JP6787061B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本明細書に開示する技術は、電力によって走行可能な車両に関する。
特許文献1に開示されている車両は、電力によって走行可能な車両であって、走行用の電力を蓄えているバッテリーと、バッテリーに電気的に接続されている電力変換装置と、バッテリーと電力変換装置を電気的に接続または遮断するリレーと、車両の動作を制御する第1制御装置と、車両が衝突したことを検知して車両に搭載されているエアバッグの動作を制御する第2制御装置と、を備えている。電力変換装置は、バッテリーから出力される直流電圧を昇圧するコンバーターと、コンバーターによって昇圧された後の直流電圧を平滑化する平滑コンデンサと、コンバーターによって昇圧された後の直流電圧を交流電圧に変換するインバーターと、を備えている。また、電力変換装置は、第1制御装置と通信して電力変換装置の動作を制御する第3制御装置を備えている。
電力変換装置を備えている車両では、車両を走行させるために電力変換装置が動作すると、電力変換装置の平滑コンデンサに高電圧の電力が蓄えられる。そのため、車両が衝突したときには、安全確保のために、平滑コンデンサに蓄えられている電荷を速やかに放電することが望ましい。
上記の特許文献1の車両では、第2制御装置が、車両が衝突したことを検知すると第1制御装置に衝突検知信号を送信する。第1制御装置は、第2制御装置から衝突検知信号を受信すると第3制御装置に放電指令信号を送信すると共にリレーをオフにしてバッテリーと電力変換装置の接続を遮断する。第3制御装置は、第1制御装置から放電指令信号を受信すると平滑コンデンサに蓄えられている電荷を放電するように電力変換装置を制御する。
特開2012−135083号公報
特許文献1の車両では、車両が衝突したときに第1制御装置と第3制御装置の通信に異常が生じて、第3制御装置から第1制御装置に放電指令信号を送信できなくなることがある。例えば、車両が衝突したときの衝撃によって第1制御装置と第3制御装置の間の通信線が断線してしまい、第3制御装置から第1制御装置に放電指令信号を送信できなくなることがある。そうすると、平滑コンデンサに蓄えられている電荷を放電することができなくなる。そこで本明細書は、各制御装置間に通信異常が生じたとしても平滑コンデンサに蓄えられている電荷を放電することができる技術を提供する。
本明細書に開示する車両は、電力によって走行可能な車両である。この車両は、走行用の電力を蓄えているバッテリーと、前記バッテリーに電気的に接続されている電力変換装置と、前記バッテリーと前記電力変換装置を電気的に接続または遮断するリレーと、車両の動作を制御する第1制御装置と、車両が衝突したことを検知して車両に搭載されているエアバッグの動作を制御する第2制御装置と、を備えている。前記電力変換装置は、前記バッテリーから出力される直流電圧を昇圧するコンバーターと、前記コンバーターによって昇圧される前の直流電圧を検知する電圧センサーと、前記コンバーターによって昇圧された後の直流電圧を平滑化する平滑コンデンサと、前記コンバーターによって昇圧された後の直流電圧を交流電圧に変換するインバーターと、前記電力変換装置の動作を制御する第3制御装置と、を備えている。前記第2制御装置は、車両が衝突したことを検知すると衝突検知信号を送信し、前記第1制御装置は、前記第2制御装置が送信した衝突検知信号を受信すると前記第3制御装置に放電指令信号を送信すると共に前記リレーをオフにして前記バッテリーと前記電力変換装置の接続を遮断し、前記第3制御装置は、前記第1制御装置が送信した放電指令信号を受信した場合、前記第2制御装置が送信した衝突検知信号を受信した場合、または、前記第3制御装置が放電指令信号および衝突検知信号を受信できなくなる通信異常を検知し、かつ、前記電圧センサーが検知した直流電圧が所定の閾値電圧より低くなった場合に、前記平滑コンデンサに蓄えられている電荷を放電するように前記電力変換装置を制御する。
走行中の車両が何かに衝突すると、衝突の衝撃によって、各制御装置間に通信異常が生じることがある。例えば、第1制御装置および第2制御装置と第3制御装置を接続している各通信線が衝突の衝撃によって断線し、各制御装置間の通信が遮断されてしまうことがある。そうすると、車両が何かに衝突しても、第2制御装置から第3制御装置に衝突検知信号が送信されなくなる。また、第1制御装置から第3制御装置に放電指令信号を送信されなくなる。そのため、車両が何かに衝突したにもかかわらず、第3制御装置が衝突検知信号および放電指令信号を受信できなくなり、平滑コンデンサに蓄えられている電荷を放電することができなくなる可能性がある。そこで、上記の構成では、第3制御装置が衝突検知信号および放電指令信号を受信する場合以外にも、第3制御装置が放電制御を行うことができる構成としている。具体的には、第3制御装置が放電指令信号と衝突検知信号を受信できなくなる通信異常を検知し、かつ、電圧センサーが検知した直流電圧が所定の閾値電圧より低くなった場合に、放電制御を行う構成としている。
各制御装置間で通信を行う車両では、車両衝突時以外にも各制御装置間に通信異常が生じることがある。したがって、第3制御装置が通信異常を検知しただけでは、車両が衝突したことを判断することができない。例えば、第1制御装置または第2制御装置の単なる故障によっても各制御装置間に通信異常が生じることがある。そこで、第3制御装置が通信異常を検知し、かつ、電圧センサーが検知した直流電圧が所定の閾値電圧より低くなった場合に、放電制御を行う構成としている。車両衝突時には、第1制御装置がリレーをオフにしてバッテリーと電力変換装置の接続を遮断するので、バッテリーから電力変換装置に電力が供給されなくなり、電力変換装置におけるコンバーターによって昇圧される前の直流電圧が低下する。そのため、電圧センサーが検知する直流電圧が低下する。したがって、電圧センサーが検知した直流電圧が所定の閾値電圧より低くなった場合は、車両が衝突したとみなすことができる。そこで、この場合に、第3制御装置が放電制御を行う構成としている。このような構成によれば、各制御装置間に通信異常が生じたとしても平滑コンデンサに蓄えられている電荷を放電することができる。
実施例に係る車両の概略構成を示す図である。 車両衝突時の処理を示すフローチャートである。 MG‐ECUの放電処理を示すフローチャートである。 他の実施例に係る車両の概略構成を示す図である。
実施例に係る車両について図面を参照して説明する。実施例に係る車両1は、電力によって走行可能な自動車である。図1に示すように、実施例に係る車両1は、駆動用バッテリー10と、システムメインリレー12と、PCU(Power Control Unit)20と、HV‐ECU(Hybrid Vehicle-Electronic Control Unit)51と、AB‐ECU(Air Bag-Electronic Control Unit)71と、Gセンサー7と、モーター5を備えている。この車両1は、例えばハイブリッド自動車である。ハイブリッド自動車は、モーター5とエンジン(図示省略)を動力源として走行する自動車である。
駆動用バッテリー10は、車両1の走行用(駆動用)の電力を蓄えている。駆動用バッテリー10は、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池である。駆動用バッテリー10から直流電力が出力される。駆動用バッテリー10は、システムメインリレー12を介してPCU20に電気的に接続されている。駆動用バッテリー10は、システムメインリレー12を介してPCU20に直流電力を供給する。
システムメインリレー12は、駆動用バッテリー10とPCU20の間に配置されている。SMR12は、駆動用バッテリー10の出力端とPCU20の入力端に電気的に接続されている。SMR12は、オン/オフによって駆動用バッテリー10とPCU20を電気的に接続または遮断する。
PCU20は、駆動用バッテリー10とモーター5に電気的に接続されている。PCU20は、駆動用バッテリー10から供給される直流電力を交流電力に変換してモーター5に供給する装置である。モーター5は、車両1の走行用の動力源である。モーター5の動力は、動力分割機構31を介して車輪32に伝達される。また、モーター5は、車両1が減速するときに発電機として機能することもある。PCU20は、モーター5によって発電された交流電力を直流電力に変換して駆動用バッテリー10に供給することもできる。
PCU20は、フィルタコンデンサ27と、第1電圧センサー23と、コンバーター22と、平滑コンデンサ24と、インバーター25と、MG‐ECU21と、放電用バッテリー26と、第2電圧センサー28を備えている。
フィルタコンデンサ27は、システムメインリレー12とコンバーター22の間に配置されており、両者に電気的に接続されている。第1電圧センサー23は、システムメインリレー12とコンバーター22の間に配置されている。第1電圧センサー23は、フィルタコンデンサ27に作用する電圧を検知する。第1電圧センサー23は、コンバーター22によって昇圧される前の直流電圧を検知する。
コンバーター22は、フィルタコンデンサ27と平滑コンデンサ24の間に配置されており、両者に電気的に接続されている。コンバーター22は、駆動用バッテリー10から供給される電力の電圧を昇圧する。駆動用バッテリー10の直流電圧がコンバーター22によって昇圧される。また、コンバーター22は、モーター5が発電器として機能する場合は、モーター5から供給される電力の電圧を降圧する。したがって、コンバーター22は、昇圧コンバーターおよび降圧コンバーターとして機能する。コンバーター22は、リアクトル221と、複数のトランジスタ222と、複数のダイオード223を備えている。このコンバーター22では、複数のトランジスタ222がオン/オフすることによって、駆動用バッテリー10から出力される直流電力が昇圧される。または、複数のトランジスタ222がオン/オフすることによって、モーター5から供給される電力が降圧される。
平滑コンデンサ24は、コンバーター22とインバーター25の間に配置されており、両者に電気的に接続されている。平滑コンデンサ24は、コンバーター22とインバーター25に並列に接続されている。平滑コンデンサ24は、コンバーター22によって昇圧された後の直流電圧を平滑化する。
インバーター25は、平滑コンデンサ24とモーター5の間に配置されており、両者に電気的に接続されている。インバーター25は、駆動用バッテリー10から供給される直流電力を交流電力に変換する。コンバーター22によって昇圧された後の直流電圧がインバーター25によって交流電圧に変換される。また、インバーター25は、モーター5が発電器として機能する場合は、モーター5から供給される交流電力を直流電力に変換する。インバーター25は、複数のトランジスタ252と、複数のダイオード253を備えている。このインバーター25では、複数のトランジスタ252がオン/オフすることによって、直流電力が交流電力に変換される、あるいは、交流電力が直流電力に変換される。
MG‐ECU21は、例えばCPU、メモリ、入出力ポート等を備えており、PCU20の動作を制御する。MG‐ECU21は、HV‐ECU51から受信する制御信号に基づいて、コンバーター22の複数のトランジスタ222のオン/オフと、インバーター25の複数のトランジスタ252のオン/オフをPWM制御する。
放電用バッテリー26は、車両1のECU用の電力を蓄えている。放電用バッテリー26は、平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷を放電する際の放電制御用の電力を蓄えている。放電用バッテリー26は、例えば鉛蓄電池である。放電用バッテリー26は、MG電力線91によってMG‐ECU21に電気的に接続されており、MG電力線91を介してMG‐ECU21に電力を供給する。また、放電用バッテリー26は、HV電力線92によってHV‐ECU51に電気的に接続されており、HV電力線92を介してHV‐ECU51に電力を供給する。第2電圧センサー28が、放電用バッテリー26からHV‐ECU51に供給されている電力の電圧を検知する。MG電力線91とHV電力線92は並列で放電用バッテリー26に接続されている。HV‐ECU51はAB電力線93によってAB‐ECU71に電気的に接続されており、AB電力線93を介してAB‐ECU71に電力が供給される。すなわち、放電用バッテリー26は、HV‐ECU51とAB‐ECU71とMG‐ECU21に電力を供給する。
HV‐ECU51は、例えばCPU、メモリ、入出力ポート等を備えており、車両1の複数の構成要素の動作を統括して制御する装置である。HV‐ECU51は、車両1全体の動作を制御する。例えば、HV‐ECU51は、車両1が走行を開始するときには車両1の動力源をモーター5のみにし、走行中に車両1が加速するときには車両1の動力源をモーター5とエンジンの両方にする制御等を行う。
AB‐ECU71は、例えばCPU、メモリ、入出力ポート等を備えており、車両1に搭載されているエアバッグ(図示省略)の動作を制御する装置である。このAB‐ECU71は、Gセンサー7に電気的に接続されている。Gセンサー7は、車両1に搭載されており、車両1の加速度を検知する。Gセンサー7は、検知した車両1の加速度を加速度信号としてAB‐ECU71に送信する。AB‐ECU71は、Gセンサー7から受信した加速度信号に基づいて、車両1が何かに衝突したか否かを判断することができる。車両1が何かに衝突すると、車両1の走行速度が急激に遅くなるので、車両1の加速度が大きくなる。AB‐ECU71は、車両1が何かに衝突したときの加速度信号を受信すると、その加速度信号に基づいて車両1の衝突を検知することができる。AB‐ECU71は、車両1の衝突を検知すると、車両1に搭載されているエアバッグが膨張展開する制御を行う。
HV‐ECU51とAB‐ECU71とPCU20のMG‐ECU21は、互いに通信可能に構成されている。HV‐ECU51とAB‐ECU71は、HV‐AB通信線81によって接続されており、HV‐AB通信線81を介して通信する。HV‐ECU51とMG‐ECU21は、HV‐MG通信線82によって接続されており、HV‐MG通信線82を介して通信する。
次に、上記の車両1の動作について説明する。上記の車両1では、駆動用バッテリー10からPCU20に供給された直流電力がPCU20によって交流電力に変換され、その交流電力がモーター5に供給される。これによってモーター5が回転し、モーター5の駆動力によって車両1が走行する。上記の車両1では、PCU20が動作する過程で、平滑コンデンサ24に高電圧の電力が蓄えられる。そのため、走行中の車両1が何かに衝突したときには、安全確保のために、平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷を速やかに放電することが望ましい。
図2は、車両衝突時の処理を示すフローチャートである。まず、上記の車両1が走行中に何かに衝突したとする。例えば、車両1が走行中に他の車両に衝突したとする。図2に示すように、車両1が衝突すると、ステップS11では、AB‐ECU71が、車両1が衝突したことを検知する。より詳細には、AB‐ECU71は、車両衝突時の加速度信号をGセンサー7から受信すると、その加速度信号に基づいて車両1の衝突を検知する。
AB‐ECU71は、車両1の衝突を検知すると、続くステップS12でHV‐ECU51とMG‐ECU21に衝突検知信号を送信する。この衝突検知信号は、AB‐ECU71が車両1の衝突を検知したことを特定する信号である。MG‐ECU21は、AB‐ECU71とMG‐ECU21の通信異常が生じていなければ、衝突検知信号を受信する。例えば、車両1の衝突時の衝撃によって、AB‐ECU71とMG‐ECU21を繋ぐAB‐MG通信線83が断線してしまうことがある。このような場合は、通信異常が生じるので、MG‐ECU21は衝突検知信号を受信することができない。AB‐MG通信線83が断線していなければ、MG‐ECU21がAB‐ECU71から衝突検知信号を受信する。また、HV‐ECU51は、AB‐ECU71とHV‐ECU51の通信異常が生じていなければ、AB‐ECU71から衝突検知信号を受信する。
HV‐ECU51は、AB‐ECU71から衝突検知信号を受信すると、続くステップS13でMG‐ECU21に放電指令信号を送信する。この放電指令信号は、PCU20の平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷を放電することを指示する信号である。MG‐ECU21は、HV‐ECU51とMG‐ECU21の通信異常が生じていなければ、放電指令信号を受信する。上記と同様に、車両1の衝突時の衝撃によって、HV‐ECU51とMG‐ECU21を繋ぐHV‐MG通信線82が断線してしまうことがある。このような場合は、通信異常が生じるので、MG‐ECU21は放電指令信号を受信することができない。HV‐MG通信線82が断線していなければ、MG‐ECU21がHV‐ECU51から放電指令信号を受信する。
続くステップS13では、HV‐ECU51は、システムメインリレー12をオフにする。これによって、HV‐ECU51は、システムメインリレー12を介した駆動用バッテリー10とPCU20の接続を遮断する。駆動用バッテリー10とPCU20の接続が遮断されると、駆動用バッテリー10からPCU20に電力が供給されなくなり、PCU20における電圧が低下する。より詳細には、コンバーター22によって昇圧される前の直流電圧が低下する。すなわち、フィルタコンデンサ27に作用する電圧が低下する。そのため、第1電圧センサー23によって検知される電圧が低下する。
次に、MG‐ECU21が実行する放電処理について説明する。図3は、MG‐ECUの放電処理を示すフローチャートである。図3に示すように、まずステップS21では、MG‐ECU21が、衝突検知信号または放電指令信号を受信したか否かを判断する。
MG‐ECU21がAB‐ECU71から衝突検知信号を受信している場合は、ステップS21でYesと判断して、ステップS24に進む。または、MG‐ECU21がHV‐ECU51から放電指令信号を受信している場合は、ステップS21でYesと判断して、ステップS24に進む。MG‐ECU21が衝突検知信号と放電指令信号の両方を受信している場合もステップS21でYesと判断する。
一方、MG‐ECU21が衝突検知信号と放電指令信号の両方とも受信していない場合は、ステップS21でNoと判断して、ステップS22に進む。MG‐ECU21がAB‐ECU71から衝突検知信号を受信おらず、かつ、HV‐ECU51から放電指令信号を受信していない場合は、ステップS21でNoと判断する。
ステップS21でNoと判断した後のステップS22では、MG‐ECU21が、HV‐ECU51およびAB‐ECU71とMG‐ECU21との通信異常が生じているか否かを判断する。上記のように、車両1の衝突時の衝撃によって、HV‐ECU51とMG‐ECU21を繋ぐHV‐MG通信線82が断線してしまうことがある。そうすると、HV‐ECU51とMG‐ECU21の間で通信異常が生じる。また、AB‐ECU71とMG‐ECU21を繋ぐAB‐MG通信線83が断線してしまうことがある。そうすると、AB‐ECU71とMG‐ECU21の間で通信異常が生じる。HV‐ECU51とMG‐ECU21の通信異常およびAB‐ECU71とMG‐ECU21の通信異常の両方が生じている場合は、ステップS22でYesと判断して、ステップS23に進む。一方、HV‐ECU51およびAB‐ECU71とMG‐ECU21との通信異常が生じていない場合は、ステップS22でNoと判断して処理を終了する。
各ECU間の通信異常は、PCU20における第2電圧センサー28の検知電圧に基づいて検知することができる。第2電圧センサー28の検知電圧が所定の閾値電圧より低い場合は、各ECU間に通信異常が生じていると判断することができる。第2電圧センサー28の検知電圧が所定の閾値電圧以上である場合は、各ECU間に通信異常が生じていないと判断することができる。各ECU間の通信異常を検知する方法は特に限定されるものではない。
続くステップS23では、MG‐ECU21が、第1電圧センサー23の検知電圧が所定の閾値電圧より低いか否かを判断する。第1電圧センサー23は、コンバーター22によって昇圧される前の直流電圧を検知している。MG‐ECU21は、この直流電圧が閾値電圧より低いか否かを判断する。上記のステップS13でHV‐ECU51がシステムメインリレー12をオフにしている場合は、第1電圧センサー23の検知電圧が閾値電圧より低くなる。第1電圧センサー23の検知電圧が閾値電圧より低い場合は、ステップS23でMG‐ECU21がYesと判断して、ステップS24に進む。一方、第1電圧センサー23の検知電圧が閾値電圧より低くない場合(検知電圧が閾値電圧以上である場合)は、ステップS23でMG‐ECU21がNoと判断して処理を終了する。
続くステップS24では、MG‐ECU21が、放電処理を実行する。すなわち、MG‐ECU21が、平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷を放電するようにPCU20を制御する。例えば、モーター5にd軸電流が流れるようにインバーター25の複数のトランジスタ252をオン/オフ制御する。これによって、平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷が放電される。
以上、実施例に係る車両1について説明した。上記の説明から明らかなように、実施例に係る車両1は、電力によって走行可能である。この車両1は、走行用の電力を蓄えている駆動用バッテリー10と、駆動用バッテリー10に電気的に接続されているPCU20と、駆動用バッテリー10とPCU20を電気的に接続または遮断するシステムメインリレー12と、車両1の動作を制御するHV‐ECU51と、車両1が衝突したことを検知して車両1に搭載されているエアバッグの動作を制御するAB‐ECU71と、を備えている。PCU20は、駆動用バッテリー10から出力される直流電圧を昇圧するコンバーター22と、コンバーター22によって昇圧される前の直流電圧を検知する第1電圧センサー23と、コンバーター22によって昇圧された後の直流電圧を平滑化する平滑コンデンサ24と、コンバーター22によって昇圧された後の直流電圧を交流電圧に変換するインバーター25と、HV‐ECU51およびAB‐ECU71と通信してPCU20の動作を制御するMG‐ECU21と、を備えている。AB‐ECU71は、車両1が衝突したことを検知すると衝突検知信号を送信し、HV‐ECU51は、AB‐ECU71から衝突検知信号を受信するとMG‐ECU21に放電指令信号を送信すると共にリレーをオフにして駆動用バッテリー10とPCU20の接続を遮断する。MG‐ECU21は、AB‐ECU71から衝突検知信号を受信した場合、HV‐ECU51から放電指令信号を受信した場合、または、HV‐ECU51が衝突検知信号および放電指令信号を受信できなくなる通信異常を検知し、かつ、第1電圧センサー23が検知した直流電圧が所定の閾値電圧より低くなった場合には、平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷を放電するようにPCU20を制御する。
なお、AB‐ECU71から衝突検知信号を受信した場合、または、HV‐ECU51から放電指令信号を受信した場合を第1放電条件とする。また、HV‐ECU51が衝突検知信号および放電指令信号を受信できなくなる通信異常を検知し、かつ、第1電圧センサー23が検知した直流電圧が所定の閾値電圧より低くなった場合が第2放電条件とする。すなわち、MG‐ECU21は、第1放電条件または第2放電条件の場合に放電処理を実行する。
上記の構成によれば、MG‐ECU21が、AB‐ECU71から衝突検知信号を受信した場合、または、HV‐ECU51から放電指令信号を受信した場合(第1放電条件の場合)に、平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷を放電することができる。また、上記の車両1では、MG‐ECU21が衝突検知信号および放電指令信号を受信できなくなる通信異常が生じることがある。MG‐ECU21とHV‐ECU51およびAB‐ECU71との通信異常が生じた場合に、MG‐ECU21がその通信異常を検知する。例えば、車両1の衝突によって通信線82、83が遮断されて通信異常が生じた場合に、MG‐ECU21がその通信異常を検知する。しかしながら、通信異常が生じる原因は、車両1の衝突に限られるものではない。車両1の衝突時以外にも通信異常が生じることがある。例えば、HV‐ECU51またはAB‐ECU71の単なる故障によっても、通信異常が生じることがある。そのため、MG‐ECU21が通信異常を検知しただけでは、車両1が衝突したか否かを判断することができない。車両1が衝突していないときは、平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷を放電する必要はない。そこで上記の構成では、MG‐ECU21が通信異常を検知し、かつ、第1電圧センサー23が検知した直流電圧が所定の閾値電圧より低くなった場合に、平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷を放電するようにPCU20を制御する。車両1の衝突時にはHV‐ECU51がシステムメインリレー12をオフにして駆動用バッテリー10とPCU20の接続を遮断するので、駆動用バッテリー10からPCU20に電力が供給されなくなり、PCU20におけるコンバーター22によって昇圧される前の直流電圧が低下する。したがって、第1電圧センサー23が検知した直流電圧が所定の閾値電圧より低くなった場合は、車両1が衝突したとみなすことができる。そこで、この場合に、MG‐ECU21が放電制御を行う構成としている。このような構成によれば、各ECU間に通信異常が生じたとしても平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷を放電することができる。通信異常が生じたとしてもPCU20側の判断で放電処理を実行することができる。
(対応関係)
上記の実施例のPCU20が「電力変換装置」の一例であり、HV‐ECU51が「第1制御装置」の一例であり、AB‐ECU71が「第2制御装置」の一例であり、MG‐ECU21が「第3制御装置」の一例である。
以上、一実施例について説明したが、具体的な態様は上記実施例に限定されるものではない。以下の説明において、上記の説明における構成と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
上記の実施例では、AB‐ECU71がMG‐ECU21に接続されており、AB‐ECU71がMG‐ECU21に衝突検知信号を送信する構成であったが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、図4に示すように、AB‐ECU71がHV‐ECU51のみに接続されており、MG‐ECU21に接続されていない構成であってもよい。すなわち、AB‐ECU71がHV‐ECU51のみに衝突検知信号を送信し、MG‐ECU21に衝突検知信号を送信しない構成であってもよい。HV‐ECU51は、AB‐ECU71から衝突検知信号を受信すると、MG‐ECU21に放電指令信号を送信する。MG‐ECU21は、HV‐ECU51から放電指令信号を受信する。MG‐ECU21は、AB‐ECU71から衝突検知信号を受信しない。このような構成によっても、MG‐ECU21は、HV‐ECU51から放電指令信号を受信した場合に、平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷を放電するようにPCU20を制御することができる。また、例えばHV‐MG通信線82が断線することによって、MG‐ECU21とHV‐ECU51の通信異常が生じた場合は、MG‐ECU21がHV‐ECU51から放電指令信号を受信することができない。この場合は、MG‐ECU21がHV‐ECU51との通信異常を検知し、かつ、第1電圧センサー23が検知した直流電圧が所定の閾値電圧より低くなった場合に、平滑コンデンサ24に蓄えられている電荷を放電するようにPCU20を制御する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1 :車両
5 :モーター
7 :Gセンサー
10 :駆動用バッテリー
12 :システムメインリレー
20 :PCU
21 :MG‐ECU
22 :コンバーター
23 :第1電圧センサー
24 :平滑コンデンサ
25 :インバーター
26 :放電用バッテリー
27 :フィルタコンデンサ
28 :第2電圧センサー
51 :HV‐ECU
71 :AB‐ECU
81 :HV‐AB通信線
82 :HV‐MG通信線
83 :AB‐MG通信線
221 :リアクトル
222 :トランジスタ
223 :ダイオード
252 :トランジスタ
253 :ダイオード

Claims (1)

  1. 電力によって走行可能な車両であって、
    走行用の電力を蓄えているバッテリーと、
    前記バッテリーに電気的に接続されている電力変換装置と、
    前記バッテリーと前記電力変換装置を電気的に接続または遮断するリレーと、
    車両の動作を制御する第1制御装置と、
    車両が衝突したことを検知して車両に搭載されているエアバッグの動作を制御する第2制御装置と、を備えており、
    前記電力変換装置は、
    前記バッテリーから出力される直流電圧を昇圧するコンバーターと、
    前記コンバーターによって昇圧される前の直流電圧を検知する電圧センサーと、
    前記コンバーターによって昇圧された後の直流電圧を平滑化する平滑コンデンサと、
    前記コンバーターによって昇圧された後の直流電圧を交流電圧に変換するインバーターと、
    前記電力変換装置の動作を制御する第3制御装置と、を備えており、
    前記第2制御装置は、車両が衝突したことを検知すると前記第1制御装置と前記第3制御装置に衝突検知信号を送信し、
    前記第1制御装置は、前記第2制御装置が送信した衝突検知信号を受信すると前記第3制御装置に放電指令信号を送信すると共に前記リレーをオフにして前記バッテリーと前記電力変換装置の接続を遮断し、
    前記第3制御装置は、前記第1制御装置が送信した放電指令信号を受信しない場合、および、前記第2制御装置が送信した衝突検知信号を受信しない場合であっても、前記第3制御装置が放電指令信号および衝突検知信号を受信できなくなる通信異常を検知し、かつ、前記電圧センサーが検知した直流電圧が所定の閾値電圧より低くなった場合に、前記平滑コンデンサに蓄えられている電荷を放電するように前記電力変換装置を制御する、車両。
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