JP2018007426A - 電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 MG−ECUとHV−ECUを接続する通信線に異常が生じた場合でも、衝突発生時にはHV−ECUによってSMRをオフすることができる技術を提供する。
【解決手段】 電動車両は、MG−ECUに、衝突検知センサから衝突検知信号がMG−ECUに入力した時に、コンバータの制御手順を通常時手順から衝突時手順に切換える切換手順と、コンバータまたはインバータにコンデンサを放電させる放電手順を実行させる処理手順が用意されており、HV−ECUに、電流センサの変動パターンが通常時パターンか衝突時パターンかを判別する処理手順と、処理手順の判別結果が通常時パターンから衝突時パターンに変化した時にSMRをオフする処理手順が用意されている。
【選択図】 図3

Description

本明細書は、電動車両を開示する。なお、電動車両には、エンジンと走行用モータを備えたハイブリッド車や、走行用モータで走行する電気自動車が含まれる。燃料電池車も本明細書における電動車両に含まれる。
図1に例示するように、バッテリ3の電圧をコンバータ6で昇圧し、昇圧した直流をインバータ7で三相電流に変換し、変換した三相電流をモータ13に供給して走行する電動車両が開発されている。参照番号4は、昇圧前高電位線20に挿入されているリレーと、昇圧前低電位線22に挿入されているリレーとで構成されるSMR(system main relay)であり、両リレーは同時にオン・オフする。昇圧前高電位線20と昇圧前低電位線22の間にはコンデンサC1が挿入されており、両者間の電位差を平滑化する。昇圧後高電位線24と昇圧後低電位線26の間にはコンデンサC2が挿入されており、両者間の電位差を平滑化する。
コンバータ6とインバータ7は、複数個のスイッチング素子を内蔵しており、それらのスイッチング素子のオン・オフを制御する必要がある。参照番号9は、それらのスイッチング素子に制御信号を送るMG−ECU(Motor Generator-Electronic Control Unit)である。電動車両は、MG−ECU9の他に、電動車両全体を統括して制御するHV−ECU(Hybrid Vehicle-Electronic Control Unit)8を備えている。SMR4はHV−ECU8で制御される。MG−ECU9とHV−ECU8の間は、通信線28によって信号伝達可能となっている。
走行中は、コンデンサC1にバッテリ3の電圧が印加されており、コンデンサC2に昇圧した電圧が印加されている。電動車両が衝突した場合には、コンデンサC1とC2の電荷を放電する処理を実行する。
図1の参照番号10は衝突検知センサであり、図1の場合、衝突が発生すると、衝突検知信号が通信線30を経由してMG−ECU9に送られ、さらに、通信線28を経由してMG−ECU9からHV−ECU8に送られる。衝突が発生すると、HV−ECU8がSMR4をオフし、コンデンサC1,C2をバッテリ3から切り離す。また、MG−ECU9がコンバータ6またはインバータ7を制御してコンデンサC1,C2の電荷を放電する。コンデンサC1,C2が放電するようにコンバータ6またはインバータ7を制御する様々な技術が開発されており、特許文献1〜3に開示されている。
特開2014―204627号公報 特開2014−125127号公報 特開2011−036048号公報
図1のシステムの場合、衝突検知信号が通信線28を経由してMG−ECU9からHV−ECU8に送られる。衝突に伴って通信線28に異常が生じると、衝突検出信号がHV−ECU8に到達しないために、SMR4がオフされないという問題が生じる。SMR4がオフされないと、MG−ECU9がコンバータ6またはインバータ7によってコンデンサC1,C2を放電させようとしても、意図したようには放電しない。MG−ECU9とHV−ECU8はエンジンコンパートメント内に配置されており、通信線28はエンジンコンパートメント内を延びている。すべての態様の衝突から通信線28を保護することは困難であり、衝突に伴って通信線28に異常が生じる可能性が存在する。
特許文献1〜3の場合、衝突検知センサ10が衝突検知信号を送信すると、それがHV−ECU8に伝達されてSMR4がオフされると記載されている。衝突検出信号の伝達経路は必ずしも明確に説明されていないが、仮に、衝突検知信号がMG−ECU9を経由してHV−ECU8に伝達されるのであれば、上記した問題が発生する。衝突検知信号がHV−ECU8を経由してMG−ECU9に伝達される構成とすることも可能である。その場合、HV−ECU8とMG−ECU9を接続する通信線に異常が生じれば、MG−ECU9に衝突検出信号が伝達されないという問題が生じる。衝突検知センサ10とMG−ECU9の間を通信線で接続するのみならず、衝突検知センサ10とHV−ECU8の間も別の通信線で接続すれば、HV−ECU8とMG−ECU9間の通信異常によって、コンデンサC1とC2の放電処理が不調となる問題は生じない。しかしながら、衝突検知センサ10をMG−ECU9を介してHV−ECU8に接続する方式(前者という)と、衝突検知センサ10をMG−ECU9にもHV−ECU8にもパラレルに接続する方式(後者という)を比較すると、前者の方式の方が単純であり、前者の方式を維持する必要が存在する。
本明細書では、衝突検知センサ10をMG−ECU9を介してHV−ECU8に接続する方式であり、MG−ECU9とHV−ECU8を接続する通信線に異常が生じた場合でも衝突検出信号がHV−ECU8に到達し、衝突発生時にはHV−ECU8によってSMR4がオフされる技術を開示する。
本明細書が開示する電動車両では、バッテリとコンバータの間が昇圧前高電位線と昇圧前低電位線で接続され、コンバータとインバータの間が昇圧後高電位線と昇圧後低電位線で接続され、インバータがモータに接続されている。昇圧前高電位線と昇圧前低電位線にSMR(System Main Relay)が挿入されており、昇圧前高電位線と昇圧前低電位線の間に第1コンデンサが挿入されており、昇圧後高電位線と昇圧後低電位線の間に第2コンデンサが挿入されている。コンバータとインバータがMG−ECU(Motor Generator-Electronic Control Unit)で制御され、SMRがHV−ECU(Hybrid Vehicle-Electronic Control Unit)で制御され、衝突検知センサが第1通信線によってMG−ECUに接続され、MG−ECUが第2通信線によってHV−ECUに接続され、昇圧前高電位線または昇圧前低電位線に電流を検出する電流センサが設置されている。MG−ECUに、衝突検知センサから衝突検知信号がMG−ECUに入力した時に、コンバータの制御手順を通常時手順から衝突時手順に切換える切換手順と、コンバータまたはインバータに第1コンデンサと第2コンデンサを放電させる放電手順を実行させる処理手順が用意されている。HV−ECUに、電流センサの変動パターンが通常時パターンか衝突時パターンかを判別する処理手順と、前記処理手順の判別結果が通常時パターンから衝突時パターンに変化した時にSMRをオフする処理手順が用意されている。
この電動車両では、衝突を検知したときに、まず、衝突検知信号がMG−ECUに入力される。MG−ECUに衝突検知信号が入力されると、MG−ECUは、コンバータの制御手順を通常時手順から衝突時手順へと切換える。これにより、電流センサの計測する電流値が通常時パターンとは異なる変動パターン(衝突時パターン)に変化する。HV−ECUは、この変動パターンを検知した時にSMRをオフする。
上記した技術によると、MG−ECUとHV−ECUとを接続する通信線に異常が生じた場合にも、衝突の発生をHV−ECUに伝達することができる。MG−ECUとHV−ECUを接続する通信線に異常が生じた場合でも、確実にSMRをオフすることができるため、車両衝突時には確実かつ安全にコンデンサの放電制御へ移行することができる。
従来の電動車両の電力系を説明するためのブロック図である。 実施例の電動車両の電力系のブロック図である。 放電制御のフローチャートである。
図面を参照して実施例の電動車両であるハイブリッド車2を説明する。図2に、ハイブリッド車2の電力系のブロック図を示す。ハイブリッド車2は、走行用にエンジン11と三相交流モータ13(以下、モータ13という。)を備えている。エンジン11の出力とモータ13の出力は、動力分配機構12によって合成されて車軸14へと伝達される。なお、動力分配機構12は、エンジン11の出力を車軸14とモータ13に分配する場合もある。その場合、ハイブリッド車2は、エンジン11の動力で走行しつつ、モータ13で発電する。発電された電力は、後述するバッテリ3に充電される。さらに、ハイブリッド車2は、制動時、車両の運動エネルギーを利用してモータ13を逆駆動して発電し、その電力でバッテリ3を充電することもある。
ハイブリッド車2は、電力制御装置5(以下、PCU(Power Control Unit)5ともいう。)とSMR4とバッテリ3を備えている。PCU5は、車載のバッテリ3の直流電力を適宜の周波数の三相交流電力に変換してモータ13に供給する。別言すると、PCU5は、バッテリ3の電力をモータ13の駆動電力に変換する。バッテリ3とPCU5は、SMR4を介して接続されている。
PCU5は、その内部に、コンバータ6と、インバータ7と、第1コンデンサC1と、第2コンデンサC2と、MG−ECU9を備えている。コンバータ6は、昇圧前高電位線20および昇圧前低電位線22を介してバッテリ3に接続されている。コンバータ6は、バッテリ3の電圧を昇圧してインバータ7に供給する昇圧動作と、インバータ7から送られる回生電力を降圧してバッテリ3に供給する降圧動作の双方の機能を備えている。すなわち、コンバータ6は、双方向DC−DCコンバータである。コンバータ6は、リアクトルL1、2個のスイッチング素子s7,s8、及び、各スイッチング素子に逆並列に接続されているダイオードで構成されている。図2に示すコンバータ6は、よく知られているので詳しい説明は省略する。
インバータ7は、昇圧後高電位線24および昇圧後低電位線26を介してコンバータ6に接続されている。インバータ7は、コンバータ6を通じて供給されるバッテリ3の直流電力を三相交流電力に変換してモータ13に供給する。ドライバがブレーキペダルを踏んだ際には、インバータ7は、モータ13が逆駆動により発電した交流電力を直流電力に変換してコンバータ6に供給する。インバータ7は、2個のスイッチング素子の直列接続された一対のスイッチング素子が3セット並列に接続された構成を有している(s1とs4、s2とs5、s3とs6)。各スイッチング素子には逆並列にダイオードが接続されている。3セットの直列回路の間から三相交流の各相(U相、V相、W相)が出力される。図2に示すインバータ7は、よく知られているので詳しい説明は省略する。なお、以下では、インバータ7の回路において、高電位側の電流経路を「上アーム」と称し、低電位側の電流経路を「下アーム」と称する。
第1コンデンサC1は、電位線20と電位線22の間に挿入されている。第1コンデンサC1は、コンバータ6と並列に接続されている。第1コンデンサC1は、バッテリ3の出力電流に重畳するノイズ成分を除去するために備えられている。すなわち、第1コンデンサC1により、電位線20と電位線22の間の電位差が平滑化される。
第2コンデンサC2は、電位線24と電位線26の間に挿入されている。第2コンデンサC2は、コンバータ6とインバータ7の間に並列に接続されている。第2コンデンサC2は、コンバータ6の出力電流(バッテリ3から供給される電流)に重畳するノイズ成分を除去するために備えられている。すなわち、第2コンデンサC2により、電位線24と電位線26の間の電位差が平滑化される。
MG−ECU9は、コンバータ6及びインバータ7に送るパルス信号を生成し、各スイッチング素子s1〜s8のオン・オフを制御する。図2に示す破線矢印は、その信号線の一部を示す。ハイブリッド車2は、ドライバからの指令(アクセル開度等)や車速等の情報に基づき、モータ13が出力するべきトルク値を決定する。MG−ECU9は、そのトルク値に基づきコンバータ6及びインバータ7を制御する。また、後述するように、MG−ECU9は、コンバータ6の制御手順を通常時手順から衝突時手順に切換える切換部9aと、コンバータ6またはインバータ7に第1コンデンサC1と第2コンデンサC2の電荷を放電させる処理を実行させる放電処理部9bを備えている。なお、図2では、一部のスイッチング素子への信号線のみを示し、他のスイッチング素子への信号線は省略していることに留意されたい。
また、ハイブリッド車2は、衝突検知センサ10、HV−ECU8、及び、電流センサ15を備えている。
衝突検知センサ10は、車両の衝突を検知する。衝突検知センサ10は、第1通信線30によってMG−ECU9に接続されている。すなわち、衝突検知センサ10は、第1通信線を介してMG−ECU9と通信可能である。衝突検知センサ10としては、例えば、エアバックセンサやプリクラッシュセンサ等が用いられる。エアバックセンサは、車両の衝突の衝撃を検知するセンサであり、主に、車両が衝突した際にエアバックを動作させるために利用される。一方、プリクラッシュセンサは、車両が前方の物体と衝突する蓋然性が高いことを検知するセンサである。車両が衝突する蓋然性は、例えば、車両に搭載されたカメラや車間距離を測るレーダ等からの情報と、車速等の走行状態の情報を基に総合的に判断される。カメラやレーダ等の機器と情報を演算するCPUにより構成されるシステムを指してプリクラッシュセンサと称することもある。本明細書では、車両が衝突する蓋然性が高い場合には結果的に衝突することとなるので、車両が衝突する蓋然性が高いことを検知するセンサ(プリクラッシュセンサ)も、「車両の衝突を検知するセンサ」に含むものとする。
HV−ECU8は、SMR4のオン・オフの制御を行う。HV−ECU8は、第2通信線28によってMG−ECU9に接続されている。すなわち、HV−ECU8は、第2通信線28を介してMG−ECU9と通信可能である。SMR4がオン状態のときはバッテリ3とPCU5が電気的に接続され、SMR4がオフ状態のときはバッテリ3とPCU5が電気的に遮断される。また、後述するように、HV−ECU8は、電流センサ15の変動パターンを判別する判別処理部8aと、判別処理部8aの結果に基づいてSMR4をオフするSMR処理部8bを備えている。
電流センサ15は、バッテリ3の電流値を計測する。本実施例では、電流センサ15は、SMR4よりバッテリ3側の電位線20に配置されている。なお、電流センサ15は、SMR4よりバッテリ3側の電位線22に配置されていてもよい。
モータ13は、ハイブリッド車2を駆動するために高出力であることが要求される。そのため、ハイブリッド車2では、バッテリ3の電圧はコンバータ6により数百ボルトにまで昇圧されて、インバータ7を経てモータ13に供給される。つまり、モータ13に電力を供給するPCU5には大電流が流れる。したがって、PCU5に備えられるコンデンサC1,C2、特に第2コンデンサC2には、大容量の電荷が蓄電される。車両が衝突した場合、ドライバや作業者の安全を確保するためにコンデンサC1,C2に蓄積された電荷を放電することが望ましい。以下では、MG−ECU9及びHV−ECU8によるコンデンサC1,C2の放電制御について説明する。
図3は、放電制御が実行される過程を示すフローチャートである。まず、MG−ECU9は、衝突検知センサ10から衝突検知信号を取得したか否かを判定する(S2)。MG−ECU9は、衝突検知信号を取得すると(S2:YES)、切換部9aによりスイッチング素子s7,s8に送信するパルス信号パターンを切替え、コンバータ6の制御手順を通常時手順から衝突時手順に切換える(S4)。制御手順の切換えは、例えば、スイッチング素子の動作周波数の変更等が挙げられる。このとき、電流センサ15は、通常時パターンとは異なる衝突時パターンの電流値を計測する。HV−ECU8は、判別処理部8aにより電流センサ15の出力パターンを観測しており(S6)、そのパターンが通常時パターンから衝突時パターンに変化したときに(S8:YES)、SMR処理部8bによりSMR4をオフする(S10)。MG−ECU9が車両衝突時に動作周波数を変更すると、電流センサ15の変化速度が変化することから、HV−ECU8により通常時パターンから衝突時パターンへ変化したことを検出することができる。
次に、MG−ECU9は、現在のモータ13の回転数が放電可能回転数より小さいか否かを判定する(S12)。衝突検知センサ10により車両の衝突が検知された場合、ハイブリッド車2は停止しているとは限らない。このため、モータ13が回転している場合がある。また、衝突時にドライブシャフトが抜けることにより、モータ13が空転している場合がある。これらの場合、モータ13が回転することによりモータ13には逆起電力が発生する。この逆起電力がコンデンサに印加されるため、コンデンサの放電スピードが逆起電力による充電スピードを超えるまで(すなわち、モータ13の回転数が放電可能回転数より遅くなるまで)、放電制御を行うことができない。モータ13の回転数が放電可能回転数以上である場合(S12:NO)、MG−ECU9は、インバータ7の上アームのスイッチング素子s1−s3をオンし、下アームのスイッチング素子s4−s6をオフする(S11)。これにより、モータ13に電磁ブレーキをかける。このときに発生する電流は、各相とスイッチング素子s1−s3を繋ぐ複数の電流経路を流れる。
モータ13の回転数が放電可能回転数より低速である場合(S12:YES)、MG−ECU9は、切換部9aによりスイッチング素子s7,s8に送信するパルス信号を切替え、コンバータ6の衝突時手順を解除する制御を行う(S14)。ステップS10の処理においては、コンバータ6の衝突時手順を解除する制御を行えばよく、MG−ECU9は、コンバータ6を停止させてもよいし、通常時手順に切替えてもよい。
次に、MG−ECU9は、放電処理部9bにより、コンデンサC1,C2の電荷を放電するように、コンバータ6及び/又はインバータ7を制御する(S16)。具体的には、コンバータ6を制御することによるコンデンサC1,C2の放電制御は例えば以下の通りである。MG−ECU9は、コンバータ6のスイッチング素子s7をオンし、スイッチング素子s8をオフする。これにより、スイッチング素子s7及びリアクトルL1を介する電流経路で第2コンデンサC2の電荷を放電することができる。また、MG−ECU9は、スイッチング素子s7をオフし、スイッチング素子s8をオンする。これにより、リアクトルL1及びスイッチング素子s8を介する電流経路で第1コンデンサC1の電荷を放電することができる。
また、インバータ7を制御することによるコンデンサの放電制御は例えば以下の通りである。MG−ECU9(放電処理部9b)は、モータ13にトルクを発生させずに電力が消費されるような角磁角でモータ13が作動するように、インバータ7の各スイッチング素子s1−s6を制御することにより、コンデンサの電荷を放電することができる。なお、コンデンサの放電には、コンバータ6またはインバータ7の制御のいずれかを単独で用いてもよいし、両者の制御を同時に用いてもよい。
コンデンサC1,C2の放電が完了すると(S18)、MG−ECU9及びHV−ECU8は、放電制御の処理を終了する。
上述したように、実施例のハイブリッド車2では、衝突検知センサ10により衝突を検知したときに、まず、衝突検知信号がMG−ECU9に入力される。MG−ECU9に衝突検知信号が入力されると、MG−ECU9は、コンバータ6の制御手順を通常時手順から衝突時手順へと切換える。これに伴い、電流センサ15の計測する電流値が通常時パターンとは異なる変動パターン(衝突時パターン)を示す。HV−ECU8は、この変動パターンを検知した時にSMR4をオフする。
したがって、MG−ECU9とHV−ECU8とを接続する第2通信線28を用いることなく、衝突の有無をHV−ECU8に伝達することができる。このため、第2通信線に異常が生じた場合でも、確実にSMR4をオフすることができるため、車両衝突時であっても、続くコンデンサC1,C2の放電制御へ安全に移行することができる。
実施例に関する留意点を述べる。図3のステップS7の処理においては、下アームのスイッチング素子s4−s6をオンし、上アームのスイッチング素子s1−s3をオフしてもよい。このようにすると、モータ13の回転により発生する電流をスイッチング素子s4−s6に流すことができる。
また、実施例では、第2通信線28に異常が生じた場合のSMR4をオフする技術を開示した。第2通信線28に異常が生じていない場合は、これを介してHV−ECU8とMG−ECU9とが通信することにより、SMR4をオフすることができる。
実施例のハイブリッド車が請求項の「電動車両」の一例に相当する。実施例の判別処理部が請求項の「電流センサの変動パターンが通常時パターンか衝突時パターンかを判別する処理手順」の一例に相当する。実施例のSMR処理部が請求項の「SMRをオフする処理手順」の一例に相当する。実施例の切換部が請求項の「コンバータの制御手順を通常時手順から衝突時手順に切換手順」の一例に相当する。実施例の放電処置部が請求項の「放電手順を実行させる処理手順」の一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を発揮するものである。
2:ハイブリッド車
3:バッテリ
4:SMR
5:電力制御装置
6:コンバータ
7:インバータ
8:HV−ECU
8a:判別処理部
8b:SMR処理部
9:MG−ECU
9a:切換部
9b:放電処理部
10:衝突検知センサ
13:モータ
15:電流センサ
20:昇圧前高電位線
22:昇圧前低電位線
24:昇圧後高電位線
26:昇圧後低電位線
28:第2通信線
30:第1通信線
C1:第1コンデンサ
C2:第2コンデンサ



Claims (1)

  1. バッテリとコンバータの間が昇圧前高電位線と昇圧前低電位線で接続され、
    前記コンバータとインバータの間が昇圧後高電位線と昇圧後低電位線で接続され、
    前記インバータがモータに接続されており、
    前記昇圧前高電位線と前記昇圧前低電位線にSMR(System Main Relay)が挿入されており、
    前記昇圧前高電位線と前記昇圧前低電位線の間に第1コンデンサが挿入されており、
    前記昇圧後高電位線と前記昇圧後低電位線の間に第2コンデンサが挿入されており、
    前記コンバータと前記インバータがMG−ECU(Motor Generator-Electronic Control Unit)で制御され、
    前記SMRがHV−ECU(Hybrid Vehicle-Electronic Control Unit)で制御され、
    衝突検知センサが第1通信線によって前記MG−ECUに接続され、
    前記MG−ECUが第2通信線によって前記HV−ECUに接続され、
    前記昇圧前高電位線または前記昇圧前低電位線に電流を検出する電流センサが設置されており、
    前記MG−ECUに、前記衝突検知センサから衝突検知信号が前記MG−ECUに入力した時に、前記コンバータの制御手順を通常時手順から衝突時手順に切換える切換手順と、前記コンバータまたは前記インバータに前記第1コンデンサと前記第2コンデンサを放電させる放電手順を実行させる処理手順が用意されており、
    前記HV−ECUに、前記電流センサの変動パターンが通常時パターンか衝突時パターンかを判別する処理手順と、前記処理手順の判別結果が通常時パターンから衝突時パターンに変化した時に前記SMRをオフする処理手順が用意されている、
    電動車両の駆動システム。
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