し、テコ辺13に設けられた進退装置受け部10のガイドローラ10aに接触可能に設けられる。進退装置5の先端7が後退位置26にあるときは、先端押付部7aは進退装置受け部10のガイドローラ10aと非接触であり(図1(A))、進退装置5の先端7が前進位置25にあるときは先端押付部7aが進退装置受け部10のガイドローラ19aと接触する(図1(B))。テコ辺13は、固定辺11との結合部15から反移動辺側にレバー9を有し、テコ辺13の反移動辺側のレバー9に進退装置受け部10のガイドローラ10aを設ける。レバー9を含め、移動辺12に連結する部分までをテコ辺13(第1接続辺13a)と呼ぶ。進退装置5の先端7が後退位置26にあるときは、先端押付部7aがガイドローラ10aに接触していないので、リンク機構1はスプリング3によって角度θが小さくなる方向の力を受け、シュー2が給電トロリー20に押しつけられているか(図1(A))、給電トロリー20が存在しない場合には角度θが最小角度となる位置となる。進退装置5の先端7が前進位置25にあるとき、先端押付部7aによってテコ辺13のガイドローラ10aが押されるので角度θが大きくなる方向にテコ辺13が位置を変化させ、シュー2は待避位置27に配置される(図1(B))。
コークス詰まり除去装置30は、走行台車31に搭載されている。走行台車31に集電装置18が配置され、通常時は集電装置18におけるリンク機構1のスプリング3の力でシュー2を給電トロリー20に押し付けることで集電する。集電した電気によって走行台車31の走行モータを回転させて走行台車31を軌条33の上で走行させる(図1、図5)。リンク機構1は、スプリング3の力でシュー2を給電トロリー20に押付けて、走行台車31に多少の上下動や蛇行が発生しても常にシュー2が給電トロリー20から外れないようにしている(図2(A)(B))。
図6に、コークス詰まり除去装置30の走行範囲を示す。コークス詰まり除去装置30の走行台車31は、コークス炉のガイド車側43であって、軌条33(消火車レール)上を走行する。また軌条33は、コークス炉から外れた部分において分岐し、第1引込線35、第2引込線36に接続している。給電トロリー20は、走行台車31の走行範囲の大部分(給電トロリー配設区間44)に配設されるものの、第1引込線35の一部、第2引込線36の全体には、給電トロリーが配設されていない。第1引込線35においては、給電トロリーはトロリー端まで配設され、その先は給電トロリーが配設されていない(給電トロリー未設区間45)。
コークス詰まり除去装置30の待機場所22が、第1引込線35のトロリー端21以降、あるいは第2引込線36であって給電トロリー未設区間45であるため、その範囲では集電装置18で集電できないため、ディーゼル発電機32で発電して走行台車31の走行モータを回転させて走行台車31を軌条33の上で走行させる。
集電装置18のシュー2はスプリング3で押されるため、走行台車31が給電トロリー未設区間45にあるとき、シュー2は給電トロリー20のシュー当接面よりも押し込まれた位置まで伸びた状態となる。このため、走行台車31が給電トロリー未設区間45から給電トロリー配設区間44に近づき、シュー2を給電トロリー20に押付ける場合は、シュー2が軌条33と並行して敷設しているトロリー端21にぶつからないよう、一旦、強制的にシュー2を給電トロリー20の上部に上昇させておく必要がある(図1(B)、図2(C))。
実際の運用では、コークス詰まり除去装置30が待機場所22から炭化室50に向かって走行する際、シリンダーロッド6の先端を後退位置26から前進位置25に移動し、先端押付部7aでガイドローラ10aを押すことによってシュー2の位置を待避位置27に移動する(図1(B)、図2(C))。これにより、強制的にシュー2を給電トロリー20の上部に上昇させた位置に保つ(今回事例では30mm)。この方法は、シリンダーロッド6の先端押付部7aをリンク機構1のテコ辺13に取り付けたレバー9の端に付けられたガイドローラ10aに一定のストローク(今回事例では120mm)で押し付ける。シュー2が待避位置27にあるままで、走行台車31が給電トロリー未設区間45から給電トロリー配設区間44まで移動する。シュー2が待避位置27にあるので、トロリー端21においてシュー2が給電トロリー20に衝突することがない。
進退装置5の先端7であってリンク機構1と接触する部分(先端押付部7a)については、電気絶縁材で構成されていると好ましい。先端押付部7aの材質は絶縁体の碍子かベークライトが望ましい。これにより、給電トロリー20と接触するシュー2の部分と進退装置5とが電気的に絶縁されることになる。進退装置5は走行台車31に電気的に接続されるが、シュー2と走行台車31との間を電気的に絶縁することができる。
コークス詰まり除去装置30が給電トロリー20のある場所に来る前には、電気遮断装置であるシェクション23を断として非活線状態としておき(図6)、その後、リンク機構1が給電トロリー20のある場所に来た際にディーゼル発電機32を停止し、シリンダーロッド6を引いて前進位置25から後退位置26に変化させ、先端押付部7aをレバー9のガイドローラ10aから完全に離してスプリング3の力でシュー2を給電トロリー20に押付けた状態とする。その後、シェクション23を閉じて活線状態とし、集電して走行台車31の走行モータを回転させて走行台車31を軌条33の上で走行させる。給電トロリー20を一旦、非活線状態としておく理由は、給電トロリー20とシュー2が接触した際にスパークを発生させないためである。コークス詰まり除去装置30を待機場所22に移動する場合は、シェクション23を断として非活線状態としておき、シュー2を待避位置27に移動することによって給電トロリー20の上部に上昇させる。
集電装置18には、今回事例と逆に給電トロリー20がリンク機構の上にあり、シュー2を押し上げてリンク機構の下面に押し当てるものもあり、この際のリンク機構の動作は上記例の逆となる。
1 リンク機構
2 シュー
3 スプリング
4 リンク機構
5 進退装置
5a シリンダー
6 シリンダーロッド
7 先端
7a 先端押付部
9 レバー
10 進退装置受け部
10a ガイドローラ
11 固定辺
12 移動辺
13 テコ辺
13a 第1接続辺
14 第2接続辺
15 結合部
16 移動側スプリング接続部
17 固定側スプリング接続部
18 集電装置
20 給電トロリー
21 トロリー端
22 待機場所
23 シェクション
25 前進位置
26 後退位置
27 待避位置
28 反ロッド側空気供給口
29 ロッド側空気供給口
30 コークス詰り除去装置
31 走行台車
32 ディーゼル発電機
33 軌条
34 電車
35 第1引込線
36 第2引込線
40 炉長方向
41 炉団長方向
42 押出機側
43 ガイド車側
44 給電トロリー配設区間
45 給電トロリー未設区間
50 炭化室
51 コークス
52 アーム機構
53 先端ツール

Claims (3)

  1. 給電トロリーからコークス詰まり除去装置走行台車に集電するための集電装置であって、
    給電トロリーと接触するシューは四辺形のリンク機構に接続され、前記シューは給電トロリーに接触しつつ給電トロリーにならって相対位置移動可能であり、前記リンク機構の1辺(以下「固定辺」という。)は走行台車側に固定され、前記シューは前記固定辺に対向する1辺(以下「移動辺」という。)に接続され、さらに前記リンク機構はスプリングを有し、前記スプリングは、前記移動辺に接続されたシューを給電トロリーに押しつける力を付与するように前記リンク機構に接続され、
    さらに進退装置を有し、進退装置の先端は前進位置と後退位置との間を移動可能であり、進退装置の先端が後退位置にあるときは当該先端は前記リンク機構と非接触であり、進退装置の先端が前進位置にあるときは当該先端が前記リンク機構と接触して前記シューが前記給電トロリーから引き離されることを特徴とするコークス詰まり除去装置走行台車の集電装置。
  2. 前記リンク機構において、前記固定辺と移動辺を接続する2辺のうちの1辺について、当該辺(以下「テコ辺」という。)は、固定辺との結合部から反移動辺側にも延び、前記進退装置の先端が前進位置にあるときは、前記テコ辺の反移動辺側において前記進退装置の先端と接触することを特徴とする請求項1に記載のコークス詰まり除去装置走行台車の集電装置。
  3. 前記進退装置の先端であって前記リンク機構と接触する部分については、電気絶縁材で構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコークス詰まり除去装置走行台車の集電装置。
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