JP2018004770A - 光デバイスおよびレーザ装置 - Google Patents

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幸輝 下平
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Abstract

【課題】光ファイバの双方向に伝搬するクラッドモード光を外部に放出させることができる光デバイス、および当該光デバイスを備えるレーザ装置を提供する。【解決手段】コア31aおよびコア31aを囲うクラッド31bを有する光ファイバ31と、導光性を有しクラッド31bを囲う筒状体50と、を備え、筒状体50は、内周面がクラッド31bに融着された融着部51と、内周面がクラッド31bから離れた離間部52と、を有し、離間部52は、少なくとも筒状体50の両端に形成されたことを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、光デバイスおよび当該光デバイスを備えるレーザ装置に関する。
ファイバレーザ装置は、発振器から出力される高出力のレーザ光を光ファイバに伝搬させて出射し、目的の照射位置に照射する。しかし、加工対象物に照射されるレーザ光のうち一部の光は、加工対象物の表面で反射され、さらにその反射光のうち一部の光は、光ファイバのクラッドに入射していわゆるクラッドモード光となることがある。このように光ファイバから出射された後に当該光ファイバに戻ってくる光を、以下では戻り光という場合がある。また、発振器から発振されて光ファイバを出射端側に伝搬する光を、以下では信号光という場合がある。
高出力のファイバレーザ装置では、戻り光のパワーも強くなる傾向があるため、戻り光による上記のようなクラッドモード光は無視できない強さになる場合がある。そこで、例えば下記特許文献1に開示されている光学部品のように、戻り光によるクラッドモード光を除去することが検討されている。下記特許文献1に開示されている光学部品は、クラッドが露出する光ファイバと、当該クラッドを囲う筒状のガラス体と、を備えている。当該ガラス体は、光ファイバの出射端側の端部の内径が他方の端部の内径より小さく、光ファイバの出射端側の端部において内周面がクラッドに融着され、他方の端部では内周面がクラッドから離間している。
特許第4551390号公報
ところで、クラッドモード光は、上記のような戻り光によるものだけでなく、信号光によっても生じる。上記特許文献1に開示されている光学部品では、戻り光によるクラッドモード光の除去は検討されているが、信号光によるクラッドモード光への対策は検討されていない。しかし、高出力のファイバレーザ装置では、信号光によるクラッドモード光も無視できない強さになる場合がある。
そこで本発明は、光ファイバの双方向に伝搬するクラッドモード光を外部に放出させることができる光デバイスおよび当該光デバイスを備えるレーザ装置を提供することを目的とする。
本発明の光デバイスは、コアおよび前記コアを囲うクラッドを有する光ファイバと、導光性を有し前記クラッドを囲う筒状体と、を備え、前記筒状体は、内周面が前記クラッドに融着された融着部と、前記内周面が前記クラッドから離れた離間部と、を有し、前記離間部は、少なくとも前記筒状体の両端に形成されたことを特徴とする。
また、本発明のレーザ装置は、上記光デバイスと、前記光ファイバを伝搬する光を出射する少なくとも一つの光源と、を備えることを特徴とする。
上記発明では、クラッドと筒状体とが融着される融着部において、クラッドから筒状体へとクラッドモード光を入射させることができる。また、筒状体へと入射するクラッドモード光の少なくとも一部を、融着部の外周面から外部に放出させることができる。さらに、融着部の外周面から放出されなかったクラッドモード光の少なくとも一部を、筒状体内において離間部へと伝搬させ、離間部から外部に放出させることができる。このとき、離間部では筒状体がクラッドから離れているため、融着部から離間部へと伝搬するクラッドモード光は、クラッドへ戻ることが抑制される。また、上記発明では、筒状体の両端に離間部が設けられている。そのため、上記発明は、戻り光によるクラッドモード光および信号光によるクラッドモード光のそれぞれの少なくとも一部を筒状体へと入射させ、当該クラッドモード光がクラッドへ戻ることを抑制しつつ、当該クラッドモード光を外部に放出させることができる。このように、上記発明は、光ファイバの双方向に伝搬するクラッドモード光を外部に放出させることができる。
前記筒状体は、前記光ファイバの長手方向に沿って前記融着部を複数有することが好ましい。
上記のように融着部を複数有する場合、1つの融着部当たりの長さを短くすることができる。1つの融着部当たりの長さが短くされても、複数の融着部の合計長さがある程度の長さとされることによって、クラッドモード光が筒状体に入射しやすくなるので、クラッドモード光を外部に放出させることが容易になる。筒状体をクラッドに融着させる際、加熱条件が適切でなければ、クラッドと筒状体との間に隙間が生じたり、光ファイバに曲げが生じたりする場合がある。これらの問題は、クラッドと筒状体との融着部が長い場合に生じやすくなる傾向がある。しかし、上記のように1つの融着部当たりの長さが短くされることによって、クラッドと筒状体とが融着される際に、上記のような融着部の融着不良や光ファイバの曲がりが生じることを抑制することができる。融着部の融着不良が抑制されることによって、クラッドモード光は、筒状体に入射しやすくなり、外部に放出されやすくなる。また、光ファイバの曲がりが抑制されることによって、光ファイバを伝搬する信号光の品質劣化が抑制される。また、融着部が複数形成されることによって、複数の箇所からクラッドモード光を放出させやすくなるため、クラッドモード光によって熱が生じる箇所を分散させ易くなり、筒状体が局所的に加熱されることを抑制することができる。
また、前記光ファイバの長手方向に沿って前記筒状体を複数備えたことが好ましい。
筒状体が複数備えられることによって、融着部が複数形成されることになるため、上記と同様に1つの融着部当たりの長さを短くすることができる。従って、上記のように、クラッドと筒状体とが融着される際に、融着部の融着不良や光ファイバの曲がりが生じることを抑制することができる。
また、筒状体が複数備えられる場合、互いに隣り合う前記筒状体の端部の位置が前記光ファイバの径方向にずれていることが好ましい。
互いに隣り合う筒状体の端部の位置が上記のようにずれていることによって、互いに隣り合う筒状体のうち一方の筒状体の端部から放出される光が他方の筒状体の端部に入射することが抑制されるので、効率良くクラッドモード光を除去し易くなる。
また、前記筒状体の外周面の少なくとも一部が粗面化されたことが好ましい。
筒状体の外周面が粗面化されることによって、粗面化された部分に到達する光を散乱させて外部に放出させることが容易になる。従って、筒状体に入射する光を外部に放出させることが容易になる。
また、前記離間部の外周面が前記融着部の外周面より粗いことが好ましい。
クラッドモード光は、主に融着部においてクラッドから筒状体に入射する。そのため、融着部の外周面に到達するクラッドモード光の量の方が、離間部の外周面に到達するクラッドモード光の量より多い傾向にある。しかし、離間部の外周面が融着部の外周面より粗いことによって、離間部の外周面に到達する光のうち外部に放出される光の割合は、融着部の外周面に到達する光のうち外部に放出される光の割合よりも、高められ易くなる。従って、離間部の外周面で散乱して放出されるクラッドモード光の量と融着部の外周面で散乱して放出されるクラッドモード光の量との差を小さくし易くなり、クラッドモード光によって筒状体が局所的に加熱されることを抑制することができる。
また、上記光デバイスは、前記光ファイバの長手方向に沿って前記融着部を複数有し、互いに隣り合う前記融着部の長さが異なっていても良い。
融着部の長さに応じて、当該融着部から筒状体に入射するクラッドモード光の量をある程度調整することができる。よって、互いに隣り合う融着部の長さを変えることによって、所望の箇所から所望の量のクラッドモード光を放出させ易くなる。例えば、戻り光によるクラッドモード光は、光ファイバの出射端に近い融着部に入射しやすいと考えられる。よって、戻り光によるクラッドモード光が強いと想定される場合、光ファイバの出射端側から長手方向に沿って形成される融着部の長さが徐々に長くされることによって、それぞれの融着部に入射するクラッドモード光の量の差を小さくしやすくなる。その結果、戻り光によるクラッドモード光によって筒状体が局所的に加熱されることを抑制することができる。また、例えば、信号光によるクラッドモード光は、光源に近い融着部に入射しやすいと考えられる。よって、信号光によるクラッドモード光が強いと想定される場合、光源側から光ファイバの長手方向に沿って形成される融着部の長さが徐々に長くされることによって、それぞれの融着部に入射するクラッドモード光の量の差を小さくしやすくなる。その結果、信号光によるクラッドモード光によって筒状体が局所的に加熱されることを抑制することができる。
また、前記光ファイバの一方の端部に、前記光ファイバの外径より大きな外径を有する石英ブロックが接続され、前記石英ブロックのうち前記光ファイバが接続されるた側の面に、前記筒状体の一方の端部が接続されたことが好ましい。
光ファイバの外径よりも大きな外径を有する石英ブロックが光ファイバの端部に接続されることによって、光ファイバから石英ブロックに入射する光は、開口数に従って広がりながら石英ブロック内を伝搬し、エネルギー密度が低減される。このような石英ブロックが光ファイバに接続される場合において、石英ブロックから出射される光の一部は、加工対象物の表面で反射されて石英ブロック側に戻ってくることがある。さらに、このような戻り光の一部が石英ブロックのうち光ファイバが接続される部位の周囲に入射すると、その戻り光によって石英ブロックが加熱される場合がある。ここで、上記のように筒状体も石英ブロックに接続されることによって、石英ブロックのうち光ファイバが接続される部位の周囲に入射する戻り光の一部を筒状体に入射させて外部に放出させ易くなる。従って、戻り光によって石英ブロックが加熱されることを抑制することができる。
以上のように本発明によれば、光ファイバの双方向に伝搬するクラッドモード光を外部に放出させることができる光デバイスおよび当該光デバイスを備えるレーザ装置が提供される。
本発明の第1実施形態に係るレーザ装置を示す概念図である。 図1に示す光デバイスの一部を概略的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る光デバイスの一部を概略的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る光デバイスの一部を概略的に示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る光デバイスの一部を概略的に示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る光デバイスの一部を概略的に示す断面図である。 本発明の第6実施形態に係る光デバイスの一部を概略的に示す断面図である。
以下、本発明に係る光デバイスおよびレーザ装置の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
<レーザ装置>
まず、本発明の第1実施形態に係るレーザ装置の構成について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るレーザ装置1を示す概念図である。図1に示すように、本実施形態のレーザ装置1は、複数の光源10と光コンバイナ20と光デバイス30とを主な構成として備える。
それぞれの光源10は、所定の波長の光を出射するレーザ装置とされ、例えば、ファイバレーザ装置や固体レーザ装置とされる。光源10がファイバレーザ装置とされる場合、共振器型のファイバレーザ装置であったり、MO−PA(Master Oscillator Power Amplifier)型のファイバレーザ装置であったりする。それぞれの光源10から出射する光は、例えば、波長が1050nmの光とされる。
それぞれの光源10には、光源10から出射する光を伝搬する光ファイバ11が接続されている。それぞれの光ファイバ11は、例えば、コアの直径が20μm程度のフューモードファイバとされる。従って、それぞれの光源10から出射する光は、2から4程度のLPモードで、それぞれの光ファイバ11を伝搬する。
光コンバイナ20は、それぞれの光ファイバ11のコアと光ファイバ21のコアとを接続する部材である。光コンバイナ20は、例えば、それぞれの光ファイバ11と光ファイバ11よりも直径の大きい光ファイバ21とが端面接続されてなる。また、光ファイバ21は、例えば、コアの直径が50μmから100μm程度のマルチモードファイバとされる。
図2は、図1に示す光デバイス30の一部を概略的に示す断面図であり、光ファイバ31の中心軸に平行な断面図である。図2に示すように、光デバイス30は、光ファイバ31、石英ブロック35、筐体40、および筒状体50を主な構成として備える。なお、図2および以下に示す各図において、各構成要素の大きさ、数および形状等は実際の態様と異なる場合がある。
光ファイバ31は、光ファイバ21の一部または光ファイバ21に接続される他の光ファイバとされる。光ファイバ31は、コア31a、コア31aを囲うクラッド31b、およびクラッド31bを被覆する被覆層31cを有する。光ファイバ31の一方の端部では、被覆層31cが剥がされており、クラッド31bが露出している。また、光ファイバ31の一方の端面31fは、酸水素バーナ等によって石英ブロック35に融着されている。このような光ファイバ31は、例えば、コア31aの直径が100μm程度、クラッド31bの外径が360μm程度の光ファイバとされる。
石英ブロック35は、光ファイバ31の外径より大きな外径を有する石英から成る柱状体である。石英ブロック35は、例えば、直径8mm程度、長さ23mm程度の石英から成る円柱状体とされる。石英ブロック35は、光ファイバ31の端面31fが接続される入射面35bおよび光ファイバ31から入射される光が出射される出射面35aを有している。入射面35bは光ファイバ31の端面31fより大きく、光ファイバ31の端面31fは入射面35bの中央部に融着される。
筐体40は、石英ブロック35および光ファイバ31の一部を収容する部材である。筐体40は筒状に形成されており、光ファイバ31の一方の端部が挿入される。また、筐体40の一方の端部は、石英ブロック35によって封止されている。筐体40内において、石英ブロック35は、外周面35cがシリコーン系樹脂等の接着剤によって筐体40の内周面に固定されることにより、位置が固定される。また、筐体40の他方の端部は、スペーサ45によって封止されている。スペーサ45は、中心に貫通孔を有しており、当該貫通孔に光ファイバ31が挿通される。なお、筐体40の内周面、石英ブロック35およびスペーサ45によって形成される空間42には、光ファイバ31、石英ブロック35および筐体40を冷却する冷媒が満たされていても良い。
筐体40は、例えば、熱伝導性に優れる銅等の金属によって構成されることが好ましい。また、筐体40の外周面は、レーザ装置1から出射されるレーザ光のパワー等に応じて水冷されても良く、空冷されても良い。
筒状体50は、導光性を有しており、光ファイバ31のうちクラッド31bが露出する部位において、クラッド31bを囲う筒状体である。筒状体50は、内周面がクラッド31bの外周面に融着される融着部51および内周面がクラッド31bの外周面から離れている離間部52を有する。すなわち、融着部51において筒状体50はクラッド31bと一体になっており、離間部52では筒状体50とクラッド31bとの間に間隙が形成されている。
また、融着部51は光ファイバ31の長手方向に沿って複数形成されており、離間部52は筒状体50のうち両端および互いに隣り合う融着部51の間に形成される。離間部52の内径は融着部51の内径よりも大きく、離間部52の外径は融着部51の外径よりも大きいことから、融着部51から離間部52に向かうにつれて、筒状体50は光ファイバ31の径方向に広がるように湾曲している。融着部51の数は特に限定されないが、例えば、6つ程度とすることができる。ただし、図2には、融着部51が3つだけ示されている。なお、融着部51の長さL1および離間部52の長さL2は特に限定されないが、離間部52の長さL2を融着部51の長さL1より長くすることができる。
このような筒状体50は、例えば、クラッド31bを構成するガラスと同様のガラスや、クラッド31bを構成するガラスよりも屈折率が高いガラスによって構成される。また、筒状体50は、例えば、以下のようにして形成することができる。すなわち、まず、所定の長さのガラス管を用意し、当該ガラス管に光ファイバ31のクラッド31bが露出した部分を挿入する。その後、当該ガラス管のうち融着部51となる部分を加熱して縮径し、ガラス管の内周面をクラッド31bに融着させることにより、筒状体50が形成される。上記のようにクラッド31bの外径が360μmとされる場合、例えば、長さ200mm程度、外径2mm程度、内径0.5mm程度のガラス管を用いることができる。また、例えば、融着部51の長さL1は5mm程度とすることができ、互いに隣り合う融着部51間の距離(離間部52の長さ)L2は10mm程度とすることができる。このような融着部51の形成には、酸水素バーナや炭酸ガスレーザ等を用いることができる。酸水素バーナを用いる場合、例えば、酸素流量を0.6L/min程度、水素流量を2.3L/min程度とすることができる。このように、筒状体50は1本のガラス管によって容易に形成される。
また、筒状体50の外周面は少なくとも一部が粗面化されていることが好ましく、離間部52の外周面が融着部51の外周面より粗いことがより好ましい。このような筒状体50は、例えば、筒状体50の外周面のうち粗面化したい部位が粗面化されたガラス管を用意し、当該ガラス管が上記のように光ファイバ31に融着されることによって形成される。ガラス管が光ファイバ31に融着される際、ガラス管のうち粗面化された部位が加熱されると、当該部位はやや滑らかになる。従って、例えば、外周面の全体が粗面化されたガラス管が上記のように光ファイバ31に融着されることによって、融着部51の外周面がやや滑らかになり、離間部52の外周面が融着部51の外周面より粗い筒状体50を形成することができる。
また、筒状体50のうち石英ブロック35側の端部は、石英ブロック35の入射面35bに融着されている。
次に、本実施形態のレーザ装置1の動作および作用について説明する。
それぞれの光源10から所定の波長の信号光が出射すると、それぞれの信号光は、光ファイバ11を伝搬し、光コンバイナ20で合波され、光ファイバ21を介して光デバイス30から出射する。光デバイス30において、信号光は主にコア31aを伝搬する。しかし、光ファイバ同士の接続部等において信号光の一部がクラッドに入射し、当該信号光の一部がクラッド31bを伝搬するクラッドモード光となることがある。
ここで、光デバイス30では、クラッド31bと筒状体50とが融着される融着部51において、クラッド31bから筒状体50へとクラッドモード光を入射させることができる。また、筒状体50へと入射するクラッドモード光の少なくとも一部を、融着部51の外周面から外部に放出させることができる。さらに、融着部51の外周面から放出されなかったクラッドモード光の少なくとも一部を、筒状体50内において離間部52へと伝搬させ、離間部52から外部に放出させることができる。このとき、離間部52では、筒状体50がクラッド31bから離れているため、融着部51から離間部52へと伝搬するクラッドモード光は、クラッド31bへ戻ることが抑制される。そのため、光デバイス30は、信号光によるクラッドモード光の少なくとも一部を筒状体50へと入射させ、当該クラッドモード光がクラッド31bへ戻ることを抑制しつつ、当該クラッドモード光を外部に放出させることができる。
なお、筒状体50が石英ブロック35に接続されることにより、筒状体50を介して石英ブロック35にクラッドモード光が入射することがあるが、一般的に当該クラッドモード光は信号光に比べて強度が小さい。このため、石英ブロック35から信号光と共にクラッドモード光が出射しても特に問題とならない。
また、融着部51から離間部52に向かうにつれて筒状体50が上記のように湾曲していることによって、筒状体50内を融着部51から離間部52に向かって伝搬する光は、筒状体50の外周面に対する入射角が小さくなり、外部に放出され易い。
次に、光ファイバ31を伝搬する信号光は、光ファイバ31から石英ブロック35に入射する。このように光ファイバから31から石英ブロック35に入射する信号光は、開口数に従って広がりながら石英ブロック35内を伝搬し、エネルギー密度が低減され、出射面35aから出射する。出射面35aから出射される光は、図示されていない加工ヘッドによって集光されて加工対象物に照射される。このように加工対象物に照射される光は、加工対象物に吸収されることによって熱となり、加工に寄与する。
しかし、石英ブロック35から出射される光の一部は、加工対象物の表面で反射され、さらにその反射光の一部は、石英ブロック35に戻ることがある。レーザ装置1において、石英ブロック35から出射されて加工点に理想的に集光された光が加工対象物の表面に垂直に入射して垂直に反射される場合、その反射光は、上記加工ヘッドで集光され、光ファイバ31のコア31aに焦点を形成する。このように戻り光が光ファイバ31のコア31aに再結合する場合は、その戻り光の強さを検知することは容易であるため、安全にレーザ光の出射を止める等の対策が施され、問題が生じることを未然に防ぎ易い。
しかし、実際には、加工ヘッドのレンズの収差や熱レンズ効果などにより、理想的な集光は難しい。さらに加工対象物の表面には一般的に微小な凹凸や斜面が形成されているため、加工対象物の表面で反射されて石英ブロック35に戻ってくる戻り光は、光ファイバ31のコア31aからずれた位置に入射する場合がある。例えば、戻り光は、光ファイバ31のクラッド31bに入射し、クラッド31bを伝搬するクラッドモード光となる場合がある。このようなクラッドモード光の少なくとも一部は、上記の信号光によるクラッドモード光と同様に、融着部51においてクラッド31bから筒状体50へ入射し、クラッド31bへ戻ることを抑制されつつ、外部に放出される。
以上のように、筒状体50が光ファイバ31のクラッド31bに融着されることによってクラッドモードストリッパが構成され、光デバイス30は、光ファイバ31を双方向に伝搬するクラッドモード光を外部に放出させることができる。
また、上記のように、筒状体50の外周面の少なくとも一部は粗面化されていることが好ましい。筒状体50の外周面が粗面化されることによって、粗面化された部分に到達する光を散乱させて外部に放出させることが容易になる。従って、筒状体50に入射する光を外部に放出させることが容易になる。
また、クラッドモード光は、主に融着部51においてクラッド31bから筒状体50に入射する。そのため、融着部51の外周面に到達するクラッドモード光の量の方が、離間部52の外周面に到達するクラッドモード光の量より多い傾向にある。しかし、上記のように離間部52の外周面が融着部51の外周面より粗いことによって、離間部52の外周面に到達する光のうち外部に放出される光の割合は、融着部51の外周面に到達する光のうち外部に放出される光の割合よりも、高められ易くなる。従って、離間部52の外周面で散乱して放出されるクラッドモード光の量と融着部51の外周面で散乱して放出されるクラッドモード光の量との差を小さくし易くなり、クラッドモード光によって筒状体50が局所的に加熱されることを抑制することができる。
また、戻り光の入射位置が光ファイバ31の径方向に更にずれ、戻り光の一部が石英ブロック35のうち光ファイバ31が接続される部位の周囲に入射することがある。このような戻り光は、石英ブロックを加熱する場合がある。しかし、光デバイス30では、上記のように筒状体50が石英ブロック35に接続されることによって、石英ブロック35のうち光ファイバ31が接続される部位の周囲に照射される戻り光の一部を筒状体50に入射させて外部に放出させ易い。従って、石英ブロック35が戻り光によって加熱されることを抑制することができる。
また、本実施形態の筒状体50は、光ファイバ31の長手方向に沿って融着部51を複数有しており、以下に説明するように、融着部51の融着不良や光ファイバ31の曲がりを抑制することができる。
上記のように融着部51を複数有する場合、1つの融着部51当たりの長さを短くすることができる。1つの融着部51当たりの長さが短くされても、複数の融着部51の合計長さがある程度の長さとされることによって、クラッドモード光が筒状体50に入射しやすくなるので、クラッドモード光を外部に放出させることが容易になる。筒状体50をクラッド31bに融着させる際、加熱条件が適切でなければ、クラッド31bと筒状体50との間に隙間が生じたり、光ファイバ31に曲げが生じたりする場合がある。これらの問題は、クラッド31bと筒状体50との融着部51が長い場合に生じやすくなる傾向がある。上記のように1つの融着部51当たりの長さが短くされることによって、クラッド31bと筒状体50とが融着される際に、上記のような融着部51の融着不良や光ファイバ31の曲がりが生じることを抑制することができる。融着部51の融着不良が抑制されることによって、クラッドモード光は、筒状体50に入射しやすくなり、外部に放出されやすくなる。また、光ファイバ31の曲がりが抑制されることによって、光ファイバ31を伝搬する信号光の品質劣化が抑制される。
また、融着部51が複数形成される場合、融着部51と離間部52との間に形成される上記のような湾曲部の数が多くなる。そのため、筒状体50内を伝搬する光の筒状体50の外周面に対する入射角が小さくなる部位が多くなり、クラッドモード光を外部に放出させ易くなる。
また、融着部51が複数形成されることによって、複数の箇所からクラッドモード光を放出させやすくなるため、クラッドモード光によって熱が生じる箇所を分散させ易くなり、筒状体50が局所的に加熱されることを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図3を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図3は、本発明の第2実施形態に係るレーザ装置に備えられる光デバイス230の一部を概略的に示す断面図である。図3に示す光デバイス230は、筒状体50にかえて筒状体250を複数有する以外は、上記第1実施形態に係る光デバイス30と同様である。
複数の筒状体250は、それぞれ、光ファイバ31のうちクラッド31bが露出する部位において、クラッド31bを囲う筒状体である。それぞれの筒状体250は、1つの融着部51を有し、融着部51の両端に離間部52を有する。また、互いに隣り合う筒状体250は、互いに離間している。さらに、最も石英ブロック35に近い筒状体250の石英ブロック35側の端部は、石英ブロック35の入射面35bに融着されている。筒状体250の数は特に限定されないが、例えば、6つ程度とすることができる。ただし、図3には、筒状体250が3つだけ示されている。なお、融着部51の長さL3、離間部52の長さL4および互いに隣り合う融着部51間の距離L5は特に限定されない。例えば、融着部51の長さL3は離間部52の長さL4より長くすることができ、互いに隣り合う融着部51間の距離L5は融着部51の長さL3より長くすることができる。
このよう筒状体250は、例えば、長さ以外は筒状体50と同様のガラス管によって構成され、筒状体50と同様にして形成される。上記のようにクラッド31bの外径が360μmとされる場合、例えば、長さ10mm程度、外径2mm程度、内径0.5mm程度のガラス管を複数本用いて、複数の筒状体250を形成することができる。融着部51の長さL3は、例えば5mm程度とすることができ、融着部51の端から筒状体250の端までの距離(離間部52の長さ)L4は、それぞれ2.5mm程度とすることができる。
光デバイス230は、光ファイバ31の長手方向に沿って筒状体250を複数備えているので、融着部51を複数有する。そのため、光デバイス30と同様に、融着部51の融着不良や光ファイバ31の曲がりを抑制することができる。
また、光デバイス230に備えられる複数の筒状体250は互いに離間しており、互いに隣り合う筒状体250のうち一方の筒状体250から放出される光は、他方の筒状体250に入射しにくい。そのため、光デバイス230は、効率良くクラッドモード光を除去しやすい。また、複数の筒状体250は互いに離間していることによって、光ファイバ31を曲げることができるので、光ファイバ31の取り回しが容易になる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図4を参照して詳細に説明する。なお、第1および第2実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図4は、本発明の第3実施形態に係るレーザ装置に備えられる光デバイス330の一部を概略的に示す断面図である。図4に示す光デバイス330は、複数の筒状体250にかえて複数の筒状体350a,350b,350cを有する以外は、上記第2実施形態に係る光デバイス230と同様である。
複数の筒状体350a,350b,350cは、それぞれ、光ファイバ31のうちクラッド31bが露出する部位において、クラッド31bを囲う筒状体である。光ファイバ31の出射端側から順に筒状体350a、筒状体350b、筒状体350cが配置されている。それぞれの筒状体350a,350b,350cは、1つの融着部51を有する。また、筒状体350aは融着部51の両側に離間部352aを有し、筒状体350bは融着部51の両側に離間部352bを有し、筒状体350cは融着部51の両側に離間部352cを有する。離間部352a、352b、352cは、内径および外径の大きさ以外は、離間部52と同様である。内径および外径の大きさは、離間部352a、離間部352b、離間部352cの順に小さくなっている。すなわち、光ファイバ31の出射端から離れるにつれて離間部352a,352b,352cの内径および外径の大きさが徐々に小さくなっている。このように離間部352a,352b,352cの内径および外径の大きさが順に小さくなっていることによって、互いに隣り合う筒状体350a,350b,350cの端部の位置が、光ファイバ31の径方向にずれる。また、最も石英ブロック35に近い筒状体350aの石英ブロック35側の端部は、石英ブロック35の入射面35bに融着されている。
このような筒状体350a,350b,350cは、例えば、外径および内径の大きさ以外は筒状体250と同様のガラス管によって構成される。従って、筒状体350a,350b,350cは、例えば、以下のようにして形成することができる。すなわち、まず、外径および内径がそれぞれ異なるガラス管を複数本用意する。これらのガラス管に光ファイバ31のクラッド31bが露出した部分を挿通させた後、当該ガラス管のうち融着部51となる部分を加熱して縮径すると共にクラッド31bに融着させることにより、複数の筒状体350a,350b,350cが形成される。
光デバイス330に備えられる複数の筒状体350a,350b,350cは、互いに隣り合う端部の位置が上記のようにずれている。これにより、互いに隣り合う筒状体のうち一方の筒状体の端部から放出される光が他方の筒状体の端部に入射することが抑制されるので、クラッドモード光を効率良く除去することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図5を参照して詳細に説明する。なお、第1から第3実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図5は、本発明の第4実施形態に係るレーザ装置に備えられる光デバイス430の一部を概略的に示す断面図である。図5に示す光デバイス430は、複数の筒状体250にかえて複数の筒状体450を有する以外は、上記第2実施形態に係る光デバイス230と同様である。
複数の筒状体450は、それぞれ、光ファイバ31のうちクラッド31bが露出する部位において、クラッド31bを囲う筒状体である。それぞれの筒状体450は、1つの融着部51を有し、融着部51の一方に離間部452aを有し、他方に離間部452bを有する。離間部452a,452bは、内径および外径の大きさ以外は離間部52と同様である。離間部452a,452bは、それぞれ光ファイバ31の出射端から離れるにつれて内径および外径が大きくなっている。そして、互いに隣り合う筒状体450のうち一方の筒状体450の離間部452aの最も内径および外径が小さい部位と、他方の筒状体450の離間部452bの最も内径および外径が大きい部位と、が互いに隣り合っている。従って、互いに隣り合う筒状体450の端部の位置が、光ファイバ31の径方向にずれている。また、最も石英ブロック35に近い筒状体450の石英ブロック35側の端部は、石英ブロック35の入射面35bに融着されている。
このような筒状体450は、例えば、内径および外径の大きさ以外は筒状体250と同様のガラス管によって構成される。従って、筒状体450は、例えば、以下のようにして形成することができる。すなわち、まず、一方の端部から他方の端部に向かうにつれて内径および外径が大きくなるガラス管を複数本用意する。光ファイバ31の出射端から離れるにつれて内径および外径が大きくなるようにこれらのガラス管を配置すると共に、これらのガラス管に光ファイバ31のクラッド31bが露出した部分を挿通させる。その後、これらのガラス管のうち融着部51となる部分を加熱して縮径すると共にクラッド31bに融着させることにより、複数の筒状体450が形成される。このように、複数の筒状体450は、1種類のガラス管によって形成されても良い。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図6を参照して詳細に説明する。なお、第1から第4実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図6は、本発明の第5実施形態に係るレーザ装置に備えられる光デバイス530の一部を概略的に示す断面図である。図6に示す光デバイス530は、筒状体50にかえて筒状体550を有する以外は、上記第1実施形態に係る光デバイス30と同様である。
筒状体550は、光ファイバ31のうちクラッド31bが露出する部位において、クラッド31bを囲う筒状体である。筒状体550は、内周面がクラッド31bの外周面に融着される融着部551a,551b,551cを、光ファイバ31の長手方向に沿って複数有する。複数の融着部551a,551b,551cは、光ファイバ31の出射端側から、融着部551a、融着部551b、融着部551cの順で形成されている。また、融着部551aの長さL6、融着部551bの長さL7、融着部551cの長さL8は、L6,L7,L8の順に短い。すなわち、融着部551a,551b,551cの長さは、光ファイバ31の出射端側から離れるにつれて徐々に長くなっている。また、融着部551aと融着部551bとの間の離間部52の長さL9は、融着部551bとの融着部551cとの間の離間部52の長さL10より長い。すなわち、互いに隣り合う融着部の間に形成される離間部52の長さは、光ファイバ31の出射端に近づくにつれて徐々に長いくなっている。さらに、筒状体550の石英ブロック35側の端部は、石英ブロック35の入射面35bに融着されている。
このような筒状体550は、融着部551a,551b,551cの長さを調整する以外は筒状体50と同様にして形成することができる。
光デバイス530では、複数の融着部551a,551b,551cの長さが光ファイバ31の出射端側から離れるにつれて徐々に長くなっていることによって、以下に説明するように筒状体550の局所的な加熱を抑制することができる。
戻り光によるクラッドモード光は、複数の融着部551a,551b,551cのうち光ファイバ31の出射端に近い融着部に入射しやすいと考えられる。ここで、上記のように複数の融着部551a,551b,551cの長さが光ファイバ31の出射端に近いほど短くされることによって、それぞれの融着部551a,551b,551cに入射するクラッドモード光の量の差を小さくしやすくなる。その結果、戻り光によるクラッドモード光によって筒状体550が局所的に加熱されることを抑制することができる。
また、光デバイス530では、互いに隣り合う融着部の間に形成される離間部52の長さが光ファイバ31の出射端に近づくにつれて徐々に長くなっていることによって、以下に説明するように筒状体550の局所的な加熱を抑制することができる。
戻り光によるクラッドモード光は、融着部551a,551b,551cから筒状体550に入射し、一部のクラッドモード光は融着部551a,551b,551cの外周面から外部に放出される。また、融着部551a,551b,551cから筒状体550に入射するクラッドモード光の他の一部は、当該クラッドモード光が入射する融着部551a,551b,551cの光源側に隣り合う離間部52から外部に放出される。しかし、クラッドモード光が入射する融着部551a,551b,551cおよび当該融着部の光源側に隣り合う離間部52から放出されないクラッドモード光は、さらに光源側に形成される離間部52まで伝搬することがある。従って、光ファイバ31の出射端から離れた位置に形成される離間部52には、光ファイバ31の出射端側で放出されなかったクラッドモード光が累積して伝搬する場合がある。ここで、上記のように離間部52の長さが光ファイバ31の出射端に近づくにつれて徐々に長くされることによって、光ファイバ31の出射端側の離間部52でクラッドモード光を放出させ易くなる。従って、光源側の離間部52に累積して伝搬されるクラッドモード光の量を少なくし易くなり、複数の離間部52のそれぞれから放出されるクラッドモード光の量の差を小さくし易くなる。その結果、戻り光によるクラッドモード光によって筒状体550が局所的に加熱されることを抑制することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図7を参照して詳細に説明する。なお、第1から第5実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図7は、本発明の第6実施形態に係るレーザ装置に備えられる光デバイス630の一部を概略的に示す断面図である。図7に示す光デバイス630は、複数の筒状体250にかえて複数の筒状体650a,650b,650cを有する以外は、上記第2実施形態に係る光デバイス230と同様である。
複数の筒状体650a,650b,650cは、それぞれ、光ファイバ31のうちクラッド31bが露出する部位において、クラッド31bを囲う筒状体である。筒状体650aは、融着部651aおよび融着部651aの両端に形成される離間部52を有する。また、筒状体650bは、融着部651bおよび融着部651bの両端に形成される離間部52を有し、筒状体650cは、融着部651cおよび融着部651cの両端に形成される離間部52を有する。複数の筒状体650a,650b,650cは、光ファイバ31の出射端側から、筒状体650a、筒状体650b、筒状体650cの順で配置されている。また、融着部651a,651b,651cの長さは、融着部651a、融着部651b、融着部651cの順に短い。すなわち、融着部651a,651b,651cの長さは、光ファイバ31の出射端側から離れるにつれて徐々に長くなっている。さらに、最も石英ブロック35に近い筒状体650aの石英ブロック35側の端部は、石英ブロック35の入射面35bに融着されている。
このような筒状体650a,650b,650cは、融着部651a,651b,651cの長さを調整する以外は、筒状体250と同様にして形成することができる。
光デバイス630に備えられる複数の筒状体650a,650b,650cは互いに離間しており、互いに隣り合う筒状体650a,650b,650cのうち一方の筒状体から放出される光は、他方の筒状体に入射しにくい。そのため、光デバイス630は、効率良くクラッドモード光を除去しやすい。また、光デバイス630では、複数の融着部651a,651b,651cの長さが、光ファイバ31の出射端側から離れるにつれて徐々に長くなっている。そのため、筒状体550と同様に、戻り光によるクラッドモード光によって筒状体650a,650b,650cが局所的に加熱されることを抑制することができる。
以上、本発明について、第1から第6実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、筒状体は石英ブロック35に融着されていなくても良い。また、石英ブロック35や筐体40は必須の構成要素ではない。
また、第1から第6施形態では、融着部が一つの筒状体が複数設けられる例または融着部が複数の筒状体が一つ設けられる例を挙げて説明した。しかし、融着部が一つの筒状体が一つだけ設けられてもよく、融着部を複数有する筒状体が複数設けられてもよい。
また、これまでの説明では、筒状体からクラッドモード光を放出させやすくするためには、外周面の少なくとも一部が粗面化されていることが好ましいとした。しかし、筒状体からクラッドモード光を放出させやすくする手段はこれに限定されず、筒状体の少なくとも一部を高屈折率樹脂で被覆しても良い。
また、第4および第5実施形態では、互いに隣り合う筒状体の端部の位置を光ファイバの径方向にずらして複数の筒状体を形成する例をあげて説明したが、互いに隣り合う筒状体の端部の位置を光ファイバの径方向にずらす方法はこれらに限定されない。例えば、内径および外径が大きな筒状体と小さな筒状体とを用意し、これらが光ファイバの長手方向に沿って交互に配置されるようにしても良い。
また、第5および第6実施形態では、光ファイバの出射端に近い融着部程、融着部の長さが短い例を挙げて説明した。これにより、上記のように戻り光によるクラッドモード光によって筒状体が局所的に加熱されることを抑制することができる。しかし、信号光によるクラッドモード光が強いと想定される場合は、互いに隣り合う融着部のうち光源側に形成される融着部の方が短くされることが好ましい。信号光によるクラッドモード光は、光源に近い融着部に入射しやすいと考えられる。よって、光源側から光ファイバの長手方向に沿って形成される融着部の長さが徐々に長くされることによって、それぞれの融着部に入射するクラッドモード光の量の差を小さくしやすくなる。その結果、信号光によるクラッドモード光によって筒状体が局所的に加熱されることを抑制することができる。このように、融着部の長さに応じて、当該融着部から筒状体に入射するクラッドモード光の量をある程度調整することができる。よって、上記の例に限定されず、互いに隣り合う融着部の長さを変えることによって、所望の箇所から所望の量のクラッドモード光を放出させ易くなる。
以上説明したように、本発明によれば、光ファイバの双方向に伝搬するクラッドモード光を外部に放出させることができる光デバイスが提供され、加工機や医療用レーザ装置等の分野で利用することが期待される。
1・・・レーザ装置
10・・・光源
20・・・光コンバイナ
30,230,330,430,530,630・・・光デバイス
31・・・光ファイバ
31a・・・コア
31b・・・クラッド
31c・・・被覆層
35・・・石英ブロック
40・・・筐体
50,250,350a,350b,350c,450,550,650a,650b,650c・・・筒状体
51,551a,551b,551c,651a,651b,651c・・・融着部
52,352a,352b,352c,452a,452b・・・離間部

Claims (9)

  1. コアおよび前記コアを囲うクラッドを有する光ファイバと、
    導光性を有し前記クラッドを囲う筒状体と、
    を備え、
    前記筒状体は、内周面が前記クラッドに融着された融着部と、前記内周面が前記クラッドから離れた離間部と、を有し、
    前記離間部は、少なくとも前記筒状体の両端に形成された
    ことを特徴とする光デバイス。
  2. 前記筒状体は、前記光ファイバの長手方向に沿って前記融着部を複数有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
  3. 前記光ファイバの長手方向に沿って前記筒状体を複数備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光デバイス。
  4. 互いに隣り合う前記筒状体の端部の位置が前記光ファイバの径方向にずれている
    ことを特徴とする請求項3に記載の光デバイス。
  5. 前記筒状体の外周面の少なくとも一部が粗面化された
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光デバイス。
  6. 前記離間部の外周面が前記融着部の外周面より粗い
    ことを特徴とする請求項5に記載の光デバイス。
  7. 前記光ファイバの長手方向に沿って前記融着部を複数有し、
    互いに隣り合う前記融着部の長さが異なる
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光デバイス。
  8. 前記光ファイバの一方の端部に、前記光ファイバの外径より大きな外径を有する石英ブロックが接続され、
    前記石英ブロックのうち前記光ファイバが接続された側の面に、前記筒状体の一方の端部が接続された
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の光デバイス。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の光デバイスと、
    前記光ファイバを伝搬する光を出射する少なくとも一つの光源と、
    を備える
    ことを特徴とするレーザ装置。
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