以下、本発明の実施の形態における写真シール遊戯システムの一例について説明する。
[概要]
写真シール遊戯システム(画像提供システムの一例)は、写真シール作成装置(写真撮影遊戯装置の一例)と、画像提供サーバ(画像提供装置の一例)と、写真シール作成装置でプレイを行うユーザが所有する携帯端末装置(ユーザ端末の一例)とで構成されている。画像提供サーバは、ユーザが写真シール作成装置でプレイを行ったときに撮影された複数の画像を、写真シール作成装置から受信し、記憶する。そして、記憶した複数の画像を、プレイを行ったユーザに対して提供する(画像提供サービス)。ユーザは、例えば携帯端末装置を利用して画像提供サーバから画像の提供を受けることができる。
写真シール作成装置は、ユーザをカメラを用いて撮影して得た撮影写真を用いて、ユーザに提供するシールを出力するほか、種々の機能を実行する。写真シール作成装置は、撮影写真を用いて、ユーザに提供する画像を生成し、その画像を画像提供サーバに送信する。これにより、画像提供サーバにより、その画像がユーザに提供される。なお、ユーザに提供される画像は、画像提供サーバで加工されたものであってもよいし、撮影写真であってもよい。すなわち、ユーザに対しては、写真シール作成装置で撮影を伴うプレイが行われた結果、得られた画像又はそれに基づく画像が提供される。
画像の提供は、所定のウェブサイト等で会員登録を行って画像提供サービスの会員となったユーザに対して行われる。ユーザは、画像提供サービスの会員として、画像提供サービスの画像提供サーバにアクセスすることで、画像を携帯端末装置にダウンロードして取得することができる。画像提供サービスの会員登録制度においては、無料で画像提供サービスを利用できるユーザである無料会員と、会費を支払って登録しているユーザである有料会員とに、会員の種別が分かれている。有料会員に対しては、無料会員に対して提供されるサービスよりも多くのサービスが提供される。すなわち、写真シール作成装置を利用してユーザがプレイを行ったとき、1回のプレイにつき複数枚の画像が生成されるところ、有料会員に対しては、それらの画像のすべてが提供される。他方、無料会員に対しては、通常、例えばプレイにおいてユーザが選択した1枚の画像のみが提供される。
画像提供サーバは、所定の条件下において、無料会員に所定の特典を付与する。また、画像提供サーバは、特典を利用する対象を無料会員に示しながら、対象について特典を利用をする旨の指示を無料会員から受け付ける。指示を受け付けると、画像提供サーバは、対象について無料会員が特典を利用できるように設定し、設定した内容で、無料会員に画像を提供する。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール遊戯システムのネットワーク接続例を示す図である。
写真シール作成装置1は、画像提供サーバ(以下、単にサーバということがある)601や携帯端末装置(以下、携帯端末ということがある)701(701a,701b)などと共に、写真シール遊戯システム901を構成する。写真シール作成装置1は、例えばゲームセンタなど、様々な店舗に設置されている。サーバ601は、例えば、データセンタで管理されている。携帯端末701は、例えば、写真シール作成装置1でプレイするユーザ(利用者)が所有するものである。写真シール遊戯システム901の各装置は、例えば、インターネットなどのネットワーク801に接続されている。これにより、写真シール作成装置1や携帯端末701は、ネットワーク801を介して、サーバ601と通信可能である。なお、写真シール作成装置1と携帯端末701とが互いに通信可能であってもよい。
画像提供サーバ601は、一般的なハードウェア構成を有する電子計算機であり、通信部603と、記憶部605と、装置の各部を制御する制御部650などを有している。通信部603は、LAN(構内情報通信網)などを経由して、サーバ601をネットワーク801に接続する。記憶部605は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。記憶部605には、制御プログラム607が記憶されている。制御部650は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部650は、制御プログラム607などを実行することで、サーバ601の各部の動作を制御する。
携帯端末701は、例えば、いわゆるスマートフォンである。携帯端末701は、通信部703と、記憶部705と、制御部750とを有している。通信部703は、例えば、無線LANや携帯電話網を通じてネットワーク801に接続可能である。記憶部705は、例えばフラッシュメモリである。記憶部705には、制御プログラム707が記憶されている。携帯端末701は、さらに、操作部711や、表示部713や、カメラ715などを有している。制御部750は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部750は、制御プログラム707などを実行することで、携帯端末701の各部の動作を制御する。
写真シール作成装置1は、プレイ時に生成された画像(画像データ)をサーバ601に送信する。サーバ601は、送信された画像を記憶する。
写真シール遊戯システム901において、サーバ601は、画像提供サービスの提供に用いられている。画像提供サービスでは、サーバ601は、携帯端末701などからのアクセスを受け付け、携帯端末701を所有するユーザに対応する画像を、その携帯端末701に対して提供する機能などを有している。これにより、ユーザは、サーバ601に記憶されている画像を携帯端末701で受信し、表示部713に表示したり記憶部705に保存したりすることができる。
[写真シール作成装置1の概略構成]
図2は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す側面図である。図3は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す平面図である。
図2に示されるように、写真シール作成装置1は、前部筐体(撮影筐体)510、背部筐体540、及び編集出力装置570を有している。前部筐体510、背部筐体540、及び編集出力装置570は、互いに並べられて1台の写真シール作成装置1として用いられる。
前部筐体510には、外部モニタ521やコイン投入部525などが配置された事前接客部520が設けられている。事前接客部520は、写真シール作成装置1の前部筐体510の一方の側面に配置されている。前部筐体510の内側には、正面照明装置511、カメラ515、及び操作モニタ517などが配置されている。
編集出力装置570の前部には、シール排出口575が設けられている。編集出力装置570の両側部には、それぞれ、編集モニタ581、タッチペン583、非接触通信装置585、及びスピーカ587などを有する編集受付部580が設けられている。
図3に示されるように、前部筐体510と背部筐体540とが組み合わせられることにより、撮影コーナー(撮影ブース)が形成される。撮影コーナーの両側方は開口部となるが、この開口部は、カーテン(図示せず)で覆うことができる。
上述のように、写真シール作成装置1には、種々のモニタ(外部モニタ521、操作モニタ517、編集モニタ581など)が配置されている。これらのモニタは、プレイ中には種々の案内を表示するとともに、ユーザによる操作入力を受け付ける。
図1に戻って、写真シール作成装置1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)のような、制御部501、記憶部505、及び通信部509等を有している。制御部501は、CPU、メモリ、及び画像処理部などで構成されている。記憶部505は、例えばフラッシュメモリやHDDなどである。通信部509は、例えば、ネットワーク801に接続するためのPHS通信モジュールなどで構成されている。写真シール作成装置1は、制御部501が記憶部505に記憶されている制御プログラム507に基づいて実行する制御動作に基づいて、種々の機能を実行する。なお、写真シール作成装置1は、撮影コーナー側に設けられたPCと落書きコーナー側に設けられたPCとが連携してこのような制御部501の動作が行われるように構成されていてもよい。
図4は、写真シール作成装置1を用いたプレイを示すフローチャートである。
本実施の形態において、写真シール作成装置1を用いたプレイは、大まかに、次のような4つの段階を順にたどるようにして行われる。
事前接客部520のコイン投入部525に規定枚数の硬貨が投入されると、プレイが開始する。ステップS1において、外部モニタ521における受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP1の位置にユーザが立つ。この段階では、撮影を開始する前に、撮影、編集、作成される画像やシートなどの各種プレイに関する案内及び広告がユーザに対して行われる。また、ユーザは、各種選択操作を行う。
ステップS2において、撮影が行われる。このとき、図3において示されるP2の位置、すなわち撮影コーナー内にユーザが立つ。撮影コーナーでは、事前接客部520で受け付けられた各種選択操作に基づいて、ユーザに対して、各種操作で選択された撮影コースに応じた撮影が行われる。また、それと共に、ユーザによる各種操作が受け付けられ、落書き可能な画像が作成される。
ステップS3において、落書き受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP3の位置(落書きコーナー)にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、左右いずれか一方の編集受付部580a,580bに対面するように立つ。落書き受け付けでは、撮影コーナーでのプレイが終了したユーザに対して、各種選択作業に関する案内が行われる。そして、ユーザにより行われる、出力するシールなどについての各種選択操作や、落書き操作が受け付けられる。このとき受け付けられた受付結果に基づいて、シールにプリントされる画像の処理が行われる。
ステップS4において、シールの出力が行われる。このとき、図3において示されるP4の位置にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、シール排出口575の前方で、シール排出口575からシールが排出されるのを待つ。シール排出口575からシールが排出されると、写真シール作成装置1の近傍で行われる一連の主なプレイは終了する。
このように、4段階に分かれて、ユーザが移動しながらプレイが進むことで、単位時間当たりに写真シール作成装置1を利用可能なユーザ組数が多くなっている。すなわち、最大で、5組のユーザが、写真シール作成装置1を利用できる。落書き受け付けは時間がかかるため、2つの編集受付部580a,580bを用いて、同時に2組のユーザが落書き受け付けの段階をプレイできるように構成されている。
本実施の形態において、写真シール作成装置1を用いてプレイが1回行われるとき、6回の撮影が行われ、それぞれの写真を用いて6枚の画像が作成される。すなわち、1回のプレイにつき6枚の画像が作成される。なお、作成される画像の枚数や撮影の回数はこれに限られない。1回のプレイにつき、例えば5回の撮影が行われたり、5枚の画像が作成されてもよい。また、各回の撮影で得られた写真を用いて作成される画像のほか、それらの写真を用いて特別な態様の画像や動画コンテンツ等が作成されるようにしてもよい。
なお、写真シール作成装置1のハードウェア構成は公知のものであるので、ここでの詳細な説明は省略する。写真シール作成装置1は、上記とは異なるハードウェア構成を有していてもよい。例えば、シール排出口575の近くには、そこで待機するユーザが見ることができるように表示パネルを設けて、表示パネルを用いてユーザに案内表示を行ったり、広告等を表示したりしてもよい。
[写真シール遊戯システム901の動作の説明]
写真シール作成装置1がサーバ601や携帯端末701と連携して動作を行うことで、写真シール遊戯システム901が次のように動作する。
図5は、ユーザのプレイ時における写真シール作成装置1とサーバ601との動作を大まかに示すシーケンス図である。
プレイを実行するためにユーザから写真シール作成装置1にコインが投入されると、プレイが開始される。この時点が、プレイ開始時刻として記録される。図5に示されるように、ステップS51において、写真シール作成装置1は、撮影及び編集を行う。すなわち、図4において説明した、外部モニタ受付(S1)、撮影(S2)、及び落書き受付(S3)が行われる。ユーザは、編集段階において、落書き編集入力を行うことができる。
編集が終了すると、ユーザは、画像の取得操作に用いるための情報を受信するための電子メールアドレスを入力する操作を写真シール作成装置1に対して行う。また、会員の種別にかかわらず取得できる画像を選択する操作を、写真シール作成装置1に対して行う。
図6は、送信画像選択画面の一例を示す図である。
制御部501は、送信画像選択画面が表示された状態で、会員の種別にかかわらず取得できる画像の選択操作をユーザから受け付ける。図6に示されるように、送信画像選択画面51は、そのプレイで撮影により得られた画像であって、落書き結果が反映された画像のサムネイル画像53a,53b,53c,53d,53e,53fを含んでいる。送信画像選択画面51が表示されているときに行われた選択操作に応じて、画像の送信時に、その画像がユーザにより選択された画像(選択画像)であるか否かを示す情報が合わせてサーバ601に送信される。
図5に戻って、ステップS52において、写真シール作成装置1は、プレイにより得られたデータをサーバ601に送信する。例えば、撮影された写真に基づいて生成された画像のデータや、ユーザにより入力された電子メールアドレスや、その他のプレイに関する属性情報が、送信される。写真シール作成装置1は、プレイにより生成されたすべての画像をサーバ601に送信する。なお、このとき送信される属性情報としては、例えば、作成された画像についての、画像ID、シールIDや、撮影日時、撮影モードやプレイコース名などの画像の種類に関する情報などが送信される。
ステップS53において、写真シール作成装置1では、印刷が行われる。印刷が終了すると、シール排出口575から、印刷が完了したシート(シール)が排出される。
ステップS54において、ユーザは、シール排出口575に排出されたシートを取得する。
一方、写真シール作成装置1からサーバ601に画像のデータ等が送信されると、ステップS55において、サーバ601は、送信されたデータを受信する。
ステップS56において、サーバ601では、受信したデータを用いて、データベース記録処理が行われる。サーバ601は、受信したデータを、後述のようにデータベースに記録する。サーバ601は、また、受信したデータに基づいて、画像をユーザに提供するために用いられる識別情報(シールID)等を含む提供用URLを生成する。
ステップS57において、シールIDやそれを含む提供用URL等についてユーザに通知する方法を判別するための受信後判別処理が行われる。受信後判別処理の結果に応じた方法(例えば、電子メールにより通知する方法や、いわゆるプッシュ通知により通知する方法など)で行われる。
ステップS58において、サーバ601は、提供する画像についての取得用情報をユーザに通知する。例えば、写真シール作成装置1に入力されたメールアドレス宛に電子メールで提供用URLを送信したり、メールアドレスに対応する所定の宛先にプッシュ通知によりシールIDを送信したりする。
ステップS59において、ユーザの携帯端末701は、電子メールやプッシュ通知を受信することで、取得用情報を受信する。
ステップS60において、ユーザは、携帯端末701を操作し、サーバ601にアクセスする。アクセスは、取得用情報を用いて行うことができる。例えば、提供用URLが通知されたとき、携帯端末701で動作するウェブブラウザなどを用いて、提供用URLにアクセスできる。また、例えば、プッシュ通知によりシールID等が通知されたとき、その情報に基づいて、サーバ601にアクセスできる。
ステップS61において、サーバ601は、携帯端末701からのアクセスに応じた画像取得処理を行う。画像取得処理については、後述する。
ステップS62において、サーバ601は、画像取得処理を行った画像について、携帯端末701からのアクセスに応じて、画像やその他のデータを携帯端末701に送信する。
ステップS63において、携帯端末701は、サーバ601から送信されたデータを受信し、画像を記憶する。また、記憶したデータに基づいて、表示部713に所定の態様で表示を行う。これにより、ユーザは、プレイを行った結果、シートを受け取ることができるとともに、携帯端末機用の画像を携帯端末701で利用することができる。したがって、ユーザにとって、プレイを行う楽しみが増加する。
[画像提供サービスの会員制度に関する説明]
写真シール遊戯システム901を利用するユーザは、所定の会員制度を有する画像提供サービスの会員としてユーザ登録されている状態で、サーバ601にアクセスすることで、サーバ601による画像の提供を受けると共に、後述の画像取得機能を利用できる。この画像提供サービスの会員制度では、例えば2つの会員種別が設けられている。登録されているユーザ(会員)は、いずれかの会員種別の会員としてのユーザ属性を有している。会員は、所定の期間毎に画像提供サービスの利用料金を支払っている有料会員と、利用料金を支払うことなく画像提供サービスを利用する無料会員とに分けられる。
画像提供サービスは、サーバ601により管理されている会員情報データベースを用いて運用されている。ユーザは、例えば携帯端末701を介してサーバ601にアクセスし、ウェブページ等に情報を入力するなどして所定の登録手続を行うことで、会員情報データベースに会員として登録される。画像を取得しようとするユーザが、携帯端末701を操作してサーバ601にアクセスすると、携帯端末70にアクセスユーザ情報(例えば、クッキー等に記録されたセッション識別情報)が記憶されている場合には、そのアクセスユーザ情報がサーバ601に送信される。サーバ601は、アクセスユーザ情報に基づいて、そのユーザが画像提供サービスにログイン中であるか否かを判別する。ログイン中でなければ、サーバ601は、画像提供サービスへのログイン操作を要求する。ユーザが画像提供サービスにログイン中であると判別できたとき、又はユーザがログイン操作を行ったとき、サーバ601は、そのユーザを会員であると判別でき、会員情報データベースに基づいて個々の会員を識別できる。サーバ601は、会員がアクセスした場合には、そのユーザを識別する。そして、サーバ601は、ユーザが無料会員であるか有料会員であるかに関する会員種別の情報など、そのユーザのユーザ属性を会員情報データベースから取得し、それに基づいてユーザへの画像の提供を行う。
会員情報データベースには、例えば、ユーザ毎にサーバ601により振られるユーザID、ユーザのアカウントID(ユーザが画像提供サービスに用いる自己の名前として指定した文字列)、パスワード、電子メールアドレス(会員メールアドレスということがある)、登録日、トークン(デバイストークン)、その他の会員情報等が対応付けられて記録されている。会員メールアドレスは、例えば、ユーザが画像提供サービスに会員登録を行うときに、携帯端末等を用いて自身宛の電子メール送信先として指定した電子メールアドレスである。また、会員登録後に電子メールアドレスを変更した場合は、変更後の電子メールアドレスである。トークンは、いわゆるプッシュ通知を行うために用いられる情報であり、携帯端末701に所定のアプリケーションがインストールされている場合において、所定の設定がなされている場合に記録される。その他の会員情報としては、例えば、その会員が有料会員であるか否かに関する情報が記録される。
なお、携帯端末701を用いてサーバ601にアクセスしたユーザの識別は、セッション識別情報に基づいて行われるものに限られない。例えば、サーバ601にアクセスしたユーザに、予め用意したパスコード等を入力させることにより、そのユーザが識別されるようにしてもよい。また、単にシールIDの入力を求め、入力されたシールIDと、予めシールIDに関連付けられてデータベース等に記録されているユーザの電子メールアドレス等とに基づいて、そのユーザが識別されるようにしてもよい。
[画像送信に関する説明]
本実施の形態において、写真シール作成装置1は、1回のプレイにつき、そのプレイで生成された複数の画像(例えば、6枚の画像)をすべてサーバ601に送信する。なお、写真シール作成装置1の機種やプレイ内容によって、作成された画像の他に特別に提供される画像がある場合には、それらの画像についても送信される。画像が送信されるとき、個々の画像に関する情報を含む、プレイに関する情報が画像と共に送信される。送信される画像や、プレイに関する種々の情報は、それぞれ、所定の変数名の変数として送信される。
サーバ601は、送信された情報を受信すると、それに含まれるそれぞれの変数を、その変数名に関する情報として処理する。サーバ601は、例えば、画像やプレイに関する情報を所定の画像属性データベース(DB)に記録すると共に、送信された画像を、所定の名前で記憶する。画像属性データベースは、後述の第1記憶領域に記憶されている画像について管理するデータベースである。
プレイに関する情報としては、種々の属性情報が含められる。例えば、画像を一意に特定する画像IDや、プレイを一意に特定するプレイIDや、プレイにより出力される個々のシールに対応するシールIDや、選択画像フラグや、プレイにおいてユーザにより指定された電子メールアドレス(指定メールアドレスということがある)などが、画像の送信時に、それぞれ所定の変数名の変数として送信される。
シールIDは、例えば、1つのプレイにつき、左右ユーザ別に2つが発行される(これに限られず、1つのシールIDのみが発行される場合や、3つ以上のシールIDが発行される場合もある)。プレイIDとシールIDとは互いに対応付けられており、シールIDにより、プレイIDを特定可能である。シールIDやプレイIDは、プレイを識別できるプレイ識別情報である。
選択画像フラグは、その画像が選択画像であるか否かを示す情報である。上述のように送信画像選択画面51でユーザにより選択された画像又は写真シール作成装置1により自動的に選択された画像は、選択画像フラグにより、そのプレイにおいて撮影されて送信される他の画像と区別できる。これにより、サーバ601は、その画像を選択画像として取り扱うことができる。
指定メールアドレスは、写真シール作成装置1でユーザがプレイを行ったときに、ユーザの入力操作が行われることなどにより指定された電子メールアドレスである。
また、サーバ601は、写真シール作成装置1から送信された情報を受信することで、写真シール作成装置1の機種を判別可能である。例えば、プレイに関する属性情報に、機種を特定できる情報が入っている場合には、それに基づいて写真シール作成装置1の機種を判別できる。判別方法はこれに限られるものではなく、種々の方法を採ることができる。プレイが行われた機種に関する情報は、画像属性データベースに記録される。
[画像保管機能についての説明]
写真シール遊戯システム901を用いた画像提供サービスでは、会員であるユーザ毎に、例えば「マイアルバム」と呼ばれる所定の記憶領域(以下、第2記憶領域ということもある)に画像を記憶させて保管する画像保管機能を利用できる。ユーザは、写真シール作成装置1でプレイを行ったとき、所定の手続を行うことで、そのプレイで作成されて提供が可能となった画像をサーバ601の所定の記憶領域に記憶させる(画像取得処理)。所定の手続は、例えば、サーバ601から通知された情報に基づいて携帯端末701からサーバ601にアクセスしたり、携帯端末701で動作する所定のアプリケーション(以下、アプリということがある)を利用して、そのプレイを記憶対象として指定する情報をサーバ601に送信したりすることである。一度このような手続を行えば、その後は、画像保管機能を利用して容易にその画像を閲覧したり利用したりすることができる。
画像保管機能では、ユーザの会員種別(ユーザが有料会員であるか無料会員であるか)に応じて、ユーザが利用可能な機能が異なる。具体的には、無料会員であれば、1プレイあたりの保管可能な画像の数や、画像を保管可能なプレイの総数や、保管期間などに制限があるが、有料会員では、そのような制限は設けられない。例えば、画像を保管可能なプレイの総数について、有料会員は無制限であるが、無料会員は所定の数に限られる。このような会員種別による機能差は、適宜設定されていればよい。
図7は、画像が写真シール作成装置1から送信されたときの画像提供サーバ601の基本的な処理の一例を説明するフローチャートである。
図7には、1つのプレイについての画像が第2記憶領域に記憶される場合の例が示されている。
図7に示されるように、ステップS171において、写真シール作成装置1から、複数の画像や、それに対応する画像IDや、指定メールアドレスなどが送信されると、サーバ601は、上述したように、それらを受信する。
ステップS172において、サーバ601は、受信した画像等を、記憶部605に設けられる第1の記憶領域(以下、第1記憶領域ということがある)に記憶する。第1記憶領域は、プレイ後にユーザによる最初の所定方式のアクセスがあるまで、一時的に画像を記憶するための領域である。画像は、プレイ毎に、第1記憶領域に記憶される。
画像が記憶されると、サーバ601から携帯端末701に、その画像の提供に関する情報が通知される。例えば、指定メールアドレス宛に、提供用URL(アクセス先URL)を通知する電子メール(「プリ画Getメール」)が送信される。ここでは、以下、一例として、このように電子メールによる通知が行われ、携帯端末701で動作するウェブブラウザを用いてサーバ601へのアクセスが行われる場合の動作について説明する。
ステップS173において、携帯端末701は、電子メールを受信し、内容を表示する。ユーザは、電子メールの表示に基づいて、提供用URLにアクセスする。このとき、サーバ601に、クッキー等に記録されたアクセスユーザ情報のほか、記憶対象として希望する画像のシールIDなどが送信される。サーバ601は、送信された情報と、各種データベースに記録されている情報とに基づいて、ユーザの会員種別を判別したり、ユーザに対して提供する画像が含まれるプレイを特定したりすることができる。
ステップS174において、サーバ601は、取得できたアクセスユーザ情報に基づいて、ユーザの会員種別を判別する。
ユーザが無料会員であれば、ステップS175の処理が行われる。すなわち、サーバ601は、アクセスユーザ情報で特定される第2記憶領域(そのユーザの第2記憶領域)に、所定プレイ回数分の画像が記憶されているか否かを確認する。そして、所定プレイ回数分の画像が記憶されていれば、ユーザの選択操作を求めたうえで、選択された1回のプレイ分の画像を削除する。この処理は、今回のプレイの画像を第2記憶領域に記憶させるために行われる。
ユーザが有料会員であるとき、又はステップS175の処理が行われたとき、ステップS176の処理が行われる。すなわち、そのユーザの第2記憶領域に、シールIDで特定されるプレイに関する複数の画像のすべてを記憶する。無料会員であっても、それらの複数の画像のすべてが、一旦、第2記憶領域に記憶される。
ステップS176の処理が行われると、ステップS177において、サーバ601は、ユーザの会員種別に応じて、画像を取得するための提供画面(「プリ画Getページ」)をユーザに対して提供する。これにより、ステップS178において、携帯端末701で提供画面が表示される。一旦このように「プリ画Getページ」が表示された後は、ユーザは、「プリ画Getメール」に記載の提供用URLにアクセスしなくても、そのプレイの画像を取得するためのアルバム画面を携帯端末701に表示させて、画像を取得できる。
なお、プッシュ通知により通知が行われる場合であっても、第2記憶領域へのプリ画の保存、記憶されている画像の扱い、及び会員種別に応じて提供画面の表示態様が異なることなどは、基本的には上述と同様である。
なお、第1記憶領域での画像の一時的な記憶期間は、例えば記憶されてから7日間に制限されている。また、無料会員の第2記憶領域において、無料で提供される画像以外の画像の記憶期間は、例えば記憶されてから23日間に制限されている。このような制限を超えた場合には、その画像は各記憶領域から削除される。また、画像提供サービスの会員であるユーザが退会したときには、そのユーザの記憶領域の画像は削除される。このような画像の削除処理は、定期的にバッチ処理が実行されることで行われる。第1記憶領域に記憶されている画像の記憶期間は、例えば、画像の受信日時を参照することで判別可能である。
なお、有料会員の場合には、第2記憶領域に関する記憶制限は特に設けられていない。すなわち、第2記憶領域に記憶できる画像の枚数、記憶期間、及び記憶できるプレイの数については、無制限である。有料会員が無料会員になると、無料会員の制限が課せられる。また、有料会員が退会すると、すべての画像が削除される。
[画像提供機能の説明]
以上のようにして画像が第2記憶領域に記録されているとき、ユーザは、画像提供サービスの会員としてサーバ601にアクセスすることで、画像を携帯端末701にダウンロードして取得することができる。画像提供機能は、ユーザの携帯端末701からサーバ601にアクセスがあったとき、提供画面を携帯端末701で動作するウェブブラウザやアプリの表示画面に表示させることにより行われる。
本実施の形態において、画像提供機能に関して、有料会員に対しては、無料会員に対して提供されるサービスよりも多くのサービスが提供される。すなわち、有料会員に対しては、1回のプレイについて生成された複数枚の画像のすべてが提供される。他方、無料会員に対しては、基本的には、プレイにおいてユーザが選択した1枚の画像のみが提供される。
図8は、画像提供機能に関して用いられる画像提供データベースの一例を示す図である。
サーバ601は、画像提供機能を行うとき、画像提供データベースを用いて提供画面の表示内容を制御する。画像提供データベースは、例えば、第2記憶領域に記憶されている画像について、サーバ601が作成するものである。なお、画像提供データベースを作成することなく、画像属性データベースやその他のデータベース等を用いたり更新したりして、第2記憶領域に記憶されている画像について管理されるようにしてもよい。
図8に示されるように、画像提供データベースには、各画像についてのレコードが含まれる。各レコードには、例えば、ユーザID、シールID、画像ID、及びその画像が無料会員に対して提供される画像であるか否かを示す無料フラグなどの情報が含まれる。無料フラグは、例えば、無料会員に対して提供される画像については「1」が、その他の画像については「0」が設定されている。本実施の形態において、少なくともプレイにおいてユーザにより選択された選択画像については無料フラグが「1」に設定されるように構成されている。選択画像についての無料フラグの設定は、画像属性データベースの選択画像フラグに応じて、すなわち写真シール作成装置1から送信されたデータに基づいて行うことができる。
サーバ601は、無料会員に対して、提供画面を通じて、無料フラグが「1」となっている画像を提供する。すなわち、「プリ画Getページ」で、無料フラグが「1」となっている画像を携帯端末701にダウンロードできるように制御する。他方、サーバ601は、有料会員に対しては、無料フラグが「1」であるか「0」であるかにかかわらず、シールIDで特定されるプレイのすべての画像を提供する。すなわち、「プリ画Getページ」で、シールIDにより特定されるプレイのすべての画像を携帯端末701にダウンロードできるように制御する。
[特典付与・利用機能の説明]
本実施の形態において、サーバ601は、特典付与機能と、特典利用機能とを実行可能である。特典付与機能では、サーバ601は、所定の条件下において、無料会員に所定の特典を付与する。また、特典利用機能では、サーバ601は、特典利用の対象を無料会員に示すと共に、対象について特典利用をする旨の指示を無料会員から受け付ける。サーバ601は、無料会員の携帯端末701に表示させる提供画面を所定の態様の受け付け画面として表示させることで、無料会員に指示を行わせる。指示を受け付けると、サーバ601は、対象について無料会員が特典を利用できるように設定し、設定した内容で、無料会員に画像を提供する。
特典付与機能では、サーバ601は、写真シール作成装置1でプレイを行ったユーザの中から、特典の付与対象となるユーザを選択する。サーバ601は、選択したユーザに対して特典を付与する。サーバ601は、所定の条件を満たすユーザに特典を付与する。具体的には、無料会員であること、所定の方法で特典の付与を受けるための申込み(応募ということがある)を行いサーバ601で受け付けられたこと、所定の期間内に特典が付与されていないこと、の各条件を満たしたうえで、サーバ601が行う抽選に当選するという条件を満たしたユーザに特典が付与される。
本実施の形態では、特典付与機能により付与される特典は、ユーザが行った1回のプレイについては、無料会員であっても有料会員と同様に、そのプレイで生成されたすべての画像を取得することができるようにするというものである(以下、このような特典をプレイ画像無料取得権といったり、単に特典ということがある)。換言すると、無料会員は、1つのプレイについて特典を利用する(プレイ画像無料取得権を利用(行使)する)ことにより、そのプレイで生成されたすべての画像を取得することができる。特典は、1回に限り利用することができるものである。
サーバ601は、所定の期間内に既に別のプレイ画像無料取得権が付与されたユーザには、プレイ画像無料取得権を付与しないように制御を行う。これにより、単一のユーザに複数の特典が付与されることで特典の価値が希釈化されてしまうことが防止されている。
サーバ601は、ユーザからのアクセスに応じて、所定の応募画面を表示させるための情報をユーザの携帯端末701に送信し、携帯端末701に応募画面を表示させることで、ユーザからの応募を受け付ける。応募画面は、例えば、携帯端末701で動作するウェブブラウザやアプリの機能により表示されるウェブページである。応募画面は、複数のウェブページで構成されており、ユーザの操作に応じて複数のウェブページが遷移することで応募が行われる。
図9は、応募画面の表示例について説明する図である。
応募画面は、画像提供サービスのウェブサイトのトップページなどにあるハイパーリンクや、個々のユーザに通知されたURL等をたどることで表示される。
図9に示されるように、ステップS221において、応募画面のトップページが表示される。トップページには、例えば、抽選に応募するための応募ボタン83が表示される。なお、図9に示されているトップページの例では、応募ボタン83のほか、有料会員のみを対象にしたプレゼントキャンペーンに応募するための応募ボタン84も表示されている。ユーザは、抽選に応募するためには、応募ボタン83を操作する。
応募ボタン83が操作されると、ステップS222において、サーバ601において、画像提供サービスのウェブサイトへのユーザのログイン状態や、会員種別が判別される。
ステップS222においてユーザがログインを行っていなければ、ステップS223の景品選択ページが表示される。景品選択ページには、例えば、複数の景品のそれぞれについての応募方法を案内する景品選択ボタン85a,85b,86などが表示される。ここで、景品選択ボタン85a,85bは、ユーザにプレゼントされる品物に対応するものである。他方、景品選択ボタン86は、特典付与機能によりユーザに与えられるプレイ画像無料取得権に対応するものである。
応募を行うためには、ユーザは、画像取得サービスに登録した会員であって、画像取得サービスのウェブサイトにログインしている必要がある。そのため、ユーザがログインを行っていない場合に対応するステップS223においては、景品選択ページに、応募にはログインを行っている必要がある旨をユーザに知らせるための注意表示88aが表示される。景品選択ボタン85a,85b,86が操作されると、例えば、ユーザにログインを行わせるためのログインページに遷移するようになっている。ログインページを通じてユーザがログインを行ったときには、ログインページに遷移する際に操作された景品選択ボタン85a,85b,86に対応する個別応募ページに遷移するようにすればよい。
ステップS222において、ユーザがログインを行っており、ユーザが無料会員であると判別されたときには、ステップS224の景品選択ページが表示される。ステップS224においても、景品選択ページには、景品選択ボタン85a,85b,86が表示される。
ここで、応募を行うためには、会員は、所定の応募口数を有している必要がある。本実施の形態においては、会員は、各景品に応募するために、1回の応募について1つの口数を有している必要がある。ユーザは、例えば所定の期間に対象となる機種の写真シール作成装置1でプレイを行い、画像提供サービスを利用して画像取得処理を行うことで、応募口数を増加させることができる。ユーザは、複数回プレイを行って複数回画像取得処理を行えば、複数口の応募を行うことができる。
応募口数の計数は、例えば、以下のように行われる。すなわち、ログインしているユーザのユーザIDについて、所定の期間内に、所定の機種でプレイされた回数が計数される。計数は、例えば、画像提供データベースを参照して行うことができる。画像提供データベースではレコードが画像単位で登録されているところ、シールIDが同一のレコードやシールIDから特定可能なプレイIDが同一のレコードは1カウントとして計数することで、1プレイにつき1カウントとして計数が行われる。また、前述の第1記憶領域に画像が保存されている場合、同じシールIDで他のユーザが、画像提供機能を利用し、当該他のユーザの第2時記憶領域に画像を保存することもできる。このような場合であっても、1プレイにつき1カウントとするため、既にカウントした同じシールID又はシールIDから特定できるプレイIDに対しては計数が行われない。なお、応募口数の計数に関し、計数対象となる期間や機種の限定内容は適宜変更されてもよいし、限定が行われなくてもよい。
ステップS224において、景品選択ページには、ログインしているユーザが何口の応募口数を有しているかについての口数表示88bが表示されている。口数表示88bを見ることにより、ユーザは、応募を行うことができるか否かについての情報や、何口分の応募を行うことができるのかというような情報を知ることができる。なお、応募可能な口数がないときには、口数表示88bに替えて、プレイを行って画像取得処理を行う旨を促す表示を表示させるようにしてもよい。
ステップS222において、ユーザがログインを行っており、ユーザが有料会員であると判別されたときには、ステップS225の景品選択ページが表示される。ステップS225においては、口数表示88bと、品物に対応する景品選択ボタン85a,85bが表示されている。
このように、有料会員に対して表示される景品選択ページには、無料会員に対して表示される景品選択ページには含まれる、プレイ画像無料取得権に対応する景品選択ボタン86は含まれない。プレイ画像無料取得権は、あくまで無料会員にとって1プレイ分に限り有料会員と同等のサービスが受けられるようにするためのものであるので、有料会員にとっては価値がないものである。そのため、予め景品選択ページに景品選択ボタン86を表示させないようにすることで、有料会員が効率的に景品を選択することができる。また、有料会員が、無料会員に対してプレイ画像無料取得権が付与されていることを知る機会を減らすことができる。そのため、有料会員が、有料会員であることに伴う特典の価値が希釈化されたと感じることがなくなる。
なお、有料会員に対して表示される景品選択ページには、景品選択ボタン86をグレーアウト表示等の失効状態を示す態様により表示するようにしてもよい。
図10は、抽選への応募が行われるときのサーバ601の動作の流れを説明する図である。
上述のステップS224において、プレイ画像無料取得権に対応する景品選択ボタン86が操作されると、サーバ601は、上述のような応募画面が携帯端末701に表示されるように制御を行う。ユーザは、応募画面を介して、抽選への応募を行うことができる。
図10に示されるように、ステップS226において、携帯端末701で景品選択ボタン86の操作が行われると、サーバ601はそれを受け付け、ステップS227に進む。
ステップS227において、サーバ601は、画像提供サービスのウェブサイトにユーザがログインを行っているか否かを判定する。ログインを行っていなければ(図9のステップS223の状態で操作が行われたのであれば)、ステップS228に進む。ステップS228においては、ユーザに対して、画像提供サービスのウェブサイトへのログインか、画像提供サービスへの会員登録が要求される。要求は、ログインや会員登録を行う操作を受け付けるためのウェブページの情報を携帯端末701に送信し、携帯端末701でそのウェブページを表示させることにより行われる。
ステップS227でユーザがログイン中であれば、ステップS229で、ユーザの応募口数が不足しているか否かを判定する。不足していれば、ステップS230において、応募口数が不足しており応募を受け付けられないことをユーザに通知する内容のエラーページを携帯端末701に表示させる。エラーページを表示させたら、抽選への応募動作に関する処理が終了する。
ステップS229で応募口数が不足でなければ、ステップS231において、プレイ画像無料取得権に関する個別応募ページが携帯端末701に表示されるように、個別応募ページの情報が携帯端末701に送信される。
ステップS232において、ユーザにより、個別応募ページにおいて、応募に必要な情報の入力や、入力した情報の確認操作が行われた否かが判定される。操作が行われたら、ステップS233に進む。
ステップS233において、応募が完了したことをユーザに知らせる完了ページが携帯端末701に表示されるように、完了ページの情報が携帯端末701に送信される。応募が完了すると、一連の処理が終了する。サーバ601は、受け付けた応募に基づいて抽選を行い、当選したユーザにプレイ画像無料取得権を付与する。すなわち、サーバ601は、応募を行ったユーザの中から特典を付与するユーザを選択し、選択したユーザにプレイ画像無料取得権を付与する。
抽選は、例えば、所定の応募期間が終了した後や、所定の日時に、所定のアルゴリズムで行われる。例えば、応募を行った全員の無料会員から、ランダムで、当選となる無料会員を抽出することで、当選者が決定される。なお、抽選の方法は適宜選択することができる。
図11は、特典データベースの一例を示す図である。
サーバ601は、無料会員に付与した特典について、特典データベースに情報を記録しながら管理及び制御を行う。特典データベースは、無料会員に付与される特典について、その特典が有効であるかどうかを管理するために用いられる。1つの特典は、1回利用されると有効ではなくなる。また、特典には、有効に利用できる期限が設けられており、期限を過ぎると有効ではなくなる。特典を利用する対象は、ユーザが行ったプレイ単位で特定される。特典利用が可能となるプレイは、特典が付与された日時の後に行われたプレイに限られる。
特典データベースには、特典を有するユーザのユーザID、特典が付与された日時、有効期限の日時、及び利用済みフラグなどが記録される。特典データベースのレコードは、例えば、ユーザに特典が付与されたときに追加される。
有効期限の日時は、例えば、特典が付与された日時を基準に所定の期間後の日時がサーバ601により指定され、記録されるものである。例えば、応募期間が、7月4日から7月20日まで、当選者の決定及び特典の付与を7月22日に行った場合、特典を利用可能な期間が約2か月間であるとして、9月30日を有効期限として登録する。有効期限の日時は、画像提供サービスの管理者等によって指定されるものであってもよい。
利用済みフラグは、特典を使用した否かを示す情報である。利用済みフラグは、例えば、特典が未利用であるときに「0」、ユーザが特典を利用したときに「1」として記録される。サーバ601では、利用済みフラグを参照することにより、その特典が既に利用されたものであるか否か(すなわち、利用されたことにより失効しているものであるか否か)を判別できる。
図12は、特典付与機能及び特典利用機能について説明する第1のフローチャートである。図13は、特典付与機能及び特典利用機能について説明する第2のフローチャートである。
サーバ601は、以下のような流れで、特典付与機能及び特典利用機能を実行する。
特典付与機能について、以下に説明する。
応募期間中に、サーバ601は、ステップS241において、上述のようにして、対象となる機種の写真シール作成装置1でプレイしたユーザからの応募操作を受け付ける。
応募期間が終了すると、サーバ601は、ステップS242において、抽選を行い、当選した無料会員にプレイ画像無料取得権を付与する。サーバ601は、当選した無料会員に付与した特典について、特典データベースに情報を登録する。また、サーバ601は、抽選結果を当選した無料会員に通知する。すなわち、サーバ601は、特典が付与されたユーザに対して、その旨を通知する。
ユーザへの通知は種々の方法により行うことができる。例えば、ユーザに電子メールやプッシュ通知などにより特典が付与されたことを通知してもよい。また、ユーザが画像提供サービスのウェブサイトにアクセスしたときに、そのウェブページに特典が付与された旨の表示を行うことにより、ユーザが特典を得たことを知ることができるようにしてもよい。
特典利用機能について、以下に説明する。
ユーザにより写真シール作成装置1のプレイが行われると、サーバ601は、ステップS243において、写真シール作成装置1から送信されたデータを受信する。そして、サーバ601は、受信したデータに基づいて、「プリ画Getメール」等を送信することで、ユーザに提供用URLを通知する。
ユーザが、携帯端末701を用いて通知された提供用URLに対してアクセスを行うと、サーバ601は、ステップS244において、携帯端末701から提供画面の表示要求を受信する。このとき、サーバ601は、ユーザの携帯端末701が画像提供サービスのウェブサイトにログインしていなければ、ログインを要求し、ログインさせる。
ステップS245において、サーバ601は、携帯端末701でログインを行っているユーザのユーザIDを特定し、会員情報データベースに基づいて、そのユーザが無料会員であるか否かを判定する。無料会員であれば、ステップS247に進む。無料会員でなければ(有料会員であれば)、付与されている特典はないため、ステップS246において、有料会員用の画像を取得するための提供画面をユーザの携帯端末701に送信し、特典利用機能についての処理は終了する。
ステップS247において、サーバ601は、特典確認処理を行う。
図14は、特典確認処理を示すフローチャートである。
特典確認処理は、ユーザがプレイ画像無料取得権を有しているか否か、及び当該特典を有している場合に、提供画面の表示要求を受けたプレイについて当該特典の利用が可能か否かを確認する処理である。
ステップS261において、サーバ601は、ユーザが当選者であるか否かを判定する。すなわち、サーバ601は、ユーザIDに対応するレコードが、特典データベースに記録されているとき、当選者であると判定する。当選者であれば、ステップS262に進む。当選者でなければ、ステップS267に進み、当該特典を有していないと決定する。
ステップS262において、サーバ601は、ユーザの特典が利用済みであるか否かを判定する。サーバ601は、特典データベースを参照して、ユーザの特典についての利用済みフラグに基づいて、判定を行う。利用済みでなければ、ステップS263に進む。利用済みであれば、ステップS267に進み、当該特典を有していないと決定する。
ステップS263において、サーバ601は、提供画面の表示要求があったプレイについて、そのプレイが行われた日時が、ユーザが当選した日時以降であるか否かを判定する。すなわち、表示要求があったプレイが、ユーザに特典が付与された日時以後に行われたか否かを判定する(始期判定)。そのプレイが行われた日時は、表示要求の際に携帯端末701から送信されたシールIDを、写真シール作成装置1からサーバ601に送信され記憶されているシールIDと照合し、そのシールIDと関連付けて記憶されている撮影日時により特定することができる。ユーザが当選した日時より後にプレイが行われていれば、ステップS264に進む。他方、当選日時前にプレイが行われていれば、ステップS266に進み、当該特典は有しているが、そのプレイについての利用はできないと決定する。
ステップS264において、サーバ601は、現在の日時が、特典の有効期限内であるか否かを判定する(終期判定)。特典データベースに記録された、そのユーザの特典の有効期限を参照して判定する。有効期限内であれば、ステップS265に進む。有効期限を過ぎていれば、ステップS266に進み、当該特典は有しているが、そのプレイについての利用はできないと決定する。
ステップS265において、サーバ601は、当該特典を有しており、そのプレイについて利用可能であると決定する。すなわち、上述のステップS261からステップS264の条件をすべて満たす場合に、利用可能な特典があると決定され、いずれかの条件が満たされなければ、特典がない(ステップS267)、又は特典があるが利用不可能(ステップS266)と決定される。
なお、当選日時以前に行われたプレイについても、特典が利用可能となるようにしてもよい。この場合、上述のステップS263の判定を省略すればよい。また、特典の有効期限を定めず、利用するまで無期限で特典が利用可能となるようにしてもよい。この場合は、ステップS264の判定を省略すればよい。
図13に戻って、ステップS248において、サーバ601は、特典確認処理で、そのプレイについて利用可能な特典があると決定されたか否かを判定する。特典がない又は利用可能な特典がないと判定された場合には、ステップS249に進む。ステップS249では、表示要求があったプレイについて、通常の提供画面が表示されるように、携帯端末701に提供画面を表示させるための情報を送信する。これにより、無料会員であれば、ユーザは、プレイで選択した1枚の画像を取得できる。
特典があると判定された場合には、ステップS250において、サーバ601は、ユーザから特典を利用する旨の指示を受け付けるための画面の表示情報を携帯端末701に送信する。
本実施の形態では、特典を利用する旨の指示を受け付けるための画面は、特典利用が行われない場合においてそのプレイについて選択された1枚の画像の提供が受けられるようにする提供画面を兼ねている。換言すると、特典利用を指示するための利用ボタンが表示された提供画面が、特典を利用する旨の指示を受け付けるための画面となる。提供画面には、その画面で利用ボタンが操作される場合に特典利用をする対象となるプレイが、画像又は文字で示されている。これにより、ユーザは、特典利用をする対象となるプレイがどのプレイであるかを確認しながら、利用ボタンを操作して特典利用をする旨の指示を行うことができる。
ステップS251において、サーバ601は、表示情報を携帯端末701に送信した後で、携帯端末701から送信された情報に基づいて、提供画面に示されるプレイについて特典を利用する旨の指示がユーザにより行われたか否かを判定する。すなわち、利用ボタンが操作され、指示が行われると、携帯端末701からサーバ601に情報が送信される。サーバ601は、その情報に基づいて、指示を受け付ける。指示が受け付けられることにより、提供画面に示されるプレイが特典利用の対象として特定される。
指示を受け付けると、ステップS252において、サーバ601は、特典利用処理を行う。特典利用処理では、対象となるプレイについて特典を利用できるように、サーバ601の設定処理、具体的には画像提供データベースの更新処理等を行う。
図15は、特典利用処理を示すフローチャートである。
図15に示されるように、ステップS281において、サーバ601は、画像提供データベースを更新する。サーバ601は、受け付けた指示で特定されたプレイのシールIDに対応するすべての画像について、無料フラグが「1」になるようにする。すなわち、特定されたプレイで生成された画像のうち、既に無料フラグが「1」である選択された画像以外の画像について、無料フラグが「0」から「1」に変更される。
ステップS282において、サーバ601は、特典データベースを更新する。サーバ601は、利用された特典について、利用済みフラグを「0」から「1」に変更する。このように特典データベースが更新されるので、以後、そのプレイ画像無料取得権は利用不可能になる。
図13に戻って、ステップS253において、サーバ601は、画像提供データベースの更新後の内容に従って、表示要求があったプレイについて、提供画面が表示されるように、携帯端末701に提供画面を表示させるための情報を送信する。これにより、無料会員であっても、そのプレイのすべての画像を取得できる。あるプレイの画像についてプレイ画像無料取得権が利用されることによって、そのプレイに限っては、ユーザは、無料会員であるが、有料会員と同等のサービスがユーザに提供されて有料会員と同等の取り扱いを受けることになる。
[メール通知が行われたときの画像提供サービスの画面遷移例の説明]
ウェブブラウザを用いて画像の提供を受ける携帯端末701の表示画面は、次のようになる。
図16は、有料会員が画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す図である。
図16においては、サーバ601にユーザが有料会員として認識されている状態で、携帯端末701からサーバ601にアクセスする場合の例が示されている。
写真シール作成装置1でプレイが行われ、サーバ601に画像等が送信されると、ステップS301において、ユーザにより入力されたメールアドレス宛に、「プリ画Getメール」と呼ぶ電子メールがサーバ601から送信される。この電子メールには、ユーザが携帯端末701でアクセスして画像を取得できる旨の情報と、提供用URL61とが含まれる。
上述の電子メールを受け取ったユーザが提供用URL61により示される場所にアクセスすると、ステップS302において、第1提供画面が表示される。有料会員の場合には、プレイにより作成された複数の画像63aのサムネイル画像が表示され、複数の画像63aが選択可能となる。
複数の画像63aのうち1つの画像が選択されると、その画像を拡大した画像が含まれる、第2提供画面が表示される(ステップS303における画像64aや、ステップS303bにおける画像64bなど)。第2提供画面に含まれる保存ボタン69を操作することで、ユーザは、それぞれの画像を携帯端末701に記憶させることができる(S304)。 すなわち、保存ボタン69が操作されると、携帯端末701の機能により画像64a,64bを携帯端末701の記憶部705などに記憶する(保存)。なお、携帯端末701の機能により、例えば画像64a,64bを長押しすることなどにより保存操作を行えるようにしてもよい。このようにして、有料会員は、そのプレイで作成されたすべての画像を取得できる。
図17は、無料会員が画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す図である。
図17においては、サーバ601にユーザが無料会員として認識されている状態で、提供処理が行われる場合の例が示されている。
図17に示されるように、ステップS311において、有料会員の場合と同様に、「プリ画Getメール」が表示される。「プリ画Getメール」に含まれる提供用URL61により示される場所にアクセスする操作が行われると、上記のように、その無料会員について、当該プレイについて利用可能なプレイ画像無料取得権の有無が判定され、その結果に応じて異なる第1提供画面に遷移する。
すなわち、提供用URL61にアクセスが行われた場合において、利用可能な特典がないとき、ステップS312において、第1提供画面(図13のステップS249の画面(通常の提供画面))が表示される。第1提供画面では、ユーザが選択した選択画像63のサムネイル表示が含まれる。ユーザは無料会員であるので、選択画像63のみを取得できる。
選択画像63のサムネイル表示は、第2提供画面へのハイパーリンクを兼ねている。ユーザにより選択画像63が操作されると、ステップS313に示されるように、第2提供画面に遷移する。第2提供画面には、選択画像63が拡大された画像64と、保存ボタン69とが表示されている。ユーザは、保存ボタン69を選択する操作を行うことで、画像64を携帯端末701に記憶することができる。
なお、第1提供画面(S312)においては、ユーザに有料会員に登録するように訴える、訴求表示65aが含まれている。訴求表示65aには、例えば、同一のプレイで作成された選択画像63以外の画像のサムネイル表示が含まれている。訴求表示65aは、ユーザに、これらの画像も取得したければ有料会員として登録するように訴える表示である。訴求表示65aは、有料会員登録画面へのハイパーリンクを兼ねている。
ステップS312において訴求表示65aが操作されると、ステップS315に示されるように、有料会員登録ページに遷移する。有料会員登録ページでは、ユーザは、所定の登録手続を行うことで、有料会員になることができる(有料会員として会員情報データベースに登録される)。ユーザが無料会員の場合でも、画像取得処理が行われると、選択画像を含め、そのプレイの画像がすべて第2記憶領域に記憶されている。そのため、ユーザは、当初無料会員であった場合であっても、このように有料会員に登録すれば、他の画像を取得できる。
他方、提供用URL61にアクセスが行われた場合において、利用可能な特典があるときには、ステップS316において、特典利用をする指示を行わせるための利用ボタン67を含む第1提供画面(図13のステップS250の画面)が表示される。すなわち、ステップS316では、ステップS312で表示される第1提供画面に、利用ボタン67の表示が加えられたものである。利用ボタン67は、例えば、プレイ画像無料取得権の内容をユーザが把握できるように、特典を説明する表示が含まれる態様で表示される。
ステップS316において表示される第1提供画面では、特典を利用する対象となるプレイが、そのプレイの選択画像63のサムネイル画像を表示することで、ユーザに示されている。ユーザは、第1提供画面において利用ボタン67を操作することで、特典を利用する対象となるプレイを特定した状態で、その対象について特典を利用する旨の指示を行うことができる。
ユーザにより利用ボタン67が操作されると、ステップS317(図13のステップS252に対応)に示されるように、特典利用処理が行われる。特典利用処理については、上述の通りである。
特典利用処理が行われると、第1提供画面から、第3提供画面(「全部Getページ」ということがある;図18に示す)に遷移する。
なお、ステップS316において表示される第1提供画面において、ユーザがそのプレイについて特典利用をすることを望まない場合には、ユーザは、利用ボタン67を操作しなければよい。この場合、ユーザは、選択画像63のサムネイル画像や訴求表示65a等を操作することで、ステップS312において行われるのと同様に画面を遷移させて選択画像63についての保存(S314)等を行うことができる。
図18は、特典利用処理が行われた場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す図である。
特典利用処理が行われた場合には、図18に示されるように、ステップS512において、第3提供画面(図13のステップS253の画面)が表示される。第3提供画面は、有料会員に対して表示される第1提供画面と同様に、特典利用処理が行われた結果、無料会員に対して提供されることとなった複数の画像63aのサムネイル画像が含まれるものである。ユーザは、サムネイル画像のそれぞれを操作することで、その画像の拡大画像を表示させたり、携帯端末701に保存したりすることができる。
なお、第3提供画面は、無料会員に対して表示されるものであり、第1提供画面と同様に訴求表示65aを含んでいてもよい。
なお、以上ではサーバ601から送信された電子メールに基づいて携帯端末701からサーバ601にアクセスした場合の例を説明したが、その後、画像保管機能を利用してユーザがサーバ601にアクセスした場合においても、特典が利用されたプレイについては、そのまま、複数の画像が閲覧又は保存できる。
図18に示されるように、ステップS511において、ユーザがサーバ601にアクセスし、画像提供サービスを利用すると、そのユーザのメインページが表示される。メインページは、そのユーザについて第2記憶領域に記憶されているプレイのそれぞれの概要を示す表示81aが含まれる。例えば、それぞれのプレイについて、代表的な画像のサムネイル表示と、プレイ日時と、プレイした写真シール作成装置1の機種名とが表示される。ユーザは、表示されているプレイのうち1つを選択する操作を行うことで、そのプレイについて第2記憶領域に記憶されている写真を取得するための第1提供画面を表示させることができる。
メインページで例えば1つのプレイ81を選択する操作が行われると、ステップS513に示されるように、第1提供画面が表示される。このプレイ81は、特典が利用されたものではないので、第1提供画面は、図17のステップS312に示されるようなものと同様になる。第1提供画面で選択画像163のサムネイル表示を選択する操作が行われると、第2提供画面に遷移し、画像が取得可能となる。
他方、メインページで、特典利用が行われたプレイ82を選択する操作が行われると、上述したステップS512の第3提供画面が表示される。これにより、特典が利用されることにより提供されることになった画像について、引き続き閲覧又は保存ができる。
[再通知処理の説明]
なお、本実施の形態においては、特典が付与されたものの、利用されないまま時間が過ぎ、有効期限間近となった場合において、その旨を、特典を付与されているユーザに通知する再通知処理が行われる。再通知処理は、サーバ601が、特典データベースや会員情報データベースを利用して、1日に1回定期的に実行する。
図19は、再通知処理を示すフローチャートである。
図19に示されるように、再通知処理が実行されると、ステップS391において、サーバ601は、特典データベースを参照し、未利用の特典のうち、有効期限まであと14日に迫ったものがあるか否かを判定する。
ステップS391で該当する特典があれば、ステップS392において、それに対応するユーザの携帯端末701に対して、所定の方法で、通知を行う。例えば、そのユーザが次に画像提供サービスのウェブサイトにアクセスしたときに、そのユーザにのみ、期限間近の特典がある旨の表示が行われるようにする。
また、ステップS393において、サーバ601は、特典データベースを参照し、未利用の特典のうち、有効期限まであと7日に迫ったものがあるか否かを判定する。
ステップS393で該当する特典があれば、ステップS394において、それに対応するユーザの携帯端末701に対して、所定の方法で、通知を行う。例えば、ユーザの会員メールアドレス宛に、期限間近の特典がある旨を記載した電子メールを送信する。
このように、未利用の特典がある場合には、再通知が行われる。これにより、ユーザが特典の利用を失念することを防止することができる。再通知を受けたが特典が付与された後にプレイを行っていないユーザであって、特典を利用したいと考えるユーザに対して、効果的に、写真シール作成装置1でプレイを行うように動機を与えることができる。
なお、再通知処理の態様はこれに限られず、再通知を行うタイミングや、回数や、方法等は、適宜選択することができる。1回のみ再通知が行われるようにしてもよいし、ウェブサイトにアクセスしたときに表示される態様のみで通知を行ったり、電子メールを利用した通知のみが行われるようにしてもよい。また、再通知処理は行われなくてもよい。
[実施の形態における効果]
このように、本実施の形態では、所定の特典が付与された無料会員は、その特典を利用することによって、特典利用の対象となったプレイで作成された画像を、有料会員と同様に、すべて取得できるようになる。そのため、無料会員にとって、写真シール作成装置で行うプレイの魅力が増す。無料会員に対して、写真シール作成装置でプレイを行う動機を与えることができる。
従来、無料会員であって頻繁には写真シール作成装置や画像提供サービスを使用しないというようなライトユーザに対しては、実際のプレイを体験することにより感じられるような魅力を伝えるのは困難であるという課題があった。本実施の形態においては、このようなライトユーザを、写真シール作成装置で実際にプレイを行って画像提供サービスを利用するように誘引することができ、実際のプレイを通して写真シール作成装置や画像提供サービスの魅力をライトユーザに理解してもらえるようになることが期待できる。
図17のステップS316に示すように、特典を利用する時に操作する利用ボタン67とともに、その対象となるプレイ(選択画像63や訴求表示65aで示されるサムネイル画像)を示しているため、このプレイの画像が気に入り、このプレイに対して特典を利用したい場合は利用ボタンを操作し、全ての画像を取得することが可能となる。一方、このプレイの画像が気に入らず、このプレイに対して特典を利用したくない場合は利用ボタン67を操作せず、画像選択63を操作することで、その画像だけを取得し、改めて別のプレイに特典を利用することが可能となる。つまり、特典利用の対象となるプレイは、選択候補となる写真シール作成装置で行われたプレイの中から、ユーザが適宜選択することができる。すなわち、ユーザは、ユーザが望む対象に対して、特典を利用できる。したがって、プレイが選択候補となるように設定された写真シール作成装置について、まんべんなく、プレイを行う動機を与えることができる。例えば画像提供サービスに対応する写真シール作成装置で行われたプレイが、機種を限らず、選択候補となるように設定されている場合には、画像提供サービスに対応する写真シール作成装置の機種を限らずに、無料会員にプレイを行う動機を与えることができる。無料会員は、選択可能なプレイの中から所望のプレイを選択して容易に特典利用をすることができる。
特典は、選別された無料会員に対して与えられる。そのため、無料会員の全員に特典を付与する場合と比較して、特典の価値を高く維持することができる。特典の価値が高く維持されるので、有料会員が有料会員であることにより得られる価値が損なわれることがなくなる。特典は抽選に当選した無料会員に対して付与されるので、抽選の楽しみを無料会員に与えることができ、画像提供サービスの魅力を増加させることができる。無料会員のうち所定の方法で応募した者を抽選対象とするので、無料会員に対して、画像提供サービスの利用を促すことができる。写真シール作成装置でプレイが行われたことを応募要件の1つとするので、無料会員にプレイを行う動機を与えることができる。抽選に応募した無料会員のうち当選した無料会員に対して特典が与えられるので、得られる特典について一定程度の関心をもつと考えられる無料会員に対して特典を与えることができる。したがって、特典が付与された無料会員が特典を活用することによる効果が得られやすくなる。
特典を有しているが特典を付与した以降のプレイに対してのみ利用可能とする始期判定により、特典があるから新たにプレイしようという、すくなくとも2回目以降のプレイに対する動機づけに効果がある。また、有効期限を定める終期判定により、いつまでに使わないと使えなくなるという限定感を与え、いつまでも使える場合と比べて特典を利用するためにプレイされる割合が高くなることが期待できる。
上記のように、無料会員にとって、画像提供サービスに対応する写真シール作成装置で行うプレイの魅力が増す。そのため、有料会員でも無料会員でもない、画像提供サービスに関わりがないユーザに対しても、画像提供サービスの無料会員となって写真シール作成装置でプレイを行う動機を与えることができる。
特典を利用する対象は、ユーザが行ったプレイ単位で特定されるように構成されている。換言すると、ユーザは、特典をどのプレイを対象として利用するかを選択することができ、画像提供装置は、選択されたプレイを対象として、ユーザの特典を利用できるように制御を行う。これにより、より細かな単位(例えば、画像単位など)で特典利用の対象が特定される場合と比較して、選択肢を適度に狭めることができ、ユーザが容易に特典利用の対象を選択することができるようになる。
[変型例の説明]
なお、特典の付与は、申込みが前提となって行われるものに限られない。また、抽選に当選した無料会員に対して行われるものに限られない。例えば、サーバは、入会日時、プレイ日時、プレイ回数、プレイ頻度、プレイが行われた地域、プレイが行われた機種、ユーザの情報の登録内容、画像提供サービスやその他のウェブサイトにおける行動経歴等に関する所定の条件に従って、特典を付与する対象となる無料会員を選択するようにしてもよい。また、無料会員の全員に特典が付与されるようにしてもよい。
特典は、写真シール作成装置を利用したことがないユーザに付与されるようにしてもよいし、写真シール作成装置の利用経験の有無にかかわらず、付与されるようにしてもよい。例えば、所定の操作がユーザにより行われた場合に、その操作を行ったユーザに対して、特典が付与されるようにしてもよい。この場合、抽選が行われても、抽選が行われなくてもよい。
例えば、携帯端末で動作するような所定のアプリケーションをダウンロードする操作が携帯端末を用いて行われたとき、抽選によらず、特典が付与されるようにしてもよい。具体的には、例えば次のようにすればよい。携帯端末でアクセス可能な所定のウェブサイトやオンラインサービス等からアプリケーション(アプリ)をダウンロードし、そのアプリを起動したときに、画像提供サーバが、アプリを通じて携帯端末と通信を行う。このとき、画像提供サービスが、ユーザに対して画像提供サービスへのログインを要求する。ログインが行われることで、画像提供サーバがユーザを特定し、特定したユーザのユーザIDを特典データベースに登録することにより、そのユーザに特典を付与する。
また、所定のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)等において、所定の運営者アカウントに対して、所定の態様のアクション(例えば、アカウントのフォロー操作、アカウントの投稿の再投稿操作、返信操作、所定の文言を付与した投稿を行う操作など)が行われることを条件に、そのアクションを行ったユーザを特定して特定したユーザのユーザIDを特典データベースに登録することにより、そのユーザに特典を付与するようにしてもよい。ユーザの特定は、例えば、SNSのダイレクトメール等で当選者専用のユーザ情報送信用ウェブページなどを通知し、そのウェブページを通してユーザに情報を送ってもらうことにより行うことができる。また、予め、画像提供サービスにおいて、ユーザIDとSNSのアカウントとが連携されるようにしておき、その後SNS上で特定されたアカウントに対応するユーザIDを特典データベースに登録するようにしてもよい。
さらにまた、所定のウェブサイト上にログインする操作を行ったユーザに対して、もれなくユーザIDを特典データベースに登録したり、ログイン後にウェブページ上で演出される、いわゆるガチャガチャ(登録商標)やルーレット等のゲーム等の結果に応じて、ユーザIDを特典データベースに登録したりするようにしてもよい。
前述のとおり、本実施の形態においては、所定の期間に対象となる機種の写真シール作成装置1でプレイをすることを条件に特典付与の申込みを行わせ、特典を付与している。そのため、特典が付与されるまでに少なくとも最低1回はプレイを行う必要があり、特典が付与された場合には付与後のプレイを行う動機付けになるが、そのユーザに対する初回のプレイを行う動機付けにはなりにくい。対して、本変形例の形態においては、写真シール作成装置1でプレイをする必要がなく特典の付与を可能にしているため、初回のプレイに対する動機付けに対して効果がある。そのため、本変形例の形態においては、本実施の形態に比べ、他の画像提供サービスの有料会員が当該他の画像提供サービスに対応していない写真シール作成装置1でのプレイを行わなくなる傾向を、減少させることができる。
[その他]
写真シール作成装置やサーバ、携帯端末は、上述の実施の形態における各特徴点をすべて有するものでなくてもよく、一部の特徴点のみを有するものであってもよい。そのように構成された写真シール作成装置やサーバ、携帯端末であっても、その特徴点を有することに応じた効果を得ることができる。
特典は、プレイ毎に作成された画像のすべてを取得可能にするためのものに限られない。通常の無料会員や会員登録を行っていないユーザが得られるよりも多い特典が、特典利用により得られるようにすればよい。
特典は、プレイ毎に利用されるものに限られない。期間を特定して特典利用の効果が得られたり、永続的に特典利用の効果が得られたりするものであってもよい。種々の態様の効果が得られる特典について、付与及び利用が行われるように設定することができる。
各データベースに記録される情報はこれに限らず、適宜設定することができる。また、データベースは、単一のデータベースでなくてもよく、互いに正規化された複数のデータベース等に分かれていてもよい。例えば、画像属性データベースは、プレイ毎にレコードが設けられるようにしてもよいし、画像毎にレコードが設けられるようにしてもよい。各データベースに含まれる項目を適宜設定することで、個々の画像やプレイについての情報を特定できるようにすればよい。
画像提供装置は、1つのサーバ装置に限られない。例えば、ネットワーク等を介して互いに接続された複数の電子計算機等により構築されたシステムが、画像提供装置として機能するように構成されていてもよい。
本発明は、写真シール作成装置に限られず、撮像した写真を用いて加工画像をユーザに提供する写真撮影遊戯装置やそれを備える装置を用いた画像提供システムに広く適用可能である。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。